JP3806638B2 - 記憶媒体チェンジャー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶媒体チェンジャー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、CD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等のデータ記憶用のディスク状記憶媒体(以下、ディスクという)を複数枚収納し、これら収納された複数枚のディスクの中から特定のディスクを抜き出して再生するディスクチェンジャー装置が広く利用されている。
【0003】
この種のディスクチェンジャー装置において、ディスクの収納形式は様々あり、例えば、回転自在のトレイ上にディスク収納装置として、半径方向に延びる複数の溝(以下、ストッカという)を形成し、このストッカにディスクを立脚させることによってディスクを保持して収納する回転式ドーナツ型ディスクトレイ(以下、ロータリートレイという)が利用されている。また、複数段設けられた保持棚に各ディスクの記憶面が平行になるように積層状に載置するエレベータ式ディスクトレイも利用されている。
【0004】
ロータリートレイを有するディスクチェンジャー装置において、ディスクを交換する際は、このディスクチェンジャー装置の前面に設けられる前倒し式、あるいは、引き違い式に開閉されるディスク交換扉を介して行われる。また、ディスクチェンジャー装置には、ロータリートレイを回転させるために、ユーザにより操作されるジョグダイヤル等の操作子が備えられている。
【0005】
また、この種のディスクチェンジャー装置には、ロータリートレイ上の各ストッカに夫々ディスクが収納されているか否かを検出するためのセンサ群が設けられている。このセンサ群によってロータリートレイ上のいずれの位置(アドレス)にディスクが収納されているかを検出し、その検出データであるディスク有無データがディスクチェンジャー装置に内蔵されたマイクロコンピュータによって記憶され、管理されている。このセンサ群によるディスクの有無検出動作は、一般に、ディスク交換がなされた後、即ち、ディスク交換扉が閉じられた際に行われ、その都度、マイクロコンピュータ内のディスク有無データが更新される。
【0006】
以上のような従来のディスク交換可能なディスクチェンジャー装置において、ディスクを再生する際は、ロータリートレイを回転させるモータによって、指定されたディスクが所定の再生位置に対向するようにロータリートレイが回転され、ディスクアームによってそのディスクがクランプされ、上記再生位置に搬送される。再生位置には、ディスクを回転するモータやディスクに記憶された情報を読み取るピックアップユニット等のディスク再生装置がディスクの記憶面に対向するように設けられており、再生動作中は、サーボコントローラによってモータの回転及びピックアップの位置が制御され、記憶面の所定の情報読み取り位置にピックアップが移動されて、記憶された情報が読み取られ、再生される。
【0007】
図13及び図14に従来のロータリートレイ21におけるディスクDのアドレス検出の概要を示す。まず、ストッカ上のディスクDの有無が、発光ダイオード24dとフォトトランジスタ24tとによって検出される。また、ロータリートレイ21の底面側の予め定められた半径上に位置し、かつ、ディスクDが載置される位置に対応して突起Aが形成されている。突起Aの外周側には突起Bが、例えば、突起Aの20個間隔毎に突起数が+1されており、突起A,Bと、ロータリートレイ21の底面に対向して配置された基板25に設置されたフォトカプラ24A,24BとによってディスクDのアドレス管理ができるようになっている。
【0008】
一方、多くのディスクDが収納できるため、あるディスクDを入れてすぐにそのディスクDを再生したい時には、ディスクDを選択するのが困難である。そこで、入れたディスクDをすぐに再生したいときは、ロータリートレイ21上に特別なストッカ(以下、+1ストッカという)を設けるとともに、+1ストッカ用の+1再生キーを設け、該+1再生キーをONにすると+1ストッカのディスクDの再生を優先的に行うことができるようにしていた。この+1ストッカは、隣接するストッカとの間隔が他のストッカ同士の間隔に比べて大きくされており、ディスクDの出し入れがしやすい構造とされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、すぐに再生したいディスクをディスクチェンジャー装置内に入れる際には、上述のように+1ストッカにディスクを載置する必要があるが、ディスク交換扉を開けた際に、+1ストッカがディスクの出し入れ口付近にない場合には、ロータリートレイを回転させて+1ストッカを出し入れ口まで移動させなければならなかった。
【0010】
そこで、本発明の課題は、ロータリートレイ上の任意のストッカを上述の+1ストッカにすることができるディスクチェンジャー装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、複数の記憶媒体をそれぞれ支持する複数の支持部を有し、該支持部に支持された状態で複数の記憶媒体を収納する記憶媒体収納部と、該記憶媒体収納部に収納された複数の記憶媒体の中から指定された記憶媒体を所定の再生位置に移動させる移動手段と、前記再生位置に移動させられた記憶媒体に記憶されたデータを再生する再生手段とを備える記憶媒体チェンジャー装置であって、所定の操作に基づいて、優先的に再生される記憶媒体の支持部のアドレスを検出する優先位置検出手段と、前記優先位置検出手段で検出された前記支持部のアドレスを記憶するメモリ手段と、前記メモリ手段に記憶されたアドレスに基づいて再生制御を行う制御手段と、前記記憶媒体収納部の支持部に対して着脱自在に設けられ、優先的に再生される記憶媒体を支持する再生優先支持部を有すると共に、該支持部の位置を標示する優先位置標示手段と、を備え、前記優先位置検出手段は、前記優先位置標示手段を検出することによって優先的に再生される記憶媒体の記憶媒体収納部のアドレスを検出することを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、前記所定の操作に基づいて、記憶媒体が支持されていない一の支持部を記憶媒体装着可能位置に移動させるため、記憶媒体収納部を駆動する収納部駆動手段を備え、前記優先位置検出手段は、前記収納部駆動手段によって記憶媒体装着可能位置に移動された支持部のアドレスを検出することを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、複数の記憶媒体をそれぞれ支持する複数の支持部を有し、該支持部に支持された状態で複数の記憶媒体を収納する記憶媒体収納部と、該記憶媒体収納部に収納された複数の記憶媒体の中から指定された記憶媒体を所定の再生位置に移動させる移動手段と、前記再生位置に移動させられた記憶媒体に記憶されたデータを再生する再生手段とを備える記憶媒体チェンジャー装置であって、所定の操作に基づいて、優先的に再生される記憶媒体の支持部のアドレスを検出する優先位置検出手段と、前記優先位置検出手段で検出された前記支持部のアドレスを記憶するメモリ手段と、前記メモリ手段に記憶されたアドレスに基づいて再生制御を行う制御手段と、を備え、前記記憶媒体収納部に、複数の記憶媒体を立てた状態に支持する前記支持部としての第一の溝を複数備えたトレイが備えられ、前記トレイの各第一の溝には、優先的に再生される記憶媒体を支持する再生優先支持部としての第二の溝を備えた優先トレイが着脱自在に設置可能とされ、該優先トレイに前記再生優先支持部の位置を標示する優先位置標示手段が設けられ、前記トレイの任意の第一の溝に前記優先トレイを設置した際に、前記優先トレイが設置された前記第一の溝に第二の溝がほぼ重なるように配置され、優先的に再生される記憶媒体が前記第二の溝を介して前記第一の溝に支持されていることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、前記トレイの複数の第一の溝が互いに近接して並んだ状態に配置され、前記優先トレイは、第一の溝と着脱自在に嵌合するとともに、該第一の溝に嵌合した部分に第二の溝を有することにより、嵌合した前記第一の溝にほぼ重ねて前記第二の溝を配置する嵌合部と、該嵌合部の周囲に設けられ、前記第一の溝とほぼ重なった前記第二の溝の周囲に並んで配置された第一の溝の少なくとも一部を覆って、前記第二の溝の周囲に配置される第一の溝への記憶媒体の挿入を阻止する阻止部と、を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明は、前記トレイの任意の第一の溝に前記優先トレイを設置した際に、前記優先位置標示手段が、前記トレイの底面の任意の第一の溝に対応する位置から突出するように形成され、優先位置検出手段が前記トレイの底面から突出する前記優先位置標示手段の位置を検出することを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明は、複数の記憶媒体をそれぞれ支持する複数の支持部を有し、該支持部に支持された状態で複数の記憶媒体を収納する記憶媒体収納部と、該記憶媒体収納部に収納された複数の記憶媒体の中から指定された記憶媒体を所定の再生位置に移動させる移動手段と、前記再生位置に移動させられた記憶媒体に記憶されたデータを再生する再生手段とを備える記憶媒体チェンジャー装置であって、所定の操作に基づいて、優先的に再生される記憶媒体の支持部のアドレスを検出する優先位置検出手段と、前記優先位置検出手段で検出された前記支持部のアドレスを記憶するメモリ手段と、前記メモリ手段に記憶されたアドレスに基づいて再生制御を行う制御手段と、前記所定の操作に基づいて、記憶媒体が支持されていない一の支持部を記憶媒体装着可能位置に移動させるため、記憶媒体収納部を駆動する収納部駆動手段と、を備え、前記優先位置検出手段は、前記収納部駆動手段によって記憶媒体装着可能位置に移動された支持部のアドレスを検出し、記憶媒体装着可能位置に移動された支持部を識別標示する標示手段を更に備えることを特徴とする。
【0018】
請求項7記載の発明は、記憶媒体装着可能位置に移動される、記憶媒体が支持されていない一の支持部は、記憶媒体装着可能位置に最も近い支持部であるように選択制御されることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の記憶媒体チェンジャー装置1(以下、ディスクチェンジャー装置1という)について詳細に説明する。なお、上述した従来のディスクチェンジャー装置1の構成部品と構成が同様のものには同一符号を付して説明する。
【0020】
〔第一の実施の形態〕
ディスクチェンジャー装置1は、図1に示すように、前面の操作パネル11に操作部12、表示部13、及びディスク交換扉14を備え、その本体内部には、例えば、最大200枚の記憶媒体D(以下、ディスクDという)の収納が可能なディスク収納部2(図2参照)が備えられている。
【0021】
操作部12は、ディスク交換扉14の開閉を操作するオープンキー及びクローズキー、或いはディスクDの再生や停止等を操作するプレイキー、ストップキー、サーチキー、後述する優先トレイ26上のディスクDを再生するための+1再生キー、ディスクDのアドレス番号を入力する際に操作される数値キー等の各種操作キー群を備えており、押下されたキーの押下信号を後述するマイクロコンピュータ3(図6参照)へ出力する。
【0022】
表示部13は、LCD等により構成され、マイクロコンピュータ3から出力される各種表示データを表示する。例えば、後述するロータリートレイ21(図2参照)の回転動作の動作モード(回転移動中、ディスク検索中等)、ディスク交換扉14の開閉状態、再生中のディスクDのアドレス番号や再生中の曲のトラック番号等の表示、ディスクDの有無表示、またはディスクDの誤収納の報知表示等を行う。
【0023】
ディスク交換扉14は、前方(外方)に倒れる前倒し式扉、或いは左右に引き違い式に開閉される引き違い式扉等の開閉自在の扉であり、扉を開いた状態で本体前面の一部が開口して内部のロータリートレイ21が露出するようになっている。ディスク交換扉14を開放した状態でロータリートレイ21に対するディスクDの交換作業を行うことができる。このディスク交換扉14は扉開閉モータ39(図6参照)によって駆動されるものであり、扉開閉モータ39はマイクロコンピュータ3(図6参照)から供給される開閉制御信号に応じて動作する。
【0024】
ディスク収納部2は、図2に示すように、ディスクチェンジャー装置1に内設されている。ディスク収納部2は、ロータリートレイ21、ロータリートレイモータ22、ディスクアーム23、センサ群24A,24B,24C,24Eが基板25上に配設されたものであり、各部は図6に示すマイクロコンピュータ3、またはこれらを駆動制御する各ドライバ33,34,35に接続される。
【0025】
ロータリートレイ21は、図3に示すように、中心から半径方向に伸びる複数の支持部としてのストッカ21a(溝)の形成された回転盤上に、このストッカ21aに合わせてディスクDを立脚させることによってディスクDを保持して収納するものであり、基板25中央部上に装着される。また、ロータリートレイ21は、このストッカ21aの全てにディスクDを保持させると、例えば200枚のディスクDを収納することが可能である。
【0026】
また、ロータリートレイ21には、図3に示すように、優先トレイ26が備えられている。優先トレイ26は、例えば、ストッカ21a7個分を被覆する程度の大きさの板材であり、上面側はディスクDを1枚だけ載置することが可能な再生優先支持部としての+1ストッカ26a(第二の溝)が形成されている。優先トレイ26の底面側は、ロータリートレイ21のストッカ21aと嵌合するよう凹凸に形成された状態とされており、ストッカ21aにほぼ重なって+1ストッカ26aが配置されることで、嵌合部が形成されている。また、優先トレイ26は、+1ストッカ26aの左右の板材が+1ストッカ26aの周囲に並んで配置されたストッカ21aの少なくとも一部を覆い、阻止部を形成している。この阻止部により、+1ストッカ26aの近傍のストッカ21aへのディスクDの載置が阻止される。
【0027】
また、+1ストッカ26aの底部には、ロータリートレイ21と嵌合させた際に、ストッカ21aを貫通し、ロータリートレイ21の底面側に突出する優先位置標示手段としての突起Eが形成されている。優先トレイ26は、ロータリートレイ21上に着脱自在とされており、ロータリートレイ21上のストッカ21aに嵌合されることで設置される。なお、優先トレイ26は、ロータリートレイ21の底面側において、突起Eが突起Aの位置より外周側、かつ、突起Bの位置より内周側の半径上に位置するように設置される。
【0028】
なお、優先トレイ26の設置位置は任意であり、優先して再生したいディスクDがあれば、優先トレイ26をディスク交換扉14を開けた時のロータリートレイ21の露出部分に設置し、優先トレイ26上の+1ストッカ26aに再生したいディスクDを載置すればよい。また、優先して再生したいディスクDがなければ、優先トレイ26をロータリートレイ21上に設置する必要はない。その時は、ロータリートレイ21上のストッカ21aをフルに利用できるため、200枚のディスクDを収納することができる。
【0029】
ロータリートレイ21は、ロータリートレイモータ22による動力により、回転動作を行う。ロータリートレイモータ22は、ロータリートレイ制御モータドライバ34(図6参照)から出力される駆動制御信号に応じてロータリートレイ21を回転駆動し、ロータリートレイ21上の優先トレイ26を正確な搬送位置に搬送する。
【0030】
ディスクアーム23は、ディスクアーム制御モータドライバ35(図6参照)から出力される制御信号に応じて、選択されたディスクDをロータリートレイ21から一枚抜き出し、このディスクDを再生位置にセットする。また、再生動作が終了すると、ディスクDは再びロータリートレイ21の元のストッカ21aに収納される。ここで、優先トレイ26上のディスクDを再生したいときは、+1再生キーが押されることによって出力された制御信号に応じて、優先的に再生するディスクDを優先トレイ26から抜き出し、このディスクDを再生位置にセットする。また、再生動作が終了すると、ディスクDは再び優先トレイ26の元の+1ストッカ26aに収納される。
【0031】
また、基板25上には、従来と同様に、ロータリートレイ21の半径方向に突起Aによって遮光される第1フォトカプラ24Aと、突起Bによって遮光される第2フォトカプラ24Bとが備えられている。さらに、突起Eによって遮光される優先位置検出手段としての第4フォトカプラ24Eが備えられている。また、図4に示すように、ロータリートレイ21の上方であってディスクDの直径以上離れた位置にセンサ支持板24が設けられ、このセンサ支持板24には優先トレイ26に載置されたディスクDによって遮光される位置に発光ダイオード24dが設けられている。また、発光ダイオード24dに対向する位置にフォトトランジスタ24tが設けられており、発光ダイオード24dとフォトトランジスタ24tとは第3フォトカプラ24Cを構成している。
【0032】
ロータリートレイ21には,図4及び図5に示すように、ロータリートレイ21の底面側の予め定められた半径上に位置し、かつ各ディスクDが載置される位置に対応して突起Aが形成してあり、更にロータリートレイ21の底面側であって突起Aが設けられている半径より外周側の予め定められた半径上に位置するように突起Bが形成してある。突起Bは突起Aの、例えば20個間隔毎に形成してあり、さらに突起Aの20個間隔毎に突起数が+1されて、互いに識別可能に形成されている。突起Eは、上述のように、優先トレイ26の一部がストッカ21aを貫通してロータリートレイ21の底面側に突出することで形成され、ロータリートレイ21の底面側に1つだけ備えられることになる。
【0033】
具体的には、例えば、ロータリートレイ21上に200枚のディスクDが載置可能に構成されているときは、突起Aの数は200個であり、突起B0(突起数1個)、突起B0を挟んでその半時計方向側位置に突起B1(突起数2個)、突起B0を挟んでその時計方向側位置に突起B9(突起数10個)、突起B1の半時計方向側位置に突起B2(突起数3個)、突起B9の時計方向側位置に突起B8(突起数9個)、…のように形成されている。ここで、突起Bの語は、各突起B0,B1,…,B9の夫々または総称として使用する。
【0034】
突起B0と突起B1との間には20個の突起Aが形成され、各ストッカ21aのアドレス番号として、突起B0側から突起B1側へアドレス番号1〜20の番号が付番され、突起B1と突起B2との間には20個の突起Aが形成されて各ストッカ21aのアドレス番号として、突起B1側から突起B2側へアドレス番号21〜40の番号が付番され、同様にして、各突起Aの位置、即ち、各ストッカ21aにアドレス番号41〜200が夫々付番される。したがって、突起Eのアドレスは、その内周側と外周側に存在する突起A,Bによって定まることとなる。
【0035】
ロータリートレイ21の回転駆動により、優先トレイ26上の+1ストッカ26aに載置されたディスクDは、第4フォトカプラ24Eによって突起Eが検出され、その時の第1及び第2のフォトカプラ24A、24Bの出力の協働によって、+1ストッカ26aのアドレス番号が検出される。また、+1ストッカ26aにディスクDが載置されているときは、発光ダイオード24dの光がディスクDによって遮られ、第3フォトカプラ24CによってディスクDが載置されていること(ディスク有)が検出される。
【0036】
これらセンサ群24A,24B,24C,24Eによって検出されたアドレス番号と、そのアドレス番号に対応するディスクDの有無検出データは、マイクロコンピュータ3のメモリ手段、例えば、RAM等に格納される。また、このディスク有無検出動作は、ディスクDを交換した際、すなわち、電源投入時やディスク交換扉14の開閉時になされる。また、ディスクDの再生時には、RAM等のメモリに記憶したアドレス番号によって、何れのディスクDを再生位置に搬送し、再生するかをマイクロコンピュータ3の制御手段が指定できる。
【0037】
図6は、ディスクチェンジャー装置1の内部回路を示す概略ブロック図である。
図6に示すように、ディスクチェンジャー装置1は、マイクロコンピュータ3、操作部12、表示部13、センサ群24A,24B,24C,24E、扉開閉モータ39を駆動制御する扉開閉モータドライバ33、ロータリートレイモータ22を駆動制御するロータリートレイ制御モータドライバ34、ディスクアーム23を駆動制御するディスクアーム制御モータドライバ35、ディスクDの再生系であるDSP36及びピックアップユニット37によって構成される。
【0038】
マイクロコンピュータ3は、操作部12から入力される操作信号に従って、当該ディスクチェンジャー装置1の各部の動作を制御し、処理結果をRAM等のメモリ(図示しない)に記憶するとともに、表示部13に表示させる。マイクロコンピュータ3の制御対象には、ロータリートレイ21の回転動作、ディスク交換扉14の開閉動作、ディスクアーム23のディスク搬送動作、ディスクDの再生動作、センサ群24A,24B,24C,24EによるディスクDのアドレス検出動作、ディスクDの有無検出動作、表示部13の駆動の通信動作等が含まれる。
【0039】
また、マイクロコンピュータ3は、電源投入時、またはディスク交換扉14を閉じた際に、センサ群24A,24B,24Cにアドレス検出及びロータリートレイ21上のディスクDの有無検出を行わせ、センサ群24A,24B,24Cから入力される各検出信号に基づき、アドレス番号と、そのアドレス番号に対応するディスク有無データとを、マイクロコンピュータ3内のRAM等のメモリに記憶する。
【0040】
ここで、優先トレイ26をロータリートレイ21上に設置したときは、マイクロコンピュータ3は、上記動作のほかに、第4フォトカプラ24Eによって+1ストッカ26aを認識し、第3フォトカプラ24Cによって+1ストッカ26a上のディスクDの有無の検出を行い、第1フォトカプラ24A、第2フォトカプラ24Bにアドレス検出を行わせ、センサ群24A,24B,24C,24Eから入力される各検出信号に基づき、アドレス番号と、そのアドレス番号に対応するディスク有無データとを、マイクロコンピュータ3内のRAM等のメモリに記憶する。
【0041】
また、ディスクチェンジャー装置1は、図示しない外部インターフェイスを介してパーソナルコンピュータ等の外部機器や、外部記憶装置と接続することも可能である。パーソナルコンピュータに接続された場合は、パーソナルコンピュータに対してディスクDの再生データやインデックスデータ、または各ディスクDのアドレス番号データ等を送信し、パーソナルコンピュータにてこれらのデータを管理したり、また、パーソナルコンピュータにて管理しているデータをディスクチェンジャー装置1にダウンロードしたり、パーソナルコンピュータ側の操作によってディスクチェンジャー装置1の再生動作等を遠隔制御したりできる。
【0042】
また、外部記憶装置と接続する場合には、マイクロコンピュータ3は、ディスクDの再生データを接続された外部記憶装置に出力し、この外部記憶装置の備える所定の記憶媒体に記憶させることができる。
【0043】
扉開閉モータドライバ33は、マイクロコンピュータ3から出力される開閉制御信号に基づいて、扉開閉モータ39を駆動し、ディスクチェンジャー装置1の操作パネル11に設けられるディスク交換扉14の開閉を行う。
【0044】
ロータリートレイ制御モータドライバ34は、マイクロコンピュータ3から出力される駆動制御信号に基づいて、ロータリートレイモータ22を駆動し、ロータリートレイ21の回転動作を行う。
【0045】
ディスクアーム制御モータドライバ35は、マイクロコンピュータ3から出力された制御信号に基づいてディスクアーム23を駆動し、ディスクアーム23によるディスクDのクランプ、及び再生位置へのディスクDの搬送といった動作を行う。
【0046】
DSP(Digital Signal Processor)36は、後述するピックアップユニット37から出力される符号化デジタルデータを、ディスクDの記憶方式に対応した復号化方式で復号し、マイクロコンピュータ3が処理可能なデータ形式に変換してマイクロコンピュータ3に出力する。
【0047】
ピックアップユニット37は、再生位置にセットされたディスクDに記憶された符号化デジタルデータを読み取り、DSP36に出力する。
【0048】
次に、ディスクチェンジャー装置1の動作について説明する。
図7は、ロータリートレイ21の所定の場所に優先トレイ26を配置し、その+1ストッカ26aにディスクDが載置され、優先的に再生される場合の処理を説明するフローチャートである。
【0049】
優先的に再生したいディスクDがある場合は、ディスクチェンジャー装置1の操作部12から、ディスク交換扉14の開放指示が入力され、マイクロコンピュータ3は操作に応じて、扉開閉モータドライバ33に開放制御信号を出力してディスク交換扉14を開放させる(ステップS1)。
【0050】
ここで、ユーザによってディスクDの出し入れ口付近のロータリートレイ21上に優先トレイ26を設置できるスペース(例えば、少なくとも連続した7個分のストッカ21a)があるか否かが確認される(ステップS2)。この時、優先トレイ26の設置スペースが確保できなければ、ストッカ21a上に載置されているディスクDを取り出すか、ディスクDを別のストッカ21a上に移動させる(ステップS3)。
【0051】
優先トレイ26を設置できるスペースが確保されると、ユーザは優先トレイ26の底面側をロータリートレイ21の上面側のストッカ21aに噛み合わせるようにして設置する(ステップS4)。そして、優先トレイ26の設置後は、優先トレイ26の+1ストッカ26aにディスクDを載置する(ステップS5)。
【0052】
その後、ディスクチェンジャー装置1の操作部12から、ディスク交換扉14の閉鎖指示が入力されると、マイクロコンピュータ3は扉開閉モータドライバ33に開閉制御信号を供給してディスク交換扉14を閉じさせる(ステップS6)。その後、マイクロコンピュータ3はセンサ群24A,24B,24C,24Eにストッカ21a及び+1ストッカ26a上のディスクDの有無及びアドレス検出動作を行わせる。
【0053】
ここで、優先トレイ26上のディスクDの有無及びアドレス検出動作において、マイクロコンピュータ3は、ロータリートレイ制御モータドライバ34によってロータリートレイモータ22を駆動してロータリートレイ21を回転させるとともに、センサ群24A,24B,24C,24Eを駆動させる。その際、第4フォトカプラ24Eが優先トレイ26の突起Eを検出するまでロータリートレイ21は回転する。突起Eが検出されると、+1ストッカ26aにおけるディスクDの有無が第3フォトカプラ24Cによって検出され、さらに、第1及び第2のフォトカプラ24A,24Bによって、+1ストッカ26aのアドレスを検出し、データを取得する(ステップS7)。
【0054】
その後、再生動作において、優先トレイ26上のディスクDを再生するには、操作部12に備えられた+1再生キーを押す(ステップS8)。マイクロコンピュータ3は、ロータリートレイ制御モータドライバ34に搬送制御信号を供給し、優先的に再生するディスクDの収納位置がディスクアーム23に対向する位置にくるようにロータリートレイ21を回転移動させる。
【0055】
また、優先トレイ26上のディスクDの収納位置がディスクアーム23に対向する位置に回転されると、ディスクアーム制御信号をディスクアーム制御モータドライバ35に供給し、ディスクアーム23によって、その位置に収納されたディスクDをクランプさせ、所定の再生位置へ搬送させる。その後、ピックアップユニット37によってディスクDに記憶されたデータを読み取らせ、DSP36によってそのデータを復号再生させる(ステップS9)。
【0056】
したがって、本実施の形態によれば、優先トレイ26をロータリートレイ21上のどこにでも自由に設置できるので、優先トレイ26の設置位置をロータリートレイ21上のディスクDの載置されていない場所やディスク交換扉14付近等の設置が容易な場所に指定することが可能となる。これにより、従来のようにディスク交換扉14を開けた際に、優先トレイ26を探す手間を省くことができる。また、優先トレイ26は、取り外しが可能であるため、優先的に再生したいものがなければ優先トレイ26を外すことにより、ディスクDをロータリートレイ21の許容枚数いっぱいに収納することができる。
【0057】
また、優先トレイ26に突起E、基板35上に第4フォトカプラ24Eが備えられているので、ロータリートレイ21を回転させることで優先トレイ26がどこにあるかを検出することができる。また、ディスク交換扉14が閉じられたときには、ロータリートレイ21を回転させて突起Eを検出し、優先トレイ26に収納されたディスクDを再生することができるため、優先的にそのディスクDを再生することができる。
【0058】
さらに、ディスクチェンジャー装置1は、従来のディスクチェンジャー装置に備えられた突起A,B、第1及び第2フォトカプラ24A,24Bと同様の構成を有する突起E、第4フォトカプラ24Eを付加するだけの簡単な構成であるため、大幅な改造等を必要とせず、製造コストを低減することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、ディスクチェンジャー装置の操作は、手入力ではなく、リモートセンサ等を用いた遠隔操作も可能である。
【0059】
〔第二の実施の形態〕
次に、第二の実施の形態について説明する。
なお、上述の第一の実施の形態と同様の構成に関しては、同一符号を付して説明を省略し、特徴のある部分について述べる。
この例での実施の形態は、第一の実施の形態と同様のディスクチェンジャー装置1に、ディスクDが載置されていないロータリートレイ21上のストッカ21aのうちの一つを+1ストッカ26aに選定する優先モード機能と、選定された+1ストッカ26aをディスクDの出し入れ口の中央(図8参照)に移動させるためのトレイ駆動機能とが備えられたものである。
【0060】
優先モード機能の指示は、操作部12に備えられた優先モードスイッチ(図示しない)を押すことで優先モードに切り替わるようになっている。優先モードスイッチが押されると、図6に示すマイクロコンピュータ3によって、ディスクDが載置されていないストッカ21aのうちの一つを+1ストッカ26aに選定する。なお、第一の実施の形態で述べたように、各ストッカ21aの各アドレスごとにディスクDの有無が検出され、RAM等のメモリに記憶されている。その際、+1ストッカ26aは、記憶媒体装着可能位置であるディスクDの出し入れ口の中央、あるいは、その中央位置に最も近く、かつ、ディスクDが載置されていないストッカ21aが選定されるようになっている。すなわち、+1ストッカ26aは、最初にディスクDの出し入れ口の範囲内で空いたストッカ21aが検索され、ディスクDの出し入れ口の中央、中央が空いていなければディスクDの出し入れ口の範囲内で中央に最も近いストッカ21a、ディスクDの出し入れ口の範囲内が空いていなければディスクDの出し入れ口に近いストッカ21aが検索されて選定されることとなる。
【0061】
+1ストッカ26aが選定されると、ロータリートレイ制御モータドライバ34(図6参照)から出力される駆動制御信号に応じてロータリートレイ21を回転駆動し、+1ストッカ26aをディスクDの出し入れ口の中央に移動する。
また、選定された+1ストッカ26aのアドレスは、マイクロコンピュータ3のRAM等のメモリに格納される。
そして、ユーザがディスクDを+1ストッカ26a上に載置し、+1再生キーを押すと、優先的に+1ストッカ26a上のディスクDが再生されることとなる。
【0062】
また、図9及び図10に示すように、+1ストッカ26aの位置をユーザに明確に知らせるために、ディスクDの出し入れ口上部の中央位置(+1ストッカ26aが移動されてくる位置)には、標示手段としてのLED27が一つ備えられている。これにより、ユーザは、ディスクDの出し入れ口に複数存在するストッカ21aのうち、どれが+1ストッカ26aであるかを一目で認識することができる。
【0063】
また、他の方法として、図9及び図10に示すように、ストッカ21aごとにLED27を設置し、選定された+1ストッカ26aのLED27のみが点滅もしくは点灯するようにしてもよい。なお、この場合には、ロータリートレイ21上のストッカ21aの数だけLED27が必要となるが、+1ストッカ26aの移動位置をディスクDの出し入れ口の中央のみに限る必要はなく、ユーザが目視できる範囲内、すなわち、ディスクDの出し入れ口の範囲内であればよい。これにより、+1ストッカ26aがディスクDの出し入れ口の範囲内にあれば、ロータリートレイ21を駆動させる必要がなく、無駄な操作を省略することができる。
【0064】
また、図11及び図12に示すように、ディスクDの出し入れ口にディスク交換扉14とは別の選定扉28を設置し、上述のように、+1ストッカ26aが選定されて+1ストッカ26aがディスクDの出し入れ口に移動してきた際に、+1ストッカ26a以外の部分を選定扉28で覆い隠すようにしてもよい。これにより、LED27と同様の効果を発揮することができる。また、ユーザが+1ストッカ26aと間違えて、その近くのストッカ21aにディスクDを載置するのを確実に防止できる。
【0065】
したがって、本実施の形態によれば、ディスクチェンジャー装置1に優先モード機能及びトレイ駆動機能を備えることにより、ロータリートレイ21上の空いた任意のストッカ21aを+1ストッカ26aにすることができるため、ロータリートレイ21以外に別途優先トレイ26を設置する必要がなく、ユーザは指示された位置にディスクDを載置するだけでよい。これにより、ユーザの操作を容易なものとすることができる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、優先トレイをトレイ上のどこにでも自由に設定できるので、優先トレイの設定位置をトレイ上の記憶媒体の載置されていない場所やディスク交換扉付近等の設置が容易な場所に指定することが可能となる。これにより、従来のようにディスク交換、挿入作業の際に、優先トレイを探す手間を省くことができる。
また、優先トレイを取り外しが可能とした場合には、優先的に再生したい記憶媒体がなければ優先トレイを外すことにより、記憶媒体をトレイの許容枚数いっぱいに収納することができる。
また、優先トレイに優先位置標示手段、基板上に優先位置検出手段が備えられているので、トレイを回転させることで優先トレイがどこにあるかを検出することができる。また、ディスク交換扉が閉じられたときには、トレイを回転させて優先位置標示手段を検出し、優先トレイに収納された記憶媒体を再生することができるため、優先的にその記憶媒体を再生することができる。
さらに、本発明のディスクチェンジャー装置は、従来のディスクチェンジャー装置に備えられた優先位置標示手段及び優先位置検出手段と同様の構成を有する優先位置標示手段及び優先位置検出手段を付加する等の簡単な構成であるため、大幅な改造等を必要とせず、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態におけるディスクチェンジャー装置の全体構成を説明するための概略図である。
【図2】上記実施の形態におけるディスク収納部の概略構成を示す図である。
【図3】上記実施の形態における優先トレイの概略構成を示す図である。
【図4】上記実施の形態において、ロータリートレイに形成される突起及びセンサ群の配置を説明するための図である。
【図5】上記実施の形態において、ロータリートレイに形成される突起及びセンサ群の配置を説明するための図である。
【図6】上記実施の形態におけるディスクチェンジャー装置の内部回路を示す概略ブロック図である。
【図7】上記実施の形態において、ロータリートレイに優先トレイを設置し、優先トレイ上の+1ストッカに載置されたディスクを優先的に再生する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第二の実施の形態におけるディスクチェンジャー装置の全体構成を説明するための概略図である。
【図9】上記実施の形態におけるディスクチェンジャー装置の全体構成を説明するための概略図である。
【図10】上記実施の形態におけるディスク収納部の概略構成を示す図である。
【図11】上記実施の形態におけるディスクチェンジャー装置の全体構成を説明するための概略図である。
【図12】上記実施の形態におけるディスク収納部の概略構成を示す図である。
【図13】従来例におけるロータリートレイに形成される突起及びセンサ群の配置を説明するための図である。
【図14】従来例におけるロータリートレイに形成される突起及びセンサ群の配置を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ディスクチェンジャー装置
2 ディスク収納部
21 ロータリートレイ
21a ストッカ
25 基板
26 優先トレイ
26a +1ストッカ
27 LED
D ディスク
E 突起
24E 第4フォトカプラ
Claims (7)
- 複数の記憶媒体をそれぞれ支持する複数の支持部を有し、該支持部に支持された状態で複数の記憶媒体を収納する記憶媒体収納部と、該記憶媒体収納部に収納された複数の記憶媒体の中から指定された記憶媒体を所定の再生位置に移動させる移動手段と、前記再生位置に移動させられた記憶媒体に記憶されたデータを再生する再生手段とを備える記憶媒体チェンジャー装置であって、
所定の操作に基づいて、優先的に再生される記憶媒体の支持部のアドレスを検出する優先位置検出手段と、
前記優先位置検出手段で検出された前記支持部のアドレスを記憶するメモリ手段と、
前記メモリ手段に記憶されたアドレスに基づいて再生制御を行う制御手段と、
前記記憶媒体収納部の支持部に対して着脱自在に設けられ、優先的に再生される記憶媒体を支持する再生優先支持部を有すると共に、該支持部の位置を標示する優先位置標示手段と、を備え、
前記優先位置検出手段は、前記優先位置標示手段を検出することによって優先的に再生される記憶媒体の記憶媒体収納部のアドレスを検出することを特徴とする記憶媒体チェンジャー装置。 - 前記所定の操作に基づいて、記憶媒体が支持されていない一の支持部を記憶媒体装着可能位置に移動させるため、記憶媒体収納部を駆動する収納部駆動手段を備え、
前記優先位置検出手段は、前記収納部駆動手段によって記憶媒体装着可能位置に移動された支持部のアドレスを検出することを特徴とする請求項1に記載の記憶媒体チェンジャー装置。 - 複数の記憶媒体をそれぞれ支持する複数の支持部を有し、該支持部に支持された状態で複数の記憶媒体を収納する記憶媒体収納部と、該記憶媒体収納部に収納された複数の記憶媒体の中から指定された記憶媒体を所定の再生位置に移動させる移動手段と、前記再生位置に移動させられた記憶媒体に記憶されたデータを再生する再生手段とを備える記憶媒体チェンジャー装置であって、
所定の操作に基づいて、優先的に再生される記憶媒体の支持部のアドレスを検出する優先位置検出手段と、
前記優先位置検出手段で検出された前記支持部のアドレスを記憶するメモリ手段と、
前記メモリ手段に記憶されたアドレスに基づいて再生制御を行う制御手段と、を備え、
前記記憶媒体収納部に、複数の記憶媒体を立てた状態に支持する前記支持部としての第一の溝を複数備えたトレイが備えられ、
前記トレイの各第一の溝には、優先的に再生される記憶媒体を支持する再生優先支持部としての第二の溝を備えた優先トレイが着脱自在に設置可能とされ、
該優先トレイに前記再生優先支持部の位置を標示する優先位置標示手段が設けられ、
前記トレイの任意の第一の溝に前記優先トレイを設置した際に、前記優先トレイが設置された前記第一の溝に第二の溝がほぼ重なるように配置され、優先的に再生される記憶媒体が前記第二の溝を介して前記第一の溝に支持されていることを特徴とする記憶媒体チェンジャー装置。 - 前記トレイの複数の第一の溝が互いに近接して並んだ状態に配置され、
前記優先トレイは、第一の溝と着脱自在に嵌合するとともに、該第一の溝に嵌合した部分に第二の溝を有することにより、嵌合した前記第一の溝にほぼ重ねて前記第二の溝を配置する嵌合部と、
該嵌合部の周囲に設けられ、前記第一の溝とほぼ重なった前記第二の溝の周囲に並んで配置された第一の溝の少なくとも一部を覆って、前記第二の溝の周囲に配置される第一の溝への記憶媒体の挿入を阻止する阻止部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の記憶媒体チェンジャー装置。 - 前記トレイの任意の第一の溝に前記優先トレイを設置した際に、前記優先位置標示手段が、前記トレイの底面の任意の第一の溝に対応する位置から突出するように形成され、
優先位置検出手段が前記トレイの底面から突出する前記優先位置標示手段の位置を検出することを特徴とする請求項3又は4に記載の記憶媒体チェンジャー装置。 - 複数の記憶媒体をそれぞれ支持する複数の支持部を有し、該支持部に支持された状態で複数の記憶媒体を収納する記憶媒体収納部と、該記憶媒体収納部に収納された複数の記憶媒体の中から指定された記憶媒体を所定の再生位置に移動させる移動手段と、前記再生位置に移動させられた記憶媒体に記憶されたデータを再生する再生手段とを備える記憶媒体チェンジャー装置であって、
所定の操作に基づいて、優先的に再生される記憶媒体の支持部のアドレスを検出する優先位置検出手段と、
前記優先位置検出手段で検出された前記支持部のアドレスを記憶するメモリ手段と、
前記メモリ手段に記憶されたアドレスに基づいて再生制御を行う制御手段と、
前記所定の操作に基づいて、記憶媒体が支持されていない一の支持部を記憶媒体装着可能位置に移動させるため、記憶媒体収納部を駆動する収納部駆動手段と、を備え、
前記優先位置検出手段は、前記収納部駆動手段によって記憶媒体装着可能位置に移動された支持部のアドレスを検出し、
記憶媒体装着可能位置に移動された支持部を識別標示する標示手段を更に備えることを特徴とする記憶媒体チェンジャー装置。 - 記憶媒体装着可能位置に移動される、記憶媒体が支持されていない一の支持部は、記憶媒体装着可能位置に最も近い支持部であるように選択制御されることを特徴とする請求項2又は6に記載の記憶媒体チェンジャー装置。
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