JP3783326B2 - 厨芥処理機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ごみ等の厨芥を処理するための厨芥処理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例の厨芥処理機について、図14を用いて説明する。
【0003】
図14は従来の温風加熱方式の厨芥処理機の概略構成図であり、1は厨芥処理機の本体であり、2は厨芥の処理容器であり、3は厨芥を加熱して乾燥させる乾燥ヒータであり、4は処理容器2内に設けた厨芥を撹拌するための撹拌羽根である。5は本体1内を冷却する冷却ファンであり、6は厨芥の温度を検出する第1の温度センサーであり、7は処理容器2内で発生する水蒸気を排出する排気通路である。8は厨芥の処理過程において処理容器2内の厨芥より発生する臭気を脱臭する排気通路7に連通して設けた触媒であり、臭気を有する気体を加熱する触媒ヒータ9を有している。
【0004】
乾燥ヒータ3の動作は第1の温度センサー6と以下に述べる凝縮器9の上部に設けられ、かつ排気通路7に配設された水蒸気の温度を検知する第2の温度センサー10からの入力により、制御手段(図示せず)で制御される。
【0005】
11は乾燥ヒータ3により熱せられた空気を処理容器2内に送風する送風ファンであり、12は厨芥より発生する水分を貯めておくタンクであり、13は撹拌羽根を駆動する駆動手段であり、14は排気口である。
【0006】
排気通路7は、処理容器2を設置するための外容器15と水蒸気を凝縮する凝縮器9の間に形成される。
【0007】
上記構成において、第1の温度センサー6により一定温度となるよう制御手段によって制御されながら乾燥ヒータ3で加熱された空気は送風ファン11により処理容器2内へと送られ、厨芥を加熱すると共に、撹拌羽根4にて厨芥を撹拌・粉砕する事により、効率よく厨芥の水分を蒸発させる。厨芥より発生した水蒸気は処理容器2内から排気通路7へと排出され、凝縮器9が常時冷却ファン5により冷却されることにより、凝縮器9内で凝縮され、水となって、タンク12内へ貯まっていく。水分を除去された排気は触媒8を通過して、触媒ヒータ9により加熱されて酸化する事により脱臭され、排気口14より、排出る。
【0008】
厨芥が加熱処理され、水蒸気が継続して発生しているときは、第2の温度センサー10が検出する温度は水蒸気の温度に大きく影響され、冷却ファン5により冷却されていてもある程度の高温は保っており、厨芥が乾燥してきて水蒸気の発生量が減ってくると、温度が下がってくる。制御手段は第2の温度センサー10からの入力が、最大温度に対して所定温度以上低下した状態が所定時間継続したら乾燥終了と判断して、乾燥ヒータ3の動作を終了させる。
【0009】
これにより、投入する厨芥の量、質にかかわらず、乾燥終了時期を検出して自動で終了することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来例の厨芥処理機にあっては、使用環境、特に周囲温度が大きく変化すると冷却作用が異なり、第2の温度センサー10が検出する温度特性も異なってくるので、所定温度と所定時間の設定によっては、周囲温度の影響により、未乾燥、または過乾燥で終了してしまうという問題点を有していた。
【0011】
本発明は、以上のような従来例の課題を解決するものであって、周囲温度に影響されず、必要最低時間で適切に加熱処理を行える厨芥処理機を提供する事を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、第2の温度センサーからの入力により、排気通路の温度が最大値に到達後に水蒸気発生中の排気通路の温度と、水分が無くなった後の温度の差が第1の設定温度となって確定した時点より、乾燥ヒータにより設定時間の加熱処理を継続し、設定時間内に第2の設定温度の変化があれば、その時点より、再度設定時間の加熱処理を継続すると共に温度の変化の検出を行い、第2の設定温度の変化が無ければ、乾燥ヒータの動作を停止して加熱処理を終了するよう制御する制御手段を設け、第2の温度センサーからの入力が一旦第1の設定温度以上の変化をしても、温度の変化が継続していないか再度確認し、水分がなくなった時の第2の温度センサーの設置部の温度に安定するまでこれを繰り返すことにより、周囲温度にかかわらず、必要な時間で適切な加熱処理を行うことができる。
【0013】
【発明実施の形態】
本発明は各請求項に記載する形態で実施できるものである。すなわち、本発明の請求項1記載の発明のように、厨芥を入れて処理を行う処理容器と、前記処理容器内の厨芥を加熱乾燥する乾燥ヒータと、前記処理容器内の厨芥の温度を検出する第1の温度センサーと、前記処理容器内で発生する水蒸気を外部へと排出する排気通路と、前記排気通路の温度を検出する第2の温度センサーと、厨芥処理機の本体内部を冷却する冷却ファンと、前記第1の温度センサーと前記第2の温度センサーからの入力により、前記乾燥ヒータの動作を制御する制御手段を備え、前記第2の温度センサーからの入力により、前記排気通路の温度が、その最高値から予め設定した第1の設定温度だけ低下した時点より、所定の設定時間、加熱処理を継続し、前記設定時間内に第2の設定温度以上の低下がないか随時判定し、同設定時間内に第2の設定温度以上の低下が無ければ、乾燥ヒータの動作を停止して加熱処理を終了するように制御し、同設定時間内に第2の設定温度以上の低下があれば、再度、その時点から同設定時間、加熱処理を継続し、同設定時間内に第2の設定温度以上の低下がないか随時判定する構成とすることにより、周囲温度にかかわらず、必要な最短時間だけ加熱処理を行うことができる。
【0014】
また、本発明の請求項2記載の発明のように、処理容器内の厨芥の温度を検出する第1の温度センサーからの入力で、処理動作開始時の前記第1の温度センサーの設置部の温度により設定時間を設定する時間設定手段を有する構成とすることにより、周囲温度に対応した必要最短の設定時間を設定でき、設定時間内での第2の温度センサー部の温度変化が少ないときであっても、周囲温度に応じた、確実な加熱処理を行うことができる。
【0015】
また、本発明の請求項3記載の発明のように、排気通路の温度を検出する第2の温度センサーからの入力で、処理動作開始時の排気通路の温度により設定時間を設定する時間設定手段を有する構成することにより、処理容器への厨芥投入時の厨芥の温度の影響を受けることなく、周囲温度に対応した必要な設定時間を設定できる。
【0016】
また、本発明の請求項4記載の発明ように、排気通路の温度を検出する第2の温度センサーからの入力により、処理動作中の排気通路の最大値より設定時間を設定する時間設定手段を有する構成とすることにより、処理途中での中断後の再処理時、厨芥の追加投入時でも、処理動作中の排気通路の最大値は影響を受けないので、周囲温度に対応した必要な設定時間を設定できる。
【0017】
また、本発明の請求項5記載の発明のように、排気通路の温度を検出する第2の温度センサーからの入力で、処理動作開始時の排気通路の温度より、第1の設定温度、第2の設定温度を設定する温度設定手段を有する構成とすることにより、周囲温度に対応した幅の第1の設定温度を設定して、設定時間の加熱処理を繰り返すことなく、周囲温度に応じた、より短い時間で適切な加熱処理を行うことができる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の実施例1について図1、図2、図3、図4を用いて説明する。
【0019】
図1において、21は厨芥処理機の本体であり、22は処理容器であり、23は処理容器22の下方に設けた処理容器内22の厨芥を加熱乾燥する乾燥ヒータである。24は処理容器22に設けた厨芥を撹拌、粉砕する撹拌羽根であり、25は撹拌羽根24を駆動する駆動手段であり、撹拌羽根24と駆動手段25とで撹拌手段26を構成する。27は本体21の内部を冷却する冷却ファンであり、28は処理容器22の底面に接して処理容器内の厨芥の温度を検出する第1の温度センサーであり、29は処理容器22で発生する水蒸気を排出する排気通路でる。30は処理容器22内の水蒸気を排気通路29を通して排気するための圧力を発生する吸引ファンであり、31は、本体21の外部へ水蒸気を排出する排気口であり、32は排気通路29上に設けた触媒であり、触媒ヒータ33を有して臭い成分を加熱して酸化させ、排気の脱臭を行う。34は排気通路の処理容器22からの排出部に近い位置に設置した第2の温度センサーである。
【0020】
また、図2において、35は第1の温度センサー28と第2の温度センサー34からの入力により、乾燥ヒータ23の動作を制御すると共に、撹拌手段26、冷却ファン27、吸引ファン30、触媒ヒータ33の動作を制御する制御手段である。
【0021】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0022】
電源が投入され処理が開始されると、制御手段35は、乾燥ヒータ28をオンし、第1の温度センサー26から入力される温度情報が目標温度である130℃になるまで加熱する。触媒32の触媒ヒータ33をオンし、触媒32の温度を上げる。制御手段35は、電源投入からの時間を計時しており、処理容器22内の厨芥の温度が上がり、触媒ヒータ33の温度が脱臭能力を十分発揮する温度まで上がるのに必要な所定時間が経過すると、冷却ファン27をオンして冷却を開始し、吸引ファン30を動作させて、処理容器22内の空気の排出を開始する。以降、第1の温度センサー28から入力される温度情報が130℃付近を保つよう、乾燥ヒータ23に供給される電力を制御し、厨芥を加熱する。また、制御手段35は、撹拌手段26を間欠動作させ、厨芥を撹拌、粉砕し、乾燥を促進する。
【0023】
吸引ファン30による排気が開始すると、処理容器22内の空気が排気通路29を通って排気され、第2の温度センサー34の設置部の温度が上がる。厨芥が加熱され、水蒸気が発生し、排気通路29を水蒸気が通過すると、第2の温度センサー34の設置部の温度は、水蒸気の比熱に大きく影響され、冷却ファン27の冷却作用に対して図3に示すようにある程度の温度を保持した特性となる。厨芥の乾燥が進み、排気通路29を通過する空気に含まれる水分が無くなると、冷却の効果が大きくなり、第2の温度センサー34の設置部の温度は下がり、水分が無くなると、水蒸気が発生しているときの第2の温度センサー34の設置部の温度に対して低温で安定した特性となる。
【0024】
図3は比較的周囲温度が高いときの第2の温度センサー34の設置部の温度の変化を示しており、図2は周囲温度が低いときの温度の変化を示している。周囲温度が低い方が、冷却効果が大きく、水蒸気が発生しているときと、水分が無くなったときとの第2の温度センサー34の設置部の温度差が大きくなっている。
【0025】
温度が高いときは、制御手段35は水蒸気発生中の第2の温度センサー34から入力される温度の最高値を記憶し、水蒸気が減少し温度が低下してくると、この最高値に対して予め設定した第1の設定温度△t1だけ低下した時点(図3中A点)から、予め設定した設定時間Tの計時を開始すると同時に、このときの第2の温度センサー34から入力される温度を記憶する。この時、乾燥ヒータ23は継続して加熱動作させ、図3中A点で記憶した温度に対して、予め設定した第2の設定温度△t2以上の低下がないか随時判定している。図3に示すように設定時間Tを経過したB点の時点で、第2の設定温度△t2以上の低下がなければ乾燥ヒータ23をオフして加熱を終了し、冷却ファン27を動作させたまま、一定時間の冷却を行い、加熱処理を終了する。
【0026】
図4中B点に示すように、設定時間Tを計時中、第2の設定温度△t2の低下があれば、再度、その時点(図4中B点)から設定時間Tの計時を開始し、更に第2の設定温度△t2以上の低下がないか随時判定を行う。図4中D点に示すように設定時間T2中に第2の設定温度△t2以上の低下がなければ、乾燥ヒータ23をオフして加熱を終了する。
【0027】
(実施例2)
本発明の実施例2について、図5、図6を用いて説明する。尚、上記実施例1と同一構成部分に関しては同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
【0028】
図5において、50は処理開始時に第1の温度センサーから入力される温度情報により、設定時間(図6中のT1、T2)を設定する時間設定手段である。51は第1の温度センサー28と第2の温度センサー34からの入力と時間設定手段50からの設定時間により、乾燥ヒータ23の動作を制御すると共に、撹拌手段26、冷却ファン27、吸引ファン30、触媒ヒータ33の動作を制御する制御手段である。また、図6において、実線で示す特性は周囲温度が高温の時の特性であり、点線で示す特性は低温の時の特性である。
【0029】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0030】
電源が投入され処理が開始されると、時間設定手段50は第1の温度センサー28から温度情報を入力し、入力した温度を周囲温度として判定し、温度が低ければ、設定時間T2を設定し、高ければT2に対して長めの設定時間T1を設定し、制御手段51へと出力する。
【0031】
加熱処理が進み、処理容器22内の水蒸気が減少してくると、第2の温度センサー31の出力は低下してくるが、周囲温度が高いときは、冷却効果が比較的小さいので温度の減少量が小さく、小さめの設定時間T2に対しては、処理容器22内の厨芥が完全に乾燥しない状態で、乾燥ヒータ23による加熱処理を終了してしまう可能性がある。
【0032】
設定温度を極度に小さくすれば、時間に対する分解能も高くなり、温度が低下して安定するまでの温度の変化を判定する回数も多くなるが、実際の温度の変化には、様々な要因による脈動が含まれるため設定時間には下限が存在する。
【0033】
したがって周囲温度が高い時には、長めの設定時間T1を設定することにより、減少率の小さな温度変化も検出できるようになり、加熱処理を確実に行うことができる。
【0034】
周囲温度が低い時は、比較的冷却効果が大きく温度の減少量も、大きいので小さめの設定時間T2を設定しても、時間に対して高分解能で、温度の変化を検出する事ができ、短時間で確実な乾燥を行うことができる。
【0035】
また、第1の温度センサー28は、本体1の下部、処理容器22の下方に設置されており、直射光の本体1への照射等による過渡的な温度変化の影響を受けにくく、安定した周囲温度を検出することができる。
【0036】
(実施例3)
また、本発明の実施例3について、図6、図7を用いて説明する。尚、上記実施例2と同一構成部分に関しては同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
【0037】
図7において、52は処理開始時に第2の温度センサーから入力される温度情報により、設定時間(図6中T1、T2)を設定する時間設定手段である。
【0038】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0039】
電源が投入され処理が開始されると、時間設定手段52は第2の温度センサー34から温度情報を入力し、入力した温度を周囲温度として判定し、温度が低ければ、設定時間T2を設定し、高ければT2に対して長めの設定時間T1を設定し、制御手段51へと出力する。第2の温度センサー34は周囲温度が安定していれば、処理開始時の周囲温度を処理容器22内に投入した厨芥の温度に左右されることなく正確に検出でき、周囲温度に対応した設定時間を設定できる。
【0040】
(実施例4)
また、本発明の実施例4について、図8、図9を用いて説明する。尚、上記実施例3と同一構成部分に関しては同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
【0041】
図8において、53は処理動作中の第2の温度センサー34から入力される温度情報の、最大温度により設定時間を設定する時間設定手段である。また、図9において、実線で示す特性は周囲温度が高温の時の特性であり、点線で示す特性は低温の時の特性である。
【0042】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0043】
処理開始後、図9に示すように第2の温度センサー34の温度が上がり、時間設定手段53は第2の温度センサー34からの温度情報を入力して、F点において、最大値と判定して、一旦周囲温度を推定して周囲温度に対応した設定時間を、周囲温度が高温であれば長めの設定時間T1、低温であれば短めの設定時間T2を設定する。第2の温度センサー34の温度特性は冷却ファン27による冷却の影響を受け、周囲温度が高いときは全体的に高めとなり、低いときは全体的に低めとなる。
【0044】
その後、新たな温度の最大値が現れなければ、第1の設定温度△t1だけ低下した時点で、制御手段51に設定温度を出力する。
【0045】
今、図9中G点において、処理を途中で一旦中断し、再開したとする。中断時間が短ければ、再開後の第2の温度センサー34の温度は中断前とほぼ同一であり、再開後の特性は、周囲温度が変わっていなければ中断前の温度特性の延長上にある。図9中においては、再開後、G点の温度が最大値となり、時間設定手段53は周囲温度を推定して周囲温度に対応した設定時間を、周囲温度が高温であれば長めの設定時間T1、低温であれば短めの設定時間T2を設定する。
【0046】
この最大値に対して、第1の設定温度△t1だけ低下した時点、高温の時にはH点において、低温の時にはJ点において、制御手段51に設定時間T1またはT2を出力する。
【0047】
これにより、途中で処理を中断したときでも、周囲温度に対応した設定時間を設定することができる。
【0048】
(実施例5)
次に、本発明の実施例5について図10、図11を用いて説明する。尚、上記実施例と同一構成部分に関しては同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
【0049】
図10において、54は処理動作開始時の第2の温度センサー34から入力される温度情報により、第1の設定温度を設定する温度設定手段である。また、図11において、実線で示す特性は周囲温度が高温の時の特性であり、点線で示す特性は低温の時の特性である。
【0050】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0051】
温度設定手段54は、処理開始時に、第2の温度センサー34から入力される温度を、周囲温度と判断して、周囲温度が高いときは、第1の設定温度を比較的小さめな△t3に設定し、周囲温度が低いときは、比較的大きめな△t4に設定し、制御手段51に出力する。設定温度△t3、△t4は共に、それぞれの周囲温度において、第2の温度センサー34の温度の最大値から、水蒸気が無くなって、温度が下がり、安定する温度との差により設定しており、△t3、△T4の温度低下が検出された時点で、処理容器22内の厨芥は乾燥しており、この時、設定時間を零にすることにより、追加の加熱処理時間を設けることなく、より短時間で乾燥ヒータ23による加熱処理を終了することができる。
【0052】
(実施例6)
次に、本発明の実施例6について図12、図13を用いて説明する。尚、上記実施例1と同一構成部分に関しては同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
【0053】
図12において、55は第1の温度センサー28と第2の温度センサー34からの入力により、乾燥ヒータ23の動作を制御すると共に、撹拌手段26、冷却ファン27、吸引ファン30、触媒ヒータ33の動作を制御する制御手段である。
【0054】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0055】
制御手段55は水蒸気発生中の第2の温度センサー34から入力される温度の最高値を記憶し、水蒸気が減少し温度が低下してくると、この最高値に対して予め設定した第1の設定温度△t5だけ低下したK点において、乾燥ヒータ23への電力の供給を停止し、冷却ファン27を継続して動作させ、冷却を行う。
【0056】
この時、処理容器22内の厨芥からまだ水蒸気が発生しており、排気通路29を通過していれば、第2の温度センサー34の設置部の温度は下がりにくく、図13に実線で示すような特性となり、水蒸気が無くなっていれば、冷却効果により、温度が下がり、図13に点線で示すような特性となる。
【0057】
制御手段55は、K点において予め設定した設定時間T5の計時を開始すると同時に、このときの第2の温度センサー34から入力される温度を記憶する。設定時間T5の経過後L点において、第2の温度センサー34からの入力が、図13の実線で示すように第2の設定温度△t6以上であれば処理容器22内の厨芥が乾燥していると判断して、さらに冷却を継続し、K点から一定時間経過後のN点において加熱処理を終了する。
【0058】
図13中の点線で示すように、厨芥が未乾燥であり、継続して水蒸気が排気通路29の第2の温度センサー34の設置部を通過しており、L点において、第2の設定温度△t6に対して小さい△t7であれば、L点より、再度乾燥ヒータ23により所定時間T6の加熱処理を行った後、M点より設定時間T5の計時を開始と第2の温度センサー34から入力される温度の記憶を行い、設定時間T5の経過後に、第2の設定温度△t6に対する判定を行い、△T6より小さければこれを繰り返す。△t6より大きければ、厨芥が乾燥していると判断して、M点より一定時間経過後のP点において加熱処理を終了する。
【0059】
これにより、第1の設定温度による狙いの加熱処理時間に対して、乾燥が終了していれば、最も短い時間で、加熱処理を終了する事ができ、狙いの加熱処理時間に対して、未乾燥であるときは再度加熱して、確実に乾燥することができる。
【0060】
尚、実施例1から実施例5において、設定時間、設定温度を高温と低温という2つの状態に対しての設定について説明したが、様々な周囲温度に対して一対一で設定できることはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、周囲温度に対して、必要な最短時間で加熱処理を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における厨芥処理機の概略構成図
【図2】 同厨芥処理機の動作ブロック図
【図3】 同厨芥処理機の高温での第2の温度センサーの出力特性図
【図4】 同厨芥処理機の低温での第2の温度センサーの出力特性図
【図5】 本発明の実施例2における厨芥処理機の動作ブロック図
【図6】 同厨芥処理機の第2の温度センサーの出力特性図
【図7】 本発明の実施例3における厨芥処理機の動作ブロック図
【図8】 本発明の実施例4における厨芥処理機の動作ブロック図
【図9】 同厨芥処理機の第2の温度センサーの出力特性図
【図10】 本発明の実施例5における厨芥処理機の動作ブロック図
【図11】 同厨芥処理機の第2の温度センサーの出力特性図
【図12】 本発明の実施例6における厨芥処理機の動作ブロック図
【図13】 同厨芥処理機の第2の温度センサーの出力特性図
【図14】 従来例の厨芥処理機の概略構成図
【符号の説明】
1、21 本体
2、22 処理容器
3、23 乾燥ヒータ
4、24 撹拌羽根
5、27 冷却ファン
6、28 第1の温度センサー
7、29 排気通路
8、32 触媒
10、34 第2の温度センサー
13、25 駆動手段
21 本体
26 攪拌手段
30 吸引ファン
33 触媒ヒータ
35、51、55 制御手段
50、52、53 時間設定手段
54 温度設定手段
Claims (5)
- 厨芥を入れて処理を行う処理容器と、前記処理容器内の厨芥を加熱乾燥する乾燥ヒータと、前記処理容器内の厨芥の温度を検出する第1の温度センサーと、前記処理容器内で発生する水蒸気を外部へと排出する排気通路と、前記排気通路の温度を検出する第2の温度センサーと、厨芥処理機の本体内部を冷却する冷却ファンと、前記第1の温度センサーと前記第2の温度センサーからの入力により、前記乾燥ヒータの動作を制御する制御手段を備え、前記第2の温度センサーからの入力により、前記排気通路の温度が、その最高値から予め設定した第1の設定温度だけ低下した時点より、所定の設定時間、加熱処理を継続し、前記設定時間内に第2の設定温度以上の低下がないか随時判定し、同設定時間内に第2の設定温度以上の低下が無ければ、乾燥ヒータの動作を停止して加熱処理を終了するように制御し、同設定時間内に第2の設定温度以上の低下があれば、再度、その時点から同設定時間、加熱処理を継続し、同設定時間内に第2の設定温度以上の低下がないか随時判定する厨芥処理機。
- 厨芥を入れて処理を行う処理容器と、前記処理容器内の厨芥を加熱乾燥する乾燥ヒータと、前記処理容器内の厨芥の温度を検出する第1の温度センサーと、前記処理容器内で発生する水蒸気を外部へと排出する排気通路と、前記排気通路の温度を検出する第2の温度センサーと、厨芥処理機の本体内部を冷却する冷却ファンと、前記第1の温度センサーと前記第2の温度センサーからの入力により、前記乾燥ヒータの動作を制御する制御手段と、処理容器内の厨芥の温度を検出する第1の温度センサーからの入力で、処理動作開始時の前記第1の温度センサーの設置部の温度により設定時間を設定する時間設定手段とを備え、前記第2の温度センサーからの入力により、排気通路の温度が最大値に到達後に排気通路の温度変化が第1の設定温度に達した時点より、前記乾燥ヒータにより前記設定時間、加熱処理を継続し、前記設定時間内に第2の設定温度の変化があれば、その時点より、再度前記設定時間の加熱処理を継続すると共に温度の変化の検出を行い、同設定時間内に第2の設定温度の変化が無ければ、乾燥ヒータの動作を停止して加熱処理を終了するように制御する厨芥処理機。
- 厨芥を入れて処理を行う処理容器と、前記処理容器内の厨芥を加熱乾燥する乾燥ヒータと、前記処理容器内の厨芥の温度を検出する第1の温度センサーと、前記処理容器内で発生する水蒸気を外部へと排出する排気通路と、前記排気通路の温度を検出する第2の温度センサーと、厨芥処理機の本体内部を冷却する冷却ファンと、前記第1の温度センサーと前記第2の温度センサーからの入力により、前記乾燥ヒータの動作を制御する制御手段と、排気通路の温度を検出する第2の温度センサーからの入力で、処理動作開始時の排気通路の温度により設定時間を設定する時間設定手段とを備え、前記第2の温度センサーからの入力により、排気通路の温度が最大値に到達後に排気通路の温度変化が第1の設定温度に達した時点より、前記乾燥ヒータにより前記設定時間、加熱処理を継続し、前記設定時間内に第2の設定温度の変化があれば、その時点より、再度前記設定時間の加熱処理を継続すると共に温度の変化の検出を行い、同設定時間内に第2の設定温度の変化が無ければ、乾燥ヒータの動作を停止して加熱処理を終了するように制御する厨芥処理機。
- 厨芥を入れて処理を行う処理容器と、前記処理容器内の厨芥を加熱乾燥する乾燥ヒータと、前記処理容器内の厨芥の温度を検出する第1の温度センサーと、前記処理容器内で発生する水蒸気を外部へと排出する排気通路と、前記排気通路の温度を検出する第2の温度センサーと、厨芥処理機の本体内部を冷却する冷却ファンと、前記第1の温度センサーと前記第2の温度センサーからの入力により、前記乾燥ヒータの動作を制御する制御手段と、排気通路の温度を検出する第2の温度センサーからの入力により、処理動作中の排気通路の温度の最大値より設定時間を設定する時間設定手段とを備え、前記第2の温度センサーからの入力により、排気通路の温度が最大値に到達後に排気通路の温度変化が第1の設定温度に達した時点より、前記乾燥ヒータにより前記設定時間、加熱処理 を継続し、前記設定時間内に第2の設定温度の変化があれば、その時点より、再度前記設定時間の加熱処理を継続すると共に温度の変化の検出を行い、同設定時間内に第2の設定温度の変化が無ければ、乾燥ヒータの動作を停止して加熱処理を終了するように制御する厨芥処理機。
- 厨芥を入れて処理を行う処理容器と、前記処理容器内の厨芥を加熱乾燥する乾燥ヒータと、前記処理容器内の厨芥の温度を検出する第1の温度センサーと、前記処理容器内で発生する水蒸気を外部へと排出する排気通路と、前記排気通路の温度を検出する第2の温度センサーと、厨芥処理機の本体内部を冷却する冷却ファンと、前記第1の温度センサーと前記第2の温度センサーからの入力により、前記乾燥ヒータの動作を制御する制御手段と、排気通路の温度を検出する第2の温度センサーからの入力で、処理動作開始時の排気通路の温度より、第1の設定温度、第2の設定温度を設定する温度設定手段とを備え、前記第2の温度センサーからの入力により、排気通路の温度が最大値に到達後に排気通路の温度変化が前記第1の設定温度に達した時点より、前記乾燥ヒータにより所定の設定時間、加熱処理を継続し、前記設定時間内に前記第2の設定温度の変化があれば、その時点より、再度前記設定時間の加熱処理を継続すると共に温度の変化の検出を行い、同設定時間内に第2の設定温度の変化が無ければ、乾燥ヒータの動作を停止して加熱処理を終了するように制御する厨芥処理機。
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