JP3811069B2 - 導電性高分子をコーティングした金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極及びその製造方法 - Google Patents

導電性高分子をコーティングした金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は導電性高分子をコーティングした金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極及びその製造方法に関するものであり、金属酸化物電極に高い電気伝導度を有する導電性高分子をコーティングすることにより、品質を向上させた電極及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属酸化物電気化学擬似キャパシタは、リチウム二次電池、電気二重層キャパシタ(EDLC)及び導電性高分子キャパシタとは異なる分野に属する技術である。
【0003】
金属酸化物電気化学擬似キャパシタは、電気化学的特性上、多くの電気エネルギーを速い時間内に充電し速い時間の間に放電することができるなどキャパシタの特性を示すと言う点で、EDLC及び導電性高分子キャパシタと類似する側面があり、電極の活物質として金属酸化物を使用すると言う点で、リチウム二次電池と類似する側面がある。
【0004】
金属酸化物電気化学擬似キャパシタをより詳細に説明すると、次の通りである。スーパキャパシタ又はウルトラキャパシタはキャパシタの1種であり、既存のアルミニウムフォイルを電極に使用するアルミニウム電解コンデンサと比較すると、単位体積に数十倍から数千倍以上の電気エネルギーを貯蔵できる。このようなウルトラキャパシタは代表的な技術として、EDLC、金属酸化物電気化学擬似キャパシタ及び導電性高分子キャパシタの三つを含む。このうちで、EDLCは技術的そして商業的に最も優位性を達成している。活性炭のように表面積の広い物質を電極の活物質として用いる。電極物質の表面と電解質が相接するところに形成される電気二重層現象をエネルギー貯蔵の基本原理にしている。
【0005】
金属酸化物電気化学擬似キャパシタは、基本的なエネルギー貯蔵原理が電池のような金属酸化物で発生する電気化学反応である。ただ、リチウム二次電池と異なる点は一般的な電池とキャパシタの電気化学的特性の差異だけである。即ち、電池は充放電による電圧と時間の特性曲線が一定な電圧で平坦面(plateau)を示す反面、金属酸化物電気化学擬似キャパシタは直線を示す。
【0006】
擬似キャパシタと称する理由は以下の通りである。キャパシタの特性はEDLCやアルミニウム電解コンデンサのように電気二重層の形成によって得られるが、電気化学反応によって得ることは難しい。しかし、一部の金属酸化物は電池の特性ではなくキャパシタの特性を示す。即ち、エネルギー貯蔵と関連した反応は電池と類似するが、特性は電池ではなくキャパシタの特性を示す。この観点から、‘偽者又は類似’の意味で擬似(pseudo)と言う用語が適用される。
【0007】
金属酸化物電気化学擬似キャパシタとリチウム二次電池の比較は次の通りである。前記したようにリチウム二次電池は、使用する電極が金属酸化物であると言う点、エネルギーを貯蔵する反応機構が電気化学反応であると言う点で類似性を有する。しかし、リチウム二次電池と金属酸化物電気化学擬似キャパシタは電圧−電流−時間のパラメータを考慮すると全く異なる電気化学的特性を示す。一つの例として、リチウム二次電池の電流−電圧特性曲線は、いろいろなピークを示す形態であるが、金属酸化物電気化学擬似キャパシタは四角形に近い形態を示す。
【0008】
EDLC及び導電性高分子キャパシタとの比較は次の通りである。前述したように、EDLCとは電気化学的特性の側面で同一である。電流−電圧特性曲線及び充放電による電圧−時間曲線が全て同一である。しかし、エネルギー貯蔵による反応機構が全く異なり、使用する活物質も炭素と金属酸化物として相異する。導電性高分子キャパシタも電気化学的特性は同一であるが、電極の物質として導電性高分子を使用すると言う側面で金属酸化物電気化学擬似キャパシタとは全く異なる。
【0009】
一般的な金属酸化物電気化学擬似キャパシタは、電極の活物質として金属酸化物を使用する。このような活物質は高い電気伝導度を有することが要求されるが、電気伝導度が低い場合にはキャパシタの等価直列抵抗(equivalent series resistance;ESR)が高まって高出力性能が下がり、電極にある活物質の活用度が低くなってエネルギー密度が小さくなる。これにより、通常は導電剤としてカーボンを混合する。活物質とカーボンを基本物質にし、アルコール、水などのような溶媒及びバインダーを混合してスラリーを製造し、これを集電体にコーティングして電極を製造することになる。
【0010】
しかし、導電性カーボンを混合して電極を製造する従来の方式は、カーボン間の連続的な接触が集電体から電極の各部分まで続けて維持されなければ優れた効果を発揮できない。これは活物質である金属酸化物と導電性カーボンの混合方式および両者の分散度により決定されるが、これを常に同一であるように維持することが難しい。
【0011】
擬似キャパシタを発現させる電気化学反応は、三種類の反応物が同時に出合う所で起こる。三種類の反応物とは、電解質中に存在する活性イオン(working ion)、電気化学反応に参与する電子、そして触媒の役割を果す活物質の表面である。このような条件が満足される所は、活性点(active site)と言う。活性点の形成と言う観点から、カーボンと活物質の分散度はキャパシタの性能と密接した関係を有する。活物質と導電性カーボンを混合してキャパシタ電極を製造する場合、この二つ物質の混合条件によってカーボンと活物質の分散度に大きな差異が生ずる。一番理想的な形態は、カーボンと集電体とが広い面積で密着しており、カーボン間の接触は切れることなくチェーン形態で連続的に連結されていなければならない。また、カーボンチェーンは活物質の表面と可能な限り広い面積で接触していなければならない。
【0012】
このような電極の構成で、カーボンは集電体から始まる電子の流れを活物質まで繋ぐ役割を有し、電子が活物質で発生する電気化学反応に参与するようにする。従って、活物質とカーボンの分散度がよくない場合、活性点の減少によるエネルギー密度の減少だけでなく、カーボン間の連結不良によるキャパシタ抵抗の増加のために、高出力での特性が低下する問題が発生する。
【0013】
また、分散度が高く、カーボン間の連結チェーンが電極内部でよく発達している場合でも、カーボン連結チェーンを形成するカーボン粒子間の境界面、即ち粒界を、電子が過ぎていくことにより生ずる抵抗は、完全に除去することができない。従って、電極性能の分散度による依存性及びカーボンチェーンによる抵抗をさらに減少させることができる方法が要求されている。
【0014】
一方、導電性高分子でコーティングされた電極を使用したリチウム二次電池が以下のように報告されている。 F. Coustier, D.B. Le, S. Passerini and W.H. Smyrl, "High Surface Area V2O5 as Host Material for Lithium Intercalation", in the Proceedings of the Symposium on Electrode Materials and Processes for Energy Conversion and Storage IV, J. McBreen, S. Mukerjee and S. Srinivasan, Editors, The Electrochemical Society Proceedings Series, PV97-13, Pennington, NJ(1997) を参照のこと。しかし、その原理がリチウム二次電池と相異した金属酸化物電気化学擬似キャパシタでの応用は前例がない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、既存の金属酸化物電極に高い電気伝導度を有する導電性高分子をコーティングすることにより、電極が発現できる固有キャパシタンス(specific capacitance)を増加させることができる電極を提供するものである。
【0016】
本発明の他の目的は、前記した電極を含むことにより、電気エネルギーの貯蔵能力が向上し、等価直列抵抗を減らして高出力性能を向上させることができるキャパシタを提供するものである。
【0017】
本発明のまた他の目的は、前記した電極を容易に製造する方法を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために本発明では、集電体及び前記集電体上にコーティングされた活物質を有し、前記活物質は金属酸化物を含み、その表面に導電性高分子がコーティングされている金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極を提供する。
【0019】
特に、前記導電性高分子がポリピロール、ポリアニリン及びポリチオフェンより成る群から選択された少なくとも一つが望ましく適用される。
【0020】
また、前記集電体上に導電剤がさらにコーティングされていることが望ましく、さらに望ましくは導電剤としてカーボンを使用する。そして、前記活物質が主成分として二酸化マンガンを含むことが望ましく、さらに望ましくは非晶質二酸化マンガンを含む。
【0021】
前記した本発明の他の目的を達成するために本発明では、複数の電極、電解質、及び前記電極間にこれらの間の接触を防止するために挿入されるセパレーターを含む金属酸化物電気化学擬似キャパシタを提供する。電極は集電体及び前記集電体上にコーティングされた活物質を有する。活物質は金属酸化物を含み、その表面に導電性高分子がコーティングされている。
【0022】
前記電解質としては、塩化カリウム(KCl)、硫酸カリウム(K2SO4)、塩化リチウム(LiCl)、硫酸リチウム(Li2SO4)、塩化ナトリウム(NaCl)及び硫酸ナトリウム(Na2SO4)からなる群より選択される少なくとも1種が好適に使用される。
【0023】
前記した本発明のまた他の目的は、集電体上に活物質をコーティングする段階と、導電性高分子のモノマー及び溶媒を混合して混合物を製造する段階と、製造された混合物に添加剤を添加する段階と、得られた混合物に前記活物質がコーティングされた集電体を浸漬する段階と、前記モノマーを重合させ、前記活物質がコーティングされた集電体上に導電性高分子をコーティングする段階とを含むことを特徴とする金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法により達成される。
【0024】
前記溶媒としては、蒸留水、PC(プロピレンカーボネート)及びAcN(アセトニトリル)などを使用することができ、前記添加剤としては、パラトルエンスルホン酸ナトリウム塩及びTEATFB(テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、(CH3CH24NBF4)などを望ましく使用することができる。
【0025】
前記重合は電気化学反応により実施することができるが、この場合0.1〜10mA/cm2の電流密度を1分〜24時間維持することにより実施することができ、0.5〜1.0Vの電圧を1分〜24時間維持することにより実施することができる。
【0026】
前記重合は酸化剤を添加することにより実施することもできるが、この場合酸化剤として硫酸アンモニウムを望ましく使用することができる。
【0027】
前記した本発明のまた他の目的は、活物質が分散された第1溶液を製造する段階と、導電性高分子のモノマー、溶媒及び添加剤が混合された第2溶液を製造する段階と、前記第1溶液及び第2溶液を混合し攪拌する段階と、得られた混合物に酸化剤を添加して前記モノマーを重合させ、導電性高分子がコーティングされた活物質を製造する段階と、前記導電性高分子がコーティングされた混合物を集電体上にコーティングする段階とを含むことを特徴とする金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法によっても達成される。
【0028】
本発明は、既存の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極表面、又は金属酸化物粉末の表面に導電性高分子をコーティングすることによりキャパシタの重要な性能であるESRを減少させて高出力性能(high power performance)を向上させ、電気化学反応が起る活性点を増加させエネルギー密度を増加させるようにしたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0030】
本発明は活物質又は活物質とカーボンをバインダーと溶媒を用いて集電体上にコーティングすることにより製作した電極に、導電性高分子を化学的又は電気化学的方法などを用いてコーティングすることを基本とする。導電性高分子自体は高い電気伝導度を示す性質を有している。活物質とカーボンの分散度がよくない電極に、このような導電性高分子を塗布したとき、カーボンチェーンと断絶された活物質の表面を連結することにより、活性点の個数を増加させエネルギー密度を増加させることができる。
【0031】
また、カーボン間の連結により得られるカーボンチェーンの断絶部位を連結することにより、キャパシタの全抵抗を低くする効果を得ることができる。活物質とカーボンの分散度がよい場合にも、粒子間の連結部位に導電性高分子を塗布することによって、粒界での抵抗を減らす効果を得ることができ、電子が接触する活物質の表面積を増加させることができるので、エネルギー密度を増加させる効果を得ることができる。
【0032】
導電性高分子を活物質又は活物質とカーボンとの混合物から構成された電極上にコーティングする方法としては、例えば、上述したように化学的コーティング、電気化学的コーティングなどを使用することができる。化学的コーティングは、導電性高分子を構成する単位であるモノマーを活物質粒子が分散されている溶媒に混合し、その状態で酸化剤を使用して重合反応を進行させることにより活物質粒子の表面に導電性高分子を形成するようにする方法と、活物質又は活物質とカーボンとの混合物がコーティングされた電極を導電性高分子のモノマーが溶けている溶液に浸漬した後、酸化剤を使用して重合反応を進行させ、電極表面に導電性高分子を形成させる方法である。
【0033】
電気化学的コーティングは、活物質又は活物質とカーボンとの混合物がコーティングされた電極を導電性高分子のモノマーが溶けている溶液に浸漬した後、電源を用いて、一定電圧又は一定電流を印加することにより電気化学的にモノマーを酸化させ、電極の表面に導電性高分子を形成するようにする方法である。
【0034】
電気化学的コーティングと化学的コーティングの差異は、前記したようにモノマーを酸化させ重合反応を進行するとき、モノマーを酸化させる方法にある。しかし、両方の方法において、重合反応は電極と電解質が接している全ての部分で起る。
【0035】
以下、図面を参照して金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法をより詳細に説明する。
【0036】
まず、予め製作された金属酸化物電気化学擬似キャパシタ電極上に導電性高分子をコーティングして、本発明による電極を製造できるが、化学反応または電気化学反応を用いる二つの方法のうち一方を使用することができる。次に、電極を製造する前に予め活物質上に化学反応により導電性高分子をコーティングし、これを使用して電極を製造する方法がある。代表的なこの三つの方法について詳細に説明する。
【0037】
まず、電気化学反応を用いて電極上に導電性高分子をコーティングする方法は次の通りである。
【0038】
非晶質二酸化マンガンのような金属酸化物の活物質と導電性カーボンのような導電剤を適切な重量比で混合した後、これをバインダー及び溶媒と混合してスラリーを製造する。製造されたスラリーをチタンフォイルのような集電体上にコーティングし、乾燥することにより電極を製造する。
【0039】
蒸留水、PC、AcNのような溶媒にピロールモノマー、アニリンモノマー、チオフェンモノマーのような導電性高分子のモノマーを添加して完全に混合するまで攪拌する。完全に混合された溶液にドーパントであるパラトルエンスルホン酸ナトリウム塩またはTEATFB(テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、(CH3CH24NBF4)を濃度が約0.1Mになるように添加して完全に溶解するように攪拌する。
【0040】
前記溶液に、金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極を浸漬して、電極の内部まで溶液が浸透できるように十分な時間の間に維持する。
【0041】
十分な時間、溶液に浸漬された電極に対して、0.1〜10mA/cm2の電流密度を1分〜24時間維持する定電流法(constant current method)又は基準電極であるAg/AgCl電極に対して0.5〜1.0Vの電圧を1分〜24時間維持する定電圧法(constant voltage method)によって重合反応を開始する。
【0042】
重合反応を完了した電極は蒸留水、PC、AcNを用いて数回洗浄し、常温で十分に乾燥して導電性高分子がコーティングされた電極を製造する。
【0043】
次に、化学反応を用いて電極上に導電性高分子をコーティングする方法は次の通りである。
【0044】
非晶質二酸化マンガンのような金属酸化物の活物質と導電性カーボンのような導電剤を適切な重量比に混合した後、これをバインダー及び溶媒と混合してスラリーを製造する。製造されたスラリーをチタンフォイルのような集電体上にコーティングし、乾燥することにより電極を製造する。
【0045】
蒸留水、PC、AcNのような溶媒にピロールモノマー、アニリンモノマー、チオフェンモノマーのような導電性高分子のモノマーを添加して完全に混合するまで攪拌する。完全に混合された溶液にドーパントであるパラトルエンスルホン酸ナトリウム塩又はTEATFBを濃度が約0.1Mになるように添加して完全に溶解するように攪拌する。
【0046】
前記溶液に金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極を浸漬して、電極の内部まで溶液が浸透するように十分な時間の間維持する。
【0047】
電極が浸漬されている前記溶液内で、導電性高分子のモノマーを重合するために酸化剤である硫酸アンモニウム水溶液を添加し、約5時間以上攪拌して重合反応させる。重合反応が完了した電極を、蒸留水、PC、AcNなどで数回洗浄した後、常温で十分に乾燥させて導電性高分子がコーティングされた電極を製造する。
【0048】
第三に、活物質の表面上に導電性高分子をコーティングする方法は次の通りである。
【0049】
まず、蒸留水、PC、AcNのような溶媒にピロールモノマー、アニリンモノマー、チオフェンモノマーのような導電性高分子のモノマーを添加して完全に混合するまで攪拌する。完全に混合された溶液にドーパントであるパラトルエンスルホン酸ナトリウム塩又はTEATFBを添加して完全に溶解するように攪拌する。
【0050】
次に、活物質として使用される非晶質二酸化マンガンなどのような金属酸化物を蒸留水に添加して十分に分散するように攪拌する。
【0051】
前記2つの溶液を互いに混合した後、十分な時間攪拌する。十分な攪拌の後に導電性高分子のモノマーを重合するために酸化剤である1.0Mの硫酸アンモニウム水溶液を添加し、約5時間攪拌して重合反応させ、活物質の表面に導電性高分子をコーティングする。
【0052】
重合反応が終った粉末は濾過し、蒸留水を用いて数回洗浄した後、常温で乾燥する。
【0053】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態をより詳細に説明する。
【0054】
〈実施例1〉
非晶質二酸化マンガンと導電性カーボンを重量比で8:2に混合した後、15重量%のPVdFを溶かしたNMP溶液と混合してスラリーを製造した。製造されたスラリーを3×3cmの大きさの集電体であるチタンフォイル上にコーティングした後、乾燥器で完全に乾かして電極を製造した。
【0055】
0.3Mの濃度を有するようにピロールモノマーをPC溶液に完全に混合させた溶液を用意した。得られた溶液に添加剤として使用されるパラトルエンスルホン酸ナトリウム塩を濃度が約0.1Mになるように混合した後、完全に溶解するように攪拌した。
【0056】
この溶液に用意された金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極を浸漬して、電極の内部まで溶液が浸透するように十分な時間の間に維持した。
【0057】
十分な時間の間に溶液に漬けた電極に対して、電流密度を0.5mA/cm2に固定し、電流印加時間10分の間に維持させる定電流法で重合反応させた。重合反応が完了した電極をPC溶液で数回洗浄し、常温で十分に乾燥して導電性高分子がコーティングされた電極を製造し、これの性能を測定した。
【0058】
図1に、前記方法により製作された電極に対して1.0Mの塩化カリウム水溶液を電解質として、対向電極に白金、基準電極に塩化銀(Ag/AgCl)電極を使用して電流−電圧特性曲線(cyclic voltammograms、CV)を測定した結果を示した。理想的なキャパシタが示す四角形の電流−電圧特性曲線ではないが、四角形に非常に近い形状を示しており、350F/gの高い固有キャパシタンス値を示すことを確認できた。
【0059】
〈実施例2〉
実施例1と同一な方法により実施し、ピロールモノマーをPC溶液に混合させる代わりに蒸留水溶液に混合させ、重合反応が完了した電極をPC溶液の代わりに蒸留水で洗浄して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0060】
〈実施例3〉
実施例1と同一な方法により実施し、ピロールモノマーをPC溶液に混合させる代わりにAcN溶液に混合させ、重合反応が完了した電極をPC溶液の代わりにAcNで洗浄して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0061】
次の表1には実施例1、2及び3の方法により、導電性高分子のコーティング時に異なる溶液を使用して製造された電極の固有キャパシタンス値を示す。表1から分かるように、導電性高分子を電気化学的にコーティングするときAcN溶液を使用した場合に、最も高い固有キャパシタンス値が得られる。
【0062】
【表1】
Figure 0003811069
〈実施例4〉
実施例3と同一な方法により実施し、添加剤としてパラトルエンスルホン酸ナトリウム塩の代わりにTEATFBを使用して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0063】
次の表2には実施例3及び実施例4により、添加剤をパラトルエンスルホン酸ナトリウム塩又はTEATFBに変化させて製造された電極の固有キャパシタンス値を示す。表2から添加剤がTEATFBである場合にパラトルエンスルホン酸ナトリウムを使用した場合より高い固有キャパシタンス値を得ることができることが分かる。
【0064】
【表2】
Figure 0003811069
〈実施例5〜9〉
実施例4と同一な方法により実施し、添加剤に使用されるTEATFBの濃度を0.1Mの代わりに0.01M(実施例5)、0.05M(実施例6)、0.5M(実施例7)、1.0M(実施例8)および2.0M(実施例9)として導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0065】
図2は実施例4〜9の方法により、異なる濃度の添加剤を使用して製造された電極の固有キャパシタンス値を示す。図2から分かるように0.1M以上の添加剤を添加した場合には、固有キャパシタンス値の変化量が大きくない。
【0066】
〈実施例10〉
実施例4と同一な方法により実施し、ピロールモノマーの代わりにアニリンモノマーを使用して導電性高分子コーティングされた電極を製造した。
【0067】
〈実施例11〉
実施例4と同一な方法により実施し、ピロールモノマーの代わりにチオフェンモノマーを使用して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0068】
次の表3には実施例4、10及び11の方法により、異なる種類の導電性高分子がコーティングされた電気化学擬似キャパシタ電極の固有キャパシタンス値を示す。表3から分かるように、導電性高分子がポリピロールである場合に一番大きな固有キャパシタンス値が得られる。
【0069】
【表3】
Figure 0003811069
〈実施例12〉
実施例4と同一な方法により実施し、0.5mA/cm2の電流密度を10分間印加する代わりに、0.1mA/cm2の電流密度を60分間印加する定電流法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0070】
〈実施例13〉
実施例12と同一な方法により実施し、電流密度を0.1mA/cm2の代わりに1mA/cm2とし、定電流法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0071】
〈実施例14〉
実施例12と同一な方法により実施し、電流密度を0.1mA/cm2の代わりに5mA/cm2とし、定電流法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0072】
〈実施例15〉
実施例12と同一な方法により実施し、電流密度を0.1mA/cm2の代わりに10mA/cm2とし、定電流法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0073】
前記実施例12〜15により製造された電極を用いて1M塩化カリウム(KCl)水溶液で測定した固有キャパシタンス値を測定してこれを図3に示した。図3から、印加された電流密度が1.0mA/cm2であるとき、一番大きな固有キャパシタンス値が得られることが分かる。
【0074】
〈実施例16〉
実施例13と同一な方法により実施し、電流印加時間を60分の代わりに1分間とし、定電流法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0075】
〈実施例17〉
実施例13と同一な方法により実施し、電流印加時間を60分の代わりに5分間とし、定電流法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0076】
〈実施例18〉
実施例13と同一な方法により実施し、電流印加時間を60分の代わりに10分間とし、定電流法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0077】
〈実施例19〉
実施例13と同一な方法により実施し、電流印加時間を60分の代わりに30分間とし、定電流法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0078】
〈実施例20〉
実施例13と同一な方法により実施し、電流印加時間を60分の代わりに120分間とし、定電流法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0079】
〈実施例21〉
実施例13と同一な方法により実施し、電流印加時間を60分の代わりに240分間とし、定電流法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0080】
図4は実施例13、16〜21により、電流密度を1.0mA/cm2に固定し、電流印加時間を変化させて得られた電極を用いて、1M塩化カリウム(KCl)水溶液で測定した固有キャパシタンス値を示す。図4から、電流を30分間印加した電極で一番大きな固有キャパシタンス値が得られることが分かる。
【0081】
図5は実施例19により1.0mA/cm2の電流密度を30分間印加して得られた電極に対して、Ag/AgClに対するCVを測定した結果である。図面から理想的なキャパシタの特性である四角形の電流−電圧特性曲線が得られることが分かる。
【0082】
〈実施例22〉
実施例19と同一な方法により実施して、導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。製作された電極を含む電気化学擬似キャパシタの性能を測定するために電解質の塩として塩化カリウム(KCl)の代わりに硫酸カリウム(K2SO4)を使用した。
【0083】
〈実施例23〉
実施例22と同一な方法により実施して、硫酸カリウム(K2SO4)の代わりに塩化リチウム(LiCl)を使用した。
【0084】
〈実施例24〉
実施例22と同一な方法により実施して、硫酸カリウム(K2SO4)の代わりに硫酸リチウム(Li2SO4)を使用した。
【0085】
〈実施例25〉
実施例22と同一な方法により実施して、硫酸カリウム(K2SO4)の代わりに塩化ナトリウム(NaCl)を使用した。
【0086】
〈実施例26〉
実施例22と同一な方法により実施して、硫酸カリウム(K2SO4)の代わりに硫酸ナトリウム(Na2SO4)を使用した。
【0087】
次の表4には前記実施例22〜26により電解質に異なる塩を使用して得られた固有キャパシタンス値を示す。表4から分かるように硫酸カリウムを電解質の塩に使用した場合、一番大きな固有キャパシタンス値が得られた。
【0088】
【表4】
Figure 0003811069
〈実施例27〉
非晶質二酸化マンガンと導電性カーボンを重量比で8:2に混合した後、15重量%のPVdFを溶かしたNMP溶液に混合してスラリーを製造した。製造されたスラリーを3×3cmの大きさのチタンフォイルからなる集電体上にコーティングした後、乾燥器で完全に乾かして電極に使用した。
【0089】
0.3Mの濃度を有するようにピロールモノマーをアセトニトリル溶液に完全に混合させた溶液を用意した。製造された溶液に添加剤としてTEATFBを濃度が0.1Mになるように混合した後、完全に溶解するように攪拌した。
【0090】
この溶液に用意した金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極を浸漬して、電極の内部まで溶液が浸透するように十分な時間維持した。
【0091】
電極が溶液に浸漬された状態で、基準電極であるAg/AgCl電極を基準に印加電圧を0.5Vに固定し、電圧印加時間を30分間維持する定電圧法により重合反応を実施した。
【0092】
重合反応が完了した電極をアセトニトリル溶液を用いて数回洗浄し、常温で十分に乾燥させ導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0093】
〈実施例28〉
実施例27と同一な方法により実施し、印加電圧を0.7Vに固定する定電圧法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0094】
〈実施例29〉
実施例27と同一な方法により実施し、印加電圧を1.0Vに固定する定電圧法により重合反応を実施して導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0095】
図6は実施例27〜29により、印加電圧の大きさを変化させることにより得られた電極を用いて1.0Mの塩化カリウム(KCl)水溶液で測定した固有キャパシタンス値を示す。印加電圧が0.7Vであるとき一番大きな固有キャパシタンス値を得られることが分かる。
【0096】
図7は前記実施例28により印加電圧を0.7Vにして得られた電極に対して、CVを測定した結果である。図面に示されたように理想的なキャパシタの特性である四角形の電流−電圧特性曲線を得ることができる。
【0097】
〈実施例30〉
非晶質二酸化マンガンと導電性カーボンを重量比で8:2に混合した後、15重量%のPVdFを溶かしたNMP溶液に混合してスラリーを製造した。製造されたスラリーを3×3cmの大きさのチタンフォイルからなる集電体上にコーティングした後、乾燥器で完全に乾かして電極に使用した。
【0098】
0.3Mの濃度を有するようにピロールモノマーをアセトニトリル溶液に完全に混合させた溶液を用意した。得られた溶液に添加剤としてTEATFBを濃度が0.1Mになるように混合した後、完全に溶解するように攪拌した。
【0099】
この溶液に用意した金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極を浸漬して、電極の内部まで溶液が浸透することができるように十分な時間維持した。
【0100】
電極が溶液に浸漬された状態で攪拌しながら、酸化剤として1.0Mの濃度を有する硫酸アンモニウム水溶液50mLを添加し、5時間以上攪拌し、重合反応させて導電性高分子がコーティングされた電極を製造した。
【0101】
図8には製造された電極を用い、電解質として1.0M塩化カリウム水溶液を用いて測定した電流−電圧特性曲線を示す。
【0102】
〈実施例31〉
200mLの蒸留水にピロールモノマー15mLを添加して完全に混合するまで攪拌する。完全に混合された溶液に添加剤であるパラトルエンスルホン酸ナトリウム10gを添加して完全に溶解するように攪拌する。
【0103】
活物質として非晶質二酸化マンガン20gを400mLの蒸留水に添加して十分に分散するように攪拌する。
【0104】
前記の2つの溶液を互いに混合した後、十分な時間攪拌する。十分な攪拌の後に、ピロールモノマーを重合するための酸化剤として1.0Mの濃度を有する硫酸アンモニウム水溶液100mLを添加し、5時間以上攪拌し、重合反応させる。重合反応が終った粉末を濾過し、蒸留水を用いて数回洗浄した後に常温で乾燥する。
【0105】
製造された導電性高分子がコーティングされた非晶質二酸化マンガンを活物質とし、導電性カーボンと重量比で8:2に混合した後、15重量%のPVdFを溶かしたNMP溶液に混合してスラリーを製造した。製造されたスラリーをチタンフォイルからなる集電体上にコーティングした後、乾燥器で完全に乾かして電極に使用した。
【0106】
図9には製造された電極を用い、1.0Mの塩化カリウム水溶液を電解質として用いて得られた電流−電圧特性曲線を示す。
【0107】
上述したように、本発明による導電性高分子がコーティングされた金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極を使用して擬似キャパシタを製造すると、キャパシタの等価直列抵抗の減少、擬似キャパシタを発現する電気化学反応が起り得る活性点の増加によるエネルギー密度の増加、そしてキャパシタ製作過程において活物質と導電性カーボンとの混合過程で発生する二粒子の分散度によるキャパシタ性能の依存性の減少などの効果を得ることができる。各項目について具体的に説明すると次の通りである。
【0108】
1.キャパシタの等価直列抵抗の減少
等価直列抵抗とは、キャパシタの抵抗を測定したときの全ての種類の抵抗の和を意味する。金属酸化物電気化学擬似キャパシタの活物質として電気伝導度が低い金属酸化物を使用する場合には、ESRが相当に高まるため、通常これを低くするために導電剤としてカーボン又はグラファイトを添加する。しかし、このような場合にも導電剤の分散度によってESRの変化は相当に大きい。導電剤粒子間の接触が連続的に保たれ、また導電剤の接触より形成される導電剤のチャネルが電極内部でよく発達していなければならないためである。万一、切れた導電剤のチャネルがある場合には、この部分は全くESRを減少させる役割を有することができない。また導電剤のチャネルが発達していても、粉末形態である導電剤間の接触は表面接触によって達成されるので、接触面で電子が通過する面積が減少することになり、ESRの減少は接触面積により左右される。
【0109】
本発明のように、金属酸化物と導電剤とからなる電極に導電性高分子をコーティングする場合、切れた導電剤のチャネルを連結する効果だけでなく、導電剤のチャネル上に塗布された導電剤粉末の接触部位に存在することにより、電子が通過する面積を拡大させる役割を有することにより、既存の方式よりさらにESRを減少させることができる。
【0110】
キャパシタの等価直列抵抗を決定する一番大きな要素は、活物質に使用される金属酸化物の電気伝導度と言える。電気伝導度が相当に大きな金属酸化物を活物質に使用する場合には、別途の導電剤を添加せずに電極を製造する。しかし、金属酸化物の電気伝導度が低い場合には、これを克服するために導電性カーボンのような導電剤を添加する。前者は活物質自体の電気伝導度そして後者は導電性カーボンの電気伝導度により等価直列抵抗が決定される。高い電気伝導度を有する活物質を使用する場合にも、活物質粒子間の接触部分によって電子の通過のための面積が減るために、活物質の電気伝導度から予測されるのより大きな等価直列抵抗が示される。導電性カーボンを添加する場合にも、粒子接触部分による等価直列抵抗の増加は避けることができない。
【0111】
本発明によって導電性高分子を電極に塗布する場合には、粒子の接触部分で発生する電子の通過のための面積の減少を解消できる。高分子電解質が粒子の接触部分に塗布されるため、電子の通過のための面積の減少量を減らすことができる。このように、キャパシタの等価直列抵抗を減少させる場合には、キャパシタの高出力性能の向上を期待することができる。
【0112】
2.活性点の増加によるエネルギー密度の増加
金属酸化物電気化学擬似キャパシタが電気エネルギーを貯蔵する反応機構は、金属酸化物粉末の表面で発生する電気化学反応である。この電気化学反応は、金属酸化物粉末の表面で無条件的に起るのではなく、適当な条件を満たす表面でのみ発生する。電気化学反応が起り得る表面は、電解質が接しており、同時に電子が接することができる所でなければならない。即ち、電子が集電体から発生し、導電剤のチャネルに沿って移動して金属酸化物の表面まで到達できる場合のみ、表面で電気化学反応を起こすことができる。この条件を満足する金属酸化物粉末表面を活性点と言い、このような活性点が多い場合、より多い電気エネルギーを貯蔵できる。活性点は、導電剤チャネルが金属酸化物粉末表面に到達することにより形成されるので、ESRと同様に分散度及び導電剤チャネルの発達程度に非常に敏感である。本発明のように、導電性高分子をコーティングする場合には、金属酸化物粉末と導電剤チャネルを連結したり、又は集電体まで直接連結して活性点を形成し、貯蔵エネルギーの量を増加させる。
【0113】
擬似キャパシタの動作は、活物質の表面で起る電気化学反応によって達成される。しかし、活物質の全表面で電気化学反応が起るのではなく、電気化学反応に必要な電子と電解質に含まれる活性イオンとが同時に出合うことができる活物質の表面で反応が起る。電解質に含まれる活性イオンは電極内部に浸透して電極表面に存在する。しかし、電子は異なる挙動を示す。電気伝導度が大きな活物質を使用する場合には該当しないが、それではない場合には前記したように導電性カーボンを混合することになるが、導電性カーボンが集電体から活物質の表面まで連続的に連結されている場合のみ活物質の表面までの電子移動の通路を確保することになる。
【0114】
電子移動の通路が確保されていないと、活物質表面まで到達する電子の数が減り、活物質表面に形成される活性点の数が減るために、キャパシタ二より達成されるエネルギー密度は不可避的に減少する。本発明により、導電性高分子をコーティングする場合には、カーボンチェーンから離れて非活性状態で存在する活物質の表面とカーボンチェーン間に電子移動の通路を確保でき、活性点の数を増大させる。これは、キャパシタが発現できる電気エネルギー貯蔵能力の向上を意味する。
【0115】
3.キャパシタ性能の粒子分散度に対する依存性の減少
項目1および2においては、キャパシタの性能のうち一番重要な因子であるキャパシタの等価直列抵抗とエネルギー密度について本発明により導電性高分子をコーティングしたときに予想される効果を説明した。項目1および2で説明した内容は、電気伝導度が低い金属酸化物を活物質に使用し、これを補充するために導電性カーボンを混合して電極を製作する場合、キャパシタの等価直列抵抗がこれら2つの粒子の混合方法及び混合条件による分散度に大きく依存するというものである。即ち、分散度が相当によい場合にはカーボンチェーンが電極全体でよく発達して、等価直列抵抗が小さく、活性点の増加によりエネルギー密度が大きくなるが、それではない場合にはこれらの効果は得られない。
【0116】
しかし、本発明により導電性高分子をコーティングする場合には、等価直列抵抗とエネルギー密度が2つの物質の分散度にそれほど大きく依存しない。分散度が高い電極によって得られる効果は相対的に小さいが、分散度が低い電極によって得られる効果は相対的に大きいため、これらの性能の差はそれほど大きくない。これはキャパシタの性能の信頼性(reliability)と言う側面で大きな利点がある。
【0117】
以上、本発明を実施例によって詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の思想と精神から離れることなく、本発明を修正または変更できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1により製造された電極に対して基準電極として塩化銀Ag/AgCl電極を使用してCVを測定した結果を示すグラフである。
【図2】実施例4〜9において濃度の異なる添加剤を用いて製造された電極の固有キャパシタンス値を示すグラフである。
【図3】実施例12〜15において電流密度を変化させることにより得られた電極の固有キャパシタンス値を示すグラフである。
【図4】実施例13、16〜21において電流印加時間を変化させることにより得られた電極の固有キャパシタンス値を示すグラフである。
【図5】実施例19により製造された電極に対して基準電極として塩化銀Ag/AgCl電極を使用してCVを測定した結果を示したグラフである。
【図6】実施例27〜29において印加電圧を変化させることにより得られた電極の固有キャパシタンス値を示すグラフである。
【図7】実施例28により製造された電極に対して基準電極として塩化銀Ag/AgCl電極を使用してCVを測定した結果を示すグラフである。
【図8】実施例30により製造された電極に対して基準電極として塩化銀Ag/AgCl電極を使用してCVを測定した結果を示すグラフである。
【図9】実施例31により製造された電極に対して基準電極として塩化銀Ag/AgCl電極を使用してCVを測定した結果を示すグラフである。

Claims (22)

  1. 集電体及び前記集電体上にコーティングされた活物質を有し、前記活物質は金属酸化物を含み、その表面に導電性高分子がコーティングされていることを特徴とする金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極。
  2. 前記導電性高分子がポリピロール、ポリアニリン及びポリチオフェンから成る群より選択された少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極。
  3. 前記集電体の表面に導電剤がさらに含まれていることを特徴とする請求項1に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極。
  4. 前記導電剤がカーボンであることを特徴とする請求項3に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極。
  5. 前記導電性高分子が前記活物質を構成する各粒子の表面にコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極。
  6. 前記導電性高分子が前記集電体及びその上部にコーティングされた活物質の表面上にコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極。
  7. 前記活物質が主成分として二酸化マンガンを含むことを特徴とする請求項1に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極。
  8. 前記活物質が主成分として非晶質二酸化マンガンを含むことを特徴とする請求項1に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極。
  9. 複数の電極、電解質及び前記電極間にそれらの間の接触を防止するために挿入されたセパレーターを含むことを特徴とする請求項1に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極。
  10. 前記電解質が塩化カリウム(KCl)、硫酸カリウム(K2SO4)、塩化リチウム(LiCl)、硫酸リチウム(Li2SO4)、塩化ナトリウム(NaCl)及び硫酸ナトリウム(Na2SO4)から成る群より選択された少なくとも一つであることを特徴とする請求項9に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極。
  11. 集電体上に活物質をコーティングする段階と、
    導電性高分子のモノマー及び溶媒を混合して混合物を製造する段階と、
    製造された混合物にドーパントドープする段階と、
    得られた混合物に前記活物質がコーティングされた集電体を浸漬する段階と、
    前記モノマーを重合させ、前記活物質がコーティングされた集電体上に導電性高分子をコーティングする段階とを含むことを特徴とする金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
  12. 前記溶媒が蒸留水、プロピレンカーボネート及びアセトニトリルから成る群より選択された少なくとも一つであることを特徴とする請求項11に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
  13. 前記ドーパントがパラトルエンスルホン酸ナトリウム塩及びTEATFB(テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、(CH3CH24NBF4)から成る群から選択された少なくとも一つであることを特徴とする請求項11に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
  14. 前記重合が電気化学反応により実施されることを特徴とする請求項11に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
  15. 前記重合が0.1〜10mA/cm2の電流密度を1分〜24時間維持することにより実施されることを特徴とする請求項14に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
  16. 前記重合が0.5〜1.0Vの電圧を1分〜24時間維持することにより実施されることを特徴とする請求項14に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
  17. 前記重合が酸化剤を添加することにより実施されることを特徴とする請求項11に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
  18. 前記酸化剤が硫酸アンモニウムであることを特徴とする請求項17に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
  19. 活物質が分散された第1溶液を製造する段階と、
    導電性高分子のモノマー、溶媒及びドーパントが混合された第2溶液を製造する段階と、
    前記第1溶液及び第2溶液を混合し、攪拌する段階と、
    得られた混合物に酸化剤を添加して前記モノマーを重合させ、導電性高分子がコーティングされた活物質を製造する段階と、
    前記導電性高分子がコーティングされた活物質を集電体上にコーティングする段階とを含むことを特徴とする金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
  20. 前記導電性高分子がポリピロール、ポリアニリン及びポリチオフェンから成る群より選択された少なくとも一つ以上であることを特徴とする請求項19に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
  21. 前記ドーパントがパラトルエンスルホン酸ナトリウム塩及びTEATFB(テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、(CH3CH24NBF4)から成る群から選択された少なくとも一つであることを特徴とする請求項19に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
  22. 前記酸化剤が硫酸アンモニウムであることを特徴とする請求項19に記載の金属酸化物電気化学擬似キャパシタの電極の製造方法。
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