JP3291665B2 - 抄き合わせ紙の製造方法 - Google Patents
抄き合わせ紙の製造方法Info
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Description
法に関する。詳しくは、層間接着剤として、アニオン性
の(メタ)アクリルアミド系水溶性もしくは水分散性高
分子または両性の(メタ)アクリルアミド系水溶性もし
くは水分散性高分子(以下、これらイオン性の(メタ)
アクリルアミド系水溶性または水分散性高分子を、単に
アクリルアミド系水溶性高分子ともいう)と水溶性多価
金属塩を混合して使用してなる、層間接着強度に優れた
抄き合わせ紙の製造方法に関する。
ては、層間接着強度を向上させるために、抄き合わせ前
の湿潤紙層の表面に、層間接着剤をスプレーにより塗布
しており、かかる層間接着剤としては、主に未糊化の澱
粉分散液が使用されている。しかし、澱粉の接着強度は
弱く、充分な層間接着強度を得るためには澱粉を多量に
使用しなければならない。また抄き合わせた後の乾燥工
程で充分に糊化しなかったり、糊化時に澱粉を吸水した
水が層間でふくれ現象を起こすなどの問題の他に、スプ
レーノズルの詰まりや分散液の沈降により添加量が振れ
るなどの作業上の問題、さらには層間に定着されずに紙
外へ抜けた澱粉が排水のCOD上昇の原因となるなどの
環境上の問題もある。
系水溶性高分子を用いることにより前記作業上の問題等
を解消する方法が提案されている。かかるアクリルアミ
ド系水溶性高分子を用いて層間強度に優れた抄き合わせ
紙を得るためには、アクリルアミド系水溶性高分子を高
分子量化することにより層間への定着性を向上させる必
要がある。しかし、分子量の上昇に伴い粘度も上昇する
ためスプレー液が霧状とならずに均一に塗布することが
できなくなるといった問題がある。一方、均一に塗布す
るためにはスプレー液の濃度を低下しなければならない
などの問題があり、層間強度に優れた抄き合わせ紙を作
業性よく製造しうるアクリルアミド系水溶性高分子は未
だ得られていない。
として、層間への定着性がよく、しかもスプレー塗布に
も適したアクリルアミド系水溶性高分子を低添加量で使
用することにより、層間接着強度に優れた抄き合わせ紙
を作業性よく製造する方法を提供することを目的とす
る。
技術の課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、層間
接着剤として、アクリルアミド系水溶性高分子と水溶性
多価金属塩を混合して使用した場合には、アクリルアミ
ド系水溶性高分子と水溶性多価金属塩との凝集物が形成
されることにより、パルプへの定着性が向上して、低添
加量で層間接着強度に優れた抄き合わせ紙を作業性よく
製造しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
紙層の表面に、層間接着剤を塗布した後に、抄き合わせ
て、2層以上の抄き合わせ紙を製造するにあたり、層間
接着剤として、アニオン性の(メタ)アクリルアミド系
水溶性もしくは水分散性高分子または両性の(メタ)ア
クリルアミド系水溶性もしくは水分散性高分子と水溶性
多価金属塩を混合して使用することを特徴とする抄き合
わせ紙の製造方法に関する。
ド系水溶性高分子とは(メタ)アクリルアミドおよびア
ニオン性モノマーを共重合して得られるものをいい、両
性の(メタ)アクリルアミド系水溶性高分子とは、(メ
タ)アクリルアミド、アニオン性モノマーおよびカチオ
ン性モノマーを共重合して得られるものをいう。上記本
発明のアクリルアミド系水溶性高分子は後述する水溶性
多価金属塩と凝集物を形成させるために、アニオン性基
を有することが必須とされる。
とは、アクリルアミドまたはメタクリルアミドをいい、
これらは単独使用または併用できるが、経済性の面から
はアクリルアミドを単独使用するのがよい。
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン
酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ムコン酸、シ
トラコン酸等のジカルボン酸;ビニルスルホン酸、スチ
レンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸などの有機スルホン酸;またはこれら各
種有機酸のナトリウム塩、カリウム塩等があげられる。
えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミドなどの第三級アミノ基を
有するビニルモノマーまたはそれらの塩酸、硫酸、酢酸
などの無機酸もしくは有機酸の塩類、または該第三級ア
ミノ基含有ビニルモノマーとメチルクロライド、ベンジ
ルクロライド、ジメチル硫酸、エピクロルヒドリンなど
の四級化剤との反応によって得られる第四級アンモニウ
ム塩を含有するビニルモノマーなどがあげられる。
性モノマーの使用量は、これらを共重合して得られるア
クリルアミド系水溶性高分子が、水溶性多価金属塩との
作用により凝集物を形成し、層間接着剤として使用した
場合に、層間への定着率がよく、かつスプレー適性に優
れ、安定な操業が可能となるように、十分考慮して決定
しなければならない。
量は、モノマーの総モル和に対し、通常50〜99.9
モル%程度、好ましくは60〜99.5モル%である。
子を得る場合には、アニオン性モノマーを、モノマーの
総モル和に対し、通常0.1〜30モル%程度、好まし
くは0.2〜15モル%使用し、両性のアクリルアミド
系水溶性高分子を得る場合には、カチオン性モノマー
を、モノマーの総モル和に対し、通常0.1〜20モル
%程度、好ましくは0.2〜15モル%、アニオン性モ
ノマーを、モノマーの総モル和に対し、通常0.1〜2
0モル%程度、好ましくは0.2〜15モル%使用す
る。これらイオン性モノマーの割合が前記範囲に満たな
い場合には、イオン成分の割合が少なく湿潤紙層の表面
への定着性が悪くなり、また前記範囲を越える場合には
(メタ)アクリルアミドの割合が少なくなり紙力が悪く
なり、いずれの場合も十分な層間強度を有する抄き合わ
せ紙が得られない。特にアニオン性モノマーの割合が前
記範囲に満たない場合には、水溶解性多価金属塩との相
互作用が少なく、凝集物を形成できず、所望の層間強度
が得られない。
加えて、架橋性モノマーを使用することもできる。架橋
性モノマーを使用した場合には、低粘度かつ高分子量の
アクリルアミド系水溶性高分子が得られ、層間への定着
率をさらに向上させることができる。
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレー
ト類、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレン
ビス(メタ)アクリルアミド、ヘキサメチレンビス(メ
タ)アクリルアミド等のビス(メタ)アクリルアミド
類、アジピン酸ジビニル、セバシン酸ジビニル等のジビ
ニルエステル類、エポキシアクリレート類、ウレタンア
クリレート類、N−メチロールアクリルアミド、ジアリ
ルアミン、ジアリルジメチルアンモニウム、ジアリルフ
タレート、ジアリルクロレンデート、ジビニルベンゼン
等の2官能性モノマー、1,3,5−トリアクリロイル
ヘキサヒドロ−S−トリアジン、トリアリルイソシアヌ
レート、トリアリルアミン、トリアリルトリメリテー
ト、N,N−ジアリルアクリルアミド等の3官能性モノ
マー、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、テ
トラアリルピロメリテート、N,N,N’,N’−テト
ラアリル−1,4−ジアミノブタン、テトラアリルアミ
ン塩、テトラアリルオキシエタン等の4官能性モノマー
等があげられる。
動性置換基を有するビニルモノマーを使用することもで
きる。連鎖移動性置換基を有するビニルモノマーとして
は、連鎖移動性官能基を有するものであれば特に制限な
く使用でき、たとえばアリル基、ポリアルキレングリコ
ール基、N−置換アミド基等を有するビニルモノマーお
よびイタコン酸ジエステル等があげられる。アリル基を
有するビニルモノマーとしては、アリル(メタ)アクリ
レート、N−アリル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジアリル(メタ)アクリルアミド、アリルアミンなどが
挙げられる。また、ポリアルキレングリコール基として
は、少なくとも2個のオキシアルキレン基の繰り返し単
位を有するものであればよく、通常繰り返し単位10個
程度までのものを使用できる。具体例としては、ジエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、前記同様のポ
リプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メ
トキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリトリメチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、ポリテトラメチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールプロピレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート等があげられる。また、N
−置換アミド基等を有するビニルモノマーとしては、ジ
メチルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、
イソプロピルアクリルアミド、2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンカルボン酸およびこれらの炭素数1〜
4のアルキルエステル等があげられる。また、イタコン
酸ジエステルとしては炭素数1〜4アルキル基のイタコ
ン酸ジアルキルエステルがあげられる。本発明では前記
架橋性モノマーであればいずれも使用できるが、連鎖移
動性置換基を有するビニルモノマーを使用することが好
ましい。また、架橋性モノマーは1種を使用してもよ
く、2種以上を使用してもよい。
モル和に対し、通常10モル%程度以下、好ましくは
0.01〜5モル%である。10モル%を越える場合に
は得られる共重合体が水不溶性となり好ましくない。
に加えて、アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、
α−オレフィン等の疎水性モノマーを使用して、さらに
定着性を向上させることもできる。かかる疎水性モノマ
ーの使用量は、モノマーの総モル和に対し、通常40モ
ル%程度以下、好ましくは35モル%以下とされる。4
0モル%を越えると共重合体が水不溶性となり好ましく
ない。
ミド系水溶性高分子を得る方法は、従来公知の各種方法
を採用できる。例えば、所定の反応容器に前記各モノマ
ーおよび水を仕込み、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウム等の過硫酸塩、またはこれらと亜硫酸水素ナトリウ
ムのごとき還元剤とを組み合わせた形のレドックス系重
合開始剤等の通常のラジカル重合開始剤を加え、撹拌
下、加温することによりアクリルアミド系水溶性高分子
を得ることができる。
高分子の重量平均分子量は、通常10万〜1000万程
度であり、粘度は固形分濃度7重量%に換算して通常2
00000cps(25℃)程度以下、好ましくは10
0000cps(25℃)程度以下の性状である。かか
るアクリルアミド系水溶性高分子のなかでも、特に架橋
性モノマーを使用しているものは、従来使用されていた
直鎖状のアクリルアミド系水溶性高分子に比べ、高分子
量でありながら比較的低粘度であり、この場合には、通
常、重量平均分子量は150万〜1000万程度で、粘
度は固形分濃度15重量%に換算して通常10000c
ps(25℃)程度以下、好ましくは5000cps
(25℃)程度以下の性状である。
リルアミド系水溶性高分子と水溶性多価金属塩を混合し
て使用する。
ウム、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリ塩化
アルミニウム等のアルミニウム塩、塩化カルシウム、塩
化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化バリウム等の
各種金属塩があげられる。なかでも抄紙工程で一般的に
用いられているアルミニウム塩が好ましい。
価金属塩の混合比率は、アクリルアミド系水溶性高分子
の種類、水溶性多価金属塩の種類、スプレー溶液の濃度
等によって異なるが、通常、アクリルアミド系水溶性高
分子(固形):水溶性多価金属塩(重量比)が、20:
1〜1:10、好ましくは10:1〜1:5の範囲とす
るのがよい。かかるアクリルアミド系水溶性高分子と水
溶性多価金属塩を混合した溶液は、短時間に沈澱が生じ
ない程度に白濁した状態のものも使用できる。本発明に
おいては、層間接着剤として該溶液をこうした白濁状態
で用いた場合に特に優れた層間接着強度が認められる。
高分子と水溶性多価金属塩を混合してなる層間接着剤
を、抄き合わせ前の湿潤紙層の表面に塗布した後に、常
法により抄き合わせて、脱水、乾燥して、2層以上の抄
き合わせ紙を製造する。前記塗布にあたり、層間接着剤
は、アクリルアミド系水溶性高分子の希釈溶液に予め水
溶性多価金属塩を混合したのものを使用してもよく、ア
クリルアミド系水溶性高分子の希釈溶液と水溶性多価金
属塩の水溶液を別々に抄き合わせ面に塗布し、湿紙上で
混合してもよい。
行い、層間接着剤は、通常0.1〜5.0重量%程度の
濃度で、3〜50cps(25℃)程度の粘度で使用す
る。また、層間接着剤は通常、パルプ固形分に対し、ア
クリルアミド系水溶性高分子が、0.05〜3.0重量
%(固形分)となるような使用割合で塗布すればよい。
子からなる層間接着剤は、本発明の目的を損なわない程
度に、従来より層間接着剤として用いられている澱粉、
変性澱粉、カゼイン、ガラクトマンナン等の天然樹脂の
粉状物と併用することもできる。
は、抄き合わせ前の湿潤紙層の表面に、層間接着剤を塗
布する際に、該湿潤紙層の表面のうちの、水分量の少な
い方の湿潤紙層の表面に、層間接着剤を塗布することに
より、さらに抄き合わせ紙の層間接着強度を向上させる
ことができる。すなわち、湿潤紙層の表面の水分量はそ
れぞれ異なるため、上記塗布方法のように層間接着剤を
塗布する湿潤紙層の表面を選択すれば、抄紙工程中に水
分とともに紙外へ流出する層間接着剤を最小限に抑える
ことができ、その結果、層間への層間接着剤の定着の割
合が多くなり、抄き合わせ紙の層間接着強度を向上させ
ることができる。
層間接着剤を塗布する際に、該湿潤紙層の表面のうち
の、抄紙機の脱水方向に対し反対側にある湿潤紙層の表
面に、層間接着剤を塗布することによっても、さらに抄
き合わせ紙の層間接着強度を向上させることもできる。
すなわち、上記塗布方法のように層間接着剤を塗布する
湿潤紙層の表面を選択すれば、抄き合わせ後の脱水の際
に、水分とともに紙外へ流出する層間接着剤を最小限に
抑えることができ、その結果、層間への層間接着剤の定
着の割合が多くなり、抄き合わせ紙の層間接着強度を向
上させることができる。
する抄き合わせ紙を提供できる。また、本発明におい
て、予め水溶性多価金属塩を混合した層間接着剤は溶液
状態で凝集物を形成しているため、低粘度であり作業性
にも優れる。
より具体的に説明する。なお、部および%はいずれも重
量基準による。
えたフラスコに、アクリルアミド154部、80%アク
リル酸水溶液8部、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト7部およびイオン交換水770部を仕込み、硫酸を用
いてpHを4〜5に調整した後、窒素ガスを通じて反応
系内の酸素を除去した。撹拌下、40℃まで加熱し、重
合開始剤として過硫酸アンモニウム0.25部および亜
硫酸水素ナトリウム0.08部を加え、還流下に120
分間重合を行っ後、イオン交換水を加え、固形分濃度7
%、粘度7500cps(25℃)、平均分子量140
万の両性のアクリルアミド系水溶性高分子を得た。
8%水酸化ナトリウム水溶液16部およびイオン交換水
500部を仕込み、70℃で30分間保温した。60℃
に冷却後、アクリルアミド200部、イオン交換水68
0部、イソプロピルアルコール5部、60度硫酸6部を
加え、さらに過硫酸カリウム0.6部を加え、還流下に
150分間重合を行っ後、イオン交換水を加え、固形分
濃度7%、粘度5000cps(25℃)、平均分子量
100万のアニオン性のアクリルアミド系水溶性高分子
を得た。
ー用滴下ロートおよび触媒用滴下ロートを備えたフラス
コに、イオン交換水475部を入れ、撹拌下、90℃ま
で加熱した。次に、モノマー用滴下ロートにアクリルア
ミド287部、イタコン酸5部、ジメチルアミノエチル
メタクリレート6部、メチレンビスアクリルアミド0.
05部およびイオン交換水558部を仕込み、硫酸を用
いてpHを4〜5に調整した。また、触媒用滴下ロート
には、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.4部お
よびイオン交換水100部を仕込んだ。窒素ガスを通じ
て全ての反応系内の酸素を除去した後、触媒は連続的に
200分間かけて滴下し、一方モノマーは120分間か
けて滴下して、還流下に重合を行った後、イオン交換水
を加え、固形分濃度15%、粘度2800cps(25
℃)、平均分子量310万の両性のアクリルアミド系水
溶性高分子を得た。
入れ、撹拌下、90℃まで加熱した。次に、モノマー用
滴下ロートにアクリルアミド267部、イタコン酸26
部、ジメチルアクリルアミド1.2部およびイオン交換
水587部を仕込んだ。また、触媒用滴下ロートには、
重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.2部およびイ
オン交換水100部を仕込んだ。窒素ガスを通じて全て
の反応系内の酸素を除去した後、触媒は連続的に200
分間かけて滴下し、一方モノマーは120分間かけて滴
下して、還流下に重合を行った後、イオン交換水を加
え、固形分濃度15%、粘度2100cps(25
℃)、平均分子量280万のアニオン性のアクリルアミ
ド系水溶性高分子を得た。
れ、撹拌下、90℃まで加熱した。次に、モノマー用滴
下ロートにアクリルアミド92部、イタコン酸7部、ア
クリロニトリル25部、48%水酸化ナトリウム水溶液
6部およびイオン交換水250部を仕込んだ。また、触
媒用滴下ロートには、重合開始剤として過硫酸アンモニ
ウム0.45部およびイオン交換水60部を仕込んだ。
窒素ガスを通じて全ての反応系内の酸素を除去した後、
触媒は連続的に140分間かけて滴下し、一方モノマー
は120分間かけて滴下して、還流下に重合を行った
後、イオン交換水を加え、固形分濃度7%、粘度450
cps(25℃)、平均分子量60万のアニオン性のア
クリルアミド系水溶性高分子を得た。
入れ、撹拌下、90℃まで加熱した。次に、モノマー用
滴下ロートにアクリルアミド199部、イタコン酸5
部、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド12部、
アクリロニトリル66部、ジメチルアクリルアミド2.
1部およびイオン交換水558部を仕込んだ後、硫酸を
用いてpHを4〜5に調整した。また、触媒用滴下ロー
トには、重合開始剤として過硫酸アンモニウム1.7部
およびイオン交換水100部を仕込んだ。窒素ガスを通
じて全ての反応系内の酸素を除去した後、触媒は連続的
に200分間かけて滴下し、一方モノマーは120分間
かけて滴下して、還流下に重合を行った後、イオン交換
水を加え、固形分濃度15%、粘度1500cps(2
5℃)、平均分子量240万の両性のアクリルアミド系
水溶性高分子を得た。
ディアン・スタンダード・フリーネス(C.S.F.)
420mlに調整したパルプに硫酸バンドを2%添加し
た後、市販のアニオン性アクリルアミド系紙力増強剤を
対パルプ0.9%添加して撹拌し均一に混合した。得ら
れたパルプスラリー(pH5.1)を0.5%まで希釈
し、手抄紙試験機により水分量86%の湿紙Aと水分量
96%の湿紙B(乾燥坪量100g/m2 )を調製し
た。湿紙Bの片面に、表1に示す製造例1〜6で得た各
種アクリルアミド系水溶性高分子をイオン交換水で0.
7%に希釈し、さらにアクリルアミド系水溶性高分子の
固形分と同重量の硫酸アルミニウムを混合した溶液を、
パルプ固形分に対して該溶液の固形分が1.4%となる
割合でスプレー塗布した後、湿紙Aと湿紙Bの塗布面を
重ね、湿紙Bの方向に150mmHgで1分間吸引脱水
し、乾燥して、抄き合わせ紙を得た。
溶性高分子を、湿紙Aの片面に塗布し、吸引脱水を湿紙
Aの方向から行った以外は、実施例2と同様に行い、抄
き合わせ紙を得た。
以外は、実施例2と同様に行い、抄き合わせ紙を得た。
溶性高分子を、湿紙Aの片面に塗布した以外は、実施例
2と同様に行い、抄き合わせ紙を得た。
ウムを、硫酸マグネシウムに代えた他は、実施例1と同
様に行い、抄き合わせ紙を得た。
ウムを、塩化カルシウムに代えた他は、実施例1と同様
に行い、抄き合わせ紙を得た。
アクリルアミド系水溶解性高分子をイオン交換水で0.
7%に希釈した液を、パルプ固形分に対して該アクリル
アミド系水溶解性高分子の固形分が0.7%となる割合
でスプレー塗布し、また湿紙Bの片面に硫酸アルミニウ
ムをイオン交換水で0.7%に希釈した液を、パルプ固
形分に対して硫酸アルミニウムの固形分が0.7%とな
る割合でスプレー塗布した他は、実施例1と同様に行
い、抄き合わせ紙を得た。
クリルアミド系水溶性高分子の水溶液に、硫酸アルミニ
ウムを加えなかった他は、実施例1または2と同様に行
い、抄き合わせ紙を得た。
ン・スタンダード・フリーネス(C.S.F.)550
mlに調整したパルプに、硫酸バンドを対パルプ0.5
%および炭酸カルシウムを対パルプ10%添加した後、
市販の両性アクリルアミド系紙力増強剤を対パルプ0.
9%添加して撹拌し均一に混合した。得られたパルプス
ラリー(pH7.8)を0.5%まで希釈し、手抄紙試
験機により水分量86%の湿紙Aと水分量96%の湿紙
B(乾燥坪量100g/m2 )を調製した。湿紙Bの片
面に、表1に示す製造例1〜6で得た各種アクリルアミ
ド系水溶性高分子をイオン交換水で0.7%に希釈し、
さらにアクリルアミド系水溶性高分子の固形分と同重量
の硫酸アルミニウムを混合した溶液を、パルプ固形分に
対して該溶液の固形分が1.4%となる割合でスプレー
塗布した後、湿紙Aと湿紙Bの塗布面を重ね、湿紙Bの
方向に150mmHgで1分間吸引脱水し、乾燥して、
抄き合わせ紙を得た。
水溶性高分子を、湿紙Aの片面に塗布し、吸引脱水を湿
紙Aの方向から行った以外は、実施例14と同様に行
い、抄き合わせ紙を得た。
た以外は、実施例14と同様に行い、抄き合わせ紙を得
た。
水溶性高分子を、湿紙Aの片面に塗布した以外は、実施
例14と同様に行い、抄き合わせ紙を得た。
ニウムを、硫酸マグネシウムに代えた他は、実施例13
と同様に行い、抄き合わせ紙を得た。
ニウムを、塩化カルシウムに代えた他は、実施例13と
同様に行い、抄き合わせ紙を得た。
たアクリルアミド系水溶解性高分子をイオン交換水で
0.7%に希釈した液を、パルプ固形分に対して該アク
リルアミド系水溶解性高分子の固形分が0.7%となる
割合でスプレー塗布し、また湿紙Bの片面に硫酸アルミ
ニウムをイオン交換水で0.7%に希釈した液を、パル
プ固形分に対して硫酸アルミニウムの固形分が0.7%
となる割合でスプレー塗布してた他は、実施例14と同
様に行い、抄き合わせ紙を得た。
たアクリルアミド系水溶性高分子の水溶液に、硫酸アル
ミニウムを加えなかった他は、実施例13または14と
同様に行い、抄き合わせ紙を得た。
せ紙を24時間調湿後、J−TAPPI紙パルプ試験方
法No.19−77に従って層間接着強度(T字剥離強
度(g/インチ))を測定した。結果を表1または表2
に示す。
有量を測定し、層間への定着率を算出した。定着率
(%)=(B−C)/A×100。A:塗布したアクリ
ルアミド系水溶性高分子の窒素量測定値、B:アクリル
アミド系水溶性高分子を層間接着剤として塗布して抄き
合わせた紙の窒素量測定値、C:Bと同じパルプを用い
て層間接着剤を塗布せず抄き合わせた紙の窒素量測定
値。結果を表1または表2に示す。
クリルアミド系水溶性高分子を用いた層間接着剤によれ
ば、水溶解性多価金属塩を使用していない従来の同じイ
オン性のアクリルアミド系水溶性高分子を用いた層間接
着剤に比べて優れた層間接着強度を有する抄き合わせ紙
が得られることが認められる。また、本発明の特定の塗
布方法によれば、さらに優れた層間接着強度を有する抄
き合わせ紙が得られることが認められる。
Claims (6)
- 【請求項1】 抄き合わせ前の湿潤紙層の表面に、層間
接着剤を塗布した後に、抄き合わせて、2層以上の抄き
合わせ紙を製造するにあたり、層間接着剤として、アニ
オン性の(メタ)アクリルアミド系水溶性もしくは水分
散性高分子または両性の(メタ)アクリルアミド系水溶
性もしくは水分散性高分子と水溶性多価金属塩とを混合
して使用することを特徴とする抄き合わせ紙の製造方
法。 - 【請求項2】 水溶性の多価金属塩が、アルミニウム塩
である請求項1記載の抄き合わせ紙の製造方法。 - 【請求項3】 (メタ)アクリルアミド系水溶性または
水分散性高分子が構成モノマーとして、架橋性モノマー
を含有してなる請求項1または2記載の抄き合わせ紙の
製造方法。 - 【請求項4】 (メタ)アクリルアミド系水溶性または
水分散性高分子が構成モノマーとして、疎水性モノマー
を含有してなる請求項1、2または3記載の抄き合わせ
紙の製造方法。 - 【請求項5】 抄き合わせ前の湿潤紙層の表面に、層間
接着剤を塗布する際に、該湿潤紙層の表面のうちの、水
分量の少ない方の湿潤紙層の表面に、層間接着剤を塗布
することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
抄き合わせ紙の製造方法。 - 【請求項6】 抄き合わせ前の湿潤紙層の表面に、層間
接着剤を塗布する際に、該湿潤紙層の表面のうちの、抄
紙機の脱水方向に対し反対側にある湿潤紙層の表面に、
層間接着剤を塗布することを特徴とする請求項1〜5の
いずれかに記載の抄き合わせ紙の製造方法。
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