JP3670312B2 - 媒体記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、記録媒体に記録された情報データを再生したり、又は記録媒体に情報データを記録する録再機能を備えた媒体記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車載用に使用されるCDプレーヤとしてはCDオートチェンジャーが普及しているが、当該CDオートチェンジャーとしては、複数枚のディスクをマガジンと称する収納手段に収納し、当該マガジンを装着したプレーヤを自動車のトランク内に載置し、ヘッドユニットと称する本体装置を運転席近傍に配置して、当該ヘッドユニットからの指令により、当該マガジンに収納したディスクを再生させるようにしたものである。
【0003】
当該CDオートチェンジャーによれば、前記マガジンに収納された複数枚のディスクの中から所望のディスクを選択し、当該選択されたディスクを再生するようにしたので、ユーザーは、一枚ものCDプレーヤのように所望のディスクを一枚毎に入れ替えて再生する作業が必要ないために、操作性を著しくを良好にすることができる。
【0004】
また、近年においては情報データの書換可能な記録媒体であるミニディスク(以下、単にMDと称する)が考えられている。
【0005】
該MDは、保護用カートリッジケースに情報記録用ディスクを収納しており、記録された情報を再生するばかりでなく、新たに情報を記録したり、既に記録された情報を書き換えて記録することも可能となっている。
【0006】
では、一般的なMDを図10に基づいて説明する。図10は一般的なMDの構成を示す平面図である。
【0007】
図10においてMD300は、直径6cm程度の光ディスク又は光磁気ディスクである情報記録用のディスク本体301と、当該ディスク本体301を保護する保護用カートリッジケース(以下、単にケースと称する)302と、ディスク本体301にアクセスするために該ケース302に形成されたアクセス用孔303と、当該アクセス用孔303を開閉するスライドシャッター304と、当該ケース302に形成された後述するディスクタイプを示すIDホール305とを有している。
【0008】
前記ディスクタイプには、予め固定した情報が記録された再生専用のプリマスタードタイプと、書換可能なレコーダブルタイプとがある。
【0009】
前記プリマスタードタイプは、そのスライドシャッター304をケース302の片面にのみ設け、当該MDを再生するMDプレーヤの光ピックアップからの光ビームを光ディスクであるディスク本体301のディスク面に照射することができる構造となっている。尚、当該プリマスタードタイプにおけるIDホール305は、ホール部305aのみである。
【0010】
また、前記レコーダブルタイプは、そのスライドシャッター304をケース302の両面に設け、光磁気ディスクであるディスク本体301への記録時には、光ビームを照射するディスク面と反対側のディスク面に磁界をかけるMDプレーヤの磁気ヘッドが対向する構造となっている。尚、当該レコーダブルタイプにおけるIDホール305は、前記ホール部305aとホール部305bとの二つであり、前記ホール部305aの開口を図示せぬ録音防止用フックにより開閉可能とし、当該ホール部305aの開口を開口状態とすると当該ディスクは録音不可能となり、当該ホール部305aの開口を閉塞状態とすると当該ディスクは録音可能となる。
【0011】
尚、説明の便宜上、当該MD300を総称してディスクと称する。
【0012】
本出願人は、ディスクに記録された情報を再生したり、又はディスクに情報を記録する録再機能と、複数枚のディスクを当該装置内に収納するオートチェンジャー機能とを有するMDオートチェンジャー(以下、単にMD装置と称する)を開発している。
【0013】
当該MD装置は、主に当該装置内にディスクを収納する複数の収納部を有するストッカと、当該装置内に収納されたディスクを記録又は再生するプレーヤ部と、当該ストッカ又はプレーヤ部等にディスクを搬送するキャリアと有している。
【0014】
当該装置内の収納部にディスクを収納するストック処理について説明する。
【0015】
当該ストック処理とは、所定入力により任意の空き収納部を指定し、前記キャリアを介して当該指定された空き収納部に当該装置内に挿入されたディスクを収納させるものである。
【0016】
しかしながら、当該装置内の空き収納部にディスクを収納する際に、何等かの原因、例えばディスクにおける各社毎の寸法誤差によって当該空き収納部にディスクが収納できないといった事態も考えられる。
【0017】
そこで本出願人はこのような事態を打開するためにストックNG処理を開発した。図11は当該ストックNG処理における当該MD装置の制御を司るCPUの処理動作を示すフローチャートである。尚、当該ストックNG処理は、任意の空き収納部を指定し、当該装置内に挿入されたディスクをキャリア内に保持した後に施される処理である。
【0018】
図11において指定された空き収納部の開口部と対向する位置に、ディスク保持中のキャリアを移動させ(ステップS201)、当該キャリア内に保持中のディスクを搬送させるローディングモーターの駆動が所定時間を経過したか否かを判別するためのタイマーをスタートさせ(ステップS202)、当該キャリアに設けた搬送ローラーの前記ローディングモーターを正転方向に駆動させて、当該キャリア内に保持中のディスクを当該指定された空き収納部側に搬送させ(ステップS203)、当該搬送されたディスクが当該指定された空き収納部に収納されたか否かを判定する(ステップS204)。
【0019】
当該搬送されたディスクが空き収納部に収納されたのであれば、当該ストックNG処理を終了するのであるが、当該搬送されたディスクが空き収納部に収納されたのでなければ、ステップS202にてスタートしたタイマーがタイムアウトしたか否か、すなわち、前記ローディングモーターの駆動における所定時間が時間切れとなって一回の搬送アクセス動作が終了したか否かを判定する(ステップS205)。尚、当該搬送アクセス動作とは、キャリア内のディスクを空き収納部に搬送及び収納させる動作のことである。
【0020】
当該タイマーがタイムアウトしたのであれば、すなわち一回の搬送アクセス動作が終了したのであれば、当該搬送アクセス動作をカウントするためにカウント回数を+1インクリメントし(ステップS206)、当該カウント回数が所定回数N、例えば3回に達したか否かを判定する(ステップS207)。尚、当該カウント回数は当該CPU内部のメモリ部に記憶されるものである。
【0021】
当該カウント回数が所定回数N、例えば3回に達したのであれば、前記ローディングモーターを逆転方向に駆動させ、前記空き収納部に収納されなかったディスクをキャリア内に搬送及び保持させ(ステップS208)、前記メモリ部に記憶中のカウント回数をクリアーさせ(ステップS209)、当該ディスクが指定された空き収納部に収納できなかった旨をユーザーに通知するために“ERROR DISC No. ”といった収納エラー表示を表示器等に表示させ(ステップS210)、当該キャリア内にディスクを保持したまま、ユーザーのキー入力待ち状態となる(ステップS211)。尚、ユーザーのキー入力待ちとは、当該ディスクを装置内から排出する排出指令を行うイジェクトキーの入力や、当該ディスクを演奏する演奏指令を行うプレイキーの入力や、他の空き収納部を選択するキー入力等といったキー入力待ちのことである。
【0022】
また、ステップS205にてタイムアウトしたのでなければ、当該搬送アクセス動作を継続するステップS203に移行する。また、ステップS207にてカウント回数が所定回数Nに達したのでなければ、再び搬送アクセス動作を行うためにステップS202に移行する。
【0023】
このようなストックNG処理によれば、何等かの原因、例えばディスクの寸法誤差によって当該装置内の空き収納部にディスクが収納しづらいといった事態が生じたとしても、当該ディスクを空き収納部に収納させるための搬送アクセス動作を所定回数まで繰り返し、しかも、当該所定回数の搬送アクセス動作によっても当該ディスクが空き収納部に収納されなかった場合には、当該装置をメカ待機状態にしてユーザーのキー入力待ち状態とするようにしたので、ディスク寸法誤差による当該装置へのディスク収納における不具合を大幅に改善することができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記媒体記録再生装置としてのMD装置によれば、当該ストックNG処理にて当該装置内に挿入されたディスクを指定された空き収納部に収納することができなかった場合には、ユーザーによる指令キーの入力が行われるまで当該装置をメカ待機状態にしておかなければならず、ユーザーにとっては入力手間がかかるといった問題点があった。
【0025】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ディスクを指定された空き収納部に収納できなかった際のユーザーによる操作性を著しく良好にすることができる媒体記録再生装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1記載の媒体記録再生装置は、装置内に存在する記録媒体を記録又は再生する媒体記録再生装置であって、記録媒体に記録された情報を再生、または記録媒体に新たな情報を記録する媒体駆動手段と、記録媒体を収納する複数の収納領域と、記録媒体を前記収納領域に収納する収納手段と、前記各収納領域内の空き収納領域を検知する空き領域検知手段と、前記収納手段により、記録媒体が所定の収納領域に収納されたか否かを検知する媒体収納完了検知手段と、前記媒体収納完了検知手段により記録媒体が前記所定の収納領域に収納できなかったと判断された場合に、前記空き領域検知手段の検出結果に基づいて、前記所定の収納領域以外の空き収納領域に当該記録媒体を収納させるように前記収納手段を制御する制御手段とを有して構成し、前記制御手段は、前記所定の空き収納領域以外の空き収納領域が当該装置内になければ、1枚ものプレーヤとして機能するαモードに移行した旨を表示手段に表示させると共に、前記所定の空き収納領域に収納できなかった記録媒体を前記媒体駆動手段に装着させることを特徴とする。
【0028】
【作用】
かかる構成により、発明によれば、指定された空き収納領域に記録媒体が収納できなかった場合であっても、前記指定された空き収納領域以外の他の空き収納領域が当該装置内にあれば、当該他の空き収納領域に当該記録媒体を収納するようにしたので、ユーザーは記録媒体が指定された空き収納領域に収納できなくても、その後の継続動作を行うための入力操作が必要としない。
【0029】
また、本発明によれば、前記指定された空き収納領域以外の他の空き収納領域が当該装置内になければ、前記収納できなかった記録媒体を媒体駆動手段に装着するようにしたので、ユーザーは記録媒体が指定された空き収納領域に収納できなくても、その後の継続動作を行うための入力操作を必要としない。
【0030】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の媒体記録再生装置を適用した車載用MD装置について説明する。図1は当該MD装置における内部構造の概略を示す断面図である。尚、図面中の矢印X1,X2は該MD装置の前後方向を示すものであり、矢印X1側を手前側、矢印X2側を奥側とし、矢印Y1,Y2は該MD装置の上下方向を示すものであり、矢印Y1側を下側、矢印Y2側を上側とする。
【0031】
図1においてMD装置は、直方体状の機器ケース1と、該機器ケース1内部に設けられた後述する主要部とから構成されている。
【0032】
該機器ケース1正面の上側縁部にはディスクを挿入するディスク挿入口2が形成されており、当該ディスク挿入口2には当該装置内への異物侵入を防止する挿入防止シャッター3が開閉自在に取り付けられている。また、当該ディスク挿入口2の近傍部にはディスクの抜き取りを検知する後述するディスク抜取センサー4aが設けられている。
【0033】
該機器ケース1内部に設けられた主要部としては、挿入されたディスクを搬送及び保持するキャリア5と、該ディスクを回転駆動して、当該ディスクに記録された情報を再生したり、又は当該ディスクに新たな情報を記録する媒体駆動手段であるプレーヤ部6と、該ディスクを収納するストッカ7とを有している。
【0034】
前記キャリア5は、前記ディスク挿入口2の奥側にて昇降可能に配置されており、当該キャリア5の上部には当該キャリア5内に挿入されたディスクを保持したり、又は搬送したりするための搬送ローラ8が回転可能に設けられている。尚、前記搬送ローラ8の回転動作は図示せぬローディングモーターにより行われるものである。また、当該キャリア5内にディスクが保持された場合には、図10に示す当該ディスクのスライドシャッター304は開いた状態である。
【0035】
また、該キャリア5には、当該キャリア5内へのディスク挿入を検知するディスク挿入センサー4bと、該キャリア5内にディスクが保持されたことを検知するローディング完了センサー4cと、イジェクトセンサー4dとを有している。
【0036】
前記ローディング完了センサー4cは、前記搬送ローラ8によりキャリア5内にローディングされたディスクの端部が、図1のAの位置に至ることにより完全に保持されたことを検知し、かつ、該キャリア5内にディスクがあることを検知するものである。また、前記イジェクトセンサー4dは、ディスクが前記ディスク挿入口2から取出可能となる位置(リロード位置)にまで排出されたことを検知するものである。
【0037】
また、前記ディスク挿入口2の近傍に設けられたディスク抜取センサー4aは、前記キャリア5からディスク挿入口2より排出された、すなわちリロード位置にあるディスクが抜き取られたか否かを検知すると共に、ディスク挿入時においては当該挿入ディスクを検知してキャリア5の昇降動作を禁止するものである。
【0038】
また、該キャリア5には、当該キャリア5の昇降位置を正確に検知する図示せぬキャリア位置センサーが設けてあり、当該キャリア位置センサーにより、前記キャリア5の位置と、前記ディスク挿入口2及びストッカ7の後述する各収納部の位置とを相対向させることにより、ディスクの前後方向における水平移動をスムーズに行わしめるものである。
【0039】
前記プレーヤ部6は、前記キャリア5の下方で当該キャリア5と対向して配置されており、該プレーヤ部6には図示しないダンパ及び防振スプリングにより遊動可能に機器ケース1に取り付けられている。このためにディスク回転駆動時には、前記ダンパ及び防振スプリングによってフローティング状態となり、外部から受ける機器ケース1への振動が該プレーヤ部6に伝達するのを防止することができる。
【0040】
尚、当該プレーヤ部6は、ディスクの回転駆動時でない場合、該機器ケース1に固定される構造となっている。また、当該プレーヤ部6は、ディスクの回転駆動時である場合、ディスクを装着したキャリア5と連結状態となり、これにより、当該キャリア5に装着中のディスクはプレーヤ部6の後述するターンテーブル上に装着された状態となる。
【0041】
該プレーヤ部6においては、ディスクのディスク本体301を装着するターンテーブル9と、当該ターンテーブル9上に装着されたディスクを回転駆動するスピンドルモーター10と、当該ディスク本体301に光ビームを照射し、当該ディスク本体301に反射された光ビームにより当該ディスクに記録された情報を読み取る光ピックアップ11と、当該ターンテーブル9上にディスクが装着されたことを検知するディスク装着完了センサー4eとを有している。尚、当該光ピックアップ11は、図示せぬスレッドモーターによりディスク半径方向にスライドする構造となっている。
【0042】
また、前記ストッカ7は、ディスクを収納する4つの収納領域である収納部70a〜70dを上下方向に積層した直方体状のケースであり、前記ディスク挿入口2から見て前記キャリア5よりも奥側に昇降可能に配置されている。
【0043】
前記収納部70a〜70dは、識別番号#1〜#4に区別され、収納部70aを#1、収納部70bを#2、収納部70cを#3、収納部70dを#4とする。尚、当該識別番号は、後述するディスクNo.に相当するものであり、#1から順次に#2、#3、#4の順序としている。
【0044】
各収納部70a〜70dには、手前側にディスクが挿入可能な開口部が形成され、これら各開口部の奥側にディスクを水平に収納可能なスペースが設けられている。また、各収納部70a〜70dにはディスクの収納完了を検知するストック完了センサー71a〜71dと、バネの付勢力によりディスクの排出又は吸引を行うディスク排出吸引機構(図示せぬ)とが夫々設けられている。
【0045】
尚、前記ディスク挿入口2に開閉自在に設けられた挿入防止シャッター3は、前記キャリア5が該ディスク挿入口2と対向する位置、すなわち挿入口位置にあるときにロック解除状態とし、前記キャリア5が前記収納部70aの開口部と対向する位置以外にあるときにロック状態としている。
【0046】
また、前記キャリア5は、何等指令を受けていない場合、すなわち待機時においては、常に前記収納部70bの開口部と対向する位置、すなわち待機位置にあり、当該キャリア5の待機時においては、前記挿入防止シャッター3のロック状態により、当該MD装置内への異物侵入やディスクの誤挿入を防止しているものである。
【0047】
また、前記機器ケース1の正面部には、様々な指令を操作入力する操作部を有する入力機能又は情報表示機能を備えたエスカッション100が設けられている。図2は当該エスカッション100を示す平面図である。
【0048】
図2において、101は前記機器ケース1に形成したディスク挿入口2と挿通する挿入口に開閉自在に設けられた開閉ドアである。102は当該装置内に挿入されたディスクを前記ストッカ7の各収納部70a〜70dに収納させる収納指令を入力してストックモードを設定するストックキーである。
【0049】
103乃至106は各収納部70a〜70dに収納した4枚のディスク、もしくは、これら各収納部70a〜70dを特定する媒体指定指令を入力するNo.指定キー(以下、単にNo.キーと称する)であり、107は挿入されたディスクを当該ストッカ7に収納せずに直接プレーヤ部6に装着し、また、このように装着されたディスク(αディスク)を指定する媒体指定指令を入力するα指定キー(以下、単にαキーと称する)である。
【0050】
103a〜106aは各収納部70a〜70dに収納すべきディスクが装置内に存在するときに点灯表示するLEDインジケータであり、107aはαディスクが当該装置内に存在するときに点灯表示するLEDインジケータであり、103a〜107aのLEDインジケータを総称してNo.ランプとする。尚、前記αキー107の詳細は後述する。また、前記No.キー103は収納部70aに係る#1のディスク指定、No.キー104は収納部70bに係る#2のディスク指定、No.キー105は収納部70cに係る#3のディスク指定、No.キー106は収納部70dに係る#4のディスク指定のキーである。
【0051】
108はディスクの再生指令又は記録指令等を入力してプレイモードを設定するプレイ/ポーズキー(以下、単にプレイキーと称する)であり、ディスク演奏中に当該プレイキー108が入力されると、当該演奏中のディスクにおけるプレイ動作を一時停止又は停止させるものである。109乃至111は特殊なプレイモードを設定する特殊再生モードキーであり、RPTキー109はディスク及び/又は曲を繰り返し演奏させるリピート演奏モードを、RDMキー110は各ディスク及び/又は各曲をランダムに演奏させるランダム演奏モードを、SCNキー111は各ディスクの先頭曲又は各ディスクの各曲の最初の部分だけを次々に演奏させるスキャン演奏モードを設定するキーである。
【0052】
112は一つ先の曲の演奏指令を入力するキーであり、113は一つ前の曲の演奏指令を入力するキーである。114及び115は早送りキー及び早戻しキーであり、プレイ動作中に当該早送りキー又は早戻しキーを押下すると、いわゆるキュー/レビューによるサーチ演奏となる。116は当該装置内のディスクを排出させる排出指令を入力してイジェクトモードを設定するイジェクトキーである。
【0053】
117は当該装置の動作状態等の様々な情報を表示するLCD表示器であり、118は各ディスクのタイトル情報を前記表示器117に表示させるディスプレイキー(以下、単にDISPキーと称する)である。尚、前記表示器117は、例えば最大15桁の文字、記号、数字を表示することができ、当該15桁を超えるような場合には、適宜スクロールするようになっている。
【0054】
また、前記αキー107を含むNo.キー103〜106及び前記DISPキー118が押下されると、当該αキー107を含むNo.キー103〜106に対応するディスクNo.のディスクに係るタイトル情報が前記表示器117に表示される。
【0055】
では、ここで前記αキー107が押下された場合について説明する。
【0056】
当該MD装置においては後述するストックモードとなると、その後に前記ディスク挿入口2より挿入されたディスクを空き収納部に順次収納していくのであるが、前記αキー107が押下されると、前記ディスク挿入口2より挿入されたディスクはαディスクとなり、仮に収納部70a〜70dのいずれかが空き状態であっても、これら収納部70a〜70dには収納されず、プレーヤ部6に直接装着される。そして、当該MD装置内から該αディスクが排出されるまで、これらの収納部70a〜70dに収納されることはない。
【0057】
従って、当該MD装置内にαディスクが存在する場合には、各収納部70a〜70dにディスクが収納されていても、これらのディスクに対するアクセスは禁止され、記録及び/又は再生は、当該プレーヤ部6に装着されたαディスクのみにアクセスが可能となる。
【0058】
また、当該MD装置内にαディスクが存在する場合に後述するイジェクトモードとなると、当該αディスクのみが当該装置内から即座に排出され、各収納部70a〜70dに収納された任意のディスクを引き出して、各ディスクに対するアクセスが再び可能となる。
【0059】
このようにαディスクが当該装置内に存在する場合には、当該装置が複数枚のディスクを収納可能とする、いわゆるオートチェンジャー装置であるにもかかわらず、当該αキー107にて指定された一枚のαディスクのみを収容する一枚ものプレーヤとして機能することになる。尚、当該装置内に空き収納部がないにもかかわらずディスクが挿入されたときは、当該挿入されたディスクは自動的にαディスクとされ、プレーヤ部6に直接装着される。
【0060】
では、次に当該MD装置を制御する制御部、及び信号処理部について説明する。図3は該制御部及び信号処理部の構成を示すブロック図である。尚、前記ターンテーブル9、スピンドルモーター10、光ピックアップ11、ディスク本体301は既に述べたので説明を省略する。
【0061】
図3において当該MD装置は音声系統、サーボ系統及び制御系統とを有しており、当該音声系統においては、当該光ピックアップ11にて読み取られた高周波信号を増幅するRFアンプ201と、当該RFアンプ201から得られるアドレス信号をデコードするADIP(ADdress In Pre-groove )信号処理部202と、当該RFアンプ201から得られる読取信号をデジタル信号の音声データに変換すると共に、所定の信号処理を行う信号処理部203と、当該信号処理部203より得られる音声データを時間軸に圧縮してメモリ204に書き込むと共に、当該メモリ204より読み出した音声データを書込時とは非同期、すなわち遅い読出レートで出力させるメモリコントローラ205と、当該メモリコントローラ205より得られる音声データの時間軸を伸長すると共に、当該音声データに種々の聴感補正を施すATRAC (Adaptive TRansform Acoustic Coding) 信号処理部206と、当該ATRAC信号処理部206より得られるデジタル信号の音声データをアナログ音声信号に変換するD/Aコンバータ207とを有している。尚、図示されていないが、当該MD装置内に磁気ヘッドを設けて記録可能な構成とした場合には、前記ATRAC信号処理部206は音声信号を圧縮し、当該圧縮音声信号を前記磁気ヘッドに送出するものである。
【0062】
そして、該D/Aコンバータ207は、当該アナログ音声信号を増幅するオーディオアンプ208を介して、当該オーディオアンプ208にて増幅されたアナログ音声信号を音声出力するスピーカ209に接続される。
【0063】
また、前記サーボ系統においては、前記RFアンプ201にて得られる読取同期信号成分、トラッキングエラー信号等のその他の信号を受けて、駆動制御信号を生成するサーボ処理部210と、当該サーボ処理部210からの制御信号により光ピックアップ11の光ビームの照射手段、トラッキングアクチュエータ、フォーカスアクチュエータ、スレッドモーター(いずれも図示せず)を駆動する駆動信号を生成するドライバー211と、当該サーボ処理部210からの制御信号により前記スピンドルモーター10の回転数を制御する回転数制御信号を生成するドライバー212とを有している。
【0064】
また、前記制御系統においては、該ディスクのケース302に設けたIDホール305を検出するIDホール検出機構213と、図2に示すエスカッション100に設けられた操作部からの入力データを受けるキー入力インターフェース214と、前記キャリア5のローディング動作や昇降動作といった動作等に係るアクチュエータと前記ディスク抜取センサー4a、ディスク挿入センサー4b、ローディング完了センサー4c、イジェクトセンサー4d、キャリア位置センサー(図示せず)等とから構成されるディスクローディング機構215と、前記ストッカ7の動作に係るアクチュエータと前記ストック完了センサー71a〜71dから構成されるディスクストック機構216と、当該MD装置全体を制御すると共に、ラジオチューナーやテープデッキ機能等やボリューム調整機能等を有する図示せぬセンターユニットとを通信を行う制御手段であるCPU217と、当該CPU217から出力される表示データに基づいて前記表示器117を駆動させる表示用ドライバー218とを有している。尚、前記CPU217は、その内部に様々な情報データを記憶する図示せぬメモリ部があり、各種センサー及び当該メモリ部により当該装置内に存在するディスクがどの指定領域、例えば収納部70a〜70d、プレーヤ部6のいずれかに収納されるべきかを認識しているものである。
【0065】
また、請求項1記載の空き領域検知手段及び媒体収納完了検知手段は、前記ストック完了センサー71a〜71d、ディスク装着完了センサー4eに相当するものである。
【0066】
では、当該MD装置の動作を図4乃至図9に基づいて説明する。
【0067】
本発明の主旨とするところは、図7に示す処理動作に相当するものであるが、後述するストック処理において指定された空き収納部にディスクが収納できなかった場合、当該装置内に当該空き収納部以外の他の空き収納部があれば、当該他の空き収納部に当該ディスクを収納させるといったものである。
【0068】
では、当該MD装置におけるCPU217の主な処理動作について説明する。図4は当該MD装置におけるCPU217の主な処理動作を示すメインルーチンのフローチャートである。
【0069】
図4において当該MD装置の電源がONされると、当該MD装置内に存在するディスクに係るディスクデータ、例えばキャリア5内に保持中のディスクがどの収納部70a〜70dに収納すべきディスクであるか、又はどの収納部70a〜70dにディスクが収納されているか、又はどの収納部70a〜70dが空き収納部であるか等を示すデータが、車両のバックアップ電源にて当該CPU217の内部に設けた図示せぬメモリ部に保持されているか否かを判定する(ステップS11)。尚、ステップS11にて当該CPU217の内部に設けたメモリ部に当該ディスクデータを保持しておくようにしたが、当該CPU217の外部に接続したメモリ部であっても良い。
【0070】
ステップS11にて前記メモリ部に当該ディスクデータが保持されていなければ、当該MD装置内に配置した各種センサー、例えば、ローディング完了センサー4c、ディスク装着完了センサー4e、ストック完了センサー71a〜71d等の検出結果に基づいてディスクデータを作成し、当該作成したディスクデータを前記メモリ部に記憶する(ステップS12)。尚、当該ディスクデータに基づいて各指定領域に収納すべきディスクが当該装置内に存在する場合には、当該指定領域に対応する該当No.ランプ103a〜107aを点灯させているものである。
【0071】
ストックキー102が押下されたか否かを判定する(ステップS13)。当該ストックキー102が押下されたのでなければ、イジェクトキー116が押下されたか否かを判定する(ステップS14)。当該イジェクトキー116が押下されたのでなければ、プレイキー108が押下されたか否かを判定する(ステップS15)。当該プレイキー108が押下されたのでなければ、αキー107が押下されたか否かを判定する(ステップS16)。当該αキーが押下されたのでなければ、No.キー103〜106のいずれかが押下されたか否かを判定する(ステップS17)。当該No.キー103〜106のいずれも押下されたのでなければ、ステップS13に移行する。
【0072】
また、ステップS13にてストックキー102が押下されたのであれば、当該装置内に挿入されたディスクを各指定領域に収納させる後述するストックモードに移行し(ステップS18)、当該ストックモード終了後にステップS14に移行する。
【0073】
また、ステップS14にてイジェクトキー116が押下されたのあれば、当該装置内のディスクを排出させるイジェクトモードに移行し(ステップS17)、当該イジェクトモード終了後にステップS15に移行する。
【0074】
また、ステップS15にてプレイキー108は押下されたのであれば、当該装置内のディスクを順次に連続演奏させるプレイモードに移行し(ステップS20)、当該プレイモード終了後にステップS16に移行する。
【0075】
また、ステップS16にてαキー107が押下されたのであれば、αフラグが“1”であるか否かを判定する(ステップS21)。αフラグが“1”でなければ、後述するストック処理の図8に示すM9に移行し、αフラグが“1”であれば、ステップS17に移行する。
【0076】
また、ステップS17にてNo.キー103〜106のいずれかが押下されたのであれば、当該押下されたNo.キー103〜106に相当するディスクNo.の該当ディスクが当該装置内に存在するか否かを判定する(ステップS22)。当該装置内に該当ディスクがなければ、αフラグが“1”であるか否かを判定する(ステップS23)。αフラグが“1”でなければ、後述するストック処理の図5に示すM10に移行する。
【0077】
また、ステップS22にて該当ディスクがあれば、又はステップS23にてαフラグが“1”であれば、ステップS13に移行する。
【0078】
では、図4のステップS18に示すストックモードを図5乃至図9に基づいて説明する。図5乃至図9は当該ストックモードにおけるCPU217の処理動作を示すフローチャートである。尚、本発明の主眼とするところは、図7に相当するものである。
【0079】
図5においてαフラグが“1”であるか否かを判定する(ステップS31)。αフラグが“1”でなければ、当該装置内に空き収納部があるか否かを判定する(ステップS32)。当該装置内に空き収納部がなければ、後述する図9に示すM2に移行するのであるが、当該装置内に空き収納部があれば、当該ストックモードに移行したことをユーザーに通知するために“STOCK MODE”を前記表示器117に表示させ(ステップS33)、当該キャリア5内にディスクが保持されているか否かを判定する(ステップS34)。
【0080】
当該キャリア5内にディスクが保持されているのであれば、当該装置内へのディスク挿入を待ってもらうことをユーザーに通知する“WAIT”を前記表示器117に表示させ(ステップS35)、当該キャリア5に保持中のディスクがプレイ動作中であるか否かを判定する(ステップS36)。当該プレイ動作中であれば、当該プレイ動作を停止させ(ステップS37)、当該キャリア5に保持中のディスクを元の収納部に収納させ(ステップS38)、前記ディスク挿入口2と対向する位置、つまり挿入口位置に当該キャリア5を移動させ(ステップS39)、当該ディスク挿入口2へのディスク挿入準備OKをユーザーに通知するために“STOCK STANDBY ”を前記表示器117に表示させ(ステップS40)、後述する図6に示すM1に移行する。
【0081】
また、ステップS31にてαフラグが“1”であれば、当該装置内にαディスクが存在し、当該装置が一枚ものプレーヤとして機能するαモードであることをユーザーに通知するために“α-DISC ”を前記表示器117に表示させ(ステップS41)、図4に示すメインルーチンに移行する。
【0082】
また、ステップS34にて当該キャリア5内にディスクが保持されていなければ、ステップS39に移行する。また、ステップS36にてプレイ動作中でなければ、ステップS38に移行する。
【0083】
図6に示すM1において#1のディスクNo.に相当する収納部70aに収納すべきディスクがあるか否かを判定する(ステップS51)。#1の収納部70aに収納すべきディスクがあれば、#2のディスクNo.に相当する収納部70bに収納すべきディスクがあるか否かを判定する(ステップS52)。#2の収納部70bに収納すべきディスクがあれば、#3のディスクNo.に相当する収納部70cに収納すべきディスクがあるか否かを判定する(ステップS53)。#3の収納部70cに収納すべきディスクがあれば、#4のディスクNo.に相当する収納部70dに当該ディスク挿入口2より挿入されるディスクを収納させるようにセットし(ステップS53)、当該ディスク挿入待ちタイマーをスタートさせる(ステップS55)。
【0084】
また、ステップS51にて#1の収納部70aに収納すべきディスクがなければ、#1の収納部70aに挿入ディスクを収納させるようにセットし(ステップS56)、ステップS55に移行する。また、ステップS52にて#2に収納部70bに収納すべきディスクがなければ、#2の収納部70bに挿入ディスクを収納させるようにセットし(ステップS57)、ステップS55に移行する。また、ステップS53にて#3の収納部70cに収納すべきディスクがなければ、#3の収納部70cに挿入ディスクを収納させるようにセットし(ステップS58)、ステップS55に移行する。
【0085】
ステップS55のディスク挿入待ちタイマーのスタート後に、キー入力(キー押下)があったか否かを判定する(ステップS59)。当該キー入力がなかったのであれば、当該ディスク挿入口2よりディスクが挿入されたか否かを判定する(ステップS60)。当該ディスク挿入口2よりディスクが挿入されたのであれば、後述する本発明に主眼となる図7に示すM3に移行し、当該ディスク挿入口2よりディスクが挿入されたのでなければ、ステップS55にてスタートしたディスク挿入待ちタイマーがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS61)。
【0086】
当該ディスク挿入待ちタイマーがタイムアウトしたのであれば、前記表示器117に表示中の表示を消灯させ(ステップS62)、当該キャリア5を待機位置へ移動させ(ステップS63)、当該ストックモードを終了する。
【0087】
また、ステップS59にてキー入力があったのであれば、αキー107又はNo.キー103〜106のいずれかが押下されたか否かを判定する(ステップS64)。αキー107又はNo.キー103〜106のいずれかが押下されたのであれば、当該押下されたαキー107又はNo.キー103〜106に相当する指定領域が空き指定領域であるか否かを判定する(ステップS65)。空き指定領域であれば、当該押下されたαキー107又はNo.キー103〜106に相当する空き指定領域に挿入ディスクを収納させるようにセットし(ステップS66)、ステップS60に移行する。
【0088】
また、ステップS65にて空き指定領域でなければ、当該押下されたαキー107又はNo.キー103〜106に相当する指定領域に収納すべきディスクがあることをユーザーに通知するために“DISC”を前記表示器117に表示させ(ステップS67)、図中のM4に移行する。
【0089】
ステップS64にてαキー107又はNo.キー103〜106のいずれも押下されたのでなければ、ストックキー102が押下されたか否かを判定する(ステップS68)。当該ストックキー102が押下されたのであれば、ステップS62に移行し、当該ストックキー102が押下されたのでなければ、プレイキー108が押下されたか否かを判定する(ステップS69)。
【0090】
当該プレイキー108が押下されたのであれば、ステップS20のプレイモードに移行し、当該プレイキー108が押下されたのでなければ、イジェクトキー116が押下されたか否かを判定する(ステップS70)。当該イジェクトキー116が押下されたのであれば、ステップS19のイジェクトモードに移行し、当該イジェクトキー116が押下されたのでなければ、ステップS62に移行する。
【0091】
では、次に当該ストックモードにおける本発明の主眼となるストックNG処理について説明する。尚、当該ストックNG処理は図7に示すフローチャートの処理動作に相当するものである。
【0092】
図7に示すM3において図6に示すステップS64のキー押下がαキー107であるか否かを判定する(ステップS121)。ステップS64の押下キーがαキー107であれば、後述する図8に示すM11に移行する。
【0093】
また、ステップS121にてステップS64の押下キーがαキー107でなければ、すなわちNo.キー103〜106のいずれかであれば、当該押下されたNo.キー103〜106に相当する空き収納部の開口部と対向する位置に、挿入ディスク保持中のキャリア5を移動させ(ステップS122)、当該キャリア5内に保持中のディスクを空き収納部側に搬送させるローディングモーターの駆動が所定時間を経過したか否かを判別するためのタイマーをスタートさせ(ステップS123)、当該キャリア5に設けた搬送ローラー8のローディングモーターを正転方向に駆動させ、当該キャリア5内に保持中のディスクを当該空き収納部側に搬送させ(ステップS124)、前記ストック完了センサー71a〜71dの検出結果に基づいて、当該搬送されたディスクが当該空き収納部に収納されたか否かを判定する(ステップS125)。
【0094】
当該搬送されたディスクが空き収納部に収納されたのであれば、後述する図8に示すM12に移行するのであるが、当該搬送されたディスクが、何等かの原因、例えばディスク寸法誤差等の原因によって、当該空き収納部に収納されなかったのであれば、ステップS123にてスタートしたタイマーがタイムアウトしたか否か、すなわち、前記ローディングモーターの駆動における所定時間が時間切れとなって一回の搬送アクセス動作が終了したか否かを判定する(ステップS126)。尚、当該搬送アクセス動作とは、キャリア5内のディスクを空き収納部に搬送及び収納させる動作のことである。
【0095】
ステップS123のタイマーがタイムアウトしたのであれば、すなわち一回の搬送アクセス動作が終了したのであれば、当該搬送アクセス動作をカウントするためにカウント回数を+1インクリメントし(ステップS127)、当該カウント回数が所定回数N、例えば3回に達したか否かを判定する(ステップS128)。尚、当該カウント回数は当該CPUの内部に設けたメモリ部に記憶されるものである。
【0096】
当該カウント回数が所定回数N、例えば3回に達したのであれば、前記ローディングモーターを逆転方向に駆動させ、前記空き収納部に収納されなかったディスクをキャリア5内に搬送及び保持させ(ステップS129)、前記メモリ部に記憶中のカウント回数をクリアーさせ(ステップS130)、当該ディスクが指定された空き収納部に収納できなかった旨をユーザーに通知するために“ERROR DISC No.”といった収納エラー表示を前記表示器117に表示させ(ステップS131)、当該収納できなかった空きNG収納部以外に当該装置内に他の空き収納部があるか否かを判定する(ステップS132)。ステップS131の処理動作と共に、収納できなかった収納部を空きNG収納部としてメモリ部に記憶するようにし、次のステップS133では空きNG収納部以外の空き収納部が順次指定されて、ストックが試しみられるのであるが、ディスクがいずれかの収納部に収納できた場合、又はそのディスクがイジェクトされた場合には、当該メモリに記憶された空きNG収納部であるという識別データはクリアされる。すなわち、これにより次のディスクが挿入された場合、空き収納部は全て収納可能領域と認識される。
【0097】
また、ディスクの収納不可がディスクと収納部との寸法関係による場合、すなわち、最大プラス公差を有するディスク又は規格外の大型のディスクが収納部に挿入されたものの、当該ディスクが大きくて当該収納部に収納できなかった場合においては、当該ディスクよりも小型のディスクを当該収納部に挿入すると、当該収納部に当該小型ディスクが収納できることもある。
【0098】
前述したようにディスクがいずれかの収納部に収納できた場合、又はそのディスクがイジェクトされた場合に、空きNG収納部であるという識別データがクリアされることにより、最大限のディスク収納が可能となる。
【0099】
当該装置内に他の空き収納部があれば、当該キャリア5内に保持中の挿入ディスクを当該他の空き収納部に収納させるようにセットし(ステップS133)、当該他の空き収納部に相当するディスクNo.を前記表示器117に表示させ(ステップS134)、ステップS122に移行する。
【0100】
また、ステップS126にて、ステップS123にてスタートしたタイマーがタイムアウトしたのでなければ、当該搬送アクセス動作を継続するステップS124に移行する。また、ステップS128にてカウント回数が所定回数Nに達したのでなければ、再び搬送アクセス動作を行うためにステップS123に移行する。
【0101】
また、ステップS132にて当該装置内に当該空きNG収納部以外の他の空き収納部がなければ、当該キャリア5内に保持中のディスクをαディスクとしてαフラグを“1”にし(ステップS135)、一枚ものプレーヤとして機能するαモードに移行したことをユーザーに通知するために“α-DISC ”を前記表示器117に表示させると共に、No.ランプ107aを点灯させ(ステップS136)、当該キャリア内5に保持中のディスクをプレーヤ部6に装着させ、当該装着中のディスクに対してプレイ動作を実行させ(ステップS137)、当該プレイ動作終了後にメインルーチンに移行する。尚、ステップS136にてNo.ランプ107aが点灯中のときは、他のNo.ランプ103a〜106aを消灯させるものである。
【0102】
図8に示すM11において図7のステップS121にてキー入力がαキー107であれば、αフラグを“1”にし(ステップS82)、当該αキー107に相当するNo.ランプ107aを点灯させ(ステップS83)、当該No.ランプ107a以外の他のNo.ランプ103a〜106aを消灯させ(ステップS84)、ステップS20のプレイモードに移行する。
【0103】
M12において図7に示すステップS125にて空き収納部への挿入ディスクの収納が完了したのであれば、当該挿入ディスクが収納された空き収納部に相当するNo.ランプ103a〜106aを点灯させ(ステップS86)、当該装置内に空き収納部があるか否かを判定する(ステップS87)。当該装置内に空き収納部が存在するのでなければ、後述する図9に示すM6に移行するのであるが、当該装置内に空き収納部が存在するのであれば、キャリアを挿入口位置へと移動させ(ステップS88)、図6に示すM5に移行する。
【0104】
M9において図4に示すステップS21にてαフラグが“1”でなければ、当該キャリア5を挿入口位置へ移動させた後に、ディスク挿入待ちタイマーをスタートさせ(ステップS89)、当該ディスク挿入口2よりディスクが挿入されたか否かを判定する(ステップS90)。当該ディスク挿入口2よりディスクが挿入されたのであれば、ステップS82に移行するのであるが、当該ディスク挿入口2よりディスクが挿入されたのでなければ、ステップS89にてスタートしたディスク挿入待ちタイマーがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS91)。
【0105】
当該タイマーがタイムアウトしたのでなければ、ステップS90に移行するのであるが、当該タイマーがタイムアウトしたのであれば、当該タイマーをリセットし(ステップS92)、図6に示すM8に移行する。
【0106】
図9に示すM6において、図8に示すステップS87にて空き収納部がなければ、次に当該装置内に挿入されるディスクはαディスクになることをユーザーに通知するために“NEXT α-MODE ”を前記表示器117に表示させ(ステップS101)、当該キャリア5内にディスクが保持されているか否かを判定する(ステップS102)。
【0107】
当該キャリア5内にディスクが保持されているのであれば、当該装置内へのディスク挿入を待ってもらうことをユーザーに通知するために“WAIT”を前記表示器117に表示させ(ステップS103)、当該キャリア5内に保持中のディスクがプレーヤ部6に装着中で、当該プレーヤ部6に装着中のディスクに対してプレイ動作中であるか否かを判定する(ステップS104)。
【0108】
当該ディスクがプレイ動作中であれば、当該プレイ動作を停止させ(ステップS105)、当該キャリア5内に保持中のディスクを元の収納部に収納させた後(ステップS106)、当該キャリア5を挿入口位置へと移動させ(ステップS107)、当該装置内へのディスク挿入準備OKをユーザーに通知するために“STOCK STANDBY ”を前記表示器117に表示させ(ステップS108)、ディスク挿入待ちタイマーをスタートさせ(ステップS109)、キー入力があったか否かを判定する(ステップS110)。キー入力がなければ、当該ディスク挿入口2よりディスクが挿入されたか否かを判定する(ステップS111)。
【0109】
当該ディスク挿入口2よりディスクが挿入されたのあれば、図8に示すM7に移行するのであるが、当該ディスク挿入口2よりディスクが挿入されたのでなければ、ステップS109にてスタートしたディスク挿入待ちタイマーがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS112)。当該タイマーがタイムアウトしたのであれば、図6に示すM8に移行するのであるが、当該タイマーがタイムアウトしたのでなければ、ステップS110に移行する。
【0110】
また、ステップS102にてキャリア5内にディスクが保持されていなければ、ステップS107に移行する。また、ステップS104にて当該ディスクに対してプレイ動作中でなければ、ステップS106に移行する。
【0111】
また、ステップS110にてキー入力があったのであれば、当該キー入力においてプレイキー108が押下されたのか否かを判定する(ステップS113)。当該プレイキー108が押下されたのであれば、ステップS20のプレイモードに移行するのであるが、当該プレイキー108が押下されたのでなければ、イジェクトキー116が押下されたか否かを判定する(ステップS114)。
【0112】
当該イジェクトキー116が押下されたのであれば、ステップS19のイジェクトモードに移行する。当該イジェクトキー116が押下されたのでなければ、ストックキー102が押下されたか否かを判定する(ステップS115)。当該ストックキー102が押下されたのでなければ、ステップS111に移行するのであるが、当該ストックキー102が押下されたのであれば、図6に示すM8に移行する。
【0113】
上記のように構成された本発明の媒体記録再生装置としてのMD装置によれば、ストックモード時において何等かの原因で指定された空き収納部にディスクが収納できなかった場合であっても、図7のフローチャートに示すように当該装置内に前記指定された空き収納部以外の他の空き収納部があれば、当該他の空き収納部にディスクを収納するようにしたので、ユーザーはディスクが当該指定された空き収納部に収納できなくても、その後の継続動作を行うための入力操作を必要としない。
【0114】
また、何等かの原因でディスク収納不可時に、当該装置内に前記指定された空き収納部以外の他の空き収納部がなかった場合には、当該収納されなかったディスクをαディスクとしてプレーヤ部6に装着し、当該ディスクに対して演奏するようにしたので、上記同様にユーザーは当該ディスクが当該指定された空き収納部に収納できなくても、その後の継続動作を行うための入力操作を必要としない。
【0115】
上記実施例においては、図7に示すステップS132の否定判断処理後に当該キャリア5に保持中の収納できなかったディスクをαディスクとするようにしたが、当該ディスクを当該装置内から排出するようにしても良い。
【0116】
また、同様に図7に示すステップS132の否定判断処理後に当該キャリア5内に保持中のディスクをそのままにして当該装置をメカ待機状態にし、ユーザーのキー入力待ち状態とするようにしても良い。
【0117】
また、上記実施例においてはディスクNo.を収納部70aを#1、収納部70bを#2、収納部70cを#3、収納部70dを#4とするようにしたが、収納部70aを#4、収納部70bを#3、収納部70cを#2、収納部70dを#1としても良く、又は収納部70aを#1、収納部70bを#4、収納部70cを#3、収納部70dを#2とするようにしても良く、様々なバリエーションが考えられることはいうまでもない。
【0118】
また、上記実施例のMD装置においては、最大5枚までのディスクが当該装置内に収納可能であるが前記ストッカ7の収納部の数を増やすことにより、より多くのディスクが収納可能であることは言うまでもない。
【0119】
また、上記実施例のMD装置においては、キャリア5がその内部にディスクを保持したまま下降してプレーヤ部6と連結することにより、当該ディスクをプレーヤ部6上に装着するようにしたが、当該キャリア5がディスクを保持したまま下降して、当該保持されたディスクをプレーヤ部6上に載置した後に、当該キャリア5から離脱させ、当該ディスクがキャリア5以外の手段によりプレーヤ部6上に固定させるような構成にしても良い。尚、このような構成のMD装置によれば、当該ディスクをプレーヤ部6上に固定する手段が別に必要となるが、当該ディスクをプレーヤ部4上に装着したまま、例えばディスクの記録又は再生中に、前記ストッカ7に対して他のディスクを出し入れすることができる。本発明の媒体記録再生装置は、このような構成のMD装置においても適用可能であることは言うまでもない。
【0120】
上記実施例においては、本発明の媒体記録再生装置をMD装置に適用して説明したが、記録媒体をCD、ビデオディスク等の光記録媒体、又はフロッピーディスク、カセットテープ等の磁気記録媒体、又はS−RAM、ROMやDCC等の記録媒体にすることにより、これらの各記録媒体を取り扱う装置においても適用可能であることは言うまでもない。
【0121】
【発明の効果】
上記実施例のように構成された発明によれば、指定された空き収納領域に記録媒体が収納できなかった場合であっても、前記指定された空き収納領域以外の他の空き収納領域が当該装置内にあれば、当該他の空き収納領域に当該収納できなかった記録媒体を収納するようにしたので、ユーザーは記録媒体が前記指定された空き収納領域に収納できなくても、その後の継続動作を行うための入力操作が必要としない。
【0122】
また、本発明によれば、前記指定された空き収納領域以外の他の空き収納領域が当該装置内になければ、前記指定された空き収納領域に収納できなかった記録媒体を媒体駆動手段に装着するようにしたので、ユーザーは記録媒体が指定された空き収納領域に収納できなくても、その後の継続動作を行うための入力操作を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の媒体記録再生装置を適用した車載用MDオートチェンジャー(MD装置)における内部構造の概略を示す断面図である。
【図2】当該MD装置の正面にあるエスカッションを示す平面図である。
【図3】当該MD装置の制御部及び信号処理部の構成を示すブロック図である。
【図4】当該MD装置におけるCPUの主な処理動作を示すメインルーチンのフローチャートである。
【図5】ストックモードにおけるCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図6】ストックモードにおけるCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の主眼となるストックモード時のストックNG処理におけるCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図8】ストックモードにおけるCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図9】ストックモードにおけるCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図10】一般的なMDの構成を示す平面図である。
【図11】従来技術におけるストックNG処理におけるCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
4e ディスク装着完了センサー(媒体収納完了検知手段;空き領域検知手段)
6 プレーヤ部(媒体駆動手段)
70a〜70d 収納部(収納領域)
71a〜71d ストック完了センサー(媒体収納完了検知手段;空き領域検知手段)
217 CPU(制御手段)

Claims (1)

  1. 装置内に存在する記録媒体を記録又は再生する媒体記録再生装置であって、
    記録媒体に記録された情報を再生、または記録媒体に新たな情報を記録する媒体駆動手段と、
    記録媒体を収納する複数の収納領域と、
    記録媒体を前記収納領域に収納する収納手段と、
    前記各収納領域内の空き収納領域を検知する空き領域検知手段と、
    前記収納手段により、記録媒体が所定の収納領域に収納されたか否かを検知する媒体収納完了検知手段と、
    前記媒体収納完了検知手段により記録媒体が前記所定の収納領域に収納できなかったと判断された場合に、前記空き領域検知手段の検出結果に基づいて、前記所定の収納領域以外の空き収納領域に当該記録媒体を収納させるように前記収納手段を制御する制御手段とを有して構成し、
    前記制御手段は、前記所定の空き収納領域以外の空き収納領域が当該装置内になければ、1枚ものプレーヤとして機能するモードに移行した旨を表示手段に表示させると共に、前記所定の空き収納領域に収納できなかった記録媒体を前記媒体駆動手段に装着させることを特徴とする媒体記録再生装置。
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