JP2002269506A - 電子カード発行システム及び電子カード作成方法 - Google Patents

電子カード発行システム及び電子カード作成方法

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JP2002269506A
JP2002269506A JP2001071278A JP2001071278A JP2002269506A JP 2002269506 A JP2002269506 A JP 2002269506A JP 2001071278 A JP2001071278 A JP 2001071278A JP 2001071278 A JP2001071278 A JP 2001071278A JP 2002269506 A JP2002269506 A JP 2002269506A
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electronic card
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JP2001071278A
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Toshihito Nozu
豪人 野津
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IDカード発行場所毎に外字を登録するコー
ド体系が異なっていた場合でも、一方のIDカード発行
場所で作成された外字を含むIDカードを他のIDカー
ド発行場所で更新又は再発行できるようにする。 【解決手段】 外字登録情報D0を含む電子情報内容を
電気的に記録可能な電子カード30を作成するシステム
であって、電子カード30内に記録された電子情報内容
を読み取るカードリードライト装置14と、このカード
リードライト装置14により読み取られた電子情報内容
から得られる外字登録情報D0に基づいて外字を含む電
子カード30を作成するようにカード作成制御するホス
トコンピュータ55を備えるものである。この構成によ
って、電子カード発行場所毎に外字を登録するコード体
系が異なっていた場合でも、電子カード内に書き込まれ
た外字登録情報D0を利用できるので、一方の電子カー
ド発行場所で作成された外字を含む電子カードを他の電
子カード発行場所で更新又は再発行をすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カード作成要求
者の個人情報に旧字体の漢字などを含んだICカードで
あって、顔画像の入った、キャッシュカード、会員証、
社員証、従業者証、学生証、身分証明書、外国人登録証
及び各種運転免許証などの発行システムに適用して好適
な電子カード発行システム及び電子カード作成方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、顔写真の入ったキャッシュカー
ド、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録
証、身分証明書、パスポート、図書館利用カード及び各
種運転免許証などのIDカード発行システムが使用され
る場合が多くなってきた。例えば、従業者数の多い企業
では従業者証発行システムが採用される場合が多い。こ
のシステムでは、本社にホストコンピュータが設けら
れ、そのコンピュータには支社に配属された従業者の個
人情報が登録されている。
【0003】ここで、個人情報とは氏名、住所、生年月
日、従業者証の交付年月日及びその有効期限等をいう。
そして、支社で例えば従業者証を更新する者が、その従
業者証を更新発行要求する場合には、その者が本社又は
支社において、本社のコンピュータにその従業者の個人
情報が照会され、本社で照会の結果、その従業者が本社
に登録された者であることが確認されると、本社で従業
者証を作成するようなされる。
【0004】図22はこの種の従業者証発行システム1
0の構成例を示す概念図である。図22に示す従業者証
発行システム10は本社にコンピュータ1を有してい
る。このデータバス8には例えばコンピュータ1、従業
者証登録用の端末装置2、撮影装置4、ファイリング装
置5及び従業者証プリンタ6が接続されている。このシ
ステム10では、まず、従業者証の更新発行を要求する
者(以下単に更新要求者という)20は従業者証に係る
発行要求書に氏名、住所などの必要事項を記載し、その
発行要求書に自分自身の顔写真、必要に応じて手数料と
しての証紙等を貼付した後に、その発行要求書を本社の
総務部などの受付窓口に提出する。
【0005】ここで、発行要求者20は視力・聴力など
の適正検査を受けるようになされる。その検査結果は発
行要求書に記載される場合もある。この発行要求書の記
載内容が適切であれば、その発行要求書が受理される。
【0006】その後、本社の窓口では本社のコンピュー
タ1に接続された従業者証登録用の端末装置2などにそ
の発行要求者20の個人識別番号IDが入力され、本社
のコンピュータ1に対して、その発行要求者20の個人
識別番号IDに係る個人情報D2が登録されているか、
また、その従業者証の有効期限や、更新時期等が照会さ
れる。
【0007】そして、本社のコンピュータ1から照会結
果が得られ、その照会結果によってその者の個人情報D
2が正しく登録されていることが確認されると、発行要
求者20は、その発行要求書を持って例えば撮影室に行
く。その撮影室には専属の撮影者が配置されている場合
が多く、その撮影者は発行要求者20から発行要求書を
受取り、撮影装置4に発行要求者20の個人識別番号I
Dを入力する。その後、撮影装置4によって発行要求者
20の顔画像が撮影され、発行要求書の記録内容が図示
しないイメージスキャナなどによって読み取られる。こ
の発行要求者20の顔画像データD1と発行要求書のイ
メージデータD3はファイリング装置5に転送されて保
管される。
【0008】一方、発行要求者20の顔画像データD1
と個人識別番号IDは従業者証プリンタ6に転送され、
従業者証用の生カード基板に発行要求者20の氏名、住
所、顔画像、個人識別番号、有効期限、再発行日などが
画像形成されて、新しい従業者証36が作成される。そ
の後、その従業者証36の記載内容に誤りがないか検査
した後に、発行要求者20に新しい従業者証(いわゆる
ICチップ非内蔵型のIDカード)36が作成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式の
従業者証発行システム(以下電子カード発行システムと
もいう)10によれば、発行要求者の個人情報D2に関
して、特に、「氏名」に規格水準の文字以外の外字、例
えば、JIS図形文字用符号表(JISX0208−1
983)の中の第1及び第2水準以外の漢字を含んでい
たときは、その漢字を外字登録しなくてはならない。
【0010】これは通常のワープロ機能によって外字を
文字表示したり、プリンタによってその文字を形成でき
ないからである。このような旧字体の漢字は外字イメー
ジ情報にして文字コードNoを付加し管理される場合が
多い。これは一度、外字を登録して置けば、同じような
旧字体の漢字を含んだ者が書類の発行要求をしてきたと
きに、その旧字体の漢字に係る外字登録情報をその者の
ために使用できるからである。
【0011】また、この種の書類発行システムを国民サ
ービス向上のために、公共機関が都道府県単位に設置し
た場合において、同一の外字に対して異なった文字コー
ド体系で外字登録される場合が考えられる。これは各々
の都道府県に配置される書類発行システムが同一メーカ
で同一機種となることが極めてまれなことから、各々の
都道府県で使用されるプリンタなどの書類作成装置がメ
ーカによってその外字登録機能が相違する場合があるた
めである。
【0012】従って、発行要求者の個人情報に関して旧
字体の漢字を含んでいた場合であって、その発行要求者
が当該県から他県に転居したような場合に、当該県では
外字登録がなされているにも係わらず、他県では始めか
らその旧字体の漢字に関して外字登録をやり直さなけれ
ばならなくなる。これにより、ソフト資源の無駄につな
がったり、更新手続き等に無駄な時間を要するという問
題がある。
【0013】そこで、この発明は上述した課題を解決し
たものであって、IDカード発行場所毎に外字を登録す
るコード体系が異なっていた場合でも、一方のIDカー
ド発行場所で作成された外字を含むIDカードを他のI
Dカード発行場所で更新又は再発行できるようにした電
子カード発行システム及び電子カード作成方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る電子カード発行システムは外字登録情
報を含む電子情報内容を電気的に記録可能な電子カード
を作成するシステムであって、電子カード内に記録され
た電子情報内容を読み取る情報読取手段と、情報読取手
段により読み取られた電子情報内容から得られる外字登
録情報に基づいて外字を含む電子カードを作成するよう
にカード作成制御する制御装置とを備えることを特徴と
するものである。
【0015】本発明に係る電子カード発行システムによ
れば、外字登録情報を含む電子情報内容を電気的に記録
可能な電子カードを作成する場合に、電子カード内に記
録された電子情報内容が情報読取手段によって読み取ら
れる。この情報読取手段により読み取られた電子情報内
容から外字登録情報が制御装置によって得られると、こ
の外字登録情報に基づいて外字を含む電子カードを作成
するようにカード作成制御が行われる。
【0016】従って、電子カード発行場所毎に外字を登
録するコード体系が異なっていた場合でも、電子カード
内に書き込まれた外字登録情報を利用できるので、一方
の電子カード発行場所で作成された外字を含む電子カー
ドを他の電子カード発行場所で更新又は再発行をするこ
とができる。
【0017】本発明に係る電子カード作成方法は外字登
録情報を含む電子情報内容を電気的に記録可能な電子カ
ードを作成する方法であって、電子カードの発行要求者
の個人情報に外字を含む場合は、初回の電子カード作成
時に、発行要求者の個人情報に関して欠字登録をし、こ
こで欠字登録された外字に関する外字登録情報を電子カ
ード内に書込み、次回以降の電子カード作成時には、電
子カード内に書き込まれた電子情報内容を読み取り、こ
こで読み取られた電子情報内容から得られる外字登録情
報に基づいて外字を含む電子カードを作成することを特
徴とするものである。
【0018】本発明に係る電子カード発行システムによ
れば、電子カード発行場所毎に外字を登録するコード体
系が異なっていた場合でも、電子カード内に書き込まれ
た外字登録情報を利用できるので、一方の電子カード発
行場所で作成された外字を含む電子カードを他の電子カ
ード発行場所で更新又は再発行をすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態に係る電子カード発行システム及び電子
カード作成方法について説明をする。
【0020】(1)実施形態 図1は、本発明の実施形態としての電子カード発行シス
テム100の構成例を示すブロック図である。この実施
形態では、外字登録情報を含む電子情報内容を電気的に
記録可能な電子カードを作成する場合に、その電子カー
ド内に記録された電子情報内容から得られる外字登録情
報に基づいて外字を含む電子カードを作成するように制
御する制御装置を備えて、電子カード発行場所毎に外字
を登録するコード体系が異なっていた場合でも、一方の
電子カード発行場所で作成された外字を含む電子カード
を他の電子カード発行場所で更新又は再発行できるよう
にしたものである。
【0021】図1に示す電子カード発行システム100
は外字登録情報D0を含む電子情報内容を電気的に記録
可能な電子カードを作成するシステムであり、首都など
の中央本部に設置された本社のホストコンピュータ1
と、このホストコンピュータ1に対して通信回線17で
接続されると共に、例えば、都道府県単位の支社に設置
された電子カード作成システムEUi(i=1〜n)か
ら構成される。
【0022】外字登録情報D0とはJIS図形文字用符
号表(JISX0208−1983)の中の第1及び第
2水準以外の漢字(通常のワープロによって使用可能な
漢字)を外字としたとき、この外字に関する登録情報を
いう。電子情報内容には外字登録情報D0の他に個人識
別番号ID、顔画像データD1、個人情報D2が含まれ
る。
【0023】この個人情報D2に関しては電子カード3
0が例えば従業者証である場合には、氏名、住所、生年
月日、従業者証の発行年月日、個人識別番号ID及びそ
の有効期限等である。電子カード30が運転免許証であ
る場合には、免許番号、照会番号、記載事項、免許条件
などである。電子カード30はキャッシュカード、従業
者証、社員証、会員証、学生証、身分証明書、外国人登
録証及び各種運転免許証などが対象となる。
【0024】図1に示す本社のホストコンピュータ1は
記憶手段(以下でID情報データベースという)11を
有しており、少なくとも、電子カード30の発行又は更
新に関して欠格事由者の個人情報D2が記憶保管され
る。ここで欠格事由者とは例えば違反歴、犯罪歴などを
有していて電子カード30の発行許可を受けられない者
をいう。
【0025】このID情報データベース11には欠格事
由者の顔画像データD1を記憶保管するようにしてもよ
い。ID情報データベース11には内部バス13を介し
て制御手段12が接続され、そのID情報データベース
11から読み出した欠格事由者の個人情報D2に基づい
て電子カード30の発行許可又は更新許可が与えられ
る。その発行許可等の際に欠格事由者の顔画像情報を判
断基準に加えてもよい。
【0026】この例では、制御手段12は各県の支社の
電子カード作成システムEUiから電子カード30の発
行要求者の照会があったときに、ID情報データベース
11から読み出した欠格事由者の個人情報D2と、照会
があった電子カード作成システムEUiからの発行要求
者の個人情報D2とを比較照合し、この比較照合結果に
基づいて照会があった県の電子カード作成システムEU
iに対して電子カード30の発行許可又は更新許可が与
えられる。
【0027】もちろん、電子カード作成量を多く取り扱
うシステムを構築する場合は、「通報」という形式で本
社から支社へ欠格事由者に係る個人情報D2を定期的に
転送してもよい。本社の照会処理に係る負担を軽減でき
る。
【0028】各々の支社(県)に設置される電子カード
作成システムEUiは図1に示すデータバス19を有し
ている。このデータバス19は図示しない通信モデムを
介してスーパーデジタル(SD)回線などの通信回線1
7に接続され、本社のコンピュータ1と接続される。も
ちろん、通常のデジタル回線でも構わない。
【0029】各県の電子カード作成システムEUiのデ
ータバス19には情報読取手段及び情報書込み手段の一
例となるカードリードライト装置14が接続され、旧電
子カード30内に記録された個人識別番号ID、外字登
録情報D0、顔画像データD1、個人情報D2等の電子
情報内容D0+D1+D2+IDを読み取ったり、その
新たな電子カード30内へ外字登録情報D0を電子情報
内容として書き込むようになされる。外字登録情報D0
はビットマップデータに展開されて電子カード30に書
き込まれる。
【0030】この個人情報D2に関しては、例えば、カ
ードリードライト装置14によって電子カード30から
発行要求者の個人識別番号IDが読み取られると、その
発行要求者の個人識別番号IDをアドレスにして個人情
報D2が本社に照会される。電子カード30の更新があ
ったときは、カードリードライト装置14によって、更
新日時情報を付加した電子情報内容D0+D1+D2+
IDを電子カード30に書き込むようになされる。更新
日時情報とは電子カード30の更新日時を示すデータで
ある。
【0031】このカードリードライト装置14にはデー
タバス19を経由して撮影装置15が接続され、カード
リードライト装置14で読み出した電子カード30によ
る発行要求者の個人情報D2に基づいてその発行要求者
の顔部位を撮影した後に顔画像データD1が出力され
る。
【0032】撮影装置15は例えば電子カード30の発
行要求者20が入れる大きさの運搬可能な撮影ボックス
内に設けられる。この撮影ボックスは本願出願人が以前
に特許出願(特願平10−288455号)したカプセ
ルタイプのものが使用できる。もちろん、これに限られ
ることはない。この撮影ボックスによれば、ボックス内
には発行要求者20が座れるイスが準備される。この撮
影装置15は発行要求者20に対峙する位置に取り付け
られる。
【0033】また、撮影装置15にはデータバス19を
介して記憶手段の一例となるファイリング装置16が接
続され、発行要求者の外字登録情報D0、顔画像データ
D1、個人情報D2及び個人識別番号IDなどが記憶さ
れる。この例で電子カード30内にICチップが設けら
れる場合であって、そのICチップの製造番号情報(以
下でユニークNoという)と共に発行要求者の個人識別
番号を付加して上述した電子情報内容D0+D1+D2
+IDを記憶するようにしてもよい。
【0034】更に、ファイリング装置16では更新があ
ったとき、その電子情報内容D0+D1+D2+IDに
更新日時情報を付加して更新記憶するようになされる。
ファイリング装置16には顔画像用のメモリ領域及び個
人情報用のメモリ領域が割り当てられる。前者のメモリ
領域には、撮影装置15によって電子カード30の発行
要求者の顔面部位を撮影して得た発行要求者の顔画像デ
ータD1が、その発行要求者の個人識別番号IDをアド
レスにして格納される。後者のメモリ領域には、同様に
してその発行要求者の外字登録情報D0及び個人情報D
2が更新記憶される。
【0035】このファイリング装置16にはデータバス
19を経由してカード作成手段18が接続され、電子カ
ード30内に記録された外字登録情報D0又は予め登録
された外字情報に基づいて外字を含む電子カード30を
作成するようになされる。例えば、撮影装置15から得
られた発行要求者の顔画像データD1、カードリードラ
イト装置14による発行要求者の外字登録情報D0、個
人情報D2、及び、本社のホストコンピュータ1からの
発行又は更新許可に基づいて発行要求者の顔画像及び外
字を含む個人情報D2とが画像形成されると共に、その
発行要求者の個人識別番号ID、外字登録情報D0、顔
画像データD1及び個人情報D2を書き込んだ、従業者
証や運転免許証などの電子カード30が作成される。
【0036】従って、各々の都道府県の電子カード作成
システムEUiでは、本社からの発行又は更新許可があ
れば、カードリードライト装置14から読み出した発行
要求者の顔画像データD1、その発行要求者の外字登録
情報D0や、個人情報D2等に基づいて所定のカード基
板に発行要求者の顔画像及びその発行要求者の外字を含
む個人情報D2とを画像形成して従業者証や運転免許証
などの電子カード30を作成することができる。
【0037】上述のデータバス19には支社のホストコ
ンピュータ55、申請書スキャナ56及び端末装置57
が接続されている。端末装置57は電子カード30の発
行時や更新時などにおいて、支社のオペレータによっ
て、発行申請書の記載事項を入力するために操作され
る。申請書スキャナ56は電子カード作成時に発行申請
書に記載された発行要求者の個人識別番号IDが読み取
られる。
【0038】支社のホストコンピュータ55は制御装置
の一例であり、カードリードライト装置14により読み
取られた電子情報内容D0+D1+D2+IDから得ら
れる外字登録情報D0に基づいて外字を含む電子カード
30を作成するようにカード作成制御するものである。
この他に、カードリードライト装置14により読み取ら
れた発行要求者の個人識別番号IDと申請書スキャナ5
6による発行要求者の個人識別番号IDが比較照合され
る。この比較照合結果に基づいて撮影装置15に撮影許
可が発生される。
【0039】このホストコンピュータ55は、更に、電
子カード30内のICチップのユニークNoと共に発行
要求者の個人識別番号IDを付加して情報管理をするよ
うになされる。電子カード30偽造防止を図るためであ
る。例えば、ホストコンピュータ55ではファイリング
装置16からICチップのユニークNoと共に発行要求
者の個人識別番号IDを付加された第1の電子情報内容
D0+D1+D2+IDを読出す。
【0040】ホストコンピュータ55は電子カード30
からICチップのユニークNoと共に発行要求者の個人
識別番号IDを付加された第2の電子情報内容D0’+
D1’+D2’+ID’を読出し、この第1の電子情報
内容と第2の電子情報内容とを比較して当該電子カード
30の正否を判定するようになされる。
【0041】この比較結果により、第1及び第2の電子
情報内容が一致する場合は真正の電子カード30とし
て、また、第1及び第2の電子情報内容が一致しない場
合は偽造の電子カード30として識別することができ
る。
【0042】また、ホストコンピュータ55はファイリ
ング装置16から電子情報内容D0+D1+D2+ID
に付加された最終更新日時情報(第1の更新日時情報)
を読出し、電子カード30から電子情報内容D0+D1
+D2+IDに付加された最終更新日時情報(第2の更
新日時情報)を読出し、両者の最終更新日時情報とを比
較して当該電子カード30又は/及びファイリング装置
16の電子情報内容D0+D1+D2+IDの新旧を判
定するようになされる。
【0043】この判定により、両者の最終更新日時情報
が一致する場合は電子カード30及びファイリング装置
16の電子情報内容D0+D1+D2+IDのいずれも
最新として、また、両者の最終更新日時情報が一致しな
い場合は、最終更新日時情報に基づいて最新の電子情報
内容D0+D1+D2+IDを識別することができる。
【0044】そして、電子カード作成システムEUiで
は本社からの発行又は更新許可を得た支社のホストコン
ピュータ55によって、撮影装置15やカード作成手段
18が制御される。例えば、支社のホストコンピュータ
55から撮影装置15に撮影許可が出力され、発行要求
者の顔画像が撮影される。
【0045】また、支社のホストコンピュータ55によ
ってファイリング装置16から読み出した発行要求者の
顔画像データD1と、その発行要求者の外字登録情報D
0を含む個人情報D2とに基づいてカード基板に発行要
求者の顔画像及びその発行要求者の外字を含む個人情報
D2とが画像形成される。従って、電子カード30の更
新申請をした者に対して、新たな電子カード30を円滑
に発行することができる。
【0046】このシステム100を従業者証更新システ
ムに応用することにより、電子カード30の発行を受け
た支社(県)の電子カード作成システムEUi以外の他
県の支社の電子カード作成システムEUjにおいて、そ
の発行要求者の電子カード30から外字登録情報D0及
び個人情報D2を読み出すことができるので、その電子
カード発行時の県以外の他の県においても、その外字登
録情報D0を含む個人情報D2に基づいて電子カード3
0を更新発行等することができる。
【0047】このシステム100を構築する場合に、カ
ードリードライト装置14や、撮影装置15、申請書&
カードスキャナ56、端末装置57などを1つの筐体内
に納めて広い意味で顔画像撮影装置とするように構成し
てもよい。
【0048】続いて、外字登録情報D0について説明を
する。図2はA県の外字登録テーブルの記録例を示すイ
メージ図である。例えば、電子カード作成システムEU
1では、従業者の個人情報D2に関して、予め定められ
た規格水準の文字以外の外字を含んでいたときは、欠字
として扱われ、その欠字部分の外字が外字登録用のデー
タベース15に外字登録される。
【0049】図2に示すA県の外字登録テーブルの記録
例において、予め当該電子カード作成システムEU1に
対して本社から固有の場所コード(A)が割り当てられ
ると、この当該県コード(A)に対して外字の文字イメ
ージ情報及びその文字コード番号を従属させた外字登録
テーブルが作成される。この例では「青山」という個人
情報(氏名)に関して、漢字番号1612の「青」(J
IS区点3236)ではなく、旧字体の漢字番号989
2の「青」(JIS区点11884)が使用されている
場合に、その旧字体の「青」を通常のワープロ機能を使
用して登録することができない。
【0050】また、「黒川」という個人情報(氏名)に
関して、漢字番号1657の「黒」(JIS区点258
5)を使用せずに、旧字体の漢字番号10326の
「黒」(JIS区点11912)を使用している場合に
も、ワープロ機能を使用してその旧字体の「黒」を登録
することができない。
【0051】そこで、外字登録機能を使用して旧字体の
「青」や「黒」が文字イメージとして端末装置57の表
示画面上で作成され、登録番号No1に対して外字
「青」の文字イメージや、例えばその文字コードNo=
a11が外字登録テーブルに登録される。同様にして登
録番号No2に対して外字「黒」の文字イメージやその
文字コードNo=a12が外字登録テーブルに登録され
る。
【0052】この実施形態ではA県で初回に電子カード
30を受けたとき、上述の青山なる発行要求者の電子カ
ード30には、場所コード(A)に対して外字の文字イ
メージ情報及びその文字コード番号が外字登録情報D0
として個人識別番号IDと共に記録される。
【0053】続いて、本発明に係る電子カード作成方法
について電子カード発行システム100における処理例
を説明する。図3は電子カード発行システム100にお
ける処理例を示すフローチャートである。図4は外字登
録例を示すフローチャートである。
【0054】この実施形態では図1に示したA県支社に
電子カード作成ユニットEU1を設け、このA県支社
で、外字登録情報D0を含む電子情報内容D0+D1+
D2+IDを電気的に記録可能な電子カードを作成する
場合を前提とする。
【0055】そして、初回の電子カード作成時に、発行
要求者の個人情報D2に外字を含むことが確認された場
合は、発行要求者の個人情報に関して欠字登録をし、こ
こで欠字登録された外字に関する外字登録情報D0を電
子カード30内に書込むようにする。
【0056】そして、次回以降の電子カード作成時に
は、A県を含む他県で電子カード30内に書き込まれた
電子情報内容D0+D1+D2+IDを読み取り、ここ
で読み取られた電子情報内容D0+D1+D2+IDか
ら得られる外字登録情報D0に基づいて外字を含む電子
カードを作成する場合を想定する。電子カード発行シス
テム100では電子カード30の発行に関して初回発行
及び更新発行業務を行うものとする。
【0057】これを前提にして、図3に示すフローチャ
ートのステップA1でA県支社では発行要求者が持参し
た所定の発行申請書が受理される。その後、ステップA
2に移行してA県支社の担当係官によって電子カード3
0の発行に関して「初回」か「更新」かがチェックされ
る。「初回」の場合はステップA3に移行して発行要求
者の氏名や、住所等に外字が含まれるかがチェックされ
る。外字が含まれる場合はステップA4に移行する。ス
テップA4では欠字登録をする。
【0058】この欠字登録は例えば、図4のサブルーチ
ンをコールしてそのステップB1で担当係官によって欠
字を確認したかがチェックされる。欠字を確認した場合
はステップB2に移行して欠字部分の外字を登録をす
る。A県で初回に電子カード30を受けたとき、上述し
た「青山」なる発行要求者の場合には、旧字体の漢字番
号9892の「青」(JIS区点11884)が外字と
して登録される。
【0059】その後、ステップB3でA県支社のホスト
コンピュータ55ではこの発行要求者の外字がデータベ
ース化される。例えば、場所コード(A)に対して外字
の文字イメージ情報及びその文字コード番号が外字登録
情報D0として個人識別番号IDと共にファイリング装
置16に記録される(欠字登録又は外字登録)。その
後、図3のメインルーチンのステップA4にリターンす
る。
【0060】ステップA3で外字が含まれない場合及び
ステップA4で外字登録が済んだ場合はステップA5に
移行する。ステップA5ではA県支社のカード作成手段
18により電子カード30が作成される。カード作成手
段18では、予め登録された外字登録情報D0に基づい
て外字を含む電子カード30を作成するようになされ
る。
【0061】例えば、撮影装置15から得られた発行要
求者の顔画像データD1、発行要求者の外字登録情報D
0、個人情報D2、及び、本社のホストコンピュータ1
からの発行許可に基づいて発行要求者の顔画像及び外字
を含む個人情報D2とが画像形成される。
【0062】その後、ステップA6に移行してカードリ
ードライト装置14によって電子カード30に外字登録
情報D0を含む電子情報内容D0+D1+D2+IDが
書き込まれる。電子情報内容D0+D1+D2+IDの
記録は次回の更新時に使用するためである。そして、ス
テップA7に移行して個人識別番号ID、外字登録情報
D0、顔画像データD1及び個人情報D2を書き込んだ
電子カード30が発行要求者へ交付される(初回分)。
【0063】また、ステップA2で電子カード30を
「更新」する場合はステップA8に移行して外字が含ま
れるか否かが当該更新場所支社の担当係官によってチェ
ックされる。外字が含まれる場合はステップA9に移行
する。ステップA9では当該県の電子カード作成ユニッ
トEUiのカードリードライト装置14によってその更
新に係る旧電子カード30から電子情報内容D0+D1
+D2+IDが読み出される。
【0064】その支社のホストコンピュータ55により
電子情報内容から外字登録情報D0が抽出される。外字
が含まれない場合及び外字登録情報D0が抽出された場
合はステップA10に移行して、旧電子カード30を回
収すると共に、当該県支社のカード作成手段18によっ
て新電子カード30が作成される。
【0065】その後、ステップA11に移行して新電子
カード30に外字登録情報D0を含む電子情報内容D0
+D1+D2+IDがカードリードライト装置14によ
って書き込まれる。その後、ステップA12に移行して
個人識別番号ID、外字登録情報D0、顔画像データD
1及び個人情報D2を書き込んだ電子カード30が発行
要求者へ交付される(更新分)。
【0066】そして、ステップA13で例えば電子カー
ド30の当日分の発行が全部終了したかが判断される。
当日分の発行が全部終了していない場合はステップA1
に戻って、上述した処理を繰り返される。当日分の電子
カード30を全部発行した場合は処理を終了する。
【0067】このようにして、本発明に係る実施形態と
しての電子カード発行システム100によれば、外字登
録情報D0を含む電子情報内容D0+D1+D2+ID
を電気的に記録可能な電子カード30を作成する場合
に、電子カード30内に記録された電子情報内容D0+
D1+D2+IDがカードリードライト装置14によっ
て読み取られる。
【0068】このカードリードライト装置14により読
み取られた電子情報内容D0+D1+D2+IDから外
字登録情報D0がホストコンピュータ55によって得ら
れると、この外字登録情報D0に基づいて外字を含む電
子カード30を作成するようにカード作成制御が行われ
る。
【0069】従って、電子カード発行場所毎に外字を登
録するコード体系が異なっていた場合でも、電子カード
30内に書き込まれた外字登録情報D0を利用できるの
で、A県の電子カード発行場所で作成された外字を含む
電子カードを他県の電子カード発行場所で更新又は再発
行をすることができる。因みに従来方式では、各県毎に
外字を登録するコード体系が異なっているので、何らか
の手段で外字登録情報D0を入手しないと、他県での外
字を含む電子カードを更新又は再発行をすることができ
なかった。
【0070】(2)実施例 続いて、電子カード発行システム100を応用した従業
者証発行システム101について説明をする。まず始め
に、当該従業者証発行システム101で使用される発行
申請書40について説明する。図5は電子カードとして
の従業者証30を発行申請する際の発行申請書40の構
成例を示すイメージ図である。
【0071】図5に示す発行申請書40は例えばA4サ
イズの上質紙から成る。その右上端には顔写真貼付領域
P1が設けられ、発行要求者の顔写真を貼付するように
なされている。この発行申請書40内には顔写真貼付領
域P1の他に「従業者証発行申請書」、「住所」、「氏
名」、「生年月日」などを記載する欄や、手数料の証紙
などを貼付する証紙貼付領域P2が設けられる。
【0072】この発行申請書40は各県毎に異なる場合
もあるし、従業者証30の発行時と更新発行時とで紙の
色が異なる場合もある。従って、発行要求者は、所定の
色の発行申請書40に必要事項を記載すると共に、予め
準備した顔写真を発行申請書40に貼るようになる。
【0073】続いて、電子カードの一例となる従業者証
30について説明する。図6は従業者証30の構成例を
示すイメージ図であり、図7はその上部の保護シートを
除いた従業者証30の積層構造例を示す斜視図である。
【0074】この電子カード作成システムEUiで作成
される電子カードとしての従業者証30は、図6におい
て、例えば、縦の長さが6cm程度で、横の長さが9c
m程度で、厚みが0.5〜1.0mm程度を有してい
る。その従業者証30の所定領域P3には画像表示情報
が印刷される。画像表示情報は、例えば「○○○従業者
証」、「個人識別番号」、「氏名」、「発行日」・・・
などである。この従業者証30には顔画像形成領域P4
が割り当てられ、当該従業者証30の発行要求者の顔画
像が形成される。この顔画像及び画像表示情報を保護す
るように、そのカード表面が保護シート51によって覆
われている。
【0075】つまり、図7に示す従業者証30は上層の
保護シート51及び中層の接着部材22A、22Bを除
いて大きく分けると裏面シート21と、電子部品24
と、表面シート25の3層構造を有している。従業者証
30の最下層には基板用の部材としての厚さが100μ
m程度の裏面シート21が設けられる。裏面シート21
は50μm〜300μm程度のシート厚が好ましい。裏
面シート21にはペンで書ける、図示しない筆記層62
を更に有している。
【0076】この例で裏面シート21上にはカード用の
電子部品24が設けられる。電子部品24は当該従業者
証30の利用者に関した個人情報D2を電気的に記録す
るICチップ24A及びそのICチップ24Aに接続さ
れたコイル状のアンテナ体24Bである。ICチップ2
4Aには固有のユニークNoが記録されている。
【0077】この電子部品24上には表面用の部材とし
ての厚さ100μm程度の表面シート25が設けられ、
その電子部品24が封入されている。この例では、少な
くとも、裏面シート21と表面シート25と電子部品2
4とを薄シート状の接着部材(以下単に接着シートとい
う)22A、22Bを介在して貼り合せた積層構造を有
している。例えば、厚み50μm〜300μm程度の第
1の接着シート22AによってICチップ24Aの裏面
と裏面シート21との間が貼合され、ICチップ24A
の表面と表面シート25の間は、厚み50μm〜300
μm程度の第2の接着シート22Bによって貼合されて
いる。これらの接着シート22A、22Bにはホットメ
ルト樹脂又は反応型ホットメルト樹脂を予め薄シート状
に形成したものが使用される。
【0078】この表面シート25は例えば図8に示すフ
ィルム支持体31上にクッション層32、アンカー層3
3、受像層34及び上層35が積層されて成る。第2の
接着シート22Bはフィルム支持体31側に貼付され
る。フィルム支持体31は、ポリエステル、ポリオレフ
ィン、ポリスチレン、ABS等の一般的なプラスティッ
クフィルムが用いられる。とりわけ、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、あるいはポリプロピレン(P
P)などの樹脂で形成されることが好ましい。特に2軸
延伸された樹脂を使用すると、薄くて強度に優れた表面
シート25を形成できる。
【0079】また、フィルム支持体31の膜厚は、例え
ば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いた
場合には、12μm以上(特に25μm)〜300μm
以下(特に250μm)であることが好ましい。クッシ
ョン層32はフィルム支持体31が気泡入りの構造であ
ったり、柔軟な素材で形成されたときに、ICチップ2
4Aの凹凸の影響を緩和するために設けられる。この他
に、クッション層32は、顔画像等の印字処理の際のサ
ーマルヘッドの当接を良くする働きがある。
【0080】このクッション層32としては引っ張り弾
性率(ASTM D790)がkgf/mm2以上であ
ることが好ましく、また、0kgf/mm2以下である
ことが好ましい。クッション層32の厚さは、クッショ
ン効果の観点から、2μm以上(特に5μm)であるこ
とが好ましく、全体の厚さやカール抑制の観点から0μ
m以下(特に50μm)であることが好ましい。
【0081】また、クッション層32を形成する部材と
しては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリブタジエン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、ス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体樹脂、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体樹
脂、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体樹脂、スチレン−水素添加イソプレン−スチ
レンブロック共重合体樹脂などのポリオレフィン樹脂で
あることが柔軟性を有するので好ましい。
【0082】この例で受像層34は顔画像形成領域P4
を形成する。顔画像形成領域P4への顔画像などは、染
料を含有したインクシート側から受像層34へサーマル
ヘッドによる熱が加えられ、この熱によって染料がその
受像層34に昇華され、あるいは、転写されることによ
り形成される。受像層34の素材としては、ポリエステ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂のような高分子材料が使用され得る。
【0083】この受像層34に隣接した層、例えば、フ
ィルム支持体31又はクッション層32は受像層34に
形成される画像を引き立てるために、白色顔料を混入
(含有)した樹脂であることが好ましい。本発明ではこ
れに限られない。白色度を増すために、ボイドを設けた
層であってもよい。このボイドによってクッション性を
出すことができる。この白色顔料としては、酸化チタ
ン、硫酸バリウムや、炭酸カルシウムなどが好ましい例
として上げられるがこれに限られない。この表面シート
21上には透明な保護シート51が設けられ、顔画像が
形成された後に表面シート21上を覆うように保護され
る。
【0084】図9は裏面シート21の積層構造を示す断
面図である。この例の裏面シート21はフィルム支持体
61下に筆記層62を有している。この筆記層62は、
例えば、ポリエステルエマルジョンに炭酸カルシウム及
びシリカ微粒子を拡散して形成される。第1の接着シー
ト22Aはフィルム支持体61上に貼付される。この例
で接着シート22A、22Bには、ホットメルト樹脂、
好ましくは、反応性ホットメルト樹脂を用いる。なお、
図10は電子部品24を裏面シート21及び表面シート
25で挟んだサンドウイッチ構造例を示す断面図であ
る。
【0085】図11はICチップ24Aの内部構成例を
示すブロック図である。この電子カードとしての従業者
証30は非接触式であるため、情報入出力用の端子が設
けられていない。図11に示すICチップ24Aは送受
信部26、RAM27、不揮発メモリ28、電源生成部
29、CPU38及びクロック生成部39を有してい
る。
【0086】上述したアンテナ体24Bには送受信部2
6が接続され、情報書き込み時に所定の変調電波に変調
された電子情報内容D0+D1+D2+IDが受信され
る。情報読み出し時には、電子情報内容D0+D1+D
2+IDが所定の変調信号に変調されてアンテナ体24
Bへ送出される。
【0087】この送受信部26にはRAM27が接続さ
れ、送受信部26で復調された外字登録情報D0、顔画
像データD1、個人情報D2及び個人識別番号IDが一
時記憶されたり、情報書込み読出し手順などの制御デー
タが一時記憶される。RAM27には不揮発メモリ28
が接続され、外字登録情報D0、顔画像データD1、個
人情報D2及び個人識別番号IDが記録される。この不
揮発メモリ28には電気的な情報の消去及び書き込みが
可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)などが使用
される。従って、電源を切っても、外字登録情報D0、
顔画像データD1、個人情報D2及び個人識別番号ID
が不揮発メモリ28に記録保持される。
【0088】上述の送受信部26、RAM27及び不揮
発メモリ28にはCPU38が接続され、情報書込み読
出し時に、送受信部26、RAM27及び不揮発メモリ
28の入出力が制御される。例えば、情報読み出し時に
は、不揮発メモリ28から読み出した外字登録情報D
0、顔画像データD1、個人情報D2及び個人識別番号
IDが送受信部26に出力される。情報書き込み時に
は、送受信部26から得られたこれらの電子情報内容D
0+D1+D2+IDが不揮発メモリ28に記録され
る。
【0089】このCPU38にはクロック生成部39が
接続され、情報の書込み読出し動作を実行するためのシ
ステムクロックが供給される。上述の送受信部26、情
報書込み読出し部27、不揮発メモリ28、CPU38
及びクロック生成部39には電源生成部29が接続さ
れ、通常の非接触式のICカードで使用される方法で、
その外部からの電磁気エネルギーをアンテナ体24Bに
よって取り込み、この電磁気エネルギーに基づいて生成
した直流電源VCCが供給される。
【0090】例えば、カードリードライト装置側からの
電磁誘導によって生じる起電力Vφを整流することによ
り直流電源VCCを得る。もちろん、この他に外部から
の高周波電磁エネルギーによる電力をアンテナ体24B
又はその他の物体に取り込むことにより電源を生成する
方法も考えられる。なお、CPU38及びRAM27に
代えてその部分を制御ロジック回路で構成してもよい。
【0091】図12は本発明に係る実施例としての従業
者証発行システム101の構成例を示す概念図である。
この例ではA県に設けられた電子カード作成システムE
U1及びB県に設けられた電子カード作成システムEU
2に対して従業者証30の発行又は更新許可を与えるホ
ストコンピュータ1を東京などの本社に設け、従業者証
30の発行を受けた支社であるA県以外のB県支社にな
された更新発行手続きにおいても、外字登録情報D0に
基づいてそのB県支社において、当該発行要求者20に
対して従業者証30を更新発行できるようにしたもので
ある。
【0092】図12に示す従業者証発行システム101
において、従業者証30の発行を許可する本社には、中
央本部用のホストコンピュータ1が配置されている。ホ
ストコンピュータ1にはSD回線17Aが接続され、本
社とA県支社及びB県支社との間がこのSD回線17A
で接続される。このA県支社には電子カード作成システ
ムEU1が配置され、B県支社には電子カード作成シス
テムEU2が配置されている。A県支社及びB県支社間
にはファイリングネットワーク17Bによって接続さ
れ、その支社間で従業者番号などの個人識別番号ID、
顔画像データD1及び個人情報D2が送受信される。
【0093】この場合において、各県支社に図示しない
フォーマット変換部が設けられ、例えば、B県支社のデ
ータフォーマットの個人識別番号ID、顔画像データD
1及び個人情報D2がファイリングネットワーク用の共
通データに変換される。この共通データを受信するA県
支社にも、フォーマット変換部が設けられ、例えば、B
県支社から送られてきた共通データが、A県支社のデー
タフォーマットに変換され、B県支社で更新された発行
要求者20の個人識別番号ID、顔画像データD1及び
個人情報D2を得ることができる。従って、A県支社の
ファイリング装置16の記録内容を書き換えることがで
きる。これにより、各県支社でデータフォーマットが異
なる場合でも、ファイリング装置16の記録内容を更新
することができる。
【0094】この例でSD回線17Aとファイリングネ
ットワーク17Bとを併設したのは本社とA県又はB県
支社との間の照会処理と、その支社間同士での情報交換
処理とが競合しないようにするためである。例えば、A
県支社で従業者証30を発行を受けた者が、B県支社の
属する遠隔地に出向し、その後、B県支社で従業者証3
0の更新発行を受けた場合に、B県支社の電子カード作
成システムEU2からA県支社の電子カード作成システ
ムEU1へ更新発行終了済みを示す旨の通信情報がSD
回線17Aを使用して送信される。
【0095】この間にも、A県支社及びB県支社間でフ
ァイリングネットワーク17Bを使用した情報交換処理
がなされる。従って、通信回線17をSD回線17Aと
ファイリングネットワーク17Bとに区分することで、
A県支社又はB県支社から本社への照会処理と、各県支
社間の情報交換処理を円滑に行うことができる。
【0096】この例で、B県支社の電子カード作成シス
テムEU2にはカードリードライト装置14A、14
B、撮影装置15、ファイリング装置16、支社のホス
トコンピュータ55、申請書スキャナ56、端末装置5
7及びカード作成手段18としての従業者証プリンタ6
6が設けられる。A県支社にはファイリング装置16、
支社のホストコンピュータ55が設けられる。もちろ
ん、A県支社にも、図示しない従業者証プリンタ66、
カードリードライト装置14A、14B、撮影装置1
5、申請書スキャナ56及び端末装置57が設けられ
る。
【0097】これらの機器が図示しない例えば撮影ボッ
クス内に取付けられると共に、LANなどのデータバス
19を介して接続されている。この例では、撮影装置1
5に電話器が設けられ、諸手続の操作に不案内な者が本
社又は支社の係官と会話ができるようになされている。
このような者のために、操作手順を吹き込んだ案内テー
プなどを自動的に拡声するようにしてもよい。
【0098】このデータバス19にはカードリードライ
ト装置14Aが接続され、従業者証30の更新時などに
おいて、旧従業者証30から外字登録情報D0、顔画像
データD1、個人情報D2及び個人識別番号IDが読み
出されたり、新従業者証30にこれらの電子情報内容D
0+D1+D2+IDが書き込まれる。発行要求者20
で住所、氏名等の記載事項に変更があった場合には、そ
の記載変更後の個人情報D2が書き込まれる。
【0099】このカードリードライト装置14Aによっ
て、従業者証30の発行を受けたA県以外のB県におい
て、その発行要求者20の従業者証30から外字登録情
報D0を含む電子情報内容D0+D1+D2+IDを読
み出すことができるので、その従業者証発行時のA県以
外のB県においても、本社のホストコンピュータ1に対
して個人情報D2に関して欠格事由者の個人情報D2と
比較照合することができるし、外字登録情報D0に基づ
いて新たな従業者証30を発行することができる。カー
ドリードライト装置14Aにはデータバス19を介して
端末装置57が接続され、従業者証30の発行時や更新
時などにおいて、支社のオペレータによって、端末装置
57が発行申請書40の記載事項を入力するために操作
される。
【0100】この端末装置57にはデータバス19を介
して支社のホストコンピュータ55が接続され、従業者
証30の更新時などにおいて、本社のホストコンピュー
タ1に対し、発行要求者20の個人情報D2に関して欠
格事由者の個人情報D2と比較照合が行われる。この例
では発行要求者20がA県からB県へ出向している場合
等においては、「住所」の記載事項に変更を伴う場合も
あり得る。支社のホストコンピュータ55にはデータバ
ス19を介してファイリング装置16が接続され、発行
要求者20の外字登録情報D0、顔画像データD1、個
人情報D2及び個人識別番号IDなどが記憶される。
【0101】このB県のファイリング装置16はファイ
リングネットワーク17Bを介在してA県のファイリン
グ装置16に接続される。また、B県のファイリング装
置16にはデータバス19を介してカードリードライト
装置14B、撮影装置15及び申請書スキャナ56が接
続されている。この申請書スキャナ56では新しい従業
者証作成時に例えばB県の発行申請書40に記載された
発行要求者20の個人識別番号IDが読み取られる。
【0102】そして、支社のホストコンピュータ55で
はカードリードライト装置14Bにより読み取られた発
行要求者20の個人識別番号IDと申請書スキャナ56
による発行要求者20の個人識別番号IDが比較照合さ
れる。この比較照合結果に基づいて撮影装置15に撮影
許可が出力される。
【0103】この撮影許可を受けた撮影装置15では、
カードリードライト装置14Bで読み出した旧従業者証
30による発行要求者20の個人情報D2に基づいてそ
の発行要求者20の顔部位を撮影した後に顔画像データ
D1が出力される。この顔画像データD1はデータバス
19を経由してファイリング装置16に転送される。
【0104】一方、申請書スキャナ56にはデータバス
19を経由して従業者証プリンタ66が接続され、撮影
装置15から得られた発行要求者20の顔画像データD
1、カードリードライト装置14Bによる発行要求者2
0の外字登録情報D0、個人情報D2、及び、本社のホ
ストコンピュータ1からの発行又は更新許可に基づいて
発行要求者20の顔画像及び個人情報D2とが画像形成
されると共に、その発行要求者20の外字を含む個人情
報D2を書き込んだ、新しい従業者証30が作成され
る。
【0105】従って、B県の電子カード作成システムE
U2では、本社からの発行又は更新許可があれば、ファ
イリング装置16及び撮影装置15からの発行要求者2
0の顔画像データD1と、その発行要求者20の外字登
録情報D0及び個人情報D2とに基づいてカード基板に
発行要求者20の顔画像及びその発行要求者20の外字
を含む個人情報D2とを画像形成して新しい従業者証3
0を作成することができる。
【0106】また、B県のファイリング装置16で発行
要求者20の個人情報D2が更新された場合には、A県
のファイリング装置16の記録内容も最新なものに更新
するように、ファイリングネットワーク17Bを使用し
てデータ交換やデータ複写などの書き換え処理がなされ
る。この例では、B県で従業者証30の発行要求があっ
た場合に、B県の最新の個人情報D2に基づいて従業者
証30が従業者証プリンタ66により作成される。
【0107】続いて、従業者証発行システム101で使
用するカードリードライト装置14A、14Bについて
説明をする。図13はカードリードライト装置14Aの
内部構成例を示すブロック図である。なお、カードリー
ドライト装置14Bはカードリードライト装置14Aの
構成及び機能と同じであるためその説明を省略する。
【0108】図13に示すカードリードライト装置14
Aは従業者証30などの電子カード内に設けられたIC
チップ24A(図8参照)にカード利用者の外字登録情
報D0、顔画像データD1、個人情報D2及び個人識別
番号IDを書き込み又はそれを読み出すものである。カ
ードリードライト装置14Aはカードリードライト部7
0及び情報書込み読出し制御部71を有している。
【0109】カードリードライト部70はカード挿入側
が凹状を成したスライド部72を有しており、従業者証
30がスライド挿入される。このスライド部72の左右
の内部にはアンテナ体73が取付けられる。このアンテ
ナ体73は従業者証30内のアンテナ体24Bに電磁結
合され、カード内のICチップ24Aへの駆動電源を供
給しつつ、個人情報D2や個人識別番号IDが書き込み
又は読み出される。
【0110】この情報書込み読出し制御部71は内部バ
ス81に接続された送受信部74、RAM75、ROM
76、通信インタフェース77、CPU78及び電源部
79を有している。上述したカードリードライト部70
のアンテナ体73には送受信部74が接続され、情報書
き込み時に所定の変調電波に変調された外字登録情報D
0、顔画像データD1、個人情報D2及び個人識別番号
IDが送信される。情報読み出し時には、予め電子カー
ド30内で所定の変調信号に変調されたこれらの電子情
報内容D0+D1+D2+IDがアンテナ体73を介し
て取り込まれ復調される。
【0111】この送受信部74には内部バス81を介し
てRAM75及びROM76が接続され、送受信部74
で復調された外字登録情報D0、顔画像データD1、個
人情報D2及び個人識別番号IDが一時記憶される。R
OM76には、情報書込み読出し手順などの制御データ
が格納される。内部バス81には通信インタフェース7
7が接続され、RS−232C(又はRS−422)の
通信プロトコルに準拠した通信回線を介して外部の端末
装置が接続される。このカードリードライト装置14A
と端末装置との間でデータ通信を行うようになされる。
【0112】この通信インタフェース77には内部バス
81を介してCPU78が接続され、情報書込み読出し
時に、送受信部74、RAM75及びROM76の入出
力が制御される。例えば、情報読み出し時には、送受信
部74から得られた電子情報内容D0+D1+D2+I
Dが通信インタフェース78を介して外部の端末装置な
どに転送される。情報書き込み時には、外部の端末装置
などから転送されてきた電子情報内容D0+D1+D2
+IDが送受信部74に出力される。
【0113】また、情報書込み読出し制御部71には電
源部79が設けられ、電子カード内のICチップ24A
を駆動するための所定の周波数の高周波信号がアンテナ
体73に供給される。もちろん、送受信部74、RAM
75、ROM76、通信インタフェース77及びCPU
78には直流電圧VCCが供給される。
【0114】続いて、従業者証発行システム101で使
用する従業者証プリンタ66について説明する。図14
は従業者証プリンタ66の構成例を示す概念図である。
この例では1枚の従業者証用の生カード基板30’に枚
葉状の保護シート51を形成する場合について説明す
る。
【0115】図14に示す従業者証プリンタ66はカー
ド供給手段60及び保護シート付与部50とを有してい
る。このカード供給手段60は第1の搬送ベルト装置4
1を有している。搬送ベルト装置41の一端上部には、
生カード供給部42が設けられている。生カード供給部
42には発行要求者20の顔画像、外字を含む個人情報
及び個人識別番号IDを画像形成するために、予め枚葉
状にカットされた複数の従業者証用の生カード基板3
0’が、顔画像形成領域面を上に向けてストックされて
いる。もちろん、生カード基板30’には電子部品24
が内蔵されている。この例では、生カード基板30’が
1枚ずつ生カード供給部42から搬送ベルト装置41へ
投下するように自動供給される。
【0116】その自動供給後の搬送ベルト装置41上の
生カード基板30’は左側から右側に搬送される。搬送
ベルト装置41上には画像形成部(プリンタ)43が設
けられ、生カード基板30’が左側から右側に移動され
る間に、その所定領域P3に発行要求者20の氏名や、
従業者証発行日などが記録され、その画像形成領域P4
に発行要求者20の顔画像が形成される。
【0117】この搬送ベルト装置41の下流側には情報
書き込み部44が設けられ、発行要求者20の外字登録
情報D0、顔画像データD1、個人情報D2及び個人識
別番号IDが従業者証内のICチップ24Aに書き込ま
れる。情報書き込み部44の下流側には第1の駆動ロー
ラ45を挟んで画像チェック部46が設けられ、画像形
成部43で形成された使用者の顔写真や、氏名、カード
発行日などが誤っていないかチェックされる。画像チェ
ック部46の下流側には第2の駆動ローラ47を挟んで
情報チェック部48が設けられ、情報書き込み部44で
書き込まれたICチップ24Aへの電子情報内容D0+
D1+D2+IDが誤っていないかチェックされる。
【0118】この情報チェック部48の下流側には第2
の搬送ベルト装置49が設けられ、この例では電子情報
内容D0+D1+D2+IDが書き込まれた生カード基
板30’が左側から右側に搬送される。搬送ベルト装置
49上には保護シート付与部50が設けられ、生カード
基板30’にフィルム状の保護シート51が供給され
る。
【0119】この例で保護シート51にはラミネートフ
ィルムを枚葉状(カットシート状)に積層されたものが
備えられ、そのラミネートフィルムは一方の面に図示し
ない接着シートを有している。もちろん、保護シート5
1にはラミネートフィルムをロール状に巻き取ったもの
を使用してもよい。
【0120】また、保護シート51はラミネートフィル
ムに限定されることはなく、ホットスタンプフィルムを
ロール状に巻き取ったもの、又は、ホットスタンプフィ
ルムをカットシート状に積層されたものも使用できる。
保護シート付与部50には真空熱プレス装置52が設け
られ、カード供給手段60からの生カード基板30’と
保護シート付与部50からの保護シート51とを受け、
その生カード基板30’とその保護シート51とが図示
しない接着シートを介して張り合わされる。この際に、
接着シート上の紙シートは剥離され、カス紙として巻き
取られる。
【0121】この真空熱プレス装置52は搬送路上に配
置された平型のプレス部を有しており、保護シート51
の上方から所定の圧力が加えられる。そのために、プレ
ス部が上下方向に移動できるようになされている。この
プレス部には電気ヒータ(図示せず)が設けられ、保護
シート51及び生カード基板30’を所定の温度に加熱
するようになされている。
【0122】この例では接着シートの種類にもよるが加
熱温度は40℃〜120℃程度であり、加熱時間は10
秒〜120秒程度である。この接着シートは熱を加える
と溶融し、それが冷えると固化するものである。保護シ
ート51を加熱貼合する装置は真空熱プレス装置52に
限られることはなく、通常の熱プレスでも、ヒートロー
ラ装置であってもよい。また、真空熱プレス装置52の
下流側には冷却部53が設けられ、加熱貼合された生カ
ード基板30’が冷却される。これにより、保護シート
51で保護された従業者証30が完成する。
【0123】続いて、従業者証発行システム101にお
ける処理例を説明する。この例では従業者証30に関し
て初回発行時と更新発行時に分けて説明をする。 [初回発行時]図15及び図16は従業者証発行システ
ム101における初回の従業者証30の作成例(その
1、2)を示すフローチャートである。この実施例では
図1に示したA県支社に電子カード作成ユニットEU1
を設け、このA県支社で、外字登録情報D0を含む電子
情報内容D0+D1+D2+IDを電気的に記録可能な
従業者証30を作成する場合を前提とする。なお、図3
に示したフローチャートのステップA1〜ステップA7
を参照する。
【0124】そして、発行要求者20の個人情報D2に
外字を含むことが確認された場合は、発行要求者20の
個人情報に関して欠字登録をし、ここで欠字登録された
外字に関する外字登録情報D0を従業者証30内に書込
むようにする。従業者証発行システム101では従業者
証30の発行に関して各県毎に初回発行業務を行うもの
とする。
【0125】これを前提にして、図3に示したフローチ
ャートのステップA1でA県支社では発行要求者20が
持参した図5に示したような発行申請書40が受理され
る。ここで、支社の担当係官は発行申請書40の記載事
項を申請書スキャナ56又は端末装置57を操作して入
力し、ファイリング装置16で住所、氏名等の個人情報
D2がデータベース化される。
【0126】その後、ステップA2でA県支社の担当係
官によって「初回」の発行であることが確認され、ステ
ップA3に移行して発行要求者20の氏名や、住所等に
外字が含まれるかがチェックされる。外字が含まれる場
合はステップA4に移行する。ステップA4では欠字登
録をする。
【0127】この欠字登録は図4のサブルーチンで説明
した通りであり、ファイリング装置16には個人識別番
号ID+個人情報D2+外字登録情報D0が格納され
る。従って、ステップA4で外字登録が済んだ場合はス
テップA5に移行する。ステップA5ではA県支社では
従業者証30が作成される。
【0128】ここで、図15に示すフローチャートのス
テップC1で発行申請書40を申請書スキャナ56に通
し、個人識別番号IDを読み取って端末装置57に入力
する。その後、ステップC2で発行要求者20の個人情
報D2を読出すために支社のホストコンピュータ55は
ファイリング装置(データベース)16をアクセスす
る。これに並行してステップC3では発行要求者20の
顔画像が撮影されて顔画像データD1が発生する。
【0129】その後、ステップC4で撮影装置15の図
示しない記憶装置に、顔画像撮影によって得た発行要求
者20の個人識別番号ID+顔画像データD1と、ファ
イリング装置16のアクセスによって得た個人識別番号
ID+個人情報D2+外字登録情報D0が記録される。
【0130】その後、ステップC5でこれらの電子情報
内容D0+D1+D2+IDを従業者証プリンタ66に
転送するように支社のホストコンピュータ55によって
制御される。そして、ステップC6で従業者証プリンタ
66の図示しない記憶装置に電子情報内容D0+D1+
D2+IDが記憶される。その後、一方でステップC7
に移行して従業者証プリンタ66では電子情報内容D0
+D1+D2+IDから外字登録情報D0が抽出され
る。他方、ステップC8では従業者証プリンタ66によ
って従業者証用の生カード基板30’に顔画像等を作成
するようになされる。
【0131】例えば、従業者証プリンタ66の生カード
供給部42から1枚の従業者証用の生カード基板30’
が取り出される。その後、搬送ベルト装置41上で左側
から右側にその生カード基板’30が搬送される。この
間に画像形成部43によってその所定領域P3に発行要
求者20の外字を含む氏名や、従業者証発行日などが記
録され、その画像形成領域P4に発行要求者20の顔画
像が形成される。
【0132】そして、上述の項目が形成された生カード
基板30’は、図16に示すフローチャートのステップ
C9に移行して搬送ベルト装置41の下流側に設けられ
た情報書き込み部(カードリードライト装置)44によ
って、発行要求者20の電子情報内容D0+D1+D2
+IDが従業者証30内のICチップ24Aに記録され
る。この際に外字はビットマップ化されて記録される。
【0133】この外字がビットマップ化されたことを示
す識別フラグを個人識別番号ID等に付加するようにし
てもよい。これは更新時等において、従業者証プリンタ
66で識別フラグを検索することで、ビットマップ化さ
れた外字登録情報D0を高速に抽出できるためである。
そして、情報書き込み部44の下流側に設けられた画像
チェック部46によって更新発行要求者20の顔写真
や、氏名、更新日などが誤っていないかチェックされ
る。
【0134】その後、ステップC10に移行し画像チェ
ック部46の下流側に設けられた情報チェック部(カー
ドリードライト装置)48では、情報書き込み部44に
よって電子情報内容D0+D1+D2+IDが正常にI
Cチップ24Aに記録されたか、また、これらの電子情
報内容が誤っていないかチェックされる。
【0135】これらの電子情報内容D0+D1+D2+
IDが正常に記録できていない場合(チェック結果で不
合格となった場合)にはステップC11に移行してカー
ドストッカーに当該不合格に係る生カード基板30’が
排出され、ステップC8に戻ってもう一度、生カード供
給部42から1枚の従業者証用の生カード基板30’が
取り出され、以後、上述の処理が行われる。
【0136】従って、ステップC10でチェック合格と
なった生カード基板30’はステップC12で情報チェ
ック部48によってICチップ24AからユニークNo
が読み出される。ユニークNoは発行要求者20の電子
情報内容D0+D1+D2+IDと共に従業者証プリン
タ66の記憶装置に記憶される。
【0137】このユニークNoが読み出された生カード
基板30’はカード供給手段60から保護シート付与部
50に移動される。そして、情報チェック部48の下流
側に設けられた保護シート付与部50によって、生カー
ド基板30’にフィルム状の保護シート51が供給され
る。この保護シート51は真空熱プレス装置52によっ
て、表面シート25と位置合わせされ、その後、その生
カード基板30’と保護シート51とが接着シートを介
して加熱圧着される。そして、冷却部53で生カード基
板30’が常温に至る程度に冷却される。これにより、
新しい従業者証30が完了する。
【0138】その後、ステップC13では従業者証プリ
ンタ66から撮影装置15に当該ICチップ24Aから
読み出したユニークNoが個人識別番号IDと共に転送
される。発行後の第3者による偽造防止の比較情報とし
てユニークNoを使用するためである。その後、ステッ
プC14では撮影装置15から支社のホストコンピュー
タ55へ当該発行要求者20に係る電子情報内容D0+
D1+D2+ID+ユニークNoが転送され、これらの
情報が1組にされてデータベース化され、ファイリング
装置16に格納される。
【0139】更に、ステップC15で支社のホストコン
ピュータ55から本社のホストコンピュータ1へ当該発
行要求者20に係る電子情報内容D0+D1+D2+I
D+ユニークNoが転送され、これらの情報が1組にさ
れてID情報データベースで管理するようになされる。
電子情報内容D0+D1+D2+IDは次回の更新時に
使用するようになされる。そして、個人識別番号ID、
外字登録情報D0、顔画像データD1、個人情報D2及
びユニークNoを書き込んだ従業者証30が発行要求者
20へ交付される(初回分)。
【0140】[更新発行時]図17及び図18は従業者
証発行システム101における他県での従業者証30の
更新例(その1、2)を示すフローチャートである。図
19は記載事項変更時の処理例を示すフローチャートで
ある。図20及び図21は従業者証発行システム101
における新従業者証30の作成例(その1、2)を示す
フローチャートである。
【0141】この例では、A県を含む他県で従業者証3
0内に書き込まれた電子情報内容D0+D1+D2+I
Dを読み取り、ここで読み取られた電子情報内容D0+
D1+D2+IDから得られる外字登録情報D0に基づ
いて外字を含む新従業者証30を作成する場合を想定す
る。従業者証発行システム101では従業者証30の発
行に関して各県毎に更新発行業務を行うものとする。更
新要求者(発行要求者)20はB県で更新する場合を例
に挙げる。
【0142】これを前提にして、図17に示すフローチ
ャートのステップE1でA県支社では発行要求者20が
持参した所定の更新発行申請書が受理される(図5の発
行申請書参照)。ここでB県支社の担当係官によって
「更新」の発行であることが確認され、更新発行申請書
の記載事項を申請書スキャナ56又は端末装置57を操
作して入力される。
【0143】このとき、更新に係る旧従業者証30をカ
ードリード装置14に通して、ICチップ24Aのユニ
ークNoと共に更新要求者20の個人識別番号IDを読
出し、予め登録されたICチップ24AのユニークNo
+更新要求者20に係る電子情報内容D0+D1+D2
+IDと、更新に係る旧従業者証30のICチップ24
AのユニークNo+更新要求者20に係る電子情報内容
D0+D1+D2+IDとを比較して当該従業者証30
の正否を判定するようにしてもよい。この比較結果によ
り、両方の電子情報内容D0+D1+D2+IDが一致
する場合は真正の従業者証30として、また、電子情報
内容D0+D1+D2+IDが一致しない場合は偽造の
従業者証として識別することができる。
【0144】そして、ステップE2で担当係官によって
旧従業者証30の個人情報等に関して更新発行申請書で
住所・氏名等の記載事項に変更があるか否かがチェック
される。住所・氏名等の記載事項に変更がない場合は、
ステップE3に移行して個人識別番号ID、ユニークN
o、「記載変更無し」、「他県更新」及び更新日時情報
として「最終更新日」が端末装置57を操作して入力さ
れる。
【0145】その後、ステップE4で端末装置57から
B県支社のホストコンピュータ55へ個人識別番号I
D、ユニークNo、「記載変更無し」、「他県更新」及
び「最終更新日」が転送される。ホストコンピュータ5
5ではファイリング装置16に格納された更新要求者2
0のデータベースが更新登録される。
【0146】そして、ステップE5でB県支社のホスト
コンピュータ55から本社のホストコンピュータ1へ個
人識別番号ID、ユニークNo、「記載変更無し」、
「他県更新」及び「最終更新日」が転送される。ホスト
コンピュータ1では更新要求者20のID情報データベ
ース11が更新登録される。
【0147】その後、ステップE6に移行して本社では
B県支社からの旧従業者証30の最終更新日(第1の更
新日時情報)と本社のホストコンピュータ1で管理する
当該従業者証30の最終更新日(第2の更新日時情報)
とが一致するかがチェックされる。更新手続の新旧ある
いは適否を判定するためである。この判定により、最終
更新日が一致する場合は旧従業者証30及びファイリン
グ装置16の電子情報内容D0+D1+D2+IDのい
ずれも最新として、また、最終更新日が一致しない場合
は、最新の更新日に基づいて電子情報内容D0+D1+
D2+IDを識別することができる。
【0148】従って、両方の旧従業者証30の最終更新
日が一致する場合は「更新手続は適正である」ので、ス
テップE7に移行して本社のホストコンピュータ1では
その他の更新条件が適正か否かをチェックされる。その
他の更新条件にはその更新要求者(従業者)が本社に登
録された者であって、違反歴が無いことが含まれる。こ
れが確認されると、本社からB県支社へ更新発行許可が
なされる(照会処理)。従って、他の更新条件が適正で
ある場合は図18のフローチャートのステップE9に移
行する。
【0149】なお、図17に示したフローチャートのス
テップE2で住所・氏名等の記載事項に変更が有る場合
はステップE8に移行する。例えば、図19のサブルー
チンをコールしてそのフローチャートのステップF1で
B県支社の担当係官は端末装置57を操作して更新日、
個人識別番号ID及び変更後の住所・氏名等の個人情報
D2を入力する。その後、ステップF2に移行して個人
識別番号ID+変更後の個人情報D2を支社のホストコ
ンピュータ55に転送する。ホストコンピュータ55で
は最終更新日を付加してデータベース化し、ファイリン
グ装置16に当該更新要求者の変更後の個人情報D2を
格納するようになされる。
【0150】その後、ステップF3に移行してB県支社
は、ホストコンピュータ55から本社のホストコンピュ
ータ1へ個人識別番号ID+変更後の個人情報D2を転
送するようになされる。本社のホストコンピュータ1で
は更新日を付加して当該更新要求者の変更後の個人情報
D2がID情報データベース11で管理される。
【0151】そして、図17に示したメインフローチャ
ートのステップE8に戻る。その後、図18に示すフロ
ーチャートのステップE9に移行する。ステップE9で
は本社からの更新発行許可が得られたか否かが、B県支
社のホストコンピュータ55によってチェックされる。
本社からの更新発行許可が得られた場合はステップE1
0に移行して新従業者証30を作成する。
【0152】この新従業者証30の作成に関しては、図
20に示すサブルーチンをコールして、そのフローチャ
ートのステップG1でカードリードライト装置14に旧
従業者証30を通して、この従業者証30から顔画像デ
ータD1、個人情報D2及び個人識別番号ID等の電子
情報内容を読み出すようになされる。このとき、更新要
求者20の氏名や、住所等に外字が含まれいて予め欠字
登録されている場合には、これらの情報の他に外字登録
情報D0が読み出し対象となる。
【0153】従って、当該更新要求者20につき欠字登
録がなされている場合は、カードリードライト装置14
から読み出された外字登録情報D0、顔画像データD
1、個人情報D2及び個人識別番号IDがステップG2
で撮影装置15の図示しない記憶装置に記憶される。
【0154】その後、ステップG3に移行して更新発行
許可を得ているかがチェックされる。他方、ステップG
4で新従業者証30に形成するための顔画像が撮影装置
15によって撮影される。このステップG3で更新発行
許可を得ていない場合はステップG5に移行してから更
新発行許可を得るようにする。
【0155】その後、ステップG6に移行して撮影装置
15の記憶装置には、旧従業者証30から読み出した外
字登録情報D0、顔画像データD1、個人情報D2及び
個人識別番号ID等の電子情報内容の他に、撮影装置1
5によって撮影された当該更新要求者20の顔画像デー
タD1が記憶される。この時点で旧従業者証30から読
み出した顔画像データD1と、撮影装置15による当該
更新要求者20の顔画像データD1とを比較照合して本
人確認を行ってもよい。
【0156】その後、ステップG7に移行してこれらの
電子情報内容D0+D1+D2+IDを従業者証プリン
タ66に転送するように支社のホストコンピュータ55
によって制御される。顔画像データD1に関しては撮影
装置15によって撮影された当該更新要求者20の顔画
像を撮影して取得したものが転送される。
【0157】そして、ステップG8で従業者証プリンタ
66の図示しない記憶装置に電子情報内容D0+D1+
D2+IDが記憶される。その後、図21に示すフロー
チャートのステップG9に移行して従業者証プリンタ6
6では電子情報内容D0+D1+D2+IDから外字登
録情報D0が抽出される。従業者証プリンタ66によっ
て従業者証用の生カード基板30’に外字を含む個人情
報D2や顔画像等を作成するようになされる。
【0158】この処理では初回発行時と同様にして、従
業者証プリンタ66の生カード供給部42から1枚の従
業者証用の生カード基板30’が取り出される。その
後、搬送ベルト装置41上で左側から右側にその生カー
ド基板’30が搬送される。この間に画像形成部43に
よってその所定領域P3に更新要求者20の外字を含む
氏名や、従業者証初回発行日、更新日などが記録され、
その画像形成領域P4に更新要求者20の顔画像が形成
される。
【0159】そして、上述の項目が形成された生カード
基板30’は、ステップG10に移行して搬送ベルト装
置41の下流側に設けられた情報書き込み部(カードリ
ードライト装置)44によって、更新要求者20の電子
情報内容D0+D1+D2+IDが生カード基板30’
内のICチップ24Aに記録される。この際に外字はビ
ットマップ化されて記録される。その後、情報書き込み
部44の下流側に設けられた画像チェック部46によっ
て更新要求者20の顔写真や、氏名、更新日などが誤っ
ていないかチェックされる。
【0160】そして、ステップG11に移行し画像チェ
ック部46の下流側に設けられた情報チェック部(カー
ドリードライト装置)48では、情報書き込み部44に
よって電子情報内容D0+D1+D2+IDが正常にI
Cチップ24Aに記録されたか、また、これらの電子情
報内容が誤っていないかチェックされる。
【0161】これらの電子情報内容D0+D1+D2+
IDが正常に記録できていない場合(チェック結果で不
合格となった場合)にはステップG12に移行してカー
ドストッカーに当該不合格に係る生カード基板30’が
排出され、ステップG9に戻ってもう一度、生カード供
給部42から1枚の従業者証用の生カード基板30’が
取り出され、以後、上述の処理が行われる。
【0162】従って、ステップG11でチェック合格と
なった生カード基板30’はステップG13で情報チェ
ック部48によってICチップ24AからユニークNo
が読み出される。ユニークNoは更新要求者20の電子
情報内容D0+D1+D2+IDと共に従業者証プリン
タ66の記憶装置に記憶される。
【0163】このユニークNoが読み出された生カード
基板30’はカード供給手段60から保護シート付与部
50に移動される。そして、情報チェック部48の下流
側に設けられた保護シート付与部50によって、生カー
ド基板30’にフィルム状の保護シート51が供給され
る。この保護シート51は真空熱プレス装置52によっ
て、表面シート25と位置合わせされ、その後、その生
カード基板30’と保護シート51とが接着シートを介
して加熱圧着される。そして、冷却部53で生カード基
板30’が常温に至る程度に冷却される。これにより、
新しい従業者証30が完了する。
【0164】その後、ステップG14では従業者証プリ
ンタ66から撮影装置15に当該ICチップ24Aから
読み出したユニークNoが個人識別番号IDと共に転送
される。更新発行後の第3者による偽造を防止するため
の比較情報としてユニークNoを使用するためである。
その後、ステップG15では撮影装置15から支社のホ
ストコンピュータ55へ当該更新要求者20に係る電子
情報内容D0+D1+D2+ID+ユニークNoが転送
され、これらの情報が1組にされてデータベース化さ
れ、ファイリング装置16に格納される。
【0165】更に、ステップG16で支社のホストコン
ピュータ55から本社のホストコンピュータ1へ当該更
新要求者20に係る電子情報内容D0+D1+D2+I
D+ユニークNoが転送され、これらの情報が1組にさ
れてID情報データベース11で管理するようになされ
る。電子情報内容D0+D1+D2+IDは次回の更新
時に使用するようになされる。
【0166】図18に示したメインルーチンのステップ
E10にリターンする。その後、ステップE11で個人
識別番号ID、外字登録情報D0、顔画像データD1、
個人情報D2及びユニークNoを書き込んだ新従業者証
30が更新要求者20へ交付される(更新分)。その
後、ステップE14に移行する。
【0167】なお、ステップE6でB県支社からの旧従
業者証30の最終更新日と本社で管理する当該従業者証
30の最終更新日とが一致しない場合、ステップE7で
他の更新条件が適正でない場合及びステップE9で本社
からの更新発行許可が得られない場合はステップE12
に移行して上述の処理を再試行するかが担当係官によっ
て判断される。再試行する場合はステップE2に戻って
上述の処理を再度繰り返すようになされる。ステップE
12で再試行しない場合はステップE13に移行して所
定の更新保留処理がなされ、新従業者証30を発行する
ことなく、ステップE14に移行する。
【0168】ステップE14では例えば従業者証30の
当日分の発行が全部終了したかが判断される。当日分の
発行が全部終了していない場合はステップE1に戻っ
て、上述した処理を繰り返される。当日分の従業者証3
0を全部発行した場合は処理を終了する。
【0169】このように、本発明に係る実施例としての
従業者証発行システム101によれば、各県支社毎に外
字を登録するコード体系が異なっていた場合でも、旧従
業者証30内に書き込まれた外字登録情報D0を読み出
して使用することができるので、A県支社で作成された
外字を含む初回に係る旧従業者証30を他の県支社で更
新又は再発行をすることができる。
【0170】これにより、ソフト資源を有効に利用でき
ると共に、顔写真の入ったキャッシュカード、従業者
証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証、身分証明
書、パスポート、図書館利用カード及び各種運転免許証
などの発行又は更新手続きのスピード化を図ることがで
きる。
【0171】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電子
カード発行システムによれば、外字登録情報を含む電子
情報内容を電気的に記録可能な電子カードを作成する場
合に、その電子カード内に記録された電子情報内容から
得られる外字登録情報に基づいて外字を含む電子カード
を作成するようにカード作成制御する制御装置を備える
ものである。
【0172】この構成によって、電子カード発行場所毎
に外字を登録するコード体系が異なっていた場合でも、
電子カード内に書き込まれた外字登録情報を利用できる
ので、一方の電子カード発行場所で作成された外字を含
む電子カードを他の電子カード発行場所で更新又は再発
行をすることができる。
【0173】本発明に係る電子カード作成方法によれ
ば、外字登録情報を含む電子情報内容を電気的に記録可
能な電子カードを作成するに当たって、電子カードの発
行要求者の個人情報に外字を含む場合は、初回の電子カ
ード作成時に、その発行要求者の個人情報に関して欠字
登録をし、ここで欠字登録された外字に関する外字登録
情報を電子カード内に書込み、次回以降の電子カード作
成時には、電子カード内に書き込まれた電子情報内容を
読み取り、ここで読み取られた電子情報内容から得られ
る外字登録情報に基づいて外字を含む電子カードを作成
するようになされる。
【0174】この構成によって、電子カード発行場所毎
に外字を登録するコード体系が異なっていた場合でも、
電子カード内に書き込まれた外字登録情報を利用できる
ので、一方の電子カード発行場所で作成された外字を含
む電子カードを他の電子カード発行場所で更新又は再発
行をすることができる。
【0175】この発明は、カード発行要求者の個人情報
に旧字体の漢字などを含んだICカードであって、顔画
像の入った、キャッシュカード、会員証、社員証、従業
者証、学生証、身分証明書、外国人登録証及び各種運転
免許証などの発行システムに適用して極めて好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての電子カード発行シス
テム100の構成例を示すブロック図である。
【図2】A県の外字登録テーブルの記録例を示すイメー
ジ図である。
【図3】電子カード発行システム100における処理例
を示すフローチャートである。
【図4】外字登録時の処理例を示すフローチャートであ
る。
【図5】発行申請書40の構成例を示すイメージ図であ
る。
【図6】従業者証30の構成例を示すイメージ図であ
る。
【図7】従業者証30の積層構造例を示す斜視図であ
る。
【図8】その表面シート25の積層構造例を示す断面図
である。
【図9】裏面シート21の積層構造を示す断面図であ
る。
【図10】電子部品24を裏面シート21及び表面シー
ト25で挟んだ従業者証30の断面の構成例を示す断面
図である。
【図11】ICチップ24Aの内部構成例を示すブロッ
ク図である。
【図12】本発明に係る実施例としての従業者証発行シ
ステム101の構成例を示す概念図である。
【図13】カードリードライト装置14A,14Bの内
部構成例を示すブロック図である。
【図14】従業者証プリンタ66の構成例を示す概念図
である。
【図15】従業者証発行システム101における初回の
従業者証30の作成例(その1)を示すフローチャート
である。
【図16】初回の従業者証30の作成例(その2)を示
すフローチャートである。
【図17】従業者証発行システム101における他県で
の従業者証30の更新例(その1)を示すフローチャー
トである。
【図18】他県での従業者証30の更新例(その2)を
示すフローチャートである。
【図19】記載事項変更時の処理例を示すフローチャー
トである。
【図20】従業者証発行システム101における新従業
者証30の作成例(その1)を示すフローチャートであ
る。
【図21】新従業者証30の作成例(その2)を示すフ
ローチャートである。
【図22】従来方式の従業者証発行システム10の構成
例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 本社のコンピュータ 7 通信回線 11 ID情報データベース(記憶手段) 12 制御手段 14,14A,14B カードリードライト装置(情報
書込手段、情報読出手段) 15 撮影装置 16 ファイリング装置 17 通信回線 18 カード作成手段 30 従業者証(電子カード) 40 発行申請書 55 ホストコンピュータ(制御装置) 66 従業者証プリンタ(カード作成手段) 100 電子カード発行システム 101 従業者証発行システム EUi(i=1〜n) 電子カード作成システム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月30日(2001.3.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】このクッション層32としては引っ張り弾
性率(ASTM D790)が20kgf/mm2以上
であることが好ましく、また、200kgf/mm2
下であることが好ましい。クッション層32の厚さは、
クッション効果の観点から、2μm以上(特に5μm)
であることが好ましく、全体の厚さやカール抑制の観点
から200μm以下(特に50μm)であることが好ま
しい。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外字登録情報を含む電子情報内容を電気
    的に記録可能な電子カードを発行するシステムであっ
    て、 前記電子カード内に記録された前記電子情報内容を読み
    取る情報読取手段と、 前記情報読取手段により読み取られた電子情報内容から
    得られる外字登録情報に基づいて外字を含む前記電子カ
    ードを作成するようにカード作成制御する制御装置とを
    備えることを特徴とする電子カード発行システム。
  2. 【請求項2】 前記電子カード内へ外字登録情報を電子
    情報内容として書き込む情報書込み手段を備えることを
    特徴とする請求項1に記載の電子カード発行システム。
  3. 【請求項3】 前記外字登録情報は、 ビットマップデータに展開されて前記電子カードに書き
    込まれることを特徴とする請求項1に記載の電子カード
    発行システム。
  4. 【請求項4】 前記外字登録情報がビットマップ化され
    たことを示す識別情報が前記電子カードに書き込まれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子カード発行シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記電子カード内に記録された外字登録
    情報又は予め登録された外字情報に基づいて外字を含む
    電子カードを作成するカード作成手段を備えることを特
    徴とする請求項1に記載の電子カード発行システム。
  6. 【請求項6】 前記電子カードは、 少なくとも、発行要求者の顔画像情報及び個人情報を記
    録するICチップと、前記ICチップに接続されたアン
    テナ体とを有することを特徴とする請求項1に記載の電
    子カード発行システム。
  7. 【請求項7】 前記電子カードのICチップに当該IC
    チップの製造番号情報が記録される場合であって、 前記ICチップの製造番号情報と共に前記発行要求者の
    個人識別番号を付加して情報管理をする制御装置が備え
    られることを特徴とする請求項6に記載の電子カード発
    行システム。
  8. 【請求項8】 前記電子カードのICチップの製造番号
    情報と共に前記発行要求者の個人識別番号を付加して電
    子情報内容を記憶する記憶手段が備えられることを特徴
    とする請求項7に記載の電子カード発行システム。
  9. 【請求項9】 前記記憶手段からICチップの製造番号
    情報と共に前記発行要求者の個人識別番号を付加された
    第1の電子情報内容を読出し、 前記電子カードからICチップの製造番号情報と共に発
    行要求者の個人識別番号を付加された第2の電子情報内
    容を読出し、 前記第1の電子情報内容と第2の電子情報内容とを比較
    して当該電子カードの正否を判定する制御装置が備えら
    れることを特徴とする請求項8に記載の電子カード発行
    システム。
  10. 【請求項10】 前記電子情報内容に更新日時情報を付
    加して更新記憶する記憶手段と、 更新日時情報を付加した電子情報内容を前記電子カード
    に書き込む情報書込み手段とが備えられることを特徴と
    する請求項1に記載の電子カード発行システム。
  11. 【請求項11】 前記記憶手段から電子情報内容に付加
    された第1の更新日時情報を読出し、 前記電子カードから電子情報内容に付加された第2の更
    新日時情報を読出し、 前記第1の更新日時情報と第2の更新日時情報とを比較
    して当該電子カードの又は/及び記憶手段の電子情報内
    容の新旧及び/又は適否を判定する制御装置が備えられ
    ることを特徴とする請求項10に記載の電子カード発行
    システム。
  12. 【請求項12】 外字登録情報を含む電子情報内容を電
    気的に記録可能な電子カードを作成する方法であって、 前記電子カードの作成要求者の個人情報に外字を含む場
    合は、 初回の電子カード作成時に、 前記作成要求者の個人情報に関して欠字登録をし、 欠字登録された外字に関する外字登録情報を前記電子カ
    ード内に書込み、 次回以降の電子カード作成時には、 前記電子カード内に書き込まれた前記電子情報内容を読
    み取り、 読み取られた前記電子情報内容から得られる外字登録情
    報に基づいて外字を含む前記電子カードを作成すること
    を特徴とする電子カード作成方法。
  13. 【請求項13】 前記外字登録情報は、 ビットマップデータに展開されて前記電子カード内に書
    き込まれることを特徴とする請求項12に記載の電子カ
    ード作成方法。
  14. 【請求項14】 前記電子カードは、 少なくとも、作成要求者の顔画像情報及び個人情報を記
    録するICチップと、 前記ICチップに接続されたアンテナ体とを有すること
    を特徴とする請求項12に記載の電子カード作成方法。
  15. 【請求項15】 前記電子カードのICチップに当該I
    Cチップの製造番号情報が記録される場合であって、 前記ICチップの製造番号情報と共に前記作成要求者の
    個人識別番号を付加して登録管理をすることを特徴とす
    る請求項14に記載の電子カード作成方法。
  16. 【請求項16】 前記ICチップの製造番号情報と共に
    前記作成要求者の個人識別番号を付加した電子情報内容
    を前記電子カード内に書き込むことを特徴とする請求項
    15に記載の電子カード作成方法。
  17. 【請求項17】 予め登録された前記ICチップの製造
    番号情報と共に前記作成要求者の個人識別番号を付加さ
    れた第1の電子情報内容と、 前記電子カードから読み出したICチップの製造番号情
    報と共に作成要求者の個人識別番号を付加された第2の
    電子情報内容とを比較して当該電子カードの正否を判定
    することを特徴とする請求項16に記載の電子カード作
    成方法。
  18. 【請求項18】 前記電子情報内容に更新日時情報を付
    加して更新登録すると共に、更新日時情報を付加した電
    子情報内容を前記電子カードに書き込むことを特徴とす
    る請求項12に記載の電子カード作成方法。
  19. 【請求項19】 更新登録された前記電子情報内容に付
    加する第1の更新日時情報と、 前記電子カードから読み出した電子情報内容に付加する
    第2の更新日時情報とを比較して当該電子カードの電子
    情報内容又は/及び更新登録された電子情報内容の新旧
    及び/又は適否を判定することを特徴とする請求項18
    に記載の電子カード作成方法。
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