JP3800370B2 - 抄き合わせ紙用添加剤および抄き合わせ紙の製造方法 - Google Patents

抄き合わせ紙用添加剤および抄き合わせ紙の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抄き合わせ紙用添加剤および抄き合わせ紙の製造方法に関する。本発明の抄き合わせ紙用添加剤は、層間接着剤、濾水性向上剤として使用できる。特に層間接着剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】
抄き合わせ紙は、抄き合わせ前の湿潤紙層の表面に層間接着剤をスプレー塗布して製造されており、層間接着剤としては、従来より安価な澱粉が用いられてる。しかし、澱粉は使用に際して、水に分散された状態で用いられるため、スプレーノズルの詰まりや分散液の沈降により添加量が振れるなどの作業上の問題がある。また、澱粉は抄き合わせた後の乾燥工程で糊化させて接着させるため、乾燥工程時に糊化しやすい酸化澱粉、α化澱粉、カチオン化澱粉等の変性澱粉等が多く採用されているにもかかわらず、澱粉自体の接着強度が弱いため、目的の層間接着強度を得るためには澱粉を多量に使用せざるをえず、そのため抄き合わせ後の乾燥工程で充分に糊化できなかったり、糊化時に澱粉を吸水した水が層間でふくれ現象を起こすことなども問題とされている。さらには層間に定着されずに紙外へ抜けた澱粉が排水のCOD上昇の原因となるなどの環境上の問題もあり、澱粉の使用に関してはさまざまな問題を抱えているのが現状である。
【0003】
このような問題を解決するために層間接着剤としてアクリルアミド系の水溶性高分子を用いる方法が提案されている。かかるアクリルアミド系の水溶性高分子により層間への定着を向上させ、かつ目的の層間強度に優れた抄き合わせ紙を得るためには、アクリルアミド系の水溶性高分子の分子量を高分子量化することが必要不可欠である。しかし、アクリルアミド系の水溶性高分子は高分子量化に伴い製品粘度も上昇するため、スプレー液が霧状とならずに均一に塗布することができなくなるといった作業性の問題があった。そこで本出願人は、こうした作業性の問題を解決するため、架橋剤を用いたアクリルアミド系の層間接着剤を提案し、高分子量化に伴う製品粘度の上昇に関わる上記作業性の問題については解決している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、アクリルアミド系の水溶性高分子は層間接着剤として優れた性能を有している反面、澱粉と比較すると高価であるためにその使用には経済的制約をうけているのが現状である。こうした現状の問題に対し、澱粉等とアクリルアミド系の水溶性高分子をブレンドしたり、澱粉等の存在下でアクリルアミド等を共重合したものなども検討されているが、十分な層間接着強度の抄き合わせ紙を提供できる抄き合わせ紙用添加剤は未だ開発されていない。また、澱粉等の存在下でアクリルアミド等を共重合したものは製品の安定性の点でも問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、十分な層間接着強度有する抄き合わせ紙を製造することができる澱粉類およびアクリルアミド系の高分子からなる抄き合わせ紙用添加剤を提供すること、さらには製品の安定性にも優れた抄き合わせ紙用添加剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記従来技術の課題を解決すべく澱粉類およびアクリルアミド系の高分子からなる抄き合わせ紙用添加剤について鋭意検討を重ねた結果、澱粉類を含有する水溶液中で、以下に示す特定組成のビニル単量体を特定の割合で共重合させて得られる分岐型構造を持つ両性型共重合体が、前記目的に合致していること、また特定の澱粉を用いた場合に特に製品の安定性が優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、尿素燐酸エステル澱粉5〜40重量%の存在下に、(A)(メタ)アクリルアミド、(B)α,β−不飽和カルボン酸および/またはそれらの塩、(C)水溶性カチオン性単量体ならびに(D)連鎖移動性の置換基を有する単量体を含む単量体混合物60〜95重量%を共重合させて得られる両性型共重合体を含有する抄き合わせ紙用添加剤、さらには抄き合わせ前の湿潤紙層の表面に、層間接着剤を塗布した後に、抄き合わせて、2層以上の抄き合わせ紙を製造するにあたり、前記抄き合わせ紙用添加剤を使用することを特徴とする抄き合わせ紙の製造方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明においては、尿素燐酸エステル澱粉等の生澱粉を原料として、これに所定の熱化学処理を施した各種の変性澱粉を使用できる。尿素燐酸エステル澱粉(以後、尿素燐酸エステル澱粉を、単に澱粉類ということがある。)を使用することにより、アクリルアミド等を共重合して得られる両性型共重合体からなる製品の安定性がよくなる
【0009】
(A)(メタ)アクリルアミドとは、アクリルアミドおよび/またはメタクリルアミドをいい、これらは単独使用または併用できるが、経済性の面からはアクリルアミドを単独使用するのがよい。なお、(メタ)とは全て同様の意味である。
【0010】
(B)α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその塩としては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ムコン酸、シトラコン酸等のジカルボン酸;またはこれら各種有機酸のナトリウム塩、カリウム塩等の塩があげられる。本発明では、これらのなかでも層間接着強度に優れる点でα,β−不飽和ジカルボン酸、特にイタコン酸が好ましい。
【0011】
(C)水溶性カチオン性単量体としては、たとえばN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドおよび/またはN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートなどがあげられる。具体的には、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどの第三級アミノ基を有する単量体、またはそれらの塩酸、硫酸、酢酸などの無機酸もしくは有機酸の塩類など、さらにはメチルクロライド、ベンジルクロライド、ジメチル硫酸、エピクロルヒドリンなどの四級化剤との反応によって得られる第四級アンモニウム塩を含有する単量体があげられる。
【0012】
(D)連鎖移動性置換基を側鎖に有する単量体とは、重合に際し連鎖移動点として作用するメチル基、アルキレン基等の連鎖移動性置換基を側鎖に有し、得られる共重合体に多くの分岐構造を導入できる単量体をいう。
【0013】
このような連鎖移動性置換基としては、たとえば、アリル基、ポリアルキレングリコール基または一般式(1):−CONR12 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を表し、R2 はメチル基、イソプロピル基または一般式(2):−C(CH32 −CH2 −R3 (R3 はカルボキシル基、スルホニル基もしくはこれらの炭素数1〜4のアルキルエステルまたはアセチル基を表す)で表される基を表す)で表されるN−置換アミド基等があげられる。
【0014】
連鎖移動性置換基としてアリル基を有する単量体の具体例としては、アリル(メタ)アクリレート、N−アリル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアリル(メタ)アクリルアミドなどがあげられる。また、連鎖移動性置換基としてポリアルキレングリコール基を有する単量体としては、少なくとも2個のオキシアルキレン基の繰り返し単位を有するものがあげられる。通常はオキシアルキレン基の繰り返し単位10個程度までのものを使用するのが好ましい。具体例としては、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、前記同様のポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリトリメチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等があげられる。また、連鎖移動性置換基として前記一般式(1)で表されるN−置換アミド基を有する単量体の具体例としては、N,N−ジメチルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンカルボン酸およびこれらの炭素数1〜4のアルキルエステルがあげられる。これら(D)連鎖移動性置換基を側鎖に有する単量体のなかでも、重合性がよく、得られる共重合体に多くの分岐構造を導入できることから、前記一般式(1)で表されるN−置換アミド基を有する単量体が好ましく、特にN,N−ジメチルアクリルアミドが好ましい。
【0015】
前記澱粉類の使用量と、前記(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分の使用量は、澱粉類の存在下に前記単量体を共重合して得られる両性型共重合体の形態が、適度な分岐型構造を有するように、すなわち、両性型共重合体の分子量自体は高いが、粘度は低くなるように十分考慮して決定しなければならない。
【0016】
すなわち、本発明の両性型共重合体を構成する成分の総重量に対し、澱粉類の使用量は5〜40重量%程度であり、一方澱粉類の存在下で共重合させる(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分を含む単量体混合物の総重量は60〜95重量%程度である。澱粉類の使用量は工業的有用性の点からすれば多い程よく、その下限はより好ましくは10重量%以上である。また、得られる両性型共重合体の層間接着剤としての層間接着強度、定着性、製品としての安定性、作業性等の点から、澱粉の使用量の上限はより好ましくは30重量%以下とされる。なお、製品の安定性や粘度が高くなり作業性に支障を及ぼすことを特に考慮すれば澱粉の使用量の上限は20重量%以下、さらには15重量%以下である。
【0017】
前記(A)成分の使用量は、共重合させる単量体の総モル和に対し、通常50〜98.4モル%程度である。下限としては60モル%以上が好ましく、上限としては95モル%以下が好ましい。50重量%より少ない場合は、層間接着強度が十分でなくなり、98.4重量%より多い場合は、イオン性成分が減少し、定着が低下する傾向がある。
【0018】
(B)成分の使用量は、同様に単量体の総モル和に対し、通常0.5〜20モル%程度、好ましくは0.5〜15モル%である。また、(C)成分の使用量は、同様に単量体の総モル和に対し、通常1〜20モル%程度、好ましくは1〜15モル%である。本発明の抄き合わせ紙用添加剤はこれらイオン性を有する単量体を共重合した両性型共重合体であり、(B)成分および(C)成分を双方使用することにより湿潤紙層の表面への定着性を向上させたものである。従って、(B)成分または(C)成分のいずれか一方を使用していない場合には定着性が不十分であり、十分な層間接着強度が得られない。また使用割合が前記範囲に満たない場合には、得られる両性型共重合体中のイオン成分の割合が少なくなり、製品の安定性が不良になりやすく、前記範囲を越える場合には(メタ)アクリルアミドの割合が少なくなり紙力が十分でない。
【0019】
また、(D)連鎖移動性の置換基を有する単量体の使用量は、同様に単量体の総モル和に対し、通常0.1〜10モル%程度、好ましくは0.1〜5モル%である。(D)成分は、澱粉類の存在下で共重合させるアクリルアミドを主成分とする共重合体が十分な分岐型構造となり、得られる両性型共重合体を高分子量かつ低粘度とするために用いられる。なお、(D)成分が10モル%を超える場合には得られる両性型共重合体が水不溶性となり好ましくない。
【0020】
なお、本発明では、澱粉類の存在下で共重合させる単量体として、前記(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分以外に、▲1▼アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、α−オレフィン等の疎水性モノマー、▲2▼ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸等のスルホン酸基含有単量体またはそれらの塩、▲3▼エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート類、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)アクリルアミド、ヘキサメチレンビス(メタ)アクリルアミド等のビス(メタ)アクリルアミド類、アジピン酸ジビニル、セバシン酸ジビニル等のジビニルエステル類、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、N−メチロールアクリルアミド、ジアリルアミン、ジアリルジメチルアンモニウム、ジアリルフタレート、ジアリルクロレンデート、ジビニルベンゼン等の2官能性モノマー、1,3,5−トリアクリロイルヘキサヒドロ−S−トリアジン、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルアミン、トリアリルトリメリテート、N,N−ジアリルアクリルアミド等の3官能性モノマー、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、テトラアリルピロメリテート、N,N,N’,N’−テトラアリル−1,4−ジアミノブタン、テトラアリルアミン塩、テトラアリルオキシエタン等の架橋性単量体を何れも必要に応じて使用できる。これら任意成分の使用量は、澱粉類の存在下で共重合させる単量体の総モル和に対し、通常40モル%程以下である。
【0021】
澱粉類の存在下に、前記(A)〜(D)成分を含む単量体混合物を共重合して、両性型共重合体を得る方法は、従来公知の各種方法を採用できる。例えば、所定の反応容器にまず、澱粉類と水を仕込み糊化させ、ついで前記各単量体を所定量仕込み、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、またはこれらと亜硫酸水素ナトリウムのごとき還元剤とを組み合わせた形のレドックス系重合開始剤等の通常のラジカル重合開始剤を加え、攪拌下、加温することにより共重合させることにより得ることができる。
【0022】
かくして得られたアクリルアミド系の両性型共重合体は水溶性または水分散性の共重合体であり、(D)連鎖移動性の置換基を有する単量体を使用しているため分岐構造を有しており、当該単量体を使用していない共重合体に比べて、高分子量でありながら比較的低粘度である。かかる本発明の両性型共重合体の粘度は固形分濃度15重量%に換算して通常100000cps(25℃)程度以下、好ましくは20000cps(25℃)程度以下の性状である。
【0023】
本発明では前記両性型共重合体を抄き合わせ紙用添加剤として用いるが、目的に応じて、本発明の抄き合わせ紙用添加剤にはポリアミドポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂、メラミン及び尿素ホルマリン樹脂を添加してもよい。
【0024】
本発明の抄き合わせ紙の製造方法は、常法により行なうことができ、前記両性型共重合体からなる抄き合わせ紙用添加剤を抄き合わせ前の湿潤紙層の表面に塗布した後に、抄き合わせて、脱水、乾燥して、2層以上の抄き合わせ紙を製造する。
【0025】
抄き合わせ紙用添加剤の塗布は一般的にはスプレーで行い、抄き合わせ紙用添加剤は、通常0.1〜1.5重量%程度の濃度で、3〜50cps(25℃)程度の粘度で使用する。また、抄き合わせ紙用添加剤は通常、パルプ固形分に対し、0.05〜1.5重量%(固形分)の使用割合で塗布すればよい。
【0026】
なお、本発明の抄き合わせ紙の製造方法においては、抄き合わせ前の湿潤紙層の表面に、抄き合わせ紙用添加剤を塗布する際に、該湿潤紙層の表面のうちの、水分量の少ない方の湿潤紙層の表面に、抄き合わせ紙用添加剤を塗布することにより、さらに抄き合わせ紙の層間接着強度等を向上させることができる。すなわち、湿潤紙層の表面の水分量はそれぞれ異なるため、上記塗布方法のように抄き合わせ紙用添加剤を塗布する湿潤紙層の表面を選択すれば、抄紙工程中に水分とともに紙外へ流出する抄き合わせ紙用添加剤を最小限に抑えることができ、その結果、層間への抄き合わせ紙用添加剤の定着の割合が多くなり、抄き合わせ紙の層間接着強度等を向上させることができる。
【0027】
また、抄き合わせ前の湿潤紙層の表面に、抄き合わせ紙用添加剤を塗布する際に、該湿潤紙層の表面のうちの、抄紙機の脱水方向に対し反対側にある湿潤紙層の表面に、抄き合わせ紙用添加剤を塗布することによっても、さらに抄き合わせ紙の層間接着強度等を向上させることもできる。すなわち、上記塗布方法のように抄き合わせ紙用添加剤を塗布する湿潤紙層の表面を選択すれば、抄き合わせ後の脱水の際に、水分とともに紙外へ流出する抄き合わせ紙用添加剤を最小限に抑えることができ、その結果、層間への抄き合わせ紙用添加剤の定着の割合が多くなり、抄き合わせ紙の層間接着強度等を向上させることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の両性型共重合体を含有する抄き合わせ紙用添加剤は、連鎖移動性の置換基を有する単量体を澱粉類の存在下で共重合させて得られる分岐型構造を有する共重合体であり、単なるブレンド物と違って、澱粉とアクリルアミド系高分子の双方の特性有し、かつ連鎖移動性の置換基に基づく分岐型構造により、高い層間接着強度を有する抄き合わせ紙を提供できる。しかも、本発明の抄き合わせ紙用添加剤は低粘度であり作業性にも優れている。さらには、澱粉類として尿素燐酸エステル澱粉を選択することで製品の安定性にも優れたものを提供できる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。なお、各例中の部および%はいずれも重量基準による。また、表1には得られた両性型共重合体を構成する澱粉の種類および重量%、ならびに共重合させる単量体の種類および使用量(モル%)を示す。
【0030】
(抄き合わせ紙用添加剤の製造)
実施例1
攪拌機、温度計、還流冷却管、窒素ガス導入管、単量体用滴下ロートおよび触媒用滴下ロートを備えたフラスコに、イオン交換水475部および尿素燐酸エステル澱粉(王子エースP340、王子コーンスターチ(株)製)35部を入れ、攪拌下、90℃まで加熱した。次に、単量体用滴下ロートにアクリルアミド287部、イタコン酸5部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート8部、N,N−ジメチルアクリルアミド0.5部およびイオン交換水558部を仕込み、硫酸を用いてpHを4〜5に調整した。また、触媒用滴下ロートには、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.4部およびイオン交換水100部を仕込んだ。窒素ガスを通じて全ての反応系内の酸素を除去した後、触媒を連続的に200分間かけて滴下し、一方、単量体混合物は120分間かけて滴下して、還流下に重合を行い、固形分濃度15%、粘度6900cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0031】
実施例2
実施例1と同様の反応装置に、イオン交換水500部および尿素燐酸エステル澱粉130部を入れ、攪拌下、90℃まで加熱した。次に、単量体用滴下ロートにアクリルアミド267部、アクリル酸18部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート25部、N,N−ジメチルアクリルアミド1.2部およびイオン交換水587部を仕込んだ。また、触媒用滴下ロートには、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.2部およびイオン交換水100部を仕込んだ。窒素ガスを通じて全ての反応系内の酸素を除去した後、触媒は連続的に200分間かけて滴下し、一方、単量体混合物は120分間かけて滴下して、還流下に重合を行い、固形分濃度15%、粘度5800cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0032】
実施例3
実施例1と同様の反応装置に、イオン交換水510部および尿素燐酸エステル澱粉80部を入れ、攪拌下、90℃まで加熱した。次に、単量体用滴下ロートにアクリルアミド276部、イタコン酸7部、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド10部、N,N−ジメチルアクリルアミド2.7部およびイオン交換水600部を仕込んだ後、硫酸を用いてpHを4〜5に調整した。また、触媒用滴下ロートには、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.4部およびイオン交換水100部を仕込んだ。窒素ガスを通じて全ての反応系内の酸素を除去した後、触媒は連続的に200分間かけて滴下し、一方、単量体混合物は120分間かけて滴下して、還流下に重合を行い、固形分濃度15%、粘度4100cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0033】
実施例4
実施例1と同様の反応装置に、イオン交換水680部、尿素燐酸エステル澱粉50部、アクリルアミド200部、イタコン酸13部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート30部、N,N−ジメチルアクリルアミド1.6部を仕込んだ後、硫酸を用いてpHを2〜3に調整した。撹拌下、60℃まで昇温し、重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.9部および亜硫酸水素ナトリウム0.3部を加え、還流下に120分間重合を行った後、イオン交換水を加え、固形分濃度15%、粘度9500cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0034】
実施例5
実施例1と同様の反応装置に、イオン交換水650部、尿素燐酸エステル澱粉102部、アクリルアミド190部、イタコン酸13部、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド25部、N,N−ジメチルアクリルアミド1.0部を仕込んだ後、硫酸を用いてpHを2〜3に調整した。撹拌下、60℃まで昇温し、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.1部および亜硫酸水素ナトリウム0.3部を加え、還流下に120分間重合を行った後、イオン交換水を加え、固形分濃度15%、粘度12800cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0035】
実施例6
実施例5において、尿素燐酸エステル澱粉の使用量を40部に変えた以外は実施例5の同様の操作を行い、固形分濃度15%、粘度7700cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0036】
実施例7
実施例5において、尿素燐酸エステル澱粉の使用量を16部に変えた以外は実施例5の同様の操作を行い、固形分濃度15%、粘度3600cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0037】
実施例8
実施例1と同様の反応装置に、イオン交換水617部、尿素燐酸エステル澱粉55部、アクリルアミド160部、アクリル酸19部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート33部、N,N−ジメチルアクリルアミド1.8部、アクリロニトリル42部を仕込んだ後、硫酸を用いてpHを2〜3に調整した。撹拌下、60℃まで昇温し、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.1部および亜硫酸水素ナトリウム0.3部を加え、還流下に120分間重合を行った後、イオン交換水を加え、固形分濃度15%、粘度2500cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0038】
実施例9
実施例1と同様の反応装置に、イオン交換水500部、市販の尿素燐酸エステル澱粉55.16部を入れ、窒素ガス雰囲気下、撹拌して90℃まで加熱した。次に単量体用滴下ロートに、アクリルアミド160部、メタクリル酸11.07部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート28.3部、N,N−ジメチルアクリルアミド1.27部およびイオン交換水164.2部を仕込み、硫酸を用いてpHを4〜5に調整した。また、触媒用滴下ロートには、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.1部およびイオン交換水100部を仕込んだ。窒素ガスを通じて全ての反応系内の酸素を除去した後、触媒は連続的に200分間かけて滴下し、一方、単量体混合物は120分間かけて滴下し、還流下に重合を行なった。重合終了後、イオン交換水を所定量加え、固形分濃度15%、粘度5700cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0039】
比較例1
実施例1において、尿素燐酸エステル澱粉の代わりに酸化澱粉を用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、固形分濃度15%、粘度4300cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0040】
比較例2
実施例1において、尿素燐酸エステル澱粉の代わりに、未変性のコーンスターチを用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、固形分濃度15%、粘度12800cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0041】
比較例
実施例1において、尿素燐酸エステル澱粉の代わりに酸化澱粉を用い、N,N−ジメチルアクリルアミドを使用しなかった以外は実施例1と同様の操作を行ない、固形分濃度15%、粘度4300cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0042】
比較例
実施例1において、尿素燐酸エステル澱粉の代わりに酸化澱粉を用い、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートを使用しなかった以外は実施例1と同様の操作を行ない、固形分濃度15%、粘度5000cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0043】
比較例
実施例1において、尿素燐酸エステル澱粉の代わりに酸化澱粉を用い、イタコン酸を使用しなかった以外は実施例1と同様の操作を行ない、固形分濃度15%、粘度5800cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0044】
比較例
実施例1において、尿素燐酸エステル澱粉の代わりに酸化澱粉245部を用いた以外は実施例1と同様の操作を行ない、固形分濃度15%、粘度17000cps(25℃)の両性型共重合体を得た。
【0045】
比較例
実施例1と同様の反応装置に、イオン交換水800部、アクリルアミド190部、イタコン酸13部、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド25部、ジメチルアクリルアミド1.0部を仕込んだ後、硫酸を用いてpHを2〜3に調整した。攪拌下、60℃まで昇温し、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.1部および亜硫酸水素ナトリウム0.3部を加え、還流下に120分間重合を行い共重合体を得た。また別途、イオン交換水750部に尿素燐酸エステル澱粉45部を加え、80℃で1時間攪拌し糊化さして調製した澱粉糊液を、前記共重合体と混合し固形分濃度15%、粘度2800cps(25℃)の両性アクリルアミド系高分子と尿素燐酸エステル澱粉糊液の混合物を得た。
【0046】
(製品安定性)
実施例、比較例で得られた抄き合わせ紙用添加剤を5℃及び40℃の条件下に60日間放置したときの状態を目視にて観察した。結果を表2に示す。表2中、増粘とは20%以上の粘度増加があったことをいい、離水とは製品の上層部に水層がみられることをいい、分離とは澱粉糊液層と両性アクリルアミド系高分子層が分離していることをいう。
【0047】
(抄き合わせ紙の製造)
段ボール古紙をナイアガラ式ビーターにて叩解し、カナディアン・スタンダード・フリーネス(C.S.F.)420mlに調整したパルプに硫酸バンドを2%添加した後、市販のアニオン性アクリルアミド系紙力増強剤を対パルプ0.9%添加して攪拌し均一に混合した。得られたパルプスラリーを0.5%まで希釈し、手抄紙試験機により水分量80%の湿紙を調製した。湿紙の片面に、実施例、比較例で得た抄き合わせ紙用添加剤をイオン交換水で0.7%に希釈した液を、パルプ固形分に対して0.7%となる割合でスプレー塗布した後、紙力剤塗布面ともう1方の湿紙とを重ね、乾燥して抄き合わせ紙を得た。
【0048】
(層間接着強度の測定)
得られた抄き合わせ紙を24時間調湿後、J−TAPPI紙パルプ試験方法No.19−77に従って層間接着強度(T字剥離強度(g/in))を測定した。結果を表2に示す。
【0049】
【表1】
Figure 0003800370
【0050】
表1中、尿素エは尿素燐酸エステル澱粉を、酸化は酸化澱粉を、コーンは未変性のコーンスターチを、AMはアクリルアミドを、IAはイタコン酸を、AAはアクリル酸を、MAAはメタクリル酸を、DMはN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートを、APDMはN,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドを、DMAAはN,N−ジメチルアクリルアミドを、ANはアクリロ二トリルを表す。なお、表1中の数値は四捨五入したものである。
【0051】
【表2】
Figure 0003800370

Claims (5)

  1. 尿素燐酸エステル澱粉5〜40重量%の存在下に、(A)(メタ)アクリルアミド、(B)α,β−不飽和カルボン酸および/またはそれらの塩、(C)水溶性カチオン性単量体ならびに(D)連鎖移動性の置換基を有する単量体を含む単量体混合物60〜95重量%を共重合させて得られる両性型共重合体を含有する抄き合わせ紙用添加剤。
  2. (D)連鎖移動性の置換基を有する単量体がN,N−ジメチルアクリルアミドである請求項記載の抄き合わせ紙用添加剤。
  3. 共重合させる単量体の総モル和に対し、(A)50〜98.4モル%、(B)0.5〜30モル%、(C)1〜20モル%および(D)0.1〜10モル%を使用する請求項1または2記載の抄き合わせ紙用添加剤。
  4. 共重合させる単量体の総モル和に対し、(A)〜(D)成分と共重合する単量体を40モル%以下の割合で用いた請求項記載の抄き合わせ紙用添加剤。
  5. 抄き合わせ前の湿潤紙層の表面に、層間接着剤を塗布した後に、抄き合わせて、2層以上の抄き合わせ紙を製造するにあたり、層間接着剤として、請求項1〜のいずれかに記載の抄き合わせ紙用添加剤を使用することを特徴とする抄き合わせ紙の製造方法。
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