JP3798920B2 - Idカードの更新発行システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、IDカードの更新発行システムに関するものであり、詳しくは、キャッシュカード、顔写真の入った従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許証などの更新発行システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、キャッシュカード、顔写真の入った従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許証などのカード更新発行システムが使用される場合が多くなってきた。例えば、従業者数の多い企業では従業者証発行システムが採用される場合が多い。このシステムでは、本社にコンピユータが設けられ、そのコンピユータには支社に配属された従業者の個人情報が登録されている。ここで、個人情報とは住所、氏名、生年月日、本籍地、従業者証の発行年月日及び有効期限等をいう。
【0003】
そして、支社で例えば従業者証の更新時期が到来した者が、その更新発行を申請する場合には、その者が本社又は支社に出向し、本社のコンピユータにその従業者の個人情報が照会され、本社で照会の結果、その従業者が本社に登録された者であることが確認されると、本社で従業者証を更新発行するようなされる。
【0004】
図17はこの種の従業者証発行システム10の構成例を示す概念図である。図17に示す従業者証発行システム10は本社にコンピユータ1を有している。このデータバス8には例えばコンピユータ1、従業者証登録用の更新登録端末装置2、撮影装置4、ファイリング装置5及び従業者証プリンタ6が接続されている。このシステム10では、まず、従業者証の更新時期が到来した者(以下カード更新要求者という)20は従業者証更新申請書に氏名、住所などの必要事項を記載し、その申請書に自分自身の顔写真、必要に応じて手数料としての証紙等を貼付した後に、その更新申請書を本社又は支社の総務部などの受付窓口に提出する。
【0005】
ここで、カード更新要求者20は必要に応じて視力・聴力などの適正検査を受ける場合もある。その検査結果は更新申請書に記載される場合もある。この更新申請書の記載内容が適切であれば、その更新申請書が受理される。その後、本社の窓口では本社のコンピユータ1に接続された従業者証登録用の更新登録端末装置2などにその再発行要求者20の個人識別番号IDが入力され、本社のコンピユータ1に対して、そのカード更新要求者20の個人識別番号IDに係る個人情報D2が登録されているか、また、その従業者証の有効期限や、更新時期等が照会される。
【0006】
そして、本社のコンピユータ1から照会結果が得られ、その照会結果によってその者の個人情報D2が正しく登録されていることが確認されると、カード更新カード更新要求者20は、その更新申請書を持って例えば撮影室に行く。その撮影室には専属の撮影者が配置されている場合が多く、その撮影者はカード更新要求者20から更新申請書を受取り、撮影装置4にカード更新要求者20の個人識別番号IDを入力する。その後、撮影装置4によってカード更新要求者20の顔画像が撮影され、更新申請書の記録内容が図示しないイメージスキャナなどによって読み取られる。このカード更新要求者20の顔画像データD1と更新申請書のイメージデータD3はファイリング装置5に転送されて保管される。
【0007】
一方、カード更新要求者20の顔画像データD1と個人識別番号IDは従業者証(IDカード)プリンタ6に転送され、従業者証用の生カード基板にカード更新要求者20の氏名、住所、顔画像、個人識別番号、有効期限、再発行日などが画像形成されて、新しい従業者証30が作成される。その後、その従業者証30の記載内容に誤りがないか検査した後に、従業者証の更新時期が到来したカード更新要求者20に新しい従業者証(以下IDカードという)30が発行される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来方式の従業者証発行システム(以下IDカードの更新発行システムともいう)10によれば、IDカードの更新登録業務を全ての更新申請書について、個人情報に変更が有ったもの、その個人情報に変更がないものについても、例えば、更新登録端末装置2のキーボードを打ってカード更新要求者20の個人識別番号IDを始め、住所、氏名、生年月日、本籍地、前回発行年月日、更新年月日及び次回更新年月日等を入力して処理する場合が多い。
【0009】
従って、キャッシュカード、顔写真の入った従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許証などのIDカード更新要求者20の増加と共に更新発行を取り扱う窓口業務も増加し、かつ煩雑化が予想される。そのため、更新登録業務に多くの人員を配置しなければならず、更新業務に係るコストが上昇するという問題がある。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、キャッシュカード、顔写真の入った従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許証などの更新発行を取り扱う窓口業務を軽減できるようにしたIDカードの更新発行システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のIDカード更新発行システムは、カード利用者の住所、氏名などの個人情報が記載され、かつ、その顔画像が形成されたIDカードを更新発行するシステムにおいて、少なくとも、IDカードの発行に関して得たカード利用者の個人情報を記録するデータベースと、データベースの記録内容を書き換える更新登録手段と、IDカードに記載される個人情報に変更がない場合にはデータベースにIDカードの有効期限を自動更新し、当該データベースによる個人情報に基づいてIDカードを作成し、この個人情報に変更がある場合には更新登録手段によってデータベースの記録内容を更新した後の個人情報に基づいてIDカードを作成するカード作成手段とを備えることを特徴とするものである。
【0011】
即ち、本発明のIDカードの更新発行システムは、カード利用者の住所、氏名などの個人情報が記載され、かつ、その顔画像が形成されたIDカードを更新発行するシステムにおいて、少なくとも、IDカードの発行に関して得たカード利用者の個人情報を記録するデータベースを有し、IDカードに記載される個人情報に変更がない場合にはデータベースにIDカードの有効期限を自動更新し、当該データベースによる個人情報に基づいてIDカードを作成し、個人情報に変更がある場合にはデータベースの記録内容を書き換える更新登録手段によってデータベースの記録内容を更新した後の個人情報に基づいてIDカードを作成することを特徴とするものである。
【0012】
本発明のIDカードの更新発行システムによれば、カード利用者の住所、氏名などの個人情報に変更がない場合には、データベースにIDカードの有効期限を自動更新し、当該データベースによる個人情報に基づいてカード作成手段によりIDカードが作成され、その個人情報に変更がある場合には更新登録手段によってデータベースの記録内容を書き換えた後に、その書き換え後の個人情報に基づいてIDカードが作成される。
【0013】
従って、IDカードに記載される個人情報に変更がない場合には、データベース内の個人情報を書き換える必要がないので、更新登録手段を使用して登録し直さなければならない個人情報の書き換え量を大幅に削減することができる。これにより、キャッシュカード、顔写真の入った従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許証などの更新発行を取り扱う窓口業務の労力の低減化を図ることができる。
【0014】
本発明のIDカードの第3の更新発行システムは、カード利用者の住所、氏名などの個人情報が記載され、かつ、その顔画像が形成されたIDカードを更新発行するシステムにおいて、少なくとも、IDカードの発行に関して得たカード利用者の個人情報を記録するデータベースと、このデータベースの記録内容を書き換える更新登録手段と、データベースの個人情報が更新登録済みか否かを判定する判定手段と、個人情報に対応付けられた個人識別番号と、データベースの個人情報が更新登録手段により書き換え変更されるべきかを示す変更有無識別情報とを判定手段に送る個人情報制御手段とを有し、判定手段に送られた個人識別情報に対応するデータベースの個人情報が更新登録済みと判定された場合には、更新登録手段によってデータベースの記録内容を更新した後の個人情報に基づいてIDカードを作成し、判定手段に送られた個人識別情報に対応するデータベースの個人情報が未更新登録と判定された場合で、かつ判定手段に送られた変更有無識別情報が書き換え変更無しを示している場合には、データベースのIDカードの有効期限を自動更新登録し、当該データベースによる個人情報に基づいてIDカードを作成し、判定手段に送られた個人識別情報に対応するデータベースの個人情報が未更新登録と判定された場合で、かつ判定手段に送られた変更有無識別情報が書き換え変更有りを示している場合には、エラー原因を個人情報制御手段に送付することを特徴とするものである。
【0015】
本発明のIDカードの更新発行システムは、カード利用者の住所、氏名などの個人情報が記載され、かつ、その顔画像が形成されたIDカードを更新発行するシステムにおいて、少なくとも、IDカードの発行に関して得たカード利用者の個人情報を記録するデータベースと、このデータベースの記録内容を書き換える更新登録手段と、データベースの個人情報が更新登録済みか否かを判定する判定手段と、個人情報に対応付けられた個人識別番号と、データベースの個人情報が更新登録手段により書き換え変更されるべきかを示す変更有無識別情報とを判定手段に送る個人情報制御手段(以下で再生専用装置23ともいう)とを有し、判定手段に送られた個人識別情報に対応するデータベースの個人情報が更新登録済みと判定された場合には、更新登録手段によってデータベースの記録内容を更新した後の個人情報に基づいてIDカードを作成し、判定手段に送られた個人識別情報に対応するデータベースの個人情報が未更新登録と判定された場合で、かつ判定手段に送られた変更有無識別情報が書き換え変更無しを示している場合には、データベースのIDカードの有効期限を自動更新登録し、当該データベースによる個人情報に基づいてIDカードを作成し、判定手段に送られた個人識別情報に対応するデータベースの個人情報が未更新登録と判定された場合で、かつ判定手段(以下で支社のコンピユータ3ともいう)に送られた変更有無識別情報が書き換え変更有りを示している場合には、個人識別情報に対応するIDカードを作成しないことを特徴とするものである。
本発明のIDカードの第3及び第4の更新発行システムによれば、カード更新要求者の個人情報の更新不適格事由等のエラー原因を表示できるので、個人情報に更新不適格事由が存在する場合は、IDカードの発行を拒否できるようになり、カード更新要求者の数が増加した場合でも、窓口業務は低減され、かつ、簡素化される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係るIDカードの更新発行システムについて説明をする。
(1)実施形態
図1は、本発明の実施形態としてのIDカード更新発行システム100の構成例を示すブロック図である。
この実施形態では、カード更新要求者の個人情報の変更の有無に基づいてそのカード更新要求者の顔画像及び前回登録時又は更新登録後の個人情報に基づいてIDカードを作成するカード作成手段を備えた自動更新発行システムを構築して、キャッシュカード、顔写真の入った従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許証などの更新発行を取り扱う窓口業務の労力を軽減できるようにしたものである。
【0017】
この発明に係るIDカード更新発行システム100は、カード利用者の住所、氏名、生年月日、本籍地、その発行年月日及び有効期限等の個人情報が記載され、かつ、そのカード利用者の顔画像が形成されたIDカード30を自動更新発行するシステムである。図1に示すIDカード更新発行システム100はデータバス8を有している。
【0018】
この例ではデータバス8にID情報データベース15が接続され、少なくとも、IDカード30の発行に関して得たカード利用者の個人情報D2が記録される。このID情報データベース15の記録内容はデータバス8に接続された更新登録手段16によって書き換えられる。更に、データバス8にはカード作成手段14が接続され、IDカード30に記載される個人情報D2に変更がない場合にはID情報データベース15による個人情報D2に基づいてIDカード30が作成され、この個人情報D2に変更がある場合には更新登録手段16によってID情報データベース15の記録内容を更新した後の個人情報D2に基づいてIDカード30が作成される。
【0019】
また、データバス8には入力手段11が接続され、カード更新要求者20の個人識別番号IDが例えば撮影者によって入力されると共に、そのカード更新要求者20の個人情報D2に変更が有るか無いかを示すキー情報が入力される。撮影者の入力操作を簡単化するために、入力手段11に「変更有り」又は「変更無し」の押しボタンを設けて置くとよい。
【0020】
具体的には、入力手段11によって個人識別番号IDを読み込む際に、その更新申請書40の様式から「記載事項の変更の有無」を判断させ、「記載事項変更有り」の個人識別番号IDのものは「変更有り」のボタンを押させることで、カード更新要求者20の個人識別番号IDに、キー情報としてカード更新要求者の個人情報D2の変更「有」を示す「1」の識別フラグ(識別情報)FGが付加される。この識別フラグFGが「1」のときは、例えば、支社のコンピユータなどから更新登録手段16などに対して記載事項変更要求信号を出力するようにするとよい。これにより、登録者は変更登録が必要である旨を更新登録手段16によって確認することができる。
【0021】
また、「記載事項変更無し」の個人識別番号IDのものは「変更無し」のボタンを押させることで、カード更新要求者20の個人識別番号IDに、カード更新要求者の個人情報D2の変更「無」を示す「0」の識別フラグFGが付加される。この識別フラグFGが「0」のときは、例えば、支社のコンピユータで自動的に更新処理を行わせることができる。これにより、登録時の処理作業の合理化を図ることができる。
更に、このシステム100のデータバス8には撮影手段12が接続され、IDカード30の更新時にカード更新要求者20の顔面部位を撮影して顔画像データD1が出力される。カード更新要求者20の顔画像データD1はID情報データベース15に記憶される場合もある。
【0022】
この例でデータバス8には制御手段13が接続され、入力手段11による個人識別番号IDを入力し、その個人識別番号IDに付加された識別フラグFGが「1」の場合にはID情報データベース15に対して個人情報D2の書き換え要求情報が出力され、識別フラグFGが「0」の場合にはカード作成手段14に対してIDカード30の作成に要する個人情報D2や顔画像データの転送許可がなされる。記載事項の変更の有りの場合には、更新後の個人情報D2や顔画像データを転送するような制御がなされる。これにより、個人識別番号IDの付帯情報として識別フラグFGを管理することができる。
【0023】
更に、制御手段13において、前回のIDカード30の発行に関して得たIDカード利用者の個人識別番号IDと、今回のIDカード30の更新に際して得たIDカード更新要求者20の個人識別番号IDとを比較照合し、その比較結果に基づいてカード作成手段14に対して更新後の個人情報D2や顔画像データを転送するような制御を行うようにしてもよい。
【0024】
この制御手段13にはデータバス8を介在してカード作成手段14が接続され、制御手段13からの比較照合結果が入力されると、撮影手段12から得られたカード更新要求者20の顔画像データD1と、そのカード更新要求者20の個人情報D2とに基づいてカード基板にカード更新要求者20の顔画像及びその個人情報D2とが画像形成され、そのカード更新要求者20の新たなIDカード30が作成される。
その際に、例えば、カード更新要求者20の個人情報D2に変更が有る場合には、更新登録手段16を使用してID情報データベース15内の前回登録時の個人情報D2が書き換えられると共に、ID情報データベース15内で更新日及び有効期限等を自動記録した後に、カード更新要求者20の顔画像及び更新後の個人情報D2がカード基板に画像形成される。
【0025】
また、カード更新要求者20の個人情報D2に変更が無い場合には、更新登録手段16による書き換えを伴うことなく、ID情報データベース15内で更新日及び有効期限等を自動記録した後に、カード更新要求者20の顔画像及び前回登録時の個人情報D2がカード基板に画像形成される。
この例ではカード更新要求者20の個人情報D2に変更がある場合には、カード更新時に予めカード更新要求者20に対して個人情報D2の変更内容を更新申請書40に記入させるようになされる。図2はこのIDカード更新発行システム100で使用される更新申請書40の構成例を示すイメージ図である。
【0026】
図2に示す更新申請書40は例えばA4サイズの上質紙から成る。その右上端には顔写真貼付領域P1が設けられ、カード更新要求者20の顔写真を貼付するようになされている。この更新申請書40内には顔写真貼付領域P1の他に「従業者証更新申請書」、「個人識別番号」、「住所」、「氏名」などを記載する欄や、手数料の証紙などを貼付する証紙貼付領域P2が設けられている。従って、カード更新要求者20は、顔写真を予め準備し、更新申請書40に必要事項を記載するようになる。
【0027】
「住所」、「氏名」などの欄の下方領域には、例えば「現在使用されています従業者証は○月○日で期限切れとなります。更新を希望される場合には○年○月○日までに支社において更新手続きを行って下さい。」旨の内容が記載されている。裏面には支社の名称及び住所などが印字される。
この更新手続きの案内欄の下方領域には、「住所」及び「氏名」に関して「変更事項」を記載する欄が設けられ、転職、転居及び婚姻等により「住所」や、「氏名」が変わった場合にID情報データベースの登録内容を変更できるようになされている。
【0028】
この更新手続きに際して、更新申請書40の様式を記載事項の変更が有る場合と、その記載事項の変更が無い場合とに分けておき、カード更新要求者20にて、そのどちらの様式の更新申請書40を選ぶかを判断させてから個人情報D2を記入させるようにしてもよい。更新申請書40の様式の区分は用紙の色分けによって行ってもよい。例えば、記載事項に変更が無い場合には白色の更新申請書40を配布し、記載事項に変更が有る場合にはピンク色の更新申請書40を配布するなどの色差を設けてもよい。
【0029】
続いて、本実施形態としてのIDカードの更新発行方法について、IDカード更新発行システム100の処理例を説明する。図3はIDカード更新発行システム100の処理例を示すフローチャートである。
この例では、前回に登録されたカード利用者の住所、本籍地及び氏名などの個人情報D2が記載され、かつ、その顔画像が形成されたIDカード30に関して、更新時期が到来したカード更新要求者20がIDカード発行機関に出向いて、そこで新たなIDカード30を発行してもらう場合を想定する。
もちろん、前回のIDカード30の発行に関して得られたカード利用者の個人情報D2は予めカード発行機関のID情報データベース15などに登録されているものとする。また、IDカード30の更新時に、転職、転居及び婚姻等により個人情報D2に変更がある場合には予めカード更新要求者20はその変更内容を更新申請書40に記入するものとする。
【0030】
これらを前提にして、まず、図3に示すフローチャートのステップA1で、カード発行機関はカード更新要求者20が持参した更新申請書40を受理する。この際の更新申請書40には、転職、転居及び婚姻等により住所、氏名、本籍地、生年月日(誤記によるもの)等の個人情報D2に変更がある場合には図2に示した更新申請書40の変更事項の欄にその内容が記載される。従って、登録事項に変更を伴う場合には、今回のIDカード30の発行に関してカード更新要求者20の個人情報D2の変更登録が必要になる。
この更新申請書40がIDカード発行機関に受理されると、撮影手段12が置かれた顔画像撮影室などに案内され、ステップA2で撮影者は入力手段11によってカード更新要求者20の個人識別番号IDを入力した後に、カード更新要求者20の顔面部位が撮影手段12により撮影される。この顔面部位の撮影によって顔画像データD1が得られる。
【0031】
そして、ステップA3で撮影者によってカード更新要求者20の個人情報D2に変更が有るか無いかが確認される。具体的には、更新申請書40の「変更事項」の欄の記載有無を確認する。この変更事項の記載有無は撮影者が目視確認することのみならず、入力手段11を操作することで確認がなされる。これは、カード更新要求者20の個人情報D2に変更が有るか無いかを制御手段13に認知させるためである。この個人情報D2に変更が無い場合には、更新日及び有効期限等を自動記録させるための自動更新指令が制御手段13に与えられ、この制御手段13を介した自動更新処理を行うことができる。従って、個人情報D2に変更が有る更新申請に対してのみ登録者を介した手動更新処理を行えばよい。
【0032】
例えば、更新申請書40の「変更事項」の欄に記載が有る場合には、撮影者によって「変更有り」を入力する旨の入力操作がなされるので、カード更新要求者20の個人識別番号IDには、キー情報としてカード更新要求者20の個人情報D2の変更「有」を示す「1」の識別フラグFGが付加される。また、更新申請書40の「変更事項」の欄に記載が無い場合には、撮影者によって「変更無し」を入力する旨の入力操作がなされるので、カード更新要求者20の個人情報D2の変更「無」を示す「0」の識別フラグFGが個人識別番号IDに付加される。
【0033】
従って、カード更新要求者20の個人情報D2に変更が無い場合、すなわち、識別フラグFGが「0」の場合には、自動更新指令を受けた制御手段13からカード作成手段14に対してIDカード30の更新発行を許可する更新許可情報が出力されるので、ステップA5に移行してカード更新要求者20の顔画像及び前回登録時の個人情報D2がカード基板に画像形成される。前回登録時の個人情報D2はID情報データベース15から読み出される。更新日及び有効期限等は自動記録される。その後、ステップA6に移行して新たなIDカード30がカード更新要求者20に発行される(自動更新処理)。
【0034】
また、ステップA3でカード更新要求者20の個人情報D2に変更が有る場合、すなわち、個人識別番号IDに付加された識別フラグFGが「1」の場合には制御手段13からID情報データベース15に対して個人情報D2の書き換え要求情報が出力される。従って、ステップA4に移行して登録者は更新登録手段16を使用して前回登録時の個人情報D2を書き換える。この際の書き換えは、更新申請書40の「変更事項」の欄の記載に基づいて、登録者によりID情報データベース15の住所又は氏名を書き換えるようになされる。その後、ステップA5に移行してカード更新要求者20の顔画像データD1及び更新後の個人情報D2をカード基板に画像形成する。
【0035】
そして、ステップA6に移行して新たなIDカード30を発行する(手動更新処理)。この新たなIDカード30の発行を以て更新手続きを終了する。その後、ステップA7に移行して上記処理が全部終了したか否かが判断される。この際の判断は更新発行システム100の存否判断と等価であり、当該システム100が廃止にならない限りステップA1に戻って上記処理が繰り返される。
【0036】
このように、本実施の形態に係るIDカードの更新発行システム100によれば、カード更新要求者20の住所、氏名、本籍地及び生年月日などの個人情報D2に変更がない場合には、ID情報データベース15による個人情報D2に基づいてカード作成手段14によりIDカード30が作成され、その個人情報D2に変更がある場合には更新登録手段16によってID情報データベース15の記録内容を書き換えた後に、その書き換え後の個人情報D2に基づいてIDカード30が作成される。
【0037】
従って、IDカード30に記載される個人情報D2に変更がない場合には、ID情報データベース15内の個人情報D2を書き換える必要がないので、更新登録手段16を使用して登録し直さなければならない個人情報D2の書き換え量を大幅に削減することができる。
【0038】
これにより、住所、本籍地及び氏名などの個人情報D2が記載され、かつ、その顔画像が形成されるIDカード30の自動更新発行システムを構築する場合に、そのIDカード発行機関の労力の低減化を図ることができる。つまり、カード発行機関では、カード更新要求者20の個人情報D2の変更が無いものに関しては、そのカード更新要求者20の顔画像及び前回登録時の個人情報D2をカード基板に画像形成してIDカード30を発行することができるので、更新発行システムの自動化が図れる。従って、IDカード30の更新登録業務の高効率化を図ることができる。
【0039】
また、カード発行機関では転職、転居及び婚姻等により個人情報D2に変更があったカード更新要求者20に関して、その変更内容を登録し直せばよいので、カード更新要求者20の数が増加した場合でも、その窓口業務が低減され、かつ、簡素化される。これにより、登録業務に多くの人員を配置しなくても済み、更新業務に係るコスト上昇を抑制することができる。
【0040】
(2)第1の実施例
続いて、このIDカード更新発行システム100を応用した第1の実施例としての従業者証更新発行システム200について説明する。はじめに、従業者証更新発行システム200で作成されるIDカードとしての従業者証30について説明する。図4は各実施例で使用する従業者証30や会員証などの構成例を示すイメージ図である。図4に示す従業者証30は例えば縦の長さが6cm程度で、横の長さが9cm程度で、厚みが0.5〜1.0mm程度を有しており、接着部材を除いて大きく分けるとカード基板30Aと、表面シートと、その表面を覆う保護シート51と、裏面シートの4層構造を有している。
【0041】
このカード基板30Aの一方の面には図示しないが厚さ100μm程度の表面シートが設けられる。この表面シートは印刷部材であり、予め図4に示す表面の所定領域P3には画像表示情報が印刷される。画像表示情報は、例えば「○○○従業者証」、「氏名」、「発行日」・・・などである。この印刷部材には、当該従業者証の従業者証更新要求者20の顔画像を形成するための顔写真貼付領域P4が設けられ、その顔写真貼付領域P4は受像層を成している。この受像層は昇華染料や拡散染料などの素材からなる。顔画像などはサーマルヘッドにより熱を加えてこれらの染料をトラップすることにより受像層に定着して形成する。
【0042】
この受像層の素材としては、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂のような高分子材料が使用され得る。中でも、ポリエステル系樹脂が環境上からも、その使用が好ましい。受像層はこれらの樹脂を粉末にしてイソシアネート等の溶剤に溶かし、グラビアコータ等で塗布した後に乾燥させ、その溶剤を揮発させることにより形成する。
この表面シート上には透明な保護シート51が設けられ、表面シート上を覆うように保護されている。表面シートと保護シート51とは接着シートを介して張り合わされている。接着シートには、ホットメルト樹脂や、樹脂軟化点の温度が100℃程度又はそれよりも少し高い温度の熱溶融樹脂をフィルム状に形成したものを使用する。
【0043】
このカード基板の他方の面には、厚さ100μm程度の裏面シートが設けられ、ペンで書ける筆記層を有している。筆記層はポリエステルエマルジョンに炭酸カルシウム及びシリカ微粒子を拡散したものである。筆記層は表面シートの受像層と同様にして、上述の素材を溶剤で溶かしてグラビアコータ等で塗布してから乾燥させて溶剤を気化することにより形成される。
【0044】
続いて、上述のIDカードの更新発行システム100を応用した従業者証更新発行システム200の構成例について説明する。図5は第1の実施例としての従業者証更新発行システム200の構成例を示す概念図である。この例では、本社にID情報データベース15が配置され、従業者証30の更新時期が到来した者が、支社で更新を申請した場合に、本社で照会処理がなされ、その照会結果に基づいて支社で従業者証30を発行するようなされたものである。
【0045】
図5に示す従業者証更新発行システム200において、従業者証30の発行を中央管理する本社には、本部用の制御手段としてのホストコンピユータ(以下単に本社のコンピユータという)1が配置されている。本社のコンピユータ1にはID情報データベース15が接続され、本社に出向して従業者証の発行を受けた者(以下従業者証更新要求者という)20の顔画像データD1、個人識別番号ID及び個人情報D2が記憶されている。
この個人情報D2は住所、氏名、生年月日、本籍地、従業者証の発行年月日及びその有効期限等であり、この他に賞罰情報などが含まれ、これらは従業者証30の従業者証更新要求者20の諸事情及び諸行為によって変動する場合がある。なお、従業者証更新要求者20への従業者証30の初回の発行に関しては従来方式とほぼ同様にして行われる(図17参照)。
【0046】
また、支社には図1に示した入力手段11及び撮影手段12の一例となるタッチパネル付きの撮影装置17と、支部用の制御手段としてのホストコンピユータ(以下支社のコンピユータという)3と、更新登録手段16としての更新登録端末装置2と、ファイリング装置5と、カード作成手段の一例となる従業者証プリンタ6とが設けられる。更に、従業者証台帳スキャナ19が設けられ、これらの機器がLANなどのデータバス8を介して接続されている。本社のコンピユータ1と支社のコンピユータ3とは通信回線7を介して接続され、本社のID情報データベース15で従業者証更新要求者20の個人情報D2が更新された場合には、ファイリング装置5の記録内容も最新なものに更新するように、データ交換やデータ複写などの書き換え処理がなされる。この例では、更新要求があった場合に、最新の個人情報D2に基づいて従業者証30が従業者証プリンタ6によって作成される。
【0047】
続いて、このID従業者証更新発行システム100の従業者証プリンタ6について説明する。図6は従業者証プリンタ6の構成例を示す概念図である。この例では1枚の従業者証用の生カード基板30’に枚葉状の保護シートを形成する場合について説明する。
図6に示す従業者証プリンタ6はカード供給手段60及び保護シート付与部50とを有している。このカード供給手段60は第1の搬送ベルト装置41を有している。搬送ベルト装置41の一端上部には、生カード供給部42が設けられている。生カード供給部42には従業者証更新要求者20の個人情報D2を書き込むために、予め枚葉状にカットされた複数の従業者証用の生カード基板30’が、顔画像形成領域面を上に向けてストックされている。この例では、生カード基板30’が1枚づつ生カード供給部42から搬送ベルト装置41へ投下するように自動供給される。
【0048】
その自動供給後の搬送ベルト装置41上の生カード基板30’は左側から右側に搬送される。搬送ベルト装置41上には画像形成部(プリンタ)43が設けられ、生カード基板30’が左側から右側に移動される間に、その所定領域P3に従業者証更新要求者20の氏名や、従業者証発行日などが記録され、その画像形成領域P4に従業者証更新要求者20の顔画像が形成される。この搬送ベルト装置41の下流側には第2の搬送ベルト装置49が設けられ、この例では個人情報D2が書き込まれた生カード基板30’が左側から右側に搬送される。搬送ベルト装置49上には保護シート付与部50が設けられ、生カード基板30’にフィルム状の保護シート51が供給される。
この例で保護シート51にはラミネートフィルムを枚葉状(カットシート状)に積層されたものが備えられ、そのラミネートフィルムは一方の面に図示しない接着シートを有している。もちろん、保護シート51にはラミネートフィルムをロール状に巻き取ったものを使用してもよい。
【0049】
また、保護シート51はラミネートフィルムに限定されることはなく、ホットスタンプフィルムをロール状に巻き取ったもの、又は、ホットスタンプフィルムをカットシート状に積層されたものも使用できる。保護シート付与部50には真空熱プレス装置52が設けられ、情報チェック部48からの生カード基板30’と保護シート付与部50からの保護シート51とを受け、その生カード基板30’とその保護シート51とが図示しない接着シートを介して張り合わされる。この際に、接着シート上の紙シートは剥離され、カス紙として巻き取られる。
【0050】
この真空熱プレス装置52は搬送路上に配置された平型のプレス部を有しており、保護シート51の上方から所定の圧力が加えられる。そのために、プレス部が上下方向に移動できるようになされている。このプレス部には電気ヒータ(図示せず)が設けられ、保護シート51及び生カード基板30’を所定の温度に加熱するようになされている。
この例では接着シートの種類にもよるが加熱温度は40℃〜120℃程度であり、加熱時間は10秒〜120秒程度である。この接着シートは熱を加えると溶融し、それが冷えると固化するものである。保護シート51を加熱貼合する装置は真空熱プレス装置52に限られることはなく、通常の熱プレスでも、ヒートローラ装置であってもよい。また、真空熱プレス装置52の下流側には冷却部53が設けられ、加熱貼合された生カード基板30’が冷却される。これにより、保護シート51で保護された従業者証などのIDカード30が完成する。
【0051】
続いて、この従業者証更新発行システム200の動作例について説明する。図7はその処理例を示すフローチャートである。この例では本社のコンピユータ1と支社のコンピユータ3との間で通信回線7を介してデータ交換やデータ複写などの書き換え処理をし、本社のID情報データベース15に関して従業者証更新要求者20の個人情報D2が更新された場合には、常に、支社のファイリング装置5の記録内容を最新なものに更新し、支社で更新要求があった場合に、最新の個人情報D2に基づいて新しい従業者証30を作成する場合を想定する。これにより、更新時期が到来した従業者証更新要求者20は支社に出向いて、そこで新たな従業者証30を更新発行してもらうことができる。
【0052】
もちろん、前回の従業者証30の発行に関して得られた従業者の個人情報D2は予めカード発行機関のID情報データベース15などに登録されているものとする。また、従業者証30の更新時に、転職、転居及び婚姻等により個人情報D2に変更がある場合には予め従業者証更新要求者20はその変更内容を更新申請書40に記入するものとする。更新申請書40には従来方式のように自分自身の顔写真を貼付して持参する。手数料としての証紙等を貼付する。更新申請書40は支社の総務部などの受付窓口に提出する。
【0053】
これらを前提にして、まず、図7に示すフローチャートのステップB1で、支社は従業者証更新要求者20が持参した更新申請書40を受理する。この際の更新申請書40には、転職、転居及び婚姻等により個人情報D2に変更がある場合には図2に示した更新申請書40の変更事項の欄にその内容が記載される。従って、登録事項に変更を伴う場合には、今回の従業者証30の発行に関して従業者証更新要求者20の個人情報D2の変更登録が必要になる。この更新申請書40の記載内容が適切であれば、その申請書40が受理される。
【0054】
この更新申請書40が受理されると、タッチパネル付きの撮影装置17が置かれた顔画像撮影室などに案内され、ステップB2で撮影者は図示しないキーボードによって従業者証更新要求者20の個人識別番号IDを入力した後に従業者証更新要求者20の顔面部位が撮影装置17により撮影される。この顔面部位の撮影によって顔画像データD1が得られる。
そして、ステップB3で撮影者によって従業者証更新要求者20の個人情報D2に変更が有るか無いかが確認される。具体的には、更新申請書40の「記載事項の変更の有無を確認する。この記載事項の変更の有無は撮影者が目視確認することのみならず、タッチパネルなどを押下することにより確認がなされる。これは、従業者証更新要求者20の個人情報D2に変更が有るか無いかを支社のコンピユータ3に認知させるためである。
【0055】
例えば、更新申請書40の「変更事項」の記載欄に個人情報D2の変更後の記載が有る場合には、撮影者によってタッチパネルの「変更有り」が押下されるので、従業者証更新要求者20の個人識別番号IDには、キー情報として従業者証更新要求者20の個人情報D2の変更「有」を示す「1」の識別フラグFGが付加される。また、更新申請書40の「変更事項」の記載欄が無記入の場合には、撮影者によってその「変更無し」が押下されるので、従業者証更新要求者20の個人情報D2の変更「無」を示す「0」の識別フラグFGが個人識別番号IDに付加される。
【0056】
また、従業者証更新要求者20は必要に応じて視力・聴力などの適正検査を受ける場合もある。その検査結果は更新申請書40に記載される場合もある。従って、従業者証更新要求者20の個人情報D2に変更が無い場合、すなわち、識別フラグFGが「0」の場合には、支社のコンピユータ3に自動更新指令が与えられるのでステップB4の本社照会処理に移行する。この例では支社のコンピユータ3から従業者証更新要求者20の個人情報D2の照会要求があったとき、本社で管理する従業者証更新要求者20の個人情報D2に更新不適格事由がない場合には支社のコンピユータ3へ更新許可が出力される。
【0057】
この本社照会処理は更新申請書40の記載内容の信頼性を高めるための処理であり、支社のコンピユータ3から本社のコンピユータ1に対して、その従業者証更新要求者20の個人情報D2が登録されているか、及び、その従業者証の有効期限や、更新時期等が照会される。この照会結果により、本社のコンピユータ1からその従業者証更新要求者20の個人情報D2が取り寄せられる。
そして、本社のコンピユータ1からの従業者証更新要求者20の個人情報D2とファイリング装置5からの従業者証更新要求者20の個人情報D2とが比較照合される。この比較照合の結果、従業者証30の記載事項に変更があるか再度検出される。その記載事項に訂正がある場合には、その変更が有った記載事項が訂正され、ファイリング装置5及び本社のID情報データベース15の登録内容が書き換えられる。
【0058】
この更新日及び有効期限等は本社からの更新許可が通知された時点で自動記録される。その後、この照会処理結果によって、支社のコンピユータ3から従業者証プリンタ6に対して従業者証30の更新発行を許可する更新許可情報が出力されるので、ステップB6に移行して従業者証更新要求者20の顔画像及び前回登録時の個人情報D2が生カード基板30’に画像形成される。
例えば、図6に示した従業者証プリンタ6では、生カード供給部42から1枚の従業者証用の生カード基板30’を取り出し、搬送ベルト装置41上で左側から右側にその生カード30基板’を搬送する。この間に画像形成部43によって従業者証更新要求者20の前回登録時の個人情報D2に基づいて氏名、住所、顔画像、個人識別番号、有効期限、更新日などが記録される。前回登録時の個人情報D2はファイリング装置5又はID情報データベース15から読み出される。
【0059】
そして、上述の項目が記録された生カード基板30’がカード供給手段60から保護シート付与部50に供給される。保護シート付与部50では、シート状の保護シート51が真空熱プレス装置52に供給される。この真空熱プレス装置52では、カード基板面と保護シート51とが位置合わせされ、その後、その生カード基板30’と保護シート51とが接着シートを介して加熱圧着される。そして、冷却部53で生カード基板30’が常温に至る程度に冷却される。これにより、新しい従業者証30が作成される。
その後、ステップB7に移行して新たな従業者証30が従業者証更新要求者20に発行される。この発行の際に従業者証台帳スキャナ19で更新申請書40の内容を全部読み取ってそのイメージデータD3をファイリング装置5に格納してもよい。
【0060】
また、ステップB3で従業者証更新要求者20の個人情報D2に変更が有る場合、すなわち、個人識別番号IDに付加された識別フラグFGが「1」の場合には支社のコンピユータ3からファイリング装置5に対して個人情報D2の書き換え要求情報が出力される。従って、ステップB5に移行して前回登録時の個人情報D2を書き換える。この際の書き換えは、支社の更新登録端末装置2を使用して更新申請書40の「変更事項」の欄の記載に基づいて、ファイリング装置5及びID情報データベース15の住所又は氏名を上書きするようになされる。その後、ステップB6に移行して従業者証更新要求者20の顔画像データD1及び更新後の個人情報D2を生カード基板30’に画像形成する。
【0061】
そして、ステップB7に移行して新たな従業者証30を発行する。この新たな従業者証30の発行を以て更新手続きを終了する。その後、ステップB8に移行して上記処理が全部終了したか否かが判断される。この際の判断は更新発行システム200の存否判断と等価であり、当該システム200が廃止にならない限りステップB1に戻って上記処理が繰り返される。
【0062】
このように、本実施形態としてのIDカードの更新発行システムを応用した従業者証更新発行システム200によれば、従業者証更新要求者20の住所、氏名、本籍地及び生年月日などの個人情報D2に変更がない場合には、ID情報データベース15による個人情報D2に基づいて従業者証プリンタ6により従業者証30が作成され、その個人情報D2に変更がある場合には更新登録端末装置2によってID情報データベース15の記録内容を書き換えた後に、その書き換え後の個人情報D2に基づいて従業者証30が作成される。
従って、従業者証30に記載される個人情報D2に変更がない場合には、ID情報データベース15内の個人情報D2を書き換える必要がないので、更新登録端末装置2を使用して登録し直さなければならない個人情報D2の書き換え量を大幅に削減することができる。
【0063】
これにより、住所、本籍地及び氏名などの個人情報D2が記載され、かつ、その顔画像が形成される従業者証30の自動更新発行システムを構築する場合に、その従業者証発行機関の労力の低減化を図ることができる。例えば、従業者証発行機関では、従業者証更新要求者20の個人情報D2の変更が無いものに関しては、その従業者証更新要求者20の顔画像及び前回登録時の個人情報D2をカード基板に画像形成して従業者証30を発行することができるので、更新発行システムの自動化が図れる。従って、従業者証30の更新登録業務の高効率化を図ることができる。
【0064】
また、従業者証発行機関では転職、転居及び婚姻等により個人情報D2に変更があった従業者証更新要求者20に関して、その変更内容を登録し直せばよいので、従業者証更新要求者20の数が増加した場合でも、その窓口業務が低減され、かつ、簡素化される。これにより、登録業務に多くの人員を配置しなくても済み、更新業務に係るコスト上昇を抑制することができる。
【0065】
この実施例では従業者証30の更新時に、ID情報データベース15又はファイリング装置5から読み出した前回のID従業者証更新要求者20の顔画像データD1を本人確認のために使用することができる。従って、初回発行時には本社で従業者証30を作成し、更新時には、支社で従業者証30を発行するような中央管理システムを構築することができる。
この例ではID情報データベース15を本社に設置し、支社に撮影装置17を置くような構成について説明したが、これに限られることはなく、本社に撮影装置17を置いて更新処理を行ってもよく、支社にID情報データベース15を置いて更新処理を行うようにしてもよい。
【0066】
このIDカードの更新発行システムは従業者証更新発行システム200の他にも、キャッシュカード、顔写真の入った社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許証などの自動更新発行システムを構成することができ、これらのIDカード30の更新発行を取り扱うカード発行機関の窓口業務を軽減することができる。
【0067】
(3)第2の実施例
図8は第2の実施例としての会員証更新発行システム300の構成例を示す概念図である。この例では本社と支社で複数の会員の個人情報D2を管理する場合であって、支社にID情報データベース15が設けられ、会員証31の更新時期が到来した者が、支社又は出張所で更新を申請した場合に、本社で照会処理がなされ、その照会結果に基づいて支社で会員証31を発行するようなされたものである。
この会員証更新発行システム300はカード利用者の住所、本籍地及び氏名などの個人情報D2が記載され、かつ、その顔画像が形成された会員証31を自動更新発行するシステムである。このシステム300では図8に示す3つの更新手続きルート#1〜#3が準備されている。
【0068】
ルート#1では会員証更新要求者が更新申請書40を出張所に持って行き更新手続きをするようになされる。出張所には分離型撮影装置21が備えられ、会員証更新要求者の顔画像が撮影され、顔画像データD1が得られる。分離型撮影装置21には入力手段11Aが接続され、更新申請書40の受付順に照会番号が入力されると共に、その更新申請書40の内容から個人識別番号(以下会員証番号という)ID及び記載事項変更の有無が入力される。この例では、会員証番号IDを入力すると、個人情報D2の記載事項の変更有無を示す「1」又は「0」の識別フラグが会員証番号IDに付加される。
【0069】
この顔画像データD1、会員証番号ID、照会番号及び記載事項変更の有無は光磁気ディスクなどの記録媒体(MO)22に記録され、その記録媒体22が支社に搬送される。支社には再生専用装置23が設けられ、記録媒体22から顔画像データD1などが読み出される。再生専用装置23にはLANなどのデータバス8が接続され、このデータバス8には更新登録端末装置2、会員証プリンタ61及び支社のコンピユータ3などが接続される。会員証プリンタ61については第1の実施例で説明した従業者証プリンタ6がそのまま適用できるので、その説明を省略する。
【0070】
支社のコンピユータ3にはID情報データベース15が接続され、個人情報D2、照会番号、会員証番号ID、発行年月日、有効期限が記録されている。支社のコンピユータ3では入力手段11Aによる会員証番号ID及び識別フラグFGが入力され、その会員証番号IDに付加された識別フラグFGが「1」の場合には更新登録端末装置2に対して個人情報D2の書き換え要求情報が出力され、識別フラグFGが「0」の場合にはID情報データベース15から再生専用装置23へ個人情報D2を転送するような制御がなされる。この際に事前に更新登録端末装置2によってID情報データベース15を更新しておいてもよい(図15参照)。
【0071】
支社のコンピユータ3には通信回線7を介して本社のコンピユータ1が接続され、支社から更新可否の問い合わせがなされる。本社で管理する会員の記録欄に退会、違法行為等の更新不適格事由が無ければ支社に対して更新許可が発行される。本社のコンピユータ1から支社のコンピユータ3へ更新許可がなされると、ID情報データベース15の記録内容が更新される。例えば、個人情報D2の記載事項に変更があった場合のみ、更新登録端末装置2を使用して個人情報D2が書き換えられると共に、照会番号、会員証番号ID、発行年月日及び有効期限が登録される。記載変更事項としては住所、氏名、本籍地、生年月日等が対象となる。
【0072】
この個人情報D2の記載事項に変更がない場合は、更新登録端末装置2を使用することなく、本社のコンピユータ1から支社のコンピユータ3へ更新許可がなされた時点で、個人情報D2を除く照会番号、会員証番号ID、発行年月日及び有効期限が自動的にID情報データベース15で更新記録される(以下、支社における更新処理という)。
上述の記録媒体22から読み出した顔画像データD1とID情報データベース15からの個人情報D2は会員証プリンタ61に転送される。会員証プリンタ61では顔画像データD1と個人情報D2とに基づいて新たな会員証31が作成され、支社から会員証更新要求者へ新たな会員証31が発行される。
【0073】
また、ルート#2では会員証更新要求者が顔画像付きの更新申請書40を支社へ持って行き更新手続きをするようになされる。支社のデータバス8には複写撮影装置24が接続され、更新申請書40から会員証更新要求者の顔画像が複写されて顔画像データD1が得られる。複写撮影装置24には入力手段としてのスキャナ29が接続され、更新申請書40が給紙されると、会員証番号ID、発行日、照会番号及び記載変更事項などの記録内容が読み取られる。その後、上述した支社における更新処理がなされる。
この更新後の個人情報D2と更新申請書40から複写された顔画像データD1(以下複写顔画像データD1’という)は、会員証プリンタ61に転送される。会員証プリンタ61では複写顔画像データD1’と個人情報D2とに基づいて新たな会員証31が作成され、支社から会員証更新要求者へ新たな会員証31が発行される。
【0074】
更に、ルート#3では会員証更新要求者が更新申請書40を支社へ持って行き、直接その場で顔画像を撮影して更新手続きをするようになされる。支社のデータバス8には直撮撮影装置25が接続され、会員証更新要求者の顔画像が撮影される。直撮撮影装置25には入力手段11Bが接続され、更新申請書40の内容から会員証番号ID及び記載事項変更の有無が入力される。この例でも、会員証番号IDを入力すると、個人情報D2の記載事項の変更有無を示す「1」又は「0」の識別フラグが会員証番号IDに付加される。このルート#3での照会番号は直撮撮影装置25の設置数によって更新申請書40の受付順に照会番号が入力される場合と、支社のコンピユータ3によって自動発番される場合とがある。後者は直撮撮影装置25が1つの場所に複数設けられた場合である。支社のコンピユータ3では照会番号の採番と共に更新処理がなされる。
【0075】
この更新後の個人情報D2と直接撮影した顔画像データD1は、会員証プリンタ61に転送される。会員証プリンタ61では顔画像データD1と個人情報D2とに基づいて新たな会員証31が作成され、支社から会員証更新要求者へ新たな会員証31が発行される。
【0076】
続いて、IDカード更新発行方法に関して当該システム300の第1の処理例について説明をする。図9は分離型撮影装置21における処理例を示すフローチャートである。この例では会員証更新要求者が更新申請書40を出張所に持って行き、更新手続きルート#1により更新処理をする場合を想定する。
まず、会員証更新要求者が更新申請書40を出張所に提出すると、ステップC1で分離型撮影装置21に接続された入力手段11Aを使用して担当者により発行日が入力され、ステップC2で会員証番号IDが入力され、ステップC3で照会番号が入力される。照会番号は当該出張所に割り当てられた場所コードと、当日の受付番号などを組み合わせた番号が自動的に採番される。
【0077】
更に、ステップC4で担当者によって入力手段11Aを介し、会員証更新要求者の個人情報D2の記載事項に変更が有るか否かが入力される。例えば、タッチパネルなどに記載事項変更の有無が表示され、その記載事項に変更が有る場合には「有」をタッチすると、記載事項変更=「有」を示す識別フラグFG=「1」が会員証番号IDに付加される。記載事項に変更が無い場合には「無」をタッチすると、記載事項変更=「無」を示す識別フラグFG=「0」が会員証番号IDに付加される。
【0078】
その後、ステップC5で分離型撮影装置21によって会員証更新要求者の顔画像が撮影される。そして、ステップC6で会員証更新要求者の顔画像が良好に撮影されたか否かが担当者によって判断される。その顔画像が良好に撮影された場合には、ステップC7に移行して光磁気ディスクなどの記録媒体(MO)22に顔画像データD1が記録される。この記録媒体22には顔画像データD1の他に会員証番号ID、発行日、照会番号、記載変更事項の有無及び顔画像データD1が記録される。
【0079】
その後、ステップC8に移行して当日に来所した会員証更新要求者の撮影が全部終了したかが判断される。全部撮影が済んだ場合には当日の撮影を終了する。全部撮影が済んでいない場合にはステップC1に戻って他の会員証更新要求者に関して撮影処理が繰り返される。複数の会員証更新要求者の会員証番号ID、発行日、照会番号、記載事項変更の有無及び顔画像データD1が記録媒体22に記録されると、その記録媒体22は出張所から支社へ送られる。
【0080】
図10は再生専用装置23における処理例を示すフローチャートである。図11は支社のコンピユータ3における処理例(その1)を示すフローチャートである。この例では更新手続きルート#1における更新処理を支社で行う場合を前提とする。まず、出張所から送られてきた記録媒体22をステップD1で再生専用装置23にセットする。その後、ステップD2で記録媒体22から各々の会員証更新要求者の会員証番号ID、発行日、照会番号、記載事項変更の有無及び顔画像データD1(以下これらを総称して単に会員データという)が読み出される。
【0081】
この例では、記録媒体22から読み出された会員証番号IDに基づいて、順に会員証作成対象者の会員証番号IDを選択する。そして、ステップD3で再生専用装置23から支社のコンピユータ3に対して会員証31の作成対象者の会員データを順次照会する。この際に顔画像データD1を除く会員証番号ID、発行日、照会番号、記載事項変更の有無が支社のコンピユータ3に通知される。もちろん、顔画像データD1を照会項目に入れてもよい。
【0082】
例えば、図11に示すフローチャートのステップE1に移行して支社のコンピユータ3は再生専用装置23からの照会要求を受付ける。その後、ステップE2で会員データが更新済みか否かを判断する。この際の判断は、まず、再生専用装置23から照会要求があった会員データとID情報データベース15から読み出した会員データとが比較される。例えば、ID情報データベース15による発行日や有効期限と、照会要求があった会員データによる発行日や有効期限となどが比較される。この比較結果でID情報データベース15の会員データの記録内容が古く、照会要求があった会員データが新しい場合には「未更新」と判断される。反対にID情報データベース15の会員データが記録内容と、照会要求があった会員データとが同じ場合には既に更新がなされているので、「更新済み」と判断される。
【0083】
この会員データが更新済みの場合にはステップE7に移行する。会員データが更新済みでない場合にはステップE3に移行して、記載変更事項があるか否かを判断する。この判断は会員証番号IDに付加された識別フラグFG=「1」又は「0」を識別することによりなされる。この識別フラグFGが「0」で記載変更事項がない場合にはステップE4に移行して本社のコンピユータ1に発行許可を問い合わせる。本社のコンピユータ1では会員の個人情報D2に更新不適格事由がない場合には支社のコンピユータ3へ更新許可(発行許可)が出力され、その個人情報D2に更新不適格事由が存在する場合には発行拒否が出力される。
【0084】
従って、ステップE5で支社のコンピユータ3によって、本社のコンピユータ1から発行許可が得られたかが判断される。本社のコンピユータ1から発行許可がなされたら、ステップE6に移行してID情報データベース15内の個人情報D2を除く発行日、照会番号、有効期限等の記録内容が更新(書き換える)される。前回登録時の記載事項に変更がなく個人情報D2の書き換えが必要ないからである。
【0085】
その後、ステップE7に移行してID情報データベース15から再生専用装置23へ更新後の会員データが支社のコンピユータ3によって読み出される。そして、ステップE8に移行して再生専用装置23に対して照会結果=「更新許可」が返信される。なお、ステップE3で識別フラグFG=「1」で記載変更事項がある場合及びステップE5で本社のコンピユータ1から発行拒否が通知された場合には、ステップE9に移行して照会結果に関するエラー原因が表示される。前者は記載事項に変更があるにも関わらず、未だ個人情報D2の書き換えがなされていないためであり、後者の場合には会員の個人情報D2に更新不適格事由が存在するからである。識別フラグFG=「1」の場合には支社のコンピユータ3から更新登録端末装置2に対して記載事項変更要求が発行される。この更新登録端末装置2における処理例については図15において説明をする。
【0086】
上述の支社のコンピユータ3から再生専用装置23へ照会結果が通知されると、図10のフローチャートのステップD4に戻って、再生専用装置23により照会結果が判断される。この照会結果で更新発行が許可された場合には、ID情報データベース15から読み出した更新後の会員データ及び記録媒体22からの顔画像データD1が会員証プリンタ61に出力される。この照会結果が更新不可の場合にはステップD6に移行して更新不可のエラー原因がディスプレイなどに表示される。
【0087】
そして、ステップD7に移行して記録媒体22に記録された複数の会員証更新要求者の更新処理が全部終了したか否かが再生専用装置23によって判断される。この際の判断は記録媒体22の記録領域の終了フラグなどを検出することによりなされる。その更新処理が全部終了していない場合にはステップD2に戻ってステップD2〜ステップD5を実行する。その更新処理が全部終了した場合にはステップD8に移行して記録媒体22を取り出す。これにより、更新手続きルート#1に係る出張所からの記録媒体22に基づく会員証31の作成処理を終了する。
【0088】
続いて、IDカード更新発行方法に関して当該システム300の第2の処理例について説明をする。図12は複写撮影装置24における処理例を示すフローチャートである。この例では会員証更新要求者が顔画像付きの更新申請書40を支社に持って行き、更新手続きルート#2により更新処理をする場合を想定する。
これを前提にして、まず、会員証更新要求者が更新申請書40を支社に提出すると、図12に示すフローチャートのステップF1で担当者は更新申請書40をスキャナ29にセットする。スキャナ29は更新申請書40を給紙する。その後、ステップF2でスキャナ29によって更新申請書40から会員証番号ID、発行日、照会番号、記載事項変更の有無が読み取られる。
この際の記載事項変更の有無は更新申請書40を事前に仕分けしておき、操作モードによってその有無を自動的に検知する、又は、記載事項変更有り専用の複写撮影装置及び記載事項変更無しの複写専用装置とを使い分けることにより、記載事項の変更の有無を検知するようにしてもよい。
【0089】
この例では、ステップF3で更新申請書40に貼付してある顔画像が複写されて複写撮影装置24内に取り込まれる。その後、ステップF4で複写撮影装置24から支社のコンピユータ3へ会員データが照会される。照会項目は会員証番号ID、発行日、記載事項変更の有無などである。この際の支社での照会及び更新処理は図11に示したフローチャートによる処理例に従って行われるので、その説明を省略する。
【0090】
従って、ステップF5で支社のコンピユータ3から照会結果を受理した複写撮影装置24では、その照会結果が更新許可であるか否かが判断される。その照会結果で更新発行が許可された場合には、ステップF6に移行してID情報データベース15からの更新後の会員データ及び更新申請書40から複写した顔画像データD1が複写撮影装置24から会員証プリンタ61へ転送される。なお、支社のコンピユータ3から照会結果が更新不可の場合にはステップF7に移行して更新不可のエラー原因がディスプレイなどに表示される。この場合に、ID情報データベース15の記録内容が更新されていない場合が想定されるからである。
【0091】
その後、ステップF8に移行してスキャナ29から更新申請書40が排紙される。そして、ステップF9に移行して複写による複数の会員証更新要求者の更新処理が全部終了したか否かが複写撮影装置24によって判断される。その更新処理が全部終了していない場合にはステップF1に戻ってステップF1〜ステップF8を実行する。その更新処理が全部終了した場合には会員証31の作成を終了する。これにより、更新手続きルート#2による会員証31の作成処理を終了する。
【0092】
続いて、IDカード更新発行方法に関して当該システム300の第3の処理例について説明をする。図13は直撮撮影装置25における処理例を示すフローチャートである。この例では会員証更新要求者が更新申請書40を支社に持って行き、支社で直接、顔画像を撮影する更新手続きルート#3により更新処理をする場合を想定する。
【0093】
これを前提にして、まず、ステップG1では発行日として当日のコンピユータによる日付が自動的に入力される。その後、ステップG2で入力手段11Bにより会員証番号IDを入力する。そして、ステップG3で会員証更新要求者の顔画像が直撮撮影装置25によって撮影される。その後、ステップG4で支社のコンピユータ3によって照会番号が発番管理されているか判断される。これは同じ場所に複数台の直撮撮影装置25が配置されたような場合には、個々の直撮撮影装置25で照会番号を採番するのは難しく、このような場合に支社のコンピユータ3で照会番号の採番処理を行った方が効率良く行えるからである。
【0094】
従って、ステップG4で照会番号が支社のコンピユータ3で発番管理されていない場合には、ステップG5に移行して、直撮撮影装置25により照会番号が自動発番される。直撮撮影装置25が1台の場合には、当該直撮撮影装置25又は支社のコンピユータ3のどちらか一方で管理すればよい。なお、ステップG4で支社のコンピユータ3で照会番号の採番管理していると判断された場合にはステップG5は省略され、ステップG6に移行する。
このステップG6では直撮撮影装置25から支社のコンピユータ3へ会員データが照会される。照会項目は会員証番号ID、発行日、記載事項変更の有無などである。この際の支社での照会及び更新処理は図11に示したフローチャートによる処理例に従って行われるので、その説明を省略する。
【0095】
従って、ステップG7で支社のコンピユータ3から照会結果を受理した直撮撮影装置25では、その照会結果が更新許可であるか否かが判断される。その照会結果で更新発行が許可された場合には、ステップG8に移行してID情報データベース15からの更新後の会員データ及び更新申請書40から複写した顔画像データD1が直撮撮影装置25から会員証プリンタ61へ転送される。なお、支社のコンピユータ3から照会結果が更新不可の場合にはステップG9に移行して更新不可のエラー原因がディスプレイなどに表示される。この場合に、ID情報データベース15の記録内容が更新されていない場合が想定されるからである。
【0096】
その後、ステップG10に移行して複数の会員証更新要求者の更新処理が全部終了したか否かが直撮撮影装置25によって判断される。その更新処理が全部終了していない場合にはステップG2に戻ってステップG2〜ステップG8を実行する。その更新処理が全部終了した場合には会員証31の作成を終了する。これにより、更新手続きルート#3による会員証31の作成処理を終了する。
【0097】
続いて、IDカード更新発行方法に関して当該システム300の第4の処理例について説明をする。図14は支社のコンピユータ3の処理例(その3)を示すフローチャートである。この例では上述した更新手続きルート#3において、直撮撮影装置25が複数台設けられた場合を想定する。これは支社で更新件数を多く処理するために1つの場所に複数台の顔画像撮影装置が並列に稼働されるが、個々の直撮撮影装置25の進捗状況にばら付きが生ずることから、当日の照会番号を連番で採番することが難しい。これに対処するための処理である。
【0098】
これを前提にして、まず、図14に示すフローチャートのステップH1で支社のコンピユータ3は直撮撮影装置25による照会要求を受付ける。その後、ステップH2で会員データが更新済みか否かが支社のコンピユータ3によって判断される。この際の判断は更新手続きルート#1で述べた通りである。直撮撮影装置25による会員データが更新新済みの場合にはステップH9に移行する。この会員データが更新新済みでない場合にはステップH3に移行して、個人情報D2の記載事項に変更があるか否かが支社のコンピユータ3によって判断される。この際の判断は更新手続きルート#1で述べた通りである。
【0099】
従って、個人情報D2に記載事項に変更がない場合にはステップH4に移行して支社のコンピユータ3から本社のコンピユータ1へ発行許可が問い合わされる。その後、ステップH5に移行して本社のコンピユータ1から発行許可が得られたかが支社のコンピユータ3によって判断される。本社のコンピユータ1から発行許可が得られたら、ステップH6に移行して支社のコンピユータ3で照会番号の採番管理している撮影装置からの照会要求か否かが判断される。この際の撮影装置からの照会要求に関しては、例えば、会員証更新要求者の顔画像が直撮撮影装置25で撮影されたものか、あるいは、その他の撮影装置で撮影されたものかが支社のコンピユータ3によって判断される。この例で直撮撮影装置25の場合には支社のコンピユータ3で照会番号を付与する必要があるからである。
【0100】
従って、直撮撮影装置25で会員証更新要求者の顔画像が撮影された場合にはステップH7に移行して支社のコンピユータ3により照会番号の自動発番が行われる。直撮撮影装置25による撮影ではない場合にはステップH8に移行する。ステップH8ではID情報データベース15内の個人情報D2を除く発行日、照会番号、有効期限等の記録内容が更新(書き換える)される。その後、ステップH9ではID情報データベース15から更新後の会員データが直撮撮影装置25に読み出される。
【0101】
そして、ステップH10に移行して直撮撮影装置25に対して照会結果=「更新許可」が返信される。なお、ステップH3で記載変更事項がある場合及びステップH5で本社のコンピユータ1から発行拒否が通知された場合には、ステップH11に移行して照会結果に関するエラー原因が表示される。前者は記載事項に変更があるにも関わらず、未だ個人情報D2の書き換えがなされていないためであり、後者の場合には会員の個人情報D2に更新不適格事由が存在するからである。
【0102】
続いて、IDカード更新発行方法に関して当該システム300の第5の処理例について説明をする。図15は更新登録端末装置2における処理例を示すフローチャートである。図16は支社のコンピユータ3における処理例(その3)を示すフローチャートである。
この例では上述した更新手続きルート#1〜#3において、個人情報D2の記載事項に変更が有る場合であって、更新登録端末装置2によりID情報データベース15の内容を書き換える場合を想定する。もちろん、支社で更新申請書40を受理したときに、予め個人情報D2に変更がある更新申請書40と個人情報D2に変更がない更新申請書40とに分類され、個人情報D2に変更がある場合には、その変更がある更新申請書40に基づいてID情報データベース15の個人情報D2の記録内容が書き換えられる。
【0103】
これを前提にして、図15に示すフローチャートのステップJ1で担当者によって更新申請書40の束から記載事項変更有りの更新申請書40が取り出される。その後、ステップJ2で更新申請書40に記載されている会員証番号IDが、更新登録端末装置2を使用して担当者により入力される。そして、ステップJ3ではその会員証番号IDで支社のコンピユータ3で管理されているID情報データベース15が検索される。その後、ステップJ4で当該会員の現登録データがID情報データベース15から更新登録端末装置2にロードされ、ステップJ5で現登録データがディスプレイなどに表示される。ここで現登録データとは前回登録された会員証更新要求者の個人情報D2、会員証番号ID、発行日、照会番号及び顔画像データD1などを総称したものをいう。
【0104】
そして、担当者はステップJ6で更新登録端末装置2へ住所、氏名、本籍地、又は生年月日等の記載事項の変更後の個人情報D2を更新データとして入力した後に、ステップJ7で記載事項変更後の会員データ(以下会員新データという)を支社のコンピユータ3にアップロードする。これにより、ステップJ8では支社のコンピユータ3によりID情報データベース15の記録内容が書き換えられる(更新処理)。
例えば、このID情報データベース15の記録内容の書き換えに先立って図16のフローチャートのステップK1に移行して支社のコンピユータ3は更新要求を受け付けた後に、ステップK2で更新登録端末装置2から会員新データを受信する。その後、ステップK3で本社のコンピユータ1にID情報データベース15の記録内容を書き換えて良いかの更新可否を問い合わせる。支社のコンピユータ3から会員証更新要求者の個人情報D2の照会要求があったとき、本社で管理する従業者証更新要求者の個人情報D2に更新不適格事由がない場合には支社のコンピユータ3へ更新許可が出力される。
【0105】
上述の問い合わせに対してステップK4で本社のコンピユータ1から支社のコンピユータ3へ更新許可の通知がなされた場合にはステップK5に移行して会員新データでID情報データベース15を更新する。ID情報データベース15内では前回の登録内容である個人情報D2、発行日、照会番号、有効期限等の記録内容が書き換えられる。その後、ステップK6に移行して支社のコンピユータ3から更新登録端末装置2へ更新の結果である「正常更新」が返信される。なお、ステップK4で本社のコンピユータ1から更新許可が得られない場合には、ステップK7に移行して更新登録端末装置2に「更新不可」及び「更新不可理由」が返信される。該当する会員の個人情報D2に更新不適格事由が存在するからである。
【0106】
その後、ステップJ9で更新結果が表示される。そして、ステップJ10に移行して記載事項変更有りの更新申請書40についてID情報データベース15の書き換えが全部済んだか否かが担当者によって判断される。それが全部済んだ場合には更新登録処理を終了する。それが全部済んでいない場合にはステップJ1に戻ってステップJ1〜ステップJ9を実行する。
【0107】
この例では、支社コンピユータから本社のコンピユータ1へその会員の個人情報D2を照会要求するときに、まず、その会員の個人情報D2に係るID情報データベース15が更新されているかが検索され、ID情報データベース15が既に更新されている場合には、本社への照会要求を中止するようになされる。これは、1件の個人情報D2に関して何度も本部へ照会要求が行われたような場合に、2度目以降の要求に対しては本社照会に移行せずに、ID情報データベース15に基づいて更新許可を支社のコンピユータ3から更新登録端末装置2などに更新許可を通知できるからである。これにより、支社と本社との間の通信混雑を緩和することができるばかりか、本社への無駄なアクセスを防止できる。
【0108】
この例の会員証更新発行システムは、キャッシュカード、顔写真の入った社員証、従業者証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許証などの自動更新発行システムにも適用することができる。もちろん、これらのIDカード30の更新発行を取り扱うカード発行機関の窓口業務の労力を軽減することができる。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のIDカードの第1及び第2の更新発行システムによれば、カード利用者の住所、氏名などの個人情報に変更がない場合にはデータベースにIDカードの有効期限を自動更新し、当該データベースによる個人情報に基づいてIDカードを作成し、その個人情報に変更がある場合には更新登録手段によってデータベースの記録内容を更新した後の個人情報に基づいてIDカードを作成するようになされるものである。
この構成によって、IDカードに記載される個人情報に変更がない場合には、データベース内の個人情報を書き換える必要がないので、更新登録手段を使用して登録し直さなければならない個人情報の書き換え量を大幅に削減することができる。従って、キャッシュカード、顔写真の入った会員証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許証などの更新発行を取り扱う窓口業務の労力の低減化を図ることができる。
【0110】
本発明のIDカードの第3の更新発行システムによれば、個人識別情報に対応するデータベースの個人情報が未更新登録と判定された場合で、かつ変更有無識別情報が書き換え変更有りを示している場合には、エラー原因を個人情報制御手段に送付するようになされる。
また、本発明のIDカードの第4の更新発行システムによれば、個人識別情報に対応するデータベースの個人情報が未更新登録と判定された場合で、かつ変更有無識別情報が書き換え変更有りを示している場合には、個人識別情報に対応するIDカードを作成しないようになされる。
【0111】
この構成によって、カード更新要求者の個人情報の更新不適格事由等のエラー原因を表示できるので、個人情報に更新不適格事由が存在する場合は、IDカードの発行を拒否できるようになるので、IDカードの更新発行システムの簡略化及びその自動化に加えて、IDカードの更新登録業務の高効率化を図ることができる。従って、カード更新要求者の数が増加した場合でも、窓口業務は低減され、かつ、簡素化される。これにより、登録業務に多くの人員を配置しなくても済み、更新業務に係るコスト上昇を抑制することができる。
【0112】
この発明は、キャッシュカード、顔写真の入った会員証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種運転免許証などの更新発行システムに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態としてのIDカード更新発行システム100の構成例を示すブロック図である。
【図2】そのシステム100で使用する更新申請書40の構成例を示すイメージ図である。
【図3】IDカード更新発行システム100における処理例を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施例としての従業者証更新発行システム200で作成されるIDカードとしての従業者証30の構成例を示すイメージ図である。
【図5】IDカード更新発行システムを応用した従業者証更新発行システム200の構成例を示す概念図である。
【図6】そのシステム200で使用する従業者証プリンタ6の構成例を示すブロック図である。
【図7】従業者証更新発行システム200の処理例を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施例としての会員証更新発行システム300の構成例を示す概念図である。
【図9】分離型撮影装置21における処理例を示すフローチャートである。
【図10】再生専用装置23における処理例を示すフローチャートである。
【図11】支社のコンピユータ3における処理例(その1)を示すフローチャートである。
【図12】複写撮影装置24における処理例を示すフローチャートである。
【図13】直撮撮影装置25における処理例を示すフローチャートである。
【図14】支社のコンピユータ3における処理例(その2)を示すフローチャートである。
【図15】更新登録端末装置2における処理例を示すフローチャートである。
【図16】支社のコンピユータ3における処理例(その3)を示すフローチャートである。
【図17】従来方式の従業者証発行システム10の構成例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 本社のコンピユータ(本部用の制御手段)
2 更新登録端末装置(更新登録手段)
3 支社のコンピユータ(支部用の制御手段)
5 ファイリング装置
6 従業者証プリンタ(カード作成手段)
7 通信回線
11 入力手段
12 撮影手段
13 制御手段
14 カード作成手段
15 ID情報データベース
16 更新登録手段
21 分離型撮影装置
22 記録媒体
23 再生専用装置
24 複写撮影装置
25 直撮撮影装置
30 従業者証(IDカード)
31 会員証(IDカード)
40 更新申請書
61 会員証プリンタ(カード作成手段)
100 IDカード更新発行システム
200 従業者証更新発行システム
300 会員証更新発行システム
Claims (6)
- カード利用者の住所、氏名などの個人情報が記載され、かつ、その顔画像が形成されたIDカードを更新発行するシステムにおいて、
少なくとも、IDカードの発行に関して得た前記カード利用者の個人情報を記録するデータベースと、
前記データベースの記録内容を書き換える更新登録手段と、
前記IDカードに記載される個人情報に変更がない場合には前記データベースにIDカードの有効期限を自動更新し、当該データベースによる個人情報に基づいてIDカードを作成し、
前記個人情報に変更がある場合には前記更新登録手段によってデータベースの記録内容を更新した後の個人情報に基づいてIDカードを作成するカード作成手段とを備えることを特徴とするIDカードの更新発行システム。 - カード利用者の住所、氏名などの個人情報が記載され、かつ、その顔画像が形成されたIDカードを更新発行するシステムにおいて、
少なくとも、IDカードの発行に関して得た前記カード利用者の個人情報を記録するデータベースを有し、
前記IDカードに記載される個人情報に変更がない場合には前記データベースにIDカードの有効期限を自動更新し、当該データベースによる個人情報に基づいてIDカードを作成し、
前記個人情報に変更がある場合には前記データベースの記録内容を書き換える更新登録手段によってデータベースの記録内容を更新した後の個人情報に基づいてIDカードを作成することを特徴とするIDカードの更新発行システム。 - 前記カード利用者の個人識別番号を入力すると共に、該カード利用者の個人情報の記載事項の変更有無を示す識別情報を前記個人識別番号に付加する入力手段と、
前記入力手段による前記個人識別番号及び識別情報を入力し、該個人識別番号に付加された識別情報が記載事項変更有りを示す場合には前記更新登録手段に対して個人情報の書き換え要求情報を出力し、
前記識別情報が記載事項変更無しを示す場合には前記データベースからカード作成手段へ個人情報を転送する制御手段とが設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のいずれかのIDカードの更新発行システム。 - 前記制御手段は、
前回のIDカードの発行に関して得た前記IDカード利用者の個人識別番号と、
今回のIDカードの更新に際して得た前記IDカード更新要求者の個人識別番号とを比較照合し、該比較照合結果に基づいて前記データベースからカード作成手段へ個人情報を転送することを特徴とする請求項3に記載のIDカードの更新発行システム。 - カード利用者の住所、氏名などの個人情報が記載され、かつ、その顔画像が形成されたIDカードを更新発行するシステムにおいて、
少なくとも、IDカードの発行に関して得た前記カード利用者の個人情報を記録するデータベースと、
前記データベースの記録内容を書き換える更新登録手段と、
前記データベースの個人情報が更新登録済みか否かを判定する判定手段と、
前記個人情報に対応付けられた個人識別番号と、前記データベースの前記個人情報が前記更新登録手段により書き換え変更されるべきかを示す変更有無識別情報とを前記判定手段に送る個人情報制御手段とを有し、
前記判定手段に送られた個人識別情報に対応する前記データベースの個人情報が更新登録済みと判定された場合には、前記更新登録手段によって前記データベースの記録内容を更新した後の個人情報に基づいてIDカードを作成し、
前記判定手段に送られた個人識別情報に対応する前記データベースの個人情報が未更新 登録と判定された場合で、かつ前記判定手段に送られた前記変更有無識別情報が書き換え変更無しを示している場合には、前記データベースのIDカードの有効期限を自動更新登録し、当該データベースによる個人情報に基づいてIDカードを作成し、
前記判定手段に送られた個人識別情報に対応する前記データベースの個人情報が未更新登録と判定された場合で、かつ前記判定手段に送られた前記変更有無識別情報が書き換え変更有りを示している場合には、エラー原因を前記個人情報制御手段に送付することを特徴とするIDカードの更新発行システム。 - カード利用者の住所、氏名などの個人情報が記載され、かつ、その顔画像が形成されたIDカードを更新発行するシステムにおいて、
少なくとも、IDカードの発行に関して得た前記カード利用者の個人情報を記録するデータベースと、
前記データベースの記録内容を書き換える更新登録手段と、
前記データベースの個人情報が更新登録済みか否かを判定する判定手段と、
前記個人情報に対応付けられた個人識別番号と、前記データベースの前記個人情報が前記更新登録手段により書き換え変更されるべきかを示す変更有無識別情報とを前記判定手段に送る個人情報制御手段とを有し、
前記判定手段に送られた個人識別情報に対応する前記データベースの個人情報が更新登録済みと判定された場合には、前記更新登録手段によって前記データベースの記録内容を更新した後の個人情報に基づいてIDカードを作成し、
前記判定手段に送られた個人識別情報に対応する前記データベースの個人情報が未更新登録と判定された場合で、かつ前記判定手段に送られた前記変更有無識別情報が書き換え変更無しを示している場合には、前記データベースのIDカードの有効期限を自動更新登録し、当該データベースによる個人情報に基づいてIDカードを作成し、
前記判定手段に送られた個人識別情報に対応する前記データベースの個人情報が未更新登録と判定された場合で、かつ前記判定手段に送られた前記変更有無識別情報が書き換え変更有りを示している場合には、前記個人識別情報に対応するIDカードを作成しないことを特徴とするIDカードの更新発行システム。
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