JP3762855B2 - 駐車補助装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の駐車を補助する駐車補助装置に係り、詳しくは車両の進行方向の視界を画像取得装置(例えば、カメラ等)にて撮影して車室内のモニタ画面に表示し、運転者の駐車時の操作を補助する駐車補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、駐車補助装置としては、例えば特許公報第1610702号に記載されたものが知られている。同公報記載の装置は、後方カメラにより撮影された後方視界と、操舵装置によって操舵された舵角に基づき算出される自車両の予想軌跡とを、運転席近傍に設置されたモニタ画面に重畳表示することで、駐車時の運転者の操作負担を軽減するものである。
【0003】
また、別の従来の駐車補助装置としては、例えば特許公報第2610146号に記載されたものも知られている。同公報記載の装置は、後方カメラにより撮影された後方視界と、操舵装置によって操舵された舵角に基づき算出される自車両の予想軌跡(第1の後進予想軌跡)と、同操舵装置によって操舵可能な最大舵角での自車両の予想軌跡(第2の後進予想軌跡)とを、運転席近傍に設置されたモニタ画面に重畳表示することで操舵量の判断を補助し、駐車時の運転者の操作負担を軽減するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許公報第1610702号に記載された駐車補助装置では、操舵装置によって操舵された舵角に対応する自車両の予想軌跡がわかるものの、特に縦列駐車の場合のように操舵装置の切り返しを伴うような駐車動作においては、実際にどのタイミングで切り返しを行えば目標の駐車枠に駐車しうるかが示唆されるものではなく、駐車時の運転者の操作負担が十分に軽減されるものではなかった。
【0005】
また、上記特許公報第2610146号に記載された駐車補助装置では、操舵装置によって操舵された舵角に対応する自車両の予想軌跡(第1の後進予想軌跡)及び同操舵装置によって操舵可能な最大舵角での自車両の予想軌跡(第2の後進予想軌跡)がわかるものの、上記同様、実際にどのタイミングで切り返しを行えば目標の駐車枠に駐車しうるかが示唆されるものではなく、駐車時の運転者の操作負担が十分に軽減されるものではなかった。
【0006】
本発明の目的は、駐車時において操舵装置の切り返し開始位置を運転者に報知して、運転者の操作負担を軽減することができる駐車補助装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両の進行方向の視界を画像取得手段により撮影して車室内に設けられたモニタ画面に表示し、運転者の駐車時の操作を補助する駐車補助装置において、操舵装置の舵角を検出する舵角検出手段と、前記検出された舵角に基づいて前記車両の駐車予想位置を演算する駐車予想位置演算手段と、前記モニタ画面に運転者が目標とする駐車位置を表示する駐車目標位置表示手段と、車両停車時の運転者による操舵装置の操作に基づいて前記表示された駐車目標位置を移動させる駐車目標位置移動手段と、前記駐車目標位置と前記演算された駐車予想位置とを略一致させる前記操舵装置の最大舵角での切り返し開始位置を前記モニタ画面に表示する切り返し開始位置表示手段とを備え、前記舵角検出手段によって検出された舵角に保舵された状態で前記車両が進行されることによって一方に旋回する第1の旋回と、前記操舵装置が最大舵角に切り返されて該最大舵角に保舵された状態で前記車両が更に進行されることによって他方に旋回する第2の旋回とを通じて前記車両が駐車される場合に、前記切り返し開始位置表示手段は、前記車両の状態を前記第1の旋回から前記第2の旋回への移行間近の状態にあると判断したことを条件に、前記操舵装置が最大舵角に保持された状態で前記車両が進行されたときのフル操舵後端予想軌跡を前記モニタ画面に重畳描画することを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駐車補助装置において、前記車両と前記駐車目標位置との相対位置を検出する相対位置検出手段と、駐車動作について所要の音声案内の出力を行う音声案内出力手段とを備え、前記切り返し開始位置表示手段は、前記検出された相対位置に基づき、前記車両の状態を前記第1の旋回から前記第2の旋回への移行間近の状態にあると判断し、前記モニタ画面に前記フル操舵後端予想軌跡重畳表示するとともに、前記音声案内出力手段は音声案内の出力を行うことを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の駐車補助装置において、前記車両と前記駐車目標位置との相対位置を検出する相対位置検出手段と、前記検出された相対位置に基づき前記車両の前記駐車目標位置への経路の逸脱を判定する経路逸脱判定手段とを備えたことを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の駐車補助装置において、前記操舵装置の前記所定舵角での切り返しを検出する切り返し検出手段と、前記検出された所定舵角での切り返しに基づき前記モニタ画面に表示された切り返し開始位置を消去する切り返し開始位置消去手段とを備えたことを要旨とする。
【0011】
作用)
請求項1に記載の発明によれば、操舵装置を上記検出された舵角に保舵した状態で車両を進行させて一方に旋回する際に、上記駐車目標位置と演算された駐車予想位置とを略一致させる同操舵装置の最大舵角での切り返し開始位置(フル操舵後輪予想軌跡)がモニタ画面に表示される。従って、駐車に際して運転者は、駐車目標位置(駐車をしようとする駐車枠など)を入力したら、そのときの舵角に保舵した状態で車両を進行させて一方に旋回する(第1の旋回)。そして、上記モニタ画面上に重畳描画されたフル操舵後輪予想軌跡に基づいて自車両の切り返し開始位置を認識したら、運転者は操舵装置を最大舵角まで切り返す。次いで、運転者は最大舵角に保舵した状態で車両を更に進行させて他方に旋回する(第2の旋回)
【0012】
以上の運転者の動作により、車両は駐車目標位置へと誘導される。このように、駐車における操舵装置のフル操舵後輪予想軌跡第1の旋回から第2の旋回への移行間近の状態にあると判断されたことを条件に運転者に報知されることで、運転者の操作負担が軽減され、上記駐車目標位置(駐車枠)への円滑な駐車動作が可能とされる。また、操舵装置の切り返しの際の舵角を最大舵角としたため、その舵角調整が極めて簡易となる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、操舵装置の切り返し開始位置(フル操舵後端予想軌跡)は、上記車両と駐車目標位置との相対位置に基づいて車両の状態が第1の旋回から第2の旋回への移行間近の状態にあると判断された場合に重畳表示されるとともに、音声案内出力手段により音声案内されるため、適時、好適に報知される。
請求項3に記載の発明によれば、上記経路逸脱判定手段により車両の駐車目標位置への経路の逸脱が判定される。従って、例えば上記駐車目標位置への経路の逸脱を運転者に報知することで、同運転者の誤操作による誤った位置への車両の進入が回避される。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、操舵装置の所定舵角での切り返しが検出されると、上記モニタ画面に表示された切り返し開始位置(フル操舵後輪予想軌跡)は消去される。従って、操舵装置の所定舵角での切り返し後において不要となる切り返し開始位置がモニタ画面から消去される分、同モニタ画面の視認性が向上される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
図1は、本実施形態の駐車補助装置1を搭載した車両2を示す概略図である。
同図に示されるように、この駐車補助装置1は、画像取得手段として機能し車両2の後方視界を撮影するカメラ(CCDカメラ)11、操舵装置としてのステアリングホイール12の舵角を検出する相対位置検出手段を構成する舵角検出手段としての舵角センサ13、トランスミッションのシフトレバー(図示略)のリバース(後退)状態を検出するシフトレバーリバーススイッチ14、駐車操作時に駐車アシスト機能を動作させる駐車スイッチ15、車両2の旋回に伴う車両角度の変化として同車両2の鉛直軸方向の回転角速度を検出する相対位置検出手段を構成するヨーレートセンサ16、モニタ画面17、スピーカ18及びコントローラ20を備えている。
【0017】
上記カメラ11は、例えば車両2の後方の略中央部において、光軸を下方に向けて設置されている。具体的には、図3に示されるように、カメラ11は車両後方の中央において下方に所定角度(例えば、30度)、傾けて取り付けられている。そして、図4に示されるように、このカメラ11自体は広角レンズにより、例えば左右140度の視野を確保し、例えば後方8m程度までの領域を撮影できるようになっている。
【0018】
上記舵角センサ13は、ステアリングホイール12の舵角を検出する汎用のセンサであって、例えば同ステアリングホイール12の内部に設けられている。
上記駐車スイッチ15は、駐車アシスト機能を動作させるスイッチであって、例えば運転者が操作し易いセンターコンソール近傍に設けられている。この駐車スイッチ15は、駐車様式に対応して選択可能な2つのモードスイッチ、すなわち並列駐車(車庫入れ)における駐車アシスト機能を動作させる並列駐車モードスイッチ15a及び縦列駐車における駐車アシスト機能を動作させる縦列駐車モードスイッチ15bを有している(図2参照)。
【0019】
モニタ画面17は、例えばセンターコンソール上に設置されている。このモニタ画面17の図5に示される表示領域には、上記カメラ11により撮影された車両2の後方画像(生画像)とともに後述する後端予想軌跡等のグラフィック画像が併せ表示される。
【0020】
上記スピーカ18からは、後述する駐車動作の各段階に対応して所要の音声案内が出力(発声)される。
上記コントローラ20は、例えばインストルメントパネル内部に設けられており、上記カメラ11及びセンサ等13〜16からの入力信号に基づき上記モニタ画面17に車両2の後方画像及び後端予想軌跡等のグラフィック画像を表示するとともにスピーカ18から所要の音声案内を出力する。
【0021】
図2は、駐車補助装置1のシステム構成図である。同図に示されるように、駐車補助装置1を制御するコントローラ20の内部には、その中枢部となるCPU(中央演算装置)21、モニタ画面17にグラフィックスを描画するグラフィックス描画回路22、グラフィックス信号とカメラ11からの後方画像を重ね合わせるスーパーインポーズ回路23、カメラ画像から同期信号を抽出してグラフィックス描画回路22へ供給する同期分離回路24、スピーカ18から運転者に対して出力する音声案内を合成する音声合成回路25が設けられている。
【0022】
次に、運転者から見て左側のスペースSに縦列駐車を行う際の車両2の初期位置と誘導される位置との幾何学的関係について図6の平面図に基づき説明する。この車両2が誘導される位置は、縦列駐車を開始するときの運転者の操作に対応してコントローラ20により演算されるものである。同図に示されるように、車両2は初期位置及び誘導される位置においてともにその前後方向がスペースSの伸びる方向と平行になっている。なお、この誘導に伴う車両2の縦方向(後方)への移動距離dL及び横方向(左側面方向)への移動距離dWは、後輪の中心軸の略中間点Oの各移動距離を示している。また、当該スペースSは長さL及び幅Wに設定されている。これらスペースSの長さL及び幅Wは、車両2の諸元によって規定される必要最小限のスペースに若干の余裕をもたせた固有の値である。
【0023】
上記車両2の初期位置は、上記スペースSの基準点Pから同車両2の左端まで横方向に距離wだけ離隔されており、同スペースSの基準点Pから後輪の中心軸まで縦方向(後方)に距離lだけ離隔されているとする。このとき、上記車両2の初期位置は、スペースSの基準点P及びカメラ11を結ぶ直線mとスペースSの伸びる方向とが常に所定角度αをなすように設定・拘束されている(比率l/wが略一定値となるように設定・拘束されている)。併せて、上記移動距離dL,dWによって決定される車両2の誘導される位置は、上記直線mと平行な直線nとスペースSの伸びる方向とが同等の所定角度αをなすように設定・拘束されている。これにより、車両2の誘導される位置と上記基準点Pとは縦方向に一定の間隔を保持する。
【0024】
次に、縦列駐車に伴う後輪の中心軸の略中間点Oの移動について説明する。ここで、ステアリングホイール12の舵角に基づき周知の手法(例えば、特開平11−334470号公報に記載された手法に準じたもの)にて後端予想軌跡(旋回半径など)が算出される。本実施形態では、前半の左旋回のための操舵によってステアリングホイール12の舵角が決定されると、後半のステアリングホイール12の切り返し後の舵角を最大舵角に設定しておくことで、その誘導位置を一義的に決定するようになっている。すなわち、前半の左旋回のための操舵によってステアリングホイール12の舵角が決定されると、そのときの旋回半径(第1旋回半径R1)が決定される。一方、後半のステアリングホイール12の切り返し後の舵角は略最大舵角に設定されているため、そのときの旋回半径は予め規定された第2旋回半径R2(車両2の諸元よって規定される最小旋回半径+余長が望ましい)となっている。そして、前半の左旋回及び後半の右旋回における各旋回角度θが互いに同等となるように、これら両旋回に伴う後輪の中心軸の略中間点Oの各予想軌跡の接線が、それらの接続点P1において一致するように設定されている。これにより、第1旋回半径R1の旋回中心O1と第2旋回半径R2の旋回中心O2とを結ぶ直線k上に上記接続点P1が配置され、前半の左旋回及び後半の右旋回における各旋回角度θが互いに同等とされる。
【0025】
以上により、縦列駐車に伴う後輪の中心軸の略中間点Oの上記移動距離dL,dWはそれぞれ、
dL=(R1+R2)・sinθ
dW=(R1+R2)・(1−cosθ)
と表される。すなわち、前半の左旋回のための操舵によってステアリングホイール12の舵角(第1旋回半径R1及び旋回角度θ)が決定されることで、車両2が誘導される位置が一義的に決定される。
【0026】
なお、図6において、移動距離dWが幅W及び距離wを加算した値に略一致しているとすると(dW=W+w)、上記距離l及び距離w、すなわち車両2の初期位置に対する上記基準点Pの位置が特定される。この基準点Pは、例えば既に駐車されている車両の右後端など、障害物の位置である。従って、このような車両2の初期位置の設定・拘束(車両2と障害物との相対位置の拘束)により、上述の縦列駐車の誘導に際して、既に駐車されている車両等の障害物と自車両2との接触を回避するような経路が設定されている。
【0027】
また、車両2が誘導された位置においては、後輪の中心軸からスペースSの後端までは所定距離ΔLだけ縦方向に離隔されるように設定されている。この所定距離ΔLは、後輪の中心軸から後部バンバーの後端までの距離に若干の余裕をもたせた距離となっている。従って、この所定距離ΔLの設定により、車両2の後部がスペースSから逸脱することを防止している。換言すると、上記演算におけるスペースSの長さLは、上記態様で駐車をするときに必要とされる車両2の諸元によって規定される長さに余長を加えた長さに設定されている。
【0028】
次に、図7〜図10を参照して縦列駐車の動作とこれに対応するコントローラ20の処理態様について説明する。なお、このコントローラ20による処理動作は、上記駐車スイッチ15の縦列駐車モードスイッチ15bが選択(オン)されることで起動する。ちなみに、図7は運転者から見て左側の駐車枠Sに縦列駐車するときの車両2の状態を段階ごとに区分して示すものである。また、図8〜図10は上記車両2の状態の各段階に対応してコントローラ20により出力されるモニタ画面17の画像及び音声案内、コントローラ20により段階の切り替えが判定される状態、同判定に用いられる主たる装置、並びに運転者操作をそれぞれ示すものである。なお、コントローラ20は、縦列駐車における一連の運転者の操作を以下の4つの動作に分割して誘導を行う。
【0029】
1.駐車開始位置の設定…(1)、(2)
2.駐車目標位置の設定…(3)、(3−2)
3.左旋回後退…(4)、(5)、(5−2)
4.右旋回後退…(6)、(7)
ここで、運転者の操作名に併記された番号は、図8〜図10のモニタ画面17の画像(表示状態)の番号に対応している。
【0030】
1.駐車開始位置の設定:運転者は、例えば隣接車両2aに対して横方向にゆとりをもって、縦列駐車をしようとする所定駐車枠Sに対して自車両2の前後方向が同駐車枠Sと略平行となるように停車する。このときの停車位置は、ステアリングホイール12を操舵しながら後退したとして当該駐車枠Sに駐車可能と思われるときの同ステアリングホイール12の操舵開始位置よりも若干、前方の位置とする。この場合、図8においては、縦列駐車モードスイッチ15bを押した後に、シフトレバーをリバース状態にしているが、これに限定されず、縦列駐車モードスイッチ15bを押すタイミングとシフトレバーをリバース状態にするタイミングはどちらが先であっても良い。
【0031】
車両2を停車させた運転者は、前記駐車スイッチ15の縦列駐車モードスイッチ15bを選択(オン)して、縦列駐車における駐車アシスト機能を動作させる。このとき、CPU21は、図8の状態(1)に示されるように、前記モニタ画面17にカメラ11による後方画像及び舵角に応じて算出された自車両2の後端予想軌跡aを表示する。
【0032】
ここで、後端予想軌跡aは、そのときの舵角に基づき周知の手法(例えば、特開平11−334470号公報に記載された手法に準じたもの)にて算出された自車両2の、例えば水平な路面における後端予想軌跡を、周知の座標変換(例えば、特開平11−334470号公報に記載された座標変換に準じたもの)を用いてカメラ11のCCD素子位置、すなわちモニタ画面17の表示位置にリアルタイムで対応させ、同モニタ画面17に重畳描画したものである。
【0033】
次に、運転者がシフトレバーをリバース状態にすると、前記シフトレバーリバーススイッチ14がオンされ、CPU21は同シフトレバーがリバース状態にあることを検出する。そしてCPU21は、前記音声合成回路25を介してスピーカ18から「案内を開始します」、「’b’が隣の車両の後端に合うまでバックします」、「ハンドルを回して’c’を駐車枠にあわせます」と出力する。同時に、CPU21は、図8の状態(2)に示されるように、前記モニタ画面17にカメラ11による後方画像に加えて、方位参照線bを表示し、後端予想軌跡aのみを消去する。
【0034】
ここで、方位参照線bは、図6に示されるように、自車両2のカメラ11に対して所定方位を有する鉛直面Bの位置を、同様の座標変換を用いてモニタ画面17の表示位置に対応させ、同モニタ画面17に重畳描画したものである。この方位参照線bによって表される鉛直面Bは、後述の態様で縦列駐車をしたとして同鉛直面Bよりも車両前方側に配置された障害物と略接触しない位置に設定されている。換言すると、モニタ画面17上で、隣接車両2aの右後端に方位参照線bを合わせることで、同隣接車両2aとの接触が略回避される位置が特定される。
【0035】
この状態において運転者は、音声案内に従い、例えば後方画像の隣接車両2aの右後端に上記方位参照線bが略一致するまで、自車両2を直進状態のまま後退させる。そして、運転者は、上記隣接車両2aの右後端に上記方位参照線bが略一致したら停車する(状態(2))。これにより、自車両2と隣接車両2aの右後端の相対位置、すなわち、図6における比率l/wの拘束を行う。従って、隣接車両2aの右後端(基準点P)は、直線m上に存在する。
【0036】
続いて、運転者は、音声案内に従い、その位置でステアリングホイール12を左側に操舵する。
状態(2)において運転者がステアリングホイール12を操舵するとCPU21は、この操作を前記舵角センサ13を介して検知する。そして、ステアリングホイール12の舵角が所定しきい値以上と判定されるとCPU21は、前記音声合成回路25を介してスピーカ18から「’c’が駐車枠にあったらバックします」と出力し、図9の状態(3)に移行する。
【0037】
2.駐車目標位置の設定:状態(3)においてCPU21は、モニタ画面17にカメラ11による後方画像及び方位参照線bに加えて、駐車目標枠cを表示する。
【0038】
ここで、駐車目標枠cは、前述の演算に基づき車両2が誘導される位置での、例えば水平な路面における同車両2の輪郭を、同様の座標変換を用いてモニタ画面17の表示位置に対応させ、同モニタ画面17に重畳描画したものである。従って、自車両2の駐車目標位置(駐車目標枠c)は図6における直線mと平行な直線n上に存在し、運転者によるステアリングホイール12の操舵量に基づき縦方向及び横方向の移動距離dL,dW及びそのときの経路が拘束される。
【0039】
ここで、この駐車目標枠cの前端は、例えば車両2の前部バンパーの位置に略一致しており、同後端は、例えば車両2の後部バンパーよりも若干、後方の位置に略一致している。これは、後方車両2bと接触することなく余裕をもった駐車位置を設定するためである。
【0040】
この状態(3)において運転者は、音声案内に従い、モニタ画面17上において例えば後方画像の駐車枠Sの目標とする位置(駐車枠Sの路肩など)に上記駐車目標枠cが合うまで、ステアリングホイール12を操舵する(状態(3−2))。このとき、既述のように距離wが概略得られるため、上記拘束された比率l/wに基づき距離lが、すなわち、初期位置における隣接車両2aの右後端(図6の基準点P)との相対位置が特定される。上記拘束・特定された車両2の経路及び初期位置における隣接車両2aの右後端(図6の基準点P)との相対位置に基づき、この縦列駐車に伴う隣接車両2aとの接触の有無が判定される。
【0041】
なお、縦列駐車に伴う隣接車両2aとの接触が判定されるとCPU21は、例えばステアリングホイール12の舵角を再設定する要求をモニタ画面17に表示し、あるいはスピーカ18から出力する。一方、縦列駐車に伴う隣接車両2aとの非接触が判定されるとCPU21は、そのままそのときの駐車目標枠cをモニタ画面17に表示する。
【0042】
以上により、運転者は自車両2と隣接車両2aとの接触を回避しつつ、駐車目標枠cの示す位置に車両2を移動するための経路及びそのときの左旋回時のステアリングホイール12の舵角を同時に得る。従って、運転者は、駐車目標位置(駐車目標枠c)の設定後、ステアリングホイール12の舵角を調整することなく、そのまま車両2を後退させればよい。
【0043】
状態(3−2)において運転者は、上記音声案内に従い、ステアリングホイール12を保舵したまま車両2の後退を開始する。運転者が車両2の後退を開始するとCPU21は、このときの車両2の左旋回に伴う状態(3)からの車両角度の変化量(左旋回量)を前記舵角センサ13及びヨーレートセンサ16を介して検知する。CPU21は、この車両角度の変化量に基づき自車両2と駐車枠Sとの相対位置を検出している。そして、上記舵角センサ13及びヨーレートセンサ16により車両角度の変化が検出されるとCPU21は、自車両2が移動開始したと判断して状態(4)に移行する。このとき、CPU21は、前記音声合成回路25を介してスピーカ18から「ハンドルはそのままでバックします」と出力する。同時に、CPU21は、状態(4)に示されるように、前記モニタ画面17にカメラ11による後方画像及び後端予想軌跡aを表示し、上記方位参照線b及び駐車目標枠cを消去する。
【0044】
3.左旋回後退:状態(4)において運転者は、音声案内に従い、ステアリングホイール12を保舵したまま車両2の後退を継続する。状態(4)における車両2の後退に伴いCPU21は、上記舵角センサ13及びヨーレートセンサ16を介して検知された車両2の左旋回量と、ステアリングホイール12の切り返し前において縦列駐車の前半に必要とされる左旋回量、すなわち旋回角度θ(図6参照)に基づく理想の左旋回量とを比較する。そして、上記舵角センサ13及びヨーレートセンサ16により状態(3)からの車両角度の変化量が上記理想の左旋回量に基づく所定のしきい値以上であることが検出されるとCPU21は、自車両2が左旋回から右旋回への移行間近にあると判断して図10の状態(5)に移行する。このとき、CPU21は、前記音声合成回路25を介してスピーカ18から「’d’が路肩に接したらハンドルを右いっぱいに切り返します」と出力する。同時に、CPU21は、状態(5)に示されるように、前記モニタ画面17にカメラ11による後方画像及び後端予想軌跡aに加えて、フル操舵後端予想軌跡dを表示する。
【0045】
ここで、フル操舵後端予想軌跡dは、ステアリングホイール12を右側に最大舵角に保舵したときの車両2の後端予想軌跡を、同様の座標変換を用いてモニタ画面17の表示位置に対応させ、同モニタ画面17に重畳描画したものである。
【0046】
状態(5)において運転者は、音声案内に従い、ステアリングホイール12を保舵したままモニタ画面17上においてフル操舵後端予想軌跡dが、例えば駐車枠Sの路肩に接するまで車両2の後退を継続する。そして、上記フル操舵後端予想軌跡dが駐車枠Sの路肩に接したら(状態(5−2))、車両2を一旦、停止する。そして、この位置で運転者は、ステアリングホイール12を右側の略最大舵角近傍まで操舵する(切り返す)。
【0047】
状態(5−2)において運転者がステアリングホイール12を右側の略最大舵角近傍まで操舵(切り返し)するとCPU21は、この操作を前記舵角センサ13を介して検知し、前記音声合成回路25を介してスピーカ18から「ハンドルはそのままでバックします」と出力し、状態(6)に移行する。
【0048】
4.右旋回後退:状態(6)においてCPU21は、前記モニタ画面17にカメラ11による後方画像及び後端予想軌跡aを表示した状態で更に車幅延長線e及び距離目安線fを表示し、フル操舵後端予想軌跡dのみを消去する。
【0049】
ここで、車幅延長線eは、自車両2の、例えば水平な路面における車幅延長線を上記座標変換を用いてモニタ画面17の表示位置に対応させ、同モニタ画面17に重畳描画したものである。また、距離目安線fは、自車両2の後方から所定距離(例えば、50cm、1m)だけ離隔された、例えば水平な路面における位置を同様の座標変換を用いてモニタ画面17の表示位置に対応させ、同モニタ画面17に重畳描画したものである。
【0050】
状態(6)において運転者は、音声案内に従い、ステアリングホイール12を保舵したまま車両2の後退を開始する。この際、運転者は車幅延長線eが、例えば駐車枠Sの路肩と略平行になるように車両2を後退させ、自車両2の右旋回量を調節する。また、運転者は、上記距離目安線fを参照して後方の障害物(後方車両2b)との距離を確認する。
【0051】
状態(6)において、前記舵角センサ13及びヨーレートセンサ16の検出結果に基づく状態(3)からの車両角度の変化量が所定のしきい値以下になったことが検出されるとCPU21は、自車両2の前後方向が駐車枠Sの伸びる方向に略一致したと判断して状態(7)に移行する。このとき、CPU21は、前記音声合成回路25を介してスピーカ18から「後方を確認してください」と出力する。
【0052】
続いて、状態(7)において、前記舵角センサ13及びヨーレートセンサ16の検出結果に基づく車両角度(旋回量)の単位時間当たりの変化量が所定のしきい値を下回るとCPU21は、車両2が停車したものと判断する。そして、CPU21は、前記音声合成回路25を介してスピーカ18から「案内を終了します」と出力する。
【0053】
この後、運転者は、例えばステアリングホイール12を中立状態に戻して直進で車両2を前進等させ、車両2の前後方向の位置を調整する。
なお、上記状態(4)〜(7)においてCPU21は、上記舵角センサ13及びヨーレートセンサ16の検出結果に基づき、自車両2が当該駐車枠Sへの経路を正しくたどっているかの判定を行う。そして、当該駐車枠Sへの経路からの逸脱が検出されるとCPU21は、例えば音声により逸脱の旨を運転者に報知し、例えば逸脱を修正するための経路を演算してモニタ画面17上において指示する。また、修正経路の演算が不可能な場合には、例えば音声により駐車動作のやり直しを促す。
【0054】
なお、上記においては運転者から見て左側の駐車枠Sに縦列駐車する場合を説明したが、同右側の駐車枠に縦列駐車する場合についても同様の流れで案内されることはいうまでもない。
【0055】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、縦列駐車に際して運転者は、モニタ画面17上において縦列駐車をしようとする駐車枠Sの目標とする位置(駐車枠Sの路肩など)に駐車目標枠cが合うまで、ステアリングホイール12を操舵する。続いて、運転者は、ステアリングホイール12を保舵したまま車両2の後退を開始する。ステアリングホイール12を保舵したまま車両2を後退させて一方(左側)に旋回する際に、自車両2の位置が一方(左側)の旋回から他方(右側)の旋回への移行間近にあると判断されると、モニタ画面17には、フル操舵後端予想軌跡dが表示される。運転者は、ステアリングホイール12を保舵したままモニタ画面17上においてフル操舵後端予想軌跡dが、例えば駐車枠Sの路肩に接するまで車両2の後退を継続する。
【0056】
そして、上記フル操舵後端予想軌跡dが駐車枠Sの路肩に接したら、車両2を一旦、停止する。そして、この位置で運転者は、ステアリングホイール12を右側の略最大舵角近傍まで操舵する(切り返す)。
【0057】
次いで、運転者は、上記ステアリングホイール12を右側の略最大舵角近傍に保舵した状態で車両2を更に後退させて他方(右側)に旋回する。
以上の運転者の動作により、車両2は所要の駐車枠Sへと誘導される。このように、縦列駐車における切り返し開始位置がフル操舵後端予想軌跡dとして運転者に報知されることで、運転者の操作負担が軽減され、上記駐車枠Sへの円滑な駐車動作が可能とされる。
【0058】
(2)本実施形態では、舵角センサ13及びヨーレートセンサ16を介して検出される自車両2と駐車枠Sとの相対位置(車両2の旋回量)に基づき、モニタ画面17上にフル操舵後端予想軌跡dを適時、好適に表示することができる。
【0059】
(3)本実施形態では、舵角センサ13及びヨーレートセンサ16を介して検出される自車両2と駐車枠Sとの相対位置(車両2の旋回量)に基づき、車両2の駐車枠Sへの経路の逸脱を判定するようにした。従って、上記駐車枠Sへの経路の逸脱を運転者に報知することで、同運転者の誤操作による誤った位置への車両の進入を回避することができる。
【0060】
(4)本実施形態では、ステアリングホイール12が最大舵角近傍まで操舵(切り返し)されることで、モニタ画面17に表示されたフル操舵後端予想軌跡dを消去するようにした。従って、ステアリングホイール12の切り返し後において不要となるフル操舵後端予想軌跡dがモニタ画面17から消去される分、同モニタ画面17の視認性を向上することができる。
【0061】
(5)本実施形態では、ステアリングホイール12を、その舵角調整が極めて簡易である略最大の舵角に切り返して保舵することで所要の駐車枠Sへと案内することができる。
【0062】
(6)本実施形態では、舵角センサ13及びヨーレートセンサ16を介して検出される自車両2と駐車枠Sとの相対位置(車両2の旋回量)に基づき、上記モニタ画面17にカメラ11による後方画像と併せて車幅延長線e及び距離目安線fを表示するようにした。従って、これら車幅延長線e及び距離目安線fによりそれぞれ駐車枠Sに対する自車両2の方向調整及び後方障害物(後方車両2b)との離隔を運転者に示唆することができる。
【0063】
なお、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。このような変更を加えても、前記実施形態と同様の効果が得られるようになる。
【0064】
・前記実施形態においては、駐車スイッチ15の縦列駐車モードスイッチ15bを選択(オン)することで、駐車補助の処理動作を起動した。これに対して、例えば運転者から発せられる言葉に対する音声認識にて駐車補助の処理動作を起動するようにしてもよい。
【0065】
・前記実施形態においては、運転者による縦列駐車の前半の左旋回のためのステアリングホイール12の操舵、若しくは後半のステアリングホイール12の切り返し時の最大舵角近傍への操舵を舵角センサ13を介して検出するようにした。これに対して、このような厳密な検出をするのではなく、タイマーにより検出される経過時間のみによって運転者の上記各操舵を判定するようにしてもよい。また、これら舵角センサ13及びタイマーを組み合わせて運転者による縦列駐車の前半の左旋回のためのステアリングホイール12の操舵、若しくは後半のステアリングホイール12の切り返し時の最大舵角近傍への操舵を検出等するようにしてもよい。この場合、運転者による縦列駐車の前半の左旋回のためのステアリングホイール12の操舵、若しくは後半のステアリングホイール12の切り返し時の最大舵角近傍への操舵の検出精度を向上し、ロバスト性の高い駐車案内の切り替え判定を行うことができる。
【0066】
・前記実施形態においては、自車両2の移動開始を、舵角センサ13及びヨーレートセンサ16を介して検出して駐車案内の切り替え等を行うようにした。これに対し、ヨーレートセンサ16に代えて、若しくは舵角センサ13及びヨーレートセンサ16に加えて車輪速センサを設け、同様にして自車両2の移動開始を検出するようにしてもよい。さらに、ヨーレートセンサ16に代えて、若しくは舵角センサ13及びヨーレートセンサ16に加えて加速度センサを設け、同様にして自車両2の移動開始を検出するようにしてもよい。さらにまた、カメラ11による後方画像に対する画像認識処理を施すなどして自車両2の移動開始を検出するようにしてもよい。さらに、運転者から発せられる言葉に対する音声認識にて自車両2の移動開始を検出するようにしてもよい。また、このような厳密な検出をするのではなく、ステアリングホイール12の保舵される時間をタイマーにより検知して自車両2の移動開始を検出するようにしてもよい。さらにまた、これらの任意の複数を組み合わせて自車両2の移動開始を検出等するようにしてもよい。この場合、上記自車両2の移動開始の検出精度を向上し、ロバスト性の高い駐車案内の切り替え判定を行うことができる。
【0067】
・前記実施形態においては、自車両2の停止を、舵角センサ13及びヨーレートセンサ16を介して検出して駐車案内の切り替え等を行うようにした。これに対し、ヨーレートセンサ16に代えて、若しくは舵角センサ13及びヨーレートセンサ16に加えて車輪速センサを設け、同様にして自車両2の停止を検出するようにしてもよい。さらに、ヨーレートセンサ16に代えて、若しくは舵角センサ13及びヨーレートセンサ16に加えて加速度センサを設け、同様にして自車両2の停止を検出するようにしてもよい。さらにまた、ヨーレートセンサ16に代えて、若しくは舵角センサ13及びヨーレートセンサ16に加えて測距センサ(物体センサ)を設け、同様にして自車両2の停止を検出するようにしてもよい。さらに、カメラ11による後方画像に対する画像認識処理を施すなどして自車両2の停止を検出するようにしてもよい。さらにまた、このような厳密な検出をするのではなく、ステアリングホイール12の保舵される時間をタイマーにより検知して自車両2の停止を判定するようにしてもよい。また、これらの任意の複数を組み合わせて自車両2の停止を検出等するようにしてもよい。この場合、上記自車両2の停止の検出精度を向上し、ロバスト性の高い駐車案内の切り替え判定を行うことができる。
【0068】
・前記実施形態においては、自車両2と駐車枠Sとの相対位置(車両2の状態(3)からの各旋回量)を、舵角センサ13及びヨーレートセンサ16を介して検出して駐車案内の切り替え等を行うようにした。これに対して、ヨーレートセンサ16のみを参照して、自車両2と駐車枠Sとの相対位置を検出するようにしてもよい。また、ヨーレートセンサ16に代えて、若しくはヨーレートセンサ16に加えて車輪速センサを設け、同様にして自車両2と駐車枠Sとの相対位置を検出するようにしてもよい。さらに、ヨーレートセンサ16に代えて、若しくはヨーレートセンサ16に加えて測距センサ(物体センサ)を設け、同様にして自車両2と駐車枠Sとの相対位置を検出するようにしてもよい。さらにまた、カメラ11による後方画像に対する画像認識処理を施すなどして自車両2と駐車枠Sとの相対位置を検出するようにしてもよい。さらに、このような厳密な検出をするのではなく、タイマーにより検出される経過時間のみによって自車両2と駐車枠Sとの相対位置を判定するようにしてもよい。さらにまた、これらの任意の複数を組み合わせて自車両2と駐車枠Sとの相対位置を検出するようにしてもよい。この場合、上記相対位置の検出精度を向上し、ロバスト性の高い駐車案内の切り替え判定を行うことができる。
【0069】
・前記実施形態の状態(3−2)において駐車目標位置を入力する際に、併せて後方車両2bとの接触判定を行うようにしてもよい。具体的には、カメラ11による後方画像に対する画像認識処理を施すなどして後方車両2bを検知し、あるいは測距センサ(物体センサ)により後方車両2bを検知し、あるいは車輪速センサと測距センサ(物体センサ)により隣接車両2a及び後方車両2bの間の空間を測定したりするなどして行う。
【0070】
・前記実施形態においては、モニタ画面17上において、例えば後方画像の駐車枠Sの目標とする位置(駐車枠Sの路肩など)に駐車目標枠cが合うまで、ステアリングホイール12を操舵することで、駐車目標枠cの示す位置に車両2を移動するための経路及びそのときの左旋回時のステアリングホイール12の実際の舵角が同時に得られるようにした。これに対して、モニタ画面17上においてマーク(カーソルなど)を移動させるジョイスティック若しくはスイッチを別途、設けてもよい。そして、このときのマークの移動量に応じて所要の駐車枠Sに車両2を移動するための経路(ステアリングホイール12に必要とされる舵角及び同ステアリングホイール12の切り返し開始位置)を求めるようにしてもよい。この場合、上記求められたステアリングホイール12に必要とされる舵角での操舵を運転者に促すような形態とすることで、同様の効果が得られるようになる。
【0071】
・前記実施形態において採用された車両2を誘導する位置の設定・演算態様は一例である。要は、ステアリングホイール12の切り返しを伴う所定の駐車態様において、駐車目標位置に移動するための同ステアリングホイール12の切り返し開始位置が報知されるのであればよい。例えば、駐車動作の開始時において、必ずしも駐車枠Sの伸びる方向と略平行に停車する必要はなく、例えば略30度の角度を有して停車するような形態にしてもよい。また、例えばステアリングホイール12の切り返し時の舵角を中立状態から所要方向に略1回転、若しくは略2回転したときの舵角としてもよい。
【0072】
・前記実施形態における音声案内機能や画面切り替え機能は全ての運転者に一律に必要なものとは限らず、本装置に対する運転者の習熟度に応じて不要となる場合がある。従って、これら音声案内機能や画面切り替え機能を、運転者により個別に停止し得るような機能を設けてもよい。
【0073】
・前記実施形態においては、車両2の後方にカメラ11を設け、車両2を後退させて駐車する場合の駐車補助装置として説明した。これに対して、車両2の前方にカメラを設け、車両2を前進させて駐車する場合の駐車補助装置であってもよい。
【0074】
また、前記実施形態においては、車両内で完結するシステムについて説明を行ったが、これに限定されるものではなく、車両外部から駐車に係わる外部信号を得て、外部信号に基づいて駐車補助を行うシステムにも適用が可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、駐車時において操舵装置の切り返し開始位置(フル操舵後端予想軌跡)第1旋回から第2旋回への移行間近の状態にあると判断したことを条件に運転者に報知するため、運転者の操作負担を軽減することができる。
【0076】
請求項2に記載の発明によれば、操舵装置の切り返し開始位置(フル操舵後端予想軌跡)を上記車両と駐車目標位置との相対位置に基づいて車両の状態が第1の旋回から第2の旋回への移行間近の状態にあると判断された場合に重畳表示させるとともに、音声案内させるため、適時、好適に報知することができる。
請求項3に記載の発明によれば、運転者の誤操作による誤った位置への車両の進入を回避することができる。
【0077】
請求項4に記載の発明によれば、操舵装置の所定舵角での切り返し後において不要となる切り返し開始位置がモニタ画面から消去される分、同モニタ画面の視認性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を搭載した車両を示す概略図。
【図2】同実施形態のシステム構成図。
【図3】同実施形態のカメラの取付状態を示す側面図。
【図4】同実施形態のカメラの検出範囲を示す平面図。
【図5】同実施形態のカメラ及びモニタ画面の表示領域を示す図。
【図6】駐車枠に縦列駐車するときの車両の駐車予想位置を示す平面図。
【図7】駐車枠に縦列駐車するときの車両の状態を示す平面図。
【図8】車両の状態に対応するCPUの処理態様を示す段階図。
【図9】車両の状態に対応するCPUの処理態様を示す段階図。
【図10】車両の状態に対応するCPUの処理態様を示す段階図。
【符号の説明】
1 駐車補助装置
2 車両
11 カメラ
12 操舵装置を構成するステアリングホイール
13 相対位置検出手段を構成する舵角検出手段としての舵角センサ
16 相対位置検出手段を構成するヨーレートセンサ
17 切り返し開始位置表示手段を構成するモニタ画面
18 音声案内出力手段を構成するスピーカ
20 コントローラ

Claims (4)

  1. 車両の進行方向の視界を画像取得手段により撮影して車室内に設けられたモニタ画面に表示し、運転者の駐車時の操作を補助する駐車補助装置において、
    操舵装置の舵角を検出する舵角検出手段と、
    記検出された舵角に基づいて前記車両の駐車予想位置を演算する駐車予想位置演算手段と、
    前記モニタ画面に運転者が目標とする駐車位置を表示する駐車目標位置表示手段と、
    車両停車時の運転者による操舵装置の操作に基づいて前記表示された駐車目標位置を移動させる駐車目標位置移動手段と、
    前記駐車目標位置と前記演算された駐車予想位置とを略一致させる前記操舵装置の最大舵角での切り返し開始位置を前記モニタ画面に表示する切り返し開始位置表示手段とを備え
    前記舵角検出手段によって検出された舵角に保舵された状態で前記車両が進行されることによって一方に旋回する第1の旋回と、前記操舵装置が最大舵角に切り返されて該最大舵角に保舵された状態で前記車両が更に進行されることによって他方に旋回する第2の旋回とを通じて前記車両が駐車される場合に、
    前記切り返し開始位置表示手段は、前記車両の状態を前記第1の旋回から前記第2の旋回への移行間近の状態にあると判断したことを条件に、前記操舵装置が最大舵角に保持された状態で前記車両が進行されたときのフル操舵後端予想軌跡を前記モニタ画面に重畳描画することを特徴とする駐車補助装置。
  2. 請求項1に記載の駐車補助装置において、
    前記車両と前記駐車目標位置との相対位置を検出する相対位置検出手段と、駐車動作について所要の音声案内の出力を行う音声案内出力手段とを備え、
    前記切り返し開始位置表示手段は、前記検出された相対位置に基づき、前記車両の状態を前記第1の旋回から前記第2の旋回への移行間近の状態にあると判断し、前記モニタ画面に前記フル操舵後端予想軌跡重畳表示するとともに、前記音声案内出力手段は音声案内の出力を行うことを特徴とする駐車補助装置。
  3. 請求項1に記載の駐車補助装置において、
    前記車両と前記駐車目標位置との相対位置を検出する相対位置検出手段と、
    前記検出された相対位置に基づき前記車両の前記駐車目標位置への経路の逸脱を判定する経路逸脱判定手段とを備えたことを特徴とする駐車補助装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の駐車補助装置において、
    前記操舵装置の前記所定舵角での切り返しを検出する切り返し検出手段と、
    前記検出された所定舵角での切り返しに基づき前記モニタ画面に表示された切り返し開始位置を消去する切り返し開始位置消去手段とを備えたことを特徴とする駐車補助装置。
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