JP2000287953A - 毛髪診断システム - Google Patents
毛髪診断システムInfo
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- JP2000287953A JP2000287953A JP11096929A JP9692999A JP2000287953A JP 2000287953 A JP2000287953 A JP 2000287953A JP 11096929 A JP11096929 A JP 11096929A JP 9692999 A JP9692999 A JP 9692999A JP 2000287953 A JP2000287953 A JP 2000287953A
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Abstract
ス、メデュラの解析から総合的毛髪診断を行う。この毛
髪診断結果に基づいて、適正な毛髪の手入れ方法および
推奨する洗髪商品、スタイリング商品、毛染め商品の結
果を消費者に知らせる。 【解決手段】 毛髪の顕微鏡画像の他に、毛髪の光沢お
よび色相のデータも取り込み、これらのデータに基づい
てメデュラ、キューティクル、コルテックスの状態を観
測する。この他に、問診によるデータと併せて総合的な
評価を行う。さらに、データベースを設け、過去の観察
データその他の有用なデータを蓄積しておき、これを毛
髪の評価に用いる。
Description
関し、特に毛髪に関する診断および評価と、その結果か
ら判断される毛髪の日常の手入れ対策を出力し、消費者
に伝える毛髪診断システムに関する。
く分けて二種類がある。一つは毛髪の物性測定から、毛
髪の損傷度等を診断するシステムであり、もう一つは毛
髪の艶を診断するシステムである。
や特開昭63−075562号が知られている。これら
の毛髪診断装置は、毛髪の太さ、引っ張り強度、伸び
率、水分率、環境湿度を測定して、これらに顕微鏡等に
よる毛髪表面と頭皮の観察結果および問診の結果を加味
することにより毛髪診断を行う。
や特開平9−204138号が知られている。これらの
診断装置は、毛髪の暗部および明部をビデオカメラで測
定し、輝度の比または差を求めたり、ヘアカラー実施後
の髪質および髪色を測定し、ニューラルネットワークを
利用することにより診断を行う。
が、多少ダメージがあっても綺麗に見える方がよいとい
った志向を示し、毛髪の健康状態のみを重要視して診断
を行うことは、必ずしも消費者の要求を満足する診断結
果を与えない。さらに、従来の診断では、毛髪内部のコ
ルテックスおよびメデュラの見え方に対する寄与は無視
されていた。また、後者の例では、診断結果が多岐にわ
たらず、毛髪の見え方に関する総合診断とは言い難い。
は、毛髪の各構造、キューティクル、コルテックス、メ
デュラの解析から総合的に診断(少なくともメデュラは
必須)するものである。特に毛染めの需要が増加してい
る近年においては、毛髪表面のキューティクルだけでは
なく、毛髪内部のコルテックスおよびメデュラの状態
が、頭髪全体の見え方に対して、影響を与えるというこ
と(特願平10−225001)に着目して、これら毛
髪内部の状態の診断結果に従来からある診断方法(問
診、観察も含む)と組み合わせることにより、より詳細
なる毛髪診断を行い、さらに、毛髪診断結果に基づい
て、適正な毛髪の手入れ方法および推奨する洗髪商品、
スタイリング商品、毛染め商品の結果を消費者に知らせ
ることを目的としたシステムである。
毛髪診断システムであって、被験者に対する問診データ
と、被験者の毛髪構造を光学的に観察したデータとを入
力し、両データを基に被験者の毛髪状態を診断する手段
を備えるところにある。
て、異なる二種以上の毛髪組織に由来する光学現象を解
析した結果を用いることが望ましい。
ュラ組織の状態を示す光学現象を含むことが望ましい。
験者の問診データを入力する手段、被験者の毛髪構造を
光学的に観察するための光学検出手段、問診データおよ
び毛髪構造データに基づいて毛髪状態を評価するデータ
が蓄積されたデータベースと、入力された問診データお
よび毛髪データに基づいて前記データベースを参照して
被験者の毛髪の状態を評価する演算処理手段、この演算
処理手段での評価結果に基づいて評価結果を出力する出
力手段の各々を備える。
照射しその反射光を画像として取り込む光ファイバ照射
装置と、被験者の毛髪の光沢、色および明るさを検出す
る光学測定手段とを含み、前記情報処理手段は、前記光
ファイバ照射装置で得た被験者の毛髪画像を拡大する画
像拡大手段を含むことが望ましい。
れ行動に関するデータ、被験者の相談データを含むこと
が望ましい。
毛髪の顕微鏡画像の他に、毛髪の光沢および色相のデー
タも取り込み、これらのデータに基づいてメデュラ(毛
髄質)、キューティクル(毛表皮)、コルテックス(毛
皮質)の状態を観測するものである。この他に、問診に
よるデータと併せて総合的な評価を行うものである。
データその他の有用なデータを蓄積しておき、これを毛
髪の評価に用いることができる。例えば、被験者の毛髪
の状態と類似している過去のデータを検索し、そのとき
のアドバイス内容を参考にしたり、同一の被験者のデー
タを時系列的に蓄積し、毛髪の改善状況を把握したりで
きる。
置であって、被験者の毛髪を観察する装置であり、被験
者の毛髪に500ルックスから100000ルックスの
光度の光を照射し、反射して得られた毛髪画像を10倍
から3000倍に拡大して表示し、メデュラの空洞状態
を反射光によって観察するところにある。
明実施例の毛髪診断システムの要部ブロック構成図)を
参照して説明する。
ように、毛髪内部のメデュラ部の可視度(入射光の乱反
射成分)および毛髪内部のコルテックス部の状態(入射
光の乱反射成分)の測定装置であり、毛髪表面のキュー
ティクルの状態の観察装置である顕微拡大装置6と、毛
髪の明るさおよび毛髪表面における正反射成分(光沢)
測定装置8からの測定データに基づいて、毛髪の美しさ
を総合的に診断を行う演算装置1とを含む毛髪診断シス
テムによって達成される。
しては、側頭部からの毛髪が顕微拡大装置6によって撮
影され、被験者に映像として表示装置3に表示されると
同時に、演算装置1の内部に2次元のカラー画像情報と
して保持され、適切なプログラムにより、スタイリング
剤等の付着による不必要な情報を除去した後、画像を標
準的な形に正規化(例えば画面が斜めになっていれば真
っ直ぐに直す等)し、メデュラ部の特徴(例えば周囲よ
り明るい、色が違う等)を抽出し、その特徴をもとに測
定画像範囲内におけるメデュラの可視度を10段階ある
いは百分率で求められる仕組みとなっている。このと
き、同時にコルテックス部の状態も、演算装置における
判断プロセスにおいて特徴の条件を適切に決めることで
同一画像から測定可能である。
射成分(光沢)の測定は、毛髪面に対してある設定角Θ
で入射した光を、種々の角度から複数の光強度検出素子
によって同時に測定し、その光強度アナログ信号をアナ
ログ/デジタルコンバータであるA/D変換装置7によ
ってデジタル信号に変換し、演算装置1に入力し、各素
子からの信号強度の比および差を求めることにより、迅
速に行われる。
しさを表現するために、被験者が直観的に理解可能な複
数の美髪指標を設定し、上記測定結果から演算装置1を
用いることでこれら美髪指標を算出し、出力装置4が印
刷装置または表示装置であり、被験者に対してプリント
アウトされ、画面表示されるようになっている。美髪指
標は、問診結果および測定結果の値にある係数を掛けた
ものを加算して算出され、係数は各美髪指標に適当なよ
うに、診断に先立って統計的あるいは経験的に決定され
るものである。
、c1 〜cn 、d1 〜dn 、e1 〜en 、f1 〜fn
とすると、 美髪指標1=+a1 ・問診1+b1 ・問診2+c1 …問
診N+d1 ・測定1+e1 ・測定2+f1 …測定N 美髪指標2=+a2 ・問診1+b2 ・問診2+c2 …問
診N+d2 ・測定1+e2 ・測定2+f2 …測定N 美髪指標3=+a3 ・問診1+b3 ・問診2+c3 …問
診N+d3 ・測定1+e3 ・測定2+f3 …測定N 美髪指標4=+a4 ・問診1+b4 ・問診2+c4 …問
診N+d4 ・測定1+e4 ・測定2+f4 …測定N 美髪指標n=+an ・問診1+bn ・問診2+cn …問
診N+dn ・測定1+en ・測定2+fn …測定N として算出する。なお、美髪指標1〜4は図2に示すと
おりである。問診内容は年齢、職業、髪の長さ、髪の硬
さ、ハリ・コシ、髪のまとまり、髪の艶、枝毛、くせ毛
などの項目からなる。
た目の美しさを表わす指数、感触を表わす指数、頭皮の
状態を表わす指数などのどれでもよく、「くすみ度」
「つや度」「ダメージ度」「クレンジング度」などの言
葉によって表現される。これらの指標は、上記四つだけ
でなく、その他「髪年齢」「健康度」「透明感」「彩
度」「色の深み」の指標を加えてもよいし、これらから
二つ以上の指標を選んで用いてもよい。
ト、棒グラフ、バブルチャート、折れ線グラフ、階段グ
ラフ、クラスタードグラフのいずれかの形式で、表示装
置により被験者に提示され、印刷装置にプリントアウト
される。レーダーチャートによって表示された診断結果
は、グラフの面積がその人の毛髪の総合的な美髪度を示
すことになり、グラフの形状により、自分の髪のよい点
および悪い点が一目瞭然であり、同時にグラフの形状に
より、適合商品の推奨を迅速かつ簡便に行うことができ
る。これらのグラフおよびレーダーチャートを含む出力
表示状況の例を図3に示す。
くなるにしたがって、毛髪の色の深みが減少し、艶に対
する評価が減少する。コルテックス部における光の乱反
射成分およびキューティクルの状態により毛髪表面にお
ける光の乱反射光成分が増加することでも、髪の美しさ
が損なわれるが、これら髪におけるそれぞれの測定因子
の髪の全体的な見え方に対する寄与率は、髪の明るさに
よって大きく左右されるため、髪の明るさを測定し、寄
与率をあらかじめ蓄積しておいたデータベースに基づい
てその都度算出し、最も適切な状態での髪の美しさを診
断する。なお、データベースは外部記憶装置2に設け
る。
ての情報を加工しない生のデータの形で保持している。
保存形式は、各々の数値がコンマで区切られたCSV形
式を用いることで汎用性を得ているが、特に限定される
ものではなく、タブ区切りやスペース区切り、あるい
は、バイナリー形式で保存してもかまわない。特にCS
V形式で保存していると、後の解析に市販のソフトパッ
ケージを使うこともできるし、各種プログラム言語を用
いてプログラムを独自に開発した場合でも、容易に読み
込むことが可能である。
スを用いて、統計的解析手法を用いることによって、美
髪指標を求めるための式の係数を算出している。ただ
し、この係数は美髪指標によっては、明るさの関数にな
っていたり、年齢の関数になっている場合があり、観察
対象によって変化する場合がある。これは、例えば、年
配者が単純に不利な美髪度を算出されないようにするた
めに大切な処理である。この処理によって、同じような
髪色、明るさ、年齢のグループの中で、その人の髪の美
髪度が算出できるので、より高い納得性がえられる。
して適用することで、消費者は特に不安になるような情
報を提供されることもなく、安心感も得られる。そし
て、測定されたデータは、逐次データベースに追加され
ていき、後の係数決定のために活用可能である。
取り調査を行い、ヘアケアに関する悩み、これまでのヘ
アケア行動を調査する(S1)。これらの聞き取り結果
は入力装置9により演算装置1に入力される。顕微拡大
装置6、明るさ・光沢測定装置8により毛髪の光反射状
態の評価が行われる(S2)。このとき、毛髪表面のキ
ューティクル、毛髪内部のメデュラ、コルテックス、髪
の明るさ、色味、光沢が観察される。これらのデータに
したがって総合評価が行われる(S3)。例えば、悩み
なし(健常)、すっきり洗髪したい(S4)、というこ
とであれば商品Aが推奨商品となる。メデュラの空洞お
よびメラニンの空孔が問題である(S5)、ということ
であれば商品Bが推奨商品となる。キューティクルが問
題である(S6)、ということであれば商品Cが推奨商
品となる。毛髪をフワッとさせたい(S7)、というこ
とであれば商品Dが推奨商品となる。枝毛切れ毛の問題
があり、ダメージ意識が高い(S8)、ということであ
れば商品Eが推奨商品となる。頭皮のフケの問題がある
(S9)、ということであれば商品Fが推奨商品とな
る。また、同時に、スタイリングおよびヘアカラーの推
奨も行うことができる(S10)。これらのデータは持
ち帰りデータとして出力装置4によりプリントアウトす
ることができる(S11)。また、各種データは、外部
記憶装置2のデータベースに蓄積される(S12)。
髪診断システムについて説明する。装置構成例は図1に
示すとおりである。演算装置1としてはパーソナルコン
ピュータ(日立製作所製の形式Flora330)、表
示装置3としては液晶モニタ(日立製作所製のスーパー
TFTの14インチタイプ)、外部記憶装置2としては
磁気記録装置(iomega社製のZIPドライブ)、
出力装置4としてはプリンタ(RICHO社製のXP−
100)、顕微拡大装置6(OLYMPUS社製のPV
10−CBおよびスカラ社製のVL7−ULTRA)、
画像入力装置5(IOデータ社製の高画質ビデオキャプ
チャボードGV−VPC/PCI)、A/D変換装置7
(日立社製の多機能ワンチップマイコンH8/304
8)、入力装置9としてはキーボードとマウス、明るさ
・光沢測定装置8としては、光源(日亜化学社製の白色
発光ダイオード)、受光部(東芝社製のフォトトランジ
スタ)を用いた装置を作成し用いた。また、測定結果お
よび問診結果から美髪指標を決定するためのプログラム
(マイクロソフト社製のビジュアルベーシック)を作成
し用いた。さらに、A/D変換装置7は、C言語によっ
てプログラムされており、複数の顕微拡大装置6からの
画像信号の選定を画像信号選択装置12を用いて自動的
に行うと同時に、顕微拡大装置6の手元のトリガースイ
ッチ13の状態を演算装置1に知らせる役割を持ってい
る。
つや度、ダメージ度、クレンジング度の四つに設定し、
美髪指標を算出するのに用いる測定項目および問診項目
も一緒に定めた。
に示す。図3は最終的な診断結果を表示する画面である
が、この画面は、そのまま出力装置4によりプリントア
ウトして被験者に手渡すこともできる。なお、図3のメ
デュラおよびキューティクルの顕微鏡写真を別途、図5
および図6に示す。
図10を参照して説明する。図7は顕微拡大装置6によ
って得られた未加工の画像である。この画像の輝度分布
を振り直して、演算装置1が表現可能な明るさレベルを
最大限に活用できるように補正したものが図8である。
図8に対して閉じられた一定輝度より明るい空間を抽出
したものが図9である。図9に対して輝度の数をカウン
トすることにより、メデュラの可視度を得ることができ
る。
る毛髪を用いて、輝点の数とメデュラの可視度の検量線
を作成し、演算装置1の記憶装置あるいは外部記憶装置
2に保持してある。この方法では、毛髪表面における正
反射成分の光が、メデュラとしてカウントされる可能性
がある。そのため、顕微拡大装置6の光源の当て方には
図10のような工夫が必要である。つまり、毛髪に対し
て軸方向から光をあてることにより、表面での正反射光
成分が顕微拡大装置に入ることを防ぐことができる。ま
た、偏光板を用いることでも、毛髪表面での正反射光成
分をカットすることができる。
毛髪の各構造、キューティクル、コルテックス、メデュ
ラの解析からの総合的診断を行うことができる。さら
に、毛髪診断結果に基づいて、適正な毛髪の手入れ方法
および推奨する洗髪商品、スタイリング商品、毛染め商
品の結果を被験者としての消費者に知らせることができ
る。
ク構成図。
(320画素×240画素)を示す写真。
Claims (5)
- 【請求項1】 被験者に対する問診データと、被験者の
毛髪構造を光学的に観察したデータとを入力し、これら
のデータを基に被験者の毛髪状態を診断する手段を備え
た毛髪診断システム。 - 【請求項2】 毛髪構造を光学的に観察したデータとし
て、少なくとも異なる二種以上の毛髪繊維組織に由来す
る光学現象を解析した結果を用いる請求項1記載の毛髪
診断システム。 - 【請求項3】 毛髪繊維組織に由来する光学現象は、メ
デュラ組織の状態を示す光学現象を含む請求項2記載の
毛髪診断システム。 - 【請求項4】 被験者の問診データを入力する手段と、
被験者の毛髪構造を光学的に観察するための光学検出手
段と、問診データおよび毛髪構造データに基づいて毛髪
状態を評価するデータが蓄積されたデータベースと、入
力された問診データおよび毛髪データに基づいて前記デ
ータベースを参照して被験者の毛髪の状態を評価する演
算処理手段と、この演算処理手段での評価結果に基づい
て評価結果を出力する出力手段とを備えた毛髪診断シス
テム。 - 【請求項5】 被験者の毛髪を観察する装置であり、被
験者の毛髪に500ルックスから100000ルックス
の光度の光を照射し、反射して得られた毛髪画像を10
倍から3000倍に拡大して表示し、メディラの空洞状
態を反射光によって観察する光学的毛髪観測装置。
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