JP3819180B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機としてのスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スロットマシンにおいては、リール装置や制御ボックスなどを収納する筐体の前方開口部に、リール表示窓などの表示部及び操作部を有する前扉がヒンジを介して開閉可能に取り付けられており、この前扉には管理者以外の者が開放するのを防止するために施錠装置が設けられている。また、パチンコ機においては、遊技盤や操作ハンドルなどを備えた表板が機枠に対し開閉可能に取り付けられているとともに、表板の遊技盤を覆うガラス扉が表板に開閉可能に取り付けられており、上記表板及びガラス扉にもそれぞれ施錠装置が設けられている。
【0003】
しかし、上記スロットマシンの前扉あるいはパチンコ機の表板やガラス扉など遊技機の遊技面を構成する扉は、施錠装置を設けている場合でも不正目的のために無断で開放される虞があり、これを未然に防止するために、施錠装置とは別に不正警報装置を装備することが古くから提案され、実用化されている。例えば実公昭39−7581号公報には、パチンコ機の表板に面する機枠に絶縁ケーシングを埋設し、このケーシング内に電導性の接触子をバネによって機枠面に圧出されるように配置し、表板の開放によりブザーやパイロットランプなどからなる警報器の回路を閉成して音と光で警報を発するようにしたものが開示されている。
【0004】
上記例示の公報のものでは、表板などの扉を閉じれば警報が発せられなくなることから、不正行為を素早く行って直ちに閉じてしまうと管理者が警報を聞き逃したり、見逃したりすることがあり、また係員が知らせを受けて駆けつけたときには既に警報が止まっており、いずれの遊技機が警報を出したものか判別できないという不具合もある。これを解決するために、実公昭40−9157号公報には、警報器の回路にリレースイッチを設け、扉を閉じて閉路スイッチを開いたときでもリレースイッチにより警報器に自己回路を閉成させることにより、電源を断ってリレースイッチを失磁させない限り警報が発令状態に維持されるようにすることが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、パチンコホールなどの遊技場では、営業中での通常の点検時などにも扉の開閉を行う必要があるため、扉を開放する度に電源を断つなどの特別の解除操作をしない限り警報を中断できないようにした場合、係員又は管理者はその解除操作が面倒なものと感じるだけでなく、解除操作のタイミングが遅れ、警報が必要以上に長時間に亘って発せられる虞がある。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、特に、スロットマシンの前扉が一旦開放された後再度閉じられたとき、警報の発令状態を所定時間に限り維持することにより、警報解除の操作を省いて管理の容易化を図りながら、警報による扉の不正開放の防止効果を高め得るスロットマシンを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、遊技面を構成する前扉が筐体の前方開口部に開閉可能に取り付けられ、上記前扉に少なくとも上部ランプ及びスピーカが設けられたスロットマシンにおいて、上記前扉の開閉を検出する扉開閉検出手段と、この扉開閉検出手段の信号を受け、前扉が実際に開状態のときだけでなく前扉が開状態から閉じられた時点から所定時間が経過するまでの間上記上部ランプを点灯又は点滅させるとともに、上記スピーカから前扉が開かれた時点で第1の警報音を、前扉が閉じられた時点で第2の警報音をそれぞれ発するように制御する報知制御手段と、上記所定時間を10〜20秒の間で任意に設定するための設定器とを備える構成とする。
【0008】
この構成では、扉を一旦開放した後素早く閉じたときでも、その扉の開閉を検出する扉開閉検出手段の信号を受ける報知制御手段の制御の下に、前扉の上部ランプ扉の閉じ時点から所定時間が経過するまでの間継続的に点灯又は点滅するとともに、前扉のスピーカが前扉の開時点で第1の警報音を、前扉の閉時点で第2の警報音をそれぞれ発する。このため、たとえ警報発生の確認が遅れて係員などがその場に駆けつけたとき、扉が閉まった状態でも警報が残っており、扉が開放されたスロットマシンの特定が明瞭となり、瞬時の不正行為に対するセキュリティを高めることができ、またそのような不正行為を未然に防止する抑止効果が得られる。しかも、営業中の点検時などで扉を開閉するときには、係員などは警報停止のために特別の操作を行う必要はなく、また警報時間も限られているので遊技者に不快感を与えることもない。
【0009】
その上、上記上部ランプ及びスピーカは、スロットマシンの前扉に遊技内容と関連して装備されるものであり、これら既存の機器を不正開放防止のための報知手段として兼用することにより、前扉が開放されたスロットマシンの特定を直ちに行うことができるとともに、実施化を容易に図ることができる。
【0010】
【0011】
さらに、遊技場の管理者などは、スロットマシンの前扉の閉じ時点から警報が継続して発せられる時間を設定器により遊技場の大きさや係員の人数などに応じて適切に設定することができるので、不正行為の未然防止の抑止効果と遊技者の快適性の確保との両立が高い次元で図られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る遊技機としてのスロットマシンAとそれに隣接する台間機Bとを示す。スロットマシンAは、リール装置やメダル払出装置などの装置類(図示せず)を収納する筐体1の前方開口部に遊技面を構成する前扉2がその左側辺をヒンジ側として開閉可能に取り付けられてなる。
【0013】
上記前扉2の上部にはLCDや7セグメントLEDなどからなる大型の表示装置4、上部ランプ5及び左右一対のスピーカ6,6が設けられているとともに、前扉2の中央部には3つのリール表示窓11a,11b,11c、5つの有効化表示ランプ12a,12b,12c,12d,12e、スタート待ちランプ13、リプレイランプ14、ゲーム終了ランプ15、クレジットランプ16、メダル貸出枚数表示部17、クレジット枚数表示部18、ヒット枚数表示部19、メダル投入口20、スタートレバー21、3つの停止ボタン22a,22b,22c、3ベットボタン23、1ベットボタン24、貸出ボタン25、精算ボタン26及びドア施錠装置27が設けられている。また、前扉2の下部にはメダル払出口28及びメダル受け皿29が設けられている。
【0014】
上記3つのリール表示窓11a〜11c及びその周辺には横3本と斜め2本の計5本の入賞ラインL1〜L5が表示されており、メダル投入口20に投入されたメダルの枚数が1枚であれば中央の入賞ラインL1のみが、2枚であれば横3本の入賞ラインL1〜L3が、3枚であれば5本全ての入賞ラインL1〜L5がそれぞれ有効化され、またこの有効化された入賞ラインL1〜L5に対応する有効化表示ランプ12a〜12eが点灯する。これらのリール表示窓11a〜11cからは、筐体側のリール装置の3つの回転リール31a,31b,31cが見えるようになっている。各回転リール31a〜31cの外周面にはそれぞれ複数の図柄(図示せず)が描かれており、リール停止時には各回転リールの3駒分の図柄が各入賞ラインL1〜L5上に整列して並ぶようになっている。
【0015】
上記スタートレバー21は3つの回転リール31a〜31cを一斉に回転始動させるものであり、上記3つの停止ボタン22a〜22cはそれぞれ対応する回転リール31a〜31cの回転を個別に停止させるものである。そして、上述の如くメダルの投入枚数に応じて有効化された入賞ラインL1〜L5上に所定の図柄の組み合わせが揃うとその組み合わせに応じた獲得枚数がヒット枚数表示部19に表示され、その枚数のメダルがメダル払出口28からメダル受け皿29に払い出されるようになっている。
【0016】
上記スタート待ちランプ13は、メダル投入後スタートレバー21を操作するまでの間に点灯するものであり、上記リプレイランプ14は、リール停止時に有効化された入賞ラインL1〜L5上にリプレイの図柄が揃ってメダルの投入無しで再度ゲームができる場合に点灯するものである。また、ゲーム終了ランプ15はゲーム終了時に点灯するものであり、クレジットランプ16はクレジットモードのときに点灯するものである。
【0017】
上記スロットマシンAは、複数枚のメダルを予めメダル投入口20から投入して預けておき、この預けメダルを消費しつつゲームを行うことができるいわゆるクレジット形式のものであり、クレジット枚数表示部18には預けメダルの枚数が表示される。そして、スタートレバー21の操作に先立って3ベットボタン23を押すと3枚のメダルが、また1ベットボタン24を1回押すと1枚のメダルが、2回押すと2枚のメダルがそれぞれ投入された場合と同様に入賞ラインL1〜L5が有効化される。精算ボタン26は、預けメダルを精算してメダル払出口28からメダル受け皿29に払い出すためのものである。
【0018】
また、スロットマシンAは、隣接する台間機Bと信号授受可能に接続されていて、台間機Bのカード挿入口36に所定のプリペイドカードを挿入した後、あるいは台間機Bの紙幣投入口37に紙幣(例えば千円札)を投入した後台間機Bのデータ転送ボタン38を押すとそのプリペイドカード又は紙幣に相当するメダル枚数がメダル貸出枚数表示部17に表示される。そして、貸出ボタン25を押すとメダル貸出枚数表示部17に表示されたメダル枚数の全部又は一部(例えば10枚分)が預けメダルとしてクレジット枚数表示部18に転送表示されるようになっている。
【0019】
上記ドア施錠装置27は管理者以外の者が前扉2を無断で開放するのを防止するためのものであるが、このドア施錠装置27とは別に前扉2の無断開放を未然に防止するために、本発明の一実施形態に係る不正警報装置がスロットマシンAに装備されており、その構成要素の一つである前扉2の開閉を検出する扉開閉検出手段としてのドアセンサ41が前扉2のヒンジ側と反対側の右側辺の裏面側上部に設けられている。
【0020】
上記ドアセンサ41は、図3に詳示するように、プッシュ型スイッチからなるもので、スイッチケース41a内より突出するスイッチボタン41bを筐体1の前端面に向けた状態で前扉2の裏面側に取付金具(図示せず)を介して取り付けられている。そして、前扉2の閉状態では図3(a)に示す如くスイッチボタン41bがスイッチケース41a内に埋没してONとなり、この閉状態から前扉2を若干開けるだけで図3(b)に示す如くスイッチボタン41bがスイッチケース41a内より突出してOFFに切り替わる。尚、図3中、46は筐体1の前端部に設けられたカバー部材であって、前扉2と筐体1との隙間からの不正行為を防止するためのものである。
【0021】
図4はスロットマシンAの制御系の構成を示し、50はスロットマシンAの遊技内容全体を制御するメイン制御基板、60はスロットマシンAの遊技内容に関連して遊技状態を表示したり演出効果を高めたりするためにスピーカ6及び上部ランプ5や有効化表示ランプ12a〜12eなどのランプ類を制御する効果音・ランプ制御基板、70はスロットマシンAの遊技内容や遊技状況などを説明表示したり演出効果を高めたりするために大型の表示装置4を制御する表示制御基板である。
【0022】
上記メイン制御基板50は、制御主体であるメインCPU51と、プログラム及び固定データを格納するROM52と、データの読み書きに用いられるRAM53とを有している。メインCPU51は、ROM52に格納した遊技用プログラムに基づいて、スタートレバー21や停止ボタン22a〜22cなどの遊技操作スイッチ類からの信号をI/Oポート54を通して受けかつRAM53に対しデータの読み書きを行いながら、リール装置の駆動部56及びメダル払出装置の駆動部57を制御するようになっている。
【0023】
上記効果音・ランプ制御基板60及び表示制御基板70は、それぞれサブCPU61,71とROM62,72とRAM63,73とを有し、メイン制御基板50のメインCPU51からの指令(コマンド)を受けて被制御対象を制御するようになっている。また、効果音・ランプ制御基板60は、本発明の不正警報装置の報知制御手段としての機能を有するもので、ドアセンサ41からの信号を受け、前扉2の開放時にドア開閉警報処理をするようになっている。尚、図4中、66は後述する前扉2を閉じた後の継続報知時間Tを10〜20秒の間で任意に設定するための設定器、67は効果音・ランプ制御基板60の出力信号を増幅してスピーカ6に送るアンプである。
【0024】
そして、上記効果音・ランプ制御基板60によるドア開閉警報処理は、具体的には図5に示すフローチャートに従って行われる。すなわち、図5において、先ず、ステップS1でドアセンサ41がOFFになるまで、つまり前扉2が開放されるまで待ち、しかる後、ステップS2で上部ランプ5又はその他のランプ類を点灯又は点滅させるとともに、ステップS3〜S5でスピーカ6から警報音として人声疑似音で「扉が開いています」を10秒間に3回連呼した後、警報音を一旦OFFとする。
【0025】
続いて、ステップS6でドアセンサ41がONになるまで、つまり前扉2が閉じられるまで待ち、しかる後、ステップS7でスピーカ6から警報音として人声疑似音で「扉が閉まりました」を2回連呼し、ステップS8で前扉2が閉じられた時点から上記設定器66で設定した所定時間、例えば20秒を経過するのを待つ。その後、ステップS9でランプ類を消灯し、警報処理を終了する。
【0026】
図6は上記ドア開閉警報処理の場合における前扉2の開閉状態とランプ類の点灯・消灯状態と警報音発生状態との関係を示すタイムチャートである。この図からも分かるように、前扉2が開放されたときには、ランプ類が点灯(又は点滅)するとともに、「扉が開いています」という警報音が3回連呼され、また前扉2が閉じられたときにも閉じ時点から所定時間Tが経過するまでの間ランプ類が継続的に点灯するとともに、「扉が閉まりました」という警報音が2回連呼される。
【0027】
このように、本実施形態においては、前扉2が一旦開放された場合には、その開放状態の時にランプ類の点灯又は点滅と「扉が開いています」という人声疑似音とにより警報が発せられるだけでなく、前扉2を閉じた時点から所定時間が経過するまでの間にもランプ類の点灯又は点灯と「扉が閉まりました」という人声疑似音とにより警報が発せられるため、たとえ警報発生の確認が遅れて係員などがその場に駆けつけたとき、前扉2が閉まった状態でも警報が残っており、前扉2が無断開放されたスロットマシンAの特定が明瞭となる。この結果、瞬時の不正行為に対するセキュリティを高めることができ、またそのような不正行為を未然に防止する抑止効果をも得ることができる。
【0028】
しかも、遊技場の営業中の点検時などでスロットマシンAの前扉2を開閉するときには、係員などは警報停止のために特別の操作を行う必要はなく、管理の容易化を図ることができ、また警報時間も限られているので遊技者に不快感を与えることもない。
【0029】
特に、上記実施形態では、前扉2を閉じた時点からのランプ類の点灯又は点滅による警報の継続報知時間Tが設定器66により10〜20秒の間で任意に設定可能になっているため、遊技場の大きさや係員の人数などに応じてその継続報知時間Tを適切に設定して、不正行為の抑止効果と遊技者の快適性の確保との両立を高い次元で図ることができる。
【0030】
その上、不正警報装置の開状態報知手段としての上部ランプ5などのランプ類及びスピーカ6は、本来遊技状態を表示したり演出効果を高めたりするためにスロットマシンAに装備されるものであり、これら既存の機器の兼用によってコスト的にも、また設計変更を要することなく実施化を容易に図ることができる。尚、上部ランプ5は、通常ボーナス遊技中に点灯してその遊技状態を表示するのに使用されており、ボーナス遊技中のドア開放検出時には遊技状態とは異なる表示態様で報知することが好ましく、例えばボーナス遊技状態を赤色で、ドア開放検出時を緑色で点灯するなど照明の色を変えたり、点滅のサイクルを早くするなど識別可能にしておけばよい。
【0031】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば上記実施形態では、前扉2の開閉を検出するドアセンサ(扉開閉検出手段)41として、プッシュ型スイッチを用いるとともに、前扉2のヒンジ側と反対側である開放側の右側辺に設けたが、本発明は、このドアセンサを、実公昭39−7581号公報に開示されるように扉のヒンジ側の左側辺に設けたり、あるいは実開平3−67686号公報に開示されるように、ドア施錠装置内に設けたリミットスイッチにより施錠装置の開錠でもって扉の開放時ないし開閉を検出するようにしてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、前扉2の開状態を上部ランプ5などのランプ類とスピーカ6とを併用して報知するようにしたが、開状態報知手段としては、このいずれか一方を用いるだけでもよい。スピーカ6による警報音としては、実施形態の如き人声疑似音に限らず、単なるブザー鳴動でもよい。ランプ類による報知手段としては、ランプ照明部に蛍光塗料などを塗ってなる蓄光ランプを用いて、ランプ消灯後も残光が残るようにすればいずれの遊技機がドア開閉されたかをある程度時間が経過しても識別できるという効果が得られる。ランプ類やスピーカの他に、前扉2の上部に設けた大型の表示装置4を用いて、ドア開閉の有無を表示させたり、あるいはドア開閉の所定時間の間遊技を中断して、遊技内容と直接関連するランプ類、例えばリール内部のバックライト照明用のランプを点滅状態にしたり、有効化表示ランプ12a〜12eをシフト点滅などさせて目立つようにしてもよい。
【0033】
さらに、上記実施形態では、スロットマシンAの制御系がメイン制御基板50と効果音・ランプ制御基板60と表示制御基板70とからなる場合に、効果音・ランプ制御基板60に不正警報装置の報知制御手段としての機能を兼用させたが、本発明は、効果音・ランプ制御基板60の代わりに、メイン制御基板50又は表示制御基板70に報知制御手段としての機能を兼用させたり、あるいは独自の制御基板を用いて報知制御手段を構成したりしてもよい。後者の場合、その制御基板としては、他の制御基板50,60,70と同様にCPUやROMなどにより構成してもよく、また論理回路素子やタイマーなどを用いて構成してもよい。
【0034】
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明のスロットマシンによれば、扉を一旦開放した後素早く閉じたときでも、前扉の上部ランプ扉の閉じ時点から所定時間が経過するまでの間継続的に点灯又は点滅するとともに、前扉のスピーカが前扉の開時点で第1の警報音を、前扉の閉時点で第2の警報音をそれぞれ発するため、前扉が開放されたスロットマシンの特定を確実に行うことができ、瞬時の不正行為に対するセキュリティを高めることができ、また不正行為に対する抑止効果を確保することがきる。しかも、営業中の点検時などで扉を開閉するときには、係員などは警報停止のために特別の操作を行う必要はなく、管理の容易化を図ることができ、また警報時間も限られているので遊技者に不快感を与えることはなく、実施化を図る上で非常に有効なものである。
【0036】
その上、スロットマシンの前扉に遊技内容と関連して装備された上部ランプ及びスピーカを不正開放防止のための報知手段として兼用するため、実施化を容易に図ることができる。さらに、前扉の閉じ時点から警報の継続時間を遊技場の大きさや係員の人数などに応じて適切に設定することができるので、不正行為の未然防止の抑止効果と遊技者の快適性の確保との両立を高い次元で図ることができるという効果を有する。
【0037】
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るスロットマシン及び台間機の正面図である。
【図2】 上記スロットマシンの右側面図である。
【図3】 図2のX−X線における拡大断面図であり、(a)は扉閉状態を示し、(b)は扉開状態を示す。
【図4】 スロットマシンの制御系のブロック構成図である。
【図5】 ドア開閉警報処理のフローチャート図である。
【図6】 ドア開閉警報処理の場合における前扉の開閉状態とランプ類の点灯・消灯状態と警報音発生状態との関係を示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
A スロットマシン(遊技機)
2 前扉
5 上部ランプ(開状態報知手段)
6 スピーカ(開状態報知手段)
41 ドアセンサ(扉開閉検出手段)
60 効果音・ランプ制御基板(報知制御手段)
66 設定器

Claims (1)

  1. 遊技面を構成する前扉が筐体の前方開口部に開閉可能に取り付けられ、上記前扉に少なくとも上部ランプ及びスピーカが設けられたスロットマシンにおいて、
    上記扉の開閉を検出する扉開閉検出手段と、
    この扉開閉検出手段の信号を受け、扉が実際に開状態のときだけでなく扉が開状態から閉じられた時点から所定時間が経過するまでの間上記上部ランプを点灯又は点滅させるとともに、上記スピーカから前扉が開かれた時点で第1の警報音を、前扉が閉じられた時点で第2の警報音をそれぞれ発するように制御する報知制御手段と、
    上記所定時間を10〜20秒の間で任意に設定するための設定器とを備えたことを特徴とするスロットマシン。
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