JP2002136503A - 毛髪ケアアドバイスシステム - Google Patents

毛髪ケアアドバイスシステム

Info

Publication number
JP2002136503A
JP2002136503A JP2000333738A JP2000333738A JP2002136503A JP 2002136503 A JP2002136503 A JP 2002136503A JP 2000333738 A JP2000333738 A JP 2000333738A JP 2000333738 A JP2000333738 A JP 2000333738A JP 2002136503 A JP2002136503 A JP 2002136503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
customer
group
factor
condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000333738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4436964B2 (ja
Inventor
Takeshi Ito
健 伊藤
Hiroshi Ikeda
浩 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000333738A priority Critical patent/JP4436964B2/ja
Publication of JP2002136503A publication Critical patent/JP2002136503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4436964B2 publication Critical patent/JP4436964B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 顧客の希望を取り入れて的確な毛髪ケアアド
バイスを提供すること。 【解決手段】 顧客(2)の毛髪状態を測定し情報処理
に適した形態の物性量として評価し(20)、顧客が希
望する毛髪状態を入力して希望毛髪状態を所定の物性量
として評価する(10)。毛髪処理決定手段(30)で
は比較評価手段(31)において上記評価された顧客の
毛髪状態および希望毛髪状態を入力し、毛髪状態を健常
範囲および希望毛髪状態と比較分析することにより改善
すべき物性量を決定する。さらに処理判断手段(32)
において上記決定した改善内容をデータベース(40)
中の毛髪処理の処理内容と比較して適切な毛髪処理を決
定する。決定した結果を出力(3)し顧客に提示して毛
髪ケアに関するアドバイスを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪状態について
の顧客の希望と測定された毛髪状態とを総合判断して的
確な毛髪ケアアドバイスを提供するシステムおよび方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年自己のヘアケアに対する要望が多様
化している。顧客の毛髪についての要望に対して、顧客
の毛髪状態を測定して健康管理の面からの診断結果を顧
客に提示し、または相応するヘアケア製品や毛髪手入れ
のアドバイスをする毛髪診断方法または装置が知られて
いる。また、顧客の髪の色についての要望をコンピュー
タ上でシミュレーションして表示して仕上がり具合を確
認し、好みのヘアカラー剤を選択することができるヘア
ケア支援装置が知られている。
【0003】しかしながら毛髪の健康診断結果を踏まえ
て顧客の嗜好に合わせた毛髪状態を実現するには、顧客
自身が判断するか専門のアドバイザーが診断結果から個
別に所定の毛髪処理手段を選択するために客観的かつ的
確な判断が迅速にできないという欠点があった。また従
来のヘアケア支援装置はヘアカラーの選択等の特定の処
理に特化して顧客の判断を支援するものであって、顧客
のヘアケアに対する多様な要望を多面的に判断して対応
できなかった。さらに従来は毛髪診断方法が特定の測定
装置に特化して構築されているため、流行による顧客の
要望の短期的変化や技術革新による測定装置の変更に対
してシステムが柔軟に対応できず、多くの場合は診断方
法を含めたシステムの大幅な変更や新規システムの構築
を余儀なくされるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みて、顧客の毛髪状態を診断する一方で、顧客の毛髪
状態についての要望や希望に関する情報を取り入れて、
情報処理に適した形態に変換した上で総合的に判断する
ことにより的確な毛髪処理を提案する毛髪ケアアドバイ
スシステムを提供するものである。
【0005】また、本発明は測定方法や測定装置の変更
や顧客の多様な要望や変化に迅速かつ柔軟に対応して的
確なアドバイスが提供できる毛髪ケアアドバイスシステ
ムを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による毛髪ケアアドバイスシステムは、顧客
の毛髪状態を測定して毛髪状態を評価する毛髪評価手段
(20)と、前記顧客が希望する毛髪状態を入力する希
望毛髪特定手段(10)と、前記評価された毛髪状態と
毛髪の健常範囲または前記顧客が希望する毛髪状態とを
比較して評価する比較評価手段(31)と、前記比較評
価手段の結果に基づいて前記顧客が希望する毛髪状態を
実現するための毛髪処理を決定する処理判断手段(3
2)と、前記決定された毛髪処理を前記顧客に提示する
出力手段(3)とを具備する。
【0007】さらに本発明による毛髪ケアアドバイスシ
ステムは、顧客の毛髪状態を測定して評価し、毛髪状態
を特徴づける毛髪特徴因子群{F(i);i=1〜
N、Nは所定の正の整数}(120)に関連づけて毛髪
評価因子群{F(j);j=1〜N}(121)に変
換する毛髪評価手段と、前記顧客が希望する毛髪状態に
関する情報{H(h);h=1〜I、Iは所定の正の整
数}(111)を入力し、前記毛髪特徴因子群{F
(i)}に関連づけて希望毛髪因子群{F(k);
k=1〜N}(122)に変換する希望毛髪特定手段
と、前記毛髪評価因子群{F(j)}と前記毛髪特徴
因子群{F(i)}に関連づけて毛髪状態の健常範囲
を規定する健常データ群{F(i);i=1〜N}
(133)または前記希望毛髪因子群{F(k)}と
を比較評価する比較評価手段と、前記比較評価手段の結
果に基づいて前記希望する毛髪状態を実現するための毛
髪処理を決定する処理判断手段と、前記決定された毛髪
処理を前記顧客に提示する出力手段とを具備する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明による毛髪ケアアド
バイスシステム(1)の概念図である。
【0009】まず毛髪評価手段(20)では測定設備を
備えた店頭等で顧客(2)の現在の毛髪状態を測定す
る。測定結果はのちの情報処理で使用しやすい形態のデ
ータに変換する。すなわち実施例において詳細に説明す
るような手段により一群の物性量に変換される。測定・
観察手段(21)の変更を要する場合にはそれに対応し
て変換処理(22)を変更すればよく他の処理手段とは
原則として独立している。
【0010】その一方で希望毛髪特定手段(10)では
入力手段(11)で入力された顧客(2)が希望する毛
髪状態を所定の物理的表現に変換する。一般に顧客の毛
髪に対する希望は主観的で抽象的な傾向があり多くの場
合そのままでは上記測定された毛髪状態との比較やデー
タ処理に耐えられるものではないが、顧客へのサービス
という観点から希望内容は顧客本人がわかりやすい様式
で入力されうるものでなければならない。そこで後述す
るようにいったん顧客から入力された希望毛髪の内容を
客観的な表現に変換する。この変換処理により毛髪ケア
アドバイスにおける処理判断において顧客の希望内容を
的確に反映させることができる。また流行に左右されが
ちな顧客の願望の変化に対しても上記手順で新たな希望
内容の入力項目とそれに対応する変換処理を追加すれば
よく、他の処理手段は原則として変更する必要はない。
【0011】顧客の毛髪状態を測定するステップ(S5
0)と顧客の希望毛髪を特定するステップ(S51)は
いずれが時間的に先行してもよく、また毛髪状態の測定
結果を希望毛髪状態の入力時のアドバイス等としてフィ
ードバックしてもよいし(S52)、希望毛髪状態に応
じて適切な測定手段を選択するステップ(S53)を経
由してもよい。
【0012】毛髪処理決定手段(30)ではまず比較評
価手段(31)において上記測定、評価された顧客の毛
髪状態および特定された希望毛髪状態を入力し、現在の
毛髪状態が健常範囲にあるかの客観的評価および希望毛
髪状態と評価毛髪状態との比較により改善すべき物性量
の選択および改善量等の処理内容を決定する。すなわち
毛髪処理の選択をするにあたって、評価された毛髪状態
と希望毛髪状態とを直接毛髪処理と比較するのではなく
事前に共通の物性値に変換した上で両者を対比して判断
することにより的確な処理判断を可能にする。したがっ
て、顧客が測定後に希望内容を変更した場合でも入力内
容を変更するのみで対応できる。なお、健常範囲および
希望毛髪状態に関する比較はアドバイスシステムの実施
態様によりいずれか一方のみを実施してもよい。たとえ
ば健常な髪にするための毛髪ケアアドバイスシステムで
あれば健常範囲に関する比較のみの実施もありうるし、
髪の染色のための毛髪ケアアドバイスシステムであれば
希望毛髪状態に関する比較のみとすることも可能であ
る。
【0013】さらに処理判断手段(32)において上記
決定した改善内容をデータベース中の毛髪処理の処理内
容と比較して(S57)適切な毛髪処理を決定する。そ
の結果を出力(3)し顧客(2)に提示して(S58)
顧客の希望する毛髪状態を踏まえつつ毛髪ケアに関する
アドバイスを行う。
【0014】図2で図1に記載した本発明による毛髪ケ
アシステムにおける典型的なデータの流れを説明する。
システムの各構成要素間でのデータのアクセス(二重実
線矢印で表示)は専用回線による電気的接続または電気
通信回線を介した接続によることを基本とするが、携行
可能な記録媒体を介してのデータ転送(破線矢印で表
示)も可能である(T60、T63〜T65)。なお図
中ではフロッピー(登録商標)ディスクのような磁気記
録媒体を例として示したが光磁気ディスク、書き込み可
能なCD、DVDのような光ディスク、あるいはメモリ
ーカードのような固体記憶装置等の携行可能かつデータ
の書き込みおよび読み出しができる媒体であればよい。
携行可能な記録媒体の使用によって、たとえばアドバイ
ザが顧客の滞在場所に出向いて毛髪の簡易測定を行い、
また希望毛髪を入力することが容易となる。携行可能記
録媒体に入力されたデータはデータベースに保管(T6
0)してもよいし直接情報処理(T63〜T65)で使
用してもよい。
【0015】さらに図1のシステムを携行可能なコンピ
ュータシステムにより実現することも可能である。すな
わち毛髪評価手段、希望毛髪特定手段、および毛髪処理
決定手段を具備するノートパソコンであって、携行可能
な測定用センサと接続され、また電気通信回線を介して
データベースにアクセスする通信手段を備えるものでも
よい。データベースをハードディスク等の内蔵記憶装置
に備えることもできる。この携行可能一体型システムを
用いることで顧客の滞在場所に赴いてその場で簡易測定
を行い測定結果の提示と顧客の希望を対比させつつ迅速
に毛髪処理を決定することができる。
【0016】顧客(2)は通常は測定設備のある店頭等
に出向いて毛髪評価を行うが、小型カメラによる色等の
簡易計測や小型センサによる測定が可能な場合は店頭以
外の場所から電気通信回線に接続されたパーソナルコン
ピュータを介して測定データを収集することも可能であ
る(T50)。また電気通信回線を携行可能な記録媒体
に置き換えたり併用することも可能である。
【0017】顧客の希望毛髪状態の入力についても店頭
の専用端末からの入力のほか、毛髪ケアアドバイスの提
供者が設置したインターネット上のホームページに顧客
がアクセスして所定項目を入力したり、電子メールによ
り希望毛髪状態のデータを上記提供者に送信することも
可能である(T51)。また、毛髪状態の測定結果を踏
まえて希望内容についての変更を含めた中間段階でのア
ドバイスのために顧客と接触することもありうる(T5
2、51)。この場合顧客は自分の毛髪の測定結果、希
望内容及びそれに対するアドバイス等が記録された媒体
を所持し、希望内容の変更の際には随時自分の通信手段
を用いてその内容を電気通信回線等を通じて送信し、そ
れに基づいてアドバイスの変更を行うこともできる。
【0018】データベース(40)は測定、評価された
毛髪状態、顧客の希望内容、健常範囲の情報、各毛髪処
理に関する情報、あるいは顧客の過去の処理データ等、
毛髪ケアの処理手段を決定するために必要な各種情報を
含むことができる。システムは専用回線や電気通信回線
等を介して適宜データベースにアクセスし情報を収集、
検索しまたは情報の追加を行うことができる。
【0019】出力手段(3)によって決定された毛髪処
理を出力し毛髪診断結果とともに毛髪ケアのための適切
な処理剤、処理方法、コメントその他の毛髪処理につい
ての情報を顧客(2)に提供する(T58)(以下毛髪
ケアアドバイスという)。この場合も店頭において毛髪
ケアアドバイスがなされることもあれば、電気通信回線
を介して情報を提供し識別記号を有する顧客がこれにア
クセスして診断結果を取得することもある。さらに電子
メールで診断結果を顧客に通知することもある。また、
携行可能な記録媒体を携えたアドバイザが顧客の滞在場
所に赴いて直に毛髪ケアアドバイスを提供してもよい。
【0020】実施例1 以下に本発明にもとづく毛髪ケアアドバイスシステムの
実施例を説明する。
【0021】図3に本発明の毛髪ケアアドバイスシステ
ムにおけるデータ処理とその流れの具体例を示す。本発
明におけるデータ処理では、顧客の毛髪状態の測定結
果(110)とともに顧客の希望毛髪状態(111)を
取り入れて、これらをそれぞれ客観的な共通表現に変
換し(121、122)、健常範囲内(133)に移
行することを前提に両者を比較、評価して改善すべき内
容を特定し(131)、事前に用意された毛髪処理群
と改善すべき内容を検索、比較して、適切な毛髪処理を
決定し(132)、結果を出力する(103)。
【0022】(1)毛髪特徴因子群による情報の標準化 測定毛髪状態と希望毛髪状態とを的確に評価して毛髪処
理に反映させるためには両者を直接比較しまたはこれら
と毛髪処理を直接比較するよりも、いったん共通の評価
因子に変換して中間評価することが情報処理の質や効率
あるいはコストの面で有意義である。
【0023】定量的な比較(加減演算を含む)をするた
めには対比するべき対象が同一の次元をもつ量でなけれ
ばならない。そこで、毛髪状態を特徴づけるにふさわし
い物性量の一群を一般化して毛髪特徴因子群{F
(i);i=1〜N、Nは正の整数}(120)を設
定する。測定された毛髪状態および入力された希望毛髪
状態はそれぞれ毛髪特徴因子群{F(i)}の対応す
る個々の因子要素F(i)に変換する。
【0024】各毛髪特徴因子同士は物性量として独立な
ものではなく相互に関連する物性量であってもよい。毛
髪特徴因子群を構成する因子要素の数Nも任意の正の整
数である。毛髪特徴因子群は後述する他の毛髪関連因子
群の間の比較や演算の場となる基底的表現であるため将
来の拡張性を踏まえて因子要素の数には余裕を持たせて
おくことが好ましい。また、毛髪特徴因子群を含む毛髪
関連因子群等の情報は多次元配列や構造体配列として記
述しデータベースに保管してもよい。
【0025】(2)毛髪評価因子群の決定
【表1】 表1に毛髪状態を測定する手段とそれによって評価され
る物性量の一例を列挙する。たとえば毛髪表面摩擦測定
では外力の負荷に対する毛髪の抵抗力から毛髪表面の摩
擦力を評価する。毛髪内損傷度測定では毛髪内からの散
乱光により毛髪損傷度に関連するメジュラの有無やコル
テックスの濁り度を評価する。毛髪外観測定1では色計
測器による色差(Lab値)の測定により色と明るさを評
価する。また、毛髪外観測定2では実体顕微鏡等により
表面観察を行いキューティクルの荒れ程度やスカム付着
量等を評価する。
【0026】なお、本発明によるアドバイスシステムの
毛髪測定手段{M(m);m=1〜L、Lは正の整数}
(110)は表1に例示された測定手段に限定されるも
のではなく、顧客の毛髪状態を特徴づける物性量に関連
した物理量を特定するための毛髪測定手段であればよく
アドバイスシステムの実施態様により適宜選択すればよ
い。
【0027】毛髪測定手段(110)で得られた毛髪評
価情報は後述する希望毛髪因子群と比較するために上記
毛髪特徴因子群{F(i)}に関連づけられた毛髪評
価因子群{F(n);n=1〜N}に変換される。各
毛髪特徴因子と毛髪評価因子との対応関係は任意に設定
できるが本明細書では説明の便宜上特定の毛髪特徴因子
(i)に関連づけられる毛髪評価因子がF(i)
であるとして説明する。
【0028】毛髪特徴因子群は毛髪状態を評価する物性
量に関連して設定されることを基本とするので表1の測
定手段により得られる物性量を適宜変換することも、そ
のまま毛髪特徴因子とすることもある。他の物性量との
組み合わせからより一般的な物性量の形式としてもよ
い。
【0029】(3)希望毛髪情報の標準化 表2に顧客の希望毛髪状態と毛髪特徴因子との対応例を
マトリックスで示す。顧客の希望状態に対する希望はイ
ンタビューやアンケートへの書き込みに基づきオペレー
タ(店員)があてはまる希望毛髪情報を選択して入力す
る。すなわち、顧客の希望毛髪状態は入力項目に応じて
希望毛髪情報{H(h);h=1〜H,Hは正の整数}
に格納される。各希望毛髪情報H(h)は関連性のある
毛髪特徴因子に関連づけられて変換され希望毛髪因子
{F(h,k);k=1〜N}として格納される。な
お、各因子群の配列の大きさおよび引数の対応関係は任
意に設定できるが説明の便宜上{F(i)},{F
(j)},および{F(h,k)}の配列の大きさ
は、i,j,kともに整数Nであり、特定の毛髪特徴因
子F(n)に対応する他の因子がF(n)および
{F(h,n)}(nのみ固定)であるとする。後述
する他の毛髪関連因子群についても同様とする。
【0030】
【表2】 表2の例で、h=1に対応する希望内容がH(1)=
「髪を硬くしたい。」のときには毛髪の硬さに関連する
毛髪特徴因子としてF(2)=摩擦力、F(3)=
弾性力、F(4)=水分量、F(5)=内部損傷
度、F(7)=キューティクル荒れ、およびF
(8)=スカム付着量がある。
【0031】一般に顧客の希望が毛髪の物性に関する場
合は、表面摩擦力、水分量、内部損傷度を含めることが
好ましく、必要に応じてキューティクル荒れ、粘弾性、
引っ張り強度、Lab値等を含めればよい。
【0032】本実施例では毛髪が束になった場合には毛
髪相互の力学的作用も硬さ(やわらかさ)に寄与するた
め表面摩擦力、キューティクル荒れ、およびスカム付着
量を関連する毛髪特徴因子に含めている。
【0033】希望内容H(1)に対応する毛髪特徴因子
のうち弾性力については対応する測定法を割愛できる。
すなわち、毛髪1本の弾性力は毛髪の太さ、水分量、お
よび内部損傷度でほぼ特定できるが、このうち毛髪の太
さ以外は比較的制御が容易であり、また、アドバイスを
通じて直接制御できる因子であるため、水分量および内
部損傷度の測定で代替することによって測定過程を簡略
化できる。本実施例では比較評価段階においては弾性力
を関連する毛髪特徴因子としては含めずに適宜水分量お
よび内部損傷度から変換するものとしている。
【0034】本実施例において実施される毛髪測定法
(110)は、表1のうちM(1)={毛髪表面摩擦測
定}、M(2)={毛髪内水分測定}、M(3)=毛髪
内損傷度測定、M(4)={毛髪径測定}、M(8)=
{毛髪外観測定2}を含んで構成されるものとする。
【0035】前述した手順により第一の希望毛髪情報は
各毛髪特徴因子F(n)に対応する希望毛髪因子F
(1,2)、F(1,4)、F(1,5)F
(1,7)およびF(1,8)として所定の情報が
格納される。各希望毛髪因子F(1,n)は通常は各
毛髪特徴因子F(n)に関連して定性的または定量的
な変化に関する情報を有する。すなわち、顧客の希望は
現在の毛髪状態をより硬くしたい、よりさらさらにした
い等の変化を意図した内容であることが多いため対応す
る希望毛髪因子も各毛髪特徴因子の変化に関する相対的
な情報となることが多い。しかしながらたとえば髪を茶
色にしたいという希望の場合には色についての理想範囲
を設定できないため希望毛髪因子も絶対的な毛髪状態に
対応した情報を有する。そのために毛髪特徴因子に絶対
的な情報か相対的な情報かを区別する情報を含ませても
良い。
【0036】表1や表2の具体例で示す毛髪特徴因子群
{F(i)}と毛髪評価因子群{F(j)}および
希望毛髪因子群{F(h)}との対応関係は事前に設
定しておくことが好ましい。これによって測定された毛
髪状態の物理的情報と顧客の抽象的な希望内容とを毛髪
特徴因子群を介して比較可能な同一次元量を含む情報と
して扱うことができる。
【0037】ヘアファッションの流行の変化等により準
備されていない希望毛髪状態H(h )を入力する必要
が生じた場合には、新たな希望毛髪状態H(h)に関
連する毛髪特徴因子の組み合わせ{F(n)}を表
2のマトリックスと同様にして選定した上で、対応する
希望毛髪因子の組み合わせ{F(h,n)}を設
定して評価し、関連のない毛髪特徴因子についてはF
(h,i≠n)=0とすればよい。このようにして
新たな希望毛髪状態H(h)に対する希望毛髪因子群
{F(h,n);n=1〜N}が設定できるのでこ
れを事前に希望毛髪因子群{F(h,n)}のデータ
ベースに追加すればよい。この変更は原則として毛髪処
理決定手段(130)の設計変更を必要としないため迅
速かつ低コストで変更作業ができ、高い判断水準も維持
できる。
【0038】毛髪測定方法の変更についても同様であ
る。新たな毛髪測定法M(m)により取得される測定
物性量とそれに関連する毛髪特徴因子との対応関係を追
加することによって新しい毛髪測定手段{M’(m)}
が設定され、毛髪測定法M(m )による測定結果が直
ちに毛髪評価因子群{F’(n)}に変換できる。こ
の変更は毛髪処理決定手段(130)の設計変更を必要
とせず、希望毛髪因子群の構築にも影響を与えないため
変更にともなう時間的、コスト的な軽減効果が大きく、
かつ高い判断水準が維持できる。したがって、たとえば
携行可能な測定装置を備えたコンピュータシステムによ
り顧客の滞在場所で測定を行うときにはその測定手段に
相応した毛髪評価因子群{F’(n)}を適用して以
下に述べる情報処理による診断結果をその場で顧客に提
示し、それに基づいて後日より詳細な付加測定を行った
場合にはそれに応じた毛髪評価因子群{F’’
(n)}を適用してより的確な診断を行うという柔軟な
対応も可能である。
【0039】また毛髪特徴因子群により標準化される各
毛髪関連因子群は比較可能な特定の物性量に関する情報
の他に補助的な情報、たとえば毛髪評価因子が測定条件
に関する情報を含んでいたり、希望毛髪因子が顧客の抽
象的な希望内容に関する情報を含んでいたり、直接対比
する目的でない情報を含んでいてもよい。少なくとも各
毛髪関連因子群の因子要素が対応する毛髪特徴因子F
(n)に関連づけて直接対比、演算可能な情報を含んで
いればよい。以下では因子同士の演算や比較を行う場合
は特に指定しない限り、因子要素のうち対応する毛髪特
徴因子と関連づけて比較可能な次元や形態を有する要素
部分についての演算等を意味するものとする。
【0040】(4)毛髪処理情報の標準化 毛髪状態を健常状態に回復するように誘導し、あるいは
顧客の希望状態を実現するための毛髪処理群{P
(λ);λ=1〜M、Mは正の整数}(112)につい
ても各毛髪処理P(λ)の毛髪状態に対する効果を毛髪
特徴因子群{F(n)}に関連づけて毛髪効果因子群
{F(λ,n)}(123)を構築する。詳細につい
ては処理判断手段における情報処理と併せて後述する。
【0041】各毛髪効果因子の要素は、希望毛髪因子の
場合と同様に通常は毛髪状態の改善を誘導する効果を有
するため、相対的な情報を含むが、処理内容によっては
絶対的な効果に関する情報を有してもよい。また、毛髪
効果因子群{F(λ,n)}は事前に構築されてデー
タベース(140)に保管されていることが好ましく、
毛髪評価因子群や希望毛髪因子群などの他の毛髪関連因
子群とともに1箇所に保管されても、別のデータベース
に分かれて保管され必要に応じて電気通信回線を通じて
アクセスしてもよい。
【0042】測定された毛髪状態あるいは顧客の希望毛
髪状態と毛髪処理内容を直接比較するのではなく、同一
次元で比較評価できるように、すべての比較対象が毛髪
特徴因子群という共通因子に変換したので適切な判断が
可能となり、また新たな測定手段、多様な顧客の希望、
あるいは新製品開発に対しても迅速、柔軟なシステムの
変更、追加が可能となる。すなわち、顧客の毛髪状態、
顧客の希望内容、毛髪処理内容、毛髪の健常状態、およ
び後述する改善内容をすべて毛髪特徴因子群の表現形態
に標準化して表現されるので、これらの相互の比較、演
算が容易となり迅速かつ適切な判断を可能とする。
【0043】(5)比較評価手段における情報処理 毛髪特徴因子群{F(i)}によって標準化された情
報である毛髪評価因子群{F(i)}、希望毛髪因子
群{F(h,i)}、および毛髪効果因子群{F
(λ、i)}のデータは比較評価手段(131)およ
び処理判断手段(132)において処理される。
【0044】通常はまず毛髪評価因子群{F(i)}
のそれぞれの因子要素が健常範囲内にあるかどうかを判
断し、健常範囲をはずれている因子がある場合にはその
因子を健常範囲内に回復させる毛髪処理をおこなうこと
を優先する。顧客が実際の処理にあたって健常範囲への
回復よりも希望内容の処理の優先を希望することもあり
うるが、本実施例のシステムでは毛髪ケアのアドバイス
としてはあくまで顧客の毛髪が健常であることを第一と
すべきと考えこのように構成した。ここでいう健常範囲
とは健常毛であれば各毛髪特徴因子がとるべき値の理想
的な範囲であり事前に設定しておく。因子によっては理
想的範囲の上限のみあるいは下限のみを設定すれば足り
る場合もあるし、因子の性格上理想的範囲を観念する必
要のない場合もある。たとえば顧客の希望する色に毛髪
を染める場合には色についての健常範囲を設定する必要
のないことは当然であって、このような場合には色につ
き健常範囲の設定は不要である。以下では各毛髪特徴因
子F(i)についての健常範囲を健常データF
(i)としその集合を健常データ群{F(i)}と
する。
【0045】
【表3】 表3に毛髪特徴因子群{F(i)}によって標準化さ
れた毛髪評価因子群{F(j)}、希望毛髪因子群
{F(k)}、および毛髪処理群{P(λ)}の対応
関係の具体例を示す。表3では簡潔な説明のために毛髪
評価因子群{F(i)}のうち本実施例に特に関連す
る因子要素として摩擦力(i=2)、水分量(i=
4)、内部損傷度(i=5)、キューティクル剥離(i
=7)、スカム付着量(i=8)のみを表示した。例示
した希望毛髪状態に対して別の毛髪特徴因子の組み合わ
せを設定してもよいことはいうまでもない。すでに述べ
たように弾性力の直接測定をしない場合でも弾性力(i
=3)を関連する毛髪特徴因子として含めてよい。
【0046】希望毛髪状態はH(1)=「より柔らか
く」およびH(2)=「より低ダメージに」と設定した
ので、それぞれの希望内容は各希望毛髪因子の定性的あ
るいは定量的表現として変換される。たとえばi=2す
なわち毛髪評価因子F(2)(摩擦力)に関して、希
望毛髪状態H(1)に対応する希望毛髪因子F(1,
2)は摩擦力を所定量減少させる情報を含んでいる。同
様にしてH(2)に対応する希望毛髪因子F(2,
2)も摩擦力を減少させる情報を含んでいる。
【0047】図4に測定評価された毛髪状態F(n=
2)とその健常範囲F(n=2)との関係を例示す
る。図中星印のマーク〜は毛髪評価因子F(n)
の典型例を、マークから伸張する矢印は後述する状態の
改善方向と改善量を反映したベクトル量F(n)とな
っている。健常範囲をF(2)={摩擦力;最小健常
摩擦力≦摩擦力≦最大健常摩擦力}とすると、図におい
て毛髪状態およびは健常範囲内F(n)にあり、
およびは健常範囲から逸脱している。
【0048】すでに述べたように本実施例の毛髪ケアア
ドバイスシステムでは顧客の毛髪状態が健常範囲にある
ことを優先する。毛髪状態やの場合には現在の状態
および希望を実現した結果がともに健常範囲内にある。
一方毛髪状態およびの場合には毛髪処理前には健常
範囲から逸脱しているため、さしあたって健常範囲内に
まで摩擦力F(2)を減少させて回復することを優先
するが、希望毛髪因子F(1,2)およびF(2,
2)がいずれも回復方向と同じ傾向であるため健常範囲
の境界領域に到達する処理を施せば希望毛髪因子も同時
に実現される傾向にあると判断される。以下では図4に
例示したような複数の希望内容に対応する希望毛髪因子
の特定の毛髪特徴因子に対する傾向が同じ方向(図の例
では摩擦力小)である場合をパターン1という。
【0049】上記手順にしたがって各毛髪特徴因子F
(n)ごとに改善すべき方向と改善量を改善ベクトルF
(n)として規定し改善ベクトル群{F(n)}を
決定する。なお、改善を必要としない因子要素について
は改善ベクトル群に含めなくてもよいが、本実施例では
改善ベクトル群と毛髪特徴因子群の各因子を1対1に対
応づけ改善を必要としない因子については改善量をゼロ
に設定した。
【0050】(6)処理判断手段における情報処理 適切な毛髪処理を選択するためには、予め想定される毛
髪処理に関する情報を毛髪特徴因子群の形態に変換して
標準化しておく。
【0051】本実施例に関連する毛髪処理群{P
(λ)}はたとえば表3に示すように、P(1)={剥
離補修処理(アミノ変性シリコーン)}、P(2)=
{スカム除去処理(キレート剤+アルカリ+活性
剤)}、P(3)={潤滑処理(高重合シリコー
ン)}、P(4)={保湿処理(イソステアリルペンタ
エリスリルグリセリルエーテル)}、P(5)={メジ
ュラ・コルテックス補修処理(有機酸+有機溶剤)}、
P(6)={ケラチン改質処理(グリコール酸)}であ
る。上記処理内容のカッコ内は相当する剤の一例を記載
したものである。本発明の毛髪ケアアドバイスシステム
では多数の毛髪処理の中からシステムの設定に合致した
内容の処理を任意に選択してデータベースを構築し利用
する。
【0052】また毛髪処理は毛髪処理剤に限定されるこ
となく、毛髪ケア方法や警告等のアドバイスなどの顧客
の毛髪状態の改善に有益な情報を含ませることができ
る。これらの情報も毛髪特徴因子の改善に寄与しうるか
らである。
【0053】処理判断手段(132)においては改善ベ
クトル群{F(i)}に基づいてデータベース中の各
毛髪効果因子F(λ,n)をマッチング、テーブルサ
ーチ等により検索し、各毛髪特徴因子F(n)ごとに
改善ベクトルF(n)と毛髪効果因子F(λ,n)
とを比較して改善ベクトル群{F(i)}を実現しう
る処理P(λ)を選択する。選択される毛髪処理は複数
であってもよく全体として改善ベクトル群がよりよく実
現されるように実施態様に応じて毛髪処理の組み合わせ
(P(λ)、P(λ)、P(λ)・・・)を最適
化すればよい。
【0054】毛髪状態を理想的な健常範囲に移行させ、
あるいは希望の毛髪状態を実現するためには各毛髪処理
についての定量的な指定が必要である。たとえば表3ま
たは図4を用いてF(7)={キューティクル剥離}
について考察すると、上述したパターン1が適用されキ
ューティクル剥離を所定量減少させることが改善内容で
あり同時に希望内容が実現可能となる。
【0055】より具体的には毛髪評価因子F(7)と
健常範囲F(7)に基づき希望毛髪因子F(h,
7)を考慮して改善ベクトルF(7)={キューティ
クル補修度a%}のように規定することが好ましい。こ
の改善要求を最善に満たすものが毛髪処理P(λ)の
毛髪効果F(λ,7)として選択される。たとえば
毛髪処理P(λ=1)はアミノ変性シリコーン等を含
むキューティクル改修剤Aである。この場合の毛髪効果
は改修剤Aの1回あたりの使用量m、使用回数n
使用時間t等の関数であって通常F(1,7)=φ
(λ=7,m ,n,t)と表すことができ
る。この情報は毛髪効果因子F(1,7)の付加情報
として含まれていることが好ましいが別途参照可能な情
報としてデータベースに含まれていても良い。このと
き、たとえば健常範囲内の特定の値F(n)を基準値
とし、無次元量の改善係数δ≡[F(7)−φ
(7,m,n,t)]/F(n)を判断材料
の1つとしてこの絶対値をより減少させるように使用量
、使用回数n、使用時間t等の処理内容を決定
してもよい。
【0056】F(5)={毛髪内濁り度}についても
同様にしてF(5)={毛髪内濁り度b%減少}のよ
うに規定され、たとえば最適な毛髪処理P(λ=5)
はリンゴ酸等の有機酸とベンジルオキシエタノール等の
有機溶剤を含むメデュラ・コルテックス改修剤Eと選択
される。この場合も毛髪効果は改修剤Fの1回あたりの
使用量m、使用回数n、使用時間t等の関数とし
て表現することができてF(5,5)=φ(λ
5,m,n,t)と表され、最適な使用量m
使用回数n、使用時間t等の処理情報が所定の判断
基準により決定される。
【0057】出力手段(103)においては、選択され
た毛髪処理(商品)についての使用方法、製品の取り扱
い方、あるいは使用上の注意等が選択された毛髪処理内
容(P(λ)、P(λ)、P(λ)・・・)とし
て出力され(103)顧客に提示される。また、毛髪処
理は原則として毛髪の内側の物性についての処理から外
側の物性についての処理の順に施されるべきなので、複
数の毛髪処理が提示される場合には処理の順序や時期を
考慮する必要がある。なお表3の実施例ではP(6)、
P(5)・・・P(1)の順に内部処理から外部処理へ
配列してある。
【0058】上述したように補修度a%、減少率b%の
ような最善の改善策のみを提示することもできるが、補
修度(a%、a’%、a’’%・・・)、減少率(b
%、b’%、b’’%・・・)のように複数のケースに
ついて処理内容とその効果を提示して顧客が選択する機
会を与えることも可能である。
【0059】また、複数の毛髪処理を選択する場合には
同一の毛髪特徴因子につき複数の毛髪処理が作用する場
合もある。この場合には、特定の毛髪特徴因子F
(n)に関する処理効果は総合効果F3T(n)=Σ
λλφ(λ,{m})、あるいは総合改善係数δ
nT=[F(n)−F3T(n)]/F(n)等に
より評価できる。ここでΣλはF(n)が関与するす
べての毛髪処理P(λ)についての総和であり、効果関
数φはλおよび1組のパラメータ{m}の関数、c
λは各処理効果の重み係数であって各処理が独立に毛髪
に作用する場合には1に近い値をとる。したがって実施
態様により各改善係数δnTの絶対値を可能な限り減少
させるような毛髪処理またはその組み合わせを選択する
ことも可能であるが、各毛髪特徴因子についての総合効
果の結果が健常範囲内に納まるかぎり、次に述べるよう
に顧客の希望内容をより実現しうる処理内容を選択す
る。なおここでいう処理内容は1つの処理P(λ)であ
ってもφ(λ,{m})の値が異なれば別の処理内
容を意味する。
【0060】顧客の希望内容に対する満足度は、顧客が
希望する改善内容と選択された毛髪処理の効果との比較
で評価する。顧客が希望する毛髪状態は(現在の毛髪状
態)+(希望する改善内容)、すなわち各希望につき
{F(n)}+{F(h,n)}で表され、毛髪処
理による結果は(現在の毛髪状態)+(全改善処理効
果)、すなわち各希望につき{F(n)}+Σλ{F
(λ,n)}で表される。したがって、顧客の満足度
はこれらの差としてたとえば達成度係数Γ=〔Σ
|F(h,n)−F3T(n)|/F(n)〕/
γ あるいは、Γ ’=〔Σ|F(h,n)
−F3T(n)|/F (n)〕1/2/nγ
表現できる。ここでCは各毛髪特徴因子の各希望につ
いての重み付け、nγは希望内容H(h)に関与する毛
髪特徴因子の個数であって規格化定数であり、達成度係
数Γが小さいほど希望内容と達成される毛髪状態の距
離が近く顧客の満足度が大きいものと推察される。
【0061】選択された毛髪処理(群)は希望の達成度
等とともに顧客に提示され、顧客の意向に添うようにフ
ィードバックして毛髪処理間のパラメータ調整等の内容
変更を行ってもよい。また顧客の評価内容は適宜の段階
で比較評価手段にフィードバックすることが好ましい。
【0062】(7)毛髪ケアアドバイスにおける具体的
判断 上述したように、図1および図3に示した本発明の情報
処理に基づいて表3に示した本実施例のケースについて
適切な毛髪処理が選択され顧客に提示される。具体的な
判断フローとしては、 表面摩擦測定M(1)、外観測定M(8)によりキュ
ーティクル剥離またはスカム付着量が健常範囲外にある
ときは剥離補修処理(製品A)またはスカム除去処理
(製品B)が選択され、健常範囲内であれば潤滑処理
(製品C)が選択され、 毛髪内水分測定M(2)により水分量が健常範囲外に
あるときは保湿処理(製品D)が選択され、 毛髪内損傷度測定M(3)により内部損傷度が健常範
囲外にあるときにはメジュラ・コルテックス補修(毛髪
内補修)処理(製品E)が選択され、 〜のすべてについて健常範囲内であれば適宜ケラ
チン改質処理(製品F)が選択される。
【0063】
【表4】 表4にこれら判断基準の一覧を示す。表中で○は毛髪状
態が健常範囲内にある場合、×は健常範囲外にある場
合、−は健常範囲内外のいずれかを問わないことを示
す。各処理(製品)は○と×のパターンが一致した場合
に選択されうるものとする。
【0064】なお、ケラチン改質剤(たとえば製品F)
は一般に柔軟化を促進するグリコール酸やハリ・コシを
付与するベヘニン酸等を含むものであるが、これは毛髪
内部のコルテックスを構成するケラチンの物性をコント
ロールするものであって水分量や内部損傷度に依存する
硬さの変更に直接作用する。さらに硬さや弾性による毛
髪間の接触圧等の力学作用を介して間接的に摩擦力にも
影響を与える。表3では毛髪処理効果F(6,2)に
関するこのような間接的毛髪効果を「+」と表現してい
る。他の場合も同様である。
【0065】複数の処理が選択された場合には上述した
ように効果関数φ(λ,{m})等により各処理の
定量的な指定を行い、さらに達成度や満足度を考慮して
顧客の希望内容をよりよく実現するような処理を決定す
ることが好ましい。毛髪処理の判断手順はすでに開示さ
れた判断内容に限定されるものではなく、評価された毛
髪状態{F(n)}を健常範囲{F(n)}に移行
させ、併せて顧客の希望内容{F(h,n)}を考慮
して回復処理内容{F(n)}を設定し(131)、
これを最善に実現する毛髪処理{P(λ)}を選択する
ような判断手順であればよい。
【0066】また、最善と判断された毛髪処理と次善の
複数の候補、それらの効果および希望の達成度等を顧客
に提示して顧客が処理内容を選択しても良い。
【0067】実施例2 本発明に基づく毛髪ケアアドバイスシステムの別の実施
態様を表5に示す。実施例2では希望毛髪状態をH
(1)=「より硬く」およびH(2)=「より低ダメー
ジに」と設定したこと以外は実施例1と同じであり、実
施例2にかかる本発明の毛髪ケアアドバイスシステムの
構成や情報処理手順は図1〜3に示したものと実質的に
同一であるので重複する部分については説明を割愛す
る。本実施例では表5に示すように、特定の毛髪特徴因
子たとえばF(2)={摩擦力}について、第一の希
望「より硬く」に対する希望毛髪因子F(1,2)と
第二の希望「より低ダメージに」に対する希望毛髪因子
(2,2)の定性的傾向が異なっている。
【0068】
【表5】 図5は本実施例について摩擦力に関する毛髪評価因子F
(2)と健常範囲F (2)との関係を示すものであ
る。前述したように、毛髪評価因子F(2)が毛髪状
態やのように健常範囲を逸脱している場合にはまず
健常範囲内に毛髪状態を移行することを優先する。した
がって、たとえばの場合の改善処理は第二の希望(低
ダメージ)を実現する傾向にあるが第一の希望(硬く)
とは効果が拮抗することとなる。これとは逆にの場合
の改善処理は第一の希望を実現する傾向にあるが第二の
希望とは効果が逆傾向となっている。以下同一の毛髪特
徴因子に対して希望毛髪因子の定性的傾向が逆の場合を
パターン2という。
【0069】すでに述べたように本実施例の毛髪ケアア
ドバイスシステムはまず顧客の毛髪状態を健常状態に移
行させた上で希望内容を実現するものである。したがっ
てパターン2のような場合でも比較評価手段(131)
においては差し当たって各毛髪特徴因子につき健常状態
にあるかどうかを判断し、逸脱している毛髪特徴因子が
ある場合には、健常範囲に移行させることを優先して回
復するための改善ベクトルF(n)(135)を設定
して毛髪処理を選択する。図5の例ではの毛髪状態に
対してはたとえば健常範囲の最大摩擦力の値に向かう向
きと大きさを有する改善ベクトル(右向き実線矢印)が
選択され、の状態に対してはたとえば健常範囲の最小
摩擦力の値に向かう向きと大きさを有する改善ベクトル
(左向き実線矢印)が選択される。
【0070】上記回復処理が複数の毛髪処理の組み合わ
せで施される場合には、各毛髪特徴因子F(n)につ
いての総合効果F3T(n)=Σλλφ(λ,{m
})を改善ベクトルと比較すればよいし、希望の達成
度や顧客の満足度を適宜評価して処理の候補を顧客に提
示した上で処理内容を調整してもよいことは実施例1と
同様である。この場合ある毛髪特徴因子についてパター
ン2の関係が成立して特定の希望が実現し得ない場合で
も他の毛髪特徴因子についてパターン1等の関係により
顧客の満足度を改善させることは可能である。
【0071】また、パターン2の場合でもや’のよ
うに毛髪状態が健常範囲内にあるときにはいずれの効果
を有する処理を選んでもよいが、他の毛髪効果因子との
関係を参酌して顧客の希望をより実現する処理を選択す
ることが好ましい。
【0072】具体的には表5の実施例はパターン2であ
るので、たとえば毛髪特徴因子F(2)=摩擦力に関
して第二の希望については健常範囲への回復を優先し原
則として実施例1と同じ判断基準の適用により希望内容
が実現できる。
【0073】一方第一の希望については毛髪評価因子が
健常範囲内にある場合には相応する毛髪処理の付加によ
り所定の範囲で希望毛髪を実現できるが、健常範囲外に
ある場合には上記回復処理により健常範囲内に移行する
ことが可能となるものの第一の希望を実現することはで
きない。この場合には毛髪内部のケラチンの物性変化に
よりハリ・コシを付与する効果のある毛髪処理P(6)
=ケラチン改質処理がさらに選択される。
【0074】この結果は顧客に提示されて希望内容が十
分に実現できない場合にはその旨と理由も併せて提示さ
れる。この場合には健常範囲に回復する処理を最優先し
て実施し、回復後他の希望内容を実現する処理を実施す
るような処理(プログラム)を選択枝の1つとして提示
したり希望内容の再検討を促すアドバイスを提示するこ
とも可能である。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、顧客の毛髪状態を診断
する一方で、顧客の毛髪状態についての希望を取り入れ
て的確な毛髪処理を顧客に提供することができる。ま
た、本発明によれば測定方法や測定装置の変更や流行に
よる顧客の要望の変化に柔軟に対応して迅速かつ低コス
トでシステムの変更がなされ、しかも高い判断水準を維
持したアドバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による毛髪ケアアドバイスシステムの構
成概念図である。
【図2】本発明による毛髪ケアアドバイスシステムにお
ける典型的なデータの流れを示すのである。
【図3】本発明による毛髪ケアアドバイスシステムにお
けるデータ処理の具体例を示すものである。
【図4】実施例1において評価された毛髪状態(〜
)とその健常範囲F(2)とのF(2)=摩擦力
に関する関係を例示するものである。
【図5】実施例2において評価された毛髪状態(,
,’,)とその健常範囲F(2)とのF
(2)=摩擦力に関する関係を例示するものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客の毛髪状態を測定して毛髪状態を評
    価する毛髪評価手段(20)と、 前記顧客が希望する毛髪状態を入力する希望毛髪特定手
    段(10)と、 前記評価された毛髪状態と毛髪の健常範囲または前記顧
    客が希望する毛髪状態とを比較して評価する比較評価手
    段(31)と、 前記比較評価手段の結果に基づいて前記顧客が希望する
    毛髪状態を実現するための毛髪処理を決定する処理判断
    手段(32)と、 前記決定された毛髪処理を前記顧客に提示する出力手段
    (3)とを具備することを特徴とする毛髪ケアアドバイ
    スシステム。
  2. 【請求項2】 顧客の毛髪状態を測定して評価し、毛髪
    状態を特徴づける毛髪特徴因子群{F(i);i=1
    〜N、Nは所定の正の整数}(120)に関連づけて毛
    髪評価因子群{F(j);j=1〜N}(121)に
    変換する毛髪評価手段と、 前記顧客が希望する毛髪状態に関する情報{H(h);
    h=1〜I、Iは所定の正の整数}(111)を入力
    し、前記毛髪特徴因子群{F(i)}に関連づけて希
    望毛髪因子群{F(k);k=1〜N}(122)に
    変換する希望毛髪特定手段と、 前記毛髪評価因子群{F(j)}と前記毛髪特徴因子
    群{F(i)}に関連づけて毛髪状態の健常範囲を規
    定する健常データ群{F(i);i=1〜N}(13
    3)または前記希望毛髪因子群{F(k)}とを比較
    評価する比較評価手段と、 前記比較評価手段の結果に基づいて前記希望する毛髪状
    態を実現するための毛髪処理を決定する処理判断手段
    と、 前記決定された毛髪処理を前記顧客に提示する出力手段
    とを具備することを特徴とする毛髪ケアアドバイスシス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記毛髪評価手段は、前記希望する毛髪
    状態の情報{H(j)}に関連する物性量群{M
    (m);m=1〜L、Lは所定の正の整数}であって、
    前記毛髪評価因子群{F(i)}に変換されるものを
    測定することを特徴とする請求項2に記載の毛髪ケアア
    ドバイスシステム。
  4. 【請求項4】 前記比較評価手段は、前記毛髪評価因子
    群{F(i)}と前記健常データ群{F(i)}ま
    たは前記希望毛髪因子群{F(i)}とを比較評価し
    て処理すべき内容を前記毛髪特徴因子群{F(i)}
    に関連づけて改善ベクトル群{F(i);I=1〜
    N}に変換し、 前記処理判断手段は、前記改善ベクトル群{F
    (i)}に基づいて毛髪処理を決定することを特徴と
    する請求項2に記載の毛髪ケアアドバイスシステム。
  5. 【請求項5】 前記処理判断手段は毛髪処理群{P
    (λ);λ=1〜U、Uは所定の正の整数}の中から選
    択すべき毛髪処理を決定し、 前記毛髪処理群の各毛髪処理P(λ)の毛髪効果は各前
    記毛髪特徴因子F(i)に関連づけて毛髪効果因子群
    {F(λ,i)}に変換されることを特徴とする請求
    項2または4に記載の毛髪ケアアドバイスシステム。
  6. 【請求項6】 前記毛髪状態を特徴づける毛髪特徴因子
    群{F(i)}は、毛髪の引張強度、摩擦力、弾性
    力、保湿力、毛髪内損傷度、脂質量、キューティクル荒
    れ、および色に関する情報のうち少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の毛髪ケアアドバイス
    システム。
JP2000333738A 2000-10-31 2000-10-31 毛髪ケアアドバイスシステム Expired - Fee Related JP4436964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000333738A JP4436964B2 (ja) 2000-10-31 2000-10-31 毛髪ケアアドバイスシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000333738A JP4436964B2 (ja) 2000-10-31 2000-10-31 毛髪ケアアドバイスシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002136503A true JP2002136503A (ja) 2002-05-14
JP4436964B2 JP4436964B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=18809769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000333738A Expired - Fee Related JP4436964B2 (ja) 2000-10-31 2000-10-31 毛髪ケアアドバイスシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4436964B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006172382A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Nec Corp 潜在顧客発掘システム、診断サーバ、端末装置、潜在顧客発掘方法、診断方法および頭部状態通知方法
JP2008206975A (ja) * 2007-01-30 2008-09-11 Kao Corp 毛髪の評価方法及びシステム
WO2018030409A1 (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 株式会社オーガンテクノロジーズ 健康度測定方法、健康度判定装置及び毛髪健康診断システム
US10922735B2 (en) 2013-05-13 2021-02-16 Crystal Elaine Porter System and method of providing customized hair care information

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006172382A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Nec Corp 潜在顧客発掘システム、診断サーバ、端末装置、潜在顧客発掘方法、診断方法および頭部状態通知方法
JP2008206975A (ja) * 2007-01-30 2008-09-11 Kao Corp 毛髪の評価方法及びシステム
US10922735B2 (en) 2013-05-13 2021-02-16 Crystal Elaine Porter System and method of providing customized hair care information
WO2018030409A1 (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 株式会社オーガンテクノロジーズ 健康度測定方法、健康度判定装置及び毛髪健康診断システム
JPWO2018030409A1 (ja) * 2016-08-12 2019-07-25 株式会社オーガンテクノロジーズ 健康度測定方法、健康度判定装置及び毛髪健康診断システム
JP7082347B2 (ja) 2016-08-12 2022-06-08 株式会社オーガンテクノロジーズ 健康度測定方法、健康度判定装置及び毛髪健康診断システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4436964B2 (ja) 2010-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Carlson et al. Assessing customers’ perceived value of the online channel of multichannel retailers: A two country examination
US5734890A (en) System and method for analyzing procurement decisions and customer satisfaction
Kamakura et al. Life-style segmentation with tailored interviewing
Mazumdar A value based orientation to new product planning
Zabed Ahmed et al. Measuring service quality of a public university library in Bangladesh using SERVQUAL
Hamzah et al. Customer satisfactions on Islamic banking system
Smith et al. Diagnosing the search cost effect: Waiting time and the moderating impact of prior category knowledge
Dutta et al. Leading indicator variables, performance measurement, and long‐term versus short‐term contracts
Mohanty et al. Does inward FDI lead to export performance in India? An empirical investigation
Osinga et al. Early marketing matters: A time-varying parameter approach to persistence modeling
Bellos et al. When should customers control service delivery? Implications for service design
JP2022086788A (ja) 推定システム及び推定方法
Schultz et al. A structural model of implementation
Chou et al. SERVICE CLIMATE, SERVICE CONVENIENCE, SERVICE QUALITY AND BEHAVIORAL INTENTIONS IN CHAIN STORE RESTAURANTS.
Roth et al. The influence of customer satisfaction on customer price behavior: literature review and identification of research gaps
Trivedi et al. Right ventricular speckle tracking strain echocardiography in patients with acute pulmonary embolism
Carpineto et al. Custom measurement of retinal nerve fiber layer thickness using STRATUS OCT in normal eyes
Merle et al. Retinal nerve fiber layer thickness and spatial and temporal contrast sensitivity in multiple sclerosis
Kaur et al. Customer satisfaction in banking industry: A gap analysis approach
Lavrač et al. Decision support through subgroup discovery: three case studies and the lessons learned
KR101682918B1 (ko) 고객과 서비스 제공자 간의 상담을 매칭하는 장치 및 방법
JP2002136503A (ja) 毛髪ケアアドバイスシステム
Liu et al. Equilibrium information in credence goods
JP2001188796A (ja) データ分析システム及びデータ分析方法並びにプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP7368821B2 (ja) 美容商品の推奨判別方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees