JP3816177B2 - 表示操作子の操作処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示操作子の操作処理装置に関し、さらに詳細には、パーソナルコンピュータやワークステーションなどの汎用のコンピュータのディスプレイ装置の画面上に表示された操作子たる表示操作子の操作処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動演奏のための演奏データを作成するためには、演奏データ作成用の専用のハードウェア、所謂、自動演奏装置(シーケンサ)を用いることが必要であった。
【0003】
しかしながら、近年、汎用のコンピュータに高性能のCPUが搭載されるようになってきたことと、こうした高性能のCPUに合わせたソフトウェア技術の進展に伴って、専用のハードウェアを用いることなしに、汎用のコンピュータ上で演奏データを作成することができるようになってきている。
【0004】
ところで、こうした汎用のコンピュータにおいては、一般に、ポインティングデバイスとしてマウスを用いており、ディスプレイ装置の画面上に表示されたボリュームやフェーダなどの各種の操作子、即ち、表示操作子をマウスで操作することによって音源の音量やパン、エフェクトのレベルなどを制御し、これにより演奏データの作成を行うようになされており、ユーザーにとっては極めて操作し易いものとなっている。
【0005】
しかしながら、マウスの指し示すポインターは1つしかないため、例えば、図1に示すように、ディスプレイ装置の画面上に2つのスライダーコントローラが表示されており、ユーザーがこれら2つのスライダーコントローラをマウスにより同時に操作したいと思っても、こうした操作を行うことは不可能であった。
【0006】
即ち、マウスにより表示操作子を操作する際においては、同時に複数の表示操作子を操作することができないという問題点があった。
【0007】
なお、こうした問題点を解決するために、従来においては以下の2つの方法が提案されている。
【0008】
まず、第1の方法としては、複数の表示操作子の操作キーをキーボードに予め割り付けておき、こうしてキーボードに割り付けられた操作キーを同時に操作することにより、複数の表示操作子の同時操作を行うという方法が提案されている。
【0009】
しかしながら、このように複数の表示操作子の操作キーをキーボードに割り付ける場合には、割り付けた操作キーを覚えるまでに時間がかかって初心者には分かり難かったり、表示操作子が増加した場合には割り付ける操作キーの数に制限があるなどの新たな問題点が指摘されていた。
【0010】
また、第2の方法としては、複数の表示操作子の同時操作を予め操作シーケンスデータとして登録しておき、この登録しておいた操作シーケンスデータを適宜呼び出すことにより、複数の表示操作子の同時操作を行うという方法が提案されている。
【0011】
しかしながら、コンピュータをシーケンサとして動作させる際において、このように複数の表示操作子の同時操作を予め操作シーケンスデータとして登録しておく場合には、操作シーケンスデータの登録作業は演奏停止中でしか行うことができないので、演奏中にリアルタイムでアドリブ的に複数の表示操作子の同時操作を実現することができないという新たな問題点が指摘されていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記した第1の方法ならびに第2の方法のように新たな問題点を招来することなく、複数の表示操作子を同時に操作することと同様な効果を、ポインティングデバイスの操作によって実現することができるようにした表示操作子の操作処理装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による表示操作子の操作処理装置は、表示操作子の他に別途に指示手段(この別途に設けられる指示手段は、例えば、表示操作子として設けてもよいし、キーボードのキーとして設けてもよい。)を設け、この別途に設けた指示手段の指示に応じて、以下の(1)および(2)の処理を行うようにしたものである。
【0014】
(1) 表示操作子の操作に基づく制御の実行を待機させる待機状態とする。
【0015】
この待機状態において、ポインティングデバイスで表示操作子を操作すると、表示操作子がポインティングデバイスによりどのように操作されたかの情報、即ち、表示操作子の操作に基づく制御情報を生成するが、この表示操作子の操作に基づく制御、即ち、音源の音量の制御などは実行されない。
【0016】
(2) 上記(1)に示す待機状態を解除する。この待機状態を解除したときには、生成された表示操作子の操作に基づく制御情報による制御、即ち、音源の音量の制御などを実行する。
【0017】
つまり、本発明による表示操作子の操作処理装置は、上記(1)に示す待機状態でポインティングデバイスにより表示操作子を操作して、(2)に示す上記(1)に示す待機状態の解除により、上記(1)に示す待機状態で行われたポインティングデバイスによる表示操作子の操作を一斉に反映させるものであり、これにより、複数の表示操作子を同時に操作することと同様な効果を、ポインティングデバイスの操作によって実現することができるものである。
【0018】
即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明は、画面上に複数の表示操作子を表示させるディスプレイ装置と、上記ディスプレイ装置の画面上に表示された上記複数の表示操作子のそれぞれを指定するとともに操作可能なポインティングデバイスと、上記ポインティングデバイスによる上記複数の表示操作子のそれぞれの操作に基づき制御情報を生成する制御情報生成手段と、上記制御情報生成手段によって生成された上記制御情報に基づく制御の実行の待機および待機の解除を指示する指示手段と、上記指示手段により上記制御情報生成手段によって生成された上記制御情報に基づく制御の実行の待機を指示されたときは、上記制御情報に基づく制御の実行を禁止し、上記指示手段により上記制御情報生成手段によって生成された上記制御情報に基づく制御の実行の待機の解除を指示されたときは、上記制御情報生成手段によって生成された上記制御情報に基づく制御を実行する制御手段とを有するようにしたものである。
【0019】
ここで、例えば、本発明のうち請求項2に記載の発明のように、上記制御情報生成手段により生成される制御情報は、上記ポインティングデバイスによる上記複数の表示操作子のそれぞれの操作の操作位置に応じた情報を含み、上記制御手段は、上記指示手段により上記制御情報生成手段によって生成された上記制御情報に基づく制御の実行の待機の解除を指示されたときに、上記操作位置に応じた情報に対応する制御を実行するようにしてもよい。
【0020】
また、例えば、本発明のうち請求項3に記載の発明のように、上記制御情報生成手段による制御情報は、上記ポインティングデバイスによる上記複数の表示操作子のそれぞれの操作の操作位置の時間的変化に応じた情報を含み、上記制御手段は、上記指示手段により上記制御情報生成手段によって生成された上記制御情報に基づく制御の実行の待機の解除を指示されたときに、上記操作位置の時間的変化に応じた情報に対応する制御を実行するようにしてもよい。
【0021】
従って、請求項1乃至請求項3に記載の発明によれば、複数の表示操作子を同時に操作することと同様な効果を、ポインティングデバイスの操作によって実現することができる。
【0022】
また、請求項1乃至請求項3に記載の発明によれば、ポインティングデバイスを使用して操作を行うので初心者にも操作し易く、表示操作子の数もキーボードのキーに依存することなく制限を受けることがない。
【0023】
さらに、請求項1乃至請求項3に記載の発明によれば、操作シーケンスデータの登録作業などの必要がないので、リアルタイム性に優れている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による表示操作子の操作処理装置のの実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0025】
図2は、本発明による表示操作子の操作処理装置を実施可能な、典型的な汎用のコンピュータのハードウェア構成を示すブロック構成図である。
【0026】
この図2に示す汎用のコンピュータは、極めて一般的な構成を備えており、バス10を介して、CPU12と、メモリ14と、ディスクコントローラ16と、ディスプレイ装置18と、キーボード20と、マウス22と、MIDIインターフェース24とが接続されており、さらに、ディスクコントローラ16にはハードディスク26が接続されている。
【0027】
また、この汎用のコンピュータには、MIDIインターフェース24を介して、外部機器として複数の発音チャンネルを有する音源モジュール30が接続されている。
【0028】
そして、この汎用のコンピュータにおいては、ハードディスク26にこの汎用のコンピュータをシーケンサとして動作させるためのプログラム(以下、「シーケンサプログラム」と称する。)が記憶されており、CPU12の処理によって、ハードディスク26に記憶されたシーケンサプログラムがディスクコントローラ16を介してメモり14に読み込まれ、この汎用のコンピュータはシーケンサとして動作するものである。
【0029】
図3には、この汎用のコンピュータがシーケンサとして動作する際におけるディスプレイ装置18の画面上の表示例を示しているが、理解を容易にするために本発明の説明に関連する表示操作子のみを示しており、グループボタン18aと、音源モジュール30の発音チャンネルのボリュームを変化させるための第1スライダーコントローラ18bおよび第2スライダーコントローラ18cとが、本発明の説明に関連する表示操作子として表示されている。
【0030】
なお、第1スライダーコントローラ18bおよび第2スライダーコントローラ18cには、マウス22のボタンを押しながら移動することにより移動操作可能なノブが表示されている。
【0031】
ここで、グループボタン18aは、第1スライダーコントローラ18bならびに第2スライダーコントローラ18cの操作に基づく制御の実行を待機させる際に操作する表示操作子である。
【0032】
また、第1スライダーコントローラ18bと第2スライダーコントローラ18cとには、シーケンサプログラムの処理によって、音源モジュール30のそれぞれ異なる発音チャンネルが割り当てられるものとする。
【0033】
次に、汎用のコンピュータによる処理を説明するが、シーケンサプログラムに関する処理については、従来より公知の技術と同様であるのでその説明を省略し、以下においては、本発明による表示操作子の操作処理装置の処理に関してのみ説明するものとする。
【0034】
図4には、本発明による表示操作子の操作処理装置の処理のメインルーチンが示されており、このメインルーチンはシーケンサプログラムの起動とともに起動され、所定時間間隔で繰り返し実行されるものである。
【0035】
このメインルーチンが起動されると、まず、グループボタンフラグgroup_f、ボリューム1待機フラグwaitVol1_fおよびボリューム2待機フラグwaitVol2_fをそれぞれオフ(OFF)にして初期化する(ステップS402)。
【0036】
なお、グループボタンフラグgroup_fは、マウス22によるグループボタン18aの操作によりオン(ON)/オフ(OFF)が切り替わる。
【0037】
次に、マウス22のボタンが押されたか否かを判断し(ステップS404)、マウス22のボタンが押されるまで、この処理を繰り返す。
【0038】
そして、ステップS404において、マウス22のボタンが押されたと判断された場合には、マウス22の現在位置を取得して、レジスタcurPosに記憶する(ステップS406)。
【0039】
次に、レジスタcurPosの記憶内容を参照し、マウス22の現在位置として取得した位置がグループボタン18aのエリア内に位置するか否かを判断する(ステップS408)。
【0040】
そして、ステップS408において、マウス22の現在位置として取得した位置がグループボタン18aのエリア内に位置すると判断された場合には、グループボタン18aの処理のサブルーチン(図5)を実行する(ステップS410)。
【0041】
なお、ステップS410のグループボタン18aの処理のサブルーチンの実行を終了すると、ステップS404へ戻る。
【0042】
一方、ステップS408において、マウス22の現在位置として取得した位置がグループボタン18aのエリア内に位置しないと判断された場合には、マウス22の現在位置として取得した位置が第1スライダーコントローラ18bのノブ内に位置するか否かを判断する(ステップS412)。
【0043】
そして、ステップS412において、マウス22の現在位置として取得した位置が第1スライダーコントローラ18bのノブ内に位置すると判断された場合には、第1スライダーコントローラ18bの処理のサブルーチンを実行する(ステップS414)。
【0044】
なお、ステップS414の第1スライダーコントローラ18bの処理のサブルーチンの実行を終了すると、ステップS404へ戻る。
【0045】
一方、ステップS412において、マウス22の現在位置として取得した位置が第1スライダーコントローラ18bのノブ内に位置しないと判断された場合には、マウス22の現在位置として取得した位置が第2スライダーコントローラ18cのノブ内に位置するか否かを判断する(ステップS416)。
【0046】
そして、ステップS416において、マウス22の現在位置として取得した位置が第2スライダーコントローラ18cのノブ内に位置すると判断された場合には、第2スライダーコントローラ18cの処理のサブルーチンを実行する(ステップS418)。
【0047】
なお、ステップS418の第2スライダーコントローラ18cの処理のサブルーチンの実行を終了すると、ステップS404へ戻る。
【0048】
一方、ステップS416において、マウス22の現在位置として取得した位置が第2スライダーコントローラ18cのノブ内に位置しないと判断された場合には、マウス22の現在位置として取得した位置に応じて適宜の処理を行い(ステップS420)、ステップS404へ戻る。
【0049】
次に、図5に示すフローチャートを参照しながら、グループボタン18aの処理のサブルーチンを説明すると、まず、マウス22のボタンが離されたか否かを判断し(ステップS502)、マウス22のボタンが離されるまで、この処理を繰り返す。
【0050】
そして、ステップS502において、マウス22のボタンが離されたと判断され場合には、グループボタンフラグgroup_fがオン(ON)であるか否かを判断する(ステップS504)。
【0051】
ステップS504において、グループボタンフラグgroup_fがオン(ON)であると判断された場合には、グループボタンフラグgroup_fをオフし(ステップS506)、ボリューム1待機フラグwaitVol1_fがオンであるか否かを判断する(ステップS508)。
【0052】
ステップS508において、ボリューム1待機フラグwaitVol1_fがオンであると判断された場合には、後述するステップS614においてレジスタであるボリューム1待機ボリューム情報waitVol1に記憶された第1スライダーコントローラ18bのノブの位置に応じたボリューム情報を、音源モジュール30へ出力する(ステップS510)。
【0053】
それから、ボリューム1待機フラグwaitVol1_fをオフし(ステップS512)、さらに、後述するステップS612において色を青に変えられた待機状態の第1スライダーコントローラ18bのノブの色を、通常の色のグレーに変えてから(ステップS514)、ステップS516へ進む。
【0054】
一方、ステップS508において、ボリューム1待機フラグwaitVol1_fがオンでない、即ち、オフである判断された場合には、そのままステップS516へ進む。
【0055】
そして、ステップS516では、ボリューム2待機フラグwaitVol2_fがオンであるか否かを判断する。
【0056】
ステップS508において、ボリューム2待機フラグwaitVol2_fがオンであると判断された場合には、後述するステップS726においてFIFOバッファtrackVolに記憶された第2スライダーコントローラ18cのノブの位置に応じたボリューム情報を、FIFOバッファtrackVolに記憶された経過時間に合わせて音源モジュール30へ出力する(ステップS518)。
【0057】
それから、ボリューム2待機フラグwaitVol2_fをオフし(ステップS520)、さらに、後述するステップS716において色を青に変えられた待機状態の第2スライダーコントローラ18cのノブの色を、通常の色のグレーに変えてから(ステップS522)、ステップS524へ進む。
【0058】
一方、ステップS516において、ボリューム2待機フラグwaitVol2_fがオンでない、即ち、オフである判断された場合には、そのままステップS524へ進む。
【0059】
そして、ステップS524では、グループボタン18aの表示を通常の状態(表示の色が反転していない状態)、即ち、マウス22のボタンにより押されていない状態に変え、メインルーチンへリターンする。
【0060】
また、ステップS504において、グループボタンフラグgroup_fがオンでない、即ち、オフであると判断された場合には、グループボタンフラグgroup_fをオンし(ステップS526)、それから、グループボタン18aの表示をマウス22のボタンにより押された状態(表示の色が反転した状態)に変え、メインルーチンへリターンする。
【0061】
次に、図6に示すフローチャートを参照しながら、第1スライダーコントローラ18bの処理のサブルーチンを説明すると、まず、マウス22のボタンが押されたままであるか否かを判断し(ステップS602)、マウス22のボタンが押されたままでない、即ち、離されたと判断された場合には、そのままメインルーチンへリターンする。
【0062】
一方、ステップS602において、マウス22のボタンが押されたままであると判断された場合には、マウス22が移動されたか否かを判断し(ステップS604)、マウス22が移動されるまで、この処理を繰り返す。
【0063】
そして、ステップS604において、マウス22が移動されたと判断された場合には、マウスが移動された位置まで、ディスプレイ装置18の画面上において第1スライダーコントローラ18bのノブを動かす(ステップS606)。
【0064】
それから、ステップS606において動かされた第1スライダーコントローラ18bのノブの移動位置に応じてボリューム情報を生成し(ステップS608)、グループフラグgroup_fがオンであるか否かを判断する(ステップS610)。
【0065】
ステップS610において、グループフラグgroup_fがオンであると判断された場合には、ディスプレイ装置18の画面上に表示されている第1スライダーコントローラ18bのノブの色を通常の色のグレーから青に変える(ステップS612)。これにより、ステップS608において生成したボリューム情報を音源モジュール30にすぐに送信せずに、送信の待機中であることを示す。
【0066】
それから、ステップS608において生成したボリューム情報を、レジスタであるボリューム1待機ボリューム情報waitVol1に記憶させ(ステップS614)、ボリューム1待機フラグwaitVol1_fをオンにして(ステップS616)、ステップS602へ戻る。
【0067】
一方、ステップS610において、グループフラグgroup_fがオンでない、即ち、オフであると判断された場合には、待機することなくステップS608において生成したボリューム情報を音源モジュール30に送信し(ステップS618)、ステップS602へ戻る。
【0068】
次に、図7に示すフローチャートを参照しながら、第2スライダーコントローラ18cの処理のサブルーチンを説明すると、まず、マウス22のボタンが押されたままであるか否かを判断し(ステップS702)、マウス22のボタンが押されたままでない、即ち、離されたと判断された場合には、そのままメインルーチンへリターンする。
【0069】
一方、ステップS702において、マウス22のボタンが押されたままであると判断された場合には、マウス22が移動されたか否かを判断し(ステップS704)、マウス22が移動されるまで、この処理を繰り返す。
【0070】
そして、ステップS704において、マウス22が移動されたと判断された場合には、マウスが移動された位置まで、ディスプレイ装置18の画面上において第2スライダーコントローラ18cのノブを動かす(ステップS706)。
【0071】
それから、ステップS706において動かされた第2スライダーコントローラ18cのノブの移動位置に応じてボリューム情報を生成し(ステップS708)、グループフラグgroup_fがオンであるか否かを判断する(ステップS710)。
【0072】
ステップS710において、グループフラグgroup_fがオンであると判断された場合には、現在時刻を取得してレジスタであるcurTickに記憶し(ステップS712)、ボリューム2待機フラグwaitVol2_fがオンであるか否かを判断する(ステップS714)。
【0073】
ステップS714において、ボリューム2待機フラグwaitVol2_fがオンでない、即ち、オフであると判断された場合には、第2スライダーコントローラ18cの動かし始めの処理として、以下のステップS716〜ステップS724の処理を行う。
【0074】
即ち、ディスプレイ装置18の画面上に表示されている第2スライダーコントローラ18cのノブの色を通常の色のグレーから青に変える(ステップS716)。これにより、ステップS708において生成したボリューム情報を音源モジュール30にすぐに送信せずに、送信の待機中であることを示す。
【0075】
それから、動かし始めの時刻として、curTickに記憶された時刻をレジスタであるbeginTickに代入する(ステップS718)。
【0076】
それから、ボリューム2待機フラグwaitVol2_fをオンし(ステップS720)、第2スライダーコントローラ18cのノブの動きを記憶するためのFIFOバッファtrackVolの初期化を行い(ステップS724)、ステップS726へ進む。
【0077】
一方、ステップS714において、ボリューム2待機フラグwaitVol2_fがオンであると判断された場合には、そのままステップS726へ進む。
【0078】
ステップS726では、ステップS708において生成したボリューム情報および経過時間(curTick−beginTick)を、第2スライダーコントローラ18cのノブの動きを記憶するためのFIFOバッファtrackVolに記憶させ(ステップS726)、ステップS702へ戻る。
【0079】
一方、ステップS710において、グループフラグgroup_fがオンでない、即ち、オフであると判断された場合には、待機することなくステップS708において生成したボリューム情報を音源モジュール30に送信し(ステップS728)、ステップS702へ戻る。
【0080】
即ち、この汎用のコンピュータにおいては、マウス22によりグループボタン18aが押された状態とされている場合(グループフラグgroup_fがオンである場合)においては、マウス22により操作された第1スライダーボリューム18bのノブならびに第2スライダーボリューム18cのノブが、ディスプレイ装置18の画面上において操作されたように表示されるが、当該操作に伴うボリューム情報は音源モジュール30に出力されずに待機状態にある。そして、マウス22によりグループボタン18aが押された状態が解除されると(グループフラグgroup_fがオフにされると)、その時点で上記の待機状態が解除されて、マウス22により操作された第1スライダーボリューム18bのノブならびに第2スライダーボリューム18cのノブの操作に伴うボリューム情報が音源モジュール30に出力される。
【0081】
従って、この汎用のコンピュータにおいてシーケンサとして自動演奏を行っている最中に、第1スライダーコントローラ18bのボリュームを最大にするとともに第2スライダーコントローラ18cのボリュームを最小にする制御を同時に行いたい場合には、以下の(1)〜(4)の操作を行えばよい。
【0082】
(1) マウス22をグループボタン18aのエリアに移動して、マウス22のボタンを押す。これにより、ディスプレイ装置18の画面上においてグループボタン18aの表示の色が反転され、グループボタン18aが押された状態の表示となる。そして、このときには、グループフラグgroup_fがオンされて、マウス22により操作された第1スライダーコントローラ18bのノブならびに第2スライダーコントローラ18cのノブの移動に伴うボリューム情報ならびに経過時間が音源モジュール30に出力されない待機状態となる。
【0083】
(2) マウス22を第1スライダーコントローラ18bのノブに移動して、マウス22のボタンを押し、さらに、マウス22のボタンを押したままの状態でマウス22を移動して、第1スライダーコントローラ18bのノブを第1スライダーコントローラ18bの最上位置まで移動する操作を行う。この操作に同期して、ディスプレイ装置18の画面上においては、第1スライダーコントローラ18bのノブが第1スライダーコントローラ18bの最上位置まで移動し、当該ノブの色はグレーから青に変わり、マウス22により操作された第1スライダーコントローラ18bのノブの移動に伴うボリューム情報が出力されない待機状態であることを示す。即ち、このときには、マウス22により操作された第1スライダーコントローラ18bのノブの移動に伴うボリューム情報が、ボリューム1待機ボリューム情報waitVol1に格納されることになり、ディスプレイ装置18の画面上においては、第1スライダーコントローラ18bのノブは第1スライダーコントローラ18bの最上位置にあるが、当該ノブの位置に応じたボリューム情報は音源モジュール30に出力されない。
【0084】
(3) マウス22を第2スライダーコントローラ18cのノブに移動して、マウス22のボタンを押し、さらに、マウス22のボタンを押したままの状態でマウス22を移動して、第2スライダーコントローラ18cのノブを第2スライダーコントローラ18cの最下位置まで移動する操作を行う。この操作に同期して、ディスプレイ装置18の画面上において、第2スライダーコントローラ18cのノブが第2スライダーコントローラ18cの最下位置まで移動し、当該ノブの色はグレーから青に変わり、マウス22により操作された第2スライダーコントローラ18cのノブの移動に伴うボリューム情報および経過時間が出力されない待機状態であることを示す。即ち、このときには、マウス22により操作された第2スライダーコントローラ18cのノブの移動に伴うボリューム情報および経過時間が、FIFOバッファtrackVolに格納されることになり、ディスプレイ装置18の画面上においては、第2スライダーコントローラ18cのノブは第2スライダーコントローラ18cの最下位置にあるが、当該ノブの位置に応じたボリューム情報および経過時間は音源モジュール30に出力されない。
【0085】
(4) マウス22をグループボタン18aのエリアに再度移動して、マウス22のボタンを押す。これにより、ディスプレイ装置18の画面上においてグループボタン18aの表示の色が反転され、グループボタン18aが押されていない通常の状態の表示となる。また、ディスプレイ装置18の画面上において、第1スライダーコントローラ18bのノブならびに第2スライダーコントローラ18cのノブの色が、青からグレーに変わる。そして、待機状態にあったボリューム1待機ボリューム情報waitVol1に格納されたボリューム情報が出力されるとともに、FIFOバッファtrackVolに格納されたボリューム情報が経過時間に合わせて出力されることになり、第1スライダーコントローラ18bのノブと第2スライダーコントローラ18cのノブとを同時に操作することと同様な効果を得ることができる。
【0086】
なお、上記した実施の形態においては、制御情報(上記した実施の形態におけるボリューム情報ならびに経過時間)の出力を待機させる対象の表示操作子をスライダーコントローラ(上記した実施の形態における第1スライダーコントローラ18bおよび第2スライダーコントローラ18c)としたが、これに限られることなしに、ボタンなどの表示操作子でもよいことは勿論である。
【0087】
また、上記した実施の形態においては、指示手段(上記した実施の形態におけるグループボタン18a)を表示操作子として構成したが、これに限られることなしに、キーボード20に設けられたキーに割り付けるようにしてもよい。
【0088】
さらに、上記した実施の形態においては、表示操作子として第1の表示操作子(第1スライダーコントローラ18b)と、第2の表示操作子(第2スライダーコントローラ18c)とを設け、第1の表示操作子の操作に応じてその操作位置に応じた情報を生成するとともに、第2の表示操作子の操作に応じてその操作位置の時間的変化に応じた情報(ボリューム情報の時間的変化の情報)を生成するようにしたが、これに限られることなしに、第1の表示操作子および第2の表示操作子の操作にそれぞれ対応して、操作位置の時間的変化に応じた情報を生成するようにしてもよい。
【0089】
この場合、指示手段により待機状態を解除する指示がなされたら、各々の表示操作子に対する操作位置の時間的変化に応じた情報に基づく制御を、双方の表示操作子に関して同時に並行して実行することが望ましい。
【0090】
【発明の効果】
本発明による表示操作子の操作処理装置は、以上において説明したように構成されているので、複数の表示操作子を同時に操作することと同様な効果を、ポインティングデバイスの操作によって実現することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスプレイ装置の画面上に2つのスライダーコントローラが表示された状態を示す説明図である。
【図2】本発明による表示操作子の操作処理装置を実施可能な、典型的な汎用のコンピュータのハードウェア構成を示すブロック構成図である。
【図3】汎用のコンピュータがシーケンサとして動作する際におけるディスプレイ装置の画面上の表示例を示す説明図であり、理解を容易にするために本発明の説明に関連する表示操作子のみを示している。
【図4】本発明による表示操作子の操作処理装置の処理のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図5】グループボタンの処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図6】第1スライダーコントローラの処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図7】第2スライダーコントローラの処理のサブルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 バス
12 CPU
14 メモリ
16 ディスクコントローラ
18 ディスプレイ装置
18a グループボタン
18b 第1スライダーコントローラ
18c 第2スライダーコントローラ
20 キーボード
22 マウス
24 MIDIインターフェース
26 ハードディスク
30 音源モジュール
Claims (3)
- 画面上に複数の表示操作子を表示させるディスプレイ装置と、
前記ディスプレイ装置の画面上に表示された前記複数の表示操作子のそれぞれを指定するとともに操作可能なポインティングデバイスと、
前記ポインティングデバイスによる前記複数の表示操作子のそれぞれの操作に基づき制御情報を生成する制御情報生成手段と、
前記制御情報生成手段によって生成された前記制御情報に基づく制御の実行の待機および待機の解除を指示する指示手段と、
前記指示手段により前記制御情報生成手段によって生成された前記制御情報に基づく制御の実行の待機を指示されたときは、前記制御情報に基づく制御の実行を禁止し、前記指示手段により前記制御情報生成手段によって生成された前記制御情報に基づく制御の実行の待機の解除を指示されたときは、前記制御情報生成手段によって生成された前記制御情報に基づく制御を実行する制御手段と
を有することを特徴とする表示操作子の操作処理装置。 - 請求項1記載の表示操作子の操作処理装置において、
前記制御情報生成手段により生成される制御情報は、前記ポインティングデバイスによる前記複数の表示操作子のそれぞれの操作の操作位置に応じた情報を含み、
前記制御手段は、前記指示手段により前記制御情報生成手段によって生成された前記制御情報に基づく制御の実行の待機の解除を指示されたときに、前記操作位置に応じた情報に対応する制御を実行する
ことを特徴とする表示操作子の操作処理装置。 - 請求項1記載の表示操作子の操作処理装置において、
前記制御情報生成手段による制御情報は、前記ポインティングデバイスによる前記複数の表示操作子のそれぞれの操作の操作位置の時間的変化に応じた情報を含み、
前記制御手段は、前記指示手段により前記制御情報生成手段によって生成された前記制御情報に基づく制御の実行の待機の解除を指示されたときに、前記操作位置の時間的変化に応じた情報に対応する制御を実行する
ことを特徴とする表示操作子の操作処理装置。
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JP4289597A JP3816177B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | 表示操作子の操作処理装置 |
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JPH10222286A JPH10222286A (ja) | 1998-08-21 |
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