JP4787481B2 - ベースメイク推奨方法およびそれに用いる装置、並びにそれに用いる情報ツール - Google Patents

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Description

本発明は、化粧品販売員等が顧客に対して行うベースメイク推奨方法およびそれに用いる装置、並びにそれに用いる情報ツールに関するものである。
従来から、化粧品販売では、専門の販売員が、店頭あるいは訪問販売先で、顧客と口頭でやりとりしながら化粧品の推奨を行ったり、専用の測定機器を用いて顧客の肌の状態を測定し、顧客に適した化粧品をアドバイスしたりすることが行われている。例えば、ファンデーションや下地料等のベースメイク化粧品を推奨する際、専用の肌色測定機器を用いて顧客の肌の色を測定し、その測定結果に基づいてその人の肌に合うと思われるベースメイク化粧料を推奨したり方法をアドバイスすることが行われている。
しかしながら、従来の機器による肌色測定では、機器の操作や評価に手間取ることが多かったり、その測定結果から販売員が口頭でいろいろとフォローしなければならない等の問題があった。
そこで、本出願人は、肌の状態を、短時間で要領よく測定することができ、その評価も的確かつ迅速に行うことのできる肌色評価方法とそれに用いる装置を開発し、すでに出願している(特許文献1参照)。
特開2003−190104号公報
上記特許文献1の装置は、従来の装置に比べて操作しやすく、測定された肌色の特性が一目で把握できるようになっているため、その肌色に適したベースメイク等について、効率よくカウンセリングを行うことができる点で優れている。しかし、実際に、測定結果に従ってファンデーション等の色を選択すると、ファンデーションを塗布した顔の色と首の色が大きく異なって違和感がある場合や、全体として被測定者が期待する仕上がりにはならない場合等があることが判明した。このため、上記肌色評価方法の改善が強く望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、より的確に被測定者の肌の色を評価して的確なベースメイク推奨を行うことのできる方法およびそれに用いる装置、並びにそれに用いる情報ツールの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、肌の色を、明度と色相の2つの指標によって測定しうる測定部と、測定データ処理部と、測定結果表示部とを備えた肌色評価装置を用いて、被測定者の肌の色を評価し、その肌の色に適したベースメイク化粧料を推奨するベースメイク推奨方法であって、肌の色の基準となる明度範囲と色相範囲を、予め上記測定データ処理部に記憶しておき、被測定者の少なくとも頬とフェースラインと首の3個所の肌の色を上記測定部により測定し、その測定データを、上記測定結果表示部に、明度を一方の座標軸とし色相を他方の座標軸とする直交座標上の座標点として表示するとともに、上記直交座標上に、肌の色の基準となる明度範囲を、その下限値と上限値の間に挟まれた帯状の帯域Aとして表示し、肌の色の基準となる色相範囲を、その下限値と上限値の間に挟まれた帯状の帯域Bとして表示し、上記帯域A、Bが表示された直交座標上における測定データの座標点の位置が、下記の5通りのパターン(1)〜(5)のいずれに該当するかを特定し、その特定されたパターンに適したベースメイク化粧料の色みを提示するとともに、上記測定データのうちフェースラインの明度にもとづいて上記ベースメイク化粧料の明るさを提示することにより、被測定者の肌の色に適したベースメイク化粧料推奨するようにしたベースメイク推奨方法を第1の要旨とする。
(1)フェースラインと首の座標点が帯域Bの範囲内である。
(2)帯域Bの上限値を超える位置に座標点が1つある。
(3)帯域Bの上限値を超える位置に座標点が2つある。
(4)フェースラインの座標点が帯域Bの下限値に満たない位置にある。
(5)フェースラインもしくは首の座標点において明度が所定値以上である。
また、本発明は、そのなかでも、特に、ベースメイク化粧料の色みの選択肢として、「ベージュ系」、「オークル系」の少なくとも2種類を用意し、上記(1)〜(5)の各パターンごとに、そのパターンに適した色みを予め選択しておくとともに、ベースメイク化粧料の明るさの選択肢として、明るさの程度が異なる少なくとも3種類を用意し、上記フェースラインの明度に適した明るさを予め選択しておき、被測定者の測定データによって特定されたパターンに適したベースメイク化粧料の色みとして、上記予め選択された色みを提示し、さらに、上記測定データのうちフェースラインの明度に適したベースメイク化粧料の明るさとして、上記予め選択された明るさを提示するようにしたベースメイク推奨方法を第2の要旨とし、それらのなかでも、特に、上記肌色評価装置が、測定部と、第1の測定データ処理部と、第1の測定結果表示部とを備えた測定装置と、第2の測定データ処理部と、第2の測定結果表示部とを備えた処理装置とを組み合わせたものであり、上記肌の色の基準となる明度範囲と色相範囲を、予め上記第2の測定データ処理部に記憶しておき、上記第1の測定データ処理部によって処理された測定データを第2の測定データ処理部に入力することにより、その測定データの座標点と帯域A、Bとが表示された直交座標を、上記第2の測定表示部に表示するようにしたベースメイク推奨方法を第の要旨とする。
さらに、本発明は、上記第1または第2の要旨であるベースメイク推奨方法に用いられる肌色評価装置であって、測定部と、測定データ処理部と、測定結果表示部とを備え、肌の色の基準となる明度範囲と色相範囲が予め上記測定データ処理部に記憶されており、被測定者の少なくとも頬とフェースラインと首の3個所の肌の色を上記測定部により測定して得られる測定データが、上記測定結果表示部に、明度を一方の座標軸とし色相を他方の座標軸とする直交座標上の座標点として表示されるとともに、上記直交座標上に、肌の色の基準となる明度範囲が、その下限値と上限値の間に挟まれた帯状の帯域Aとして表示され、肌の色の基準となる色相範囲が、その下限値と上限値の間に挟まれた帯状の帯域Bとして表示されるようになっている肌色評価装置を第の要旨とする。
そして、本発明は、そのなかでも、特に、上記肌色評価装置が、測定部と、第1の測定データ処理部と、第1の測定結果表示部とを備えた測定装置と、第2の測定データ処理部と、第2の測定結果表示部とを備えた処理装置とを組み合わせたものであり、上記肌の色の基準となる明度範囲と色相範囲が、予め上記第2の測定データ処理部に記憶されており、上記第1の測定データ処理部によって処理された測定データを第2の測定データ処理部に入力することにより、その測定データの座標点と帯域A、Bとを表示する直交座標が、上記第2の測定表示部に表示されるようになっている肌色評価装置を第の要旨とする。
また、本発明は、前記第1〜3のいずれかの要旨であるベースメイク推奨方法において、上記肌色評価装置とともに用いられる情報ツールであって、上記肌色評価装置の測定結果表示部において表示される、帯域A、Bが表示された直交座標上に表示される測定データの座標点の位置パターンのうち、下記の(1)〜(5)の5種類の例が典型パターンとして例示されており、各例ごとに、その例における肌色の説明表示部と、その肌色に適したベースメイク化粧料に関する説明表示部とが、設けられている情報ツールを第6の要旨とする。
(1)フェースラインと首の座標点が帯域Bの範囲内である。
(2)帯域Bの上限値を超える位置に座標点が1つある。
(3)帯域Bの上限値を超える位置に座標点が2つある。
(4)フェースラインの座標点が帯域Bの下限値に満たない位置にある。
(5)フェースラインもしくは首の座標点において明度が所定値以上である。
本発明のベースメイク推奨方法によれば、被測定者の少なくとも頬とフェースラインと首の3個所の肌の色を測定し、その測定データを、単に数値として表示するのではなく、明度と色相を縦横の座標軸とする直交座標上に座標点として示し、同じくその直交座標上に表示される明度と色相の基準範囲(帯域A、B)との位置関係が、上記(1)〜(5)の5種類のパターンのいずれに該当するかを特定することによって、ベースメイク化粧料の色みを提示するとともに、上記測定データの明度にもとづいて上記ベースメイク化粧料の明るさを提示して、被測定者の肌の色に適したベースメイク化粧料推奨するようになっている。したがって、表示された直交座標を見るだけで、即座に、被測定者の肌の色の特性を把握することができ、その肌の色に適したベースメイク化粧料の色やベースメイク方法の推奨を、効率よく、しかも的確に行うことができる。そして、顧客にとっても、自分の肌の色の特性を、一目で把握することができるため、店員の推奨を納得して受けやすいという利点を有する。さらに、測定部位が1個所ではなく、少なくとも頬とフェースラインと首の3個所を測定して総合的に評価するため、顔の色と首の色が極端に異なって違和感を生じるようなことがなく、バランスのとれたベースメイクを推奨することができる。
また、上記ベースメイク推奨方法において、上記肌の色の基準となる明度範囲と色相範囲の記憶と処理、および評価結果の表示を、測定装置とは別の処理装置で行うようにしたものは、既設の測定装置を特に改造する必要がなく、別の処理装置に新たな処理機能を組み込むだけでよいため、装置を手軽に用意することができる。
そして、本発明の肌色評価装置によれば、被測定者の少なくとも頬とフェースラインと首の3個所の肌の色の測定データが、明度と色相を縦横の座標軸とする直交座標上に座標点として示され、同じくその直交座標上に、明度と色相の基準範囲(帯域A、B)とが示されるようになっているため、両者の位置関係を見るだけで、即座に、被測定者の肌の色の特性を把握することができるという利点を有する。
さらに、本発明の情報ツールによれば、上記肌色測定装置で表示される測定結果のパターン別に、そのパターンに応じたベースメイク化粧料の説明表示部が設けられているため、顧客の肌の色に最適なベースメイク化粧料を即座に特定して、円滑にカウンセリングを進めることができる。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に用いる肌色評価装置の一例を示している。この装置は、特開2002−355223号公報の第2実施例として記載された装置と基本的には同一の構成を示すもので、10インチの液晶カラーモニター4と、本体部5からなり、上記本体部5には、皮膚温度と、水分量と、皮膚弾力性を測定する素肌センサ1と、皮脂量を測定するオイリーチェッカー2と、皮膚表面撮像用の拡大カメラ3とが、着脱自在に係合保持されるようになっている。なお、6は、素肌センサ1を係合するための凹部、50は拡大カメラ3を係合するための凹部である。また、130は、モニター画面4aの操作をワンタッチで行うことのできる操作パネル、145は本体部5の電源スイッチ、146はACアダプターのコネクタである。
そして、上記素肌センサ1には、肌色を客観的に測定するための、皮膚温度センサと水分量センサと皮膚弾力性センサが設けられており、上記本体部5には、拡大カメラ3で撮像される画像情報の処理や、素肌センサ1、オイリーチェッカー2から入力される測定情報の処理等、各種の処理を行う測定データ処理部が設けられている。
これらの測定手段によって得られる測定値をもとに、肌の状態を判断する項目としては、「肌コンディション 皮脂量・水分量・皮フ温」、「肌拡大 表面・内部」、「キメ」、「肌の色」、「透明感」、「表皮の力」、「真皮の力」の7項目が設定されている。そして、上記モニター画面4aには、まず、図2に示すようなメニュー画面が表示されるようになっており、本体部5の操作パネル130(図1参照)を操作して、測定すべき項目を選択することができるようになっている。なお、項目選択のカーソル142は、項目ボタンの外周を囲う赤枠として表示されるようになっている。また、すでに測定済の項目は、その項目ボタンの外周に青枠143が表示されるようになっている。そして、項目が選択されると、その項目において用いる測定具とその測定方法の指示が、画面もしくは音声で与えられ、これにしたがって測定を行うことにより、測定結果が、上記本体部5のデータ処理部で自動的に行われ、モニター画面4aに、グラフ図等の結果が表示されるようになっている。
なお、上記皮脂量や水分量等、測定項目によっては、その測定値の「基準値」が年代によって左右される場合がある。そこで、この装置では、所定の測定項目について、「〜19歳」、「20〜24歳」、「25〜29歳」、「30〜34歳」、「35〜39歳」、「40〜44歳」、「45〜49歳」、「50〜54歳」、「55〜59歳」、「60〜64歳」、「65〜69歳」、「70〜74歳」、「75〜79歳」、「80歳〜」の14の年代ごとに、予め上記年代別モニター群の測定値を測定して各年代ごとの「基準値」を求めて記憶しておき、被測定者の年代に応じた「基準値」をもとに、その被測定者の測定結果が評価されるようになっている。
また、上記年代別基準値は、絶対的なものではなく、その測定時期の環境温度によっても左右される。そこで、この装置には、この装置が設置された場所の環境温度を常時計測する温度センサが内蔵されており、測定時の環境温度が、本体部5内のデータ処理部に自動的に入力され、上記年代別基準値が環境温度の影響を考慮したものに修正されるようになっている。
この例では、上記装置を用い、例えばつぎのようにして、被測定者の肌色を評価し、さらにその評価結果にもとづきベースメイク推奨を行う。すなわち、まず、図2に示すメニュー画面において、右上の「Age」の項目147を選択して、図3の画面を開き、操作パネル130(図1参照)の所定のボタンを操作して、カーソル142′を移動させることにより、被測定者の年代に該当する年代の項目を選択する。ただし、肌色に関しては、年代別基準値による調整はなされない。
そして、図2のメニュー画面に戻り、「肌の色」の項目を選択すると、モニター画面4aにおいて、拡大カメラ3を、頬とフェースラインと首の3個所に順次当てて肌の色を測定するよう指示が与えられる。なお、上記拡大カメラ3には、反射画像と無反射画像の2種類の画像を選択できる機能が設けられているが、「肌の色」を測定する場合は、無反射画像を選択するよう指示が与えられる。
そこで、被測定者がメイクアップを施している場合は、目元から下のメイクアップを拭き取り、上記頬とフェースラインと首の3個所に、順次拡大カメラ3を当てて、各部位の肌の色を測定する。このとき、各部位の測定個所は、画面で表示される。そして、各部位ごとに、その画像情報にもとづいて、その部位の肌色の明度と色相に関する情報が、数値的に処理され、図4に示すようなグラフ図90として、モニター画面4a(図1参照)に表示されるようになっている。
このグラフ図90は、明度にもとづく指数を縦軸にとり、赤色から黄色に至る色相にもとづく指数を横軸にとって、予め収集したデータに基づいて肌色を4つの典型例に区分して示したものがベースとなっており、グラフ面が、これらの基準値を示すライン91,92によって、a〜dの4つの領域に区分されるようになっている。そして、被測定者の測定結果から両者の交点に所定のマーク93が付されており、被測定者の肌色が一目でわかるようになっている。なお、このグラフ図90の右上には、入力された被測定者の年代を示す年代記号(ハートの個数1つ:10代前半、1つ半:10代後半、2つ:20代前半……という記号であり、この図では、被測定者が40代前半であることを示している)75と、環境温度を示す枠77が設けられている。
そして、頬、フェースライン、首の3個所の肌の色の測定を終了した時点で、モニター画面4a上に表示される「ベースメイクカルテ作成」のボタンを選択すると、図5に示すように、上記3個所の肌の色の測定結果と、その結果から、被測定者に最適なベースメイク化粧品を推奨するための空欄が設けられたベースメイクカルテ200が表示されるようになっている。
このベースメイクカルテ200の左上には、図6に示すように、「DOLTIER」という、このベースメイク推奨方法によって推奨する一連のベースメイク化粧品のブランド名201が表示されており、その右側に、この一連の肌色測定に先立って入力した被測定者の氏名202が(会員である場合にはその会員番号とともに)表示されている。記号203は、すでに述べたように、被測定者の年代を示す年代記号である。
そして、その下の左側には、縦軸を明度とし、赤みから黄みに至る色相を横軸とする直交座標204が表示されており、この直交座標204に、頬とフェースラインと首の3個所で測定された肌の色が、その明度と色相の指数値にもとづき、3つの座標点P、Q、Rとして表示されている。なお、肌の色の基準となる明度範囲が、明度指数25以上55未満の範囲内であることが、帯域Aで示されている。また、同じく基準となる色相範囲が、色相指数30以上70未満の範囲内であることが、帯域Bで示されている。
そして、上記直交座標204の右側には、各明度指数の段階に応じた説明がなされている。すなわち、明度指数70以上の部分の右側には、「標準よりとても明度(明るさ)の高いお肌です。あなたに合ったファンデーションの明るさはA・Bです。」という説明文205が表示されており、その下の、明度指数55以上70未満の部分の右側には、「標準より明度(明るさ)の高いお肌です。あなたに合ったファンデーションの明るさはB・Cです。」という説明文206が表示されている。また、その下の、明度指数25以上55未満の部分の右側には、「標準的な明度(明るさ)のお肌です。あなたに合ったファンデーションの明るさはC・Dです。」という説明文207が表示されており、その下の、明度指数25未満の部分の右側には、「標準よりやや低い明度(明るさ)のお肌です。あなたに合ったファンデーションの明るさはD・Eです。」という説明文208が表示されている。そして、被測定者の明度指数に該当する段階の説明文207の文字が、他の説明文205等より大きく表示されている(図6では便宜上、同じ大きさで表示)。
また、上記直交座標204の下には、図7に示すように、横長の四角枠209が設けられており、その中に、このブランドのベースメイク化粧品のファンデーションにおける色の種類が、左右方向には、その色が適する肌の色の色相に対応し、上下方向には、その色が適する肌の色の明度に対応する配置で表示されている。すなわち、色相指数30未満の部分の下側中央に、「ソフトオークルC」(色の呼称、以下同じ)が表示されており、色相指数30以上70未満の部分の下側に、「オークルB」、「オークルC」、「オークルD」が上下3段に表示されており、色相指数70以上の部分の下側に、「ベージュB」、「ベージュC」が上2段に表示されている。
そして、上記四角枠209の下には、頬、フェースライン、首の、明度指数と色相指数を数値として示す表示欄210が設けられており、その右側には、現在のご使用色を記入する欄211と、この測定結果にもとづいて推奨されるファンデーションの決定色を記入する欄212と、上記ファンデーションと組み合わせて用いることが推奨される下地色を記入する欄213が設けられている。
また、これらの表示の右側には、「〔アドバイス〕」という見出し214が付けられた四角枠215が設けられており、この内側に、ベースメイクに関するアドバイスを記入することができるようになっている。その際、右側に表示された女性の顔のイラスト216を利用することができる。なお、この四角枠215の下端には、このアドバイスを行った担当者の氏名217が表示されるようになっている。
さらに、上記ベースメイクカルテ200の右上には、図8に示すように、この測定を行った日付と時間218が表示されるようになっており、その下に、ベースメイクやメイクアップに関連する項目群219とチェック欄220とが上下に並んだ項目チェック部221が設けられている。これらの項目219を被測定者にチェックさせることにより、ベースメイク化粧品推奨の参考にすることができる。なお、上記項目群219には、上から順に、「ベースメイクのお好みをお聞かせください」という見出し222と、「アイシャドウでよく使用する好きな色は」という見出し223と、「口紅でよく使用する好きな色は」という見出し224が付されており、3つの種類に区分されている。
そして、前記記入欄211〜213への記入やアドバイスの記入、上記チェック欄220の記入等は、この装置への入力操作によって直接画面に記入してもよいし、このベースメイクカルテ200を、この装置に接続されるプリンタを用いてプリントアウトした後、ペン等で手書きで記入するようにしてもよい。
なお、上記ベースメイクカルテ200は、2枚プリントアウトされ、1枚は被測定者に手渡され、もう1枚は店舗側で保管されるようになっている。そして、店舗保管用のベースメイクカルテ200のみ、その右下に、図8に示すように、明度指数と色相指数の値によって機械的に特定されるファンデーションの色が、四角枠225内に、色記号として表示されるようになっている。被測定者に渡すベースメイクカルテ200には、この表示はない。
これは、機械的に特定されるファンデーションの色を被測定者に押し付けるのではなく、被測定者が現在使用している色や仕上がりの好み等をやりとりした上で、各記入欄211〜213に決定色を記入する方が、被測定者にとって好ましいからである。
なお、上記四角枠225内の色記号は、原則としてアルファベット2文字で示され、例えば「oc」はオークルC、「bb」はベージュBを示す。また、2色以上の色が判定される場合、第2候補の色が( )で表示されるようになっている。例えば「oc(bc)」と表示される場合、オークルCが基本だが、ベージュCも似合う、という判定である。さちに、頬の赤みがあり、グリーンの下地を推奨する場合は、「〔g〕」の記号が付記されるようになっている。
このように、上記肌色評価装置を用いたベースメイク推奨方法によれば、被測定者の頬とフェースラインと首の3個所の肌の色を測定し、その測定データを、単に数値として表示するのではなく、明度と色相を縦横の座標軸とする直交座標上に座標点P、Q、Rとして示し、同じくその直交座標上に表示される明度と色相の基準範囲(帯域A、B)との位置関係によって、被測定者の肌の色を評価できるようになっている。したがって、表示された直交座標を見るだけで、即座に、被測定者の肌の色の特性を把握することができ、その肌の色に適したベースメイク化粧料の色やベースメイク方法の推奨を、効率よく、しかも的確に行うことができる。そして、顧客にとっても、自分の肌の色の特性を、一目で把握することができるため、店員の推奨を納得して受けやすいという利点を有する。さらに、測定部位が1個所ではなく、頬とフェースラインと首の3個所を測定して総合的に評価するため、顔の色と首の色が極端に異なって違和感を生じるようなことがなく、バランスのとれたベースメイクを推奨することができる。
なお、上記ベースメイク推奨方法の実施に際しては、例えば、上記肌色評価装置に表示される直交座標における3つの座標点P、Q、R(図6参照)と2つの帯域A、Bとの位置関係の典型的な5種類のパターン例示し、例示された各パターンごとに、その肌の色に適したベースメイク化粧品に関する説明表示部と、その推奨時に注意すべき点等をまとめた補足説明表示部とを設けた情報ツールを用いることが好適である。そのような情報ツールの一例として、例えば、上記の内容を、一冊の冊子にまとめたものをあげることができる。
上記冊子のあるページは、例えば図9に示すように構成されている。このページの左上には、直交座標上に示された3つの座標点P、Q、Rの第1のパターンを模式的に示すイラスト230が表示されている。そして、その右側には、「中央に集まっている場合〔オークル系〕がおすすめ」という見出し231が表示されており、その下に、「フェースラインと首がBの範囲内のお客さま」というこのパターンに該当する被測定者のタイプを示す説明文232が表示されている。
そして、その下に、このパターンの典型的なベースメイクカルテ200aが表示されており、さらにその下に、上記表示内容にしたがって、推奨すべきベースメイク化粧品を選択するための手順や考え方が、表示されている。
すなわち、上記ベースメイクカルテ200aの直交座標204に表示された帯域Bが、青色の太線233で囲われており、その引き出し線234が、水色に着色された四角枠235につながっている。そして、この四角枠235内には、「フェースライン・首の色相がBの範囲内で、ファンデーションの色みはオークル系、フェースラインの明度は61で、ファンデーションの明るさはC、それぞれの測定値から、まずお試しいただきたいのは、オークルCになること」が、四角枠と矢印を用いて簡潔に表示されている。
また、上記ベースメイクカルテ200aの項目チェック部221においてチェックされた2つの項目219a、219bが、赤色の太線236で囲われており、その引き出し線237が、ベージュ色に着色された四角枠238につながっている。そして、この四角枠238内の上段には、「もうひとつのテスト色として」という小見出し239が表示されており、その下に、「チェック項目から、このお客さまの場合はやや明るめの仕上がりが好みの傾向にあります。数値的にみてオークルBでは明るさがアップしすぎるため、ファンデーションの明るさはそのままにして、ベージュCをテストしました。」という考え方の説明文239aが表示されている。そして、その下の段には、「下地料の色は」という小見出し240が表示されており、その下に、「チェック項目から、下地料のピンクベージュをおすすめしました。」という下地料選択の考え方を示す説明文241が表示されている。
さらに、上記四角枠238の下には、「こんな場合は」という小見出し242が表示されており、その下に、「肌の色は首とピッタリと合わせたい」という項目219′とチェックのついてチェック欄220′が表示されている。そして、その右側には、「上のお客さまが左記の項目をチェックした場合、ナチュラルな仕上がりがお好みの傾向に。その場合は、オークルCともうひとつのテスト色として一段暗めのオークルDをテストしてみましょう。また下地料はイエローベージュをおすすめしましょう。」という考え方の説明文243が表示されている。
また、そのつぎのページは、例えば図10に示すように構成されている。このページの左上には、直交座標上に示された3つの座標点P、Q、Rの第2のパターンを模式的に示すイラスト250が表示されている。そして、その右側には、「少し右よりの場合〔オークル系またはベージュ系〕がおすすめ」という見出し251が表示されており、その下に、「色相の測定値に70以上の点がひとつあるお客さま」というこのパターンに該当する被測定者のタイプを示す説明文252が表示されている。
そして、その下に、このパターンの典型的なベースメイクカルテ200bが表示されており、さらにその下に、上記表示内容にしたがって、推奨すべきベースメイク化粧品を選択するための手順や考え方が、表示されている。
すなわち、上記ベースメイクカルテ200bの直交座標204に表示された帯域Bが、青色の太線233で囲われており、その引き出し線234が、水色に着色された四角枠235につながっている。そして、この四角枠235内には、「3点のうち首の色相が70以上で、ファンデーションの色みはオークル系またはベージュ系、フェースラインの明度は66で、ファンデーションの明るさはC、それぞれの測定値から、まずお試しいただきたいのは、オークルC、つぎにベージュCになること」が、四角枠と矢印を用いて簡潔に表示されている。
また、上記ベースメイクカルテ200bの項目チェック部221においてチェックされた2つの項目219c、219dが、赤色の太線236で囲われており、その引き出し線237が、ベージュ色に着色された四角枠238につながっている。そして、この四角枠238内には、「下地料の色は」という小見出し240が表示されており、その下に、「チェック項目から、下地料のイエローベージュをおすすめしました。」という下地料選択の考え方を示す説明文253が表示されている。
さらに、上記四角枠238の下には、「こんな場合は」という小見出し242が表示されており、その下に、頬、フェースライン、首の3点がいずれも色相50以上70未満の場合の座標点P、Q、Rを示す直交座標204aが表示されており、その右側に、3点の色相指数と明度指数の数値254と、「3点とも色相が50以上70未満の場合、基本的にはオークル系がおすすめですが、全体的にやや黄みよりであることを考慮して、好みの仕上がりによってはベージュ系もお試しいただきましょう。」という考え方を示す説明文255が表示されている。
また、そのつぎのページは、例えば図11に示すように構成されている。このページの左上には、直交座標上に示された3つの座標点P、Q、Rの第3のパターンを模式的に示すイラスト260が表示されている。そして、その右側には、「右によっている場合〔ベージュ系またはオークル系〕がおすすめ」という見出し261が表示されており、その下に、「色相の測定値に70以上の点がふたつあるお客さま」というこのパターンに該当する被測定者のタイプを示す説明文262が表示されている。
そして、その下に、このパターンの典型的なベースメイクカルテ200cが表示されており、さらにその下に、上記表示内容にしたがって、推奨すべきベースメイク化粧品を選択するための手順や考え方が、表示されている。
すなわち、上記ベースメイクカルテ200cの直交座標204に表示された帯域Bが、青色の太線233で囲われており、その引き出し線234が、水色に着色された四角枠235につながっている。そして、この四角枠235内には、「フェースライン・首の色相が70以上で、ファンデーションの色みはベージュ系またはオークル系、フェースラインの明度は66で、ファンデーションの明るさはC、それぞれの測定値から、まずお試しいただきたいのは、ベージュC、つぎにオークルCになること」が、四角枠と矢印を用いて簡潔に表示されている。
また、上記ベースメイクカルテ200cの項目チェック部221においてチェックされた3つの項目219e、219f、219gが、赤色の太線236で囲われており、その引き出し線237が、ベージュ色に着色された四角枠238につながっている。そして、この四角枠238内には、「下地料の色は」という小見出し240が表示されており、その下に、「チェック項目から、下地料のイエローベージュをおすすめしました。」という下地料選択の考え方を示す説明文253が表示されている。
さらに、上記四角枠238の下には、「こんな場合の色選びは」という小見出し263が表示されており、その下に、「ベージュ派?それともオークル派? 3点とも黄みよりで2点の色相が70以上」という、判断に迷うパターンの見出し264が表示されている。そして、その下に、「基本的にはベージュ系が第一候補ですが、40代以降は黄ぐすみする傾向がありますので、右記の好みの仕上がりも考慮しながら慎重に色選びをしましょう。」というアドバイス265が表示されている。そして、その下に、「このお客さまの場合ベージュC、つぎにオークルCがおすすめです。お試しいただいた結果、ベージュCはくすんで見えたのでオークルCをおすすめしました。」という色選びの考え方を示す説明文266が表示されている。
そして、その右側には、上記判断に迷うパターンの頬、フェースライン、首の3点の色相指数と明度指数の数値267と、そのパターンの座標点P、Q、Rを示す直交座標204bが表示されている。また、その下に、上記項目チェック部221において、「ベースメイクのお好みをお聞かせください」という見出し222(図8参照)の下に並ぶ項目のうち、チェックの入った項目219e、219f、219gが、再度表示されている。
また、そのつぎのページは、例えば図12に示すように構成されている。このページの左上には、直交座標上に示された3つの座標点P、Q、Rの第4のパターンを模式的に示すイラスト270が表示されている。そして、その右側には、「少し左よりの場合〔オークル系またはベージュ系〕がおすすめ」という見出し271が表示されており、その下に、「フェースラインの色相が30未満のお客さま」というこのパターンに該当する被測定者のタイプを示す説明文272が表示されている。
そして、その下に、このパターンの典型的なベースメイクカルテ200dが表示されており、さらにその下に、上記表示内容にしたがって、推奨すべきベースメイク化粧品を選択するための手順や考え方が、表示されている。
すなわち、上記ベースメイクカルテ200dの直交座標204に表示された帯域Bが、青色の太線233で囲われており、その引き出し線234が、水色に着色された四角枠235につながっている。そして、この四角枠235内には、「フェースラインの色相が30未満で、フェースラインの明度は55、それぞれの測定値から、まずお試しいただきたいのは、オークルCになり、赤みを気にされている場合はベージュCになること」が、四角枠と矢印を用いて簡潔に表示されている。
また、上記ベースメイクカルテ200dの項目チェック部221においてチェックされた4つの項目219h、219i、219j、219kが、赤色の太線236で囲われており、その引き出し線237が、ベージュ色に着色された四角枠238につながっている。そして、この四角枠238内には、「下地料の色は」という小見出し240が表示されており、その下に、「チェック項目からは、下地料のイエローベージュをおすすめしました。」という下地料選択の考え方を示す説明文253が表示されている。
さらに、上記四角枠238の下には、「こんな場合の色選びは」という小見出し263が表示されており、その下に、「ファンデーションの明るさはC?それともD? フェースラインの明度はC・他の2点の明度が低め」という、判断に迷うパターンの見出し273が表示されている。そして、その下に、「基本的にはオークルCがおすすめですが、他の2点の明度が低めなことと、右記の好みの仕上がりも考慮しながら慎重に色選びをしましょう。」というアドバイス274が表示されている。そして、その下に、「このお客さまの場合、首の色が暗めであることをお伝えして、ワントーン暗めのオークルDをすすめた。」という色選びの考え方を示す説明文275が表示されている。
そして、その右側には、上記判断に迷うパターンの頬、フェースライン、首の3点の色相指数と明度指数の数値276と、そのパターンの座標点P、Q、Rを示す直交座標204cが表示されている。なお、その下に、上記項目チェック部221において、「ベースメイクのお好みをお聞かせください」という見出し222の下に並ぶ項目のうち、チェックの入った項目219hと219iが、再度表示されている。
また、そのつぎのページは、例えば図13に示すように構成されている。このページの左上には、直交座標上に示された3つの座標点P、Q、Rの第5のパターンを模式的に示すイラスト280が表示されている。そして、その右側には、「少し上よりの場合〔ソフトオークル系〕の似合うお肌」という見出し281が表示されており、その下に、「フェースラインもしくは、首の明度が70以上のお客さま」というこのパターンに該当する被測定者のタイプを示す説明文282が表示されている。
そして、その下に、このパターンの典型的なベースメイクカルテ200eが表示されており、さらにその下に、上記表示内容にしたがって、推奨すべきベースメイク化粧品を選択するための手順や考え方が、表示されている。
すなわち、上記ベースメイクカルテ200eの直交座標204に表示された帯域Bが、青色の太線233で囲われており、その引き出し線234が、水色に着色された四角枠235につながっている。そして、この四角枠235内には、「フェースライン・首の色相がBの範囲内で、フェースラインの明度は65、それぞれの測定値から、まずお試しいただきたいのは、オークルCになること」が、四角枠と矢印を用いて簡潔に表示されている。
また、上記ベースメイクカルテ200eの項目チェック部221においてチェックされた4つの項目219l、219m、219n、219sが、赤色の太線236で囲われており、その引き出し線237が、ベージュ色に着色された四角枠238につながっている。そして、この四角枠238内の上段には、「もうひとつのテスト色として」という小見出し239が表示されており、その下に、「チェック項目から、このお客さまの場合はやや明るめの仕上がりが好みの傾向にあります。首の明度が70を超えて明るいことと、ベースメイク、ポイントメイクの仕上がりの好みでソフトオークルCをテストしました。」という考え方の説明文283が表示されている。そして、その下の段には、「下地料の色は」という小見出し240が表示されており、その下に、「チェック項目からは、下地料のピンクベージュをおすすめしました。」という下地料選択の考え方を示す説明文241が表示されている。
したがって、上記情報ツールによれば、被測定者の測定結果として表示された直交座標204上の3つの座標点P、Q、Rと帯域A、Bの位置関係のパターンに応じたアドバイスを、即座に提示することができ、効率よくカウンセリングを進めることができる。
なお、上記情報ツールは、冊子である必要はなく、複数枚のシートを組み合わせたものであってもよいし、カード式になったものであってもよい。また、印刷物によらず、上記の内容を、上記肌色測定装置のモニター画面4a(図1参照)に表示させるようにしたものであっても差し支えない。
一方、本発明に用いられる肌色測定装置は、上記の例に限らず、測定部と、測定データ処理部と、測定結果表示部とを備えたものであれば、特に限定するものではないが、測定結果表示部において、被測定者の頬とフェースラインと首の肌色測定の結果が、明度と色相を縦横の座標軸とする直交座標上に座標点として示され、同じくその直交座標上に表示される明度と色相の基準範囲(帯域A、B)に対比できるようになっているものでなければならない。
ただし、上記の例のように、既存の肌色測定装置に、新たな改良を施すことが手間となる場合は、既存の肌色測定装置で得られた測定値を、別のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置において処理し、その装置に内蔵されている(あるいはその装置に接続されている)画像表示手段において、本発明の特徴である評価結果の表示を行うようにしても差し支えない。その場合は、上記情報処理装置および画像表示手段が、本発明の肌色評価装置の測定データ処理部と、測定結果表示部として機能している。例えば、化粧品販売店等において、顧客管理や商品管理を目的として設置されている情報処理装置を、肌色測定装置と組み合わせて用いることができる。また、評価結果を、画像表示することなく、測定値を入力して印刷を指示するだけで、図5に示すようなベースメイクカルテが印刷されるよう設定することもできる。
このような例として、例えば、前記図1と同様の装置であって、多項目測定機能と測定項目ごとの評価機能を備えた既設の肌状態測定装置(ビューティーアナライザー21、カネボウ化粧品社製)と、顧客管理等に用いられる既設の情報処理装置(BCキット、カネボウ化粧品社製)とを組み合わせたものをあげることができる。
この例では、上記情報処理装置のメニュー画面(図示せず)から、「ビューティーアナライザー登録」の項目を選択することにより、図14に示すような画面を開くことができるようになっている。この画面は、最上部に「ビューティーアナライザー登録」の見出し300が表示されており、その下に、顧客(被測定者)の生年月日を入力する欄301と、顧客の年代を入力する欄302とが設けられている。そして、その下には、左から順に、「キメ」、「肌の色」、「透明感」、「表皮の力」、「真皮の力」という5つの項目について、それぞれa〜dの4つの表示ランプ303が設けられている。これは、この例に用いる肌状態測定装置では、各項目について測定すると、それぞれa〜dの4種類の評価が与えられるようになっていることに対応したもので、その下の、各測定値を入力する欄304に測定結果の数値を入力すると、該当するa〜dのいずれかの表示ランプ303が明るく点灯するようになっている。
そして、その下には、「肌体力カルテ印刷」と「ベースメイクカルテ印刷」という2種類の印刷ボタン305、306が設けられており、その右側に、「入力内容を登録し、指定カルテを印刷します。」という説明文307が表示されている。上記「肌体力カルテ印刷」の印刷ボタン305を押すと、「キメ」、「肌の色」、「透明感」、「表皮の力」、「真皮の力」の全項目を総合評価したカルテがプリントアウトされるようになっている。また、「ベースメイクカルテ印刷」の印刷ボタン306を押すと、肌の色に関する、図5に示すようなベースメイクカルテ200がプリントアウトされるようになっている。なお、その下には、プリントアウトすることなくデータとして登録するためのボタン308と、キャンセルするためのボタン309が設けられている。
したがって、上記情報処理装置の画面において、肌の色の明度と色相について、肌状態測定装置を用いて測定した結果(頬、フェースライン、首の3点で測定した結果)を、図14において楕円Pで囲んだ入力欄304aに入力し、上記「ベースメイクカルテ印刷」の印刷ボタン306を押せば、簡単にベースメイクカルテ200を得ることができる。
なお、この例においても、前記の例と同様、ベースメイクカルテ200は、被測定者用と店舗保存用の2枚がセットでプリントアウトされ、店舗保存用のものにのみ、機械的に判定されるファンデーションの色記号(図8の四角枠225内を参照)が表示されるようになっている。
最後に、本発明において、測定部位は、少なくとも頬、フェースライン、首の3個所に設定されるのであり、これに額等、他の部位を加えたものであっても差し支えない。ただし、上記3個所を測定して評価すれば、最適なベースメイク化粧料を推奨するのに充分であり、最小限の項目で、的確な評価を得ることができるという点で、好適である。
本発明の一実施例を示す外観斜視図である。 上記実施例のモニター画面の表示例を示す説明図である。 上記実施例のモニター画面の表示例を示す説明図である。 上記実施例のモニター画面の表示例を示す説明図である。 上記実施例のモニター画面の表示例を示す説明図である。 上記実施例のモニター画面の表示例を示す説明図である。 上記実施例のモニター画面の表示例を示す説明図である。 上記実施例のモニター画面の表示例を示す説明図である。 上記実施例に用いる情報ツールの部分的な説明図である。 上記実施例に用いる情報ツールの部分的な説明図である。 上記実施例に用いる情報ツールの部分的な説明図である。 上記実施例に用いる情報ツールの部分的な説明図である。 上記実施例に用いる情報ツールの部分的な説明図である。 本発明の他の実施例に用いる情報処理装置の画面の表示例を示す説明図である。
符号の説明
3 拡大カメラ
4 液晶カラーモニター
5 本体部

Claims (6)

  1. 肌の色を、明度と色相の2つの指標によって測定しうる測定部と、測定データ処理部と、測定結果表示部とを備えた肌色評価装置を用いて、被測定者の肌の色を評価し、その肌の色に適したベースメイク化粧料を推奨するベースメイク推奨方法であって、肌の色の基準となる明度範囲と色相範囲を、予め上記測定データ処理部に記憶しておき、被測定者の少なくとも頬とフェースラインと首の3個所の肌の色を上記測定部により測定し、その測定データを、上記測定結果表示部に、明度を一方の座標軸とし色相を他方の座標軸とする直交座標上の座標点として表示するとともに、上記直交座標上に、肌の色の基準となる明度範囲を、その下限値と上限値の間に挟まれた帯状の帯域Aとして表示し、肌の色の基準となる色相範囲を、その下限値と上限値の間に挟まれた帯状の帯域Bとして表示し、上記帯域A、Bが表示された直交座標上における測定データの座標点の位置が、下記の5通りのパターン(1)〜(5)のいずれに該当するかを特定し、その特定されたパターンに適したベースメイク化粧料の色みを提示するとともに、上記測定データのうちフェースラインの明度にもとづいて上記ベースメイク化粧料の明るさを提示することにより、被測定者の肌の色に適したベースメイク化粧料を推奨するようにしたことを特徴とするベースメイク推奨方法。
    (1)フェースラインと首の座標点が帯域Bの範囲内である。
    (2)帯域Bの上限値を超える位置に座標点が1つある。
    (3)帯域Bの上限値を超える位置に座標点が2つある。
    (4)フェースラインの座標点が帯域Bの下限値に満たない位置にある。
    (5)フェースラインもしくは首の座標点において明度が所定値以上である。
  2. ベースメイク化粧料の色みの選択肢として、「ベージュ系」、「オークル系」の少なくとも2種類を用意し、上記(1)〜(5)の各パターンごとに、そのパターンに適した色みを予め選択しておくとともに、ベースメイク化粧料の明るさの選択肢として、明るさの程度が異なる少なくとも3種類を用意し、上記フェースラインの明度に適した明るさを予め選択しておき、被測定者の測定データによって特定されたパターンに適したベースメイク化粧料の色みとして、上記予め選択された色みを提示し、さらに、上記測定データのうちフェースラインの明度に適したベースメイク化粧料の明るさとして、上記予め選択された明るさを提示するようにした請求項1記載のベースメイク推奨方法。
  3. 上記肌色評価装置が、測定部と、第1の測定データ処理部と、第1の測定結果表示部とを備えた測定装置と、第2の測定データ処理部と、第2の測定結果表示部とを備えた処理装置とを組み合わせたものであり、上記肌の色の基準となる明度範囲と色相範囲を、予め上記第2の測定データ処理部に記憶しておき、上記第1の測定データ処理部によって処理された測定データを第2の測定データ処理部に入力することにより、その測定データの座標点と帯域A、Bとが表示された直交座標を、上記第2の測定表示部に表示するようにした請求項1または2に記載のベースメイク推奨方法。
  4. 請求項1または2に記載のベースメイク推奨方法に用いられる肌色評価装置であって、測定部と、測定データ処理部と、測定結果表示部とを備え、肌の色の基準となる明度範囲と色相範囲が予め上記測定データ処理部に記憶されており、被測定者の少なくとも頬とフェースラインと首の3個所の肌の色を上記測定部により測定して得られる測定データが、上記測定結果表示部に、明度を一方の座標軸とし色相を他方の座標軸とする直交座標上の座標点として表示されるとともに、上記直交座標上に、肌の色の基準となる明度範囲が、その下限値と上限値の間に挟まれた帯状の帯域Aとして表示され、肌の色の基準となる色相範囲が、その下限値と上限値の間に挟まれた帯状の帯域Bとして表示されるようになっていることを特徴とする肌色評価装置。
  5. 上記肌色評価装置が、測定部と、第1の測定データ処理部と、第1の測定結果表示部とを備えた測定装置と、第2の測定データ処理部と、第2の測定結果表示部とを備えた処理装置とを組み合わせたものであり、上記肌の色の基準となる明度範囲と色相範囲が、予め上記第2の測定データ処理部に記憶されており、上記第1の測定データ処理部によって処理された測定データを第2の測定データ処理部に入力することにより、その測定データの座標点と帯域A、Bとを表示する直交座標が、上記第2の測定表示部に表示されるようになっている請求項4記載の肌色評価装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載されたベースメイク推奨方法において、上記肌色評価装置とともに用いられる情報ツールであって、上記肌色評価装置の測定結果表示部において表示される、帯域A、Bが表示された直交座標上に表示される測定データの座標点の位置パターンのうち、下記の(1)〜(5)の5種類の例が典型パターンとして例示されており、各例ごとに、その例における肌色の説明表示部と、その肌色に適したベースメイク化粧料に関する説明表示部とが、設けられていることを特徴とする情報ツール。
    (1)フェースラインと首の座標点が帯域Bの範囲内である。
    (2)帯域Bの上限値を超える位置に座標点が1つある。
    (3)帯域Bの上限値を超える位置に座標点が2つある。
    (4)フェースラインの座標点が帯域Bの下限値に満たない位置にある。
    (5)フェースラインもしくは首の座標点において明度が所定値以上である。
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