JP5002134B2 - 肌特性マップ及び肌特性の表示方法 - Google Patents

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本発明は、肌特性マップ及び肌特性の表示方法に関する。さらに詳しくは、化粧料の選択のためのアドバイス又はカウンセリングのための最適な肌特性の表示方法に関する。
女性にとって、皮膚生理や皮膚表面形態等の肌特性に関する情報は、美しい仕上がりや化粧崩れを防ぐなどの化粧効果を発揮するために、化粧料を選択したり化粧の仕方の選ぶうえで、極めて重要な意味を持っている。そのために、肌特性を知るための様々な計測法や評価法が開発され、また、それらの情報を用いて化粧料の選択、化粧方法及び肌の手入れについてのカウンセリングやアドバイスが行われている。どのような情報を選択し、どのような表示するかによって、これらの女性にとって効果的であるかが全く異なることから、そのための各種技術が検討され開発されてきた。
このような技術として、例えば、特許文献1では肌状態の総合的なグラフ表示、特許文献2では肌表面形態の凹凸指標、特許文献3では表色系を用いた肌色表示、特許文献4では肌悩みなどによるアドバイス選択の表示、特許文献5では生まれた季節を指標とした肌特性の表示等が開示されている。
このような状況において、化粧料の選択、化粧方法及び肌の手入れのために、重要な肌特性の項目としては、皮膚生理の項目では皮脂量や水分量が重要であり、また皮膚表面形態の項目では、皮膚表面の皮丘皮溝の凹凸状態、毛穴やしわの状態が重要である。皮脂量については、皮脂量が皮脂分泌という機能特性であり、皮脂量の多寡によって肌のトラブルが起こりやすく、洗顔料、基礎化粧料及びベースメークアップ料の選択に注意を払うことが必要がある。一方、毛穴については、毛穴は皮脂分泌を行ってきた皮脂腺の皮膚表面における形態特性であり、毛穴の目立ち具合は、肌の大きな悩みとなり、ベースメークアップ料の選択が重要な課題となっている。このように皮脂量と毛穴の状態とは共に極めて重要にも拘わらず、この両者の関連性については、例えば、皮脂量が多い人では毛穴が大きいことや皮脂量は加齢と共にその分泌量が減少することなどは知られているが、それ以外には両者の関連性については全く知られていない状況である。即ち、皮脂量と毛穴の大きさとを年齢でカテゴリー化し、整理し表示することにより、その人の近傍にあるべき人の値との相対的な比較が出来るようになり、この様に、個人の測定値をコフォートの中の一構成要素として把握することにより、今後の変化の予測などがより的確に為されることも、より適切な処理のための化粧料が選択しうることも全く知られていなかった。
特開平11−028193号公報 特開2000−102522号公報 特開2001−025460号公報 特開2002−056281号広報 特開2002−058562号公報
本発明はこのような状況下で為されたものであり、化粧料の選択などのアドバイスやカウンセリングの分野において、皮脂量と毛穴の状態との関連性に基づいて、肌特性をより具体的に、且つ、正確に認識し、一般の人がアドバイスやカウンセリングを容易且つ的確に享受できるような、効果的な技術を提供することを課題とする。
このような状況を鑑みて、本発明者らは、化粧料の選択などのアドバイスやカウンセリングの分野において、皮脂量と毛穴の状態との関連性に基づいて、一般の人がアドバイスやカウンセリングを容易且つ的確に享受できるような、効果的な技術を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、皮脂量を示す軸と毛穴の大きさを示す軸とによって構成されるグラフ上において、皮脂量を示す値と毛穴の大きさを示す値によって決定される表示方法によって、現在の肌特性や化粧料の選択など認知してアドバイスやカウンセリングを一般の人が容易且つ的確に享受できることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)無作為に選択され、母集団の代表とされるパネラー集団から計測した皮脂量及び毛穴の大きさ若しくは形状を、皮脂量を示す軸及び毛穴の大きさ若しくは形状を示す軸の2軸によって構成される座標平面上にプロットし、かつ前記プロットをカテゴリー化された年齢ごとに外延を設定して表示する肌特性マップ。
(2)前記毛穴の大きさ若しくは形状を示す第1軸の値が、毛穴の面積の平均値又は毛穴の楕円率の平均値であることを特徴とする、(1)に記載の肌特性マップ。
(3)前記座標平面へのプロットにおいて、平面散布図としてプロットされることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の肌特性マップ。
(4)前記カテゴリー化された年齢ごとの代表的な外延において、前記カテゴリー化された年齢が年代であり、前記外延が、年代別に確率楕円として表示されることを特徴とする、(1)〜(3)何れかに記載の肌特性マップ。
(5)肌特性を鑑別すべき人について、皮脂量と毛穴の大きさ若しくは形状を計測し、年齢を質問により特定し、(1)〜(4)何れかに記載の肌特性マップにプロットすることを特徴とする、肌特性の表示方法。
(6)肌特性の表示が、同じカテゴリーの集団中に於ける相対位置として表示されることを特徴とする、(5)に記載の肌特性の表示方法。
(7)化粧料の選択のためのものであることを特徴とする、(5)又は(6)に記載の肌特性の表示方法。
本発明によれば、化粧料の選択などのアドバイスやカウンセリングの分野において、皮脂量を示すと毛穴の大きさを示す値によって決定される表示方法によって、現在の肌特性や化粧料の選択等を認知して、一般の人がアドバイスやカウンセリングを容易且つ的確に享受できるような、効果的な技術を提供することができる。
本発明は、年齢別及び/又は性別に、人の顔部位の皮脂量及び毛穴の状態を示す値を予め計測によって得ておき、皮脂量を示す軸と毛穴の大きさを示す軸との2軸で構成される座標表面上に、代表的なカテゴリー化された年齢ごとの、皮脂量を示す値と毛穴の大きさを示す値で決定される、プロットや確率楕円により、特性の外延をカテゴリー化された年齢毎に予めマップとして表示しておき、これに鑑別すべき人の測定値、特性をプロットし、かかる表示方法によって、現在の肌特性や化粧料の選択など認知させ、それによってアドバイスやカウンセリングを一般の人が容易且つ的確に享受できることを特徴とする。ここで「カテゴリー化」するとは、年齢を説明上都合の良い幾つかの段階に分けることであり、経年変化が当然とされる肌特性に於いては、年齢を昇順乃至は降順にある幅で切って、同じカテゴリーとすることなどが好ましく例示でき、例えば、年齢の十の位の数でカテゴリー化する「年代」などが特に好適に例示できる。「年代」の概念は広汎に流布されているので、説明上も鑑別されるべき人に受け入れられやすいので好ましい。又、予めマップを作成しておく方法としては、母集団、言い換えれば、これから鑑別を行おうとする全対象を代表するパネラーを、母集団より無作為にカテゴリー化された年齢毎にバラツキなくサンプリングし、その特性を母集団の特性と推定して、設定することが好ましい。鑑別を行う毎に、その測定値を代表集団に編入させれば、暫時推定確率を向上せしめることも出来る。この様に、母集団を代表すべきサンプル集団で予め計測を行って作成した肌特性マップを用いて、本発明の肌特性の鑑別及び表示は行われる。前記サンプル集団の好ましい例数は、カテゴリー化された年齢の1カテゴリーについて10〜30例が好ましい。この範囲にあれば、肌特性について言えば、再現性良いデータが取れるからである。以下、サンプル集団から肌特性マップを作る手技を概略説明する。
予め行った顔部位の計測方法としては、頬部に2*2平方cmの計測対象領域(図1参照)を設定し、洗顔後安静40分後に、皮脂及び毛穴画像の採取を行った。
皮脂採取は、頬部に市販されているあぶらとり紙(住友スリーエム(株))を置き、指で上から10回擦った後、200gの重しを載せたまま30秒間密着させ、あぶらとり紙を回収した。皮脂含有のあぶらとり紙より有機溶媒(メタノール/クロロフォルム=1)にて抽出した後、ガスクロマトグラフィにて見城らの方法(SCCJ,31(2),176,1997)に従って定量した。定量方法として、例えば、ガスクロマトグラフィ、液体クロマトグラフィ、薄層クロマトグラフィ、ペーパークロマトグラフィ、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)、リピッドメーター法、オスミウム酸濾紙法が例示できるが、定量性や処理の簡便性からガスクロマトグラフィやガスクロマトグラフ質量分析計が好ましい。
定量分析によって得られる皮脂量の種類としては、例えば総皮脂量、或いは代表的種類としてのトリグリセライド量が好ましい。皮脂量の単位としては、例えばガスクロマトグラフィ分析を行った場合はガスクロマトグラフィチャートのピーク面積を代用することもできるし、皮脂標準品の分析値から得ることができる重量換算値を用いても構わない。
毛穴画像は、イメージング装置を利用して頬部の計測対象領域より取り込み、画像解析ソフトウェアを利用して画像処理や統計処理を行い、毛穴の状態を示す値を得る。
イメージング装置としては、例えば、デジタル式マイクロスコープ、デジタルカメラ、アナログカメラ、スキャナー、ビデオカメラ等が例示でき、デジタル式マイクロスコープが好ましい。デジタル式のマイクロスコープを使用することで、コンピュータ上でデジタル画像データの処理を経て、毛穴の面積や面積の平均値、毛穴の形状を示す楕円率や楕円率の平均値を得ることができる。このようなデジタル式のマイクロスコープとしては、例えば、(株)モリテックスのコスメティック用CCDマイクロスコープ、(有)フォルテシモのUSBビデオマイクロスコープ、(株)キーエンスのデジタルマイクロスコープ等が例示できる。画像の撮影倍率は、毛穴の目立ちやすさに応じて変えることが好ましく、例えば、5〜30倍が好ましく例示できる。
画像解析ソフトウェアでは、画像の取り込みやフィルター処理、二値化処理、加工処理及び画像統計処理等の一般的な画像処理を、手動又は自動処理にて行うことができる。このようなソフトウェアとしては、例えば、三谷商事(株)のWinROOF(登録商標)、アドビシステムズ社のAdobePhotoShop、Scion CorporationのScion Image、マジカルアート(株)のMagicalIP(登録商標)、ナノシステム(株)のNanoHunter(登録商標)等が例示できる。
頬部の計測対象領域より画像を取り込み、画像解析ソフトウェアを利用して解析を行う処理工程を下記に示し、その処理工程による画像処理の1例を図2に示す。
(工程1)マイクロスコープにて、頬部の計測対象領域より30倍の画像を撮影する。
(工程2)画像解析ソフトウェアを用いカラー画像からグレースケール画像を作成する。
(工程3)FFT2%ハイパスフィルターを掛けて、低周波のノイズ成分を除去する。
(工程4)FFT20%ローパスフィルターを掛けて、高周波のノイズ成分を除去する。
(工程5)閾値を設定して二値化処理によって毛穴形状を抽出後、毛穴の面積、楕円率等を計算する。
画像解析ソフトウェアを用いて毛穴の画像解析を行って得られる指標として、個々の毛穴に関するデータと計測対象領域のすべての毛穴に関して統計処理されたデータとがある。個々の毛穴に関するデータとして、例えば、面積、形状、楕円率等が例示できる。ここでいう楕円率とは、楕円率=毛穴の形状に相応する楕円の長軸/短軸、によって定義したもので、真円からのずれ度合を表す。また、計測対象領域のすべての毛穴に関する統計処理されたデータとしては、面積の平均値、標準偏差及び変動係数、形状の分布、楕円率の平均値、標準偏差及び変動係数等が例示できる。これらの中では、個人の特性を表している計測対象領域の統計処理データの面積の平均値及び楕円率の平均値が好ましい。
毛穴の大きさを示す軸の値として、例えば、毛穴の面積の平均値及び毛穴の形状を示す楕円率の平均値が例示できる。本発明者らの検討によれば、毛穴の面積の平均値は、皮脂腺の機能が活発となる20代に大きく増加する特徴的パターンに対し、楕円率の平均値は、皮脂腺の活性が低下する40代以降に増加していく特徴的パターンを示す。楕円率の40代以降の増加は、皮脂腺機能の低下に伴って毛穴の形状がより真円から楕円に変形したり、楕円形状の毛穴の比率が増加するためである。この様な毛穴の形状のコフォート変化は毛穴の形状を説明因子として、肌特性ごとの化粧料の選択のアドバイスに反映させると有利であり、例えば、「楕円形状の毛穴を目立たなくする機能に優れた粉体を配合したベースメークアップ料をお勧めです」というアドバイスを提示することが好ましい例として例示できる。尚、ここでいうコフォートとはある条件で統一した集団のことを意味し、例えば、コフォート調査として分析疫学分野において行われる仮説検証型の追跡調査がある。
皮脂量を示す軸と毛穴の大きさを示す軸によって構成される座標平面に表示された肌特性マップにおいては、皮脂量及び毛穴の大きさによって決定されるプロットを、複数の被験者について表示された散布図を作成し、カテゴリー化された年齢毎に、具体的には、年代毎に確率楕円に置き換えてその外延を表示することが好ましく、これによって、年齢によって皮脂量や毛穴の大きさがどのように変化していくかが明瞭となり、言い換えればコフォートが経年的にどう変化するかが把握でき、洗顔料やベースメークアップ料の選択についてアドバイスする際、的確で分かりやすいことが期待される。例えば、その場で顧客の皮脂量や毛穴の大きさを測定し、本発明の表示方法と照会しながら、「皮脂量が多く毛穴も大きいので、洗浄作用の優れた洗顔料と、化粧崩れが起きにくく且つ毛穴が目立ちにくい光学的効果(ソフトフォーカス効果)を持つベースメーク料がお勧めです」や「将来的には皮脂量と毛穴はこの様になると思われますが、手入れをすることによりこうなります」等の、アドバイスが例示できる。
ここでいう確率楕円は、年代別に皮脂量及び毛穴の大きさという2変量による二次元正規分布の密度関数と相似である等確率楕円として定義されたものである。表示に用いる確率楕円の信頼限界の値の特段の制限はないが、信頼限界65〜99%が好ましく例示できるが、特に90〜95%の確率楕円が好ましい。これは、コフォートが確実に内包できるためである。
以下に実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定されないのは言うまでもない。
本発明の皮脂量を示す軸及び毛穴の大きさを示す軸との2軸によって構成される座標平面において、カテゴリー化された年齢別の毛穴面積と皮脂量の関係を示す確率楕円による肌特性マップの作成を検討した。
無作為に選抜した健常な女性被験者248名(10代〜50代)の頬部に2*2平方cmの計測対象領域(図1参照)を設定し、洗顔後安静40分後に、皮脂及び毛穴画像の採取を行った。
皮脂採取は、頬部に市販のあぶらとり紙によって吸着させた後、あぶらとり紙を回収した。次に、有機溶媒を用いて皮脂を抽出後、ガスクロマトグラフィを用いて定量し、ガスクロマトグラフィチャート紙のピーク面積を求めて皮脂量の代用とした。
毛穴画像は、(株)モリテックスのコスメティック用CCDマイクロスコープを利用して頬部の計測対象領域より30倍にて画像を取り込み、三谷商事(株)のWinROOF(登録商標)を利用して画像処理及び統計処理を行い、毛穴の面積値(単位μm)、楕円率(毛穴の楕円形状の長軸と短軸の比)等を得た。
248名の皮脂量と毛穴面積によって決定されるプロットを10才毎の年令で区分した年代別カテゴリーに分け、95%の確率楕円を求めた。図3に、皮脂量を示す横軸と毛穴の面積を示す縦軸との2軸によって構成されるグラフにおいて、皮脂量と毛穴面積との関係を示す年代別の確率楕円を表示した。
図3に示すように、10代から50代へと年代と共に確率楕円の傾きは大きくなり、相対位置がシフトする。30〜40代では、毛穴面積が大きい被験者においても皮脂産生量が低下する被験者の割合が多くなる一方、依然として皮脂産生量の多い被験者も多く、老化型と皮脂産生型の両方の毛穴パターンが混在している。また50代では、皮脂産生が低下し老化型毛穴パターンであること明らかになる。かような表示を行うことによって、例えば、50代の毛穴の目立った女性に対して、「洗顔料はソフトな洗顔作用のもので、楕円形の毛穴を目立たなくする機能に優れた粉体を配合したベースメークアップ料がお勧めです」というアドバイス等、一般の人に対して化粧料の選択、化粧方法及び肌の手入れ
についてのカウンセリングやアドバイスを容易且つ的確に享受できる効果的な技術を提供できることができる。
肌特性を鑑別すべき2名の女性(被験者A:25才、被験者B:24才)について皮脂量と毛穴の大きさを計測し、実施例1において作成した肌特性マップ上に☆にて表示した(図4参照)。図4より、被験者Aは、20代女性として皮脂量は平均的であるが、毛穴面積が極めて大きいという特徴を有しており、20代のカテゴリーから外れた特性が明示される。一方、被験者Bは、20代のカテゴリーを示す確率楕円の中心近くに位置する。かような肌特性マップを用いて、被験者A又はBに毛穴の面積や皮脂量の特性とそれに基づく洗顔料、基礎化粧料やメークアップ料の使用方法や選択についてアドバイス、例えば被験者Aに対しては、「楕円形の毛穴を目立たなくする機能に優れた粉体を配合したベースメークアップ料がお勧めです」等によって、容易且つ信頼性の高いサービスを提供できる。
実施例1において、皮脂量を示す横軸と毛穴の面積を示す縦軸との2軸によって構成される座標平面にいて、10代及び50代についての皮脂量と毛穴面積との関係のプロットの散布図とその95%の確率楕円とを同時表示した肌特性マップを図5に示す。
図5より、個々の被験者間のバラツキが明らかに示され、アドバイスやカウンセリングの場面において、その対象とする人の年代の肌特性を表示することで、より的確で効果的なアドバイスを提供できる。
実施例1において、毛穴の面積を示す縦軸を楕円率に置き換えて、年代別の95%の確率楕円で示した肌特性マップを図6に示す。図6を用いて、実施例1と同様に、一般の人に対して化粧料の選択、化粧方法及び肌の手入れについてのカウンセリングやアドバイスを容易且つ的確に享受できる効果的な技術を提供できることができる。
比較例
<比較例1>
実施例1において、皮脂量を示す横軸と毛穴の面積を示す縦軸との2軸によって構成されるグラフにおいて、皮脂量と毛穴の面積の関係を従来行われている散布図として図7に示した。また同様に、皮脂量を示す横軸と毛穴の形状の楕円率を示す縦軸との2軸によって構成されるグラフにおいて、皮脂量と毛穴形状の楕円率の関係を散布図として、図8に示した。
図7及び図8の表示から、年代的な情報は全く不明で、また、皮脂量と毛穴の面積や楕円率との関係についても意味ある情報は全く読み取ることができない。したがって、かような表示を行うことによって、一般の人に対して化粧料の選択、化粧方法及び肌の手入れについて、有効なカウンセリングやアドバイスをできず、容易且つ的確に享受できる効果的な技術を提供できないことが明らかである。
本発明によって、肌状態や化粧料の選択などのアドバイスやカウンセリングの分野において、皮脂量と毛穴の大きさを示す値によって決定される表示方法や肌特性マップを提供することができる。その結果、顧客と直接接する場所、例えば、デパートや店頭、更には顧客の家において、一般の人が肌特性や化粧料の選択などを認知して、アドバイスやカウンセリングを容易且つ的確に享受できるような効果的な技術を提供することができる。
顔部位の計測対象領域である2*2平方cmの頬部を示す図である 頬部より取り込んだ画像より毛穴の大きさを求める画像処理の1例を示す図である(図面代用写真)。 実施例1の結果で、本発明の年代別に皮脂量と毛穴面積との関係を確率楕円で表示した肌特性マップである。 実施例2の結果で、本発明の年代別に皮脂量と毛穴面積との関係を確率楕円で表示した肌特性マップにおいて、肌特性の鑑別を行った結果である。 実施例3の結果で、本発明のカテゴリー化された年齢(10代及び50代)における皮脂量と毛穴面積との関係を示す散布図と確率楕円を表示した図である。 実施例4の結果で、本発明の年代別に総皮脂量と毛穴の楕円率の関係を確率楕円で表示した図である。 比較例1の結果で、皮脂量と毛穴面積との関係を散布図で表示した図である。 比較例1の結果で、皮脂量と毛穴形状の楕円率との関係を散布図で表示した図である。

Claims (7)

  1. 無作為に選択され、母集団の代表とされるパネラー集団から計測した皮脂量及び毛穴の大きさ若しくは形状を、皮脂量を示す軸及び毛穴の大きさ若しくは形状を示す軸の2軸によって構成される座標平面上にプロットし、かつ前記プロットをカテゴリー化された年齢ごとに外延を設定して表示する肌特性マップ。
  2. 前記毛穴の大きさ若しくは形状を示す第1軸の値が、毛穴の面積の平均値又は毛穴の楕円率の平均値であることを特徴とする、請求項1に記載の肌特性マップ。
  3. 前記座標平面へのプロットにおいて、平面散布図としてプロットされることを特徴とする、請求項1又は2に記載の肌特性マップ。
  4. 前記カテゴリー化された年齢ごとの代表的な外延において、前記カテゴリー化された年齢が年代であり、前記外延が、年代別に確率楕円として表示されることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の肌特性マップ。
  5. 肌特性を鑑別すべき人について、皮脂量と毛穴の大きさ若しくは形状を計測し、年齢を質問により特定し、請求項1〜4何れか1項に記載の肌特性マップにプロットすることを特徴とする、肌特性の表示方法。
  6. 肌特性の表示が、同じカテゴリーの集団中に於ける相対位置として表示されることを特徴とする、請求項5に記載の肌特性の表示方法。
  7. 化粧料の選択のためのものであることを特徴とする、請求項5又は6に記載の肌特性の表示方法。
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