JP3784609B2 - 繊維用抗菌剤及び抗菌性繊維製品 - Google Patents

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    • D06M15/61Polyamines polyimines

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維用抗菌剤及び抗菌性繊維製品に関する。さらに詳しくは、本発明は、繊維製品を黄変させることなく、洗濯耐久性のある抗菌性を付与することができる繊維用抗菌剤、及び、該繊維用抗菌剤で処理してなる抗菌性繊維製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、抗菌加工を施した繊維製品の開発が活発に行われ、リネン関連では厳しい洗濯条件においても抗菌性を維持することができ、かつ、抗菌スペクトルの広い繊維製品が求められている。現在、繊維製品に抗菌性を付与する抗菌剤としては、特開平3−38552号公報、特公平1−33589号公報などに提案されている低分子量の第四級アンモニウム化合物や、特開平1−266277号公報に提案されているトリクロロカルバニリドのような塩素系芳香族化合物などが広く使用されている。しかし、低分子量の第四級アンモニウム化合物を使用して抗菌性を付与した繊維製品は、洗濯による抗菌性の低下や、黄変などの問題を有している。また、トリクロロカルバニリドは、グラム陽性菌には抗菌性を発揮するが、大腸菌などのグラム陰性菌に対しては抗菌性が非常に弱く、抗菌スペクトルが狭いという問題がある。
一方、ポリへキサメチレンビグアナイド塩酸塩(特公昭62−60509号公報など)、ポリ(オキシエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロライド)(特開平5−310505号公報)、シアノグアニジンとポリエチレンポリアミンの縮合物(特開平9−195171号公報)などの、高分子化合物を用いて処理された繊維製品は、一般家庭における洗濯条件では抗菌性を維持するが、60℃以上の洗濯温度で50回以上の洗濯回数が要求されるリネン関連向け抗菌性繊維製品としては、満足のできる抗菌性を維持することは困難である。また、これらの高分子化合物で繊維を処理した場合、繊維製品の白度の低下、黄変や、ピンテンターや乾燥機などの繊維加工機などに錆が発するために、使用に耐えないのが現状である。繊維製品の白度を向上させるために、通常、これらの繊維用抗菌剤にアニオン界面活性剤が併用されるが、例えば、ポリ(オキシエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロライド)などのカチオン性化合物と、アニオン界面活性剤とがコンプレックスを形成するために、繊維用抗菌剤の安定性が低下したり、抗菌性が低下したりするという問題がある。
銀や酸化チタンなどの無機系抗菌剤については、繊維製品の黄変や、繊維製品を処理する際に抗菌性を向上させるために併用するグリオキザール系樹脂やウレタン系樹脂などが、発生する活性水素により劣化するという問題があるために、仕上加工などの後処理加工に適していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、繊維製品を黄変させることなく、洗濯耐久性のある抗菌性を付与することができる繊維用抗菌剤、及び、該繊維用抗菌剤で処理してなる抗菌性繊維製品を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、主鎖中にへテロアルキレン基と炭素数3以上のアルキレン基と第四級アンモニウム塩構造とを有するカチオンポリマーが優れた抗菌性を有し、このカチオンポリマーを含有する繊維用抗菌剤は、繊維製品に黄変などの変色を生じることなく優れた抗菌性を付与することができ、さらに、厳しい洗濯条件下でもその抗菌性が維持されることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーを含有することを特徴とする繊維用抗菌剤。
【化2】
Figure 0003784609
(式中、R1はそれぞれ独立した炭素数1〜4のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又は炭素数2〜4のアルケニル基であり、R2は炭素数3〜10のアルキレン基であり、R3ヘテロ原子が酸素原子またはイオウ原子である炭素数2〜6のヘテロアルキレン基であり、A-はアニオンである。)、
(2)カチオンポリマーの重量平均分子量が、6,000〜80,000である第1項に記載の繊維用抗菌剤、
(3)カチオンポリマーに加えて、アニオン界面活性剤を含有する第1項に記載の繊維用抗菌剤、
(4)カチオンポリマー及びアニオン界面活性剤に加えて、非イオン界面活性剤を含有する第3項に記載の繊維用抗菌剤、及び、
(5)第1項〜第4項のいずれかに記載の繊維用抗菌剤で処理してなることを特徴とする抗菌性繊維製品、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の繊維用抗菌剤は、一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーを含有する。
【化3】
Figure 0003784609
一般式[1]において、R1はそれぞれ独立した炭素数1〜4のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又は炭素数2〜4のアルケニル基であり、4個のR1はすべて同一であっても異なっていてもよく、R2は炭素数3〜10のアルキレン基であり、R3は炭素数2〜6のヘテロアルキレン基であり、A-はアニオンである。
1で表される炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基などを挙げることができる。炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基としては、例えば、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、1−メチル−1−ヒドロキシエチル基、1−メチル−2−ヒドロキシエチル基などを挙げることができる。炭素数2〜4のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基などを挙げることができる。本発明において、R1としては、メチル基が特に好ましい。
【0006】
2で表される炭素数3〜10のアルキレン基に特に制限はなく、直鎖状のアルキレン基と分岐を有するアルキレン基のいずれをも用いることができる。このようなアルキレン基としては、例えば、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基、へキサメチレン基、2−エチルへキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基などを挙げることができる。
3で表される炭素数2〜6のへテロアルキレン基に特に制限はないが、ヘテロ原子が酸素又はイオウであることが好ましい。このようなへテロアルキレン基としては、例えば、メチレンオキシメチレン基、メチレンオキシエチレン基、エチレンオキシエチレン基、エチレンオキシメチレンオキシエチレン基、メチレンチオメチレン基、メチレンチオエチレン基、エチレンチオエチレン基などを挙げることができる。
-で表されるアニオンとしては、第四級アンモニウム化合物を形成するアニオンであれば特に制限はなく、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グルコン酸、乳酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸などの一価又は多価カルボン酸に由来するアニオン、リン酸エステルアニオン、アルキル硫酸エステルアニオン、ハロゲンアニオン、硫酸アニオン、硝酸アニオン、リン酸アニオンなどを挙げることができる。これらのアニオンの中で、、塩素イオン及び臭素イオンが特に好ましい。
【0007】
本発明において、一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーの重量平均分子量は、6,000〜80,000であることが好ましく、8,000〜50,000でであることがより好ましい。重量平均分子量が6,000未満であると、カチオンポリマーの抗菌性が比較的弱く、十分な抗菌性を示す繊維製品を得るためには、カチオンポリマーを高濃度で処理する必要があり、経済的に好ましくない。重量平均分子量が80,000を超えると、カチオンポリマーの粘度が高くなり、作業性が不良となるおそれがある。本発明において、一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーの重量平均分子量は、分子量既知のポリエチレングリコールを標準物質として、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーにより測定することができる。
本発明に用いる一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーとしては、例えば、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)トリメチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジハライド]、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)へキサメチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジハライド]、ポリ[オキシメチレンオキシエチレン(ジメチルイミニオ)トリメチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジハライド]、ポリ[オキシメチレンオキシエチレン(ジメチルイミニオ)へキサメチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジハライド]などを挙げることができる。
【0008】
一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーの製造方法に特に制限はなく、例えば、一般式[2]で表されるN,N,N',N'−テトラアルキルアルキレンジアミンと、一般式[3]で表されるジクロロへテロアルキレン化合物とを反応させることにより製造することができる。
【化4】
Figure 0003784609
一般式〔2]において、R1はそれぞれ独立した炭素数1〜4のアルキル基若しくはヒドロキシルアルキル基又は炭素数2〜4のアルケニル基であり、4個のR1はすべて同一であっても異なっていてもよく、R2は炭素数3〜10のアルキレン基である。一般式[3]において、R3は炭素数2〜6のへテロアルキレン基である。
一般式[2]で表される化合物としては、例えば、N,N,N',N'−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,N',N'−テトラメチル−1,4−ブタンジアミン、N,N,N',N'−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、N,N,N',N',2−ペンタメチル−1,2−プロパンジアミン、N,N,N',N'−テトラメチルへキサメチレンジアミンなどを挙げることができる。これらの化合物は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。また、一般式[3]で表される化合物としては、例えば、ジ(クロロメチル)エーテル、ビス(2−クロロエチル)エーテル、ジ(クロロメチル)ホルマール、ビス(2−クロロエチル)ホルマール、1,2−ビス(クロロメトキシ)エタン、ビス(2−クロロエチル)スルフィドなどを挙げることができる。これらの化合物は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0009】
本発明の繊維用抗菌剤は、一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーに加えて、アニオン界面活性剤を含有することが好ましく、アニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤とを含有することがさらに好ましい。
本発明の繊維用抗菌剤に含有させるアニオン界面活性剤に特に制限はなく、例えば、高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物、スチレン化フェノールのアルキレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加物などの非イオン界面活性剤のカルボキシメチル化物の塩、スルホン化物の塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩などを挙げることができ、その対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオンなどを挙げることができる。これらのアニオン界面活性剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。アニオン界面活性剤の含有量は、一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマー100重量部に対し、10〜300重量部であることが好ましく、50〜200重量部であることがより好ましい。繊維用抗菌剤にアニオン界面活性剤を含有させることにより、繊維製品の蛍光増白剤と一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーとの相溶性を向上することができる。
本発明の繊維用抗菌剤に含有させる非イオン界面活性剤に特に制限はなく、例えば、高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのアルキレンオキサイド付加物、スチレン化フェノールのアルキレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物、ソルビタン脂肪酸エステルのアルキレンオキサイド付加物などを挙げることができる。これらの非イオン界面活性剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。非イオン界面活性剤の含有量は、一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマー100重量部に対し、10〜300重量部であることが好ましく、50〜200重量部であることがより好ましい。繊維用抗菌剤に非イオン界面活性剤を含有させることにより、一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーと、アニオン界面活性剤との相溶性を向上することができる。
【0010】
本発明の繊維用抗菌剤を使用することにより、黄変を防止し、蛍光増白剤の発色阻害がなく、繊維製品の蛍光白度や白度を保持し、優れた抗菌性を有する本発明の抗菌性繊維製品を得ることができる。さらに、本発明の抗菌性繊維製品は、洗濯耐久性に優れ、厳しい条件下での洗濯に対しても抗菌性を維持することができる。
本発明の繊維用抗菌剤で処理する繊維製品の素材に特に制限はなく、例えば、綿、絹、ウールなどの天然繊維、レーヨンなどの再生繊維、アセテートなどの半合成繊維、ポリエステル、ナイロンなどの合成繊維、これらの繊維2種以上からなる複合繊維などを挙げることができる。また、繊維製品の構造にも特に制限はなく、例えば、糸、織物、編物、不織布、組物などを挙げることができる。
本発明の繊維用抗菌剤による繊維製品の処理方法に特に制限はなく、例えば、パディング、浸漬、噴霧、コーティングなどを挙げることができる。繊維製品の処理の段階にも特に制限はないが、紡糸、紡績加工以降で処理することが好ましい。本発明の抗菌性繊維製品は、必要とする抗菌性や洗濯耐久性に応じて、本発明の繊維用抗菌剤を繊維製品に適量付着させることにより得ることができる。繊維製品新機能評価協議会が規定する洗濯条件、例えば、80℃の洗濯温度で50回洗濯しても抗菌性を維持するような、高い洗濯耐久性が要求される場合や、洗濯耐久性が得られにくい繊維素材を使用する場合などは、一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーの繊維素材への吸着性を向上させるために、さらに合成樹脂や架橋剤などを併用することができる。このような合成樹脂としては、例えば、アクリル系、ウレタン系、オキサゾリン系、シリコーン系の合成樹脂などを挙げることができ、要求される洗濯耐久性に応じて適量を使用することができる。
【0011】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
なお、一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーの重量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフ[東ソー(株)、HLC−8120GPC]を用い、ポリエチレングリコールを標準物質とし、溶離液に酢酸緩衝液(pH4.7)を用いて測定した。
また、抗菌性繊維製品の白度及び抗菌性は、下記の方法により評価した。
(1)白度の評価
未加工布のハンター白度と、繊維用抗菌剤で処理して得られた加工布の洗濯前のハンター白度を、測色機[ミノルタ(株)、CM−3700d]を用いて測定するる。
(2)抗菌性の評価
繊維用抗菌剤で処理して得られた加工布について、洗濯前、洗濯10回後及び洗濯50回後の抗菌性について、JIS L 1902:1998の定量方法に準じて試験を行う。また、それぞれの未加工布についても同様に試験を行う。なお、洗濯10回は、繊維製品新機能評価協議会が定めるSEKマーク製品の前処理方法のマニュアルに準じて行い、洗濯50回は、繊維製品新機能評価協議会が定める制菌加工繊維製品(特定用途)の洗濯方法に準じて行う。
試験菌としては、黄色ブドウ球菌(Staphylococus aureus ATCC 6538P)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae ATCC 4352)及び緑膿菌(Pseudomonase areuginosa IFO 3080)を使用し、抗菌性は、JIS L 1902に準じて、殺菌活性値により評価する。殺菌活性値とは、未加工布の接種直後の生菌数の常用対数値から、加工布の18時間培養後の生菌数の常用対数値を減じたものである。殺菌活性値が大きいほど、抗菌性が優れている。
また、実施例及び比較例では、下記のアニオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤を使用した。
アニオン界面活性剤A:セチルアルコールエチレンオキサイド10モル付加物をカルボキシメチル化したもののナトリウム塩の20重量%水溶液。
アニオン界面活性剤B:三スチレン化フェノールエチレンオキサイド10モル付加物の硫酸エステル塩の20重量%水溶液。
非イオン界面活性剤C:セチルアルコールエチレンオキサイド10モル付加物の20重量%水溶液。
【0012】
実施例1
水50g、N,N,N',N'−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン25g及びビス(2−クロロエチル)エーテル27gを混合し、95℃で10時間反応させたのち、水を加えてカチオンポリマーの濃度を20重量%に調整し、繊維用抗菌剤を得た。この繊維用抗菌剤を、繊維用抗菌剤Aとする。得られたカチオンポリマー、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)トリメチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロライド]の重量平均分子量は、8,000であった。
実施例2
水50g、N,N,N',N'−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン25g及びビス(2−クロロエチル)エーテル27gを混合し、95℃で20時間反応させたのち、水を加えてカチオンポリマーの濃度を20重量%に調整し、繊維用抗菌剤を得た。この繊維用抗菌剤を、繊維用抗菌剤Bとする。得られたカチオンポリマー、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)トリメチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロライド]の重量平均分子量は、12,000であった。
実施例3
水50g、N,N,N',N'−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン25g及びビス(2−クロロエチル)エーテル27gを混合し、95℃で25時間反応させたのち、水を加えてカチオンポリマーの濃度を20重量%に調整し、繊維用抗菌剤を得た。この繊維用抗菌剤を、繊維用抗菌剤Cとする。得られたカチオンポリマー、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)トリメチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロライド]の重量平均分子量は、30,000であった。
実施例4
水50g、N,N,N',N'−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン25g及びビス(2−クロロエチル)エーテル27gを混合し、95℃で30時間反応させたのち、水を加えてカチオンポリマーの濃度を20重量%に調整し、繊維用抗菌剤を得た。この繊維用抗菌剤を、繊維用抗菌剤Dとする。得られたカチオンポリマー、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)トリメチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロライド]の重量平均分子量は、40,000であった。
実施例5
水40g、N,N,N',N'−テトラメチルへキサメチレンジアミン25g及びビス(2−クロロエチル)エーテル21gを混合し、100℃で35時間反応させたのち、水を加えてカチオンポリマーの濃度を20重量%に調整し、繊維用抗菌剤を得た。この繊維用抗菌剤を、繊維用抗菌剤Eとする。得られたカチオンポリマー、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)へキサメチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロライド]の重量平均分子量は、30,000であった。
実施例6
水50g、N,N,N',N'−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン25g及び83重量%のビス(2−クロロエチル)ホルマール溶液37.5gを混合し、100℃で56時間反応させたのち、水を加えてカチオンポリマーの濃度を20重量%に調整し、繊維用抗菌剤を得た。この繊維用抗菌剤を、繊維用抗菌剤Fとする。得られたカチオンポリマー、ポリ[オキシメチレンオキシエチレン(ジメチルイミニオ)トリメチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロライド]の重量平均分子量は、25,400であった。
実施例7
水50g、N,N,N',N'−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン25g及びビス(2−クロロエチル)エーテル27gを混合し、95℃で5時間反応させたのち、水を加えてカチオンポリマーの濃度を20重量%に調整し、繊維用抗菌剤を得た。この繊維用抗菌剤を、繊維用抗菌剤Gとする。得られたカチオンポリマー、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)トリメチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロライド]の重量平均分子量は、5,000であった。
【0013】
比較例1
水50g、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン25g及びビス(2−クロロエチル)エーテル30gを混合し、95℃で20時間反応させたのち、水を加えてカチオンポリマーの濃度を20重量%に調整し、繊維用抗菌剤を得た。この繊維用抗菌剤を、繊維用抗菌剤aとする。得られたカチオンポリマー、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロライド]の重量平均分子量は、8,000であった。
比較例2
塩化ベンザルコニウムの20重量%水溶液を調製し、繊維用抗菌剤を得た。この繊維用抗菌剤を、繊維用抗菌剤bとする。
比較例3
3,4,4'−トリクロロカルバニリド20g、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物[ソフタノール150、(株)日本触媒]2g及び水78gを混合し、サンドブラインダー[五十嵐機械製造(株)]を用いて微粒子化分散し、トリクロロカルバンの20重量%水分散液を調製し、繊維用抗菌剤を得た。この繊維用抗菌剤を、繊維用抗菌剤cとする。
比較例4
ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩20重量%水溶液[Proxel IB、アビシア(株)]を、繊維用抗菌剤とした。この繊維用抗菌剤を、繊維用抗菌剤dとする。
【0014】
実施例8
実施例1で得られた繊維用抗菌剤A0.25重量%を含む処理浴を用い、綿ブロード布を1ディップ−1ニップ、ピックアップ60重量%の条件でパディング処理したのち、120℃で2分間乾燥し、さらに150℃で2分間熱処理して抗菌性綿ブロード布を得た。得られた抗菌性綿ブロード布について、抗菌性及び白度を評価した。
抗菌性の評価において、殺菌活性値は、黄色ブドウ球菌については、洗濯前、洗濯10回後、洗濯50回後のいずれも2.9より大きく、肺炎桿菌については、洗濯前は3.0より大きく、洗濯10回後1.5、洗濯50回後−0.7であり、緑膿菌については、洗濯前は3.1より大きく、洗濯10回後−0.9、洗濯50回後−2.5であった。ハンター白度は、76であった。
実施例9〜10
実施例1で得られた繊維用抗菌剤A1.25重量%又は2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、実施例8と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
実施例11〜13
実施例1で得られた繊維用抗菌剤Aの代わりに、実施例2で得られた繊維用抗菌剤Bを用いた以外は、実施例8〜10と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
実施例14〜16
実施例1で得られた繊維用抗菌剤Aの代わりに、実施例3で得られた繊維用抗菌剤Cを用いた以外は、実施例8〜10と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
実施例17〜19
実施例1で得られた繊維用抗菌剤Aの代わりに、実施例4で得られた繊維用抗菌剤Dを用いた以外は、実施例8〜10と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
実施例20
実施例4で得られた繊維用抗菌剤D2.5重量%及びアニオン界面活性剤A2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、実施例8と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
実施例21
実施例4で得られた繊維用抗菌剤D2.5重量%、アニオン界面活性剤A2.5重量%及び非イオン界面活性剤C2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、実施例8と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
実施例22
アニオン界面活性剤Aの代わりにアニオン界面活性剤Bを用いた以外は、実施例21と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
実施例23〜28
実施例4で得られた繊維用抗菌剤Dの代わりに、実施例5で得られた繊維用抗菌剤Eを用いた以外は、実施例17〜22と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
実施例29〜33
実施例4で得られた繊維用抗菌剤Dの代わりに、実施例6で得られた繊維用抗菌剤Fを用いた以外は、実施例17〜22と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
実施例34
実施例1で得られた繊維用抗菌剤Aの代わりに、実施例7で得られた繊維用抗菌剤Gを使用した以外は、実施例10と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
実施例35
繊維用抗菌剤G5.0重量%を含む処理浴を調製した以外は、実施例34と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
【0015】
比較例5
実施例1で得られた繊維用抗菌剤Aの代わりに、比較例1で得られた繊維用抗菌剤aを使用した以外は、実施例8と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
抗菌性の評価において、殺菌活性値は、黄色ブドウ球菌については、洗濯前2.3、洗濯10回後2.0、洗濯50回後−1.2であり、肺炎桿菌については、洗濯前1.9、洗濯10回後−0.5、洗濯50回後は−2.9より小さく、緑膿菌については、洗濯前0.7、洗濯10回後、洗濯50回後はいずれも−3.0より小さい値であった。ハンター白度は、74であった。
比較例6
比較例1で得られた繊維用抗菌剤a1.25重量%を含む処理浴を用いた以外は、比較例5と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
比較例7
比較例1で得られた繊維用抗菌剤a2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、実施例8と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
比較例8〜10
比較例1で得られた繊維用抗菌剤aの代わりに、比較例2〜4で得られた繊維用抗菌剤b、c又はdを用いた以外は、比較例7と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
比較例11
比較例1で得られた繊維用抗菌剤a2.5重量%及びアニオン界面活性剤A2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、比較例5と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
比較例12
比較例1で得られた繊維用抗菌剤a2.5重量%、アニオン界面活性剤A2.5重量%及び非イオン界面活性剤C2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、比較例5と同様にして綿ブロード布を処理し、評価を行った。
比較例13
綿ブロード布の未加工布について、抗菌性及び白度を評価した。
実施例8〜35及び比較例5〜13の処理浴組成及び評価結果を、第1表に示す。
【0016】
【表1】
Figure 0003784609
【0017】
【表2】
Figure 0003784609
【0018】
【表3】
Figure 0003784609
【0019】
【表4】
Figure 0003784609
【0020】
【表5】
Figure 0003784609
【0021】
処理浴が繊維用抗菌剤のみを含み、その含有量が2.5重量%である実施例10、実施例13、実施例16、実施例19、実施例25、実施例31、実施例34、比較例7〜10の結果を比較すると、実施例で得られた抗菌性綿ブロード布の方が、洗濯後の抗菌性が良好である。また、重量平均分子量が比較的低いカチオンポリマーを含有する繊維用抗菌剤を使用した場合、高濃度で処理すれば、優れた抗菌性を得ることができる。さらに、界面活性剤を併用した実施例20〜22、実施例26〜28、実施例32〜33の抗菌性綿ブロード布の白度は、比較例13の未加工布の白度と同等であり、界面活性剤を併用することにより、白度の低下を防止し得ることが分かる。一方、従来の繊維用抗菌剤を用いた比較例11〜12では、界面活性剤を併用しても白度が低下している。
実施例36
実施例4で得られた繊維用抗菌剤D0.25重量%を含む処理浴を用い、綿蛍光増白ニットを、浴比1:20、40℃で20分間、絞り率100重量%の条件下で浸漬処理したのち、120℃で2分間乾燥し、さらに150℃で2分間熱処理して抗菌性綿ニットを得た。得られた抗菌性綿ニットについて、抗菌性及び白度を評価した。
抗菌性の評価において、殺菌活性値は、黄色ブドウ球菌については、洗濯前、洗濯10回後はいずれも2.9より大きく、洗濯50回後1.0であり、肺炎桿菌については、洗濯前は3.0より大きく、洗濯10回後1.0、洗濯50回後0.1であり、緑膿菌については、洗濯前は3.1より大きく、洗濯10回後0.8、洗濯50回後−1.6であった。ハンター白度は、121であった。
実施例37〜38
実施例4で得られた繊維用抗菌剤D1.25重量%又は2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、実施例36と同様にして綿蛍光増白ニットを処理し、評価を行った。
実施例39〜41
実施例4で得られた繊維用抗菌剤Dの代わりに、実施例5で得られた繊維用抗菌剤Eを用いた以外は、実施例36〜38と同様にして綿蛍光増白ニットを処理し、評価を行った。
実施例42
実施例4で得られた繊維用抗菌剤D2.5重量%及びアニオン界面活性剤A2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、実施例36と同様にして綿蛍光増白ニットを処理し、評価を行った。
実施例43
実施例4で得られた繊維用抗菌剤D2.5重量%、アニオン界面活性剤A2.5重量%及び非イオン界面活性剤C2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、実施例36と同様にして綿蛍光増白ニットを処理し、評価を行った。
実施例44
実施例4で得られた繊維用抗菌剤D2.5重量%、アニオン界面活性剤B2.5重量%及び非イオン界面活性剤C2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、実施例36と同様にして綿蛍光増白ニットを処理し、評価を行った。
実施例45〜47
実施例4で得られた繊維用抗菌剤Dの代わりに、実施例5で得られた繊維用抗菌剤Eを用いた以外は、実施例42〜44と同様にして綿蛍光増白ニットを処理し、評価を行った。
実施例48
実施例4で得られた繊維用抗菌剤Dの代わりに、実施例7で得られた繊維用抗菌剤G5.0重量%を含む処理浴を使用した以外は、実施例36と同様にして綿蛍光増白ニットを処理し、評価を行った。
【0022】
比較例14
実施例4で得られた繊維用抗菌剤Dの代わりに、比較例1で得られた繊維用抗菌剤aを用いた以外は、実施例38と同様にして綿蛍光増白ニットを処理し、評価を行った。
抗菌性の評価において、殺菌活性値は、黄色ブドウ球菌については、洗濯前2.9、洗濯10回後2.5、洗濯50回後0.9であり、肺炎桿菌については、洗濯前1.9、洗濯10回後−0.3、洗濯50回後は−2.9より小さく、緑膿菌については、洗濯前0.5、洗濯10回後、洗濯50回後はいずれも−3.0より小さい値であった。ハンター白度は、119であった。
比較例15〜17
比較例1で得られた繊維用抗菌剤aの代わりに、比較例2〜4で得られた繊維用抗菌剤b、c又はdを用いた以外は、比較例14と同様にして綿蛍光増白ニットを処理し、評価を行った。
比較例18
綿蛍光増白ニットの未加工布について、抗菌性及び白度を評価した。
実施例36〜48及び比較例14〜18の処理浴組成及び評価結果を、第2表に示す。
【0023】
【表6】
Figure 0003784609
【0024】
【表7】
Figure 0003784609
【0025】
処理浴が繊維用抗菌剤のみを含み、その含有量が2.5重量%である実施例38、実施例41、比較例14〜17の結果を比較すると、実施例で得られた抗菌性綿ニットの方が、洗濯後の抗菌性において優れている。また、重量平均分子量が比較的低いカチオンポリマーを含有する繊維用抗菌剤を使用した場合、高濃度で処理すれば、優れた抗菌性を得ることができる。さらに、アニオン界面活性剤を併用した実施例42、実施例45の抗菌性綿ニットは白度が高く、さらに、アニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤を併用した実施例43〜44、実施例46〜47の抗菌性綿ニットの白度は、比較例18の未加工布の白度とほぼ同等であり、界面活性剤を併用することにより、白度の低下を効果的に防止し得ることが分かる。
実施例49
実施例4で得られた繊維用抗菌剤D2.5重量%を含む処理浴を用いて、ポリエステル織物を1ディップ−1ニップ、ピックアップ55重量%の条件でパディング処理したのち、120℃で2分間乾燥し、さらに180℃で30秒間熱処理して抗菌性ポリエステル織物を得た。得られた抗菌性ポリエステル織物について、抗菌性を評価した。
抗菌性の評価において、殺菌活性値は、黄色ブドウ球菌については、洗濯前、洗濯10回後はいずれも2.9より大きく、洗濯50回後2.1であり、肺炎桿菌については、洗濯前、洗濯10回後はいずれも3.0より大きく、洗濯50回後1.5であり、緑膿菌については、洗濯前は3.1より大きく、洗濯10回後1.0、洗濯50回後−2.1であった。
実施例50
実施例4で得られた繊維用抗菌剤Dの代わりに、実施例5で得られた繊維用抗菌剤Eを用いた以外は、実施例49と同様にしてポリエステル織物を処理し、評価を行った。
実施例51
実施例4で得られた繊維用抗菌剤D2.5重量%及びアニオン界面活性剤A2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、実施例49と同様にしてポリエステル織物を処理し、評価を行った。
実施例52
実施例4で得られた繊維用抗菌剤D2.5重量%、アニオン界面活性剤A2.5重量%及び非イオン界面活性剤C2.5重量%を含む処理浴を用いた以外は、実施例49と同様にしてポリエステル織物を処理し、評価を行った。
実施例53〜54
実施例4で得られた繊維用抗菌剤Dの代わりに、実施例5で得られた繊維用抗菌剤Eを用いた以外は、実施例51〜52と同様にしてポリエステル織物を処理し、評価を行った。
比較例19
実施例4で得られた繊維用抗菌剤Dの代わりに、比較例1で得られた繊維用抗菌剤aを用いた以外は、実施例49と同様にしてポリエステル織物を処理し、評価を行った。
抗菌性の評価において、殺菌活性値は、黄色ブドウ球菌については、洗濯前2.0であり、洗濯10回後、洗濯50回後はいずれも−3.0より小さく、肺炎桿菌については、洗濯前1.5であり、洗濯10回後、洗濯50回後はいずれも−2.9より小さく、緑膿菌については、洗濯前1.3であり、洗濯10回後、洗濯50回後はいずれも−3.0より小さい値であった。
比較例20〜22
比較例1で得られた繊維用抗菌剤aの代わりに、比較例2〜4で得られた繊維用抗菌剤b、c又はdを用いた以外は、比較例19と同様にしてポリエステル織物を処理し、評価を行った。
比較例23
ポリエステル織物の未加工布について、抗菌性及び白度を評価した。
実施例49〜54及び比較例19〜23の処理浴組成及び評価結果を、第3表に示す。
【0026】
【表8】
Figure 0003784609
【0027】
【表9】
Figure 0003784609
【0028】
処理浴が繊維用抗菌剤のみを含み、その含有量が2.5重量%である実施例49〜50、比較例19〜22の結果を比較すると、実施例で得られた抗菌性綿ニットの方が、洗濯後の抗菌性において優れている。また、繊維用抗菌剤のみを含む処理浴を用いて処理した実施例49〜50の結果と、アニオン界面活性剤を併用した実施例51、実施例53、アニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤を併用した実施例52、実施例54の結果を比較すると、緑膿菌に対する洗濯後の抗菌性の向上効果が認められる。
【0029】
【発明の効果】
本発明の繊維用抗菌剤を用いることにより、繊維素材を選ばず、白度の低下が少なく、優れた抗菌性を有する抗菌性繊維製品を得ることができる。また、本発明の抗菌性繊維製品は、抗菌性について優れた洗濯耐久性を示し、厳しい洗濯条件下でも抗菌性が維持される。

Claims (5)

  1. 一般式[1]で表される繰り返し単位を有するカチオンポリマーを含有することを特徴とする繊維用抗菌剤。
    Figure 0003784609
    (式中、R1はそれぞれ独立した炭素数1〜4のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又は炭素数2〜4のアルケニル基であり、R2は炭素数3〜10のアルキレン基であり、R3ヘテロ原子が酸素原子またはイオウ原子である炭素数2〜6のヘテロアルキレン基であり、A-はアニオンである。)
  2. カチオンポリマーの重量平均分子量が、6,000〜80,000である請求項1に記載の繊維用抗菌剤。
  3. カチオンポリマーに加えて、アニオン界面活性剤を含有する請求項1に記載の繊維用抗菌剤。
  4. カチオンポリマー及びアニオン界面活性剤に加えて、非イオン界面活性剤を含有する請求項3に記載の繊維用抗菌剤。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の繊維用抗菌剤で処理してなることを特徴とする抗菌性繊維製品。
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