JP3772104B2 - 皮膚状態測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧品販売員等が顧客に対して皮膚状態評価を行う際に用いる皮膚状態測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、化粧品販売では、専門の販売員が、店頭あるいは訪問販売先で、化粧品メーカーから配布された化粧品販売促進用シートに基づいて顧客に化粧品の売り込みを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各メーカーが多種多様の化粧品を販売し、各メーカーがそれぞれ近似した販売促進をしている現状では、化粧品自体の独自性よりも、顧客に信頼されいかに好ましい印象を与えることができるかが顧客の購買力を引き出す大きなポイントとなる。そこで、最近では、専用の測定機器を用いて顧客の皮膚状態を測定し、その測定結果に基づいてその人の肌に合うと思われる化粧品をアドバイスすることが行われている。
【0004】
しかし、従来の測定機器による皮膚状態の測定では、通常、その測定結果が数値として表示されるだけであるため、販売員(カウンセラー)が、手元にある基準値(良好な皮膚状態を基準とする測定値)と対比しながら、いちいち顧客の皮膚状態を評価しなければならず、そのやりとりを、顧客が煩わしく感じる場合がある。また、最近は、測定機器に接続されたモニター画面において、線グラフ等で、測定結果と基準値とを並べて表示するよう設定したものもあるが、顧客の年代や測定時の環境条件等に応じて、きめ細かく評価できるよう設定されていないため、やはり販売員が口頭でいろいろとフォローせざるを得ず、評価に時間がかかるという問題は改善されていないのが実情である。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、皮膚の状態を、短時間で要領よく測定することができる、優れた皮膚状態測定装置の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、皮膚状態を測定して評価するのに用いられる装置であって、測定部と、測定データ処理部と、測定結果表示部とを備え、年代別モニター群の皮膚状態をそれぞれ測定して得られた年代別基準値と、その年代別基準値と測定時の環境温度の関係式とが、上記測定データ処理部に記憶されており、被測定者の皮膚状態を測定する際、上記測定装置に被測定者の年代と、測定時の環境温度を入力することにより、上記測定装置の測定結果表示部に、上記被測定者の測定結果が、その被測定者の年代に対応した年代別基準値(環境温度によって修正されたもの)からの偏りとして視覚的に表示されるようになっている皮膚状態測定装置を第1の要旨とする。
【0007】
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記測定装置に、環境温度を常時計測する温度センサが設けられており、被測定者の皮膚状態を測定する際の環境温度が、その都度、測定データ処理部に自動的に入力されるようになっている皮膚状態測定装置を第の要旨とする。
【0008】
そして、本発明は、これらのなかでも、特に、測定具として、皮脂量測定手段、水分量測定手段、皮膚温度測定手段、キメ測定手段、肌色測定手段、透明感測定手段、表皮の活性度測定手段および真皮の活性度測定手段の少なくとも一つの測定手段が設けられており、皮膚状態の評価項目として、皮脂量、水分量、皮膚温度、キメ、肌色、透明感、表皮の活性度、真皮の活性度の8項目の少なくとも一つの項目が評価できるようになっている皮膚状態測定装置を第の要旨とする。
【0009】
すなわち、本発明によれば、被測定者の皮膚状態の測定結果は、必ず、その被測定者の年代に対応する年代別基準値からの偏りとして、一目でわかるよう視覚化された状態で表示されるようになっている。しかも、その年代別基準値は、測定時に入力される環境温度によって、環境の影響を考慮した値に修正されるようになっている。したがって、被測定者である顧客は、いちいち販売員の説明を聞くまでもなく、即座に、自分の皮膚の状態を理解することができ、化粧品選択の目安にすることができる。一方、販売員も、上記測定結果の表示を見るだけで、即座に顧客の皮膚状態を評価することができるため、上記結果にもとづき、熟練した技術を要することなく、スキンケア方法や化粧品選択に関し、的確なアドバイスを行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
図1は、本発明の皮膚状態評価装置の一例を示している。この装置は、10インチの液晶カラーモニター4と、本体部5からなり、上記本体部5には、肌状態を測定する素肌センサ1と、皮脂量を測定するオイリーチェッカー2と、皮膚表面撮像用の拡大カメラ3とが、着脱自在に係合保持されるようになっている。
【0012】
上記素肌センサ1には、肌状態を客観的に測定するための、皮膚温度センサと水分量センサと皮膚弾力性センサが設けられており、上記本体部5には、拡大カメラ3で撮像される画像情報を処理するとともに、素肌センサ1,オイリーチェッカー2から入力される測定情報を処理するための測定データ処理部が設けられている。
【0013】
つぎに、装置の細部について詳しく説明する。
【0014】
まず、素肌センサ1は、図2(a)に示すように、先端部がやや傾斜した形状のプラスチック製のケーシング7を備え、その傾斜部根元部分の内側に、皮膚温度センサと水分量センサを作動させるためのオン・オフスイッチ8が設けられている。また、傾斜部根元部分の外側には、弾力性センサを作動させるためのオン・オフスイッチ9が設けられている。
【0015】
そして、上記素肌センサ1の傾斜部先端面には、図2(a)のA−A′矢視図である同図(b)に示すように、皮膚温度センサ10と、水分量センサ11と、弾力性センサ12とが、並べて設けられている。
【0016】
上記皮膚温度センサ10は、その縦断面図である図3(a)に示すように、ケーシング7内に、スリーブ13を介して、皮膚に対し非接触式となるよう取り付けられている。そして、この皮膚温度センサ10には、サーモパイル(赤外放射温度計)が内蔵されており、皮膚温度を電気信号として取り出すことにより、皮膚温度が測定できるようになっている。
【0017】
また、上記水分量センサ11は、その縦断面図である図3(b)に示すように、ケーシング7内に、スリーブ14を介して、皮膚に対し押し付け付勢できるよう弾力的に取り付けられている。そして、その先端面11aの中心部が導電体部に形成されており、周囲が絶縁体部に形成されている。また、段差が設けられた外側部11bが導電体部に形成されている。そして、上記先端面11aおよび外側部11bを皮膚表面に押圧して、皮膚表面に存在する水分を介して上記突出した絶縁体部を通電すると、直流回路が形成されるため、その電気抵抗値の変化を電気信号として取り出すことにより、皮膚表面水分量が測定できるようになっている。
【0018】
さらに、上記弾力性センサ12は、その縦断面図である図3(c)に示すように、スリーブ15を介して、ケーシング7に一体的に取り付けられている。この先端中央には、内側で弾力的に保持される突出ピン12aが設けられており、この突出ピン12aで皮膚を押圧すると、突出ピン12a先端の振動数の変化から、皮膚の弾力性が測定できるようになっている。
【0019】
一方、本体部5(図1に戻る)に係合保持された状態において、上記素肌センサ1の隣に配備されるオイリーチェッカー2は、図4(a),(b)に示すように、持ちやすいよう左右両面が部分的に平たく面取りされた形状のケーシング20と、その先端に、弾力的に保持される先端部21とを備えている。上記先端部21の先端面21aには、金属製の皮脂付着板が設けられており、被測定者の皮脂をこの付着板に付着させて本体部5に設けた皮脂測定ホルダーに挿入し、上記ホルダー内に設けられた赤外線検出手段によってその反射量を検知することにより、皮膚表面の皮脂量を、電流の量として測定することができるようになっている。
【0020】
また、本体部5(図1に戻る)に係合保持された状態において、上記オイリーチェッカー2の向かって右側に配備される拡大カメラ3は、図5に示すように、前述の素肌センサ1と同様、先端部がやや傾斜した形状のプラスチック製のケーシング31を備えている。そして、上記ケーシング31の傾斜部根元部分の外側に、反射画像を撮像するためのオン・オフスイッチ32と、無反射画像を撮像するためのオン・オフスイッチ33が設けられている。
【0021】
すなわち、上記拡大カメラ3の内部は、円環状に配列されたランプが、光学系を囲んだ状態で設けられており(図示せず)、各ランプの下には、偏光特性が全く逆の2種類の偏光板P,P′が交互に並んだ状態で、ランプと同様、円環状に配列されており、その中心部に、偏光板Q(偏光特性が上記円環状に配列された偏光板のうちPと同一のもの)が設けられている。そして、ランプが、一つおきに点灯するようになっており、2種類のランプのグループが、前記2つのオン・オフスイッチ32,33によって、互い違いに点灯するようになっている。
【0022】
より詳しく説明すると、まず、反射画像用のオン・オフスイッチ32をオンにすると、ランプの第1グループが点灯し、皮膚表面に投射された光の反射光が、偏光板P→偏光板Qと通過して光学系に入る。このとき、偏光板Pと偏光板Qは、その偏光特性が同一であり、光の進行が妨げられることがないため、反射画像が得られる。これに対し、無反射画像用のオン・オフスイッチ33をオンにすると、ランプの第2グループが点灯し、光の反射光が、偏光板P′→偏光板Qへと進む。このとき、偏光板Qの偏光特性は偏光板P′と逆になっているため、反射光は遮断され、光学系に入らない。このため、得られる画像は無反射画像となる。
【0023】
上記のようにして得られた画像は、光学系を通して拡大され、さらにその上部に内蔵されているCCD回路によって解読されて電気信号に変換されるようになっている。そして、本体部5内に取り込まれて、液晶カラーモニター4のモニター画面4a(図1参照)に動画として映し出すことができるようになっている。また、所定の記憶スイッチを押すことにより、その映し出されている動画を静止画像にして、詳細に観察することができる。さらに、モニター画面4aを複数に分割して、いろいろな部位の拡大画像を同時に映して観察したり、予め本体部5内にデータとして記憶されている標準画像を呼び出して対比して観察したりすることができる。
【0024】
なお、上記拡大カメラ3によって得られる反射画像によれば、皮膚表面の色は見にくいが、皮膚の微妙な凹凸が鮮明に区別されるため、肌のきめ細かさ等を観察するのに有効である。一方、上記無反射画像によれば、皮膚表面の凹凸による陰影は映らず、皮膚表面から若干内側に入った部分が見えるため、毛細血管の分布状態や色素の沈着状態,毛根の状態等、皮膚内部の特性やしみ,そばかす等のトラブルを観察するのに有効である。
【0025】
さらに、この装置では、上記拡大カメラ3を用いて、皮膚表面の拡大画像を得る以外に、皮膚表面から採取した角質を観察して、表皮の活性度(この例では「表皮の力」という)を評価することができるようになっている。すなわち、拡大カメラ3を係合保持する凹部50には、図6に示すように、角質層採取シート60を斜めに保持するシート保持部61が形成されており、この部分に、被測定者の皮膚表面から角質を採取した角質層採取シート60を保持させることにより、その採取部を、上記凹部50に係合させた姿勢の拡大カメラ3で、撮像できるようになっている。なお、上記シート保持部61の向かって左側の端部は、凹部50の内壁面50aから一段奥まった内側に形成されており、内壁面50aとシート保持部61との間に形成される隙間62に、角質層採取シート60の片端部を差し込むことにより、角質層採取シート60の位置決め保持がなされるようになっている。
【0026】
上記角質層採取シート60は、図7に示すように、上下2枚の透明ポリエステルシート63,64を粘着剤層65を介して接合一体化したもので、上側のシート63の長手方向のやや片側に寄った位置に、円形の切欠部66が形成され、この切欠部66に、円形の離型片67が貼着されている。したがって、図8に示すように、上記角質層採取シート60から離型片67を剥がすと、離型片67側に粘着剤が付着することがなく、粘着剤層65の表面が、平坦かつ均一な状態で露出する。この粘着剤層65露出部(切欠部66)を、被測定者の測定しようとする部位(例えば頬,額等)に押圧して剥がすことにより、この部分に角質層を付着採取することができるようになっている。
【0027】
なお、この角質層採取シート60は、多数枚用意されており、一回の測定ごとに使い捨てられるようになっている。
【0028】
一方、本体部5の内側には、平面発光素子(エレクトロルミネッセンス)が設けられており(図示せず)、シート保持部61に保持された角質層採取シート60の採取部に向かって、内側から透過照明がなされるようになっている。
【0029】
したがって、角質層採取シート60に採取された角質層の観察は、前記拡大カメラ3に内蔵されたランプからの照明を利用する反射モードと、上記本体部5に内蔵された平面発光素子からの照明を利用する透過モードの2通りのモードを選択して行うことができる。
【0030】
なお、上記反射モードによって得られる反射画像によれば、採取された角質層の微妙な凹凸が鮮明に区別され、その陰影が白黒の濃淡によって表示されるため、角質細胞量の多い少ないを評価するのに有効である。一方、透過モードによって得られる透過画像によれば、採取された角質層のうち均一に角質層が分布する部分が青色に表示され、部分的に厚い部分が黒く表示されるため、角質層の均一性を評価するのに有効である。
【0031】
一方、この装置の本体部5に設けられた測定データ処理部では、各測定具(素肌センサ1、オイリーチェッカー2、拡大カメラ3)による測定結果を自動的に処理して、被測定者の皮膚の状態を一目でわかりやすいグラフ図等として、液晶カラーモニター4のモニター画面4a(図1参照)に表示するよう設定されている。
【0032】
なお、各測定結果から皮膚状態を判断する項目として、「肌コンディション 皮脂量・水分量・皮膚温」、「肌拡大 表面/内部」、「キメ」、「肌色」、「透明感」、「表皮の力」、「真皮の力」の7項目が設定されており、上記モニター画面4aにおいて、まずはじめに、図9に示すようなメニュー画面が表示されるようになっている。そこで、この画面に表示された各項目のいずれかを被測定者もしくは担当員(化粧品販売員、カウンセラー、エステティシャン等)が選択すると、用いる測定具とその測定方法について、画面もしくは音声で指示が与えられる。これにしたがって測定を行うことにより、測定結果が、上記本体部5のデータ処理部で自動的に行われ、モニター画面4aに、グラフ図等の結果が表示されるようになっている。
【0033】
まず、上記メニュー画面の「肌コンディション」の項目を選択すると、素肌センサ1を頬に当てて皮膚温度と水分量を測定し、オイリーチェッカー2を額中央に当てて皮脂量を測定するよう指示が与えられるようになっている。そして、皮膚温度、水分量、皮脂量の測定結果から、図10に示すように、被測定者の肌コンディションが一目でわかるようなグラフ図69が、モニター画面4a(図1参照)に表示されるようになっている。
【0034】
このグラフ図69は、皮脂量を縦軸にとり、水分量を横軸にとって、予め収集したデータに基づいて皮膚状態を4つの典型例に区分して示したものがベースとなっており、皮脂量も水分量も基準値より少ない領域が乾燥肌(象徴記号「D」)、皮脂量も水分量も基準値より多い領域が脂性肌(象徴記号「O」)、皮脂量が多く水分量が少ない領域が脂性乾燥肌(象徴記号「OD」)、皮脂量が少なく水分量が多い領域が普通肌(象徴記号「N」)として示されている。70,71は各基準値を示すラインである。そして、被測定者の測定結果から両者の交点に所定のマーク72が付されており、被測定者の肌タイプが一目でわかるようになっている。
【0035】
そして、上記グラフ図69の下には、皮膚温度についての棒グラフ73が表示されており、この棒グラフ73にも、基準値74と、測定値75が表示されている。
【0036】
なお、上記皮脂量や水分量の「基準値」は、年代によって変化する。そこで、この装置では、被測定者の年代を、「10代前半」、「10代後半」、「20代前半」、「20代後半」、「30代前半」、「30代後半」、「40代前半」、「40代後半」、「50代前半」、「50代後半」、「60代以上」の11の年代に分け、各年代約1000名のモニターによるデータから予め求められた年代別基準値を記憶させておき、被測定者の年代を入力することにより、被測定者の年代に対応した年代別基準値が「基準値」として上記グラフのライン70,71となるようグラフ作成処理をした上で、測定結果の表示がなされるようになっている。
【0037】
上記被測定者の年代の入力は、具体的な測定作業に入る前に、図9に示すメニュー画面を利用して行われる。すなわち、画面右上の、「入力」という文字が付されたハートマーク68を選択すると、画面が、年代入力画面に変わり、「10代前半」、「10代後半」、「20代前半」、「20代後半」、「30代前半」、「30代後半」、「40代前半」、「40代後半」、「50代前半」、「50代後半」、「60代以上」の11の年代を示す文字が列挙される。そこで、該当する年代を選択することにより、被測定者の年代を入力することができる。年代入力後は、各測定結果の表示画面には、後述するように、被測定者の年代がいずれであるかを模式的に示す年代記号76(図10〜図17参照)が、必ず表示されるようになっている。
【0038】
そして、このようにして入力された被測定者の年代に基づいて求められる年代別基準値は、絶対的なものではなく、その測定時期の環境温度によっても左右される。そこで、この装置には、この装置が設置された場所の環境温度を常時計測する温度センサが内蔵されており、被測定者が皮膚状態を測定する際の環境温度が、本体部5内のデータ処理部に自動的に入力され、基準値として用いられる年代別基準値が、環境温度の影響を考慮した値に修正されるようになっている。
【0039】
したがって、被測定者の肌コンディションの結果を示す図10の画面において、グラフ図69の右上には、入力された被測定者の年代を示す年代記号(ハートの個数1つ:10代前半、1つ半:10代後半、2つ:20代前半……という記号であり、この図では、被測定者が40代前半であることを示している)76と、環境温度を示す枠77が設けられている。また、その下には、皮脂量と水分量と皮膚温度を示す枠78〜80がそれぞれ設けられており、実際の測定値から換算された指数が数値で示されるようになっている。
【0040】
また、上記皮脂量と水分量と皮膚温度の測定結果は、図11に示すような棒グラフ81としても表示できるようになっている。この棒グラフ81には、それぞれの年代平均も示されるようになっている。そして、図10に示す場合と同様、その右側には、年代記号76と各数値が表示されるようになっている。
【0041】
つぎに、メニュー画面(図9参照)の「キメ」を選択すると、拡大カメラ3を頬に当てて反射画像で皮膚表面を見るよう指示が与えられるようになっている。そして、得られる画像情報から、陰影として映る凹凸、毛穴の状態等が数値的に処理され、図12に示すように、被測定者の肌のキメが一目でわかるようなグラフ図82が、モニター画面4a(図1参照)に表示されるようになっている。
【0042】
このグラフ図82は、キメの形を数値化した指数を縦軸にとり、毛穴の状態を数値化した指数を横軸にとって、予め収集したデータに基づいて皮膚状態を4つの典型例に区分して示したものがベースとなっており、グラフ面が、これらの基準値を示すライン83,84によって、a〜dの4つの領域に区分されるようになっている。そして、被測定者の測定結果から両者の交点に所定のマーク85が付されており、被測定者のキメの状態が一目でわかるようになっている。なお、上記グラフ図82における基準値も、図10のグラフ図69と同様、環境温度によって修正された年代別基準値が用いられている。
【0043】
そして、上記グラフ図82の右上にも、被測定者の年代を示す年代記号76と、環境温度を示す枠77が設けられている。また、その下には、キメの形の指数と毛穴の状態の指数を示す枠86,87がそれぞれ設けられており、その指数が数値で示されるようになっている。なお、キメの測定と評価は、キメの大きさの均一性とキメの大きさを指標としてなされる場合もある。
【0044】
つぎに、メニュー画面(図9参照)の「肌色」を選択すると、拡大カメラ3を頬に当てて無反射画像で皮膚表面を見るよう指示が与えられるようになっている。そして、得られる画像情報から、肌色の明度と色相に関する情報が数値的に処理され、図13に示すように、被測定者の肌色が一目でわかるようなグラフ図90が、モニター画面4a(図1参照)に表示されるようになっている。
【0045】
このグラフ図90は、明度に基づく指数を縦軸にとり、色相に基づく指数を横軸にとって、予め収集したデータに基づいて肌色を4つの典型例に区分して示したものがベースとなっており、グラフ面が、これらの基準値を示すライン91,92によって、a〜dの4つの領域に区分されるようになっている。そして、被測定者の測定結果から両者の交点に所定のマーク93が付されており、被測定者の肌色が一目でわかるようになっている。なお、このグラフ図90における基準値も、環境温度によって修正された年代別基準値が用いられている。
【0046】
そして、上記グラフ図90の右上に、被測定者の年代を示す年代記号76と、環境温度を示す枠77が設けられている。また、その下には、明度の指数と色相の指数を示す枠94,95がそれぞれ設けられており、各指数が数値で示されるようになっている。
【0047】
つぎに、メニュー画面(図9参照)の「透明感」を選択すると、拡大カメラ3を頬に当てて無反射画像で皮膚表面を見るよう指示が与えられるようになっている。そして、得られる画像情報から、肌の透明感の指標となるメラニンと血色に関する情報が数値的に処理され、図14に示すように、被測定者の肌の透明感が一目でわかるようなグラフ図96が、モニター画面4a(図1参照)に表示されるようになっている。
【0048】
このグラフ図96は、メラニンに基づく指数を縦軸にとり、血色に基づく指数を横軸にとって、予め収集したデータに基づいて肌の透明感を4つの典型例に区分して示したものがベースとなっており、グラフ面が、これらの基準値を示すライン97,98によって、a〜dの4つの領域に区分されるようになっている。そして、被測定者の測定結果から両者の交点に所定のマーク99が付されており、被測定者の肌の透明感が一目でわかるようになっている。なお、このグラフ図99における基準値も、環境温度によって修正された年代別基準値が用いられている。
【0049】
そして、上記グラフ図99の右上に、被測定者の年代を示す年代記号76と、環境温度を示す枠77が設けられている。また、その下には、メラニンの指数と血色の指数を示す枠100,101がそれぞれ設けられており、各指数が数値で示されるようになっている。
【0050】
つぎに、メニュー画面(図9参照)の「表皮の力」を選択すると、角質層採取シート60を頬に当てて角質層を採取し、本体部5のシート保持部61(図6参照)に装着して透過画像で見るよう指示が与えられるようになっている。そして、得られる画像情報から、表皮の力の指標となる落屑分布状態と落屑量に関する情報が数値的に処理され、図15に示すように、被測定者の表皮の力が一目でわかるようなグラフ図102が、モニター画面4a(図1参照)に表示されるようになっている。
【0051】
このグラフ図102は、落屑分布状態を示す指数を縦軸にとり、落屑量を示す指数を横軸にとって、予め収集したデータに基づいて表皮の力を4つの典型例に区分して示したものがベースとなっており、グラフ面が、これらの基準値を示すライン103,104によって、a〜dの4つの領域に区分されるようになっている。そして、被測定者の測定結果から両者の交点に所定のマーク105が付されており、被測定者の表皮の力が一目でわかるようになっている。なお、このグラフ図102における基準値も、環境温度によって修正された年代別基準値が用いられている。
【0052】
そして、上記グラフ図102の右上に、被測定者の年代を示す年代記号76と、環境温度を示す枠77が設けられている。また、その下には、落屑分布指数と落屑量指数を示す枠106,107がそれぞれ設けられており、各指数が数値で示されるようになっている。
【0053】
つぎに、メニュー画面(図9参照)の「真皮の力」を選択すると、素肌センサ1を頬に当てて皮膚温度と弾力性を測定するよう指示が与えられるようになっている。そして、その測定結果から、真皮の力の指標となる皮膚のハリ・弾力と血行に関する情報が数値的に処理され、図16に示すように、被測定者の真皮の力が一目でわかるようなグラフ図108が、モニター画面4a(図1参照)に表示されるようになっている。
【0054】
このグラフ図108は、皮膚のハリ・弾力を示す指数を縦軸にとり、血行を示す指数を横軸にとって、予め収集したデータに基づいて真皮の力を4つの典型例に区分して示したものがベースとなっており、グラフ面が、これらの基準値を示すライン109,110によって、a〜dの4つの領域に区分されるようになっている。そして、被測定者の測定結果から両者の交点に所定のマーク111が付されており、被測定者の真皮の力が一目でわかるようになっている。なお、このグラフ図108における基準値も、環境温度によって修正された年代別基準値が用いられている。
【0055】
そして、上記グラフ図108の右上に、被測定者の年代を示す年代記号76と、環境温度を示す枠77が設けられている。また、その下には、ハリ・弾力指数と血行指数を示す枠112,113がそれぞれ設けられており、各指数が数値で示されるようになっている。
【0056】
そして、上記一連の測定を終了した段階で、メニュー画面(図9参照)の「総合結果」を選択すると、図17に示すように、全測定結果が一目でわかるようにまとめられた画面が表示される。そして、この画面の上部に設けられた枠114内に、「BA 総合結果 問題あり」という総合的な結論115が表示されている。「BA」は、この装置の呼称である「ビューティアナライザー」の略称である。
【0057】
なお、画面の右上には、各測定結果の表示画面と同様、被測定者の年代を示す年代記号76と、環境温度を示す枠77が設けられている。
【0058】
また、図9のメニュー画面において、「肌拡大」の項目を選択すると、拡大カメラ3を用いて皮膚表面の拡大画像をモニター画面4aに映し、そのまま観察したり、すでに述べたように、画面を複数に分割して2種類以上の画像を表示させ、それらを対比観察することができるようになっている。
【0059】
さらに、上記の装置では、図9に示すメニュー画面とは別に、皮膚測定の意義について説明するための画面として、図18に示す画面が用意されている。この画面では、皮膚表面の角質層と、その下の表皮、真皮、皮下組織にいたる肌断面の模式的なイラスト120が示されており、各部分を、どのような因子を指標として測定し、測定によってどのような情報を得るかについての説明がなされている。
【0060】
すなわち、まず、皮膚の表面状態については、上記イラスト120における皮膚表面の上部に、拡大カメラ3による画像(反射/無反射)と、RGB画像(色情報をRGBで変換した画像)により、表面(凹凸・形態)と内部(色・模様)の情報、キメ、毛穴、肌色、透明感、色素沈着等に関する情報が得られる旨の説明がなされている。
【0061】
また、イラスト120の表皮上部から引き出される3つの吹き出し部には、上から順に、その部分の特性である「皮脂膜」、「角質層 バリア力」、「表皮 ターンオーバー」の文字が示されており、それぞれの右側に、測定の指標となる「皮脂量」、「水分量」、「落屑パターン」の文字が示されている。
【0062】
そして、イラスト120の真皮部分から引き出される2つの吹き出し部には、上から順に、その部分の特性である「毛細血管 血行」、「繊維芽細胞 コラーゲン・エラスチン ヒアルロン酸」の文字が示されており、それぞれの右側に、測定の指標となる「皮フ温」、「ハリ・弾力度」の文字が示されている。
【0063】
したがって、この画面をみれば、この装置による測定の意義を、一目で把握することができるようになっている。
【0064】
上記装置によれば、豊富なメニューの中から、必要な項目を選択して、簡単に、皮膚状態を測定することができるため、時間に余裕のない顧客に対しても、必要最小限の項目についての測定により、適正な皮膚状態の評価を行うことができる。そして、測定結果が、基準値に対する偏りとして一目でわかるグラフ図69等で表示されるため、いちいち担当員(化粧員販売員等)による説明をきかなくても、セルフ操作だけで、自分の皮膚状態を即座に理解することができる。しかも、上記基準値が、測定時の環境温度によって修正された年代別基準値であることから、自分の年代に応じた適正な評価を受けることができる。そして、担当員からすれば、上記装置を用いることにより、顧客の皮膚状態を、客観的かつ印象的に提示し、短時間で測定して評価することができるため、顧客に好印象を与えることができる。そして、この測定と評価の提示は、経験の浅い、未熟練の担当員であっても、同様に行うことができるため、社員教育の効率化という点においても利点が大きい。
【0065】
図19は、本発明の皮膚状態評価装置の他の例を示している。この装置は、基本的には、図1の装置と同一の構成を備えており、図1の装置と同一部分に同一符号を付けることにより、その説明を省略するが、以下に述べるいくつかの点において、図1の装置よりも改良されている。
【0066】
すなわち、まず、素肌センサ1において、図20に示すように、そのケーシング7の側面部に、液晶画面121が設けられており、測定データが、素肌センサ1自身に即座に表示されるようになっている。したがって、素肌センサ1の先端部を皮膚に押し当て、皮膚温度センサと水分量センサを作動させると、測定された皮膚温度の値122と水分量の値123とが、上記液晶画面121に即座に表示される。また、弾力性センサを作動させると、測定された弾力性の値124が、上記液晶画面121に即座に表示される。
【0067】
なお、上記素肌センサ1を本体部5の凹部6に係合させた状態で、本体部5側に設けられた転送ボタン137(図22参照)を押すと、上記3種類の測定値122〜124が、本体部5に接続された液晶カラーモニター4のモニター画面4aに表示されるようになっている。
【0068】
このように、液晶カラーモニター4とは別に、素肌センサ1自体に液晶画面121を設けると、本体部5から離れた場所で測定を行っても、いちいち本体部5のある場所まで戻ることなく、その場で測定結果を見ることができるため、本格的なカウンセリングに入る前の導入として、店頭や店内の適宜の場所で素肌センサ1によって手軽に測定を行い、その場で測定結果を見せて顧客の興味をそそることができる。
【0069】
また、図1の装置では、上記素肌センサ1における水分量センサ11(図2参照)の検知部分が、平面視略正方形状であるのに対し、この装置の水分量センサ11′は、図21に示すように、その平面視が円形になっている。これは、上記検知部分が円形の方が、皮膚に押圧した場合に違和感がないからである。それ以外の構造は、図1の装置と全く同一である。皮膚温度センサ10、弾力性センサ12は、図1の装置と全く同一である。
【0070】
さらに、この装置では、本体部5(図19に戻る)の上面手前側に、液晶カラーモニター4のモニター画面4aの操作を、ワンタッチで行うことのできる操作パネル130が設けられている。
【0071】
上記操作パネル130の詳細を図22に示す。すなわち、この操作パネル130の向かって左側には、モニター画面4a上のカーソルを移動させて項目を選択するのに用いる上下ボタン131と、項目の選択や測定値の確定に用いるOKボタン132が設けられている。
【0072】
ちなみに、この装置のメニュー画面は、図23に示すようになっており、上記上下ボタン131によってカーソル142を移動し、メニュー画面上のいずれかの項目を選択することができる。そして、上記OKボタン132を押すことにより、その項目の選択が確定する。なお、カーソル142は、項目ボタンの外周を囲う赤枠として表示される。また、このメニュー画面において、測定済の項目は、その項目ボタンの外周に青枠143が表示されるようになっており、測定がまだ終わっていない項目と、測定済の項目とが、一目で区別できるようになっている。
【0073】
また、上記操作パネル130(図22に戻る)において、上記OKボタン132の向かって右側には、画面状態に関係なくメニュー画面を表示させるメニューボタン133と、画面状態に関係なく肌コンディション画面を表示させる肌コンディションボタン134と、測定画面と拡大カメラ3の画像を切り替える画面切り替えボタン135とが設けられている。これらのボタン133〜135によれば、カウンセリングの途中で、参照したい別画面をワンタッチで即座に表示させることができ、便利である。
【0074】
さらに、上記画面切り替えボタン135の向かって右側には、拡大カメラ3の色や皮脂量測定で基準を設定するキャリブレーションボタン136が設けられている。このキャリブレーションボタン136は、測定時の光量や装置の状態によって読み取る色や皮脂量にばらつきが生じやすいことから、実際の測定に先立ち、基準状態を測定しておき、その基準測定値に基づいて、実際の測定データを適正に補正する、という機能を果たすものである。
【0075】
上記機能について、より具体的に述べると、まず、この装置には、角質層採取シート60(図19に戻る)とは別に、これと同一寸法の、肌色シートからなるカメラ基準板150(紙またはセラミック製)が用意されている。そして、この装置の本体部5を起動させた後、実際の測定に入る前に、拡大カメラ3を適正にセットした凹部50内のシート保持部61に、上記カメラ基準板150を装着し、その状態で、上記キャリブレーションボタン136を押す。これにより、自動的に拡大カメラ3が上記カメラ基準板150を撮像し、その測定データ(基準測定値)に基づいて、実際の色の測定データを、測定条件に左右されない適正な値に補正するプラグラムを作動させることができる。したがって、その日の天気等によって左右されやすい測定値に、より客観性をもたせることができる。また、オイリーチェッカー2についても、測定に先立って、オイリーチェッカー2の先端部を清浄に保った状態でキャリブレーションボタン136を押すことにより、皮脂量ゼロの状態を測定し、その測定データ(基準測定値)に基づいて、実際の皮脂量測定値を、適正に補正するプログラムを作動させることができる。
【0076】
また、上記キャリブレーションボタン136の向かって右側には、素肌センサ1の測定データを本体部5に転送する転送ボタン137が設けられている。この転送ボタン137については、すでに述べたように、素肌センサ1で測定された水分量、皮膚温度、弾力性の各測定データを、本体部5に転送する場合に用いるもので、素肌センサ1を凹部6に係合させた状態で、上記転送ボタン137を押すと、測定データが本体部5に転送され、液晶カラーモニター4のモニター画面4aに表示されるようになっている。
【0077】
さらに、上記転送ボタン137の向かって右側には、拡大カメラ3の表示を切り替える比較ボタン138と、測定データと拡大カメラ3の記憶画像を消去するクリアボタン139とが設けられている。上記比較ボタン138によれば、拡大カメラ3で撮像され本体部5で記憶された2種類の画像を、第1の画面と第2の画面のそれぞれで交互に表示したり、2分割された画面で直接対比させて表示する等の操作を行うことができる。なお、上記比較ボタン138の上には、2個一対の画面メモリランプ141が設けられており、第1の画面であるか第2の画面であるかの区別が、上記画面メモリランプ141の点灯する位置によって区別できるようになっている。そして、画面メモリランプ141を2つとも消灯した状態を選択すれば、画面が2分割された対比画面にすることができるようになっている。
【0078】
さらに、上記比較ボタン138の向かって右側には、全ての測定データと拡大カメラ3で得られた記憶画像とを消去するためのクリアボタン139が設けられている。これによれば、一連の皮膚測定やカウンセリングを行ったのち、被測定者(顧客)の目の前で、このクリアボタン139を押し、被測定者のデータが全て消失したことを提示することができるため、被測定者のプライバシーが守られていることをアピールすることができる。
【0079】
なお、OKボタン132の上には、本体部5の電源状態を表示するパワーランプ140が設けられており、本体部5の電源スイッチ145(図19参照)をオンにすると、このパワーランプ140が点灯するようになっている。また、図19において、146はACアダプターのコネクターである。
【0080】
さらに、この装置では、被測定者の年代を、「〜19歳」、「20〜24歳」、「25〜29歳」、「30〜34歳」、「35〜39歳」、「40〜44歳」、「45〜49歳」、「50〜54歳」、「55〜59歳」、「60〜64歳」、「65〜69歳」、「70〜74歳」、「75〜79歳」、「80歳〜」の14の年代に分けており、図1の装置(11の年代に区分)よりも、被測定者の年代に、よりきめ細かく対応ができるようになっている。
【0081】
なお、上記被測定者の年代設定は、図23に示すメニュー画面において、右上の「Age」の項目147を選択して、図24の画面を開き、操作パネル130の上下ボタン131によってカーソル142′を移動させ、該当する年代の項目に位置決めしてOKボタン132を押すことにより行われる。
【0082】
なお、本発明において、評価項目は、皮膚状態を評価するのに適した項目であれば、特に限定するものではなく、測定具も、その項目に応じて適宜用意することができる。なかでも、上記2つの例のように、皮脂量、水分量、皮膚温度、キメ、肌色、透明感、表皮の力(活性度)、真皮の力(活性度)の8項目について測定できるようにしておけば、きめ細かに皮膚状態評価を行うことができ、好ましい。そして、時間のない顧客に対しては、これらの項目の中から、顧客が気になる項目を2、3選んで測定するようにすれば、顧客のニーズに沿うことができる。
【0083】
そして、上記2つの例では、基準値として、被測定者の年代に対応した年代別基準値を自動的に選択し、さらにこれを、測定時の環境温度で修正した上で、測定結果の表示を行うようにしているが、本発明とは異なる他の例として、例えば、修正のための係数を、春・夏用と、秋・冬用の2段階で変更することができるよう設定しておき、測定時期によって、上記設定を切り替えるようにしたものをあげることができる
【0084】
さらに、測定結果の表示も、上記2つの例に限るものではないが、少なくとも年代別基準値からの偏りとして視覚的に表示したものでなければならない。その表示をみれば、必ずしも担当員と対話しなくても、顧客がセルフ操作で自分の皮膚の状態を一目で把握することができるからである。
【0085】
さらに、上記液晶カラーモニター4は、本体部5と別立てではなく、本体部5の奥側に一体的に取り付けるようにしてもよい。しかし、上記2つの例のように、別立てにする方が、店内の空間条件に応じて、液晶カラーモニター4と本体部5を適宜に配置することができ、好適である。
【0086】
また、本発明において、必ずしも液晶カラーモニター4を用いる必要はなく、CRTやTVカラーモニター等、各種の画像表示手段を用いることができる。
【0087】
【発明の効果】
以上のように、本発明の皮膚状態測定装置によれば、皮膚状態評価のために行う測定の測定結果が、基準値に対する偏りとして一目でわかるよう表示されるため、いちいち担当員(化粧員販売員等)による説明をきかなくても、装置をセルフ操作するだけで、自分の皮膚状態を即座に理解することができる。もちろん、担当員とやりとりすれば、より一層きめ細かなカウンセリングを受けることができる。
【0088】
しかも、上記基準値が、測定時に入力される環境温度によって、環境の影響を考慮した値に修正された年代別基準値であることから、自分の年代に応じた適正な評価を受けることができる。そして、担当員からすれば、上記装置を用いることにより、顧客の皮膚状態を、客観的かつ印象的に提示し、短時間で測定して評価することができるため、顧客に好印象を与えることができる。そして、この測定と評価の提示は、経験の浅い、未熟練の担当員であっても、同様に行うことができるため、社員教育の効率化という点においても利点が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す外観斜視図である。
【図2】 (a)は上記実施例に用いる素肌センサの正面図、(b)はそのA−A′矢視図である。
【図3】 (a)上記素肌センサに取り付けられた皮膚温度センサの説明図、(b)は同じく水分量センサの説明図、(c)は同じく弾力性センサの説明図である。
【図4】 (a)は上記実施例に用いるオイリーチェッカーの正面図、(b)はその側面図である。
【図5】 上記実施例に用いる拡大カメラの正面図である。
【図6】 上記拡大カメラを外した状態における本体部の部分的な斜視図である。
【図7】 角質層採取シートの断面図である。
【図8】 上記角質層採取シートの使用態様の説明図である。
【図9】 上記実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【図10】 上記実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【図11】 上記実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【図12】 上記実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【図13】 上記実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【図14】 上記実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【図15】 上記実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【図16】 上記実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【図17】 上記実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【図18】 上記実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【図19】 本発明の他の実施例を示す外観斜視図である。
【図20】 上記他の実施例に用いる素肌センサの正面図である。
【図21】 上記素肌センサに取り付けられた各センサの説明図である。
【図22】 上記他の実施例に用いる操作パネルの説明図である。
【図23】 上記他の実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【図24】 上記他の実施例のモニター画面の表示内容の一例である。
【符号の説明】
1 素肌センサ
2 オイリーチェッカー
3 拡大カメラ
4 液晶カラーモニター
5 本体部

Claims (3)

  1. 皮膚状態を測定して評価するのに用いられる装置であって、測定部と、測定データ処理部と、測定結果表示部とを備え、年代別モニター群の皮膚状態をそれぞれ測定して得られた年代別基準値と、その年代別基準値と測定時の環境温度の関係式とが、上記測定データ処理部に記憶されており、被測定者の皮膚状態を測定する際、上記測定装置に被測定者の年代と、測定時の環境温度を入力することにより、上記測定装置の測定結果表示部に、上記被測定者の測定結果が、その被測定者の年代に対応した年代別基準値(環境温度によって修正されたもの)からの偏りとして視覚的に表示されるようになっていることを特徴とする皮膚状態測定装置。
  2. 上記測定装置に、環境温度を常時計測する温度センサが設けられており、被測定者の皮膚状態を測定する際の環境温度が、その都度、測定データ処理部に自動的に入力されるようになっている請求項1記載の皮膚状態測定装置。
  3. 測定具として、皮脂量測定手段、水分量測定手段、皮膚温度測定手段、キメ測定手段、肌色測定手段、透明感測定手段、表皮の活性度測定手段および真皮の活性度測定手段の少なくとも一つの測定手段が設けられており、皮膚状態の評価項目として、皮脂量、水分量、皮膚温度、キメ、肌色、透明感、表皮の活性度、真皮の活性度の8項目の少なくとも一つの項目が評価できるようになっている請求項1または2に記載の皮膚状態測定装置。
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