JP3731086B2 - ディスクチェンジャー装置 - Google Patents

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JP3731086B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数のコンパクトディスクの管理・操作が可能なディスクチェンジャー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、CD(Compact Disc)、或いは、DVD(Digital Versatile Disc)等の複数枚ディスクの管理・操作が可能なディスクチェンジャー装置が実現されている。このディスクチェンジャー装置は複数枚のディスクを格納し、これら格納された複数枚のディスクの中から特定のディスクを指定して再生することが可能である。この場合、ディスクの格納形式は様々である。例えば、動径方向に放射状に伸びる複数の溝(以下、スロットと称する)が形成された回転盤上に、このスロットに合わせてディスクを立脚させることによりディスクを保持して格納するロータリートレイが考案されている。
【0003】
ロータリートレイを備えた上記従来のディスクチェンジャー装置では、所定ディスク(以下、ディスクAと称する)の再生処理中に他のディスク(以下、ディスクBと称する)の挿脱が可能である。すなわち、ディスクAの再生処理中、ディスク交換扉が開放されると、ユーザは、ロータリートレイ上の空きスロットを検索し、空きスロットがあると、そのスロット上に所望のディスクを装填する。
【0004】
その際、ユーザは、上記空きスロットが再生中ディスクAの格納スロットであるか否かを判断することは困難であり、再生処理中ディスクAの格納スロットにディスクBを誤って装填した場合、同一スロットに2つの異なるディスクA、Bが同時に登録されることとなり、不測の事態を招く恐れがあった。
【0005】
従来のディスクチェンジャー装置では、ディスクAの再生処理中にディスクBが装填されてディスク交換扉が閉じられると、その制御部は、ロータリートレイを回転して、新たに装填されたディスクBの格納スロットのスロット番号を検出し、ディスクBの格納スロットのスロット番号が、再生中ディスクAの格納スロットと同一か否かを判定する。ディスクBの格納スロットのスロット番号が再生中ディスクAの格納スロットと同一である場合、制御部は、その旨をユーザに報知する警告メッセージを表示装置上に表示する。
【0006】
図7を参照して、ロータリートレイを備えた上記従来のディスクチェンジャー装置において、所定ディスクの再生中にディスク交換された際、異なるディスクが重複して装填されたスロットを検出する検出処理について説明する。
【0007】
図7は、従来のディスクチェンジャー装置200において、所定ディスクの再生処理中にディスク交換が行われた際、ディスクが重複して装填されたスロットを検出する検出処理を説明するフローチャートである。ここで、ディスクチェンジャー装置200の構成は、後述する本実施の形態における光ディスクチェンジャー10と同一の構成であり(図1〜図5を参照)、その詳細な説明については省略する(但し、カッコ書きにより、図1〜図5に示す本実施例における対応個所を明示する)。
【0008】
なお、このディスクチェンジャー装置200に格納可能なディスク枚数は150枚、200枚等、設定は自由であり、これら複数枚ディスクは、ディスクチェンジャー装置200が具備する回転自在なロータリートレイ(図2に示すロータリートレイ101参照)上に全て保持される。
【0009】
まず、ディスクチェンジャー装置200では、上記ディスクAの再生処理が行われているものとする。ここで、ディスクチェンジャー装置200が有する各スロット(図2に示すスロット101a参照)の位置や装填ディスクの有無、及び、上記再生中ディスクAを格納するスロットのスロット番号等は、内蔵RAM(図5に示すRAM106a参照)に記憶されている。
【0010】
ディスクチェンジャー装置200の制御部(図5に示すマイクロコンピュータ106参照)は、ディスク交換扉開閉キー(図1に示すディスク交換扉開閉キー10c参照)のキー操作によるディスク交換扉(図1に示すディスク交換扉10a参照)を開く旨の指示があるか否かを監視し(ステップS71)、ディスク交換扉を開く旨の指示があった場合(ステップS71;Yes)、ディスク交換扉を開き、その後、ロータリートレイ操作ダイアル(図1に示すロータリートレイ操作ダイアル10f参照)のダイアル操作によるロータリートレイの回転指示があるか否かを判定する(ステップS72)。
【0011】
ステップS72において、ロータリートレイの回転指示がない場合(ステップS72;No)、制御部は、ステップS74に移行し、ロータリートレイの回転指示信号がある場合(ステップS72;Yes)、その指示に応じてロータリートレイを回転させて(ステップS73)、ステップS74に移行する。
【0012】
ステップS74において、制御部は、ディスク交換扉開閉キーのキー操作によるディスク交換扉を閉じる旨の指示があるか否かを判定し、ディスク交換扉を閉じる旨の指示がない場合(ステップS74;No)、ステップS72に戻ってロータリートレイの回転指示があるか否かの監視を継続し、ディスク交換扉を閉じる旨の指示がある場合(ステップS74;Yes)、ディスク交換扉を閉じると共に、ロータリートレイを360度回転させて装填ディスクの有無を検出し(ステップS75)、上記再生中ディスクAを格納するスロット上に別のディスクBが重複して装填されたか否か、すなわち、同一スロットに異なるディスクが重複して登録されたか否かを判定する(ステップS76)。
【0013】
ステップS76において、異なるディスクが重複して登録されたスロットがない場合(ステップS76;No)、制御部は、この重複装填ディスクの検出に係る処理を終了し、異なるディスクが重複して装填されたスロットがある場合(ステップS76;Yes)、ディスクチェンジャー装置200が備える表示装置(図1に示す表示装置10b)にその旨を表示して、ステップS71に戻る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のディスクチェンジャー装置においては、以下に示す問題点があった。所定ディスクの再生処理中、その再生中ディスクの格納スロットに別のディスクが装填された場合、上記表示装置にエラーメッセージが表示される前に、ユーザが再生中ディスクの格納スロットに別のディスクを重複して装填したことに気付くのは困難である共に、かかる装填ミスがユーザに認識されるまでの時間が長く、利便性及び機能性の向上が望まれていた。
【0015】
本発明の課題は、多数のディスクをロータリートレイ上に装填可能なディスクチェンジャー装置において、ディスクの装填ミスを予防できるディスクチェンジャー装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために、次のような特徴を備えている。なお、次に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態に対応する構成を一例として示す。符号等は、後述する図面参照符号等である。
【0017】
請求項1記載の発明は、
ディスクに記録された情報を再生する再生手段(例えば、図5に示すピックアップユニット113)と、
前記再生手段により再生される複数のディスクを格納可能な回転式ディスク格納部(例えば、図2に示すロータリートレイ101)と、
前記回転式ディスク格納部に格納可能な前記ディスクの枚数分だけ、この回転式ディスク格納部に設けられ、ディスクを1枚毎に保持する保持スペースを有する保持部(例えば、図2に示すスロット101a)と、
前記各保持部の位置を検出する検出部(例えば、図2に示す第1センサ104a〜第3センサ104c)と、
を備え、前記保持部が所定の交換位置(例えば、図中符号A1に示す位置)にあると、該保持部に対するディスク交換が可能なディスクチェンジャー装置(例えば、図1に示す光ディスクチェンジャー10)において、
前記再生手段による所定ディスクの再生処理中、前記回転式ディスク格納部が回転移動された時、前記検出部による検出結果に基づいて、前記再生中ディスクを格納する保持部の回転移動後の位置を算出する算出手段(例えば、図5に示すマイクロコンピュータ106)と、
前記算出手段により算出された前記保持部の位置が前記交換位置にあるか否かを判定する判定手段(例えば、図5に示すマイクロコンピュータ106)と、
前記判定手段により前記再生中ディスクを格納する保持部が前記交換位置にあると判定された場合、その旨を報知する報知手段(例えば、図1に示す表示装置10b)と、
を備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項1記載の発明によれば、ディスクに記録された情報を再生する再生手段と、前記再生手段により再生される複数のディスクを格納可能な回転式ディスク格納部と、前記回転式ディスク格納部に格納可能な前記ディスクの枚数分だけ、この回転式ディスク格納部に設けられ、ディスクを1枚毎に保持する保持スペースを有する保持部と、前記各保持部の位置を検出する検出部とを備え、前記保持部が所定の交換位置にあると、該保持部に対するディスク交換が可能なディスクチェンジャー装置において、算出手段は、前記再生手段による所定ディスクの再生処理中、前記回転式ディスク格納部が回転移動された時、前記検出部による検出結果に基づいて、前記再生中ディスクを格納する保持部の回転移動後の位置を算出し、判定手段は、前記算出手段により算出された前記保持部の位置が前記交換位置にあるか否かを判定し、報知手段は、前記判定手段により前記再生中ディスクを格納する保持部が前記交換位置にあると判定された場合、その旨を報知する。
【0019】
従って、ディスク装填前に再生中ディスクを格納する保持部が上記交換位置にある旨報知されるので、ユーザは、ディスク装填前に、再生中ディスクを格納する保持部に他のディスクを誤って装填することがなくなり、ディスクの装填ミスを回避できる。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記交換位置にある前記保持部上の保持スペース内に移動可能な侵入部材(例えば、図2に示すディスク排出棒116b)と、
前記判定手段により前記再生中ディスクを格納する保持部が前記交換位置にあると判定された場合、前記保持部上の保持スペース内に前記侵入部材を移動させ、当該保持スペース内に他のディスクが格納されないように制御する制御手段(例えば、図5に示すマイクロコンピュータ106)と、
を更に備えたことを特徴とする。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、侵入部材は、前記交換位置にある前記保持部上の保持スペース内に移動可能であり、制御手段は、前記判定手段により前記再生中ディスクを格納する保持部が前記交換位置にあると判定された場合、前記保持部上の保持スペース内に前記侵入部材を移動させ、当該保持スペース内に他のディスクが格納されないように制御する。
【0022】
従って、再生中ディスクを格納する保持部が上記交換位置にある場合、上記侵入部材が上記保持部上の保持スペース内に移動する為、ユーザは、ディスク装填前に、その交換位置にある保持部が再生中ディスクを格納する保持部である旨を容易に確認可能となるので、再生中ディスクを格納する保持部に他のディスクを誤って装填することがなくなり、ディスクの装填ミスを回避できる。
【0023】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記交換位置を複数有すると共に、
前記判定手段は、
前記算出手段による算出結果に基づいて、前記複数の交換位置の中から、前記再生中ディスクを格納する保持部の位置と一致する交換位置を判定し、
前記報知手段は、
前記判定手段により判定された交換位置に、前記再生中ディスクを格納する保持部があることを報知することを特徴とする。
【0024】
従って、ディスク交換可能な交換位置を複数設けた場合においても、上記再生中ディスクを格納する保持部が、上記複数の交換位置のうち何れの位置にあるかがユーザに報知されるので、ユーザは、ディスク装填前に、再生中ディスクを格納する保持部に他のディスクを誤って装填することがなくなり、ディスクの装填ミスを回避できる。
【0025】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、
前記複数の交換位置にある前記複数の保持スペース内にそれぞれ独立に移動可能な侵入部材を更に備えると共に、
前記制御手段は、
前記判定手段により判定された交換位置にある前記再生中ディスクを格納していた保持スペース内に前記侵入部材を移動させ、当該保持スペース内に他のディスクが格納されないように制御することを特徴とする。
【0026】
従って、ディスク交換可能な交換位置を複数設けた場合においても、上記再生中ディスクを格納する保持部が上記複数の交換位置のうち何れかの位置にあると、その交換位置にある上記保持部上の格納スペース内に上記侵入部材が移動する為、ユーザは、その保持部が再生中ディスクを格納する保持部である旨を容易に確認可能となるので、ディスク装填前に、再生中ディスクを格納する保持部に他のディスクを誤って装填することがなくなり、ディスクの装填ミスを回避できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6を参照して本発明を適用した光ディスクチェンジャー10について詳細に説明する。
光ディスクチェンジャー10は、200枚のディスクを格納することができるものとするが、格納可能なディスク枚数は200枚に限らず、100枚、150枚等、自由である。また、本実施例では、光ディスクチェンジャー10が格納するディスクとしてCDを想定して説明するが、CDに限らず、DVD等であっても良い。
【0028】
図1は、本発明を適用した光ディスクチェンジャー10の前面部を示す図である。
図1に示すように、光ディスクチェンジャー10の前面部にはディスク交換扉10a、表示装置10b、及び操作キーとして、ディスク交換扉開閉キー10c、再生キー10d、停止キー10e、ロータリートレイ操作ダイアル10f、テンキー10g等が配設されている。
【0029】
ディスク交換扉10aは、ディスク交換扉開閉キー10cのキー操作等により開閉され、ディスク交換扉10aが開いた状態でディスク交換が可能となる。また、ディスク交換扉10aは、所定ディスクを再生している際においても、ディスク交換扉開閉キー10cのキー操作により開閉可能となっている。
【0030】
また、表示装置10bは、マイクロコンピュータ106から出力された各種表示データ(例えば、再生中あるいは一時停止中等の動作状態、ディスク交換扉10a中央に位置するスロット番号、再生中ディスクのスロット番号等)を表示する。
【0031】
再生キー10dは、ユーザによるキー操作に応じて、予め指定されたスロット上にあるディスクのデータを再生する旨の信号をマイクロコンピュータ106に出力する。また、停止キー10eは、ユーザによるキー操作に応じて、現在実行中のディスク再生処理を停止する旨の信号をマイクロコンピュータ106に出力する。
【0032】
ロータリートレイ操作ダイアル10fは、ユーザによるダイアル操作に応じて、ロータリートレイ101の回転動作を指示する旨の信号をマイクロコンピュータ106に出力する。また、テンキー10gは、ユーザによるキー操作に応じて、再生処理されるディスクが装填されたスロットのスロット番号や、それら各ディスクにおいて再生されるトラック番号(曲番号)等をマイクロコンピュータ106に出力する。
【0033】
図2は、光ディスクチェンジャー10に内設されるディスク収納部100の概略構成を示す要部上面図である。
図2に示すように、ディスク収納部100には、ロータリートレイ101、ロータリートレイ制御モータ102、ディスクアーム103、センサ支持板104、ディスク排出棒駆動部116a、ディスク排出棒116b、第1センサ104a〜第3センサ104c、及び、ディスク有無検出センサ104d等が基板105上部に配設され、図中符号▲1▼〜▲7▼に示すラインは、図5に示すマイクロコンピュータ106、及びその周辺回路に接続される。
【0034】
ロータリートレイ101は、その中心から動径方向に伸びる200個のスロットを備えた回転盤上に、これらスロット上にディスクを立脚させることによってディスクを保持して格納するものであり、基板105中央部に装着される。また、ロータリートレイ101は、ロータリートレイ制御モータ102が供給する動力によって回転動作を行う。
【0035】
ディスク排出棒駆動部116aは、図中符号▲7▼に示すラインを介して入力するディスク排出棒駆動制御ドライバ116からの制御信号に応じて、ディスク排出棒駆動部116aに連結するディスク排出棒116bを駆動する。
【0036】
ディスク排出棒116bは、ディスク排出棒駆動部116aとの連結部を中心にして回転可能であり、ディスク排出棒駆動部116aから供給される動力により駆動する。ディスク排出棒116bは、上記回転移動によりその先端部(上記連結部と反対に位置するディスク排出棒116bの端部)がスリット101bを介してロータリートレイ101の下面側から上面側に突出する際、スロット101a上の装填ディスクを蹴り出し可能な長さ有するものとする。
【0037】
簡単の為、図2にはスロット101aに代表する3つのスロットのみが記載されているが、実際には200個のスロットがロータリートレイ101上において等間隔に設けられている。また、スロット101aには、ロータリートレイ101の上面側と下面側とを貫通するスリット101bが形成されており、200個全てのスロット101aに対しスリット101bがそれぞれ同一に形成される。
【0038】
スロット101aに対するスリット101bの位置は、図中符号A1に示す動径上にスロット101aがある際に、ディスク排出棒116bがスリット101bを介してロータリートレイ101の下面側から上面側に突出可能な位置である。また、スリット101bは、ディスク排出棒116bがロータリートレイ101上面から十分に突出可能なスリット長を有する。
【0039】
この場合、ディスク排出棒駆動部116aにより付勢されてスリット101bの上面側へ抜け出たディスク排出棒116bは、その付勢された方向にスロット101a上の装填ディスクを蹴り出す。
【0040】
また、ディスク再生中においては、図中符号A1に示す動径上にあるスロットにディスク装填がなされるものとする。そこで、図中符号A1に示す動径上のスロット位置を、これ以降、装填排出位置と称する。
【0041】
なお、ディスク交換扉開閉キー10cの開放処理と、装填排出位置にあるスロット上の装填ディスクの排出処理とを連動させる必要はなく、例えば、初めにディスク交換扉開閉キー10cが押下されるとディスク交換扉10aが開放され、その後、更にもう1度ディスク交換扉開閉キー10c(或いは、別途設けられた図示しないディスク排出キー)が押下されると、ディスク排出棒116bが駆動して装填排出位置にあるスロット上の装填ディスクを蹴り出す構成にしても良い。
【0042】
ここで図3を参照して、ディスク排出棒116bの動作を説明する。図3(a)は、標準位置にあるディスク排出棒116bを示す収納部100の要部断面図であり、図3(b)は、ディスク排出棒116bの先端部が回転移動によりロータリートレイ101の下面側から上面側に突出する様子を示す収納部100の要部断面図であり、図3(c)は、ディスク排出棒116bの先端部が回転移動によりロータリートレイ101の上面側に突出してスロット101a上の装填ディスクDを蹴り出す様子を示す収納部100の要部断面図である。
【0043】
ここで、スロット101aが図2の図中符号A1に示す装填排出位置にあるとする。図3(a)に示す標準位置にあるディスク排出棒116bは、ディスク排出棒駆動部116aにより図中符号A2に示す方向に付勢され、ディスク排出棒駆動部116aとの連結部を中心として回転移動する。更にその回転移動により、ディスク排出棒116bの先端部がロータリートレイ101の下面側から上面側に突出する(図3(b)参照)。
【0044】
次いで、ディスク排出棒116bは図中符号A2に示す方向に付勢されているので、上記ロータリートレイ101の下面側から上面側へ移動したディスク排出棒116bの先端部は、スロット101a上の装填ディスクDに接触すると、図中符号A3に示す方向にディスクDを蹴り出す(図3(c)参照)。
【0045】
ここで、図中符号A3に示す方向は、ロータリートレイ101の外周に向かう方向(より詳細には、ディスク交換扉10aへ向かう方向)なので、ユーザは、ディスク排出棒116bによりスロット101aから蹴り出されたディスクDをロータリートレイ101から容易に取り除くことが可能となる。
【0046】
ここで再び、ディスク収納部100の概略構成の説明に戻る。
ロータリートレイ制御モータ102は、図中符号▲6▼に示すラインを介してロータリートレイ制御モータドライバ110から出力される制御信号に応じてロータリートレイ101を駆動し、ロータリートレイ101に正確な回転動作を行わせる。
【0047】
ディスクアーム103は、図中符号▲5▼に示すラインを介してディスクアーム制御モータドライバ111から出力される制御信号に応じて動作する。すなわち、上記制御信号に応じて、ロータリートレイ101から所定ディスクを一枚引き出し、このディスクを図示しない再生装置にセットし、その再生後、再びロータリートレイ101内の所定の場所に格納する。
【0048】
次に、第1センサ104a〜第3センサ104c、及びディスク有無検出センサ104dについて説明する。
第1センサ104a、第2センサ104bは基板105上にあり、かつ、ロータリートレイ101の下部に設置される。第1センサ104a、第2センサ104bは、ロータリートレイ101上のディスクの各格納場所(スロット)を検出すると共に、ロータリートレイ101の回転方向の検出も行う。
【0049】
第1センサ104a、第2センサ104bは、ロータリートレイ101の回転中心からの距離がそれぞれ異なるように設置され、これら第1センサ104a、第2センサ104bの設置位置は、ロータリートレイ101の回転動作によって、第1センサ104aから出力される信号PH1と、第2センサ104bから出力される信号PH2とが、互いに1/4周期ずれて発生するように設定される(図4参照)。
【0050】
第1センサ104aは、図中符号▲1▼に示すラインを介してロータリートレイ101の回転動作による信号PH1をマイクロコンピュータ106に出力し、第2センサ104bも、図中符号▲2▼に示すラインを介してロータリートレイ101の回転動作による信号PH2をマイクロコンピュータ106に出力する。
【0051】
第3センサ104cは、基板105上に配設され、ロータリートレイ101の位置を判別する。第3センサ104cは、ロータリートレイ101の回転動作によってゲート信号PH3を発生し、図中符号▲3▼に示すラインを介してこのゲート信号PH3をマイクロコンピュータ106に出力する。
【0052】
ディスク有無検出センサ104dは、ロータリートレイ101の上部に設けられたセンサ支持板104に設置され、ロータリートレイ101上の装填ディスクの有無を検出する。
【0053】
ディスク有無検出センサ104dは、図中符号▲4▼に示すラインを介してディスクの有無を示す検出信号をマイクロコンピュータ106に出力する。
【0054】
次に、ロータリートレイ101、及びそこに格納された各ディスクの位置を、上記各センサ104a〜104dが出力する信号に基づいて判別する判別方法を、図4(a)、(b)を参照しながら詳細に説明する。
【0055】
図4(a)は、第1センサ104a〜第3センサ104cが出力する信号PH1〜PH3のタイミングチャートであり、図4(b)は、第1センサ104a、第2センサ104bが出力する信号PH1、PH2と、ディスク有無検出センサ104dが出力するディスク有無検出信号のタイミングチャートである。
【0056】
信号PH1は、第1センサ104aから出力されるパルス信号であり、信号PH2は、信号PH1より1/4周期遅れて第2センサ104bから出力されるパルス信号である。信号PH1、PH2は、ロータリートレイ101の回転動作に応じて出力されるものであり、“High”、及び“Low”の2種類のレベルのみを有するビット信号である。また、信号PH3は、第3センサ104cからマイクロコンピュータ106へ出力されるゲート信号である。
【0057】
図中符号C1〜C5は、マイクロコンピュータ106が一枚単位のディスク格納場所(ロータリートレイ101に予め形成されたスロット)をカウントするカウントタイミングを示す。このカウントタイミングは、信号PH1、PH2が共に“Low”となる場合にのみ発生するものである。
【0058】
なお、図中符号C1〜C5に示すカウントタイミングは、実際の動作時に生じる複数のカウントタイミングの一部を例示したものである。
【0059】
また、信号PH3は、ロータリートレイ101に対し固有のゲート長を有するものであり、例えば、図4(a)に示す信号PH3の“Low”区間は、ロータリートレイ101に形成された上記スロット3つ分のゲート長を有する区間に対応している。すなわち、ロータリートレイ101には予め複数の区間が設けられ、これら各区間内に形成されたスロットの数は互いに全て異なる。信号PH3は、この複数区間に対応したゲート長を有する信号である。そこで、信号PH3の“Low”区間内に包含される上記カウントタイミングの数(スロットの数)が計数されることにより、ロータリートレイ101の位置が検出可能となる。
【0060】
また、信号PH1、PH2の位相は互いに1/4周期ずれており、ロータリートレイ101の回転方向が逆転すれば、この位相も逆転して図4(a)の信号PH1と信号PH2が入れ替わる。すなわち、信号PH1、PH2の位相からロータリートレイ101の回転方向を検出することが可能となる。
【0061】
図4(b)に示すように、ディスク有無検出センサ104dは“High”信号を通常出力する標準信号とする。ロータリートレイ101の回転動作による上記カウントタイミングの発生時、このカウントタイミングに対応するロータリートレイ101上のディスク格納場所にディスクが格納されていれば、ディスク有無検出センサ104dは標準信号の出力を継続すると共に、マイクロコンピュータ106はRAM106aにこの情報を記憶させる。
【0062】
それに対し、ロータリートレイ101の回転動作による上記カウントタイミングの発生時、上記カウントタイミングに対応するロータリートレイ101上のディスク格納場所にディスクが格納されていなければ、ディスク有無検出センサ104dは“Low”信号1パルスを出力すると共に、マイクロコンピュータ106はRAM106aにこの情報を記憶させる。
【0063】
次いで、図5を参照して、光ディスクチェンジャー10の内部回路について詳細に説明する。
図5は、光ディスクチェンジャー10の内部回路を示す概略ブロック図である。
【0064】
図5によれば、光ディスクチェンジャー10は、マイクロコンピュータ106、RAM106a、入力部107、表示部108、ディスク交換扉開閉制御モータドライバ109、ロータリートレイ制御モータドライバ110、ディスクアーム制御モータドライバ111、DSP112、ピックアップユニット113、ロード/アンロードSW114、及び、ディスク交換扉開閉制御モータ115等によって構成され、入力部107、表示部108、ピックアップユニット113、ロード/アンロードSW114、及び、ディスク交換扉開閉制御モータ115を除く各部は、複数のバスによって接続される。
【0065】
マイクロコンピュータ106は、図中符号▲1▼〜▲4▼に示すラインを介して第1センサ104a〜第3センサ104c、及びディスク有無検出センサ104dから出力された信号を受信し、これら受信した信号に基づいてロータリートレイ101の動作を制御するための各種位置情報を算出し、RAM106aにこの位置情報を記憶させる。特に、マイクロコンピュータ106は、ロータリートレイ101の位置や、各スロットに対する装填ディスクの有無、及び再生ディスクを格納するスロットのスロット番号等のデータをRAM106aに記憶する。
【0066】
また、マイクロコンピュータ106は、入力部107が備える各種操作キー(図1参照)の操作による操作信号に応じて、ディスク交換扉10aの開閉動作、ロータリートレイ101の回転動作、ディスクアーム103の動作、或いは再生装置(図示略)にセットされたディスクの再生処理等を制御する。
【0067】
マイクロコンピュータ106は、所定ディスクの再生処置中、装填排出位置に移動したスロットがあると、そのスロット番号を算出すると共に、その装填排出位置にあるスロット番号と再生中ディスクの格納スロットのスロット番号とが一致するか否かを監視する。その監視の結果、マイクロコンピュータ106は、装填排出位置にあるスロットが再生中ディスクの格納スロットであると判定すると、ディスク排出棒116bを駆動するための制御信号をディスク排出棒駆動制御ドライバ116に出力する。
【0068】
更に、マイクロコンピュータ106は、ディスク交換扉開閉キー10cのキー操作による指示信号に応じてディスク再生中に開放されたディスク交換扉10aを閉じると、ロータリートレイ101を360度回転して装填ディスクの有無を検出する。特に、所定ディスクの再生処理中、装填排出位置と異なるが、ディスク交換扉10aの間口に対向する位置にある上記再生中ディスクの格納スロット上に他のディスクが装填された場合、マイクロコンピュータ106は、上記装填ディスクの検出処理により、再生中ディスクの格納スロットに他のディスクが装填されたことを検出し、その旨をユーザに報知するエラーメッセージを表示装置10bに表示する。
【0069】
RAM106aは、光ディスクチェンジャー10の制御を行う為の主制御プログラムや、このプログラムに係る各種アプリケーションプログラムを格納するとともに、これら各種プログラムの実行ファイルやその実行に際して生じる各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。特に、第1センサ104a〜第3センサ104cから出力された各スロットの位置データや、ディスク有無検出センサ104dから出力されたディスク有無データ等を記憶するとともに、マイクロコンピュータ106により算出された各種位置データや上記ディスク交換可能領域にあるスロット番号等を記憶する。
【0070】
入力部107は、ディスク交換扉10aの開閉を指示するディスク交換扉開閉キー10c、ディスクの再生処理を指示する再生キー10d、再生処理の停止を指示する停止キー10e、ロータリートレイの回転動作を指示するロータリートレイ操作ダイアル10f、再生処理をするディスクが装填されたスロット番号や、ディスクが有するトラック番号を選択する等を行う為のテンキー10g等、光ディスクチェンジャー10の操作に係る各種操作キーおよび操作ダイアル等を具備する。そして、これら操作キーが操作されると、上記各キーにおける操作信号をマイクロコンピュータ106へ出力する。
【0071】
表示部108は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置10bを有する。この表示部108は、マイクロコンピュータ106から出力される各種表示情報を表示する。例えば、ロータリートレイ101の回転動作の動作モード(回転移動中、或いはディスク検索中等)や、ディスク交換扉10a開閉状態、或いは、再生中ディスクのトラック番号等の表示を行う。
【0072】
ディスク交換扉開閉制御モータドライバ109は、マイクロコンピュータ106から出力された制御信号に基づいて、光ディスクチェンジャー10の前面部に設けられたディスク交換扉10aを開閉する為のディスク交換扉開閉制御モータ115を駆動する。
【0073】
ロータリートレイ制御モータドライバ110は、マイクロコンピュータ106から出力された制御信号に基づいて、ロータリートレイ101を回転させる為のロータリートレイ制御モータ102を駆動する。
【0074】
ディスクアーム制御モータドライバ111は、マイクロコンピュータ106から出力された制御信号に基づいて、ディスクアーム103を動作させる為のディスクアーム制御モータ(図示略)を駆動する。
【0075】
DSP(Digital Signal Processor)112は、後述するピックアップユニット113から出力された符号化デジタルデータをマイクロコンピュータ106が処理可能なデータ形式に高速変換し、マイクロコンピュータ106に出力する。
【0076】
ピックアップユニット113は、上記再生装置(図示略)にセットされたディスクに予め記録された各種TOC情報やデジタル音楽データ等を抽出して増幅し、その増幅したデータをDSP112に出力する。
【0077】
ロード/アンロードSW114は、上記図示しない再生装置にセットされたディスクに予め記録された各種TOCデータ等をダウンロードするか、或いは、上記再生装置からディスクを開放する際、既にダウンロードされた上記TOCデータ等をクリアするか否かを指示する信号をマイクロコンピュータ106へ出力する。
【0078】
ディスク排出棒駆動制御ドライバ116は、マイクロコンピュータ106からの信号に基づいて、ディスク排出棒駆動部116aに図中符号▲7▼に示すラインを介してディスク排出棒116bを上下駆動する制御信号を出力する。
【0079】
なお、光ディスクチェンジャー10は、外部記録装置と接続することが可能である。この場合、マイクロコンピュータ106は、ディスクからの再生データを、この接続された外部記録装置に出力し、この外部記録装置が備える所定の記録媒体に記録させることが可能となる。
【0080】
次に図6を参照して、本発明を適用した光ディスクチェンジャー10の動作の説明をする。
図6は、光ディスクチェンジャー10において、ディスク再生中に行われるディスク交換処理を説明するフローチャートである。
【0081】
まず、光ディスクチェンジャー10が具備する図示しない再生装置には所定ディスクが装着され、マイクロコンピュータ106は、再生キー10dのキー操作による再生指示に応じて上記ディスクの再生処理が行われている。
【0082】
その再生処理中、マイクロコンピュータ106は、ディスク交換扉開閉キー10cのキー操作によるディスク交換扉10aを開く旨の指示があるか否かを監視し(ステップS11)、ディスク交換扉10aを開く旨の指示がある場合(ステップS11;Yes)、ディスク交換扉10aを開く旨の制御信号をディスク交換扉開閉制御モータドライバ109に出力して、ディスク交換扉10aを開放する。
【0083】
次いで、マイクロコンピュータ106は、ロータリートレイ操作ダイアル10fの操作によるロータリートレイ101の回転指示があるか否かを判定し(ステップS12)、ロータリートレイ101の回転指示がない場合(ステップS12;No)、ステップS15に移行して、ディスク交換扉開閉キー10cのキー操作によるディスク交換扉10aを閉じる旨の指示があるか否かを判定する。
【0084】
ステップS12において、マイクロコンピュータ106は、ロータリートレイ101の回転指示がある場合(ステップS12;Yes)、その回転指示に応じてロータリートレイ101の回転を制御する信号をロータリートレイ制御モータドライバ110に出力して、ロータリートレイ101を回転させる(ステップS13)。
【0085】
次いで、マイクロコンピュータ106は、第1センサ104a〜第3センサ104cからの出力信号に基づいて、ロータリートレイ101の回転移動後における上記再生中ディスクの格納スロットのスロット位置を算出し、その算出したスロット位置と装填排出位置とが一致するか否かを判定する(ステップS14)。
【0086】
ステップS14において、上記算出した再生中ディスクの格納スロットのスロット位置と装填排出位置とが一致しない場合(ステップS14;No)、マイクロコンピュータ106は、ディスク交換扉開閉キー10cのキー操作によるディスク交換扉10aを閉じる旨の指示があるか否かを判定する(ステップS15)。
【0087】
ステップS15において、マイクロコンピュータ106は、ディスク交換扉10aを閉じる旨の指示信号がない場合(ステップS15;No)、ステップS12に移行してロータリートレイ101の回転指示があるか否かの判定を継続し、ディスク交換扉10aを閉じる旨の指示がある場合(ステップS15;Yes)、ディスク交換扉10aを閉じる旨の制御信号をディスク交換扉開閉制御モータドライバ109に出力し、このディスク再生中に行われるディスク交換処理を終了する。
【0088】
ステップS14に戻って説明する。ステップS14において、再生中ディスクの格納スロットのスロット位置と装填排出位置とが一致する場合(ステップS14;Yes)、マイクロコンピュータ106は、予め設定された所定時間にタイマーをセットして(ステップS16)、ロータリートレイ101が停止したと判定するまで待機する(ステップS17)。
【0089】
ステップS17において、マイクロコンピュータ106は、セットしたタイマーがタイムアップしてロータリートレイ101が停止したと判定すると(ステップS17;Yes)、ディスク排出棒116bを立てる旨の指示をディスク排出棒駆動制御ドライバ116に出力する(ステップS18)。
【0090】
次いで、マイクロコンピュータ106は、ロータリートレイ操作ダイアル10fの操作によるロータリートレイ101の回転指示があるか否かを判定し(ステップS19)、ロータリートレイ101の回転指示がある場合(ステップS19;Yes)、ディスク排出棒116bを下げる旨の指示をディスク排出棒駆動制御ドライバ116に出力して(ステップS20)、ステップS13に戻る。
【0091】
ステップS19において、ロータリートレイ101の回転指示がない場合(ステップS19;No)、マイクロコンピュータ106は、ディスク交換扉開閉キー10cのキー操作によるディスク交換扉10aを閉じる旨の指示があるか否かを判定する(ステップS21)。
【0092】
ステップS21において、マイクロコンピュータ106は、ディスク交換扉10aを閉じる旨の指示信号がない場合(ステップS21;No)、ステップS19に移行してロータリートレイ101の回転指示があるか否かの判定を継続する。
【0093】
ステップS21において、ディスク交換扉10aを閉じる旨の指示がある場合(ステップS21;Yes)、マイクロコンピュータ106は、ディスク排出棒116bを下げる旨の指示をディスク排出棒駆動制御ドライバ116に出力すると共に(ステップS22)、ディスク交換扉10aを閉じる旨の制御信号をディスク交換扉開閉制御モータドライバ109に出力して、ディスク再生中に行われるディスク交換処理を終了する。
【0094】
以上説明したように、本実施の形態における光ディスクチェンジャー10によれば、所定ディスクの再生処理中にディスク交換扉10aが開放された際、マイクロコンピュータ106は、ロータリートレイ操作ダイアル10fの操作によるロータリートレイ101の回転指示に応じてロータリートレイ101を回転移動すると共に、再生中ディスクの格納スロットが装填排出位置にあるか否かを監視する。ここで、上記格納スロットが装填排出位置にある場合、ロータリートレイ101が完全に停止するまでの時間を待ってディスク排出棒116bを駆動してそのスロット上にディスク排出棒116bを突出させる。
【0095】
従って、所定ディスクの再生中、その再生中ディスクの格納スロットが装填排出位置にある場合、ユーザは、その装填排出位置にあるスロットが再生中ディスクの格納スロットである旨を容易に確認可能となる。その為、再生中ディスクの格納スロット上に別のディスクが誤って装填されることがなくなり、ディスクの装填ミスを回避可能な光ディスクチェンジャー10となる。
【0096】
なお、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施の形態においては、光ディスクチェンジャー10に装填するディスクとしてCDを想定したが、それに限るものではなく、DVDやCD―R(CD-Recordable)、或いはCD―RW(CD-ReWritable)等に対しても適用可能である。
【0097】
また、光ディスクチェンジャー10に格納可能なディスクの枚数は200枚に限るものではなく、300枚、或いは400枚等、ロータリートレイ101やスロットの配置間隔に応じて種々設定可能である。
【0098】
更に、ディスク交換扉10aの間口に対向する全てのスロット位置に対してディスク排出棒及びそれらディスク排出棒をそれぞれ独立に駆動するディスク排出棒駆動部を設けた構成であっても良い。例えば、ディスク交換扉10aの間口に20個のスロットが対向する場合、これら対向するスロットのスロット位置にディスク排出棒を20本設けると共に、上記20本のディスク排出棒をそれぞれ独立に駆動するディスク排出棒駆動部を設ける。
【0099】
この場合、所定ディスクの再生処理中にディスク交換扉10aが開放され、ロータリートレイ操作ダイアル10fの操作による指示信号に応じてロータリートレイ101が回転移動すると、マイクロコンピュータ106は、再生中ディスクの格納スロットがディスク交換扉10aの間口に対向するスロット位置にあるか否かを監視する。上記再生中ディスクの格納スロットがディスク交換扉10aの間口に対向するスロット位置にある場合、マイクロコンピュータ106は、所定時間の経過を待って、そのスロット位置にあるディスク排出棒を駆動する制御信号をディスク排出棒駆動部に出力する。
【0100】
その結果、装填排出位置に限らず、ディスク交換扉10aの間口に対向する20個のスロット位置の何れかに上記再生中ディスクの格納スロットがあると、そのスロット位置にあるディスク排出棒だけが駆動して上記再生中ディスクの格納スロットにディスク排出棒が突出するので、ユーザは、装填排出位置にないスロットであっても、そのスロットが再生中ディスクの格納スロットである旨を容易に確認可能となる。
【0101】
更に、本実施の形態に示したようにディスク排出棒駆動部116aを設けることなく、ディスク交換扉10aの動作と連動してディスク排出棒116bが駆動する構成にしても良い。
【0102】
この場合、初めにディスク交換扉開閉キー10cが押下されると、ディスク交換扉10aが所定間口分だけ開放され、その後、更にもう1度ディスク交換扉開閉キー10c(或いは、別途設けるディスク排出キー)が押下されると、ディスク交換扉10aが更に広く開放されると共に、この時のディスク交換扉10aの動作に連動してディスク排出棒116bが動作する。
【0103】
その結果、ディスク排出棒116bを駆動させる為にディスク排出棒駆動部116aを設ける必要がないので、光ディスクチェンジャー10の構成を単純化することが可能となる。
【0104】
更に、図中符号A1に示す装填排出位置にLED(Light Emitting Diode)を設け、再生中ディスクの格納スロットが装填排出位置にあると、上記LEDが変色、或いは点滅することにより、再生中ディスクの格納スロットが装填排出位置にあることをユーザに報知する構成であっても良い。また、上記LEDに限らず、表示装置10b上に表示される画像や音声等により、再生中ディスクの格納スロットが装填排出位置あることをユーザに報知する構成であっても良い。
【0105】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ディスク装填前に再生中ディスクを格納する保持部が上記交換位置にある旨報知されるので、ユーザは、ディスク装填前に、再生中ディスクを格納する保持部に他のディスクを誤って装填することがなくなり、ディスクの装填ミスを回避できる。
【0106】
請求項2記載の発明によれば、再生中ディスクを格納する保持部がディスク交換可能な交換位置にある場合、侵入部材が上記保持部上の保持スペース内に移動する為、ユーザは、ディスク装填前に、その交換位置にある保持部が再生中ディスクを格納する保持部である旨を容易に確認可能となるので、再生中ディスクを格納する保持部に他のディスクを誤って装填することがなくなり、ディスクの装填ミスを回避できる。
【0107】
請求項3記載の発明によれば、ディスク交換可能な交換位置を複数設けた場合においても、上記再生中ディスクを格納する保持部が、上記複数の交換位置のうち何れの位置にあるかがユーザに報知されるので、ユーザは、ディスク装填前に、再生中ディスクを格納する保持部に他のディスクを誤って装填することがなくなり、ディスクの装填ミスを回避できる。
【0108】
請求項4記載の発明によれば、ディスク交換可能な交換位置を複数設けた場合においても、再生中ディスクを格納する保持部が上記複数の交換位置のうち何れかの位置にあると、その交換位置にある上記保持部上の格納スペース内に上記侵入部材が移動する為、ユーザは、その保持部が再生中ディスクを格納する保持部である旨を容易に確認可能となるので、ディスク装填前に、再生中ディスクを格納する保持部に他のディスクを誤って装填することがなくなり、ディスクの装填ミスを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスクチェンジャー10の前面部を示す図である。
【図2】本発明を適用した光ディスクチェンジャー10が備えるディスク収納部100の概略構成を示す要部上面図である。
【図3】(a)は、本発明を適用した光ディスクチェンジャー10において、標準位置にあるディスク排出棒116bを示す収納部100の要部断面図であり、(b)は、ディスク排出棒116bの先端部が回転移動によりロータリートレイ101の下面側から上面側に突出する様子を示す収納部100の要部断面図であり、(c)は、ディスク排出棒116bの先端部が回転移動によりロータリートレイ101の上面側に突出してスロット101a上の装填ディスクDを蹴り出す様子を示す収納部100の要部断面図である。
【図4】(a)は、図2に示す第1センサ104a〜第3センサ104cが出力する信号PH1〜PH3のタイミングチャートであり、(b)は、第1センサ104a、第2センサ104bが出力する信号PH1、PH2と、ディスク有無検出センサ104dが出力するディスク有無検出信号のタイミングチャートである。
【図5】本発明を適用した光ディスクチェンジャー10の内部回路を示す概略ブロック図である。
【図6】本発明を適用した光ディスクチェンジャー10において、ディスク再生中に行われるディスク交換処理を説明するフローチャートである。
【図7】従来のディスクチェンジャー200において、所定ディスクの再生処理中にディスク交換が行われた際、ディスクが重複して装填されたスロットを検出する検出処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 光ディスクチェンジャー
10a ディスク交換扉
10b 表示装置
10c ディスク交換扉開閉キー
10d 再生キー
10e 停止キー
10f ロータリートレイ操作ダイアル
10g テンキー
100 ディスク収納部
101 ロータリートレイ
101a スロット
101b スリット
102 ロータリートレイ制御モータ
103 ディスクアーム
104 センサ支持板
104a 第1センサ
104b 第2センサ
104c 第3センサ
104d ディスク有無検出センサ
105 基板
106 マイクロコンピュータ
106a RAM
107 入力部
108 表示部
109 ディスク交換扉開閉制御モータドライバ
110 ロータリートレイ制御モータドライバ
111 ディスクアーム制御モータドライバ
112 DSP
113 ピックアップユニット
114 ロード/アンロードSW
115 ディスク交換扉開閉制御モータ
116 ディスク排出棒駆動制御ドライバ
116a ディスク排出棒駆動部
116b ディスク排出棒

Claims (4)

  1. ディスクに記録された情報を再生する再生手段と、
    前記再生手段により再生される複数のディスクを格納可能な回転式ディスク格納部と、
    前記回転式ディスク格納部に格納可能な前記ディスクの枚数分だけ、この回転式ディスク格納部に設けられ、ディスクを1枚毎に保持する保持スペースを有する保持部と、
    前記各保持部の位置を検出する検出部と、
    を備え、前記保持部が所定の交換位置にあると、該保持部に対するディスク交換が可能なディスクチェンジャー装置において、
    前記再生手段による所定ディスクの再生処理中、前記回転式ディスク格納部が回転移動された時、前記検出部による検出結果に基づいて、前記再生中ディスクを格納する保持部の回転移動後の位置を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記保持部の位置が前記交換位置にあるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記再生中ディスクを格納する保持部が前記交換位置にあると判定された場合、その旨を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とするディスクチェンジャー装置。
  2. 前記交換位置にある前記保持部上の保持スペース内に移動可能な侵入部材と、
    前記判定手段により前記再生中ディスクを格納する保持部が前記交換位置にあると判定された場合、前記保持部上の保持スペース内に前記侵入部材を移動させ、当該保持スペース内に他のディスクが格納されないように制御する制御手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のディスクチェンジャー装置。
  3. 前記交換位置を複数有すると共に、
    前記判定手段は、
    前記算出手段による算出結果に基づいて、前記複数の交換位置の中から、前記再生中ディスクを格納する保持部の位置と一致する交換位置を判定し、
    前記報知手段は、
    前記判定手段により判定された交換位置に、前記再生中ディスクを格納する保持部があることを報知することを特徴とする請求項1記載のディスクチェンジャー装置。
  4. 前記複数の交換位置にある前記複数の保持スペース内にそれぞれ独立に移動可能な侵入部材を更に備えると共に、
    前記制御手段は、
    前記判定手段により判定された交換位置にある前記再生中ディスクを格納していた保持スペース内に前記侵入部材を移動させ、当該保持スペース内に他のディスクが格納されないように制御することを特徴とする請求項3記載のディスクチェンジャー装置。
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