JP2002275774A - 医療用チューブ体、バルーンカテーテルおよび医療用ガイドワイヤ - Google Patents
医療用チューブ体、バルーンカテーテルおよび医療用ガイドワイヤInfo
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- A61M25/01—Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
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- A61M25/01—Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
- A61M25/09—Guide wires
- A61M2025/09191—Guide wires made of twisted wires
Abstract
(57)【要約】
【課題】 中空撚線コイル体において、素線間で大きな
密着力を確保し、隙間が生じず、外径が均一で真円性が
高く、回転操作時に素早いトルク応答性および遊びのな
いトルク伝達性が得られ、操作性を向上させる。 【解決手段】 中空撚線コイル体１を、プレフォームさ
れた複数の金属線８を同一円周上に沿って撚り合わせて
芯なし中空状に形成した。このため、隣接する素線１ａ
同士が撚り時の圧縮力を受け合うようになり、撚りピッ
チ間に不要な隙間が生じない。これにより、素線１ａ間
の接触圧が増加して大きな密着度が得られ、素線１ａ間
で隙間が生じず、全体の外径が均一で真円性が高く、ば
らけの防止が図られる。この際、撚り圧縮力を大きくし
て素線１ａ間の密着力を高めるには、素線１ａ間で異な
る撚りピッチに設定することで可能となる。
密着力を確保し、隙間が生じず、外径が均一で真円性が
高く、回転操作時に素早いトルク応答性および遊びのな
いトルク伝達性が得られ、操作性を向上させる。 【解決手段】 中空撚線コイル体１を、プレフォームさ
れた複数の金属線８を同一円周上に沿って撚り合わせて
芯なし中空状に形成した。このため、隣接する素線１ａ
同士が撚り時の圧縮力を受け合うようになり、撚りピッ
チ間に不要な隙間が生じない。これにより、素線１ａ間
の接触圧が増加して大きな密着度が得られ、素線１ａ間
で隙間が生じず、全体の外径が均一で真円性が高く、ば
らけの防止が図られる。この際、撚り圧縮力を大きくし
て素線１ａ間の密着力を高めるには、素線１ａ間で異な
る撚りピッチに設定することで可能となる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の金属線を同
一円周上に沿って撚り合わせ、芯なし中空状に形成した
医療用チューブ体、バルーンカテーテルおよび医療用ガ
イドワイヤに関する。
一円周上に沿って撚り合わせ、芯なし中空状に形成した
医療用チューブ体、バルーンカテーテルおよび医療用ガ
イドワイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、医療用チューブ体としては樹脂
単体のチューブ体若しくは金属製コイルスプリングＳを
樹脂層Ｐ間に埋設した図１５の（イ）に示すものがあ
り、この金属製コイルスプリングＳは、コイルばね用成
形機等により単条若しくは多条巻きに形成されている。
単体のチューブ体若しくは金属製コイルスプリングＳを
樹脂層Ｐ間に埋設した図１５の（イ）に示すものがあ
り、この金属製コイルスプリングＳは、コイルばね用成
形機等により単条若しくは多条巻きに形成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような金属製コイ
ルスプリングＳの場合、図１５の（ロ）に示すように、
例えば５条巻きの時、５条毎の隣接位置Ｎにおいて、隙
間Ｇを生じ易く、特に巻き加工時の初張力が低い場合に
は、この隙間Ｇが顕著にあらわれる。したがって、この
ようなコイル構造体の場合には、外観上、凹凸形状を生
ずるのみならず、トルク伝達時に隙間Ｇの存在により、
トルク損失を生じ、その損失の累積により、トルク伝達
性が極めて悪い結果となる。また、コイル巻き加工時、
初張力を高く設定すると、剛性が増大するために血管中
の屈曲細管内での管壁との摩擦抵抗が、屈曲部通過数が
増加する毎に大きくなり、この結果、操作性が極めて悪
化するという問題がある。
ルスプリングＳの場合、図１５の（ロ）に示すように、
例えば５条巻きの時、５条毎の隣接位置Ｎにおいて、隙
間Ｇを生じ易く、特に巻き加工時の初張力が低い場合に
は、この隙間Ｇが顕著にあらわれる。したがって、この
ようなコイル構造体の場合には、外観上、凹凸形状を生
ずるのみならず、トルク伝達時に隙間Ｇの存在により、
トルク損失を生じ、その損失の累積により、トルク伝達
性が極めて悪い結果となる。また、コイル巻き加工時、
初張力を高く設定すると、剛性が増大するために血管中
の屈曲細管内での管壁との摩擦抵抗が、屈曲部通過数が
増加する毎に大きくなり、この結果、操作性が極めて悪
化するという問題がある。
【０００４】本発明は、これらの事情を背景になされた
もので、その目的は予め形付けによりプレフォームした
各金属線を同一円周上に撚り合わせた芯なし構造の中空
撚線コイル体とすることにより、各素線毎の隣接線との
接触圧縮力を均一にし、その結果、従来のような隙間Ｇ
の発生をなくし、また、外径が均一で真円性が高く、回
転操作時に素早いトルク応答性および遊びのないトルク
伝達性が得られ、操作性が優れた医療用チューブ体、お
よびバルーンカテーテルおよび医療用ガイドワイヤを提
供することにある。
もので、その目的は予め形付けによりプレフォームした
各金属線を同一円周上に撚り合わせた芯なし構造の中空
撚線コイル体とすることにより、各素線毎の隣接線との
接触圧縮力を均一にし、その結果、従来のような隙間Ｇ
の発生をなくし、また、外径が均一で真円性が高く、回
転操作時に素早いトルク応答性および遊びのないトルク
伝達性が得られ、操作性が優れた医療用チューブ体、お
よびバルーンカテーテルおよび医療用ガイドワイヤを提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】（請求項１について）形
付けによりプレフォームされた複数の金属線を同一円周
上に沿って撚り合わせて芯なし中空状に形成したことを
特徴とする。 （請求項２について）前記金属線に均一性および真円性
を確保すべくポストフォームを施すことを特徴とする。
付けによりプレフォームされた複数の金属線を同一円周
上に沿って撚り合わせて芯なし中空状に形成したことを
特徴とする。 （請求項２について）前記金属線に均一性および真円性
を確保すべくポストフォームを施すことを特徴とする。
【０００６】（請求項３について）前記プレフォームに
よる形付け率は９０〜９８％の範囲内にあることを特徴
とする。 （請求項４について）前記複数の金属線は、異種の材料
から形成されていることを特徴とする。
よる形付け率は９０〜９８％の範囲内にあることを特徴
とする。 （請求項４について）前記複数の金属線は、異種の材料
から形成されていることを特徴とする。
【０００７】（請求項５について）内側および外側のう
ち一方若しくは双方にテフロン、ナイロン、ポリウレタ
ン等の熱可塑性合成樹脂層、あるいは蒸着若しくはスパ
ッタリングにより金属被膜層を形成していることを特徴
とする。
ち一方若しくは双方にテフロン、ナイロン、ポリウレタ
ン等の熱可塑性合成樹脂層、あるいは蒸着若しくはスパ
ッタリングにより金属被膜層を形成していることを特徴
とする。
【０００８】（請求項６について）請求項１ないし請求
項５に記載の中空撚線コイル体により医療用チューブ体
が形成されていることを特徴とする。 （請求項７について）請求項１ないし請求項５に記載の
中空撚線コイル体によりバルーンカテーテルが形成され
ていることを特徴とする。 （請求項８について）請求項１ないし請求項５に記載の
中空撚線コイル体により医療用ガイドワイヤが形成され
ていることを特徴とする。 （請求項９について）請求項１ないし請求項５に記載の
中空撚線コイル体の中心部に芯材を挿入することにより
医療用ガイドワイヤが形成されていることを特徴とす
る。
項５に記載の中空撚線コイル体により医療用チューブ体
が形成されていることを特徴とする。 （請求項７について）請求項１ないし請求項５に記載の
中空撚線コイル体によりバルーンカテーテルが形成され
ていることを特徴とする。 （請求項８について）請求項１ないし請求項５に記載の
中空撚線コイル体により医療用ガイドワイヤが形成され
ていることを特徴とする。 （請求項９について）請求項１ないし請求項５に記載の
中空撚線コイル体の中心部に芯材を挿入することにより
医療用ガイドワイヤが形成されていることを特徴とす
る。
【０００９】
【発明の作用および効果】（請求項１について）中空撚
線コイル体を、形付けによりプレフォームされた複数の
金属線を同一円周上に沿って撚り合わせて芯のない中空
状に形成した。このため、隣接する素線同士が撚りによ
る均一な圧縮力を受けて従来のような隙間を生じさせる
ことがない。また、この撚りによる各素線同士の圧縮力
を高め、素線間の定着力を一層高めることは、撚りピッ
チを小さくすることにより可能となる。このように、素
線間の接触圧を高めて大きな定着度が得られるため、素
線間で隙間が生じず、全体の外径が均一で真円性が高
く、ばらけの防止を図ることができる。
線コイル体を、形付けによりプレフォームされた複数の
金属線を同一円周上に沿って撚り合わせて芯のない中空
状に形成した。このため、隣接する素線同士が撚りによ
る均一な圧縮力を受けて従来のような隙間を生じさせる
ことがない。また、この撚りによる各素線同士の圧縮力
を高め、素線間の定着力を一層高めることは、撚りピッ
チを小さくすることにより可能となる。このように、素
線間の接触圧を高めて大きな定着度が得られるため、素
線間で隙間が生じず、全体の外径が均一で真円性が高
く、ばらけの防止を図ることができる。
【００１０】（請求項２について）金属線に均一性およ
び真円性を確保すべくポストフォームを施すので、全体
の外径が均一で真円性が高く、ばらけの防止が一層確実
になる。
び真円性を確保すべくポストフォームを施すので、全体
の外径が均一で真円性が高く、ばらけの防止が一層確実
になる。
【００１１】（請求項３について）プレフォームによる
形付け率は９０〜９８％の範囲内にあり、金属線の外径
に一層の均一性および真円性を確保することができる。 （請求項４について）金属線は、異種の材料から形成さ
れ、金属線の外径に一層の均一性および真円性を確保す
ることができる。
形付け率は９０〜９８％の範囲内にあり、金属線の外径
に一層の均一性および真円性を確保することができる。 （請求項４について）金属線は、異種の材料から形成さ
れ、金属線の外径に一層の均一性および真円性を確保す
ることができる。
【００１２】（請求項５について）内側および外側のう
ち一方若しくは双方に、蒸着やスパッタリングにより形
成された金属被膜層、あるいはテフロン、ナイロン、ポ
リウレタン等の熱可塑合成樹脂層を設け、柔軟性に併せ
て漏洩のない液密性、保護性を確保している。
ち一方若しくは双方に、蒸着やスパッタリングにより形
成された金属被膜層、あるいはテフロン、ナイロン、ポ
リウレタン等の熱可塑合成樹脂層を設け、柔軟性に併せ
て漏洩のない液密性、保護性を確保している。
【００１３】（請求項６について）中空撚線コイル体に
より、医療用チューブ体を形成しているので、回転操作
時に素早いトルク応答性および遊びのないトルク伝達性
が得られ、優れた操作性が得られる。 （請求項７について）中空撚線コイル体により、バルー
ンカテーテルを形成しているので、請求項６の場合と同
様に、回転操作時に素早いトルク応答性および遊びのな
いトルク伝達性が得られ、優れた操作性が得られる。 （請求項８について）中空撚線コイル体により、医療用
ガイドワイヤを形成しているので、請求項６の場合と同
様に、回転操作時に素早いトルク応答性および遊びのな
いトルク伝達性が得られ、優れた操作性が得られる。 （請求項９について）中空撚線コイル体の中心部に芯材
を挿入することにより、医療用ガイドワイヤを形成して
いるので、良好なトルク応答性に加えて、押し込み力が
要求される場合に効果的である。
より、医療用チューブ体を形成しているので、回転操作
時に素早いトルク応答性および遊びのないトルク伝達性
が得られ、優れた操作性が得られる。 （請求項７について）中空撚線コイル体により、バルー
ンカテーテルを形成しているので、請求項６の場合と同
様に、回転操作時に素早いトルク応答性および遊びのな
いトルク伝達性が得られ、優れた操作性が得られる。 （請求項８について）中空撚線コイル体により、医療用
ガイドワイヤを形成しているので、請求項６の場合と同
様に、回転操作時に素早いトルク応答性および遊びのな
いトルク伝達性が得られ、優れた操作性が得られる。 （請求項９について）中空撚線コイル体の中心部に芯材
を挿入することにより、医療用ガイドワイヤを形成して
いるので、良好なトルク応答性に加えて、押し込み力が
要求される場合に効果的である。
【００１４】
【発明の実施の形態】各図を参照して本発明の実施例を
説明する。本発明における中空撚線コイル体は、ロープ
の撚線機を用いて手で縄をなうように複数の金属線を螺
旋状に撚り合わせた構造（ストランド）を有する。この
際、コイル成形機では、図１の（イ）、（ロ）に示すよ
うに、金属線２の内側が芯金３に圧接し、金属線２の外
側がガイド４に圧接する。このため、金属線２のコイル
成形機による加工変質層Ｈは、主に内外面側の双方（２
ａ、２ｂ）に生じ易い。
説明する。本発明における中空撚線コイル体は、ロープ
の撚線機を用いて手で縄をなうように複数の金属線を螺
旋状に撚り合わせた構造（ストランド）を有する。この
際、コイル成形機では、図１の（イ）、（ロ）に示すよ
うに、金属線２の内側が芯金３に圧接し、金属線２の外
側がガイド４に圧接する。このため、金属線２のコイル
成形機による加工変質層Ｈは、主に内外面側の双方（２
ａ、２ｂ）に生じ易い。
【００１５】これに対して、ロープの撚線機では、図１
の（ハ）、（ニ）に示すように、ボイスに移行する前の
形付け時、プレフォーム過程で三本のガイド５、６、７
に挟まれて引っ張られながら回転する。このため、金属
線８の外面全領域にわたって加工変質層を形成すること
ができる。この時の形付け率は、９０〜９８％（好まし
くは９０〜９５％）の範囲内に納めている。これによ
り、大きな可撓性が得られ、耐疲労性が向上し、素線の
撚りに基づく内部応力を除去し、切断時の反発、素線の
飛び出しを防止できる。
の（ハ）、（ニ）に示すように、ボイスに移行する前の
形付け時、プレフォーム過程で三本のガイド５、６、７
に挟まれて引っ張られながら回転する。このため、金属
線８の外面全領域にわたって加工変質層を形成すること
ができる。この時の形付け率は、９０〜９８％（好まし
くは９０〜９５％）の範囲内に納めている。これによ
り、大きな可撓性が得られ、耐疲労性が向上し、素線の
撚りに基づく内部応力を除去し、切断時の反発、素線の
飛び出しを防止できる。
【００１６】また、ロープの撚線機によって、複数の金
属線８を同一円周上に沿って撚り合わせて形成した中空
撚線コイル体１では、図２に示すように隣接する素線１
ａ、１ａ同士が周方向に撚り時の圧縮力を受け合うた
め、素線１ａ、１ａ間に隙間が生ずることがない。この
場合の撚りピッチは、金属線８の外径寸法の約７〜８倍
の範囲に設定されている（例えば０．４３×８＝３．４
４ｍｍ）。図３は、ボイス９を通過したロープ材をロー
ラ１０で挟んでポストフォームを施す態様を示す。これ
により、外径の均一で真円性の高い中空撚線コイル体１
を形成することができる。すなわち、このように加工し
たロープ材を定尺で切断し、その後に芯材部分を抜いて
外周部を残すことにより中空撚線コイル体１を形成す
る。この場合、芯材部分は、抜き取り操作を容易にする
ため伸びの大きい軟銅線等の軟質線を用いてもよく、ま
た、芯線部分の外径を中空撚線コイル体１の内径よりも
予め小さくした線材を用いてもよい。
属線８を同一円周上に沿って撚り合わせて形成した中空
撚線コイル体１では、図２に示すように隣接する素線１
ａ、１ａ同士が周方向に撚り時の圧縮力を受け合うた
め、素線１ａ、１ａ間に隙間が生ずることがない。この
場合の撚りピッチは、金属線８の外径寸法の約７〜８倍
の範囲に設定されている（例えば０．４３×８＝３．４
４ｍｍ）。図３は、ボイス９を通過したロープ材をロー
ラ１０で挟んでポストフォームを施す態様を示す。これ
により、外径の均一で真円性の高い中空撚線コイル体１
を形成することができる。すなわち、このように加工し
たロープ材を定尺で切断し、その後に芯材部分を抜いて
外周部を残すことにより中空撚線コイル体１を形成す
る。この場合、芯材部分は、抜き取り操作を容易にする
ため伸びの大きい軟銅線等の軟質線を用いてもよく、ま
た、芯線部分の外径を中空撚線コイル体１の内径よりも
予め小さくした線材を用いてもよい。
【００１７】この時、隣接する素線１ａ、１ａ同士を締
め付けて接触圧を高め、素線１ａ、１ａ間の隙間および
ばらけの防止を図る。さらに、隣接する素線１ａ、１ａ
同士を密着させ、なじみが良くなることにより剛性が高
まりトルク伝達性が増大する。なお、このポストフォー
ムとしては、引張式、圧縮式、屈曲式の各成形方法を用
いてもよく、あるいは速度差を引張力に変えて形付けす
る方法を使用してもよい。
め付けて接触圧を高め、素線１ａ、１ａ間の隙間および
ばらけの防止を図る。さらに、隣接する素線１ａ、１ａ
同士を密着させ、なじみが良くなることにより剛性が高
まりトルク伝達性が増大する。なお、このポストフォー
ムとしては、引張式、圧縮式、屈曲式の各成形方法を用
いてもよく、あるいは速度差を引張力に変えて形付けす
る方法を使用してもよい。
【００１８】次に本発明の中空撚線の性能を比較検討す
る。所定の屈曲管内で、各種部材の先端部が回転し始め
る時の後端手元側の角度については、図４のグラフに示
すように下記の大小関係がある。中空撚線コイル体（φ
０．４３ｍｍ）＜Ｎｉ−Ｔｉ線（φ０．４３ｍｍ）＜真
直線（φ０．４３ｍｍ）≪コイルばね（φ０．４３ｍ
ｍ） すなわち、中空撚線コイル体１では、同図に見られるよ
うにトルク伝達性や応答性が優れているためトルク感度
が高く、後端手元側に少しのトルクを与えるだけで先端
部が回転する。この場合、中空撚線コイル体１は、φ
０．２６５ｍｍの芯線の外周に線径がφ０．０８５ｍｍ
の素線を１２本撚線加工を行い、その後に芯線を抜いて
φ０．４３ｍｍの外径に形成したものである。コイルば
ねは、線径がφ０．０８ｍｍの素線を用いて、φ０．４
３ｍｍの外径となるように、巻回成形した単条コイル構
造を有するものである。Ｎｉ−Ｔｉ線は、中実でφ０．
４３ｍｍの線径を有する直線体である。真直線は、中実
で線径がφ０．４３ｍｍのステンレス線材を公知のベア
リング、ローラ等を用いて矯正し、直線性を高めたもの
である。
る。所定の屈曲管内で、各種部材の先端部が回転し始め
る時の後端手元側の角度については、図４のグラフに示
すように下記の大小関係がある。中空撚線コイル体（φ
０．４３ｍｍ）＜Ｎｉ−Ｔｉ線（φ０．４３ｍｍ）＜真
直線（φ０．４３ｍｍ）≪コイルばね（φ０．４３ｍ
ｍ） すなわち、中空撚線コイル体１では、同図に見られるよ
うにトルク伝達性や応答性が優れているためトルク感度
が高く、後端手元側に少しのトルクを与えるだけで先端
部が回転する。この場合、中空撚線コイル体１は、φ
０．２６５ｍｍの芯線の外周に線径がφ０．０８５ｍｍ
の素線を１２本撚線加工を行い、その後に芯線を抜いて
φ０．４３ｍｍの外径に形成したものである。コイルば
ねは、線径がφ０．０８ｍｍの素線を用いて、φ０．４
３ｍｍの外径となるように、巻回成形した単条コイル構
造を有するものである。Ｎｉ−Ｔｉ線は、中実でφ０．
４３ｍｍの線径を有する直線体である。真直線は、中実
で線径がφ０．４３ｍｍのステンレス線材を公知のベア
リング、ローラ等を用いて矯正し、直線性を高めたもの
である。
【００１９】図５のグラフは、所定の屈曲管内で、各種
部材の先端部が回転し始める時の後端手元側のトルクの
大小関係を示す。中空撚線コイル体（φ０．４３ｍｍ）
＜コイルばね（φ０．４３ｍｍ）＜Ｎｉ−Ｔｉ線（φ
０．４３ｍｍ）＜真直線（φ０．４３ｍｍ） すなわち、中空撚線コイル体１は、トルク感度が高くて
遊びがないため、少しのトルクを後端手元側に加えるだ
けで先端部が回転する。なお、図４の結果を考慮する
と、コイルばねは、その先端部が回転し始めるまでに、
後端部手元側を多大に回転しなけらばならず、実用に適
さないことが分かる。
部材の先端部が回転し始める時の後端手元側のトルクの
大小関係を示す。中空撚線コイル体（φ０．４３ｍｍ）
＜コイルばね（φ０．４３ｍｍ）＜Ｎｉ−Ｔｉ線（φ
０．４３ｍｍ）＜真直線（φ０．４３ｍｍ） すなわち、中空撚線コイル体１は、トルク感度が高くて
遊びがないため、少しのトルクを後端手元側に加えるだ
けで先端部が回転する。なお、図４の結果を考慮する
と、コイルばねは、その先端部が回転し始めるまでに、
後端部手元側を多大に回転しなけらばならず、実用に適
さないことが分かる。
【００２０】トルク力については、中空撚線コイル体１
は、図６および図７の各グラフに示すように、正逆いず
れの回転も、後端手元側と先端部との間に遅れのない良
好な応答性（リニアの直線性）傾向を示す。中実線（φ
０．４３ｍｍの真直線、φ０．４３ｍｍのＮｉ−Ｔｉ
線）では、追随性に若干の遅れが見られる。この傾向
は、φ０．４３ｍｍのＮｉ−Ｔｉ線に顕著である。これ
は、中空柔軟構造（中空撚線コイル体）と中実剛体構造
との差異に起因する。つまり、中空構造とすることによ
り、捩じり抵抗モーメントを小さくさせ、かつ剛性を低
下させて屈曲総曲げ角度が大きくなる場合でも、その柔
軟構造により、かかる各種性能を向上させた結果と推定
できる。
は、図６および図７の各グラフに示すように、正逆いず
れの回転も、後端手元側と先端部との間に遅れのない良
好な応答性（リニアの直線性）傾向を示す。中実線（φ
０．４３ｍｍの真直線、φ０．４３ｍｍのＮｉ−Ｔｉ
線）では、追随性に若干の遅れが見られる。この傾向
は、φ０．４３ｍｍのＮｉ−Ｔｉ線に顕著である。これ
は、中空柔軟構造（中空撚線コイル体）と中実剛体構造
との差異に起因する。つまり、中空構造とすることによ
り、捩じり抵抗モーメントを小さくさせ、かつ剛性を低
下させて屈曲総曲げ角度が大きくなる場合でも、その柔
軟構造により、かかる各種性能を向上させた結果と推定
できる。
【００２１】図８のグラフは、一定の負荷（５０ｇ）を
加えた時、各種部材の総曲げ角度により荷重効率（％）
を表したものである。この結果、下記のような大小関係
が得られた。中空撚線コイル体（φ０．４３ｍｍ）＞Ｎ
ｉ−Ｔｉ線（φ０．４３ｍｍ）＞真直線（φ０．４３ｍ
ｍ） すなわち、同図のグラフの比較により中空撚線コイル体
１の操作が極めて軽く、操作性に優れていることが分か
る。
加えた時、各種部材の総曲げ角度により荷重効率（％）
を表したものである。この結果、下記のような大小関係
が得られた。中空撚線コイル体（φ０．４３ｍｍ）＞Ｎ
ｉ−Ｔｉ線（φ０．４３ｍｍ）＞真直線（φ０．４３ｍ
ｍ） すなわち、同図のグラフの比較により中空撚線コイル体
１の操作が極めて軽く、操作性に優れていることが分か
る。
【００２２】このように、中空撚線コイル体１は、トル
ク応答性およびトルク伝達性に優れているため医療用チ
ューブ体に好適である。中空撚線コイル体１を医療用チ
ューブ体に適用した場合は、正逆回転操作に対してリニ
アなトルク伝達性を示し、トルクむらの発生がない。こ
のため、術者は医療用チューブ体を血管内の所定の位置
に正確に到達させることができる。また、コイルスプリ
ングＳの条巻き部の間で隙間Ｇが生じ、伝達トルク力の
不規則な変動や不均一な屈曲変形をもたらす従来（図１
５）と異なり、リニアなトルク伝達性により均一な屈曲
変形が実現できる。
ク応答性およびトルク伝達性に優れているため医療用チ
ューブ体に好適である。中空撚線コイル体１を医療用チ
ューブ体に適用した場合は、正逆回転操作に対してリニ
アなトルク伝達性を示し、トルクむらの発生がない。こ
のため、術者は医療用チューブ体を血管内の所定の位置
に正確に到達させることができる。また、コイルスプリ
ングＳの条巻き部の間で隙間Ｇが生じ、伝達トルク力の
不規則な変動や不均一な屈曲変形をもたらす従来（図１
５）と異なり、リニアなトルク伝達性により均一な屈曲
変形が実現できる。
【００２３】図９は、中空撚線コイル体１の両端部をフ
ープ線等の芯線材とロー付等の固着を行い、その外表面
をテフロン（４Ｆ）等で塗布形成した医療用ガイドワイ
ヤ１１（通称スプリングＧＷという）の場合を示す。こ
のように、医療用ガイドワイヤ１１に適用した場合も、
医療用チューブ体と同様な特性が得られる。図１０は、
中空撚線コイル体１の端部に短小細線を突き合わせ、こ
の短小細線と中空撚線コイル体１とを嵌合固着させ、そ
の外周側にテフロン、ナイロンやポリウレタンなどの熱
可塑性合成樹脂層１２を形成した医療用ガイドワイヤ１
１の例を示す。この医療用ガイドワイヤ１１の先端部分
には、ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマー１３が
塗布されている。
ープ線等の芯線材とロー付等の固着を行い、その外表面
をテフロン（４Ｆ）等で塗布形成した医療用ガイドワイ
ヤ１１（通称スプリングＧＷという）の場合を示す。こ
のように、医療用ガイドワイヤ１１に適用した場合も、
医療用チューブ体と同様な特性が得られる。図１０は、
中空撚線コイル体１の端部に短小細線を突き合わせ、こ
の短小細線と中空撚線コイル体１とを嵌合固着させ、そ
の外周側にテフロン、ナイロンやポリウレタンなどの熱
可塑性合成樹脂層１２を形成した医療用ガイドワイヤ１
１の例を示す。この医療用ガイドワイヤ１１の先端部分
には、ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマー１３が
塗布されている。
【００２４】この際、医療用ガイドワイヤ１１の熱可塑
性合成樹脂層１２は、その外周側のみならず内周側、若
しくは双方に形成してもよい。この熱可塑性合成樹脂層
１２の代わりに、蒸着若しくはスパッタリングにより金
属被膜層を形成してもよい。なお、後端部手元側は、複
数の素線１ａにより凹凸条となっているため、手元が滑
らず、確実な操作を行うことができる。
性合成樹脂層１２は、その外周側のみならず内周側、若
しくは双方に形成してもよい。この熱可塑性合成樹脂層
１２の代わりに、蒸着若しくはスパッタリングにより金
属被膜層を形成してもよい。なお、後端部手元側は、複
数の素線１ａにより凹凸条となっているため、手元が滑
らず、確実な操作を行うことができる。
【００２５】図１１は、先端部にバルーン１４ａを設け
たバルーンカテーテル１４に適用した例を示す。中空撚
線コイル体１は、ハイポチューブ１５の代わりに用いら
れてもよく、または、ハイポチューブ１５内に設けられ
た単線１６に用いられてもよい。この場合の単線１６
は、例えばＳＵＳまたはＮｉ−Ｔｉ合金（形状記憶合
金）により形成されている。また、中空撚線コイル体１
は、医療用チューブと同様な構造を有する内視鏡処置用
チューブに適用することもできる。
たバルーンカテーテル１４に適用した例を示す。中空撚
線コイル体１は、ハイポチューブ１５の代わりに用いら
れてもよく、または、ハイポチューブ１５内に設けられ
た単線１６に用いられてもよい。この場合の単線１６
は、例えばＳＵＳまたはＮｉ−Ｔｉ合金（形状記憶合
金）により形成されている。また、中空撚線コイル体１
は、医療用チューブと同様な構造を有する内視鏡処置用
チューブに適用することもできる。
【００２６】図１２は、ダイス引き加工により、撚線後
の外径部をしごいて縮径した中空撚線コイル体１の例を
示す。この加工により、各素線が隣接線となじみ変形す
るため、全体の外径が均一で真円性の高い中空撚線コイ
ル体１を実現させることができる。この加工により、中
空撚線コイル体１の隣接線同士の接触圧が一層増加し、
各素線同士の密着性が増大し、良好なトルク応答性およ
びトルク伝達性を発揮する。この中空撚線コイル体１を
バルーンカテーテル１４に適用した場合には、高い押し
込み特性が得られる。
の外径部をしごいて縮径した中空撚線コイル体１の例を
示す。この加工により、各素線が隣接線となじみ変形す
るため、全体の外径が均一で真円性の高い中空撚線コイ
ル体１を実現させることができる。この加工により、中
空撚線コイル体１の隣接線同士の接触圧が一層増加し、
各素線同士の密着性が増大し、良好なトルク応答性およ
びトルク伝達性を発揮する。この中空撚線コイル体１を
バルーンカテーテル１４に適用した場合には、高い押し
込み特性が得られる。
【００２７】図１３は、金属線として異種のもの、例え
ばステンレス線２０とＮｉ−Ｔｉの合金線２１とを交互
に撚り合わせて形成した中空撚線コイル体１８の例を示
す。図１４は、中空撚線コイル体１を医療用ガイドワイ
ヤに適用した変形例を示す。この変形例は、中空撚線コ
イル体１の中心部にコイル体１の内径よりも僅かに小さ
な外径を有する芯材２２を挿入し、両端部をロー付等に
より固着した構造のものである。この変形例は、良好な
トルク応答性に加えて、押し込み力を要求される場合に
有効である。また、かかる芯材２２は中実体、およびパ
イプ状の中空体のいずれでもよい。
ばステンレス線２０とＮｉ−Ｔｉの合金線２１とを交互
に撚り合わせて形成した中空撚線コイル体１８の例を示
す。図１４は、中空撚線コイル体１を医療用ガイドワイ
ヤに適用した変形例を示す。この変形例は、中空撚線コ
イル体１の中心部にコイル体１の内径よりも僅かに小さ
な外径を有する芯材２２を挿入し、両端部をロー付等に
より固着した構造のものである。この変形例は、良好な
トルク応答性に加えて、押し込み力を要求される場合に
有効である。また、かかる芯材２２は中実体、およびパ
イプ状の中空体のいずれでもよい。
【００２８】なお、２層あるいは３層といったように、
複数本の中空撚線コイル体１を同軸的に数層配置し、中
空撚線多層コイル体を形成してもよい。また、本発明の
具体的な実施にあたっては、金属線の断面は、円形ばか
りでなく、矩形、三角形、五角形、六角形、多角形、楕
円など種々の幾何学形状にすることができ、一般的な医
療用ガイドワイヤ１１の外径寸法は、０．３５〜１．０
ｍｍ程度であり、医療用チューブの外径寸法は、０．４
〜３．０ｍｍ程度であるが、これらの範囲に限られるも
のではない。
複数本の中空撚線コイル体１を同軸的に数層配置し、中
空撚線多層コイル体を形成してもよい。また、本発明の
具体的な実施にあたっては、金属線の断面は、円形ばか
りでなく、矩形、三角形、五角形、六角形、多角形、楕
円など種々の幾何学形状にすることができ、一般的な医
療用ガイドワイヤ１１の外径寸法は、０．３５〜１．０
ｍｍ程度であり、医療用チューブの外径寸法は、０．４
〜３．０ｍｍ程度であるが、これらの範囲に限られるも
のではない。
【図１】（イ）〜（ニ）はコイル成形機とロープの撚線
機とによる金属線の加工変質層の形成度合を比較するた
めの説明図である。
機とによる金属線の加工変質層の形成度合を比較するた
めの説明図である。
【図２】本発明に係る中空撚線コイル体を示す斜視図で
ある。
ある。
【図３】中空撚線コイル体を造る態様を示す概略図であ
る。
る。
【図４】各種部材の先端部が回転し始める時の回転角度
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図５】各種部材の先端部が回転し始める時のトルク力
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図６】正回転によるリニア特性を示すグラフである。
【図７】負回転によるリニア特性を示すグラフである。
【図８】負荷時に総曲げ角度で表した荷重効率を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図９】医療用ガイドワイヤの斜視図である。
【図１０】熱可塑性合成樹脂層および親水性ポリマーを
設けた場合の医療用ガイドワイヤを示す斜視図である。
設けた場合の医療用ガイドワイヤを示す斜視図である。
【図１１】バルーンカテーテルを示す正面図（イ）およ
び横断面図（ロ）である。
び横断面図（ロ）である。
【図１２】ダイスによる引き加工を受ける中空撚線コイ
ル体の斜視図である。
ル体の斜視図である。
【図１３】他の例の中空撚線コイル体を示す斜視図であ
る。
る。
【図１４】中空撚線コイル体を医療用ガイドワイヤに適
用した変形例を示す斜視図である。
用した変形例を示す斜視図である。
【図１５】コイルスプリングにより形成された従来の医
療用チューブ体の斜視図（イ）および正面図（ロ）であ
る。
療用チューブ体の斜視図（イ）および正面図（ロ）であ
る。
１、１８ 中空撚線コイル体 １ａ 素線 ８ 金属線 １１ 医療用ガイドワイヤ １２ 熱可塑性合成樹脂層 １３ 親水性ポリマー １４ バルーンカテーテル ２０ ステンレス線（金属線） ２１ Ｎｉ−Ｔｉの合金線（金属線） ２２ 芯材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｄ０７Ｂ 1/06 Ａ６１Ｍ 25/00 ４５０Ｄ (72)発明者 加藤 忠和 名古屋市守山区脇田町1703番地 朝日イン テック株式会社内 (72)発明者 加藤 富久 名古屋市守山区脇田町1703番地 朝日イン テック株式会社内 Ｆターム(参考） 3B153 AA03 AA38 AA45 BB13 CC16 CC22 CC27 CC52 CC53 DD34 EE11 FF50 GG13 GG40 4C061 DD04 FF24 FF36 JJ06 4C167 AA01 AA06 AA29 BB03 BB06 BB12 BB16 BB27 BB40 FF01 FF03 GG02 GG04 GG05 GG07 GG22 GG24 GG37 GG45 HH03 HH20 HH30
Claims (9)
- 【請求項１】 形付けによりプレフォームされた複数の
金属線を同一円周上に沿って撚り合わせて芯のない中空
状に形成したことを特徴とする中空撚線コイル体。 - 【請求項２】 前記金属線に均一性および真円性を確保
すべくポストフォームを施すことを特徴とする請求項１
に記載の中空撚線コイル体。 - 【請求項３】 前記プレフォームによる形付け率は９０
〜９８％の範囲内にあることを特徴とする請求項１およ
び請求項２に記載の中空撚線コイル体。 - 【請求項４】 前記複数の金属線は、異種の材料から形
成されていることを特徴とする請求項１ないし請求項３
に記載の中空撚線コイル体。 - 【請求項５】 内側および外側のうち一方若しくは双方
にテフロン（登録商標）、ナイロン、ポリウレタン等の
熱可塑性合成樹脂層、あるいは蒸着若しくはスパッタリ
ングにより金属被膜層を形成していることを特徴とする
請求項１ないし請求項４に記載の中空撚線コイル体。 - 【請求項６】 請求項１ないし請求項５に記載の中空撚
線コイル体により形成されていることを特徴とする医療
用チューブ体。 - 【請求項７】 請求項１ないし請求項５に記載の中空撚
線コイル体により形成されていることを特徴とするバル
ーンカテーテル。 - 【請求項８】 請求項１ないし請求項５に記載の中空撚
線コイル体により形成されていることを特徴とする医療
用ガイドワイヤ。 - 【請求項９】 請求項１ないし請求項５に記載の中空撚
線コイル体の中心部に芯材を挿入することにより形成す
ることを特徴とする医療用ガイドワイヤ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001081416A JP2002275774A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 医療用チューブ体、バルーンカテーテルおよび医療用ガイドワイヤ |
| US10/100,160 US6881194B2 (en) | 2001-03-21 | 2002-03-19 | Wire-stranded medical hollow tube, and a medical guide wire |
| EP02251981A EP1243283A3 (en) | 2001-03-21 | 2002-03-20 | A wire-stranded hollow tube, a medical tube body and a medical guide wire |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001081416A JP2002275774A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 医療用チューブ体、バルーンカテーテルおよび医療用ガイドワイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002275774A true JP2002275774A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18937525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001081416A Pending JP2002275774A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 医療用チューブ体、バルーンカテーテルおよび医療用ガイドワイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
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- 2001-03-21 JP JP2001081416A patent/JP2002275774A/ja active Pending
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