JP3820317B2 - スクイズ式ポンプ及びそれに用いる弾性チューブ - Google Patents

スクイズ式ポンプ及びそれに用いる弾性チューブ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は生コンクリート等のスラリーを移送することができるスクイズ式ポンプに係わり、さらに詳しくは挟圧ローラにより扁平状に挟圧される弾性チューブの改良された構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスクイズ式ポンプにおいては、横円筒ドラムの内周面に弾性チューブが横U字状に配設され、ドラムの中心部に貫通支持した駆動軸に対し180度隔てた位置に一対の支持アームが同期回転可能に取り付けられている。両支持アームの先端部には支持軸及びベアリングを介して前記弾性チューブを左右両側方から挟圧しつつ偏平状に弾性変形する一対の挟圧ローラが支持されている。そして、先行する一対の挟圧ローラが円弧状の弾性チューブの挟圧を開始すると、両ローラに関して先行するチューブ内のコンクリートがローラの公転方向に移送される。又、後続の一対の挟圧ローラが弾性チューブを挟圧して公転されると、先行する挟圧ローラと後続の挟圧ローラとの間の弾性チューブ内のコンクリートが閉じ込み状態で前記公転方向に移送され、コンクリートのポンプ作用が継続して行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のスクイズ式ポンプにおける弾性チューブの外径は160〜165mm、内径は120〜145mm、肉厚は、10〜20mmの範囲に設定されている。これは、外径に対する内径の寸法比が0.73〜0.91の範囲内で設定されていることになる。従って、挟圧ローラにより弾性チューブの挟圧を開始した直後に弾性チューブ自身の弾発力が弱いので、弾性チューブが左右一対の挟圧ローラ間の正規の位置へ進入できず、ドラムの内周面側に押し付けられる恐れがあった。
【0004】
すなわち、図14に示すように、弾性チューブ61の一部は両挟圧ローラ62の間に入るが大半はドラム63の内周面側に向かって押圧変形された状態になる。この状態で挟圧ローラ62がさらに公転して弾性チューブ61をローラ62間に取り込もうとするが、一旦扁平状になった弾性チューブ61の弾発力が小さいので、それを両ローラ62により強制的に取り込まざるを得ない。この結果、弾性チューブ61がローラ62によって局部的に早期に摩耗するという問題が生じる。
【0005】
この発明の目的は上記従来の問題点を解消して、弾性チューブの挟圧ローラによる挟圧開始時に、挟圧ローラの間の正規の位置で確実に挟持することができる弾性チューブを備えたスクイズポンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記の目的を達成するため、弾性チューブを複数対のローラで挟圧して弾性変形させながら、各対の挟圧ローラを移動させることにより、弾性チューブを介してスラリーを搬送するようにしたスクイズ式ポンプであって、
円筒状のドラムと、
前記弾性チューブは前記ドラムの内周面に沿って配設されていることと、
前記ドラムの中心部に支持された駆動軸と、
前記駆動軸に片持ち支持された複数対の支持軸と、
各支持軸上において前記挟圧ローラを回転可能に支持するベアリングとを備え、
前記弾性チューブは外径、内径及び肉厚を有し、外径φ1 に対する内径φ2 の寸法比(φ2 /φ1 )を0.56〜0.72に設定し、かつ肉厚ηを、23〜35mmに設定し、
前記弾性チューブは前記ドラムの内周面に沿って配置されたときに楕円形の断面形状を有し、その楕円形断面の長径(D1)に対する短径(D2)の割合、即ち扁平率が90%以上になるように、前記ドラムの中心から弾性チューブの中心軸線までの距離、即ち曲げ半径(R)が次式に従って設定されているスクイズポンプ。
R=k3×(φ2+η)×(φ2/η)
但し、k3∝(1/G)、k3は0.8〜1.2の常数、Gは弾性チューブの剛性。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1のスクイズポンプはさらに、円筒状のドラムと、前記弾性チューブは前記ドラムの内周面に沿って配設されていることと、前記ドラムの中心部に支持された駆動軸と、前記駆動軸に片持ち支持された複数対の支持軸と、各支持軸上において前記挟圧ローラを回転可能に支持するベアリングとを備えている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した一実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。
最初に、図6,7によりスクイズ式ポンプの全体構成を説明すると、図6に示すように、横円筒状のドラム11は図示しない搬送用台車に固定されている。このドラム11の左端部には図7に示すように、側板12が一体状に取り付けられ、その外側面には補強リブ13が溶接されている。又、ドラム11の右端開口部には蓋板14がボルトにより固定されている。この蓋板14の中心部に形成した開口部には取付プレート15を介して油圧モータ16が固定されている。このモータ16の駆動軸17は前記ドラム11内の中心部に延出され、その先端部は側板12の中心部に対しラジアルベアリング18により支持されている。
【0024】
前記駆動軸17の中間部には図6に示すように支持アーム19が互いに180度隔てて直線状に延びるように連結され、両支持アーム19の先端部左右両側面には図7に示すようにそれぞれ支持軸20が平行状態でボルト21により締め付け固定されている。前記各一対の支持軸20には弾性チューブ24を挟圧するための挟圧ローラ22が回転可能にそれぞれ支持されている。
【0025】
前記ドラム11の内周面には図6に示すように半円弧状のサポーター23が溶接等により固定されている。このサポーター23の内周面に沿うように、ゴムよりなる弾性チューブ24が装設されていて、その吸入側端部241はドラム11の上部から水平に導出され、吸入配管を通して図示しないコンクリートのホッパーに接続されている。又、弾性チューブ24の吐出側端部242はドラム11の下部から水平に導出されていて、図示しない吐出配管を接続することにより、コンクリートを工事現場に供給可能である。なお、25は弾性チューブをガイドするための部材である。
【0026】
前記駆動軸17には該軸の軸線方向に所定間隔をおいて多角形状をなす一対の取付プレート26が溶接等により互いに平行に固定されている。これらの取付プレート16の各角部間には弾性チューブ24の内周表面に接触して偏平状態のチューブを円筒状に復元するためのローラ27がそれぞれ回転可能に支持されている。
【0027】
さらに、前記両取付プレート26の側面には複数箇所に支持アーム28が互いに平行に支持され、各アーム28には弾性チューブ24の左右両側面の位置規制を行う位置規制ローラ29がそれぞれ回転可能に支持されている。
【0028】
次に、本願発明の要部である弾性チューブ24の構成について説明する。
この弾性チューブ24は、図2に示すように、ゴム製の円筒状をなすチューブ本体40と、該本体40内に複数層に、かつ同心状に埋設された第1〜4の補強層41,42,43,44とにより構成されている。チューブ本体40の材質としては耐摩耗性、耐候性のゴムが用いられている。このゴムは、例えば、表1のような組成である。
【0029】
【表1】
Figure 0003820317
又、補強層41〜44は、図3に示すように、ナイロン糸45を複数本同一面に互いに接触しないように配置してトッピングにより各ナイロン糸45をゴム46で包蔵して平板状に形成した長尺の化繊コード47を使用している。ナイロン糸45としてナイロン6あるいはナイロン66が用いられ、ゴム46として天然ゴムあるいはスチレン・ブタジエンゴムなどが用いられる。この化繊コード47の厚さは0.6〜1.2mm、幅は200〜500mmに設定されている。第1及び第2の補強層41,42の化繊コード47は例えば時計回りと反時計回り方向にそれぞれ螺旋状に巻き付けられ、同様に第3補強層43と第4補強層44も化繊コード47の螺旋巻き回方向が逆となっている。
【0030】
又、図1に示す弾性チューブ24の外周面244の直径(以下外径φ1 という)と、内周面243の直径(以下内径φ2 という)との寸法比(φ2 /φ1 )を、0.56〜0.72とし、挟圧ローラ22による弾性チューブ24の挟圧開始初期にチューブ24を適正に挟圧するようにしている。この寸法比の設定の根拠を以下に説明する。
【0031】
例えば、弾性チューブ24の外径φ1 を159.0mm、内径φ2 を101.6mmに設定した第1弾性チューブと、外径φ1 を165.0mm、内径φ2 を105.0mmに設定した第2弾性チューブを用いてコンクリートの移送試験を行った。その結果、いずれの弾性チューブを用いても、挟圧ローラによる弾性チューブの適正な挟圧が行われることが分かった。(表2参照)又、第2〜第6の弾性チューブにおいて、弾性チューブの外径φ1 を159.0mm又は165.0mmに設定し、弾性チューブ24の肉厚ηを、23.0〜35.0mmに設定した場合にも、適正な挟圧が行われることが分かった。
【0032】
【表2】
Figure 0003820317
従って、弾性チューブにおける好適な寸法比(φ2 /φ1 )は、0.56〜0.72である。さらに、好ましい寸法比(φ2 /φ1 )は、0.60〜0.68である。弾性チューブの肉厚ηは、23〜35mmが望ましく、28.7〜30.0mmであれば、さらに望ましい。
【0033】
表2において、第7〜第10の弾性チューブは従来例を示す。これらの弾性チューブの外径は160〜165mm、内径は120〜145mm、肉厚が7.5〜22.5mmの場合である。この場合、弾性チューブの外径に対する内径の寸法比は、0.73〜0.91である。
【0034】
弾性チューブ24の肉厚ηが35mm以上になると、補強層41,42,43,44とゴム本体40との接着面が剥離し易くなる。肉厚ηが23mm以上必要な理由は、弾性チューブ24が扁平状態からの復元力を必要とし、加熱による剥離を防止するためである。
【0035】
さらに、図3に示すように、最内側の第1補強層41とチューブ24の内周面243との間のゴム層の肉厚γは、10〜15mmに設定されている。このように設定することにより、図4に示すように、弾性チューブ24内に異物48を噛み込んだ場合に、弾性チューブ24の第1補強層41が異物48により切断されないようにしている。
【0036】
次に、前記のように構成したスクイズ式ポンプについて、その動作を説明する。
図7に示すモータ16の駆動軸17が回転されると、支持アーム19、挟圧ローラ22、復元ローラ27及び位置規制ローラ29等は同期して公転する。この公転により弾性チューブ24の左右両側面が左右一対の挟圧ローラ22により挟着され、両ローラ22はチューブ24を図7及び図8に示すように挟着して偏平状に変形しつつ公転するので、チューブ24内のコンクリートは吸入側端部241から出口側端部242に向かって移送される。
【0037】
次に、図6及び図9に示すように、この実施形態の弾性チューブ24はドラム11の内周面に沿って半円弧状に湾曲するように装着されている。その装着時における弾性チューブ24の曲げ半径R、つまりドラム11の中心O1 から弾性チューブ24の中心軸線O2 までの距離Rの設定方法について説明する。
【0038】
弾性チューブ24は直管状態ではその横断面は、真円であるが、図9に示す折り曲げ状態では、図10に示すように楕円形となる。この楕円形状の内周面241の長径D1 は図10の横断面においてドラム11の内面と平行で、短径D2 は該内面に直交する。前記長径D1 と短径D2 の比、つまり[(D2 /D1 )×100]を弾性チューブの扁平率τ(%)とすると、この扁平率τが小さくなるほどポンプの吸込量を低下させる。又、弾性チューブ24は図9に示すように、湾曲されると該チューブ24のドラム11に接触する外側縁が引っ張られ、ドラム11から離れた内側縁が圧縮される。従って、前記曲げ半径Rが小さくなって、扁平率τが下がり弾性チューブ24の降伏点(復元限界)を過ぎると、該チューブ24の内側縁が挫屈応力T、つまりチューブ24の降伏点(復元限界)を越えて図9の鎖線Hで示すように挫屈に至る。
【0039】
従って、この実施形態では、前述した弾性チューブ24の吸込量の減少率ΔSを10%以下に保持するとともに、弾性チューブ24の挫屈現象を防止するために、その扁平率τを
τ=[(D2 /D1 )×100]≧90%・・・(1)
となるように設定している。
【0040】
弾性チューブ24の扁平率τを(1)式の関係に保持する場合、弾性チューブ24の曲げ半径Rと、弾性チューブ24の肉厚η、剛性G、外径φ1 、内径φ2 の寸法比(φ2 /φ1 )等を考慮する必要がある。前記弾性チューブ24の剛性Gは、第1〜第4補強層41〜44の層数Nと螺旋巻回角度α(図9に示すように中心軸線O2 と平行な直線に対する補強層41〜44の傾斜角度)により決定される剛性、弾性チューブの肉厚η、ゴムの硬度Hs等によって決定される。
【0041】
ここで、(1)式の関係を考慮して弾性チューブ24の内径φ2 と曲げ半径Rとの関係を実験により求めたところ、図11のグラフのようになった。このグラフから明らかなように、弾性チューブ24の内径φ2 に対する曲げ半径Rの比は、R/φ2 ≒4.0となるが、安全率をみてR/φ2 ≒5.0に設定するのが望ましい。
【0042】
弾性チューブ24の挫屈応力Tは、弾性チューブ24が曲げ半径Rに湾曲されると、真円を楕円に変形させる外力W(kg)がチューブ24の中心軸線に対する法線方向に発生する。このとき、弾性チューブ24自体にこれに耐えようとする力、即ち挫屈応力T(kg)が発生する。前記外力Wが挫屈応力Tよりも大きくなる時の曲げ半径Rが挫屈曲げ半径R1であり、その時の挫屈応力Tが限界挫屈応力である。
【0043】
前記挫屈応力Tは、次の式(2)で表され、弾性チューブ24の剛性Gは、式(3)で表される。
T=k1×(ηn /φ2 m )×Gr ・・・(2)
G=k2×N×E・・・(3)
但し、k1,k2は定数、指数n,m,rは実験的に求められる数値、Nは補強層41〜44の層数、Eは補強層41〜44の材質、繊維の太さ、エンド数(1インチの長さ中に存在する繊維の本数)によって実験的に決められる定数である。
【0044】
又、補強層41〜44の螺旋巻回角度αは、チューブ24の湾曲特性に影響を与える要素であり、螺旋巻回角度αが零度では、チューブは曲がり難く、挫屈し易いがチューブ内圧によって同チューブが軸方向に伸び難い。一方、螺旋巻回角度αが90度ではチューブは容易に曲がり挫屈し難いが、チューブ内圧によって同チューブが軸方向に伸び易い。このため、螺旋巻回角度αは通常50〜70度の範囲に設定される。この螺旋巻回角度αの54度55分が内圧による軸方向と径方向の力がバランスのとれる静止角である。
【0045】
図12に示すグラフは、38mm、50mm、75mm及び100mmの内径φ2 を有する複数の弾性チューブ24を製造し、それぞれの曲げ半径Rと扁平率τの関係をプロットしたものである。弾性チューブの曲げ半径Rは上記のプロットから求められ、次の実験式(4)で表される。
【0046】
R=k3×(φ2 +η)×(φ2 /η)・・・(4)
但し、k3∝(1/G)・・・(5)
上記の実験式(4)から明らかなように、チューブ24の肉厚ηが同じで、かつ扁平率τが同じでも、前記(3)式において補強層41〜44の層数Nが増えれば、(5)式の剛性Gが大きくなり、このため定数k3が下がり、曲げ半径Rが小さくなる。前記剛性Gに関与するゴムの硬度Hsは通常50〜70゜である。又、定数k3は使用されるドラム径によって変化し、通常0.8〜1.2の範囲にあると考えられる。
【0047】
呼び径が38mm、50mm、75mm及び100mmの弾性チューブ24の緒元を基に、前述した扁平率τを表す(1)式を満足し、実験式(4)から設計された弾性チューブ24の曲げ半径Rの計算値、実寸値及び扁平率τの数値を表3に示す。なお、ドラム11の内周面の半径は前記曲げ半径Rの実寸値に弾性チューブの外径φ1 の2分の1を加算した半径となるように設定される。
【0048】
【表3】
Figure 0003820317
上記の表3から明らかなように、前記補強層の層数は4層〜6層が望ましく、2層〜8層でもよい。なお、表3においてk3は、例えば呼び径が38mmの場合、ドラム半径128.3を計算値152.4mmで除算した値(≒0.84)となる。呼び径が50mmの場合、k3は(≒1.03)となる。
【0049】
次に、前記のように構成された実施形態の各構成に基づく作用効果を列記する。
・前記実施形態では、前記弾性チューブ24の外径φ1 と内径φ2 の寸法比(φ2 /φ1 )を0.56〜0.72に設定し、弾性チューブ24の肉厚ηを、23〜35mmに設定した。このため、挟圧ローラ22が弾性チューブ24の挟圧を開始する際、ドラム11の内周面側に押圧されて扁平状になることはなく、弾性チューブ24が正規の挟圧位置に挟み込まれる。従って、弾性チューブ24が局部的に過大な応力を受けて損傷することはなく、チューブの耐久性を向上することができる。
【0050】
・前記実施形態では、寸法比(φ2 /φ1 )を0.60〜0.68の範囲に設定した。このため、弾性チューブ24がローラの正規の挟圧位置にさらに円滑に挟み込まれ、チューブの耐久性を向上することができる。
【0057】
・前記実施形態では、前記弾性チューブの扁平率を90%以上になるように、ドラムの曲げ半径Rを設定し、この曲げ半径Rを前記式(4)により設定した。このため、弾性チューブ24の挫屈を防止して耐久性を向上することができる。
【0058】
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、次のように具体化することもできる。
・図13に示すように、弾性チューブ24の第1〜第4の補強層41〜44に加えて、第5,6の補強層51,52を設けたり、補強層を図示しないが、1層、2層、あるいは3層にしたり、7層以上にしたりしてもよい。
【0059】
・弾性チューブ24の本体40をニトリルゴム(アクリロニトリル−ブタジエン共重合体)、スチレンゴム(スチレン−ブタジエン共重合体)、アクリルゴム(アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体)、ポリエチレンゴム(クロロスルホン化ポリエチレン)、ポリウレタンゴム等により形成してもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1又は2記載の発明は、挟圧ローラによる弾性チューブの挟圧開始時に、挟圧ローラの間の正規の位置で弾性チューブを確実に挟持することができるとともに、弾性チューブの挫屈を防止して耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のスクイズ式ポンプに用いられる弾性チューブの部分横断面図。
【図2】 弾性チューブの部分断面図。
【図3】 弾性チューブの部分拡大断面図。
【図4】 弾性チューブの異物噛み込み状態を示す部分断面図。
【図5】 弾性チューブの挟圧初期の状態を示す断面図。
【図6】 スクイズ式ポンプの正断面図。
【図7】 図6のI−I線断面図。
【図8】 一対の挟圧ローラの組み付け状態を示す部分断面図。
【図9】 弾性チューブの湾曲状態を示す正面図。
【図10】 弾性チューブの横断面図。
【図11】 弾性チューブの内径と曲げ半径の関係を示すグラフ。
【図12】 弾性チューブの曲げ半径と扁平率との関係を示すグラフ。
【図13】 弾性チューブの別例を示す部分断面図。
【図14】 従来のスクイズ式ポンプの部分断面図。
【符号の説明】
11…ドラム、17…駆動軸、19…支持アーム、20…支持軸、22…挟圧ローラ、24…弾性チューブ、243…外周面、244…内周面、40…チューブ本体、φ1 …弾性チューブ24の外径、φ2 …弾性チューブ24の内径、η…弾性チューブ24の肉厚。

Claims (2)

  1. 弾性チューブを複数対のローラで挟圧して弾性変形させながら、各対の挟圧ローラを移動させることにより、弾性チューブを介してスラリーを搬送するようにしたスクイズ式ポンプであって、
    円筒状のドラムと、
    前記弾性チューブは前記ドラムの内周面に沿って配設されていることと、
    前記ドラムの中心部に支持された駆動軸と、
    前記駆動軸に片持ち支持された複数対の支持軸と、
    各支持軸上において前記挟圧ローラを回転可能に支持するベアリングとを備え、
    前記弾性チューブは外径、内径及び肉厚を有し、外径φ1 に対する内径φ2 の寸法比(φ2 /φ1 )を0.56〜0.72に設定し、かつ肉厚ηを、23〜35mmに設定し
    前記弾性チューブは前記ドラムの内周面に沿って配置されたときに楕円形の断面形状を有し、その楕円形断面の長径(D1)に対する短径(D2)の割合、即ち扁平率が90%以上になるように、前記ドラムの中心から弾性チューブの中心軸線までの距離、即ち曲げ半径(R)が次式に従って設定されているスクイズポンプ。
    R=k3×(φ2+η)×(φ2/η)
    但し、k3∝(1/G)、k3は0.8〜1.2の常数、Gは弾性チューブの剛性。
  2. 請求項1のスクイズポンプはさらに、
    前記駆動軸に取り付けられた取付けプレートと、
    前記取付けプレートに片持ち支持された複数の支持アームと、
    各支持アームに回転可能に支持され、弾性チューブとの係合により、その位置を規制する規制ローラと、
    前記取付けプレートに装着され、前記挟圧ローラによって圧縮された弾性チューブを復元させるための復元ローラと
    を備えるスクイズポンプ。
JP18287898A 1997-07-01 1998-06-29 スクイズ式ポンプ及びそれに用いる弾性チューブ Expired - Fee Related JP3820317B2 (ja)

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