JP3778110B2 - 無線通信システム、画像形成装置及びカートリッジ部品 - Google Patents

無線通信システム、画像形成装置及びカートリッジ部品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置本体に複数個のカートリッジ部品が着脱可能に装着される各種の装置に適用される無線通信システム、装置本体に複数個のカートリッジ部品がそれぞれ着脱可能に装着される複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置及び、複写機、ファクシミリ、プリンター等の装置における装置本体に着脱可能に装着されるカートリッジ部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真プロセスを用いた複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置には、メンテナンスを容易にするために、トナーを収容する容器がトナーカートリッジとして構成されたものがある。このような画像形成装置では、装置本体に対して着脱可能とされたカートリッジ部品であるトナーカートリッジ内から全てのトナーが排出されると、ユーザによりトナーカートリッジが新しいものに交換されることでトナー補給が行われる。このとき、画像形成装置から取り外された使用済みトナーカートリッジは、多くの場合、ユーザから画像形成装置のメーカーへ返却され、メーカーにより検査、清掃、消耗部品の交換、トナーの再充填等のリサイクル工程を経て、ユーザへ再出荷される。また、上記のような画像形成装置がカラー画像の形成可能なものである場合には、装置本体に複数個(例えば、クロ、シアン、マゼンタ、イエローに対応する4種類のトナーカートリッジ)が装着され、これらのトナーカートリッジからそれぞれ異なる色のトナーが装置本体側へ供給される。
【0003】
さらに、上記のような画像形成装置には、作像プロセスに関わるプロセス部品として、電子写真感光体(以下、単に「感光体」という。)にトナーを付着させる現像器、感光体からのトナー像の転写完了後に残留トナーを回収するクリーニング器、感光体の像担持面を所定電位に帯電する帯電器等が設けられており、これらのプロセス部品の少なくとも1個以上が感光体と共に一体的に支持されるカートリッジ部品、所謂、プロセスカートリッジを備えたものがある。プロセスカートリッジは、プロセスカートリッジを構成する各種部品のうち何れかの耐用期間が経過した場合に、プロセスカートリッジが新しいものに交換される。このプロセスカートリッジも、多くの場合、ユーザからメーカーへ返却され、メーカーにより検査、清掃、耐用期間が経過した部品の交換等のリサイクル工程を経て、画像形成装置を使用するユーザへ再出荷される。
【0004】
近年、上記のような画像形成装置には、トナーカートリッジやプロセスカートリッジ等のカートリッジ部品にそれぞれ電波通信機能及び情報の記憶機能を有するタグ(無線通信タグ)を取り付け、装置本体側には無線通信タグとの間で情報の入出力を行うための無線通信装置を配置したものがある。この種の画像形成装置では、装置本体にカートリッジ部品が装着されると、無線通信装置とカートリッジタグとの間で電波通信を行うことで、装置本体に設置された本体制御部がカートリッジタグに記憶された情報を読み取り、又はカートリッジタグに情報を書き込むことが行われる。これにより、例えば、本体制御部がカートリッジタグからカートリッジ部品の種類に対応する情報を読み取ることで、装置本体における所定の装着部に本来、装着すべきカートリッジ部品とは異なる種類のカートリッジ部品が誤装着された場合にも、カートリッジ部品の誤装着を判断し、エラー処理等の必要な制御を行うことが可能になる。また、本体制御部が画像形成回数等に基づくカートリッジ部品の使用履歴を無線通信タグに書き込むようにすれば、メーカ等では、ユーザから返却されてきたカートリッジ部品の無線通信タグから使用履歴に関する情報を読み取ることで、カートリッジ部品に対するリサイクル工程における検査作業や部品交換作業を効率的に、かつ的確に行うことができるようになる。
【0005】
また、上記のようなカートリッジ部品に取り付けられる無線通信タグには、無線通信、情報処理等の作動時における消費電力が装置本体側の無線通信装置から電磁誘導により供給されるものがある。これにより、無線通信タグには、バッテリ等の電源を搭載する必要がなくなり、小型化、コスト抑制の観点から有利になる。また、このような無線通信タグでは、通常、電力を消費することなく情報を保持するため、情報記憶素子としてEEPROM等の不揮発性メモリを用いている。
【0006】
上記のような電磁誘導により電力が供給される無線通信タグを備えた画像形成装置としては、例えば、特開2001−222230号公報に開示されたものがある。この画像形成装置では、プロセスカートリッジ及び現像器をカートリッジ部品とした現像カートリッジにそれぞれ無線通信タグが取り付けられ、装置本体側には無線通信装置が配置されている。ここで、無線通信タグ及び無線通信装置には、金属薄膜をコイル状に巻き回して形成された送受信アンテナがそれぞれ設けられている。無線通信タグの送受信アンテナは、プロセスカートリッジ及び現像カートリッジの着脱方向に沿った外側の端面部にそれぞれ配置され、また無線通信装置の送受信アンテナは、閉鎖状態でプロセスカートリッジ及び現像カートリッジの端面部に僅かな隙間を空けて対向する装置前面扉の内側面に配置されている。この無線通信装置の送受信アンテナは、その軸方向から見てプロセスカートリッジの端面部及び現像カートリッジの端面部を覆うように、軸直角方向に沿った面積がかなり広いものになっている。これにより、無線通信装置は、1個の送受信アンテナのみにより2個の送受信アンテナに対する電磁誘導が可能になる。このとき、電磁誘導により無線通信タグに供給される電力は微弱なものであるが、無線通信タグの送受信アンテナと装置本体側の送受信アンテナが十分に近接していることから、無線通信タグと装置本体の無線通信装置との間では電波通信が十分に可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような画像形成装置に着脱されるカートリッジ部品には、装置本体に対する着脱方向に沿った端面部に何らかの機構、部品を配置する必要があり、これらの機構、部品との干渉が避けられないため、カートリッジ部品に、その端面部を覆うように送受信アンテナを内蔵した無線通信タグを取り付けられない場合もある。一方、装置本体側でも、カートリッジ部品の端面部に対向する部分に、カートリッジ部品の構造に応じて何らかの機構、部品を配置する必要があり、これらの機構、部品との干渉が避けられないため、送受信アンテナ(タグ側アンテナ)を設置できない場合もある。
【0008】
また、カートリッジ部品の端面部に無線通信タグを取り付けた場合は、装置本体に装着されるカートリッジ部品の個数が増加するほど、装置本体側に配置される送受信アンテナを大型化するか、送受信アンテナの設置個数を増加させる必要がある。このため、カラーレーザープリンタ等のカートリッジ部品の個数が多い画像形成装置では、装置を大型化することなく、送受信アンテナ(本体側アンテナ)をカートリッジ部品側の送受信アンテナ(タグ側アンテナ)に十分に近づけ、かつ対向するように装置本体に配置することが困難になる。
【0009】
本発明の目的は、上記事実を考慮して、カートリッジ部品にその端面部を覆うようにタグ側アンテナを取りつけることができず、また装置本体に装着されるカートリッジ部品の個数が多い場合でも、装置を大型化することなく、本体側アンテナとタグ側アンテナとを十分に近づけ、かつ互いに対向させることができる無線通信システム、この無線通信システムが適用される画像形成装置及び、装置本体における複数のカートリッジ着脱部の何れかに選択的に装着される場合に、装着されるカートリッジ着脱部の位置に応じて無線通信タグの取付け位置を変更できるカートリッジ部品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る無線通信システムは、装置本体と、前記装置本体に設けられた複数のカートリッジ着脱部と、前記カートリッジ着脱部にそれぞれ挿入され、着脱可能に装着される複数個のカートリッジ部品と、を有する装置に適用される無線通信システムであって、前記カートリッジ部品に取り付けられ、導電材料によりコイル状に形成されたタグ側アンテナ、該タグ側アンテナを介して非接触で情報を送信し、又は受信するタグ側無線制御部及び、該タグ側無線制御部により情報が読み取られ、又は書き込まれる情報記憶素子が搭載された無線通信タグと、前記装置本体に配置され、導電材料によりコイル状に形成された本体側アンテナ及び、該本体側アンテナと前記タグ側アンテナとを介して非接触で前記無線制御部に情報を入出力する本体側無線制御部が設けられた無線通信装置とを有し、前記タグ側アンテナを、そのコイル軸が前記カートリッジ着脱部に対する前記カートリッジ部品の挿脱方向に対して略直交するように、前記カートリッジ部品により支持すると共に、前記本体側アンテナを、そのコイル軸が前記挿脱方向に略直交し、かつ該コイル軸に直交するコイル軸直角方向に沿って前記タグ側アンテナに対向するように、前記装置本体に配置したことを特徴とする。
【0011】
本発明に係る無線通信システムでは、タグ側アンテナを、そのコイル軸がカートリッジ着脱部に対するカートリッジ部品の挿脱方向に対して略直交するようにカートリッジ部品により支持することにより、タグ側アンテナをカートリッジ部品の端面部を覆うように配置する必要がなくなるので、カートリッジ部品の端面部に何らの機構、部品等が配置されている場合でも、これらの機構、部品等に干渉しないように、無線通信タグをカートリッジ部品に容易に取り付けることができる。
【0012】
また本発明に係る無線通信システムでは、本体側アンテナを、そのコイル軸が前記挿脱方向に略直交し、かつ該コイル軸に直交するコイル軸直角方向に沿ってタグ側アンテナに対向するように、装置本体に配置したことより、本体側アンテナを装置本体におけるカートリッジ部品の端面部に対向する部分に配置する必要がなくなるので、装置本体におけるカートリッジ部品の端面部に対向する部分に何らの機構、部品等が配置されている場合でも、これらの機構、部品等へ干渉しないように、本体側アンテナを装置本体に容易に配置できる。
【0013】
具体的には、例えば、装置本体内における複数個のカートリッジ部品の間に生じる空間、カートリッジ部品の上端部又は下端部と装置本体との間に生じる空間等の従来、有効利用されることが少なかった空間(デッドスペース)に本体側アンテナを配置でき、かつ本体側アンテナをタグ側アンテナに十分に近接させつつタグ側アンテナに対向させることも容易になるので、装置本体内の空間に本体側アンテナを効率的に配置でき、かつ無線通信装置と無線通信タグとの間における電波による情報通信も確実に行えるようになる。このとき、特に、装置本体内における複数個のカートリッジ部品の間に本体側アンテナを配置した場合には、1個の本体側アンテナの表面部及び裏面部をそれぞれ異なるタグ側アンテナに対向させることができるので、本体側アンテナを小型のものにした場合でも、1個の本体側アンテナと2個のタグ側アンテナとの間での電波送受信を確実に実行できるようになる。
【0014】
また本発明に係る画像形成装置は、画像形成が行われる装置本体と、前記装置本体に設けられた複数のカートリッジ着脱部と、前記カートリッジ着脱部にそれぞれ挿入され、着脱可能に装着される複数個のカートリッジ部品と、上記本発明に係る無線通信システムの無線通信システムと、を有することを特徴とするものである。
【0015】
従って、本発明に係る画像形成装置によれば、上記本発明に係る無線通信システムの無線通信システムの説明から明らかなように、カートリッジ部品の端面部に何らの機構、部品等が配置されている場合でも、これらの機構、部品等に干渉しないように、無線通信タグをカートリッジ部品に容易に取り付けることができ、さらに装置本体におけるカートリッジ部品の端面部に対向する部分に何らの機構、部品等が配置されている場合でも、これらの機構、部品等に干渉しないように、本体側アンテナを装置本体に容易に配置できる。
【0016】
この結果、例えば、画像形成装置の装置本体内における複数個のカートリッジ部品の間に生じる空間、カートリッジ部品の上端部又は下端部と装置本体との間に生じる空間等の従来、有効利用されることが少なかった空間(デッドスペース)に本体側アンテナを配置でき、かつ本体側アンテナをタグ側アンテナに十分に近接させつつタグ側アンテナに対向させることも容易になるので、装置本体内の空間に本体側アンテナを効率的に配置でき、かつ無線通信装置と無線通信タグとの間における電磁誘導による電力供給及び電波通信も確実に行えるようになる。
また本発明に係るカートリッジ部品は、導電材料によりコイル状に形成されたタグ側アンテナ、該タグ側アンテナを介して非接触で情報を送信し、又は受信するタグ側無線制御部及び、該タグ側無線制御部により情報が読み取られ、又は書き込まれる情報記憶素子が搭載された無線通信タグが取り付けられ、装置本体に設けられた複数個のカートリッジ着脱部の何れかに選択的に着脱可能に装着されると、タグ側アンテナを装置本体に配置された本体側アンテナに近接させ、前記無線通信タグを装置本体に配置された本体側無線制御部に対して非接触で情報を入出力可能とするカートリッジ部品であって、前記無線通信タグがそれぞれ取付け可能とされた複数個のタグ収納部が複数設けられると共に、該複数個のタグ収納部がカートリッジ着脱部に対する着脱方向と直交する断面内の周壁部に沿って互いに異なる部位に配置されたことを特徴とする。
従って、本発明に係るカートリッジ部品によれば、複数個のタグ収納部から何れか1個のタグ収納部を選択し、この選択したタグ収納部にカートリッジ部品を取り付けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係るレーザープリンター及び、このレーザープリンターにおける無線通信システムについて図面を参照して説明する。
【0018】
(レーザープリンターの構成)
図1には、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてレーザープリンターが示されている。このレーザープリンター10は、公知の電子写真プロセスにより、外部装置から入力した画像情報に基づいて画像(トナー像)を形成し、この画像を記録紙等に記録するものである。ここで、電子写真プロセスとは、電子写真感光体に対する帯電、レーザー露光による静電潜像の形成、トナーによる静電潜像の現像を経て電子者写真感光体上に形成されたトナー像を記録材に転写し、これを加熱定着することで記録材に画像を記録する一連のプロセスを言い、この電子写真プロセス及び電子写真プロセスに直接的に関係する電子写真感光体等の各種部品(プロセス部品)のうち、本発明の本質とは直接関係しないものについては、詳細な説明を省略する。なお、本実施形態に係るレーザープリンター10は、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、クロ(K)及びシアン(C)のトナーを用いてカラー画像の形成が可能とされたものである。
【0019】
レーザープリンター10には、装置の外殻部として筐体12が設けられており、この筐体12内には、装置を構成する各種部品を支持するためのメインフレーム14が設けられている。メインフレーム14には、装置の幅方向(矢印W方向)に沿った一端部(図1では左端部)にプロセスユニット16が配置されている。このプロセスユニット16には、メインフレーム14により装置の奥行方向に沿ってスライド可能に支持されたスライドフレーム18が設けられており、このスライドフレーム18には、中間転写ベルト、転写器、クリーニング器等の所定のプロセス部品(図示省略)が搭載されている。これにより、メンテナンス時には、プロセスユニット16をメインフレーム14内から外部へ引き出し、スライドフレーム18に搭載されたプロセス部品の交換、点検作業等の簡略化が図れている。
【0020】
メインフレーム14には、プロセスユニット16に隣接するように4個の感光体ドラム20,22,24,26が支持されると共に、これらの感光体ドラム20,22,24,26にそれぞれ接するように4台の現像器21,23,25,27が配置されている。これら4台の現像器21,23,25,27は、それぞれマゼンタ(M)、イエロー(Y)、クロ(K)及びシアン(C)のトナーに対応しており、感光体ドラム20,22,24,26の外周面(像担持面)に形成された静電潜像をKトナー、Mトナー、Yトナー及びCトナーによりそれぞれトナー像として現像する。
【0021】
4個の感光体ドラム20,22,24,26にそれぞれ形成されたトナー像は、プロセスユニット16側に配置された中間転写ベルト上に転写、重畳されてフルカラーのトナー像を形成する。このフルカラーのトナー像は、中間転写ベルトから記録紙等の記録材へ転写された後、加熱定着され記録材に記録される。またレーザープリンター10では、Kトナーのみで形成されたモノクロのトナー像を記録材へ記録することも可能とされている。トナー像が記録された記録材は、筐体12の上面部に形成された排紙トレー部28上又は、筐体12の側面部に側方へ延出するように取り付けられた排紙トレー30,32上へ排紙される。
【0022】
レーザープリンター10には、幅方向に沿ってメインフレーム14に隣接するようにカートリッジホルダ34が設けられている。このカートリッジホルダ34には、図2に示されるように、それぞれ略円柱状に形成された4個のトナーカートリッジ36,38,40,42が着脱可能に装着されている。これらのトナーカートリッジ36,38,40,42内には、それぞれ内部に異なる色のトナー(マゼンタ(M)トナー、イエロー(Y)トナー、クロ(K)トナー及びシアン(C)トナー)が充填されている。
【0023】
図1に示されるように、筐体12には、片側(図1の紙面手前側)の側面部にプロセスユニット16及びカートリッジホルダ34に対向してメンテナンス用の開閉扉13が開閉可能に設けられている。これにより、ユーザ等は、開閉扉13を開放させ、プロセスユニット16及びカートリッジホルダ34を外部に露出させることで、プロセスユニット16をメインフレーム14内から外側へ引き出し、またカートリッジホルダ34に対してトナーカートリッジ36,38,40,42をそれぞれ着脱することが可能になる。
【0024】
カートリッジホルダ34に装着されたトナーカートリッジ36,38,40,42はトナーを一時的に収容するための容器として構成されている。すなわち、レーザープリンター10では、現像器21,23,25,27の作動時に、トナーカートリッジ36,38,40,42内からトナーを排出させ、このトナーを現像器21,23,25,27に供給し、またトナーカートリッジ36,38,40,42内に充填されたトナーが全て排出されると、そのトナーカートリッジ36,38,40,42が新しいものに交換される。このとき、トナーがトナーカートリッジ36,38,40,42内に密封されていることから、レーザープリンター10に対するトナー補給を簡単な作業で行え、またトナー補給時におけるトナー飛散による装置内外の汚染も効果的に防止できる。
【0025】
図2に示されるように、トナーカートリッジ36,38,40,42は、樹脂材料により薄肉円筒状に成形された筒体44を備えている。この筒体44には、軸方向に沿った一端面(後端面)に内部に連通する開閉口(図示省略)が設けられている。筒体44は、その後端部に円筒状の閉塞栓46が圧入、接着等により取り付けられ、この閉塞栓46により前記開閉口が閉塞されている。閉塞栓46は、筒体44と略同一の外径を有する薄肉円筒状に形成されており、その内周側が円板状の底板部45により塞がれている。また閉塞栓46内には、底板部47の外側にプレート状の把手部48が一体的に成形されている。
【0026】
図3に示されるように、筒体44の先端部には、その周壁部の内周側に断面が略矩形状とされた内周筒部50が一体的に設けられており、この内周筒部50の底板部には、円板状の従動連結板52が筒体44の軸心Sを中心として回転可能に設置されている。従動連結板52の表面側には、周方向に沿って複数の噛合爪53が一体的に形成されている。一方、筒体44内には、ねじ軸状に形成されたトナー搬送用のスクリューフィーダ(図示省略)が同軸的に配置されており、このスクリューフィーダは従動連結板52に連結され、この従動連結板52と一体となって回転する。
【0027】
筒体44の周壁部には、その先端側にトナー供給口54及びトナー充填口55がそれぞれ形成されており、トナー供給口54の外周側には、周方向に沿ってスライド可能とされたシャッター部材56(図4参照)が配置されている。シャッター部材56は、トナー供給口54を閉塞する閉塞位置とトナー供給口54を開放する開放位置との間でスライド可能とされており、コイルスプリング等の付勢部材(図示省略)により常に閉塞位置に付勢されている。これにより、シャッター部材56は、トナーカートリッジ36,38,40,42がカートリッジホルダ34に装着されていない状態では、閉塞位置に保持される。また筒体44の周壁部にはトナー充填口55の外周側にキャップ部材58が固着されてトナー充填口55が閉塞されている。
【0028】
図4に示されるように、筒体44の後端部には、その周壁部の内周面と内周筒部50の外周面との間に形成される空間内に周壁部と内周筒部50とを連結するように4枚の仕切板60,61,62,63がリブ状に形成されている。これらの仕切板60,61,62,63は、筒体44における周壁部と内周筒部50との間に形成される環状の空間を周方向に沿って小空間に区画している。これらの小空間は、筒体44の先端面で開口すると共に、図6に示されるように、後端側が筒体44の底板部45により閉塞されている。
【0029】
ここで、筒体44内における仕切板60と仕切板61との間の小空間及び仕切板61と仕切板62との間の小空間は、それぞれ後述する1個の無線通信タグ72(図4参照)を収納するための収納室64,66として構成されている。また仕切板60と仕切板63との間の小空間も、1個の無線通信タグ72を収納する収納室68として構成されているが、この収納室68は、図5に示されるように、内周筒部50のエッジ部50A付近を境として機能的には収納部68Aと収納部68Bとに分割されており、収納室68では、2個の収納部68A,68Bの何れかに選択的に無線通信タグ72が収納可能とされている。従って、1個の無線通信タグ72は、収納室64、収納室66及び収納室68における2個の収納部68A,68Bの何れかに選択的に収納され、この選択された収納室64,66及び収納部68A,68Bに応じて取付位置が周方向に沿って変化する。
【0030】
図4に示されるように、無線通信タグ72は、軸方向から見た投影形状が収納室64,66に対応する略扇状とされており、収納室64、収納室66、収納室68における収納部68A,68Bの何れかに嵌挿されることで、その収納室64,66及び収納部68A,68Bの何れかの内部に収納、保持される。無線通信タグ72には、外周面における挿入側の端部に外周側に突出する一対の掛止爪74が形成され、さらに入口側の端面部に軸心S側へ突出する係合突起76が形成されている。一方、筒体44の周壁部には、無線通信タグ72における掛止爪74に対応する掛止穴78が収納室64,66及び収納部68A,68B毎に形成されており、内周筒部50の後端面には、無線通信タグ72における係合突起76に対応する係合凹部80が収納室64,66及び収納部68A,68B毎に形成されている。
【0031】
従って、無線通信タグ72は、収納室64,66及び収納部68A,68Bの何れかに嵌挿されると、その外周面を筒体44の内周面に密着させた状態となって、一対の掛止爪74をそれぞれ一対の掛止穴78に挿入すると共に、係合突起76を係合凹部80に係合させる。これにより、軸方向に沿った移動が確実に拘束され、かつ係合突起76を係合凹部80に係合することで周方向に沿ったガタツキの発生が確実に防止される。このとき、掛止穴78に挿入された掛止爪74は、無線通信タグ72自体を内周側に弾性変形させなければ掛止穴78から抜けない。このため、収納室64,66及び収納部68A,68Bの何れかに嵌挿された無線通信タグ72は、専用の治具等を用いなければ、筒体44から容易に取り外せないようになっている。
【0032】
図4に示されるように、無線通信タグ72内には、銅線等の導電性線材がコイル状に巻き巻かれて構成されたタグ側アンテナ82が設けられている。タグ側アンテナ82は、その導電性線材の巻中心であるコイル軸TCが無線通信タグ72の厚さ方向と平行となるように設けられ、また軸直角方向に沿ったコイル面の形状が無線通信タグ72の外周面に沿って湾曲している。具体的には、無線通信タグ72には、図5及び図6に示されるように、互いに平行となるように湾曲した外壁部84と内壁部86とが設けられ、これらの外壁部84と内壁部86との間を巻芯部88が連結している。この巻芯部88の外周側に導電性線材が巻かれることにより、軸方向に沿って扁平なタグ側アンテナ82が無線通信タグ72の外周面に沿って湾曲するように構成されている。
【0033】
また無線通信タグ72には、タグ側アンテナ82の内周側には外部から密閉された隔室部90が設けられている。隔室部90内には回路基板92が納められており、この回路基板92上には無線通信タグ72の制御回路が1チップとして集積されたICチップ94が実装されている。ICチップ94は、回路基板92等を介してタグ側アンテナ82に電気的に接続されている。
【0034】
図2に示されるように、装置本体側に設けられたカートリッジホルダ34には、装置の高さ方向(矢印H方向)に沿って上段部に2個の着脱部96,98が、中段部及び下段部にそれぞれ1個ずつ着脱部100,102が設けられており、これらの着脱部96,98,100,102には、それぞれ1個のトナーカートリッジ36,38,40,42が着脱可能に装着される。ここで、カートリッジホルダ34に装着された4個のトナーカートリッジ36,38,40,42は、その軸方向外側から見て逆L字状の配列となっており、これにより、4個のトナーカートリッジ36,38,40,42が高さ方向に沿って直線状に配列された場合と比較し、装置の高さ方向への寸法増加が抑制されている。
【0035】
図2に示されるように、カートリッジホルダ34には、装置奥側の端部に4個のトナーカートリッジ36,38,40,42のそれぞれ装着位置に対応するように4個(図2では上段部の2個のみが示されている。)の駆動プレート108が設けられている。これらの駆動プレート108は、それぞれ外形形状が肉厚板状とされており、その厚さ方向が装置の奥行方向と一致するように支持されている。駆動プレート108には、トナーカートリッジ36,38,40,42の先端面に対向する表面部にトナーカートリッジ36,38,40,42の従動連結板52(図4参照)に対応する駆動連結板(図示省略)が回転可能に配置されている。この駆動連結板は、基本的には従動連結板52と対称的な形状とされており、従動連結板52と噛合可能とされている。また駆動プレート108内には、それぞれ駆動モータ(図示省略)が内蔵されており、この駆動モータは現像器21,23,25,27の作動時に回転して駆動連結板を回転させる。
【0036】
図2に示されるように、カートリッジホルダ34には、装置手前側の端部に4個のトナーカートリッジ36,38,40,42を囲うように逆L字状に延在する支持プレート104が設けられており、この支持プレート104には、4個のトナーカートリッジ36,38,40,42のそれぞれ装着位置に対応するように4個の支持ブラケット106が連結固定されている。カートリッジホルダ34に装着された4個のトナーカートリッジ36,38,40,42は、カートリッジホルダ34に装着された状態では、駆動プレート108と支持ブラケット106との間に掛け渡され、これらの駆動プレート108及び支持ブラケット106により先端部及び後端部が支持される。また支持ブラケット106には、トナーカートリッジ36,38,40,42のシャッター部材56に係合可能とされたシャッター係合部(図示省略)が設けられている。
【0037】
図2に示されるように、カートリッジホルダ34の各着脱部96,98,100,102には、駆動プレート108と支持ブラケット106との間に2個のガイド部材110,112が奥行方向に延在するように設けられており、トナーカートリッジ36,38,40,42は、カートリッジホルダ34に対する挿脱時には、ガイド部材110,112により奥行方向に沿って直線的に移動するように案内される。
【0038】
レーザープリンター10において、トナーカートリッジ36,38,40,42をカートリッジホルダ34における対応する着脱部96,98,100,102に装着する際には、先ず、トナーカートリッジ36,38,40,42を奥行方向に沿って装置奥側へ挿入し、トナーカートリッジ36,38,40,42の先端部を駆動プレート108に突き当てる。これにより、トナーカートリッジ36,38,40,42の先端部が駆動プレート108に連結されて支持され、また支持ブラケット106のシャッター係合部がトナーカートリッジ36,38,40,42のシャッター部材56に係合する。
【0039】
次いで、把手部48を用いてトナーカートリッジ36,38,40,42を時計方向へ所定角度だけ回転させることで、トナーカートリッジ36,38,40,42が着脱部96,98,100,102に装着完了する。このとき、駆動プレート108に配置された駆動連結板がトナーカートリッジ36,38,40,42の従動連結板52に噛み合い、駆動プレート108に内蔵された駆動モータが、駆動連結板及び従動連結板52を介してトナーカートリッジ36,38,40,42内のスクリューフィーダへトルク伝達可能に連結される。またトナーカートリッジ36,38,40,42の着脱部96,98,100,102での回転に連動し、支持ブラケット106のシャッター係合部によりトナーカートリッジ36,38,40,42のシャッター部材56が閉塞位置から開放位置ヘスライドし、トナー供給口54が開放される。
【0040】
図2に示されるように、レーザープリンター10には、カートリッジホルダ34における各着脱部96,98,100,102と現像器21,23,25,27との間にトナー給送管114が設けられている。このトナー給送管114の一端部は支持ブラケット106に接続されており、トナーカートリッジ36,38,40,42が着脱部96,98,100,102に装着されると、支持ブラケット106を介してトナーカートリッジ36,38,40,42のトナー供給口54に接続される。またトナー給送管114内には、トナー搬送用のスクリューフィーダ(図示省略)が配置されており、このスクリューフィーダには、トルク伝達軸116等を介して駆動プレート108内の駆動モータからのトルクが伝達される。
【0041】
レーザープリンター10では、現像器21,23,25,27の作動時に、作動している現像器21,23,25,27に対応する駆動プレート108に内蔵された駆動モータを回転させる。これにより、トナーカートリッジ36,38,40,42は、スクリューフィーダの作用によりトナー供給口54からトナーが所定速度で排出され、このトナーがトナー給送管114を通して作動状態にある現像器21,23,25,27に供給される。このとき、現像器21,23,25,27に供給されるトナー量は、現像のために消費されるトナーの量と略等しくなるように設定されている。
【0042】
図3に示されるように、カートリッジホルダ34には、着脱部96,98間における装置奥側及び着脱部100,102間における装置奥側にそれぞれプレート状のアンテナユニット118,120が設置されている。これら2個のアンテナユニット118,120には、それぞれ樹脂により薄肉プレート状に成形されたケーシング部122が設けられると共に、このケーシング部122内に銅線等の導電性線材が巻き回されたコイル状の本体側アンテナ124が配置されている。アンテナユニット118,120は、そのコイル軸BCがケーシング部122の厚さ方向と平行となり、かつ軸直角方向に沿った表裏面(コイル面)がケーシング部122の面方向と平行になっている。ここで、カートリッジホルダ34における上段部に配置されたアンテナユニット118は、その面方向が装置の幅方向(矢印W方向)と直交するように支持され、中段部と下段部との間に配置されたアンテナユニット120は、その面方向が装置の高さ方向(矢印H方向)と直交するように支持されている。
【0043】
図3に示されるように、カートリッジホルダ34にトナーカートリッジ36,38,40,42が装着された状態では、上側のアンテナユニット118は、装置の幅方向に沿ってトナーカートリッジ36,38間に形成される隙間に挿入されるように支持され、また下側のアンテナユニット120は、装置の高さ方向に沿ってトナーカートリッジ40,42間に形成される隙間に挿入されるように支持される。
【0044】
一方、カートリッジホルダ34における着脱部96に装着されたトナーカートリッジ36には、収納室68における収納部68A内に無線通信タグ72が嵌挿され、着脱部98に装着されたトナーカートリッジ38には収納室64に無線通信タグ72が嵌挿されている。これにより、トナーカートリッジ36におけるタグ側アンテナ82は、そのコイル面を本体側アンテナ124の厚さ方向に沿った一方のコイル面に十分に近接させつつ正対させ、またトナーカートリッジ38におけるタグ側アンテナ82は、そのコイル面を本体側アンテナ124の厚さ方向に沿った他方のコイル面に十分に近接させつつ対向させる。
【0045】
また、カートリッジホルダ34における着脱部100に装着されたトナーカートリッジ40には、収納室66内に無線通信タグ72が嵌挿され、着脱部102に装着されたトナーカートリッジ42には収納室68における収納部68B内に無線通信タグ72が嵌挿されている。これにより、トナーカートリッジ40におけるタグ側アンテナ82は、そのコイル面を本体側アンテナ124の上面側のコイル面に十分に近接させつつ正対させ、またトナーカートリッジ42におけるタグ側アンテナ82は、そのコイル面を本体側アンテナ124の下面側のコイル面に十分に近接させつつ正対させる。
【0046】
ここで、タグ側アンテナ82と本体側アンテナ124との電波送受信は、通常、アンテナ間の距離が短いほど効率が良くなり、またタグ側アンテナ82と本体側アンテナ124とが同軸的な位置関係に近づくほど効率が良くなる。レーザープリンター10では、トナーカートリッジ38,40,42に取り付けられたタグ側アンテナ82については、本体側アンテナ124と同軸的に支持されており、アンテナ間の距離が一定の条件下では、略最高効率で本体側アンテナ124との電波送受信が可能になっている。またトナーカートリッジ36に取り付けられたタグ側アンテナ82については、本体側アンテナ124に一定角度(約20°)傾いて支持されているが、本体側アンテナ124との距離が十分に小さいことから、十分に高い効率で電波送受信が可能になっている。これを換言すれば、無線通信タグ72と本体側の無線通信装置130(図7参照)との間で使用される電波出力を十分に小さくすれば、良好な無線通信状態を維持しつつ、本体側アンテナ124と通信関係が設定されていない無線通信タグ72との混信が確実に防止可能になる。
【0047】
(無線通信システムの構成及び動作)
次に、上記のように構成された本実施形態に係るレーザープリンターにおける無線通信システムの構成及び動作について説明する。
【0048】
図7には、本発明の実施形態に係る無線通信システムの構成がブロック図として示されている。この無線通信システム128は、4個のトナーカートリッジ36,38,40,42にそれぞれ取り付けられた無線通信タグ72及び装置本体側に配置された無線通信装置130により構成されている。無線通信装置130は、カートリッジホルダ34に配置された2個のアンテナユニット118,120及び、これらのアンテナユニット118,120にそれぞれ内蔵された本体側アンテナ124に接続された本体部132を備えている。
【0049】
前述したように、各トナーカートリッジ36,38,40,42に取り付けられる無線通信タグ72は、コイル上のタグ側アンテナ82及び回路基板92上に実装されたICチップ94を備えている。ICチップ94には、図7に示されるように、CPU134、送受信回路136、電源回路138、ROM140及びEEPROM142が集積された単一素子として構成されている。CPU134は、ROM140に格納された制御プログラムに従って無線通信タグ72全体を制御する。またROM140には、制御プログラムに加えて、トナーカートリッジ36,38,40,42の種類に応じた固有の情報としてマルチID、パスワード及びシステムIDが格納されている。ここで、マルチIDとは、基本的にトナーカートリッジ36,38,40,42に種類に対応して予め決められたデータであり、またパスワード及びシステムIDは、それぞれ無線通信装置130との情報交換を許可された無線通信タグ72であることを確認するためのデータである。
【0050】
一方、EEPROM142は、記憶情報を維持するための電力が不要とされた不揮発性の情報記憶素子であり、CPU134により任意の情報を書き込むと共に、書き込まれた情報から任意のものを読み出すことが可能とされている。具体的には、EEPROM142には、例えば、CPU134により下記のような情報が書き込まれ、必要に応じて書き込まれた情報の内容が更新される。
【0051】
▲1▼ 感光体ドラム20,22,24,26に対する露光量、帯電量、現像バイアス等のプロセス情報
▲2▼ トナーカートリッジ36,38,40,42についてのロット番号、製造日、種類、保存期間、認識番号、リサイクル回数、リサイクル回数の上限値、カートリッジの構成部品の交換時期
▲3▼ トナーについてのロット番号、製造日、充填量、種類、保存期間、リサイクル回数、リサイクル回数の上限値
無線通信タグ72における送受信回路136は、情報送信時には、CPU134から送られてきたパラレルの情報信号をシリアルの情報信号に変換した後、この情報信号により変調された電気信号をタグ側アンテナ82へ出力する。これにより、タグ側アンテナ82からは、CPU134からの情報信号に対応する電波信号が出力(放射)される。また送受信回路136は、情報受信時には、タグ側アンテナ82により受信した電波信号により得られた電気信号をシリアルの情報信号に復調した後、この情報信号をパラレルの情報信号に変換してCPU134に出力する。
【0052】
無線通信タグ72における電源回路138は、無線通信装置130との送受信時に、タグ側アンテナ82に電磁誘導により生じた所定周波数の交流電流を情報信号から分離し、この交流電流を直流電流に変換した後、CPU134及び送受信回路136に供給する。これにより、CPU134及び送受信回路136には、無線通信装置130との送受信時に必要な電力が供給され、無線通信タグ72には電池、バッテリ等の電源が不要とされている。
【0053】
図7に示されるように、無線通信装置130の本体部には、CPU144、送受信回路146、電源回路148、ROM150、RAM152及びインターフェイス回路154が設けられている。ここで、送受信回路146は、アンテナに対して2個の入出力端子146A,146Bを備えており、一方の入出力端子146Aにはアンテナユニット118の本体側アンテナ124が接続され、他方の入出力端子146Bにはアンテナユニット120の本体側アンテナ124が接続されている。送受信回路146は、無線通信タグ72との情報送受信時に、情報の入出力先に応じて入出力端子146A,146Bの一方のみをオン状態とし、他方をオフ状態とする。
【0054】
CPU144は、ROM150に格納された制御プログラムに従って無線通信装置130全体を制御する。またROM150には、制御プログラムに加えて、全てのトナーカートリッジ36,38,40,42についてのマルチID、パスワード及びシステムIDが格納されている。CPU144は、無線通信タグ72から入力したマルチID及びパスワードをROM150に格納されたマルチID及びパスワードと比較することで、電波通信中の無線通信タグ72が取り付けられているトナーカートリッジ36,38,40,42の種類を識別すると共に、無線通信装置130との情報交換を許可された無線通信タグ72であることを確認する。
【0055】
CPU144は、インターフェイス回路154を通してレーザープリンター10の中央制御部(図示省略)から送られてきた各トナーカートリッジ36,38,40,42毎の感光体ドラム20,22,24,26に対する露光量、帯電量、現像バイアス等のプロセス情報、このプロセス情報に基づいて演算されるトナー消費量等の書き込み情報をRAM152に一時記憶させた後、所定のタイミングでRAM152から送信情報を読み出し、無線通信タグ72へ送信する。これにより、無線通信タグ72のCPU134は、無線通信装置130から受信した書き込み情報をEEPROM142に書き込み、トナーの充填量から消費量を減算したトナー残量をEEPROM142に記録する。
【0056】
本体部における送受信回路146は、情報送信時には、CPU144から送られてきたパラレルの情報信号をシリアルの情報信号に変換した後、この情報信号により変調された電気信号を2個の本体側アンテナ124の何れかに出力する。これにより、本体側アンテナ124からは、CPU144からの情報信号に対応する電波信号が出力(輻射)される。また送受信回路146は、情報受信時には、本体側アンテナ124により受信した電波により得られた電気信号をシリアルの情報信号に復調した後、この情報信号をパラレルの情報信号に変換してCPU144に出力する。
【0057】
本体部における電源回路148は、無線通信タグ72との交信中に所定周波数の交流電流を本体側アンテナ124に供給する。これにより、この本体側アンテナ124に対向するタグ側アンテナ82には電磁誘導が生じ、前述したように、無線通信タグ72に電力が供給される。ここで、電源回路148により本体側アンテナ124に供給される交流電流の周波数は、送受信回路136,146により情報伝送用に用いられる電気信号の周波数と送信時は同じ帯域が選択され、受信時は異なる帯域(例えば、高周波域)が選択されている。
【0058】
また本体部のCPU144は、トナーカートリッジ36,38,40,42内から全てのトナーが排出されたことを判断した時点で、そのトナーカートリッジ36,38,40,42に取り付けられた無線通信タグ72にカウントアップ信号を送信する。このカウントアップ信号を受けた無線通信タグ72のCPU134は、EEPROM142に書き込まれているトナーカートリッジ36,38,40,42についてのリサイクル回数及びトナーについてのリサイクル回数に“1”を加算する。
【0059】
図8には、本実施形態に係る無線通信システム128における通信開始処理の一連の動作が示されている。レーザープリンター10では、電源投入、トナーカートリッジ36,38,40,42の交換、ジャム等の異常発生後のリセット処理等が行われた場合に、無線通信装置130のCPU144により図8に示される無線通信システム128の通信開始処理を行う。
【0060】
なお、無線通信システム128において、無線通信装置130との通信が行われる通信先は、正確には各トナーカートリッジ36,38,40,42に取り付けられ無線通信タグ72であるが、以下の図8のフローチャートに係る記載では、無線通信先を正確に区別する必要ない場合は、説明を簡略化するため無線通信装置130の通信先を単に「トナーカートリッジ36,38,40,42」と記載する。
【0061】
通信開始処理では、ステップ300にて、無線通信装置130側のマルチID(M)とトナーカートリッジ36側のマルチID(M)とが一致しているか否を判断する。ステップ300で、無線通信装置130側のマルチID(M)とトナーカートリッジ36側のマルチID(M)とが一致した場合、カートリッジホルダ34の着脱部96に適正なトナーカートリッジ36が装着されていると判断し、ルーチンをステップ304へ移行し、無線通信装置130がトナーカートリッジ36との通信を開始する。また無線通信装置130側のマルチID(M)とトナーカートリッジ36側のマルチID(M)が一致しない場合には、ルーチンをステップ302へ移行し、カートリッジホルダ34の着脱部96にトナーカートリッジが装着されていないか、又は着脱部96に装着されているトナーカートリッジが不適正なものであると判断し、所定のエラー処理を実行する。
【0062】
ステップ304〜306で、無線通信装置130とトナーカートリッジ36との間で、パスワード照合及びシステムID照合を順に行う。このとき、トナーカートリッジ36側のパスワード及びシステムIDの何れかが適正でないと判断された場合には、着脱部96に装着されているトナーカートリッジが不適正なものであると判断し、ルーチンをステップ308へ移行し、所定のエラー処理を実行する。またトナーカートリッジ36側のパスワード及びシステムIDの双方が適正であると判断された場合には、ルーチンを310へ移行し、無線通信装置130のCPU144は、トナーカートリッジ36における無線通信タグ72を制御し、EEPROM142から感光体ドラム20,22,24,26に対する露光量、帯電量、現像バイアス等のプロセス情報及びトナーについての充填量、種類及び保存期間等のトナー情報を読み取る。
【0063】
ステップ312では、無線通信装置130におけるCPU144は、トナーカートリッジ36におけるCPU134との間で、EEPROM142から読み取った情報がEEPROM142に書き込まれているから情報と一致しているか否かを判断するリードチェックを実行し、双方の情報が一致している場合には、ルーチンをステップ314へ移行し、また双方の情報が一致していない場合には、ルーチンをステップ310にリターンし、EEPROM142から読み取った情報がEEPROM142に書き込まれた情報と一致するまで、EEPROM142に対する情報の読み取り処理を繰り返す。
【0064】
ステップ314では、無線通信装置130のCPU144は、レーザープリンター10固有の識別番号、ユーザ固有の識別番号、トナーカートリッジ36の使用開始時間等の初期情報をトナーカートリッジ36における無線通信タグ72へ送信し、この初期情報を無線通信タグ72のEEPROM142に書き込む。ステップ316では、無線通信装置130におけるCPU144は、トナーカートリッジ36におけるCPU134との間で、送信した初期情報がEEPROM142に誤り無く書き込まれた否かを判断するリードチェックを実行し、双方の情報が一致している場合には、トナーカートリッジ36との通信開始処理を終了させる。また双方の初期情報が一致していない場合には、ルーチンをステップ314にリターンし、無線通信タグ72に送信した初期情報がEEPROM142に書き込まれた情報と、EEPROM142に対する情報の書き込み処理を繰り返す。
【0065】
無線通信システム128では、上記したMトナーを収容したトナーカートリッジ36についての通信開始処理が完了したならば、他のY、K及びCのトナーを収容したトナーカートリッジ38,40,42との間でも、図8に示される一連の通信開始処理と基本的に同一の処理を順に実行する。レーザープリンター10の中央制御は、無線通信装置130と全てのトナーカートリッジ36,38,40,42との間の通信開始処理が終了した後、画像形成動作が開始可能となるようにインターロックを解除する。
【0066】
また中央制御部は、画像形成を1回行う毎に、又は画像形成を所定回数行う毎に、無線通信装置130におけるインターフェイス回路154を通して各トナーカートリッジ36,38,40,42に対応するプロセス情報、トナー消費量等に関する情報をCPU144に出力する。CPU144は、中央制御部からの情報を対応するトナーカートリッジ36,38,40,42の無線通信タグ72に送信すると共に、その無線通信タグ72のEEPROM142に中央制御部からの情報を書き込む。
【0067】
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成された本実施形態に係るレーザープリンター10による作用について説明する。
【0068】
本実施形態に係るレーザープリンター10の無線通信システム128では、トナーカートリッジ36,38,40,42にそれぞれ配置されたタグ側アンテナ82を、そのコイル軸TCが着脱部96,98,100,102に対する挿脱方向に対して略直交するようにトナーカートリッジ36,38,40,42により支持することにより、タグ側アンテナ82をトナーカートリッジ36,38,40,42の端面部を覆うように配置する必要がなくなるので、トナーカートリッジ36,38,40,42の端面部に閉塞栓46、従動連結板52等が配置されている場合でも、これらの部品等に干渉しないように、無線通信タグ72をトナーカートリッジ36,38,40,42に容易に取り付けることができる。
【0069】
また無線通信システム128では、本体側アンテナ124を、そのコイル軸BCがトナーカートリッジ36,38,40,42の着脱部96,98,100,102に対する挿脱方向に略直交し、かつ該コイル軸BCに直交するコイル軸直角方向に沿ったコイル面がタグ側アンテナ82のコイル面に対向するように、カートリッジホルダ34に配置したことより、本体側アンテナ124を装置本体におけるトナーカートリッジ36,38,40,42の端面部に対向する部分に配置する必要がなくなるので、装置本体におけるトナーカートリッジ36,38,40,42の端面部に対向する部分に駆動連結板等の部品が配置されている場合でも、これらの部品へ干渉しないように、本体側アンテナ124を装置本体に容易に配置できる。
【0070】
具体的には、無線通信システム128では、2個の本体側アンテナ124が2個のトナーカートリッジ36,38間に生じる隙間及び、2個のトナーカートリッジ40,42間に生じる隙間にそれぞれ配置されているので、従来、レーザープリンターでは有効利用されることが少なかった空間(デッドスペース)に本体側アンテナ124を配置でき、かつ本体側アンテナ124をタグ側アンテナ82に十分に近接させつつ、タグ側アンテナ82に対向させることも容易になるので、装置本体内の狭い空間に本体側アンテナ124を効率的に配置でき、かつ無線通信装置130と各トナーカートリッジ36,38,40,42に取り付けられた無線通信タグ72との間における電磁誘導による電力供給及び電波通信も確実に行えるようになる。
【0071】
また無線通信システム128では、1個の本体側アンテナ124の表面部及び裏面部をそれぞれ異なるタグ側アンテナ82に対向していることから、本体側アンテナ124を小型のもの、具体的には、タグ側アンテナ82と略同一サイズにした場合でも、1個の本体側アンテナ124と2個のタグ側アンテナ82との間での電磁誘導及び電波送受信を確実に実行できるようになる。
【0072】
(実施形態の変形例)
図9及び図10には、本実施形態に係るレーザープリンターにおける無線通信システムの第1及び第2の変形例がそれぞれ示されている。
【0073】
図9に示される無線通信システム160が適用されるレーザープリンターでは、カートリッジホルダ162に対してMトナー、Yトナー、Kトナー及びCトナーをそれぞれ収容する4個のトナーカートリッジ36,38,40,42がそれぞれ着脱可能に装着されると共に、通常、最も消費量が多いKトナーを収容した1個のトナーカートリッジ172が着脱可能に装着される。ここで、トナーカートリッジ172とトナーカートリッジ40との間では、相互に互換性を確保する必要があることから、これらのトナーカートリッジ40,172に取り付けられる無線通信タグ72のEEPROM142にはマルチIDとして同一データが書き込まれている。
【0074】
図9に示されるように、カートリッジホルダ162には、5個のトナーカートリッジ36,38,40,42,172が装置の幅方向に沿って直線的に配列されるように装着されている。これらのトナーカートリッジ36,38,40,42,172の下端部には、それぞれ無線通信タグ72が同一方向(下方)を向くように取り付けられている。一方、カートリッジホルダ162には、それぞれ薄肉プレート状に形成されたアンテナユニット164,166が配置されている。ここで、アンテナユニット164内には、銅線等の導電性線材がコイル状に巻かれて構成された大型の本体側アンテナ168が設けられており、またアンテナユニット166内には、銅線等の導電性線材がコイル状に巻かれて構成された小型の本体側アンテナ170が設けられている。これらの本体側アンテナ168,170のコイル軸BCに直交するコイル面は、それぞれアンテナユニット164,166の面方向と平行になっている。
【0075】
アンテナユニット164の本体側アンテナ168は、そのコイル面が4個のトナーカートリッジ36,38,40,42における全てのタグ側アンテナ82のコイル面に正対するように支持され、またアンテナユニット166の本体側アンテナ170は、そのコイル面がトナーカートリッジ172におけるタグ側アンテナ82のコイル面のみに正対するように支持されている。ここで、本体側アンテナ168からトナーカートリッジ36,38,40,42までの距離と、本体側アンテナ170からトナーカートリッジ172までの距離とは互いに等しくなっており、この距離に対し、本体側アンテナ168からトナーカートリッジ172までの距離及び本体側アンテナ170からトナーカートリッジ36,38,40,42までの距離は十分に長くなっている。また無線通信装置176と無線通信タグ72との電波出力は、本体側アンテナ168とトナーカートリッジ172との間、及び本体側アンテナ170とトナーカートリッジ36,38,40,42との間では交信できないように設定されている。
【0076】
図9に示される無線通信システム160では、2個のアンテナユニット164,166における本体側アンテナ168,170が本体部174に接続されて装置本体側の無線通信装置176が構成されている。この本体部174は、基本的に図7に示される本体部132と同一構造とされているので、詳細な説明を省略する。無線通信装置176は、トナーカートリッジ36,38,40,42の何れかと交信を行う場合には、本体側アンテナ168を用いてトナーカートリッジ36,38,40,42におけるタグ側アンテナ82との間で電波の送受信を行い、またトナーカートリッジ172と交信を行う場合には、小型の本体側アンテナ170を用いてトナーカートリッジ172におけるタグ側アンテナ82との間で電波の送受信を行う。
【0077】
これにより、Kトナーをそれぞれ収容するトナーカートリッジ40,172が同一のマルチIDを有している場合でも、本体側アンテナ168によりトナーカートリッジ36,38,40,42の無線通信タグ72と交信しようとした場合に、トナーカートリッジ172の無線通信タグ72との間で混信が生じることを防止でき、これとは逆に、本体側アンテナ170によりトナーカートリッジ172の無線通信タグ72と交信しようとした場合に、トナーカートリッジ40の無線通信タグ72との間で混信が生じることを防止できる。
【0078】
図10に示される無線通信システム180が適用されるレーザープリンターでは、カートリッジホルダ182に対してMトナー、Yトナー、Kトナー及びCトナーをそれぞれ収容する4個のトナーカートリッジ36,38,40,42がそれぞれ着脱可能に装着され、これらのトナーカートリッジ36,38,40,42は、装置の幅方向に沿って直線的に配列されるように支持されている。これらのトナーカートリッジ36,38,40,42の下端部には、それぞれ無線通信タグ72が同一方向(下方)を向くように取り付けられている。
【0079】
一方、カートリッジホルダ182には、装置の幅方向に沿って直線的に延在するガイド基台184がトナーカートリッジ36,38,40,42の下端部に正対するように設けられている。このガイド基台184上には、薄肉プレート状のアンテナユニット186が幅方向に沿ってスライド可能に設置されている。具体的には、アンテナユニット186は、図10の実線で示されるようなトナーカートリッジ36に正対する位置から2点鎖線で示されるようなトナーカートリッジ42に正対する位置までの範囲で移動可能とされている。
【0080】
アンテナユニット186内には、銅線等の導電性線材がコイル状に巻かれて構成された本体側アンテナ188が設けられている。この本体側アンテナ188のコイル軸BCに直交するコイル面は、それぞれアンテナユニット186の面方向と平行になっている。また本体側アンテナ188のコイル面に沿ったサイズは、無線通信タグ72に内蔵されたタグ側アンテナ82と略等しくなっている。
【0081】
ガイド基台184内には、アンテナユニット186を幅方向に沿って駆動するための駆動機構(図示省略)が配置されており、この駆動機構は、無線通信装置192の本体部190からの制御信号によりアンテナユニット186をトナーカートリッジ36,38,40,42の何れかに正対する位置にスライドさせる。ここで、無線通信装置192と無線通信タグ72との電波出力は、アンテナユニット186が正対するトナーカートリッジ36,38,40,42の無線通信タグ72との間のみで交信可能になり、他のトナーカートリッジ36,38,40,42の無線通信タグ72との間では交信できないように設定されている。
【0082】
図10に示される無線通信システム180では、アンテナユニット186における本体側アンテナ188が本体部190に接続されて装置本体側の無線通信装置192が構成されている。この本体部190は、送受信回路における本体側アンテナ188が接続される入出力端子が1個にのみである点を除き、図7に示される本体部132と同一構造とされている。
【0083】
無線通信装置192は、トナーカートリッジ36,38,40,42の何れかと交信を行う場合には、ガイド基台184内の駆動機構によりアンテナユニット186を交信先となる1個のトナーカートリッジ36,38,40,42に正対する位置へ移動させた後、無線通信タグ72との間で交信を開始する。
【0084】
これにより、小型化された1個の本体側アンテナ188のみを用いて複数個のトナーカートリッジ36,38,40,42の何れに対して電波による交信が可能になると共に、カートリッジホルダ182に装着されているトナーカートリッジ36,38,40,42の何れかが他のトナーカートリッジと同一のマルチIDを有している場合でも、送信先として選択されたトナーカートリッジ36,38,40,42とのみ交信を行え、他のトナーカートリッジ36,38,40,42との間で混信が生じることを防止できる。
【0085】
なお、本実施形態では、本実施形態に係る無線通信システム128,160,180をレーザープリンター10における装置本体側の無線通信装置130,276,192とトナーカートリッジ36,38,40,42との間の交信に用いる場合のみを説明したが、このようなトナーカートリッジ36,38,40,42以外にも、レーザープリンター10において装置本体に対して着脱される電子写真感光体及び1個以上のプロセス部品を含むプロセスユニット、電子写真感光体、クリーニング器、帯電器、除電器、現像器等のプロセス部品等に無線通信タグを取り付け、装置本体側の無線通信装置との間で電波による交信を行い、無線通信タグに対して各種のデータを書き込み、又は読み出すようにしても良い。
【0086】
また本実施形態に係る無線通信システムの基本構成は、レーザープリンター以外の各種の画像形成装置、例えば、電子写真プロセスを用いて画像形成を行うファクシミリ装置、プリンター、ファクシミリ等が一体となった複合機にも適用可能であり、さらに電子写真プロセスを用いることなく画像形成を行うインクジェットプリンタ、サーマルプリンター等の画像形成装置に適用し、インクカートリッジ、インクリボンカートリッジ等の装置本体に対して着脱されるカートリッジ部品に無線通信タグを取り付けるようにしても良い。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る無線通信システム及び画像形成装置によれば、カートリッジ部品にその端面部を覆うようにタグ側アンテナを取りつけることができず、また装置本体に装着されるカートリッジ部品の個数が多い場合でも、装置を大型化することなく、本体側アンテナとタグ側アンテナとを十分に近づけ、かつ互いに対向させることができる。
また本発明に係るカートリッジ部品によれば、該カートリッジ部品が装置本体における複数のカートリッジ着脱部の何れかに選択的に装着される場合に、装着されるカートリッジ着脱部の位置に応じて無線通信タグの取付け位置を変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るレーザープリンターの構成を示す側面図である。
【図2】 図1に示されるレーザープリンターにおけるトナーカートリッジが着脱可能に装着されたカートリッジホルダの構成を示す斜視図である。
【図3】 図1に示されるレーザープリンターにおけるトナーカートリッジ及び無線通信装置のアンテナユニットの構成を示す斜視図である。
【図4】 図1に示されるレーザープリンターにおけるトナーカートリッジ及びトナーカートリッジに取り付けられる無線通信タグの構成を示す分解斜視図である。
【図5】 図1に示されるレーザープリンターにおけるトナーカートリッジに取り付けられた無線通信タグ及び無線通信装置のアンテナユニットを軸方向外側から見た正面図である。
【図6】 図1に示されるレーザープリンターにおけるトナーカートリッジに取り付けられた無線通信タグ及び無線通信装置のアンテナユニットを構成を示す側面断面図である。
【図7】 本発明の実施形態に係るレーザープリンターにおける無線通信システムの構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施形態に係る無線通信システムによる通信開始処理時の動作を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の実施形態に係る無線通信システムの変形例を示すトナーカートリッジ及びアンテナユニットの正面図である。
【図10】 本発明の実施形態に係る無線通信システムの変形例を示すトナーカートリッジ及びアンテナユニットの正面図である。
【符合の説明】
10 レーザープリンター(画像形成装置)
14 メインフレーム(装置本体)
34 カートリッジホルダ(カートリッジ着脱部)
36、38、40、42、 トナーカートリッジ(カートリッジ部品)
72 無線通信タグ
82 タグ側アンテナ
92 回路基板(タグ側無線制御部)
94 ICチップ(タグ側無線制御部)
96、98、100、102 着脱部(カートリッジ着脱部)
118 アンテナユニット
120 アンテナユニット
124 本体側アンテナ
128 無線通信システム
130 無線通信装置
136 送受信回路(タグ側無線制御部)
138 電源回路(タグ側無線制御部)
146 送受信回路(本体側無線制御部)
148 電源回路(本体側無線制御部)
154 インターフェイス回路(本体側無線制御部)
160 無線通信システム
162 カートリッジホルダ(カートリッジ着脱部)
164、166 アンテナユニット
168、170 本体側アンテナ
172 トナーカートリッジ(カートリッジ部品)
174 本体部(無線通信装置)
176 無線通信装置
180 無線通信システム
182 カートリッジホルダ(カートリッジ着脱部)
186 アンテナユニット
188 本体側アンテナ
190 本体部(無線通信装置)
192 無線通信装置

Claims (7)

  1. 装置本体と、前記装置本体に設けられた複数のカートリッジ着脱部と、前記カートリッジ着脱部にそれぞれ挿入され、着脱可能に装着される複数個のカートリッジ部品と、を有する装置に適用される無線通信システムであって、
    前記カートリッジ部品に取り付けられ、導電材料によりコイル状に形成されたタグ側アンテナ、該タグ側アンテナを介して非接触で情報を送信し、又は受信するタグ側無線制御部及び、該タグ側無線制御部により情報が読み取られ、又は書き込まれる情報記憶素子が搭載された無線通信タグと、
    前記装置本体に配置され、導電材料によりコイル状に形成された本体側アンテナ及び、該本体側アンテナと前記タグ側アンテナとを介して非接触で前記タグ側無線制御部に情報を入出力する本体側無線制御部が設けられた無線通信装置とを有し、
    前記タグ側アンテナを、そのコイル軸が前記カートリッジ着脱部に対する前記カートリッジ部品の挿脱方向に対して略直交するように、前記カートリッジ部品により支持すると共に、前記本体側アンテナを、そのコイル軸が前記挿脱方向に略直交し、かつ該コイル軸に直交するコイル軸直角方向に沿って前記タグ側アンテナに対向するように前記装置本体に配置し、
    しかも前記カートリッジ部品に、前記無線通信タグがそれぞれ取付け可能とされたタグ収納部を複数個設け、複数個の前記タグ収納部を、前記カートリッジ部品における前記挿脱方向と直交する断面内の周壁部に沿って互いに異なる部位に配置したことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記カートリッジ部品が挿入される前記カートリッジ着脱部の前記装置本体における位置に応じて、該カートリッジ部品における複数個の前記タグ収納部から何れか1個のタグ収納部が選択され、選択された該タグ収納部に前記カートリッジ部品が収納されると共に取付けられることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記本体側アンテナを前記挿脱方向に対して直交するカートリッジ幅方向に沿って複数個の前記カートリッジ部品の間に配置し、該複数個のカートリッジ部品によりそれぞれ支持された複数個の前記タグ側アンテナを前記コイル軸直角方向に沿って前記本体側アンテナに対向させたことを特徴とする請求項1又は2記載の無線通信システム。
  4. 前記無線通信装置は、複数個の前記本体側アンテナと、該複数個の本体側アンテナの何れか1個を選択的に前記タグ側アンテナに対して電波通信可能とするアンテナ選択手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の無線通信システム。
  5. 画像形成が行われる装置本体と、
    前記装置本体に設けられた複数のカートリッジ着脱部と、
    前記カートリッジ着脱部にそれぞれ挿入され、着脱可能に装着される複数個のカートリッジ部品と、
    請求項1乃至4の何れか1項記載の無線通信システムと、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. レーザー光により静電潜像が形成される感光体と、
    前記感光体に形成された静電潜像をトナーによりトナー像に現像する現像器と、前記現像器に供給するトナーを収納したトナー収納容器とを有し、
    前記トナー収納容器を、前記無線通信タグが取り付けられる前記カートリッジ部品として構成したことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 導電材料によりコイル状に形成されたタグ側アンテナ、該タグ側アンテナを介して非接触で情報を送信し、又は受信するタグ側無線制御部及び、該タグ側無線制御部により情報が読み取られ、又は書き込まれる情報記憶素子が搭載された無線通信タグが取り付けられ、
    装置本体に設けられた複数個のカートリッジ着脱部の何れかに選択的に着脱可能に装着されると、タグ側アンテナを装置本体に配置された本体側アンテナに近接させ、前記無線 通信タグを装置本体に配置された本体側無線制御部に対して非接触で情報を入出力可能とするカートリッジ部品であって、
    前記無線通信タグがそれぞれ取付け可能とされた複数個のタグ収納部が複数設けられると共に、該複数個のタグ収納部がカートリッジ着脱部に対する着脱方向と直交する断面内の周壁部に沿って互いに異なる部位に配置されたことを特徴とするカートリッジ部品。
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