JP3785680B2 - 車両用グリルガード装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用グリルガード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるRV車両においては、フロントグリルの保護あるいはRV車両としてのデザイン上の観点より、グリルガードをフロントバンパーに装着することが増えてきている。そして、こうしたグリルガード50はボルト、ナット等を使用してバンパー51に固定されてきた(図6参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のものはその取付け位置が固定的であるため、次のような点において改良の余地があった。グリルガード50はフロントグリル52の前方に配置されるが、その間の隙間寸法は充分に確保されないため、フロントグリル52の洗浄を行う場合に清掃具を差し込むだけの充分なスペースがない。したがって、清掃作業がしにくい。また、特に高速走行を行ったとき等には、風切り音を生じさせるという課題があった。
【0004】
本発明は上記した従来の問題点に鑑みて開発工夫されたものであり、その目的とするところは使い勝手がよく、風切り音の解消等を図りうるグリルガード装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための請求項1の発明は、車両のバンパーに組み付けられるガード部材を備えた車両用ガード装置であって、前記ガード部材は前記バンパから突出し前記車両のフロントグリルの前方を横切る使用位置と、前記バンパー側へ引っ込んで退避して前記フロントグリルの前方空間を開放する退避位置との間で変位可能であることを特徴とするものである。
【0006】
また請求項2の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記バンパー内には前記ガード部材を使用位置と退避位置との間で変位させる駆動機構が設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
さらに請求項3の発明は、請求項1または2記載のものにおいて、前記ガード部材はその退避位置において前記バンパーに凹み形成された収納凹部内にバンパーの表面とほぼ面一をなして収納されることを特徴とするものである。
【0008】
【本発明の作用と効果】
請求項1の発明によれば、ガード部材は使用時にはバンパーから突出する使用位置に保持されて保護機能を果している。しかし、不要時あるいは高速走行等を行う時には、上記した使用位置からバンパー側へ引っ込んだ退避位置に変位させうる。このようにすることで、フロントグリルの前方を開放させることも可能であり、清掃を行う場合にも作業がしやすくなる。また、退避位置ではバンパーからの突出量も少なくなるため、これによって風切り音の緩和も達成できる。
【0009】
また、請求項2の発明によれば、ガード部材の移動動作はバンパーに内蔵された駆動機構によって行われる。駆動機構はバンパー内部に収められるため、新たな設置ペースを必要とせず、また車両の外観保持にもなる。
【0010】
さらに請求項3の発明によれば、ガード部材はその退避位置においてバンパーの表面とほぼ面一をなすため、バンパーとしての見栄えも損なわれず、さらに風切り音の一層の低減が達成できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6は本発明の実施形態を示すものであり、図1において1は自動車(RV車両)のフロントバンパーを示しており、ここにはフロントグリル2を保護するためのガード部材3が装着されている。なお、図1ではガード部材3はバンパー1から起立した位置(使用位置)で保持されている状態が示されている。
【0012】
ガード部材3は横向きの状態で支持されるガードバー4と、このガードバー4を支持するための2本のサポートバー5とから構成されている。ガードバー4はフロントグリル2のほぼ全幅にわたる長さを有しており、使用位置ではフロントグリル2の前方を横切るようにして位置している。両サポートバー5はガードバー4の下面においてその両端部寄りの位置に垂下しており、それぞれは下向きに開口する金属製パイプによって形成されている。
【0013】
一方、バンパー1の上面には長さ方向に沿って収納凹所6が凹み形成されている。この収納凹所6は、上記したガード部材3が退避位置(図2に示す位置)に移動したときに、ガードバー4をバンパー1の上面および前面とほぼ面一をなして収納させるためのものであり(図5参照)、したがってガードバー4の形状に適合して形成され、かつその深さもガードバー4の厚みに合わせて設定されている。また、収納凹所6には両サポートバー5に対応してこれらを遊挿可能な一対の挿通孔7が開口している。
【0014】
また、バンパー1の内部にはガード部材3を使用位置と退避位置との間で変位させるための駆動機構が組み込まれている。まず、図5によってガード部材3を支持している機構部分の説明を行う。
【0015】
バンパー1の内部には自動車のボディメンバー8の前端部が臨んでおり、その下面にはサポートバー5に対応した位置に一対の取付けブラケット9が固定され、前方へ延びている。そして、両取付けブラケット9の先端には共にガイド軸10が立設されており、サポートバー5内へ差し込まれることでガード部材3の昇降動作を案内できるようにしている。また、サポートバー5内にはコイルスプリング11が収容されており、ガード部材3が退避位置にあるときにはガードバー4に押し当てられて、ガード部材3全体を押し上げる方向に付勢している。但し、サポートバー5の下端外周縁にはストッパー縁12が張り出しており、バンパー1の両挿通孔7の開口縁周りに下側から係合可能になっている。これによって、ガード部材3は使用位置に設定された高さ位置に保持される。
【0016】
また、取付けブラケット9には駆動機構からの操作力を伝達するためのプッシュプルケーブル13のうちケーブルアウター13A側が固定されており、ケーブルインナー13B側の先端はサポートバー5におけるストッパ縁12に結着されている。
【0017】
図3は駆動機構の要部を示すものであり、バンパー1内の中央部にはギヤボックス14が配され、このギヤボックス14はボディクロスメンバー15とバンパー1とによってボルト等によって固定されている。ギヤボックス14の底面には第1ベベルギヤ16が縦向きにかつ回転操作可能に支持されている。この第1ベベルギヤ16の回転軸の下端側はギヤボックス14の外側へ突き出され、バンパー1の下面側へ臨むようにしている。また、この回転軸の端面には操作ハンドル17の結合部17Aを嵌め込み可能な連結凹部16Aが形成され、操作ハンドル17の操作によって第1ベベルギヤ16を正逆双方向に回転させることができる。
【0018】
さらに、ギヤボックス14内の側面には第1ベベルギヤ16と噛み合う第2ベベルギヤ18が回転可能に取り付けられている。この第2ベベルギヤ18の回転軸を共用してウォームギヤ19が横向きにかつ回転可能に支持され、さらにこのウォームギヤ19にはウォームホイール20が噛み合っている。ウォームホイール20の下部側はギヤボックス14内に固定されたホイールハウジング21内に収容され全体が回転可能に支持されている。ウォームホイール20は図4等に示すように、その下部には二条の巻き取り溝22が上下に形成されている。両巻き取り溝22には両プッシュプルケーブル13のケーブルインナー13Bが繰り出し及び巻き取り可能に巻き付けられている。但し、両プッシュプルケーブル13のケーブルアウター13Aの端部(ギヤボックス14側の端部)は巻き取り溝22によって巻かれる前に、ホイールハウジング21の壁面によって固定されている。
【0019】
次に、上記のように構成された第1実施形態の作用効果を具体的に説明すると、ガード部材3が図1に示す使用状態にあるときには、ガードバー4はコイルスプリング11のばね力によってバンパー1から突出した状態に保持されている。そして、フロントグリル2の前方に位置することでグリル2を保護する役割を果たしている。
【0020】
上記した使用位置から退避位置へガード部材3を変位させる場合には、操作ハンドル17の結合部17Aを第1ベベルギヤ16の連結凹部16Aに嵌め込んで所定方向に回転させる。これにより、第1ベベルギヤ16が回転し、これと噛み合う第2ベベルギヤ18も回転する。同時に、ウォームが共転するため、ウォームホイール20もまた回転し、両プッシュプルケーブル13のケーブルインナー13Bに対する巻き取りが行われる。すると、プッシュプルケーブル13の他端側ではケーブルインナー13Bによってサポートバー5の引き下げ動作が行われる。この引き下げ動作は、コイルスプリング11のばね力に抗して行われ、ガードバー4がバンパー1の収納凹所6に当接するまでなされる。
【0021】
かくして、ガード部材3は退避位置に至り、収納凹所6内にほぼ面一の状態で収納される。ガード部材3が退避位置に変位することで、フロントグリル2の前方空間は開放されるため、清掃作業がしやすくなる。また、特に高速走行をするような場合に、上記の要領でガード部材3を退避位置に変位させておけば風切り音も未然に解消でき、さらにこの場合にはバンパー1とほぼ面一状態で収納されていることから、外観保持にも寄与する。
【0022】
なお、退避位置から再度使用位置に復帰させる場合には、操作ハンドル17にて上記とは逆方向へ第1ベベルギヤ16を回転させれば、ウォームホイール20は両プッシュプルケーブル13のケーブルインナー13Bを繰り出すため、ガイド部材はコイルスプリング11のバネ力を受けて徐々に上昇する。そして、ストッパー縁12がバンパー1の挿通孔7の孔縁に係合することで、ガイド部材の上昇動作が規制され、もって使用位置に保持される。
【0023】
なお、本発明は種々の変更が可能であり、次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0024】
▲1▼本実施形態では、ガード部材3が上下に昇降する場合を示したが、前後に進退を行うようにする形式のものであってもよい。
【0025】
▲2▼本実施形態ではガード部材3の昇降を、ケーブルの巻き取りあるいは繰り出しを手動操作によって行う場合を示したが、モータ等を用いてケーブルの巻き取り等を機械的に行うようにすることも可能である。
【0026】
▲3▼また、本発明はグリルガードとしてのみ単独で使用するものの他、乗降用のサイドステップと連動するようなものであってもよい。すなわち、ガード部材3の昇降動作に連動して、サイドステップを昇降させるようにするものである。この場合には、例えばガード部材3およびサイドステップをモータ等の駆動源に連携させ、これらを車室内に設けられたスイッチの操作に基づいて駆動させるようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガード部材が使用位置にあるときの状態を示す斜視図
【図2】ガード部材が退避位置にあるときの状態を示す斜視図
【図3】駆動機構を示す断面図
【図4】巻き取りリールを示す斜視図
【図5】ガード部材に対する支持機構を示す断面図
【図6】従来のガード部材を示す斜視図
【符号の説明】
1…バンパー
3…ガード部材
6…収納凹所
13…プッシュプルケーブル
14…ギヤボックス
17…操作ハンドル
20…ウォームホイール
Claims (3)
- 車両のバンパーに組み付けられるガード部材を備えた車両用ガード装置であって、前記ガード部材は前記バンパから突出し前記車両のフロントグリルの前方を横切る使用位置と、前記バンパー側へ引っ込んで退避して前記フロントグリルの前方空間を開放する退避位置との間で変位可能であることを特徴とする車両用グリルガード装置。
- 前記バンパー内には前記ガード部材を使用位置と退避位置との間で変位させる駆動機構が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用グリルガード装置。
- 前記ガード部材はその退避位置において前記バンパーに凹み形成された収納凹部内にバンパーの表面とほぼ面一をなして収納されることを特徴とする請求項1または2記載の車両用グリルガード装置。
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1996
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