JP2001008018A - 顔画像形成装置、顔画像形成方法、idカード及びその発行管理システム - Google Patents

顔画像形成装置、顔画像形成方法、idカード及びその発行管理システム

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JP2001008018A
JP2001008018A JP17271499A JP17271499A JP2001008018A JP 2001008018 A JP2001008018 A JP 2001008018A JP 17271499 A JP17271499 A JP 17271499A JP 17271499 A JP17271499 A JP 17271499A JP 2001008018 A JP2001008018 A JP 2001008018A
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Hiroshi Kinoshita
洋 木之下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード更新時などにおいて、個人情報に外字
が含まれた場合でも、顔画像入りの新たなカードを容易
に発行できるようにすると共に、そのカードの偽変造及
び複製を防止できるようにする。 【解決手段】 被写体の顔及びその顔周辺の背景を撮影
するカメラ2と、このカメラ2から得られた撮影画像デ
ータを画像処理する画像処理手段5とを備え、この画像
処理手段5は、顔周辺の背景を予め指定された大きさに
切り取るようになされたものである。この構成によっ
て、被写体の1回の撮影によって得られた撮影画像デー
タからキャッシュカード、従業者証、社員証、会員証、
学生証、外国人登録証、パスポート又は各種運転免許証
などのIDカードや、これらの電子カード及びこれらの
発行申請書で要求される所定仕様の顔写真の大きさに見
合う顔画像を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は顔写真の入った、
キャッシュカード、従業者証、社員証、会員証、学生
証、外国人登録証、パスポート及び各種運転免許証など
の発行管理に適用して好適な顔画像形成装置、顔画像形
成方法、IDカード及びその発行管理システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、顔写真の入った、キャッシュカー
ド、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証
及び各種運転免許証などのIDカード発行管理システム
が使用される場合が多くなってきた。例えば、都道府県
に支社が跨るような従業者数の多い企業では従業者証発
行管理システムが採用される場合が多い。このシステム
では、本社にコンピユータが設けられ、その本社用のコ
ンピユータには支社に配属された従業者の違反歴などが
記録管理される場合が多い。
【0003】そして、支社で従業者証の有効期限が満了
する者が、その更新発行を申請する場合には、その者が
従業者証を受けた支社に出向し、本社のコンピユータに
その従業者の個人情報が照会される。ここで、個人情報
とは氏名、住所、生年月日、従業者証の交付年月日及び
その有効期限等をいう。本社照会の結果により、その従
業者が本社に登録された者であって、違反歴が無いこと
が確認されると、支社で従業者証を更新発行するような
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式の
IDカード発行管理システムによれば、次のような問題
がある。
【0005】 近頃では、顔写真の入った、キャッシ
ュカード、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人
登録証及び各種運転免許証などはIDカード形態に移行
されつつある。しかも、カード所有者の個人情報を記録
する記憶手段などを内蔵した電子カードも製造されつつ
ある。従って、これらの各種IDカードや、電子カード
及びこれらの発行申請書で要求される所定仕様の大きさ
の顔写真を予め準備しなければならない。特に、顔写真
をすり替えて他人になりすまし、IDカードを不正に発
行を受ける場合も考えられる。
【0006】 また、これらの各種IDカードなどの
発行要求者の個人情報に関しては、特に、「氏名」に規
格水準の文字以外の外字、例えば、JIS図形文字用符
号表(JISX0208−1983)の中の第1及び第
2水準以外の漢字を含んでいたときは、その漢字を外字
登録しなくてはならない。
【0007】これは通常のワープロ機能によって外字を
文字表示したり、プリンタによってその文字を形成でき
ないからである。このような旧字体の漢字は外字イメー
ジ情報にして文字コードNoを付加し管理される場合が
多い。従って、一度、外字を登録して置けば、同じよう
な旧字体の漢字を含んだ者がIDカードの発行要求をし
てきたときに、その旧字体の漢字に係る外字情報をその
者のために使用できる。
【0008】また、この種のIDカード発行管理システ
ムを、医療法人がグループ内の各県の病院毎に設けた
り、大手企業が全国に分散する支店、工場や関係会社毎
に設置した場合において、同一の外字に対して異なった
文字コード体系で外字登録される場合が考えられる。
【0009】これは各々の都道府県に配置されるIDカ
ード発行システムが同一メーカで同一機種となることが
極めてまれなことから、各々の下部組織の工場や支店、
各県の病院毎に使用されるプリンタなどの情報処理装置
がメーカによってその外字登録機能が相違する場合が多
いためである。
【0010】従って、IDカードの発行要求者の個人情
報に関して旧字体の漢字を含んでいた場合であって、そ
の書類発行要求者が当該支店から他県に転居したような
場合に、当該支店では外字登録がなされているにも係わ
らず、他の支店や工場では始めからその旧字体の漢字に
関して外字登録をやり直さなければならなくなる。これ
により、ソフト資源の無駄につながったり、IDカード
の発行手続きに無駄な時間を要すると共に、同じ文字に
複数の登録番号が付与されるという問題がある。
【0011】そこで、この発明は上述した課題を解決し
たものであって、カード更新時などにおいて、個人情報
に外字が含まれた場合でも、顔画像入りの新たなカード
を容易に発行できるようにすると共に、そのカードの偽
変造及び複製を防止できるようにした顔画像形成装置、
顔画像形成方法、IDカード及びその発行管理システム
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る顔画像形成装置は、被写体の顔及びそ
の顔周辺の背景を撮影する撮影手段と、この撮影手段か
ら得られた撮影画像データを画像処理する画像処理手段
とを備え、この画像処理手段は、顔周辺の背景を予め指
定された大きさに切り取るようになされたことを特徴と
するものである。
【0013】本発明の顔画像形成装置によれば、被写体
の顔及びその顔周辺の背景が撮影手段によって撮影され
ると、その撮影画像データが画像処理手段へ出力され
る。画像処理手段では予め指定された大きさに被写体の
顔周辺の背景を切り取るように撮影画像データが画像処
理される。
【0014】従って、被写体の1回の撮影によって得ら
れた撮影画像データからキャッシュカード、従業者証、
社員証、会員証、学生証、外国人登録証、パスポート又
は各種運転免許証などのIDカードや、これらの電子カ
ード及びこれらの発行申請書で要求される所定仕様の顔
写真の大きさに見合う顔画像を形成することができる。
これにより、当該顔画像形成装置をIDカードの管理発
行システムなどに十分に応用することができる。
【0015】本発明の顔画像形成方法は、被写体の顔及
びその顔周辺の背景を撮影して撮影画像データを取得
し、この撮影画像データを使用要求に応じて縮小又は拡
大処理すると共に、縮小又は拡大処理された撮影画像デ
ータに関して顔周辺の背景を予め指定された大きさに切
り取り、ここで切り取った後の撮影画像データに基づい
て被形成物に顔画像を形成することを特徴とするもので
ある。
【0016】本発明の顔画像形成方法によれば、被写体
の1回の撮影によって得られた撮影画像データから上述
の各種IDカードや、電子カード及びこれらの発行申請
書で要求される所定仕様の顔写真の大きさに見合う顔画
像を形成することができる。
【0017】本発明の第1のIDカードは、カード所有
者の顔画像が設けられたIDカードにおいて、顔画像
は、少なくとも、カード所有者の顔及びその顔周辺の背
景を撮影して得た撮影画像データを縮小又は拡大処理す
ると共に、その顔周辺の背景を予め指定された大きさに
切り取った後の撮影画像データに基づいて形成されたも
のであることを特徴とするものである。
【0018】本発明の第1のIDカードによれば、カー
ド所有者の顔及びその顔周辺の背景を撮影して得た撮影
画像データを縮小又は拡大処理すると共に、その顔周辺
の背景を予め指定された大きさに切り取った後の撮影画
像データに基づいて形成された顔画像が設けられるの
で、IDカードの各種用途に適合し、かつ、所定仕様の
顔写真の大きさに見合う顔画像が入ったIDカードを提
供することができる。
【0019】なお、IDカード更新の際に更新場所に出
向いて顔画像を撮影する場合と、更新申請書に自分で撮
影した写真を貼って更新所(例えば本社)へ送付する場
合があるが、後者においても、同様な考え方ができる。
【0020】本発明の第2のIDカードは、記憶手段を
有したIDカードにおいて、カード面の画像をそのまま
撮像してデジタル化した画像データが記憶手段に記憶さ
れることを特徴とするものである。
【0021】本発明の第2のIDカードによれば、例え
ば、カード内蔵のメモリチップや、他のメモリ体などの
記憶手段に記録されたカード面の画像と、実際のカード
面の画像とを対比させることにより、当該IDカードの
真偽判定をすることができる。従って、IDカードの表
面の顔画像、住所、氏名や有効年月日などの個人情報を
改ざん等して不正に使用することを防止できる。しか
も、これらの個人情報に係る画像データの複製を防止で
きる。
【0022】本発明の第3のIDカードは、記憶手段を
有したIDカードにおいて、カード面の画像を撮像して
得た画像データがビットマップ形式により記憶手段に記
録されることを特徴とするものである。
【0023】本発明の第3のIDカードによれば、記憶
手段に記録されたカード面の文字や図形などの画像と、
実際のカード面の文字や図形などの画像とを対比させる
ことにより、当該IDカードの真偽判定をすることがで
きる。従って、IDカードの表面の顔画像、住所、氏名
や有効年月日などの個人情報を改ざん等して不正に使用
することを防止できる。しかも、これらの個人情報に係
る画像データの複製を防止できる。
【0024】本発明に係るIDカードの第1の発行管理
システムは、カード所有者個々に個人識別番号が付与さ
れると共に、記憶手段を有したIDカードを該個人認識
番号に基づいて発行管理するシステムであって、少なく
とも、個人認識番号に対応したカード所有者の個人情報
を記憶するシステム用の記憶手段と、IDカードの記憶
手段から個人情報を読み取る情報読取手段と、個人認識
番号に基づいてシステム用の記憶手段から読み出した個
人情報と情報読取手段による個人情報とを比較照合し、
比較照合の結果に基づいてIDカードの発行許可を出力
する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0025】本発明に係るIDカードの第1の発行管理
システムによれば、IDカードの発行に際して、一方
で、個人認識番号に対応したカード所有者の個人情報が
システム用の記憶手段から読み出され、他方で、情報読
取手段によって、IDカードの記憶手段から個人情報が
読み取られる。このシステム用の記憶手段から読み出し
た個人情報と情報読取手段による個人情報とが制御手段
によって比較照合される。
【0026】例えば、IDカードの記憶手段から読み出
した個人識別番号が符号化手段によって符号化された後
の個人識別コードと、システムの記憶手段から読み出し
た個人識別番号を同様にして符号化した後の個人識別コ
ードとが制御手段によって比較照合するようになされる
ので、この比較照合の結果に基づいて制御手段によって
IDカードの発行許可が出力される。
【0027】従って、IDカードの記憶手段から読み出
した個人情報と、システム用の記憶手段から読み出した
個人情報とが一致しない場合には、IDカードの発行許
可が出力されないので、IDカードの不正な発行を防止
できる。
【0028】本発明に係るIDカードの第2の発行管理
システムは、記憶手段を有したIDカードを発行管理す
るシステムであって、IDカードに外字登録をするID
カード作成システムが複数と、これらのIDカード作成
システムを管理する管理手段とを備え、この管理手段は
外字登録用のデータベースを有し、このデータベースに
は外字情報管理テーブルが設けられ、外字情報管理テー
ブルは、各々のIDカード作成システムで登録された外
字及びその外字情報に関し、IDカード作成システムで
登録された同一の外字に対して各々のIDカード作成シ
ステムの外字情報を従属させて成ることを特徴とするも
のである。
【0029】本発明に係るIDカードの第2の発行管理
システムによれば、例えば、各々のIDカード作成シス
テムでIDカードに外字登録された外字及びその外字情
報に関して、これらのIDカード作成システムで取り扱
われる同一の外字に対し各々のIDカード作成システム
の外字情報を従属させた外字情報管理テーブルが自動的
にデータベース化されるので、例えば、2つのIDカー
ド作成システム間で同一の外字が異なった文字コード体
系で登録された場合でも、当該外字に関して第1のID
カード作成システムの外字情報と、第2のIDカード作
成システムの外字情報とを外字情報管理テーブルによっ
て統一化することができる。
【0030】従って、第1のIDカード作成システムで
登録された外字を使用して第2のIDカード作成システ
ムでIDカードを作成するような場合であって、その第
2のIDカード作成システムに外字が登録されていない
場合でも、IDカードに外字登録された外字情報又は管
理手段を通してデータベースに対して第1のIDカード
作成システムによる外字情報をアクセスすることによ
り、そのデータベースに登録された第1のIDカード作
成システムによる外字の文字イメージ情報を管理番号と
共に第2のIDカード作成システムによって得ることが
できる。
【0031】これにより、第2のIDカード作成システ
ムでその外字を作成する必要が無くなり、IDカード作
成システム間で外字及びその外字情報を円滑に管理する
ことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態に係る顔画像形成装置、顔画像形成方
法、IDカード及びその発行管理システムについて説明
をする。 (1)実施形態としての顔画像形成装置及び顔画像形成
方法 図1は本発明に係る実施形態としての顔画像形成装置1
00の構成例を示すブロック図である。図2はパスポー
トに係る顔写真の構成例を示すイメージ図である。
【0033】この実施形態では、被写体の顔周辺の背景
を予め指定された大きさに切り取るように画像処理する
画像処理手段を設け、被写体の1回の撮影によって得ら
れた撮影画像データからキャッシュカード、従業者証、
社員証、会員証、学生証、外国人登録証、パスポート又
は各種運転免許証などのIDカードや、これらの電子カ
ード及びこれらの発行申請書で要求される所定仕様の顔
写真の大きさに見合う顔画像を形成できるようにしたも
のである。
【0034】この発明に係る顔画像形成装置100は図
1に示す制御手段1を有している。制御手段1には撮像
手段としての例えばデジタル式のカメラ2が接続され、
被写体20の顔及びその顔周辺の背景が撮影される。こ
の例では、カメラ2に対物レンズなどの光学手段2Aが
設けられ、この光学手段2Aを光学系駆動部3を介して
被写体20の顔の像及びその顔周辺の背景像を縮小又は
拡大するようになされる。光学系駆動部3は制御手段1
に接続される。このカメラ2には制御手段1を通して画
像メモリ4が接続され、このカメラ2から得られた撮影
画像データD1が一時記録される。
【0035】例えば、図2に示すパスポート80用の顔
写真は横方向のサイズがXで、縦方向のサイズがYで、
顔画像後部が無背景であることが要求される。その顔画
像の背景に関して、上部隙間はyで横方向の隙間がxで
ある。これらの寸法X、Y、x、yでパスポート80と
しての顔写真の大きさが規定されている。このような条
件に合うように顔画像を形成しなくてはならない。
【0036】この画像メモリ4には制御手段1を通して
画像処理手段5が接続され、画像メモリ4から読み出し
た撮影画像データD1に関して、顔周辺の背景を予め指
定された大きさに切り取るように画像処理される。この
際にアサイン変換などによって画像の切り取り処理がな
される。この例では、画像処理手段5には所定のソフト
プログラムに基づいて撮影画像データD1を拡大処理す
る拡大処理部5A及び同様にして撮影画像データD1を
縮小処理する縮小処理部5Bが設けられる。
【0037】また、制御手段1にサイズ設定手段7が接
続され、被写体20の顔周辺の背景像の縦方向及び横方
向の切り取りサイズを設定するように操作される。この
サイズ設定手段7によって顔周辺の背景像の縦方向及び
横方向の切取りサイズが設定されると、画像処理手段5
では被写体20の顔周辺の背景が切り取られる。
【0038】更に、制御手段1には変倍設定手段10が
接続され、被写体20の顔画像の縮小率又は拡大率を設
定するように操作される。この変倍設定手段10によっ
て被写体20の顔画像の縮小率又は拡大率が設定される
と、例えば、光学系駆動部3によってカメラ2の光学手
段2Aが調整され、被写体20の顔の像及びその顔周辺
の背景像が縮小又は拡大された後の撮影画像データD1
が画像処理手段5に出力される。あるいは、変倍設定手
段10によって被写体20の顔画像の縮小率又は拡大率
が設定されると、画像処理手段5によって被写体20の
顔画像及びその顔周辺の背景画像が縮小又は拡大された
後の撮影画像において、被写体20の顔周辺の背景が切
り取られる。
【0039】この制御手段1には画像形成手段13が接
続され、被写体20の顔周辺の背景が切り取られた撮影
画像データD1に基づいて、キャッシュカード、従業者
証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証、パスポー
ト又は各種運転免許証などのIDカードや、これらの電
子カード及びこれらの発行申請書で要求される所定仕様
の顔写真の大きさに見合う顔画像が形成される。この例
で画像形成手段13には後述する従業者証プリンタ6や
申請書プリンタが使用される。
【0040】続いて、顔画像形成装置100で形成され
る発行申請書40について説明する。図3は従業者証の
発行申請書40の構成例を示すイメージ図である。図3
に示す発行申請書40は例えばA4サイズの上質紙から
成る。その右上端には顔画像形成領域P1が設けられ、
発行要求者20の顔画像を形成するようになされてい
る。この発行申請書40内には顔画像形成領域P1の他
に「従業者証発行申請書」、「住所」、「氏名」、「生
年月日」などを記載する欄や、手数料の証紙などを貼付
する証紙貼付領域P2が設けられている。従って、この
例では発行要求者20が顔写真を予め準備することな
く、発行申請書40に必要事項を記載するのみで足り
る。
【0041】続いて、顔画像形成装置100で形成され
るIDカードとしての従業者証30について説明する。
図4は従業者証30の構成例を示すイメージ図である。
この例では、カード所有者の顔周辺の背景を予め指定さ
れた大きさに切り取った後の撮影画像データD1に基づ
いて顔画像を形成することによって、IDカードの各種
用途に適合した顔画像入り従業者証(第1のIDカー
ド)を提供できるようにしたものである。
【0042】図4に示す従業者証30は例えば縦の長さ
が6cm程度で、横の長さが9cm程度で、厚みが0.
5〜1.0mm程度を有しており、接着部材を除いて大
きく分けるとカード基板30Aと、表面シートと、その
表面を覆う保護シート51と、裏面シートの4層構造を
有している。
【0043】このカード基板30Aの一方の面には図示
しないが厚さ100μm程度の表面シートが設けられ
る。この表面シートは印刷部材であり、予め図4に示す
表面の所定領域P3には画像表示情報が印刷される。画
像表示情報は、例えば「○○○従業者証」、「個人認識
番号」、「氏名」、「発行日」・・・などである。この
印刷部材には、当該従業者証の発行要求者20の顔画像
を形成するための顔画像形成領域P4が設けられ、その
顔画像形成領域P4は受像層を成している。
【0044】この受像層は昇華染料や拡散染料などの素
材からなる。顔画像などはサーマルヘッドにより熱を加
えてこれらの染料をトラップすることにより受像層に定
着して形成する。従業者証30は電子部品を内蔵したI
Cカード形式のもの、及び、それを内蔵しないIDカー
ド形式のものが対象となる。
【0045】続いて、本発明の顔画像形成方法に関して
顔画像形成装置100の動作例を説明する。図5A〜図
5Cは顔画像撮影用のカメラ2による画像取得例及びそ
の画像処理例を示すイメージ図である。図6は顔画像形
成装置100による処理例を示すフローチャートであ
る。
【0046】この例では上述の各種IDカードや、これ
らの電子カード及びこれらの発行申請書40で要求され
る所定仕様の顔写真の大きさを予め設定することを前提
とする。また、被写体20の顔画像が予め指定された大
きさになるように撮影画像データを拡大又は縮小し、そ
の後、被写体20の顔画像周辺の背景を予め指定された
大きさに切り取るようになされる。被写体20の顔画像
及びその顔周辺の背景画像は縮小又は拡大された後の撮
影画像において、画像処理手段5により被写体20の顔
周辺の背景を切り取る場合を想定する。
【0047】これを前提にして、まず、図6のフローチ
ャートのステップA1で初期設定が行われる。この際の
初期設定では、キャッシュカード、従業者証、社員証、
会員証、学生証、外国人登録証、パスポート又は各種運
転免許証などのIDカードや、これらの電子カード及び
これらの発行申請書40で要求される顔写真の所望の大
きさが、上述したサイズ設定手段7や変倍設定手段10
を使用して指定される。
【0048】次に、ステップA2でデジタル式のカメラ
2などを使用して実際に被写体20の顔及びその顔周辺
の背景を撮影して撮影画像データD1を取得する(顔画
像撮影)。例えば、図5Aに示す実線枠(フレーム)F
1内には、カメラ2によって取得された被写体20の顔
の像及びその顔周辺の背景像が取得される。この例で
は、IDカードや、電子カード及び発行申請書40で要
求される顔写真の大きさよりも、大きめにカメラ2によ
って顔画像が撮影される。このフレームの中で波線に示
す枠F2が、IDカードや電子カード及びこれらの発行
申請書40で要求される顔写真として必要な部分であ
る。
【0049】その後、この撮影画像データD1を使用要
求に応じて拡大又は縮小処理するために、ステップA3
で顔画像を拡大するか否かを判断する。顔画像を拡大す
る場合にはステップA4に移行して撮影画像データD1
の拡大処理をする。例えば、図5Aに示した顔画像が図
5Bに示すように拡大される。この場合には顔周辺の背
景を切り取られる枠がF2’に拡大される。
【0050】また、ステップA3で顔画像を拡大しない
場合にはステップA5に移行して顔画像を縮小するか否
かを判断する。顔画像を縮小する場合にはステップA6
に移行して撮影画像データD1の縮小処理を実行する。
そして、縮小又は拡大処理された撮影画像データD1に
関してステップA7で顔周辺の背景を予め指定された大
きさに切り取る(切り取り処理)。縮小も拡大処理も行
わない場合には図5Aに示した波線枠F2の顔画像が図
5Cに示すように顔画像以外の背景画像が切り取られ
る。
【0051】そして、切り取った後の撮影画像データD
1に基づいてステップA8で所定の用紙(被形成物)に
顔画像を形成して排出する。その後、ステップA9に移
行して予め設定された各種用途の顔写真について顔画像
形成処理が全部終了したかを判断する。その顔画像形成
処理が全部終了していない場合にはステップA3に戻っ
て顔画像の拡大又は縮小処理をした後にステップA7で
切り取り処理を行い、ステップA8で顔画像を形成して
排出する。
【0052】所望のサイズの顔画像が形成できたら、次
の被写体20の顔画像を撮影するために、ステップA1
0でその被写体20の顔画像形成処理が全部終了したか
を判断する。全ての被写体20の顔画像形成処理が全部
終了していない場合にはステップA2に戻って次の被写
体20の顔画像の撮影処理を実行し、上述のステップを
繰り返す。ステップA10で全ての被写体20の顔画像
形成処理を全部終了した場合には初期設定をクリアして
制御を終了する。
【0053】このように、本発明に係る実施形態として
の顔画像形成装置及び顔画像形成方法によれば、被写体
20の顔及びその顔周辺の背景がカメラ2によって撮影
されると、その撮影画像データD1が画像処理手段5へ
出力される。画像処理手段5では予め指定された大きさ
に被写体20の顔周辺の背景を切り取るように撮影画像
データD1が画像処理される。
【0054】従って、被写体20の1回の撮影によって
得られた撮影画像データD1からキャッシュカード、従
業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証、パス
ポート又は各種運転免許証などのIDカードや、これら
の電子カード及びこれらの発行申請書40で要求される
所定仕様(IDフォーマット)の顔写真の大きさに見合
う顔画像を形成することができる。しかも、同一印刷材
料にマルチフォーマットとして出力することができる。
これにより、当該顔画像形成装置100をIDカードの
管理発行システムなどに十分に応用することができる。
【0055】また、本実施形態としてIDカードによれ
ば、カード所有者の顔及びその顔周辺の背景を撮影して
得た撮影画像データD1を縮小又は拡大処理すると共
に、その顔周辺の背景を予め指定された大きさに切り取
った後の撮影画像データD1に基づいて形成された顔画
像が設けられるので、IDカードの各種用途に適合し、
かつ、所定仕様の顔写真の大きさに見合う顔画像が入っ
たIDカードを提供することができる。
【0056】(2)他の実施形態としてのIDカード 図7は他の実施形態としてのIDカードを応用した電子
部品付きの従業者証30の積層構造例を示す斜視図であ
る。図8はその表面シート25の積層構造例を示す断面
図である。図7に示す従業者証30は上部の保護シート
51は図示していないが、図4に示した従業者証30に
対して内部に電子部品が設けられたものである。
【0057】この実施形態では、カード面の画像をその
まま撮像してデジタル化した画像データをIDカードの
記憶手段に記憶し、その記憶手段に記録されたカード面
の画像と、実際のカード面の画像とを対比させることに
より、当該IDカードの真偽を判定できるようにして、
IDカードの個人情報を改ざん等して不正に使用するこ
とを防止できるようにすると共に、これらの個人情報に
係る画像データの複製を防止できるようにしたものであ
る。
【0058】この例では、カード所有者の顔画像と共に
文字をデジタル化した画像データがカード内蔵のICチ
ップ24Aなどに記憶される。例えば、画像データは、
ベクトルデータ形式でICチップ24Aに記憶される。
ベクトルデータ形式はビットマップ形式に比べて偽造さ
れ難いからである。
【0059】つまり、図7に示す従業者証30は上層の
保護シート51及び中層の接着部材22A、22Bを除
いて大きく分けると裏面シート21と、電子部品24
と、表面シート25の3層構造を有している。従業者証
30の最下層には基板用の部材としての厚さが100μ
m程度の裏面シート21が設けられる。裏面シート21
は50μm〜300μm程度のシート厚が好ましい。裏
面シート21にはペンで書ける、図示しない筆記層62
を更に有している。
【0060】この例で裏面シート21上にはカード用の
電子部品24が設けられる。電子部品24は当該従業者
証30の利用者に関した個人情報D2を電気的に記録す
るICチップ24A及びそのICチップ24Aに接続さ
れたコイル状のアンテナ体24Bである。
【0061】この電子部品24上には表面用の部材とし
ての厚さ100μm程度の表面シート25が設けられ、
その電子部品24が封入されている。この例では、少な
くとも、裏面シート21と表面シート25と電子部品2
4とを薄シート状の接着部材(以下単に接着シートとい
う)22A、22Bを介在して貼り合せた積層構造を有
している。例えば、厚み50μm〜300μm程度の第
1の接着シート22AによってICチップ24Aの裏面
と裏面シート21との間が貼合され、ICチップ24A
の表面と表面シート25の間は、厚み50μm〜300
μm程度の第2の接着シート22Bによって貼合されて
いる。これらの接着シート22A、22Bにはホットメ
ルト樹脂又は反応型ホットメルト樹脂を予め薄シート状
に形成したものが使用される。
【0062】この表面シート25は例えば図8に示すフ
ィルム支持体31上にクッション層32、アンカー層3
3、受像層34及び上層35が積層されて成る。第2の
接着シート22Bはフィルム支持体31側に貼付され
る。フィルム支持体31は、ポリエステル、ポリオレフ
ィン、ポリスチレン、ABS等の一般的なプラスティッ
クフィルムが用いられる。とりわけ、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、あるいはポリプロピレン(P
P)などの樹脂で形成されることが好ましい。特に2軸
延伸された樹脂を使用すると、薄くて強度に優れた表面
シート25を形成できる。
【0063】また、フィルム支持体31の膜厚は、例え
ば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いた
場合には、12μm以上(特に25μm)〜300μm
以下(特に250μm)であることが好ましい。クッシ
ョン層32はフィルム支持体31が気泡入りの構造であ
ったり、柔軟な素材で形成されたときに、ICチップ2
4Aの凹凸の影響を緩和するために設けられる。この他
に、クッション層32は、顔画像等の印字処理の際のサ
ーマルヘッドの当接を良くする働きがある。
【0064】このクッション層32としては引っ張り弾
性率(ASTM D790)が20kgf/mm2 以上
であることが好ましく、また、200kgf/mm2
下であることが好ましい。クッション層32の厚さは、
クッション効果の観点から、2μm以上(特に5μm)
であることが好ましく、全体の厚さやカール抑制の観点
から200μm以下(特に50μm)であることが好ま
しい。
【0065】また、クッション層32を形成する部材と
しては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリブタジエン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、ス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体樹脂、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体樹
脂、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体樹脂、スチレン−水素添加イソプレン−スチ
レンブロック共重合体樹脂などのポリオレフィン樹脂で
あることが柔軟性を有するので好ましい。
【0066】この例で受像層34は顔画像形成領域P4
を形成する。もちろん、従業者証30に形成される顔画
像は、少なくとも、カード所有者の顔及びその顔周辺の
背景を撮影して得た撮影画像データD1を縮小又は拡大
処理すると共に、その顔周辺の背景を予め指定された大
きさに切り取った後の撮影画像データD1に基づいて形
成されたものである。
【0067】この顔画像形成領域P4への顔画像など
は、染料を含有したインクシート側から受像層34へサ
ーマルヘッドによる熱が加えられ、この熱によって染料
がその受像層34に昇華され、あるいは、転写されるこ
とにより形成される。受像層34の素材としては、ポリ
エステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセタ
ール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、
アクリル樹脂のような高分子材料が使用され得る。中で
も、ポリエステル系樹脂が環境上からも、その使用が好
ましい。受像層はこれらの樹脂を粉末にしてイソシアネ
ート等の溶剤に溶かし、グラビアコータ等で塗布した後
に乾燥させ、その溶剤を揮発させることにより形成す
る。
【0068】この受像層34に隣接した層、例えば、フ
ィルム支持体31又はクッション層32は受像層34に
形成される画像を引き立てるために、白色顔料を混入
(含有)した樹脂であることが好ましい。本発明ではこ
れに限られない。白色度を増すために、ボイドを設けた
層であってもよい。このボイドによってクッション性を
出すことができる。この白色顔料としては、酸化チタ
ン、硫酸バリウムや、炭酸カルシウムなどが好ましい例
として上げられるがこれに限られない。この表面シート
21上には透明な保護シート51が設けられ、顔画像が
形成された後に表面シート21上を覆うように保護され
る。
【0069】この表面シート上には透明な保護シート5
1が設けられ、表面シート上を覆うように保護されてい
る。表面シートと保護シート51とは接着シートを介し
て張り合わされている。接着シートには、ホットメルト
樹脂や、樹脂軟化点の温度が100℃程度又はそれより
も少し高い温度の熱溶融樹脂をフィルム状に形成したも
のを使用する。
【0070】このカード基板の他方の面には、厚さ10
0μm程度の裏面シートが設けられ、ペンで書ける筆記
層を有している。筆記層はポリエステルエマルジョンに
炭酸カルシウム及びシリカ微粒子を拡散したものであ
る。筆記層は表面シートの受像層と同様にして、上述の
素材を溶剤で溶かしてグラビアコータ等で塗布してから
乾燥させて溶剤を気化することにより形成される。この
例では、従業者証30の顔画像形成法について説明した
が、これに限られることはなく、顔画像が形成される、
キャッシュカード、社員証、会員証、学生証、外国人登
録証、パスポート又は各種運転免許証においても同様に
して形成される。
【0071】図9は裏面シート21の積層構造例を示す
断面図である。図9は裏面シート21の積層構造を示す
断面図である。この例の裏面シート21はフィルム支持
体61下に筆記層62を有している。この筆記層62
は、例えば、ポリエステルエマルジョンに炭酸カルシウ
ム及びシリカ微粒子を拡散して形成される。第1の接着
シート22Aはフィルム支持体61上に貼付される。こ
の例で接着シート22A、22Bには、ホットメルト樹
脂、好ましくは、反応性ホットメルト樹脂を用いる。な
お、図10は電子部品24を裏面シート21及び表面シ
ート25で挟んだ従業者証30のサンドウイッチ構造例
を示す断面図である。
【0072】図11はICチップ24Aの内部構成例を
示すブロック図である。この電子カードとしての従業者
証30は非接触式であるため、情報入出力用の端子が設
けられていない。図11に示すICチップ24Aは送受
信部26、RAM27、不揮発性メモリ28、電源生成
部29、CPU38及びクロック生成部39を有してい
る。
【0073】上述したアンテナ体24Bには送受信部2
6が接続され、情報書き込み時に所定の変調電波に変調
された個人情報D2、カード面画像データD3や個人識
別番号IDが受信される。このカード面画像データD3
はカード面の画像をそのまま撮像してデジタル化した画
像データであり、従業者証30内の不揮発性メモリ28
に圧縮して記録される(第2のIDカード)。この例で
は、不揮発性メモリ28に記録される画像データは、カ
ラー静止画圧縮標準であるJPEG方式により画像処理
される。
【0074】また、情報読み出し時には、これらの個人
情報D2、カード面画像データD3や個人識別番号ID
が所定の変調信号に変調されてアンテナ体24Bへ送出
される。この送受信部26にはRAM27が接続され、
送受信部26で復調された個人情報D2、カード面画像
データD3や個人識別番号IDが一時記憶されたり、情
報書込み読出し手順などの制御データが一時記憶され
る。RAM27には不揮発性メモリ28が接続され、上
述の個人情報D2、カード面画像データD3や個人識別
番号IDが記録される。後述する例では外字情報D0が
記録される。
【0075】この不揮発性メモリ28には電気的な情報
の消去及び書き込みが可能な読み出し専用メモリ(EE
PROM)などが使用される。従って、電源を切って
も、個人情報D2、カード面画像データD3や個人識別
番号IDが不揮発性メモリ28に記録保持される。
【0076】上述の送受信部26、RAM27及び不揮
発性メモリ28にはCPU38が接続され、情報書込み
読出し時に、送受信部26、RAM27及び不揮発性メ
モリ28の入出力が制御される。例えば、情報読み出し
時には、不揮発性メモリ28から読み出した個人情報D
2、カード面画像データD3や個人識別番号IDが送受
信部26に出力される。情報書き込み時には、送受信部
26から得られた個人情報D2、カード面画像データD
3や個人識別番号IDが不揮発性メモリ28に記録され
る。
【0077】このCPU38にはクロック生成部39が
接続され、情報の書込み読出し動作を実行するためのシ
ステムクロックが供給される。上述の送受信部26、情
報書込み読出し部27、不揮発性メモリ28、CPU3
8及びクロック生成部39には電源生成部29が接続さ
れ、通常の非接触式のICカードで使用される方法で、
その外部からの電磁気エネルギーをアンテナ体24Bに
よって取り込み、この電磁気エネルギーに基づいて生成
した直流電源VCCが供給される。
【0078】例えば、カードリードライト装置側からの
電磁誘導によって生じる起電力Vφを整流することによ
り直流電源VCCを得る。もちろん、この他に外部から
の高周波電磁エネルギーによる電力をアンテナ体24B
又はその他の物体に取り込むことにより電源を生成する
方法も考えられる。なお、CPU38及びRAM27に
代えてその部分を制御ロジック回路で構成してもよい。
【0079】続いて、従業者証30などで使用する情報
書き込み読み出し装置について説明をする。図12はカ
ードリードライト装置14の内部構成例を示すブロック
図である。図12に示すカードリードライト装置14は
情報書き込み読み出し装置の一例であり、従業者証30
などのICカード内に設けられたICチップ24A(図
11参照)にカード利用者の個人情報D2、カード面画
像データD3や、個人識別番号IDなどを書き込み又は
それを読み出すものである。カードリードライト装置1
4はカードリードライト部70及び情報書込み読出し制
御部71を有している。
【0080】このカードリードライト部70はカード挿
入側が凹状を成したスライド部72を有しており、IC
カードがスライド挿入される。このスライド部72の左
右の内部にはアンテナ体73が取付けられる。このアン
テナ体73はICカード内のアンテナ体24Bに電磁結
合され、カード内のICチップ24Aへの駆動電源を供
給しつつ、個人情報D2、カード面画像データD3や個
人識別番号IDが書き込み又は読み出される。
【0081】この情報書込み読出し制御部71は内部バ
ス81に接続された送受信部74、RAM75、ROM
76、通信インタフェース77、CPU78、電源部7
9、EEPROM82及び画像処理部83を有してい
る。上述したカードリードライト部70のアンテナ体7
3には送受信部74が接続され、情報書き込み時に所定
の変調電波に変調された個人情報D2や個人識別番号I
Dが送信される。情報読み出し時には、予めICカード
30内で所定の変調信号に変調された個人情報D2、カ
ード面画像データD3や個人識別番号IDがアンテナ体
73を介して取り込まれ復調される。
【0082】この送受信部74には内部バス81を介し
てRAM75及びROM76が接続され、送受信部74
で復調された個人情報D2、カード面画像データD3や
個人識別番号IDが一時記憶される。ROM76には、
情報書込み読出し手順などの制御データが格納される。
【0083】この内部バス81には画像処理部83が接
続され、情報書き込み時には個人情報D2、カード面画
像データD3や個人識別番号ID等の画像データが圧縮
される。情報読み出し時には個人情報D2、カード面画
像データD3や個人識別番号ID等の画像データが伸長
される。この例ではJPEG方式により、個人情報D
2、カード面画像データD3や個人識別番号ID等の画
像データが画像処理される場合であって、圧縮記録され
たこれらの画像データを復号化するためのエントロピー
復号化コードが当該装置14のEEPROM82に格納
される。EEPROM82は内部バス81に接続され
る。
【0084】更に内部バス81には通信インタフェース
77が接続され、RS−232C(又はRS−422)
の通信プロトコルに準拠した通信回線を介して外部の端
末装置が接続される。このカードリードライト装置14
と端末装置との間でデータ通信を行うようになされる。
【0085】この通信インタフェース77には内部バス
81を介してCPU78が接続され、情報書込み読出し
時に、送受信部74、RAM75及びROM76の入出
力が制御される。例えば、情報読み出し時には、送受信
部74から得られた個人情報D2、カード面画像データ
D3や個人識別番号IDが通信インタフェース78を介
して外部の端末装置などに転送される。情報書き込み時
には、外部の端末装置などから転送されてきた個人情報
D2、カード面画像データD3や個人識別番号IDが送
受信部74に出力される。
【0086】また、情報書込み読出し制御部71には電
源部79が設けられ、ICカード内のICチップ24A
を駆動するための所定の周波数の高周波信号がアンテナ
体73に供給される。もちろん、送受信部74、RAM
75、ROM76、通信インタフェース77、CPU7
8、EEPROM82及び画像処理部83には直流電圧
VCCが供給される。
【0087】続いて、画像処理部83におけるデータ圧
縮例について説明をする。図13は画像処理部83にお
けるデータ圧縮例を示すブロック図である。この画像処
理部83には図13に示す離散コサイン(DCT)変換
部63、量子化部64、エントロピー符号化部65及び
メモリ部66を有している。
【0088】例えば、カード面画像データD3を入力し
た離散コサイン変換部63では従業者証30などの原画
像が8×8画素のブロックに分割される。このブロック
単位にDCT演算が行われる。離散コサイン変換部63
で得られたDC成分及びAC成分のDCT係数は量子化
部64に出力される。量子化部64ではDC成分及びA
C成分のDCT係数がメモリ部66からの量子化テーブ
ルに基づいて独立して量子化される。ここでメモリ部6
6に格納された輝度信号用の量子化テーブル及び色差信
号用の量子化テーブルが参照される。
【0089】この量子化部64の出力はエントロピー符
号化部65で符号される。符号化はハフマン・モディフ
ァイ法などにより行われる。量子化されたDCT係数の
うち、DC成分は直前のブロックのDC係数を予測値と
した差分値が符号化される。AC成分はブロック内でジ
グザグ・スキャンによって並び換えた後に符号化され
る。これにより、エントロピー符号化部65から従業者
証30などの原画像を圧縮した圧縮データD31が得ら
れる。この圧縮データD31は従業者証30内のICチ
ップ24Aに記録される。
【0090】この例では通常のJPEG方式のデータフ
ォーマットのようなエントロピー復号化コード等のヘッ
ダ情報が付加されない。これは偽変造の防止と、ICチ
ップ24Aに記録する情報量を削減するためである。全
く識別コードを付加しないと他の従業者証30の識別が
付かなくなるので、この例ではコード番号のみを圧縮デ
ータD31に付加している。このコード番号はエントロ
ピー復号化コードのシンボルとして対応付けられ、予め
複数準備される。コード番号は圧縮データD31と共に
ICチップ24A内の不揮発性メモリ28に記録され、
情報読み出し時に、カードリードライト装置14側の複
数のエントロピー復号化コードの中からいずれかを選択
するために使用される。
【0091】続いて、画像処理部83におけるデータ伸
長例について説明をする。図14は画像処理部83にお
けるデータ伸長例を示すブロック図である。この画像処
理部83にはエントロピー復号化部93、メモリ部9
6、逆量子化部94、逆離散コサイン変換部95、デコ
ード部97、セレクタ部98及び複数のエントロピー復
号化コード部C1〜Cnを有している。
【0092】このデータ伸長時の動作はデータ圧縮時の
動作とほぼ逆の過程で行われるが、本発明方式では、圧
縮データD31に付加されたシンボルとしてのコード番
号のデコード結果により、予め準備された復号制御情報
としての複数のエントロピー復号化コードC1〜Cnの
中からいずれかを選択してメモリ部96をアクセスする
ようになされる。
【0093】例えば、従業者証30内のICチップ24
Aから読み出された圧縮データD31はエントロピー復
号化部93に入力される。デコーダ部97にはコード番
号が入力され、そのコード番号がデコードされる。複数
のエントロピー復号化コード部C1〜Cnの出力段には
セレクタ部98が接続され、デコード部97の出力に基
づいて複数のエントロピー復号化コード部C1〜Cnの
中からいずれかのエントロピー復号化コードを選択する
ようになされる。従って、セレクタ部98によって選択
されたエントロピー復号化コードによってメモリ部96
から例えばハフマンテーブルや量子化テーブルが読み出
される。
【0094】この圧縮データD31はエントロピー復号
化部93で例えばハフマンテーブルに基づいて復号化さ
れ、エントロピー復号化部93で量子化インデックスに
戻された後に、逆量子化部94で逆量子化される。逆量
子化部94の出力は別に復号化したDC成分と共に逆離
散コサイン変換部95で逆DCT変換される。この逆離
散コサイン変換部95から、従業者証30などの原画像
を示すカード面画像データD3が得られる。
【0095】このように、本実施形態に係る電子部品付
きの従業者証30によれば、カード面の画像をそのまま
撮像してデジタル化したカード面画像データD3が従業
者証30のICチップ24A内の不揮発性メモリ28に
記憶され、その不揮発性メモリ28に記録されたカード
面の画像と、実際のカード面の画像とを対比させること
により、当該従業者証30の真偽を判定することができ
る。
【0096】従って、従業者証30の表面の顔画像、住
所、氏名や有効年月日などの個人情報D2を改ざん等し
てその従業者証30を不正に使用することを防止でき
る。これと共に、これらの個人情報D2に係るカード面
画像データD3の複製を防止できる。
【0097】(3)実施形態としてのIDカードの第1
の発行管理システム 図15は実施形態としてのIDカードの第1の発行管理
システムを応用した従業者証発行管理システム200の
構成例を示すブロック図である。
【0098】この実施形態では、上述した従業者証30
の不揮発性メモリ28から読み出した個人情報D2と、
システム用の記憶手段から読み出した個人情報D2とを
比較照合した後の照合結果に基づいて従業者証30の発
行許可を出力するコンピユータ55を備え、その従業者
証30の不揮発性メモリ28から読み出した個人情報D
2と、システム用の記憶手段から読み出した個人情報D
2とが一致しない場合には、従業者証30の発行許可を
出力させないようにして、IDカードの不正発行を防止
できるようにしたものである。
【0099】この例では、カード所有者の顔画像と共に
文字をデジタル化した画像データがシステム用の記憶手
段又はIDカードの記憶手段に記憶される。例えば、画
像データがベクトルデータ形式でシステム用の記憶手段
又はIDカードの記憶手段に記憶される。
【0100】図15に示す従業者証発行管理システム2
00はIDカードの第1の発行管理システムの一例を成
すものであり、カード所有者(以下で発行要求者ともい
う)20個々に個人識別番号IDが付与されると共に、
不揮発性メモリ28を有した従業者証30をその個人認
識番号IDに基づいて発行管理するシステムである。
【0101】このシステム200はデータバス8を有し
ている。このデータバス8には情報読取手段及び情報書
き込み手段としてのカードリードライト装置14が接続
され、従業者証30の不揮発性メモリ28に個人情報D
2が書き込まれたり、又は、その不揮発性メモリ28か
ら個人情報D2が読み出される。
【0102】この個人情報D2に関しては、従業者証3
0の表面に記録される、氏名、住所、生年月日、従業者
証の発行年月日、個人識別番号ID及びその有効期限等
である。IDカードが運転免許証などの場合には、免許
番号、照会番号、記載事項、免許条件などである。この
例の従業者証30に関してはカード面の画像を撮像して
得た画像データがビットマップ形式により不揮発性メモ
リ28に記録される(第3のIDカード)。
【0103】この例では、不揮発性メモリ28に記録さ
れたカード面の顔画像や文字、記号、図形などの画像
と、実際のカード面の顔写真や文字、記号、図形などの
画像とを対比するようになされる。これにより、当該従
業者証30の真偽を判定できるし、従業者証30の表面
の顔画像、住所、氏名や有効年月日などの個人情報D2
を改ざん等して不正に使用することを防止できる。しか
も、これらの個人情報D2に係るカード面画像データD
3の複製を防止できる。
【0104】更に、その不揮発性メモリ28には発行要
求者20の個人情報D2が記録されると共に、個人情報
D2の一部、例えば、外字(欠字)の漢字情報がビット
マップ形式により不揮発性メモリ28に記録される。も
ちろん、外字をベクトルデータ形式に変換した後の外字
情報D0を不揮発性メモリ28に記録してもよい。この
外字登録については図17で説明をする。
【0105】また、カードリードライト装置14によっ
て従業者証30から発行要求者20の個人識別番号ID
が読み取られると、その発行要求者20の個人認識番号
IDをアドレスにして個人情報D2が確認される。カー
ドリードライト装置14にはデータバス8を経由して撮
影装置(撮影手段)15が接続され、カードリードライ
ト装置14で読み出した従業者証30による発行要求者
20の個人情報D2に基づいてその発行要求者20の顔
部位を撮影した後に顔画像データD1が出力される。カ
メラ11にはデータバス8を通してシステム用の記憶手
段としてのファイリング装置16が接続され、個人認識
番号IDに対応した発行要求者20の顔画像データD1
や個人情報D2がテキスト形式で記憶される。
【0106】例えば、ファイリング装置16には顔画像
用のメモリ領域及び個人情報用のメモリ領域が割り当て
られる。前者のメモリ領域には、カメラ11によって従
業者証30の発行要求者20の顔面部位を撮影して得た
発行要求者20の顔画像データD1が、その発行要求者
20の個人識別番号IDをアドレスにして格納される。
後者のメモリ領域には、同様にしてその発行要求者20
の個人情報D2が更新記憶される。
【0107】このファイリング装置16にはデータバス
8を経由してカード作成手段18が接続され、カメラ1
1から得られた発行要求者20の顔画像データD1、カ
ードリードライト装置14による発行要求者20の個人
情報D2、及び、コンピユータ55による発行許可に基
づいて発行要求者20の顔画像及び個人情報D2とが画
像形成されると共に、その発行要求者20の個人情報D
2を書き込んだ新たな従業者証30が作成される。カー
ド作成手段18に関しては図16において従業者証プリ
ンタの例について説明をする。
【0108】上述のデータバス8にはコンピユータ5
5、申請書スキャナ12及び端末装置57が接続されて
いる。申請書スキャナ12には文字認識機能(OCR)
を備えたものを使用する。これは、従業者証30の不揮
発性メモリ28にビットマップ形式で個人情報D2が記
録される場合に、その不揮発性メモリ28から読み出さ
れた個人情報D2をテキスト形式の文字情報に変換する
ためである。
【0109】また、従業者証30の不揮発性メモリ28
にベクトルデータ形式の個人情報D2が記録される場合
には、不揮発性メモリ28から読み出したベクトルデー
タ形式の個人情報D2をビットマップ化した後に、その
個人情報D2をOCRで文字情報に変換させるようにし
てもよい。
【0110】申請書スキャナ12は従業者証作成時に発
行申請書40に記載された発行要求者20の個人識別番
号IDを読み取るように使用してもよい。端末装置57
は従業者証30の発行時や更新時などにおいて、その記
載事項に変更があった場合などにおいて、オペレータに
より記載事項を入力するために操作される。制御手段と
してのコンピユータ55では、個人認識番号IDに基づ
いてファイリング装置16から読み出した個人情報D2
と、カードリードライト装置14によって従業者証30
から読み取った個人情報D2とが比較照合される。この
比較照合の結果に基づいてコンピユータ55からカメラ
11へ撮影許可が出力されたり、コンピユータ55から
カード作成手段18へ従業者証30の発行許可が出力さ
れる。
【0111】この例で、不揮発性メモリ28又はファイ
リング装置16から、顔画像や文字情報などの画像デー
タを読み出した後に、コンピユータ55によって当該画
像データの整列性を検査させ、その後、画像データに所
定以上の整列性がある場合にIDカードの発行許可を出
力するようにしてもよい。例えば、不揮発性メモリ28
内の画像データが一部改ざん等された場合に、その画像
データの整列性が崩れることから、「電子透かし」のよ
うな防護機能を持たせることができる。
【0112】更に、従業者証30の不揮発性メモリ28
とファイリング装置16とに個人識別情報IDが記録さ
れる場合であって、その個人識別番号IDを符号化する
符号化手段としてエンコーダ23が設けられ、不揮発性
メモリ28から読み出した個人識別番号IDを符号化し
た後の個人認証コードと、ファイリング装置16から読
み出した個人識別番号IDを符号化した後の個人認証コ
ードとがコンピユータ55で比較照合される。
【0113】例えば、両者の個人認証コードが一致した
場合にはカメラ11への撮影許可や、カード作成手段1
8への発行許可が出力される。両者の個人認証コードが
一致しない場合にはカメラ11への撮影許可や、カード
作成手段18への発行許可が出力されないので、個人識
別番号IDを不正に改ざんしたような場合には従業者証
30を発行しないようにできる。
【0114】上述のコンピユータ55から撮影許可を受
け取ったカメラ11では発行要求者20の顔画像が撮影
される。また、カード形成手段18では発行要求者20
の顔画像データD1と、その個人情報D2とに基づいて
カード基板に発行要求者20の顔画像及びその発行要求
者20の個人情報D2とが画像形成される。従って、発
行要求者20に対して、新たな従業者証30を確実かつ
円滑に発行することができる。
【0115】この例では、不揮発性メモリ28を有した
従業者証30を更新発行する際に発行申請書40として
更新申請書が使用される。この場合にデータバス8には
情報記録手段としての申請書プリンタ37が接続され、
カード更新者の個人情報D2がその更新申請書に記録さ
れる。その際に、予め定められた規格水準の文字以外の
外字が個人情報D2に含まれる場合には、従業者証30
の不揮発性メモリ28から読み出したビットマップ形式
又はベクトルデータ形式の外字情報D0に基づいてその
更新申請書に外字を記録するようになされる。
【0116】なお、データバス8には通信モデム17が
接続され、当該従業者証発行管理システム200を都道
府県などに配置して全国規模で従業者証発行管理を運用
する場合に、本社のフォントサーバーや、他県の従業者
証発行システムと通信をする際に使用される。
【0117】続いて、従業者証発行管理システムで使用
する従業者証プリンタの構成例について説明をする。図
16はカード作成手段18の一例となる従業者証プリン
タ6の構成例を示す概念図である。この例では1枚の従
業者証用の生カード基板30に枚葉状の保護シート51
を形成する場合について説明する。
【0118】図16に示す従業者証プリンタ6はカード
供給手段60及び保護シート付与部50とを有してい
る。このカード供給手段60は第1の搬送ベルト装置4
1を有している。搬送ベルト装置41の一端上部には、
生カード供給部42が設けられている。生カード供給部
42には発行要求者20の個人情報D2を書き込むため
に、予め枚葉状にカットされた複数の従業者証用の生カ
ード基板30が、顔画像形成領域面を上に向けてストッ
クされている。この例では、生カード基板30が1枚づ
つ生カード供給部42から搬送ベルト装置41へ投下す
るように自動供給される。
【0119】その自動供給後の搬送ベルト装置41上の
生カード基板30は左側から右側に搬送される。搬送ベ
ルト装置41上には画像形成部(プリンタ)43が設け
られ、生カード基板30が左側から右側に移動される間
に、その所定領域P3に発行要求者20の氏名や、従業
者証発行日などが記録され、その画像形成領域P4に発
行要求者20の顔画像が形成される。
【0120】この搬送ベルト装置41の下流側には上述
したカードリードライト装置14のような情報書き込み
部44が設けられ、カード使用者の個人情報D2が従業
者証内のICチップ24Aにテキスト形式、ラスタ形式
又はベクトル形式で書き込まれる。この例では外字情報
D0やカード面画像データD3も書き込まれる。
【0121】この情報書き込み部44の下流側には第1
の駆動ローラ45を挟んで画像チェック部46が設けら
れ、画像形成部43で形成された使用者の顔写真や、氏
名、カード発行日などが誤っていないかチェックされ
る。画像チェック部46の下流側には第2の駆動ローラ
47を挟んで情報チェック部48が設けられ、情報書き
込み部44で書き込まれたICチップ24Aへの個人情
報D2が誤っていないかチェックされる。
【0122】この情報チェック部48の下流側には第2
の搬送ベルト装置49が設けられ、この例では個人情報
D2が書き込まれた生カード基板30が左側から右側に
搬送される。搬送ベルト装置49上には保護シート付与
部50が設けられ、生カード基板30’にフィルム状の
保護シート51が供給される。
【0123】この例で保護シート51にはラミネートフ
ィルムを枚葉状(カットシート状)に積層されたものが
備えられ、そのラミネートフィルムは一方の面に図示し
ない接着シートを有している。もちろん、保護シート5
1にはラミネートフィルムをロール状に巻き取ったもの
を使用してもよい。
【0124】また、保護シート51はラミネートフィル
ムに限定されることはなく、ホットスタンプフィルムを
ロール状に巻き取ったもの、又は、ホットスタンプフィ
ルムをカットシート状に積層されたものも使用できる。
保護シート付与部50には真空熱プレス装置52が設け
られ、カード供給手段60からの生カード基板30’と
保護シート付与部50からの保護シート51とを受け、
その生カード基板30’とその保護シート51とが図示
しない接着シートを介して張り合わされる。この際に、
接着シート上の紙シートは剥離され、カス紙として巻き
取られる。
【0125】この真空熱プレス装置52は搬送路上に配
置された平型のプレス部を有しており、保護シート51
の上方から所定の圧力が加えられる。そのために、プレ
ス部が上下方向に移動できるようになされている。この
プレス部には電気ヒータ(図示せず)が設けられ、保護
シート51及び生カード基板30’を所定の温度に加熱
するようになされている。
【0126】この例では接着シートの種類にもよるが加
熱温度は40℃〜120℃程度であり、加熱時間は10
秒〜120秒程度である。この接着シートは熱を加える
と溶融し、それが冷えると固化するものである。保護シ
ート51を加熱貼合する装置は真空熱プレス装置52に
限られることはなく、通常の熱プレスでも、ヒートロー
ラ装置であってもよい。また、真空熱プレス装置52の
下流側には冷却部53が設けられ、加熱貼合された生カ
ード基板30’が冷却される。これにより、保護シート
51で保護された新たな従業者証30が完成する。
【0127】続いて、従業者証発行管理システム200
で取り扱われる個人情報D2の真偽判定動作について説
明をする。
【0128】図17は従業者証発行管理システム200
で取り扱われる個人情報D2の真偽判定例を示すフロー
チャートである。この例では、従業者証30の不揮発性
メモリ28にはテキスト形式、ラスタ形式又はベクトル
形式の個人情報D2が記録される場合であって、その不
揮発性メモリ28から読み出した個人情報D2と、ファ
イリング装置16から読み出した個人情報D2とが一致
しない場合には、従業者証30の発行許可を出力させな
いようにすることを前提とする。
【0129】これを前提にして、図17に示すフローチ
ャートのステップB1で従業者証30をカードリードラ
イト装置14に通してその不揮発性メモリ28から個人
情報D2を読み出す。その後、ステップB2で個人情報
D2がテキスト形式かそれ以外かを判別する。この際の
判別は一般に実施されている、データ形式を示すフラグ
を識別することにより行う。この個人情報D2がテキス
ト形式である場合には、そのままステップB8の比較処
理に移行する。
【0130】この個人情報D2がテキスト形式ではない
場合にはステップB3に移行してラスタ形式かそれ以外
かを判別する。個人情報D2がラスタ形式である場合に
は、テキスト形式に変換するために、ステップB6に移
行して文字認識機能付きのスキャナ12により文字認識
処理が実行される。それがラスタ形式ではない場合には
ステップB4に移行してラスタ処理をした後にステップ
B6に移行する。ステップB6ではラスタ処理後の個人
情報D2がスキャナ12により文字認識され、ラスタ形
式の個人情報D2がテキスト形式の個人情報D2に変換
される。
【0131】上述のステップB2〜ステップB6に並行
してステップB7ではファイリング装置16がコンピユ
ータ55によりアクセスされ、テキスト形式の個人情報
D2が読み出される。その後、ステップB8では、従業
者証30の不揮発性メモリ28から読み出したテキスト
形式の個人情報D2と、ファイリング装置16から読み
出したテキスト形式の個人情報D2とが比較される。
【0132】例えば、従業者証30の不揮発性メモリ2
8から読み出した個人識別番号IDがエンコーダ23に
よって符号化された後の個人認証コードと、ファイリン
グ装置16から読み出した個人識別番号IDを同様にし
て符号化した後の個人認証コードとがコンピユータ55
によって比較照合される。
【0133】この比較照合の結果、両者が一致する場合
にはステップB9でコンピユータ55によって従業者証
30の発行許可が出力される。この発行許可はカメラ1
1及びカード作成手段18に出力される。なお、ステッ
プB8で両者が一致しない場合にはステップB10に移
行して担当者により異常検出処理が実行される。例え
ば、担当者から発行要求者20へ個人情報D2が異なっ
ている旨を告知したり、その相違原因を問い正すなどの
処置がなされる。
【0134】その後、ステップB11で全ての従業者証
30の真偽判定処理が終了したかを判断する。その真偽
判定処理が終了していない場合にはステップB1に戻っ
て他の従業者証30の真偽判定処理を実行し、上述のス
テップを繰り返す。ステップB11で全ての従業者証3
0の真偽判定処理を終了した場合には制御を終了する。
【0135】このように、第1の実施形態に係る従業者
証発行管理システム200によれば、従業者証30の発
行に際して、一方で、個人認識番号IDに対応した発行
要求者20の個人情報D2がファイリング装置16から
読み出され、他方で、カードリードライト装置14によ
って、従業者証30の不揮発性メモリ28から個人情報
D2が読み取られる。このファイリング装置16から読
み出した個人情報D2とカードリードライト装置14に
よる従業者証30の個人情報D2とがコンピユータ55
によって比較照合される。
【0136】従って、従業者証30の不揮発性メモリ2
8から読み出した個人情報D2と、ファイリング装置1
6から読み出した個人情報D2とが一致しない場合に
は、従業者証30の発行許可が出力されないので、従業
者証30の不正な発行を防止できる。
【0137】続いて、従業者証発行管理システム200
で取り扱われる外字情報D0について説明する。図18
は従業者証発行管理システム200で取り扱われるビッ
トマップ形式の外字の「青」の表示例を示すイメージ図
である。
【0138】この例では、発行要求者20の個人情報D
2に、予め定められたJIS等の規格水準の文字以外の
外字(欠字)が含まれる場合であって、その外字をビッ
トマップ形式に変換した後の外字情報D0が従業者証3
0の不揮発性メモリ28に記録されると共に、ファイリ
ング装置16にも外字情報D0を登録するようになされ
る。図18に示すビットマップ形式の外字(旧字体)
の、例えば「青」は横方向の文字サイズがX1で縦方向
の文字サイズがY1を有している。この場合に1文字分
の大きさを縦×横の画素数で示すと、例えば16×16
ビットとなる。もちろん、外字を高精細に形成する場合
には画素数を増やすようにするとよい。
【0139】図19A及び図19Bは従業者証発行管理
システム200で取り扱われる外字情報D0のフォーマ
ット例を示すイメージ図である。この例では、外字情報
D0を登録した発行元を示す発行元コードが外字情報D
0に従属されて従業者証30の不揮発性メモリ28やフ
ァイリング装置16などに記録するようになされる。
【0140】例えば、上述した旧字体の「青」などの外
字は、図19Aに示す外字ビットマップデータとして形
成され、そのヘッダ情報として外字の文字コード(以下
単に外字コード及び発行元コードが付加される。外字情
報D0は外字コード、発行元コードともいう)及び外字
ビットマップデータから構成される。この外字に関して
は、その読み方を当該外字情報D0に従属させて不揮発
性メモリ28などに記録してもよい。また、図18に示
した文字サイズX1、Y1などが規定される場合には、
図19Bに示す外字情報D0のデータフォーマットに文
字サイズX1、Y1を付加するようにしてもよい。
【0141】このように外字の文字サイズまで登録項目
に上げたのは、当該従業者証発行管理システム200を
都道府県などに配置して全国規模で従業者証発行管理を
運用する場合に、都道府県で異なった形式の画像処理装
置が使用された場合でも、外字の大きさを統一すること
ができ、強いては、外字情報D0の全国統一化が図れる
からである。
【0142】(4)実施形態としてのIDカードの第2
の発行管理システム 図20は実施形態としてのIDカードの第2の発行管理
システムを応用したフォントサーバー付きの従業者証発
行管理システム300の構成例を示すブロック図であ
る。
【0143】この実施形態では、少なくとも、都道府県
単位に従業者証作成システムを配置すると共にその中央
に外字登録用のデータベースを設け、これらの従業者証
作成システムで取り扱われる同一の外字に対して異なっ
た文字コード体系で登録された場合であっても、各々の
従業者証作成システムの登録情報を従属させた外字情報
管理テーブルを参照することにより、当該外字に関する
外字情報D0を統一化できるようにすると共に、その外
字情報D0を中央で一元管理するシステムを自動的に構
築できるようにしたものである。
【0144】この例では、外字登録用のデータベースに
外字情報を登録する場合であって、文字コードが規定さ
れていない外字に対して新たな文字コードを付与したと
きは、当該外字情報を登録するシステムのコードに変更
した後に、データベースに登録するようになされる。
【0145】図20に示すフォントサーバー付きの従業
者証発行管理システム300は、不揮発性メモリ28を
有した従業者証30を発行管理するシステムであって、
従業者の個人情報D2がその不揮発性メモリ28に記録
されると共に、その者の顔写真が形成される従業者証3
0を発行し管理するシステムである。
【0146】この従業者証発行管理システム300では
都道府県毎に外字登録機能付きの従業者証作成システム
SPi(i=1〜n)が配置される。この例では、外字
情報D0を中央管理する本部には管理手段としてフォン
トサーバー81が設けられ、都道府県単位に配置された
従業者証作成システムSPi(i=1〜n)の外字情報
D0を一元管理するようになされる。各々の従業者証作
成システムSPiは従業者証30への外字登録機能を有
している。
【0147】このフォントサーバー81は制御装置31
及び外字登録用のデータベース32を有しており、デー
タベース32はデータバス9を通して制御装置31に接
続されている。制御装置31では外字情報管理テーブル
を自動構築するために、外字情報D0の書き込み制御
や、その集計処理及び学習機能を利用した同一の外字の
抽出処理などが行われ、外字情報管理テーブルの運用時
には、各々の従業者証作成システムSPiからのアクセ
スに対して外字情報D0の読み出し制御が行われる。
【0148】上述のデータベース32には外字情報管理
テーブルが設けられる。外字情報管理テーブルは、各々
の従業者証作成システムSPiで登録された外字及びそ
の外字情報D0に関し、各々の従業者証作成システムS
Piで登録された同一の外字に対して各々の従業者証作
成システムSPiの外字情報D0を従属させて成るもの
である。この例では、データベース32には新たな文字
コード、外字に関する旧コード及び前回に外字登録した
発行元を示す旧発行元コードが記録される。
【0149】更に、文字コードが規定されていない外字
に対しては、新たな文字コードが付与され、当該従業者
証30内の外字に関する旧コードを新たな文字コードに
書き換え、新たな文字コードの外字をビットマップ形式
又はベクトルデータ形式に変換した後に、データベース
32に外字登録するようになされる。
【0150】各々の従業者証作成システムSPiには上
述した従業者証発行管理システム200が応用され、そ
の内部にはLANなどの通信プロトコルに基づくデータ
バス8が設けられる。データバス8にはカードリードラ
イト装置14が接続され、従業者証30の不揮発性メモ
リ28に個人情報D2が書き込まれたり、又は、その不
揮発性メモリ28から個人情報D2が読み出される。
【0151】この例では、個人情報D2に付加する方式
で外字情報D0が登録される。新たに外字登録した場合
には、新たな文字コード及びその発行元を示す発行元コ
ードが従業者証30の不揮発性メモリ28記録される。
反対に、従業者証30の不揮発性メモリ28に記録され
た外字情報D0に係る文字コード及び発行元コードをデ
ータベース32に記録するようになされる。
【0152】また、データバス8には個人情報用のファ
イリング装置16が接続され、少なくとも、従業者証3
0の発行に関して得た従業者の個人情報D2が記録され
る。この例では、予め定められた規格水準の文字以外の
外字が個人情報D2に含まれる場合に、ファイリング装
置16から本社のデータベース32に外字情報D0を登
録するようになされる。
【0153】このファイリング装置16にはデータバス
8を通して端末装置57及び文字認識機能を備えたスキ
ャナ12が接続され、従業者の個人情報D2を読み込ん
で、ファイリング装置16に個人情報D2を記録した
り、その記録内容が変更された場合にその記録内容を書
き換えるようになされる。
【0154】また、データバス8にはカード作成手段と
しての従業者証プリンタ6が接続され、従業者証30に
記載される個人情報D2に変更がない場合にはファイリ
ング装置16による個人情報D2に基づいて従業者証3
0が作成され、個人情報D2に変更がある場合にはスキ
ャナ12又は端末装置57によってファイリング装置1
6の記録内容を書き換えた後の個人情報D2に基づいて
従業者証30が作成される。
【0155】この例では、不揮発性メモリ28を有した
従業者証30を更新発行する際に更新申請書が使用され
る場合であって、カード更新者の個人情報D2を更新申
請書に記録する申請書プリンタ37が設けられ、予め定
められた規格水準の文字以外の外字が個人情報D2に含
まれる場合に、従業者証30の不揮発性メモリ28から
読み出したビットマップ形式又はベクトルデータ形式の
外字情報D0に基づいてその更新申請書に外字を記録す
るようになされる。
【0156】更に、データバス8には上述した他にカメ
ラ11、通信モデム17、エンコーダ23、コンピユー
タ55及び端末装置57などが接続されている。カメラ
11は従業者証30に形成するための顔画像を撮影する
際に使用される。端末装置57は従業者証30に記載さ
れる個人情報D2で外字が含まれていたとき、その外字
の文字イメージ情報を作成する際に使用される。
【0157】この個人情報D2の真偽を判定するために
エンコーダ23が使用される。例えば、エンコーダ23
では従業者証30の不揮発性メモリ28から読み出した
個人識別番号IDを符号化して個人認証コードが出力さ
れたり、ファイリング装置16から読み出した個人識別
番号IDを符号化して個人認証コードが出力される。コ
ンピユータ55では両者の個人識別コードが比較照合さ
れ、個人情報D2の真偽が判定される。
【0158】通信モデム17は本社のフォントサーバー
81及び他県の従業者証作成システムSPiと通信をす
る際に使用される。これらの従業者証作成システムSP
iが全国都道府県に分散して配置される場合が多く、公
衆電話回線などの通信回線67に通じて本社のフォント
サーバー81に接続するためである。
【0159】続いて、外字情報管理テーブルの基礎とな
る各県の外字登録テーブルについて先に説明をする。図
21はA県の外字登録テーブルの記録例を示すイメージ
図である。図21に示す各々の従業者証作成システムS
Piでも、従業者の個人情報D2に関して、予め定めら
れた規格水準の文字以外の外字を含んでいたときは、そ
の外字が個々の従業者証30の不揮発性メモリ28及び
個人情報用のファイリング装置16に外字登録される。
このファイリング装置16によって外字登録テーブルが
作成される。
【0160】例えば、図21に示すA県の外字登録テー
ブルの記録例において、予め当該従業者証作成システム
SP1に対して本社から固有の発行元コードとして県コ
ード(A)が割り当てられると、当該県コード(A)に
対して外字の文字イメージ情報及びその文字コード番号
を従属させた外字登録テーブルが作成される。この例で
は「青山」という個人情報(氏名)に関して、漢字番号
1612の「青」(JIS区点3236)ではなく、旧
字体の漢字番号9892の「青」(JIS区点1188
4)が使用されている場合に、その旧字体の「青」を通
常のワープロ機能を使用して登録することができない。
【0161】また、「黒川」という個人情報(氏名)に
関して、漢字番号1657の「黒」(JIS区点258
5)を使用せずに、旧字体の漢字番号10326の
「黒」(JIS区点11912)を使用している場合に
も、ワープロ機能を使用してその旧字体の「黒」を登録
することができない。
【0162】そこで、外字登録機能を使用して旧字体の
「青」や「黒」が文字イメージとして端末装置57の表
示画面上で作成され、登録番号No1に対して外字
「青」の文字イメージや、例えばその文字コードNo=
a11が外字登録テーブルに登録されると共に「青山」
という発行要求者20の所持する従業者証30の不揮発
性メモリ28に登録される。同様にして登録番号No2
に対して外字「黒」の文字イメージやその文字コードN
o=a12が外字登録テーブルに登録されると共に「黒
川」という発行要求者20’の所持する従業者証30の
不揮発性メモリ28に登録される。
【0163】続いて、外字情報管理テーブルについて説
明する。図22はフォントサーバー81における外字情
報管理テーブルのイメージ図である。図22に示す外字
情報管理テーブルは、各々の従業者証作成システムSP
iで登録された外字及びその外字情報D0に関して自動
的に集計され、その各々の従業者証作成システムSPi
で登録された同一の外字に対して各々の従業者証作成シ
ステムSPiの外字情報D0を従属させ、外字情報D0
の統一化を図るものである。これは各々の従業者証作成
システムSPiで相互に参照できるようにするためであ
る。
【0164】例えば、各県の外字登録テーブルから集め
られたm個の外字、旧字体の「青」、「黒」・・・
「頼」などに対してNo.1からNo.mまで順に、当
該システム固有の管理番号が付与され、各々の管理番号
No.1〜No.mに対してその「外字」の文字イメー
ジ情報及び外字を利用している従業者証作成システムS
Piの発行元コードとしての県コードを従属するように
当該外字が登録される。
【0165】この例では、旧字「青」を外字登録したA
県に対して県コード(A)、C県に対して県コード
(C)、D県に対して県コード(D)、E県に対して県
コード(E)が与えられる。また、旧字「黒」を外字登
録したA県に対して県コード(A)、B県に対して県コ
ード(B)、G県に対して県コード(G)が与えられ
る。同様にして旧字体の「頼」を外字登録したK県に対
して県コード(K)が与えられる。
【0166】各々の県コードの下欄には文字コードNo
が登録されている。A県の「青」は文字コードNo=a
11、C県の「青」は文字コードNo=c11、D県の
「青」は文字コードNo=d11、E県の「青」は文字
コードNo=e11というように文字コード体系がまち
まちに登録される。文字コードNoは都道府県で統一し
て登録されることが望ましいが、現状では、パーソナル
コンピユータなどの外字登録機能がメーカーによって統
一されていない。この例ではA県の「黒」は文字コード
No=a12、B県の「黒」は文字コードNo=b1
1、G県の「黒」は文字コードNo=g11で登録され
る。同様にして、K県の「頼」は文字コードNo=k1
1で登録される。
【0167】この外字情報管理テーブルの使用方法は、
例えば、A県で文字コードNo=a12で登録された外
字「黒」を含む個人情報D2に関して、B県でその個人
情報D2を使用して従業者証30などを発行してもらう
場合に、B県で県コード(A)及び文字コードNo=a
12をアドレスにしてフォントサーバー81をアクセス
し、B県の「黒」の文字コードNo=b11を得るもの
である。B県では「黒」の文字コードNo=b11を使
用して従業者証30などを発行することができる。
【0168】この例で、外字情報D0が従業者証30に
記録される場合であって、その従業者証30に記録され
た外字のフォントデータ、文字コード及び発行元コード
に基づいて当該システム300の固有の参照フォントデ
ータ、参照文字コード及び参照発行元コードを定義して
もよい。そして、従業者証30の更新時に、当該システ
ムで定義した固有の外字の参照フォントデータ、参照文
字コード及び参照発行元コードを従業者証30の不揮発
性メモリ28に記録するようにしてもよい。
【0169】図23は従業者証発行管理システム300
で取り扱われる外字情報D0の編集フォーマット例を示
すイメージ図である。この例では、m(i=1〜m)種
類の外字ビットマップデータmがデータベース32に記
録されるとき、n個の外字コード1〜n及び発行元コー
ド1〜nに基づいてこれらの外字情報D0がコンピユー
タ55及び制御装置31により管理するようになされ
る。コンピユータ55には図示しないポインタ(レジス
タ)が設けられ、外字コード1及び発行元コード1に対
してポインタ1を与えたとき、ポインタ1により外字ビ
ットマップデータ1を指すようになされる。外字コード
2及び発行元コード2に対してポインタ2を与えたと
き、ポインタ2により外字ビットマップデータ2を指す
ようになされる。
【0170】もちろん、ポインタ2により外字ビットマ
ップデータ1を書き換えるようにしてもよい。また、外
字コード1及び発行元コード2に対してポインタ3を与
えたとき、ポインタ3により外字ビットマップデータi
を指すようにしてもよい。これにより、複数の従業者証
作成システムなどから1つの外字情報管理テーブルを相
互に参照することができる。
【0171】図24は従業者証発行管理システム300
で取り扱われる外字情報D0の他の編集フォーマットの
相互参照(クロスリファレンス)例を示すイメージ図で
ある。
【0172】この例では、1つの外字ビットマップデー
タmを指定するときに、その外字ビットマップデータm
を指定するポインタに属性を持たせたものである。例え
ば、外字コード1及び発行元コード1に対してポインタ
1を与え、外字コード2及び発行元コード2に対してポ
インタ2を与え、外字コード3及び発行元コード3に対
してポインタ3を与えたとき、いずれも、外字ビットマ
ップデータ1を指すような場合に、ポインタ1がポイン
タ2を指し、ポインタ2がポインタ3を指すように係合
付けられる。
【0173】これにより、複数の従業者証作成システム
SPiなどから1つの外字情報管理テーブルを相互に参
照する場合であって、1つの外字ビットマップデータm
に関して、その同じ外字ビットマップデータmを登録し
た他の従業者証作成システムを短時間に認識することが
できる。
【0174】続いて、全従業者証作成システムSPi間
で外字情報D0を管理統一化する場合について説明す
る。図25は従業者証発行管理システム300で取り扱
われる外字情報D0の管理統一例を示すフローチャート
である。
【0175】この例では、文字コードが規定されていな
い外字に対して新たな文字コードを付与し、当該従業者
証30内の外字に関する旧コードを新たな文字コードに
書き換え、新たな文字コードの外字をビットマップ形式
又はベクトルデータ形式に変換した後に、データベース
32に外字登録することを前提とする。
【0176】しかも、従業者証30の不揮発性メモリ2
8に記録された外字情報D0と同じフォントデザインを
有する外字が既に外字情報D0としてデータベース32
に登録されている場合は、そのデータベース32に登録
されている外字のフォントデータ、文字コード及び発行
元コードを当該従業者証30に記録するようになされ
る。
【0177】この例では、外字情報D0は個人情報D2
に付加する方式で登録され、 他県の従業者証作成システムSP1で外字登録した
従業者証30に関して当該県の従業者証作成システムS
P2で従業者証30を更新する場合、 同じ外字で他県の従業者証作成システムSP1と当
該県の従業者証作成システムSP2とで登録内容が異な
る場合、及び、 同じ外字で従業者証30内に記録された外字情報D
0とデータベース32に記録された外字情報D0とが異
なる場合を想定して説明をする。
【0178】これを前提にして、図25に示すフローチ
ャートのステップC1で当該県の従業者証作成システム
SP2において従業者証30の発行を受け付ける。ここ
で担当者は発行要求者20から更新申請書などを受理す
る場合がある。その後、ステップC2でカードリードラ
イト装置14を使用して従業者証30から個人情報D2
が読み出される。
【0179】そして、ステップC3で個人情報D2に外
字(欠字)が含まれているか否かがコンピユータ55に
よって判別される。この際に他県で個人情報D2に付加
された外字情報D0を見出すことによって外字(欠字)
が含まれているか否かが判別される。この例ではの条
件から、従業者証30に外字情報D0が登録されている
場合に該当するので、ステップC4に移行する。
【0180】ステップC4では従業者証30内の外字情
報D0に係る発行元コードと当該県の発行元コード(以
下新発行元コードという)とが同じか否かが判別され
る。この際にコンピユータ55によって両発行元コード
が比較され、の条件の場合には、両コードが一致しな
いので、発行要求者20が自己申告をしなくても、その
者が持参した従業者証30の発行元が他県の従業者証作
成システムSP1であることが見出される。
【0181】この例での条件に該当するときは、従業
者証30内の発行元コードと新発行元コードとが異なる
ので、ステップC5に移行してデータベース32に同じ
フォントの外字があるか否かを判別する。この際にコン
ピユータ55によって発行要求者20が持参した従業者
証30の外字のフォントと、データベース32で管理さ
れている外字のフォントとがパターン認識等により比較
される。同じフォントの外字がある場合には、発行元コ
ードが異なるが他県の従業者証作成システムSP1で作
成された外字と同じ外字が存在することが認識される。
【0182】の条件で同じフォントの外字がない場合
には、ステップC6に移行して当該県で外字を登録す
る。その後、ステップC7に移行してデータベース32
の外字情報管理テーブル(ファイル)を作成する。この
データベース32では、同一の外字に対して各々の従業
者証作成システムの外字情報D0を従属させた外字情報
管理テーブルが自動的に作成される。新たな文字コード
の外字に関してはビットマップ形式又はベクトルデータ
形式に変換した後に、データベース32に外字登録され
る。
【0183】そして、ステップC5で同じフォントの外
字がデータベース32内にある場合、及び、ステップC
7でその外字に関して外字情報管理テーブルを作成した
後は、ステップC8に移行してデータベース32からそ
の外字情報D0を読み出す。この外字情報D0は、その
外字のフォントデータ、文字コード及び発行元コードで
構成される。その後、従業者証30内の外字に関する旧
コードを新たな文字コードに書き換え、新たな発行元コ
ードの外字情報D0をその従業者証30に更新登録され
る。新たな文字コードの外字はビットマップ形式又はベ
クトルデータ形式に変換した後に、従業者証30の不揮
発性メモリ28に記録される。
【0184】従って、上述のステップC3で外字が登録
されていない場合、及び、ステップC4で外字が同じフ
ォントで、従業者証30内の発行元コードと新発行元コ
ードとが同じ場合には、従業者証30の記録内容を書換
えないでもよいので、ステップC9に移行し、従業者証
プリンタ6などを使用した新たな従業者証30が作成さ
れる。
【0185】その後、ステップC10に移行して例え
ば、当日の全ての従業者証30の発行管理が終了したか
を判断する。その発行管理が終了していない場合にはス
テップC1に戻って他の従業者証30の発行管理を実行
すべく、上述のステップを繰り返す。ステップC11で
当日の従業者証30の発行管理を全部終了した場合には
制御を終了する。
【0186】このように、本実施形態に係る従業者証発
行管理システム300によれば、各々の従業者証作成シ
ステムSP1、SP2で従業者証30に外字登録された
外字及びその外字情報D0に関して、これらの従業者証
作成システムSP1、SP2で取り扱われる同一の外字
に対し各々の従業者証作成システムSP1、SP2の外
字情報D0を従属させた外字情報管理テーブルが自動的
にデータベース化される。
【0187】従って、例えば、2つの従業者証作成シス
テムSP1、SP2間で同一の外字が異なった文字コー
ド体系で登録された場合でも、当該外字に関して従業者
証作成システムSP1の外字情報D0と、従業者証作成
システムSP2の外字情報D0とを外字情報管理テーブ
ルによって統一化することができる。新規登録等の作業
を徐々に無くす方向へ推移させることができる。
【0188】これにより、従業者証作成システムSP1
で登録された外字を使用して従業者証作成システムSP
2で従業者証30を作成するような場合であって、従業
者証30作成システムに外字が登録されていない場合で
も、従業者証30に外字登録された外字情報D0又はフ
ォントサーバー81を通してデータベース32に対して
従業者証作成システムSP2による外字情報D0をアク
セスすることにより、そのデータベース32に登録され
た従業者証作成システムSP2による外字の文字イメー
ジ情報をシステム固有の管理番号と共に従業者証作成シ
ステムSP2によって得ることができる。
【0189】従って、従業者証作成システムSP2でそ
の外字を作成する必要が無くなり、複数の従業者証作成
システムSP1、SP2間で外字及びその外字情報D0
を円滑に管理することができる。しかも、都道府県単位
に配置された従業者証作成システムSP1〜SPiにお
いて取り扱われる同一の外字に対して、異なった文字コ
ード体系で登録された場合であっても、各々の従業者証
作成システムの登録情報を従属させた外字情報管理テー
ブルを参照することにより、将来的に当該外字に関する
登録情報を全国統一化をすることができる。これと共
に、その外字情報D0を中央で一元管理するシステムを
自動的に構築することができる。
【0190】この実施形態ではフォントサーバー81を
中央に設ける場合について説明したが、これに限られる
ことはなく、例えば、フォントサーバー81を複数設
け、これらの複数のフォントサーバー81間において相
互に外字情報を参照可能とするために、同一の外字フォ
ントに対して異なる発行元コードを従属的に持たせ、当
該発行元コードから該当する外字フォントを参照するよ
うにしてもよい。
【0191】この実施形態ではIDカードについて従業
者証30の場合について説明したが、これに限られるこ
とはなく、キャッシュカード、社員証、会員証、学生
証、外国人登録証、パスポート又は各種運転免許証など
にも本発明を適用することができる。
【0192】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の顔画像形
成装置によれば、被写体の顔周辺の背景を予め指定され
た大きさに切り取るように画像処理する画像処理手段が
設けられるものである。
【0193】この構成によって、被写体の1回の撮影に
よって得られた撮影画像データからキャッシュカード、
従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証、パ
スポート又は各種運転免許証などのIDカードや、これ
らのICカード及びこれらの発行申請書で要求される所
定仕様の顔写真の大きさに見合う顔画像を形成すること
ができる。
【0194】本発明の顔画像形成方法によれば、被写体
の顔及びその顔周辺の背景を撮影して得た撮影画像デー
タを使用要求に応じて縮小又は拡大処理すると共に、そ
の顔周辺の背景を予め指定された大きさに切り取った後
の撮影画像データに基づいて被形成物に顔画像を形成す
るようになされる。
【0195】この構成によって、被写体の1回の撮影に
よって得られた撮影画像データから上述の各種IDカー
ドや、ICカード及びこれらの発行申請書で要求される
所定仕様の顔写真の大きさに見合う顔画像を形成するこ
とができる。
【0196】本発明の第1のIDカードによれば、カー
ド所有者の顔及びその顔周辺の背景を撮影して得た撮影
画像データを縮小又は拡大処理すると共に、その顔周辺
の背景を予め指定された大きさに切り取った後の撮影画
像データに基づいて形成された顔画像が設けられるもの
である。
【0197】この構成によって、IDカードの各種用途
に適合し、かつ、所定仕様の顔写真の大きさに見合う顔
画像が形成された顔画像入りIDカードを提供すること
ができる。
【0198】本発明の第2のIDカードによれば、カー
ド面の画像をそのまま撮像してデジタル化した画像デー
タを記憶した記憶手段を有するものである。
【0199】この構成によって、記憶手段に記録された
カード面の画像と、実際のカード面の画像とを対比させ
ることにより、当該IDカードの真偽判定をすることが
できる。従って、IDカードの表面の顔画像、住所、氏
名や有効年月日などの個人情報を改ざん等して不正に使
用することを防止できる。しかも、これらの個人情報に
係る画像データの複製を防止できる。
【0200】本発明の第3のIDカードによれば、カー
ド面の画像を撮像して得た画像データをビットマップ形
式により記録した記憶手段を有するものである。
【0201】この構成によって、記憶手段に記録された
カード面の顔画像や文字、記号、図形などの画像と、実
際のカード面の顔写真や文字、記号、図形などの画像と
を対比させることにより、当該IDカードの真偽判定を
することができる。従って、IDカードの表面の顔画
像、住所、氏名や有効年月日などの個人情報を改ざん等
して不正に使用することを防止できる。しかも、これら
の個人情報に係る画像データの複製を防止できる。
【0202】本発明に係るIDカードの第1の発行管理
システムによれば、IDカードの記憶手段から読み出し
た個人情報と、個人認識番号に基づいてシステム用の記
憶手段から読み出した個人情報とを比較照合した後の照
合結果に基づいてIDカードの発行許可を出力する制御
手段を備えたものである。
【0203】この構成によって、IDカードの記憶手段
から読み出した個人情報と、システム用の記憶手段から
読み出した個人情報とが一致しない場合には、IDカー
ドの発行許可が出力されないので、IDカードの不正発
行を防止できる。
【0204】本発明に係るIDカードの第2の発行管理
システムよれば、複数のIDカード作成システムを各地
域毎に配置すると共に、その中央に外字登録用のデータ
ベースが設け、これらのIDカード作成システムで取り
扱われる同一の外字に対し各々のIDカード作成システ
ムの外字情報を従属させた外字情報管理テーブルが設け
られるものである。
【0205】この構成によって、同一の外字に対して異
なった文字コード体系で登録された場合であっても、各
々のIDカードの作成システムの外字情報を従属させた
外字情報管理テーブルを参照することにより、当該外字
に関する登録情報を全国統一化をできる。これと共に、
外字情報を中央で一元管理するシステムを自動的に構築
することができる。
【0206】この発明は顔写真の入った、キャッシュカ
ード、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録
証、パスポート及び各種運転免許証などのIDカードの
発行管理システムに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としての顔画像形成装置
100の構成例を示すブロック図である。
【図2】パスポート80に係る顔写真の構成例を示すイ
メージ図である。
【図3】従業者証の発行申請書40の構成例を示すイメ
ージ図である。
【図4】従業者証30の構成例を示すイメージ図であ
る。
【図5】A〜Cは顔画像撮影用のカメラ2による画像取
得例及びその画像処理例を示すイメージ図である。
【図6】顔画像形成装置100による処理例を示すフロ
ーチャートである。
【図7】他の実施形態としてのIDカードを応用した電
子部品付きの従業者証30の積層構造例を示す斜視図で
ある。
【図8】従業者証30の表面シート25の積層構造例を
示す断面図である。
【図9】その裏面シート21の積層構造例を示す断面図
である。
【図10】電子部品24を裏面シート21及び表面シー
ト25で挟んだ従業者証30のサンドウイッチ構造例を
示す断面図である。
【図11】ICチップ24Aの内部構成例を示すブロッ
ク図である。
【図12】カードリードライト装置14の内部構成例を
示すブロック図である。
【図13】画像処理部83におけるデータ圧縮例を示す
ブロック図である。
【図14】画像処理部83におけるデータ伸長例を示す
ブロック図である。
【図15】実施形態としてのIDカードの第1の発行管
理システムを応用した従業者証発行管理システム200
の構成例を示すブロック図である。
【図16】カード作成手段18の一例となる従業者証プ
リンタ6の構成例を示す概念図である。
【図17】従業者証発行管理システム200で取り扱わ
れる個人情報D2の真偽判定例を示すフローチャートで
ある。
【図18】従業者証発行管理システム200で取り扱わ
れるビットマップ形式の外字の「青」の表示例を示すイ
メージ図である。
【図19】A及びBは従業者証発行管理システム200
で取り扱われる外字情報D0のフォーマット例を示すイ
メージ図である。
【図20】実施形態としてのIDカードの第2の発行管
理システムを応用したフォントサーバー付きの従業者証
発行管理システム300の構成例を示すブロック図であ
る。
【図21】A県の外字登録テーブルの記録例を示すイメ
ージ図である。
【図22】フォントサーバー81における外字情報管理
テーブルのイメージ図である。
【図23】従業者証発行管理システム300で取り扱わ
れる外字情報D0の編集フォーマット例を示すイメージ
図である。
【図24】従業者証発行管理システム300で取り扱わ
れる外字情報D0の他の編集フォーマットの相互参照
(クロスリファレンス)例を示すイメージ図である。
【図25】従業者証発行管理システム300で取り扱わ
れる外字情報D0の管理統一例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 制御手段 2,11 カメラ(撮影手段) 2A 光学手段 3 光学系駆動部 4 画像メモリ 5 画像処理手段 6 従業者証プリンタ(カード作成手段) 7 サイズ設定手段 10 変倍設定手段 12 スキャナ(文字認識手段) 13 画像形成手段 14 カードリードライト装置(情報書込み読出し装
置:情報読取手段、情報書き込み手段) 16 ファイリング装置(記憶手段) 18 カード作成手段 23 エンコーダ(符号化手段) 30 従業者証(IDカード) 31 制御装置 32 データベース 37 申請書プリンタ(情報記録手段) 40 発行申請書 81 フォントサーバー(管理手段) 100 顔画像形成装置 200,300 従業者証発行管理システム SP1〜SPi 従業者証作成システム(IDカード作
成システム)

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の顔及びその顔周辺の背景を撮影
    する撮影手段と、 前記撮影手段から得られた撮影画像データを画像処理す
    る画像処理手段とを備え、 前記画像処理手段は、 前記顔周辺の背景を予め指定された大きさに切り取るよ
    うになされたことを特徴とする顔画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記顔周辺の背景像の縦方向及び横方向
    の切り取りサイズを設定するサイズ設定手段が設けられ
    ることを特徴とする請求項1に記載の顔画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記被写体の顔画像の縮小率又は拡大率
    を設定する変倍設定手段が設けられることを特徴とする
    請求項1に記載の顔画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記被写体の顔の像及びその顔周辺の背
    景像を縮小又は拡大する光学手段が設けられることを特
    徴とする請求項1に記載の顔画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記撮影画像データを縮小又は拡大処理
    する画像処理手段が設けられることを特徴とする請求項
    1に記載の顔画像形成装置。
  6. 【請求項6】 被写体の顔及びその顔周辺の背景を撮影
    して撮影画像データを取得し、 前記撮影画像データを使用要求に応じて縮小又は拡大処
    理すると共に、前記縮小又は拡大処理された撮影画像デ
    ータに関して前記顔周辺の背景を予め指定された大きさ
    に切り取り、 前記切り取った後の撮影画像データに基づいて被形成物
    に顔画像を形成することを特徴とする顔画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記被写体の顔画像が予め指定された大
    きさになるように前記撮影画像データを拡大又は縮小
    し、 前記被写体の顔画像周辺の背景を予め指定された大きさ
    に切り取るようになされたことを特徴とする請求項6に
    記載の顔画像形成方法。
  8. 【請求項8】 カード所有者の顔画像が設けられたID
    カードにおいて、 前記顔画像は、 少なくとも、前記カード所有者の顔及びその顔周辺の背
    景を撮影して得た撮影画像データを縮小又は拡大処理す
    ると共に、その顔周辺の背景を予め指定された大きさに
    切り取った後の撮影画像データに基づいて形成されたも
    のであることを特徴とするIDカード。
  9. 【請求項9】 記憶手段を有したIDカードにおいて、 カード面の画像をそのまま撮像してデジタル化した画像
    データが前記記憶手段に記憶されることを特徴とするI
    Dカード。
  10. 【請求項10】 カード所有者の顔画像と共に文字をデ
    ジタル化した画像データが前記記憶手段に記憶されるこ
    とを特徴とする請求項9に記載のIDカード。
  11. 【請求項11】 前記画像データは、ベクトルデータ形
    式で前記記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項
    9に記載のIDカード。
  12. 【請求項12】 前記記憶手段に画像データが圧縮して
    記録される場合であって、 前記記憶手段から読み出した画像データを復号化するた
    めの復号制御情報は、当該IDカードの情報書き込み読
    み出し装置側に設けられることを特徴とする請求項9に
    記載のIDカード。
  13. 【請求項13】 前記情報書き込み読み出し装置に前記
    復号制御情報が複数準備され、かつ、前記復号制御情報
    と対応付けられたコード番号が準備される場合であっ
    て、 前記復号制御情報のいずれかを選択するためのコード番
    号が前記画像データと共に前記記憶手段に記録されるこ
    とを特徴とする請求項12に記載のIDカード。
  14. 【請求項14】 前記記憶手段に記録される画像データ
    は、カラー静止画圧縮標準であるJPEG方式により画
    像処理されることを特徴とする請求項9に記載のIDカ
    ード。
  15. 【請求項15】 前記画像データがJPEG方式により
    画像処理される場合であって、 前記圧縮記録された画像データを復号化するためのエン
    トロピー復号化コードは情報書き込み読み出し装置側に
    設けられることを特徴とする請求項14に記載のIDカ
    ード。
  16. 【請求項16】 前記情報書き込み読み出し装置に前記
    エントロピー復号化コードが複数準備され、かつ、前記
    エントロピー復号化コードと対応付けられたコード番号
    が準備される場合であって、 前記エントロピー復号化コードのいずれかを選択するた
    めのコード番号が圧縮された画像データと共に前記記憶
    手段に記録されることを特徴とする請求項15に記載の
    IDカード。
  17. 【請求項17】 記憶手段を有したIDカードにおい
    て、 カード面を画像データとしてビットマップ形式により前
    記記憶手段に記録されることを特徴とするIDカード。
  18. 【請求項18】 前記記憶手段にカード所有者の個人情
    報が記録されると共に、前記個人情報の一部がビットマ
    ップ形式により前記記憶手段に記録されることを特徴と
    する請求項9、請求項14又は請求項17に記載のいず
    れかのIDカード。
  19. 【請求項19】 前記カード所有者の個人情報に、予め
    定められた規格水準の文字以外の外字が含まれる場合で
    あって、 前記外字をビットマップ形式に変換した後の外字情報が
    前記記憶手段に記録されることを特徴とする請求項18
    に記載のIDカード。
  20. 【請求項20】 前記外字をベクトルデータ形式に変換
    した後の外字情報が前記記憶手段に記録されることを特
    徴とする請求項19に記載のIDカード。
  21. 【請求項21】 前記外字情報を記録した発行元を示す
    発行元コードが前記外字情報に従属させて前記記憶手段
    に記録されることを特徴とする請求項20に記載のID
    カード。
  22. 【請求項22】 前記外字の読み方を当該外字情報に従
    属させて前記記憶手段に記録されることを特徴とする請
    求項20に記載のIDカード。
  23. 【請求項23】 カード所有者個々に個人識別番号が付
    与されると共に、記憶手段を有したIDカードを該個人
    認識番号に基づいて発行管理するシステムであって、 少なくとも、前記個人認識番号に対応したカード所有者
    の個人情報を記憶するシステム用の記憶手段と、 前記IDカードの記憶手段から個人情報を読み取る情報
    読取手段と、 前記個人認識番号に基づいてシステム用の記憶手段から
    読み出した個人情報と前記情報読取手段による個人情報
    とを比較照合し、前記比較照合の結果に基づいて前記I
    Dカードの発行許可を出力する制御手段とを備えること
    を特徴とするIDカードの発行管理システム。
  24. 【請求項24】 カード所有者の顔画像と共に文字をデ
    ジタル化した画像データが前記システム用の記憶手段又
    は前記IDカードの記憶手段に記憶されることを特徴と
    する請求項23に記載のIDカードの発行管理システ
    ム。
  25. 【請求項25】 前記画像データをベクトルデータ形式
    で前記システム用の記憶手段又は前記IDカードの記憶
    手段に記憶することを特徴とする請求項24に記載のI
    Dカードの発行管理システム。
  26. 【請求項26】 前記IDカードの記憶手段又は前記シ
    ステム用の記憶手段から前記画像データを読み出した後
    に、当該画像データの整列性を検査し、 前記画像データに所定以上の整列性がある場合には前記
    IDカードの発行許可を出力する制御手段が設けられる
    ことを特徴とする請求項25に記載のIDカードの発行
    管理システム。
  27. 【請求項27】 前記IDカードの記憶手段と前記シス
    テムの記憶手段とに前記個人識別情報が記録される場合
    であって、 前記個人識別番号を符号化する符号化手段が設けられ、 前記IDカードの記憶手段から読み出した個人識別番号
    を符号化した後の個人識別コードと、前記システムの記
    憶手段から読み出した個人識別番号を符号化した後の個
    人識別コードとを比較照合するようになされることを特
    徴とする請求項23に記載のIDカードの発行管理シス
    テム。
  28. 【請求項28】 前記個人情報の比較照合結果に基づい
    てIDカードの発行許可を出力する制御手段が設けられ
    る場合であって、 カード所有者の顔部位を撮影して顔画像データを出力す
    る撮影手段と、 前記撮影手段から得られた顔画像データ、前記情報読取
    手段又はシステム用の記憶手段から得られた個人情報、
    及び、前記制御手段からの発行許可に基づいて前記ID
    カードを作成するカード作成手段が設けられることを特
    徴とする請求項23に記載のIDカードの発行管理シス
    テム。
  29. 【請求項29】 前記IDカードの記憶手段にビットマ
    ップ形式の個人情報が記録される場合であって、 前記IDカードの記憶手段から読み出したビットマップ
    形式の個人情報を文字認識する文字認識手段が設けられ
    ることを特徴とする請求項23に記載のIDカードの発
    行管理システム。
  30. 【請求項30】 前記IDカードの記憶手段にベクトル
    データ形式の個人情報が記録される場合であって、 前記IDカードの記憶手段から読み出したベクトルデー
    タ形式の個人情報をビットマップ化した後に、前記個人
    情報を文字認識させるようになされたことを特徴とする
    請求項23に記載のIDカードの発行管理システム。
  31. 【請求項31】 前記記憶手段を有したIDカードを更
    新発行する際に更新申請書が使用される場合であって、 カード更新者の個人情報を前記更新申請書に記録する情
    報記録手段が設けられ、 予め定められた規格水準の文字以外の外字が前記個人情
    報に含まれる場合に、 前記IDカードの記憶手段から読み出したビットマップ
    形式又はベクトルデータ形式の外字情報に基づいて前記
    更新申請書に外字を記録するようになされたことを特徴
    とする請求項23に記載のIDカードの発行管理システ
    ム。
  32. 【請求項32】 予め定められた規格水準の文字以外の
    外字が前記個人情報に含まれる場合に、前記システム用
    の記憶手段に外字情報を登録するようになされたことを
    特徴とする請求項23に記載のIDカードの発行管理シ
    ステム。
  33. 【請求項33】 前記システム用の記憶手段に外字情報
    を登録する場合であって、 文字コードが規定されていない外字に対して新たな文字
    コードを付与したときは、当該外字情報を登録するシス
    テムのコードに変更した後に、前記システム用の記憶手
    段に登録することを特徴とする請求項23又は請求項3
    2に記載のいずれかのIDカードの発行管理システム。
  34. 【請求項34】 文字コードが規定されていない前記外
    字に対して新たな文字コードを付与し、当該IDカード
    内の外字に関するコードを新たに文字コードの従属情報
    として登録し、前記新たな文字コードの外字をビットマ
    ップ形式又はベクトルデータ形式に変換した後に、前記
    システム用の記憶手段及びIDカードの記録手段に外字
    登録するようになされたことを特徴とする請求項31又
    は請求項32に記載のいずれかのIDカードの発行管理
    システム。
  35. 【請求項35】 前記システム用の記憶手段には、 前記新たな文字コード、外字に関する旧コード及び前回
    に外字登録した発行元を示す旧発行元コードが記録さ
    れ、相互に参照するようになされたことを特徴とする請
    求項34に記載のIDカードの発行管理システム。
  36. 【請求項36】 前記IDカードの記憶手段へ個人情報
    を書き込む情報書き込み手段が設けられ、 前記IDカードに新たに外字登録したときに、新たな文
    字コード及びその発行元を示す発行元コードが記録され
    ることを特徴とする請求項23に記載のIDカードの発
    行管理システム。
  37. 【請求項37】 前記IDカードの記憶手段に記録され
    た外字情報と同じフォントデザインを有する外字が既に
    外字情報として前記システム用の記憶手段に登録される
    場合に、 前記システム用の記憶手段に登録された外字のフォント
    データ、文字コード及び発行元コードを当該IDカード
    に記録するようになされたことを特徴とする請求項36
    に記載のIDカードの発行管理システム。
  38. 【請求項38】 前記IDカードの記憶手段に記録され
    た外字情報に係る文字コード及び発行元コードを前記シ
    ステム用の記憶手段に記録するようになされたことを特
    徴とする請求項36に記載のIDカードの発行管理シス
    テム。
  39. 【請求項39】 記憶手段を有したIDカードを発行管
    理するシステムであって、 前記IDカードに外字登録をするIDカード作成システ
    ムが複数と、 前記IDカード作成システムを管理する管理手段とを備
    え、 前記管理手段は外字登録用のデータベースを有し、 前記データベースには外字情報管理テーブルが設けら
    れ、 前記外字情報管理テーブルは、 各々の前記IDカード作成システムで登録された外字及
    びその外字情報に関し、前記IDカード作成システムで
    登録された同一の外字に対して各々の前記IDカード作
    成システムの外字情報を従属させて成ることを特徴とす
    るIDカードの発行管理システム。
  40. 【請求項40】 前記IDカード作成システムは、 当該システムが利用される各地域毎に配置され、 前記管理手段は前記地域を一元管理する中央に配置され
    ることを特徴とする請求項39に記載のIDカードの発
    行管理システム。
  41. 【請求項41】 前記管理手段が複数設けられる場合で
    あって、 前記複数の管理手段間において相互に外字情報を参照可
    能とするために、同一の外字フォントに対して異なる発
    行元コードを従属的に持たせ、 当該発行元コードから該当する外字フォントを参照する
    ようになされたことを特徴とする請求項39に記載のI
    Dカードの発行管理システム。
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