JP2008206975A - 毛髪の評価方法及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪全体の艶、毛髪繊維の流れの揃い又は毛髪繊維の浮き・ハネを簡便な手法で客観的に評価できるようにし、さらには、美容専門家による相当年齢の評価に対応する評価を、客観的に行えるようにする。
【解決手段】複数の被験者から、パーマ未処理毛髪繊維のうねり情報と、毛髪全体の艶、毛髪繊維の流れの揃い及び毛髪繊維の浮き・ハネから選ばれる毛髪全体の外観の評価値との関係式を取得し、該関係式に基づいて、任意の被験者の毛髪繊維のうねり情報から該被験者の毛髪全体の外観を評価する。
【選択図】図1

Description

本発明は、毛髪繊維のうねり情報に基づいて毛髪全体の外観を客観的に評価する方法及びシステムに関する。
一般に、加齢により変化する身体能力や運動能力の評価に関しては、被験者の当該能力が何歳程度の平均的能力に相当するかという相当年齢で評価することがなされている。
一方、毛髪は加齢と共に細くなり、数が減少し、白髪が増え、乾燥することが知られている(非特許文献1)。また、毛髪の性状を評価する手法としては、毛髪繊維の引張り強度、伸び率等の物性を計測し解析すること(特許文献1)、毛髪繊維の顕微鏡画像、光沢、色相等の測定値や種々の問診結果のスコア値等を総合的に評価すること(特許文献2)等が提案されている。しかしながら、毛髪の相当年齢を簡便な手法で客観的に評価することはなされていない。
C.R. Robbins, "Chemical and Physical Behavior of Human Hair", pp77-79, Springer-Verlag, New York, 2002 特開平7−306200号公報 特開2000−287953号公報
上述の従来技術に対し、本発明は、専門家の熟練によることなく、誰でも簡便な手法で客観的に毛髪全体の外観を評価できるようにすること、さらには毛髪全体の外観を相当年齢で評価できるようにすることを目的とする。
本発明者らは、(1)図12に示すように、毛髪全体の外観は加齢と共に艶が低下し、毛髪繊維の流れの揃いが低下し、毛髪繊維が周囲の毛髪繊維から浮きあがったりはね上がったりするという浮き・ハネが増加すること、(2)このような加齢に伴う毛髪全体の外観の変化に関し、美容専門家は、それぞれの経験に基づき、毛髪全体の艶、毛髪繊維の流れの揃い又は毛髪繊維の浮き・ハネから当該被験者の毛髪全体の見た目を相当年齢で評価することができ、この美容専門家による相当年齢の評価結果は、美容専門家間ではほぼ一致したものとなること、(3)毛髪全体の艶、毛髪繊維の流れの揃い及び毛髪繊維の浮き・ハネでは、いずれもパーマ未処理毛髪繊維のうねりがこれらの加齢変化の支配的な因子となっていること、(4)したがって、予め、複数の被験者から、パーマ未処理毛髪繊維のうねり情報と、毛髪全体の艶、毛髪繊維の流れの揃い、毛髪繊維の浮き・ハネについての外観の評価との関係を求めておくと、その関係を用いて、任意の被験者について、うねり情報から、艶、揃い、浮き・ハネについての評価を定量的に導出できることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、複数の被験者から、パーマ未処理毛髪繊維のうねり情報と、毛髪全体の外観の評価値とを取得し、該うねり情報と該外観の評価値との関係式を求め、該関係式に基づいて、任意の被験者の毛髪繊維のうねり情報から該任意の被験者の毛髪全体の外観を評価する毛髪の評価方法を提供する。
また、この評価方法を実施するシステムとして、
パーマ未処理毛髪繊維のうねり情報と毛髪全体の外観の評価値との関係式を記憶する手段、
被験者の毛髪繊維のうねり情報の入力手段、及び
前記関係式に基づいて被験者の毛髪繊維のうねり情報から該任意の被験者の毛髪全体の外観の評価値を算出する演算手段
を備えた毛髪の評価システムを提供する。
本発明によれば、被験者の毛髪繊維のうねりを測定することにより、その被験者の毛髪全体の外観の評価を客観的にかつ容易に得ることができる。
また、この毛髪全体の外観として、艶、揃い、浮き・ハネを評価することができ、これらは、毛髪の加齢に伴って変化することから、本発明によれば、毛髪繊維のうねりから求める毛髪全体の艶、揃い、浮き・ハネの評価を、毛髪全体の外観の相当年齢で表すこともでき、被験者に自己の毛髪状態をわかりやすく認識させることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。
なお、本発明において、毛髪とは人間の頭髪のことをいい、毛髪繊維とは毛髪の一本一本をいい、毛髪全体とは、髪型を構成する毛髪の全体をいう。
毛髪繊維のうねり情報とは、毛髪繊維の外形が有する、均一又は不均一なウェーブ形状を測定し、数値化したものをいい、毛髪全体の艶とは、毛髪全体の目視観察により得られる艶について数値化したものをいい、揃いとは、毛髪全体において毛髪繊維の向きがどの程度揃って見えるかを数値化したものをいい、浮き・ハネとは、毛髪全体において、毛髪繊維が周囲の毛髪繊維に対してどの程度浮き上がって見えるか又ははね上がって見えるかを数値化したものをいう。なお、これらの数値化に際しては、必要により対数変換等の処理をしてもよい。
また、相当年齢とは、毛髪繊維又は毛髪全体の外観又は性状から、複数の、好ましくは3人以上、より好ましくは5人以上、さらに好ましくは10人以上の美容専門家によって経験的に推定される被験者の年齢の平均値をいう。
図1は、本発明の一実施例の毛髪の評価方法の流れ図であり、図2はこの評価方法を実施する毛髪の評価システム1の一実施例のブロック図である。
この毛髪の評価システム1は、所定の演算機能を備え、演算手段及び記憶手段として機能するパソコン本体2と、それに付随するキーボード3、ディスプレイ4からなり、また、パソコン本体2には、必要に応じてイメージスキャナ5、デジタルカメラ6、プリンタ7、通信回線8等が接続され、インターネット等による通信が可能となっている。
図1に示すように、本発明の毛髪の評価方法では、概略、任意の被験者の毛髪繊維のうねり情報から、所定の関係式を用いてその被験者の毛髪全体の艶、揃い、浮き・ハネの評価値を算出する。
ここで使用する関係式としては、予め、複数の被験者、好ましくは50〜1000名の被験者
から、パーマ未処理毛髪繊維のうねり情報の測定値と、毛髪全体の艶、揃い及び浮き・ハネから選ばれる外観の評価値とを取得しておき、これらから求めた、うねり情報と毛髪全体の外観の評価値との回帰式、具体的には、うねり情報の測定値と艶の評価値との回帰式、うねり情報の測定値と揃いの評価値との回帰式、うねり情報の測定値と浮き・ハネの評価値との回帰式、あるいは、うねり情報の測定値と、艶、揃い又は浮き・ハネの各評価値との多変数の回帰式を使用する。
これは、うねり情報の測定値と、美容専門家による艶、揃い及び浮き・ハネの各評価値とに相関があり、毛髪繊維のうねりが、艶、揃い、浮き・ハネの大小の支配的な要因となっているとの本発明者らの知見に基づくものである。なお、図3に示すように、本発明者らは、マイクロビームX線小角散乱法(「マイクロビームX線小角散乱によるくせ毛の微小構造解析」(放射光,19巻(6号),371−377(2006))参照)により、毛髪繊維断面におけるオルトコルテックス細胞とパラコルテックス細胞との分布を調べたところ、毛髪繊維のうねりが小さいほど(即ち、曲率半径が大きく直毛に近いほど)オルトコルテックス細胞とパラコルテックス細胞との分布が均一であり、毛髪繊維のうねりが大きいほどオルトコルテックス細胞とパラコルテックス細胞との分布が偏っていることを見出しており、さらに、この分布の偏りは20歳代から60歳代では、加齢に伴って大きくなることも見出している。このことは、加齢に伴うオルトコルテックス細胞とパラコルテックス細胞の分布の偏りが毛髪繊維にうねりをもたらすことを示唆しており、毛髪繊維のうねりが、毛髪全体の外観に艶の低減、揃いの低減、浮き・ハネの増大という加齢変化をもたらすことの支配的要因となっていることを支持するものである。
なお、図3の横軸は、上記文献に記載されている通り、毛髪繊維のカールの外側表面の位置をP=0、内側表面の位置をP=1としたとき、カールの外側(P=0.2〜0.4)と内側(P=0.6〜0.8)で、それぞれ毛髪中の中間径フィラメント由来の散乱ピークを含む方位角方向の散乱プロファイルから得られるピークの半値幅の平均を求め、両者の比η(=カール外側の平均値/カール内側の平均値)を求め、さらに毛髪繊維の直径Dで規格化し、100倍したものである。
また、上述のうねり情報の測定値と毛髪全体の外観の評価値との関係式の導出に際し、使用する毛髪繊維は、パーマ処理が施されていないものを用いるものとする。なお、被験者が、かつてパーマ処理を受けたことがあるが、直近のX年間はパーマ処理を受けていない場合、髪の伸びる速度が年間15cm前後である事から、安全を見込んで根元からY=10×X(cm)の範囲の毛髪繊維はパーマ未処理毛髪繊維として扱ってよい。
また、各被験者の毛髪繊維の状態を一律にするため、シャンプーし、タオルドライした後、形付けしない自然乾燥をするなどの所定の前処理をすることが好ましい。
毛髪繊維のうねり情報の取得に際しては、各被験者につき、取得の簡便性とデータ精度の観点から、好ましくは1〜1000本、より好ましくは3〜500本、さらに好ましくは5〜250本の毛髪繊維を測定し、その平均値を当該被験者のうねり情報とすることが好ましい。なお、毛髪繊維の測定に際しては、測定方法にもよるが、毛髪を被験者から抜き取ったり、切り取ったりする必要は必ずしもない。うねり情報の具体的な測定方法としては、例えば、次の(1)〜(7)の方法をあげることができる。
(1) 毛髪繊維の画像をイメージスキャナで読み込み、読み込んだ毛髪繊維の画像の所定間隔ごとの測定点の曲率半径を画像処理ソフトで求め、それらの平均値をうねり情報とする。この場合、測定される曲率半径には、上限を定めてもよく、例えば20cm以上の曲率半径を20cmとおくことができる。また、毛髪繊維1本あたりの測定点の数は、3点以上とすることが好ましい。
(2) 半径が所定長(例えば1mm)ずつ異なる同心円(半径1mm〜200mm)を描いた透明なフィルムを毛髪繊維上に乗せ、毛髪繊維の根元から所定間隔の複数部位(例えば、1cm間隔で4箇所)について、毛髪繊維の曲率半径を読み取り、その逆数(曲率)を求める。ただし、曲率が0.05(単位:cm-1)より小さい場合(曲率半径が20cmより大きい場合)場合には、その曲率を0.05と近似することができる。上記複数部位における曲率の平均値を求め、その逆数をその毛髪繊維の曲率半径とする。
(3)毛髪繊維の画像をイメージスキャナで読み込み、一方、平均曲率半径が既知の参照用曲線を複数画像処理ソフトに蓄積しておき、読み込んだ毛髪繊維画像と参照用曲線とを対比し、双方が最もマッチングする参照用曲線の平均曲率半径をうねり情報とする。
(4)毛髪繊維の一端を保持して吊し、その形状を3次元スキャナで読み込み、読み込んだ毛髪繊維画像の所定間隔ごとの測定点の曲率半径を画像処理ソフトで求め、それらの平均値をうねり情報とする。
(5)毛髪繊維の自然長(L0)と毛髪そのものを引き伸ばさないようにして、かつうねりが真っ直ぐになるように伸ばした長さ(L)とを測定し、(L−L0)/Lを算出し、これをうねり情報とする。例えば長さの測定には、まず、毛髪の一端を固定し、他端を自由にして吊るし、固定部分と他端との距離(自然長L0)を測定する。次に毛髪そのものを引き伸ばさないように手で真直ぐに伸ばし両端の長さ(L)を測る方法や、一方の端に応力として無視しうる程度の重さ(例えば0.1〜0.01g)の錘を吊るして固定部分から錘までの長さ(L)を測る方法が用いられる。L0及びLの測定時において、毛髪の根元がどちらの端になってもかまわない。
(6)毛髪繊維一端を保持して吊し、その形状をデジタルカメラで撮り、毛髪繊維の一端と他端とを結ぶ直線から毛髪繊維が左右にどの程度広がっているかを、その直線上の所定間隔ごとの測定点で計測し、それらの平均値をうねり情報とする。
(7)上述の方法で取得したうねり情報と、後述する艶の光学的測定方法で取得した測定結果との関係を予め取得しておき、その関係を用いて光学的測定方法で取得した測定結果からうねり情報を取得する。
以上の各方法では、うねり情報の算出に必要なソフトをパソコン本体2に組み込んでおき、イメージスキャナとして上述の毛髪の評価システム1のイメージスキャナ5を使用し、パソコン本体2で毛髪繊維のうねり情報が算出されるようにしてもよい。
一方、上述の関係式の導出に際し、被験者の毛髪全体の艶、揃い及び浮き・ハネの各評価値としては、好ましくは3名以上の美容専門家を評価者とし、所定の判定基準にしたがって、艶、揃い及び浮き・ハネのそれぞれに3〜10段階のスコアをつけ、各評価者によるスコアの平均値を使用することが好ましい。この場合、艶、揃い及び浮き・ハネの評価基準としては、例えば、次のようにすることができる。
艶の判定基準
1 艶がない
2 やや艶がない
3 どちらでもない
4 やや艶がある
5 艶がある
揃いの判定基準
1 毛髪繊維の揃いが良い
2 毛髪繊維の揃いがやや良い
3 どちらでもない
4 毛髪繊維の揃いがやや悪い
5 毛髪繊維の揃いが悪い
浮き・ハネの判定基準
1 浮きやハネが少ない
2 浮きやハネがやや少ない
3 どちらでもない
4 浮きやハネがやや多い
5 浮きやハネが多い
なお、毛髪の艶に関し、光学的に測定する方法としては、例えば、次の(a)から(d)の方法がある。
(a)光沢計測器により測定される正反射強度あるいは拡散反射に対する正反射の相対強度を艶の指標とする方法(特開平5−215681号公報、特開平8−29258号公報等)
(b)ゴニオフォトメーターで毛髪への照明光の入射角とその受光角を変えながら反射強度を測定し、最大反射強度(正反射強度)、拡散反射に対する相対的な正反射強度、又は正反射の各角度依存性プロファイルの半値幅を艶の指標とする方法(粧技雑第24巻第2号(1990年)129〜135頁)
(c)簡易型艶測定装置による正反射強度を艶の指標とする方法(特開2000-206043号公報、特開2000-206044号公報)
(d)頭髪の毛髪の束あるいは頭髪を含む頭部の写真に写り込んだ外光の正反射像(ハイライト又は天使の輪と称されている部分)の輝度を艶の指標とする方法(J. Cosmet. Sci., 54, 335-351 (2003))
各被験者の毛髪全体の艶、揃い、浮き・ハネの評価値を取得した後は、上述のうねり情報の測定値と毛髪全体の艶、揃い、浮き・ハネの評価値とを回帰分析し、うねり情報と、艶、揃い及び浮き・ハネから選ばれる毛髪全体の外観の評価値との関係式を求め、パソコン本体2に記憶させる。なお、この回帰分析をパソコン本体2で行ってもよい。
この他、各被験者の実年齢と毛髪全体の艶、揃い、浮き・ハネの評価値とを回帰分析してそれらの関係式を求め、例えば、10歳刻みの年代ごとに毛髪全体の艶、揃い、浮き・ハネの評価値の平均値を求め、それを各年代の艶、揃い、浮き・ハネの相当年齢の評価値としてパソコン本体2に記憶させてもよい。
また、本発明では、毛髪状態の評価者から、全体的外観評価としての相当年齢の評価値を得てもよく、その場合には、うねり情報と全体的外観評価としての相当年齢の評価値とを回帰分析し、それらの関係式をパソコン本体に記憶させてもよい。
パソコン本体2に上述の関係式を記憶させた後は、任意の被験者の毛髪繊維のうねり情報を取得し、そのうねり情報をパソコン本体2に入力し、上述の関係式に基づいて任意の被験者の毛髪全体の外観の評価値を算出する。うねり情報を取得する任意の被験者の毛髪繊維としては、上述の関係式を求める場合と同様に、パーマ未処理毛髪繊維を使用するが、ここでは、必ずしも毛髪全体がパーマ未処理状態でなくてもよく、うねり情報を取得する毛髪繊維の領域がパーマ未処理状態であればよい。
また、ここでの被験者の毛髪繊維のうねり情報の取得方法は、上述のうねり情報と毛髪全体の外観の評価値との関係式を得るために使用した測定方法とする。
うねり情報のパソコン本体2への入力手段は、うねり情報の取得方法に応じて、キーボード3を入力手段としてもよく、イメージスキャナ5、デジタルカメラ6等を入力手段としてもよい。若しくはインターネット等の通信回線8を通してパソコン本体2に画像を取得後、パソコン本体2で画像処理が行われ、うねり情報が入力されるようにしてもよく、また、インターネット等の通信回線8を通してパソコン本体2にうねり情報が入力されるようにしてもよい。これらの場合、通信回線8を入力手段と呼ぶものとする。
パソコン本体2は、任意の被験者のうねり情報の入力により、上述の関係式に基づいて、毛髪全体の艶、揃い及び浮き・ハネから選ばれる外観の評価値を算出し出力する。こうして任意の被験者は、美容専門家によらずとも、自己の毛髪繊維のうねり情報に基づいて、美容専門家による艶、揃い、浮き・ハネの評価値に対応する評価値を得ることができる。
また、種々の毛髪について、毛髪全体の評価値と、各評価値に適合する毛髪化粧料やパーマ等の毛髪処理方法の対応を蓄積したデータベースをパソコン本体2に備えるか、又はかかるデータベースを外部サーバーに保有し、通信回線8を使用してそのデータベースを利用できるようにし、被験者の毛髪全体の外観の評価値に基づき、その評価値に適合する毛髪化粧料や毛髪処理方法が自動的に又は個別の指示により算出され、出力されるようにしてもよい。これにより、データとして蓄積する毛髪化粧料の種類や毛髪処理方法の難易度等に応じて、毛髪の評価システム1は、理美容室、対面販売、通信回線を利用した推奨販売等で顧客に毛髪処理方法を推奨するヘアケアアドバイスシステムとして、あるいは、一般人自身が、自己の毛髪状態に最適な毛髪化粧料や毛髪処理方法等を容易に選択することを可能とするヘアケアアドバイスシステムとして、使用することができる。
また、パソコン本体2に、予め、相当年齢の評価値を記憶させておいた場合には、算出された任意の被験者の評価値が、いずれの相当年齢の評価値に該当するかが出力されるようにしてもよく、さらに、パソコン本体2に、うねり情報と全体的外観評価としての相当年齢の評価値との関係式を記憶させておいた場合には、被験者は、うねり情報の入力により、全体的外観としての相当年齢を知ることができる。これらにより、理美容室、対面販売、通信販売等における顧客や、このシステムを自ら使用する一般人が、自己の毛髪全体の状態を一層容易に把握することができる。
更に、任意の被験者の実年齢を入力することにより、相当年齢と実年齢の相対的差異情報が出力されるようにしてもよく、相対的差異情報も加味して最適な毛髪化粧料や毛髪処理方法等が算出され、出力されるようにしてもよい。
パソコン本体2からの艶、揃い、浮き・ハネから選ばれる外観の評価値あるいは相当年齢の出力は、数値として、また、うねり情報と外観の評価値との関係図における任意の被験者の位置もしくは各評価値の相当年齢が附記された関係図における被験者の位置として、必要により任意の被験者の毛髪画像や参照用の毛髪画像と共に、ディスプレイ4、プリンタ7で表示することができ、また、通信回線8を通して他の端末機で表示できるようにしてもよい。
実施例1
(1)毛髪のうねり情報と、艶、揃い及び浮き・ハネとの関係式の取得
10〜70才の日本人女性からパーマ処理をしていない者(N=230名)を無作為抽出し、被験者とした。また、各被験者には、前処理として、シャンプー、タオルドライをした後、形付けをしない自然乾燥を行った。
前処理後の各被験者の上部頭側部から毛髪繊維を10本ずつ採取し、前述のうねり情報の測定方法(1)により毛髪繊維ごとに曲率半径の平均値を求め、さらに各被験者につき10本ずつの毛髪繊維の曲率半径の平均値を求め、その対数値を算出し、これをうねり情報とした。
こうして得られたうねり情報(平均曲率半径の対数値:C)を、その数値によって、次のように5段階にグループ化した。
グループ1: 0.0<C<0.3 (N=15)
グループ2: 0.3≦C<0.5 (N=67)
グループ3: 0.5≦C<0.7 (N=111)
グループ4: 0.7≦C<0.9 (N=30)
グループ5: 0.9≦C (N=7)
一方、美容師・ヘアケア商品開発に従事する研究員3名が評価者となり、前処理後の各被験者の頭部を後ろ側から目視観察し、艶、揃い及び浮き・ハネを次の判定基準によりスコア評価した。そして、被験者ごとに、艶、揃い及び浮き・ハネのそれぞれについて各評価者から得られたスコア値を平均し、その平均値を、艶、揃い及び浮き・ハネの評価値とした。
また、各評価者が、被験者の全体的外観評価として相当年齢を評価した。
艶の判定基準
1 艶がない
2 やや艶がない
3 どちらでもない
4 やや艶がある
5 艶がある
揃いの判定基準
1 毛髪繊維の揃いが良い
2 毛髪繊維の揃いがやや良い
3 どちらでもない
4 毛髪繊維の揃いがやや悪い
5 毛髪繊維の揃いが悪い
浮き・ハネの判定基準
1 浮きやハネが少ない
2 浮きやハネがやや少ない
3 どちらでもない
4 浮きやハネがやや多い
5 浮きやハネが多い
グループ化したうねり情報と全体的外観評価としての相当年齢との関係を図4に示した((相当年齢)= -33.599 × (うねり情報)+ 55.376)。また、グループ化したうねり情報と艶の評価値との関係、グループ化したうねり情報と揃いの評価値との関係、及びグループ化したうねり情報と浮き・ハネの評価値との関係をそれぞれ回帰分析し、次の関係式を求めた。
図5((艶)= 4.0907 × (うねり情報) + 0.8622)
図6((揃い)= -4.1085 × (うねり情報) +4.9100)
図7((浮き・ハネ)=-4.6489 × (うねり情報) + 6.0727)
さらに、10歳刻みの年代ごとに毛髪全体の艶、揃い、浮き・ハネの評価値の平均値を求め、それに基づき艶、揃い、浮き・ハネの評価値から相当年齢を換算する次の関係式を求めた。
艶から相当年齢を換算する関係式:(相当年齢)={(艶) - 7.5173}/(-0.1193)
揃いから相当年齢を換算する関係式:(相当年齢)={(揃い)+1.8129}/0.1209
浮き・ハネから相当年齢を換算する関係式:(相当年齢)={(浮き・ハネ)+ 1.1806}/0.1268
図4のうねり情報と、美容専門家による相当年齢とには相関があり、また、図5、図6、図7のうねり情報と艶の評価値、うねり情報と揃いの評価値、うねり情報と浮き・ハネの評価値との間にも相関があった。
(2)任意の被験者のうねり情報による艶、揃い、浮き・ハネの評価
28才のパーマ処理をしていない日本人女性を被験者とし、この被験者のうねり情報を(1)と同様に求めたところ、0.89であった。このうねり情報から、図4、図5、図6、図7の関係式に基づき、相当年齢、艶、揃い、浮き・ハネの各評価値を求めたところ、うねり情報から直接求めた相当年齢は25才、艶は4.5、揃いは1.3、浮き・ハネは1.9であった。艶、揃い、浮き・ハネから相当年齢に換算すると順に25才、25才、25才であった。4つの相当年齢を単純平均して25才と判定した。
一方、この被験者の相当年齢、艶、揃い、浮き・ハネの評価値を、それぞれ(1)と同様に3名の評価者から得、各評価者の平均値を算出した。その結果、評価者による評価値は、相当年齢が24才、艶が5.0、揃いが1.0、浮き・ハネが1.6であり、うねり情報から前述の関係式に基づいて算出したこれらの評価値と整合していた。
実施例2
(1)毛髪のうねり情報と艶指数との関係式の取得
実施例1の被験者(230名)の10歳ごとの各年代から無作為に5〜10名ずつ合計55名を抽出し、前述の艶の測定方法(d)に基づいて、艶を測定した。
即ち、100Wのスポットライト2個を用いて、被験者の左右後方上部45度の方向から被験者の頭髪を含む後頭部を照明し、被験者の後方1mの距離から写真を撮影した。この写真画像から、パソコンの画像解析ソフトを用いて頭髪部分を切り出し、さらに切り出した画像上で輝度が最大輝度から所定範囲にある高輝度領域を正反射光部分(ハイライト)として抽出した。このハイライト部分の平均輝度を、毛髪の艶指数として用いた。
実施例1と同様に、各被験者につき10本ずつの毛髪繊維のカール曲率半径の平均値を求め、その対数値をうねり情報とした。実施例1と同様に、うねり情報の数値に従って5段階にグループ化したうねり情報と、艶指数との関係を図8((うねり情報)={(艶指数)-63.623}/55.645)に示した。
図8から、うねり情報と、測定された艶指数とには相関があることがわかる。
(2)任意の被験者の艶指数に基づくうねり情報による艶、揃い、浮き・ハネの評価
実施例1(2)と同じ28才のパーマ処理をしていない日本人女性を被験者とし、この被験者の艶指数の測定値を実施例2(1)と同様に求めたところ、117であった。この艶指数の測定値から、図8の関係式に基づいて、うねり情報を求めたところ、0.96であった。更に、このうねり情報から、図4、図5、図6、図7の関係式に基づき、相当年齢、艶、揃い、浮き・ハネの各評価値を求めたところ、うねり情報から直接求めた相当年齢は23才、艶は4.8、揃いは1.0、浮き・ハネは1.6であった。艶、揃い、浮き・ハネから相当年齢に換算すると順に23才、23才、22才であった。4つの相当年齢を単純平均すると、22.8才であったので、5才刻みで一番近い25才と判定した。
一方、実施例1(2)に示したように、この被験者の相当年齢、艶、揃い、浮き・ハネに関する、3名の評価者による評価値は、相当年齢が24.0才、艶が5.0、揃いが1.0、浮き・ハネが1.6であるから、本実施例より艶指数に基づくうねり情報から前述の関係式に従って算出した評価値は、評価者による評価値と整合していた。
実施例3:理美容室におけるヘアケアアドバイスと毛髪処理方法の推奨
図2に示した毛髪の評価システム1において、実施例1(1)で取得した、毛髪のうねり情報から、艶、揃い、浮き・ハネ及び相当年齢の各評価値を導く関係式、回帰分析方法、並びにパーマ処理方法と毛髪のうねり情報との対応関係をコンピューターソフトウェアとして記憶したパソコン本体2を用い、理美容室での毛髪処理方法の推奨に使用できるヘアケアアドバイスシステムを構築した。
このヘアケアアドバイスシステムを、例えば、以下のように用いることにより、理美容室で適切な毛髪処理方法を提示することが可能となる。
まず、顧客から毛髪繊維を10本程度採取し、実施例1(1)と同様にイメージスキャナでうねり情報を取得し、パソコン本体2に取り込む。
例えば、この顧客のうねり情報が0.16の場合、パソコン本体2に内蔵した回帰分析ソフトウェアで回帰分析を行うことにより、相当年齢50才、艶1.5、揃い4.3、浮き・ハネ5.3の各評価値を得る。
そこで、これらの評価結果をチャート図として印刷し、顧客に提示する。なお、このチャート図には、参考のために実施例1(1)で関係式を求めるために調査した230名のデータの平均値を示してもよい。
パソコン本体2に内蔵されているコンピューターソフトウェアのパーマ処理と毛髪のうねり情報との対応関係により、所定のストレートパーマ処理を施した場合の毛髪のうねりの改善が示される。上述のうねり情報が0.16の顧客の場合、うねり情報が0.6増加すると、相当年齢30才、艶4.0、揃い1.8、浮き・ハネ2.5の各評価値となる。そこで、この変化を同じチャート図で色を変えて示し顧客に提示する。このチャート図を図9に示す。これにより、顧客はストレートパーマ処理の効果を容易に理解することができる。
なお、このように顧客の毛髪からうねり情報を得て、現状の評価値と、予測される毛髪処理後の評価値を顧客に具体的に提示することは、毛髪処理の種類、毛髪処理に使用する剤、処理時間、処理温度等を変えた場合についても行うことができる。したがって、本システムにより、顧客は種々の毛髪処理の効果を容易に理解することができ、理美容室は、種々の毛髪処理の推奨を簡便に行うことができる。
実施例4:対面販売におけるヘアケアアドバイスと毛髪化粧料の販売推奨
図2に示した毛髪の評価システム1において、実施例2(1)で取得した、毛髪のうねり情報から、艶、揃い、浮き・ハネ及び相当年齢の各評価値を導く関係式、回帰分析方法、頭髪の画像から艶指数を算出する画像解析方法、並びに毛髪化粧料と毛髪のうねり情報との対応関係をコンピューターソフトウェアとして記憶したパソコン本体2を用い、毛髪化粧料の販売店舗での対面販売に使用できるヘアケアアドバイスシステムを構築した。
このヘアケアアドバイスシステムを、例えば、以下のように用いることにより、対面販売で適切な毛髪化粧料を提示することが可能となる。
まず、顧客の頭髪を含む頭部の写真を、実施例2(1)と同様な条件でデジタルカメラを用いて撮影し、画像データをパソコン本体2に取り込み、パソコン本体2に内蔵されている画像解析ソフトウェアによって画像解析を行い、顧客の毛髪の艶指数を取得する。
例えば、この顧客の艶指数が70の場合、その艶指数を入力値とし、パソコン本体2に内蔵の、図8の関係式に基づく回帰分析ソフトウェアで回帰分析を行うことにより、うねり情報0.11を取得し、さらに実施例3と同様にしてパソコン本体2に内蔵した回帰分析ソフトウェアで回帰分析を行うことにより、相当年齢52才、艶1.3、揃い4.4、浮き・ハネ5.5の各評価値を得る。
これらの評価結果をチャート図としてディスプレイに表示し、顧客に提示する。また、プリンタ7からチャート図を印刷して顧客に渡してもよい。なお、このチャート図には、参考のために実施例3と同様に230名のデータの平均値を示してもよい。
継続的に使用すると毛髪うねりが徐々に緩和して、うねり情報が0.3増加することが分かっている毛髪化粧料Aをこの顧客に施すと、パソコン本体2に内蔵されているコンピューターソフトウェアの毛髪化粧料と毛髪のうねり情報との対応関係により、この顧客の毛髪繊維は相当年齢41才、艶2.6、揃い3.2、浮き・ハネ4.1の各評価値となる。
また、毛髪うねりを緩和し、うねり情報が0.6増加するストレートパーマ剤Bを使用した場合、相当年齢31才、艶3.8、揃い2.0、浮き・ハネ2.8の各評価値となる。
そこで、これら変化を同じチャート図にさらに色を変えて示し顧客に提示す。このチャート図を図10に示す。これにより、顧客は毛髪化粧料Aとストレートパーマ剤Bの特徴や違いを容易に理解することができる。また、販売者は、同様にして種々の毛髪化粧料の効果を顧客に示すことにより、顧客の要望にかなう毛髪化粧料の推奨を簡便に行うことができる。
実施例5:インターネットによるヘアケアアドバイスと毛髪化粧料の販売推奨
図2に示した毛髪の評価システム1において、実施例2(1)で取得した、毛髪のうねり情報から、艶、揃い、浮き・ハネ及び相当年齢の各評価値を導く関係式、回帰分析方法、頭髪の画像から艶指数を算出する画像解析、並びに毛髪化粧料と毛髪のうねり情報との対応関係をコンピューターソフトウェアとして記憶したパソコン本体2を用い、通信回線を介した推奨販売に使用できるヘアケアアドバイスシステムを構築した。このヘアケアアドバイスシステムでは、通信回線を介して顧客のパソコンあるいは携帯電話から画像データを受信し、解析結果を送信することができる。
このヘアケアアドバイスシステムを、例えば、以下のように用いることにより、通信回線を介して顧客に適切な毛髪化粧料を提示することが可能となる。
まず、顧客に、自分あるいは他人の頭髪を含む頭部のデジタル写真を、通信回線を介してこのヘアケアアドバイスシステムに送信してもらい、ヘアケアアドバイスシステムでは、受信した頭髪のデジタル写真を、パソコン本体2に内蔵の画像解析ソフトウェアで画像解析し、毛髪の艶指数を取得する。さらに、図8の関係式に基づくパソコン本体2に内蔵の回帰分析ソフトウェアで回帰分析を行い、例えば、艶指数が78の場合にうねり情報0.26を取得し、さらに実施例3と同様にしてパソコン本体2に内蔵した回帰分析ソフトウェアで回帰分析を行うことにより、相当年齢47才、艶1.9、揃い3.8、浮き・ハネ4.9の各評価値を得る。
これらの評価結果をチャート図として、通信回線を介して顧客に送信する。なお、このチャート図には、参考のために実施例3と同様に230名のデータの平均値も示してもよい。
また、顧客には、毛髪うねりを緩和できることが分かっている複数の毛髪化粧料のリストを通信回線を通じて提示し、その中から1つ以上の毛髪化粧料(例えば、毛髪化粧料A,C)を選択して、その選択情報を送信してもらい、顧客が選択した毛髪化粧料を用いた場合に生じる変化を同じチャート図中に色を変えて示したものを送信する。このチャート図を図11に示す。
これにより、顧客は直接販売店舗に出向くことなく、希望する時にヘアケアアドバイスシステムを利用することができる。また、販売者は、パソコン本体2に内蔵のソフトウェア間の連携によって、人手を介さずに顧客に種々の毛髪化粧料の特徴や違いを容易に提示することができる。
本発明の毛髪の評価方法及び毛髪の評価システムは、ヘアケア製品の開発や、店頭における対面販売や、通信回線を介した推奨販売等において、ヘアケアアドバイスや、最適な毛髪化粧料、パーマ等の毛髪処理方法等を推奨する場合等で有用となる。
毛髪の評価方法の流れ図である。 毛髪の評価システムのブロック図である。 オルトコルテックス細胞とパラコルテックス細胞との分布と、毛髪繊維のうねりの大小との関係図である。 実施例1における、うねり情報と全体的外観評価としての相当年齢との関係図である。 実施例1における、うねり情報と艶の評価値との関係図である。 実施例1における、うねり情報と揃いの評価値との関係図である。 実施例1における、うねり情報と浮き・ハネの評価値との関係図である。 実施例2における、うねり情報と、写真画像から求めた艶指数との関係図である。 実施例3の相当年齢、艶、揃い、浮き・ハネの各評価値のチャート図である。 実施例4の相当年齢、艶、揃い、浮き・ハネの各評価値のチャート図である。 実施例5の相当年齢、艶、揃い、浮き・ハネの各評価値のチャート図である。 年代ごとの、毛髪にパーマ処理が施されていない頭部背面画像である。
符号の説明
1 毛髪の評価システム
2 パソコン本体
3 キーボード
4 ディスプレイ
5 イメージスキャナ
6 デジタルカメラ
7 プリンタ
8 通信回線

Claims (9)

  1. 複数の被験者から、パーマ未処理毛髪繊維のうねり情報と、毛髪全体の外観の評価値とを取得し、該うねり情報と該外観の評価値との関係式を求め、該関係式に基づいて、任意の被験者の毛髪繊維のうねり情報から該任意の被験者の毛髪全体の外観を評価する毛髪の
    評価方法。
  2. 外観の評価値が、毛髪全体の艶、毛髪繊維の流れの揃い及び毛髪繊維の浮き・ハネから選ばれる少なくとも一つである請求項1記載の毛髪の評価方法。
  3. 任意の被験者の毛髪全体の外観を相当年齢で評価する請求項1又は2記載の毛髪の評価方法。
  4. うねり情報として、毛髪繊維の平均曲率半径を使用する請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪の評価方法。
  5. パーマ未処理毛髪繊維のうねり情報と毛髪全体の外観の評価値との関係式を記憶する手段、
    任意の被験者の毛髪繊維のうねり情報の入力手段、及び
    前記関係式に基づいて該被験者の毛髪繊維のうねり情報から該任意の被験者の毛髪全体の外観の評価値を算出する演算手段
    を備えた毛髪の評価システム。
  6. 外観の評価値が、毛髪全体の艶、毛髪繊維の流れの揃い及び毛髪繊維の浮き・ハネから選ばれる少なくとも一つである請求項5記載の毛髪の評価システム。
  7. 任意の被験者の毛髪全体の外観を相当年齢で評価する手段を備える請求項5又は6記載の毛髪の評価システム。
  8. さらに、毛髪繊維の画像に基づいてそのうねり情報を計測する手段を備える請求項5〜7のいずれかに記載の毛髪の評価システム。
  9. さらに、種々の毛髪全体の評価値と各評価値に適合する毛髪化粧料及び/又は毛髪処理方法の対応を蓄積したデータベースを備え、任意の被験者の毛髪全体の外観の評価値をもとに、該任意の被験者に適合する毛髪化粧料及び/又は毛髪処理方法を選択する手段を備える請求項5〜8記載のいずれかに記載の毛髪の評価システム。
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