JPH0727159A - 圧縮コイルばね - Google Patents

圧縮コイルばね

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JPH0727159A
JPH0727159A JP16930593A JP16930593A JPH0727159A JP H0727159 A JPH0727159 A JP H0727159A JP 16930593 A JP16930593 A JP 16930593A JP 16930593 A JP16930593 A JP 16930593A JP H0727159 A JPH0727159 A JP H0727159A
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JP
Japan
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coil
coil portion
spring
flat surface
wound
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JP16930593A
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Inventor
Toshikazu Okuno
利和 奥野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粗巻コイル部11の長さ方向両端部に設けら
れる密巻コイル部12のコイル端部を、ばね受部材10
に対し密接状に着座させることができながら、荷重が付
与されたとき、コイル端部側が径方向内外方に逃げたり
するのを阻止して荷重を確実に受止め、しかも、各コイ
ル部11,12が破損したりするのを防止可能とする。 【構成】 粗巻コイル部11と密巻コイル部12とを備
え、かつ、密巻コイル部12のコイル端部に、ばね受部
材10に対し着座可能な平坦面13を形成した圧縮コイ
ルばねにおいて、平坦面13を形成する密巻コイル部1
2のコイル端部と、該コイル端部に対向するコイル部と
の対向面の何れか一方に、他方側コイル部を受入可能な
凹部14を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮コイルばね、詳しく
は、コイル部の長さ方向両端部を平面加工してばね受部
材に対し密接状に着座させるようにした荷重支持用の圧
縮コイルばねに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種圧縮コイルばねは、図6で
示したように、1本の丸線材を螺旋状に巻回して、その
長さ方向中間部位にピッチ間隔大とされた粗巻コイル部
Aを、また、該粗巻コイル部Aの長さ方向両端部にピッ
チ間隔小とされた密巻コイル部B,Bを形成すると共
に、これら各密巻コイル部Bの端部で外面側には、その
円形一部を研削加工することにより平坦面C,Cを形成
し、該各平坦面Cをばね受部材に対し密接状に着座させ
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
に、前記密巻コイル部Bの外面一部を研削加工して前記
平坦面Cを形成するときには、前記密巻コイル部Bにお
ける平坦面Cの形成部位が断面積の小さい円弧形状とな
って、この断面円弧部B1の強度が弱くなっており、ま
た、この断面円弧部B1と対向される粗巻コイル部Aと
が、これら各コイル部B,Aの同一中心線を通る点Oに
おいて点接触、又は線接触状態で前記荷重を受止める構
造であるから、次のような問題が発生したのである。
【0004】即ち、前記圧縮コイルばねに所定荷重が付
与されたときには、前記粗巻コイル部Aのピッチ間隔が
小となってその圧縮荷重が密巻コイル部Bの端部に伝達
されると同時に、前記粗巻コイル部Aが拡径して、コイ
ルばね全体に周方向の力、つまり、ばね受部材に対し回
転する力が作用し、これらの力は複合作用となって前記
密巻コイル部Bの端部側へと伝達されるのであり、ま
た、前記圧縮コイルばねを高速度で伸縮動作させたよう
なときには、共振現象が発生して圧縮時に前記各コイル
部A,Bの一部が伸長したりする現象が起こり、この現
象も前記密巻コイル部Bの端部側へと伝達されるのであ
る。そして、以上のような力や現象が発生すると、強度
が最も弱く、かつ、点接触又は線接触状態で荷重を受止
める密巻コイル部Bの端部側つまり前記断面円弧部B1
は、図6矢印で示したように、径方向内方又は外方(矢
印X又はY方向)の逃げ易い方向の何れかに曲がって逃
げようとするのである。また、前記圧縮コイルばねに、
そのコイル部全体が全圧縮される以上の大きい荷重が付
与されたようなときにも、強度の弱い前記断面円弧部B
1が前述した場合と同様に径方向内外方に逃げようとす
るのである。
【0005】しかして、以上のような力や現象の発生な
どによって、例えば前記断面円弧部B1が図6に示した
径方向外方(矢印Y方向)に逃げて、密巻コイル部Bと
粗巻コイル部Aの同一中心が少しでもずれたりすると、
この前記密巻コイル部Bと粗巻コイル部Aの同一中心線
を通る点O又は線で垂直に荷重を確実に受止めることが
できなくなり、このため、例えば図7で示したように、
前記断面円弧部B1に対しその内側から斜め方向に荷重
が作用して前記密巻コイル部Bが粗巻コイル部Aに対し
径方向外方側に曲がって大きく位置ずれを起こし、コイ
ルばね全体が荷重付与方向に対し湾曲状となって、この
湾曲状態で荷重が付与されることになるため、コイルば
ねの湾曲内部側に応力が集中して、短時間で破損したり
する問題があったのである。
【0006】本発明の目的は、粗巻コイル部の長さ方向
両端部に設けられる密巻コイル部のコイル端部側に平坦
面を形成し、該平坦面を介して前記密巻コイル部側をば
ね受部材に対し密接状に着座させ得るようになすにも拘
らず、つまり、該平坦面を形成することで前記コイル端
部側の強度が弱くなるにも拘らず、荷重が付与されたと
き、このコイル端部側が径方向内外方に逃げたりするの
を阻止して、前記荷重を確実に受止めることができ、し
かも、前記各コイル部が破損したりするのを防止できる
圧縮コイルばねを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、粗巻コイル部11と、該粗巻コイル部1
1の両端部を密巻した密巻コイル部12,12とを備
え、かつ、この密巻コイル部12,12のコイル端部
に、ばね受部材に対し着座可能な平坦面13を形成して
成る圧縮コイルばねにおいて、前記平坦面13を形成す
る前記密巻コイル部12のコイル端部と、該コイル端部
に対向するコイル部との対向面のうち何れか一方に、他
方側コイル部を受入可能な凹部14を形成したのであ
る。
【0008】
【作用】以上の構成によれば、圧縮コイルばねに荷重が
付与されたとき、前記平坦面13が形成された前記密巻
コイル部12のコイル端部と、該コイル端部に対向する
コイル部との対向面のうち何れか一方に形成された凹部
14に、他方側コイル部が介入されて、前記平坦面13
を設けた前記密巻コイル部12のコイル端部側が前記凹
部14で位置規制されるのであり、従って、前記密巻コ
イル部12のコイル端部に前記平坦面13を形成するこ
とにより、該平坦面13で前記圧縮コイルばねをばね受
部材に密接状に着座させることができながら、しかも、
前記平坦面13を形成することで前記コイル端部の強度
が弱くなっているにも拘らず、このコイル端部が径方向
内外方に逃げたりするのを阻止して、前記圧縮コイルば
ねの全体で前記荷重を確実に受止めることができ、その
上、前記コイル端部が径方向内外方に逃げるのを阻止す
ることにより、荷重が付与されたとき、前記粗巻コイル
部11及び密巻コイル部12が荷重付与方向に対し湾曲
されたりすることもなくして、これら各コイル部11,
12が破損したりするのも確実に防止できるのである。
【0009】
【実施例】図1は圧縮コイルばねを示しており、この圧
縮コイルばね1は、1本の丸線材Wを螺旋状に巻回し
て、その長さ方向中間部位にピッチ間隔大とされた粗巻
コイル部11を、また、該粗巻コイル部11の長さ方向
両端部にピッチ間隔小とされた密巻コイル部12,12
を形成すると共に、これら各密巻コイル部12における
最端末コイル部12aの外面側には、その円形一部を研
削加工することにより平坦面14,14をそれぞれ形成
して、該各平坦面14を前記圧縮コイルばね1の上下両
側に配設されるばね受部材10,10に対し密接状に着
座させるようにしている。
【0010】しかして以上の圧縮コイルばね1におい
て、前記粗巻コイル部11の長さ方向両側に、少なくと
も丸線材Wを1周以上にわたって巻回させることにより
密巻コイル部12を形成し、つまり、前記平坦面13が
形成される最端末コイル部12aと、この最端末コイル
部12aから連続状に延びて対向状に隣接する次位コイ
ル部12bとを備えた密巻コイル部12を形成して、斯
かる密巻コイル部12における最端末コイル部12aの
外周面で前記次位コイル部12bとの対向部位に、荷重
が付与されたとき、該次位コイル部12bの外周一部を
受入可能とした凹部14を形成したのである。
【0011】前記凹部14は、前記最端末コイル部12
aの直径よりもやや小幅とされ、かつ、該最端末コイル
部12aの巻回終端部からほぼ200〜270度の角度
範囲にわたって溝状に形成し、好ましくは、図2で示し
たように、約270度の角度範囲わたって形成するので
あり、また、前記凹部14は、図3で明らかにしたよう
に、前記次位コイル部12bの外周円弧一部を受入可能
な円弧形状に形成するのである。
【0012】次に、以上の構成とした圧縮コイルばね1
の製造手段について説明する。図4は前記圧縮コイルば
ね1の製造装置例を示しており、同図において、2は丸
線材Wを巻回収容する収容装置、3は前記丸線材Wの送
り装置、4は送り装置3から送られる丸線材Wを螺旋状
に巻回して圧縮コイルばねを成形する成形装置、5は前
記収容装置2と送り装置3との間に設けられ、前記丸線
材Wの外周部位に切削加工を施すための切削装置であ
る。
【0013】前記収容装置2は、回転軸21に支持され
た台板22の一側に複数の棒状体23を突設して構成さ
れ、この各棒状体23の外周囲に前記丸線材Wを巻回収
容させている。
【0014】また、前記送り装置3は、駆動モータなど
で回転駆動され、互いに対向される一対の第1及び第2
送りローラ31,32を備え、これら各送りローラ3
1,32の回転により前記丸線材Wを前記成形装置4側
に供給するようにしている。
【0015】さらに、前記成形装置4は、成形ダイス4
1と線ガイド42とを備え、前記各ローラ31,32で
送られる丸線材Wを前記線ガイド42で直線状に延ばし
ながら前記成形ダイス41側に供給して、該ダイス41
で前記丸線材Wを、ピッチ間隔が大小とされた粗密部を
交互に有する螺旋状に巻回して裁断することにより、ピ
ッチ間隔大とされた粗巻コイル部11と、該粗巻コイル
部11の長さ方向両側に密巻コイル部12,12が連続
状に形成された前記圧縮コイルばね1を製作するように
している。
【0016】また、前記切削装置5は、前記丸線材Wの
外周部位で互いに対向する外周一部を所定長さにわたっ
て切削する一対の回転刃51,51と、この各回転刃5
1を前記丸線材Wに対し近接離間させる一対の油圧装置
52,52とを備えており、前記各回転刃51は、図5
で示したように、駆動モータなどで回転駆動される回転
軸51aと、該回転軸51aに一体回転可能に取付けら
れた回転体51bと、この回転体51bの外周部に所定
間隔置きに植設され、前記丸線材Wの外周部位に円弧形
状とされた前記凹部14を形成する複数の切削刃51c
とから成り、また、前記各油圧装置52は、シリンダ本
体52aと、該シリンダ本体52aに対し進退移動され
るピストンロッド52bとを備え、このピストンロッド
52bの先端側に前記各回転刃51の回転軸51aを軸
受ボス部51dを介して回転可能に支持させている。
【0017】前記各油圧装置52は、前記送り装置3に
よる丸線材Wの送り量に基づく制御装置7の動作によっ
て制御するのであり、この制御装置7は、図4で示した
ように、油圧ポンプ71からの圧力油を前記各油圧装置
52のシリンダ本体52a側に供給,遮断する切換弁7
2と、前記第1送りローラ31の外周部に設けられ、そ
の回転量つまり各送りローラ31,32による丸線材W
の前記ダイス41側への送り量を検出する検出器73
と、該検出器73による検出結果に基づき前記切換弁7
2を切換制御する制御器74とを備えている。
【0018】しかして、以上の製造装置を用いて前記圧
縮コイルばね1を製造する場合は、先ず、前記送り装置
3における各送りローラ31,32の回転駆動により、
前記収容装置2の各棒状体23に巻回収容された丸線材
Wが前記切削装置5を通過され、このとき、前記各送り
ローラ31,32による丸線材Wの送り量が前記制御装
置7の検出器73で検出され、その検出結果に基づく前
記制御器74からの出力により前記切換弁72が開動作
されて、前記油圧ポンプ71からの圧力油が前記各油圧
装置52のシリンダ本体52aに供給され、これに伴い
前記ピストンロッド52bが進出動作され、前記切削装
置5の各回転刃51が前記丸線材W側に進出されて、該
丸線材Wの外周部位で互いに対向する外周一部が円弧形
状に切削されるのであり、また、前記検出器73で検出
される前記各送りローラ31,32による丸線材Wの送
り量が一定量となったとき、前記検出器73の検出結果
に基づく前記制御器74からの出力で前記切換弁72が
閉動作されて、前記油圧ポンプ71から前記各シリンダ
本体52a側への圧力油の供給が遮断され、かつ、該シ
リンダ本体52a内の圧力油が外部排出されて、前記ピ
ストンロッド52bが後退され、これに伴い前記各回転
刃51が前記丸線材Wから外方側へと移動されて、前記
丸線材Wの外周対向部位に、それぞれ所定長さにわたっ
て円弧状の前記凹部14が形成される。また、この凹部
14は、前記丸線材Wで圧縮コイルばね1を巻回成形し
たとき、該圧縮コイルばね1の長さ方向外部側に形成さ
れる密巻コイル部12における最端末コイル部12aの
外周部位で、該最端末コイル部12aから連続状に延び
て隣接する次位コイル部12bとの対向部位に、約27
0度の角度範囲わたって延出されるような長さに形成す
るのである。
【0019】そして、前記研削装置5の通過に伴い前記
丸線材Wの外周対向部位にそれぞれ前記凹部14が形成
された後に、前記丸線材Wが前記各送りローラ31,3
2から前記成形装置4の線ガイド42で直線状に延ばさ
れながら前記ダイス41に供給され、該ダイス41によ
り前記丸線材Wがピッチ間隔を大小とした粗密部を交互
に有する螺旋状に巻回されて裁断され、ピッチ間隔大と
された粗巻コイル部11と、該粗巻コイル部11の長さ
方向両側にピッチ間隔小の密巻コイル部12,12とを
連続状に形成した前記圧縮コイルばね1が製作される。
このとき、前記丸線材Wに形成された各凹部14のうち
一方側は、前記各密巻コイル部12における最端末コイ
ル部12aの外周部位で、該最端末コイル部12aから
連続状に延びて隣接する次位コイル部12bと対向する
ように位置され、また、他方側の凹部14は、前記最端
末コイル部12aの外面側に位置されて、後述する平坦
加工時に除去される。
【0020】また、以上のように圧縮コイルばね1を製
作した後には、前記各密巻コイル部12における最端末
コイル部12aの外面側に研削装置(図示せず)で平坦
加工を施して、この最端末コイル部12aの円形一部、
つまり、該最端末コイル部12aの外面側に位置される
凹部14を研削除去することにより平坦面13を形成
し、この各平坦面13を前記ばね受部材10に対し密接
状に着座させるようになすのである。
【0021】以上のように構成た圧縮コイルばね1によ
れば、前記平坦面13が形成された前記密巻コイル部1
2の最端末コイル部12aで、該最端末コイル部12a
から連続状に延びて隣接する次位コイル部12bとの対
向部位に、約270度の角度範囲にわたって前記凹部1
4が設けられているため、前記圧縮コイルばね1に荷重
が付与されて前記粗巻コイル11と前記各密巻コイル部
12とが圧縮されたとき、前記次位コイル部12bの外
周一部が前記凹部14に介入されて、該凹部14で前記
最端末コイル部12aが位置規制されるのであり、従っ
て、前記最端末コイル部12aに前記平坦面13を形成
して、該平坦面13を介して前記圧縮コイルばね1を前
記ばね受部材10に密接状に着座させることができなが
ら、しかも、前記平坦面13を形成することで前記最端
末コイル部12aの強度が弱くなっているにも拘らず、
この最端末コイル部12aが径方向内外方に逃げたりす
るのを前記凹部14で阻止して、前記圧縮コイルばね1
の全体で前記荷重を確実に受止めることができ、その
上、前記最端末コイル部12aが径方向内外方に逃げる
のを阻止することにより、荷重が付与されたとき、前記
粗巻コイル部11及び密巻コイル部12が荷重付与方向
に対し湾曲されたりすることもなくなって、これら各コ
イル部11,12が破損したりするのも確実に防止する
ことができるのである。
【0022】以上の実施例では、前記圧縮コイルばね1
における前記粗巻コイル部11の長さ方向両側に、丸線
材Wを1周以上にわたって巻回させることにより密巻コ
イル部12を形成し、つまり、前記平坦面13が形成さ
れる最端末コイル部12aと、この最端末コイル部12
aから連続状に延びて対向状に隣接する次位コイル部1
2bとを備えた密巻コイル部12を形成して、斯かる密
巻コイル部12における最端末コイル部12aの外周部
位に前記凹部14を設け、荷重が付与されたとき、該凹
部14に前記次位コイル部12bの外周一部を介入させ
るようにしたが、前記凹部14は前記次位コイル部12
b側に設けて、前記凹部14に前記最端末コイル部12
aの外周一部を介入させるようにしてもよい。また、密
着コイル部12としては、実施例のごとく最端末コイル
部12aと該最端末コイル部12aと相対向する次位コ
イル部12bとの1箇所のみを密着させる他、例えば、
最端末コイル部12aから次位コイル部12bまで、又
はそれ以上、或はそれ以下を連続的に密接させて形成し
てもよいし、更に、前記凹部14は、前記した実施例の
ごとく、最端末コイル部12aの次位コイル部12bと
の対向面に形成する他、次位コイル部12bの最端末コ
イル部12aとの対向面に形成するようにしてもよい
し、このように密着コイル部12間における対向面間の
何れか一方に設ける他、密着コイル部12と粗巻コイル
部11との何れか一方側コイル部に、他方側コイル部と
対向状に前記凹部14を形成してもよい。
【0023】さらに、前記実施例では、前記圧縮コイル
ばね1の素材として丸線材Wを使用し、該丸線材Wの外
周対向部位に円弧形状とされた凹部14を形成し、前記
丸線材Wの巻回成形して前記圧縮コイルばね1を製作し
たとき、該圧縮コイルばね1の長さ方向外部側に形成さ
れる密巻コイル部12の最端末コイル部12aで、この
最端末コイル部12aから連続状に延びて隣接する次位
コイル部12bとの対向部位に前記凹部14の一方側を
残し、他方側の凹部14を平坦加工時に除去して前記平
坦面13を形成するようしたが、前記各凹部14は、前
記丸線材Wの一方側だけに形成して、前記圧縮コイルば
ね1を製作したとき、前記最端末コイル部12aの次位
コイル部12bとの対向部位に位置させるようにしても
よい。さらに、前記圧縮コイルばね1の素材としては、
前記丸線材Wに限らず、例えば断面円形状に近い多角形
状のものでも使用することができるし、また、前記凹部
14の形状は、円弧形状に限らず、例えば三角形状その
他の形状に形成することができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明では、粗巻コイル
部11と、該粗巻コイル部11の両端部を密巻した密巻
コイル部12,12とを備え、かつ、この密巻コイル部
12,12のコイル端部に、ばね受部材に対し着座可能
な平坦面13を形成して成る圧縮コイルばねにおいて、
前記平坦面13を形成する前記密巻コイル部12のコイ
ル端部と、該コイル端部に対向するコイル部との対向面
のうち何れか一方に、他方側コイル部を受入可能な凹部
14を形成したから、前記圧縮コイルばねに荷重が付与
されたとき、前記凹部14に、該凹部14と対向する他
方側コイル部を介入させて、前記平坦面13を設けた前
記密巻コイル部12のコイル端部側を前記凹部14で位
置規制できるのであり、従って、前記密巻コイル部12
のコイル端部に前記平坦面13を形成することにより、
該平坦面13で前記圧縮コイルばねをばね受部材に密接
状に着座させることができながら、しかも、前記平坦面
13を形成することで前記コイル端部の強度が弱くなっ
ているにも拘らず、このコイル端部が径方向内外方に逃
げたりするのを阻止して、前記圧縮コイルばねの全体で
前記荷重を確実に受止めることができ、その上、前記コ
イル端部が径方向内外方に逃げるのを前記凹部14で阻
止することにより、荷重が付与されたとき、前記粗巻コ
イル部11及び密巻コイル部12が荷重付与方向に対し
湾曲されたりすることもなくなって、これら各コイル部
11,12が破損したりするのも確実に防止できるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる圧縮コイルばねの縦断面図であ
る。
【図2】その要部の平面図である。
【図3】同圧縮コイルばねの要部を拡大して示す縦断面
図である。
【図4】同圧縮コイルばねの製造装置例を示す図面であ
る。
【図5】その研削装置の回転刃を示す一部切欠正面図で
ある。
【図6】従来の圧縮コイルばねを示す縦断面図である。
【図7】同圧縮コイルばねの作用状態を示す一部省略し
た断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮コイルばね 11 粗巻コイル部 12 密巻コイル部 13 平坦面 14 凹部 10 ばね受部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗巻コイル部(11)と、該粗巻コイル
    部(11)の両端部を密巻した密巻コイル部(12)
    (12)とを備え、かつ、この密巻コイル部(12)
    (12)のコイル端部に、ばね受部材に対し着座可能な
    平坦面(13)を形成して成る圧縮コイルばねにおい
    て、前記平坦面(13)を形成する前記密巻コイル部
    (12)のコイル端部と、該コイル端部に対向するコイ
    ル部との対向面のうち何れか一方に、他方側コイル部を
    受入可能な凹部(14)を形成していることを特徴とす
    る圧縮コイルばね。
JP16930593A 1993-07-08 1993-07-08 圧縮コイルばね Pending JPH0727159A (ja)

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JP16930593A JPH0727159A (ja) 1993-07-08 1993-07-08 圧縮コイルばね

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11325283A (ja) * 1998-05-11 1999-11-26 Koyo Seiko Co Ltd 逆止弁
CN102752991A (zh) * 2011-04-18 2012-10-24 索尼计算机娱乐公司 散热器和具备散热器的电子机器
US9756761B2 (en) 2011-04-18 2017-09-05 Sony Corporation Electronic apparatus

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JPS4845603A (ja) * 1971-10-06 1973-06-29

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