JP2014000458A - 生体情報出力装置及び方法並びに生体情報レポート - Google Patents

生体情報出力装置及び方法並びに生体情報レポート Download PDF

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Abstract

【課題】 血圧値を、具体的な測定値の把握を容易にしながら、他の測定値との関係を直感的に把握できるように提示可能な生体情報出力装置及び方法を提供すること。
【解決手段】 原点から右上、左上、左下、右下方向に延びる直線状の第1〜第4の軸上に四肢で測定した血圧値をプロットし、これらプロットされた血圧値を頂点とする4角形を示して血圧値を提示する。これにより、個々の部位における具体的な測定値の把握が容易である上、4角形の形から、四肢の血圧値の相互関係が直感的に把握できる。
【選択図】 図4

Description

本発明は生体情報の出力装置及び方法に関し、特に動脈疾患の指標となる生体情報の出力装置及び方法に関する。
また、本発明は少なくとも血圧値を含む生体情報を提示するための生体情報レポートに関し、特に動脈疾患の虞があるかどうかの評価がしやすい生体情報レポートに関する。
従来、動脈硬化等の血管疾患の指標として、下肢と上肢で測定した血圧の比(下肢上肢血圧比)が一般的に用いられている。下肢上肢血圧比としては、例えば上腕と足首で測定した収縮期血圧の比(ABI)や上腕と足趾で測定した収縮期血圧の比(TBI)などが知られている。そして、例えば(下肢血圧/上腕血圧)≦0.9以下の場合は下肢の動脈狭窄を疑うといったような指標として用いられる。
ただし、下肢上肢血圧比は全身に動脈硬化が進んでいる場合には見かけ上正常値を示すことがあるため、脈波伝播速度又は脈波速度(Pulse Wave Velocity:PWV)と併用することにより、下肢上肢血圧比をより正確な指標として用いることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−316821号公報
しかし、動脈疾患の疑いがあるかどうかを判別するには、ABIのような血圧値の比だけでなく、血圧値そのものを評価する必要がある。例えば、上腕血圧値の左右差が20mmHg以上であれば低い方に血行障害が疑われるが、従来のABIを評価する装置においては、血圧値の比の提示を主眼としており、個々の血圧測定値を容易に把握したり、他の測定値との関係を直感的に把握できるような方法で血圧測定値を提示することは行われていなかった。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、動脈疾患の指標となる生体情報としての血圧値を、具体的な測定値の把握を容易にしながら、他の測定値との関係を直感的に把握できるように提示可能な生体情報出力装置及び方法を提供することにある。
すなわち、本発明の要旨は、血圧値を少なくとも含む生体情報を提示する生体情報レポートであって、原点から右上、左上、左下、右下方向に延びる直線状の第1〜第4の軸であって、原点を通り、上下に垂直に延びる直線に対して、第1及び第2の軸が対称であるとともに、第3及び第4の軸が対称であるように配置された第1〜第4の軸を有する血圧値提示領域を有し、第1の軸に左又は右上肢で測定された血圧値がプロットされ、第2の軸に右又は左上肢で測定された血圧値がプロットされ、第3の軸には第2の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされ、第4の軸には第1の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされ、第1〜第4の軸にプロットされた血圧値を頂点とする4角形が示され、第1〜第4の軸が共通の目盛りを有することを特徴とする生体情報レポートに存する。
また、本発明の別の要旨は、四肢で測定された血圧値を取得する取得手段と、血圧値を、共通の2次元領域中に表したレポートを生成するレイアウト手段と、レポートを出力する出力手段とを有する生体情報出力装置であって、レポートが、原点から右上、左上、左下、右下方向に延びる直線状の第1〜第4の軸であって、原点を通り、上下に垂直に延びる直線に対して、第1及び第2の軸が対称であるとともに、第3及び第4の軸が対称であるように配置された第1〜第4の軸を有する血圧値提示領域を有し、第1の軸に左又は右上肢で測定された血圧値がプロットされ、第2の軸に右又は左上肢で測定された血圧値がプロットされ、第3の軸には第2の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされ、第4の軸には第1の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされるとともに、第1〜第4の軸にプロットされた血圧値を頂点とする4角形を有し、第1〜第4の軸が共通の目盛りを有することを特徴とする生体情報出力装置に存する。
また、本発明の別の要旨は、四肢で測定された血圧値を取得する取得工程と、血圧値を、共通の2次元領域中に表したレポートを生成するレイアウト工程と、レポートを出力する出力工程とを有する生体情報出力方法であって、レポートが、原点から右上、左上、左下、右下方向に延びる直線状の第1〜第4の軸であって、原点を通り、上下に垂直に延びる直線に対して、第1及び第2の軸が対称であるとともに、第3及び第4の軸が対称であるように配置された第1〜第4の軸を有する血圧値提示領域を有し、第1の軸に左又は右上肢で測定された血圧値がプロットされ、第2の軸に右又は左上肢で測定された血圧値がプロットされ、第3の軸には第2の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされ、第4の軸には第1の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされるとともに、第1〜第4の軸にプロットされた血圧値を頂点とする4角形を有し、第1〜第4の軸が共通の目盛りを有することを特徴とする生体情報出力方法に存する。
また、本発明の別の要旨は、コンピュータを本発明の生体情報出力装置として機能させるプログラム又は、このプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に存する。
本発明によれば、原点から右上、左上、左下、右下方向に延びる直線状の第1〜第4の軸上に四肢で測定した血圧値をプロットし、これらプロットされた血圧値を頂点とする4角形を示して血圧値を提示することにより、個々の部位における具体的な測定値の把握が容易である上、4角形の形から、四肢の血圧値の相互関係が直感的に把握できる。
本発明の実施形態に係る生体情報出力装置の一例としての生体情報測定装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る生体情報出力装置が求める血管弾性指数の算出式の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る生体情報出力装置におけるレポート出力処理を説明するフローチャートである。 、 第1の実施形態に係る生体情報出力装置が出力するレポートの形式の例を説明する図である。 他の測定結果を含めた総合的なレポートに、実施形態の生体情報レポートを適用した例を示す図である。 第2の実施形態に係る生体情報出力装置が出力するレポートの形式の例を説明する図である。 不足した点を補って4角形330を描画する方法を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る指標を説明する図である。 図8(b)に示すレポート形式に、収縮期血圧値641、平均血圧値642、拡張期血圧値643をプロットし、図9で説明した血圧重心645と本実施形態の指標651〜653を適用した例を示す図である。 他の測定結果を含めた総合的なレポートに、図18の生体情報レポートを適用した例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
●(第1の実施形態)
(装置の構成)
図1は、本発明の実施形態に係る生体情報出力装置の一例としての生体情報測定装置の構成例を示すブロック図である。
なお、本実施形態では、様々な生体情報を取得可能な生体情報測定装置に本発明を適用した例を説明するが、本発明に係る生体情報出力装置は、少なくとも四肢での血圧測定値が何らかの方法により取得可能であればよい。例えば、既に測定された値を記憶装置等から読み出すことにより取得しても良く、この場合は血圧値を測定する機能を有する必要もない。
演算制御部10は、本実施形態の生体情報測定装置全体の動作を制御する。演算制御部10は、例えば図示しないCPU、ROM、RAM(不揮発性RAMを含む)、各種インタフェースを有する汎用コンピュータ装置であり、例えば内蔵もしくは外付けされたハードディスク、光ディスク等の大容量記憶装置やROMに記憶された制御プログラムをCPUが実行することにより、以下に説明する各種動作を実行、制御する。もちろん、全てをソフトウェアにより処理せず、少なくともその一部をハードウェアによって実現しても構わない。
演算制御部10は、上肢用駆血制御部201及び下肢用駆血制御部202を制御し、上肢(例えば上腕)、下肢(例えば足首又は足趾)における拡張期血圧Pd、収縮期血圧Ps及び平均血圧Pmを測定する。なお、これらの測定結果から、ABI(右又は左足首収縮期血圧値と上腕(代表)血圧値との比)及びTBI(右又は左足趾収縮期血圧値と上腕(代表)血圧値との比)を求めてもよい。
演算制御部10はさらに、上肢用駆血制御部201及び下肢用駆血制御部202から供給される脈波信号(必要に応じ、さらに心音検出部203から供給される心音信号、心電信号検出部204から供給される心電信号及び脈波検出部205から供給される頸動脈波、股動脈波、膝窩動脈波等を選択的に用いても良い)と、測定部位間の血管長(予め求めた血管長相当値)を用いて、心臓(大動脈弁口部)−足首、心臓−足趾或いはカフ装着部位間の脈波伝播速度を算出することができる。
上肢用駆血制御部201及び下肢用駆血制御部202は、演算制御部10の制御に従い、図示しないポンプや排気弁等を用いて、ホース21h、22hを介して接続される各2つのカフ21R、L及び22R、Lのゴム嚢(21aR,21aL,22aR,22aL)の加圧/減圧(駆血)制御を行う。上肢用駆血制御部201及び下肢用駆血制御部202にはまた、ホース21h、22hを伝播してくる脈波を検出するセンサ、例えば圧力センサ(211R、L及び221R、L)が設けられ、ゴム嚢及びホースを介して伝播する脈波を電気信号変換し、演算制御部10へ出力する。なお、図1では上肢用駆血制御部201と下肢用駆血制御部202とが独立して設けられる構成を示すが、一体化されていても良い。なお、以下の説明において、カフ21、カフ22といったように、R、Lを付加しないで記載した場合には、R、Lの両方をまとめて示すものとする。
心音検出部203は、心音マイク23を用いて検出された被検者の心音信号を演算制御部10に供給する。心音信号は主に、心臓における脈波の開始時点を決定するために用いられる。
心電信号検出部204は心電電極24a、24bにより検出した心電信号を取得し、演算制御部10へ供給する。心電信号はより総合的な診断を行う際に必要に応じて取得する。
脈波検出部205は、脈波センサ25a、25bにより検出した脈波、具体的には頸動脈波、股動脈波や膝窩動脈波を演算制御部10へ供給する。なお、カフ21、22の装着部位(カフ21、22に内蔵する場合も含む)に脈波センサ25a、25bと同様のセンサを配置し、これら脈波センサから脈波を検出するようにしても良い。
演算制御部10にはまた、各種の操作ガイダンスや計測結果、診断指標を表示出力可能な表示部70、計測結果、診断指標を記録出力可能な、プリンタ等の画像形成装置である記録部75、計測結果、診断指標を保存する、例えばハードディスクドライブや書き込み可能な光ディスクドライブ、不揮発性半導体メモリ等からなる保存部80、音声でのガイダンス出力や各種報知音が出力可能な音声発生部85、キーボード、マウス、ボタン、タッチパネル等からなり、ユーザによる入力、指示を可能にする入力/指示部90が接続されている。
また、これ以外にも、他の機器と通信を行うための有線及び/又は無線通信インタフェースや、リムーバブルメディアを用いる記憶装置等が設けられても良い。また、表示部70や記録部75は、別途外部に接続可能な構成としても良い。すなわち、機器本体が内蔵する表示部70や記録部75とは別に、より大きな表示領域を有する及び/又は表示色の多い外部表示装置や、より大きな印字領域及び/又は印刷色の多い外部記録装置を接続可能としてもよい。これにより、本体の小型化と出力の多様性を同時に実現することができる。この場合、周知のディスプレイインタフェース、プリンタインタフェースを設ければよい。
(測定処理:測定前の準備)
このような構成を有する生体情報出力装置を用いて測定を行う際の手順、動作について説明する。ここでは、最も精度の高い測定を行う場合について説明する。なお、時刻設定等の装置動作に関する初期設定処理は予め行ってあるものとする。
まず、準備段階として、カフ、センサ等を被検者に装着する。具体的には、上肢用のカフ21R/21Lを被検者の右/左上腕部に、下肢用のカフ22R/22Lを被検者の右/左足首又は足趾に装着する。なお、足首に装着するカフと足趾に装着するカフとはその構成が異なるが、ここではいずれも下肢用カフ22として説明する。カフ21、22の装着は面ファスナー等により行うことができる。
また、心電電極24a、24bを例えば左右手首に装着する。装着部位には良好な検出のために通常行われるようにクリーム等を塗布する。心電電極の装着部位は取得する誘導種別に応じて変更可能である。なお、血圧測定部位又はその近傍における脈波をカフ以外の機構、例えば個別の脈波センサを用いて測定する場合には、ここで脈波センサを装着する。
また、心音マイク23を被検者の胸部所定位置(第II肋間胸骨縁部)にテープ等で貼り付ける。さらに、首の頸動脈拍動部位に脈波センサ25aを貼り付ける。また、必要により鼠蹊部に股動脈用脈波センサ25bを貼り付ける。
次に、年齢、性別、身長、体重等の被検者の個人情報を入力/指示部90を用いて入力する。この身長の値から、あらかじめ定められた式により当該血管長を求める。また、当該血管長は、第II肋間胸骨縁部と、カフ21及びカフ22取付部位までの距離をそれぞれスケール等で測定して入力することによって、あらかじめ定められた式により求める場合もある。以上で測定前の準備は終了する。
(測定処理:脈波測定)
測定の準備が完了し、例えば入力/指示部90から測定開始指示が与えられると、演算制御部10はまず、血圧測定部位又はその近傍における脈波測定処理を開始する。カフを利用して脈波測定を行う場合、順番は任意に設定可能であるが、まず上肢用駆血制御部201に対して、右上腕部カフ21Rへの加圧開始を指示する。
上肢用駆血制御部201は、カフ21Rに対して空気を送り込み、ゴム嚢21aRを膨らませる。この際、カフ21Rにより体表面に加える圧力(圧力センサ211Rで検出されるカフ内圧)は、脈波が検出できる範囲で低い圧力、例えば一般的な最低血圧値よりも低い圧力とすることができる。
ゴム嚢21aRからホース21hを介して脈波が空気の圧力波として伝播し、圧力センサ211Rで検出される。この脈波を電気信号に変換し(一般には圧力センサ自体が圧力を電気信号に変換して出力する)、カフ21Rから得られた脈波信号として演算制御部10へ出力する。演算制御部10はこの脈波信号を保存部80へ記録する。十分な振幅を有する脈波が所定量測定されたら、上肢用駆血制御部201により排気弁を開放させ、カフ21Rを排気する。
このような脈波測定動作を全てのカフについて同時または順次に実行し、血圧測定部位もしくはその近傍における脈波の測定を行う。なお、カフとは別の脈波センサで脈波検出を行う場合には、全てのセンサから同時または順次に脈波を取得し、記録しても良い。
(測定処理:血圧測定)
次に、演算制御部10は、血圧測定処理を開始する。ここでも順番は任意に設定可能であるが、まず上肢用駆血制御部201に対して、右上腕部カフ21Rへの加圧開始を指示する。
上肢用駆血制御部201は、カフ21Rに対して空気を送り込み、ゴム嚢21aRを膨らませ、装着部位を圧迫する。圧迫に従ってゴム嚢21aRからホース21hを介して脈波が空気の圧力波として伝播し、圧力センサ211Rで検出されるようになる。この脈波を電気信号に変換し(一般には圧力センサ自体が圧力を電気信号に変換して出力する)、カフ21Rから得られた脈波信号として演算制御部10へ出力する。
演算制御部10は、圧力センサ211Rで検出される脈波が十分小さくなり波形として検出されなくなって、カフの装着部位が駆血されるまで、またはカフの装着部位が十分駆血されたと思われる、あらかじめ定められたカフ圧になるまで、上肢用駆血制御部201によってゴム嚢21aRへ空気を送り込ませる。そして、脈波が十分小さくなり波形として検出されなくなった時点、またはあらかじめ定められたカフ圧で、加圧を停止させる。この時点でのカフ圧(内圧)は、圧力センサ211Rで検出することが可能である。そして、カフ圧を徐々に減少するよう上肢用駆血制御部201に指示する。
上肢用駆血制御部201は、図示しない排気弁を調整し、ゴム嚢21aRから空気を逃がすことによりカフを一定の割合で減圧しながら、検出される脈波信号の記録を開始する。また、カフ圧も圧力センサ211Rで継続的に検出する。減圧の過程で、脈波が再度検出され始め、その後脈波の振幅が急激に増加する点及び、脈波の最大振幅が得られた点及び、脈波の振幅が急激に減少する点におけるカフ圧からそれぞれ収縮期血圧Ps、平均血圧Pm、拡張期血圧Pdを求める。なお、カフ圧は減圧開始時の値、減圧率及び減圧時間を用いて算出することも可能である。このような血圧測定法はオシロメトリック法(容積脈派振動法)として知られている。拡張期血圧が求まると、カフの減圧は一気に行われる。
このような血圧測定処理を、残りのカフ21L、22R、22Lに対しても同様に行い、上肢、下肢の血圧測定を終了する。
測定した収縮期血圧値、平均血圧値及び拡張期血圧値は、同部位で検出された脈波信号と関連付けてそれぞれ保存部80に記憶する。
(測定処理:PWV測定)
以上で説明した血圧と脈波の測定結果から、後述するレポートを作成することが可能であるが、本実施形態においては、動脈疾患の診断に有用な別の指標を得るため、他の生体情報も測定する。ここでは、まずPWVの測定処理に移る。脈波センサ25aを用いて頸動脈波を検出する場合、演算制御部10は、脈波検出部205を介してこれらの脈波を取得するとともに、心音検出部203を介して取得した心音信号から、脈波の立ち上がりに対応する心音(例えばII音)の発生を検出する。脈波及び心音信号はそれぞれA/D変換等の適切な処理を行い、保存部80へ記憶する。そして、PWVを以下のように求める。
PWV=AF/(t+tc)
ここで、
AF:第II肋間胸骨縁部とカフ22R取付部位(足首又は足趾)までの血管長
t:頸動脈波(又は上腕脈波)の立ち上がりから足首(又は足趾)脈波の立ち上がりまでの時間差
tc:心音第II音の立ち上がりから頸動脈波(又は上腕脈波)の切痕点までの時間差
である。
脈波センサ25aを用いない場合には、心臓(大動脈起始部)からカフ21R装着部位までの距離と、心臓(大動脈起始部)からカフ22R装着部までの距離との差から推定血管長を求め、これを上腕に装着したカフ21Rにより測定した脈波の立ち上がり点と、カフ22Rで検出される脈波の立ち上がり点との時間差で割って得られる値をPWVとしてもよい(baPWVとも呼ばれる)。あるいは、任意の2点で測定した脈波の時間差と測定点間の血管長(又はその換算値)から同様に求めた値をPWVとして用いても良い。
PWVの測定が終了すると、演算制御部10は上肢用駆血制御部201及び下肢用駆血制御部202によってカフを解放させ、測定結果を保存部80に記憶し、測定処理を終了する。
なお、上述したように、ここでは左右上腕部と左右足首/足趾で血圧及び脈波測定を行った場合を説明したが、本実施形態に特徴的な後述のレポート形式による効果を享受するためには、生体の少なくとも2箇所で血圧及び脈波の測定を行えばよい。また、PWVについても、心臓−足首、心臓−足趾の両方について算出しても良いし、さらに左右それぞれについて算出しても良い。さらに、心臓(大動脈起始部)−上腕、心臓−膝、大腿部−足首、上腕−手首等のPWVを求めても良い。
(血管弾性指数の算出)
次に、演算制御部10は、血管弾性指数を算出する。血管弾性指数としては例えば図2に示す式1〜5で求められる値を用いることが可能である。なお、式1〜5において、kは定数である。いずれの式を用いて血管弾性指数を算出するかは、予め定めておく。また、2つ以上の式について算出することももちろん可能である。
なお、式1〜5において用いる血圧値(最高血圧Ps、平均血圧Pm及び最低血圧Pd)は、PWVを測定した区間の中央点の血圧値を用いることが理想的であるが、例えば上腕での測定値で代用することも可能である。なお、中央点の血圧値は、例えばPWVを算出するために脈波を測定した部位で血圧を測定し、この測定値と予め算出した換算式とから推定することも可能である。また、血管弾性指数の算出に用いるPWVは、心臓−足首、心臓−足趾(或いは他の2点間)のいずれで測定した結果を用いてもよい。
なお、測定した各種生体情報及び算出したPWV、血管弾性指数等の値は、被検者の個人情報及び測定日時と対応付けして保存しておくことが好ましい。例えば、被検者毎にフォルダ又はディレクトリを作成し、測定を行う都度、被検者のフォルダ又はディレクトリの中に測定毎のフォルダ又はディレクトリを更に作成し、取得した血圧値、脈波信号等を保存しておくことが可能である。
なお、本実施形態の冒頭で説明したように、本実施形態は、様々な生体情報を取得可能な生体情報測定装置に本発明を適用した例であるため、血圧に加え、他の生体情報、具体的には脈波、心電図、心音などの測定や、PWV及び血管弾性指数の算出処理について説明した。しかし、本発明に係る生体情報出力装置は、四肢の血圧値の測定結果から以下に説明する形式のレポート出力を行う機能を有していれば良い。
以下に説明する形式のレポート出力が可能な生体情報出力装置の最も単純な形態は、例えばパーソナルコンピュータとして市販されているようなコンピュータ装置に、以下のレポート出力を行うためのソフトウェアを実装した形態である。この場合、血圧をはじめとする生体情報の測定結果は、リムーバブルメディアやネットワークか取得することができる。この場合もレポート出力はコンピュータ装置に内蔵もしくは外付けされたディスプレイ、直接又は間接的に接続されたプリンタのいずれに対して行っても良い。
(レポート出力処理)
次に、上述した生体情報出力装置におけるレポート出力処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。ここでは、例えばカラープリンタである記録部75によって出力されるものとして説明するが、表示部70はもとより、上述したように外部表示装置や外部出力装置へ出力してもよい。
レポート出力処理は、測定終了後自動的に行っても良いし、保存部80に記憶された、過去に測定を行った被検者一覧を表示部70に例えばリスト表示させ、その中から入力/指示部90によって選択された被検者に対する測定結果を出力することも可能である。ここでは、過去に測定を行った被検者一覧から選択された被検者に対する測定結果を出力するものとする。
まず、演算制御部10は、選択された被検者の個人情報及び測定結果を保存部80から読み出す(ステップS101)。そして、読み出した情報を予め定められた表示形式に整えて、後述する出力フォーマットにレイアウトする(ステップS103)。本実施形態においては、後述する座標軸への血圧値プロット、血圧値を頂点とする4角形の辺の生成、正常範囲や相互関係を表す指標の生成、配置などがこのステップで行われる。
レイアウトが終了すると、出力先、例えば記録部75で出力可能な形式に変換する(ステップS105)。この形式変換には、例えば出力先に応じた解像度変換(表示する場合には72又は96dpi、プリントする場合には400〜600dpi等)、色変換(モノクロへの変換、色数の増減等)や、縮小/拡大、ビットマップへの展開等が含まれる。出力先に適した形式への変換が終わると、変換後のデータはレポートデータとして出力先へ出力され(ステップS107)、表示あるいはプリントが行われる。
また、予め測定したデータがネットワークもしくはリムーバブル記憶媒体等を介して生体情報出力装置が取得可能な状態に置かれていれば、生体情報の測定機能を持たない生体情報出力装置によりレポート出力を行う場合にも同様の処理で出力を行うことが可能である。すなわち、生体情報出力装置は最初に、測定データの一覧情報(被検者名リスト等)を取得し、ディスプレイ上に表示する。そして、キーボード、マウス等の入力機器を介して被検者が選択された後は、上述のステップS101〜S105と同様に処理を行い、予め設定された出力先、例えばディスプレイ、プリンタ等へ出力する(ステップS107)。これにより、同様のレポートが表示もしくはプリントされる。
(生体情報レポートの形式)
図4は、本実施形態に係る生体情報出力装置が出力する生体情報レポートの例を示す図である。なお、ここでは本実施形態に特徴的な血圧測定値のレポート形式についてのみ説明するが、上述した他の測定値の少なくとも1つ以上を合わせてレポートに含めるようにすることが可能であることは言うまでもない。
レポートは血圧値を提示するための2次元領域である血圧値提示領域320を有している。そして、血圧値提示領域320の略中心を原点321として、原点321から右上、左上、左下、右下方向に延びる直線状の第1〜第4の軸325〜328が配置されている。なお、第1及び第2の軸325、326は、原点321を通り、上下に垂直に延びる直線345に対して対称となるように配置され、同様に第3及び第4の軸も直線345に対して対称となるように配置される。なお、直線345は実際のレポートには示す必要はないが、示されていても良い。
図4の例では、第1の軸325と第3の軸327、第2の軸326と第4の軸328がそれぞれ1つの直線の直線で表され、かつこれらの直線が直交している場合を示しているが、少なくとも上肢、下肢の単位で対称軸にプロットできればよい。
本実施形態のレポートでは、これら第1〜第4の軸325〜328と四肢で測定した血圧値とを対応付けてプロットする。具体的には、第1の軸325には左又は右上肢で測定された血圧値を、第2の軸326には右又は左上肢で測定された血圧値を、第3の軸327には第2の軸326にプロットした血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値を、第4の軸には第1の軸325にプロットした血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値をそれぞれプロットする。
図4の例では、第1の軸325に左上肢(左上腕(LB:Left Brachial))での血圧値A1を、第2の軸326に右上肢(右上腕(RB:Right Brachial))での血圧値B1を、第3の軸327に右下肢(右足首(RA:Right Ankle))での血圧値C1を、第4の軸328に左下肢(左足首(LA:Left Ankle))での血圧値D1をそれぞれプロットしている。プロットする血圧値の左右測定位置は入れ替え可能であり、第1及び第4の軸に右上肢、右下肢での血圧値を、第2及び第3の軸に左上肢、左下肢での血圧値をプロットしても良い。
なお、図4では、A1〜D1を、原点321を共通とし、線345をy軸とする直交座標系における座標値で示している。
上肢下肢の位置関係についても入れ替え可能であるが、上肢での血圧値を下にプロットするのは不自然であるため、特段の事情がない限り上肢での血圧値は原点321から上方に延びる第1及び第2の軸325、326にプロットする。
なお、上下位置と左右位置の関係を入れ替えて、上肢の血圧値を右側の平面にプロットし、下肢の血圧値を左側の平面にプロットするようにしてもよく、この場合、第1の軸に右上肢、第4の軸に左上肢、第2の軸に右下肢、第3の軸に左下肢の血圧値をプロットする。同様に、左側の平面に上肢の血圧値を、右側の平面に下肢の血圧値をプロットしてもよい。
図4の例では、第1〜第4の軸325〜328は原点を0とした共通の目盛りを有する(目盛り自体の表示はしてもしなくても良い)。なお、共通の目盛りとは、各軸において原点から等しい距離にある点は同じ値を示すということを意味し、単位距離(目盛り)当たりの値の増加率(縮尺率)が異なる区間が含まれていてもよい。
そして、本実施形態に係るレポートでは、このように各軸にプロットした血圧値を頂点とする4角形330を示すことを特徴の1つとする。このような4角形を示すことにより、4角形の形から、四肢の血圧値の相互関係が直感的に把握できるのである。
すなわち、4角形330の辺A1B1及び辺C1D1の傾きは、上肢及び下肢の左右の血圧値の差の大きさを表す。また、辺B1C1及び辺D1A1の傾きは、右半身及び左半身の上肢と下肢の血圧値の差の大きさを表す。従って、線345に対して4角形330が左右対称に近いほど、左右の血圧値にばらつきがないことを示し、辺A1B1が辺C1D1よりも長い、すなわち上底が下底よりも長い、下にすぼまった台形状となれば下肢での狭窄が疑われることを示す。
このように、4角形330の形状から、左右の血圧値の関係と、上肢下肢の血圧値の関係を一瞬にして把握することが可能である。また、各頂点の値を読み取れば、個々の具体的な血圧値を把握することも容易である。もちろん、プロットされた各点と対応付けて具体的な血圧値を数値で示すようにしても良い。
(異なる血圧値の同時提示)
なお、血圧測定を行う場合、通常は最高血圧値、最低血圧値及び平均血圧値を測定する。上述の例では説明及び理解を容易にするため、これらの血圧値のうち1つを提示したレポートについて説明したが、複数の血圧値を同一提示領域中に示すことも可能である。
図5は、四肢の各々で測定された最高血圧値、最低血圧値及び平均血圧値を図4の様式に準じて提示した例を示す図である。図5において、平均血圧値が4角形A2B2C2D2により、最低血圧値が4角形A3B3C3D3によりそれぞれ表されている。
(補助指標)
上述した基本的な生体情報レポートに、様々な補助指標を加えることができる。
(正常範囲の指標)
図6は、右上肢血圧値を基準として、他の血圧値の正常範囲を示す指標を加えた生体情報レポートの例を示す図である。図6(a)では、右上肢血圧値の座標(−b,b)を通り、原点Oを中心とする円610を、図6(b)では、座標(−b,b)を頂点とし、原点Oを重心とする正方形611をそれぞれ指標として加えた例を示している。他の血圧値、特に下肢血圧値がこれら指標の中に入る場合には、下肢の狭窄が疑われる。
なお、上肢血圧値を指標の基準とする場合、左右上肢血圧値の高い方を基準として用いることが好ましい。
(上肢血圧の差を明示する指標)
図7は、上肢血圧値、すなわち第1の軸325及び第2の軸326にプロットされた血圧値のうち、高い方の血圧値の座標に対応する座標を、もう一方の血圧値がプロットされている軸上で示す指標を加えた生体情報レポートの例を示す図である。
この指標は、左右の上肢血圧値に差がある場合、低い値が測定された方の上肢で血行障害が疑われる可能性があるため、その評価のために提示される。
図7では、右上肢血圧値に対し、左上肢血圧値が低い場合にこの指標を適用した例を示す。指標710は、低い方の血圧値がプロットされた軸上に示された、高い方の血圧値に対応する座標を表すマークである。なお、高い方の血圧値の座標から指標710に向かって水平に延ばした線711を合わせて示しても良い。
(未計測、計測不能などにより正常に測定できなかった血圧値がある場合)
血圧測定時に、カフが正しく装着されていなかったなどの原因により、正常な測定が出来なかった場合や、通常はあり得ない極端な測定値が得られた場合(これらを計測不能という)、または計測自体がなされなかった(未計測)場合、上述の4角形を描画することが出来ない。
このような場合、本実施形態では、血圧値を頂点とした4角形330を描画するのに不足した点を補い、補った点を用いて4角形330を描画する。なお、補った点は正常な測定で得られた血圧値と区別できるよう、軸上に描画するマークを変えることにより、識別可能にする。
図15は、上肢血圧値、すなわち第1の軸325及び第2の軸326にプロットされた血圧値のうち、第1の軸325にプロットすべき血圧値が未計測、測定不能により得られなかった場合に、第2の軸にプロットされた、正常な測定で得られた右上肢の血圧値を、左上肢で測定されたものとして用いて第1の軸上にプロットした場合を示している。
図15において、第1の軸上にプロットされた血圧値を示すマーク1501は”X”とし、他のプロット値とは異なる、補われた点であることを識別可能としている。
図15では、上肢血圧値を補った場合を示しているが、下肢血圧値も同じように下肢で血圧が測定できた側にある血圧値に対応する座標を、血圧値がないもう一方の軸に示すことで4角形を描画するために足りない点を補うことができる。
また、どの値を用いて点を補っているかを、文字や矢印などを用いて明示するようにすることもできる。また、4角形330のうち、指標1501に接する(指標1501を始点又は終点とする)辺の線のスタイル(太さや色、実線/点線など視覚的な特徴)を他とは異なるように変えても良い。
(視認性を高めるための指標)
この他、視認性を高めるための指標を付加することができる。
例えば、プロットされている血圧値の測定部位を示す指標として、各軸との対応が視覚的に判別できるような文字列341〜344を付加したり、図8(a)に示すように、人体を表すイメージ350を、シルエットもしくは輪郭を示すパターンにより追加しても良い。図8(a)によれば、第1〜第4の軸325〜328にプロットされる血圧値が、上肢下肢左右の血圧値であることが直感的に把握できる。なお、軸と血圧値との対応をより明確にするため、両手及び/又は両足を拡げたパターンとすることもできる。
図8(b)は、各軸での代表的な値を示す座標を、測定値と同様に線で結んで示した例を示している。このようにして代表値の目盛りを明示することにより、測定値の大凡の値が把握できる。なお、図8(b)では、各座標を頂点とする4角形で代表値の目盛りを示したが、各座標を通る円や楕円を用いて表現しても良い。
(狭窄の疑いの程度や狭窄が疑われる部位を示す指標)
上述したように、4角形330の形状により狭窄の疑いがあるかどうかを容易に把握することが可能であるが、4角形330以外に狭窄の疑いがあるかどうかを表す指標や、どの部位に狭窄が疑われるかをより具体的に示す指標を付加することができる。
まず、狭窄の疑いの程度を示す指標として、4角形330の重心位置をレポート中に付加することができる。上述したように、上肢下肢の血圧値の比が1に近づくほど、また左右の血圧値の差が少ないほど、4角形330は方形となり、その重心は原点に近づく。逆に言えば、4角形330の重心位置が原点から離れるほど、狭窄が疑われることになる。図9(a)は、4角形330の重心位置をマーク910(ここでは×)で示したレポートの例を示す。なお、本実施形態において重心G(x、y)の位置は、
x=(−右上腕血圧+左上腕血圧−右足首血圧+左足首血圧)/3√2
y=(右上腕血圧+左上腕血圧−右足首血圧−左足首血圧)/3√2
として求める。
図9(b)は、重心の位置及び原点からの距離をより明確に示すため、原点から重心910へ向かう矢印911をさらに指標として付加したレポートの例を示す。このような矢印を付加することで、矢印の長さにより狭窄の疑われる程度を表すことができる。
重心位置を利用した指標の別の例として、狭窄が疑われる部位を示す指標を付加することができる。これは、重心位置の対偶方向が狭窄の疑われる部位を表すことを利用したものである。また、重心位置の対偶と原点との距離は、重心位置と原点との距離に相当するため、原点から対偶までの距離の大きさは狭窄が疑われる程度を表すことになる。
図10(a)は、原点から、4角形330の重心位置910の対偶方向へ延びる矢印を、狭窄が疑われる部位と疑われる程度を示す指標として加えたレポートの例を示す。
なお、図10(a)では、対偶の所定倍(ここでは10倍)の位置へ延びる矢印を加えることにより、指標の表す意味を強調している。図10(b)は、図5で説明した複数の血圧値の同時提示と、図6(a)で説明した正常範囲を示す指標610と、最高血圧値、最低血圧値、平均血圧値毎の重心位置910と、個々の重心位置の対偶の所定倍の位置へ原点から延びる矢印915とを組み合わせて適用したレポートの例を示す。
(ABIの指標)
図11及び図12は、ABIの大きさを表す指標を加えたレポートの例を示す図である。図11の例では、原点から右(又は左)上肢血圧値座標へ延びるベクトルと、原点から右(又は左)下肢血圧値座標へ延びるベクトルの合成ベクトル380をABIの大きさを表す指標として付加している。
すなわち、ベクトル380が、原点321を共通とするxy座標系のx軸346となす角をθ(反時計回りに正)とすると、
θ[°]=tan-1(1/ABI)−45
である。
図11(a)はABI=1.0,図11(b)はABI=1.5,図11(c)はABI=0.5の場合を示しており、それぞれθ=0,θ=−11.31,θ=18.43である。
図11の例では、指標が合成ベクトルであるため、血圧値が大きいほど指標は長くなる。
図12も同様に原点から延びるベクトルを指標として用いているが、角度θとその大きさの決まり方が図11の例と異なる。
図12の例では、
θ[°]=tan-1(1/ABI−1)
である。
また、ベクトルの終点は、y軸345と上肢血圧値の高い方の座標から水平に延ばした直線との交点と、下肢血圧値のいずれかの座標とを結ぶ直線の中点として定められている。この方法によってもABIにより角度が変わる指標を実現することが可能である。
図12(a)〜(c)は、図11(a)〜(c)と同様に、ABIが1.0、1.5及び0.5の際の指標390を示している。
図13は、他の測定結果を含めた総合的なレポートに、本実施形態の生体情報レポートを適用した例を示す。図13において、本実施形態の生体情報レポートは400で示す領域に示されている。図13の例では、最高血圧値、最低血圧値及び平均血圧値を提示する図5のレポートに、各軸の代表的な目盛り指標並びに人体のパターン、最高血圧値で形成される4角形の重心位置と、原点から重心位置の対偶方向に延びる矢印といった各種指標が適用されている。
なお、各種指標は適宜組み合わせて用いることが可能であり、図13に示した以外の組み合わせであってももちろん構わない。
このように、本実施形態によれば、原点から右上、左上、左下、右下方向に延びる直線状の第1〜第4の軸上に四肢で測定した血圧値をプロットするとともに、これらプロットされた血圧値を頂点とする4角形を示すことにより、個々の部位における具体的な測定値の把握が容易である上、4角形の形から、四肢の血圧値の相互関係が直感的に把握できる。そのため、動脈閉塞の虞があるかどうか、閉塞部位及び程度がどの程度であるのかを判断するための指標として非常に有用である。
●(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る生体情報出力装置について説明する。なお、出力するレポートの形式を除き、第1の実施形態と共通で良いため、本実施形態に特徴的なレポートの出力形式についてのみ説明する。
第1の実施形態では、第1の軸325と第3の軸327、第2の軸326と第4の軸328がそれぞれ1つの直線の直線軸の目盛り及び/又は方向は上肢と下肢とで異ならせることを特徴とする。
上述したように、4角形330を形成する縦2辺の傾きは、上肢血圧値と下肢血圧値との大小関係によって決定され、例えば辺B1C1の傾きが負になる場合は右下肢(足首)血圧値/右上肢(上腕)血圧値<1であることを意味する。この比はすなわちABIそのものであるから、4角形330の縦の辺の傾きにより、ABIの値を示唆することが可能である。
このような考えに基づいて、異常となるABIの値を境にして4角形の縦の辺の傾きが正と負に別れるように軸の縮尺や傾き(原点からの方向もしくは線345との角度とも言える)を調整することができる。これは、左上肢、右上肢、左下肢及び右下肢で測定された血圧値の相対関係が正常範囲にある場合、4角形が略方形となるように軸の縮尺や傾きを調整するとも言うことができる。このような調整を行うことで、4角形330の縦の辺の傾きを見るだけで、下肢の狭窄が疑われるかどうかを評価できる。
具体的には、下肢血圧値/上肢血圧値の値がある閾値(例えば0.9)に等しい場合に、これらの血圧値を結ぶ辺が線345と平行(傾きが無限大)となるように、軸の方向及び/又は縮尺を調整すればよい。より具体的には、プロットされた血圧値座標の水平方向成分の大きさが等しくなるように、軸の傾き及び/又は縮尺を調整すればよい。
例えば、図4の例で右上肢血圧値と右下肢血圧値(或いは左上肢血圧値と左下肢血圧値)を基準としてこのような調整を行うものとする。そして、右上肢血圧値が120mmHgであったとする。
この場合、図14に示すように右下肢血圧値をプロットする第3の軸327の縮尺や傾き(方向)を変更することで、上述した制御を実現できる。図14(a)は、軸の傾きは変えずに、縮尺を変更した場合を示す。すなわち、上肢血圧値が120のとき、その座標から真下に延ばした直線が第3の軸327と交わる位置において第3の軸が表す値が、120に閾値0.9を乗じた108となるように、軸327の目盛りの縮尺を変更する。これにより、下肢血圧値が108未満となると、辺B1C1の傾きは負となるため、4角形の形状から下肢の狭窄の疑いがあることが評価できる。
また、軸の縮尺を変更せずに、軸の傾きを変えても同様の制御が可能である。図14(b)は、図14(a)と同様の状況において、第3の軸327の傾きβを、第2の軸326の傾きαよりも大きくすることで、第3の軸327上の点のx軸成分の増加率を第2の軸326のそれよりも大きくし、縮尺を変えずに同様の制御を実現したものである。
なお、基準とする血圧値を下肢血圧値とし、上肢血圧値側の軸についてこれらの制御を行っても良い。また、両方の軸を調整しても良いし、傾きの調整と縮尺の調整を組み合わせても良い。
このように、本実施形態による生体情報出力装置は、第1の実施形態での生体情報レポートよりも、4角形の形状に基づく評価が容易であるという効果がある。なお、本実施形態においても、図5に示したような複数の血圧値を提示することが可能であるし、第1の実施形態において説明した各種補助指標を適宜組み合わせて適用することも可能であることは言うまでもない。
(第3の実施形態)
狭窄の疑いの程度や狭窄が疑われる部位を示す指標として、上肢左右の血圧値の差または比の大きさと、ABIに着目した指標を併せて用いることもできる。
図16は、本実施形態における指標の付加方法を説明する図である。図16(a)は、図6(b)と同様に、右上肢血圧値を基準として、他の血圧値の正常範囲を示す指標として、座標(−b,b)を頂点とし、原点Oを重心とする正方形611を指標として加えた生体情報レポートの例を示している。
本実施形態では、狭窄の疑いの程度や狭窄が疑われる部位を示す指標の付加条件として、以下の2つを用いる。
(1)上肢左右の血圧差が所定値以上(例えば20mmHg以上)の場合
(2)左右いずれかのABIが1.00未満の場合
これら条件のいずれかが満たされた場合、指標をレポートに付加する。
本実施形態において、(1)の条件が満たされた場合には、低い方の血圧値が測定された上肢に対応する第1又は第2の軸325又は326上に、原点Oを始点とし、血圧差の大きさと正の相関を有する長さの矢印を、上肢における狭窄の疑いの程度や狭窄が疑われる部位を示す指標として付加する。
図16(b)は、図16(a)に対し、条件(1)を満たす範囲を示す指標612を付加した状態を示す。例えば、左右血圧差の絶対値が20mmHg以上であるかどうかを条件とする場合には、基準とする上肢の血圧値(通常は高い方の血圧値であり、ここでは右上肢血圧値)より20mmHg低い値に対応する正方形を付加する。
図16(b)の例では、左上肢血圧値が指標612の内側に存在するので、条件(1)を満たしている。
この場合、原点Oから第1の軸325に沿って外方に延びる矢印を指標として付加する。また、矢印の長さは左右の血圧差が大きいほど(状況が悪いと疑われるほど)長くなるようにする。具体的には、原点Oから頂点Pまでの距離をLとした場合、
L×(1−左右低い方の上肢収縮期血圧値/左右高い方の上肢収縮期血圧値+α)
として長さを決定することができる。ただし、αは1未満の正の定数である。定数αは、現実的に観測されうる血圧差の最大値が十分長い指標で表されるように調整するためのものである。
或いは、原点Oと頂点Pに、条件(1)を満たす場合に想定される、(左右低い方の上肢収縮期血圧値/左右高い方の上肢収縮期血圧値)の値の現実的な最大値と最小値を割り当て、実際に得られた値に応じて長さを決定しても良い。
なお、図16のように、部位を示すマーク([LB],[RB],[RA],[LA])が頂点に存在する場合には、軸が最も頂点に近い位置(例えばP’)に最小値を割り当てるようにしても良い。
図16(c)は、条件(1)が満たされたことにより付加された指標620の例を示している。指標620により、左上肢の血圧が右上肢の血圧値に対して有意に低いこと、またどの程度狭窄が疑われるのか(差がどの程度大きいのか)を、指標の長さ(大きさ)により直感的に把握することができる。
次に、条件(2)による指標の付加について説明する。条件(1)と異なり、条件(2)は左右独立して判定可能であり、ここでも左右独立して判定するものとして説明するが、右半身又は左半身のABIについてのみ条件(2)を判定しても良い。
条件(2)はABIが1.00未満かどうかという条件である。従って、右半身のABI又は左半身のABIが1.00未満であった場合、値が小さい程長い(大きな)指標を対応する下肢の軸上に付加する。
例えば、左半身のABIが1.00未満の場合には、左下肢に対応する第4の軸328上に、条件(1)を満たした場合と同様の指標を付加する。
また、指標の長さは、原点Oと頂点Q(又はR)に、1と、想定される現実的な最小値(例えば0.5)を割り当て、実際に得られた値に応じて長さを決定することができる。ただし、この場合、ABIが1に近い値では、指標が短くて判別しづらくなるため、1に近い値である場合には、デフォルメして実際の値よりも低い値に対応する指標を用いる。
例えば、1.00>ABI>0.9の場合には、ABI=0.9として指標を付加する。この際、指標を点線にするなど、デフォルメであることを視覚的に明示する様にしても良い。
図16(c)では、右半身のABIは1.00以上であるが、左半身のABIが1.00未満であり、左下肢に対応する第4の軸328上に、原点Oから外方に延びる矢印630が付加されている。
なお、レポートには最終的に条件(1)、(2)に基づく指標(620や630)が付加されれば足り、正常血圧範囲を示す指標611や、左右血圧値の差の異常範囲を示す指標612は、最終的なレポートに付加しても、しなくてもよい。
図17は、本実施形態の変形例を示す図であり、指標611や指標612を図6(a)で示したような円型の指標としたものである。図17(a)〜(c)はそれぞれ図16(a)〜(c)に対応した状態を示している。
なお、図17では、図16とプロットされている血圧値が異なるため、最終的に付加されている指標の位置と長さが異なるが、指標635、640は図16を用いて説明した方法により付加されたものである。図17の例では、右半身のABIが低く、また左上肢の血圧が右上肢の血圧よりも所定値以上低いことを示している。
このように、本実施形態では、狭窄の疑いの程度や狭窄が疑われる部位を示す指標として、上肢左右の血圧値の差の大きさと、ABIに着目した指標を併せて付加するので、狭窄の疑われる部位やその程度の目安を瞬時に把握することが可能である。
なお、本実施形態で説明した指標は、上述の第1及び第2の実施形態で説明した任意の様式のレポートに付加することが可能である。例えば、図8で示したような人体のパターンや軸の代表値の目盛りを付加してもよいし、収縮期血圧値のみ成らず、拡張期血圧値や平均血圧値をプロットしても良い。また、その他の付加指標と組み合わせて使用することも可能である。
図18は、図8(b)に示すレポート形式に、収縮期血圧値641、平均血圧値642、拡張期血圧値643をプロットし、図9で説明した血圧重心645と本実施形態の指標651〜653を適用した例を示す図である。
また、図19は、他の測定結果を含めた総合的なレポートに、図18の生体情報レポートを適用した例を示す。図19の例では、左半身のABIが0.78であるため、本実施形態による指標660が付加されている。また、血管年齢の推定値や、測定値の履歴など、図13に示す総合レポートよりも多くの情報が示されている。
●(他の実施形態)
なお、上述した各実施形態におけるレポート出力処理は、例えば予め測定された血圧値が記憶されている記憶装置からこれらの値を読み出し、上述した様式のレポートを出力するコンピュータ装置によっても実行可能である。従って、上述した各実施形態におけるレポート出力処理をコンピュータ装置に実行させるためのプログラム、又はこのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体もまた本発明を構成することは言うまでもない。
また、上述の生体情報レポートを印刷出力するための領域、例えば予め第1〜第4の軸や、図8に示した人体のパターンや軸の代表値の目盛り、図4における文字341〜344などの少なくとも1つを印刷した領域を有する印刷用紙などの記録媒体もまた本発明を構成する。
また、血圧の測定方法自体に制限はなく、オシロメトリック法以外の方法、例えばコロトコフ音や超音波、光を利用した方法、観血的な方法などによって血圧値を測定しても良い。
また、上述した各種のレポートの表示形式やレポートに含める測定結果をユーザが選択可能に構成したり、グラフの縮尺をユーザが変更可能に構成したりすることも可能である。

Claims (23)

  1. 血圧値を少なくとも含む生体情報を提示する生体情報レポートであって、
    原点から右上、左上、左下、右下方向に延びる直線状の第1〜第4の軸であって、前記原点を通り、上下に垂直に延びる直線に対して、前記第1及び第2の軸が対称であるとともに、前記第3及び第4の軸が対称であるように配置された第1〜第4の軸を有する血圧値提示領域を有し、
    前記第1の軸に左又は右上肢で測定された血圧値がプロットされ、
    前記第2の軸に右又は左上肢で測定された血圧値がプロットされ、
    前記第3の軸には前記第2の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされ、
    前記第4の軸には前記第1の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされ、
    前記第1〜第4の軸にプロットされた血圧値を頂点とする4角形が示され、
    前記第1〜第4の軸が共通の目盛りを有することを特徴とする生体情報レポート。
  2. 最高血圧値、最低血圧値及び平均血圧値の少なくとも2つについて、前記第1〜第4の軸へのプロット及び前記4角形が示されることを特徴とする請求項1記載の生体情報レポート。
  3. 前記左上肢、右上肢、左下肢及び右下肢で測定された血圧値の1つを通り、原点を中心とする円もしくは、前記左上肢、右上肢、左下肢及び右下肢で測定された血圧値の1つを頂点とし、原点を重心とする方形を、該血圧値の1つを基準とした他の3つの血圧値の正常範囲を示す指標としてさらに含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の生体情報レポート。
  4. 前記第1の軸と第3の軸、前記第2の軸と第4の軸がそれぞれ1つの直線で表されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の生体情報レポート。
  5. 前記第1の軸と第3の軸、前記第2の軸と第4の軸がそれぞれ1つの直線で表され、かつこれら直線が直交することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の生体情報レポート。
  6. 前記第1の軸及び第2の軸にプロットされた血圧値のうち、高い方の血圧値の座標に対応する座標を、もう一方の血圧値がプロットされている軸上で示す指標をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の生体情報レポート。
  7. 前記第1の軸及び第2の軸にプロットする血圧値のうち、正常に測定できなかった一方の血圧値の測定値として、正常に測定できた他方の血圧値がプロットされていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の生体情報レポート。
  8. 前記第3の軸及び第4の軸にプロットする血圧値のうち、正常に測定できなかった一方の血圧値の測定値として、正常に測定できた他方の血圧値がプロットされていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の生体情報レポート。
  9. さらに、人体を示すイメージを、前記第1〜第4の軸にプロットされる血圧値が測定された位置との対応が把握できるように前記血圧値提示領域に示すことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の生体情報レポート。
  10. 前記左右の同じ方にプロットされた上肢血圧値及び下肢血圧値との関係に応じた大きさと方向とを有する矢印をさらに前記血圧値提示領域に示すことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の生体情報レポート。
  11. 前記矢印が、前記左右の同じ方にプロットされた上肢血圧値及び下肢血圧値の比によって定まる方向と、前記左右の同じ方にプロットされた上肢血圧値及び下肢血圧値によって定まる大きさを有することを特徴とする請求項10記載の生体情報レポート。
  12. 前記矢印が、前記原点を始点とし、前記左右の同じ方にプロットされた上肢血圧値及び下肢血圧値の各々を終点とするベクトルの合成ベクトルとして示されることを特徴とする請求項10記載の生体情報レポート。
  13. 前記矢印が、
    前記原点を始点とし、
    前記原点から垂直上方に延びる直線と上肢血圧値の高い方に対応する座標から水平に延びる直線との交点と、下肢血圧値の座標とを結ぶ直線の中点を終点とするように示されることを特徴とする請求項10記載の生体情報レポート。
  14. 前記原点を始点とし、前記4角形の重心の対偶方向に延びる矢印がさらに含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の生体情報レポート。
  15. 左右上肢血圧値の差の大きさが所定値以上である場合、前記差の大きさまたは左右上肢血圧値の比の大きさに応じた長さを有する指標を、前記第1及び第2の軸のうち低い方の上肢血圧値がプロットされた軸上に、前記原点を始点として示すことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の生体情報レポート。
  16. 前記指標が、前記差が大きい程長いか、前記比が小さい程長いことを特徴とする請求項15記載の生体情報レポート。
  17. 左右の同じ方にプロットされた上肢血圧値及び下肢血圧値の比が異常値である場合、当該下肢血圧値がプロットされた前記第3又は第4の軸上に、前記比の値に応じた長さを有する指標を、前記原点を始点として示すことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項、請求項15又は請求項16に記載の生体情報レポート。
  18. 前記指標が、前記比が小さい程長いことを特徴とする請求項17記載の生体情報レポート。
  19. 四肢で測定された血圧値を取得する取得手段と、
    前記血圧値を、共通の2次元領域中に表したレポートを生成するレイアウト手段と、
    前記レポートを出力する出力手段とを有する生体情報出力装置であって、
    前記レポートが、
    原点から右上、左上、左下、右下方向に延びる直線状の第1〜第4の軸であって、前記原点を通り、上下に垂直に延びる直線に対して、前記第1及び第2の軸が対称であるとともに、前記第3及び第4の軸が対称であるように配置された第1〜第4の軸を有する血圧値提示領域を有し、
    前記第1の軸に左又は右上肢で測定された血圧値がプロットされ、
    前記第2の軸に右又は左上肢で測定された血圧値がプロットされ、
    前記第3の軸には前記第2の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされ、
    前記第4の軸には前記第1の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされるとともに、
    前記第1〜第4の軸にプロットされた血圧値を頂点とする4角形を有し、
    前記第1〜第4の軸が共通の目盛りを有することを特徴とする生体情報出力装置。
  20. 前記レポートが、請求項2乃至請求項18のいずれか1項に記載の生体情報レポートであることを特徴とする請求項19記載の生体情報出力装置。
  21. 四肢で測定された血圧値を取得する取得工程と、
    前記血圧値を、共通の2次元領域中に表したレポートを生成するレイアウト工程と、
    前記レポートを出力する出力工程とを有する生体情報出力方法であって、
    前記レポートが、
    原点から右上、左上、左下、右下方向に延びる直線状の第1〜第4の軸であって、前記原点を通り、上下に垂直に延びる直線に対して、前記第1及び第2の軸が対称であるとともに、前記第3及び第4の軸が対称であるように配置された第1〜第4の軸を有する血圧値提示領域を有し、
    前記第1の軸に左又は右上肢で測定された血圧値がプロットされ、
    前記第2の軸に右又は左上肢で測定された血圧値がプロットされ、
    前記第3の軸には前記第2の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされ、
    前記第4の軸には前記第1の軸にプロットされる血圧値と同じ側の下肢で測定された血圧値がプロットされるとともに、
    前記第1〜第4の軸にプロットされた血圧値を頂点とする4角形を有し、
    前記第1〜第4の軸が共通の目盛りを有することを特徴とする生体情報出力方法。
  22. 前記レポートが、請求項2乃至請求項18のいずれか1項に記載の生体情報レポートであることを特徴とする請求項21記載の生体情報出力方法。
  23. コンピュータを、請求項19記載の生体情報出力装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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