JP3778003B2 - 多層配線基板設計方法 - Google Patents

多層配線基板設計方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、以下のaおよびbに示すような特徴を有する多層配線基板(「多層配線基板」とは、表面にLSI(Large Scale Integration)等の電子部品を搭載し、内層に少なくとも2層以上の信号層を有する配線基板をいう)、すなわち隣接層間のみを接続するヴィアで配線設計が行われる多層配線基板の設計を行う多層配線基板設計方法に関する。
【0002】
a.「貫通スルーホールで層間を接続する配線基板」(一般的なプリント基板)ではなく、隣接層間を接続するヴィアの組み合わせにより内部接続を実現している多層配線基板
【0003】
b.ヴィアが重なること(スタックヴィア)が許容されない多層配線基板
【0004】
ここで、本発明の適用対象の多層配線基板としては、例えば、ビルドアップ基板や、ポリイミド薄膜基板が考えられる。なお、「ポリイミド薄膜基板」とは、セラミック基板をベースとして表層にポリイミド薄膜を有している配線基板(絶縁材料に感光性のポリイミド樹脂を使用し、この樹脂層にヴィアホールを形成し、フォトリソグラフィ,真空蒸着,またはスパッタリングおよびメッキ法を使用して配線層を形成し、かつこの一連の工程を繰り返して逐次絶縁層および配線層を形成する多層配線基板)をいう。
【0005】
【従来の技術】
図9は、上記のような多層配線基板の代表例であるビルドアップ基板の具体例(片側4層ビルドアップ基板)の構造を示す図である。
【0006】
ビルドアップ基板は、通常、コア基板(ベース基板)とビルドアップ層部分とから構成されている。
【0007】
コア基板には、一般的なプリント配線基板で用いられるガラスエポキシ積層の配線基板が使用され、表裏を接続するために貫通スルーホールが設けられている。コア基板は、配線基板全体の構造上のベースとなって全体を支持する役割と、電源層や接地(グランド)層等の密度の低い層を受け持つ役割とを有している。
【0008】
一方、ビルドアップ層部分は、コア基板上に、銅メッキによる配線と絶縁層としてのエポキシ樹脂層とを逐次積層して必要な層数を積み上げて形成される。その際に、ビルドアップ層を接続するヴィアを形成する手段として、フォトリソグラフィによりエッチングで形成する方法とレーザを用いて直接ヴィアを形成する方法とが一般的である。
【0009】
さて、図9に示すビルドアップ基板は、以下のaおよびbに示すようにして形成されており、LSI端子の高密度化に対応した配線基板となっている。
【0010】
a.通常のエポキシ樹脂をガラスクロスに含浸させたシートを絶縁材料とし、貫通ヴィアによって電気的に内外層を接続したプリント配線基板をコア基板とし、そのコア基板上に感光性樹脂の絶縁層を形成する。
【0011】
b.フォトリソグラフィやレーザによって極小径のビルドアップヴィアホールを開け、下層との接続とパターン形成とをメッキで行いながら、順次ビルドアップ層(図9中のB1層〜B4層)を積み上げてビルドアップ層部分を形成する。
【0012】
このようなビルドアップ基板において、層間を接続するヴィアは、隣接層間のみしか認められていない。
【0013】
したがって、図10中の(a)の斜視図に示すように、B3層とB1層との間にB2層を挟んで接続する信号配線(ヴィア群を使用する信号配線)は、B3層とB2層とを接続する第1のヴィアと、B2層とB1層とを接続する第2のヴィアと、第1のヴィアのボトムランドと第2のヴィアのトップランドとを接続する短い配線とで構成される。なお、このようなヴィア群と短い配線とからなる信号配線を、本明細書では「ビルドアップヴィア」と表現する。
【0014】
図10中の(b)に、同図の(a)の斜視図に対応する断面図を示す。ここで、第1のヴィアのボトムランドと第2のヴィアのトップランドとのヴィアピッチは、配線収容性を上げる観点から、製造上可能な最小値で定義することが好ましい。
【0015】
このようなビルドアップ基板では、例えば、炭酸ガスレーザでφ50μmのヴィアがφ75μmのランド(トップ/ボトムとも)上に形成され、トップランド/ボトムランドが100μmピッチで配置され、それを接続する配線の配線幅は50μmに設定される。
【0016】
なお、一般のビルドアップ基板の製造工法においては、図11に示すスタックヴィアのように、ヴィアが重なることは製造上禁止されている。先に述べたように、本発明における適用対象(設計対象)の多層配線基板にも、このような禁止条件が存在している。
【0017】
したがって、例えば、図12の(a)および(b)(斜視図および断面図)に示すように、B4層からC1層まで接続するビルドアップヴィアは、スタガ(stagger)状(千鳥状)に配列させることとなる(本発明でも、このようなスタガ状の配列が行われることが前提となっている)。
【0018】
このように、ビルドアップ基板やポリイミド薄膜基板において、層間を接続するヴィアは隣接層間しか接続することしかできない。よって、少なくとも1層以上の配線層を間に挟んで信号配線を到達させたい場合には、到達層まで順次隣接層を表示してヴィアを打ち、次にシフトさせるために短い配線を設け、またヴィアを打つ工程を繰り返さなければならなかった。
【0019】
次に、図13〜図20を参照して、従来技術における「ビルドアップヴィアを用いて多層配線基板の配線設計を行う場合」の動作(従来の多層配線基板設計方法における動作)を説明する。
【0020】
ここでは、B4層で信号配線を行い、その信号配線をC1層に接続させたい場合を考える。
【0021】
この場合には、まず最初に、図13に示すように、信号配線Aを行い、図14に示すように、B4層−B3層を選択し、所望の位置にヴィアBを打ち、B3層に移動する。
【0022】
次に、図15に示すように、B3層上で例えば100μmの短い配線Cを行う。
【0023】
さらに、図16に示すように、B3層−B2層を選択し、配線Cの終了地点にヴィアDを打ち、B2層に移動する。
【0024】
同様な処理を、図17〜図20に示すように、C1層まで繰り返し、配線E,ヴィアF,配線G,およびヴィアHを設定する。
【0025】
このように、従来の多層配線基板設計方法では、ビルドアップヴィアを設ける場合に、「到達層まで順次隣接層を表示してヴィアを打ち、次にシフトさせるために短い配線を設け、またヴィアを打つ」という工程を繰り返さなければならなかった。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の多層配線基板設計方法では、上記のように、層間を接続するヴィアは隣接層間しか接続することができないので、少なくとも1層以上の配線層を間に挟んでヴィアを到達させたい場合(ビルドアップヴィアを設ける場合)には、「到達層まで順次隣接層を表示してヴィアを打ち、次にシフトさせるために短い配線を設け、またヴィアを打つ」という工程を繰り返さなければならず、設計効率が非常に悪くなるという問題点があった。
【0027】
本発明の目的は、上述の点に鑑み、上記の問題点を解決するために、あらかじめパラメータとして各ビルドアップヴィア種のヴィアサイズ(各層間のヴィアの径),シフト方向(各層においてヴィアを接続する短い配線をシフトさせる方向),およびヴィアピッチ(各層における短い配線の長さ。図10参照)を定義しておき、ビルドアップヴィアの打ち始め層および到達層(例えば、図21中のB4層およびC1層)を選択した後にビルドアップヴィアを設定するように指示するだけで、パラメータ値(パラメータの情報)に沿って自動的に通過層や到達層のヴィアおよび配線を発生させることができ(図21の(a)の状態から自動的に同図(b)に示すようなヴィア打ち・配線が可能となる)、設計効率の向上を図ることができる多層配線基板設計方法を提供することにある。
【0028】
なお、本発明の多層配線基板設計方法に対する従来技術に関する特許公報としては、多層配線基板の構造や設計を考察している点で本発明と類似している「特開平05−243731号公報」が存在する。
【0029】
しかし、上記の特開平05−243731号公報に記載された技術(「多層薄膜配線基板」)は、全てのペア層のヴィア・ホールを含む配線端子の座標を同一にして、従来の汎用的な多層配線基板の配線設計ツールを利用できるようにすることを目的とする技術であり、各ビルドアップヴィア種のパラメータをあらかじめ定義することによって多層配線基板の設計効率の向上を図る本発明とは本質的に相違している。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明の多層配線基板設計方法は、隣接層間のみを接続するヴィアで配線設計が行われる多層配線基板の設計を行う多層配線基板設計方法において、ビルドアップヴィア種をキーとして、設計対象の多層配線基板に関する層毎のヴィアサイズ,シフト方向,およびヴィアピッチが定義されているパラメータを、複数のビルドアップヴィア種分読み込み、当該各パラメータの情報をコンピュータが有するメモリに格納するパラメータ読み込みステップと、前記パラメータ読み込みステップにおいてメモリに格納されたパラメータの情報と、打ち始め層および到達層のコンピュータへの指示とに基づき、ビルドアップヴィアを有する多層配線基板の配線設計をコンピュータにより行う配線設計ステップとを備え、
前記配線設計ステップが、設計者からのコンピュータへの指示に基づき、信号ネットを選択する信号ネット選択ステップと、設計者からのコンピュータへの打ち始め層および到達層の指示に基づき、配線層をコンピュータが選択する配線層選択ステップと、設計者からのコンピュータへの指示に基づき、メモリに格納されている複数のビルドアップ種のうちから、該当するビルドアップヴィア種を選択するビルドアップヴィア種選択ステップと、前記ビルドアップヴィア種選択ステップで選択されたビルドアップヴィア種に対するパラメータの情報であって前記配線層選択ステップで選択された配線層に該当する情報をメモリからコンピュータに読み込むパラメータ情報読み込みステップと、前記パラメータ情報読み込みステップで読み込まれたパラメータの情報に基づいて、前記信号ネット選択ステップで選択された信号ネットに対する設計上のヴィア打ちおよび配線をコンピュータにより行うヴィア打ち・配線ステップと、前記ヴィア打ち・配線ステップによるヴィア打ちおよび配線により設計ルール上エラーが生じていないかどうかをコンピュータによりチェックし、設計ルール上エラーが生じている場合にはコンピュータ上で前記ビルドアップヴィア種選択ステップに制御を戻す設計ルール上エラー有無判定ステップと、設計対象の多層配線基板の全信号ネットの配線設計が完了したか否かを判定する設計完了判定ステップと、を備える。
【0031】
ここで、上記のパラメータ読み込みステップは、設計対象の多層配線基板に関する各ビルドアップヴィア種に対するパラメータを格納するパラメータファイルの読み込みを開始するパラメータファイル読み込み開始ステップと、前記パラメータファイル読み込み開始ステップで読み込みが開始されたパラメータファイル中のビルドアップヴィア種毎の各パラメータの情報をメモリに格納するパラメータ情報メモリ格納ステップと、前記パラメータ情報メモリ格納ステップによる処理が終了する毎に、パラメータファイルのEOF(End Of File)をチェックし、パラメータファイルの読み込みの終了を判定・制御するパラメータファイル読み込み終了制御ステップとからなるようにすることが考えられる。
【0032】
例えば、パラメータ情報読み込みステップは、選択したビルドアップヴィア種が用意しているパラメータのうち、必要な層のパラメータを読み込み、設計完了判定ステップは、読み込んだパラメータに基づいて、全信号ネットの配線設計が完了したか否かを判定する。
【0033】
また、この発明の第2の観点に係る、隣接層間のみを接続するヴィアで配線設計が行われる多層配線基板の設計を行う多層配線基板設計装置は、ビルドアップヴィア種をキーとして、設計対象の多層配線基板に関する層毎のヴィアサイズ,シフト方向,およびヴィアピッチが定義されているパラメータを、複数のビルトアップヴィア種分読み込み、当該各パラメータの情報をメモリに格納するパラメータ読み込み手段と、前記パラメータ読み込み手段によりメモリに格納されたパラメータの情報と、打ち始め層および到達層の指示とに基づき、ビルドアップヴィアを有する多層配線基板の配線設計を行う配線設計手段と、を備え、
配線設計手段が、設計者からの指示に基づき、信号ネットを選択する信号ネット選択手段と、設計者からのコンピュータへの打ち始め層および到達層の指示に基づき、配線層をコンピュータが選択する配線層選択手段と、設計者からのコンピュータへの指示に基づき、メモリに格納されている複数のビルドアップ種のうちから、該当するビルドアップヴィア種を選択するビルドアップヴィア種選択手段と、前記ビルドアップヴィア種選択手段で選択されたビルドアップヴィア種に対するパラメータの情報であって前記配線層選択手段により選択された配線層に該当する情報をメモリからコンピュータに読み込むパラメータ情報読み込み手段と、前記パラメータ情報読み込み手段で読み込まれたパラメータの情報に基づいて、前記信号ネット選択手段により選択された信号ネットに対する設計上のヴィア打ちおよび配線をコンピュータにより行うヴィア打ち・配線手段と、前記ヴィア打ち・配線手段によるヴィア打ちおよび配線により設計ルール上エラーが生じていないかどうかをコンピュータによりチェックし、設計ルール上エラーが生じている場合には前記ビルドアップヴィア種選択手段によるビルドアップヴィア種の選択に制御を戻す設計ルール上エラー有無判定手段と、設計対象の多層配線基板の全信号ネットの配線設計が完了したか否かを判定する設計完了判定手段と、を有する。
例えば、パラメータ情報読み込みステップは、選択したビルドアップヴィア種が用意しているパラメータのうち、必要な層のパラメータを読み込み、前記設計完了判定ステップは、読み込んだパラメータに基づいて、全信号ネットの配線設計が完了したか否かを判定する。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
(1) 第1の実施の形態
【0036】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板設計方法の処理手順を示す流れ図である。この処理は、パラメータ読み込みステップ101と、配線設計ステップ102とからなる。
【0037】
図2は、図1中のパラメータ読み込みステップ101の詳細な処理を示す流れ図である。この処理は、パラメータファイル読み込み開始ステップ201と、パラメータ情報メモリ格納ステップ202と、パラメータファイル終了判定ステップ203と、パラメータファイル読み込み終了ステップ204とからなる(パラメータファイル終了判定ステップ203およびパラメータファイル読み込み終了ステップ204によってパラメータファイル読み込み終了制御ステップが形成される)。
【0038】
図3は、図1中の配線設計ステップ102の詳細な処理を示す流れ図である。この処理は、信号ネット選択ステップ301と、配線層選択ステップ302と、ビルドアップヴィア種選択ステップ303と、パラメータ情報読み込みステップ304と、ヴィア打ち・配線ステップ305と、設計ルール上エラー有無判定ステップ306と、設計完了判定ステップ307とからなる。
【0039】
図4〜図6は、本実施の形態に係る多層配線基板設計方法で採用されるビルドアップヴィアのシフト方向に関する種類を説明するための図である。
【0040】
図4〜図6における多層配線基板において、B4層とB2層とを接続するビルドアップヴィアを設けたいときに、B2層に別の信号配線(信号配線B2Sとする)が存在したとする。
【0041】
B4層−B3層ヴィア(B4層とB3層との間を接続するヴィア)を設けた場合に、当該ヴィアの直下層であるB3層に設けられるボトムランドの位置に対し、N,S,W,およびEの4方向の何れかに(図4参照)、B3層−B2層ヴィアのトップランドを設けることができる。
【0042】
図5に示すように、仮にE方向に当該トップランド(トップランドB3Tとする)を設けた場合には、B2層のボトムランドと信号配線B2Sとが干渉してしまう。したがって、この場合には、図6に示すように、例えばW方向に当該トップランドB3Tを設けるべきである(N方向やS方向に当該トップランドB3Tを設けてもよい)。
【0043】
このように、本実施の形態では、ヴィアは当該ヴィアを打つ直下層におけるボトムランドから次の層間のヴィアのトップランドの存在する方向(「シフト方向」という)の如何により4種類に区別できる。
【0044】
ここで、このシフト方向は配線チャネルに整合を取った方が配線収容性を上げることができる。すなわち、信号配線チャネルが図4中のXY方向であれば、シフト方向は図4に示すN,S,W,およびEの4方向が妥当と考えられる(ただし、より一般的には、シフト方向は、複数種類の任意の方向を考えることができる)。
【0045】
図7は、本実施の形態に係る多層配線基板設計方法で採用されるパラメータの具体例を示す図である。
【0046】
パラメータ(ビルドアップヴィア種毎に定義されるパラメータ)においては、少なくとも、各層間のヴィアサイズと、各層のシフト方向(N,S,W,およびEの4方向が存在する(図4参照))と、各層のヴィアピッチ(図10参照)とが定義されている。
【0047】
ここで、図7を例としてパラメータの定義内容を具体的に説明する。
【0048】
図7に示すパラメータは、以下のa〜jに示す各行を有している(図7中のa〜jの符号は以下の説明の便宜上のためのものであり、パラメータ中の本来の情報ではない)。
【0049】
a.注釈行である。
【0050】
b.3行(cの行)目以降で定義しているビルドアップヴィア種の名称(識別情報)を示す行である。ここでは、この名称を「BUILDUP75−E」としている。
【0051】
c.「buildup」はヴィアを打つ(設定する)ことを示すコマンドのコマンド名である。この行のコマンドは、「VIA75」というヴィア(φ75μmのヴィア)をB4層−B3層間に打つことを指示している。
【0052】
d.「moveto」は各層におけるシフトを示すコマンドのコマンド名である。この行のコマンドは、上記のcの行のコマンドによってヴィアが打たれた地点から、E方向に+75μmだけ、「LINE75」の配線(線幅75μmの配線)でシフトすること(B4層から見た場合に、B3層でE方向に75μmシフトすること)を指示している。なお、+75の後の「0」は「N/S方向についてはシフトしないこと」を意味している。
【0053】
e.cと同様に、B3層−B2層間に「VIA75」というヴィアを打つことを意味している。
【0054】
f.dと同様に、B2層で、上記のeのヴィアの位置からE方向に−75μm(W方向に+75μm)だけシフトすることを意味している。
【0055】
g.cおよびeと同様に、B2層−B1層間に「VIA75」というヴィアを打つことを意味している。
【0056】
h.dおよびfと同様に、B1層で、上記のgのヴィアの位置からE方向に+75μmだけシフトすることを意味している。
【0057】
i.c,e,およびgと同様に、B1層−C1層間に「VIA75」というヴィアを打つことを意味している。
【0058】
j.C1層で、上記のiのヴィアの位置からE方向に−350μmだけ「LINE120」の配線でシフトすることを意味している。
【0059】
なお、このパラメータによって定義されるシフト方向は、B3層ではE方向であり、B2層ではW方向であり、B1層ではE方向である。ここで、最初の通過層であるB3層でのシフト方向で当該パラメータのシフト方向が識別される(したがって、このパラメータで定義されるビルドアップヴィア種の名称は「BUILDUP75−E」と「E」が付されている)。
【0060】
次に、図1〜図7を参照して、本実施の形態に係る多層配線基板設計方法の全体の動作について詳細に説明する。
【0061】
本実施の形態に係る多層配線基板設計方法の処理は、図1に示すように、設計対象の多層配線基板に関する各ビルドアップヴィア種の層毎のヴィアサイズ,シフト方向,およびヴィアピッチが定義されている各パラメータを読み込み当該各パラメータの情報(パラメータ値)をメモリに格納するパラメータ読み込みステップ101(パラメータを読み込む工程)と、パラメータ読み込みステップ101においてメモリに格納されたパラメータの情報と打ち始め層(ヴィアを打ち始める層)および到達層(ヴィアが最終的に到達する層)の指示とに基づきビルドアップヴィアを有する多層配線基板の配線設計を行う配線設計ステップ102(配線設計を行う工程)とからなる。
【0062】
これらの2つの工程(ステップ)は、詳細には、以下に説明するようになる。
【0063】
第1に、パラメータを読み込む工程における詳細な処理を、図2を用いて説明する。
【0064】
まず、各ビルドアップヴィア種について、各層間のヴィアサイズと、各層のシフト方向およびヴィアピッチとをあらかじめコンピュータシステムに定義しておくために、設計対象の多層配線基板に対するパラメータファイルの読み込みが開始され(ステップ201)、当該パラメータファイル内の各パラメータが順次読み込まれていく。
【0065】
パラメータは、先に述べたように、ビルドアップヴィア種毎に、各層(配線層)について(各層は配線層名により識別される)、ヴィアサイズ,シフト方向,およびヴィアピッチが定義されている形式である。
【0066】
次に、上記で読み込まれた各パラメータのビルドアップヴィア種をキーにして、層間毎のヴィアサイズ,層毎のシフト方向,および層毎のヴィアピッチ等を示すパラメータの情報(パラメータ値)が、メモリに格納される(ステップ202)。
【0067】
各パラメータについてステップ202の処理が終了する毎に、EOFが検出されたか否かがチェックされ、設計対象の多層配線基板に対するパラメータファイルが完了したか否かが判定される(ステップ203)。
【0068】
ステップ203で「EOFが検出された(パラメータファイルが完了した)」と判定された場合には、当該パラメータファイルの読み込み(取り込み)が終了する(ステップ204)。
【0069】
第2に、配線設計を行う工程における詳細な処理を、図3を用いて説明する。
【0070】
まず、設計者(ユーザ)の指示に基づき、設計対象の多層配線基板上の所望の信号ネットの選択が行われる(ステップ301)。
【0071】
ここで、「信号ネット」(シグナルネット)とは、電子部品間の接続情報を意味する。これに対して、「信号配線」とは、信号ネットに基づき実際に配線されているその配線(パターン)を意味している(信号ネットを実現する電子部品間の実際の配線である)。
【0072】
ビルドアップヴィアを設けたい場合には、設計者からの指示に基づき、打ち始め層と到達層とが指定される(ステップ302)。具体的には、表示装置上の画面において、当該打ち始め層および当該到達層が選択され、表示される。
【0073】
次に、設計者の指示により、通過層や到達層におけるヴィアの阻害要因がないか否かということや配線制約の考慮に基づき、ビルドアップヴィア種が選択される(ステップ303)。
【0074】
ここで、「阻害要因」とは、通過層や到達層に異ネット(他の信号ネット)の配線パターンが存在する場合や、異ネットのヴィアが存在する場合のことをいう(例えば、図5参照)。ステップ304の選択処理では、このような阻害要因を避けるようにビルドアップヴィア種が選択される。
【0075】
また、「配線制約」とは、主に配線長に起因する制約のことをいう。ステップ304の選択処理では、通過層や到達層で、配線長が遵守できなくなるようなビルドアップヴィア種を選択しないよう気を付けなくてはならない(例えば、目的方向と異なる方向にシフトすれば配線長は長くなる)。
【0076】
次に、ステップ303で選択されたビルドアップヴィア種およびステップ302で選択された打ち始め層と到達層とによって決まる各配線層をキーとして、メモリから、パラメータの情報(ヴィアサイズ,シフト方向,およびヴィアピッチ等)がメモリから読み出される(ステップ304)。
【0077】
続いて、ステップ304で読み込まれたパラメータの情報に基づいて、各層間のヴィアの設定(ヴィア打ち)および各層の配線が行われる(ステップ305)。
【0078】
ステップ305の処理が終了した場合には、コンピュータシステム側で、そのヴィア打ちおよび配線を行うことに起因して、到達層や通過層で異ネットとのスペーシング等の設計ルールに抵触しないかどうか(設計ルール上エラーが生じていないかどうか)がチェックされる(ステップ306)。
【0079】
ステップ306で「設計ルールに抵触する(設計ルール上エラーが生じている)」と判定された場合には、ステップ303に制御が戻され、ビルドアップヴィア種の選択がやり直される。
【0080】
一方、ステップ306で「設計ルールに抵触しない(設計ルール上エラーが生じていない)」と判定された場合には、設計対象の多層配線基板における全信号ネットの配線設計(結線)が完了したか否かのチェックが行われる(ステップ307)。
【0081】
ステップ307で「全信号ネットの配線設計が完了していない」と判定された場合には、ステップ301に制御が戻され、図3に示す一連の処理が繰り返される。
【0082】
一方、ステップ307で「全信号ネットの配線設計が完了した」と判定された場合には、処理が終了する。
【0083】
なお、「何層から何層までのビルドアップヴィアであるか」ということでビルドアップヴィア種が異なることはない。本実施の形態、ひいては本発明では、ヴィアを打ち始めたい層(打ち始め層)と到達させたい層(到達層)とを指定することであらかじめ定められているパラメータ中の必要な配線層の情報が読み出されることになる。
【0084】
例えば、B4層からB2層にビルドアップヴィアを打ちたい場合には、B4層とB2層とが打ち始め層および到達層として選択され、B4層からC1層まで定義されているビルドアップヴィア種のパラメータが選択された上で、B2層までヴィアが打たれて止まる。
【0085】
(2) 第1の実施の形態の変形/拡張形態
【0086】
上記の第1の実施の形態では、設計対象の多層配線基板としてビルドアップ基板を例としたが、本発明における設計対象の多層配線基板はこれに限られるものではない。
【0087】
他の設計対象の多層配線基板としては、例えば、ポリイミド薄膜基板(絶縁材料に感光性のポリイミド樹脂を使用し、この樹脂層にヴィアホールを形成し、フォトリソグラフィ,真空蒸着,またはスパッタリングおよびメッキ法を使用して配線層を形成し、かつこの一連の工程を繰り返して逐次絶縁層および配線層を形成する多層配線基板)が考えられる。
【0088】
(3) 第2の実施の形態
【0089】
図8は、本発明の第2の実施の形態の構成(コンピュータシステム構成)を示すブロック図である。
【0090】
このコンピュータシステム80は、コンピュータ81と、メモリ82と、表示装置83と、多層配線基板設計処理プログラム800とを含んで構成されている。
【0091】
図8を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に係る多層配線基板設計方法の処理を実行するための多層配線基板設計処理プログラム800として実現される。
【0092】
多層配線基板設計処理プログラム800は、コンピュータシステム80におけるコンピュータ81に読み込まれ、当該コンピュータ81に第1の実施の形態に係る多層配線基板設計方法の処理(図1〜図3参照)を実行させるように制御する。多層配線基板設計処理プログラム800の制御によるコンピュータシステム80の動作は、第1の実施の形態に係る多層配線基板設計方法の処理内容(動作)と全く同様になるので、その詳しい説明を割愛する。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、打ち始め層と到達層とを指定するだけで、当該両層およびその間の層(配線層)におけるビルドアップヴィアを自動的に発生させることを可能にすることにより、ビルドアップ基板のような「隣接層間のヴィアだけで接続される多層配線基板」の配線設計において、設計効率が高くなるという効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板設計方法の処理手順を示す流れ図である。
【図2】図1中のパラメータ読み込みステップの詳細な処理手順を示す流れ図である。
【図3】図1中の配線設計ステップの詳細な処理手順を示す流れ図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板設計方法で採用されるビルドアップヴィアのシフト方向の種類を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板設計方法で採用されるビルドアップヴィアのシフト方向の種類を説明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板設計方法で採用されるビルドアップヴィアのシフト方向に関する種類を説明するための図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板設計方法で採用されるパラメータの具体例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図9】ビルドアップ基板の具体例の構造を示す図である。
【図10】ビルドアップヴィアを説明するための図である。
【図11】スタックヴィアを説明するための図である。
【図12】ビルドアップヴィアを説明するための図である。
【図13】従来の多層配線基板設計方法における動作を説明するための図である。
【図14】従来の多層配線基板設計方法における動作を説明するための図である。
【図15】従来の多層配線基板設計方法における動作を説明するための図である。
【図16】従来の多層配線基板設計方法における動作を説明するための図である。
【図17】従来の多層配線基板設計方法における動作を説明するための図である。
【図18】従来の多層配線基板設計方法における動作を説明するための図である。
【図19】従来の多層配線基板設計方法における動作を説明するための図である。
【図20】従来の多層配線基板設計方法における動作を説明するための図である。
【図21】本発明の多層配線基板設計方法が従来技術と異なる点を説明するための図である。
【符号の説明】
80 コンピュータシステム
81 コンピュータ
82 メモリ
83 表示装置
101 パラメータ読み込みステップ
102 配線設計ステップ
201 パラメータファイル読み込み開始ステップ
202 パラメータ情報メモリ格納ステップ
203 パラメータファイル終了判定ステップ
204 パラメータファイル読み込み終了ステップ
301 信号ネット選択ステップ
302 配線層選択ステップ
303 ビルドアップヴィア種選択ステップ
304 パラメータ情報読み込みステップ
305 ヴィア打ち・配線ステップ
306 設計ルール上エラー有無判定ステップ
307 設計完了判定ステップ
800 多層配線基板設計処理プログラム

Claims (7)

  1. 隣接層間のみを接続するヴィアで配線設計が行われる多層配線基板の設計を行う多層配線基板設計方法において、
    ビルドアップヴィア種をキーとして、設計対象の多層配線基板に関する層毎のヴィアサイズ,シフト方向,およびヴィアピッチが定義されているパラメータを、複数のビルドアップヴィア種分読み込み、当該各パラメータの情報をコンピュータが有するメモリに格納するパラメータ読み込みステップと、
    前記パラメータ読み込みステップにおいてメモリに格納されたパラメータの情報と、打ち始め層および到達層のコンピュータへの指示とに基づき、ビルドアップヴィアを有する多層配線基板の配線設計をコンピュータにより行う配線設計ステップとを備え、
    前記配線設計ステップが、
    設計者からのコンピュータへの指示に基づき、信号ネットを選択する信号ネット選択ステップと、
    設計者からのコンピュータへの打ち始め層および到達層の指示に基づき、配線層をコンピュータが選択する配線層選択ステップと、
    設計者からのコンピュータへの指示に基づき、メモリに格納されている複数のビルドアップ種のうちから、該当するビルドアップヴィア種を選択するビルドアップヴィア種選択ステップと、
    前記ビルドアップヴィア種選択ステップで選択されたビルドアップヴィア種毎に、各配線層について定義される形式のパラメータの情報であって、前記パラメータの情報の中で前記配線層選択ステップで選択された配線層に必要なパラメータ情報をメモリからコンピュータに読み込むパラメータ情報読み込みステップと、
    前記パラメータ情報読み込みステップで読み込まれたパラメータの情報に基づいて、前記信号ネット選択ステップで選択された信号ネットに対する設計上のヴィア打ちおよび配線をコンピュータにより行うヴィア打ち・配線ステップと、
    前記ヴィア打ち・配線ステップによるヴィア打ちおよび配線により設計ルール上エラーが生じていないかどうかをコンピュータによりチェックし、設計ルール上エラーが生じている場合にはコンピュータ上で前記ビルドアップヴィア種選択ステップに制御を戻す設計ルール上エラー有無判定ステップと、
    設計対象の多層配線基板の全信号ネットの配線設計が完了したか否かを判定する設計完了判定ステップとを有する、
    ことを特徴とする多層配線基板設計方法。
  2. パラメータ読み込みステップが、設計対象の多層配線基板に関する各ビルドアップヴィア種毎に、各配線層について定義される形式のパラメータを格納するパラメータファイルの読み込みを開始するパラメータファイル読み込み開始ステップと、
    前記パラメータファイル読み込み開始ステップで読み込みが開始されたパラメータファイル中のビルドアップヴィア種毎の各パラメータの情報をメモリに格納するパラメータ情報メモリ格納ステップと、
    前記パラメータ情報メモリ格納ステップによる処理が終了する毎に、パラメータファイルのEOFをチェックし、
    パラメータファイルの読み込みの終了を判定・制御するパラメータファイル読み込み終了制御ステップとからなることを特徴とする請求項1記載の多層配線基板設計方法。
  3. 前記パラメータ情報読み込みステップは、選択したビルドアップヴィア種が用意しているパラメータのうち、必要な層のパラメータを読み込み、
    前記設計完了判定ステップは、読み込んだパラメータに基づいて、全信号ネットの配線
    設計が完了したか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の多層配線基板設計方法。
  4. 多層配線基板がビルドアップ基板であることを特徴とする請求項1,請求項2,または請求項3に記載の多層配線基板設計方法。
  5. 隣接層間のみを接続するヴィアで配線設計が行われる多層配線基板の設計を行う多層配線基板設計装置において、
    ビルドアップヴィア種をキーとして、設計対象の多層配線基板に関する層毎のヴィアサイズ,シフト方向,およびヴィアピッチが定義されているパラメータを、複数のビルトアップヴィア種分読み込み、当該各パラメータの情報をメモリに格納するパラメータ読み込み手段と、
    前記パラメータ読み込み手段によりメモリに格納されたパラメータの情報と、
    打ち始め層および到達層の指示とに基づき、ビルドアップヴィアを有する多層配線基板の配線設計を行う配線設計手段とを備え、
    配線設計手段が、
    設計者からの指示に基づき、信号ネットを選択する信号ネット選択手段と、
    設計者からのコンピュータへの打ち始め層および到達層の指示に基づき、配線層をコンピュータが選択する配線層選択手段と、
    設計者からのコンピュータへの指示に基づき、メモリに格納されている複数のビルドアップ種のうちから、該当するビルドアップヴィア種を選択するビルドアップヴィア種選択手段と、
    前記ビルドアップヴィア種選択手段で選択されたビルドアップヴィア種毎に、各配線層について定義される形式のパラメータの情報であって、前記パラメータ情報の中で前記配線層選択手段により選択された配線層に必要なパラメータ情報をメモリからコンピュータに読み込むパラメータ情報読み込み手段と、
    前記パラメータ情報読み込み手段で読み込まれたパラメータの情報に基づいて、前記信号ネット選択手段により選択された信号ネットに対する設計上のヴィア打ちおよび配線をコンピュータにより行うヴィア打ち・配線手段と、
    前記ヴィア打ち・配線手段によるヴィア打ちおよび配線により設計ルール上エラーが生じていないかどうかをコンピュータによりチェックし、設計ルール上エラーが生じている場合には前記ビルドアップヴィア種選択手段によるビルドアップヴィア種の選択に制御を戻す設計ルール上エラー有無判定手段と、
    設計対象の多層配線基板の全信号ネットの配線設計が完了したか否かを判定する設計完了判定手段とを有することを特徴とする多層配線基板設計装置。
  6. 隣接層間のみを接続するヴィアで配線設計が行われる多層配線基板の設計を行う多層配線基板設計方法の処理を実行するコンピュータに、
    ビルドアップヴィア種をキーとして、設計対象の多層配線基板に関する層毎のヴィアサイズ,シフト方向,およびヴィアピッチが定義されているパラメータを、複数のビルトアップヴィア種分読み込み、当該各パラメータの情報をメモリに格納するパラメータ読み込みステップ、
    設計者からの指示に基づき、信号ネットを選択する信号ネット選択ステップと、設計者からの打ち始め層および到達層の指示に基づき、配線層をコンピュータが選択する配線層選択ステップと、設計者からの指示に基づき、メモリに格納されている複数のビルドアップ種のうちから、該当するビルドアップヴィア種を選択するビルドアップヴィア種選択ステップ、
    前記ビルドアップヴィア種選択ステップで選択されたビルドアップヴィア種毎に、各配線層について定義される形式のパラメータの情報であって、前記パラメータの情報の中で前記配線層選択ステップで選択された配線層に必要なパラメータ情報をメモリからコンピュータに読み込むパラメータ情報読み込みステップと、前記パラメータ情報読み込みステップで読み込まれたパラメータの情報に基づいて、前記信号ネット選択ステップで選択された信号ネットに対する設計上のヴィア打ちおよび配線を行うヴィア打ち・配線ステップと、前記ヴィア打ち・配線ステップによるヴィア打ちおよび配線により設計ルール上エラーが生じていないかどうかをチェックし、設計ルール上エラーが生じている場合には前記ビルドアップヴィア種選択ステップに制御を戻す設計ルール上エラー有無判定ステップと、設計対象の多層配線基板の全信号ネットの配線設計が完了したか否かを判定する設計完了判定ステップ、を備える配線設計ステップ、
    を実行させるためのプログラム。
  7. 前記パラメータ情報読み込みステップは、選択したビルドアップヴィア種が用意しているパラメータのうち、必要な層のパラメータを読み込み、
    前記設計完了判定ステップは、読み込んだパラメータに基づいて、全信号ネットの配線設計が完了したか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
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