JPH1128193A - 肌状態の表示方法 - Google Patents

肌状態の表示方法

Info

Publication number
JPH1128193A
JPH1128193A JP18706297A JP18706297A JPH1128193A JP H1128193 A JPH1128193 A JP H1128193A JP 18706297 A JP18706297 A JP 18706297A JP 18706297 A JP18706297 A JP 18706297A JP H1128193 A JPH1128193 A JP H1128193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
measured value
condition
value
relating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18706297A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriko Inoue
紀子 井上
Shuichi Akasaki
秀一 赤崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP18706297A priority Critical patent/JPH1128193A/ja
Publication of JPH1128193A publication Critical patent/JPH1128193A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌の種々の特性の測定値に基づく肌状態の総
合的な評価を、一般人でも極めて容易に判断できるよう
にする。 【解決手段】 (1)肌の水分量の測定値等から算出さ
れる、角質層又は表皮に関する状態指数、(2)肌の脂
質存在量又は脂質分泌量の測定値等から算出される、毛
穴又は皮脂腺に関する状態指数、(3)肌の色調の測定
値等から算出される、肌色又はメラニンに関する状態指
数、及び(4)肌の弾力性の測定値等から算出される、
真皮又は老化に関する状態指数、の4種の状態指数から
選ばれる2つ以上の状態指数を変数として肌状態をグラ
フ化することにより肌状態を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、総合的な肌状態を
視覚的に極めて簡便に判断できるようにする肌状態の表
示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より肌状態を客観的に評価する場合
には、肌の特定の特性を測定し、その測定値に基づく特
定の特性についての評価を行うことがなされている。こ
こで、複数の特性を測定項目とした場合には、それぞれ
の特性について測定値を得、それぞれの特性ごとに測定
値に基づく評価が行われている。また、美容アドバイザ
ー等の専門家によって評価がなされる場合には、それぞ
れの測定値に基づく総合的な肌状態の評価も行われてい
る。
【0003】肌の個々の特性の測定方法については、よ
り簡便にあるいは高精度に測定するための方法が種々提
案されている。
【0004】例えば、肌のうるおいやかさつきは、表皮
あるいは角質層の水分含量と密接な関連を有しているの
で、表皮あるいは角質層の水分含量は、肌状態を評価す
る際に通常測定される項目の一つとなっている。そし
て、この水分含量は、表皮の水分含有濃度に応じて変化
する電導度等の電気的特性の測定により求められている
(コンダクタンス法、キャパシタンス法)(特開平7−
47056号公報、特公平4−45778号公報等)。
【0005】皮脂量も肌状態を評価する際の通常の測定
項目の一つであり、その測定方法としては、遠赤外光を
照射したときの反射光の強度により定量する方法(特開
平7−47056号、特開平5−60686公報等)等
が提案されている。
【0006】また、表面観察あるいは光学的測定によ
り、肌の表面形態(特開昭64−59145号公報、実
公平7−22655号公報等)、色調(特公平6−75
008号公報、特公平6−95996号公報、実公平7
−22655号公報等)、光沢や艶(特開平5−755
5号公報、特開平7−71945号公報)、微小循環系
の状態(特願平8−301277号明細書)、しわなど
の皮膚表面の3次元形状(特開平8−145639号公
報)等を測定する方法が提案されている。さらに、肌の
代謝活性と密接な血流を、レーザードップラー方式によ
り測定する方法(特開平8−182658号公報)など
も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように肌の特性
の測定方法については、種々の特性について種々の測定
方法が提案されている。しかしながら、一般人にとっ
て、肌の種々の特性について測定値を得ても、それらを
総合的に評価することは困難であり、通常、種々の特性
の測定値は、単に数値の羅列としか認識されない。その
ため、種々の特性についての測定値に基づく肌状態の総
合的な評価は、専門家の経験的な判断に委ねられてい
る。そこで、このような肌状態の総合的な評価を、一般
人でも手軽に行えるようにする新たな手法が求められて
いた。
【0008】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、肌の種々の特性についての
測定値に基づく肌状態の総合的な評価を、一般人でも極
めて容易に判断できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、多数の被
験者の肌の種々の特性についての測定値とその被験者の
肌の悩みについての問診結果をクラスター分析したとこ
ろ、これまでに測定されている種々の肌の特性は、
(1)角質層又は表皮に関する特性、(2)毛穴又は皮
脂腺に関する特性、(3)肌色又はメラニンに関する特
性 及び(4)真皮又は老化に関する特性、の4つの特
性に分類できること、そしてこれら4つの特性ごとに、
種々の測定法で求められた測定値に基づいて状態指数を
求めると、得られた状態指数を用いて肌状態の総合的評
価を行うことができること、さらにこの場合、これら状
態指数を多角形表示などの統計グラフに表示することに
より、肌状態の総合的評価を一般人でも視覚的に極めて
容易に行えることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0010】即ち、本発明は、 (1)1-1.肌の水分量の測定値、 1-2.肌の水分蒸散量の測定値又は肌の水分の存在状態に
関する測定値、 1-3.肌の表面観察による肌荒れ又はきめに関する解析
値、又は 1-4.肌のうるおい、かさつき、つっぱり又は肌荒れに関
する意識スコアから算出される、角質層又は表皮に関す
る状態指数、 (2)2-1.肌の脂質存在量又は脂質分泌量の測定値、 2-2.肌の脂質種別の存在比率 2-3.肌の毛穴又はニキビの大きさに関する解析値、又は 2-4.脂っぽさ、べたつき、ニキビ又は吹き出物に関する
意識スコアから算出される、毛穴又は皮脂腺に関する状
態指数、 (3)3-1.肌の色調の測定値 3-2.肌のメラニン強度の測定値 3-3.色ムラ、シミ又はソバカスに関する画像解析値、又
は 3-4.シミ、ソバカス、クスミ又はクマに関する意識スコ
アから算出される、肌色又はメラニンに関する状態指
数、及び (4)4-1.肌の弾力性の測定値 4-2.肌のたるみ係数の測定値 4-3.肌のしわ又はたるみに関する画像解析値、 4-4.しわ、はり又はたるみに関する意識スコアから算出
される、真皮又は老化に関する状態指数、の4つの状態
指数から選ばれる2つ以上の状態指数を変数として肌状
態をグラフ化することを特徴とする肌状態の表示方法を
提供する。
【0011】特に好ましい態様として、本発明は、
(1)角質層又は表皮に関する状態指数、(2)毛穴又
は皮脂腺に関する状態指数、(3)肌色又はメラニンに
関する状態指数、及び(4)真皮又は老化に関する状態
指数、を4軸として、肌状態を多角形表示する表示方法
を提供する。
【0012】本発明によれば、肌の種々の測定値から算
出される4種の状態指数のうち少なくとも2種以上の状
態指数で肌の状態がグラフ化されているので、このグラ
フ化された状態指数の大きさのバランスと合計の大きさ
から、特に、4種の状態指数が多角形表示されている場
合には、その多角形の形と面積から、総合的な肌状態を
視覚的に極めて容易に認識することができる。
【0013】したがって、一般人でも肌の種々の特性の
測定値に基づく総合的評価を手軽に行うことができる。
また、店頭でのカウンセリングにおいても、美容アドバ
イザーは、一般被験者に総合的評価を直ちに了解させ、
その被験者に対する最適化粧料を円滑にアドバイスする
ことができる。さらには、一般被験者自身が自己の最適
化粧料を自ら選択することも可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明においては、肌状態を評価する変数
として、(1)角質層又は表皮に関する状態指数、
(2)毛穴又は皮脂腺に関する状態指数、(3)肌色又
はメラニンに関する状態指数、及び(4)真皮又は老化
に関する状態指数、の4種の状態指数を考え、そのうち
少なくとも2つ、好ましくは4つすべての状態指数で肌
状態をグラフ化し、総合的な肌状態が視覚的に直ちに認
識されるようにする。
【0016】ここで、(1)角質層又は表皮に関する状
態指数に含まれるファクターとしては、 1-1.肌の水分量の測定値、 1-2.肌の水分蒸散量の測定値又は肌の水分の存在状態に
関する測定値、 1-3.肌の表面観察による肌荒れ又はきめに関する解析
値、又は 1-4.肌のうるおい、かさつき、つっぱり又は肌荒れに関
する意識スコアをあげることができ、角質層又は表皮に
関する状態指数は、これらのファクターから算出され
る。なお、ここにあげた4つのファクターから角質層又
は表皮に関する状態指数を算出するにあたり、4つのフ
ァクターのいずれか一つを単独で用いてもよく、あるい
は複数を組み合わせてもよい。
【0017】より具体的には、角質層又は表皮に関する
状態指数は、例えば、次式1
【0018】
【数5】 角質層又は表皮に関する状態指数=a*A+b*B+c*C+d*D+e (式1) (式中、Aは肌の水分量の測定値、Bは肌の水分蒸散量
の測定値又は肌の水分の存在状態に関する測定値、Cは
肌の表面観察による肌荒れ又はきめに関する解析値、D
は肌のうるおい、かさつき、つっぱり又は肌荒れに関す
る意識スコア、a、b、c、d及びeはそれぞれ0を含
む係数である)により算出することができる。
【0019】各ファクターを構成する実際の測定値、解
析値あるいはスコアの求め方には特に制限はなく、公知
の種々の測定方法あるいは解析方法により求めた値を使
用することができる。
【0020】例えば、1-1.肌の水分量の測定値Aを得る
ための方法としては、表層あるいは深部の肌の水分量を
測定する種々の測定法を採用することができ、より具体
的には、電気伝導度法(コンダクタンス法、キャパシタ
ンス法)、PAS法(光音響分光法)、TDR法(時間
領域反射法)、赤外分光法(近赤外分光法)等をあげる
ことができる。中でも、簡便であり、機構的にコンパク
トである点から、通常、電気伝導度法が最も好ましく、
次いで、PAS法、赤外分光法、TDR法の順に好まし
い。
【0021】1-2.肌の水分蒸散量の測定値又は肌の水分
の存在状態に関する測定値Bとしては、TDR法(時間
領域反射法)、各種経皮水分蒸散量測定法などによる測
定値を使用することができる。
【0022】1-3.肌の表面観察による肌荒れ又はきめに
関する解析値Cとしては、各種DSA(ダイレクトスキ
ンアナライザー)による肌の拡大画像に基づき、公知の
画像解析手法により求めた肌荒れ度やきめスコア等を使
用することができる。
【0023】1-4.肌のうるおい、かさつき、つっぱり又
は肌荒れに関する意識スコアDとしては、これらについ
ての問診結果に基づくスコア等を使用することができ
る。
【0024】以上の各ファクター(1-1〜1-4)の実際の
測定値、解析値あるいはスコアは、個々の測定方法、測
定条件、測定対象等の測定手法により大きく異なる。そ
こで、任意の測定手法を任意の組み合わせで使用した場
合でも、式1の算出結果がある一定の幅(例えば、0〜
100)をもつ状態指数となるように、各測定手法によ
り得られる実際の測定値にかけあわせる係数を、因子分
析法、主成分分析法、クラスター分析法、数量化3類等
の統計学的手法により求める。そして、式1の算出に使
用する各ファクターの測定値等としては、その係数を実
際の測定値に掛け合わせたものを使用する。
【0025】また、式1中の係数a、b、c、d及びe
は、それぞれ0を含む係数であり、たとえば、次のよう
にして求める。
【0026】まず、無作為に抽出した健常な人(n=1
00〜500程度)に対して、上述の式1の角質層又は
表皮に関する状態指数を算出するために使用するすべて
の測定手法による測定データ(即ち、測定機器による測
定値、画像解析によるスコア値、肌のうるおい等につい
ての意識スコア等)を収集する。
【0027】次に、すべての測定データを、因子分析
法、主成分分析法、クラスター分析法、数量化3類等の
統計学的な多変量解析の手法により解析し、この多変量
解析を行うことにより決定される肌状態に関連する因子
軸を抽出する。そして、各測定手法について因子軸への
寄与率を求め、この寄与率に基づいて係数a、b、c、
d及びeを求める。この場合、係数a、b、c、d及び
eの値は、式1の角質層又は表皮に関する状態指数が0
〜100となるように調整する。
【0028】(2)毛穴又は皮脂腺に関する状態指数に
含まれるファクターとしては、 2-1.肌の脂質存在量又は脂質分泌量の測定値、 2-2.肌の脂質種別の存在比率 2-3.肌の毛穴又はニキビの大きさに関する解析値、又は 2-4.脂っぽさ、べたつき、ニキビ又は吹き出物に関する
意識スコアをあげることができ、毛穴又は皮脂腺に関す
る状態指数は、これらのファクターから算出される。な
お、ここにあげた4種のファクターから毛穴又は皮脂腺
に関する状態指数を算出する場合にも、4つのファクタ
ーのいずれか一つを単独で用いてもよく、あるいは複数
組み合わせてもよい。
【0029】より具体的には、毛穴又は皮脂腺に関する
状態指数は、例えば、次式2
【0030】
【数6】 毛穴又は皮脂腺に関する状態指数=f*F+g*G+h*H+i*I+j (式2) (式中、Fは肌の脂質存在量又は脂質分泌量の測定値、
Gは肌の脂質種別の存在比率、Hは肌の毛穴又はニキビ
の大きさに関する解析値、Iは脂っぽさ、べたつき、ニ
キビ又は吹き出物に関する意識スコア、f、g、h、i
及びjはそれぞれ0を含む係数である)により算出す
る。
【0031】この毛穴又は皮脂腺に関する状態指数の算
出に際しても、各ファクターを構成する実際の測定値、
解析値あるいはスコアの求め方には特に制限はなく、公
知の種々の測定方法あるいは解析方法により求めた値を
使用することができる。
【0032】例えば、2-1.肌の脂質存在量又は脂質分泌
量の測定値Fとしては、転写透過法、転写赤外CH基検
出法、転写画像解析法等により求めた値を使用すること
ができる。特に、脂質分泌量の測定値としては、簡便性
及び測定の迅速性の点から、通常、転写透過法が最も好
ましく、次いで、転写赤外CH基検出法、転写画像解析
法が好ましい。
【0033】2-2.肌の脂質種別の存在比率Gとしては、
TLC法などによる測定値から算出した値を使用するこ
とができる。
【0034】2-3.肌の毛穴又はニキビの大きさに関する
解析値Hとしては、各種DSAによる肌の拡大画像に基
づき、公知の画像解析手法により求めた解析値等を使用
することができる。
【0035】2-4.脂っぽさ、べたつき、ニキビ又は吹き
出物に関する意識スコアIとしては、これらについての
問診結果に基づくスコア等を使用することができる。
【0036】以上の各ファクター(2-1〜2-4)の実際の
測定値、解析値あるいはスコアも、測定方法、測定条件
等の個々の測定手法により大きく異なる。そこで、前述
の式1の角質層又は表皮に関する状態指数の各ファクタ
ーの値を求める場合と同様に、各測定手法ごとに実際の
測定値に掛け合わせる係数を予め求めておく。
【0037】また、式2中の係数f、g、h、i及びj
は、それぞれ0を含む係数であり、前述の式1中の係数
a、b、c、d及びeと同様に求める。
【0038】(3)肌色又はメラニンに関する状態指数
に含まれるファクターとしては、 3-1.肌の色調の測定値 3-2.肌のメラニン強度の測定値 3-3.色ムラ、シミ又はソバカスに関する画像解析値、又
は 3-4.シミ、ソバカス、クスミ又はクマに関する意識スコ
アをあげることができ、肌色又はメラニンに関する状態
指数は、これらのファクターから算出される。なお、こ
こにあげた4種のファクターから肌色又はメラニンに関
する状態指数を算出する場合にも、4つのファクターの
いずれか一つを単独で用いてもよく、あるいは複数組み
合わせてもよい。
【0039】より具体的には、肌色又はメラニンに関す
る状態指数は、例えば、次式3
【0040】
【数7】 肌色又はメラニンに関する状態指数=k*K+l*L+m*M+n*N+o (式3) (式中、Kは肌の色調の測定値、Lは肌のメラニン強度
の測定値、Mは色ムラ、シミ又はソバカスに関する画像
解析値、Nはシミ、ソバカス、クスミ又はクマに関する
意識スコア、k、l、m、n及びoはそれぞれ0を含む
係数である)により算出する。
【0041】この肌色又はメラニンに関する状態指数の
算出に際しても、各ファクターを構成する実際の測定
値、解析値あるいはスコアの求め方には特に制限はな
く、公知の種々の測定方法あるいは解析方法により求め
た値を使用することができる。
【0042】例えば、3-1.肌の色調の測定値Kとして
は、色差計、LED法、分光反射測定法等により求めた
値を使用することができ、中でも測定波長が広く、装置
が小型である点から、LED法が通常最も好ましく、次
いで、色差法、分光反射測定法が好ましい。
【0043】3-2.肌のメラニン強度の測定値Lとして
は、TED法などによる測定値を使用することができ
る。
【0044】3-3.色ムラ、シミ又はソバカスに関する画
像解析値Mとしては、各種DSAによる肌の拡大画像に
基づき、公知の画像解析手法により求めた解析値等を使
用することができる。
【0045】3-4.シミ、ソバカス、クスミ又はクマに関
する意識スコアNとしては、これらについての問診結果
に基づくスコア等を使用することができる。
【0046】以上の各ファクター(3-1〜3-4)の実際の
測定値、解析値あるいはスコアも、測定方法、測定条件
等の個々の測定手法により大きく異なる。そこで、前述
の式1の角質層又は表皮に関する状態指数の各ファクタ
ーの値を求める場合と同様に、各測定手法ごとに実際の
測定値に掛け合わせる係数を予め求めておく。
【0047】また、式3中の係数k、l、m、n及びo
は、それぞれ0を含む係数であり、前述の式1中の係数
a、b、c、d及びeと同様に求める。
【0048】(4)真皮又は老化に関する状態指数に含
まれるファクターとしては、 4-1.肌の弾力性の測定値 4-2.肌のたるみ係数の測定値 4-3.肌のしわ又はたるみに関する画像解析値、又は 4-4.しわ、はり又はたるみに関する意識スコアをあげる
ことができ、真皮又は老化に関する状態指数は、これら
のファクターから算出される。なお、ここにあげた4種
のファクターから真皮又は老化に関する状態指数を算出
する場合にも、4つのファクターのいずれか一つを単独
で用いてもよく、あるいは複数を組み合わせてもよい。
【0049】より具体的には、真皮又は老化に関する状
態指数は、例えば、次式4
【0050】
【数8】 真皮又は老化に関する状態指数=p*P+q*Q+r*R+s*S+t (式4) (式中、Pは肌の弾力性の測定値、Qは肌のたるみ係数
の測定値、Rは肌のシミ又はたるみに関する画像解析
値、Sはしわ、はり又はたるみに関する意識スコア、
p、q、r、s及びtはそれぞれ0を含む係数である)
により算出する。
【0051】この真皮又は老化に関する状態指数の算出
に際しても、各ファクターを構成する実際の測定値、解
析値あるいはスコアの求め方には特に制限はなく、公知
の種々の測定方法あるいは解析方法により求めた値を使
用することができる。
【0052】例えば、4-1.肌の弾力性の測定値Pとして
は、キュートメーター等を用いて計測する吸引法、超音
波法等により求めた値を使用することができ、中でも、
測定感度が良好である点から、超音波法により求めた値
が好ましい。
【0053】4-2.肌のたるみ係数の測定値Qとしては、
モアレ法などによる測定値を使用することができる。
【0054】4-3.肌のしわ又はたるみに関する画像解析
値Rとしては、各種DSAによる肌の拡大画像に基づ
き、公知の画像解析手法により求めた解析値等を使用す
ることができる。
【0055】4-4.しわ、はり又はたるみに関する意識ス
コアSとしては、これらについての問診結果に基づくス
コア等を使用することができる。
【0056】以上の各ファクター(4-1〜4-4)の実際の
測定値、解析値あるいはスコアも、測定方法、測定条件
等の個々の測定手法により大きく異なる。そこで、前述
の式1の角質層又は表皮に関する状態指数の各ファクタ
ーの値を求める場合と同様に、各測定手法ごとに実際の
測定値に掛け合わせる係数を予め求めておく。
【0057】また、式4中の係数p、q、r、s及びt
は、それぞれ0を含む係数であり、前述の式1中の係数
a、b、c、d及びeと同様に求める。
【0058】本発明において、以上のように肌の種々の
特性の測定値等から(1)角質層又は表皮に関する状態
指数、(2)毛穴又は皮脂腺に関する状態指数、(3)
肌色又はメラニンに関する状態指数、又は(4)真皮又
は老化に関する状態指数を算出した後は、これら状態指
数をグラフ化する。これにより状態指数相互のバラン
ス、全体的なボリュームを一目で視覚的に認識すること
ができる。
【0059】グラフ化に際して、具体的なグラフの態様
には特に制限はなく、種々の度数グラフ、ステレオグラ
ム等とすることができるが、なかでも図1に示したよう
に、(1)角質層又は表皮に関する状態指数、(2)毛
穴又は皮脂腺に関する状態指数、(3)肌色又はメラニ
ンに関する状態指数、及び(4)真皮又は老化に関する
状態指数、を4軸とした多角形表示が好ましい。
【0060】この多角形表示によれば、図1(a)に示
したように、表示された多角形が正多角形に近いほど各
状態指数のバランスがよく、また、多角形の面積が大き
いほど全体的な肌状態が良好である。これに対して、表
示された多角形がゆがんでいる場合、例えば同図(b)
に示したように、(1)角質層又は表皮に関する状態指
数が他の状態指数に比して著しく小さい場合には、この
肌は角質層又は表皮に問題があると判断される。したが
って、表示された多角形の形状と面積により、一般人で
も直ちに総合的な肌状態を知ることができる。
【0061】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0062】実施例1 10歳代後半から60歳代までの各年代15名〜20
名、合計110名を評価対象とし、各人の額、頬、目の
周囲、口の周囲の各部位の皮膚について、(1)角質層
又は表皮に関する状態指数、(2)毛穴又は皮脂腺に関
する状態指数、(3)肌色又はメラニンに関する状態指
数、又は(4)真皮又は老化に関する状態指数を次のよ
うにして求めた。
【0063】(1)角質層又は表皮に関する状態指数の
算出 (1-1) 肌の水分量の指標として、電気伝導度法によりコ
ンダクタンス値Aを求めた。この場合、測定値は、最低
値が0、最高値が100、中間値はその大きさに応じた
比率の値となるように、市販の統計解析用プログラムで
規格化した。
【0064】(1-2) 肌の水分蒸散量の測定値Bを、経皮
水分蒸散量測定法により求めた。この場合、測定値は、
上記(1-1)と同様に0〜50の値となるように規格化し
た。
【0065】(1-3) DSAにより肌の拡大画像を得、こ
れに基づいて肌のきめのスコア値Cを次の(a)又は(b)の
いずれかの手法により求めた。この場合、いずれの手法
のスコア値Cも、0〜10の値となるように設定した。
【0066】(a) 画像解析プログラム((株)応用計測
研究所製 Aiss又はPIAS社製 PIAS画像解
析プログラム)によりパターン解析を行い、複数の特徴
量を抽出し、各特徴量の分布に応じて分類境界を設定
し、スコア化する。
【0067】(b) 典型的パターンの基準写真集を用意
し、目視判定により合致したスコアを決定する。
【0068】(1-4) 上記(1-1)で得られたコンダクタン
ス値A、(1-2)で得られた肌の水分蒸散量の測定値B及
び(1-3)で得られた肌のきめスコア値Cを使用し、次の
式1aにより角質層又は表皮に関する状態指数を算出し
た。
【0069】
【数9】 角質層又は表皮に関する状態指数 =0.57A−0.48B+1.9C+24 (式1a)
【0070】なお、この式1aにおいて、各係数値0.
57、0.48、1.9及び24は、統計的多変量解析
法の一つである因子分析法により導出される因子得点に
基づいて決定した。なおこの場合、この統計解析には、
SAS Institute Japan(株)のSASシステムを用い
た。
【0071】また、この角質層又は表皮に関する状態指
数の算出過程において、肌のうるおい、かさつき、つっ
ぱり又は肌荒れに関する意識スコアは使用しなかった。
【0072】(2)毛穴又は皮脂腺に関する状態指数の
算出 (2-1) 脂質分泌量の指標として、転写赤外CH基検出法
による測定値Fを求めた。
【0073】また、測定値は、上記(1-1)と同様に0〜
100の値となるように規格化した。
【0074】(2-2) DSAにより肌の拡大画像を得、こ
れに基づいて毛穴又はニキビの大きさのスコア値Hを、
上記(1-3)の肌のきめのスコア値Cと同様の解析手法(a)
又は(b)で求めた。この場合、いずれの手法のスコア値
Hも、0〜20の値となるように設定した。
【0075】(2-3) 脂っぽさ、べたつき、ニキビ又は吹
き出物に関する意識スコア値Iを、問診によりそれぞれ
次の評価基準で点数化し、脂っぽさ、べたつき、ニキビ
又は吹き出物のそれぞれの点数を合計し、その合計値か
ら意識スコア値Iを求めた。この場合、スコア値は、4
〜20の値となるように設定した。
【0076】評価基準 各評価項目(例えば脂っぽさ)について、程度が大きい
と思う場合=5 程度が少し大きいと思う場合=4 程度が普通であると思う場合=3 程度がやや小さいと思う場合=2 程度が全く小さいと思う場合=1
【0077】(2-4) 上記で得られた測定値F、スコア値
H及びスコア値Iを使用し、次の式2aにより毛穴又は
皮脂腺に関する状態指数を算出した。なお、この式2a
中の各係数も、前述の(1-4)の式1a中の係数と同様
に、市販の統計解析用プログラムを用いて、因子分析法
により導出される因子得点に基づいて決定した。
【0078】
【数10】 毛穴又は皮脂腺に関する状態指数 =−0.48F−2.1H+0.5I+90 (式2a)
【0079】なお、この毛穴又は皮脂腺に関する状態指
数の算出過程において、肌の脂質種別の存在比率は使用
しなかった。
【0080】(3)肌色又はメラニンに関する状態指数
の算出 (3-1) 肌の色調の指標として、LED法による血行状態
指数Kを次のようにして求めた。
【0081】特願平8−301277号明細書の実施例
3に記載されている方法に準じて、皮膚にLED(発光
ダイオード)を光源とする投光プローブを皮膚に当接さ
せることにより、波長B(470nm)、G(565n
m)及びR(660nm)の3種の光をそれぞれ投光
し、この投光プローブと隣接する位置で受光プローブを
皮膚に当接させることにより、皮膚表面から微小循環系
の領域の皮膚の内部散乱光を検出し、それぞれの波長で
の吸光度を求め、次式に従って肌色指数を求めた。
【0082】
【数11】 肌色指数=1/2(Bの吸光度(470nm)+Gの吸光度(565nm))×(565−470) +1/2(Gの吸光度(565nm)+Rの吸光度(660nm))×(660−565) −1/2(Bの吸光度(470nm)+Rの吸光度(660nm))×(660−470) =95/2×(Bの吸光度(470nm)-2×Gの吸光度(565nm)+Rの吸光度(660nm))
【0083】得られた肌色指数を、上記(1-1)と同様に
0〜10の値となるように規格化し、これを血行状態指
数Kとした。
【0084】(3-2) LED法によるメラニン状態指数L
を次のようにして求めた。
【0085】特願平8−301277号明細書の実施例
1に記載されている方法に準じて、皮膚にLED(発光
ダイオード)を光源とする投光プローブを皮膚に当接さ
せることにより、波長G(565nm)及びIR(83
0nm)の2種の光をそれぞれ投光し、この投光プロー
ブと隣接する位置で受光プローブを皮膚に当接させるこ
とにより皮膚表面から微小循環系の領域の皮膚の内部散
乱光を検出し、それぞれの波長での受光強度を求め、次
式に従ってメラニン指数を求めた。
【0086】
【数12】メラニン指数=Log5×[Log(IR/G)+
Log5]×500 (式中、IR及びGはそれぞれ受光波長G(565n
m)及びIR(830nm)での光強度である。)
【0087】また、得られたメラニン指数を、上記(1-
1)と同様に0〜10の値となるように規格化し、これを
メラニン状態指数Lとした。
【0088】(3-3) DSAにより肌の拡大画像を得、こ
れに基づいて肌の色ムラスコア値Mを、上記(1-3)の肌
のきめのスコア値Cと同様の解析手法(a)又は(b)で求め
た。この場合、いずれの手法のスコア値Mも、0〜10
の値となるように設定した。
【0089】(3-4) シミ、ソバカス、クスミ又はクマに
関する意識スコアNを、問診によりそれぞれ上記(2-3)
と同様の基準で点数化し、シミ、ソバカス、クスミ又は
クマのそれぞれの点数を合計し、その合計値から意識ス
コア値Nを求めた。この場合、スコア値は、4〜20の
値となるように設定した。
【0090】(3-5) 上記で得られた血行状態指数K、メ
ラニン状態指数L、色ムラスコア値M及び意識スコアN
を使用し、次の式3aにより肌色又はメラニンに関する
状態指数を算出した。なお、この式3a中の各係数も、
前述の(1-4)の式1a中の係数と同様に、市販の統計解
析用プログラムを用いて、因子分析法により導出される
因子得点に基づいて決定した。
【0091】
【数13】 肌色又はメラニンに関する状態指数 =3.3K+1.0L−2.2M+1.75N+22 (式3a)
【0092】(4)真皮又は老化に関する状態指数の算
出 (4-1) 肌の弾力性の指標として、British Journal of D
ermatology, 131, 00-00(1994)に記載されているよう
に、市販のキュートメーター(Cutometer SEM 474, Cour
age and Khazaka, Cologne, Germany)を用いて皮膚の吸
引時の伸びをその吸引時間に対してプロットすることに
より得るパラメータの比(Ur/Uf)を求めた(ここ
で、Urは吸引により伸長した皮膚が吸引の停止により
直ちに収縮する長さであり、Ufは吸引により皮膚が最
も伸長したときのその伸びの長さである)。
【0093】そして得られた値が、0〜1.0の値とな
るように、上記(1-1)と同様に規格化し、これを肌の弾
力性の測定値Pとした。
【0094】(4-2) 肌のたるみの指標として、モアレ指
数Qを次のようにして求めた。
【0095】まず、富士写真光機(株)のフジノン・モ
アレカメラFM3013を用いて顔面のモアレ画像を撮
像した。次いで、得られた画像中のモアレ干渉縞を画像
解析し、そのパターンに対して、上記(1-3)の肌のきめ
のスコア値Cと同様の解析手法(a)又は(b)で画像解析す
ることにより、モアレ指数Qを決定した。
【0096】この場合、この指数Qは、0〜1.0の値
となるように、上記(1-1)と同様に規格化した。
【0097】(4-3) DSAにより肌の拡大画像を得、こ
れに基づいて肌のしわ・たるみスコア値Rを、上記(1-
3)の肌のきめのスコア値Cと同様の解析手法(a)又は(b)
で求めた。この場合、いずれの手法のスコア値Rも、3
〜15の値となるように設定した。
【0098】(4-4) しわ又はたるみに関する意識スコア
Sを、問診によりそれぞれ上記(2-3)と同様の基準で点
数化し、しわ又はたるみのそれぞれの点数を合計し、そ
の合計値から意識スコア値Sを求めた。この場合、スコ
ア値は、3〜15の値となるように設定した。
【0099】(4-5) 上記で得られた測定値P、モアレ指
数Q、しわ・たるみスコアR及び意識スコアSを使用
し、次の式4aにより真皮又は老化に関する状態指数を
算出した。なお、この式4a中の各係数も、前述の(1-
4)の式1a中の係数と同様に、市販の統計解析用プログ
ラムを用いて、因子分析法により導出される因子得点に
基づいて決定した。
【0100】
【数14】 真皮又は老化に関する状態指数 =34P+26Q−1.27R+1.4S+19 (式4a)
【0101】以上のようにして得られた各評価対象者に
ついての(1)角質層又は表皮に関する状態指数、
(2)毛穴又は皮脂腺に関する状態指数、(3)肌色又
はメラニンに関する状態指数、及び(4)真皮又は老化
に関する状態指数を、年齢層(a群:24歳以下、b
群:25〜39歳、c群:40歳以上)ごとに平均し、
その平均値を表1に示した。さらにa群(24歳以下)
について、この平均値を多角形表示したものを図2に示
した。
【0102】比較例1 評価対象を実施例1と同一とし、専門判定者に、実施例
1と同様の(1)角質層又は表皮に関する状態指数、
(2)毛穴又は皮脂腺に関する状態指数、(3)肌色又
はメラニンに関する状態指数、及び(4)真皮又は老化
に関する状態指数を肉眼判定と触診により判定させた。
この結果を実施例1と同様に、年齢層ごとに平均し、そ
の平均値を表1に示した。さらにa群(24歳以下)に
ついて、これを多角形表示したものを図2に示した。
【0103】比較例2 評価対象となった各人に、(1)角質層又は表皮に関す
る状態指数、(2)毛穴又は皮脂腺に関する状態指数、
(3)肌色又はメラニンに関する状態指数、及び(4)
真皮又は老化に関する状態指数を自己判定してもらい、
その判定結果を実施例1と同様に年齢層ごとに平均し、
その平均値を表1に示した。さらにa群(24歳以下)
について、これを多角形表示したものを図2に示した。
【0104】
【表1】
【0105】表1及び図2に示した実施例1、比較例1
および比較例2の各状態指数を対比することにより、一
般人の自己判定結果(比較例2)と専門判定者による判
定結果(比較例1)とは相当に相違し、一般人には、肌
の状態を正確に判断することが困難であることがわか
る。
【0106】これに対し、本発明の方法による結果(実
施例1)は、専門判定者による判定結果(比較例1)と
ほぼ重なっている。したがって、本発明によれば、専門
判定者による判定結果と同等の判定結果を、種々の特性
の測定値に基づいて得られることがわかる。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、肌の種々の特性の測定
値に基づく肌状態の総合的な評価を、一般人でも極めて
容易に判断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法による肌の状態指数の多角形表示
である。
【図2】実施例及び比較例の肌の状態指数の多角形表示
である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)1-1.肌の水分量の測定値、 1-2.肌の水分蒸散量の測定値又は肌の水分の存在状態に
    関する測定値、 1-3.肌の表面観察による肌荒れ又はきめに関する解析
    値、又は 1-4.肌のうるおい、かさつき、つっぱり又は肌荒れに関
    する意識スコアから算出される、角質層又は表皮に関す
    る状態指数、 (2)2-1.肌の脂質存在量又は脂質分泌量の測定値、 2-2.肌の脂質種別の存在比率 2-3.肌の毛穴又はニキビの大きさに関する解析値、又は 2-4.脂っぽさ、べたつき、ニキビ又は吹き出物に関する
    意識スコアから算出される、毛穴又は皮脂腺に関する状
    態指数、 (3)3-1.肌の色調の測定値 3-2.肌のメラニン強度の測定値 3-3.色ムラ、シミ又はソバカスに関する画像解析値、又
    は 3-4.シミ、ソバカス、クスミ又はクマに関する意識スコ
    アから算出される、肌色又はメラニンに関する状態指
    数、及び (4)4-1.肌の弾力性の測定値 4-2.肌のたるみ係数の測定値 4-3.肌のしわ又はたるみに関する画像解析値、又は 4-4.しわ、はり又はたるみに関する意識スコアから算出
    される、真皮又は老化に関する状態指数、の4つの状態
    指数から選ばれる2つ以上の状態指数を変数として肌状
    態をグラフ化することを特徴とする肌状態の表示方法。
  2. 【請求項2】 (1)角質層又は表皮に関する状態指
    数、(2)毛穴又は皮脂腺に関する状態指数、(3)肌
    色又はメラニンに関する状態指数 及び(4)真皮又は
    老化に関する状態指数、を4軸として、肌状態を多角形
    表示する請求項1記載の肌状態の表示方法。
  3. 【請求項3】 (1)角質層又は表皮に関する状態指数
    が、次式1 【数1】 角質層又は表皮に関する状態指数=a*A+b*B+c*C+d*D+e (式1) (式中、Aは肌の水分量の測定値、Bは肌の水分蒸散量
    の測定値又は肌の水分の存在状態に関する測定値、Cは
    肌の表面観察による肌荒れ又はきめに関する解析値、D
    は肌のうるおい、かさつき、つっぱり又は肌荒れに関す
    る意識スコア、a、b、c、d及びeはそれぞれ0を含
    む係数である)により算出される請求項1又は2記載の
    肌状態の表示方法。
  4. 【請求項4】 (2)毛穴又は皮脂腺に関する状態指数
    が、次式2 【数2】 毛穴又は皮脂腺に関する状態指数=f*F+g*G+h*H+i*I+j (式2) (式中、Fは肌の脂質存在量又は脂質分泌量の測定値、
    Gは肌の脂質種別の存在比率、Hは肌の毛穴又はニキビ
    の大きさに関する解析値、Iは脂っぽさ、べたつき、ニ
    キビ又は吹き出物に関する意識スコア、f、g、h、i
    及びjはそれぞれ0を含む係数である)により算出され
    る請求項1又は2記載の肌状態の表示方法。
  5. 【請求項5】 (3)肌色又はメラニンに関する状態指
    数が、次式3 【数3】 肌色又はメラニンに関する状態指数=k*K+l*L+m*M+n*N+o (式3) (式中、Kは肌の色調の測定値、Lは肌のメラニン強度
    の測定値、Mは色ムラ、シミ又はソバカスに関する画像
    解析値、Nはシミ、ソバカス、クスミ又はクマに関する
    意識スコア、k、l、m、n及びoはそれぞれ0を含む
    係数である)により算出される請求項1又は2記載の肌
    状態の表示方法。
  6. 【請求項6】 (4)真皮又は老化に関する状態指数に
    関する状態指数が、次式4 【数4】 真皮又は老化に関する状態指数=p*P+q*Q+r*R+s*S+t (式4) (式中、Pは肌の弾力性の測定値、Qは肌のたるみ係数
    の測定値、Rは肌のシミ又はたるみに関する画像解析
    値、Sはしわ、はり又はたるみに関する意識スコア、
    p、q、r、s及びtはそれぞれ0を含む係数である)
    により算出される請求項1又は2記載の肌状態の表示方
    法。
JP18706297A 1997-07-11 1997-07-11 肌状態の表示方法 Pending JPH1128193A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18706297A JPH1128193A (ja) 1997-07-11 1997-07-11 肌状態の表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18706297A JPH1128193A (ja) 1997-07-11 1997-07-11 肌状態の表示方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1128193A true JPH1128193A (ja) 1999-02-02

Family

ID=16199494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18706297A Pending JPH1128193A (ja) 1997-07-11 1997-07-11 肌状態の表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1128193A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001112742A (ja) * 1999-10-21 2001-04-24 Kao Corp 肌状態の評価方法及び装置
KR20010068401A (ko) * 2000-01-05 2001-07-23 서경배 피부 상태 분류 및 그에 따른 피부 관리 안내 방법
JP2006142005A (ja) * 2004-10-22 2006-06-08 Shiseido Co Ltd 肌状態診断システムおよび美容のためのカウンセリングシステム
JP2006320701A (ja) * 2005-04-22 2006-11-30 Fukuda Denshi Co Ltd 生体情報出力装置及び方法並びに生体情報レポート
JP2006320435A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Pola Chem Ind Inc 肌特性マップ及び肌特性の表示方法
KR101096409B1 (ko) * 2005-09-16 2011-12-21 (주)아모레퍼시픽 모아레 이미지를 이용한 피부 탄력 측정 방법
JP2012239768A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および、記録媒体
JP2013075112A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Nippon Menaade Keshohin Kk メラニン量予測方法及びメラニン量予測システム
JP2014000458A (ja) * 2005-04-22 2014-01-09 Fukuda Denshi Co Ltd 生体情報出力装置及び方法並びに生体情報レポート

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001112742A (ja) * 1999-10-21 2001-04-24 Kao Corp 肌状態の評価方法及び装置
KR20010068401A (ko) * 2000-01-05 2001-07-23 서경배 피부 상태 분류 및 그에 따른 피부 관리 안내 방법
JP2006142005A (ja) * 2004-10-22 2006-06-08 Shiseido Co Ltd 肌状態診断システムおよび美容のためのカウンセリングシステム
JP4761924B2 (ja) * 2004-10-22 2011-08-31 株式会社 資生堂 肌状態診断システムおよび美容のためのカウンセリングシステム
JP2006320701A (ja) * 2005-04-22 2006-11-30 Fukuda Denshi Co Ltd 生体情報出力装置及び方法並びに生体情報レポート
US8016762B2 (en) 2005-04-22 2011-09-13 Fukuda Denshi Co., Ltd. Device and method for outputting bioinformation and bioinformation report
JP2014000458A (ja) * 2005-04-22 2014-01-09 Fukuda Denshi Co Ltd 生体情報出力装置及び方法並びに生体情報レポート
JP2006320435A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Pola Chem Ind Inc 肌特性マップ及び肌特性の表示方法
KR101096409B1 (ko) * 2005-09-16 2011-12-21 (주)아모레퍼시픽 모아레 이미지를 이용한 피부 탄력 측정 방법
JP2012239768A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および、記録媒体
JP2013075112A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Nippon Menaade Keshohin Kk メラニン量予測方法及びメラニン量予測システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW550064B (en) Classification and screening of test subjects according to optical thickness of skin
CA2735656C (en) An objective model of apparent age, methods and use
CA2398278C (en) Visible-near infrared spectroscopy in burn injury assessment
Angelopoulou The reflectance spectrum of human skin
US10489906B2 (en) Processing optical coherency tomography scans
Kim et al. Combined reflectance spectroscopy and stochastic modeling approach for noninvasive hemoglobin determination via palpebral conjunctiva
JP4790231B2 (ja) 表皮の解析方法
JP2018023756A (ja) 肌状態の評価方法
JPH1128193A (ja) 肌状態の表示方法
JP2000201899A (ja) 肌状態の表示方法
JP2024054325A (ja) 頭皮角層細胞性状を用いた毛髪、顔面性状等の推測方法
Matas et al. Melanin as a confounding factor in near infrared spectroscopy of skin
KR20140076754A (ko) 피부 윤기 평가방법
Phan et al. Quantifying the confounding effect of pigmentation on measured skin tissue optical properties: a comparison of colorimetry with spatial frequency domain imaging
JP6131597B2 (ja) 皮膚の評価方法及び皮膚の評価システム
Ohtsuki et al. Multiple-reflection model of human skin and estimation of pigment concentrations
JP2005034350A (ja) 皮膚状態の鑑別法及び該鑑別結果を用いたモニタリング方法
JP7259169B2 (ja) 肌状態の鑑別法
JP5757149B2 (ja) 皮膚の評価方法及び皮膚の評価システム
JP2024039083A (ja) 肌状態特徴量推定方法
Fadzil et al. Modeling psoriasis lesion colour for PASI erythema scoring
Mac-Mary et al. How to evaluate aging skin: Tools and techniques
KR20020017018A (ko) 피부상태 측정방법
JP2019201743A (ja) 顔の高次印象の評価方法
Lode Atopic dermatitis and other skin diseases