JP2000177283A - Idカードの発行システム及びその発行方法 - Google Patents

Idカードの発行システム及びその発行方法

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JP2000177283A
JP2000177283A JP35670798A JP35670798A JP2000177283A JP 2000177283 A JP2000177283 A JP 2000177283A JP 35670798 A JP35670798 A JP 35670798A JP 35670798 A JP35670798 A JP 35670798A JP 2000177283 A JP2000177283 A JP 2000177283A
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Masaharu Oguri
雅治 小栗
Kiyoshi Arakawa
潔 荒川
Hiroshi Kinoshita
洋 木之下
Takeshi Katsuta
剛 勝田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カード所有者が持参したその更新通知時の書類
をそのままIDカードの更新申請書として使用できるよ
うにすると共に、IDカードの更新システムを簡素化で
きるようにする。 【解決手段】カード所有者20の顔画像を撮影して顔画
像データD1を取得する撮影手段11と、そのカード所
有者20の個人情報D2を入力する入力手段12と、そ
の顔画像データD1及び個人情報D2を記録保管する記
憶手段13と、この記憶手段13に記録されたカード所
有者20の個人情報D2及び顔画像データD1に基づい
て更新通知時の書類を作成する書類作成手段14と、こ
の書類作成手段14により作成された更新通知時の書類
及び該カード所有者20の旧IDカード30に基づいて
新たなIDカード30を作成するカード作成手段15と
を備え、カード所有者20の更新時期に基づいて書類作
成手段14による更新通知時の書類をカード所有者20
に送付するようになされたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、IDカードの発
行システム及びその発行方法に関するものであり、詳し
くは、顔写真の入った、図書館利用カード、キャッシュ
カード、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登
録証及び各種運転免許証などのIDカード更新システム
及びその更新方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、顔写真の入った、図書館利用カー
ド、キャッシュカード、従業者証、社員証、会員証、学
生証、外国人登録証及び各種運転免許証などのIDカー
ド発行システムが使用される場合が多くなってきた。例
えば、従業者数の多い企業では従業者証発行システムが
採用される場合が多い。このシステムでは、本社にコン
ピユータが設けられ、そのコンピユータには支社に配属
された従業者の個人情報が登録されている。
【0003】ここで、個人情報とは氏名、住所、生年月
日、従業者証の交付年月日及びその有効期限等をいう。
そして、従業者証の有効期限が満了する場合には、支社
からその者へ従業者証の更新時期が到来したことが通知
される。この通知を受けた者が、その更新手続きをする
場合に、本社又は支社に出向し、本社のコンピユータに
その従業者の個人情報が照会され、この照会結果によ
り、その従業者が本社に登録された者であることが確認
されると、本社又は支社で従業者証を発行するようなさ
れる。
【0004】図21は更新通知時の書類(以下更新連絡
書という)9の構成例を示すイメージ図である。図21
に示す更新連絡書9は葉書に所定事項を印刷したもので
ある。この葉書表面には、例えば、郵便手数料提示欄、
7桁の住所番号表示欄が割り当てられ、カード利用者へ
の宛名及び住所が印字される。この葉書表面の中段には
「更新連絡書」の文字が記載され、その下方領域には、
例えば「現在使用されています○○○従業者証は○月○
日で期限切れとなります。更新を希望される場合には○
年○月○日までに本社又は支社において更新手続きを行
って下さい。」旨の内容が記載されている。裏面には本
社又は支社の名称及び住所などが印字される。
【0005】図22はこの種の更新連絡書に基づいて従
業者証30を発行するシステム(以下従業者証発行シス
テムという)10の構成例を示す概念図である。図22
に示す従業者証発行システム10はデータバス8を有し
ている。このデータバス8には例えば本社のコンピユー
タ1、従業者証登録用の端末装置2、撮影装置4、ファ
イリング装置5及び従業者証プリンタ6が接続されてい
る。このシステム10では、まず、従業者証30の更新
時期を迎えた者(以下カード所有者という)20は従業
者証の更新申請書99に氏名、住所などの必要事項を記
載し、その更新申請書99に自分自身の顔写真、必要に
応じて手数料としての証紙等を貼付した後に、その更新
申請書99を本社の総務部などの受付窓口に提出する。
【0006】ここで、カード所有者20は必要に応じて
視力・聴力などの適正検査を受ける場合もある。その検
査結果は更新申請書99に記載される場合もある。この
更新申請書99の記載内容が適切であれば、その更新申
請書99が受理される。
【0007】その後、本社の窓口では本社のコンピユー
タ1に接続された従業者証登録用の端末装置2などにそ
のカード所有者20の個人認識番号IDが入力され、本
社のコンピユータ1に対して、そのカード所有者20の
個人認識番号IDに係る個人情報D2が登録されている
かが照会される。
【0008】そして、本社のコンピユータ1から照会結
果が得られ、その照会結果によってその者の個人情報D
2が正しく登録されていることが確認されると、カード
所有者20は、その更新申請書99を持って例えば撮影
室に行く。その撮影室には専属の撮影者が配置されてい
る場合が多く、その撮影者はカード所有者20から更新
申請書99を受取り、撮影装置4にカード所有者20の
個人認識番号IDを入力する。その後、撮影装置4によ
ってカード所有者20の顔画像が撮影され、更新申請書
99の記録内容が図示しないイメージスキャナなどによ
って読み取られる。このカード所有者20の顔画像デー
タD1と更新申請書99のイメージデータD3はファイ
リング装置5に転送されて保管される。
【0009】一方、カード所有者20の顔画像データD
1と個人認識番号IDは従業者証(IDカード)プリン
タ6に転送され、従業者証用の生カード基板にカード所
有者20の氏名、住所、顔画像、個人認識番号、有効期
限、再発行日などが画像形成されて、新しい従業者証3
0が作成される。その後、その従業者証30の記載内容
に誤りがないか検査した後に、従業者証を更新したカー
ド所有者20に新しい従業者証(以下IDカードとい
う)30が交付される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式の
従業者証発行システム(以下IDカード更新システムと
もいう)10によれば、IDカードの更新時期の到来を
通知する更新連絡書9とIDカードの更新手続きに係る
更新申請書99とが別個独立に運用されている。しか
も、IDカードの更新時に、予め準備して置いた顔写真
をその更新申請書99に貼付したり、カード所有者20
が住所及び氏名などの必要事項を全てその更新申請書9
9に記入しなくてはならない。
【0011】従って、IDカードの更新手続きに大変手
間がかかったりして、カード所有者20に対して大きな
負担を与えることとなる。特に、初回又は前回更新時の
登録内容に変更があった場合には、その場(本社又は支
社)で、住所や氏名等を記載し直さなければならない。
因みに、カード所有者20が間違えなく更新申請書99
に記入したつもりでも、その記載事項の変更手続きに漏
れがあったような場合には、実際に完成したIDカード
の記載内容を見てやっと誤記等に気付く場合も考えられ
る。このような場合には、再度のIDカード作成という
無駄な時間を費やすことになる。また、他人の個人情報
を流用し、顔写真のみを貼り替えたような偽造申請書が
提出された場合に、IDカードが誤って不適格者に発行
されるおそれがあるという問題がある。
【0012】そこで、この発明は上述した課題を解決し
たものであって、カード所有者が持参したその更新通知
時の書類をそのままIDカードの更新申請書として使用
できるようにすると共に、その更新システムを簡素化で
きるようにしたIDカードの発行システム及びその発行
方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るIDカード発行システムは、少なくと
も、カード所有者の個人情報及び顔画像が形成されるI
Dカードであって、かつ、定期的に更新されるIDカー
ドを発行するシステムにおいて、カード所有者の顔画像
を撮影して顔画像データを取得する撮影手段と、カード
所有者の個人情報を入力する入力手段と、撮影手段によ
る顔画像データ及び入力手段によるカード所有者の個人
情報を記録保管する記憶手段と、この記憶手段に記録さ
れたカード所有者の個人情報及び顔画像データに基づい
て更新通知時の書類を作成する書類作成手段と、この書
類作成手段により作成された更新通知時の書類及び該カ
ード所有者の旧IDカードに基づいて新たなIDカード
を作成するカード作成手段とを備え、カード所有者の更
新時期に基づいて書類作成手段による更新通知時の書類
をカード所有者に送付するようになされたことを特徴と
するものである。
【0014】本発明に係るIDカードの発行システムに
よれば、初回又は前回更新時に取得したカード所有者の
個人情報及び顔画像データに基づいて作成された更新通
知時の書類及びそのカード所有者の旧IDカードに基づ
いて新たなIDカードがカード作成手段によって作成さ
れる。
【0015】例えば、カード所有者の更新時期が制御手
段によって管理され、カード所有者の更新時期に基づい
て書類作成手段による更新通知時の書類がカード所有者
に送付される。そして、カード所有者が持参した更新通
知時の書類の個人情報及び顔画像と、カード所有者が所
持した旧IDカードの個人情報及び顔画像とを比較照合
した結果に基づいて新たなIDカードが発行される。
【0016】従って、カード所有者が持参したその更新
通知時の書類をそのままIDカードの更新申請書として
使用することができるので、この更新申請書に基づいて
新たなIDカードを発行することができる。これによ
り、IDカードの更新システムを簡素化することができ
る。しかも、その更新申請書とみなされる書類の記載内
容に変更がない場合には、その書類へのカード所有者に
よる記入を一切無くすことできるので、更新申請時のカ
ード所有者の負担が軽減される。もしも、更新前のID
カードの記載事項に変更があった場合には、現在登録さ
れている記録内容を前もって更新通知時の書類において
確認できるため、新たなIDカードの記載事項の変更手
続きもれを防止できる。
【0017】本発明に係るIDカードの発行方法は、少
なくとも、カード所有者の個人情報及び顔画像が形成さ
れるIDカードであって、かつ、定期的に更新されるI
Dカードを発行する方法において、初回又は前回更新時
に取得したカード所有者の個人情報及び顔画像を記録保
管すると共に、該カード所有者の更新時期を管理し、I
Dカードを更新する前に、カード所有者の個人情報及び
顔画像に基づいて更新通知時の書類を作成し、カード所
有者の更新時期に基づいて更新通知時の書類をカード所
有者に送付し、カード所有者に送付された更新通知時の
書類及び該カード所有者の旧IDカードに基づいて新た
なIDカードを発行することを特徴とするものである。
【0018】本発明に係るIDカードの発行方法によれ
ば、カード所有者が持参したその更新通知時の書類をそ
のままIDカードの更新申請書として使用することがで
き、この更新申請書に基づいて新たなIDカードを発行
することができる。従って、IDカードの更新手続きを
簡素化することができる。しかも、従来方式のように更
新時にカード所有者の顔面部位を撮影した顔写真を事前
に準備したり、その更新申請書に顔写真を貼付する手間
を省くことができる。また、更新時に新たに撮影したカ
ード所有者の顔画像に係る顔画像データをIDカード発
行後にも、本人確認のために使用することができる。こ
れにより、更新申請書の偽造防止、強いては、IDカー
ドの誤発行を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態としてのIDカードの発行システム及び
その発行方法について説明をする。
【0020】(1)実施形態 図1は、本発明に係る実施形態としてのIDカードの発
行システム100の構成例を示すブロック図である。
【0021】この実施形態では、初回又は前回更新時に
取得したカード所有者の個人情報及び顔画像データに基
づいて更新通知時の書類を作成し、その更新通知時の書
類及びそのカード所有者の旧IDカードに基づいて新た
なIDカードを作成するカード作成手段を備え、カード
所有者が持参したその更新通知時の書類をそのままID
カードの更新申請書として使用し、この更新申請書に基
づいて新たなIDカードを発行できるようにすると共
に、IDカードの更新システムを簡素化できるようにし
たものである。
【0022】図1に示すIDカード発行システム100
は、少なくとも、カード所有者20の個人情報D2及び
顔画像が形成されるIDカードであって、かつ、定期的
に更新されるIDカード30を発行するシステムであ
る。しかも、カード所有者20の個人情報D2が記載さ
れ、かつ、そのカード所有者20の顔画像が印画された
更新通知時の書類(以下更新連絡書40という)に基づ
いてIDカード30が作成される。従って、カード所有
者20に送付された更新連絡書40がそのまま新たなI
Dカード30の更新申請書に流用されるものである。こ
の個人情報D2とはカード所有者20の住所、氏名、生
年月日及び個人識別番号IDなどをいうものとする。
【0023】このIDカード更新システム100は図1
に示すデータバス8を有している。このデータバス8に
は撮影手段11が接続され、初回発行時又は更新発行時
にカード所有者20の顔画像を撮影することによって顔
画像データD1が取得される。更に、データバス8には
入力手段12が接続され、カード所有者20の個人情報
D2が入力される。
【0024】この撮影手段11及び入力手段12にはデ
ータバス8を通して記憶手段13が接続され、撮影手段
11で得られたカード所有者20の顔画像データD1及
び入力手段12によるその個人情報D2が記録保管され
る。従って、更新連絡書40へ顔画像印画不良が発見さ
れ、その更新連絡書40の再発行が必要になった場合
や、初回発行時以後のIDカード30の再発行時やその
更新発行時に、記憶手段13から読み出した顔画像デー
タD1及び個人情報D2に基づいてそのカード所有者2
0の顔画像や個人情報D2を印画することができる。ま
た、IDカード発行後にも、記憶手段13から読み出し
たカード所有者20の顔画像データD1を本人確認のた
めに使用することができる。
【0025】この記憶手段13にはデータバス8を介し
て書類作成手段14が接続され、記憶手段13から読み
出したカード所有者20の個人情報D2及び顔画像デー
タD1に基づいて更新連絡書40が作成される。この例
では、書類作成手段14にはプリンタが設けられ、初回
又は前回更新時に取得したカード所有者20の個人情報
D2及び顔画像データD1に基づいて更新連絡書40に
顔画像が印画されると共に、その更新連絡書40に個人
情報D2が印画される。
【0026】この書類作成手段14にはデータバス8を
通してカード作成手段15が接続され、この書類作成手
段14により作成された更新連絡書40及びそのカード
所有者20の旧IDカード30に基づいて新たなIDカ
ード30が作成される。
【0027】上述の記憶手段13にはデータバス8を介
して制御手段16が接続され、カード所有者20の更新
時期が管理される。もちろん、更新時にカード所有者2
0の新たな顔画像を撮影する場合には、その更新時に取
得した顔画像データD1を更新管理してもよい。この例
では、カード所有者20が持参した更新連絡書40の個
人情報D2及び顔画像と、カード所有者20が所持した
旧IDカード30の個人情報D2及び顔画像との比較照
合結果に基づいて新たなIDカード30を発行するよう
にカード作成手段15が制御手段16によって制御され
る。
【0028】例えば、制御手段16からの比較照合結果
がカード作成手段15に出力されると、その比較照合結
果に基づいて、記憶手段13から得られたカード所有者
20の顔画像データD1と、そのカード所有者20の個
人情報D2とに基づいて生カード基板にカード所有者2
0の顔画像及びそのカード所有者20の個人情報D2と
が画像形成され、そのカード所有者20の新たなIDカ
ード30が作成される。これにより、IDカード30の
再発行やその更新発行を円滑に行うことができる。
【0029】続いて、このIDカード更新システム10
0で使用される更新連絡書40について説明する。図2
は顔写真の入った、各種施設の利用カード、キャッシュ
カード、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登
録証及び各種運転免許証などの更新連絡書40の構成例
を示すイメージ図である。
【0030】図2に示す更新連絡書40は例えばA4サ
イズの上質紙を縦長に2つに折った読み開き様式の書類
(封書)から成る。2つに折った書類表面には従来方式
と同様にして、郵便手数料提示領域、7桁の住所番号表
示領域が割り当てられ、カード利用者への宛名及び住所
が印字される。この書類表面の中段には「更新連絡書」
の文字が記載され、その下方領域には、例えば「現在使
用されています○○○証は○月○日で期限切れとなりま
す。更新を希望される場合には○年○月○日までに当○
○所(署、本社、支社、館など)において更新手続きを
行って下さい。」旨の内容が記載されている。裏面には
IDカード発行機関の名称及び住所などが印字される。
【0031】この更新連絡書40の2つ折り部分の辺を
除く3辺はいわゆるミシン目部54を有しており、その
ミシン目部54に沿って縁部分を切り離すと、図2に示
すように更新連絡書40を展開することができる。つま
り、更新連絡書40を展開した面が更新申請書になって
いる。この展開面の右上端には顔画像形成領域P1が設
けられ、カード所有者20の顔画像が印画できるように
なされている。この顔画像形成領域P1は受像層を成し
ている。この受像層は昇華染料や拡散染料などの素材か
らなる。顔画像などはサーマルヘッドにより熱を加えて
これらの染料をトラップすることにより受像層に定着し
て形成する。
【0032】この受像層の素材としては、ポリエステル
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂のような高分子材料が使用され得る。中でも、ポ
リエステル系樹脂が環境上からも、その使用が好まし
い。受像層はこれらの樹脂を粉末にしてイソシアネート
等の溶剤に溶かし、グラビアコータ等で塗布した後に乾
燥させ、その溶剤を揮発させることにより形成する。も
ちろん、顔画像形成領域P1に受像層を設けることな
く、更新連絡書40の顔画像形成領域P1に電子写真を
直接形成するようにしてもよい。
【0033】この更新連絡書40の展開面には顔画像形
成領域P1の他に「○○○更新申請書」、当該システム
用途によっては更新日を記載するための「年月日」、手
数料などの証紙を貼付する証紙貼付領域P2が割り当て
られる。この例では、登録事項として「住所」及び「氏
名」などがIDカード発行機関によって既に印字され
る。その下方領域には「私は、○○○証に関して○○○
を添えて、ここに更新手続きを致します。」旨の内容が
記載されている。
【0034】また、この申請文の下方領域には変更事項
を記載する欄が設けられ、「住所」及び「氏名」などの
記載に変更を生じたカード所有者のために記入できるよ
うになされている。これにより、IDカード発行機関に
おいて、変更事項を確認することができる。
【0035】従って、この例ではカード所有者20が顔
写真を予め準備する必要はなく、しかも、「住所」及び
「氏名」などの記載に変更が無いカード所有者は更新連
絡書40をIDカード発行機関の窓口へ提出するだけで
更新手続きを行うことができる。因みに更新日「年月
日」の記載もIDカード発行機関で自動印字すれば、カ
ード所有者20による一切の記入の手間を省くことがで
きる。
【0036】続いて、本実施形態としてのIDカードの
発行方法について、IDカード発行システム100の処
理例を説明する。図3はIDカード発行システム100
の処理例を示すフローチャートである。この例では、少
なくとも、カード所有者20の個人情報D2及び顔画像
が形成されるIDカード30であって、かつ、定期的に
更新されるIDカード30をIDカード発行機関で発行
する場合を想定する。そして、更新意志を有するカード
所有者20が更新連絡書40を持参してIDカード発行
機関に出向き、新たなIDカード30を発行してもらう
ことを前提とする。
【0037】これらを前提にして、まず、図3に示すフ
ローチャートのステップA1で初回又は前回更新時に取
得したカード所有者20の個人情報D2及び顔画像デー
タD1が記憶手段13に記録されて保管される。その
後、ステップA2に移行してそのカード所有者20の更
新時期が制御手段16によって管理される。そのカード
所有者の更新時期が到来していない場合には、その更新
時期が継続して管理される。そして、カード所有者の更
新時期が到来した場合には、ステップA3で書類作成手
段14によって更新連絡書40が作成される。
【0038】例えば、書類作成手段14に所定の更新連
絡書用紙がセットされ、かつ、予めカード所有者20に
付与された個人識別番号IDが入力手段12によって入
力されると、書類作成手段14によって、更新連絡書4
0の顔画像形成領域P1にそのカード所有者20の顔画
像が自動的に印画されると共に、その登録事項記載欄に
「住所」及び「氏名」などの個人情報D2が印画され
る。その後、ステップA4に移行して更新時期が到来し
たカード所有者20へ、書類作成手段14により作成し
た更新連絡書40が送付される。
【0039】一方、上述の処理に並行してステップA5
でIDカード発行機関は、更新意志を有するカード所有
者20が持参してくる更新連絡書40及び旧カード30
を受理して更新手続きを開始する。この際に、更新連絡
書40を受理した時点で更新日「年月日」を自動的に印
字するとよい。その後、ステップA6で更新申請書の
「変更事項」の欄を確認して「住所」及び「氏名」等の
記載事項に変更が有るか否かを判断する。この判断はI
Dカード発行機関の受付窓口の担当者が行う。もしも、
「変更事項」の欄を確認した結果、「住所」及び「氏
名」等の記載事項に変更が有った場合にはステップA7
に移行してその記載事項を変更する。この変更は入力手
段12を使用して行い、記憶手段13の記録内容を書き
換えるようにする。
【0040】なお、「住所」及び「氏名」等の記載事項
の変更が無い場合及びステップA7で記載事項を変更し
た場合には、ステップA8に移行して新たなIDカード
30を発行する。この新たなIDカード30の発行を以
て更新手続きを終了する。その後、ステップA9に移行
して上記処理が全部終了したか否かが判断される。この
際の判断は更新システムの存否判断と等価であり、当該
システム100が廃止にならない限りステップA1に戻
って上記処理が繰り返される。
【0041】このように、本実施の形態に係るIDカー
ドの発行システム100によれば、初回又は前回更新時
に取得したカード所有者20の個人情報D2及び顔画像
データD1に基づいて作成された更新連絡書40及びそ
のカード所有者20の旧IDカード30に基づいて新た
なIDカード30がカード作成手段15によって作成さ
れる。
【0042】従って、カード所有者20が持参したその
更新連絡書40をそのままIDカード30の更新申請書
とみなして新たなIDカード30を発行することができ
るので、IDカード30の更新システム100を簡素化
することができる。しかも、その更新申請書とみなされ
る更新連絡書40の記載内容に変更がない場合には、そ
の更新連絡書40へのカード所有者20による記入を一
切無くすことできるので、更新申請時のカード所有者2
0の負担が軽減される。もしも、更新前のIDカード3
0の記載事項に変更があった場合には、現在登録されて
いる記録内容を前もって更新連絡書40において確認で
きるため、新たなIDカード30の記載事項の変更手続
きもれを防止できる。
【0043】(2)第1の実施例 図4は、IDカード発行システム100を応用した第1
の実施例としての図書館利用カード更新システム200
の構成例を示すイメージ図である。この例では、少なく
とも、カード所有者20の個人情報D2及び顔画像が形
成されるIDカードであって、かつ、定期的に更新され
る図書館利用カード30Aを図書館で発行する場合を想
定する。そして、更新意志を有するカード所有者20が
更新連絡書40Aを持参して図書館に出向き、新たな図
書館利用カード30Aを発行してもらうことを前提とす
る。
【0044】図4に示す図書館利用カード更新システム
200において、図書館利用カード30Aの発行を管理
する図書館には、図1に示した制御手段16の一例とな
る図書館用のコンピユータ3、入力手段12の一例とな
る利用カード登録用の端末装置2と、撮影手段11とし
ての個人認識番号読取機能付きの撮影装置17と、書類
作成手段14としての書類作成プリンタ18と、記憶手
段13としてのファイリング装置5と、カード作成手段
15の一例となるカードプリンタ63とが設けられる。
カードプリンタ63については図7で説明する。更に、
利用カード台帳スキャナ19が設けられ、これらの機器
がLANなどのデータバス8を介して接続されている。
【0045】この例では、撮影装置17が撮影室に配置
され、カード所有者20によって操作できるようになさ
れている。そして、図書館利用カード30Aを最初に発
行するときに、当該図書館利用者(将来的にカード所有
者となる)20の顔面部位を撮影装置17によって撮影
して得た顔画像データD1がファイリング装置5に記録
保管される。そして更新時期が到来すると、ファイリン
グ装置5から読み出された顔画像データD1及び個人情
報D2を入力した書類作成プリンタ18によって、その
更新連絡書40Aの顔画像形成領域P1にそのカード所
有者20の顔画像が印画されるようになる。更新連絡書
40Aについては図5で説明する。
【0046】このように最初に撮った当該図書館利用者
20の顔画像データD1は、図書館利用カード30Aの
作成時のカード基板に画像形成する顔画像として使用さ
れることのみならず、その図書館利用カード30Aの更
新連絡書40にも兼用することができる。この図書館利
用カード30Aについては図6で説明する。
【0047】続いて、この図書館利用カード更新システ
ム200で使用される更新連絡書40Aについて説明す
る。図5は顔写真の入った図書館利用カード30Aの更
新連絡書40Aの構成例を示すイメージ図である。
【0048】図5に示す更新連絡書40Aは図2に示し
た更新連絡書40の応用例である。従って、紙質、形状
及びミシン目部54の機能については更新連絡書40と
同様であるためにその説明を省略する。この書類表面の
中段には「更新連絡書」の文字が記載され、その下方領
域には、例えば「現在使用されています図書館利用カー
ドは○月○日で期限切れとなります。更新を希望される
場合には○年○月○日までに当図書館において更新手続
きを行って下さい。」旨の内容が記載されている。裏面
には図書館の名称及び住所などが印字される。
【0049】この例でも更新連絡書40Aを展開した面
が更新申請書になっている。この展開面の右上端には顔
画像形成領域P1が設けられ、カード所有者20の顔画
像が印画できるようになされている。この顔画像形成領
域P1は受像層を成している。この受像層の構造及びそ
の材質については図2に示した更新連絡書40の通りで
あるので、その説明を省略する。
【0050】この例では、更新連絡書40Aの顔画像形
成領域P1上にほぼ透明な保護部材64を施すようにな
されている。例えば、保護部材64としてホログラムな
どの偽造防止転写箔が使用される。この保護部材64を
顔画像形成領域P1にコーティングすることにより、偽
造申請書によるIDカードの不正発行が防止できる。I
Dカードの不正発行防止策はこれに限られることはな
く、更新連絡書40Aの展開面の一部領域に通常の波長
の光では見えない図示しない画像(いわゆる隠しインク
などによる捺印)を形成してもよい。そして、この更新
連絡書40Aの展開面に特定波長の光を照射したとき
に、その画像が見えるようにしてもよい。これによって
も、偽造申請書によるIDカードの不正発行を防止でき
る。
【0051】この更新連絡書40Aの展開面には顔画像
形成領域P1の他に「○○○図書館利用カード更新申請
書」、更新日を記載するための「年月日」を記入する領
域が割り当てられる。この例では、登録事項として「住
所」及び「氏名」などが書類作成プリンタ18によって
既に印字される。その下方領域には「私は、○○○図書
館利用カードに関して旧利用カードを添えて、ここに更
新手続きを致します。」旨の内容が記載されている。
【0052】また、この申請文の下方領域には変更事項
を記載する欄が設けられ、「住所」及び「氏名」などの
記載に変更を生じたカード所有者のために記入できるよ
うになされている。これにより、図書館の窓口担当者に
おいて変更事項を確認することができる。なお、証紙貼
付領域P2が設けられる点も、図2に示した更新連絡書
40の通りである。従って、カード所有者20は、顔写
真を予め準備する必要はなく、しかも、「住所」及び
「氏名」などの記載に変更が無いカード所有者20は更
新連絡書40Aを図書館の窓口へ提出するだけで更新手
続きを行うことができる。因みに更新日「年月日」の記
載も図書館で自動印字すれば、カード所有者20による
一切の記入の手間を省くことができる。
【0053】続いて、この図書館利用カード更新システ
ム200で作成される図書館利用カード30Aについて
説明する。図6は図書館利用カードの構成例を示すイメ
ージ図である。図6に示す図書館利用カード30Aは例
えば縦の長さが6cm程度で、横の長さが9cm程度
で、厚みが0.5〜1.0mm程度を有しており、接着
部材を除いて大きく分けると、カード基板と、表面シー
トと、その表面を覆う保護シート51と、裏面シートと
の4層構造を有している。
【0054】このカード基板の一方の面には図示しない
が厚さ100μm程度の表面シートが設けられる。この
表面シートは印刷部材であり、予め図6に示す表面の所
定領域P3には画像表示情報が印刷される。画像表示情
報は、例えば「○○○図書館利用カード」、「氏名」、
「発行日」・・・などである。この印刷部材には、当該
図書館利用カード30Aのカード所有者20の顔画像を
形成するための顔画像形成領域P4が設けられ、その顔
画像形成領域P4は受像層を成している。この受像層に
ついては更新連絡書40の顔画像形成領域P1の受像層
と同じ構成であるので、その説明を省略する。
【0055】この表面シート上には透明な保護シート5
1が設けられ、表面シート上を覆うように保護されてい
る。表面シートと保護シート51とは接着シートを介し
て張り合わされている。接着シートには、ホットメルト
樹脂や、樹脂軟化点の温度が100℃程度又はそれより
も少し高い温度の熱溶融樹脂をフィルム状に形成したも
のを使用する。
【0056】このカード基板の他方の面には、厚さ10
0μm程度の裏面シートが設けられ、ペンで書ける筆記
層を有している。筆記層はポリエステルエマルジョンに
炭酸カルシウム及びシリカ微粒子を拡散したものであ
る。筆記層は表面シートの受像層と同様にして、上述の
素材を溶剤で溶かしてグラビアコータ等で塗布してから
乾燥させて溶剤を気化することにより形成される。
【0057】続いて、この図書館利用カード更新システ
ム200のカードプリンタ63について説明する。図7
はカードプリンタ63の構成例を示す概念図である。こ
の例では1枚の図書館利用カード用の生カード基板3
0’に枚葉状の保護シート51を形成する場合について
説明する。
【0058】図7に示すカードプリンタ63はカード供
給手段60及び保護シート付与部50とを有している。
このカード供給手段60は第1の搬送ベルト装置41を
有している。搬送ベルト装置41の一端上部には、生カ
ード供給部42が設けられている。生カード供給部42
にはカード所有者20の個人情報D2を書き込むため
に、予め枚葉状にカットされた複数の図書館利用カード
用の生カード基板30’が、顔画像形成領域面を上に向
けてストックされている。この例では、生カード基板3
0’が1枚づつ生カード供給部42から搬送ベルト装置
41へ投下するように自動供給される。
【0059】その自動供給後の搬送ベルト装置41上の
生カード基板30’は左側から右側に搬送される。搬送
ベルト装置41上には画像形成部(プリンタ)43が設
けられ、生カード基板30’が左側から右側に移動され
る間に、その所定領域P3にカード所有者の氏名や、図
書館利用カード発行日などが記録され、その画像形成領
域P4にカード所有者20の顔画像が形成される。
【0060】この搬送ベルト装置41の下流側には第2
の搬送ベルト装置49が設けられ、この例では個人情報
D2が印字された生カード基板30’が左側から右側に
搬送される。搬送ベルト装置49上には保護シート付与
部50が設けられ、生カード基板30’にフィルム状の
保護シート51が供給される。
【0061】この例で保護シート51にはラミネートフ
ィルムを枚葉状(カットシート状)に積層されたものが
備えられ、そのラミネートフィルムは一方の面に図示し
ない接着シートを有している。もちろん、保護シート5
1にはラミネートフィルムをロール状に巻き取ったもの
を使用してもよい。
【0062】また、保護シート51はラミネートフィル
ムに限定されることはなく、ホットスタンプフィルムを
ロール状に巻き取ったもの、又は、ホットスタンプフィ
ルムをカットシート状に積層されたものも使用できる。
保護シート付与部50には真空熱プレス装置52が設け
られ、搬送ベルト装置41からの生カード基板30’と
保護シート付与部50からの保護シート51とを受け、
その生カード基板30’とその保護シート51とが図示
しない接着シートを介して張り合わされる。この際に、
接着シート上の紙シートは剥離され、カス紙として巻き
取られる。
【0063】この真空熱プレス装置52は搬送路上に配
置された平型のプレス部を有しており、保護シート51
の上方から所定の圧力が加えられる。そのために、プレ
ス部が上下方向に移動できるようになされている。この
プレス部には電気ヒータ(図示せず)が設けられ、保護
シート51及び生カード基板30’を所定の温度に加熱
するようになされている。
【0064】この例では接着シートの種類にもよるが加
熱温度は40℃〜120℃程度であり、加熱時間は10
秒〜120秒程度である。この接着シートは熱を加える
と溶融し、それが冷えると固化するものである。保護シ
ート51を加熱貼合する装置は真空熱プレス装置52に
限られることはなく、通常の熱プレスでも、ヒートロー
ラ装置であってもよい。また、真空熱プレス装置52の
下流側には冷却部53が設けられ、加熱貼合された生カ
ード基板30’が冷却される。これにより、保護シート
51で保護された図書館利用カード30Aが完成する。
【0065】続いて、第1の実施例としての図書館利用
カード更新システム200の処理例について説明する。
なお、この際の処理例については、図3のフローチャー
ト及び図4の構成例を再び使用して説明する。この例で
は、少なくとも、カード所有者20の個人情報D2及び
顔画像が形成されるIDカードであって、かつ、定期的
に更新される図書館利用カード30Aを図書館で発行す
る場合を想定する。そして、更新意志を有するカード所
有者20が更新連絡書40Aを持参して図書館に出向
き、新たな図書館利用カード30Aを発行してもらうこ
とを前提とする。
【0066】これらを前提にして、まず、図3に示すフ
ローチャートのステップA1で初回又は前回更新時に取
得したカード所有者20の個人情報D2及び顔画像デー
タD1がファイリング装置5に記録されて保管される。
もちろん、図書館利用カード30Aは個々のカード所有
者20に発行されるので、図書館利用カード30Aの有
効期限もカード所有者の登録毎に管理される。
【0067】その後、ステップA2に移行してそのカー
ド所有者20の更新時期が図書館用のコンピユータ3に
よって管理される。これは図書館利用カード30Aの更
新時期が近づいたときに、カード所有者20に対して更
新時期が近づいていることを通知するためである。その
カード所有者20の更新時期が到来していない場合に
は、その更新時期が継続して管理される。そして、カー
ド所有者20の更新時期が到来した場合には、ステップ
A3で書類作成プリンタ18によって更新連絡書40A
が作成される。
【0068】例えば、書類作成プリンタ18に所定の更
新連絡書用紙がセットされ、かつ、予めカード所有者2
0に付与された個人識別番号IDが端末装置2によって
入力されると、書類作成プリンタ18によって、更新連
絡書40Aの顔画像形成領域P1にそのカード所有者2
0の顔画像が自動的に印画されると共に、その登録事項
記載欄に「住所」及び「氏名」などの個人情報D2が印
画される。その後、ステップA4に移行して更新時期が
到来したカード所有者20へ、書類作成プリンタ18に
より作成した更新連絡書40Aが送付される。ここで、
IDカード所有者20は登録事項記載欄に印字された個
人情報D2を見て変更が無いかを確認して変更があれば
訂正を行う。訂正は変更事項記載欄に新しい住所等を記
載する。
【0069】一方、上述の処理に並行してステップA5
で図書館は、更新意志を有するカード所有者20が持参
してくる更新連絡書40A及び旧利用ード30Aを受理
して更新手続きを開始する。この際に、更新連絡書40
Aを受理した時点で更新日「年月日」を自動的に印字す
るとよい。その後、ステップA6で更新申請書の「変更
事項」の欄を確認して「住所」及び「氏名」等の記載事
項に変更が有るか否かを判断する。この判断は図書館の
受付窓口の担当者が行う。もしも、「変更事項」の欄を
確認した結果、「住所」及び「氏名」等の記載事項に変
更が有った場合にはステップA7に移行してその記載事
項を変更する。この変更は端末装置2を使用して行い、
ファイリング装置5の記録内容を書き換えるようにす
る。
【0070】なお、「住所」及び「氏名」等の記載事項
の変更が無い場合及びステップA7で記載事項を変更し
た場合には、ステップA8に移行して新たな図書館利用
カード30Aを発行する。ここで、カード所有者20は
更新連絡書40Aを持って撮影室に行き、新たな顔画像
を撮影するようにしてもよい。これは図書館利用カード
30Aの有効期間を3年〜5年というように長期に設定
した場合に、カード所有者20の顔画像が経年変化する
ことから、常に新しい顔画像データD1をファイリング
装置5へ記録保管するためである。
【0071】その撮影室には図4に示した個人認識番号
読取機能付きの撮影装置17が配置されているので、そ
のカード所有者20は更新連絡書40Aを撮影装置17
にセットする。この撮影装置17によってカード所有者
20の個人認識番号IDが読み取られると、その後、カ
ード所有者20の顔画像が撮影装置17によって撮影さ
れる。このカード所有者20の顔画像データD1は図書
館のコンピユータ3、ファイリング装置5及びカードプ
リンタ63などに転送される。この際に利用カード台帳
スキャナ19で更新連絡書40Aの内容を全部読み取っ
た後のイメージデータD3をファイリング装置5に格納
してもよい。
【0072】そして、図7に示したカードプリンタ63
では、生カード供給部42から1枚の図書館利用カード
用の生カード基板30’が取り出され、搬送ベルト装置
41上で左側から右側にその生カード基板30’が搬送
される。この間に画像形成部43によってカード所有者
20の氏名、住所、顔画像、個人認識番号、有効期限、
発行日などが記録される。そして、上述の項目が記録さ
れた生カード基板30’がカード供給手段60から保護
シート付与部50に供給される。保護シート付与部50
では、シート状の保護シート51が真空熱プレス装置5
2に供給される。
【0073】この真空熱プレス装置52では、カード基
板面と保護シート51とが位置合わせされ、その後、そ
の生カード基板30’と保護シート51とが接着シート
を介して加熱圧着される。そして、冷却部53で生カー
ド基板30’が常温に至る程度に冷却される。これによ
り、新たな図書館利用カード30Aが作成され、更新手
続きをしたカード所有者20に与えられる。この新たな
図書館利用カード30Aの発行を以て更新手続きを終了
する。その後、ステップA9に移行して上記処理が全部
終了したか否かが判断される。この際の判断は図書館利
用カード更新システムの存否判断と等価であり、当該シ
ステム200が廃止にならない限りステップA1に戻っ
て他のカード所有者20に対して上記処理が行われる。
【0074】このように、第1の実施例に係る図書館利
用カード更新システム200によれば、初回又は前回更
新時に取得したカード所有者20の個人情報D2及び顔
画像データD1に基づいて作成された更新連絡書40A
及びそのカード所有者20の旧利用カード30Aに基づ
いて新たな図書館利用カード30Aがカードプリンタ6
3によって作成される。
【0075】従って、カード所有者20が持参したその
更新連絡書40Aをそのまま図書館利用カード30Aの
更新申請書として使用することができるので、その更新
申請書に基づいて新たな図書館利用カード30Aを発行
することができる。これにより、図書館利用カード更新
システム200を簡素化することができる。更新申請書
には手数料としての証紙等を貼付する必要がある場合も
あるが、従来方式のように自分自身の顔写真を貼付する
必要はない。しかも、その更新申請書となされた更新連
絡書40Aの記載内容に変更がない場合には、その更新
連絡書40Aへのカード所有者20による記入を一切無
くすことできるので、更新申請時のカード所有者20の
負担が軽減される。
【0076】もしも、更新前の図書館利用カード30A
の記載事項に変更があった場合には、現在登録されてい
る記録内容を前もって更新連絡書40Aにおいて確認で
きるため、新たな図書館利用カード30Aの記載事項の
変更手続きもれを防止できる。また、図書館利用カード
の発行後にも、カード所有者20の顔画像データD1を
本人確認のために使用することができる。これにより、
更新連絡書40Aの偽造防止、強いては、顔写真の入っ
た図書館利用カード30Aの誤発行を防止できる。
【0077】(3)第2の実施例 図8は、第2の実施例に係る従業者証更新システム30
0の構成例を示す概念図である。この例では、少なくと
も、カード所有者20の個人情報D2及び顔画像が形成
される電子カードであって、かつ、定期的に更新される
従業者証30Bを支社で発行する場合を想定する。そし
て、更新意志を有するカード所有者20が更新連絡書4
0Bを持参して支社に出向き、新たな従業者証30Bを
発行してもらうことを前提とする。
【0078】更に、従業者証30Bの発行許可を与える
ホストコンピユータ1を本社に設け、従業者証30Bの
発行を受けた支社になされた更新発行手続きにおいて、
本社に対してそのカード所有者20の個人情報を照会す
ると共に、その比較照合結果及び従業者証30Bの記録
内容に基づいてその支社において、当該カード所有者2
0に対して従業者証30Bを更新発行するようにしたも
のである。
【0079】図8に示す従業者証更新システム300に
おいて、従業者証30Bの発行を許可する本社には、本
部用のホストコンピユータ1が配置されている。このホ
ストコンピユータ1には通信回線7が接続され、本社と
支社との間がこの通信回線7で接続される。この支社と
本社との間で従業者番号などの個人認識番号ID、顔画
像データD1及び個人情報D2が送受信される。
【0080】この例で、支社にはカードリードライト装
置84A、84B、撮影装置85、ファイリング装置8
6、支社用のホストコンピユータ55、申請書スキャナ
56、端末装置57及びカード作成手段15としての従
業者証プリンタ66が設けられる。これらの機器が図示
しない例えば撮影ボックス内に取付けられると共に、L
ANなどのデータバス89を介して接続されている。こ
の例では、撮影装置85に電話器が設けられ、諸手続の
操作に不案内な者が本社又は支社の係り官と会話ができ
るようになされている。このような者のために、操作手
順を吹き込んだ案内テープなどを自動的に拡声するよう
にしてもよい。
【0081】このデータバス89にはカードリードライ
ト装置84Aが接続され、従業者証30Bの更新時など
において、その従業者証30Bから個人情報D2が読み
出されたり、その従業者証30Bに住所、氏名等の記載
事項に変更があった場合には、その記載変更後の個人情
報D2が書き込まれる。
【0082】このカードリードライト装置84Aによっ
て、従業者証30Bからそのカード所有者20の個人情
報D2を読み出すことができるので、その従業者証更新
時において、その個人情報D2に関して欠格事由者の個
人情報D2と比較照合することができる。カードリード
ライト装置84Aにはデータバス89を介して端末装置
57が接続され、従業者証30Bの発行時や更新時など
において、支社のオペレータによって、更新連絡書40
Bの記載事項を入力するために操作される。
【0083】この端末装置57にはデータバス89を介
して支社のホストコンピユータ55が接続され、従業者
証30Bの更新時などにおいて、本社のホストコンピユ
ータ1に対し、カード所有者20の個人情報D2に関し
て欠格事由者の個人情報D2と比較照合が行われる。こ
のホストコンピユータ55にはデータバス89を介して
ファイリング装置86が接続され、カード所有者20の
顔画像データD1、個人情報D2及び個人識別番号ID
などが記憶される。
【0084】このファイリング装置86にはデータバス
89を介してカードリードライト装置84B、撮影装置
85及び申請書スキャナ56が接続されている。この申
請書スキャナ56では新しい従業者証作成時に例えば更
新連絡書40Bに記載されたカード所有者20の個人識
別番号IDが読み取られる。
【0085】そして、支社のホストコンピユータ55で
はカードリードライト装置84Bにより読み取られたカ
ード所有者20の個人識別番号IDと申請書スキャナ5
6によるカード所有者20の個人識別番号IDが比較照
合される。この比較照合結果に基づいて撮影装置85に
撮影許可が出力される。
【0086】この撮影許可を受けた撮影装置85では、
カードリードライト装置84Bで読み出した旧従業者証
30Bによるカード所有者20の個人情報D2に基づい
てそのカード所有者20の顔部位を撮影した後に顔画像
データD1が出力される。この顔画像データD1はデー
タバス89を経由してファイリング装置86に転送され
る。
【0087】一方、申請書スキャナ56にはデータバス
89を経由して従業者証プリンタ66が接続され、撮影
装置85から得られたカード所有者20の顔画像データ
D1、カードリードライト装置84Bによるカード所有
者20の個人情報D2、及び、本社のホストコンピユー
タ1からの発行許可に基づいてカード所有者20の顔画
像及び個人情報D2とが画像形成されると共に、そのカ
ード所有者20の個人情報D2を書き込んだ、新しい従
業者証30Bが作成される。
【0088】従って、当該更新システム300では、本
社からの発行許可があれば、ファイリング装置86及び
撮影装置85からのカード所有者20の顔画像データD
1と、そのカード所有者20の個人情報D2とに基づい
てカード基板にカード所有者20の顔画像及びそのカー
ド所有者20の個人情報D2とを画像形成して新しい従
業者証30Bを作成することができる。
【0089】図9は、その従業者証更新システム300
で使用される更新連絡書40Bの構成例を示すイメージ
図である。図9は顔写真の入った更新連絡書40Bの構
成例を示すイメージ図である。
【0090】図9に示す更新連絡書40Bは図2に示し
た更新連絡書40を応用するものである。従って、紙
質、形状及びミシン目部54の機能については更新連絡
書40と同様であるためにその説明を省略する。この書
類表面の中段には「更新連絡書」の文字が記載され、そ
の下方領域には、例えば「現在使用されています従業者
証は○月○日で期限切れとなります。更新を希望される
場合には○年○月○日までに支社において更新手続きを
行って下さい。」旨の内容が記載されている。裏面には
支社の名称及び住所などが印字される。
【0091】この例でも更新連絡書40Bを展開した面
が更新申請書になっている。この展開面の右上端には顔
画像形成領域P1が設けられ、カード所有者20の顔画
像が印画できるようになされている。この顔画像形成領
域P1は受像層を成している。この受像層の構造及びそ
の材質については図2に示した更新連絡書40の通りで
あるので、その説明を省略する。
【0092】この例でも、第1の実施例と同様にして更
新連絡書40Bの顔画像形成領域P1上にほぼ透明な保
護部材64を施すようになされている。この保護部材6
4の材質などについては、第1の実施例と同様であるの
でその説明を省略する。また、隠しインクによる画像を
併用してもよい。この保護部材64や隠しインク画像に
よって、偽造申請書による従業者証30Bの不正発行が
防止できる。
【0093】この更新連絡書40Bの展開面には顔画像
形成領域P1の他に「○○○従業者証更新申請書」、更
新日を記載するための「年月日」の記入欄が割り当てら
れる。この例では、登録事項として「住所」及び「氏
名」などが書類作成プリンタ88によって既に印字され
る。その下方領域には「私は、○○○従業者証に関して
旧従業者証を添えて、ここに更新手続きを致します。」
旨の内容が記載されている。
【0094】また、この申請文の下方領域には変更事項
を記載する欄が設けられ、「住所」及び「氏名」などの
記載に変更を生じたカード所有者のために記入できるよ
うになされている。これにより、支社の窓口担当者にお
いて変更事項を確認することができる。なお、証紙貼付
領域P4が設けられる点も、図2に示した更新連絡書4
0の通りである。従って、カード所有者20は、顔写真
を予め準備する必要はなく、しかも、「住所」及び「氏
名」などの記載に変更が無いカード所有者は更新連絡書
40Bを支社の窓口へ提出するだけで更新手続きを行う
ことができる。更新日「年月日」の記載も支社で自動印
字すれば、カード所有者20による一切の記入の手間を
省くことができる。
【0095】続いて、この従業者証変更システム300
で使用する従業者証30Bについて説明する。図10は
その従業者証30Bの構成例を示すイメージ図である。
図11はその上部の保護シートを除いた従業者証30B
の積層構造例を示す斜視図である。
【0096】この例の電子カードとしての従業者証30
Bは、図10において、例えば、縦の長さが6cm程度
で、横の長さが9cm程度で、厚みが0.5〜1.0m
m程度を有している。その従業者証30Bの所定領域P
3には画像表示情報が印刷される。画像表示情報は、例
えば「○○○従業者証」、「個人認識番号」、「氏
名」、「発行日」・・・などである。この従業者証30
Bには顔画像形成領域P4が割り当てられ、当該従業者
証30Bのカード所有者20の顔画像が形成される。こ
の顔画像及び画像表示情報を保護するように、そのカー
ド表面が保護シート51によって覆われている。
【0097】つまり、図11に示す従業者証30Bは上
層の保護シート51及び中層の接着部材22A、22B
を除いて大きく分けると裏面シート21と、電子部品2
4と、表面シート25の3層構造を有している。従業者
証30Bの最下層には基板用の部材としての厚さが10
0μm程度の裏面シート21が設けられる。裏面シート
21は50μm〜300μm程度のシート厚が好まし
い。裏面シート21にはペンで書ける、図示しない筆記
層62を更に有している。
【0098】この例で裏面シート21上にはカード用の
電子部品24が設けられる。電子部品24は当該従業者
証30Bの利用者に関した個人情報D2を電気的に記録
するICチップ24A及びそのICチップ24Aに接続
されたコイル状のアンテナ体24Bである。
【0099】この電子部品24上には表面用の部材とし
ての厚さ100μm程度の表面シート25が設けられ、
その電子部品24が封入されている。この例では、少な
くとも、裏面シート21と表面シート25と電子部品2
4とを薄シート状の接着部材(以下単に接着シートとい
う)22A、22Bを介在して貼り合せた積層構造を有
している。例えば、厚み50μm〜300μm程度の第
1の接着シート22AによってICチップ24Aの裏面
と裏面シート21との間が貼合され、ICチップ24A
の表面と表面シート25の間は、厚み50μm〜300
μm程度の第2の接着シート22Bによって貼合されて
いる。これらの接着シート22A、22Bにはホットメ
ルト樹脂又は反応型ホットメルト樹脂を予め薄シート状
に形成したものが使用される。
【0100】この表面シート25は例えば図12に示す
フィルム支持体31上にクッション層32、アンカー層
33、受像層34及び上層35が積層されて成る。第2
の接着シート22Bはフィルム支持体31側に貼付され
る。フィルム支持体31は、ポリエステル、ポリオレフ
ィン、ポリスチレン、ABS等の一般的なプラスティッ
クフィルムが用いられる。とりわけ、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、あるいはポリプロピレン(P
P)などの樹脂で形成されることが好ましい。特に2軸
延伸された樹脂を使用すると、薄くて強度に優れた表面
シート25を形成できる。
【0101】また、フィルム支持体31の膜厚は、例え
ば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いた
場合には、12μm以上(特に25μm)〜300μm
以下(特に250μm)であることが好ましい。クッシ
ョン層32はフィルム支持体31が気泡入りの構造であ
ったり、柔軟な素材で形成されたときに、ICチップ2
4Aの凹凸の影響を緩和するために設けられる。この他
に、クッション層32は、顔画像等の印字処理の際のサ
ーマルヘッドの当接を良くする働きがある。
【0102】このクッション層32としては引っ張り弾
性率(ASTM D790)が20kgf/mm2 以上
であることが好ましく、また、200kgf/mm2
下であることが好ましい。クッション層32の厚さは、
クッション効果の観点から、2μm以上(特に5μm)
であることが好ましく、全体の厚さやカール抑制の観点
から200μm以下(特に50μm)であることが好ま
しい。
【0103】また、クッション層32を形成する部材と
しては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリブタジエン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、ス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体樹脂、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体樹
脂、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体樹脂、スチレン−水素添加イソプレン−スチ
レンブロック共重合体樹脂などのポリオレフィン樹脂で
あることが柔軟性を有するので好ましい。
【0104】この例で受像層34は顔画像形成領域P4
を形成する。顔画像形成領域P4への顔画像などは、染
料を含有したインクシート側から受像層34へサーマル
ヘッドによる熱が加えられ、この熱によって染料がその
受像層34に昇華され、あるいは、転写されることによ
り形成される。受像層34の素材としては、ポリエステ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂のような高分子材料が使用され得る。
【0105】この受像層34に隣接した層、例えば、フ
ィルム支持体31又はクッション層32は受像層34に
形成される画像を引き立てるために、白色顔料を混入
(含有)した樹脂であることが好ましい。本発明ではこ
れに限られない。白色度を増すために、ボイドを設けた
層であってもよい。このボイドによってクッション性を
出すことができる。この白色顔料としては、酸化チタ
ン、硫酸バリウムや、炭酸カルシウムなどが好ましい例
として上げられるがこれに限られない。この表面シート
21上には透明な保護シート51が設けられ、顔画像が
形成された後に表面シート21上を覆うように保護され
る。
【0106】図13は裏面シート21の積層構造を示す
断面図である。この例の裏面シート21はフィルム支持
体61下に筆記層62を有している。この筆記層62
は、例えば、ポリエステルエマルジョンに炭酸カルシウ
ム及びシリカ微粒子を拡散して形成される。第1の接着
シート22Aはフィルム支持体61上に貼付される。こ
の例で接着シート22A、22Bには、ホットメルト樹
脂、好ましくは、反応性ホットメルト樹脂を用いる。な
お、図14は電子部品24を裏面シート21及び表面シ
ート25で挟んだサンドウイッチ構造例を示す断面図で
ある。
【0107】図15はそのICチップ24Aの内部構成
例を示すブロック図である。この電子カードとしての従
業者証30Bは非接触式であるため、情報入出力用の端
子が設けられていない。図15に示すICチップ24A
は送受信部26、RAM27、不揮発メモリ28、電源
生成部29、CPU38及びクロック生成部39を有し
ている。
【0108】上述したアンテナ体24Bには送受信部2
6が接続され、情報書き込み時に所定の変調電波に変調
された個人情報D2や個人識別番号IDが受信される。
情報読み出し時には、個人情報D2や個人識別番号ID
が所定の変調信号に変調されてアンテナ体24Bへ送出
される。
【0109】この送受信部26にはRAM27が接続さ
れ、送受信部26で復調された個人情報D2や個人識別
番号IDが一時記憶されたり、情報書込み読出し手順な
どの制御データが一時記憶される。RAM27には不揮
発メモリ28が接続され、個人情報D2や個人識別番号
IDが記録される。この不揮発メモリ28には電気的な
情報の消去及び書き込みが可能な読み出し専用メモリ
(EEPROM)などが使用される。従って、電源を切
っても、個人情報D2や個人識別番号IDが不揮発メモ
リ28に記録保持される。
【0110】上述の送受信部26、RAM27及び不揮
発メモリ28にはCPU38が接続され、情報書込み読
出し時に、送受信部26、RAM27及び不揮発メモリ
28の入出力が制御される。例えば、情報読み出し時に
は、不揮発メモリ28から読み出した個人情報D2や個
人識別番号IDが送受信部26に出力される。情報書き
込み時には、送受信部26から得られた個人情報D2や
個人識別番号IDが不揮発メモリ28に記録される。
【0111】このCPU38にはクロック生成部39が
接続され、情報の書込み読出し動作を実行するためのシ
ステムクロックが供給される。上述の送受信部26、情
報書込み読出し部27、不揮発メモリ28、CPU38
及びクロック生成部39には電源生成部29が接続さ
れ、通常の非接触式のICカードで使用される方法で、
その外部からの電磁気エネルギーをアンテナ体24Bに
よって取り込み、この電磁気エネルギーに基づいて生成
した直流電源VCCが供給される。
【0112】例えば、カードリードライト装置側からの
電磁誘導によって生じる起電力Vφを整流することによ
り直流電源VCCを得る。もちろん、この他に外部から
の高周波電磁エネルギーによる電力をアンテナ体24B
又はその他の物体に取り込むことにより電源を生成する
方法も考えられる。なお、CPU38及びRAM27に
代えてその部分を制御ロジック回路で構成してもよい。
【0113】図16はそのカードリードライト装置84
A等の内部構成例を示すブロック図である。図16に示
すカードリードライト装置84Aは読み取り手段を構成
するもであり、従業者証30B内に設けられたICチッ
プ24A(図15参照)にカード利用者20の個人情報
D2や個人識別番号IDなどを書き込み又はそれを読み
出すものである。カードリードライト装置84Bはカー
ドリードライト装置84Aと同様な構成を採るのでその
説明を省略する。
【0114】カードリードライト装置84Aはカードリ
ードライト部70及び情報書込み読出し制御部71を有
している。カードリードライト部70はカード挿入側が
凹状を成したスライド部72を有しており、従業者証3
0Bがスライド挿入される。このスライド部72の左右
の内部にはアンテナ体73が取付けられる。このアンテ
ナ体73は従業者証30B内のアンテナ体24Bに電磁
結合され、カード内のICチップ24Aへの駆動電源を
供給しつつ、個人情報D2や個人識別番号IDが書き込
み又は読み出される。
【0115】この情報書込み読出し制御部71は内部バ
ス81に接続された送受信部74、RAM75、ROM
76、通信インタフェース77、CPU78及び電源部
79を有している。上述したカードリードライト部70
のアンテナ体73には送受信部74が接続され、情報書
き込み時に所定の変調電波に変調された個人情報D2や
個人識別番号IDが送信される。情報読み出し時には、
予め電子カード30B内で所定の変調信号に変調された
個人情報D2や個人識別番号IDがアンテナ体73を介
して取り込まれ復調される。
【0116】この送受信部74には内部バス81を介し
てRAM75及びROM76が接続され、送受信部74
で復調された個人情報D2や個人識別番号IDが一時記
憶される。ROM76には、情報書込み読出し手順など
の制御データが格納される。内部バス81には通信イン
タフェース77が接続され、RS−232C(又はRS
−422)の通信プロトコルに準拠した通信回線を介し
て外部の端末装置が接続される。このカードリードライ
ト装置84Aと端末装置との間でデータ通信を行うよう
になされる。
【0117】この通信インタフェース77には内部バス
81を介してCPU78が接続され、情報書込み読出し
時に、送受信部74、RAM75及びROM76の入出
力が制御される。例えば、情報読み出し時には、送受信
部74から得られた個人情報D2や個人識別番号IDが
通信インタフェース78を介して外部の端末装置などに
転送される。情報書き込み時には、外部の端末装置など
から転送されてきた個人情報D2や個人識別番号IDが
送受信部74に出力される。
【0118】また、情報書込み読出し制御部71には電
源部79が設けられ、電子カード内のICチップ24A
を駆動するための所定の周波数の高周波信号がアンテナ
体73に供給される。もちろん、送受信部74、RAM
75、ROM76、通信インタフェース77及びCPU
78には直流電圧VCCが供給される。
【0119】この例では、カードリードライト装置84
Aによるカード所有者20の個人情報D2及び顔画像デ
ータD1と、カード所有者20が持参した更新連絡書4
0Bの個人情報D2及び顔画像、又は、初回又は前回更
新時に取得したカード所有者20の個人情報D2及び顔
画像データD1とを照合して新たな従業者証30Bを発
行することができる。
【0120】図17は従業者証更新システム300で使
用する従業者証プリンタ66の構成例を示すブロック図
である。この例では1枚の従業者証用の生カード基板3
0’に枚葉状の保護シート51を形成する場合について
説明する。
【0121】図17に示す従業者証プリンタ66はカー
ド供給手段65及び保護シート付与部50とを有してい
る。このカード供給手段65は第1の搬送ベルト装置4
1を有している。搬送ベルト装置41の一端上部には、
生カード供給部42が設けられている。生カード供給部
42にはカード所有者20の個人情報D2を書き込むた
めに、予め枚葉状にカットされた複数の従業者証用の生
カード基板30’が、顔画像形成領域面を上に向けてス
トックされている。この例では、生カード基板30’が
1枚づつ生カード供給部42から搬送ベルト装置41へ
投下するように自動供給される。
【0122】その自動供給後の搬送ベルト装置41上の
生カード基板30’は左側から右側に搬送される。搬送
ベルト装置41上には画像形成部(プリンタ)43が設
けられ、生カード基板30’が左側から右側に移動され
る間に、その所定領域P3にカード所有者20の氏名
や、従業者証発行日などが記録され、その画像形成領域
P4にカード所有者20の顔画像が形成される。
【0123】この搬送ベルト装置41の下流側には情報
書き込み部44が設けられ、カード所有者20の個人情
報D2が従業者証内のICチップ24Aに書き込まれ
る。情報書き込み部44の下流側には第1の駆動ローラ
45を挟んで画像チェック部46が設けられ、画像形成
部43で形成された使用者の顔写真や、氏名、カード発
行日などが誤っていないかチェックされる。画像チェッ
ク部46の下流側には第2の駆動ローラ47を挟んで情
報チェック部48が設けられ、情報書き込み部44で書
き込まれたICチップ24Aへの個人情報D2が誤って
いないかチェックされる。
【0124】この情報チェック部48の下流側には第2
の搬送ベルト装置49が設けられ、この例では個人情報
D2が書き込まれた生カード基板30’が左側から右側
に搬送される。搬送ベルト装置49上には保護シート付
与部50が設けられ、生カード基板30’にフィルム状
の保護シート51が供給される。
【0125】この例でも保護シート51にはラミネート
フィルムを枚葉状(カットシート状)に積層されたもの
が備えられ、そのラミネートフィルムは一方の面に図示
しない接着シートを有している。もちろん、保護シート
51にはラミネートフィルムをロール状に巻き取ったも
のを使用してもよい。
【0126】また、保護シート51はラミネートフィル
ムに限定されることはなく、ホットスタンプフィルムを
ロール状に巻き取ったもの、又は、ホットスタンプフィ
ルムをカットシート状に積層されたものも使用できる。
保護シート付与部50には真空熱プレス装置52が設け
られ、カード供給手段65からの生カード基板30’と
保護シート付与部50からの保護シート51とを受け、
その生カード基板30’とその保護シート51とが図示
しない接着シートを介して張り合わされる。この際に、
接着シート上の紙シートは剥離され、カス紙として巻き
取られる。
【0127】この真空熱プレス装置52は搬送路上に配
置された平型のプレス部を有しており、保護シート51
の上方から所定の圧力が加えられる。そのために、プレ
ス部が上下方向に移動できるようになされている。この
プレス部には電気ヒータ(図示せず)が設けられ、保護
シート51及び生カード基板30’を所定の温度に加熱
するようになされている。
【0128】この例では接着シートの種類にもよるが加
熱温度は40℃〜120℃程度であり、加熱時間は10
秒〜120秒程度である。この接着シートは熱を加える
と溶融し、それが冷えると固化するものである。保護シ
ート51を加熱貼合する装置は真空熱プレス装置52に
限られることはなく、通常の熱プレスでも、ヒートロー
ラ装置であってもよい。また、真空熱プレス装置52の
下流側には冷却部53が設けられ、加熱貼合された生カ
ード基板30’が冷却される。これにより、保護シート
51で保護された従業者証30Bが完成する。
【0129】そして、従業者証更新システム300では
本社からの発行許可を得た支社のホストコンピユータ5
5によって、撮影装置85や従業者証プリンタ66が制
御される。例えば、支社のホストコンピユータ55から
撮影装置85に撮影許可が出力され、カード所有者20
の顔画像が撮影される。また、支社のホストコンピユー
タ55によってファイリング装置86から読み出したカ
ード所有者20の顔画像データD1と、そのカード所有
者20の個人情報D2とに基づいてカード基板にカード
所有者20の顔画像及びそのカード所有者20の個人情
報D2とが画像形成される。従って、従業者証30Bの
更新手続きをした者に対して、新たな従業者証30Bを
円滑に発行することができる。
【0130】続いて、従業者証更新システム300の処
理例について説明する。図18はその処理例を示すフロ
ーチャート(メインルーチン)である。図19は顔画像
の撮影時の処理例を示すフローチャート(サブルーチ
ン)であり、図20は従業者証30Bの作成例を示すフ
ローチャート(サブルーチン)である。
【0131】この例では、少なくとも、カード所有者2
0の個人情報D2及び顔画像が形成される電子カードで
あって、かつ、定期的に更新される従業者証30Bに関
して本社に照会した後、その照会結果に基づいて支社で
発行する場合を想定する。そして、更新意志を有するカ
ード所有者20が更新連絡書40Bを持参して支社に出
向き、新たな従業者証30Bを発行してもらうことを前
提とする。
【0132】これらを前提にして、従業者証更新システ
ム300では、図18に示すフローチャートのステップ
B1で初回又は前回更新時に取得したカード所有者20
の個人情報D2及び顔画像データD1がファイリング装
置5に記録されて保管される。もちろん、従業者証30
Bは個々のカード所有者20に発行されるので、従業者
証30Bの有効期限もカード所有者の登録毎に管理され
る。
【0133】その後、ステップB2に移行してそのカー
ド所有者20の更新時期が支社のコンピユータ55によ
って管理される。これは従業者証30Bの更新時期が近
づいたときに、カード所有者20に対して更新時期が近
づいていることを通知するためである。そのカード所有
者20の更新時期が到来していない場合には、その更新
時期が継続して管理される。そして、カード所有者20
の更新時期が到来した場合には、ステップB3で書類作
成プリンタ88によって更新連絡書40Bが作成され
る。
【0134】例えば、書類作成プリンタ88に所定の更
新連絡書用紙がセットされ、かつ、予めカード所有者2
0に付与された個人識別番号IDが端末装置2によって
入力されると、書類作成プリンタ88によって、更新連
絡書40Bの顔画像形成領域P1にそのカード所有者2
0の顔画像が自動的に印画されると共に、その登録事項
記載欄に「住所」及び「氏名」などの個人情報D2が印
画される。その後、ステップB4に移行して更新時期が
到来したカード所有者20へ、書類作成プリンタ88に
より作成した更新連絡書40Bが送付される。ここで、
IDカード所有者20は登録事項記載欄に印字された個
人情報D2を見て変更が無いかを確認して変更があれば
訂正を行う。訂正は変更事項記載欄に新しい住所等を記
載する。
【0135】一方、上述の処理に並行してステップB5
でカード所有者20が支社の窓口に従業者証更新のため
の更新連絡書40B及び旧従業者証30Bを提出する。
この更新連絡書40Bは支社の係官によって受理され
る。その後、ステップB6で支社の係官によって旧従業
者証30Bがカードリードライト装置84Aに通され、
そのカード所有者20の個人認識番号IDや、個人情報
D2が読み取られる。個人認識番号ID及び個人情報D
2は端末装置57に転送される。
【0136】そして、ステップB7で更新連絡書40B
の内容と従業者証30Bの記載事項に変更があるか否か
が係官によって判断される。従業者証30Bの住所、名
前等の記載事項に変更がある場合にはステップB8に移
行してその変更があった部分の記載事項が訂正される。
記載事項訂正後の個人情報D2は支社のホストコンピユ
ータ55に転送される。
【0137】その後、ステップB9に移行して支社のホ
ストコンピユータ55から本社のコンピユータ1へ照会
処理がなされる。本社では図示しないID情報データベ
ースから、従業者証30Bの発行に関して欠格事由者の
個人情報D2が読み出され、このID情報データベース
による欠格事由者の個人情報D2と、照会があった支社
のホストコンピユータ55からのカード所有者20の個
人情報D2とが比較照合され、この比較照合結果に基づ
いて照会があった支社のホストコンピユータ55に対し
て従業者証30Bの発行許可が与えられる。
【0138】その後、ステップB10で本社からの発行
許可が支社のホストコンピユータ55によって受信され
る。その後、ステップB11に移行して旧従業者証30
BのICチップ24Aに「更新済み」が書き込まれ、そ
の後、ステップB12に移行する。旧従業者証30Bの
ICチップ24Aに「更新済み」を書き込むのは、更新
手続きがダブらないようにするため、及び、顔画像の撮
影の際に、その旧従業者証30Bから「更新済み」を読
み出すことにより本人確認ができるからである。
【0139】そして、ステップB12ではカード所有者
20の顔画像が撮影装置85で撮影される。例えば、図
20のサブルーチンをコールしてそのフローチャートの
ステップC1で申請書スキャナ56を使用し、更新連絡
書40Bの所定事項及び個人識別番号IDが読み込まれ
る。その後、ステップC2に移行して「更新許可済み」
の旧従業者証30Bがカードリードライト装置84Bに
通され、そのカード所有者20の記載事項変更後の個人
認識番号IDや、個人情報D2及び「更新済み」が読み
取られる。この旧従業者証30Bから「更新済み」を読
み出すことにより本人確認を行われる。
【0140】その後、ステップC3に移行してカード所
有者20の顔画像が撮影装置85によって撮影され、顔
画像データD1が発生される。この顔画像データD1は
ステップC4で「更新済み」及び個人情報D2と共にフ
ァイリング装置86にファイルされ、ステップC5で
「更新済み」及び個人情報D2と共に従業者証プリンタ
66に転送される。その後、図18に示したメインルー
チンにリターンしてそのフローチャートのステップB1
3で新しい従業者証30Bが作成される。
【0141】例えば、図20に示したサブルーチンをコ
ールしてそのフローチャートのステップD1で図17に
示した従業者証プリンタ66の生カード供給部42から
1枚の従業者証用の生カード基板30’が取り出され
る。その後、搬送ベルト装置41上で左側から右側にそ
の生カード30基板’が搬送される。この間にステップ
D2で画像形成部43によってその所定領域P3にカー
ド所有者20の氏名や、従業者証更新発行日などが記録
され、その画像形成領域P4にカード所有者20の顔画
像が形成される。
【0142】そして、ステップD3で上述の項目が形成
された生カード基板30’は、搬送ベルト装置41の下
流側に設けられた情報書き込み部44によって、カード
所有者20の個人情報D2が従業者証30B内のICチ
ップ24Aに書き込まれる。その後、ステップD4で情
報書き込み部44の下流側に設けられた画像チェック部
46によって、カード所有者20の顔写真や、氏名、更
新日などが誤っていないかチェックされる。更に、画像
チェック部46の下流側に設けられた情報チェック部4
8によって、情報書き込み部44で書き込まれたICチ
ップ24Aへの個人情報D2が誤っていないかチェック
される。
【0143】このチェックで不合格となった場合にはス
テップD5に移行してその生カード基板30’がピック
アップされて除去された後に、ステップD1に戻って再
度、生カード供給部42から1枚の従業者証用の生カー
ド基板30’が取り出される。以後、上述のステップD
2及びステップD3で所定の処理が行われる。従って、
ステップD4でチェック合格となった生カード基板3
0’はカード供給手段65から保護シート付与部50に
移動される。
【0144】そして、ステップD6では情報チェック部
48の下流側に設けられた保護シート付与部50によっ
て、生カード基板30’にフィルム状の保護シート51
が供給される。この保護シート51は真空熱プレス装置
52によって、表面シート25と位置合わせされ、その
後、その生カード基板30’と保護シート51とが接着
シートを介して加熱圧着される。そして、冷却部53で
生カード基板30’が常温に至る程度に冷却される。こ
れにより、新しい従業者証30Bが作成され、その更新
カード所有者20に対してこの新しい従業者証30Bが
発行される。
【0145】このように、第2の実施例としての従業者
証更新システム300によれば、初回又は前回更新時に
取得したカード所有者20の個人情報D2及び顔画像デ
ータD1に基づいて作成された更新連絡書40B及びそ
のカード所有者20の旧従業者証30Bに基づいて新た
な従業者証30Bが従業者証プリンタ66によって作成
される。
【0146】従って、カード所有者20が持参したその
更新連絡書40Bをそのまま従業者証の更新申請書とし
て使用することができ、この更新申請書に基づいて新た
な従業者証30Bを発行することができる。これによ
り、従業者証更新システム300を簡素化することがで
きる。更新申請書には手数料としての証紙等を貼付する
必要がある場合もあるが、従来方式のように自分自身の
顔写真を貼付する必要はない。しかも、その更新申請書
となされた更新連絡書40Bの記載内容に変更がない場
合には、その更新連絡書40Bへのカード所有者20に
よる記入を一切無くすことできるので、更新申請時のカ
ード所有者20の負担が軽減される。
【0147】もしも、更新前の従業者証30Bの記載事
項に変更があった場合には、現在登録されている記録内
容を前もって更新連絡書40Bにおいて確認できるた
め、新たな従業者証30Bの記載事項の変更手続きもれ
を防止できる。また、従業者証30Bの発行後にも、カ
ード所有者20の顔画像データD1を本人確認のために
使用することができる。これにより、更新連絡書40B
の偽造防止、強いては、顔写真の入った従業者証30B
の誤発行を防止できる。
【0148】上述した実施例はほんの一例であり、ID
カードに関しては顔写真の入った図書館利用カード30
Aに適用する場合について、電子カードに関しては顔写
真の入った従業者証30Bに適用する場合について説明
したが、これに限られることはなく、顔写真の入った、
キャッシュカード、社員証、会員証、学生証、外国人登
録証及び各種運転免許証などについても適用できること
は言うまでもない。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のIDカー
ドの発行システム及びその発行方法によれば、初回又は
前回更新時に取得したカード所有者の個人情報及び顔画
像データに基づいて作成された更新通知時の書類及びそ
のカード所有者の旧IDカードに基づいて新たなIDカ
ードを作成するカード作成手段が備えられるものであ
る。
【0150】この構成によって、カード所有者が持参し
たその更新通知時の書類をそのままIDカードの更新申
請書として使用することができるので、この更新申請書
に基づいて新たなIDカードを発行することができる。
従って、IDカードの更新システムの簡素化することが
できる。しかも、カード所有者による更新申請書を書く
手間が省けるので、更新申請時の負担が軽減される。も
しも、更新前のIDカードの記載事項に変更があった場
合には、現在登録されている記録内容を前もって更新通
知時の書類において確認できるため、新たなIDカード
の記載事項の変更手続きもれを防止できる。
【0151】この発明は、顔写真の入った、図書館利用
カード、キャッシュカード、社員証、会員証、学生証、
外国人登録証及び各種運転免許証などのIDカード更新
システムに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態としてのIDカードの発行システム1
00の構成例を示すブロック図である。
【図2】そのIDカードの発行システム100で使用す
る更新連絡書40の構成例を示すイメージ図である。
【図3】そのIDカードの発行システム100の処理例
を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施例に係る図書館利用カード更新シス
テム200の構成例を示す概念図である。
【図5】その図書館利用カード更新システム200で使
用される更新連絡書40Aの構成例を示すイメージ図で
ある。
【図6】その図書館利用カード30Aの構成例を示すイ
メージ図である。
【図7】その図書館利用カード更新システム200で使
用するカードプリンタ63の構成例を示すブロック図で
ある。
【図8】第2の実施例に係る従業者証更新システム30
0の構成例を示す概念図である。
【図9】その従業者証更新システム300で使用される
更新連絡書40Bの構成例を示すイメージ図である。
【図10】その従業者証30Bの構成例を示すイメージ
図である。
【図11】その従業者証30Bの積層構造例を示す斜視
図である。
【図12】その表面シート25の積層構造例を示す断面
図である。
【図13】その裏面シート21の積層構造例を示す断面
図である。
【図14】その従業者証30Bの断面の構成例を示す図
である。
【図15】そのICチップ24Aの内部構成例を示すブ
ロック図である。
【図16】そのカードリードライト装置84A等の内部
構成例を示すブロック図である。
【図17】その従業者証更新システム300で使用する
従業者証プリンタ66の構成例を示すブロック図であ
る。
【図18】その従業者証更新システム300の処理例を
示すフローチャート(メインルーチン)である。
【図19】顔画像の撮影時の処理例を示すフローチャー
ト(サブルーチン)である。
【図20】従業者証30Bの作成時の処理例を示すフロ
ーチャート(サブルーチン)である。
【図21】従来方式の更新連絡書9の構成例を示すイメ
ージ図である。
【図22】従来方式の従業者証発行システム10の構成
例を示す概念図である。
【符号の説明】
1・・・本社のコンピユータ、3・・・図書館用のコン
ピユータ、5・・ファイリング装置、6・・・カードプ
リンタ、7・・・通信回線、11・・・撮影手段、12
・・・入力手段、13・・・記憶手段、14・・・書類
作成手段、15・・・カード作成手段、16・・・制御
手段、17・・・個人認識番号読取機能付きの撮影装
置、18,88・・・書類作成プリンタ(書類作成手
段)、30A・・・図書館利用カード(IDカード)、
30B・・・従業者証(IDカード)、40,40A,
40B・・・更新連絡書、55・・・支社のコンピユー
タ(制御手段)、66・・・従業者証プリンタ、100
・・・IDカード更新システム、200・・・図書館利
用カード更新システム、300・・・従業者証更新シス
テム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/07 G06K 19/00 H 19/077 K 19/10 S (72)発明者 木之下 洋 埼玉県狭山市上広瀬591−7 コニカ株式 会社内 (72)発明者 勝田 剛 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2C005 HA01 HB01 HB03 HB09 JA26 JB08 KA06 KA37 KA41 KA45 LA03 LA11 LA14 LA28 LA33 LA40 LB08 LB15 LB34 LB37 LB44 LB53 MA02 MB01 MB08 NA09 PA18 PA22 PA31 RA03 RA11 SA05 SA12 SA14 SA21 TA22 TA24 TA28 5B035 AA15 BB09 BC01 CA01 CA23 5B058 CA17 KA01 KA04 KA05 KA11 KA38 KA40 YA11 YA20 5B072 BB00 CC04 CC24 DD02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、カード所有者の個人情報及
    び顔画像が形成されるIDカードであって、かつ、定期
    的に更新されるIDカードを発行するシステムにおい
    て、 カード所有者の顔画像を撮影して顔画像データを取得す
    る撮影手段と、 前記カード所有者の個人情報を入力する入力手段と、 前記撮影手段による顔画像データ及び前記入力手段によ
    るカード所有者の個人情報を記録保管する記憶手段と、 前記記憶手段に記録されたカード所有者の個人情報及び
    顔画像データに基づいて更新通知時の書類を作成する書
    類作成手段と、 前記書類作成手段により作成された更新通知時の書類及
    び該カード所有者の旧IDカードに基づいて新たなID
    カードを作成するカード作成手段とを備え、 前記カード所有者の更新時期に基づいて前記書類作成手
    段による更新通知時の書類をカード所有者に送付するよ
    うになされたことを特徴とするIDカードの発行システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記カード所有者の更新時期を管理する
    制御手段が設けられることを特徴とする請求項1に記載
    のIDカードの発行システム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が設けられる場合であっ
    て、 前記制御手段は、 カード所有者が持参した更新通知時の書類の個人情報及
    び顔画像と、前記カード所有者が所持した旧IDカード
    の個人情報及び顔画像とを比較照合した結果に基づいて
    新たなIDカードを発行するように前記カード作成手段
    を制御することを特徴とする請求項2に記載のIDカー
    ドの発行システム。
  4. 【請求項4】 前記カード所有者に送付された更新通知
    時の書類をそのまま新たなIDカードの更新申請書に流
    用するようになされたことを特徴とする請求項1に記載
    のIDカードの発行システム。
  5. 【請求項5】 前記書類作成手段は、 初回又は前回更新時に取得したカード所有者の個人情報
    及び顔画像データに基づいて更新通知時の書類の顔画像
    形成領域に顔画像を印画すると共に、該更新通知時の書
    類の所定の個人情報記載領域に個人情報を印画するプリ
    ンタを有することを特徴とする請求項1記載のIDカー
    ドの発行システム。
  6. 【請求項6】 前記更新通知時の書類に形成された顔画
    像の領域上にほぼ透明な保護部材を施すようになされた
    ことを特徴とする請求項1に記載のIDカードの発行シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記更新通知時の書類の一部領域に通常
    の波長の光では見えない画像が形成され、 前記更新通知時の書類に特定波長の光を照射したとき
    に、前記画像が見えるようになされたことを特徴とする
    請求項1に記載のIDカードの発行システム。
  8. 【請求項8】 前記IDカードは、 カード所有者の個人情報及び顔画像データを記録するI
    Cチップと、前記ICチップに接続されたアンテナ体と
    を有した電子カードであることを特徴とする請求項1に
    記載のIDカードの発行システム。
  9. 【請求項9】 前記電子カードが使用される場合であっ
    て、 少なくとも、前記電子カードからカード所有者の個人情
    報及び顔画像データを読み出す読み取り手段が設けら
    れ、 前記読み取り手段によるカード所有者の個人情報及び顔
    画像データと、 カード所有者が持参した更新通知時の書類の個人情報及
    び顔画像、又は、初回又は前回更新時に取得したカード
    所有者の個人情報及び顔画像データとを照合して新たな
    電子カードを発行するようになされたことを特徴とする
    請求項8に記載のIDカードの発行システム。
  10. 【請求項10】 少なくとも、カード所有者の個人情報
    及び顔画像が形成されるIDカードであって、かつ、定
    期的に更新されるIDカードを発行する方法において、 初回又は前回更新時に取得したカード所有者の個人情報
    及び顔画像を記録保管すると共に、該カード所有者の更
    新時期を管理し、 前記IDカードを更新する前に、前記カード所有者の個
    人情報及び顔画像に基づいて更新通知時の書類を作成
    し、 前記カード所有者の更新時期に基づいて前記更新通知時
    の書類をカード所有者に送付し、 前記カード所有者に送付された更新通知時の書類及び該
    カード所有者の旧IDカードに基づいて新たなIDカー
    ドを発行することを特徴とするIDカードの発行方法。
  11. 【請求項11】 前記カード所有者に送付された更新通
    知時の書類に形成されている個人情報及び顔画像と、前
    記カード所有者の旧IDカードに形成されている個人情
    報及び顔画像とを比較照合した結果に基づいて新たなI
    Dカードを発行することを特徴とする請求項10に記載
    のIDカードの発行方法。
  12. 【請求項12】 前記カード所有者に送付された更新通
    知時の書類をそのまま新たなIDカードの更新申請書に
    流用するようになされたことを特徴とする請求項10に
    記載のIDカードの発行方法。
  13. 【請求項13】 前記更新通知時の書類に形成された顔
    画像の領域上にほぼ透明な保護部材を施すようになされ
    たことを特徴とする請求項10に記載のIDカードの発
    行方法。
  14. 【請求項14】 前記更新通知時の書類の一部領域に通
    常の波長の光では見えない画像が形成され、 前記更新通知時の書類に特定波長の光を照射したとき
    に、前記画像が見えるようになされたことを特徴とする
    請求項10に記載のIDカードの発行方法。
  15. 【請求項15】 更新時にカード所有者の新たな顔画像
    を撮影して顔画像データを取得し、前記顔画像データを
    更新管理することを特徴とする請求項10に記載のID
    カードの発行方法。
  16. 【請求項16】 前記IDカードは、 カード所有者の個人情報及び顔画像データを記録するI
    Cチップと、前記ICチップに接続されたアンテナ体と
    を有した電子カードであることを特徴とする請求項10
    に記載のIDカードの発行方法。
  17. 【請求項17】 前記電子カードが使用される場合であ
    って、 少なくとも、前記電子カードから読み出したカード所有
    者の個人情報及び顔画像データと、初回又は前回更新時
    に取得したカード所有者の個人情報及び顔画像データと
    を照合して新たな電子カードを発行するようになされた
    ことを特徴とする請求項16に記載のIDカードの発行
    方法。
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