JP6917825B2 - 入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力装置に関する。
下記特許文献1には、多方向に操作可能なつまみ(操作体)を有する多方向操作スイッチ(入力装置)が開示されている。この多方向操作スイッチでは、つまみが、左右方向(第1方向)に操作されると、レバースイッチ(検出体)が基板と共に左右に移動する。これにより、可動体がレバースイッチの操作部に当接して、操作部が揺動する。一方、つまみが、前後方向(第2方向)に操作されると、レバースイッチが基板と共に前後に移動する。これにより、可動体がレバースイッチの操作部に当接して、操作部が揺動する。このように、つまみが、左右方向又は前後方向に操作されることで、レバースイッチが作動するようになっている。
なお、多方向に操作可能の入力装置として、他に下記特許文献2に記載されたものがある。
特許4144242号公報 特許5828573号公報
しかしながら、上記多方向操作スイッチでは、レバースイッチを作動させるためには、つまみを所定量以上、操作させる必要がある。
一方、例えば、設置スペースとの関係で操作体の操作量を確保することができない場合がある。また、例えば、操作者への操作負担の軽減を目的として、操作量を小さくしたいとの要望もある。このため、入力装置では、操作体の操作量を小さくできる構成にすることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮して、操作体の操作量を小さくすることができる入力装置を提供する。
形態1:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、互いに直交する第1方向及び第2方向に操作可能に構成された操作体と、前記第1方向及び前記第2方向に直交する直交方向を軸方向とする操作軸を有し、前記操作体の操作時に前記操作体と共に前記第1方向又は前記第2方向へ移動する移動機構と、作動することで前記操作体の操作を検出する一対の検出体と、前記第1方向及び前記第2方向にそれぞれ延在され、一対の前記検出体の各々と対を成して構成されると共に、前記操作軸と連結されて前記操作体の操作力が伝達される伝達部を長手方向中間部に有し、且つ前記検出体を作動させるための被検出部を一端部に有する一対の可動体と、一対の前記可動体の他端部と、前記可動体を支持する支持部材と、両者のうちの何れか一方に設けられ、前記操作軸と平行に配置されると共に、一対の前記可動体の他端部を前記支持部材に対して相対回動可能に連結する一対の連結軸と、を備え、前記操作体の前記第1方向への操作時には、前記第2方向に延在する前記可動体が前記操作軸によって回動して、対を成す前記検出体を前記被検出部により作動させ、前記操作体の前記第2方向への操作時には、前記第1方向に延在する前記可動体が前記操作軸によって回動して、対を成す前記検出体を前記被検出部により作動させる入力装置である。
形態2:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記操作軸の軸心から前記被検出部までの距離が、前記操作軸と前記連結軸との軸間距離よりも長く設定されている入力装置である。
形態3:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、一対の前記可動体の伝達部には、前記操作軸が回動可能に挿入された伝達孔が形成され、一対の前記可動体の他端部と、前記支持部材と、両者のうちの何れか他方には、前記可動体の長手方向に沿って延在された連結孔が形成されており、前記連結孔の内部に前記連結軸が前記連結孔の長手方向に相対移動可能に挿入されている入力装置である。
形態4:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記検出体は、対を成す前記可動体の幅方向の一方側及び他方側へ揺動可能に構成された揺動部を有し、且つ前記揺動部が揺動することで作動する双方向検出素子として構成されており、前記被検出部は、前記直交方向から見て前記揺動部に対して前記可動体の幅方向外側に配置され、前記可動体の回動時に前記揺動部を押圧して揺動させる一対の押圧部と、一対の前記押圧部の間に配置されると共に、前記可動体の長手方向に延在され、内部に前記揺動部が配置される逃げ部と、を含んで構成されている入力装置である。
形態5:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記直交方向を軸方向として回転操作可能に構成された回転操作部材を備え、前記操作体の前記第1方向への操作時には、前記第1方向に延在する可動体が、前記操作軸によって前記第1方向へ移動して、前記回転操作部材に係合し、前記操作体の前記第2方向への操作時には、前記第2方向に延在する可動体が、前記操作軸によって前記第2方向へ移動して、前記回転操作部材に係合して、前記回転操作部材の回転操作を制限する入力装置である。
形態6:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記支持部材には、一対の前記可動体側へ突出され、一対の前記可動体と対を成して構成された一対の突起が設けられており、前記可動体における前記伝達孔と前記被検出部との間には、前記突起が配置される配置孔が形成されると共に、前記配置孔の内周部には、前記突起と係合可能に構成された係合凹部が形成され、前記操作体の前記第1方向への操作時には、第1方向に延在する可動体が、前記操作軸によって前記第1方向へ移動し、対を成す前記突起が前記係合凹部に係合して、当該可動体の回動を制限し、前記操作体の前記第2方向への操作時には、第2方向に延在する可動体が、前記操作軸によって前記第2方向へ移動し、対を成す前記突起が前記係合凹部に係合して、当該可動体の回動を制限する入力装置である。
形態7:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、一対の前記可動体の長手方向中間部には、前記可動体の長手方向に延在された伝達孔が形成されており、前記伝達孔の内部に、前記操作軸が前記伝達孔の長手方向に相対移動可能に挿入されている入力装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、操作体の操作量を小さくすることができる。
図1は、第1の実施の形態に係る入力装置の第1可動体及び第2可動体の周辺を示す一部破断した平面図である。 図2は、第1の実施の形態に係る入力装置を示す平面図である。 図3は、図2に示される入力装置を第1方向一方側から見た断面図(図2の3−3線断面図)である。 図4は、図2に示される入力装置を第2方向一方側から見た断面図(図2の4−4線断面図)である。 図5は、図2に示される入力装置の分解斜視図である。 図6(A)は、図2に示されるスライドノブを第1方向一方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図であり、図6(B)は、スライドノブを第1方向他方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図である。図6(C)は、スライドノブを第2方向一方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図であり、図6(D)は、スライドノブを第2方向他方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図である。 図7は、第2の実施の形態に係る入力装置に用いられるロータリーノブアッシーを示す斜視図である。 図8は、第2の実施の形態に係る入力装置に用いられる第1可動体及び第2可動体を示す斜視図である。 図9は、第2の実施の形態に係る入力装置の第1可動体及び第2可動体の周辺を示す一部破断した平面図である。 図10(A)は、第2の実施の形態に係る入力装置のスライドノブを第1方向一方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図であり、図10(B)は、スライドノブを第1方向他方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図である。図10(C)は、スライドノブを第2方向一方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図であり、図10(D)は、スライドノブを第2方向他方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図である。 図11は、第3の実施の形態に係る入力装置の第1可動体及び第2可動体の周辺を示す一部破断した平面図である。 図12(A)は、第3の実施の形態に係る入力装置のスライドノブを第1方向一方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図であり、図12(B)は、スライドノブを第1方向他方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図である。図12(C)は、スライドノブを第2方向一方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図であり、図12(D)は、スライドノブを第2方向他方側へ操作したときの第1可動体及び第2可動体の作動状態を示す平面図である。
(第1の実施の形態)
以下、図1〜図6を用いて、第1の実施の形態に係る入力装置10について説明する。図2〜図5に示されるように、入力装置10は、全体として、略円柱状に形成されている。なお、図面において、適宜示される矢印Aは、入力装置10の軸方向一方側(上側)を示しており、矢印Bは、入力装置10の軸方向他方側(下側)を示している。また、以下の説明では、上側から見た平面視で、入力装置10の軸線ALを通過する仮想基準線を第1基準線L1(図2参照)とし、軸線ALを通過し且つ第1基準線L1と直交する仮想基準線を第2基準線L2(図2参照)としている。そして、第1基準線L1の延在方向(図2の矢印C及び矢印D方向)が、本発明の「第1方向」に対応し、第2基準線L2の延在方向(図2の矢印E及び矢印F方向)が、本発明の「第2方向」に対応している。また、第1方向及び第2方向に直交する入力装置10の上下方向(軸方向)が、本発明の「直交方向」に対応している。
入力装置10は、入力装置10の下側部分を構成する、ケース12と、「支持部材」としてのリッド20と、を有している。このケース12内には、基板30、「回転操作部材」としてのロータリーノブアッシー40、スライド機構50、及び移動機構60が、収容されている。また、入力装置10は、第1方向及び第2方向に操作可能に構成された「操作体」としてのスライドノブ80を有しており、スライドノブ80は、入力装置10の上端側の部分を構成している。さらに、入力装置10は、スライドノブ80の第1方向及び第2方向への操作時に可動する「可動体」としての第1可動体90及び第2可動体92を有している。以下、入力装置10の各構成について説明する。
(ケース12について)
ケース12は、入力装置10の下側部分の外郭を構成している。ケース12は、上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されて、軸線ALと同軸上に配置されている。ケース12の上端部における直径寸法は、他の部分に比べて小さく設定されている。このため、ケース12の上端部が、ケース12の径方向内側へ張り出されている。
(リッド20について)
リッド20は、上下方向を板厚方向とした略円板状に形成されている。このリッド20の外周部には、上方側へ突出されたリブ20Aが一体に形成されており、リブ20Aは、リッド20の周方向全周に亘って形成されている。そして、リブ20Aが、下側からケース12の開口部内に嵌入されて、リッド20がケース12に固定されている。これにより、ケース12の下端部が、リッド20によって閉塞されている。
リッド20の略中央部には、後述する第1可動体90及び第2可動体92を支持するための支持部22が形成されている。支持部22は、リッド20から上側へ隆起され且つ下側へ開放された有底円筒状に形成されている。支持部22の上壁における中央部には、後述するピン64を支持するための支持凹部22Aが形成されており、支持凹部22Aは、軸線ALと同軸上に配置されている。この支持凹部22Aは、上側へ開放された凹状に形成されており、支持凹部22Aの内周面が、球面状の凹面によって構成されている。また、支持凹部22Aの径方向外側には、4箇所の傾斜凹部22Bが形成されている。傾斜凹部22Bは、支持凹部22Aの周方向に等間隔に配置されている。具体的には、平面視で、2箇所の傾斜凹部22Bが、第1基準線L1に沿って配置されており、他の2箇所の傾斜凹部22Bが、第2基準線L2に沿って配置されている。また、傾斜凹部22Bは、支持凹部22Aの径方向から見て、上側へ開放された略半円状に形成されており、傾斜凹部22Bの深さが、支持凹部22A側へ向かうに従い深くなるように、傾斜凹部22Bが傾斜されている。
支持部22の上壁には、支持凹部22Aに対して第1方向一方側(図4及び図5の矢印C方向側)において、「連結軸」としての第1連結軸22Cが形成されている。この第1連結軸22Cは、略円柱状に形成されて、支持部22から上方側へ突出されている。支持部22の上壁には、上側へ突出された一対の第1係止爪22Dが形成されており、第1係止爪22Dは、第1連結軸22Cに対して第2方向一方側及び他方側に配置されている。さらに、支持部22の上壁には、支持凹部22Aに対して第1方向他方側(図4及び図5の矢印D方向側)において、略円筒状の第1ボス22Eが突出形成されている。
また、支持部22の上壁には、支持凹部22Aに対して第2方向一方側(図3及び図5の矢印E方向側)において、「連結軸」としての第2連結軸22Fが形成されている。この第2連結軸22Fは、略円柱状に形成されて、支持部22から上方側へ突出されている。支持部22の上壁には、上方側へ突出された一対の第2係止爪22Gが形成されており、第2係止爪22Gは、第2連結軸22Fに対して第1方向一方側及び他方側に配置されている。さらに、支持部22の上壁には、支持凹部22Aに対して第2方向他方側(図3及び図5の矢印F方向側)において、略円筒状の第2ボス22Hが突出形成されている。
また、支持部22の上壁の外周部には、後述する第1可動体90及び第2可動体92を支持するための、支持片22Jが突設されている。この支持片22Jは、支持凹部22Aに対して第1方向他方側及び第2方向他方側に配置されるように、支持部22の外周部に沿って延在されている。
(基板30について)
基板30は、上下方向を板厚方向とし、中央部に孔部30Aを有する略円環板状に形成されている。基板30は、リッド20のリブ20Aの上側に載置されて、ネジ等の締結部材によってリッド20に固定されている。なお、基板30の固定状態では、リッド20の支持部22が、基板30の孔部30A内に配置されて、基板30が支持部22の径方向外側に配置されている。
基板30の上面には、後述するスライドノブ80の操作を検出するための一対の「検出体」としての第1検出体32及び第2検出体34が設けられている(実装されている)。第1検出体32及び第2検出体34は、基板30の内周部において、基板30の周方向に90度離間して配置されている。具体的には、第1検出体32が、リッド20の支持部22に対して第1方向他方側に配置されると共に、平面視で第1基準線L1と一致した位置に配置されている(図1参照)。一方、第2検出体34は、支持部22に対して第2方向他方側に配置されと共に、平面視で第2基準線L2と一致した位置に配置されている(図1参照)。
第1検出体32及び第2検出体34は、双方向検出素子として構成されている。すなわち、第1検出体32(第2検出体34)は、第1検出体32(第2検出体34)内の接点部をスイッチングするための「揺動部」としてのアクチュエータ32A(アクチュエータ34A)を有している。このアクチュエータ32A(アクチュエータ34A)は、第2方向(第1方向)に揺動可能に構成されている。そして、アクチュエータ32A(アクチュエータ34A)が揺動することで、第1検出体32(第2検出体34)が作動する構成になっている。
また、第1検出体32及び第2検出体34には、制御部36(図5参照)が電気的に接続されている。そして、アクチュエータ32A(アクチュエータ34A)が作動することで、第1検出体32(第2検出体34)が、制御部36へオン信号を出力する構成になっている。
さらに、基板30の上面には、後述するロータリーノブアッシー40の回転を検出するための回転用検出体38が設けられている(実装されている)。この回転用検出体38は、リッド20の支持部22に対して第2方向一方側に配置されている。また、軸線ALから回転用検出体38までの距離が、軸線ALから第1検出体32(第2検出体34)までの距離に比べて長く設定されている。すなわち、回転用検出体38が、第1検出体32(第2検出体34)よりも基板30の径方向外側に配置されている。さらに、回転用検出体38は、第1検出体32(第2検出体34)と同様に、双方向検出素子として構成されている。すなわち、回転用検出体38は、アクチュエータ38Aを有しており、アクチュエータ38Aは、第1方向に揺動可能に構成されている。また、回転用検出体38は、制御部36に電気的に接続されている。
(ロータリーノブアッシー40について)
ロータリーノブアッシー40は、全体として上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。そして、ロータリーノブアッシー40は、ケース12内において軸線ALと同軸上に配置されて、ケース12に回転可能に支持されている。
ロータリーノブアッシー40は、軟質の樹脂材(例えば、エラストマ)によって構成された軟質部42と、硬質の樹脂材(例えば、ABS樹脂)によって構成された硬質部44と、によって構成され、2色成形等の手法によって製作されている。具体的には、ロータリーノブアッシー40は、硬質部44を主要部として構成されており、硬質部44の上端部に軟質部42が一体に形成されている(図3及び図4参照)。また、軟質部42は、ロータリーノブアッシー40の上端外周部において、複数の把持部40Aを有している。この複数の把持部40Aは、ロータリーノブアッシー40の径方向外側へ突出し且つ周方向に延在されると共に、ロータリーノブアッシー40の周方向に所定間隔毎に並んで配置されている。
また、ロータリーノブアッシー40の外周部における上下方向中間部には、複数(本実施の形態では、4箇所)の保持爪40Bが一体に形成されている。複数の保持爪40Bは、ロータリーノブアッシー40の周方向に90度毎に離間して配置されている。また、保持爪40Bは、上端部をロータリーノブアッシー40に接続した略矩形板状に形成されると共に、ロータリーノブアッシー40の径方向に弾性変形可能に構成されている。さらに、保持爪40Bの下端部には、ロータリーノブアッシー40の径方向内側へ突出された保持爪部40B1が一体に形成されている。
ロータリーノブアッシー40の内周面には、複数の保持爪40Bの各々に対応する一対の保持突起40Cが形成されている(すなわち、8箇所の保持突起40Cが形成されている)。一対の保持突起40Cは、保持爪40Bの上端部に対して、ロータリーノブアッシー40の周方向一方側及び他方側にそれぞれ配置されると共に、ロータリーノブアッシー40の内周面から径方向内側へ突出されている。
また、ロータリーノブアッシー40の下端には、複数の被検出突起40Dが一体に形成されている。この被検出突起40Dは、ロータリーノブアッシー40の径方向から見て、略V字形状に形成されると共に、ロータリーノブアッシー40の周方向全周に亘って並んで配置されている。そして、被検出突起40Dが、回転用検出体38の上側に配置されており、回転用検出体38のアクチュエータ38Aが、隣り合う被検出突起40Dの間に配置されている。このため、ロータリーノブアッシー40が回転すると、被検出突起40Dがアクチュエータ38Aを押圧して、アクチュエータ38Aが揺動するようになっている。これにより、回転用検出体38によって、ロータリーノブアッシー40の回転方向及び回転位置を検出する構成になっている。
(スライド機構50について)
スライド機構50は、後述する移動機構60を第1方向及び第2方向へスライド(移動)可能に保持する機構として構成されている。このスライド機構50は、ホルダ52と、スライダ54と、を含んで構成されて、ロータリーノブアッシー40の内部に収容されている。
<ホルダ52について>
ホルダ52は、下側へ開放された略有底円筒状に形成されている。ホルダ52の外周部における上端部には、径方向外側へ張り出された固定鍔52Aが一体に形成されている。固定鍔52Aは、上下方向を板厚方向とした略円環板状に形成されている。そして、固定鍔52Aが、ロータリーノブアッシー40の保持爪部40B1と保持突起40Cとによって上下に挟み込まれて、ホルダ52がロータリーノブアッシー40に保持されている。具体的には、ホルダ52をロータリーノブアッシー40内に下側から挿入し、ロータリーノブアッシー40の保持爪40Bが、固定鍔52Aによって押圧されて、径方向外側へ弾性変形する。これにより、固定鍔52Aが、保持爪部40B1と保持突起40Cとの間に配置されて、ホルダ52がロータリーノブアッシー40に組付けられている。
ホルダ52の上壁の上面には、収容部52Bが形成されている。この収容部52Bは、上側へ開放された凹状を成すと共に、平面視で第2方向を長手方向とする略トラック形状に形成されている。収容部52Bの略中央部には、略十字形状の挿通孔52Cが貫通形成されている。具体的には、挿通孔52Cは、第1方向を長手方向とする略矩形状の第1挿通孔52C1と、第1挿通孔52C1の長手方向中央部から第2方向一方側へ延出された第2挿通孔52C2と、第1挿通孔52C1の長手方向中央部から第2方向他方側へ延出された第3挿通孔52C3と、を含んで構成されている。また、挿通孔52Cは、第3挿通孔52C3の先端部から第1方向一方側及び他方側へ延出された略スリット状の第4挿通孔52C4を有している。
また、収容部52Bの第2方向一方側及び他方側の端部には、一対の支持柱52Dが形成されている。支持柱52Dは、略矩形柱状に形成されて、収容部52Bから上方側へ突出されている。支持柱52Dの上面には、ガイドキー52Eが突設されており、ガイドキー52Eは、平面視で第2基準線L2に沿って直線状に延在されている。
<スライダ54について>
スライダ54は、下側へ開放された略有底筒状に形成されて、ホルダ52の収容部52Bの上側に配置されている。スライダ54の下端部には、第1方向一方側及び他方側の部分において、第2方向に並ぶ一対のガイド部54Aがそれぞれ形成されている。一対のガイド部54Aは、上下方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されて、スライダ54から第1方向一方側及び他方側へそれぞれ突出されている。そして、一対のガイド部54Aが、ホルダ52に対して第2方向へスライド可能に、ホルダ52の収容部52B内に収容されている。また、ガイド部54Aの収容部52Bへの収容状態では、ガイド部54Aの先端部が収容部52Bの内周面に当接することで、ガイド部54A(すなわちスライダ54)の第1方向への移動が制限されている。
スライダ54の上壁には、中央部において、挿通孔54Bが貫通形成されている。挿通孔54Bは、平面視で第1方向を長手方向とする略トラック形状に形成されている。さらに、スライダ54の上端部には、一対のスライド片54Cが一体に形成されている。スライド片54Cは、上下方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されて、スライダ54から第2方向一方側及び他方側へ突出されている。このスライド片54Cの下面には、幅方向中央部において、下側へ開放されたスライド溝54Dが形成されており、スライド溝54Dは、平面視で、第2基準線L2に沿って直線状に延在されている。そして、ホルダ52のガイドキー52Eが、スライド溝54D内に相対移動可能に挿入されている。これにより、スライダ54が第2方向へスライド可能にホルダ52によって保持されており、スライダ54が第2方向へのスライドを、ガイドキー52Eによってガイドする構成になっている。
さらに、スライダ54の上端部には、後述するノブベース68をガイドするための一対のガイドレール54Eが一体に形成されている。このガイドレール54Eは、スライダ54から第1方向一方側及び他方側へ突出されると共に、第1方向から見て、上方側へ開放された略U字形状に形成されている。すなわち、ガイドレール54Eの幅方向中央部には、上側へ開放されたガイド溝54Fが形成されており、ガイド溝54Fが、平面視で、第1基準線L1に沿って延在されている。
(移動機構60について)
移動機構60は、後述するスライドノブ80の第1方向及び第2方向への操作時にスライドノブ80と一体的に移動して、スライドノブ80の操作力を、後述する第1可動体90及び第2可動体92へ伝達するための機構として構成されている。また、移動機構60は、シャフト62と、ピン64と、付勢バネ66と、ノブベース68と、を含んで構成されている。
<シャフト62について>
シャフト62は、上下方向を板厚方向とした板状のシャフトベース62Aを有しており、シャフトベース62Aは、平面視で略正八角形状に形成されている。シャフトベース62Aは、ホルダ52の内部に収容されると共に、ホルダ52の上壁の下側に隣接して配置されている。
シャフトベース62Aには、一対のストッパ片62Bが一体に形成されている。ストッパ片62Bは、シャフトベース62Aの中央部に対して、第2方向一方側及び他方側にそれぞれ配置されており、シャフトベース62Aから上側へ突出されている。また、ストッパ片62Bは、第2方向を板厚方向とする略T字形板状に形成されている。具体的には、ストッパ片62Bは、シャフトベース62Aから上側へ延出された基部62B1と、基部62B1の上端部から第1方向一方側及び他方側へ延出されたストッパ部62B2と、を含んで構成されている。そして、一対のストッパ部62B2が、ホルダ52の収容部52Bの上側に配置されて、シャフト62がホルダ52に組付けられている。これにより、ストッパ部62B2とシャフトベース62Aとの間に、ホルダ52の収容部52Bが配置されて、シャフト62のホルダ52に対する上下移動が制限されている。
なお、シャフト62をホルダ52へ組付けるときには、一対のストッパ部62B2における第2方向他方側のストッパ部62B2をホルダ52の第4挿通孔52C4内に下側から挿入し、第2方向一方側のストッパ部62B2を第1挿通孔52C1内に下側から挿入する。次いで、シャフト62を第2方向一方側へホルダ52に対してスライドさせる。これにより、ストッパ部62B2が収容部52Bの上側に配置されて、シャフト62がホルダ52に組付けられている。なお、シャフト62のホルダ52への組付状態では、ストッパ片62Bの基部62B1がホルダ52の挿通孔52Cの内周面から離間されて、シャフト62の第1方向及び第2方向への移動が許容される構成になっている。
また、シャフト62は、上下方向を軸方向とした略円筒状のシャフト本体62Cを有している。シャフト本体62Cは、シャフトベース62Aの中央部から上側且つ下側へ突出されると共に、軸線ALと同軸上に配置されている。また、シャフト本体62Cの上部は、ホルダ52の挿通孔52C及びスライダ54の挿通孔54B内を挿通しており、シャフト本体62Cの上端部が、スライダ54に対して上側へ突出されている。
そして、シャフト本体62Cの下部を、操作軸62Dとしており、操作軸62Dの軸心部には、ピン収容部62E(図4参照)が形成されている。ピン収容部62Eは、断面円形状を成す下側へ開放された凹状に形成されている。また、ピン収容部62Eは、ピン収容部62Eの下部を構成する第1ピン収容部62E1(図4参照)と、ピン収容部62Eの上部を構成する第2ピン収容部62E2(図4参照)と、を有しており、第2ピン収容部62E2の径寸法が、第1ピン収容部62E1の径寸法よりも小さく設定されている。すなわち、ピン収容部62Eの内周面には、上下方向中間部において、段差部が形成されている。一方、シャフト本体62Cの上部における軸心部には、上側へ開放された固定凹部62F(図5参照)が形成されている。
<ピン64について>
ピン64は、上下方向を軸方向としたシャフト状に形成されており、ピン64の直径寸法が、第2ピン収容部62E2の内径寸法よりも僅かに小さく設定されている。そして、ピン64が、シャフト62のピン収容部62E内に相対移動可能に収容されている。具体的には、ピン64の上端側の部分が、第2ピン収容部62E2内に収容されている。
ピン64の下端側の部分には、径方向外側へ張り出された鍔部64Aが一体に形成されている。鍔部64Aは、ピン64の軸方向から見て、円形状に形成されており、鍔部64Aの直径寸法が、第1ピン収容部62E1の内径寸法よりも僅かに小さく設定されている。そして、鍔部64Aが、第1ピン収容部62E1の下端部内に配置されている(図4参照)。また、ピン収容部62E内への収容状態では、ピン64の下端部が、操作軸62Dに対して下側へ突出されて、リッド20の支持凹部22Aによって支持されている。さらに、ピン64の下端部は、支持凹部22Aに対応する略半球状に形成されている。
<付勢バネ66について>
付勢バネ66は、圧縮コイルスプリングとして構成されている。そして、付勢バネ66が、ピン64の鍔部64Aよりも上側の部分に装着されて、ピン64と共にピン収容部62E内に収容されている。具体的には、付勢バネ66の上端部が、ピン収容部62Eの段差部に係止されて、付勢バネ66の下端部が、ピン64の鍔部64Aに係止されている。さらに、付勢バネ66のピン収容部62E内への収容状態では、付勢バネ66が圧縮変形している。このため、ピン64が、付勢バネ66の付勢力によって、下側へ付勢されて、ピン64の下端部が、支持凹部22Aに圧接されている。
<ノブベース68について>
ノブベース68は、全体として上側へ開放された略有底円筒状に形成されている。ノブベース68は、入力装置10の軸線ALと同軸上に配置されると共に、シャフト本体62Cの上側に隣接して配置されている。ノブベース68の底壁部における中央部には、固定孔68Aが貫通形成されている。そして、固定孔68A内にネジSが挿入されて、ネジSがシャフト62の固定凹部62Fに螺合されることで、ノブベース68がシャフト62に固定されている。これにより、移動機構60の全体が、一体移動可能に構成されている。
また、ノブベース68の底壁には、下側へ突出されたガイド片68B(図4参照)が一体に形成されている。このガイド片68Bは、第2方向を板厚方向とした板状に形成されると共に、平面視で第1基準線L1に沿って延在している。そして、ガイド片68Bが、前述したスライダ54のガイド溝54F内に、第1方向にスライド可能に挿入されている。これにより、ノブベース68(移動機構60)が、スライダ54のガイド溝54Fによってガイドされながら、スライダ54に対して第1方向へ移動する構成になっている。一方、ノブベース68(移動機構60)が、第2方向へ移動するときには、ノブベース68のガイド片68Bがスライダ54のガイド溝54Fに係合して、ノブベース68(移動機構60)が、スライダ54と共に、ホルダ52に対して第2方向へ移動する構成になっている。
また、ノブベース68の外周縁部には、4箇所のガイドレール68Cが一体に形成されている。ガイドレール68Cは、ノブベース68の底壁部から上側へ突出された柱状に形成されると共に、ノブベース68の周方向に90度毎に離間して配置されている。具体的には、平面視で、2箇所のガイドレール68Cが、第1基準線L1に沿って並んで配置されており、他の2箇所のガイドレール68Cが、第2基準線L2に沿って並んで配置されている。また、ガイドレール68Cは、平面視で、ノブベース68の径方向外側へ開放された略U字形状に形成されている。これにより、ガイドレール68Cの幅方向中央部には、ノブベース68の径方向外側へ開放され且つ上下方向に延在されたガイド溝68Dが形成されている。なお、ガイド溝68Dの下端部は、ノブベース68の底壁によって閉塞されている。
さらに、ノブベース68の外周縁部には、3箇所の係合片68Eが一体に形成されており、係合片68Eは、ノブベース68の底壁部から上側へ突出されると共に、ノブベース68の周方向に120度毎に離間して配置されている。この係合片68Eは、ノブベース68の径方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されると共に、平面視でノブベース68の周方向に沿って湾曲されている。また、係合片68Eの幅方向中央には、係合孔68E1が貫通形成されている。
さらに、ノブベース68の上側には、基板70が、配置されている。この基板70は、板厚方向を上下方向とした略円板状に形成されて、ノブベース68に固定されている。基板30の上面には、中央部において、スイッチ72が設けられており、スイッチ72はプッシュスイッチとして構成されている。また、基板70は、接続部材74(フレキシブルケーブル)によって基板30に接続されており、スイッチ72が制御部36と電気的に接続されている。
(スライドノブ80について)
スライドノブ80は、操作者によって操作される操作部材として構成されている。このスライドノブ80は、上下方向を板厚方向とした略円盤状に形成されて、ノブベース68の上側において軸線ALと同軸上に配置されている。ノブベース68の外周部には、4箇所のガイド孔80Aが上下方向に貫通形成されており、ガイド孔80Aは、ノブベース68のガイドレール68Cに対応して配置されている。すなわち、平面視で、2箇所のガイド孔80Aが、第1基準線L1に沿って並んで配置されており、他の2箇所のガイド孔80Aが、第2基準線L2に沿って並んで配置されている。
また、ガイド孔80Aは、平面視で、ガイドレール68Cと相似形を成す略U字形状に形成されている。すなわち、ガイド孔80A内には、ガイド片80Bが設けられており、ガイド片80Bは、スライドノブ80の外周部から径方向内側へ突出されると共に、上下方向に延在されている。そして、ガイド孔80A内に、ノブベース68のガイドレール68Cが下側から挿入されて、スライドノブ80が、ノブベース68に対して上下方向に相対移動可能に連結されている。
そして、スライドノブ80のノブベース68への連結状態では、ノブベース68が、スライドノブ80と共に、第1方向及び第2方向へ一体的に移動するように構成されている。すなわち、スライドノブ80が第1方向及び第2方向へ操作されたときには、ガイドレール68Cがガイド孔80Aに係合して、ノブベース68(移動機構60)がスライドノブ80と一体に第1方向及び第2方向へ移動する構成になっている。なお、スライドノブ80のノブベース68への連結状態では、ガイド片80Bの下端部が、ノブベース68の底壁に当接することで、スライドノブ80の下側への移動が制限される構成になっている。
また、スライドノブ80の中央部には、スイッチ72と上下方向に対向するボス80C(図3及び図4参照)が形成されている。これにより、スライドノブ80が下方側へプッシュ操作されたときには、ボス80Cがスイッチ72を押圧して、スライドノブ80のプッシュ操作がスイッチ72によって検出される構成になっている。
なお、スライドノブ80には、ノブベース68の係合片68Eに対応する3箇所の係合爪(図示省略)が設けられており、係合爪は、係合片68Eの係合孔68E1内に上下方向に相対移動可能に挿入されている。これにより、係合爪が、係合孔68E1の上側の縁部に係合することで、スライドノブ80の上方側への移動が制限されている。
また、スライドノブ80の上側には、上下方向を厚み方向とし、且つ略円板状に形成されたタッチパッド82が載置されている。タッチパッド82は、両面テープなどの接着部材によって、スライドノブ80に固定されている。
また、スライドノブ80の外周部には、略リング状のノブリング84が固定されており、ノブリング84とスライドノブ80によってタッチパッド82が上下方向に挟持されている。このノブリング84は、複数(本実施の形態では、3箇所)の固定片84Aを有しており、固定片84Aは、ノブリング84の周方向に120度毎に離間して配置されている。そして、固定片84Aが、スライドノブ80の、図示しない固定爪に係合して、ノブリング84がスライドノブ80に固定されている。
(第1可動体90について)
第1可動体90は、前述した第1検出体32と対を成して構成されている。図1にも示されるように、第1可動体90は、上下方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されると共に、第1方向に沿って延在されている。具体的には、第1可動体90は、平面視で、第1基準線L1を幅方向の中心として第1基準線L1に沿って延在されている。第1可動体90の長手方向中間部は、「伝達部」としての第1伝達部90Aとされており、第1伝達部90Aには、円形の「伝達孔」としての第1伝達孔90Bが貫通形成されている。この第1伝達孔90Bには、シャフト62の操作軸62Dが回動可能に挿入されている。これにより、スライドノブ80が第1方向又は第2方向へ操作されたときには、シャフト62によって、スライドノブ80の操作力が第1伝達部90Aに伝達(入力)される構成になっている。
第1可動体90には、第1伝達孔90Bに対して長手方向一方側(先端側であり、図1の矢印D方向側)の部位において、傾斜部90Cが形成されている。傾斜部90Cは、第1可動体90の先端側へ向かうに従い上側へ傾斜されている。このため、第1可動体90の一端部(先端部)が、他端部(基端部)に比べて上側に配置されている。また、第1可動体90の一端側の部分は、前述したリッド20の支持片22Jの上側に隣接して配置されて、支持片22Jによって摺動可能に支持されている。
第1可動体90の一端部には、「被検出部」としての第1被検出部90Dが形成されており、第1被検出部90Dは、第1検出体32の上側に配置されている。この第1被検出部90Dは、平面視で、第1可動体90の長手方向一方側へ開放された略U字形状に形成されている。具体的には、第1被検出部90Dは、第1被検出部90Dの幅方向両側部を構成する一対の「押圧部」としての第1押圧部90D1と、一対の第1押圧部90D1の間に配置され且つ第1可動体90の長手方向一方側へ開放された「逃げ部」としての第1スリット90D2と、を含んで構成されている。一対の第1押圧部90D1は、平面視で、第1検出体32のアクチュエータ32Aに対して、第1可動体90の幅方向外側に配置されており、第1スリット90D2の内部にアクチュエータ32Aが配置されている。そして、第1可動体90が、第1方向へ可動(変位)するときには、アクチュエータ32Aと第1被検出部90Dとの干渉を、第1スリット90D2によって抑制する構成になっている。
また、第1可動体90の他端部は、第1連結部90E(広義には、「連結部」として把握される要素である)とされている。この第1連結部90Eの幅方向中央部には、「連結孔」としての第1連結孔90Fが貫通形成されており、第1連結孔90Fは、第1可動体90の長手方向(すなわち、第1基準線L1)に沿った長孔状に形成されている。第1連結孔90Fの幅寸法は、前述したリッド20の第1連結軸22Cの直径寸法よりも僅かに大きく設定されている。そして、第1連結孔90Fの内部に、第1連結軸22Cが相対移動可能に挿入されている。これにより、第1可動体90の第1連結部90E(他端部)が、第1連結軸22Cによって、リッド20に相対回動可能に連結されている。
そして、スライドノブ80の第1方向への操作力が第1伝達部90Aに伝達(入力)されたときには、第1連結孔90Fが第1連結軸22Cに対して第1方向に相対移動しつつ、第1可動体90が第1検出体32に対して第1方向に相対移動する構成になっている。
一方、スライドノブ80の第2方向への操作力が第1伝達部90Aに伝達(入力)されたときには、当該操作力によって、第1可動体90が第1連結軸22Cの軸回り(図1の矢印J方向又は矢印K方向)に回動するようになっている。これにより、第1検出体32のアクチュエータ32Aが、第1可動体90の第1押圧部90D1によって押圧されて、第1検出体32が作動する構成になっている。
さらに、操作軸62D(すなわち、第1伝達孔90B)の軸心から第1被検出部90D(詳しくは、第1押圧部90D1におけるアクチュエータ32Aを押圧する部位)までの距離d1(図1参照)が、操作軸62Dと第1連結軸22Cとの軸間距離d2(図1参照)よりも長く設定されている。すなわち、第1伝達孔90Bが、第1可動体90の他端側寄りに配置されている。
また、第1可動体90の一端側の部分には、幅方向中央部において、円形の第1位置決め孔90Gが貫通形成されている。第1位置決め孔90Gは、前述したリッド20の第1ボス22Eと同軸上に配置されている。これにより、第1位置決め孔90Gと第1ボス22Eとの位置を合わせつつ、第1可動体90の第1連結部90Eをリッド20の一対の第1係止爪22Dの間に挿入することで、第1可動体90をリッド20へ組付ける構成になっている。なお、第1可動体90が第1連結軸22Cの軸回りに回動するときには、第1可動体90が一対の第1係止爪22Dに干渉しないように、一対の第1係止爪22D間距離が設定されている。
(第2可動体92について)
第2可動体92は、前述した第2検出体34と対を成して構成されている。また、第2可動体92は、上下方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されると共に、第2方向に沿って延在されている。具体的には、第2可動体92は、平面視で、第2基準線L2を幅方向の中心として第2基準線L2に沿って延在されている。また、第2可動体92は、第1可動体90の上側に隣接して配置されている。そして、第2可動体92は、第1可動体90から傾斜部90Cを省略した構造と同様の構造を成している。
すなわち、第2可動体92の長手方向中間部は、「伝達部」としての第2伝達部92Aとされており、第2伝達部92Aには、円形の「伝達孔」としての第2伝達孔92Bが貫通形成されている。そして、第2伝達孔92Bには、シャフト62の操作軸62Dが回動可能に挿入されている。これにより、シャフト62によって、スライドノブ80の操作力が第2伝達部92Aに伝達(入力)される構成になっている。
また、第2可動体92では、第1可動体90の傾斜部90Cが形成されていないため、一端部と他端部との高さが、同一に設定されている。そして、第2可動体92の一端側の部分が、リッド20の支持片22Jの上側に隣接して配置されて、支持片22Jによって摺動可能に支持されている。
さらに、第2可動体92の一端部が、「被検出部」としての第2被検出部92Dとされており、第2被検出部92Dが、第2検出体34の上側に配置されている。また、第2被検出部92Dは、一対の「押圧部」としての第2押圧部92D1と、「逃げ部」としての第2スリット92D2と、を含んで構成されている。そして、一対の第2押圧部92D1が、平面視で、第2検出体34のアクチュエータ34Aに対して、第2可動体92の幅方向外側に配置されており、第2スリット92D2の内部にアクチュエータ34Aが配置されている。
また、第2可動体92の他端部が、第2連結部92E(広義には、「連結部」として把握される要素である)とされている。第2連結部92Eには、「連結孔」としての第2連結孔92Fが貫通形成されており、第2連結孔92Fは、第2可動体92の長手方向(すなわち、第2基準線L2)に沿った長孔状に形成されている。また、第2連結孔92Fの幅寸法は、前述したリッド20の第2連結軸22Fの直径寸法よりも僅かに大きく設定されている。そして、第2連結孔92Fの内部に、第2連結軸22Fが相対移動可能に挿入されている。これにより、第2可動体92の第2連結部92E(他端部)が、第2連結軸22Fによって、リッド20に相対回動可能に連結されている。
そして、スライドノブ80の第2方向への操作力が第2伝達部92Aに伝達(入力)されたときには、第2連結孔92Fが第2連結軸22Fに対して第2方向へ相対移動しつつ、第2可動体92が第2方向に第2検出体34に対して相対移動する構成になっている。
一方、スライドノブ80の第1方向への操作力が第2伝達部92Aに伝達(入力)されたときには、当該操作力によって、第2可動体92が第2連結軸22Fの軸回り(図1の矢印G方向又は矢印H方向)に回動するようになっている。これにより、第2検出体34のアクチュエータ34Aが、第2可動体92の第2押圧部92D1によって押圧されて、第2検出体34が作動する構成になっている。
さらに、操作軸62D(すなわち、第1伝達孔90B)の軸心から第2被検出部92D(詳しくは、第2押圧部92D1におけるアクチュエータ33Aを押圧する部位)までの距離d3(図1参照)が、操作軸62Dと第2連結軸22Fとの軸間距離d4(図1参照)よりも長く設定されている。すなわち、第2伝達孔92Bが、第2可動体92の他端側寄りに配置されている。なお、本実施の形態では、距離d1と距離d3とが、同じに設定されており、軸間距離d2と軸間距離d4とが、同じに設定されている。
さらに、第2可動体92の一端側の部分には、幅方向中央部において、円形の第2位置決め孔92Gが貫通形成されており、第2位置決め孔92Gは、前述したリッド20の第2ボス22Hと同軸上に配置されている。これにより、第2位置決め孔92Gと第2ボス22Hとの位置を合わせつつ、第2可動体92の第2連結部92Eをリッド20の一対の第2係止爪22Gの間に挿入することで、第2可動体92をリッド20へ組付ける構成になっている。なお、第2可動体92が第2連結軸22Fの軸回りに回動するときには、第2可動体92が一対の第2係止爪22Gに干渉しないように、一対の第2係止爪22G間距離が設定されている。
(作用効果)
次に、スライドノブ80の第1方向及び第2方向への操作時における、スライドノブ80の操作検出について説明しつつ、第1の実施の形態の作用及び効果について説明する。
(スライドノブ80の第1方向への操作について)
上記のように構成された入力装置10では、図3(A)及び図4(A)に示される状態が、スライドノブ80の非操作状態である。この状態では、シャフト62の操作軸62Dが軸線ALと同軸上に配置されている。また、この状態では、図1に示されるように、第1可動体90が第1方向に延在された初期状態に配置されており、第2可動体92が第2方向に延在された初期状態に配置されている。そして、第1可動体90(第2可動体92)の初期状態では、第1可動体90(第2可動体92)の第1スリット90D2(第2スリット92D2)内に、第1検出体32(第2検出体34)のアクチュエータ32A(アクチュエータ34A)が配置されている。これにより、第1検出体32(第2検出体34)が非作動状態となっている。
この状態から、操作者によって、スライドノブ80を第1方向一方側(図4(A)の矢印C方向)へ操作すると、ノブベース68(移動機構60)がスライドノブ80と共に第1方向一方側へ移動する。具体的には、ノブベース68のガイド片68Bが、スライダ54のガイド溝54Fによってガイドされながら、ガイド溝54F内を第1方向一方側へ移動する。これにより、ノブベース68(移動機構60)がスライダ54に対して第1方向一方側へ相対移動する(図4(B)参照)。
ノブベース68(移動機構60)が、第1方向一方側へ移動すると、移動機構60のピン64の下端部が、リッド20の支持凹部22A上を第1方向一方側へ摺動する。これにより、ピン64が、付勢バネ66の付勢力に抗して、操作軸62Dの軸方向上側へ変位しながら、支持凹部22Aから第1方向一方側へ抜け出て、傾斜凹部22B上を第1方向一方側へ摺動する。よって、操作軸62Dが、軸線ALに対して第1方向一方側へ変位する(図4(B)参照)。
操作軸62Dが、軸線ALに対して第1方向一方側へ変位すると、第1方向一方側への操作力が第1可動体90の第1伝達部90Aに入力(伝達)される。
ここで、図1に示されるように、第1可動体90の第1連結孔90Fは、第1方向に延在されており、第1連結孔90F内に、第1連結軸22Cが相対移動可能に挿入されている。このため、第1連結孔90Fの長手方向に沿った操作力が、第1可動体90に入力される。したがって、第1連結孔90Fが第1連結軸22Cに対して第1方向一方側へ相対移動しつつ、第1可動体90が、第1検出体32に対して第1方向一方側へ相対移動する。すなわち、第1可動体90が、初期状態の姿勢を維持しつつ、第1方向一方側へ第1検出体32に対して相対移動する(図6(A)参照)。
このとき、第1検出体32のアクチュエータ32Aが第1可動体90の第1スリット90D2内に配置された状態を維持しながら、第1可動体90の第1被検出部90Dがアクチュエータ32Aに対して第1方向一方側へ相対移動する。これにより、第1検出体32の非作動状態が維持される。
一方、操作軸62Dが、軸線ALに対して第1方向一方側へ変位すると、第1方向一方側への操作力が、第2可動体92の第2伝達部92Aに入力(伝達)される。
ここで、図1に示されるように、第2連結部92Eの第2連結孔92Fは、第2方向に延在されており、第2連結孔92F内に、第2連結軸22Fが相対移動可能に挿入されている。このため、第2連結孔92Fの長手方向に対して直交する方向の操作力が、第2可動体92の第2伝達部92Aに入力される。これにより、第2可動体92が、第2連結軸22Fの軸回り一方側(図1の矢印G方向側)へ回動しつつ、第2連結孔92Fが第2連結軸22Fに対して第2可動体92の先端側へ若干相対移動する。したがって、図6(A)に示されるように、第2可動体92が、第2検出体34に対して相対回動する。
このとき、第2可動体92の第2被検出部92Dが、第2検出体34のアクチュエータ34Aに対して、第1方向一方側へ相対変位する。このため、第2被検出部92Dにおける第2押圧部92D1の一方が、アクチュエータ34Aを押圧して、アクチュエータ34Aが第1方向一方側へ揺動する。これにより、第2検出体34が、作動して、制御部36へオン信号を出力する。その結果、制御部36が、スライドノブ80の第1方向一方側への操作を検出する。
次に、操作者によって、スライドノブ80を第1方向他方側へ操作すると、移動機構60の操作軸62Dが軸線ALに対して、第1方向他方側へ変位する。なお、移動機構60は、上述と同様に作動するため、移動機構60の動作の説明は、割愛する。
操作軸62Dが、軸線ALに対して第1方向他方側へ変位すると、第1方向他方側への操作力が、第1可動体90の第1伝達部90Aに入力(伝達)される。このため、第1可動体90には、第1連結孔90Fの長手方向に沿った操作力が入力される。したがって、図6(B)に示されるように、上述と同様に、第1可動体90が、初期状態の姿勢を維持しつつ、第1検出体32に対して第1方向他方側へ相対移動する。
このとき、第1検出体32のアクチュエータ32Aが第1可動体90の第1スリット90D2内に配置された状態を維持しながら、第1可動体90の第1被検出部90Dがアクチュエータ32Aに対して第1方向他方側へ相対移動する。これにより、第1検出体32の非作動状態が維持される。
一方、操作軸62Dが、軸線ALに対して第1方向他方側へ変位すると、第1方向他方側への操作力が、第2可動体92の第2伝達部92Aに入力(伝達)される。このため、第2連結孔92Fの長手方向に対して直交する方向の操作力が、第2伝達部92Aに入力される。これにより、上述と同様に、第2可動体92が、第2連結軸22Fの軸回り他方側(図1の矢印H方向側)へ回動しつつ、第2連結孔92Fが第2連結軸22Fに対して第2可動体92の先端側へ若干相対移動する。したがって、図6(B)に示されるように、第2可動体92が、第2検出体34に対して相対回動する。
このとき、第2可動体92の第2被検出部92Dが、第2検出体34のアクチュエータ34Aに対して、第1方向他方側へ相対変位する。このため、第2被検出部92Dにおける第2押圧部92D1の他方が、アクチュエータ34Aを押圧して、アクチュエータ34Aが第1方向他方側へ揺動する。これにより、第2検出体34が、作動して、制御部36へオン信号を出力する。その結果、制御部36が、スライドノブ80の第1方向他方側への操作を検出する。
(スライドノブ80の第2方向への操作について)
図3(A)に示されるスライドノブ80の非操作状態から、操作者によって、スライドノブ80を第2方向一方側(図3(A)の矢印E方向)へ操作すると、ノブベース68(移動機構60)が、スライドノブ80と共にホルダ52に対して第2方向一方側へ移動する。具体的には、ノブベース68のガイド片68Bが、スライダ54のガイドレール54Eにおけるガイド溝54Fに係合して、スライダ54が第2方向一方側へ押圧される。このため、スライダ54のスライド溝54Dがホルダ52のガイドキー52Eに対して第2方向一方側へ相対移動する。これにより、ノブベース68(移動機構60)が、スライダ54と共にホルダ52に対して第2方向一方側へ移動する(図3(B)参照)。
ノブベース68(移動機構60)が、第2方向一方側へ移動すると、移動機構60のピン64の下端部が、リッド20の支持凹部22A上を第2方向一方側へ摺動する。これにより、ピン64が、付勢バネ66の付勢力に抗して、操作軸62Dの軸方向上側へ変位しながら、支持凹部22Aから第2方向一方側へ抜け出て、傾斜凹部22B上を第2方向一方側へ摺動する。よって、操作軸62Dが、軸線ALに対して第2方向一方側へ変位する(図3(B)参照)。
操作軸62Dが、軸線ALに対して第2方向一方側へ変位すると、第2方向一方側への操作力が、第2可動体92の第2伝達部92Aに入力(伝達)される。
ここで、上述のように、第2可動体92の第2連結孔92Fは、第2方向に延在されており、第2連結孔92F内に、第2連結軸22Fが相対移動可能に挿入されている。このため、第2連結孔92Fの長手方向に沿った操作力が、第2可動体92に入力される。したがって、第2連結孔92Fが第2連結軸22Fに対して第2方向一方側へ相対移動しつつ、第2可動体92が、第2検出体34に対して第2方向一方側へ相対移動する。すなわち、第2可動体92が、初期状態の姿勢を維持しつつ、第2方向一方側へ第2検出体34に対して相対移動する。
このとき、第2検出体34のアクチュエータ34Aが第2可動体92の第2スリット92D2内に配置された状態を維持しながら、第2可動体92の第2被検出部92Dがアクチュエータ34Aに対して第2方向一方側へ相対移動する。これにより、第2検出体34の非作動状態が維持される。
一方、操作軸62Dが、軸線ALに対して第2方向一方側へ変位すると、第2方向一方側への操作力が第1可動体90の第1伝達部90Aに入力(伝達)される。
ここで、上述のように、第1可動体90の第1連結孔90Fは、第1方向に延在されており、第1連結孔90F内に、第1連結軸22Cが相対移動可能に挿入されている。このため、第1連結孔90Fの長手方向に対して直交する方向の操作力が、第1可動体90の第1伝達部90Aに入力される。これにより、第1可動体90が、第1連結軸22Cの軸回り一方側(図1の矢印J方向側)へ回動しつつ、第1連結孔90Fが第1連結軸22Cに対して第1可動体90の先端側へ若干相対移動する。したがって、図6(C)に示されるように、第1可動体90が、第1検出体32に対して相対回動する。
このとき、第1可動体90の第1被検出部90Dが、第1検出体32のアクチュエータ32Aに対して、第2方向一方側へ相対変位する。このため、第1被検出部90Dにおける第1押圧部90D1の一方が、アクチュエータ32Aを押圧して、アクチュエータ32Aが第2方向一方側へ揺動する。これにより、第1検出体32が、作動して、制御部36へオン信号を出力する。その結果、制御部36が、スライドノブ80の第2方向一方側への操作を検出する。
次に、操作者によって、スライドノブ80を第2方向他方側へ操作すると、移動機構60の操作軸62Dが軸線ALに対して、第2方向他方側へ変位する。なお、移動機構60は、上述と同様に作動するため、移動機構60の動作の説明は、割愛する。
操作軸62Dが、軸線ALに対して第2方向他方側へ変位すると、第2方向他方側への操作力が第2可動体92の第2伝達部92Aに入力(伝達)される。このため、第2連結孔92Fの長手方向に沿った操作力が、第2可動体92に入力される。したがって、上述と同様に、第2可動体92が、初期状態の姿勢を維持しつつ、第2検出体34に対して第2方向他方側へ相対移動する(図6(D)参照)。
このとき、第2検出体34のアクチュエータ34Aが第2可動体92の第2スリット92D2内に配置された状態を維持しながら、第2可動体92の第2被検出部92Dがアクチュエータ34Aに対して第2方向他方側へ相対移動する。これにより、第2検出体34の非作動状態が維持される。
一方、操作軸62Dが、軸線ALに対して第2方向他方側へ変位すると、第2方向他方側への操作力が、第1可動体90の第1伝達部90Aに入力(伝達)される。このため、第1連結孔90Fの長手方向に対して直交する方向の操作力が、第1伝達部90Aに入力される。これにより、上述と同様に、第1可動体90が、第1連結軸22Cの軸回り他方側(図1の矢印K方向側)へ回動しつつ、第1連結孔90Fが第1連結軸22Cに対して第1可動体90の先端側へ若干相対移動する。したがって、図6(D)に示されるように、第1可動体90が、第1検出体32に対して相対回動する。
このとき、第1可動体90の第1被検出部90Dが、第1検出体32のアクチュエータ32Aに対して、第2方向他方側へ相対変位する。このため、第1被検出部90Dにおける第1押圧部90D1の他方が、アクチュエータ32Aを押圧して、アクチュエータ32Aが第2方向他方側へ揺動する。これにより、第1検出体32が、作動して、制御部36へオン信号を出力する。その結果、制御部36が、スライドノブ80の第2方向他方側への操作を検出する。
このように、第1の実施の形態の入力装置10では、スライドノブ80の第1方向(第2方向)への操作時には、第2可動体92(第1可動体90)が、第2連結軸22F(第1連結軸22C)の軸回りに回動して、第2検出体34(第1検出体32)を作動させる。
そして、第1可動体90(第2可動体92)では、他端部が、第1連結軸22C(第2連結軸22F)によってリッド20に相対回動可能に連結されている。また、第1可動体90(第2可動体92)の長手方向中間部に、操作軸62Dと連結された第1伝達部90A(第2伝達部92A)が形成されている。さらに、第1検出体32(第2検出体34)を作動させるための第1被検出部90D(第2被検出部92D)が、第1可動体90(第2可動体92)の一端部に設けられている。
すなわち、第1可動体90(第2可動体92)の回動支点となる第1連結軸22C(第2連結軸22F)と、第1可動体90(第2可動体92)の作用点となる第1被検出部90D(第2被検出部92D)と、の間に、操作力が入力される第1伝達部90A(第2伝達部92A)が設けられている。
このため、第1可動体90(第2可動体92)が第1検出体32(第2検出体34)に対して相対回動するときには、第1被検出部90D(第2被検出部92D)における回動量(変位量)が、第1伝達部90A(第2伝達部92A)における回動量(変位量)よりも大きくなる。すなわち、第1被検出部90D(第2被検出部92D)における回動量(変位量)が、操作軸62Dの変位量よりも大きくなる。これにより、スライドノブ80の操作量に比べて、第1被検出部90D(第2被検出部92D)における回動量(変位量)を大きくすることができる。したがって、スライドノブ80の操作量を小さくしつつ、スライドノブ80の操作を検出することができる。
また、操作軸62Dの軸心から第1被検出部90Dまでの距離d1が、操作軸62Dと第1連結軸22Cとの軸間距離d2よりも長く設定されている。さらに、操作軸62Dの軸心から第2被検出部92Dまでの距離d3が、操作軸62Dと第2連結軸22Fとの軸間距離d4よりも長く設定されている。このため、第1可動体90(第2可動体92)の第1伝達部90A(第2伝達部92A)が、第1連結軸22C(第2連結軸22F)寄りに配置されている。これにより、第1可動体90(第2可動体92)が操作軸62Dによって回動するときの第1被検出部90D(第2被検出部92D)の変位量を一層大きくすることができる。したがって、スライドノブ80の操作量を一層小さく設定することができる。
さらに、上述のように、第1可動体90(第2可動体92)の第1伝達部90A(第2伝達部92A)には、第1伝達孔90B(第2伝達孔92B)が形成されており、第1伝達孔90B(第2伝達孔92B)に、操作軸62Dが回動可能に挿入されている。また、第1可動体90(第2可動体92)の第1連結部90E(第2連結部92E)には、第1可動体90(第2可動体92)の長手方向に延在された第1連結孔90F(第2連結孔92F)が形成されており、第1連結孔90F(第2連結孔92F)の内部に第1連結軸22C(第2連結軸22F)が相対移動可能に挿入されている。
このため、上述のように、スライドノブ80の第1方向への操作時には、第2可動体92のみを回動させて、第2検出体34を作動させることができる。また、スライドノブ80の第2方向への操作時には、第1可動体90のみを回動させて、第1検出体32を作動させることができる。
また、第1検出体32及び第2検出体34は、双方向検出素子として構成されており、第1検出体32(第2検出体34)は、アクチュエータ32A(アクチュエータ34A)を有している。さらに、第1可動体90(第2可動体92)は、一端部において、第1被検出部90D(第2被検出部92D)を有しており、第1被検出部90D(第2被検出部92D)は、一対の第1押圧部90D1(第2押圧部92D1)と、一対の第1押圧部90D1(第2押圧部92D1)の間に配置され且つ第1可動体90(第2可動体92)の長手方向に延在された第1スリット90D2(第2スリット92D2)と、を含んで構成されている。このため、スライドノブ80の第1方向への操作時に、第1可動体90が第1方向に沿って移動しても、第1スリット90D2によって、第1被検出部90Dとアクチュエータ32Aとの干渉を抑制できる。また、スライドノブ80の第2方向への操作時に、第2可動体92が第2方向に沿って移動しても、第2スリット92D2によって、第2被検出部92Dとアクチュエータ34Aとの干渉を抑制できる。
(第2の実施の形態)
以下、図7〜図10を用いて、第2の実施の形態に係る入力装置100について説明する。第2の実施の形態の入力装置100では、以下に示す点を除いて、第1の実施の形態の入力装置10と同様に構成されている。なお、図面では、第1の実施の形態と同様の構成された部分に、同一の符号を付している。また、図9及び図10では、便宜上、ロータリーノブアッシー40のみを下方から見た図として図示している。
第2の実施の形態では、図7に示されるように、ロータリーノブアッシー40の外周部における下端部に、複数の被係合凹部40Eが形成されている。被係合凹部40Eは、下側へ開放された凹状に形成されると共に、ロータリーノブアッシー40の径方向に貫通されている。また、複数の被係合凹部40Eは、ロータリーノブアッシー40の周方向全周に亘って、所定の間隔を空けて並んで配置されている。具体的には、被係合凹部40Eが、隣り合う被検出突起40Dの間に配置されている。
図8及び図9に示されるように、第1可動体90では、傾斜部90Cが省略されており、第1可動体90の長手方向の長さが、第1の実施の形態と比べて長く設定されている。第1可動体90の一端側の部分には、上側且つ一端側へ略クランク状に屈曲されたクランク部90Hが形成されており、クランク部90Hよりも第1可動体90の長手方向一方側の部分が、第1被検出部90Dとされている。第1被検出部90Dでは、第1スリット90D2が、第1可動体90の長手方向に沿った長孔状に形成されており、一対の第1押圧部90D1が第1スリット90D2の幅方向外側に配置されている。
さらに、第1被検出部90Dの先端部には、一端側係合部90Jが一体に形成されている。この一端側係合部90Jは、上側へ屈曲されたベース部90J1と、ベース部90J1の幅方向中央部から第1可動体90の長手方向一方側へ突出された係合部90J2と、を含んで構成されている。そして、係合部90J2は、ロータリーノブアッシー40の被係合凹部40Eと係合可能に構成されている。
また、第1可動体90の第1連結部90Eには、長手方向中間部(詳しくは、第1連結孔90Fよりも長手方向他方側の部位)において、上側且つ長手方向他方側へクランク状に屈曲されたクランク部90Kが形成されている。そして、第1連結部90Eの長手方向他方側の端部には、他端側係合部90Lが一体に形成されている。この他端側係合部90Lは、上側へ屈曲されたベース部90L1と、ベース部90L1の幅方向中央部から第1可動体の長手方向他方側へ突出された係合部90L2と、を含んで構成されている。そして、係合部90L2が、ロータリーノブアッシー40の被係合凹部40Eと係合可能に構成されている。
さらに、第1可動体90には、第1被検出部90Dと第1伝達部90Aとの間の位置において、「配置孔」としての第1配置孔90Mが貫通形成されており、第1配置孔90Mは、平面視で第1可動体90の幅方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。さらに、第1配置孔90Mの内周部には、一対の「係合凹部」としての第1係合凹部90M1が貫通形成されている。この第1係合凹部90M1は、平面視で、第1配置孔90Mの幅方向中央部から第1可動体90の長手方向一方側及び他方側へ凹んだ凹状に形成されている。
また、第2可動体92では、第1可動体90と同様に、長手方向の長さが、第1の実施の形態に比べて長く設定されている。第2可動体92の第2被検出部92Dでは、第2スリット92D2が、第2可動体92の長手方向に沿った長孔状に形成されており、一対の第2押圧部92D1が第2スリット92D2の幅方向外側に配置されている。
さらに、第2被検出部92Dの先端部には、一端側係合部92Jが一体に形成されている。この一端側係合部92Jは、上側へ屈曲されたベース部92J1と、ベース部92J1の幅方向中央部から第2可動体92の長手方向一方側へ突出された係合部92J2と、を含んで構成されている。そして、係合部92J2は、ロータリーノブアッシー40の被係合凹部40Eと係合可能に構成されている。
また、第2連結部92Eの長手方向他方側の端部には、他端側係合部92Lが一体に形成されている。この他端側係合部92Lは、上側へ屈曲されたベース部92L1と、ベース部92L1の幅方向中央部から第2可動体の長手方向他方側へ突出された係合部92L2と、を含んで構成されている。そして、係合部92L2が、ロータリーノブアッシー40の被係合凹部40Eと係合可能に構成されている。
さらに、第2可動体92には、第2被検出部92Dと第2伝達部92Aとの間の位置において、「配置孔」としての第2配置孔92Mが貫通形成されており、第2配置孔92Mは、平面視で第2可動体92の幅方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。さらに、第2配置孔92Mの内周部には、一対の「係合凹部」としての第2係合凹部92M1が形成されており、第2係合凹部92M1は、平面視で、第2配置孔92Mの幅方向中央部から第2可動体92の長手方向一方側及び他方側へ凹んだ凹状に形成されている。
図9に示されるように、リッド20の支持部22の上壁には、一対の「突起」としての第1突起22K及び第2突起22Lが突設されている。第1突起22Kは、第1可動体90における第1配置孔90Mの幅方向中央部に配置されると共に、第1係合凹部90M1に係合可能に構成されている。また、第2突起22Lは、第2可動体92における第2配置孔92Mの幅方向中央部に配置されると共に、第2係合凹部92M1に係合可能に構成されている。
そして、スライドノブ80が非操作状態から第1方向一方側(他方側)へ操作されると、第1の実施の形態と同様に、操作軸62Dが軸線ALに対して、第1方向一方側(他方側)へ変位する。このため、第1方向一方側(他方側)への操作力が第2可動体92に入力される。これにより、図10(A)及び(B)に示されるように、第2可動体92が第2連結軸22Fの軸回り一方側(他方側)へ回動して、第2被検出部92Dにおける第2押圧部92D1が第2検出体34のアクチュエータ34Aを押圧する。その結果、第2検出体34が作動して、制御部36がスライドノブ80の第1方向一方側(他方側)への操作を検出する。なお、第2可動体92の回動時には、第2可動体92の第2配置孔92Mが第2突起22Lに対して相対変位して、第2可動体92の回動が許容される。
一方、スライドノブ80が非操作状態から第2方向一方側(他方側)へ操作されると、第1の実施の形態と同様に、操作軸62Dが軸線ALに対して、第2方向一方側(他方側)へ変位する。このため、図10(C)及び(D)に示されるように、第2方向一方側(他方側)への操作力が第1可動体90に入力される。これにより、第1可動体90が第1連結軸22Cの軸回り一方側(他方側)へ回動して、第1被検出部90Dにおける第1押圧部90D1が第1検出体32のアクチュエータ32Aを押圧する。その結果、第1検出体32が作動して、制御部36がスライドノブ80の第2方向一方側(他方側)への操作を検出する。なお、第1可動体90の回動時には、第1可動体90の第1配置孔90Mが第1突起22Kに対して相対変位して、第1可動体90の回動が許容される。
以上により、第2の実施の形態においても、第1可動体90(第2可動体92)の回動によって第1検出体32(第2検出体34)が作動するため、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、第2の実施の形態では、スライドノブ80が第1方向一方側(他方側)へ操作されると、第1の実施の形態と同様に、第1方向一方側(他方側)への操作力が第1可動体90に入力される。このため、第1可動体90が、図9に示される初期状態の姿勢を維持しつつ、第1方向一方側(他方側)へ移動する(図10(A)及び(B)参照)。
ここで、第1可動体90の一端部には、係合部90J2が形成され、第1可動体90の他端部には、係合部90L2が形成されており、係合部90J2、90L2は、ロータリーノブアッシー40の被係合凹部40Eと係合可能に構成されている。そして、スライドノブ80の第1方向一方側(他方側)への操作時に、第1可動体90が第1方向一方側(他方側)へ移動すると、係合部90L2(係合部90J2)が、ロータリーノブアッシー40の被係合凹部40E内に挿入される(図10(A)及び(B)参照)。このため、ロータリーノブアッシー40の周方向において、係合部90L2(係合部90J2)と被係合凹部40Eとが係合する。これにより、ロータリーノブアッシー40の回転操作を制限することができる。
さらに、第2の実施の形態では、スライドノブ80が第2方向一方側(他方側)へ操作されると、第2の実施の形態と同様に、第2方向一方側(他方側)への操作力が第2可動体92に入力される。このため、第2可動体92が、図9に示される初期状態の姿勢を維持しつつ、第2方向一方側(他方側)へ移動する(図10(A)及び(B)参照)。
ここで、第2可動体92の一端部には、係合部92J2が形成され、第2可動体92の他端部には、係合部92J2が形成されており、係合部92J2、92L2は、ロータリーノブアッシー40の被係合凹部40Eと係合可能に構成されている。そして、スライドノブ80が第2方向一方側(他方側)へ操作時に、第2可動体92が第2方向一方側(他方側)へ移動すると、係合部92L2(係合部92J2)が、ロータリーノブアッシー40の被係合凹部40E内に挿入される(図10(C)及び(D)参照)。このため、ロータリーノブアッシー40の周方向において、係合部92L2(係合部92J2)と被係合凹部40Eとが係合する。これにより、ロータリーノブアッシー40の回転操作を制限することができる。
以上により、第2の実施の形態では、スライドノブ80及びロータリーノブアッシー40を有する多機能型の入力装置100において、スライドノブ80の第1方向及び第2方向への操作時に、ロータリーノブアッシー40の回転操作を制限することができる。
さらに、第1可動体90(第2可動体92)には、第1配置孔90M(第2配置孔92M)が形成されている。また、第1配置孔90Mの内周部には、一対の第1係合凹部90M1(第2係合凹部92M1)が形成されており、第1係合凹部90M1(第2係合凹部92M1)は、第1突起22K(第2突起22L)に係合可能に構成されている。
そして、スライドノブ80の第1方向一方側(他方側)への操作時に、第1可動体90が第1方向一方側(他方側)へ移動すると、一方(他方)の第1係合凹部90M1内に第1突起22Kが挿入して、一方(他方)の第1係合凹部90M1と第1突起22Kとが係合する(図10(A)及び(B)参照)。これにより、第1可動体90の回動が第1突起22Kによって制限される。
また、スライドノブ80の第2方向一方側(他方側)への操作時に、第2可動体92が第2方向一方側(他方側)へ移動すると、一方(他方)の第2係合凹部92M1内に第2突起22Lが挿入して、一方(他方)の第2係合凹部92M1と第2突起22Lとが係合する(図10(C)及び(D)参照)。これにより、第2可動体92の回動が第1突起22Kによって制限される。
以上により、第2の実施の形態では、スライドノブ80の第1方向及び第2方向への操作時に、ロータリーノブアッシー40の回転操作を第1可動体90及び第2可動体92によって有効に制限することができる。このようにスライドノブ80の第1方向及び第2方向への操作時に、ロータリーノブアッシー40の回転操作を制限することによって、同時に操作された場合の操作優先度をコントローラ側で制御する必要がない。また、そのようにコントローラ側で優先操作制御をすることによってユーザが同時に操作したにもかかわらず、一方の操作しか反映されていないなど、ユーザに誤操作したという勘違いを感じさせることを防止することができ、操作性を向上することができる。
(第3の実施の形態)
以下、図11及び図12を用いて、第3の実施の形態に係る入力装置200について説明する。第3の実施の形態の入力装置200では、以下に示す点を除いて、第1の実施の形態の入力装置10と同様に構成されている。なお、図面では、第1の実施の形態と同様に構成されている部分に、同一の符号を付している。
すなわち、第3の実施の形態では、第1可動体90(第2可動体92)の第1伝達孔90B(第2伝達孔92B)が、第1可動体90(第2可動体92)の長手方向に延在された略矩形状に形成されている。第1伝達孔90B(第2伝達孔92B)の幅寸法は、操作軸62Dの直径寸法よりも僅かに大きく設定されており、第1伝達孔90B(第2伝達孔92B)の長手方向の寸法が操作軸62Dの直径寸法よりも大きく設定されている。すなわち、第3の実施の形態では、操作軸62Dが、第1可動体90(第2可動体92)の長手方向に相対移動可能に第1伝達孔90B(第2伝達孔92B)に挿入されている。
また、第1可動体90(第2可動体92)の第1連結孔90F(第2連結孔92F)は、円形状に形成されて、第1連結軸22C(第2連結軸22F)が第1連結孔90F(第2連結孔92F)内に回動可能に挿入されている。
そして、スライドノブ80が非操作状態から第1方向一方側(他方側)へ操作されると、第1の実施の形態と同様に、操作軸62Dが、軸線ALに対して第1方向一方側(他方側)へ変位する。このため、第1方向一方側(他方側)への操作力が第2可動体92に入力される。これにより、第2可動体92が第2連結軸22Fの軸回り一方側(他方側)へ回動して、第2被検出部92Dにおける第2押圧部92D1が第2検出体34のアクチュエータ34Aを押圧する。その結果、第2検出体34が作動して、制御部36がスライドノブ80の第1方向一方側(他方側)への操作を検出する(図12(A)及び(B)参照)。
一方、スライドノブ80が非操作状態から第2方向一方側(他方側)へ操作されると、第1の実施の形態と同様に、操作軸62Dが、軸線ALに対して第2方向一方側(他方側)へ変位する。このため、第2方向一方側(他方側)への操作力が第1可動体90に入力される。これにより、第1可動体90が第1連結軸22Cの軸回り一方側(他方側)へ回動して、第1被検出部90Dにおける第1押圧部90D1が第1検出体32のアクチュエータ32Aを押圧する。その結果、第1検出体32が作動して、制御部36がスライドノブ80の第2方向一方側(他方側)への操作を検出する(図12(C)及び(D)参照)。
以上により、第3の実施の形態においても、第1可動体90(第2可動体92)の回動によって第1検出体32(第2検出体34)が作動するため、第1の実施の形態と同様に、スライドノブ80の操作量を小さくしつつ、スライドノブ80の操作を検出することができる。
また、第3の実施の形態では、上述のように、第1可動体90(第2可動体92)の第1伝達孔90B(第2伝達孔92B)が、第1可動体90(第2可動体92)の長手方向に延在された略矩形状に形成されている。このため、スライドノブ80が第1方向一方側(他方側)へ操作されると、操作軸62Dが、第1可動体90の第1伝達孔90B内を長手方向に相対移動する。このため、第1可動体90には、スライドノブ80の第1方向一方側(他方側)への操作力が入力(伝達)されない。これにより、第1可動体90が移動せずに、第1可動体90の初期状態が維持することができる(図12(A)及び(B)参照)。したがって、例えば、スライドノブ80の第1方向への操作時における、第1検出体32による誤検出を抑制することができる。
同様に、スライドノブ80が第2方向一方側(他方側)へ操作されると、操作軸62Dが、第2可動体92の第2伝達孔92B内を長手方向に相対移動する。このため、第2可動体92には、スライドノブ80の第2方向一方側(他方側)への操作力が入力(伝達)されない。これにより、第2可動体92が移動せずに、第2可動体92の初期状態が維持することができる(図12(C)及び(D)参照)。したがって、例えば、スライドノブ80の第2方向への操作時における、第2検出体34による誤検出を抑制することができる。
さらに、入力装置200によれば、上述のように、スライドノブ80の第1方向(第2方向)への操作時に、第1可動体90(第2可動体92)の移動が制限される。このため、例えば、スライドノブ80の操作力を低くすることができ、ひいては操作者の利便性に寄与することができる。
なお、第1〜第3の実施の形態では、第1連結孔90Fが第1可動体90に形成されており、第1連結軸22Cがリッド20に形成されている。これに代えて、第1可動体90に第1連結軸を形成し、リッド20に第1連結孔を形成してもよい。また、第1〜第3の実施の形態では、第2連結孔92Fが第2可動体92に形成されており、第2連結軸22Fがリッド20に形成されている。これに代えて、第2可動体92に第2連結軸を形成し、リッド20に第2連結孔を形成してもよい。
また、第1〜第3の実施の形態では、第1検出体32及び第2検出体34が双方向検出素子として構成されている。これに代えて、第1検出体32及び第2検出体34を一方向の検出素子として構成してもよい。この場合には、例えば、第1可動体90の第1被検出部90Dの幅方向外側に、一対の第1検出体32を配置してもよいし、第2可動体92の第2被検出部92Dの幅方向外側に、一対の第2検出体34を配置してもよい。
10 入力装置
12 ケース
20 リッド(支持部材)
20A リブ
22 支持部
22A 支持凹部
22B 傾斜凹部
22C 第1連結軸(連結軸)
22D 第1係止爪
22E 第1ボス
22F 第2連結軸(連結軸)
22G 第2係止爪
22H 第2ボス
22J 支持片
22K 第1突起(突起)
22L 第2突起(突起)
30 基板
30A 孔部
32 第1検出体(検出体)
32A アクチュエータ(揺動部)
34 第2検出体(検出体)
34A アクチュエータ(揺動部)
36 制御部
38 回転用検出体
38A アクチュエータ
40 ロータリーノブアッシー(回転操作部材)
40A 把持部
40B 保持爪
40B1 保持爪部
40C 保持突起
40D 被検出突起
40E 被係合凹部
42 軟質部
44 硬質部
50 スライド機構
52 ホルダ
52A 固定鍔
52B 収容部
52C 挿通孔
52C1 第1挿通孔
52C2 第2挿通孔
52C3 第3挿通孔
52C4 第4挿通孔
52D 支持柱
52E ガイドキー
54 スライダ
54A ガイド部
54B 挿通孔
54C スライド片
54D スライド溝
54E ガイドレール
54F ガイド溝
60 移動機構
62 シャフト
62A シャフトベース
62B ストッパ片
62B1 基部
62B2 ストッパ部
62C シャフト本体
62D 操作軸
62E ピン収容部
62E1 第1ピン収容部
62E2 第2ピン収容部
62F 固定凹部
64 ピン
64A 鍔部
66 付勢バネ
68 ノブベース
68A 固定孔
68B ガイド片
68C ガイドレール
68D ガイド溝
68E 係合片
68E1 係合孔
70 基板
72 スイッチ
74 接続部材
80 スライドノブ(操作体)
80A ガイド孔
80B ガイド片
80C ボス
82 タッチパッド
84 ノブリング
84A 固定片
90 第1可動体(可動体)
90A 第1伝達部(伝達部)
90B 第1伝達孔(伝達孔)
90C 傾斜部
90D 第1被検出部(被検出部)
90D1 第1押圧部(押圧部)
90D2 第1スリット(逃げ部)
90E 第1連結部
90F 第1連結孔(連結孔)
90G 第1位置決め孔
90H クランク部
90J 一端側係合部
90J1 ベース部
90J2 係合部
90K クランク部
90L 他端側係合部
90L1 ベース部
90L2 係合部
90M 第1配置孔(配置孔)
90M1 第1係合凹部(係合凹部)
92 第2可動体(可動体)
92A 第2伝達部(伝達部)
92B 第2伝達孔(伝達孔)
92D 第2被検出部(被検出部)
92D1 第2押圧部(押圧部)
92D2 第2スリット(逃げ部)
92E 第2連結部
92F 第2連結孔(連結孔)
92G 第2位置決め孔
92J 一端側係合部
92J1 ベース部
92J2 係合部
92L 他端側係合部
92L1 ベース部
92L2 係合部
92M 第2配置孔(配置孔)
92M1 第2係合凹部(係合凹部)
100 入力装置
200 入力装置
d1 距離
d2 軸間距離
d3 距離
d4 軸間距離
AL 軸線
L1 第1基準線
L2 第2基準線
S ネジ

Claims (7)

  1. 互いに直交する第1方向及び第2方向に操作可能に構成された操作体と、
    前記第1方向及び前記第2方向に直交する直交方向を軸方向とする操作軸を有し、前記操作体の操作時に前記操作体と共に前記第1方向又は前記第2方向へ移動する移動機構と、
    作動することで前記操作体の操作を検出する一対の検出体と、
    前記第1方向及び前記第2方向にそれぞれ延在され、一対の前記検出体の各々と対を成して構成されると共に、前記操作軸と連結されて前記操作体の操作力が伝達される伝達部を長手方向中間部に有し、且つ前記検出体を作動させるための被検出部を一端部に有する一対の可動体と、
    一対の前記可動体の他端部と、前記可動体を支持する支持部材と、両者のうちの何れか一方に設けられ、前記操作軸と平行に配置されると共に、一対の前記可動体の他端部を前記支持部材に対して相対回動可能に連結する一対の連結軸と、
    を備え、
    前記操作体の前記第1方向への操作時には、前記第2方向に延在する前記可動体が前記操作軸によって回動して、対を成す前記検出体を前記被検出部により作動させ、
    前記操作体の前記第2方向への操作時には、前記第1方向に延在する前記可動体が前記操作軸によって回動して、対を成す前記検出体を前記被検出部により作動させる入力装置。
  2. 前記操作軸の軸心から前記被検出部までの距離が、前記操作軸と前記連結軸との軸間距離よりも長く設定されている請求項1に記載の入力装置。
  3. 一対の前記可動体の伝達部には、前記操作軸が回動可能に挿入された伝達孔が形成され、
    一対の前記可動体の他端部と、前記支持部材と、両者のうちの何れか他方には、前記可動体の長手方向に沿って延在された連結孔が形成されており、前記連結孔の内部に前記連結軸が前記連結孔の長手方向に相対移動可能に挿入されている請求項1又は請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記検出体は、対を成す前記可動体の幅方向の一方側及び他方側へ揺動可能に構成された揺動部を有し、且つ前記揺動部が揺動することで作動する双方向検出素子として構成されており、
    前記被検出部は、
    前記直交方向から見て前記揺動部に対して前記可動体の幅方向外側に配置され、前記可動体の回動時に前記揺動部を押圧して揺動させる一対の押圧部と、
    一対の前記押圧部の間に配置されると共に、前記可動体の長手方向に延在され、内部に前記揺動部が配置される逃げ部と、
    を含んで構成されている請求項3に記載の入力装置。
  5. 前記直交方向を軸方向として回転操作可能に構成された回転操作部材を備え、
    前記操作体の前記第1方向への操作時には、前記第1方向に延在する可動体が、前記操作軸によって前記第1方向へ移動して、前記回転操作部材に係合し、前記操作体の前記第2方向への操作時には、前記第2方向に延在する可動体が、前記操作軸によって前記第2方向へ移動して、前記回転操作部材に係合して、前記回転操作部材の回転操作を制限する請求項3又は請求項4に記載の入力装置。
  6. 前記支持部材には、一対の前記可動体側へ突出され、一対の前記可動体と対を成して構成された一対の突起が設けられており、
    前記可動体における前記伝達孔と前記被検出部との間には、前記突起が配置される配置孔が形成されると共に、前記配置孔の内周部には、前記突起と係合可能に構成された係合凹部が形成され、
    前記操作体の前記第1方向への操作時には、第1方向に延在する可動体が、前記操作軸によって前記第1方向へ移動し、対を成す前記突起が前記係合凹部に係合して、当該可動体の回動を制限し、
    前記操作体の前記第2方向への操作時には、第2方向に延在する可動体が、前記操作軸によって前記第2方向へ移動し、対を成す前記突起が前記係合凹部に係合して、当該可動体の回動を制限する請求項5に記載の入力装置。
  7. 一対の前記可動体の長手方向中間部には、前記可動体の長手方向に延在された伝達孔が形成されており、前記伝達孔の内部に、前記操作軸が前記伝達孔の長手方向に相対移動可能に挿入されている請求項1又は請求項2に記載の入力装置。
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