JP3815799B2 - ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物および光反射用成形品 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に関するものであり、さらに詳しくは、成形品の表面平滑性、接着性および強度に優れたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物ならびにこれを成形してなる表面平滑性、接着性および強度に優れた光反射用成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリフェニレンスルフィド樹脂は、その優れた耐熱性、耐薬品性、寸法安定性および機械的強度を生かして、電気・電子機器部品材料、自動車機器部品材料への展開が進められている。しかしながら、ポリフェニレンスルフィド樹脂は、樹脂単独では耐熱性、機械的強度ともに十分ではないため、繊維状強化材および/または無機充填材を添加することにより、耐熱性、機械的強度を高めて使用される。また、ポリフェニレンスルフィド樹脂は他材料に比較して接着性に劣ることが知られている。
【0003】
ポリフェニレンスルフィド樹脂の自動車機器部品材料への展開として、高度な表面平滑性を要求される自動車用ランプリフレクターとしての利用が提案されている。例えば、特開昭63−243162号公報(ポリフェニレンスルフィド樹脂、約5〜40重量%の無機繊維および約15〜70重量%のシリカヒュームからなる樹脂組成物)、特開平2−244501号公報(ポリフェニレンスルフィド樹脂、10重量%以下のガラス繊維および40〜70重量%の充填材からなる樹脂組成物)、特開平3−252002号公報(ポリフェニレンスルフィド樹脂、30〜70重量%の繊維状または非繊維状の無機質充填材および分子量2000以下の多官能エポキシ化合物からなる樹脂組成物)等があげられる。しかしながら、特開昭63−243162号公報に開示された組成物は表面平滑性が十分ではなく、また、特開昭63−243162号公報および特開平2−244501号公報に開示された組成物はアルミニウム等の金属蒸着を施す際に使用される金属蒸着用塗料との接着性が十分ではない。さらに、特開平3−252002号公報に開示された組成物は、金属蒸着用塗料との接着性の改良効果はみられるが、成形加工時あるいは加熱時にガスを多量に発生するといった問題を生じるため、自動車用ランプリフレクターの実用化において大きな障害となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、成形品の表面平滑性、接着性および強度に優れたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物ならびにこれを成形してなる表面平滑性、接着性および強度に優れた光反射用成形品を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、溶融粘度300〜4000ポイズで、かつフェニレンスルフィド単位あたりアミノ基を0.05〜4モル%含有するポリフェニレンスルフィド樹脂40〜70重量%、平均粒径1〜5μmの炭酸カルシウム30〜60重量%およびアミノ基含有ポリアルキレングリコール0.5〜3重量%からなることを特徴とするポリフェニレンスルフィド樹脂組成物(ただし、ポリフェニレンスルフィド樹脂、炭酸カルシウムおよびアミノ基含有ポリアルキレングリコールからなる組成物の合計は100重量%である。)ならびにこれを成形してなる光反射用成形品に関するものである。
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明で使用されるアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂のアミノ基含有量は0.05〜4モル%であり、好ましくは0.1〜3モル%である。ポリフェニレンスルフィド樹脂のアミノ基含有量が0.05モル%未満では接着性改良効果がみられず、また、4モル%を越えると機械的強度の低下がみられるため好ましくない。
【0008】
本発明で使用されるアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂としては、溶融粘度(測定温度300℃、荷重10kgの条件下、直径1mm,長さ2mmのダイスを用いて高化式フローテスターで測定)が300〜4000ポイズ、特に好ましくは1000〜3500ポイズの範囲にあるアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂であり、直鎖状のものであっても、酸素雰囲気下での加熱処理または過酸化物等を添加しての加熱処理により硬化させ、重合度を上げたものであっても、また、非酸化性の不活性ガス中で加熱処理を施したものであってもかまわないし、さらにこれらの構造の混合物であってもかまわない。溶融粘度が300ポイズ未満では強度低下がみられ、かつガス発生量が多いため好ましくない。一方、4000ポイズを超えると流動性の低下が著しいため好ましくない。
【0009】
また、上記のアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂は、脱イオン処理 (酸洗浄や熱水洗浄等)を行うことによってイオンを低減させたものであってもよい。
【0010】
本発明で使用されるアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂の製造方法は、特に限定されるものではないが、好ましい製造方法として、有機アミド溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロベンゼンとを反応させる際に、アミノ基含有芳香族ハロゲン化物を共存させて重合する方法があげられる。
【0011】
このとき用いられるアルカリ金属硫化物としては、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウムまたはこれらの混合物があげられ、これらは水和物の形で使用してもさしつかえない。これらアルカリ金属硫化物は、水硫化アルカリ金属とアルカリ金属塩基とを反応させることによって得られるが、ジハロベンゼンの重合系内への添加に先立ってその場で調製されても、また、系外で調製されたものを用いてもさしつかえない。
【0012】
さらに、本発明に使用されるアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂は、その構成単位として
【0013】
【化1】
【0014】
を70モル%以上、より好ましくは90モル%以上含有しているものが好ましい。
【0015】
また、構成単位として30モル%未満、好ましくは10モル%未満であれば、m−フェニレンスルフィド単位、
【0016】
【化2】
【0017】
o−フェニレンスルフィド単位、
【0018】
【化3】
【0019】
フェニレンスルフィドスルホン単位、
【0020】
【化4】
【0021】
フェニレンスルフィドケトン単位、
【0022】
【化5】
【0023】
フェニレンスルフィドエーテル単位、
【0024】
【化6】
【0025】
ジフェニレンスルフィド単位、
【0026】
【化7】
【0027】
等の共重合単位を含有していてもさしつかえない。
【0028】
また、上述のポリフェニレンスルフィド樹脂の製造において用いられるアミノ基含有芳香族ハロゲン化物としては、下記一般式
【0029】
【化8】
【0030】
(Xはハロゲン原子、Yは水素原子、−NH2基またはハロゲン原子、Rは炭素数1〜12の炭化水素基、nは0〜4の整数である)
で示される化合物を例示することができる。
【0031】
その若干の例として、m−フルオロアニリン、m−クロロアニリン、3,5−ジクロロアニリン、3,5−ジアミノクロロベンゼン、2−アミノ−4−クロロトルエン、2−アミノ−6−クロロトルエン、4−アミノ−2−クロロトルエン、3−クロロ−m−フェニレンジアミン、m−ブロモアニリン、3,5−ジブロモアニリン、m−ヨードアニリン等およびそれらの混合物があげられ、このうち、特に、3,5−ジクロロアニリンが好ましい。
【0032】
また、上述の方法において用いられるジハロベンゼンとしては、p−ジクロロベンゼン、p−ジブロモベンゼン、p−ジヨードベンゼン、m−ジクロロベンゼン、m−ジブロモベンゼン、m−ジヨードベンゼン、1−クロロ−4−ブロモベンゼン等があげられる。
【0033】
さらに、用いられるアルカリ金属硫化物および(ジハロベンゼン+アミノ基含有芳香族ハロゲン化物)の仕込量はモル比で、(アルカリ金属硫化物):(ジハロベンゼン+アミノ基含有芳香族ハロゲン化物)=1.00:0.90〜1.10の範囲が好ましい。
【0034】
重合溶媒としては、極性溶媒が好ましく、特に非プロトン性で高温でアルカリに対して安定な有機アミドが好ましい溶媒である。有機アミドの若干の例としては、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、N−メチル−ε−カプロラクタム、N−エチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、テトラメチル尿素等およびその混合物があげられる。
【0035】
また、溶媒として使用される有機アミドの量は、重合によって生成するポリマーに対し、150〜3500重量%、好ましくは250〜1500重量%となる範囲で使用することができる。
【0036】
重合は200〜300℃、好ましくは220〜280℃にて0.5〜30時間、好ましくは1〜15時間攪拌下に行われる。
【0037】
本発明に使用されるアミノ基含有ポリアルキレングリコールは、下記一般式
【0038】
【化9】
【0039】
(Rは、n=1のときX、n≧2のとき炭素数1〜6の有機基であり、R’は炭素数2〜6のアルキレン基、Xはアミノ基を含有する炭素数1〜10の有機基または水素原子であり、mは5〜2500、nは1〜10のそれぞれ整数を表す)で示される化合物である。
【0040】
ここで、式中のR,Xについて有機基という表現があるが、これは炭化水素基のみならず、R,X中にエーテル、ケトン、アミド、スルホン等のヘテロ原子含有官能基を含んでいてもさしつかえないことを意味するものである。また、式中のmはポリアルキレングリコールセグメントの重合度を示すもので、mが5より小さいと耐熱性が乏しくなり、成形加工時にガスを多量に発生するため好ましくない。一方、mが2500より大きくなると、接着性改良効果が小さいため好ましくない。
【0041】
上記ポリアルキレングリコールの若干の例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等の多価アルコールとアルキレンオキシドとの付加重合体等があげられる。
【0042】
特に、本発明で用いるのに好ましいアミノ基含有ポリアルキレングリコールとしては、分子量が3000〜50000であり、末端官能基がアミノ基であるポリエチレングリコールがあげられる。
【0043】
本発明で使用されるアミノ基含有ポリアルキレングリコールの配合量は0.5〜3重量%である。3重量%を超える場合には、成形加工時にガスを多量に発生するため好ましくない。
【0045】
また、本発明で使用される炭酸カルシウムの平均粒径は1〜5μm、好ましくは2〜5μmである。平均粒径が5μmを超えると、成形品の表面平滑性が低下するため好ましくない。一方、1μm未満では、強度および流動性の低下がみられるため好ましくない。
【0046】
本発明で使用される炭酸カルシウムの配合量は30〜60重量%、好ましくは40〜60重量%である。配合量が30重量%未満の場合には、耐熱性の低下が著しく好ましくない。一方、60重量%を超える場合には、成形品の表面平滑性および流動性の低下がみられるため好ましくない。
【0047】
さらに、本発明の樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、従来公知の離型剤、滑剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、結晶核剤、発泡剤、防錆剤、イオントラップ剤、難燃剤、難燃助剤、染料,顔料等の着色剤、帯電防止剤等の添加剤を1種以上併用してもよい。
【0048】
本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物の製造方法としては、従来使用されている加熱溶融方法を用いることができる。例えば、V−ブレンダー、ヘンシェルミキサー等の各種ブレンダーで混合した後、ニーダー、ミル、一軸または二軸の押出機で加熱溶融混合する方法があげられる。さらに、得られた組成物は、射出成形機、押出成形機、トランスファー成形機、圧縮成形機を用いて成形することができる。
【0049】
さらに、本発明の樹脂組成物により成形した成形品は、表面平滑性、接着性および強度に優れるため、光反射用成形品として用いることができる。
【0050】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0051】
参考例1(アミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂の合成1)
15lオートクレーブに、N−メチル−2−ピロリドンを5l仕込み、120℃に昇温した後、Na2S・2.8H2O 1866gを仕込み、約2時間かけて攪拌しながら徐々に205℃まで昇温して、水を407g留出させた。この系を140℃まで冷却した後、p−ジクロロベンゼン 2080gおよび3,5−ジクロロアニリン 20.2g(p−ジクロロベンゼンと3,5−ジクロロアニリンの合計量に対して約1モル%添加)を加えて、225℃に昇温し、3時間重合させた後、250℃に昇温し、さらに250℃にて3時間重合した。
【0052】
重合終了後、室温まで冷却したスラリーを一部サンプリングし、瀘液を採取して、瀘液中に残存する未反応の3,5−ジクロロアニリンをガスクロマトグラフィー(島津製作所製GC−12A)で測定したところ、3,5−ジクロロアニリンの転化率は70%であった。残りのスラリーは、大量の水中に投入してポリマーを析出させ、瀘別、純水による洗浄を行った後、一晩加熱真空乾燥を行うことよりポリマーを単離した。得られたポリマーの溶融粘度(測定温度300℃、荷重10kgの条件下、直径1mm,長さ2mmのダイスを用いて高化式フローテスターで測定)は120ポイズであった。さらに、このポリマーを空気雰囲気下235℃で処理し、溶融粘度2900ポイズのポリマーを得た。この様にして得られたアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂をPPS−Iとする。
【0053】
参考例2(アミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂の合成2)
p−ジクロロベンゼン 2068gおよび3,5−ジクロロアニリン 47.0g(p−ジクロロベンゼンと3,5−ジクロロアニリンの合計量に対して約2モル%添加)を使用した他は参考例1と同様の操作で行った。得られたポリマーの溶融粘度は90ポイズであった。また、瀘液中に残存する未反応の3,5−ジクロロアニリンをガスクロマトグラフィーで測定したところ、3,5−ジクロロアニリンの転化率は70%であった。さらに、このポリマーを空気雰囲気下235℃で処理し、溶融粘度200ポイズ、3200ポイズ、5000ポイズのアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂を得た。溶融粘度200ポイズのものをPPS−II、溶融粘度3200ポイズのものをPPS−III、溶融粘度5000ポイズのものをPPS−IVとする。
【0054】
参考例3(ポリフェニレンスルフィド樹脂の合成)
p−ジクロロベンゼン 2150g(アミノ基含有芳香族ハロゲン化物を添加しないで)を使用した他は参考例1と同様の操作で行った。得られたポリマーの溶融粘度は140ポイズであった。さらに、このポリマーを空気雰囲気下235℃で処理し、溶融粘度3000ポイズのポリマーを得た。この様にして得られたポリフェニレンスルフィド樹脂をPPS−Vとする。
【0055】
参考例4(多量のアミノ基を含有するポリフェニレンスルフィド樹脂の合成)p−ジクロロベンゼン 1789g、m−クロロアニリン 280g(p−ジクロロベンゼンとm−クロロアニリンの合計量に対して約15モル%添加)を使用した他は参考例1と同様の操作で行った。得られたポリマーの溶融粘度は低すぎて測定できなかった。また、瀘液中に残存する未反応のm−クロロアニリンをガスクロマトグラフィーで測定したところ、m−クロロアニリンの転化率は38%であった。さらに、このポリマーを空気雰囲気下235℃で処理し、溶融粘度3000ポイズのポリマーを得た。この様にして得られたポリフェニレンスルフィド樹脂をPPS−VIとする。
【0056】
実施例1〜5
参考例で得られたポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS−IおよびPPS−III)、炭酸カルシウム、両末端にアミノ基を有するポリエチレングリコール(平均分子量8500)を表1に示す割合で配合した後、二軸押出機を用いて300℃で溶融混練し、ペレット化した。ついで射出成形機によって試験片を作成し、曲げ強度(ASTM D790準拠)、荷重撓み温度(4.6kg/cm2荷重)(ASTM D648準拠)の測定を行った。
【0057】
また、成形品の表面平滑性の評価を行うため、射出成形機によって円板(102mmφ,厚さ2mm)を射出成形し、中心線平均粗さ(Ra)、最大高さ(Rmax)の測定をJIS B0601に準じて行った。測定には、小坂研究所製表面粗さ測定器サーフコーダSE−30Dを使用した。
【0058】
上記の操作によって得られた円板(102mmφ,厚さ2mm)は、エポキシ系金属蒸着用塗料を塗布、焼付(160℃×30分)させた後、碁盤目剥離試験(JIS D0202準拠)により、接着性評価を行った。結果を表1および表2に示す。
【0059】
比較例1〜12
参考例で得られたポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS−II〜VI)、炭酸カルシウム、タルク、ガラス繊維、両末端にアミノ基を有するポリエチレングリコール(平均分子量8500)、ポリエチレングリコール(平均分子量8000)を表1に示す割合で配合し、実施例と同様の操作および評価を行った。結果を表1および表2に示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、限定された溶融粘度を有し、かつアミノ基を含有するポリフェニレンスルフィド樹脂に、限定された平均粒径を有する炭酸カルシウム、アミノ基含有ポリアルキレングリコールを配合することにより、成形品の表面平滑性、接着性および強度に優れたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物を得ることができる。さらに、これを成形することにより、表面平滑性、接着性および強度に優れた光反射用成形品を得ることができる。
【産業上の利用分野】
本発明はポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に関するものであり、さらに詳しくは、成形品の表面平滑性、接着性および強度に優れたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物ならびにこれを成形してなる表面平滑性、接着性および強度に優れた光反射用成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリフェニレンスルフィド樹脂は、その優れた耐熱性、耐薬品性、寸法安定性および機械的強度を生かして、電気・電子機器部品材料、自動車機器部品材料への展開が進められている。しかしながら、ポリフェニレンスルフィド樹脂は、樹脂単独では耐熱性、機械的強度ともに十分ではないため、繊維状強化材および/または無機充填材を添加することにより、耐熱性、機械的強度を高めて使用される。また、ポリフェニレンスルフィド樹脂は他材料に比較して接着性に劣ることが知られている。
【0003】
ポリフェニレンスルフィド樹脂の自動車機器部品材料への展開として、高度な表面平滑性を要求される自動車用ランプリフレクターとしての利用が提案されている。例えば、特開昭63−243162号公報(ポリフェニレンスルフィド樹脂、約5〜40重量%の無機繊維および約15〜70重量%のシリカヒュームからなる樹脂組成物)、特開平2−244501号公報(ポリフェニレンスルフィド樹脂、10重量%以下のガラス繊維および40〜70重量%の充填材からなる樹脂組成物)、特開平3−252002号公報(ポリフェニレンスルフィド樹脂、30〜70重量%の繊維状または非繊維状の無機質充填材および分子量2000以下の多官能エポキシ化合物からなる樹脂組成物)等があげられる。しかしながら、特開昭63−243162号公報に開示された組成物は表面平滑性が十分ではなく、また、特開昭63−243162号公報および特開平2−244501号公報に開示された組成物はアルミニウム等の金属蒸着を施す際に使用される金属蒸着用塗料との接着性が十分ではない。さらに、特開平3−252002号公報に開示された組成物は、金属蒸着用塗料との接着性の改良効果はみられるが、成形加工時あるいは加熱時にガスを多量に発生するといった問題を生じるため、自動車用ランプリフレクターの実用化において大きな障害となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、成形品の表面平滑性、接着性および強度に優れたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物ならびにこれを成形してなる表面平滑性、接着性および強度に優れた光反射用成形品を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、溶融粘度300〜4000ポイズで、かつフェニレンスルフィド単位あたりアミノ基を0.05〜4モル%含有するポリフェニレンスルフィド樹脂40〜70重量%、平均粒径1〜5μmの炭酸カルシウム30〜60重量%およびアミノ基含有ポリアルキレングリコール0.5〜3重量%からなることを特徴とするポリフェニレンスルフィド樹脂組成物(ただし、ポリフェニレンスルフィド樹脂、炭酸カルシウムおよびアミノ基含有ポリアルキレングリコールからなる組成物の合計は100重量%である。)ならびにこれを成形してなる光反射用成形品に関するものである。
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明で使用されるアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂のアミノ基含有量は0.05〜4モル%であり、好ましくは0.1〜3モル%である。ポリフェニレンスルフィド樹脂のアミノ基含有量が0.05モル%未満では接着性改良効果がみられず、また、4モル%を越えると機械的強度の低下がみられるため好ましくない。
【0008】
本発明で使用されるアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂としては、溶融粘度(測定温度300℃、荷重10kgの条件下、直径1mm,長さ2mmのダイスを用いて高化式フローテスターで測定)が300〜4000ポイズ、特に好ましくは1000〜3500ポイズの範囲にあるアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂であり、直鎖状のものであっても、酸素雰囲気下での加熱処理または過酸化物等を添加しての加熱処理により硬化させ、重合度を上げたものであっても、また、非酸化性の不活性ガス中で加熱処理を施したものであってもかまわないし、さらにこれらの構造の混合物であってもかまわない。溶融粘度が300ポイズ未満では強度低下がみられ、かつガス発生量が多いため好ましくない。一方、4000ポイズを超えると流動性の低下が著しいため好ましくない。
【0009】
また、上記のアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂は、脱イオン処理 (酸洗浄や熱水洗浄等)を行うことによってイオンを低減させたものであってもよい。
【0010】
本発明で使用されるアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂の製造方法は、特に限定されるものではないが、好ましい製造方法として、有機アミド溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロベンゼンとを反応させる際に、アミノ基含有芳香族ハロゲン化物を共存させて重合する方法があげられる。
【0011】
このとき用いられるアルカリ金属硫化物としては、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウムまたはこれらの混合物があげられ、これらは水和物の形で使用してもさしつかえない。これらアルカリ金属硫化物は、水硫化アルカリ金属とアルカリ金属塩基とを反応させることによって得られるが、ジハロベンゼンの重合系内への添加に先立ってその場で調製されても、また、系外で調製されたものを用いてもさしつかえない。
【0012】
さらに、本発明に使用されるアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂は、その構成単位として
【0013】
【化1】
【0014】
を70モル%以上、より好ましくは90モル%以上含有しているものが好ましい。
【0015】
また、構成単位として30モル%未満、好ましくは10モル%未満であれば、m−フェニレンスルフィド単位、
【0016】
【化2】
【0017】
o−フェニレンスルフィド単位、
【0018】
【化3】
【0019】
フェニレンスルフィドスルホン単位、
【0020】
【化4】
【0021】
フェニレンスルフィドケトン単位、
【0022】
【化5】
【0023】
フェニレンスルフィドエーテル単位、
【0024】
【化6】
【0025】
ジフェニレンスルフィド単位、
【0026】
【化7】
【0027】
等の共重合単位を含有していてもさしつかえない。
【0028】
また、上述のポリフェニレンスルフィド樹脂の製造において用いられるアミノ基含有芳香族ハロゲン化物としては、下記一般式
【0029】
【化8】
【0030】
(Xはハロゲン原子、Yは水素原子、−NH2基またはハロゲン原子、Rは炭素数1〜12の炭化水素基、nは0〜4の整数である)
で示される化合物を例示することができる。
【0031】
その若干の例として、m−フルオロアニリン、m−クロロアニリン、3,5−ジクロロアニリン、3,5−ジアミノクロロベンゼン、2−アミノ−4−クロロトルエン、2−アミノ−6−クロロトルエン、4−アミノ−2−クロロトルエン、3−クロロ−m−フェニレンジアミン、m−ブロモアニリン、3,5−ジブロモアニリン、m−ヨードアニリン等およびそれらの混合物があげられ、このうち、特に、3,5−ジクロロアニリンが好ましい。
【0032】
また、上述の方法において用いられるジハロベンゼンとしては、p−ジクロロベンゼン、p−ジブロモベンゼン、p−ジヨードベンゼン、m−ジクロロベンゼン、m−ジブロモベンゼン、m−ジヨードベンゼン、1−クロロ−4−ブロモベンゼン等があげられる。
【0033】
さらに、用いられるアルカリ金属硫化物および(ジハロベンゼン+アミノ基含有芳香族ハロゲン化物)の仕込量はモル比で、(アルカリ金属硫化物):(ジハロベンゼン+アミノ基含有芳香族ハロゲン化物)=1.00:0.90〜1.10の範囲が好ましい。
【0034】
重合溶媒としては、極性溶媒が好ましく、特に非プロトン性で高温でアルカリに対して安定な有機アミドが好ましい溶媒である。有機アミドの若干の例としては、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、N−メチル−ε−カプロラクタム、N−エチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、テトラメチル尿素等およびその混合物があげられる。
【0035】
また、溶媒として使用される有機アミドの量は、重合によって生成するポリマーに対し、150〜3500重量%、好ましくは250〜1500重量%となる範囲で使用することができる。
【0036】
重合は200〜300℃、好ましくは220〜280℃にて0.5〜30時間、好ましくは1〜15時間攪拌下に行われる。
【0037】
本発明に使用されるアミノ基含有ポリアルキレングリコールは、下記一般式
【0038】
【化9】
【0039】
(Rは、n=1のときX、n≧2のとき炭素数1〜6の有機基であり、R’は炭素数2〜6のアルキレン基、Xはアミノ基を含有する炭素数1〜10の有機基または水素原子であり、mは5〜2500、nは1〜10のそれぞれ整数を表す)で示される化合物である。
【0040】
ここで、式中のR,Xについて有機基という表現があるが、これは炭化水素基のみならず、R,X中にエーテル、ケトン、アミド、スルホン等のヘテロ原子含有官能基を含んでいてもさしつかえないことを意味するものである。また、式中のmはポリアルキレングリコールセグメントの重合度を示すもので、mが5より小さいと耐熱性が乏しくなり、成形加工時にガスを多量に発生するため好ましくない。一方、mが2500より大きくなると、接着性改良効果が小さいため好ましくない。
【0041】
上記ポリアルキレングリコールの若干の例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等の多価アルコールとアルキレンオキシドとの付加重合体等があげられる。
【0042】
特に、本発明で用いるのに好ましいアミノ基含有ポリアルキレングリコールとしては、分子量が3000〜50000であり、末端官能基がアミノ基であるポリエチレングリコールがあげられる。
【0043】
本発明で使用されるアミノ基含有ポリアルキレングリコールの配合量は0.5〜3重量%である。3重量%を超える場合には、成形加工時にガスを多量に発生するため好ましくない。
【0045】
また、本発明で使用される炭酸カルシウムの平均粒径は1〜5μm、好ましくは2〜5μmである。平均粒径が5μmを超えると、成形品の表面平滑性が低下するため好ましくない。一方、1μm未満では、強度および流動性の低下がみられるため好ましくない。
【0046】
本発明で使用される炭酸カルシウムの配合量は30〜60重量%、好ましくは40〜60重量%である。配合量が30重量%未満の場合には、耐熱性の低下が著しく好ましくない。一方、60重量%を超える場合には、成形品の表面平滑性および流動性の低下がみられるため好ましくない。
【0047】
さらに、本発明の樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、従来公知の離型剤、滑剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、結晶核剤、発泡剤、防錆剤、イオントラップ剤、難燃剤、難燃助剤、染料,顔料等の着色剤、帯電防止剤等の添加剤を1種以上併用してもよい。
【0048】
本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物の製造方法としては、従来使用されている加熱溶融方法を用いることができる。例えば、V−ブレンダー、ヘンシェルミキサー等の各種ブレンダーで混合した後、ニーダー、ミル、一軸または二軸の押出機で加熱溶融混合する方法があげられる。さらに、得られた組成物は、射出成形機、押出成形機、トランスファー成形機、圧縮成形機を用いて成形することができる。
【0049】
さらに、本発明の樹脂組成物により成形した成形品は、表面平滑性、接着性および強度に優れるため、光反射用成形品として用いることができる。
【0050】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0051】
参考例1(アミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂の合成1)
15lオートクレーブに、N−メチル−2−ピロリドンを5l仕込み、120℃に昇温した後、Na2S・2.8H2O 1866gを仕込み、約2時間かけて攪拌しながら徐々に205℃まで昇温して、水を407g留出させた。この系を140℃まで冷却した後、p−ジクロロベンゼン 2080gおよび3,5−ジクロロアニリン 20.2g(p−ジクロロベンゼンと3,5−ジクロロアニリンの合計量に対して約1モル%添加)を加えて、225℃に昇温し、3時間重合させた後、250℃に昇温し、さらに250℃にて3時間重合した。
【0052】
重合終了後、室温まで冷却したスラリーを一部サンプリングし、瀘液を採取して、瀘液中に残存する未反応の3,5−ジクロロアニリンをガスクロマトグラフィー(島津製作所製GC−12A)で測定したところ、3,5−ジクロロアニリンの転化率は70%であった。残りのスラリーは、大量の水中に投入してポリマーを析出させ、瀘別、純水による洗浄を行った後、一晩加熱真空乾燥を行うことよりポリマーを単離した。得られたポリマーの溶融粘度(測定温度300℃、荷重10kgの条件下、直径1mm,長さ2mmのダイスを用いて高化式フローテスターで測定)は120ポイズであった。さらに、このポリマーを空気雰囲気下235℃で処理し、溶融粘度2900ポイズのポリマーを得た。この様にして得られたアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂をPPS−Iとする。
【0053】
参考例2(アミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂の合成2)
p−ジクロロベンゼン 2068gおよび3,5−ジクロロアニリン 47.0g(p−ジクロロベンゼンと3,5−ジクロロアニリンの合計量に対して約2モル%添加)を使用した他は参考例1と同様の操作で行った。得られたポリマーの溶融粘度は90ポイズであった。また、瀘液中に残存する未反応の3,5−ジクロロアニリンをガスクロマトグラフィーで測定したところ、3,5−ジクロロアニリンの転化率は70%であった。さらに、このポリマーを空気雰囲気下235℃で処理し、溶融粘度200ポイズ、3200ポイズ、5000ポイズのアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド樹脂を得た。溶融粘度200ポイズのものをPPS−II、溶融粘度3200ポイズのものをPPS−III、溶融粘度5000ポイズのものをPPS−IVとする。
【0054】
参考例3(ポリフェニレンスルフィド樹脂の合成)
p−ジクロロベンゼン 2150g(アミノ基含有芳香族ハロゲン化物を添加しないで)を使用した他は参考例1と同様の操作で行った。得られたポリマーの溶融粘度は140ポイズであった。さらに、このポリマーを空気雰囲気下235℃で処理し、溶融粘度3000ポイズのポリマーを得た。この様にして得られたポリフェニレンスルフィド樹脂をPPS−Vとする。
【0055】
参考例4(多量のアミノ基を含有するポリフェニレンスルフィド樹脂の合成)p−ジクロロベンゼン 1789g、m−クロロアニリン 280g(p−ジクロロベンゼンとm−クロロアニリンの合計量に対して約15モル%添加)を使用した他は参考例1と同様の操作で行った。得られたポリマーの溶融粘度は低すぎて測定できなかった。また、瀘液中に残存する未反応のm−クロロアニリンをガスクロマトグラフィーで測定したところ、m−クロロアニリンの転化率は38%であった。さらに、このポリマーを空気雰囲気下235℃で処理し、溶融粘度3000ポイズのポリマーを得た。この様にして得られたポリフェニレンスルフィド樹脂をPPS−VIとする。
【0056】
実施例1〜5
参考例で得られたポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS−IおよびPPS−III)、炭酸カルシウム、両末端にアミノ基を有するポリエチレングリコール(平均分子量8500)を表1に示す割合で配合した後、二軸押出機を用いて300℃で溶融混練し、ペレット化した。ついで射出成形機によって試験片を作成し、曲げ強度(ASTM D790準拠)、荷重撓み温度(4.6kg/cm2荷重)(ASTM D648準拠)の測定を行った。
【0057】
また、成形品の表面平滑性の評価を行うため、射出成形機によって円板(102mmφ,厚さ2mm)を射出成形し、中心線平均粗さ(Ra)、最大高さ(Rmax)の測定をJIS B0601に準じて行った。測定には、小坂研究所製表面粗さ測定器サーフコーダSE−30Dを使用した。
【0058】
上記の操作によって得られた円板(102mmφ,厚さ2mm)は、エポキシ系金属蒸着用塗料を塗布、焼付(160℃×30分)させた後、碁盤目剥離試験(JIS D0202準拠)により、接着性評価を行った。結果を表1および表2に示す。
【0059】
比較例1〜12
参考例で得られたポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS−II〜VI)、炭酸カルシウム、タルク、ガラス繊維、両末端にアミノ基を有するポリエチレングリコール(平均分子量8500)、ポリエチレングリコール(平均分子量8000)を表1に示す割合で配合し、実施例と同様の操作および評価を行った。結果を表1および表2に示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、限定された溶融粘度を有し、かつアミノ基を含有するポリフェニレンスルフィド樹脂に、限定された平均粒径を有する炭酸カルシウム、アミノ基含有ポリアルキレングリコールを配合することにより、成形品の表面平滑性、接着性および強度に優れたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物を得ることができる。さらに、これを成形することにより、表面平滑性、接着性および強度に優れた光反射用成形品を得ることができる。
Claims (2)
- 溶融粘度300〜4000ポイズで、かつフェニレンスルフィド単位あたりアミノ基を0.05〜4モル%含有するポリフェニレンスルフィド樹脂40〜70重量%、平均粒径1〜5μmの炭酸カルシウム30〜60重量%およびアミノ基含有ポリアルキレングリコール0.5〜3重量%からなることを特徴とするポリフェニレンスルフィド樹脂組成物。
(ただし、ポリフェニレンスルフィド樹脂、炭酸カルシウムおよびアミノ基含有ポリアルキレングリコールからなる組成物の合計は100重量%である。) - 請求項1に記載の樹脂組成物を成形してなる光反射用成形品。
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