JP3766731B2 - 下屋バルコニ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二階建て以上の建物に建築されるとともに、下階の外壁面が上階の外壁面よりも屋外側に突出した下屋部の上に形成される下屋バルコニに関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、二階建て以上の建物においては、下階の外壁面が上階の外壁面よりも屋外側に突出した下屋部を設けたものがあり、この下屋部の上部にいわゆる下屋バルコニを形成したものがある。
このような、下屋バルコニは、下屋部上に形成されるため、片持ちバルコニ(キャンティバルコニ)とは異なり、上階の外壁面からの突出量を大きくすることができ、面積の大きな床を形成することができる。
従って、下屋バルコニは、洗濯物を乾燥させる物干し等の生活ユーティリティとして使用されるだけでなく、園芸等の趣味の空間としても使用され、その用途は、多様化している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、趣味等で使用する場合には、その趣味に応じた道具、備品がつきものであるが、室内に保管しなければならないものも多く、趣味を開始するとときは、室内から道具、備品を取り出し、趣味を終えるときにはその取り込みが必要となる。
これでは、多用途に下屋バルコニが使用できるにもかかわらず、下屋バルコニの使い勝手がよくないことがあるという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、下屋バルコニを多用途に使用するにあたり、その有用性を十分に向上することのできる下屋バルコニを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る下屋バルコニの収納構造は、図面の符号を参照して説明すれば、二階建て以上の建物10、50に建築されるとともに、下階の外壁面22が上階の外壁面21、511よりも屋外側に突出した下屋部12、52の上に形成された下屋バルコニ40、53であって、前記下屋部12、52の屋根41、54と前記上階の外壁面21、511との間に当該下屋バルコニの床44が設けられ、前記下屋部12、52の屋根41、54内部が収納庫43、55とされ、この収納庫43、53に出入りするための出入用開口部45が前記床44に臨んで設けられており、前記下屋バルコニ53の床44は、上階の外壁面511の一端から他端に向かって下る水勾配Eを有し、かつ出入用開口部45はこの水勾配Eの上流側に配置されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、下屋バルコニ40、53に趣味等で使用する道具、備品の出し入れのできる専用の収納庫43、55が当該下屋バルコニ40、53に隣接して設けられるので、使い勝手がよくなり、多用途化した下屋バルコニの有用性が向上する。
また、下屋バルコニ53の床44がこのような水勾配Eを有し、出入用開口部45がその上流側に配置されることにより、下屋バルコニ53の床44に降り注ぐ雨水が出入用開口部45付近に溜まることがなくなるので、収納庫55内への雨水の浸入が一層確実に防止される。
また、本発明に係る下屋バルコニの収納構造は、図面の符号を参照して説明すれば、二階建て以上の建物10、50に建築されるとともに、下階の外壁面22が上階の外壁面21、511よりも屋外側に突出した下屋部12、52の上に形成された下屋バルコニ40、53であって、前記下屋部12、52の屋根41、54と前記上階の外壁面21、511との間に当該下屋バルコニの床44が設けられ、前記下屋部12、52の屋根41、54内部が収納庫43、55とされ、この収納庫43、55に出入りするための出入用開口部45が前記床44に臨んで設けられており、前記下屋バルコニ40の床44は、屋外側に下がり勾配となる水勾配Dを有し、その先端部には、側溝46が設けられており、前記側溝46は、前記上階の外壁面21の一端側から他端側に向かって下がり勾配となっており、前記出入用開口部45は、前記側溝46の勾配の上流側に配置されていることを特徴とする。
【0006】
以上において、下屋部12が建物10の桁方向に延出する場合、当該下屋部12の屋根は屋外側に下がり勾配となった片流れの屋根41となる。
このような片流れの屋根41の内部が収納庫43とされれば、収納庫43は幅広く形成できるので、棒状部材等の長尺物を収納することも可能となる。
また、下屋部52が建物50の妻方向に延出する場合、当該下屋部52の屋根は、妻方向と直交する棟56を有し、この棟56の両側から下がり勾配となった両流れの屋根54となる。
このような両流れの屋根54の内部が収納庫55とされれば、収納庫55の天井高が十分確保され、出入用開口部45も大きくとれるので、大きな物を効率よく収納することが可能となる。
【0007】
さらに、出入用開口部45は、その下部端縁45Aが下屋バルコニ40の床44の床面レベルよりも上方に配置されているのが好ましい。
すなわち、出入用開口部45の下部端縁45Aを床面レベルよりも上方に配置すれば、床面と出入用開口部との間に止水用の立ち上がり部47が形成され、下屋バルコニ40に降り注ぐ雨水が収納庫43、55内に浸入することがなくなり、趣味等で使用する道具、備品等が雨水で濡れることが防止される。
【0009】
そして、上述した下屋バルコニ40、53が複数の略箱状の建物ユニット100を組み合わせて形成されるユニット式建物10、50に形成される場合、当該下屋バルコニ40、53は、その床44を形成する床部440と、下屋部12、52の屋根41、54を形成する屋根部410、531と、この屋根41、54の内部に形成される収納庫43、55を形成する収納部430、532と、を備えた下屋バルコニユニット400、530によって形成されているのが好ましい。
下屋バルコニ40、53が下屋バルコニユニット400、530により形成されていることにより、下屋部12、52上に下屋バルコニ400、530を載置するだけで、同時に下屋バルコニ40の床44、屋根41、54、収納庫43、55を形成することが可能となり、建築現場における作業の軽減と工期の短縮が図られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る下屋バルコニを形成したユニット式建物が示されている。
ユニット式建物10は、二階建ての本屋部11と、この本屋部11の上階の外壁面21から下階の外壁面22が本屋部11の桁方向に沿って突出した下屋部12とを含んで形成される。
本屋部11の上部には、主屋根31が設けられているとともに、下屋部12の上部には、本屋部11の外壁面21に隣接して下屋バルコニ40が設けられている。
【0011】
下屋バルコニ40は、桁方向に沿って延出しかつ屋外側に下がり勾配となった片流れの屋根(以下片流れ屋根)41と、この片流れ屋根41の室内側端部が当接する手摺42と、片流れ屋根41の内部に設けられる収納庫43と、図1では図示を略したが後述する床44と、を含んで形成されている。
【0012】
本屋部11および下屋部12は、箱状の建物ユニット100を組み合わせることにより形成されている。建物ユニット100は、図1では図示を略したが、後述する四隅に立設される柱101と、これらの柱101の上端間、下端間を連絡する梁102とからなるフレーム103を有し、このフレーム103の内部に内外装部材、床材、建具部材、その他の必要な設備部材が設けられたものである。主屋根31も同様に屋根ユニット310を組み合わせて形成され、上述した建物ユニット100の平面配置に対応して載せられている。
尚、屋根ユニット310は、図1では図示を略したが、矩形状のベースフレームと、この上に立設される束部材と、この束部材と接合されかつ鋼製枠上に屋根材を取り付けた屋根パネルとを含んで形成される。
また、下屋バルコニ40も、上記下屋部12の平面配置に対応して載置される下屋バルコニユニット400を組み合わせて形成されている。
【0013】
尚、このような建物ユニット100、屋根ユニット310、下屋バルコニユニット400は、予め工場で上述した外装部材等を取り付けておき、その組み立て終了後にトラックで輸送される。そして、これらのユニットが建築現場において揚重量機により所定の位置に配置されることにより、ユニット式建物10が完成する。
このようなユニット式建物10でによれば、建築現場における作業の簡単化、工期の短縮を図ることができる。
【0014】
図2には、上述した下屋バルコニ40の垂直方向断面図が示されており、下屋バルコニ40は、上述したように、片流れ屋根41、手摺り42、収納庫43、床44を有し、床44は本屋部11の外壁面21からL寸法だけ突出し、残りの部分に片流れ屋根41が設けられ、この片流れ屋根41の小屋裏空間が収納庫43とされている。尚、当該下屋バルコニ40の床44の突出寸法Lは、従来例にいう片持ちバルコニに比較して十分大きくとることが可能であり、下屋12の大きさに応じて適宜決定していく。
【0015】
収納庫43の物の出し入れは、本屋部11の外壁面21に対向する手摺り42の内向き垂直面42Aに前記下屋バルコニの床44を臨むように設けられた出入用開口部45によって行われる。
また、下屋バルコニ40の床44は屋外側に下がり勾配となる水勾配Dを有し、その先端部には、側溝46が設けられている。
さらに、上述した出入用開口部45の下部端縁45Aは、前記床44の床面レベルよりも十分高くなっており、これにより、止水用の立ち上がり部47が形成されている。
【0016】
このような下屋バルコニ40は、図3に示すように、ベースフレーム401上に屋根部410と、手摺り部420と、収納部430と、床部440とを設けた下屋バルコニユニット400を組み合わせて形成される。
ベースフレーム401は、C形鋼を長方形状に組み合わせた鋼製フレームであり、短辺梁402が前記下屋バルコニ40の突出方向に配置されるとともに、長辺梁403が本屋部11の桁方向に沿って配置される。
手摺り部420は、ベースフレーム401上に図3に示されるように、平面L字状に設けられており、手摺り部420の長辺部分は互いに対向する一対の短辺梁402の略中央部に設けられ、他の部分はベースフレーム401の端部となる短辺梁402に沿って設けられている。
【0017】
手摺り部420は、前記ベースフレーム401上の立設される鋼製フレーム421と、この鋼製フレーム421を両側から覆うボード422と、これらの上部を覆う手摺りカバー423とを有し、その長辺部分の垂直面42Aには、前記出入用開口部45が設けられている。
鋼製フレーム421は、ベースフレーム401上に接合された底部ランナ421Aと、この底部ランナ421A上にその延出方向に沿って複数本立設される垂直部材421Bと、複数本の垂直部材421Bの上端をつなぐ上部ランナ421Cとを有する梯子形状をなしている。
【0018】
屋根部410は、C形鋼で組んだフレーム411上に合板412を取り付け、その上に図3では図示しないアスファルトフェルトを貼り、さらにその上に屋根材413を取り付けた屋根パネル414をベースフレーム401に取り付けることにより形成される。
屋根パネル414は、その下部が前記ベースフレーム401に図3では図示しない屋根受けブラケットで接合固定されるとともに、上部端縁が手摺り部420の垂直部材421Bの屋外側側面に溶接されて片流れの勾配が形成される。
【0019】
収納庫430は、この屋根部410および前記手摺り部420に囲まれた小屋裏空間に形成される。収納庫430の床面は、前記ベースフレーム401の一対の短辺梁402間に架設される根太431上にパーティクルボード432を取付て形成される。
床部440は、一対の短辺梁402間に架設される根太441と、この根太441上に設けられるパーティクルボード442と、パーティクルボード442の上部に敷設される防水シート443とを含んで形成され、その屋外側先端部には、前述した側溝46が配設されている。
尚、根太441は、それぞれの高さ寸法に微妙に差を設けてあり、図3中右手前の根太441が最も高さ寸法が大きくなり、側溝46に向かうに従って、根太441の高さ寸法は小さくなっていき、これらの根太441上にパーティクルボード442が取り付けられることにより、床部440は水勾配Dが形成された床面となる。
【0020】
また、側溝46の図3中右側端部には、集水口46Aが設けられているとともに、側溝46自身も図3中左側から右側に向かって下がり勾配となっている。
従って、床部440に降り注いだ雨水は、床部440の水勾配D及び側溝46の勾配によってすべて集水口46Aに集められ排水される。
尚、防水シート443は、側溝46の下部を回り込み、その端部443Aが前記手摺り部420の垂直面42A、すなわち上述した出入用開口部45下の立ち上がり部47まで達しており、これにより確実な止水が達成されている。
【0021】
収納庫430への出入用開口部45は、上述した側溝46の勾配の上流側に配置されている。尚、その開口枠は、前述した隣り合う2本の垂直部材421B間に接合されるとともに、これらの垂直部材421B間に架設される水平梁(図3では図示略)にも接合固定されている。
【0022】
上述のような第1実施形態によれば次のような効果がある。
下屋バルコニ40に隣接して収納庫43が設けられかつその出入用開口部45が当該下屋バルコニ40の床44を臨む面に形成されていることにより、下屋バルコニ40専用の収納庫とすることができるので、趣味等で使用する道具、備品を下屋バルコニ40上で出し入れすることができ、下屋バルコニ40の使い勝手が向上し、多用途化した下屋バルコニ40の有用性を向上することができる。
また、片流れ屋根41の内部に幅広の収納庫43が形成されているので、棒状部材等の長尺物を収納することができる。
【0023】
さらに、出入用開口部45の下部端縁が床44の床面レベルよりも十分高くなっていることにより、床44の床面と出入用開口部45との間に止水用の立ち上がり部47が形成されるので、床44に降り注ぐ雨水が収納庫43内部に浸入することもなく、内部の収納物が濡れてしまうこともない。
そして、出入用開口部45が側溝46の勾配上方にあるので、出入用開口部45の近傍で雨水が集まることもなく、より確実に収納庫43への雨水の浸入の防止を図ることができる。
また、下屋バルコニ40が屋根部410と、手摺り部420と、収納部430と、床部440とを備えていることにより、下屋バルコニユニット400を載置するだけで本発明に係る下屋バルコニ40を形成することができるので、建築現場における作業の簡単化と工期の短縮を図ることができる。
【0024】
図4には、本発明の第2実施形態に係る下屋バルコニを有するユニット式建物が示されている。尚、以下の説明では、既に説明した部材又は部分と同一又は類似の部材等については、同一符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
前述した第1実施形態に係るユニット式建物10における下屋バルコニ40は、本屋部11の桁方向に沿って形成されていたが、これに対して、第2実施形態に係るユニット式建物50の下屋バルコニ53は、本屋部51の妻方向に沿って形成されている点が相違する。
【0025】
下屋バルコニ53は、本屋部51の妻方向に沿った外壁面511から突出する下屋部52の上部に形成される両流れの屋根(以下両流れ屋根)54と、この両流れ屋根54の室内側に当接して設けられる手摺り42と、両流れ屋根の内部に設けられる収納庫55と、下屋バルコニ53の床44とを含んで形成される。
両流れ屋根54は、ユニット式建物50の妻方向に直交して形成される棟56から両側から下がり勾配となった屋根面形状を有し、この棟56の直下に収納庫55が設けられている。
また、床44は、本屋部51の妻方向の外壁面511から突出して形成され、かつ、図6に示すように、当該外壁面511の一端から他端に沿って水勾配Eが形成されている。尚、側溝46は、床44の端部に外壁面511から突出するように設けられている。
【0026】
このような下屋バルコニ53は、図4に示されるように、中央部に配置される下屋バルコニユニット530と、この左右両側に配置される端部用下屋バルコニユニット540とを前記下屋部52上に載置して形成される。
前記下屋バルコニユニット530は、前述した第1実施形態に係る下屋バルコニユニット400と同様の構成を有し、図5に示すような形状となっている。
第1実施形態に係るバルコニユニット400との相違は、屋根部531が棟56を備えた両流れの屋根面を有することにあり、収納部532は、この棟56の直下にあり、手摺り部420の室内側面に設けられる出入用開口部45も十分大きくなっている点にある。
【0027】
屋根部531は、第1実施形態に係る屋根部410と同様に、フレーム411上に合板412、屋根材413を設けたパネル2枚を前記棟56でつなぎ合わせて四隅に立設される束部材533によって支持させるとともに、室内側端部を手摺り部420に当接接合させて形成されている。
収納部532の前記出入用開口部45の対向する奥側の面には、下屋部52の妻壁を形成するためのALC板534が取り付けられている。
尚、棟56でのパネルの接合は、2つのフレーム411の屋根材413が貼られない面で突き合わせ、この部分をブラケットおよびボルトナットによって複数箇所、緊結固定することによって行われる。
【0028】
第2実施形態に係る下屋バルコニ530によれば、前述の第1実施形態による効果に加えて以下のような効果を有する。
すなわち、収納庫55が両流れ屋根54の棟56直下に設けられるので、天井高を十分に確保した収納庫55を設けることができ、大きな物を効率よく収納することができる。
また、両流れ屋根54を支持する束部材533が棟56の直下に設けられていないので、棟56の直下で大きな出入用開口部45を形成することができ、収納効率は一層向上し、使い勝手もより向上する。
さらに、床44に本屋部の上階外壁面511の一端から他端に向かって下る水勾配Eが形成され、出入用開口部45が勾配の上流側に配置されていることにより、出入用開口部45付近に雨水が溜まることがなくなるので、収納庫55内への雨水の浸入が一層確実に防止される。
【0029】
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、次に示すような変形等をも含むものである。
すなわち、前述の実施形態では、下屋部12、52は、建物ユニット100の1つ分しか突出していなかったがこれに限られず、下屋部12、52に形成される居室面積に応じて、2つ以上の建物ユニット100を突出させてもよい。要するに、下屋バルコニ40の床44が多用途に使用しうる床の突出寸法であれば、本発明を利用することができる。
また、前述の実施形態では、フレームを有する建物ユニット100を組み合わせて形成されるユニット式建物10、50について本発明を実施していたが、これに限らず、パネル構法のユニット式建物に本発明を実施してもよく、さらには、いわゆる在来構法、例えば木造軸組構法の建物や鉄骨軸組構法の建物において本発明を実施してもよい。
【0030】
さらに、前述の実施形態では、2階建ての建物10、50に本発明を実施していたが、これに限らず、3階建ての建物やそれ以上の階高の建物に実施してもよい。要するに、本屋部に当該本屋部よりも階高の低い下屋部が隣接する建物の構造であればよい。
そして、前述の実施形態では、屋根41、54が切り妻形状の勾配屋根であったが、これに限らず、寄せ棟形状の屋根や、陸屋根であってもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等であってもよい。
【0031】
【発明の効果】
前述のように本発明の下屋バルコニによれば、下屋バルコニに専用の収納庫が確保できるので、下屋バルコニを多用途に使用するにあたり、その有用性を十分に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るユニット式建物を示す概要斜視図である。
【図2】前述の実施形態における下屋バルコニの納まりを示す垂直方向断面詳細図である。
【図3】前述の実施形態における下屋バルコニを構成する下屋バルコニユニットを示す概要斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るユニット式建物を示す概要斜視図である。
【図5】前述の実施形態における下屋バルコニを構成する下屋バルコニユニットを示す概要斜視図である。
【図6】前述の実施形態における下屋バルコニの床の水勾配を示す平面図である。
【符号の説明】
10、50 建物(ユニット式建物)
12、52 下屋部
21、511 上階の外壁面
22 下階の外壁面
40、53 下屋バルコニ
41 片流れの屋根
43 収納庫
44 床
45 出入用開口部
45A 出入用開口部の下部端縁
54 両流れの屋根
400、530 下屋バルコニユニット
410、531 屋根部
430、532 収納部
440 床部
D、E 水勾配
Claims (6)
- 二階建て以上の建物に建築されるとともに、下階の外壁面が上階の外壁面よりも屋外側に突出した下屋部の上に形成された下屋バルコニであって、
前記下屋部の屋根と前記上階の外壁面との間に当該下屋バルコニの床が設けられ、前記下屋部の屋根内部が収納庫とされ、この収納庫に出入りするための出入用開口部が前記床に臨んで設けられており、
前記下屋バルコニの床は、前記上階の外壁面の一端から他端に向かって下る水勾配を有するものであり、
前記出入用開口部はこの水勾配の上流側に配置されていることを特徴とする下屋バルコニ。 - 二階建て以上の建物に建築されるとともに、下階の外壁面が上階の外壁面よりも屋外側に突出した下屋部の上に形成された下屋バルコニであって、
前記下屋部の屋根と前記上階の外壁面との間に当該下屋バルコニの床が設けられ、前記下屋部の屋根内部が収納庫とされ、この収納庫に出入りするための出入用開口部が前記床に臨んで設けられており、
前記下屋バルコニの床は、屋外側に下がり勾配となる水勾配を有し、その先端部には、側溝が設けられており、
前記側溝は、前記上階の外壁面の一端側から他端側に向かって下がり勾配となっており、
前記出入用開口部は、前記側溝の勾配の上流側に配置されていることを特徴とする下屋バルコニ。 - 請求項1または請求項2に記載の下屋バルコニにおいて、
前記出入用開口部は、その下部端縁が前記下屋バルコニの床の床面レベルよりも上方に配置されていることを特徴とする下屋バルコニ。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の下屋バルコニにおいて、
前記下屋部は前記建物の桁方向に沿った前記外壁面から突出するものであり、当該下屋部の前記屋根は屋外側に下がり勾配となった片流れの屋根となっていることを特徴とする下屋バルコニ。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の下屋バルコニにおいて、
前記下屋部は前記建物の妻方向に沿った前記外壁面から突出するものであり、当該下屋部の前記屋根は、前記妻方向と直交する棟を有し、この棟の両側から下がり勾配となった両流れの屋根となっていることを特徴とする下屋バルコニ。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の下屋バルコニにおいて、
前記建物は複数の略箱状の建物ユニットを組み合わせて形成されるユニット式建物であり、
当該下屋バルコニを形成する下屋バルコニユニットは、前記下屋バルコニの床を形成する床部と、前記収納庫を形成する収納部と、前記下屋部の屋根を形成する屋根部とを備えていることを特徴とする下屋バルコニ。
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