JP3764518B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画素ずらしを行って映像を表示する映像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の映像表示装置として、例えば、特開平4−113308号公報には、図37(a)および(b)に示すように、観察される画素をずらすことによって、解像力を高くするようにしたものが提案されている。図37(a)に示す映像表示装置は、液晶表示素子(以下、LCDと略称する)1の表示面側前方に、一つの画素ずらし素子2を配置し、この画素ずらし素子2を選択的に駆動することにより、観察される画素を▲1▼の位置から▲2▼の位置に、すなわち画素を1回ずらすようにしている。また、図37(b)に示す映像表示装置は、LCD1の表示面側前方に二つの画素ずらし素子2−1,2−2を順次に配置し、これらを適宜選択的に駆動することより、観察される画素を▲1▼、▲2▼および▲3▼の位置に、すなわち画素を2回ずらすようにしている。
【0003】
画素ずらし素子2は、図38に示すように、液晶のような偏光方向を回転できる素子2aと、水晶のような複屈折素子2bとを有し、素子2aを駆動して偏光方向を選択的に回転させることにより画素をずらすようにしている。例えば、LCD1が、図39(a)に白抜きで示すように、順次の水平方向の画素が垂直方向に並んで配列されて構成されている場合には、図37(a)に示した構成によって、図39(a)に模様を付して示すように、半ピッチの画素ずらしを行うことにより、観察される画素数をLCD1の画素数の2倍になるようにしている。また、LCD1が、図39(b)に示すように、デルタ配列されたR,G,Bの画素をもって構成されている場合には、図37(b)に示した構成によって、図39(b)に異なる模様を付して示すように、1ピッチの画素ずらしを2回行って、観察される画素数をLCD1の画素数の3倍になるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、画素ずらしを行う場合、LCD1に表示する映像データは、観察される画素の位置と同期させる必要がある。すなわち、1回ずらしの場合には、図40(a)に示すように、1フィールドの時間内に、最初に▲1▼の点のデータを表示し、次に画素をずらして▲2▼の点のデータを表示する必要がある。また、2回ずらしの場合には、図40(b)に示すように、1フィールドの時間内に、最初に▲1▼の点のデータを表示し、次に画素をずらして▲2▼の点のデータを表示し、最後にもう1度ずらして▲3▼の点のデータを表示する必要がある。
【0005】
しかしながら、上記のようにLCD1に映像データを表示するための具体的な処理回路等の構成については、上述した特開平4−113308号公報においても、従来詳しく説明されておらず、実現が困難であった。
【0006】
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、画素ずらしを簡単に実現できるよう適切に構成した映像表示装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、R,G,Bのそれぞれの画素をマトリックス状に配列してなる映像表示素子に、サンプリングタイミングの異なる映像を順次表示させると共に、その映像の表示に同期して画素ずらし手段により、サンプリングタイミングによる映像のずれ方向とは反対方向に画素ずらしを行うようにした映像表示装置において、
R,G,Bの各映像信号に対応して設けた、二つのフィールドメモリと、これら二つのフィールドメモリを交互に選択する第1および第2のスイッチ素子と、選択されたフィールドメモリから読み出される信号をサンプルホールドするサンプルホールド回路とを有し、
前記各映像信号に対して、前記第1および第2のスイッチ素子により前記二つのフィールドメモリを交互に選択して、前記第1のスイッチ素子を介して一方のフィールドメモリに映像信号を書き込むと共に、その書き込み期間中に、他方のフィールドメモリに書き込まれている映像信号を、書き込み速度のN(ただし、Nは2以上の整数)倍の速度でN回繰り返し読み出し、その読み出される順次のN個の映像信号を、前記第2のスイッチ素子を介して前記サンプルホールド回路で、サンプリングタイミングを異ならせてN個毎にサンプルホールドして、前記映像表示素子に出力するよう構成したことを特徴とするものである。
【0008】
さらに、この発明は、R,G,Bのそれぞれの画素をマトリックス状に配列してなる映像表示素子に、サンプリングタイミングの異なる映像を順次表示させると共に、その映像の表示に同期して画素ずらし手段により、サンプリングタイミングによる映像のずれ方向とは反対方向に画素ずらしを行うようにした映像表示装置において、
R,G,Bの各映像信号に対応して設けた、ランダムアクセス可能な二つのフィールドメモリ、これら二つのフィールドメモリを交互に選択する第1および第2のスイッチ素子、各フィールドメモリに供給される書き込みアドレスおよび読み出しアドレスを選択する第3のスイッチ素子と、
R,G,Bの映像信号に対して共通に設けられ、前記フィールドメモリの書き込みアドレスおよび読み出しアドレスをそれぞれ発生する書き込みアドレスカウンタおよび読み出しアドレスカウンタとを有し、
前記各映像信号に対して、前記第1および第2のスイッチ素子により前記二つのフィールドメモリを交互に選択して、一方のフィールドメモリに、前記書き込みアドレスカウンタから対応する前記第3のスイッチ素子を介して書き込みアドレスを供給して、該フィールドメモリに前記第1のスイッチ素子を介して映像信号を書き込むと共に、その書き込み期間中に、他方のフィールドメモリに、前記読み出しアドレスカウンタから対応する前記第3のスイッチ素子を介して、アドレスがN(ただし、Nは2以上の整数)ずつ増加する読み出しアドレスを供給して、当該フィールドメモリに書き込まれている映像信号を、それぞれサンプリングタイミングを異ならせてN回繰り返し読み出し、その読み出された順次のN個の映像信号を前記第2のスイッチ素子を介して前記映像表示素子に出力するよう構成したことを特徴とするものである。
【0009】
前記読み出しアドレスカウンタは、前記フィールドメモリからのN回の映像信号の読み出しの各々において、前記映像表示素子の各行に対応するアドレスを2回繰り返す読み出しアドレスを発生するよう構成するのが、表示画像のちらつきを抑制して、高解像の画像を観察する点で好ましい。
【0010】
さらに、この発明は、R,G,Bのそれぞれの画素をマトリックス状に配列してなる左右の映像表示素子に、それぞれサンプリングタイミングの異なる映像を順次表示させると共に、その映像の表示に同期して、各映像表示素子に対応して設けた画素ずらし手段により、サンプリングタイミングによる映像のずれ方向とは反対方向に画素ずらしを行うようにした映像表示装置において、
R,G,Bの各映像信号に対応して設けた、ランダムアクセス可能な三つのフィールドメモリ、これら三つのフィールドメモリを順次選択する第1のスイッチ素子、この第1のスイッチ素子で選択されているフィールドメモリを除く二つのフィールドメモリを選択する二つの第2のスイッチ素子、各フィールドメモリに供給される書き込みアドレスおよび読み出しアドレスを選択する第3のスイッチ素子と、
R,G,Bの映像信号に対して共通に設けられ、前記フィールドメモリの書き込みアドレスおよび読み出しアドレスをそれぞれ発生する書き込みアドレスカウンタおよび読み出しアドレスカウンタとを有し、
前記各映像信号に対し、前記三つのフィールドメモリを、順次書き込みモードとすると共に、書き込みモードの後はそれぞれ2フィールド連続して読み出しモードとして、
書き込みモードのフィールドメモリには、前記書き込みアドレスカウンタから対応する前記第3のスイッチ素子を介して書き込みアドレスを供給して、映像信号を前記第1のスイッチ素子を介して書き込み、
読み出しモードの二つのフィールドメモリには、前記読み出しアドレスカウンタからそれぞれ対応する前記第3のスイッチ素子を介して、アドレスがN(ただし、Nは2以上の整数)ずつ増加する読み出しアドレスを供給して、各フィールドメモリに書き込まれている映像信号を、各フィールドでサンプリングタイミングを異ならせてN回繰り返し読み出して、前記二つの第2のスイッチ素子を介して前記左右の映像表示素子に出力するよう構成したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態における画素ずらしの構成を示す図である。この実施形態は、映像表示素子として、例えば、R,G,Bのそれぞれの画素をマトリックス状にデルタ配列してなるLCD11を用い、このLCD11に画素ピッチ分サンプリングタイミングの異なる映像を順次表示させると共に、その映像の表示に同期して画素ずらし手段により、サンプリングタイミングによる映像のずれ方向とは反対方向に、各画素の光軸を画素ピッチ分、2回ずらすようにスイッチングして高解像度化を図ったものである。このため、図1では、LCD11の背面側に白色光を発するバックライト12を配置し、LCD11の前面側に第1の画素ずらし素子13−1および第2の画素ずらし素子13−2を順次配置する。第1の画素ずらし素子13−1は、第1の偏光変換用液晶板14−1および第1の複屈折板15−1をもって構成し、第2の画素ずらし素子13−2は、第2の偏光変換用液晶板14−2および第2の複屈折板15−2をもって構成する。
【0012】
LCD11は、映像信号のサンプリングタイミングを順次画素ピッチ分ずらして、映像を画面上から下に走査して表示するようにする。また、第1,第2の偏光変換用液晶板14−1,14−2は、LCD11による映像の表示に同期してオン・オフ制御し、これによりオン状態で入射偏光をそのまま透過させ、オフ状態で入射偏光を90°回転させるようにする。
【0013】
第1の偏光変換用液晶板14−1を透過した光は、その偏光状態に応じて、第1の複屈折板15−1をそのまま、またはサンプリングタイミングのずれによる映像のずれ方向とは逆方向に1画素ピッチ分(x)光軸をずらして透過させ、第2の偏光変換用液晶板14−2を透過した光は、同様に、その偏光状態に応じて、第2の複屈折板15−2をそのまま、またはサンプリングタイミングのずれによる映像のずれ方向とは逆方向に1画素ピッチ分(x)光軸をずらして透過させるようにする。
【0014】
ここで、第1,第2の複屈折板15−1,15−2は、水晶(α- SiO2 )、ルチル(TiO2 )、方解石(CaCo3 )、チリ硝石(NaNo3 )やYVO4 をもって構成することができるが、その中でも、特にルチルを用いて構成するのが望ましい。すなわち、ルチルは、水晶と比べて複屈折が30倍大きいので、厚さを1/30倍薄くでき、例えば、光軸を50μmずらす場合には、その厚さを0.5mmとすることができる。また、ルチルは、他の材料と比べてモース硬度が大きいので、加工し易いという利点もある。
【0015】
また、第1,第2の複屈折板15−1,15−2は、一般に、サバール板と呼ばれ、結晶軸が表面に対して45°傾いているので、入射する偏光が常光であれば、そのまま直進させて射出し、異常光であれば、ずれて射出するが、そのずれ量はサバール板の厚さで調整することができる。この実施形態では、第1,第2の複屈折板15−1,15−2の厚さを、ずれ量がそれぞれLCD11の画素ピッチ分となるように設定する。このように、サバール板を用いれば、入射偏光に応じて射出される2つの光軸が平行となるので、LCD11との距離に関係なく、2つの光軸のシフト量が一定となり、したがってLCD11に対する各複屈折板の配置に自由度を持たせることができる利点がある。
【0016】
この実施形態では、図2に示すように、先ず、例えば、第1の偏光変換用液晶板14−1への電圧をオフ、第2の偏光変換用液晶板14−2への電圧をオンにして、LCD11のR,G,Bの各画素にサンプリングタイミングmの映像信号を供給する。この場合、LCD11上での映像は、第1の偏光変換用液晶板14−1で偏光方向が90°回転されるので、第1,第2の複屈折板15−1,15−2をそのまま透過して、▲1▼の位置で観察されることになる。
【0017】
次に、第1の偏光変換用液晶板14−1への電圧をオン、第2の偏光変換用液晶板14−2への電圧をオフにして、LCD11のR,G,Bの各画素に前記のサンプリングタイミングmに対して、1画素ピッチ分(x)ずらしたタイミングm+xの映像信号を供給する。この場合、LCD11上での映像は、先のタイミングmのときの映像の場合よりも1画素ピッチ分ずれるが、その映像は、第1の偏光変換用液晶板14−1をそのまま透過するので、第1の複屈折板15−1で光軸がサンプリングタイミングによる映像のずれ方向とは反対方向に1画素ピッチ分(x)シフトして透過し、その後、第2の偏光変換用液晶板14−2で偏光方向が90°回転されて、第2の複屈折板15−2をそのまま透過して、▲2▼の位置で観察されることになる。
【0018】
次に、第1,第2の偏光変換用液晶板14−1,14−2への電圧をそれぞれオンにし、LCD11のR,G,Bの各画素に前記のサンプリングタイミングmに対して、2画素ピッチ分(2x)ずらしたタイミングm+2xの映像信号を供給する。この場合、LCD11上での映像は、先のタイミングmのときの映像の場合よりも2画素ピッチ分ずれるが、その映像は、第1の偏光変換用液晶板14−1をそのまま透過するので、第1の複屈折板15−1でサンプリングタイミングによる映像のずれ方向とは反対方向に光軸が1画素ピッチ分(x)シフトして透過し、その後、第2の偏光変換用液晶板14−2をそのまま透過するので、第2の複屈折板15−2で、さらに光軸がサンプリングタイミングによる映像のずれ方向とは反対方向に1画素ピッチ分(x)シフトする。すなわち、LCD11上での表示画像は、各画素の光軸が、サンプリングタイミングによる映像のずれ方向とは反対方向に、全体で2画素ピッチ分(2x)シフトして透過し、▲3▼の位置で観察されることになる。
【0019】
このようにすると、観察画像は、図39(b)に示したように、同一画素位置で、時間とともにR,G,Bの異なった画像、すなわち一つの画素でR,G,Bの各色を観察できるので、解像度を3倍向上できるようになる。
【0020】
ここで、順次の映像信号の切り換え周期、すなわちピクチャーの切り換え周期は、1/30秒(1フレームに相当)、あるいは1/60秒(1フィールドに相当)とすることもできるし、また、倍速走査して1/90秒、1/120秒、あるいは1/180秒とすることもできる。なお、切り換え周期を速くするほど、LCD11として応答時間の速いもの、前述の周期に対応させれば、8ms,4ms,2.7ms,2ms,1.3ms以下の応答時間のものが必要になる。
【0021】
この実施形態では、図1に示す画素ずらしの構成を、図3に示すような頭部装着型映像表示装置(以下、HMDと称する)に適用する。図3に示すHMDは、表示装置本体部21、側頭フレーム22および頭頂フレーム23を有し、側頭フレーム22および頭頂フレーム23を観察者24の頭部に装着することにより、表示装置本体部21が観察者24の顔面に保持されるようになっている。また、側頭フレーム22には、板バネ25を介してリヤフレーム26が取り付けられ、このリヤフレーム26に観察者の耳の位置に対応してスピーカ27が設けられている。
【0022】
表示装置本体部21には、観察者24の左右の眼球に対応して、図4AまたはBに示すような光学系が設けられている。図4Aに示す光学系は、シースルータイプのもので、バックライトおよびLCDを有する表示部31での表示画像を、ハーフミラープリズム32を透過させて凹面鏡33で反射させ、さらにハーフミラープリズム32で反射させて対応する眼球に拡大して導くと共に、外界像を、例えば、液晶シャッタ34およびハーフミラープリズム32を経て対応する眼球に導くようにしたものである。また、図4Bに示す光学系は、バックライトおよびLCDを有する表示部35での表示画像を接眼レンズ36を経て対応する眼球に導くようにしたものである。
【0023】
表示装置本体部21は、ケーブル28を介して、音声信号のレベル等を調整するボリューム等の調整手段30を有する再生装置29に接続され、この再生装置29から所要の映像信号が左右の表示部に供給されて表示され、音声信号がスピーカ27から出力されるようになっている。
【0024】
なお、表示装置本体部21は、ケーブル28を介して既存のビデオデッキや、TVチューナに接続して、映像を表示するようにすることもできるし、あるいはコンピュータ等に接続してコンピュータグラフィックスの映像や、コンピュータからのメッセージ映像等を表示するようにすることもできる。また、ケーブル28を用いることなく、表示装置本体部21にアンテナを設けて、外部からの信号を電波によって受信して表示するようにすることもできる。さらに、左右の表示部に、例えば、視差を有する映像信号を供給して表示させることにより、立体画像を観察するようにすることもできる。
【0025】
上述したHMDにおいて、表示部を構成するLCDは、例えば、1.3インチと小型である。このような小型のLCDで、現在市販されているものは、せいぜい多くて30万画素である。しかし、広画角のHMDでは、さらに画素数を多くしたいというニーズがある。
【0026】
そこで、この実施形態では、左右の眼球に対応する表示部の前方に、それぞれ図1に示した第1,第2の画素ずらし素子13−1,13−2を配置して2回画素ずらしを行い、これによりLCDの画素数を実効的に3倍にする。以下、この場合の実施例について、図面を参照して説明する。
【0027】
【実施例】
図5は、この発明の第1実施例の要部の構成を示すブロック図である。この映像表示装置は、NTSC信号をR,G,Bの映像信号に変換して、左右のLCD11L,11Rに表示するもので、R,G,Bの各映像信号に対応する第1のスイッチ素子52R,52G,52B、2個のフィールドメモリ53−1R;53−2R,53−1G;53−2G,53−1B;53−2B、第2のスイッチ素子54R,54G,54Bおよびサンプルホールド回路55R,55G,55Bと、左右のLCD11L,11Rに対応するLCDドライバ56L,56Rと、各部の動作を制御するためのタイミング信号を生成するクロックジェネレータ51とを有する。
【0028】
NTSC信号は、図示しない分離回路で同期信号、輝度信号(Y信号)および二つの色信号(I信号,Q信号)を分離し、同期信号はクロックジェネレータ51に供給して、同期信号に基づいて各部の動作を制御するためのタイミング信号を発生させるようにし、輝度信号および二つの色信号は図示しないマトリックス演算回路に供給してR,G,Bの各映像信号を復調し、これら映像信号をR1,G1,B1として、対応する第1のスイッチ素子52R,52G,52Bに供給する。
【0029】
第1のスイッチ素子52R,52G,52Bにそれぞれ供給される映像信号R1,G1,B1は、ほぼ同様に処理する。以下、映像信号R1を例にとって、図6および図7に示すタイムチャートを参照しながら、構成および動作について説明する。この実施例では、映像信号R1を、先ず、第1のスイッチ素子52Rを経てフィールドメモリ53−1Rまたは53−2Rに書き込む。次に、フィールドメモリ53−1Rまたは53−2Rを読み出して、その読み出した信号を第2のスイッチ素子54Rを経て映像信号R2としてサンプルホールド回路55Rに供給し、このサンプルホールド回路55Rでサンプルホールドされた信号を映像信号R3として、左右のLCD11L,11Rにそれぞれ供給する。
【0030】
LCD11L,11Rは、クロックジェネレータ51から対応するLCDドライバ56L,56Rを経て供給されるLCDコントロール信号より駆動し、これにより入力された映像信号R3を表示させる。また、左右の画素ずらし素子13−1L;13−2L,13−1R;13−2Rは、クロックジェネレータ51からの信号SFCK1、SFCK2によりLCD11L,11Rによる映像の表示に同期して駆動し、これにより画素ずらしを行って映像を高解像に観察できるようにする。
【0031】
ここで、第1のスイッチ素子52Rは、入力映像信号R1を受ける端子a、フィールドメモリ53−1Rに結合した端子b、およびフィールドメモリ53−2Rに結合した端子cをもって構成し、クロックジェネレータ51からの信号SWCK1によって、例えば、SWCK1がハイレベル(「H」)のときは端子aを端子bに、ローレベル(「L」)のときは端子aを端子cに切り替え接続するようにする。
【0032】
フィールドメモリ53−1R,53−2Rは、ファーストインファーストアウト(FIFO)メモリをもって構成し、クロックジェネレータ51からの信号WCKの立ち上がりで書き込みアドレスを増加させ、RSTWの立ち下がりで書き込みアドレスをリセットすると共に、クロックジェネレータ51からの信号WE1またはWE2が「L」のときは、書き込みを禁止して、書き込みアドレスを増加させないようにする。また、クロックジェネレータ51からの信号RCKの立ち上がりで読み出しアドレスを増加させ、RSTRの立ち下がりで、読み出しアドレスをリセットすると共に、信号RE1またはRE2が「L」のときは、読み出しを禁止して、読み出しアドレスを増加させないようにする。このようにして、入力映像信号R1を書き込みアドレスの位置に書き込んで、読み出しアドレスの位置から読み出すようにする。
【0033】
第2のスイッチ素子54Rは、フィールドメモリ53−1Rからの出力映像信号R2を受ける端子a、フィールドメモリ53−2Rからの出力映像信号R2を受ける端子b、およびサンプルホールド回路55Rに結合した端子cをもって構成し、クロックジェネレータ51からの信号SWCK2によって、例えば、SWCK2が「H」のときは端子cを端子aに、「L」のときは端子cを端子bに切り替え接続するようにする。また、サンプルホールド回路55Rは、クロックジェネレータ51からの信号SHCKの立ち上がりで、映像信号R2をサンプルホールドして、その出力を映像信号R3として左右のLCD11L,11Rに出力するようにする。
【0034】
この実施例では、1フィールド目では、SWCK1を「H」、SWCK2を「L」として、第1のスイッチ素子52Rの端子aを端子bに、第2のスイッチ素子54Rの端子bを端子cにそれぞれ接続すると共に、WE1を「H」、WE2を「L」、RE1を「L」、RE2を「H」として、フィールドメモリ53−1Rを書き込みモード、フィールドメモリ53−2Rを読み出しモードとして、入力映像信号R1を第1のスイッチ素子52Rを経てフィールドメモリ53−1Rに書き込み、フィールドメモリ53−2Rから出力される映像信号R2を、第2のスイッチ素子54Rおよびサンプルホールド回路55Rを経て、映像信号R3として左右のLCD11L,11Rに供給する。なお、フィールドメモリ53−1Rの書き込みアドレスは、NTSC信号の垂直同期信号に同期してクロックジェネレータ51から出力される信号RSTWにより、1フィールド毎にリセットする。
【0035】
ここで、左右のLCD11L,11Rの各々の画素数が、横方向800、縦方向500とする場合について、具体的に説明する。この実施例では、画素を横方向に2回ずらすので、この場合に1水平走査期間に必要とされるデータ数は、800×3=2400個となる。したがって、書き込みアドレスを増加させる信号WCKは、1水平走査期間に2400クロック発生させるようにする。また、読み出しアドレスを増加させる信号RCKの周波数は、WCKの周波数の3倍として、読み出しアドレスを書き込みアドレスの3倍の速さで増加させる。
【0036】
これにより、1フィールド分のデータを、フィールドメモリに書き込んだときの時間の1/3で読み出すと共に、1フィールド分のデータの読み出し終了に同期して読み出しアドレスをリセットして、1フィールドの間に3フィールド分のデータ(映像信号R2)を読み出す。以下、1フィールドの間の3つのデータをそれぞれ、1−1フィールド、1−2フィールド、1−3フィールドと呼ぶことにする。
【0037】
また、サンプルホールド回路55Rにおいて、フィールドメモリから読み出されたデータをサンプルホールドするための信号SHCKは、RCKの1/3の周波数とし、これにより読み出されたデータの1/3のデータを、1−1〜1−3フィールドの順次のフィールドにおいて、SHCKの位相をRCKの1クロック分(1画素分x)ずつずらしながらサンプルホールドして、その出力を映像信号R3として左右のLCD11L,11Rに供給する。すなわち、1−1フィールドでは、1水平走査期間に、LCDの横方向の画素数と同じ、2400/3=800個のデータを、サンプリングタイミングmでサンプルホールドし、1−2フィールドでは、SHCKの位相を1−1フィールドに比べてRCKの1クロック分だけずらしたサンプリングタイミング(m+x)で、同様に800個のデータをサンプルホールドし、1−3フィールドでは、SHCKの位相を1−1フィールドに比べてRCKの2クロック分だけずらしたサンプリングタイミング(m+2x)で、同様に800個のデータをサンプルホールドする。
【0038】
このようにして、図7に示すように、フィールドメモリに書き込まれた映像信号R1の▲1▼,▲2▼,▲3▼・・の順次の位置のデータを3倍速で読み出して、3フィールド分の映像信号R2を得、1−1フィールドでは、映像信号R1の▲1▼,▲4▼,▲7▼・・の位置のデータを、次の1−2フィールドでは、▲2▼,▲5▼,▲8▼・・の位置のデータを、最後の1−3フィールドでは、▲3▼,▲6▼,▲9▼・・の位置のデータをサンプルホールドして、映像信号R3としてそれぞれ左右のLCD11L,11Rに供給する。
【0039】
また、左右の画素ずらし素子13−1L,13−1RはSFCK1で、画素ずらし素子13−2L,13−2RはSFCK2でそれぞれ制御し、SFCK1、SFCK2が「H」のとき、各画素ずらし素子を構成する偏光変換用液晶板に電圧を印加して、1−1フィールドでは、ずれていない位置(図2の▲1▼)に、1−2フィールドでは、1画素ずれている位置(図2の▲2▼)に画素ずらしし、1−3フィールドでは、2画素ずれている位置(図2の▲3▼)に画素ずらしして、それぞれ表示するようにする。
【0040】
2フィールド目では、SWCK1,SWCK2を1フィールド目とは逆の論理値にして、第1のスイッチ素子52Rは、端子aと端子cとを接続し、第2のスイッチ素子54Rは、端子bと端子cとを接続する。また、WE1,WE2,RE1,RE2の論理値も逆にして、フィールドメモリ53−1Rおよび53−2Rの書き込み、読み出しモードも逆にする。その他は、1フィールド目と同様に動作させる。すなわち、フィールドメモリ53−1Rに書き込んで、フィールドメモリ53−2Rから読み出し、次にフィールドメモリ53−1Rから読み出してフィールドメモリ53−2Rに書き込む動作を繰り返す。
【0041】
図8は、上記の動作をさらに詳細に説明するための図である。入力される映像信号R1は、インターレースされているので、1フィールド目には1行目、3行目、・・の奇数行のデータが含まれている。ここで、LCDの縦方向の画素数は500あるが、1フィールド中には、約250行分のデータしか含まれていないので、LCDには1行おきに表示する。1フィールド目では、各入力映像信号に対応する一方のフィールドメモリ53−1Rに、800×3×250個のデータを書き込む。その様子を、図8(a)に示す。図8(a)において、升目にかかれている数字は、メモリのアドレスを示し、1行目はアドレス1からアドレス2400に、3行目はアドレス2401からアドレス4800に記憶する。
【0042】
2フィールド目は、2行目、4行目、・・の偶数行のデータを、フィールドメモリ53−2Rに同様に書き込むと同時に、フィールドメモリ53−1Rを読み出しモードとして、1フィールド目で書き込んだデータを3回読み出す。この読み出したデータは、サンプルホールド回路55Rで、順次の回においてRCKを1クロックずつずらしながら、RCKの3クロック毎にホールドして、LCDに供給する。したがって、LCDには、最初は、図8(b)に示すように、アドレス1,4,7,・・のデータが入力され、次に、図8(c)に示すように、アドレス2,5,8,・・のデータが入力され、最後は、図8(d)に示すように、アドレス3,6,9,・・のデータが入力されることになる。また、3フィールド目では、フィールドメモリ53−1Rが書き込みモードとなり、フィールドメモリ53−2Rが読み出しモードとなって、1フィールド目と同様にデータが読み出され、LCDの偶数行に表示される。
【0043】
このように、2個のフィールドメモリ53−1R,53−2Rを交互に書き込み、読み出す動作を繰り返して、映像信号R1を画素ずらししながら表示する。他の映像信号G1,B1についても同様に処理して、画素ずらししながら表示する。なお、図示しないが、第1のスイッチ素子52R,52G,52Bの入力側には、それぞれA/Dコンバータを、第2のスイッチ素子54R,54G,54Bの出力側には、それぞれD/Aコンバータを接続して、入力映像信号をデジタル信号に変換して対応するフィールドメモリに書き込み、フィールドメモリから読み出したデジタル信号をアナログ信号に変換して、対応するサンプルホールド回路に供給するようにする。
【0044】
以上のように、この実施例によれば、映像信号を2回の画素ずらしを行って表示するようにしたので、高解像で映像を表示することができる。
【0045】
図9は、この発明の第2実施例の要部の構成を示すブロック図である。この実施例は、フィールドメモリ53−1R;53−2R、53−1G;53−2G、53−1B;53−2Bとして、アドレスを直接与えるランダムアクセス可能なDRAMやSRAM等を用いたもので、基本的な構成および動作は第1実施例と同様である。したがって、メモリのアドレッシング以外は、第1実施例と同様であるので、ここでは第1実施例の場合と同様に、映像信号R1についてアドレッシング部分を説明する。
【0046】
入力映像信号R1は、第1実施例の場合と同様に、2つのフィールドメモリ53−1R,53−2Rを、交互に書き込みモード、読み出しモードとして、映像信号R1を書き込んで、3フィールド分のデータを読み出す。フィールドメモリ53−1R,53−2Rは、クロックジェネレータ51からの信号W/R1,W/R2によって書き込みおよび読み出しを制御し、書き込みアドレスADRWは、クロックジェネレータ51からの信号ARS1およびACLKに基づいてカウンタ61で生成する。また、読み出しアドレスADRRは、クロックジェネレータ51からの信号ARS2およびACLKに基づいてカウンタ62を作動させ、このカウンタ62の出力とクロックジェネレータ51からの信号ADDとに基づいて乗算器63により生成する。
【0047】
書き込みアドレスADRWおよび読み出しアドレスADRRは、フィールドメモリ53−1R,53−2Rに選択的に供給する。このため、フィールドメモリ53−1R,53−2Rに対応して第3のスイッチ素子64−1R,64−2Rを設け、これらスイッチ素子64−1R,64−2Rを、AWCK1と同期してクロックジェネレータ51から発生する信号ASWにより駆動して、フィールドメモリ53−1R,53−2Rに、書き込みモードにおいてはADRWを、読み出しモードにおいてはADRRを供給する。例えば、第1実施例と同様に、1フィールド目は、フィールドメモリ53−1Rを書き込みモード、フィールドメモリ2は読み出しモードとする場合には、フィールドメモリ53−1Rには、スイッチ素子64−1Rの端子aおよび端子cを経てADRWを、フィールドメモリ53−2Rには、スイッチ素子64−2Rの端子aおよび端子cを経てADRRをそれぞれ供給する。
【0048】
カウンタ61は、クロックACLKによってカウントし、ARS1によってカウント値をクリアするようにする。ACKLは、第1実施例のWCKと同じで、ARS1は、第1実施例のRSTWと同じである。したがって、書き込みアドレスADRWは、第1実施例と同じ振る舞いをし、第1実施例と同様にして映像信号R1が、例えばフィールドメモリ53−1Rに書き込まれることになる。
【0049】
カウンタ62は、カウンタ61と同様に、クロックACLKによってカウントし、ARS2によってカウント値をクリアするようにする。ここで、ARS2の周期は、ARS1の1/3となっている。また、乗算器63は、例えば図10に示すように、カウンタ62の出力を3倍にする掛け算器63aと、この掛け算器63aの出力とADDとを加算してADRRを出力する加算器63bとをもって構成する。なお、ADDは、2ビットで、図11に示すように、ARS2と同期して1フィールドの間に1,2,3と3回変化させる。
【0050】
したがって、ADRRは、図12に示すように、1−1フィールドでは、1,4,7,10,・・と変化し、1−2フィールドでは、2,5,8,11,・・と変化し、1−3フィールドでは、3,6,9,12,・・と変化するので、結局、第1実施例と同様にしてデータが呼び出され、LCDに表示されることになる。
【0051】
この実施例によれば、第1実施例の効果に加え、フィールドメモリ53−1R;53−2R、53−1G;53−2G、53−1B;53−2Bとして、アドレスを直接与えるランダムアクセス可能なDRAMやSRAM等を用いたので、第1実施例のFIFOメモリを用いて、クロックで、読み出し、書き込みアドレスを制御する場合に比べて、読み出しアドレスを制御するクロックの周波数を低くできる。したがって、回路製作が容易になる利点がある。
【0052】
図13は、この発明の第3実施例の要部の構成を示すブロック図である。この実施例では、第2実施例において、第3のスイッチ素子64−1R;64−2R、64−1G;64−2G、64−1B;64−2Bを制御する信号ASWを、フィールドメモリ53−1R、53−1G、53−1Bの書き込みおよび読み出しを制御する信号W/R1としても用いると共に、信号ASWをインバータ65で反転した信号を、フィールドメモリ53−2R、53−2G、53−2Bの書き込みおよび読み出しを制御する信号W/R2として用いる。また、各フィールドメモリの読み出しアドレスをリセットする信号ARS2を、LCD11L,11Rにおける垂直リセット信号(VRST)としても用いる。その他の構成および動作は、第2実施例と同様である。
【0053】
すなわち、LCD11L,11Rは、図14に一方のLCDの構成を示すように、水平走査回路(Hシフトレジスタ)66および垂直走査回路(Vシフトレジスタ)67を有し、Hシフトレジスタ66にクロックHCLKを入力する毎に、データ(信号)を書き込む画素を水平方向に順次シフトし、1行書き終わった時点で、HRSTでリセットして行の最初に戻ると同時に、Vシフトレジスタ67にクロックVCLKを与えて、データを書き込む行を次の行にずらす。その動作を繰り返し、最後の行まで書き換えた時点で、VRSTでリセットして、最初の行に戻すようになっている。
【0054】
ここで、VRSTは、図15に示すように、1フィールドで、データを1−1フィールド、1−2フィールド、1−3フィールドのように3回書き換えるので、1フィールドで3回パルスが必要となる。したがって、VRSTは、図11に示すARS2と同様の信号となるので、このARS2をVRSTとしても用いることができる。
【0055】
このように、この実施例においては、第2実施例において共用できる信号を積極的に共用するようにしたので、第2実施例の効果に加えて、クロックジェネレータ51の回路構成を簡単にできる利点がある。
【0056】
図16は、この発明の第4実施例の要部の構成を示すブロック図である。この実施例は、フィールド内補間により走査線を倍にし、各フィールドにおいてLCDの全行のデータを書き換えるようにしたもので、その他の構成および動作は、第2実施例とほぼ同様である。このため、この実施例では、クロックジェネレータ51から、書き込み用のクロックACLK1の2倍の周波数の読み出し用クロックACLK2を生成し、このACLK2をカウンタ62でカウントし、その出力とADDとを乗算器63で同様に処理して加算器71に供給する。なお、カウンタ62は、信号ARS2により、基本的には1/3フィールドごとにリセットするが、その1/3フィールドの最初の1行でもリセットする。したがって、カウンタ62の出力は、図17に示すようになる。
【0057】
また、読み出し用クロックACLK2は、カウンタ72でもカウントする。このカウンタ72は、クロックジェネレータ51からの信号HRSにより、基本的には2行ごとにリセットするが、各1/3フィールドの最初の1行でもリセットする。したがって、カウンタ72の出力は、図17に示すようになる。このカウンタ72の出力は、加算器71に供給する。加算器71では、乗算器63の出力とカウンタ72の出力とを加算し、その加算値を1/2したものを読み出しアドレスADRRとして出力して、各フィールドメモリに選択的に供給するようにする。したがって、加算器71から出力されるADRRは、図17に一点鎖線で示すようになる。
【0058】
上記のADRRによって読み出される映像信号R2,G2,B2は、対応するサンプルホールド回路55R,55G,55Bにおいて、サンプルホールドクロックSHCKでサンプルホールドし、その出力を映像信号R3,G3,B3として、LCD11L,11Rに供給して表示する。ここで、SHCKは、図18に示すように、その周期を第2実施例の場合の周期の1/2とする。このようにして、各フィールドメモリからデータを読み出す際に、各行を2回ずつ読み出すことにより、フィールド内補間を行う。
【0059】
この実施例によれば、フィールド内補間を行って、各フィールドにおいてLCDの全行のデータを書き換えるようにしたので、第1〜3実施例のように、2フィールド毎に1回のデータの書き換えを行う場合に比べて、すなわち1フィールド目でLCDの奇数行に、2フィールド目でLCDの偶数行にデータを書き込む場合に比べて、映像のチラツキを低減することができる。また、新たにメモリを追加することなく、読み出しアドレスおよびサンプルホールドの周期を変えることで、画素ずらし回路にフィールド補間の機能を付加するようにしたので、回路構成を簡単にでき、安価にできる利点がある。
【0060】
図19は、この発明の第5実施例の要部の構成を示すブロック図である。この実施例は、第4実施例において、奇数フィールドではLCD11Lに、偶数フィールドではLCD11Rに、データをフィールド順次で表示することにより、立体視を行い得るようにしたものである。このため、クロックジェネレータ51から、図20に示すように、奇数フィールドで「H」になるOE信号を発生させ、このOE信号をLCD11Lに供給すると共に、OE信号をインバータ75で反転したOE反転信号をLCD11Rに供給する。このようにして、奇数フィールドではLCD11Lに映像を表示させ、偶数フィールドではLCD11Rに映像を表示させる。
【0061】
この実施例によれば、画素ずらしを行うと共に、奇数フィールドではLCD11Lに、偶数フィールドではLCD11Rに、データをフィールド順次で表示させるようにしたので、奇数フィールドが右目用の信号、偶数フィールドが左目用の信号となる視差のある映像信号を供給することにより、高解像で立体観察を行うことができる。
【0062】
図21は、この発明の第6実施例の要部の構成を示すブロック図である。上述した第5実施例では、左右のLCD11L,11Rを交互に動作させるようにしたが、この実施例では、各LCD11Lおよび11Rに同じ画像を2フィールド続けて表示する。このため、この実施例では、図21に映像信号R1の処理回路を示すように、入力映像信号R1を、第1のスイッチ素子52Rにより3つのフィールドメモリ53−1R,53−2Rおよび53−3Rに、フィールド毎に順次振り分けて格納するようにする。また、各フィールドメモリから読み出される映像信号R2は、第2のスイッチ素子54−1Rおよび54−2Rに供給して選択し、その一方の第2のスイッチ素子54−1Rで選択された映像信号R2をサンプルホールド回路55−1Rで第4実施例と同様にサンプルホールドしてLCD11Lに映像信号R3として供給し、他方の第2のスイッチ素子54−1Rで選択された映像信号R2をサンプルホールド回路55−2Rで同様にサンプルホールドしてLCD11Rに映像信号R3として供給する。なお、各フィールドメモリには、対応する第3のスイッチ素子64−1R,64−2R,63−3Rを介して書き込みアドレスおよび読み出しアドレスを選択的に供給する。他の入力映像信号G1,B1についても同様に構成する。
【0063】
フィールドメモリ53−1R,53−2Rおよび53−3Rに対する書き込みアドレスおよび読み出しアドレスは、第4実施例と同様に作成する。第1のスイッチ素子52Rは、クロックジェネレータ51からの信号SC1,SC2に基づいて、端子aに供給される入力映像信号R1を、端子b,c,dのいずれかに出力して、フィールドメモリ53−1R,53−2R,53−3Rに振り分けるように制御する。この実施例では、SC1が「H」でSC2が「L」のときは、端子aと端子bとを接続して、映像信号R1をフィールドメモリ53−1Rに供給し、SC1が「L」でSC2が「H」のときは、端子aと端子cとを接続して、映像信号R1をフィールドメモリ53−2Rに供給し、SC1およびSC2がともに「H」のときは、端子aと端子dとを接続して、映像信号R1をフィールドメモリ53−3Rに供給するようにする。
【0064】
フィールドメモリ53−1R,53−2Rおよび53−3Rは、それぞれクロックジェネレータ51からのWE1,WE2およびWE3によって、書き込みモードおよび読み出しモードを制御する。また、第3のスイッチ素子64−1R,64−2Rおよび64−3Rは、それぞれWE1,WE2およびWE3により制御して、書き込みモードとなっているフィールドメモリに書き込みアドレスADRWを与え、読み出しモードとなっているフィールドメモリに読み出しアドレスADRRを与えるようにする。
【0065】
第2のスイッチ素子54−1Rは、クロックジェネレータ51からの信号SC3およびSC4によって制御し、第2のスイッチ素子54−2Rは、クロックジェネレータ51からの信号SC5およびSC6によって制御して、それぞれ入力端子a,b,cのいずれかを出力端子dに接続して、読み出された映像信号R2を、対応するサンプルホールド回路55−1R,55−2Rに供給するようにする。この実施例では、第2のスイッチ素子54−1Rを、SC3が「H」でSC4が「L」のとき、入力端子aを出力端子dに接続し、SC3が「L」でSC4が「H」のとき、入力端子bを出力端子dに接続し、SC3およびSC4がともに「H」のとき、入力端子cを出力端子dに接続する。同様に、第2のスイッチ素子54−2Rは、SC5が「H」でSC6が「L」のとき、入力端子aを出力端子dに接続し、SC5が「L」でSC6が「H」のとき、入力端子bを出力端子dに接続し、SC5およびSC6がともに「H」のとき、入力端子cを出力端子dに接続する。このようにして、LCD11L,11Rのそれぞれに、3つのフィールドメモリのどれかのデータを、第2のスイッチ素子54−1R,54−2Rおよびサンプルホールド回路55−1R,55−2Rを介して供給するようにする。
【0066】
以下、図22に示すタイムチャートを参照しながら、この実施例の動作を説明する。1フィールド目では、SC1およびSC2をともに「H」とし、WE1,WE2およびWE3をそれぞれ「L」, 「L」および「H」として、フィールドメモリ53−3Rに映像信号R1を書き込む。また、SC3,SC4,SC5およびSC6は、それぞれ「H」, 「L」, 「L」および「H」として、フィールドメモリ53−1RのデータをLCD11Lに、フィールドメモリ53−2RのデータをLCD11Rにそれぞれ供給する。
【0067】
2フィールド目では、SC1を「H」、SC2を「L」とし、WE1,WE2およびWE3をそれぞれ「H」, 「L」および「L」として、フィールドメモリ53−1Rに映像信号R1を書き込む。また、SC3,SC4,SC5およびSC6は、それぞれ「H」, 「H」, 「L」および「H」として、フィールドメモリ53−3RのデータをLCD11Lに、フィールドメモリ53−2RのデータをLCD11Rに供給する。
【0068】
3フィールド目では、SC1を「L」, SC2を「H」とし、WE1,WE2およびWE3を、それぞれ「L」, 「H」および「L」として、フィールドメモリ53−2Rに映像信号R1を書き込む。また、SC3,SC4,SC5およびSC6は、それぞれ「H」, 「H」, 「H」および「L」として、フィールドメモリ53−3RのデータをLCD11Lに、フィールドメモリ53−1RのデータをLCD11Rに供給する。
【0069】
以上の動作を順次繰り返して、図23に示すように、左右のLCD11L,11Rのデータをそれぞれフィールド毎に書き換えて、LCD11Lに奇数フィールドのデータを表示し、LCD11Rに偶数フィールドのデータを表示する。
【0070】
このように、この実施例によれば、LCD11L,11Rの各々において、同じ画像を2フィールド続けて表示することにより、1フィールドに1回データを書き換えるようにしたので、第5実施例におけるように、2フィールドに1回データを書き換えてフィールド順次の立体像を観察する場合に比べて、チラツキを目立たなくすることができる。
【0071】
図24は、この発明の第7実施例の要部の構成を示すブロック図である。この実施例は、上述した第5および第6実施例におけるフィールド順次の信号を使った立体視に代えて、左目用の映像信号と右目用の映像信号とを用い、左目用の映像信号をLCD11Lに、右目用の映像信号をLCD11Rにそれぞれ表示するようにして、立体視するようにしたものである。このため、この実施例では、左目用の映像信号R1,G1,B1を左目用の信号処理回路81Lで処理してLCD11Lに供給し、右目用の映像信号R1,G1,B1を右目用の信号処理回路81Rで処理してLCD11Rに供給する。
【0072】
信号処理回路81L,81Rの各々は、上述した第1〜4実施例に示したと同様に、各色の映像信号に対して2個の合計6個のフィールドメモリと、その書き込みおよび読み出し等を選択するスイッチ素子、読み出された映像信号を1画素分ずつずらしてサンプリングするサンプルホールド回路等をもって構成する。すなわち、上述した実施例では、各色の映像信号を一つの信号処理回路で処理して、LCD11Lおよび11Rに供給するようにしたが、この実施例では、第1〜4実施例で説明したと同様の信号処理回路81L,81Rをパラレルに設け、これら信号処理回路81L,81Rで左右の映像信号を並列的に処理して、それぞれLCD11L,11Rに表示する。
【0073】
したがって、この実施例によれば、左右別々に入力される立体映像信号を、それぞれ画素ずらしして左右のLCD11L,11Rに表示することができる。
【0074】
なお、以上説明した各実施例では、画素ずらし素子13−1L,13−1R;13−2L,13−2Rにより、画素全体をシフトするようにしたが、各画素ずらし素子を構成する偏光変換用液晶板をライン毎に垂直方向に分割して、ライン毎に画素ずらしを行うこともできる。この場合には、各画素ずらし素子を駆動する信号SFCK1,SFCK2を、LCD11L,11Rを駆動するVCLK(図15参照)に同期したクロックとして、これらSFCK1,SFCK2をそれぞれシフトレジスタを介して対応する画素ずらし素子に印加するようにする。このようにすれば、SFCK1,SFCK2に応じて、ライン毎に順次画素ずらしを行うことができる。
【0075】
ところで、映像の表示素子としてLCDを用いる場合には、通常、バックライトとして放電管を用い、この放電管に、図25(a)に示すように、映像信号の1水平走査期間(1H)に同期したパルスを印加することにより、点灯させるようにしている。ここで、画素ずらしを行うために、映像信号を変換すると、図25(b)に示すように1水平走査期間が、通常の映像信号よりも短くなる。例えば、上述した実施例のように、2回ずらしを行う場合には、通常の1フィールド期間にLCDを3回書き換える必要があるため、1水平走査期間は、通常の1/3になる。したがって、従来と同様に、水平走査毎にバックライトを点灯させると、通常の3倍多くバックライトを点灯させることになるため、バックライトの劣化が早くなり、寿命が短くなるという問題が生じることになる。
この発明の以下に説明する実施例においては、上記のバックライトの寿命の問題をも解決する。
【0076】
図26は、この発明の第8実施例の要部の構成を示すブロック図である。この実施例では、クロックジェネレータ51から、LCD11L,11Rに表示する映像信号の水平走査に同期したパルスHSYNCを発生させ、このHSYNCをカウンタ85に供給する。カウンタ85では、図27に示すように、HSYNCの3パルスごとに1パルスの信号を出力させ、このカウンタ85の出力パルスにより、左右のLCD11L,11Rに対応するバックライト12L,12Rを点灯させるようにする。その他の基本的な構成および動作は、第1実施例と同じなので、説明を省略する。
【0077】
このようにすれば、バックライト12L,12Rの点灯タイミングを、画素ずらしを行わない通常の場合と同じにできるので、バックライト12L,12Rの劣化を有効に防止することができる。
【0078】
図28、図29および図30は、それぞれこの発明の第9実施例、第10実施例および第11実施例を示すものである。これらの実施例は、バックライトとして連続的に点灯できる光源を使用することで、LCD11の行を書き換えるスピードに関係ないようにしたものである。すなわち、図28では、バックライトとして、大型のLED91を用いている。この場合、バックライトは単色になるが、劣化は少なくできる。図29では、バックライトとして、小型のLEDを二次元的に配列したLEDアレイ92を用いている。この場合、R,G,BのLEDを配列すれば、白色に近い色で発光できるので、カラーのLCDを用いてカラー表示も可能となる。また、図30では、バックライトを電球93と凹面鏡94とをもって構成している。
【0079】
図31および図32は、それぞれこの発明の第12実施例および第13実施例を示すものである。これらの実施例は、放電管よりなるバックライトを複数用い、各バックライトをLCDの水平走査に同期して、画素ずらしを行わない従来の発光タイミングとほぼ同じタイミングで順次点灯させることにより、全体として、LCDの行の書き換え毎に点灯させるようにしたものである。すなわち、図31では、3個のバックライト12−1〜12−3を用い、これらの光をプリズム95で合成して、LCD11に照射するようにしている。各バックライトは、図33に示すように、それぞれ映像信号R3の3水平走査毎に、互いに1水平走査期間ずらして発光させる。したがって、各バックライトは、画素ずらしを行わない従来の発光タイミングで点灯し、全体として、LCD11の行の書き換え毎に点灯することになる。
【0080】
また、図32では、2個のバックライト12−1,12−2を用い、これらの光を回折格子96で合成してLCD11に照射するようにしている。各バックライトは、図34に示すように、それぞれ映像信号R3の2水平走査毎に、互いに1水平走査期間ずらして発光させる。この場合、各バックライトは、画素ずらしを行わない従来の発光タイミングの周期の2/3で点灯し、全体として、LCD11の行の書き換え毎に点灯することになる。
【0081】
図35は、図33に示すバックライト12−1〜12−3の点灯タイミング信号を生成する一例の回路構成を示し、図36はその動作を示すタイムチャートである。ここでは、映像信号R3の水平走査に同期したHSYNCを3進カウンタ97でカウントして、その出力Q1,Q2をNOR回路98−1に供給し、このNOR回路98−1の出力をワンショットマルチバイブレータ99−1でパルスにして、バックライト12−1の点灯タイミング信号を生成する。バックライト12−2の点灯タイミング信号は、出力Q1をインバータ100−1で反転し、この反転出力Q1と出力Q2とをNOR回路98−2に供給し、このNOR回路98−2の出力をワンショットマルチバイブレータ99−2でパルスにして生成する。また、バックライト12−3の点灯タイミング信号は、出力Q2をインバータ100−2で反転し、この反転Q2出力と出力Q1とをNOR回路98−3に供給し、このNOR回路98−3の出力をワンショットマルチバイブレータ99−3でパルスにして生成する。
【0082】
このように、第12および13実施例では、放電管よりなるバックライトを複数用いて、LCD11の水平走査に同期して順次点灯させるようにしたので、上述した第8実施例の場合と比較して、縦方向での明るさムラの発生を有効に低減することができる。また、各バックライトは、第12実施例では、画素ずらしを行わない従来の発光タイミングと同じになり、第13実施例では従来の発光タイミングの周期の2/3となるので、画素ずらしを行っても、バックライトの劣化を有効に防止することができる。
【0083】
なお、上述した各実施例では、2回の画素ずらしを行うようにしたが、1回の画素ずらしを行うよう構成することもできる。
【0084】
付記
1.請求項2記載の映像表示装置において、
前記書き込みアドレスカウンタは、各フィールドで前記映像表示素子の画素数WのN倍のクロックを計数して書き込みアドレスを出力する第1のカウンタを有し、
前記読み出しアドレスカウンタは、前記クロックを各フィールドでW毎にリセットしながら計数する第2のカウンタと、この第2のカウンタの出力をN倍する掛け算器と、この掛け算器の出力に、前記第2のカウンタのリセットに同期して、1ずつNまで増加する数値を加算して読み出しアドレスを出力する加算器とを有することを特徴とする映像表示装置。
2.請求項2記載の映像表示装置において、
前記第3のスイッチ素子を制御する信号に基づいて、前記フィールドメモリの書き込みモードおよび読み出しモードを選択するよう構成したことを特徴とする映像表示装置。
3.付記項1記載の映像表示装置において、
前記第2のカウンタをリセットする信号に基づいて、前記映像表示素子の垂直走査回路をリセットするよう構成したことを特徴とする映像表示装置。
4.請求項1〜3,付記項1〜3のいずれか記載の映像表示装置において、
前記映像表示素子および画素ずらし手段を二組設け、前記二つの映像表示素子に前記各映像信号に対応する第2のスイッチ素子の出力を並列に供給して、フィールド毎に交互に画素ずらしを行いながら表示するよう構成したことを特徴とする映像表示装置。
5.請求項1〜3,付記項1〜3のいずれか記載の映像表示装置において、
前記映像表示素子および画素ずらし手段を二組設け、その二つの映像表示素子に、異なる二つのR,G,Bの映像信号を同様に処理して、画素ずらしを行いながら表示するよう構成したことを特徴とする映像表示装置。
6.請求項1〜3,付記項1〜5のいずれか記載の映像表示装置において、
前記映像表示素子として、バックライトを有する液晶表示素子を用い、この液晶表示素子に表示する映像信号の水平走査に同期したパルスをカウンタで計数し、このカウンタの出力に基づいて前記バックライトの点灯を制御するよう構成したことを特徴とする映像表示装置。
7.請求項1〜3,付記項1〜5のいずれか記載の映像表示装置において、
前記映像表示素子として、連続点灯型の光源を有する液晶表示素子を用いることを特徴とする映像表示装置。
8.請求項1〜3,付記項1〜5のいずれか記載の映像表示装置において、
前記映像表示素子として、複数の放電管を有する液晶表示素子を用い、前記複数の放電管を、前記液晶表示素子の水平走査に同期して順次点灯させるよう構成したことを特徴とする映像表示装置。
【0085】
付記項1の映像表示装置によれば、書き込みアドレスカウンタを、各フィールドで映像表示素子の画素数WのN倍のクロックを計数する第1のカウンタをもって構成し、読み出しアドレスカウンタは、上記のクロックを各フィールドでW毎にリセットしながら計数する第2のカウンタ、その出力をN倍する掛け算器、この掛け算器の出力に第2のカウンタのリセットに同期して1ずつNまで増加する数値を加算する加算器をもって構成したので、回路構成を簡単にできる。
【0086】
付記項2記載の映像表示装置によれば、第3のスイッチ素子を制御する信号に基づいて、フィールドメモリの書き込みモードおよび読み出しモードを選択するようにし、また、付記項3記載の映像表示装置によれば、第2のカウンタをリセットする信号に基づいて、映像表示素子の垂直走査回路をリセットするようにしたので、回路構成を簡単にできる。
【0087】
付記項4記載の映像表示装置によれば、二つの映像表示素子にフィールド毎に交互に画素ずらしを行いながら映像が表示されるので、一方の映像表示素子には例えば奇数フィールドの映像が、また他方の映像表示素子には偶数フィールドの映像が表示されることになる。したがって、奇数フィールドと偶数フィールドとで視差のある映像信号を供給すれば、フィールド順次の立体映像を画素ずらしして高解像で観察することができる。
【0088】
付記項5記載の映像表示装置によれば、二つの映像表示素子に、異なる二つのR,G,Bの映像信号が画素ずらしして表示されるので、二つの映像信号として視差を有する信号を供給すれば、立体映像を高解像で観察することができる。
【0089】
付記項6記載の映像表示装置によれば、液晶表示素子に表示する映像信号の水平走査に同期したパルスをカウンタで計数し、その出力でバックライトの点灯を制御するようにしたので、バックライトの点灯間隔を長くでき、したがってバックライトの劣化を有効に防止することができる。
【0090】
付記項7記載の映像表示装置によれば、液晶表示素子のバックライトを連続点灯型の光源をもって構成したので、液晶表示素子の走査速度に関係無く連続点灯でき、したがって走査速度が速くなっても、バックライトの劣化が早まることがない。
【0091】
付記項8記載の映像表示装置によれば、複数の放電管を、液晶表示素子の水平走査に同期して順次点灯させるようにしたので、各放電管の点灯期間を長くでき、したがって放電管の劣化を有効に防止できると共に、全体としては、液晶表示素子の水平走査毎にある放電管が点灯するので、縦方向の明るさムラを少なくできる。
【0092】
【発明の効果】
請求項1記載の映像表示装置によれば、R,G,Bの各映像信号に対して二つのフィールドメモリを交互に書き込みモードおよび読み出しモードとして、一方のフィールドメモリに映像信号を書き込んでいる期間に、他方のフィールドメモリから書き込まれている映像信号を書き込み速度のN倍速で読み出して、各フィールドにおいて、N倍速で横方向に少しづつシフトした映像をN枚作成して、その表示に同期して画素ずらしを行うようにしたので、画素ずらしを簡単な回路構成で実現でき、これにより高解像な映像を観察することができる。
【0093】
請求項2記載の映像表示装置によれば、フィールドメモリとしてランダムアクセス可能なメモリを用い、その書き込みアドレスおよび読み出しアドレスを制御して、映像信号を書き込むと共に、各フィールドにおいて、N倍速で横方向に少しづつシフトした映像をN枚読み出し、その表示に同期して画素ずらしを行うようにしたので、より簡単な回路構成で画素ずらしを実現でき、これにより高解像な映像を観察することができる。
【0094】
請求項3記載の映像表示装置によれば、請求項2記載の映像表示装置において、フィールドメモリからのN回の映像信号の読み出しの各々において、映像表示素子の各行に対応する読み出しアドレスを2回繰り返すようにしたので、映像表示素子の走査線を2倍にでき、したがって各フィールドで映像表示素子のすべての画素のデータを書き換えることができるので、データの書き換え時間を短くでき、表示画像のちらつきを有効に抑制することができる。
【0095】
請求項4記載の映像表示装置によれば、三つのフィールドメモリを、順次書き込みモードとすると共に、書き込みモードの後はそれぞれ2フィールド連続して読み出しモードとして、その読み出しモードの二つのフィールドメモリから各フィールドにおいて、N倍速で横方向に少しづつシフトしたN枚の映像信号をそれぞれ読み出して二つの映像表示素子に供給するようにしたので、各映像表示素子において、2フィールド続けて同じフィールドのN枚の映像信号を画素ずらししながら表示することができる。したがって、二つの映像表示素子に、フィールド順次で交互に映像を表示する場合のちらつきを有効に低減できると共に、奇数フィールドと偶数フィールドとで視差のある映像信号を供給することにより、フィールド順次の立体映像を、簡単な回路構成で、画素ずらしして高解像で観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における画素ずらしの構成を示す図である。
【図2】図1の動作を説明するための図である。
【図3】図1に示す画素ずらしの構成を適用し得る頭部装着型映像表示装置の一例の構成を示す図である。
【図4】図3に示す頭部装着型映像表示装置の光学系の二つの例を示す図である。
【図5】この発明の第1実施例の要部の構成を示すブロック図である。
【図6】その動作を説明するためのタイムチャートである。
【図7】同じく、動作を説明するためのタイムチャートである。
【図8】同じく、動作を説明するための図である。
【図9】この発明の第2実施例の要部の構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示す乗算器の一例の構成を示すブロック図である。
【図11】図9の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図12】同じく、動作を説明するためのタイムチャートである。
【図13】この発明の第3実施例の要部の構成を示すブロック図である。
【図14】図13に示すLCDの構成を示す図である。
【図15】その動作を説明するための図である。
【図16】この発明の第4実施例の要部の構成を示すブロック図である。
【図17】その動作を説明するためのタイムチャートである。
【図18】同じく、動作を説明するためのタイムチャートである。
【図19】この発明の第5実施例の要部の構成を示すブロック図である。
【図20】その動作を説明するためのタイムチャートである。
【図21】この発明の第6実施例の要部の構成を示すブロック図である。
【図22】その動作を説明するためのタイムチャートである。
【図23】同じく、動作を説明するための図である。
【図24】この発明の第7実施例の要部の構成を示すブロック図である。
【図25】LCDを用いる場合のバックライトの点灯制御を説明するためのタイムチャートである。
【図26】この発明の第8実施例の要部の構成を示すブロック図である。
【図27】その動作を説明するためのタイムチャートである。
【図28】この発明の第9実施例を説明するための図である。
【図29】同じく、第10実施例を説明するための図である。
【図30】同じく、第11実施例を説明するための図である。
【図31】同じく、第12実施例を説明するための図である。
【図32】同じく、第13実施例を説明するための図である。
【図33】第12実施例の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図34】第13実施例の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図35】図33に示すバックライトの点灯タイミング信号を生成する一例の回路構成を示すブロック図である。
【図36】その動作を示すタイムチャートである。
【図37】画素ずらしの二つの構成を示す図である。
【図38】図37に示す画素ずらし素子の構成を示す図である。
【図39】画素ずらしによる表示態様を示す図である。
【図40】画素ずらしを行う場合の映像のサンプリングを説明するための図である。
【符号の説明】
11,11L,11R LCD
12,12L,12R バックライト
13−1,13−2,13−1L,13−1R,13−2L,13−2R 画素ずらし素子
14−1,14−2 偏光変換用液晶板
15−1,15−2 複屈折板
21 表示装置本体部
22 側頭フレーム
23 頭頂フレーム
24 観察者
25 板バネ
26 リヤフレーム
27 スピーカ
28 ケーブル
29 再生装置
30 調整手段
31,35 表示部
32 ハーフミラープリズム
33 凹面鏡
36 接眼レンズ
51 クロックジェネレータ
52R,52G,52B 第1のスイッチ素子
53−1R,53−2R,53−3R,53−1G,53−2G,53−1B,53−2B フィールドメモリ
54R,54−1R,54−2R,54G,54B 第2のスイッチ素子
55R,55−1R,55−2R,55G,55B サンプルホールド回路
56L,56R LCDドライバ
61,62,72,85 カウンタ
63 乗算器
63a 掛け算器
63b,71 加算器
64−1R,64−2R,64−3R,64−1G,64−2G,64−1B,64−2B 第3のスイッチ素子
65,75 インバータ
66 Hシフトレジスタ
67 Vシフトレジスタ
81L,81R 信号処理回路

Claims (4)

  1. R,G,Bのそれぞれの画素をマトリックス状に配列してなる映像表示素子に、サンプリングタイミングの異なる映像を順次表示させると共に、その映像の表示に同期して画素ずらし手段により、サンプリングタイミングによる映像のずれ方向とは反対方向に画素ずらしを行うようにした映像表示装置において、
    R,G,Bの各映像信号に対応して設けた、二つのフィールドメモリと、これら二つのフィールドメモリを交互に選択する第1および第2のスイッチ素子と、選択されたフィールドメモリから読み出される信号をサンプルホールドするサンプルホールド回路とを有し、
    前記各映像信号に対して、前記第1および第2のスイッチ素子により前記二つのフィールドメモリを交互に選択して、前記第1のスイッチ素子を介して一方のフィールドメモリに映像信号を書き込むと共に、その書き込み期間中に、他方のフィールドメモリに書き込まれている映像信号を、書き込み速度のN(ただし、Nは2以上の整数)倍の速度でN回繰り返し読み出し、その読み出される順次のN個の映像信号を、前記第2のスイッチ素子を介して前記サンプルホールド回路で、サンプリングタイミングを異ならせてN個毎にサンプルホールドして、前記映像表示素子に出力するよう構成したことを特徴とする映像表示装置。
  2. R,G,Bのそれぞれの画素をマトリックス状に配列してなる映像表示素子に、サンプリングタイミングの異なる映像を順次表示させると共に、その映像の表示に同期して画素ずらし手段により、サンプリングタイミングによる映像のずれ方向とは反対方向に画素ずらしを行うようにした映像表示装置において、
    R,G,Bの各映像信号に対応して設けた、ランダムアクセス可能な二つのフィールドメモリ、これら二つのフィールドメモリを交互に選択する第1および第2のスイッチ素子、各フィールドメモリに供給される書き込みアドレスおよび読み出しアドレスを選択する第3のスイッチ素子と、
    R,G,Bの映像信号に対して共通に設けられ、前記フィールドメモリの書き込みアドレスおよび読み出しアドレスをそれぞれ発生する書き込みアドレスカウンタおよび読み出しアドレスカウンタとを有し、
    前記各映像信号に対して、前記第1および第2のスイッチ素子により前記二つのフィールドメモリを交互に選択して、一方のフィールドメモリに、前記書き込みアドレスカウンタから対応する前記第3のスイッチ素子を介して書き込みアドレスを供給して、該フィールドメモリに前記第1のスイッチ素子を介して映像信号を書き込むと共に、その書き込み期間中に、他方のフィールドメモリに、前記読み出しアドレスカウンタから対応する前記第3のスイッチ素子を介して、アドレスがN(ただし、Nは2以上の整数)ずつ増加する読み出しアドレスを供給して、当該フィールドメモリに書き込まれている映像信号を、それぞれ読み出しアドレスを異ならせてN回繰り返し読み出し、その読み出された順次のN個の映像信号を前記第2のスイッチ素子を介して前記映像表示素子に出力するよう構成したことを特徴とする映像表示装置。
  3. 請求項2記載の映像表示装置において、
    前記読み出しアドレスカウンタは、前記フィールドメモリからのN回の映像信号の読み出しの各々において、前記映像表示素子の各行に対応するアドレスを2回繰り返す読み出しアドレスを発生するよう構成したことを特徴とする映像表示装置。
  4. R,G,Bのそれぞれの画素をマトリックス状に配列してなる二つの映像表示素子に、それぞれサンプリングタイミングの異なる映像を順次表示させると共に、その映像の表示に同期して、各映像表示素子に対応して設けた画素ずらし手段により、サンプリングタイミングによる映像のずれ方向とは反対方向に画素ずらしを行うようにした映像表示装置において、
    R,G,Bの各映像信号に対応して設けた、ランダムアクセス可能な三つのフィールドメモリ、これら三つのフィールドメモリを順次選択する第1のスイッチ素子、この第1のスイッチ素子で選択されているフィールドメモリを除く二つのフィールドメモリを選択する二つの第2のスイッチ素子、各フィールドメモリに供給される書き込みアドレスおよび読み出しアドレスを選択する第3のスイッチ素子と、
    R,G,Bの映像信号に対して共通に設けられ、前記フィールドメモリの書き込みアドレスおよび読み出しアドレスをそれぞれ発生する書き込みアドレスカウンタおよび読み出しアドレスカウンタとを有し、
    前記各映像信号に対し、前記三つのフィールドメモリを、順次書き込みモードとすると共に、書き込みモードの後はそれぞれ2フィールド連続して読み出しモードとして、
    書き込みモードのフィールドメモリには、前記書き込みアドレスカウンタから対応する前記第3のスイッチ素子を介して書き込みアドレスを供給して、映像信号を前記第1のスイッチ素子を介して書き込み、
    読み出しモードの二つのフィールドメモリには、前記読み出しアドレスカウンタからそれぞれ対応する前記第3のスイッチ素子を介して、アドレスがN(ただし、Nは2以上の整数)ずつ増加する読み出しアドレスを供給して、各フィールドメモリに書き込まれている映像信号を、各フィールドで読み出しアドレスを異ならせてN回繰り返し読み出して、前記二つの第2のスイッチ素子を介して前記二つの映像表示素子に出力するよう構成したことを特徴とする映像表示装置。
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