JP3767301B2 - 乾燥装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静止型吸着除湿エレメントを使う乾燥装置の構造に関するものであ
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置として特開平11―30479号公報に示す乾燥機能付き収納箱が知られている。該乾燥機能付収納箱は収納箱本体、空気加熱除湿機能付ボックス及び空気流通部からなり、収納箱本体と空気加熱除湿機能付きボックスの接続面には空気送り出し口及び空気回収口が設けられ、前記空気加熱除湿機能付きボックスには加熱送風装置、除湿機及び消臭殺菌器が設けられており、加熱送風装置より発生する温風を収納箱本体に送り出し、湿気や臭いを含んだ空気を空気回収口から回収した後、除湿機及び消臭殺菌器により乾燥、消臭、殺菌させて再び収納箱本体に送り出すことができるものである。また吸着除湿装置を用いた構成の除湿装置については特開平6−47240号、特開平7−313826号、特開平5−115738号公報等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題
上記の乾燥機能付収納箱は、加熱送風装置、除湿機及び消臭殺菌機が内蔵されており、しかも乾燥させるための空気は装置内を循環しているため、乾燥機能付収納箱の外部から空気を吸引したり排気したりする必要がない為、設置場所の自由度はある。しかし乾燥物から発生した水分を凝縮させるため高価な除湿機や、さらに高価な消臭装置が必要である。
【0004】
さらに加熱乾燥(熱源は電気ヒーター式と思われる)方式であるので、乾燥速度を速める為に乾燥空気の温度を高温にする必要がある。この為靴等の乾燥物の素材の劣化の恐れがあること、又装置内の循環空気の温度と装置外の雰囲気温度との差は大きくなるので、乾燥機能付収納箱からの放熱が多くなるため加熱送風装置の加熱エネルギーが多くなり、乾燥効率(水分蒸発エネルギー量/乾燥に要するエネルギー量)が悪いという課題もある。更に吸着除湿装置に付いては乾燥ユニットの例が主体で、乾燥と除湿を切り替える構成の説明だけで多くの水分を早く処理する考えはなかった。除湿機ユニットを適用する装置全体の構成については特開平4−63112号の構造が知られているが装置の内部を低い湿度に維持しようと言う構成であって、早く大量に水分を処理すると言う考えはなかった。
【0005】
本発明は、上記した従来の問題点を解消するためになされたもので、その課題とする所は、濡れた靴等を乾燥させる場合に、大型の除湿機や消臭装置を使用せずに安価になるように構成した乾燥装置を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るこの発明の乾燥装置は、外部の空気を本体ケーシング内に吸込み空気流路に導く送風機と、空気流路に設けられ空気中の水分を吸着させ乾燥空気とする吸着除湿エレメントと、空気流路内の吸着除湿エレメントと直列で送風機側に設けられ空気を加熱して吸着除湿エレメントに吸着した水分を脱着可能な加熱手段と、本体ケーシングに近接して配置され吸着除湿エレメントを通過した空気を排気する2個の排気口と、加熱手段の加熱時に一方の排気口を開として他方の排気口を閉するとともに加熱手段の非加熱時に一方の排気口を閉として他方の排気口を開とする、2個の排気口を連動して開閉する開閉手段と、吸着除湿エレメントにより空気中の水分を吸着された乾燥空気を排気する排気口に接続され、この排気を導く吹出し通路と、吹出し通路に複数設けられ乾燥空気を吹出す吹き出し口と、空気流路内の吸着除湿エレメントと並列であるとともに、加熱手段と吸着除湿エレメントの間から送風機の送風をバイパスするバイパス空気通路と、を備えたものである。
【0013】
請求項に係るこの発明の乾燥装置は、吹き出し口に接続され吸着除湿エレメントに空気中の水分を吸着された乾燥空気が吹出される、被乾燥物を収納可能な収納部と、前記収納部に設けられ前記収納部を循環した空気を外部に吐出する外部への吐出口と、を備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下この発明の1実施の形態の例について図1乃至図7にて説明する。図1は乾燥機ユニットの断面上面図、図2は図1の正面図、図3は吸着除湿エレメントの斜視図、図4は除湿・切替えダンパー図、図5は図1の側面図、図6は乾燥ユニットを靴箱に設置し、乾燥させる状態を説明する側面図、図7は図6の正面図である。まず図によって乾燥機ユニットについて説明する。
【0019】
図1、2において1は本体ケーシングであり、その内部右側に送風機2があり下部に送風機吸込口2aがある。本体ケーシング1の右側面には給気口3があり、塵埃を取り除く給気フィルター4が取り付けてある。5は吸着除湿エレメントであり1例としてセラミックス等の無機繊維にシリカゲル等を重合反応を利用して結合させているもので、この吸着除湿エレメント5は図3に示すように処理空気を通す直線状の多数の通路5aがコルゲート状に全体に渡って分布する直方体状や立方体状に構成したもので、図1、2に示すように、この吸着除湿エレメント5は本体ケーシング1と通路壁6との間に取り付けられており、その外周は空気が漏れないようにしかも放熱を少なくするように断熱材7が設けられている。8は吸着除湿エレメント5を再生するため再生空気を加熱する再生用ヒーターである。9は電動ダンパーモーターで、図4に示すように除湿・再生切換えダンパー10がダンパー軸11に溶接等で接合され、このダンパー軸11と電動ダンパーモーター9軸はカップリング(図示しない)によって結合されている。40は乾燥機ユニットの制御を行う制御回路である。
【0020】
図5に示すように、除湿・再生切換えダンパー10がA位置にある時は除湿行程で、乾燥吹出口12は開いて再生排気口13は閉じるものである。除湿・再生切換えダンパー10がB位置にある時は再生行程で、乾燥吹出口12は閉じて再生排気口13は開くものである。41はダンパーのシールパッキンである。図1の14は仕切り板で前記通路壁6と組み合わされバイパス通路15を形成している。なお16はバイパス吹出口であり17は排気パイプである。
【0021】
次にこの乾燥機ユニット20を靴箱21に取り付けた状態を図6、図7に示す。
靴箱21を玄関室内32に設置する。靴箱21の上部に前述した乾燥機ユニット20を設置し、排気パイプ17は靴箱21の壁を貫通しさらに外壁22を貫通して室外に突き出している。さらに靴箱21の内部には靴23を載せる棚板24があり、さらに上部の乾燥機ユニット20を載せている乾燥機ユニット棚24aの奥の方には、乾燥機ユニット20の乾燥吹出口12とバイパス吹出口16に合わせた吹出口25がある。吹出口25の下方には吹出し通路26があり、吹出し通路26にそって吹出し空気を各棚板24に載せてある靴23に乾燥空気を当てる様に分配吹出し口27を持った分配板28がある。なお分配吹出し口27は靴23の内外面に空気がよくあたるように斜めのスリットがあいている。靴箱21の上部の排気空間50には排気口29があり、外壁22を貫通して室外51と通じており、靴箱21上部側面には乾燥機ユニット20の給気口3に合わした給気グリル30があり、前面には靴箱のドアー31がある。
【0022】
次に本発明の動作について説明する。まず本発明の除湿乾燥機ユニット20を靴箱21に設置して靴等を乾燥する動作について説明する。靴箱21のドアー31を開いて濡れた靴23を棚板24に靴のつま先を前にして載せてドアーを閉める。次に乾燥機ユニット20を運転して靴を乾燥させる訳である。乾燥機ユニット20の運転には吸着除湿エレメント5に空気中の水分を吸着させる除湿行程と吸着除湿エレメントを再生する再生行程がある。
【0023】
まず、除湿行程時の乾燥について説明すると、除湿・再生切換えダンパー10は図5のA位置にある。送風機2の運転により玄関室内32の常温・常湿の空気を送風機2の回転により靴箱21の側面にある給気グリル30から、乾燥機ユニット20の給気フィルター4で塵埃を取り除かれ、給気口3から吸引される。この空気は再生用ヒーター8(この時は通電されていない)を通過し吸着除湿エレメント5内を通過する。この時空気中の水分は吸着除湿エレメント5に吸着され、吸着熱により温度が少し上昇して乾燥した空気となって乾燥吹出し口12から、靴箱21内の吹出し口25を通り吹出し通路26に吹出される。この時1部の空気はバイパス通路15を通りバイパス吹出し口16から靴箱21内の吹出し口25を通り吹出し通路26に吹出される。このように除湿行程では、乾燥空気とバイパス空気の混合された空気が吹出し通路26に吹出される。吹出し通路26から分配板28に空いてある分配吹出し口27から空気は、各棚板24に載っている靴23に乾燥空気をあて、靴23の水分を蒸発させて乾燥を始める。バイパス空気を設けたのは除湿時の風量は圧力損失の大きい吸着除湿エレメント5をすべて通過しないので全空気量を増大する事が出来るからで、乾燥全空気量が多いほど靴23の乾燥速度が大きくなる為である。
【0024】
靴23から蒸発した水分は靴箱21のドアー31の裏面を上昇し、排気口29から室外に排気される。この様に、本吸着除湿方式による乾燥装置は乾燥後の空気は室外へ排出する為除湿機や消臭装置は不要である。又、この様な吸着除湿方式による乾燥においては、乾燥空気の温度は吸着熱による室温からの温度上昇は5゜C−10゜C程度であるが、ヒーターなどによる加熱乾燥式のように室温からの温度上昇が20゜C−30゜C程度の高温では無い為、靴等の乾燥物を傷めず、更に靴箱内の空気温度と玄関室内の雰囲気温度との差は小さいので、放熱のエネルギーは小さく済むので乾燥エネルギーは少なく、よって乾燥効率は大きくなる。しかもバイパス通路により風量は多くなるが風圧は増えないで済、送風機も比較的小さいもので十分に役に立つ。更に吹出口25から吹出された風は吹出し通路26の中で混合されるので全体として乾いた大量の空気が各分配吹出口から吹出されるので速い乾燥が行われる。
【0025】
次に再生行程時について説明する。吸着除湿エレメント5はある程度水分を吸着したら飽和して吸着量が減少してくるので再生してやる必要がある。制御回路40にあるタイマーで除湿行程を終了させ、制御回路40から電動ダンパーモーター9を作動させる信号を出し、除湿・再生切換えダンパー10を図5のBの位置にし乾燥吹出し口12を閉じて、再生排気口13を開き再生用ヒーター8を作動させる。送風機2により玄関室内32の常温・常湿の空気を靴箱21の側面にある給気グリル30から、乾燥機ユニット20の給気フィルター4で塵埃を取り除かれ、給気口3から吸引される。この空気は再生用ヒーター8(この時は通電されている)で加熱されて昇温し吸着除湿エレメント5を通過する。この昇温された空気によって、吸着除湿エレメント5は加熱され、除湿行程で吸着した水分を脱着させて吸着除湿エレメント5を再生する。吸着除湿エレメント5を通過した空気は湿潤空気となって再生排気口13から排気パイプ17を通り室外に排気される。しかしこの時1部の空気はバイパス通路15を通りバイパス吹出し口16から吹出し通路26に吹出され除湿行程と同じく靴23の内外面を通り靴23の水分を蒸発させて排気口29から排気される。なおこの時バイパス空気は乾燥空気では無い為、靴23からの水分蒸発量は大きくはないが、再生行程時でも靴の乾燥を行なわせるようにしたもので、全体として乾燥速度を少しでも大きくしようとする為である。
【0026】
この再生行程もある時間経ったら制御回路40で除湿・再生切換えダンパー10を切り換えて再び除湿行程の動作になり以下これを繰り返す。このように吸着除湿エレメント5は吸湿・放湿を繰り返す事により連続的に乾燥動作を行なう事が出来る。この発明では、乾燥装置の方式を吸着除湿材(シリカゲル等)を利用した除湿乾燥方式を採用し、しかも乾燥するための空気は乾燥装置の外部から取り入れ、乾燥空気で靴を乾燥させた後再び空気を乾燥装置の外部へ排出する様にしたものである。この為、除湿機や消臭装置が不要なので装置全体が単純で安価な構成になる様にしたものである。しかも吸着除湿乾燥方式を採用した為、乾燥用空気の温度は高温ではないので靴等の乾燥物を傷めず、乾燥装置内の空気温度と乾燥装置外の雰囲気温度との差は小さいので、放熱のエネルギーは小さく済むので乾燥エネルギーは少なく、よって乾燥効率は大きくなるというものである。
【0027】
実施の形態2.
実施の形態1では、除湿行程時は再生用ヒーター8を通電していないが、例えば季節が冬期になると玄関室内の雰囲気温度も5゜C程度に降下し、空気中の絶対湿度も小さくなる。この様な時は除湿行程時でも乾燥機ユニット棚24aに取り付けた温度センサー46が検知し制御回路40の信号で、再生用ヒーター8を作動させてやる方が靴23に温風があたり靴23の乾燥を速める事が出来る様にしたものである。すなわち寒い時やびしょびしょに濡れている時などは、若干の温度を加える方が早く乾燥させることが出来る。
【0028】
実施の形態3.
上記までの説明では、バイパス通路15に流れる空気は常温・常湿の空気がそのまま通過するので、特に再生行程時のバイパス空気のみの靴23の乾燥速度は、除湿行程時に比べ小さくなる。ここでは、再生行程時でも乾燥速度を大きくしようとするものである。図8は乾燥ユニットの断面上面図で、42は再生空気バイパス穴である。
【0029】
図8に示すように、再生用ヒーター8と吸着除湿エレメント5の間の通路壁6に再生空気バイパス穴42を設けたものである。このようにする事により、除湿行程時は再生用ヒーターが作動しない為実施例1と何ら変わらないが、再生行程時は再生用ヒーター8が作動する為再生用ヒーター8で昇温された再生空気の1部は吸着除湿エレメント5のほうへ流れるが、1部は再生空気バイパス穴42を通過しバイパス空気吹出し口から靴箱のほうへ流れていきこの空気は高温の空気となっているので、再生行程時でも靴23の乾燥速度を速める事が出来るものである。その他の動作は上記までの説明と同一のものである。
【0030】
実施の形態4.
図9は乾燥ユニットの断面上面図である。上記までの説明で室外に排気するのは、乾燥機ユニット20の再生排気口13から排気パイプ17から排気するのと、靴箱21の上部にある排気口29の2個所である。この場合靴乾燥装置を設置するにあたり、外壁22に2個所の穴を開ける必要があり設置工事に手間がかかる。そこで外壁に開ける排気穴を1個にして設置工事を簡略化したものである。図9に示すように乾燥機ユニット20の本体ケーシング1の左側面に再生排気口13を設け除湿・再生切換ダンパー13を乾燥吹出口12と再生排気口13とがそれぞれ開閉するように配置したものである。この乾燥ユニット20を図7のように設置すると、再生行程時は再生排気口13からの湿潤となった再生排気空気は靴箱21の上部の排気空間に放出されるが、排気口29から室外へ排気されるのでなんら問題はない。この為実施例1のように排気パイプ17の外壁22の穴あけ工事は必要ではなく排気口29のみ1個所の工事のみで良いので、設置工事の簡略化が計れるものである。
【0031】
実施の形態5.
図11は乾燥ユニットにバイパスダンパーを設けた説明行う上面図、図12は靴箱に湿度センサーを設けた説明図である。43はバイパスダンパー、44はバイパスダンパーモーター、45は湿度センサーである。上記までの説明では、靴箱21内の濡れた靴23を速く乾燥する場合について述べたが、実際には靴が濡れていなくても、梅雨期等で玄関室内32の雰囲気湿度が極めて高く靴箱21のドアーの隙間等から湿気が入り込み靴箱20内の雰囲気は湿度が高い状態になり、靴23にカビが発生して靴23を傷めるという事態が発生するので、カビ発生を防ぎたいという場合がある。上記までの説明では、乾燥機ユニット20のバイパス吹出し口16からは除湿行程時・再生行程時ともバイパス空気が流れて靴23を載せてある乾燥棚24を通過していくが、この場合バイパス空気がある為、特に再生行程時は玄関室内32の雰囲気湿度になることが考えられ、乾燥機ユニット20を運転しても靴箱21内の雰囲気湿度はあまり低湿にならない。そこで図11に示すようにバイパス吹出し口16をバイパスダンパーモーター44で開閉するバイパスダンパー43を設けた事にある。靴箱21内の靴をゆっくり乾燥させるとともに、靴箱21内の雰囲気の相対湿度が高く靴23に発生するカビを防止する目的で乾燥機ユニット20を運転する場合は、バイパス吹出し口16をバイパスダンパー43で閉じて行なう。このようにする事により、除湿行程ではより低湿の乾燥空気が得られ靴箱21内を低湿雰囲気に出来、再生行程では、靴箱21内に空気は流れないから湿度の増加はほとんどなく、靴箱21内を常に低湿雰囲気に出来るので、靴23のカビを発生防止出来るようにしたものである。なおこの場合に図12に示すように靴箱21の内部に湿度センサー45を設け、乾燥機ユニット20の制御回路と連動すれば乾燥機ユニット20は自動運転出来る。すなわち靴箱20内の湿度が高くなれば乾燥機ユニット20は運転を始め、湿度が低くなれば乾燥機ユニット20の運転は停止するように出来、靴23に発生するカビを防止出来るようにしたものである。
【0032】
実施の形態6.
図13は乾燥ユニットに吸込み切替えダンパーを設けた説明図、図14は図13の正面図である。47は吸込み切替えダンパーモーター48により駆動される吸込み切替えダンパー、49は循環吸込口である。実施の形態5で説明したように、靴箱21内を乾燥させるとともに、靴箱21内の雰囲気の相対湿度を低くし、靴23に発生するかびを防止するため、乾燥機ユニット20運転する場合に、図13、図14に示すように、本体底面に循環吸込口49を設け、吸込み切替えダンパー47を設けて、給気口3と循環吸込口49を交互に開閉するようにする。切替えダンパー47の駆動は吸込み切替えダンパーモーター48で行う。動作として、先ず、バイパス吹出口16をバイパスダンパー43で塞いでおく。除湿行程時、吸込み切替えダンパー47は図14のCの位置にあり、除湿再生切替えダンパー10はAの位置にある。循環吸込口49から靴箱21内の空気を吸込み、吸着除湿エレメント5で靴箱21内の水分を吸湿し乾燥吹出口12から乾燥空気を吹出し靴箱21内を乾燥雰囲気にするので、靴23にはかびの発生はない。
【0033】
再生行程時、吸込み切替えダンパー47はCの位置にあり、除湿再生切替えダンパー10はBの位置にある。この時は、給気口3より玄関内の空気を吸込み、再生用ヒーター8で加熱された空気で、吸着除湿エレメント5を再生して、再生排気口13より室外へ湿った空気を排気する。この行程を繰り返し靴箱21内を乾燥雰囲気に保つのである。この時除湿行程では靴箱21内の空気を循環するのみであるので玄関内の空気の湿度が大きい場合にも除湿量が少なくて済み、再生ヒーターの消費電力は少なくて済む。なおこの時靴箱内に図12のごとく湿度センサー45を設けて乾燥機ユニットを自動運転すれば更に確実に、より低いエネルギーで乾燥させることが出来る。
【0034】
以上のように本発明によれば、靴から蒸発した水分を室外に排出するようにしたので、除湿機や消臭装置は不要のため安価である。さらに吸着除湿方式による乾燥の為、乾燥空気が高温ではない為靴等の乾燥物を傷めず、又靴箱からの放熱エネルギーは小さいので乾燥効率が大きくなる。また、再生行程時でもバイパス空気により乾燥を行なわせることが出来るので、乾燥速度を早くしてやる事ができる。また、除湿行程時でも再生用ヒーターを作動させるようにしたので、冬期の低温時でも靴の乾燥速度を早くする事ができる。また、再生空気バイパス穴を設けたので、再生時のバイパス空気は空気温度を高く出来るので、再生時の靴の乾燥速度を早くする事ができる。また、乾燥ユニットの側面に排気穴を設け、再生排気を靴箱内の排気空間に排気したので、室外の排気穴は1個で良い為工事が簡単である。また、バイパス吹出し口にバイパスダンパーを設けて、必要に応じてバイパス吹出し口を閉じて運転出来るようにしたので、靴箱内の雰囲気を低湿に出来、靴に発生するカビを防止出来る利点がある。また、靴箱内に湿度センサーを設けたので、靴箱内の雰囲気湿度により乾燥機ユニットを自動運転出来る利点がある。また、乾燥機本体に循環吸込口、吸込み切替えダンパーを設けたので乾燥機ユニットを運転する消費電力を少なく出来ると言う利点がある。
【0035】
この発明は雨で濡れた靴を低いエネルギーで早く乾燥させる構成を説明したが、食器乾燥機や傘乾燥機に使用しても、常温で乾燥し、低い温度で除湿する交互方式なので、消費電力が非常に少なくて済むものになる。この様に水きりを行う製品は乾燥された空気を角度をつけて下方へエアーカーテンのように全面に吹出させることが有効である。また、切替えダンパーを、吹き出しと再生、吸い込みと循環など簡単な構造で兼用でき、小型で安価な装置が可能になる。またこの装置は箱体の中の収納物を乾燥させる構成を説明したが、乾燥空気を吹出す複数の吹出口を半円のパイプリングに平面的に分布させるようにスリット状にまたは複数併置して中心に周りから吹出させ、更にこの半円のパイプリングを重ねて立体的な吹き出しとすることにより、開放された個所に吹出させる構成でも良い。
【0036】
この様な開放的で立体的な吹出口の構成の例を図15に示す。図15では下端に乾燥ユニット20が設けられ、吹出し通路26が半円状で筒形状内を縦方向に通風する形で設けられている。この筒形状の内周面に吹出口が半円の中心方向に向かい乾燥された空気を吹出すように多数配置されている。なお、乾燥ユニットは筒形状の外周面から室内の空気を吸込んで下の方向へ湿った空気を付す出す構成である。これにより、この筒の中に傘を立てたり、商品、例えば高い湿度を嫌う皮製品などを上下方向に釣り下げたり出来る。乾燥ユニット20は室内空気をフィルターで除去して吸込み、本発明の構成で乾燥させ、商品の周りから乾燥空気を吹出させることにより、低い湿度を維持するだけでなく埃が付着を防ぐことも出来、室内に展示する商品に対し、見栄えが良く、且つ、開放状態で保存しても湿気や汚れなどにより品質に影響が出ない展示方法を可能にする。この様に商品に向かい吹出させる場合、上方側の吹出口は商品の上から埃が落ちてくるのを防止するため水平方向から上に向けてエアーカーテンのように吹出させることが有効である。図15は屋根はあるが室外におかれた傘立てとして使用する例のため、吹出口はすべて下方へ向けてある。しかも滴下した水分は土間に流れることになる。このように収納部とは開放された部分であっても良く、その場合吹出し口に向かい合う空間で、乾燥された空気が到達する範囲であれば室内のその部分だけ乾燥させることが出来る範囲であれば良い。図15の例は非常に低いエネルギーにより空気を吹出して乾燥可能であるため成り立つ構成といえる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1の発では、簡単な構成、且つ、低いエネルギーで多くの水分を含む被乾燥物に対しての乾燥が可能になる装置が得られる。
【0044】
請求項るこの発明の乾燥装置は、吹き出し口に接続され吸着除湿エレメントに空気中の水分を吸着された乾燥空気が吹出される、被乾燥物を収納可能な収納部と、前記収納部に設けられ前記収納部を循環した空気を外部に吐出する外部への吐出口と、を備えたので、湿気を含んだ空気を外部に吐出して確実、且つ速い乾燥が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明における、乾燥機ユニットの断面上面図。
【図2】 この発明における、乾燥機ユニットの断面正面図。
【図3】 この発明における、吸着除湿エレメントの斜視図。
【図4】 この発明における除湿・切り換えダンパー図。
【図5】 この発明における、乾燥機ユニットの断面側面図。
【図6】 この発明における、乾燥ユニットを靴箱に設置し、靴の乾燥状態を示す断面側面図。
【図7】 この発明における、乾燥ユニットを靴箱に設置し、靴の乾燥状態を示す断面正面図。
【図8】 この発明における、乾燥ユニットに再生空気バイパス穴を設けた事を示す断面上面図。
【図9】 この発明における、乾燥ユニットの側面に再生排気口を設けた事を示す断面上面図。
【図10】 この発明における、乾燥ユニットの側面に再生排気口を設けた事を示す断面正面図。
【図11】 この発明における、乾燥ユニットにバイパスダンパーを設けた事を示す断面上面図。
【図12】 この発明における、靴箱に湿度センサーを設けたことを示す断面側面図。
【図13】 この発明における、乾燥ユニットに吸込み切替えダンパーを設けたことを示す断面上面図。
【図14】 この発明における、乾燥ユニットに吸込み切替えダンパーを設けたことを示す断面正面図。
【図15】 この発明に於ける、乾燥ユニットを傘立てに設置した状況を説明する斜視図。
【符号の説明】
1 本体ケーシング、 2 送風機、 3 給気口、 4 給気フィルタ、 5 吸着除湿エレメント、 6 通路壁、 7 断熱材、 8 再生用ヒーター、 9 電動ダンパーモーター、 10 除湿再生切替えダンパー、 11 ダンパー軸、 12 乾燥吹出口、 13 再生排気口、 14 仕切り板、 15 バイパス通路、 16 バイパス吹出口、 17 排気パイプ、 20 乾燥機ユニット、 21 靴箱、 22 外壁、 23 靴、 24 棚板、 25 吹出口、 26 吹出し通路、 27 分配吹出口、 28 分配板、 29 排気口、 30 吸気グリル、 31 ドアー、 32 玄関室内、 40制御回路、 41 シールパッキン、 42 再生空気バイパス穴、 43 バイパスダンパー、 44 バイパスダンパーモーター、 45 湿度センサー、 48 吸込み切替えダンパーモーター、 49 循環吸込口、 50 排気空間、 51 室外。

Claims (2)

  1. 空気を本体ケーシング内に吸込み空気流路に導く送風機と、前記空気流路に設けられ空気中の水分を吸着させ乾燥空気とする吸着除湿エレメントと、前記空気流路内の前記吸着除湿エレメントと直列で前記送風機側に設けられ空気を加熱して前記吸着除湿エレメントに吸着した水分を脱着可能な加熱手段と、前記本体ケーシングに配置され前記吸着除湿エレメントを通過した空気を排気する2個の排気口と、前記加熱手段の加熱時に一方の排気口を開として他方の排気口を閉するとともに前記加熱手段の非加熱時に一方の排気口を閉として他方の排気口を開とする、前記2個の排気口を連動して開閉する開閉手段と、前記吸着除湿エレメントにより空気中の水分を吸着された乾燥空気を排気する排気口に接続され、この排気を導く吹出し通路と、前記吹出し通路に複数設けられ乾燥空気を吹出す吹き出し口と、前記空気流路内の前記吸着除湿エレメントと並列であるとともに、前記加熱手段と前記吸着除湿エレメントの間から前記送風機の送風をバイパスするバイパス空気通路と、を備えたことを特徴とする乾燥装置。
  2. 吹き出し口に接続され吸着除湿エレメントに空気中の水分を吸着された乾燥空気が吹出される、被乾燥物を収納可能な収納部と、前記収納部に設けられ前記収納部を循環した空気を外部に吐出する外部への吐出口と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
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