JP2001340305A - 動脈狭窄評価装置 - Google Patents

動脈狭窄評価装置

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JP2001340305A JP2000160023A JP2000160023A JP2001340305A JP 2001340305 A JP2001340305 A JP 2001340305A JP 2000160023 A JP2000160023 A JP 2000160023A JP 2000160023 A JP2000160023 A JP 2000160023A JP 2001340305 A JP2001340305 A JP 2001340305A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直観的に動脈の狭窄を評価できる動脈狭窄評
価装置を提供する。 【解決手段】 表示器70に、ABI、%MAPおよび
U−timeの全てが予め設定された正常基準値である
場合を示す正常基準円96と、実際に測定されたAB
I、%MAPおよびU−timeを示す測定円106を
表示する。正常基準円96は正常な状態の血管内壁断面
の大きさを相対的に表し、測定円106は実際の血管内
壁断面の大きさを相対的に表すと考えることができ、狭
窄度合いが高くなるほど測定円106は正常基準円96
の内側において小さく表示されるので、あたかも実際の
血管内の脂肪の蓄積度合いを示す如く表示される。従っ
て、直観的に動脈狭窄の程度を評価できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動脈狭窄を直観的
に評価することができる動脈狭窄評価装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】動脈狭窄すなわち動脈が粥状(或いはじ
ゅく状)に硬化する動脈硬化を評価する動脈狭窄評価装
置として種々の装置が提案されている。たとえば、特許
第3027750号公報に記載された下肢上肢血圧指数
測定装置も、下肢における動脈狭窄を評価する装置であ
る。上記特許に記載された下肢上肢血圧指数測定装置
は、狭窄関連生体情報として下肢上肢血圧指数である足
首上腕血圧指数(Ankle/Arm Blood Pressure = ABI)を
測定している。なお、上記狭窄関連生体情報とは、生体
の動脈内の狭窄度合いに関連して変動する生体情報を意
味する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の動脈狭
窄評価装置は、狭窄関連生体情報が単に数値で表示され
るのみであり、直観的に動脈狭窄を評価することが容易
でない場合もあった。
【0004】また、一つのみの狭窄関連生体情報を用い
て動脈狭窄を評価する場合、その狭窄関連生体情報が正
常値と異常値との間の中間的な値を示すと、動脈狭窄の
判断が困難になることから、複数種類の複数の狭窄関連
生体情報を測定し、それら複数種類の狭窄関連生体情報
に基づいて動脈狭窄を評価することが考えられる。しか
し、複数種類の狭窄関連生体情報が測定される場合、そ
れら複数種類の狭窄関連生体情報が単に数値で表示され
るのみでは、直観的に動脈狭窄を評価することは容易で
なく、測定される狭窄関連生体情報の数が増えるほど、
直観的に評価することが困難となる。
【0005】本発明は以上のような事情を背景として為
されたものであり、その目的とするところは、直観的に
動脈の狭窄を評価できる動脈狭窄評価装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要旨とするところは、生体の動脈内の狭窄度
合いに関連して変動する生体情報である狭窄関連生体情
報を測定する狭窄関連生体情報測定手段を、少なくとも
一つ備えた動脈狭窄評価装置であって、表示器と、前記
少なくとも一つの狭窄関連生体情報測定手段により測定
される狭窄関連生体情報をそれぞれ示す狭窄関連生体情
報軸上においてその狭窄関連生体情報についてそれぞれ
予め設定された基準値の全てを実質的に通り、中心側ほ
ど前記それぞれの狭窄関連生体情報が高い狭窄度合いを
示す基準円と、その狭窄関連生体情報軸上において前記
狭窄関連生体情報測定手段により実際に測定される狭窄
関連生体情報を示す点の全てを実質的に結んで形成され
る測定図形とを、前記表示器に表示する表示手段とを、
含むことにある。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、表示手段により、表
示器に、基準円と測定図形が表示され、基準円は狭窄関
連生体情報の全てが予め設定された基準値である場合を
示し、測定図形は実際に測定された狭窄関連生体情報を
示すことから、基準円および測定図形は、基準の状態の
血管内壁断面の大きさおよび実際の血管内壁断面の大き
さを相対的に表していると考えることができ、また、狭
窄度合いが高くなるほど測定図形は基準円の内側におい
て小さく表示される。従って、あたかも実際の血管内の
脂肪の蓄積度合いを示す如く表示されるので、直観的に
動脈狭窄の程度を評価できる。
【0008】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記表示手段
は、前記少なくとも一つの狭窄関連生体情報測定手段に
より測定される狭窄関連生体情報をそれぞれ示す狭窄関
連生体情報軸上においてその狭窄関連生体情報について
それぞれ予め設定された正常基準値の全てを実質的に通
る正常基準円、および、前記少なくとも一つの狭窄関連
生体情報測定手段により測定される狭窄関連生体情報を
それぞれ示す狭窄関連生体情報軸上においてその狭窄関
連生体情報についてそれぞれ予め設定された正常限界基
準値の全てを実質的に通る限界基準円を、前記測定図形
とともに表示するものである。このようにすれば、表示
手段により、表示器に、正常基準円および限界基準円が
測定図形とともに表示され、正常基準円は狭窄関連生体
情報の全てが予め設定された正常基準値である場合を示
し、限界基準円は狭窄関連生体情報の全てが予め設定さ
れた正常限界基準値である場合を示し、測定図形は実際
に測定された狭窄関連生体情報を示すので、測定図形の
大きさを正常基準円および限界基準円と比較することに
より、容易に動脈狭窄の程度を評価できる。
【0009】また、好適には、前記動脈狭窄評価装置
は、前記狭窄関連生体情報測定手段として、前記生体の
下肢における下肢最高血圧値とその生体の上肢における
上肢最高血圧値とに基づいて下肢上肢血圧指数を算出す
る下肢上肢血圧指数算出手段を含むものである。このよ
うにすれば、下肢上肢血圧指数算出手段によって算出さ
れる下肢上肢血圧指数により下肢における動脈の狭窄を
評価することができる。
【0010】また、好適には、前記動脈狭窄評価装置
は、前記生体の下肢に巻回されるカフおよびそのカフ内
の圧力に含まれる下肢脈波を検出する下肢脈波検出装置
を備え、その下肢脈波検出装置により検出される下肢脈
波に基づいてその下肢における下肢血圧値を測定する下
肢血圧測定装置を含み、前記下肢上肢血圧指数算出手段
は、その下肢血圧測定装置により測定される下肢最高血
圧値に基づいて前記下肢上肢血圧指数を算出するもので
あり、前記狭窄関連生体情報測定手段として、前記下肢
脈波検出装置により検出される下肢脈波の上昇部分の特
徴値である上昇特徴値を決定する上昇特徴値決定手段、
および、その下肢脈波検出装置により検出される下肢脈
波の先鋭度を算出する先鋭度算出手段の少なくとも一方
をさらに含むものである。このようにすれば、下肢にお
ける動脈の狭窄を表す狭窄関連生体情報として、下肢上
肢血圧指数に加えて、下肢脈波の上昇特徴値および先鋭
度の少なくとも一方が測定されるので、生体の下肢にお
ける動脈の狭窄を正確に評価することができる。また、
狭窄関連生体情報が複数測定されても、基準円と測定図
形の大きさを比較することにより動脈狭窄が評価できる
ので、容易に動脈狭窄が評価できる。さらに、上昇特徴
値および先鋭度は、下肢血圧測定装置に備えられた下肢
脈波検出装置により検出される下肢脈波に基づいて算出
されるので、動脈狭窄評価装置を構成する部品を少なく
することができる。
【0011】また、好適には、前記表示手段は、前記少
なくとも一つの狭窄関連生体情報測定手段により測定さ
れる狭窄関連生体情報をそれぞれ示す狭窄関連生体情報
軸を、前記基準円および前記測定図形とともに表示する
ものである。このようにすれば、狭窄関連生体情報軸上
における基準円と測定図形との距離を比較することによ
り、それぞれの狭窄関連生体情報について、実際に測定
された値とその基準値とをそれぞれ比較することができ
る。
【0012】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明が適用
された動脈狭窄評価装置10の構成を説明するブロック
線図である。図1の動脈狭窄評価装置10は、後述する
電子制御装置38の制御機能を除き、その構成は一般的
な下肢上肢血圧指数測定装置と同様の構成を有する。す
なわち、動脈狭窄評価装置10は、下肢上肢血圧指数測
定装置としても機能する。なお、この動脈狭窄評価装置
10による測定は、上腕と足首とが略同じ高さとなるよ
うに、患者が伏臥位・側臥位・側臥位のいずれかの状態
で測定される。
【0013】図1において、動脈狭窄評価装置10は、
下肢血圧測定装置として、右足首12における血圧を測
定する右足首血圧測定装置14、および、左足首16に
おける血圧を測定する左足首血圧測定装置18を備え、
上肢血圧測定装置として、上腕20における血圧を測定
する上腕血圧測定装置22を備えている。
【0014】右足首血圧測定装置14は、ゴム製袋を布
製帯状袋内に有して患者の右足首12に巻回されるカフ
24と、このカフ24に配管26を介してそれぞれ接続
された圧力センサ28、切換弁30、および空気ポンプ
32とを備えている。この切換弁30は、カフ24内へ
の圧力の供給を許容する圧力供給状態、電動バルブの開
度が制御されることによりカフ24内を任意の速度で徐
々に排圧する徐速排圧状態、およびカフ24内を急速に
排圧する急速排圧状態の3つの状態に切り換えられるよ
うに構成されている。
【0015】圧力センサ28は、カフ24内の圧力を検
出してその圧力を表す圧力信号SP 1 を静圧弁別回路3
4および脈波弁別回路36にそれぞれ供給する。静圧弁
別回路34はローパスフィルタを備え、圧力信号SP1
に含まれる定常的な圧力すなわちカフ圧PC1を表すカフ
圧信号SK1 を弁別してそのカフ圧信号SK1 を図示し
ないA/D変換器を介して電子制御装置38へ供給す
る。
【0016】上記脈波弁別回路36はバンドパスフィル
タを備え、圧力信号SP1 の振動成分である脈波信号S
1 を周波数的に弁別してその脈波信号SM1 を図示し
ないA/D変換器を介して電子制御装置38へ供給す
る。上記脈波信号SM1 は、カフ24により圧迫される
右足首12の動脈(主として後脛骨動脈)からの右足首
脈波MLR を表すので、脈波弁別回路36は下肢脈波検
出装置として機能している。
【0017】左足首血圧測定装置18は、前記右足首血
圧測定装置14に備えられたものと同一の構成を有する
カフ40、配管42、圧力センサ44、および切換弁4
6とを備え、切換弁46は前記空気ポンプ32に接続さ
れている。そして、圧力センサ44は、カフ40内の圧
力を表す圧力信号SP2 を、前記右足首血圧測定装置1
4に備えられたものと同一の構成を有する静圧弁別回路
48および脈波弁別回路50にそれぞれ供給する。静圧
弁別回路48は圧力信号SP2 に含まれる定常的な圧力
すなわちカフ圧PC2を表すカフ圧信号SK2 を弁別して
そのカフ圧信号SK2 を図示しないA/D変換器を介し
て電子制御装置38へ供給し、脈波弁別回路50は、圧
力信号SP2 の振動成分である脈波信号SM2 を周波数
的に弁別してその脈波信号SM2 を図示しないA/D変
換器を介して電子制御装置38へ供給する。上記脈波信
号SM2 は、カフ40により圧迫される左足首16の動
脈(主として後脛骨動脈)からの左足首脈波MLL を表
すので、脈波弁別回路50も下肢脈波検出装置として機
能している。
【0018】上腕血圧測定装置22は、前記カフ24ま
たは40と同様に構成されて患者の上腕部20(たとえ
ば右腕の上腕部)に巻回されるカフ52と、前記右足首
血圧測定装置14に備えられたものと同一の構成を有す
る配管54、圧力センサ56、および切換弁58とを備
え、切換弁58は前記空気ポンプ32に接続されてい
る。そして、圧力センサ56は、カフ52内の圧力を表
す圧力信号SP3 を、前記右足首血圧測定装置14に備
えられたものと同一の構成を有する静圧弁別回路60お
よび脈波弁別回路62にそれぞれ供給する。静圧弁別回
路60は圧力信号SP3 に含まれる定常的な圧力すなわ
ちカフ圧PC3を表すカフ圧信号SK3 を弁別してそのカ
フ圧信号SK3 を図示しないA/D変換器を介して電子
制御装置38へ供給し、脈波弁別回路62は、圧力信号
SP3 の振動成分である脈波信号SM3 を周波数的に弁
別してその脈波信号SM3 を図示しないA/D変換器を
介して電子制御装置38へ供給する。上記脈波信号SM
3 は、上腕20に巻回されたカフ52により圧迫される
上腕動脈からの上腕脈波MAを表すので、脈波弁別回路
62は上腕脈波検出装置として機能している。
【0019】上記電子制御装置38は、CPU64,R
OM66,RAM68,および図示しないI/Oポート
等を備えた所謂マイクロコンピュータにて構成されてお
り、CPU64、ROM66に予め記憶されたプログラ
ムに従ってRAM68の記憶機能を利用しつつ信号処理
を実行することにより、I/Oポートから駆動信号を出
力して空気ポンプ32および3つの切換弁30、46、
58を制御するとともに、表示器70の表示内容を制御
する。なお、この表示器70は、狭窄関連生体情報を図
形表示する機能を備えている。
【0020】図2は、上記電子制御装置38の制御機能
の要部を説明する機能ブロック線図である。カフ圧制御
手段80は、血圧測定においては、空気ポンプ32およ
びそれに接続された3つの切換弁30、46、58を制
御して、3つのカフ24、40、52の圧迫圧力を所定
の目標圧力値PCM(たとえば、上腕20に巻回されたカ
フ52については180mmHg程度、足首12、16に巻
回されたカフ24、40については240mmHg程度の圧
力値)まで急速昇圧させ、その後、3mmHg/sec程度の速
度で徐速降圧させる。そして、足首脈波MLR 、MLL
の上昇特徴値および先鋭度を算出するための脈波の検出
においては、空気ポンプ32およびそれに接続された2
つの切換弁30、46を制御して、カフ24内のカフ圧
C1およびカフ40内のカフ圧PC2を、最低血圧値より
も十分に低い圧力として予め設定された圧力まで昇圧さ
せた後、一定時間その圧力を保持させる。
【0021】右足首血圧値決定手段82は、カフ圧制御
手段80により、右足首12に巻回されたカフ24が徐
速降圧させられる過程において、順次採取される脈波信
号SM1 が表す脈波の振幅の変化に基づきよく知られた
オシロメトリック法を用いて右足首12における右足首
最高血圧値BPRSYS・右足首最低血圧値BPRDIA・右足
首平均血圧値BPRMEAN を決定し、左足首血圧値決定手
段84は、カフ圧制御手段80により、左足首16に巻
回されたカフ40が徐速降圧させられる過程において、
順次採取される脈波信号SM2 が表す脈波の振幅の変化
に基づきよく知られたオシロメトリック法を用いて左足
首16における左足首最高血圧値BPLS YS・左足首最低
血圧値BPLDIA・左足首平均血圧値BPMEANを決定す
る。
【0022】上腕血圧値決定手段86は、カフ圧制御手
段80により、上腕20に巻回されたカフ52が徐速降
圧させられる過程において、順次採取される脈波信号S
3が表す脈波の振幅の変化に基づきよく知られたオシ
ロメトリック法を用いて上腕最高血圧値BPASYS・上腕
最低血圧値BPADIA・上腕平均血圧値BPAMEAN を決定
する。
【0023】足首上腕血圧指数算出手段88は、右足首
血圧値決定手段82により決定された右足首最高血圧値
血圧値BPRSYSを、上腕血圧値決定手段86により決定
された上腕最高血圧値BPASYSで割ることにより右足首
上腕血圧指数(=ABIR )を算出し、左足首血圧値決
定手段84により決定された左足首最高血圧値BPLS YS
を、上腕血圧値決定手段86により決定された上腕最高
血圧値BPASYSで割ることにより左足首上腕血圧指数
(=ABIL )を算出する。そして、その算出したAB
R 、ABIL の値を表示器70に表示する。下肢の動
脈に狭窄があると、その下流側ではその狭窄に起因して
最高血圧値BPSYS が低下する。すなわち、右下肢の動
脈に狭窄があると右足首最高血圧値BPRSYSが低下し、
左下肢の動脈に狭窄があると左足首最高血圧値BPLSYS
が低下する。従って、右下肢の動脈に狭窄があるとAB
R が小さくなり、左下肢の動脈に狭窄があるとABI
L が小さくなるので、ABIR およびABIL は下肢に
おける動脈の狭窄に関連して変動する狭窄関連生体情報
である。
【0024】上昇特徴値決定手段90は、脈波弁別回路
36により検出される右足首脈波MLR および脈波弁別
回路50により検出される左足首脈波MLL の上昇部分
(すなわち立ち上がり点からピークまで)の特徴を表す
上昇特徴値を決定する。図3は、足首脈波MLを例示す
る図であり、上昇特徴値には、たとえば図3に示すもの
が含まれる。すなわち、立ち上がり点aからピークbま
での足首脈波MLが上昇する期間として算出されるU−
time(msec)、立ち上がり点aからピークbまでで増
加率が最大となる点すなわち最大傾斜点cにおける接線
Lの傾きγ、立ち上がり点aから最大傾斜点cまでの前
半時間、最大傾斜点cからピークbまでの後半時間、そ
の前半時間と後半時間との比、などが上昇特徴値に含ま
れる。足首12、16の上流側の下肢における狭窄の程
度が大きいほど、足首脈波MLR、MLL は立ち上がり
部分の傾斜がなだらかになる傾向にあるので、足首1
2、16の上流側の下肢に狭窄があると、上昇特徴値は
その狭窄に関連して変化する。たとえば、U−time
は、上流側における狭窄の程度が大きいほど長くなる。
従って、上昇特徴値は狭窄関連生体情報であり、特に下
肢脈波に基づいて決定されることから下肢の動脈の狭窄
に関連する狭窄関連生体情報である。
【0025】先鋭度算出手段92は、脈波弁別回路36
により検出(弁別)される右足首脈波MLR の先鋭度、
および脈波弁別回路50により検出(弁別)される左足
首脈波MLL の先鋭度を算出する。上記先鋭度とは、脈
波の上方への尖り具合を示す値であり、たとえば、図3
に示す一拍分の区間の足首脈波MLを積分(加算)する
ことにより算出される脈波面積Sを、ピーク高さHと脈
拍周期Wとの積(W×H)で割ることにより、すなわち
S/(W×H)なる演算が行われることにより算出され
る正規化脈波面積VR、最高ピ−クbまでの前半部の面
積S1 あるいは最高ピ−クb以降の後半部の面積S2
正規化したもの、H・(2/3)に相当する高さの幅寸
法Iを正規化したI/W等が用いられ得る。また、上記
正規化脈波面積VRは、%MAPとも称され、ピーク高
さHすなわち脈圧に対する脈波面積Sの重心位置の高さ
Gの割合(=100×H/G)としても算出できる。足
首12、16の上流側の下肢に狭窄があると、足首脈波
MLR 、MLL の振幅は弱くなり、脈波の上方への尖り
具合は鈍くなる。すなわち、足首12、16の上流側の
下肢に狭窄があると、上記先鋭度は小さくなるので、先
鋭度は狭窄関連生体情報であり、特に下肢脈波に基づい
て決定されることから下肢の動脈の狭窄に関連する狭窄
関連生体情報である。
【0026】表示手段94は、狭窄関連生体情報測定手
段である前記足首上腕血圧指数算出手段88、上昇特徴
値決定手段90および先鋭度算出手段92によりそれぞ
れ測定されたABI、上昇特徴値および先鋭度を、表示
器70に表示された正常基準円96および限界基準円9
8とともに図形表示する。
【0027】図4は、表示手段94により表示器70に
表示される表示内容の一例を示す図であり、足首上腕血
圧指数として右足側のABIR 、上昇特徴値として右足
首脈波MLR に基づいて算出された右足側のU−tim
e(R)、先鋭度として右足首脈波MLR に基づいて算
出された右足側の%MAP(R)が用いられた場合を示
している。図4において、3本の狭窄関連生体情報軸す
なわちABI軸100、U−time軸102、%MA
P軸104は上記ABIR 、U−time(R)および
%MAP(R)の大きさをそれぞれ表し、それら3本の
狭窄関連生体情報軸100、102、104は、一点で
交わり、且つ、他の2本の狭窄関連生体情報軸との為す
角はそれぞれ120°である。また、それぞれの狭窄関
連生体情報軸は、他の軸と交わっている側ほど狭窄の程
度が大きいことを表す値とされている。
【0028】正常基準円96は、それぞれの狭窄関連生
体情報について予め実験に基づいて決定された正常基準
値の全てを通る円であり、この正常基準円96の中心
は、それら3つの正常基準値から等距離にある点であ
る。従って、正常基準円96の中心に向かうほど、AB
R 、U−time(R)、%MAP(R)は狭窄の程
度が大きくなる。上記正常基準値は、たとえば、ABI
R は1.0、U−time(R)は150msec、%MA
P(R)は35%に設定される。また、限界基準円98
は、それぞれの狭窄関連生体情報について予め実験に基
づいて決定された正常限界値(すなわち正常限界基準
値)の全てを通る円であり、その限界基準円98の中心
は、それら3つの正常限界値から等距離にある点であ
る。上記正常限界値は、たとえば、ABIR は0.9、
U−time(R)は180msec、%MAP(R)は4
0%に設定される。
【0029】測定図形である測定円106は、ABI軸
100上において前記足首上腕血圧指数算出手段88に
より実際に測定されたABIR を示す点d、U−tim
e軸102上において上昇特徴値決定手段90により実
際に決定されたU−time(R)を示す点e、および
%MAP軸104上において先鋭度算出手段92により
実際に測定された%MAP(R)を示す点fの3点を通
る円であり、その中心は、それら3つの実際に算出或い
は決定された値を示す点d,e,fから等距離にある点
である。前述の正常基準円96は予め決定された正常基
準値を示す円であり、限界基準円98は予め決定された
正常限界値を示す円であり、測定円106は実際に測定
された値を示す円であることから、正常基準円96は正
常な状態の血管内壁断面の大きさを、限界基準円98は
これ以上閉塞すると動脈の閉塞の程度が正常範囲を超え
ると判断する限界の状態の血管内壁断面の大きさを、測
定円106は実際の患者の血管内壁断面の大きさをそれ
ぞれ相対的に表していると考えることができる。従っ
て、測定円106と正常基準円96との大きさを比較す
ることにより、正常な状態に対してどの程度進行してい
るかを評価でき、測定円106と限界基準円98との大
きさを比較することにより、動脈の狭窄が正常範囲を越
えて進行しているか否かを容易に評価できる。
【0030】図5は、動脈狭窄評価装置10の電子制御
装置38の制御作動の要部を説明するフローチャートで
ある。図5において、まず、カフ圧制御手段80に対応
するステップS1乃至ステップS3(以下、ステップを
省略する。)が実行される。S1では、3つの切換弁3
0、46、58が圧力供給状態に切り換えられ且つ空気
ポンプ32が駆動されることにより、3つのカフ24、
40、52の急速昇圧が開始され、S2では、3つのカ
フ24、40、52カフ圧PC がそれぞれ予め設定され
た目標圧迫圧PCM以上となったか否かが判断される。こ
のS2の判断が否定された場合は、上記S1以下が繰り
返し実行されることによりカフ圧PC の上昇が継続され
る。
【0031】そして、カフ圧PC の上昇により上記S2
の判断が肯定されると、続くS3では、空気ポンプ32
が停止され且つ切換弁30、46、58が徐速排圧状態
に切り換えられて、それぞれのカフ24、40、52内
の圧力が予め定められた3mmHg/sec程度の緩やかな速度
で下降させられる。
【0032】次に、右足首血圧値決定手段82、左足首
血圧値決定手段84および上腕血圧値決定手段86に対
応するS4の血圧値決定ルーチンが実行される。すなわ
ち、脈波弁別回路36から逐次供給される脈波信号SM
1 が表すカフ脈波の振幅が一拍毎に決定され、その振幅
の変化に基づいて、よく知られたオシロメトリック方式
の血圧値決定アルゴリズムに従って右足首最高血圧値B
RSYS等が決定され、同様に、脈波弁別回路50から供
給される脈波信号SM2 が表すカフ脈波の振幅の変化に
基づいて、オシロメトリック方式の血圧値決定アルゴリ
ズムに従って左足首最高血圧値BPLSYS等が決定され、
脈波弁別回路62から供給される脈波信号SM3 が表す
カフ脈波の振幅の変化に基づいて、オシロメトリック方
式の血圧値決定アルゴリズムに従って上腕最高血圧値B
ASYS等が決定される。
【0033】次に、カフ圧制御手段80に対応するS5
において、3つの切換弁30、46、58が急速排圧状
態に切り換えられることにより、すべてのカフ24、4
0、52内が急速に排圧させられる。
【0034】続く足首上腕血圧指数算出手段88に対応
するS6では、S4で決定された右足首最高血圧値BP
RSYS・左足首最高血圧値BPLSYS・上腕最高血圧値BP
ASYSが用いられて、右足首最高血圧値BPRSYSが上腕最
高血圧値BPASYSで割られることによりAPIR が算出
され、左足首最高血圧値BPLSYSが上腕最高血圧値BP
ASYSで割られることによりAPIL が算出され、その算
出されたAPIR およびAPIL が表示器70に表示さ
れる。
【0035】続くカフ圧制御手段80に対応するS7で
は、切換弁30・46が圧力供給状態に切り換えられ
て、2つのカフ24・40内のカフ圧PC1・PC2が最低
血圧値よりも十分に低い値として予め設定された圧力ま
で昇圧させられた後、その圧力が保持される。
【0036】続くS8では、脈波弁別回路36から供給
される脈波信号SM1 に基づいて、右足首脈波MLR
一拍分が検出されたか否かが判断される。上記判断が否
定された場合は、S11以降が直接実行されるが、肯定
された場合は、続く先鋭度算出手段92に対応するS9
において、上記S8で検出された右足首脈波MLR の面
積重心の高さGが決定されるとともに、その脈波の振幅
値Hが決定され、その高さGおよび振幅値Hに基づいて
右足首脈波MLR の%MAP(R)が算出される。そし
て、続く上昇特徴値決定手段90に対応するS10で
は、上記S8で検出された右足首脈波MLR について、
その立ち上がり点aからピークbまでのU−time
(R)が算出される。
【0037】上記S10が実行された場合、または前記
S8の判断が否定された場合はS11が実行される。そ
のS11では、左足首16において、前記S8と同様の
内容が判断される。すなわち、脈波弁別回路50から供
給される脈波信号SM2 に基づいて、左足首脈波MLL
の一拍分が検出されたか否かが判断される。この判断が
否定された場合はS14以降が直接実行され、肯定され
た場合は、続く先鋭度算出手段92に対応するS12に
おいて、上記S10で検出された左足首脈波MLL の%
MAP(L)が算出される。そして、続く上昇特徴値決
定手段90に対応するS13では、上記S11で検出さ
れた左足首脈波MLL のU−time(L)が算出され
る。
【0038】続くS14では、右足首脈波MLR および
左足首脈波MLL の一拍分が検出されたか否かが判断さ
れる。この判断が否定された場合は、前記S8以下が繰
り返し実行されるが、肯定された場合は、続くS15に
おいて切換弁30および46が急速排圧状態に切り換え
られることにより、カフ24および40内が急速に排圧
させられ、続く表示手段94に対応するS16におい
て、前記S6で算出されたABIR 、前記S9で算出さ
れた%MAP(R)および前記S10で算出されたU−
time(R)の全てを通る測定円106が、前述の図
4に示すように、ABI軸100、U−time軸10
2、%MAP軸104、正常基準円96および限界基準
円98とともに表示器70に表示される。また、前記S
6で算出されたABIL 、前記S12で算出された%M
AP(L)および前記S13で算出されたU−time
(L)の全てを通る測定円も、上記右足側の実際の測定
値を表す測定円106と同様に、図示しないABI軸、
U−time軸、%MAP軸、正常基準円および限界基
準円とともに表示器70に表示される。
【0039】上述のように、本実施例によれば、表示手
段94(S16)により、表示器70に、正常基準円9
6および限界基準円98と測定円106が表示され、正
常基準円96はABI、%MAPおよびU−timeの
全てが予め設定された正常基準値である場合を示し、限
界基準円98はABI、%MAPおよびU−timeの
全てが予め設定された正常限界値である場合を示し、測
定円106は実際に測定されたABI、%MAPおよび
U−timeを示すことから、正常基準円96は正常な
状態の血管内壁断面の大きさを相対的に表し、限界基準
円98は正常範囲の限界の状態の血管内壁断面の大きさ
を相対的に表し、測定円106は実際の血管内壁断面の
大きさを相対的に表していると考えることができ、ま
た、狭窄度合いが高くなるほど測定円106は正常基準
円96または限界基準円98の内側において小さく表示
される。従って、あたかも実際の血管内の脂肪の蓄積度
合いを示す如く表示されるので、直観的に動脈狭窄の程
度を評価できる。
【0040】また、本実施例によれば、狭窄関連生体情
報測定手段として、生体の足首12、16における足首
最高血圧値BPRSYS、BPLSYSと、上腕20における上
腕最高血圧値BPASYSとに基づいてABIを算出する足
首上腕血圧指数算出手段88(S6)を含むので、その
足首上腕血圧指数算出手段88(S6)によって算出さ
れるABIにより、下肢における動脈の狭窄を評価する
ことができる。
【0041】また、本実施例によれば、下肢における動
脈の狭窄を表す狭窄関連生体情報として、ABIに加え
て、足首脈波MLのU−timeおよび%MAPが測定
されるので、生体の下肢における動脈の狭窄を正確に評
価することができる。また、狭窄関連生体情報が複数測
定されても、正常基準円96または限界基準円98と測
定円106の大きさを比較することにより動脈狭窄が評
価できるので、容易に動脈狭窄が評価できる。さらに、
U−timeおよび%MAPは、足首血圧測定装置1
4、18に備えられた脈波弁別回路36、50により検
出される足首脈波MLR 、MLL に基づいて算出される
ので、動脈狭窄評価装置10を構成する部品を少なくす
ることができる。
【0042】また、本実施例によれば、ABI軸10
0、U−time軸102、および%MAP軸104
が、正常基準円96、限界基準円98、および測定円1
06とともに表示されるので、それらABI軸100、
U−time軸102、および%MAP軸104上にお
ける正常基準円96または限界基準円98と測定円10
6との距離を比較することにより、ABI、U−tim
e、%MAPについて、実際に測定された値とその正常
基準値または正常限界値とをそれぞれ比較することがで
きる。
【0043】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適
用される。
【0044】たとえば、前述の実施例では、正常基準円
96および限界基準円98が、測定円106とともに表
示されていたが、測定円106を正常基準円96または
限界基準円98のいずれか一方と比較することにより、
動脈狭窄の程度を評価することができるので、正常基準
円96および限界基準円98のいずれか一方のみが測定
円106とともに表示されてもよい。
【0045】また、前述の実施例の正常基準円96およ
び限界基準円98は、3つの正常基準値または正常限界
値から等距離にある点を中心とする円であったが、正常
基準円96および限界基準円98は、たとえば楕円等の
閉曲線であってもよい。
【0046】また、前述の実施例では、測定図形として
測定円106が表示されていたが、たとえば、実際に算
出されたABI、U−timeおよび%MAPをそれぞ
れ異なる円弧で結んで構成される図形でもよい。この場
合の円弧の半径は、正常基準円96の半径以下とされ
る。図6は、表示手段94により表示される他の測定図
形108の一例である。図6に示す測定図形108は、
3つの円弧110、112、114から構成され、それ
ぞれの円弧110、112、114は、限界基準円98
と同一の半径であり、実際に測定された2つの狭窄関連
生体情報値を通る円弧である。
【0047】また、前述の実施例では、狭窄関連生体情
報として、ABI、上昇特徴値、先鋭度の3種類が測定
されていたが、生体の所定の2部位間を脈波が伝播する
脈波伝播時間或いは脈波伝播速度など、他の種類の狭窄
関連生体情報が測定されてもよい。また、測定される狭
窄関連生体情報の数は、1つ或いは2つ、又は4つ以上
であってもよい。
【0048】また、前述の実施例では、測定円106
は、実際に測定されたABIR ,U−time(R),
%MAP(R)をそれぞれ示す3点d,e,fの全てを
通っていたが、測定円106はそれら実際に測定された
ABI等を示す点の全てを、実質的に通っていればよ
い。たとえば、図4のように測定円106の中心を上記
3点d,e,fから等距離にある点にするのではなく、
測定円の中心をABI軸100、U−time軸10
2、%MAP軸104の交点(点Oとする)に固定する
場合、上記3点d,e,fの全てを通る測定円を描くこ
とができない場合もあるが、点Oを中心とし、その点O
から3点d,e,fまでのそれぞれの長さを平均した長
さを半径とする測定円でもよいのである。この測定円
は、平均化した状態ではあるが、実際に測定されたAB
R ,U−time(R),%MAP(R)を示すの
で、この測定円は実際に測定されたABIR ,U−ti
me(R),%MAP(R)の全てを実質的に結んで形
成される図形である。また、狭窄関連生体情報が4つ以
上測定される場合にも、測定図形を円とすると、実際に
測定された狭窄関連情報を示す点の全てを通る円が描け
ない場合もあるが、その場合、たとえば、実際に測定さ
れた狭窄関連生体情報を示す各点から測定円までの距離
の和が最小となる測定円を表示すれば、その測定円は、
実際に測定された狭窄関連生体情報を実質的に示すの
で、この測定円も、実際に測定された狭窄関連生体情報
の全てを実質的に結んで形成される図形である。上記の
事情は正常基準円96および限界基準円98にも当ては
まるので、それら正常基準円96および限界基準円98
も、測定図形と同様の意味において予め設定された正常
基準値または限界基準値の全てを実質的に通っていれば
よい。
【0049】また、前述の実施例の表示手段94では、
正常基準円96、限界基準円98および測定円106に
加えて、狭窄関連生体情報軸100、102、104が
表示されていたが、それら狭窄関連生体情報軸100、
102、104は表示されなくてもよい。狭窄関連生体
情報軸100、102、104が表示されなくても、正
常基準円96および限界基準円98と、測定円106と
を比較することにより、直観的に動脈狭窄を評価するこ
とはできる。
【0050】また、前述の実施例では、生体の下肢にお
ける狭窄に関連するABIと、下肢の動脈の狭窄に関連
するU−timeおよび%MAPが測定され、下肢の動
脈の狭窄が評価されていたが、その他の部位(たとえば
上肢)の動脈の狭窄を評価するようにされてもよい。生
体の上肢の動脈の狭窄を評価する場合には、たとえば、
生体の上肢に脈波検出装置を装着し、その脈波検出装置
により検出される上肢脈波に基づいて上昇特徴値や先鋭
度を算出する。
【0051】また、前述の実施例では、足首血圧測定装
置14、18に備えられた下肢脈波検出装置すなわち脈
波弁別回路36、50により検出される足首脈波MLに
基づいて、上昇特徴値および先鋭度が算出されていた
が、血圧測定のための脈波検出装置とは別に、上昇特徴
値や先鋭度を算出するための脈波検出装置が生体に装着
されてもよい。たとえば、光電脈波センサが上昇特徴値
や先鋭度を算出するために足の指先に装着されてもよ
い。
【0052】なお、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
においてその他種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された動脈狭窄評価装置10の構
成を説明するブロック線図である。
【図2】図1の電子制御装置の制御機能の要部を説明す
る機能ブロック線図である。
【図3】足首脈波MLを例示する図である。
【図4】図2の表示手段により表示器に表示される表示
内容の一例を示す図である。
【図5】図2の機能ブロック線図に示した電子制御装置
の制御作動をさらに具体的に説明するためのフローチャ
ートである。
【図6】表示手段により表示器に表示される表示内容の
一例であって、図4とは別の例を示す図である。
【符号の説明】
10:動脈狭窄評価装置 14:右足首血圧測定装置(下肢血圧測定装置) 16:左足首血圧測定装置(下肢血圧測定装置) 36:脈波弁別回路(下肢脈波検出装置) 50:脈波弁別回路(下肢脈波検出装置) 70:表示器 88:足首上腕血圧指数算出手段(狭窄関連生体情報測
定手段) 90:上昇特徴値決定手段(狭窄関連生体情報測定手
段) 92:先鋭度算出手段(狭窄関連生体情報測定手段) 94:表示手段 96:正常基準円 98:限界基準円

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の動脈内の狭窄度合いに関連して変
    動する生体情報である狭窄関連生体情報を測定する狭窄
    関連生体情報測定手段を、少なくとも一つ備えた動脈狭
    窄評価装置であって、 表示器と、 前記少なくとも一つの狭窄関連生体情報測定手段により
    測定される狭窄関連生体情報をそれぞれ示す狭窄関連生
    体情報軸上において該狭窄関連生体情報についてそれぞ
    れ予め設定された基準値の全てを実質的に通り、中心側
    ほど前記それぞれの狭窄関連生体情報が高い狭窄度合い
    を示す基準円と、該狭窄関連生体情報軸上において前記
    狭窄関連生体情報測定手段により実際に測定される狭窄
    関連生体情報を示す点の全てを実質的に結んで形成され
    る測定図形とを、前記表示器に表示する表示手段とを、
    含むことを特徴とする動脈狭窄評価装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記少なくとも一つの
    狭窄関連生体情報測定手段により測定される狭窄関連生
    体情報をそれぞれ示す狭窄関連生体情報軸上において該
    狭窄関連生体情報についてそれぞれ予め設定された正常
    基準値の全てを実質的に通る正常基準円、および、前記
    少なくとも一つの狭窄関連生体情報測定手段により測定
    される狭窄関連生体情報をそれぞれ示す狭窄関連生体情
    報軸上において該狭窄関連生体情報についてそれぞれ予
    め設定された正常限界基準値の全てを実質的に通る限界
    基準円を、前記測定図形とともに表示するものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の動脈狭窄評価装置。
  3. 【請求項3】 前記狭窄関連生体情報測定手段として、 前記生体の下肢における下肢最高血圧値と該生体の上肢
    における上肢最高血圧値とに基づいて下肢上肢血圧指数
    を算出する下肢上肢血圧指数算出手段を含むことを特徴
    とする請求項1または2記載の動脈狭窄評価装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の動脈狭窄評価装置であっ
    て、 前記生体の下肢に巻回されるカフおよび該カフ内の圧力
    に含まれる下肢脈波を検出する下肢脈波検出装置を備
    え、該下肢脈波検出装置により検出される下肢脈波に基
    づいて該下肢における下肢血圧値を測定する下肢血圧測
    定装置を含み、 前記下肢上肢血圧指数算出手段は、該下肢血圧測定装置
    により測定される下肢最高血圧値に基づいて前記下肢上
    肢血圧指数を算出するものであり、 前記狭窄関連生体情報測定手段として、前記下肢脈波検
    出装置により検出される下肢脈波の上昇部分の特徴値で
    ある上昇特徴値を決定する上昇特徴値決定手段、およ
    び、該下肢脈波検出装置により検出される下肢脈波の先
    鋭度を算出する先鋭度算出手段の少なくとも一方をさら
    に含むことを特徴とする動脈狭窄評価装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006102249A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Terumo Corp 血圧指数測定装置及び血圧指数測定方法、並びに制御プログラム及びコンピュータ読取可能な記憶媒体
JP2013094262A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Omron Healthcare Co Ltd 測定装置、指標算出方法、および指標算出プログラム
JP2013094261A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Omron Healthcare Co Ltd 測定装置、評価方法、および評価プログラム
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JP2014239979A (ja) * 2014-08-29 2014-12-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 循環機能判定装置

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