JP3762515B2 - 内視鏡の湾曲操作装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡の操作部に湾曲操作ノブが配設され、例えば体腔内に挿入される挿入部の湾曲部がこの湾曲操作ノブによって遠隔的に湾曲操作される内視鏡の湾曲操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内視鏡には例えば体腔内に挿入される挿入部の先端側に湾曲変形可能な湾曲部が設けられている。さらに、挿入部の基端部に連結された手元側の操作部には例えば上下用および左右用の各湾曲操作ノブと、上下用および左右用の各ロックレバー(湾曲ブレーキ部材)とが配設されている。
【0003】
また、操作部内に回転中心となる固定軸が固定されている。この固定軸には上下用および左右用の各スリーブが回転可能に取付けられている。さらに、上下用および左右用の各スリーブの外端部には上下用および左右用の各湾曲操作ノブが固定され、各スリーブの内端部には上下用および左右用の各ワイヤ駆動プーリが固定されている。そして、上下用および左右用の各湾曲操作ノブの回転操作時には上下用および左右用の各スリーブを介して上下用および左右用の各ワイヤ駆動プーリが回転駆動され、上下用および左右用の各湾曲操作ワイヤを介して湾曲部が遠隔的に上下方向および左右方向にそれぞれ湾曲操作されるようになっている。さらに、内視鏡の視野を所望の向きに向けた状態で上下用および左右用の各ロックレバーを操作することにより、上下用および左右用の各湾曲操作ノブを任意の操作位置で固定することができるようになっている。
【0004】
また、例えば特開平7−261098号公報には上下用および左右用の各湾曲操作ノブを任意の操作位置で固定する湾曲ブレーキ機構としてカム機構を使用したカム式の湾曲ブレーキ機構が示されている。
【0005】
このカム式の湾曲ブレーキ機構には上下用および左右用の各ロックレバーの内端部にカムが固定されている。このカムは固定軸に回転可能に支持されている。さらに、カムの外側には略リング状の押圧部材が配設されている。この押圧部材には内周面側に突起部、外周面側に摩擦材がそれぞれ設けられている。また、突起部の先端部にはカムの突起部と係合する窪み部が形成されている。
【0006】
そして、この湾曲ブレーキ機構ではロックレバーの操作時にはカムが固定軸に沿って回転駆動され、このカムの回転動作にともないこのカムが押圧部材の突起部の窪み部と係合する係合位置と、押圧部材の突起部の窪み部との係合を解除する係合解除位置とに切換え操作されるようになっている。ここで、湾曲操作ノブのロック時にはロックレバーのカムが押圧部材の突起部の窪み部と係合する係合位置で保持されるようになっている。このとき、押圧部材の摩擦材は湾曲操作ノブの内周面に圧接され、湾曲操作ノブの回転操作が不能な状態にロックされるようになっている。
【0007】
また、湾曲操作ノブの非ロック時にはロックレバーのカムが押圧部材の突起部の窪み部と係合していない係合解除位置に切換え操作されるようになっている。このとき、押圧部材の摩擦材は湾曲操作ノブの内周面に対して非接触の状態で保持され、湾曲操作ノブが自由に回転操作できるフリーの状態で保持されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の内視鏡装置では湾曲操作ノブを任意の操作位置で固定する湾曲ブレーキ機構は構成が複雑である。そのため、湾曲ブレーキ機構の構成部品数が多く、高価であった。
【0009】
また、上記特開平7−261098号公報の構成ではロックレバーの操作によって湾曲操作ノブをロックした際に、湾曲操作ノブの内周面と接触する摩擦材が湾曲操作ノブの内周面の一部にしか接触しない構成の為、摩擦材による摩擦力が弱い問題がある。そのため、湾曲操作ノブの内周面への摩擦材の押し付け力を強くしないと湾曲操作ノブを確実には固定することが難しい問題がある。
【0010】
また、摩擦材の押し付け力を強くする場合には押圧部材の外側への押し出し力を強くする必要がある為、カムと押圧部材とを係合させる際にロックレバーを操作する力量が非常に大きく(重く)なり、操作性が悪くなる不具合がある。さらに、この場合には摩擦材の摩耗が早く、耐久性が悪くなる問題もある。
【0011】
また、押圧部材の窪み部とカムの突起部とを係合させる構成の為、ロックレバーの操作を繰り返し行うと、押圧部材の窪み部及びカムの突起部が摩耗し、押圧部材の窪み部とカムの突起部との係合時における押圧部材への押し出し量が徐々に少なくなる。そのため、湾曲操作ノブの内周面への摩擦材の押し付け力が徐々に弱くなり、湾曲操作ノブのロック動作が不安定になる不具合がある。
【0012】
また、摩擦材を移動させて湾曲操作ノブに圧接させる機構は固定軸、カム、押圧部材、摩擦材等の複数の部材によって構成されている為、固定軸、カム、押圧部材、摩擦材等の各構成部材の径方向の寸法のばらつきによって湾曲操作ノブをロックする際の摩擦材と湾曲操作ノブとの圧接量にばらつきが生じる。これにより、湾曲操作ノブのロック動作時に湾曲操作ノブの操作力量にばらつきが生じて操作性が悪くなるという不具合がある。
【0013】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、小型、軽量、安価で、耐久性が良く、かつ操作性が良い内視鏡の湾曲操作装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は内視鏡の操作部に固定された固定軸に湾曲操作ノブが回転可能に支持され、前記湾曲操作ノブを前記固定軸に対して回転させる動作にともない内視鏡の湾曲部を遠隔的に湾曲操作するとともに、前記湾曲操作ノブの回転動作を抑制しないロック解除状態と、前記湾曲操作ノブの回転動作を抑制するロック状態とに切換え操作する湾曲ブレーキ部材を備えた内視鏡の湾曲操作装置において、前記固定軸に回転不能に支持された固定部材と、この固定部材に固定された弾性体からなる摩擦部材と、前記湾曲ブレーキ部材と接続され、前記固定軸に回転可能にかつ、前記固定軸の軸方向に沿って前記摩擦部材に対して接離する方向に移動可能に支持された可動部材とを具備し、前記湾曲ブレーキ部材の操作時に前記可動部材が前記固定軸の軸方向に移動する動作にともない前記固定部材と前記可動部材との間に前記摩擦部材を挟持させる状態で、前記摩擦部材を弾性変形させて径方向に膨出させて前記湾曲操作ノブに圧接させ、前記湾曲操作ノブをロックするロック手段を設けたことを特徴とする内視鏡の湾曲操作装置である。
そして、湾曲ブレーキ部材をロック方向に操作して可動部材を回転させると可動部材が固定部材に向けて移動して固定部材に固定された摩擦部材に圧接する。このとき、摩擦部材は固定部材と可動部材とに挟持されることにより弾性変形して固定軸の軸方向に圧縮すると共に径方向に膨出して湾曲操作ノブの内周面に圧接し、湾曲操作ノブの回転が抑止される。また、湾曲ブレーキ部材をロック解除方向に戻すと可動部材が固定部材から離れる方向に移動して摩擦部材と離間する。これにより、摩擦部材が元の形状に戻り、湾曲操作ノブと離間して湾曲操作ノブが開放されるようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図3を参照して説明する。図1は本実施の形態の内視鏡の操作部に設けられた湾曲操作装置1の要部構成を示すものである。図1中で、参照符号2は内視鏡の操作部に配設されたケーシング、3は操作部のケーシング2の内部に設けられているシャーシである。
【0016】
シャーシ3にはケーシング2の外部に延出する第1の固定軸4の基端部が固定されている。第1の固定軸4の外周には略円筒状の第1の回転軸5が設けられている。さらに、第1の回転軸5の外周には略円筒状の第2の回転軸6が設けられている。
【0017】
また、第2の回転軸6の外周には略円筒状の第2の固定軸7が設けられている。この第2の固定軸7の基端部には略L字状に屈曲されたL字状連結部7aが形成されている。このL字状連結部7aの下端部はシャーシ3にねじ止め固定されている。
【0018】
また、第1の回転軸5の筒内には第1の固定軸4が挿入されている。そして、第1の回転軸5は第1の固定軸4に回転可能に支持されている。さらに、第2の回転軸6は第2の固定軸7の筒内に挿入された状態で、回転可能に支持されている。
【0019】
また、第1の回転軸5の基端部(内端部)には第1のギア8が固定されている。この第1のギア8には内視鏡の先端部に設けられた湾曲部を左右方向に湾曲させる為のワイヤと連結された図示しないチェーンが係合されている。
【0020】
さらに、第2の回転軸6の基端部(内端部)には第2のギア9が固定されている。この第2のギア9には内視鏡の先端部に設けられた湾曲部を上下方向に湾曲させる為のワイヤと連結された図示しないチェーンが係合されている。
【0021】
また、第1の回転軸5における第1のギア8と反対側の端部(外端部)には左右用湾曲操作ノブ10が固定されている。同様に、第2の回転軸6における第2のギア9と反対側の端部(外端部)には上下用湾曲操作ノブ11が固定されている。
【0022】
ここで、第1の固定軸4の外周面には第1の回転軸5の軸方向の移動を規制する抜け止め部材13の固定溝12が形成されている。この固定溝12に固定された抜け止め部材13の外周部には第1の回転軸5の外端部が当接されている。そして、この抜け止め部材13によって第1の回転軸5の軸方向の移動を規制するようにしている。
【0023】
また、上下用湾曲操作ノブ11の上端部には円形凹陥部11aが形成されている。さらに、左右用湾曲操作ノブ10の下端部には上下用湾曲操作ノブ11の円形凹陥部11aに挿入される円形ボス部10aが形成されている。そして、左右用湾曲操作ノブ10の円形ボス部10aが上下用湾曲操作ノブ11の円形凹陥部11aに内嵌された状態で、左右用湾曲操作ノブ10の下端部が上下用湾曲操作ノブ11に当接されている。これにより、第2の回転軸6および上下用湾曲操作ノブ11の軸方向の移動が規制されている。
【0024】
また、左右用湾曲操作ノブ10の円形ボス部10aの外周面と上下用湾曲操作ノブ11の円形凹陥部11aの内周面との間にはOリング47が介挿されている。そして、このOリング47によって、左右用湾曲操作ノブ10と上下用湾曲操作ノブ11との間は気密、液密的に封止されている。さらに、左右用湾曲操作ノブ10の上端部および上下用湾曲操作ノブ11の下端部にはブレーキ機構収容凹部10b,11bがそれぞれ形成されている。
【0025】
また、第2の固定軸7には上下用の湾曲ブレーキ機構(ロック手段)14が配設されている。この上下用の湾曲ブレーキ機構14には湾曲ブレーキレバー(湾曲ブレーキ部材)15と、略円板状の第1の固定部材16と、第1の摩擦部材17と、第1の可動部材18とが設けられている。ここで、第1の固定部材16と、第1の摩擦部材17と、第1の可動部材18とは上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11b内に収容されている。
【0026】
また、第2の固定軸7におけるケーシング2の外部に延出された部分の外周面には図1中で上側に小径部7b、下側に小径部7bよりも大径な大径部7cがそれぞれ形成されている。そして、第2の固定軸7の小径部7bには第1の雄ねじ部19、大径部7cには第2の雄ねじ部20がそれぞれ形成されている。
【0027】
さらに、第1の固定部材16の軸心部には第2の固定軸7の第1の雄ねじ部19と螺合する雌ねじ部21が形成されている。この第1の固定部材16の雌ねじ部21には第2の固定軸7の第1の雄ねじ部19が螺着されている。そして、第2の固定軸7には第1の固定部材16が回転不能に固定されている。
【0028】
また、第1の可動部材18は第1の固定部材16の下側に離間対向配置されている。この第1の可動部材18の軸心部には第2の固定軸7の第2の雄ねじ部20と螺合する雌ねじ部22が形成されている。この第1の可動部材18の雌ねじ部22は第2の固定軸7の第2の雄ねじ部22に螺着されている。
【0029】
さらに、第1の可動部材18の下端部には円筒状の軸受け部23が突設されている。この軸受け部23には湾曲ブレーキレバー15の内端部が固定されている。この湾曲ブレーキレバー15の外端部は外側に延出されている。そして、湾曲ブレーキレバー15と一緒に第1の可動部材18が第2の固定軸7の軸回り方向に回動可能に支持されている。このときの湾曲ブレーキレバー15の回動操作にともない第1の可動部材18が第2の固定軸7の軸方向に移動し、図1に示すロック解除位置と図3に示すロック位置とに切換え可能になっている。
【0030】
また、第1の摩擦部材17は耐薬性、耐熱性に優れる例えばシリコンゴム、フッ素ゴムや、熱可塑性エラストマー等の弾性変形可能な軟質の弾性部材によって略リング状に形成されている。この第1の摩擦部材17は第1の固定部材16における第1の可動部材18との対向面の外周部に外嵌されている。
【0031】
さらに、第1の摩擦部材17の内周面には図2(A)に示すように複数の凸部24が突設されている。ここで、第1の固定部材16の外周面には第1の摩擦部材17の各凸部24と係合する複数の係合凹部25が形成されている。そして、第1の固定部材16の各係合凹部25に第1の摩擦部材17の各凸部24が係合することにより、第1の摩擦部材17が第1の固定部材16に回転不能に固定されている。尚、各凸部24と係合凹部25を設けずに、単にリング状の摩擦部材17を固定部材16に外嵌させた構成でもよい。
【0032】
なお、凸部24と係合凹部25とを設けずに、単にリング状の摩擦部材17を固定部材16に外嵌させる構成でもよい。
また、第1の可動部材18の上面外周部位には上側に向けて圧接部26が突設されている。この圧接部26は第1の摩擦部材17と対向する位置に全周にわたり延設されている。
【0033】
また、第1の可動部材18の上面にはガイドピン27が上向きに突設されている。さらに、第1の固定部材16にはガイドピン27が挿入される規制溝28が形成されている。この規制溝28の両端部にはガイドピン27の回転方向の移動を規制するストッパ部28a,28bがそれぞれ形成されている。ここで、規制溝28の一方のストッパ部28aは湾曲ブレーキレバー15のロック解除位置、他方のストッパ部28bは湾曲ブレーキレバー15のロック位置とそれぞれ対応させて設定されている。
【0034】
また、規制溝28の内部にはクリックばね29が介挿されている。このクリックばね29の両端部にはガイドピン27を規制溝28の両側のストッパ部28a,28bにそれぞれ当接させた状態で係止する為の略山形の係止部29a,29bが設けられている。
【0035】
さらに、第1の可動部材18の外周面にはOリング30が外嵌されている。このOリング30は第1の可動部材18の外側に配置されている上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面と密接されている。そして、このOリング30により、第1の可動部材18と上下用湾曲操作ノブ11との間は気密、液密に封止されている。
【0036】
また、第1の可動部材18の内周面には第2の固定軸7に外嵌されたOリング31に密接されている。そして、このOリング31により、第1の可動部材18と第2の固定軸7との間は気密、液密的に封止されている。
【0037】
また、第1の固定軸4には左右用の湾曲ブレーキ機構(ロック手段)32が配設されている。この左右用の湾曲ブレーキ機構32には湾曲ブレーキノブ(湾曲ブレーキ部材)33と、略円板状の第2の固定部材34と、第2の摩擦部材35と、第2の可動部材36とが設けられている。ここで、第2の固定部材34と、第2の摩擦部材35と、第2の可動部材36とは左右用湾曲操作ノブ10のブレーキ機構収容凹部10b内に収容されている。
【0038】
また、第1の固定軸4の先端部(外端部)の外周面には図1中で上側に小径部4a、下側に小径部4aよりも大径な大径部4bがそれぞれ形成されている。そして、第1の固定軸4の小径部4aには第1の雄ねじ部37、大径部4bには第2の雄ねじ部38がそれぞれ形成されている。
【0039】
さらに、第2の固定部材34の軸心部には第1の固定軸4の第2の雄ねじ部38と螺合する雌ねじ部39が形成されている。この第2の固定部材34の雌ねじ部39には第1の固定軸4の第2の雄ねじ部38が螺着されている。そして、第1の固定軸4には第2の固定部材34が回転不能に固定されている。
【0040】
また、第2の可動部材36は第2の固定部材34の上側に離間対向配置されている。この第2の可動部材36の軸心部には第1の固定軸4の第1の雄ねじ部37と螺合する雌ねじ部40が形成されている。この第2の可動部材36の雌ねじ部40は第1の固定軸4の第1の雄ねじ部37に螺着されている。そして、この第2の可動部材36は第1の固定軸4の軸方向に移動可能に支持されている。
【0041】
また、第2の可動部材36の上面外周部位にはブレーキノブ嵌合溝41が形成されている。この第2の可動部材36のブレーキノブ嵌合溝41には湾曲ブレーキノブ33の下端部が外嵌状態で固定されている。
【0042】
さらに、湾曲ブレーキノブ33の下端部外周面にはOリング42が外嵌されている。このOリング42は左右用湾曲操作ノブ10のブレーキ機構収容凹部10bの内周面と密接されている。これにより、湾曲ブレーキノブ33と左右用湾曲操作ノブ10との間は気密、液密的に封止されている。
【0043】
また、第2の摩擦部材35は上記第1の摩擦部材17と同様に構成されている。この第2の摩擦部材35は第2の固定部材34における第2の可動部材36との対向面の外周部に外嵌されている。
【0044】
さらに、第2の摩擦部材35の内周面には第1の摩擦部材17と同様に複数の凸部24が突設されている。ここで、第2の固定部材34の外周面には第2の摩擦部材35の各凸部24と係合する複数の係合凹部25が形成されている。そして、第2の固定部材34の各係合凹部25に第2の摩擦部材35の各凸部24が係合することにより、第2の摩擦部材35が第2の固定部材34に回転不能に固定されている。
【0045】
また、第2の可動部材36の下面外周部位には下側に向けて圧接部43が突設されている。この圧接部43は第2の摩擦部材35と対向する位置に全周にわたり延設されている。
【0046】
また、第2の可動部材36の下面にはガイドピン44が下向きに突設されている。さらに、第2の固定部材34にはガイドピン44が挿入される規制溝45が形成されている。この規制溝45は第1の可動部材18の規制溝28と同様に構成されている。ここで、規制溝45の一方のストッパ部28aは湾曲ブレーキノブ33のロック解除位置、他方のストッパ部28bは湾曲ブレーキノブ33のロック位置とそれぞれ対応させて設定されている。
【0047】
また、規制溝45の内部には第1の可動部材18のクリックばね29と同様に構成されたクリックばね46が介挿されている。そして、このクリックばね46によってガイドピン44を規制溝45の両側にそれぞれ当接させた状態で係止するようになっている。
【0048】
次に、上記構成の作用について説明する。ここでは、上下用の湾曲ブレーキ機構14の湾曲ブレーキレバー15の操作による上下用湾曲操作ノブ11のロック動作およびそのロック解除動作について説明する。
【0049】
まず、本実施の形態では上下用の湾曲ブレーキ機構14の湾曲ブレーキレバー15を第2の固定軸7の軸回り方向に回動させることにより、上下用湾曲操作ノブ11のロック解除位置と上下用湾曲操作ノブ11のロック位置とに切換える操作が行われる。ここで、湾曲ブレーキレバー15がロック解除位置で保持されている場合には図2(A)に示すようにガイドピン27が一方のストッパ部28aに当接し、クリックばね29の一方の係止部29aに係止される。このとき、第1の可動部材18は図1に示すように第1の固定部材16から離間した離間位置で保持され、第1の可動部材18の圧接部26が第1の固定部材16の第1の摩擦部材17から離間した状態で保持される。この状態では、上下用湾曲操作ノブ11が自由に回転操作可能な状態で保持されるので、上下用湾曲操作ノブ11を任意に回転させて内視鏡の湾曲部の湾曲操作を行うことができる。
【0050】
また、上下用湾曲操作ノブ11の回転をロックさせる場合には湾曲ブレーキレバー15をロック解除位置からロック位置側に第2の固定軸7の軸回り方向に回動させる。このとき、湾曲ブレーキレバー15に加えられた操作力は第1の可動部材18に伝達され、クリックばね29の弾性力に抗して第1の可動部材18に回転力が与えらる。そのため、湾曲ブレーキレバー15と一緒に第1の可動部材18が第2の固定軸7の軸回り方向に回動駆動される。
【0051】
さらに、第1の可動部材18の回転時にはガイドピン27が規制溝28に沿って移動する。このとき、ガイドピン27からの押圧力によってクリックばね29は弾性変形し、ガイドピン27はクリックばね29の係止部29aを乗り越えて移動する。
【0052】
また、第1の可動部材18の回転時には第2の固定軸7の第2の雄ねじ部20に対する第1の可動部材18の雌ねじ部22の螺進動作にともない第1の可動部材18は第1の固定部材16に向けて第2の固定軸7の軸方向に上向きに移動する。
【0053】
ここで、ガイドピン27がクリックばね29の他方の係止部29bに当接されたのち、クリックばね29の弾性力に抗して第1の可動部材18にさらに回転力を与えると、ガイドピン27からの押圧力によってクリックばね29が弾性変形してガイドピン27が係止部29bを乗り越え、図2(B)に示すようにストッパ部28bに当接される位置まで移動する。この移動位置ではガイドピン27がクリックばね29の係止部29bに係止されることにより、第1の可動部材18が固定される。
【0054】
このとき、第1の固定部材16に向けて移動した第1の可動部材18の圧接部26は第1の固定部材16の第1の摩擦部材17に圧接される。そのため、図3に示すように第1の摩擦部材17は第1の固定部材16と圧接部26との間で挟持されることにより弾性変形して軸方向に圧縮されると同時に外径方向に膨出され、上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面に圧接される。そして、このときの第1の摩擦部材17の圧接力によって上下用湾曲操作ノブ11に摩擦力を与えることにより、上下用湾曲操作ノブ11の回転を抑止させ、上下用湾曲操作ノブ11をロックさせることができる。
【0055】
なお、上下用湾曲操作ノブ11のロック状態においても第1の摩擦部材17の摩擦力に抗して上下用湾曲操作ノブ11に一定の力量以上で回転力を与えた場合には上下用湾曲操作ノブ11を回転させて内視鏡の湾曲部の湾曲操作を行うことができる。
【0056】
また、湾曲ブレーキレバー15を元のロック解除位置に戻す場合には、湾曲ブレーキレバー15をロック操作時とは逆方向に回動させる。このとき、湾曲ブレーキレバー15の回動動作にともない第1の可動部材18にクリックばね29の弾性力に抗して回転力を与えればガイドピン27と係止部29bとの係合が外れて第1の可動部材18がロック操作時とは逆方向に回転する。
【0057】
この場合には、第1の可動部材18が第1の固定部材16から離れる方向に移動して、圧接部26が第1の摩擦部材17から離間する。これにより、第1の摩擦部材17が弾性変形して元の形状に戻り、上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面から離間するので、上下用湾曲操作ノブ11を自由に回転可能となる。
【0058】
また、左右用の湾曲ブレーキ機構32の湾曲ブレーキノブ33の操作による左右用湾曲操作ノブ10のロック動作およびそのロック解除動作についても上記湾曲ブレーキレバー15の回動操作による上下用湾曲操作ノブ11のロック動作およびそのロック解除動作と同様の作用により左右用湾曲操作ノブ10の回転のロック動作とロック解除動作とを容易に行うことができる。
【0059】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では湾曲ブレーキレバー15および湾曲ブレーキノブ33の操作によって上下用湾曲操作ノブ11および左右用湾曲操作ノブ10の回転のロック状態とロック解除状態とを容易に切換え操作することができる。
【0060】
さらに、上下用湾曲操作ノブ11および左右用湾曲操作ノブ10の回転のロック時には第1の摩擦部材17および第2の摩擦部材35が上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bおよび左右用湾曲操作ノブ10のブレーキ機構収容凹部10bの内周面の全周にわたりそれぞれ略均一に圧接される。そのため、第1の摩擦部材17および第2の摩擦部材35から上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bおよび左右用湾曲操作ノブ10のブレーキ機構収容凹部10bへの押し付け力を比較的小さくできるので、湾曲ブレーキレバー15および湾曲ブレーキノブ33の操作力量を従来に比べて軽くすることができ、操作性を向上できる。
【0061】
また、ロック時に上下用湾曲操作ノブ11と左右用湾曲操作ノブ10とを回転させる際には、回転不能な摩擦部材17・摩擦部材35と可動部材18・可動部材36の圧接部26・第2の固定部材34との摩擦抵抗により、可動部材18・可動部材36は、共回りしないので操作性を向上できる。
【0062】
また、左右用湾曲操作ノブ10の回転のロック時には第1の摩擦部材17を第1の固定部材16と第1の可動部材18の圧接部26との間で挟持して圧縮し、同様に上下用湾曲操作ノブ11の回転のロック時には第2の摩擦部材35を第2の固定部材34と第2の可動部材36の圧接部43との間で挟持して圧縮する構成の為、第1の固定部材16および第1の可動部材18の圧接部26と第1の摩擦部材17との接触面、および第2の固定部材34および第2の可動部材36の圧接部43と第2の摩擦部材35との接触面が摩耗しにくい。そのため、耐久性を向上することができる。
【0063】
また、上下用湾曲操作ノブ11のロックの際、摩擦部材35が径方向に向けて圧接するため、上下用湾曲操作ノブ11は、左右用湾曲操作ノブ10に押しつけられることがなく、左右用湾曲操作ノブ10の操作力量が重くなることがない。また、上下用湾曲操作ノブ11をロックした状態で回転させた場合に左右用湾曲操作ノブ10が共回りすることがない。このため、抜け止め部材13に位置を規制された左右用湾曲操作ノブ10によって、上下用湾曲操作ノブ11の軸方向の位置規制を行うことができるので、上下用湾曲操作ノブ11の位置を規制するための別の部材が不要である。
【0064】
さらに、本実施の形態では従来に比べて湾曲ブレーキ機構14、32の構成を簡略化することができるので、構成部品数を少なくして小型化、軽量化、コストダウンが図れる。
【0065】
なお、上記実施の形態では第1の可動部材18及び第2の可動部材36にガイドピン27,44をそれぞれ設け、第1の固定部材16及び第2の固定部材34に規制溝28,45及びクリックばね29,46をそれぞれ設けた構成を示したが、逆に、第1の固定部材16及び第2の固定部材34にガイドピン27,44をそれぞれ設け、第1の可動部材18及び第2の可動部材36に規制溝28,45及びクリックばね29,46をそれぞれ設ける構成にしてもよい。
【0066】
また、ガイドピン27,44を弾性変形可能な弾性部材にて形成し、規制溝28,45に硬質の係止部を設けることにより、ガイドピン27,44の弾性変形によりガイドピン27,44が係止部を乗り越え可能にしてガイドピン27,44を選択的に係止可能にする構成にしても良い。
【0067】
また、図4(A)〜(C)乃至図7は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1〜図3参照)の上下用の湾曲ブレーキ機構14の構成を次の通り変更したものである。
【0068】
すなわち、本実施の形態の上下用湾曲ブレーキ機構51には図4(A)に示すように第1の実施の形態の湾曲ブレーキレバー15と同じ構成の湾曲ブレーキレバー52と、略リング状の制動部材(固定部材)53と、第1の可動部材54と、ストッパ部材(第2の可動部材)55と、摩擦部材56とが設けられている。ここで、制動部材53と、第1の可動部材54と、ストッパ部材55と、摩擦部材56とは上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11b内に収容されている。
【0069】
また、制動部材53はブレーキ機構収容凹部11bの内底部(図4(A)中で上端部)に配設され、第2の回転軸6の上端部に外嵌されている。この制動部材53の外周部にはシリコンゴム、フッ素ゴム、熱可塑性エラストマー等の弾性変形可能な軟質の弾性部材からなるリング状の摩擦部材56が外嵌されている。この摩擦部材56は上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面に圧接されている。
【0070】
また、第2の固定軸7には第1の可動部材54およびストッパ部材55がそれぞれ装着されている。ここで、図4(A)中で上側にストッパ部材55、このストッパ部材55の下側に第1の可動部材54がそれぞれ対向配置されている。
【0071】
また、第2の固定軸7の上端部外周面には軸方向に延設されたキー溝57が形成されている。さらに、ストッパ部材55には図4(B)に示すように第2の固定軸7のキー溝57に係合するキー部58が突設されている。そして、第2の固定軸7のキー溝57にストッパ部材55のキー部58が係合されることにより、ストッパ部材55は第2の固定軸7に対して回転不能に、かつ軸方向に移動可能に支持されている。
【0072】
また、ストッパ部材55における制動部材53との対向面(上面)には少なくとも一つ、本実施の形態では図4(B)に示すように12本のストッパピン59が制動部材53に向けて突設されている。さらに、ストッパ部材55の上面外周部には少なくともーつ、本実施の形態では8つの弾性変形可能な弾性変形部60が設けられている。
【0073】
また、図5に示すように制動部材53におけるストッパ部材55のストッパピン59と対応する位置にはストッパピン59の数と同じか、ストッパピン59よりも多くのストッパ係止穴61が等間隔で設けられている。さらに、隣合うストッパ係止穴61の間には図6に示すようにピン誘導溝62が設けられている。このピン誘導溝62はストッパ係止穴61側に向かうにしたがって溝の深さが深くなる傾斜面状に形成されている。
【0074】
また、ストッパ部材55における第1の可動部材54との対向面には図4(C)に示すように少なくとも一つのカム部63が突設されている。このカム部63には第2の固定軸7の軸方向と直交する方向に対して傾斜する斜面部63aが形成されている。
【0075】
さらに、第1の可動部材54におけるストッパ部材55との対向面(上面)にはストッパ部材55のカム部63と係合するカム部64が設けられている。このカム部64にはカム部63の斜面部63aと対応する形状、すなわち第2の固定軸7の軸方向と直交する方向に対して傾斜する形状の斜面部64aが形成されている。
【0076】
また、第1の可動部材54は第2の固定軸7に回転自在に連結されている。この第1の可動部材54の下端部には円筒状の軸受け部65が突設されている。この軸受け部65には湾曲ブレーキレバー52の内端部が固定されている。この湾曲ブレーキレバー52の外端部は外側に延出されている。そして、湾曲ブレーキレバー52と一緒に第1の可動部材54が第2の固定軸7の軸回り方向に回動可能に支持されている。
【0077】
また、第1の可動部材54とストッパ部材55との間には第1の実施の形態の第1の固定部材16と第1の可動部材18との間の回転範囲規制手段と同じ構成の回転範囲規制手段が設けられている。すなわち、第1の可動部材54の上面にはガイドピン66が上向きに突設されている。さらに、ストッパ部材55にはガイドピン66が挿入される規制溝67が形成されている。この規制溝67の両端部にはガイドピン66の回転方向の移動を規制するストッパ部28a,28b(図2(A),(B)参照)がそれぞれ形成されている。ここで、規制溝67の一方のストッパ部28aは湾曲ブレーキレバー52のロック解除位置、他方のストッパ部28bは湾曲ブレーキレバー52のロック位置とそれぞれ対応させて設定されている。
【0078】
また、規制溝67の内部にはクリックばね68が介挿されている。このクリックばね68の両端部にはガイドピン66を規制溝67の両側のストッパ部28a,28bにそれぞれ当接させた状態で係止する為の略山形の係止部29a,29b(図2(A),(B)参照)が設けられている。
【0079】
そして、湾曲ブレーキレバー52の回動操作にともない第1の可動部材54が第2の固定軸7の軸回り方向に回動するとともに、この第1の可動部材54の回動動作にともないストッパ部材55が第2の固定軸7の軸方向に移動し、図4(A)に示すようにロック解除位置と図7に示すロック位置とに切換え可能になっている。
【0080】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態では上下用の湾曲ブレーキ機構51の湾曲ブレーキレバー52を第2の固定軸7の軸回り方向に回動させることにより、上下用湾曲操作ノブ11のロック解除位置と上下用湾曲操作ノブ11のロック位置とに切換える操作が行われる。
【0081】
ここで、湾曲ブレーキレバー52がロック解除位置で保持されている場合には第1の実施の形態と同様に図2(A)に示すようにガイドピン66が一方のストッパ部28aに当接し、クリックばね68の一方の係止部29aに係止される。このとき、第1の可動部材54のカム部64とストッパ部材55のカム部63との間は図4(C)に示すように両者の斜面部63a,64a間が接合されて係合している状態で保持される。この場合にはストッパ部材55は図4(A)に示すように制動部材53から下方に離間した離間位置で保持される。この状態では、上下用湾曲操作ノブ11が自由に回転操作可能な状態で保持されるので、上下用湾曲操作ノブ11を任意に回転させて内視鏡の湾曲部の湾曲操作を行うことができる。
【0082】
また、上下用湾曲操作ノブ11の回転をロックさせる場合には湾曲ブレーキレバー52をロック解除位置からロック位置側に第2の固定軸7の軸回り方向に回動させる。このとき、湾曲ブレーキレバー52に加えられた操作力は第1の可動部材54に伝達され、クリックばね29の弾性力に抗して第1の可動部材54に回転力が与えられる。そのため、湾曲ブレーキレバー52と一緒に第1の可動部材54が第2の固定軸7の軸回り方向に回動駆動される。
【0083】
さらに、第1の可動部材54の回転時にはガイドピン27が規制溝28に沿って移動する。このとき、ガイドピン27からの押圧力によってクリックばね29は弾性変形し、ガイドピン27はクリックばね29の係止部29aを乗り越えて移動する。
【0084】
また、この第1の可動部材54の回転時には第1の可動部材54のカム部64が図4(C)の位置から同図中で左方向に移動する。このとき、第1の可動部材54のカム部64の斜面部64aの移動によってストッパ部材55のカム部63が斜面部63aに沿って徐々に押し上げられ、図7に示すようにストッパ部材55が制動部材53側に向けて押し上げられる。
【0085】
さらに、このストッパ部材55の移動動作時にはストッパ部材55の弾性変形部60は制動部材53の下面に圧接され、弾性変形されると同時に、ストッパ部材55のストッパピン59は制動部材53に向けて移動される。このとき、ストッパ部材55のストッパピン59は制動部材53のピン誘導溝62に係合することによりストッパ係止穴61に誘導されて嵌入される。これにより、制動部材53はストッパ部材55に係止されて第2の固定軸7に対して回転不能となる。
【0086】
このように制動部材53が回転不能となることにより、制動部材53に固定された摩擦部材56は上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面に対して摩擦力を与えて上下用湾曲操作ノブ11の回転を抑止させ、上下用湾曲操作ノブ11をロックさせることができる。
【0087】
なお、上下用湾曲操作ノブ11のロック状態においても摩擦部材56の摩擦力に抗して上下用湾曲操作ノブ11に一定の力量以上で回転力を与えた場合には上下用湾曲操作ノブ11を回転させて内視鏡の湾曲部の湾曲操作を行うことができる。
【0088】
また、湾曲ブレーキレバー52を元のロック解除位置に戻す場合には、湾曲ブレーキレバー52をロック操作時とは逆方向に回動させる。このとき、湾曲ブレーキレバー52の回動動作にともない第1の可動部材54のカム部64が図4(C)に示す元の位置、すなわち両者の斜面部63a,64a間が接合されて係合している状態に移動する。
【0089】
この場合には、ストッパ部材55は図7の位置から下方に押し下げられ、図4(A)に示すように制動部材53から下方に離れる方向に移動可能となる。この際、ストッパ部材55の弾性変形部60の弾性力によってストッパ部材55は制動部材53より離間するとともに、ストッパ部材55のストッパピン59と制動部材53のストッパ係止穴61との係合が外れて、制動部材53は第2の固定軸7に対して回転可能となる。これにより、制動部材53は摩擦部材56と上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面との間の摩擦力によって上下用湾曲操作ノブ11と一体化し、上下用湾曲操作ノブ11は自由に回転可能となる。
【0090】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では湾曲ブレーキレバー52の操作によって容易に上下用湾曲操作ノブ11の回転のロック状態とロック解除状態とを容易に切換え操作することができる。
【0091】
また、上下用湾曲操作ノブ11の回転のロック時には摩擦部材56が上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面全周にわたり略均一に圧接される。そのため、摩擦部材56の上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面への押し付け力を比較的小さくできるので、摩擦部材56が摩耗しにくい。さらに、摩擦部材56と上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面との接触面の摩耗が少ない為、耐久性を向上できる。
【0092】
また、湾曲ブレーキレバー52の操作時には第1の可動部材54の操作によりストッパ部材55を移動させ、このストッパ部材55で制動部材53を係止する構成の為、湾曲ブレーキレバー52の操作の際には第1の可動部材54を介してストッパ部材55を移動するだけの力しか必要ないため、湾曲ブレーキレバー52の操作力量を軽くできる。さらに、上下用湾曲操作ノブ11の回転のロック時の左右用湾曲操作ノブ10の操作力量のばらつきが少ない為、操作性を向上できる。
【0093】
また、上下用湾曲操作ノブ11と左右用湾曲操作ノブ10のロック時に、上下用湾曲操作ノブ11と左右用湾曲操作ノブ10とを回転させる際には、ストッパ部材55が回転不能なため、可動部材54には、回転力が伝達されない。よって、可動部材54が共回りしないので操作性を向上できる。
【0094】
また、摩擦部材56を制動部材53にて支持して上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面に常時圧接させる構成の為、摩擦部材56は移動せず、摩擦部材56と上下用湾曲操作ノブ11との圧接量のばらつきが少ない。さらに、摩擦部材27は上下用湾曲操作ノブ11の径方向へ圧接する構成の為、上下用湾曲操作ノブ11への摩擦部材27の圧接量は制動部材53と上下用湾曲操作ノブ11と摩擦部材56の寸法のみによって決定される。そのため、摩擦部材56と上下用湾曲操作ノブ11との圧接量のばらつきが一層少なくなる効果がある。また、以上により摩擦部材56と上下用湾曲操作ノブ11との圧接量の調整機構が不要であり、また、第1の実施の形態と同様に、上下用湾曲操作ノブ11の位置を規制する部材が不要である。よって、装置全体の構成を簡略化できる。また、構成部品にネジ部が全くないため、各部品が樹脂によるモールド成型や、金属射出成型によって容易にできるため部品が安価となる。よって、装置全体の小型化、軽量化、コストダウンが図れる。
【0095】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では第1の可動部材54にガイドピン66を設け、ストッパ部材55に規制溝28及びクリックばね29をそれぞれ設けた構成を示したが、逆に、ストッパ部材55にガイドピン66を設けて、第1の可動部材54に規制溝28及びクリックばね29をそれぞれ設けても良い。
【0096】
また、ガイドピン66を弾性変形可能な弾性部材にて形成し、規制溝に硬質の係止部を設けてガイドピン66の弾性変形によりガイドピン66が係止部を乗り越え可能にしてガイドピン66を選択的に係止可能に構成しても良い。
【0097】
さらに、摩擦部材56は制動部材53の内周面側に設けて第1の回転軸5に圧接する構成としても良い。また、第1の可動部材54のカム部64とストッパ部材55のカム部63とは何れか一方を斜面部63a,64aを有さない単なるピンとしても良い。
【0098】
また、ストッパ部材55の弾性変形部60はストッパ部材55でなく、制動部材53に一体に設けてストッパ部材55を付勢する構成としても良い。さらに、弾性変形部60を設けずに制動部材53とストッパ部材55との間にコイルばねや、板ばね等のばね部材を配置してストッパ部材55を制動部材53から離れる方向に付勢する構成としても良い。
【0099】
また、第1の可動部材54のカム部64とストッパ部材55のカム部63とを設けずに第1の可動部材54に雄ねじ部、又は雌ねじ部を設け、ストッパ部材55に雌ねじ部又は雄ねじ部を設けることにより、第1の可動部材54とストッパ部材55に設けられたねじ部間を螺合させて、第1の可動部材54の回転によりストッパ部材55が軸方向に移動可能な構成としても良い。
【0100】
また、第1の固定軸4に第1の可動部材54、ストッパ部材55と同様の部材を支持させ、左右用湾曲操作ノブ10のブレーキ機構収容凹部10b内に制動部材53、摩擦部材56と同様の部材を設けて左右用湾曲操作ノブ10のロック機構に適用しても良い。
【0101】
さらに、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0102】

(付記項1) 内視鏡の操作部に固定された固定軸と、固定軸に回転可能に支持された湾曲操作ノブと、固定軸に回転不能に支持された固定部材と、湾曲ブレーキレバーと接続され固定軸に回転可能かつ固定軸の軸方向に移動可能に支持された可動部材と、前記固定部材に固定され、前記可動部材の移動により前記固定部材と可動部材により選択的に挟持され、挟持された際に弾性変形により径方向に突出して前記湾曲操作ノブに圧接する弾性変形可能な弾性部材からなる摩擦部材とを有することを特徴とする内視鏡装置。
【0103】
(付記項1の従来技術) 特開平7−261098号公報
(付記項1の解決しようとする課題) 従来の湾曲ノブのロック機構は複雑であり、高価であった。特開平7−261098号公報の構成ではアングルノブをロックした際にアングルノブの内周面と接触する摩擦材がアングルノブ内周面の一部にしか接触しない構成の為、摩擦材による摩擦力が弱く、摩擦材のアングルノブ内周面への押し付け力を強くしないと、アングルノブを固定することが困難であった。押し付け力を強くする場合には押圧部材の外側への押し出し力を強くする必要がある為、カムと押圧部材を係合させる際にロックレバーを操作する力量が非常に重くなり操作性が悪いという不具合がある。又、摩擦材の摩耗が早く、耐久性が悪くなる。又、押圧部材の窪み部とカムの突起部を係合させる構成の為、繰り返しの作動を行うと、窪み部及び突起部が摩耗して、押圧部材の外側への押し出し量が少なくなり摩擦材のアングルノブの内周面への押し付け力が弱くなってしまうという不具合がある。又、摩擦材を複数の部材からなる機構によって移動させてアングルノブに圧接させる構成の為、固定軸、カム、押圧部材、摩擦材等の部材の径方向の寸法のばらつきによってアングルノブをロックする際の摩擦材とアングルノブとの圧接量にばらつきが生じる。このことによりロックの際アングルノブの力量にばらつきが生じて操作性が悪くなるという不具合がある。
【0104】
(付記項1の目的) 小型、軽量、安価で耐久性が良く、操作性が良い内視鏡装置の提供。
(付記項1の作用) 湾曲ブレーキレバーを操作して可動部材を回転させると可動部材が固定部材に向けて移動して固定部材に固定された摩擦部材に圧接する。摩擦部材は固定部材と可動部材に挟持されることにより弾性変形して軸方向に圧縮すると共に径方向に突出して湾曲操作ノブに圧接し、湾曲操作ノブの回転が抑止される。湾曲ブレーキレバーを戻すと可動部材が固定部材から離れる方向に移動して摩擦部材と離間し、摩擦部材が元の形状に戻りアングル操作ノブと離間して湾曲操作ノブが開放される。
【0105】
(付記項1の効果) 構成を簡略化できる。摩擦部材が湾曲操作ノブの内周の全周にわたり圧接する為、湾曲操作ノブへの押しつけ力を比較的小さくできる為、湾曲ブレーキレバーの操作力量を軽くできる。又、摩擦部材の摩耗が少なく耐久性が良い。摩擦部材を可動部材と固定部材とで挟持して圧縮する構成の為、摩擦部材と固定部材の接触面が摩耗しにくい為、耐久性が良い。したがって、小型、軽量、安価で耐久性が良く、操作性が良い内視鏡装置を提供できる。
【0106】
(付記項2) 可動部材及び固定部材に可動部材の回転方向の移動を規制する回転規制手段を設けたことを特徴とする付記項1の内視鏡装置。
(付記項3) 可動部材及び固定部材に可動部材の回転方向の位置を選択的に固定する固定手段を設けたことを特徴とする付記項1および2の内視鏡装置。
【0107】
(付記項4) 前記回転規制手段は可動部材又は固定部材の何れか一方に設けられた凸部と、他の一方に設けられた凸部が当接する当接部からなることを特徴とする付記項2の内視鏡装置。
【0108】
(付記項5) 前記固定手段は可動部材又は固定部材の何れか一方に設けられた凸部と、他の一方に設けられた凸部を選択的に係止する係止部材からなることを特徴とする付記項3の内視鏡装置。
【0109】
(付記項6) 内視鏡の操作部に固定された固定軸と、固定軸に回転可能に支持された湾曲操作ノブと、湾曲ブレーキレバーと接続され固定軸に回転可能に支持された湾曲ブレーキレバー部材と、固定軸に回転不能に支持され、湾曲ブレーキレバー部材の回転作動により選択的に軸方向に移動可能な可動部材と、湾曲操作ノブに径方向に圧接した摩擦部材と、固定軸に回転可能に支持され、前記可動部材と選択的に固定可能な前記摩擦部材を支持する支持部材とを有する内視鏡装置。
【0110】
(付記項6の目的) 小型、軽量、安価で耐久性が良く、操作性が良い内視鏡装置の提供。
(付記項6の作用) 湾曲ブレーキレバー部材を回転させると、可動部材が支持部材に向けて移動して支持部材に固定される。このことにより支持部材は回転不能となり、支持部材に支持されて湾曲操作ノブに圧接した摩擦部材は湾曲操作ノブに対して摩擦力を与えて湾曲操作ノブの回転が抑止される。ブレーキレバー部材を戻すと、可動部材が支持部材から離れる方向に移動して支持部材の固定が解かれて支持部材は摩擦部材と湾曲操作ノブの摩擦力により湾曲操作ノブと一体化して回転可能となる。
【0111】
(付記項6の効果) 構成を簡略化できる。摩擦部材が湾曲操作ノブの全周にわたり圧接する為、湾曲操作ノブへの押しつけ力を大きくしなくて良い為、湾曲ブレーキレバー部材の操作力量を軽くできる。又、摩擦部材の摩耗が少なく耐久性が良い。摩擦部材を支持部材にて支持して常時湾曲操作ノブの径方向に圧接させる構成の為、摩擦部材と湾曲操作ノブとの圧接量のばらつきが少なく、ロックした際の湾曲操作ノブの操作力量のばらつきが少ない。したがって、小型、軽量、安価で耐久性が良く、操作性が良い内視鏡装置を提供できる。
【0112】
(付記項7) 前記摩擦部材は前記支持部材の外周に設けられていることを特徴とする付記項6の内視鏡装置。
(付記項8) 前記摩擦部材は前記支持部材の外周の全周に設けられていることを特徴とする付記項7の内視鏡装置。
【0113】
(付記項9) 前記摩擦部材は前記支持部材の内周に設けられていることを特徴とする付記項6の内視鏡装置。
(付記項10) 前記摩擦部材は前記支持部材の内周の全周に設けられていることを特徴とする付記項9の内視鏡装置。
【0114】
(付記項11) 前記可動部材又は支持部材の何れか一方に少なくとも一つの突起部を設け、他の一方に突起部を係止する係止孔部を設けたことを特徴とする付記項6の内視鏡装置。
【0115】
(付記項12) 前記突起部を複数設け、前記係止孔部は突起部と同じかそれ以上設けたことを特徴とする付記項11の内視鏡装置。
(付記項13) 隣合う係止孔部の間に突起部を係止孔部に案内する係止孔部と連通した案内溝を設けたことを特徴とする付記項12の内視鏡装置。
【0116】
(付記項14) 前記可動部材と湾曲ブレーキレバー部材の少なくとも一方に可動部材を軸方向に移動可能なカム部を設けたことを特徴とする付記項6の内視鏡装置。
【0117】
(付記項15) 前記可動部材を前記支持部材と離す方向に付勢する付勢部材を設けたことを特徴とする付記項6、付記項14の内視鏡装置。
(付記項16) 前記付勢部材に弾性変形部を設け、前記可動部材に一体に形成したことを特徴とする付記項15の内視鏡装置。
【0118】
(付記項17) 前記付勢部材に弾性変形部を設け、前記移動部材に一体に形成したことを特徴とする付記項15の内視鏡装置。
(付記項18) 湾曲ブレーキレバー部材に第1のネジ部を設け、可動部材に第1のネジ部と螺合する第2のネジ部を設け螺合により可動部材を軸方向に移動可能に構成したことを特徴とする付記項6の内視鏡装置。
【0119】
(付記項19) 湾曲ブレーキレバー部材及び可動部材に湾曲ブレーキレバー部材の回転方向の移動を規制する回転規制手段を設けたことを特徴とする付記項6の内視鏡装置。
【0120】
(付記項20) 湾曲ブレーキレバー部材及び可動部材に湾曲ブレーキレバー部材の回転方向の位置を選択的に固定する固定手段を設けたことを特徴とする付記項6、付記項19の内視鏡装置。
【0121】
(付記項21) 前記回転規制手段は湾曲ブレーキレバー部材又は可動部材の何れか一方に設けられた凸部と、他の一方に設けられた凸部が当接する当接部からなることを特徴とする付記項19の内視鏡装置。
【0122】
(付記項22) 前記固定手段は湾曲ブレーキレバー部材又は可動部材の何れか一方に設けられた凸部と、他の一方に設けられた凸部を選択的に係止する係止部材からなることを特徴とする付記項20の内視鏡装置。
【0123】
(付記項23) 前記摩擦部材は軟質弾性部材であることを特徴とする付記項1、6の内視鏡装置。
(付記項24) 前記軟質弾性部材はシリコンゴムであることを特徴とする付記項23の内視鏡装置。
【0124】
(付記項25) 前記軟質弾性部材はフッ素ゴムであることを特徴とする付記項23の内視鏡装置。
(付記項26) 前記軟質弾性部材は熱可塑性エラストマーであることを特徴とする付記項23の内視鏡装置。
【0125】
(付記項27) 前記熱可塑性エラストマーはオレフィン系エラストマーであることを特徴とする付記項26の内視鏡装置。
(付記項28) 前記熱可塑性エラストマーはソフトセグメントが98%以上の架橋度で架橋されている完全架橋型熱可塑性エラストマーであることを特徴とする付記項26、付記項27の内視鏡装置。
【0126】
(付記項29) 前記係止部材は前記凸部を係止する係止部を有する弾性変形可能なバネ部材であることを特徴とする付記項5、付記項22の内視鏡装置。
(付記項30) 前記凸部を弾性変形可能な弾性部材にて形成し係止部材に凸部を係止する係止部を設けたことを特徴とする付記項5、付記項22の内視鏡装置。
【0127】
【発明の効果】
本発明によれば湾曲ブレーキ部材の操作時に可動部材が固定軸の軸方向に移動する動作にともない固定部材と可動部材との間に摩擦部材を挟持させる状態で、摩擦部材を弾性変形させて湾曲操作ノブに圧接させ、湾曲操作ノブをロックするロック手段を設けたので、構成を簡略化でき、小型、軽量、安価で、耐久性が良く、かつ操作性が良い内視鏡の湾曲操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の内視鏡の湾曲操作装置の要部構成を示す縦断面図。
【図2】 (A)は図1の2A−2A線断面図、(B)は湾曲ブレーキレバーがロック位置に切換え操作された状態を示す湾曲操作装置の要部の横断面図。
【図3】 第1の実施の形態の湾曲操作装置の湾曲ブレーキレバーがロック位置に切換え操作された状態を示す縦断面図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示すもので、(A)は湾曲操作装置の縦断面図、(B)は図4(A)の4B−4B線断面図、(C)は同湾曲操作装置のカム機構を示す要部の縦断面図。
【図5】 第2の実施の形態の湾曲操作装置の要部の横断面図。
【図6】 第2の実施の形態の湾曲操作装置の制動部材のストッパ係止部を示す要部の縦断面図。
【図7】 第2の実施の形態の湾曲操作装置の湾曲ブレーキレバーがロック位置に切換え操作された状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
4 第1の固定軸
7 第2の固定軸
10 左右用湾曲操作ノブ
11 上下用湾曲操作ノブ
14、51 上下用湾曲ブレーキ機構(ロック手段)
15、52 湾曲ブレーキレバー(湾曲ブレーキ部材)
16 第1の固定部材
17 第1の摩擦部材
18、54 第1の可動部材
32 左右用湾曲ブレーキ機構(ロック手段)
33 湾曲ブレーキノブ(湾曲ブレーキ部材)
35 第2の摩擦部材
53 制動部材(固定部材)
55 ストッパ部材(第2の可動部材)
56 摩擦部材

Claims (1)

  1. 内視鏡の操作部に固定された固定軸に湾曲操作ノブが回転可能に支持され、前記湾曲操作ノブを前記固定軸に対して回転させる動作にともない内視鏡の湾曲部を遠隔的に湾曲操作するとともに、
    前記湾曲操作ノブの回転動作を抑制しないロック解除状態と、前記湾曲操作ノブの回転動作を抑制するロック状態とに切換え操作する湾曲ブレーキ部材を備えた内視鏡の湾曲操作装置において、
    前記固定軸に回転不能に支持された固定部材と、
    この固定部材に固定された弾性体からなる摩擦部材と、
    前記湾曲ブレーキ部材と接続され、前記固定軸に回転可能にかつ、前記固定軸の軸方向に沿って前記摩擦部材に対して接離する方向に移動可能に支持された可動部材とを具備し、
    前記湾曲ブレーキ部材の操作時に前記可動部材が前記固定軸の軸方向に移動する動作にともない前記固定部材と前記可動部材との間に前記摩擦部材を挟持させる状態で、前記摩擦部材を弾性変形させて径方向に膨出させて前記湾曲操作ノブに圧接させ、前記湾曲操作ノブをロックするロック手段を設けたことを特徴とする内視鏡の湾曲操作装置。
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