JP3002735U

JP3002735U - 栓抜き

Info

Publication number: JP3002735U
Application number: JP1994004604U
Authority: JP
Inventors: 桂稲葉
Original assignee: 桂稲葉
Priority date: 1994-04-04
Filing date: 1994-04-04
Publication date: 1994-10-04
Anticipated expiration: 2000-04-04

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は一本の栓抜きで缶入り飲料水や缶詰
めの把手付き栓を簡単で確実に取外しが出来ると共にビ
ンの王冠を取り外すことも出来る持ち運びが便利なもの
である。【構成】板状な栓抜き本体１の先端側を、中央爪２と
その両側の外爪３,３'とから成る３つの爪部に分離し、
且つ、外爪３,３'が折曲されて中央爪２から段差を設け
て配置した構造とする。又、中央爪２の長さが外爪３,
３'よりも短くさせるか、或いは栓抜き本体１の後端側
に栓抜き穴又は栓抜き用切欠を設ける。更に栓抜き本体
１の後端側に取付穴を設け、この取付穴を利用すること
により、キ−ホルダ−用や多目的ナイフ等に収納する付
属品として使用できるものと成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は缶入り飲料水の把手付き栓やビンの王冠等の栓抜きに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、栓抜きと言えば、ビンの王冠を取り外すためのものを指し、その構造としては、先端側に栓抜き穴（５）を設けたもの，栓抜き用切欠（６）を設けたもの，王冠（12）に引掛けて抜くフック状のものなどを設け、後方に把持部（７）を設けたものであった。近年に於いては、缶入り飲料水が普及し、その缶（11）を開口するための把手付き栓（10）が多く使用されている。この把手付き栓（10 ）を使用した缶入り飲料水は、従来の栓抜きのようなものを使用しなくとも素手で簡単に開口することが出来る。尚、前記把手付き栓（10）は、缶（11）の上縁から出張らないように表面と密着させているので、この把手付き栓（10）に指を掛ける際、指が入らないことが多くあり、不便さを感じていた。又、指が把手付き栓（10）に入らない時には、爪で少し持ち上げてから指で更に持ち上げて把手付き栓（10）を外す場合もあるが、爪が短いと把手付き栓（10）に引掛からずそれを持ち上げるのが面倒で開口するまでに時間が掛ってしまう。一方、爪が長すぎると、爪が剥がれそうになり、傷みを感ずることもしばしば発生しているのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記栓抜きは把手付き栓（10）を取り外そうとしても外すことは出来ず、ビン（13）の王冠（12）を取り外すだけであった。又、前記把手付き栓（10）を取り外し易くする補助具は従来には無かった。このため、持ち運びが簡単で把手付き栓（10）の取り外しが確実に行えるものが要望されていた。

【０００４】本考案は一本の栓抜きで缶入り飲料水や缶詰めの把手付き栓を簡単で確実に取外しが出来ると共にビンの王冠を取り外すことも出来る持ち運びが便利な栓抜きを提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記問題点を解決するために本考案は成されたものであり、つまり把手付き栓を取り外すために、板状な栓抜き本体の先端側を、中央爪とその両側の外爪とから成る３つの爪部に分離し、且つ、前記外爪が折曲されて前記中央爪から段差を設けて配置した構造とする。尚、前記中央爪と前記外爪の長さが同一としてもよい。次にビンの王冠を取り外すために、中央爪の長さが前記外爪よりも短くしても良く、或いは直接に栓抜き本体の後端側に栓抜き穴又は栓抜き用切欠を設けても良い。携帯用にする場合には栓抜き本体の後端側に取付穴を設け、キ−ホルダ −用或いは多目的ナイフ等に収納する付属品としても良い。一般に使う場合には栓抜き本体の後端側に把持部を設けると、使い易くなる。

【０００６】

【作用】

次に本考案の作用について説明する。先ず把手付き栓（プルトップ）を取り外す場合について説明する。先ず始めに、栓抜き本体（１）の先端側を把手付き栓（10）側に持っていき、その把手付き栓（10）の下部に外爪（３）,（３'）を差し込む。更にそれを奥まで差し込むと、把手付き栓（10）は中央爪（２）と外爪（３）,（３'）との間に挾まれる。この状態で栓抜き本体（１）の後端側を持ち上げる（図５，図６参照）。すると把手付き栓（10）は中央爪（２）と外爪（３）,（３'）とに挾持されながら持ち上げられるため、指で持ち上げる場合と同様に確実に且つ簡単に缶体（11）の上面が開口されるのである。その後、栓抜き本体（１）を缶体（11）の外側へ移動することで、把手付き栓（10）から栓抜き本体（１）が外れるのである。次に王冠（12）を外す場合について説明する。先ず王冠（12）の下端に中央爪（２）を掛け、且つ、外爪（３）,（３'）を王冠（12 ）の上面に当てる。次に栓抜き本体（１）の後端側を持ち上げると、従来の栓抜きと同様に開口することが出来るのである（図７，図８参照）。又、栓抜き本体（１）の後端側に設けた栓抜き穴（５）及び栓抜き用切欠（６）を用いて王冠（ 12）を抜く時には、片手でビン（13）を支持し、他方の手で、従来と同一方法で王冠（12）を抜けば良い。

【０００７】図９に示すように取付穴（４）に鎖（８）と止輪（９）を付けるとキ−ホルダ −として使用出来ると共にアクセサリ−の要素も備わる洒落た商品となる。また前記取付穴（４）を利用して多目的ナイフ等に収納する付属品として用いれば、利用価値が一層向上する。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。（１）は板状な栓抜き本体であり、材質としては金属や硬質合成樹脂を用いる。（２）は栓抜き本体（１）の先端側に３つの爪部として分離された中央の中央爪であり、（３）,（３'）は中央爪（２）の両側に設けた外爪である。また該外爪（３）,（３'）は折曲されて前記中央爪（２）から段差を設けて配置している。尚、前記中央爪（２）の長さは外爪（３）,（３'）よりも短くし、王冠（12）に引掛けて抜けるようにさせている（図１，図４参照）。また前記中央爪（２）と外爪（３）,（３'）は栓抜き本体（１）と一体に形成する。更に前記外爪（３）,（３'）の先端には把手付き栓（10）に差し込み易くするためにテ−パ−を設けると良い。（４）は栓抜き本体（１）の後端側に設けられた取付穴である。

【０００９】図２，図３は別実施例を示す図であり、これは中央爪（２）と外爪（３）,（３'）の長さを同一とし、把手付き栓（10）の専用栓抜きとしたものであり、栓抜き本体（１）の後端には王冠（12）専用栓抜きである図２に示す栓抜き穴（５）を設けるか、或いは図３に示す栓抜き用切欠（６）を設ける。この栓抜き穴（５）と栓抜き用切欠（６）は従来と同様の形状とする。

【００１０】図４は図１に示す実施例の後端に把持部（７）を設けた図であり、該把持部（７）としてはゴムや柔軟な合成樹脂を栓抜き本体（１）の後端側に被覆或いは装着する。

【００１１】図９は本考案品をキ−ホルダ−として使用した図であり、これは栓抜き本体（１）の後端側に設けた取付穴（４）に鎖（８）と止輪（９）を付け、携帯用として便利に使用できるようにしたものである。又、多目的ナイフの本体側に収納可能な形状に成し、前記取付穴（４）を前記ナイフの本体側に取付けることにより、多目的ナイフの付属品として使用することも可能となる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を奏する。

【００１３】請求項１に示すように板状な栓抜き本体（１）の先端側を、中央爪（２）とその両側の外爪（３）,（３'）とから成る３つの爪部に分離し、且つ、前記外爪（３）,（３'）が折曲されて前記中央爪（２）から段差を設けて配置したことにより、本考案の栓抜き一本で缶入り飲料水や缶詰めの把手付き栓（10）及びビン（ 13）の王冠（12）を簡単で確実に取り外し或いは抜き取ることが可能となる。

【００１４】請求項２のように中央爪（２）と前記外爪（３）,（３'）の長さを同一とすることで、把手付き栓（10）の専用品となり、より確実に挾持して取り外すことが出来る。

【００１５】請求項３のように中央爪（２）の長さが前記外爪（３）,（３'）よりも短くしたことにより、本考案の栓抜き一本で缶入り飲料水や缶詰めの把手付き栓（10）及びビン（13）の王冠（12）を簡単で、且つ確実に取り外し或いは抜き取ることが可能となり、付加価値が増すのである。

【００１６】請求項４のように栓抜き本体（１）の後端側に取付穴（４）を設けることにより、この取付穴（４）に鎖（８）と止輪（９）を付ければキ−ホルダ−のアクセサリ−としての付加価値が付加され、且つ携帯用として便利に使用することが出来る。又、栓抜き本体（１）の形状を多目的ナイフの本体側に収納可能に形成し、その取付穴（４）を前記ナイフの本体側に取付ければ、その付属品として用いることも可能となる。

【００１７】請求項５に示すように栓抜き本体（１）の後端側に栓抜き穴（５）を設けたことにより、本考案の栓抜き一本で缶入り飲料水や缶詰めの把手付き栓（10）及びビン（13）の王冠（12）を簡単で且つ確実に取り外し或いは抜き取ることが可能となり、付加価値が増す。

【００１８】請求項６のように栓抜き本体（１）の後端側に栓抜き用切欠（６）を設けたことにより、請求項５と同様に本考案の栓抜き一本で缶入り飲料水や缶詰めの把手付き栓（10）及びビン（13）の王冠（12）を簡単で且つ確実に取り外し或いは抜き取ることが可能となり、付加価値が増す。

【００１９】請求項７のように栓抜き本体（１）の後端側に把持部（７）を設けることにより、持ち易くなるので、極めて使い易いものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の要部を示す斜視図である。

【図２】本考案の別実施例を示す正面図である。

【図３】栓抜き穴の代りに栓抜き用切欠が設けられた別
実施例を示す正面図である。

【図４】栓抜き本体の後端に把持部が設けられたものを
示す正面図である。

【図５】本考案の使用状態を示す説明図である。

【図６】本考案の作用を示す説明図である。

【図７】本考案の別使用状態を示す説明図である。

【図８】本考案の別使用の作用を示す説明図である。

【図９】本考案品がキ−ホルダ−として用いられる状態
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１栓抜き本体２中央爪３,３' 外爪４取付穴５栓抜き穴６栓抜き用切欠７把持部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】板状な栓抜き本体（１）の先端側を、中
央爪（２）とその両側の外爪（３）,（３'）とから成る
３つの爪部に分離し、且つ、前記外爪（３）,（３'）が
折曲されて前記中央爪（２）から段差を設けて配置した
ことを特徴とする栓抜き。
【請求項２】前記中央爪（２）と前記外爪（３）,
（３'）の長さが同一である請求項１記載の栓抜き。
【請求項３】前記中央爪（２）の長さが前記外爪
（３）,（３'）よりも短くした請求項１記載の栓抜き。
【請求項４】前記栓抜き本体（１）の後端側に取付穴
（４）を設けた請求項１、２又は３記載の栓抜き。
【請求項５】前記栓抜き本体（１）の後端側に栓抜き
穴（５）を設けた請求項１、２又は４記載の栓抜き。
【請求項６】前記栓抜き本体（１）の後端側に栓抜き
用切欠（６）を設けた請求項１、２又は４記載の栓抜
き。
【請求項７】前記栓抜き本体（１）の後端側に把持部
（７）を設けた請求項１、２又は３記載の栓抜き。