JP3785633B2 - オープナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬品や化粧品などのバイアルのキャップを、容易に外すことが出来るオープナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、医薬品や化粧品のバイアルのキャップには、フリップオフキャップ(F.O.キャップ)や、ティアオフキャップ(T.O.キャップ)など、バイアル口部をゴム栓の上からアルミを被せてかしめ、その上に樹脂製のキャップをかぶせたものが用いられているが、このようなキャップは手で開けるのが困難であるため、図3のようなオープナー5が提案されている(実開平5−29998号公報参照)。しかし、このオープナー5は係合爪51で一方向からのみキャップを保持するため、開封しようとオープナー5を上へ引き上げたとき、オープナー5がキャップから滑って外れてしまうことがある。また、樹脂キャップ61だけ外れてしまうこともあるが、この場合オープナー5の天面と係合爪51の間隔が大きくなり、オープナー5がアルミキャップ62にひっかかりにくくなる。またアルミキャップ62を無理に手で開けようとすると手を切ったりする危険性がある。
一方、図4に示すように、アルミキャップをひっかける係合爪72と、キャップを挟んで係合爪72の対面に設けられ、アルミキャップの側壁と衝合する係合爪71とからなるオープナー7も市販されている。このオープナー7は、キャップの横側からはめ込むことでキャップを二方向から保持して開栓するが、キャップのセンタリングが難しく、キャップが正確にオープナーの中央に位置していない場合、キャップを外し損じる可能性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、キャップを容易に的確な位置に保持でき、キャップを外し損じることのないオープナーを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は鋭意検討の結果、キャップのセンタリング手段を設けることにより、上記課題を解決できることを見出した。すなわち、本発明は基端の把持部と先端のキャップ係合部とからなり、キャップ係合部が天面と該天面から垂設された三方の側壁から構成されてなるオープナーであって、前記側壁が、キャップの下部側壁と衝合する衝合爪を有する先端側の第一の側壁と、前記天面との間でキャップを挟持するようにキャップの下端と係合する係合爪を有する基端側の第二の側壁と、キャップの下部側壁と衝合し、該キャップをキャップ係合部の中央に位置させる衝合爪を有すると共に前記第二の側壁まで延設されて連なる第三の側壁からなるオープナーに関する。また本発明のオープナーは、把持部の基端にアルミキャップの内壁に挿着されたゴム栓を取り外すための突出部を設けたものであっても良い。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明のオープナーの一実施例を示す側面図であり、図2は図1に示すオープナーの底面図、図3は従来のオープナーの一実施例を示す側面図、図4は従来のオープナーの他の実施例を示す側面図である。
【0006】
本発明のオープナーを図1、図2を用いて説明する。オープナーは基端の把持部1と先端のキャップ係合部2とからなり、該キャップ係合部2は天面21と該天面21から垂設された三方の側壁22、23、24から構成されている。第一の側壁22にはキャップの下部側壁と衝合する衝合爪221が、第2の側壁23には前記天面21との間でキャップを挟持するようにキャップの下端と係合する係合爪231が、第3の側壁24にはキャップの下部側壁と衝合し、該キャップをキャップ係合部2の中央に位置させる衝合爪241が設けられている。
【0007】
バイアルのキャップは内側のアルミキャップと外側の樹脂キャップからなっており、バイアルを開栓するときバイアルのキャップは、衝合爪221と係合爪231によって保持されながら衝合爪241に衝合するまではめ込まれることにより、キャップ係合部2の中央に位置するようになっている。衝合爪241はアルミキャップと衝合するように設けられているため、樹脂キャップが外れている場合でも、アルミキャップを確実にキャップ係合部2の中央に保持することが出来る。天面21は開栓を繰り返すうちに第2の側壁23付近で変形する虞があるため、天面21の補強のため第3の側壁24は第2の側壁23まで延設されるのが好ましい。
【0008】
オープナーの把持部1の基端には、突出部3が設けられている。この突出部3は、バイアルからアルミキャップを外した後、アルミキャップの上部から中心部に設けられた孔に差し込んでゴム栓を押し出すためのもので、突出部3の外径はアルミキャップの孔の内径より小さい。また、把持部1に設けられた貫通孔4は、オープナーをフック等(図示せず)に掛けたり、ひも等を通してフックに掛けるために使用できる。
【0009】
【発明の効果】
以上述べてきたことから明らかなように、本発明のオープナーにより、キャップを容易に的確な位置に保持でき、キャップを外し損じることがない。また、樹脂製のキャップを外してしまった場合に、アルミキャップのみを外すこともできる。さらに、突出部を設けることにより、アルミキャップの内壁に挿着されたゴム栓を取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオープナーの一実施例を示す側面図。
【図2】図1に示すオープナーの底面図。
【図3】従来のオープナーの一実施例を示す側面図。
【図4】従来のオープナーの他の実施例を示す側面図。
【符号の説明】
1 把持部
2 キャップ係合部
21 天面
22 第1の側壁
23 第2の側壁
24 第3の側壁
221、241 衝合爪
231 係合爪
3 突出部
4 貫通孔
Claims (2)
- 基端の把持部と先端のキャップ係合部とからなり、キャップ係合部が天面と該天面から垂設された三方の側壁から構成されてなるオープナーであって、前記側壁が、キャップの下部側壁と衝合する衝合爪を有する先端側の第一の側壁と、前記天面との間でキャップを挟持するようにキャップの下端と係合する係合爪を有する基端側の第二の側壁と、キャップの下部側壁と衝合し該キャップをキャップ係合部の中央に位置させる衝合爪を有すると共に前記第二の側壁まで延設されて連なる第三の側壁からなるオープナー。
- 前記把持部の基端に、キャップの内壁に挿着されたゴム栓を取り外すための突出部を有してなる請求項1記載のオープナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19221098A JP3785633B2 (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | オープナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19221098A JP3785633B2 (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | オープナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000025892A JP2000025892A (ja) | 2000-01-25 |
JP3785633B2 true JP3785633B2 (ja) | 2006-06-14 |
Family
ID=16287506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19221098A Expired - Fee Related JP3785633B2 (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | オープナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3785633B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101321680B1 (ko) * | 2011-06-13 | 2013-10-22 | 김도영 | 바이알용기 캡 및 바이알용기 캡 제거기 |
KR101355042B1 (ko) * | 2012-04-17 | 2014-01-27 | (주)티피에스코리아 | 용기뚜껑 오프너 |
-
1998
- 1998-07-08 JP JP19221098A patent/JP3785633B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101321680B1 (ko) * | 2011-06-13 | 2013-10-22 | 김도영 | 바이알용기 캡 및 바이알용기 캡 제거기 |
KR101355042B1 (ko) * | 2012-04-17 | 2014-01-27 | (주)티피에스코리아 | 용기뚜껑 오프너 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000025892A (ja) | 2000-01-25 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051208 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051212 |
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