JP3779439B2 - パケット、特にシガレット用パケットを電子光学的に走査する方法と装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シガレット用パケットのような、互いに間隔を置いて移送される個々のパケットを、請求項１の前文にしたがって電子光学的に走査する方法に関する。さらに、この発明は、パケットを請求項４の前文にしたがって、電子光学的に走査する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
パケット、特に、シガレットパックは、これらが正確に形成されているかどうかが包装機の区域で徹底的に検査される。シガレットパケットは、例えば、それらが、正確な帯封を備えているかどうか、パケットの側面が完全に印刷されているかどうか、そして何よりも法令にしたがって安全性に関する警告文が印刷されているかどうかが検査される。パケットは、撮像技術的に、特に定位置に組み込まれたカメラを援用して検査が行われる。これらのカメラはパケットの外側表面を走査する。この過程によって取得されたデータは、基準データと比較される。望ましくない偏差が存在する場合は、欠陥パケットが製造ライン外へ排出される。
【０００３】
シガレットパケットを電子光学的に走査する方法と装置は数多く知られている。ＵＳーＡー４，９７２，４９４号は、シガレットパケットを電子光学的に操作する装置を示しており、ここでは、複数個のパケットが、それらの１つの壁部をコンベヤーと接しており、この状態で検査装置を通過してコンベヤーによって移動される。この走査装置は、しかしながら、コンベヤーと接しているパケットの壁部を検査装置によって走査することができないという欠点を有する。したがって、パケットのコンベヤーと接する面が正しく形成されているかどうかを検査することは不可能である。
【０００４】
ＤＥーＡー３８０１３８８号によるシガレットパケットの電子光学的走査装置においては、立体のシガレットパケットがパケット壁の１つを吸気が作用するコンベヤーベルトに接触した状態で検査装置を越えて移動される。シガレットパケットの自由壁部が、移送通路の脇に配置された検査装置によって探知される。第１のコンベヤーベルトに接続され、同様に吸気が作用する第２のコンベヤーベルトがシガレットパケットの反対側の壁部を探知する。次いで第２の検査装置が、第１のコンベヤーベルトによって覆われ、現在は自由である壁部を探知する。ＤＥーＡー３８０１３８８号の装置は、非常に大きい構造上の費用を要する。吸気が作用する両コンベヤーベルトは、大きな永久的エネルギーの支出が必要である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の底流をなす課題は、したがって、パケットの全側壁を走査することが可能で構造上の費用が非常に小額で済むパケットの電子光学的な走査方法と装置を提案することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、この発明の方法は、請求項１記載の手法に特徴を有する。パケットが、空気力学的な軌道または落下経路に沿って１つの検査装置または各検査装置を通過するという事実によって、パケットのすべての壁部が、構造上の費用を要することなく同時に走査される。
【０００７】
発明の底流をなす思想はしたがって、パケットを斜めに、水平に、または直角に投げ出すこと、または自由落下を行うことによって、パケットに触れることなく検査装置を通過して移動させることである。この結果として、パケットのすべての壁部が検査装置内において自由となる。検査装置は、妨害を受けずに、すなわち、案内部材すなわちコンベヤーベルトの影響に妨げられることなく、パケットの全壁部を走査することができる。
【０００８】
この発明の装置は、請求項４の特性によって特徴付けられる。この装置はパケットを、構造上の費用を要することなく、そのすべての側部を同時に走査することを可能にする。
【０００９】
好ましくは、送入コンベヤーの第２の移送域が、パケットの向き合う両壁部を把持する下部の連続コンベヤーと上部の連続コンベヤーを備える。このことによって、パケットの正確な案内と迅速な処理が、したがって、パケットの正確な空気力学的な軌道が可能となる。
【００１０】
発明の好ましい発展が請求項２および明細書から生じる。例示によって与えられるこの発明の実施例を添付図面を参照しつつ極めて詳細に説明する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図示の検査装置の実施例は検査デバイスすなわちカメラの援用を伴うシガレットパケットの電子光学的走査として機能する。
【００１２】
図１、図２は、この発明の装置を援用して走査されるシガレットパケットを概略的に示す。図１のシガレットパケットは、やはりヒンジ蓋付きパケットとして参照される折り曲げパケット１０である。このヒンジ蓋付きパケット１０は、パケット部１１と、ヒンジ線１２を介してパケット部１１にヒンジされた蓋１３とから構成される。ヒンジ蓋付きパケット１０は、大きさの異なる複数のパケット壁、すなわち、図示しない前部壁、後部壁１４、比較的幅が狭く、細長い側壁１５、蓋１３の区域にある頂面１６およびパケット部１１の区域にある図示しない底部壁とによって区画される。帯封１７は後部壁１４の区域の一部と、後部壁１４と隣接する側部壁１５の区域の一部に亘って延出する。帯封１７は、後部壁１４の区域においてヒンジ線１２の一部と、側部壁１５の区域において、パケット部１１と蓋１３との間にある隣り合う接合部１８の一部とを覆う。
【００１３】
図２のシガレットパケットは、ソフトケースパケット１９である。頂部が開放するソフトケースパケット１９の袋部(pouch) ２０内には、錫箔などから作られた内部包装部材に包まれたシガレット２１のグループが配置される。このソフトケースパケット１９もまた、大きさが異なるパケット壁部によって区画されている。これらは、前部壁２２と図示しない後部壁である。前部壁２２と後部壁は、比較的幅が狭く細長い両側壁２３によって相互に接続されている。このソフトケースパケット１９は、さらに、袋部２０の区域にある図示しない底部壁と、シガレットのグループ２１の区域にある頂面２４とによって区画される。頂面２４のストリップ状区域と、前部壁２２および後部壁のうち前記頂面２４と隣り合う区域の一部は帯封２５によって覆われる。
【００１４】
以下に詳細に説明するこの発明の装置を用いて、例えば、帯封１７、２５がヒンジ蓋付きパケットまたはソフトケースパケット１９に正確に付与されているかどうかをチェックすることが可能になる。
【００１５】
図３ー図５に示すこの発明の第１実施例においては、図示しない包装機によって製造されるシガレットパケット１０、１９は、移送経路２６に沿って移送され、これらが正しく形成されているかどうかをチェックするために、検査ステーション２７の区域において検査される。移送経路２６は、送入コンベヤー２８と送出コンベヤー２９によって構成される。シガレットパケット１０、１９は、送入コンベヤー２８によって検査ステーション２７の近傍、すなわち検査区域３０に移送される。検査区域３０または検査ステーション２７の区域においては、移送経路２６が中断される。シガレットパケット１０、１９は、空気力学的軌道に沿って検査ステーション２７を通過する。一度検査区域３０または検査ステーション２７を通過すると、シガレットパケット１０、１９は、送出コンベヤー２９上に取り上げられる。このコンベヤー２９は、シガレットパケット１０、１９を相互の間隔を予定通りの距離に維持したままこの発明の装置の外へ送り出す。
【００１６】
送入コンベヤー２８は、水平に走行する第１のコンベヤー部３１と、第１のコンベヤー部３１に対して傾斜しており、すなわちこれに対して角度をなして走行する第２のコンベヤー部３２とからなる。ここに示す実施例においては、第２のコンベヤー部３２が、第１のコンベヤー部３１に対して約５度高く傾斜している。シガレットパケット１０、１９は、それぞれ、送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２によって、検査区域３０に向かって僅かに上り坂をなす面に沿って移送される。送入コンベヤー２８の第１のコンベヤー部３１の移送速度は、ほぼ１メートル／秒である。送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２は、第１のコンベヤー部３１よりも高速で駆動される。現実施例の場合は、第２のコンベヤー部３２は、第１のコンベヤー部３１の２倍の速度、すなわち２メートル／秒で駆動される。
【００１７】
前進コンベヤー２９は一定の距離を隔てて送入コンベヤー２８と接続している。送入コンベヤー２８と同様、送出コンベヤー２９は、水平に走行する第１コンベヤー部３３と、第１のコンベヤー部３３に対して傾斜しており、すなわちこれに対して角度をなして走行する第２のコンベヤー部３４とからなる。第２のコンベヤー部３４は、ここでは、第１のコンベヤー部３３に対して５度傾斜していることが好ましい。送出コンベヤー２９のコンベヤー部３３、３４の移送速度は、送入コンベヤー２８のコンベヤー部３１、３２の移送速度に同じであることが好ましい。送出コンベヤー２９の第２のコンベヤー部３４は、したがって、第１コンベヤー部３３に対してその２倍の速度、現実施例の場合は２メートル／秒で駆動される。
【００１８】
移送経路２６は、送入コンベヤー２８および送出コンベヤー２９の傾斜した第２コンベヤー部３２、３４の間において中断する。検査ステーション２７は、この区域に配置される。検査ステーション２７に向かって反転する送入コンベヤー２８またはその第２のコンベヤー部３２の一端部３５と、検査ステーション２７に向かって反転する送出コンベヤー２９またはその第２のコンベヤー部３４の一端部３６とが、したがって、検査区域３０を閉鎖する。これらの両端部３５、３６は互いに一定の距離を隔てる。この距離は８０mmであることが好ましい。送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２の傾斜角度、その移送速度および送入コンベヤー２８と送出コンベヤー２９の両端部３５、３６の間の距離は、シガレットパケット１０、１９が、空気力学的な軌道に沿って検査区域３０を通過した後、送出コンベヤー２９上またはその第２のコンベヤー部に安全に、そして正確な位置に着床するように互いに適応される。第２のコンベヤー部３２、３４のなす傾斜角度と両端部３５、３６の間の距離によって、第２のコンベヤー部３２、３４の移送速度は変化することができる。検査区域３０の幅に見合うように投げ出すための送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２に必要な速度は、上に向かう斜め方向の投げ出しに関する物理学上の基本的な方程式から生まれる。空気力学的な軌道に沿って検査区域３０を通過するシガレットパケット１０、１９の運動は、したがって、第２のコンベヤー部３２の傾斜角度と移送速度という初期のパラメーターによって決まる。
【００１９】
シガレットパケット１０、１９が、この発明の装置を確実に正しい位置で運ばれることを可能にするために、複数の案内体３７が、シガレットパケット１０、１９の両側において移送経路２６に沿って設けられる。複数の案内体３７は、シガレットパケット１０、１９が、移送経路２６に沿って運ばれる間に側方へ滑脱することを防ぐ。案内体３７は、クロスバー３８を介して送入コンベヤー２８または送出コンベヤー２９の装着バー３９、４０に固定される。案内体３７は、送出コンベヤー２９またはその第２のコンベヤー部３４の端部３６において、検査区域３０に向かって反転されて、シガレットパケット１０、１９の収集域４１を形成する（図４参照）。この目的で、案内体３７は、端部４２において漏斗状に拡大されている（図４）。これによって、シガレットパケット１０、１９の収集域４１における安全な着床が可能になる。パケットの着床時にこれらが案内体と接触してよろめくことが排除される。
【００２０】
送入コンベヤー２８の第１のコンベヤー部３１と送出コンベヤー２９の第１のコンベヤー部３３および第２のコンベヤー部３４は、どちらもそれぞれ連続するコンベヤー、すなわちベルトコンベヤー４３、４４、４５によって形成されている。シガレットパケット１０、１９は、これらが移送経路２６を移送されるときはベルトコンベヤー４３、４４、４５に乗っている。送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２は、上側の連続コンベヤーと下側の連続コンベヤーすなわち上側ベルトコンベヤー４６と下側ベルトコンベヤー４７によって形成される。シガレットパケット１０、１９は、送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２のベルトコンベヤー４６、４７の互いに向き合う長手方向の面の間を移送される。したがって、シガレットパケット１０、１９は、送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２の区域においてパケットの互いに反対側にある両表面をこれらのベルトコンベヤーによって把持される。この手段により、シガレットパケット１０、１９の位置が、これらが送入コンベヤー２８を離れる前に、したがって、これらが検査区域３０を越えて投げ出される前に、安定化される。送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２の上側ベルトコンベヤー４６と下側ベルトコンベヤー４７は、この場合、同じ移送速度で駆動される。
【００２１】
シガレットパケット１０、１９が移送方向４８に向かって、この発明の装置を通って移送されるとき、シガレットパケット１０、１９は、最初に、送入コンベヤー２８の第１のコンベヤー部３１のベルトコンベヤー４３上において、その幅が狭く細長い側壁１５、２３で前記ベルトコンベヤー４３と接している。シガレットパケット１０、１９の頂面１６、２４は、移送方向４８に向かっている。次に、シガレットパケット１０、１９は、送入コンベヤー２８の第２コンベヤー部３２に移る。ここで、シガレットパケット１０、１９の安全な移送を保証するために、１つのブリッジ５１がベルトコンベヤー４３、４７の隣接端部４９、５０の間に設けられる。送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２の区域において、シガレットパケット１０、１９は、その側壁１５、２３が接するように両ベルトコンベヤー４６、４７によって把持される。シガレットパケット１０、１９が、ひとたび検査区域３０を越えて投げ出されると、これらは送出コンベヤー２９の両ベルトコンベヤー４４、４５によって、この発明の装置外へと移送される。１つのブリッジ５４がやはり両ベルトコンベヤー４４、４５のあいだに設けられる。
【００２２】
ベルトコンベヤー４３、４４、４５、４７の移送長手方向は、いずれも、プレート案内体５７によって安定化される。上側ベルトコンベヤー４６がプレート案内体５８によって安定化される点は前記と同じである。ベルトコンベヤー４３、４４、４５、４７の区域におけるプレート案内体５７は、移送対象であるシガレットパケット１０、１９に面するコンベヤー面が下に向かって撓むことを防止する。押圧部材５９すなわちリーフバネが、送入コンベヤー２８の第２コンベヤー部３２の上側ベルトコンベヤー４６のプレート案内体５８上に設けられる。この押圧部材すなわちリーフバネによって、上側ベルトコンベヤー４６の長手方向移送面がシガレットパケット１０、１９の上を向く壁部に押圧される。このことによって、フォーマットを異にするシガレットパケット１０、１９を正確に移送し、利用することが保証される。
【００２３】
送入コンベヤー２８と送出コンベヤー２９の第２コンベヤー部３２、３４のベルトコンベヤー４４、４６、４７は、共通の駆動機構６０、すなわち、モータによって同じ移送速度で駆動される。駆動機構６０の駆動力のベルトコンベヤー４４、４６、４７への伝達は駆動ベルト６１を介して有効に行われる。駆動ベルト６１は複数個の転向ローラ６２を巡ってベルトコンベヤー４４、４６、４７の区域に導かれる。ベルトコンベヤー４４、４６、４７の複数個の転向ローラ５５と同軸に装着された複数個の駆動ローラ６３（図４）が、駆動機構６０の駆動力を最終的にベルトコンベヤーに伝達する。
【００２４】
検査ステーション２７が検査区域３０に設けられている。このステーションは、複数の検査デバイス６４から構成される。図３の実施例では検査ステーションが３つのデバイス６４を有する。これらはカメラの形態をなす。シガレットパケット１０、１９が検査区域３０を通過して投げ出されるので、シガレットパケット１０、１９は、スロープをなす空気力学的な軌道に沿って検査デバイス６４を越えて移動する。この移動中に、シガレットパケット１０、１９が検査デバイス６４によって走査される。シガレットパケット１０、１９は前記の軌道上においては、ベルトコンベヤーによっても、その他の案内部材によっても支持されないので、検査デバイス６４は、パケットのすべての面を妨げられることなく走査することができる。
【００２５】
検査区域３０または送入コンベヤー２８の検査ステーション２７またはその第２のコンベヤー部３２に向かって反転する端部３５において、センサ６５が設けられている。このセンサ６５は、ここでは、案内体３７の１つに固定されている。センサ６５は、移送経路２６に沿うシガレットパケット１０、１９の移送をモニターする。もし、１個のシガレットパケットが送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２によって移動されると、検査ステーション２７検査デバイス６４用の制御信号がセンサ６５によって発せられる。センサ６５の制御信号は、もし一定の時間間隔を要する場合には、検査デバイス６４を付勢して、シガレットパケット１０、１９の壁が正確な時間に走査される。
【００２６】
図６は、シガレットパケットを電子光学的に走査するためのこの発明の装置の例示による第２実施例を示す。シガレットパケット１０、１９のための移送経路６６は、パイプ６７で形成される。パイプ６７には直角な部分すなわち垂直走行部に中断部が存在する。検査ステーション６８または２つの検査デバイス６９を備える検査区域７６がこの区域に設けられる。したがって、検査ステーション６８に対する移送方向７１においてパイプ６７は、送入コンベヤー７４を形成する。検査ステーション６８から後に続く移送方向７１においてパイプ６７は送出コンベヤー７５を形成する。
【００２７】
シガレットパケットが検査ステーション６８を通過して落下する間に、検査デバイス６９がシガレットパケット１０、１９のすべての面を走査することが可能である。図３ー５の実施例と同様に、検査デバイスがここでセンサ７０によって制御されてもよい。
【００２８】
検査ステーション６８と対面する送出コンベヤー７５またはパイプ６７の部分において、前記部分はシガレットパケット１０、１９の収集域７２を備える。パイプ６７の壁７３はこの目的で漏斗状に拡大されている。
【００２９】
この発明の方法を実行する上で、図示した実施例とは異なる多数の装置を想像することができることはいうまでもない。もし、シガレットパケットが、検査区域を通過する垂直なまたは、水平でさえある空気力学的な軌道に沿って移動しなければならない場合は、添付図面記載の装置をしかるべく適応させることは平均的当業者の能力の範囲内の事項である。
【００３０】
【発明の効果】
この発明によって、パケットが、空気力学的な軌道または落下経路に沿って検査装置を通過することによって、パケットのすべての壁部が、構造上の費用を要することなく同時に走査される。
【００３１】
パケットを斜めに、水平に、または直角に投げ出すこと、または自由落下を行うことによって、パケットに触れることなく検査デバイスを通過して移動させることができ、パケットのすべての壁部が検査装置内において自由となる。検査デバイスは、妨害を受けずに、すなわち、案内部材またはコンベヤーベルトの影響に妨げられることなく、パケットの全壁部を走査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】走査対象である第１のシガレットパケットすなわちヒンジ蓋付きパケットの斜視図。
【図２】走査対象である第２のシガレットパケットすなわちソフトケースパケットの図１と同様な図。
【図３】例示によって示す発明の第１の実施例としての装置の側面図。
【図４】図３の装置の細部の平面図。
【図５】図３を切断線ＶーＶに沿って示す部分断面図。
【図６】例示によって示す発明の第２の実施例としての装置の斜視図。
【符号の説明】
１０，１９…パケット，２６，６６…移送経路，２７，６８…検査ステーション，２８…送入コンベヤー，２９…送出コンベヤー，３０，７６…検査区域，３１，３３…第１コンベヤー部，３２，７４…第２コンベヤー部，３７…案内体，４１…収集域，６５…センサ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、シガレット用パケットのような、互いに間隔を置いて移送される個々のパケットを、請求項１の前文にしたがって電子光学的に走査する方法に関する。さらに、この発明は、パケットを請求項４の前文にしたがって、電子光学的に走査する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
パケット、特に、シガレットパックは、これらが正確に形成されているかどうかが包装機の区域で徹底的に検査される。シガレットパケットは、例えば、それらが、正確な帯封を備えているかどうか、パケットの側面が完全に印刷されているかどうか、そして何よりも法令にしたがって安全性に関する警告文が印刷されているかどうかが検査される。パケットは、撮像技術的に、特に定位置に組み込まれたカメラを援用して検査が行われる。これらのカメラはパケットの外側表面を走査する。この過程によって取得されたデータは、基準データと比較される。望ましくない偏差が存在する場合は、欠陥パケットが製造ライン外へ排出される。
【０００３】
シガレットパケットを電子光学的に走査する方法と装置は数多く知られている。ＵＳーＡー４，９７２，４９４号は、シガレットパケットを電子光学的に操作する装置を示しており、ここでは、複数個のパケットが、それらの１つの壁部をコンベヤーと接しており、この状態で検査装置を通過してコンベヤーによって移動される。この走査装置は、しかしながら、コンベヤーと接しているパケットの壁部を検査装置によって走査することができないという欠点を有する。したがって、パケットのコンベヤーと接する面が正しく形成されているかどうかを検査することは不可能である。
【０００４】
ＤＥーＡー３８０１３８８号によるシガレットパケットの電子光学的走査装置においては、立体のシガレットパケットがパケット壁の１つを吸気が作用するコンベヤーベルトに接触した状態で検査装置を越えて移動される。シガレットパケットの自由壁部が、移送通路の脇に配置された検査装置によって探知される。第１のコンベヤーベルトに接続され、同様に吸気が作用する第２のコンベヤーベルトがシガレットパケットの反対側の壁部を探知する。次いで第２の検査装置が、第１のコンベヤーベルトによって覆われ、現在は自由である壁部を探知する。ＤＥーＡー３８０１３８８号の装置は、非常に大きい構造上の費用を要する。吸気が作用する両コンベヤーベルトは、大きな永久的エネルギーの支出が必要である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の底流をなす課題は、したがって、パケットの全側壁を走査することが可能で構造上の費用が非常に小額で済むパケットの電子光学的な走査方法と装置を提案することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、この発明の方法は、請求項１記載の手法に特徴を有する。パケットが、空気力学的な軌道または落下経路に沿って１つの検査装置または各検査装置を通過するという事実によって、パケットのすべての壁部が、構造上の費用を要することなく同時に走査される。
【０００７】
発明の底流をなす思想はしたがって、パケットを斜めに、水平に、または直角に投げ出すこと、または自由落下を行うことによって、パケットに触れることなく検査装置を通過して移動させることである。この結果として、パケットのすべての壁部が検査装置内において自由となる。検査装置は、妨害を受けずに、すなわち、案内部材すなわちコンベヤーベルトの影響に妨げられることなく、パケットの全壁部を走査することができる。
【０００８】
この発明の装置は、請求項４の特性によって特徴付けられる。この装置はパケットを、構造上の費用を要することなく、そのすべての側部を同時に走査することを可能にする。
【０００９】
好ましくは、送入コンベヤーの第２の移送域が、パケットの向き合う両壁部を把持する下部の連続コンベヤーと上部の連続コンベヤーを備える。このことによって、パケットの正確な案内と迅速な処理が、したがって、パケットの正確な空気力学的な軌道が可能となる。
【００１０】
発明の好ましい発展が請求項２および明細書から生じる。例示によって与えられるこの発明の実施例を添付図面を参照しつつ極めて詳細に説明する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図示の検査装置の実施例は検査デバイスすなわちカメラの援用を伴うシガレットパケットの電子光学的走査として機能する。
【００１２】
図１、図２は、この発明の装置を援用して走査されるシガレットパケットを概略的に示す。図１のシガレットパケットは、やはりヒンジ蓋付きパケットとして参照される折り曲げパケット１０である。このヒンジ蓋付きパケット１０は、パケット部１１と、ヒンジ線１２を介してパケット部１１にヒンジされた蓋１３とから構成される。ヒンジ蓋付きパケット１０は、大きさの異なる複数のパケット壁、すなわち、図示しない前部壁、後部壁１４、比較的幅が狭く、細長い側壁１５、蓋１３の区域にある頂面１６およびパケット部１１の区域にある図示しない底部壁とによって区画される。帯封１７は後部壁１４の区域の一部と、後部壁１４と隣接する側部壁１５の区域の一部に亘って延出する。帯封１７は、後部壁１４の区域においてヒンジ線１２の一部と、側部壁１５の区域において、パケット部１１と蓋１３との間にある隣り合う接合部１８の一部とを覆う。
【００１３】
図２のシガレットパケットは、ソフトケースパケット１９である。頂部が開放するソフトケースパケット１９の袋部(pouch) ２０内には、錫箔などから作られた内部包装部材に包まれたシガレット２１のグループが配置される。このソフトケースパケット１９もまた、大きさが異なるパケット壁部によって区画されている。これらは、前部壁２２と図示しない後部壁である。前部壁２２と後部壁は、比較的幅が狭く細長い両側壁２３によって相互に接続されている。このソフトケースパケット１９は、さらに、袋部２０の区域にある図示しない底部壁と、シガレットのグループ２１の区域にある頂面２４とによって区画される。頂面２４のストリップ状区域と、前部壁２２および後部壁のうち前記頂面２４と隣り合う区域の一部は帯封２５によって覆われる。
【００１４】
以下に詳細に説明するこの発明の装置を用いて、例えば、帯封１７、２５がヒンジ蓋付きパケットまたはソフトケースパケット１９に正確に付与されているかどうかをチェックすることが可能になる。
【００１５】
図３ー図５に示すこの発明の第１実施例においては、図示しない包装機によって製造されるシガレットパケット１０、１９は、移送経路２６に沿って移送され、これらが正しく形成されているかどうかをチェックするために、検査ステーション２７の区域において検査される。移送経路２６は、送入コンベヤー２８と送出コンベヤー２９によって構成される。シガレットパケット１０、１９は、送入コンベヤー２８によって検査ステーション２７の近傍、すなわち検査区域３０に移送される。検査区域３０または検査ステーション２７の区域においては、移送経路２６が中断される。シガレットパケット１０、１９は、空気力学的軌道に沿って検査ステーション２７を通過する。一度検査区域３０または検査ステーション２７を通過すると、シガレットパケット１０、１９は、送出コンベヤー２９上に取り上げられる。このコンベヤー２９は、シガレットパケット１０、１９を相互の間隔を予定通りの距離に維持したままこの発明の装置の外へ送り出す。
【００１６】
送入コンベヤー２８は、水平に走行する第１のコンベヤー部３１と、第１のコンベヤー部３１に対して傾斜しており、すなわちこれに対して角度をなして走行する第２のコンベヤー部３２とからなる。ここに示す実施例においては、第２のコンベヤー部３２が、第１のコンベヤー部３１に対して約５度高く傾斜している。シガレットパケット１０、１９は、それぞれ、送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２によって、検査区域３０に向かって僅かに上り坂をなす面に沿って移送される。送入コンベヤー２８の第１のコンベヤー部３１の移送速度は、ほぼ１メートル／秒である。送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２は、第１のコンベヤー部３１よりも高速で駆動される。現実施例の場合は、第２のコンベヤー部３２は、第１のコンベヤー部３１の２倍の速度、すなわち２メートル／秒で駆動される。
【００１７】
前進コンベヤー２９は一定の距離を隔てて送入コンベヤー２８と接続している。送入コンベヤー２８と同様、送出コンベヤー２９は、水平に走行する第１コンベヤー部３３と、第１のコンベヤー部３３に対して傾斜しており、すなわちこれに対して角度をなして走行する第２のコンベヤー部３４とからなる。第２のコンベヤー部３４は、ここでは、第１のコンベヤー部３３に対して５度傾斜していることが好ましい。送出コンベヤー２９のコンベヤー部３３、３４の移送速度は、送入コンベヤー２８のコンベヤー部３１、３２の移送速度に同じであることが好ましい。送出コンベヤー２９の第２のコンベヤー部３４は、したがって、第１コンベヤー部３３に対してその２倍の速度、現実施例の場合は２メートル／秒で駆動される。
【００１８】
移送経路２６は、送入コンベヤー２８および送出コンベヤー２９の傾斜した第２コンベヤー部３２、３４の間において中断する。検査ステーション２７は、この区域に配置される。検査ステーション２７に向かって反転する送入コンベヤー２８またはその第２のコンベヤー部３２の一端部３５と、検査ステーション２７に向かって反転する送出コンベヤー２９またはその第２のコンベヤー部３４の一端部３６とが、したがって、検査区域３０を閉鎖する。これらの両端部３５、３６は互いに一定の距離を隔てる。この距離は８０mmであることが好ましい。送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２の傾斜角度、その移送速度および送入コンベヤー２８と送出コンベヤー２９の両端部３５、３６の間の距離は、シガレットパケット１０、１９が、空気力学的な軌道に沿って検査区域３０を通過した後、送出コンベヤー２９上またはその第２のコンベヤー部に安全に、そして正確な位置に着床するように互いに適応される。第２のコンベヤー部３２、３４のなす傾斜角度と両端部３５、３６の間の距離によって、第２のコンベヤー部３２、３４の移送速度は変化することができる。検査区域３０の幅に見合うように投げ出すための送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２に必要な速度は、上に向かう斜め方向の投げ出しに関する物理学上の基本的な方程式から生まれる。空気力学的な軌道に沿って検査区域３０を通過するシガレットパケット１０、１９の運動は、したがって、第２のコンベヤー部３２の傾斜角度と移送速度という初期のパラメーターによって決まる。
【００１９】
シガレットパケット１０、１９が、この発明の装置を確実に正しい位置で運ばれることを可能にするために、複数の案内体３７が、シガレットパケット１０、１９の両側において移送経路２６に沿って設けられる。複数の案内体３７は、シガレットパケット１０、１９が、移送経路２６に沿って運ばれる間に側方へ滑脱することを防ぐ。案内体３７は、クロスバー３８を介して送入コンベヤー２８または送出コンベヤー２９の装着バー３９、４０に固定される。案内体３７は、送出コンベヤー２９またはその第２のコンベヤー部３４の端部３６において、検査区域３０に向かって反転されて、シガレットパケット１０、１９の収集域４１を形成する（図４参照）。この目的で、案内体３７は、端部４２において漏斗状に拡大されている（図４）。これによって、シガレットパケット１０、１９の収集域４１における安全な着床が可能になる。パケットの着床時にこれらが案内体と接触してよろめくことが排除される。
【００２０】
送入コンベヤー２８の第１のコンベヤー部３１と送出コンベヤー２９の第１のコンベヤー部３３および第２のコンベヤー部３４は、どちらもそれぞれ連続するコンベヤー、すなわちベルトコンベヤー４３、４４、４５によって形成されている。シガレットパケット１０、１９は、これらが移送経路２６を移送されるときはベルトコンベヤー４３、４４、４５に乗っている。送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２は、上側の連続コンベヤーと下側の連続コンベヤーすなわち上側ベルトコンベヤー４６と下側ベルトコンベヤー４７によって形成される。シガレットパケット１０、１９は、送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２のベルトコンベヤー４６、４７の互いに向き合う長手方向の面の間を移送される。したがって、シガレットパケット１０、１９は、送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２の区域においてパケットの互いに反対側にある両表面をこれらのベルトコンベヤーによって把持される。この手段により、シガレットパケット１０、１９の位置が、これらが送入コンベヤー２８を離れる前に、したがって、これらが検査区域３０を越えて投げ出される前に、安定化される。送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２の上側ベルトコンベヤー４６と下側ベルトコンベヤー４７は、この場合、同じ移送速度で駆動される。
【００２１】
シガレットパケット１０、１９が移送方向４８に向かって、この発明の装置を通って移送されるとき、シガレットパケット１０、１９は、最初に、送入コンベヤー２８の第１のコンベヤー部３１のベルトコンベヤー４３上において、その幅が狭く細長い側壁１５、２３で前記ベルトコンベヤー４３と接している。シガレットパケット１０、１９の頂面１６、２４は、移送方向４８に向かっている。次に、シガレットパケット１０、１９は、送入コンベヤー２８の第２コンベヤー部３２に移る。ここで、シガレットパケット１０、１９の安全な移送を保証するために、１つのブリッジ５１がベルトコンベヤー４３、４７の隣接端部４９、５０の間に設けられる。送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２の区域において、シガレットパケット１０、１９は、その側壁１５、２３が接するように両ベルトコンベヤー４６、４７によって把持される。シガレットパケット１０、１９が、ひとたび検査区域３０を越えて投げ出されると、これらは送出コンベヤー２９の両ベルトコンベヤー４４、４５によって、この発明の装置外へと移送される。１つのブリッジ５４がやはり両ベルトコンベヤー４４、４５のあいだに設けられる。
【００２２】
ベルトコンベヤー４３、４４、４５、４７の移送長手方向は、いずれも、プレート案内体５７によって安定化される。上側ベルトコンベヤー４６がプレート案内体５８によって安定化される点は前記と同じである。ベルトコンベヤー４３、４４、４５、４７の区域におけるプレート案内体５７は、移送対象であるシガレットパケット１０、１９に面するコンベヤー面が下に向かって撓むことを防止する。押圧部材５９すなわちリーフバネが、送入コンベヤー２８の第２コンベヤー部３２の上側ベルトコンベヤー４６のプレート案内体５８上に設けられる。この押圧部材すなわちリーフバネによって、上側ベルトコンベヤー４６の長手方向移送面がシガレットパケット１０、１９の上を向く壁部に押圧される。このことによって、フォーマットを異にするシガレットパケット１０、１９を正確に移送し、利用することが保証される。
【００２３】
送入コンベヤー２８と送出コンベヤー２９の第２コンベヤー部３２、３４のベルトコンベヤー４４、４６、４７は、共通の駆動機構６０、すなわち、モータによって同じ移送速度で駆動される。駆動機構６０の駆動力のベルトコンベヤー４４、４６、４７への伝達は駆動ベルト６１を介して有効に行われる。駆動ベルト６１は複数個の転向ローラ６２を巡ってベルトコンベヤー４４、４６、４７の区域に導かれる。ベルトコンベヤー４４、４６、４７の複数個の転向ローラ５５と同軸に装着された複数個の駆動ローラ６３（図４）が、駆動機構６０の駆動力を最終的にベルトコンベヤーに伝達する。
【００２４】
検査ステーション２７が検査区域３０に設けられている。このステーションは、複数の検査デバイス６４から構成される。図３の実施例では検査ステーションが３つのデバイス６４を有する。これらはカメラの形態をなす。シガレットパケット１０、１９が検査区域３０を通過して投げ出されるので、シガレットパケット１０、１９は、スロープをなす空気力学的な軌道に沿って検査デバイス６４を越えて移動する。この移動中に、シガレットパケット１０、１９が検査デバイス６４によって走査される。シガレットパケット１０、１９は前記の軌道上においては、ベルトコンベヤーによっても、その他の案内部材によっても支持されないので、検査デバイス６４は、パケットのすべての面を妨げられることなく走査することができる。
【００２５】
検査区域３０または送入コンベヤー２８の検査ステーション２７またはその第２のコンベヤー部３２に向かって反転する端部３５において、センサ６５が設けられている。このセンサ６５は、ここでは、案内体３７の１つに固定されている。センサ６５は、移送経路２６に沿うシガレットパケット１０、１９の移送をモニターする。もし、１個のシガレットパケットが送入コンベヤー２８の第２のコンベヤー部３２によって移動されると、検査ステーション２７検査デバイス６４用の制御信号がセンサ６５によって発せられる。センサ６５の制御信号は、もし一定の時間間隔を要する場合には、検査デバイス６４を付勢して、シガレットパケット１０、１９の壁が正確な時間に走査される。
【００２６】
図６は、シガレットパケットを電子光学的に走査するためのこの発明の装置の例示による第２実施例を示す。シガレットパケット１０、１９のための移送経路６６は、パイプ６７で形成される。パイプ６７には直角な部分すなわち垂直走行部に中断部が存在する。検査ステーション６８または２つの検査デバイス６９を備える検査区域７６がこの区域に設けられる。したがって、検査ステーション６８に対する移送方向７１においてパイプ６７は、送入コンベヤー７４を形成する。検査ステーション６８から後に続く移送方向７１においてパイプ６７は送出コンベヤー７５を形成する。
【００２７】
シガレットパケットが検査ステーション６８を通過して落下する間に、検査デバイス６９がシガレットパケット１０、１９のすべての面を走査することが可能である。図３ー５の実施例と同様に、検査デバイスがここでセンサ７０によって制御されてもよい。
【００２８】
検査ステーション６８と対面する送出コンベヤー７５またはパイプ６７の部分において、前記部分はシガレットパケット１０、１９の収集域７２を備える。パイプ６７の壁７３はこの目的で漏斗状に拡大されている。
【００２９】
この発明の方法を実行する上で、図示した実施例とは異なる多数の装置を想像することができることはいうまでもない。もし、シガレットパケットが、検査区域を通過する垂直なまたは、水平でさえある空気力学的な軌道に沿って移動しなければならない場合は、添付図面記載の装置をしかるべく適応させることは平均的当業者の能力の範囲内の事項である。
【００３０】
【発明の効果】
この発明によって、パケットが、空気力学的な軌道または落下経路に沿って検査装置を通過することによって、パケットのすべての壁部が、構造上の費用を要することなく同時に走査される。
【００３１】
パケットを斜めに、水平に、または直角に投げ出すこと、または自由落下を行うことによって、パケットに触れることなく検査デバイスを通過して移動させることができ、パケットのすべての壁部が検査装置内において自由となる。検査デバイスは、妨害を受けずに、すなわち、案内部材またはコンベヤーベルトの影響に妨げられることなく、パケットの全壁部を走査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】走査対象である第１のシガレットパケットすなわちヒンジ蓋付きパケットの斜視図。
【図２】走査対象である第２のシガレットパケットすなわちソフトケースパケットの図１と同様な図。
【図３】例示によって示す発明の第１の実施例としての装置の側面図。
【図４】図３の装置の細部の平面図。
【図５】図３を切断線ＶーＶに沿って示す部分断面図。
【図６】例示によって示す発明の第２の実施例としての装置の斜視図。
【符号の説明】
１０，１９…パケット，２６，６６…移送経路，２７，６８…検査ステーション，２８…送入コンベヤー，２９…送出コンベヤー，３０，７６…検査区域，３１，３３…第１コンベヤー部，３２，７４…第２コンベヤー部，３７…案内体，４１…収集域，６５…センサ。
Claims (8)
- 互いに離間して移送される直方体のシガレットパケット(１０,１９)を電子光学的に走査する方法であって、下記の(ａ)〜(ｅ)を特徴とし、
パケットは、移送経路(２６)に沿ってパケットコンベヤによって移送される間に、検査区域(３０,７６)において、少なくとも１つの検査デバイス(６４，６９)によって無接触状態で走査される方法。
(ａ)パケットコンベヤは、送入コンベヤ(２８,７４)と送出コンベヤ(２９,７５)に分割されている
(ｂ)送入コンベヤ(２８，７４)は、検査区域(３０，７６)の開始部に終わり、送出コンベヤ(２９，７５)は、検査区域(３０,７６)の終了部に始まる
(ｃ)パケット(１０，１９)は、送入コンベヤ(２８，７４)によって、自由落下の支持されない軌道、または、落下経路に沿って移送され、検査区域(３０,７６)の終端部において、送出コンベヤ(２９,７５)によって取り上げられて更に移送される
(ｄ)検査デバイス(６４，６９)は、パケット(１０，１９)の自由落下の、接触しない軌道、または、落下経路内に配置されているので、その位置は、検査区域(３０,７６)内である
(ｅ)検査デバイス(６４，６９)は、パケット(１０，１９)が、軌道または落下経路に沿って移動する間に、検査デバイス(６４，６９)によって、その全側面を走査されるように、配置されている - 軌道または落下経路に達する前に、パケット(１０，１９)は、各検査デバイス(６４,６９)を制御する、すなわち、前記検査デバイス(６４,６９)を作動することによってパケット(１０,１９)の走査を行うセンサ(６５,７０)を越えて移動される点を特徴とする請求項１に記載の方法。
- シガレットパケット(１０，１９)のような互いに離間して移送されるパケットを電子光学的に走査するデバイスであって、下記の(ａ)〜(ｄ)を特徴とし、前記パケットは、移送経路(２６，６６)に沿って移送され、検査ステーション(２７,６８)の区域内にある少なくとも１つの検査デバイス(６４,６９)を越えて移動されるデバイス。
(ａ)移送経路(２６，６６)は、送入コンベヤ(２８，７４)および送出コンベヤ(２９,７５)を含む、
(ｂ)送入コンベヤ(２８，７４)の終端部と送出コンベヤ(２９,７５)の開始部の間に、パケット(１０,１９)用の検査区域(３０,７６)としての空間部が形成される
(ｃ)パケット(１０，１９)は、自由落下の、接触しない軌道、または、落下経路に沿って、送入コンベヤ(２８,７４)と送出コンベヤ(２９,７５)の間の検査区域(３０,７６)内を移動することができる
(ｄ)検査デバイス(６４，６９)は、検査区域(３０,７６)内に配置されており、パケット(１０，１９)は、軌道または落下経路の区域内で検査デバイス(６４，６９)によって、その全側面が走査される - 下記の（ａ）〜（ｃ）を特徴とする請求項３に記載のデバイス。
（ａ）パケット(１０，１９)は、水平な移送経路(２６)に沿って検査ステーションすなわち検査区域(３０,７６)に供給される
（ｂ）送入コンベヤ(２８)と送出コンベヤ(２９)は、ベルトコンベヤ(４３，４４，４５，４７)を含む
（ｃ）送入コンベヤ(２８)は、検査区域(３０)に隣り合うセクション内に、移送経路(２６)の一部として形成され、前記コンベヤは、移送方向に向かって上方に傾斜しており、パケット(１０，１９)は、立ち上がる軌道に沿って検査区域(３０)内に移送されることができる - 下記の（ａ）〜（ｃ）を特徴とする請求項３または４に記載のデバイス。
（ａ）送入コンベヤ(２８)と送出コンベヤ(２９)は、それぞれ、水平な移送セクション(３１，３３)と、検査区域(３０)と隣り合う傾斜した移送セクションとを含む
（ｂ）送入コンベヤ(２８)の移送セクション(３２)は、パケットの対向する両壁を杷持する下位の連続コンベヤ(４７)と上位の連続コンベヤ(４６)を有する
（ｃ）連続コンベヤ(４６，４７)は、同一の移送速度で駆動することができる - 送入コンベヤ(２８)の移送セクション(３２)は、送入コンベヤ(２８)の上流の移送セクション(３１)よりも大きい移送速度で駆動される点を特徴とする請求項４に記載のデバイス。
- センサ(６５)は、検査区域(３０)に面する送入コンベヤ(２８)の一方の端部(３５)に専用され、供給されたパケット(１０,１９)によって必要とされる検査区域(３０)内における検査デバイス(６４,６９)を制御する点を特徴とする請求項３に記載のデバイス。
- 下記の（ａ）〜（ｃ）を特徴とする請求項３に記載のデバイス。
（ａ）送入コンベヤ(７４)および/または送出コンベヤ(７５)は、１つの長方形または正方形の断面を備える閉じた管(６７)として形成されている
（ｂ）パケット(１０，１９)は、垂直下方を向く移送方向を指向する送入コンベヤ(７４)によって転向されて下方に移送され、パケット(１０，１９)のための検査区域(３０)が、送入コンベヤ(７４)と送出コンベヤ(７５)の間の空間部によって形成され、前記検査部は、送入コンベヤ(７４)の下方に離間して設けられる
（ｃ）パケットの収集域(４１)が、検査区域(３０)と向き合う送出コンベヤー(２９)の一端部に設けられており、前記収集域は、送出コンベヤー(２９)に沿って設けられた案内体(３７)の漏斗状拡大部によって形成されている
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