JPH10286220A - 内視鏡の湾曲操作装置 - Google Patents

内視鏡の湾曲操作装置

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JPH10286220A
JPH10286220A JP9095999A JP9599997A JPH10286220A JP H10286220 A JPH10286220 A JP H10286220A JP 9095999 A JP9095999 A JP 9095999A JP 9599997 A JP9599997 A JP 9599997A JP H10286220 A JPH10286220 A JP H10286220A
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operation knob
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は小型、軽量、安価で、耐久性が良く、
操作性が良い内視鏡の湾曲操作装置を提供することを最
も主要な特徴とする。 【解決手段】湾曲ブレーキレバー15の操作時に第1の
可動部材18が第2の固定軸7の軸方向に移動する動作
にともない第1の固定部材16と可動部材18との間に
第1の摩擦部材17を挟持させる状態で、摩擦部材17
を弾性変形させて湾曲操作ノブ11に圧接させ、湾曲操
作ノブ11をロックする湾曲ブレーキ機構14を設けも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の操作部に
湾曲操作ノブが配設され、例えば体腔内に挿入される挿
入部の湾曲部がこの湾曲操作ノブによって遠隔的に湾曲
操作される内視鏡の湾曲操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡には例えば体腔内に挿入
される挿入部の先端側に湾曲変形可能な湾曲部が設けら
れている。さらに、挿入部の基端部に連結された手元側
の操作部には例えば上下用および左右用の各湾曲操作ノ
ブと、上下用および左右用の各ロックレバー(湾曲ブレ
ーキ部材)とが配設されている。
【0003】また、操作部内に回転中心となる固定軸が
固定されている。この固定軸には上下用および左右用の
各スリーブが回転可能に取付けられている。さらに、上
下用および左右用の各スリーブの外端部には上下用およ
び左右用の各湾曲操作ノブが固定され、各スリーブの内
端部には上下用および左右用の各ワイヤ駆動プーリが固
定されている。そして、上下用および左右用の各湾曲操
作ノブの回転操作時には上下用および左右用の各スリー
ブを介して上下用および左右用の各ワイヤ駆動プーリが
回転駆動され、上下用および左右用の各湾曲操作ワイヤ
を介して湾曲部が遠隔的に上下方向および左右方向にそ
れぞれ湾曲操作されるようになっている。さらに、内視
鏡の視野を所望の向きに向けた状態で上下用および左右
用の各ロックレバーを操作することにより、上下用およ
び左右用の各湾曲操作ノブを任意の操作位置で固定する
ことができるようになっている。
【0004】また、例えば特開平7−261098号公
報には上下用および左右用の各湾曲操作ノブを任意の操
作位置で固定する湾曲ブレーキ機構としてカム機構を使
用したカム式の湾曲ブレーキ機構が示されている。
【0005】このカム式の湾曲ブレーキ機構には上下用
および左右用の各ロックレバーの内端部にカムが固定さ
れている。このカムは固定軸に回転可能に支持されてい
る。さらに、カムの外側には略リング状の押圧部材が配
設されている。この押圧部材には内周面側に突起部、外
周面側に摩擦材がそれぞれ設けられている。また、突起
部の先端部にはカムの突起部と係合する窪み部が形成さ
れている。
【0006】そして、この湾曲ブレーキ機構ではロック
レバーの操作時にはカムが固定軸に沿って回転駆動さ
れ、このカムの回転動作にともないこのカムが押圧部材
の突起部の窪み部と係合する係合位置と、押圧部材の突
起部の窪み部との係合を解除する係合解除位置とに切換
え操作されるようになっている。ここで、湾曲操作ノブ
のロック時にはロックレバーのカムが押圧部材の突起部
の窪み部と係合する係合位置で保持されるようになって
いる。このとき、押圧部材の摩擦材は湾曲操作ノブの内
周面に圧接され、湾曲操作ノブの回転操作が不能な状態
にロックされるようになっている。
【0007】また、湾曲操作ノブの非ロック時にはロッ
クレバーのカムが押圧部材の突起部の窪み部と係合して
いない係合解除位置に切換え操作されるようになってい
る。このとき、押圧部材の摩擦材は湾曲操作ノブの内周
面に対して非接触の状態で保持され、湾曲操作ノブが自
由に回転操作できるフリーの状態で保持されるようにな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の内視鏡装置では
湾曲操作ノブを任意の操作位置で固定する湾曲ブレーキ
機構は構成が複雑である。そのため、湾曲ブレーキ機構
の構成部品数が多く、高価であった。
【0009】また、上記特開平7−261098号公報
の構成ではロックレバーの操作によって湾曲操作ノブを
ロックした際に、湾曲操作ノブの内周面と接触する摩擦
材が湾曲操作ノブの内周面の一部にしか接触しない構成
の為、摩擦材による摩擦力が弱い問題がある。そのた
め、湾曲操作ノブの内周面への摩擦材の押し付け力を強
くしないと湾曲操作ノブを確実には固定することが難し
い問題がある。
【0010】また、摩擦材の押し付け力を強くする場合
には押圧部材の外側への押し出し力を強くする必要があ
る為、カムと押圧部材とを係合させる際にロックレバー
を操作する力量が非常に大きく(重く)なり、操作性が
悪くなる不具合がある。さらに、この場合には摩擦材の
摩耗が早く、耐久性が悪くなる問題もある。
【0011】また、押圧部材の窪み部とカムの突起部と
を係合させる構成の為、ロックレバーの操作を繰り返し
行うと、押圧部材の窪み部及びカムの突起部が摩耗し、
押圧部材の窪み部とカムの突起部との係合時における押
圧部材への押し出し量が徐々に少なくなる。そのため、
湾曲操作ノブの内周面への摩擦材の押し付け力が徐々に
弱くなり、湾曲操作ノブのロック動作が不安定になる不
具合がある。
【0012】また、摩擦材を移動させて湾曲操作ノブに
圧接させる機構は固定軸、カム、押圧部材、摩擦材等の
複数の部材によって構成されている為、固定軸、カム、
押圧部材、摩擦材等の各構成部材の径方向の寸法のばら
つきによって湾曲操作ノブをロックする際の摩擦材と湾
曲操作ノブとの圧接量にばらつきが生じる。これによ
り、湾曲操作ノブのロック動作時に湾曲操作ノブの操作
力量にばらつきが生じて操作性が悪くなるという不具合
がある。
【0013】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、小型、軽量、安価で、耐久性が良く、
かつ操作性が良い内視鏡の湾曲操作装置を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は内視鏡の操作部
に固定された固定軸に湾曲操作ノブが回転可能に支持さ
れ、前記湾曲操作ノブを前記固定軸に対して回転させる
動作にともない内視鏡の湾曲部を遠隔的に湾曲操作する
とともに、前記湾曲操作ノブの回転動作を抑制しないロ
ック解除状態と、前記湾曲操作ノブの回転動作を抑制す
るロック状態とに切換え操作する湾曲ブレーキ部材を備
えた内視鏡の湾曲操作装置において、前記固定軸に回転
不能に支持された固定部材と、この固定部材に固定され
た弾性体からなる摩擦部材と、前記湾曲ブレーキ部材と
接続され、前記固定軸に回転可能にかつ、前記固定軸の
軸方向に沿って前記摩擦部材に対して接離する方向に移
動可能に支持された可動部材とを具備し、前記湾曲ブレ
ーキ部材の操作時に前記可動部材が前記固定軸の軸方向
に移動する動作にともない前記固定部材と前記可動部材
との間に前記摩擦部材を挟持させる状態で、前記摩擦部
材を弾性変形させて径方向に膨出させて前記湾曲操作ノ
ブに圧接させ、前記湾曲操作ノブをロックするロック手
段を設けたことを特徴とする内視鏡の湾曲操作装置であ
る。そして、湾曲ブレーキ部材をロック方向に操作して
可動部材を回転させると可動部材が固定部材に向けて移
動して固定部材に固定された摩擦部材に圧接する。この
とき、摩擦部材は固定部材と可動部材とに挟持されるこ
とにより弾性変形して固定軸の軸方向に圧縮すると共に
径方向に膨出して湾曲操作ノブの内周面に圧接し、湾曲
操作ノブの回転が抑止される。また、湾曲ブレーキ部材
をロック解除方向に戻すと可動部材が固定部材から離れ
る方向に移動して摩擦部材と離間する。これにより、摩
擦部材が元の形状に戻り、湾曲操作ノブと離間して湾曲
操作ノブが開放されるようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図3を参照して説明する。図1は本実施の形態
の内視鏡の操作部に設けられた湾曲操作装置1の要部構
成を示すものである。図1中で、参照符号2は内視鏡の
操作部に配設されたケーシング、3は操作部のケーシン
グ2の内部に設けられているシャーシである。
【0016】シャーシ3にはケーシング2の外部に延出
する第1の固定軸4の基端部が固定されている。第1の
固定軸4の外周には略円筒状の第1の回転軸5が設けら
れている。さらに、第1の回転軸5の外周には略円筒状
の第2の回転軸6が設けられている。
【0017】また、第2の回転軸6の外周には略円筒状
の第2の固定軸7が設けられている。この第2の固定軸
7の基端部には略L字状に屈曲されたL字状連結部7a
が形成されている。このL字状連結部7aの下端部はシ
ャーシ3にねじ止め固定されている。
【0018】また、第1の回転軸5の筒内には第1の固
定軸4が挿入されている。そして、第1の回転軸5は第
1の固定軸4に回転可能に支持されている。さらに、第
2の回転軸6は第2の固定軸7の筒内に挿入された状態
で、回転可能に支持されている。
【0019】また、第1の回転軸5の基端部(内端部)
には第1のギア8が固定されている。この第1のギア8
には内視鏡の先端部に設けられた湾曲部を左右方向に湾
曲させる為のワイヤと連結された図示しないチェーンが
係合されている。
【0020】さらに、第2の回転軸6の基端部(内端
部)には第2のギア9が固定されている。この第2のギ
ア9には内視鏡の先端部に設けられた湾曲部を上下方向
に湾曲させる為のワイヤと連結された図示しないチェー
ンが係合されている。
【0021】また、第1の回転軸5における第1のギア
8と反対側の端部(外端部)には左右用湾曲操作ノブ1
0が固定されている。同様に、第2の回転軸6における
第2のギア9と反対側の端部(外端部)には上下用湾曲
操作ノブ11が固定されている。
【0022】ここで、第1の固定軸4の外周面には第1
の回転軸5の軸方向の移動を規制する抜け止め部材13
の固定溝12が形成されている。この固定溝12に固定
された抜け止め部材13の外周部には第1の回転軸5の
外端部が当接されている。そして、この抜け止め部材1
3によって第1の回転軸5の軸方向の移動を規制するよ
うにしている。
【0023】また、上下用湾曲操作ノブ11の上端部に
は円形凹陥部11aが形成されている。さらに、左右用
湾曲操作ノブ10の下端部には上下用湾曲操作ノブ11
の円形凹陥部11aに挿入される円形ボス部10aが形
成されている。そして、左右用湾曲操作ノブ10の円形
ボス部10aが上下用湾曲操作ノブ11の円形凹陥部1
1aに内嵌された状態で、左右用湾曲操作ノブ10の下
端部が上下用湾曲操作ノブ11に当接されている。これ
により、第2の回転軸6および上下用湾曲操作ノブ11
の軸方向の移動が規制されている。
【0024】また、左右用湾曲操作ノブ10の円形ボス
部10aの外周面と上下用湾曲操作ノブ11の円形凹陥
部11aの内周面との間にはOリング47が介挿されて
いる。そして、このOリング47によって、左右用湾曲
操作ノブ10と上下用湾曲操作ノブ11との間は気密、
液密的に封止されている。さらに、左右用湾曲操作ノブ
10の上端部および上下用湾曲操作ノブ11の下端部に
はブレーキ機構収容凹部10b,11bがそれぞれ形成
されている。
【0025】また、第2の固定軸7には上下用の湾曲ブ
レーキ機構(ロック手段)14が配設されている。この
上下用の湾曲ブレーキ機構14には湾曲ブレーキレバー
(湾曲ブレーキ部材)15と、略円板状の第1の固定部
材16と、第1の摩擦部材17と、第1の可動部材18
とが設けられている。ここで、第1の固定部材16と、
第1の摩擦部材17と、第1の可動部材18とは上下用
湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11b内に収
容されている。
【0026】また、第2の固定軸7におけるケーシング
2の外部に延出された部分の外周面には図1中で上側に
小径部7b、下側に小径部7bよりも大径な大径部7c
がそれぞれ形成されている。そして、第2の固定軸7の
小径部7bには第1の雄ねじ部19、大径部7cには第
2の雄ねじ部20がそれぞれ形成されている。
【0027】さらに、第1の固定部材16の軸心部には
第2の固定軸7の第1の雄ねじ部19と螺合する雌ねじ
部21が形成されている。この第1の固定部材16の雌
ねじ部21には第2の固定軸7の第1の雄ねじ部19が
螺着されている。そして、第2の固定軸7には第1の固
定部材16が回転不能に固定されている。
【0028】また、第1の可動部材18は第1の固定部
材16の下側に離間対向配置されている。この第1の可
動部材18の軸心部には第2の固定軸7の第2の雄ねじ
部20と螺合する雌ねじ部22が形成されている。この
第1の可動部材18の雌ねじ部22は第2の固定軸7の
第2の雄ねじ部22に螺着されている。
【0029】さらに、第1の可動部材18の下端部には
円筒状の軸受け部23が突設されている。この軸受け部
23には湾曲ブレーキレバー15の内端部が固定されて
いる。この湾曲ブレーキレバー15の外端部は外側に延
出されている。そして、湾曲ブレーキレバー15と一緒
に第1の可動部材18が第2の固定軸7の軸回り方向に
回動可能に支持されている。このときの湾曲ブレーキレ
バー15の回動操作にともない第1の可動部材18が第
2の固定軸7の軸方向に移動し、図1に示すロック解除
位置と図3に示すロック位置とに切換え可能になってい
る。
【0030】また、第1の摩擦部材17は耐薬性、耐熱
性に優れる例えばシリコンゴム、フッ素ゴムや、熱可塑
性エラストマー等の弾性変形可能な軟質の弾性部材によ
って略リング状に形成されている。この第1の摩擦部材
17は第1の固定部材16における第1の可動部材18
との対向面の外周部に外嵌されている。
【0031】さらに、第1の摩擦部材17の内周面には
図2(A)に示すように複数の凸部24が突設されてい
る。ここで、第1の固定部材16の外周面には第1の摩
擦部材17の各凸部24と係合する複数の係合凹部25
が形成されている。そして、第1の固定部材16の各係
合凹部25に第1の摩擦部材17の各凸部24が係合す
ることにより、第1の摩擦部材17が第1の固定部材1
6に回転不能に固定されている。
【0032】なお、凸部24と係合凹部25とを設けず
に、単にリング状の摩擦部材17を固定部材16に外嵌
させる構成でもよい。また、第1の可動部材18の上面
外周部位には上側に向けて圧接部26が突設されてい
る。この圧接部26は第1の摩擦部材17と対向する位
置に全周にわたり延設されている。
【0033】また、第1の可動部材18の上面にはガイ
ドピン27が上向きに突設されている。さらに、第1の
固定部材16にはガイドピン27が挿入される規制溝2
8が形成されている。この規制溝28の両端部にはガイ
ドピン27の回転方向の移動を規制するストッパ部28
a,28bがそれぞれ形成されている。ここで、規制溝
28の一方のストッパ部28aは湾曲ブレーキレバー1
5のロック解除位置、他方のストッパ部28bは湾曲ブ
レーキレバー15のロック位置とそれぞれ対応させて設
定されている。
【0034】また、規制溝28の内部にはクリックばね
29が介挿されている。このクリックばね29の両端部
にはガイドピン27を規制溝28の両側のストッパ部2
8a,28bにそれぞれ当接させた状態で係止する為の
略山形の係止部29a,29bが設けられている。
【0035】さらに、第1の可動部材18の外周面には
Oリング30が外嵌されている。このOリング30は第
1の可動部材18の外側に配置されている上下用湾曲操
作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面と密
接されている。そして、このOリング30により、第1
の可動部材18と上下用湾曲操作ノブ11との間は気
密、液密に封止されている。
【0036】また、第1の可動部材18の内周面には第
2の固定軸7に外嵌されたOリング31に密接されてい
る。そして、このOリング31により、第1の可動部材
18と第2の固定軸7との間は気密、液密的に封止され
ている。
【0037】また、第1の固定軸4には左右用の湾曲ブ
レーキ機構(ロック手段)32が配設されている。この
左右用の湾曲ブレーキ機構32には湾曲ブレーキノブ
(湾曲ブレーキ部材)33と、略円板状の第2の固定部
材34と、第2の摩擦部材35と、第2の可動部材36
とが設けられている。ここで、第2の固定部材34と、
第2の摩擦部材35と、第2の可動部材36とは左右用
湾曲操作ノブ10のブレーキ機構収容凹部10b内に収
容されている。
【0038】また、第1の固定軸4の先端部(外端部)
の外周面には図1中で上側に小径部4a、下側に小径部
4aよりも大径な大径部4bがそれぞれ形成されてい
る。そして、第1の固定軸4の小径部4aには第1の雄
ねじ部37、大径部4bには第2の雄ねじ部38がそれ
ぞれ形成されている。
【0039】さらに、第2の固定部材34の軸心部には
第1の固定軸4の第2の雄ねじ部38と螺合する雌ねじ
部39が形成されている。この第2の固定部材34の雌
ねじ部39には第1の固定軸4の第2の雄ねじ部38が
螺着されている。そして、第1の固定軸4には第2の固
定部材34が回転不能に固定されている。
【0040】また、第2の可動部材36は第2の固定部
材34の上側に離間対向配置されている。この第2の可
動部材36の軸心部には第1の固定軸4の第1の雄ねじ
部37と螺合する雌ねじ部40が形成されている。この
第2の可動部材36の雌ねじ部40は第1の固定軸4の
第1の雄ねじ部37に螺着されている。そして、この第
2の可動部材36は第1の固定軸4の軸方向に移動可能
に支持されている。
【0041】また、第2の可動部材36の上面外周部位
にはブレーキノブ嵌合溝41が形成されている。この第
2の可動部材36のブレーキノブ嵌合溝41には湾曲ブ
レーキノブ33の下端部が外嵌状態で固定されている。
【0042】さらに、湾曲ブレーキノブ33の下端部外
周面にはOリング42が外嵌されている。このOリング
42は左右用湾曲操作ノブ10のブレーキ機構収容凹部
10bの内周面と密接されている。これにより、湾曲ブ
レーキノブ33と左右用湾曲操作ノブ10との間は気
密、液密的に封止されている。
【0043】また、第2の摩擦部材35は上記第1の摩
擦部材17と同様に構成されている。この第2の摩擦部
材35は第2の固定部材34における第2の可動部材3
6との対向面の外周部に外嵌されている。
【0044】さらに、第2の摩擦部材35の内周面には
第1の摩擦部材17と同様に複数の凸部24が突設され
ている。ここで、第2の固定部材34の外周面には第2
の摩擦部材35の各凸部24と係合する複数の係合凹部
25が形成されている。そして、第2の固定部材34の
各係合凹部25に第2の摩擦部材35の各凸部24が係
合することにより、第2の摩擦部材35が第2の固定部
材34に回転不能に固定されている。
【0045】また、第2の可動部材36の下面外周部位
には下側に向けて圧接部43が突設されている。この圧
接部43は第2の摩擦部材35と対向する位置に全周に
わたり延設されている。
【0046】また、第2の可動部材36の下面にはガイ
ドピン44が下向きに突設されている。さらに、第2の
固定部材34にはガイドピン44が挿入される規制溝4
5が形成されている。この規制溝45は第1の可動部材
18の規制溝28と同様に構成されている。ここで、規
制溝45の一方のストッパ部28aは湾曲ブレーキノブ
33のロック解除位置、他方のストッパ部28bは湾曲
ブレーキノブ33のロック位置とそれぞれ対応させて設
定されている。
【0047】また、規制溝45の内部には第1の可動部
材18のクリックばね29と同様に構成されたクリック
ばね46が介挿されている。そして、このクリックばね
46によってガイドピン44を規制溝45の両側にそれ
ぞれ当接させた状態で係止するようになっている。
【0048】次に、上記構成の作用について説明する。
ここでは、上下用の湾曲ブレーキ機構14の湾曲ブレー
キレバー15の操作による上下用湾曲操作ノブ11のロ
ック動作およびそのロック解除動作について説明する。
【0049】まず、本実施の形態では上下用の湾曲ブレ
ーキ機構14の湾曲ブレーキレバー15を第2の固定軸
7の軸回り方向に回動させることにより、上下用湾曲操
作ノブ11のロック解除位置と上下用湾曲操作ノブ11
のロック位置とに切換える操作が行われる。ここで、湾
曲ブレーキレバー15がロック解除位置で保持されてい
る場合には図2(A)に示すようにガイドピン27が一
方のストッパ部28aに当接し、クリックばね29の一
方の係止部29aに係止される。このとき、第1の可動
部材18は図1に示すように第1の固定部材16から離
間した離間位置で保持され、第1の可動部材18の圧接
部26が第1の固定部材16の第1の摩擦部材17から
離間した状態で保持される。この状態では、上下用湾曲
操作ノブ11が自由に回転操作可能な状態で保持される
ので、上下用湾曲操作ノブ11を任意に回転させて内視
鏡の湾曲部の湾曲操作を行うことができる。
【0050】また、上下用湾曲操作ノブ11の回転をロ
ックさせる場合には湾曲ブレーキレバー15をロック解
除位置からロック位置側に第2の固定軸7の軸回り方向
に回動させる。このとき、湾曲ブレーキレバー15に加
えられた操作力は第1の可動部材18に伝達され、クリ
ックばね29の弾性力に抗して第1の可動部材18に回
転力が与えらる。そのため、湾曲ブレーキレバー15と
一緒に第1の可動部材18が第2の固定軸7の軸回り方
向に回動駆動される。
【0051】さらに、第1の可動部材18の回転時には
ガイドピン27が規制溝28に沿って移動する。このと
き、ガイドピン27からの押圧力によってクリックばね
29は弾性変形し、ガイドピン27はクリックばね29
の係止部29aを乗り越えて移動する。
【0052】また、第1の可動部材18の回転時には第
2の固定軸7の第2の雄ねじ部20に対する第1の可動
部材18の雌ねじ部22の螺進動作にともない第1の可
動部材18は第1の固定部材16に向けて第2の固定軸
7の軸方向に上向きに移動する。
【0053】ここで、ガイドピン27がクリックばね2
9の他方の係止部29bに当接されたのち、クリックば
ね29の弾性力に抗して第1の可動部材18にさらに回
転力を与えると、ガイドピン27からの押圧力によって
クリックばね29が弾性変形してガイドピン27が係止
部29bを乗り越え、図2(B)に示すようにストッパ
部28bに当接される位置まで移動する。この移動位置
ではガイドピン27がクリックばね29の係止部29b
に係止されることにより、第1の可動部材18が固定さ
れる。
【0054】このとき、第1の固定部材16に向けて移
動した第1の可動部材18の圧接部26は第1の固定部
材16の第1の摩擦部材17に圧接される。そのため、
図3に示すように第1の摩擦部材17は第1の固定部材
16と圧接部26との間で挟持されることにより弾性変
形して軸方向に圧縮されると同時に外径方向に膨出さ
れ、上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部1
1bの内周面に圧接される。そして、このときの第1の
摩擦部材17の圧接力によって上下用湾曲操作ノブ11
に摩擦力を与えることにより、上下用湾曲操作ノブ11
の回転を抑止させ、上下用湾曲操作ノブ11をロックさ
せることができる。
【0055】なお、上下用湾曲操作ノブ11のロック状
態においても第1の摩擦部材17の摩擦力に抗して上下
用湾曲操作ノブ11に一定の力量以上で回転力を与えた
場合には上下用湾曲操作ノブ11を回転させて内視鏡の
湾曲部の湾曲操作を行うことができる。
【0056】また、湾曲ブレーキレバー15を元のロッ
ク解除位置に戻す場合には、湾曲ブレーキレバー15を
ロック操作時とは逆方向に回動させる。このとき、湾曲
ブレーキレバー15の回動動作にともない第1の可動部
材18にクリックばね29の弾性力に抗して回転力を与
えればガイドピン27と係止部29bとの係合が外れて
第1の可動部材18がロック操作時とは逆方向に回転す
る。
【0057】この場合には、第1の可動部材18が第1
の固定部材16から離れる方向に移動して、圧接部26
が第1の摩擦部材17から離間する。これにより、第1
の摩擦部材17が弾性変形して元の形状に戻り、上下用
湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周
面から離間するので、上下用湾曲操作ノブ11を自由に
回転可能となる。
【0058】また、左右用の湾曲ブレーキ機構32の湾
曲ブレーキノブ33の操作による左右用湾曲操作ノブ1
0のロック動作およびそのロック解除動作についても上
記湾曲ブレーキレバー15の回動操作による上下用湾曲
操作ノブ11のロック動作およびそのロック解除動作と
同様の作用により左右用湾曲操作ノブ10の回転のロッ
ク動作とロック解除動作とを容易に行うことができる。
【0059】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では湾曲ブレーキ
レバー15および湾曲ブレーキノブ33の操作によって
上下用湾曲操作ノブ11および左右用湾曲操作ノブ10
の回転のロック状態とロック解除状態とを容易に切換え
操作することができる。
【0060】さらに、上下用湾曲操作ノブ11および左
右用湾曲操作ノブ10の回転のロック時には第1の摩擦
部材17および第2の摩擦部材35が上下用湾曲操作ノ
ブ11のブレーキ機構収容凹部11bおよび左右用湾曲
操作ノブ10のブレーキ機構収容凹部10bの内周面の
全周にわたりそれぞれ略均一に圧接される。そのため、
第1の摩擦部材17および第2の摩擦部材35から上下
用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bおよ
び左右用湾曲操作ノブ10のブレーキ機構収容凹部10
bへの押し付け力を比較的小さくできるので、湾曲ブレ
ーキレバー15および湾曲ブレーキノブ33の操作力量
を従来に比べて軽くすることができ、操作性を向上でき
る。
【0061】また、ロック時に上下用湾曲操作ノブ11
と左右用湾曲操作ノブ10とを回転させる際には、回転
不能な摩擦部材17・摩擦部材35と可動部材18・可
動部材36の圧接部26・第2の固定部材34との摩擦
抵抗により、可動部材18・可動部材36は、共回りし
ないので操作性を向上できる。
【0062】また、左右用湾曲操作ノブ10の回転のロ
ック時には第1の摩擦部材17を第1の固定部材16と
第1の可動部材18の圧接部26との間で挟持して圧縮
し、同様に上下用湾曲操作ノブ11の回転のロック時に
は第2の摩擦部材35を第2の固定部材34と第2の可
動部材36の圧接部43との間で挟持して圧縮する構成
の為、第1の固定部材16および第1の可動部材18の
圧接部26と第1の摩擦部材17との接触面、および第
2の固定部材34および第2の可動部材36の圧接部4
3と第2の摩擦部材35との接触面が摩耗しにくい。そ
のため、耐久性を向上することができる。
【0063】また、上下用湾曲操作ノブ11のロックの
際、径方向に摩擦部材が圧接するため上下用湾曲操作ノ
ブ11の位置を規制する部材が不要である(左右用湾曲
操作ノブ10には、摩擦力が伝わらない、このため上下
用湾曲操作ノブ11の軸方向に位置の規制を抜け止め部
材13で行うことができる)。
【0064】さらに、本実施の形態では従来に比べて湾
曲ブレーキ機構14、32の構成を簡略化することがで
きるので、構成部品数を少なくして小型化、軽量化、コ
ストダウンが図れる。
【0065】なお、上記実施の形態では第1の可動部材
18及び第2の可動部材36にガイドピン27,44を
それぞれ設け、第1の固定部材16及び第2の固定部材
34に規制溝28,45及びクリックばね29,46を
それぞれ設けた構成を示したが、逆に、第1の固定部材
16及び第2の固定部材34にガイドピン27,44を
それぞれ設け、第1の可動部材18及び第2の可動部材
36に規制溝28,45及びクリックばね29,46を
それぞれ設ける構成にしてもよい。
【0066】また、ガイドピン27,44を弾性変形可
能な弾性部材にて形成し、規制溝28,45に硬質の係
止部を設けることにより、ガイドピン27,44の弾性
変形によりガイドピン27,44が係止部を乗り越え可
能にしてガイドピン27,44を選択的に係止可能にす
る構成にしても良い。
【0067】また、図4(A)〜(C)乃至図7は本発
明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態
は第1の実施の形態(図1〜図3参照)の上下用の湾曲
ブレーキ機構14の構成を次の通り変更したものであ
る。
【0068】すなわち、本実施の形態の上下用湾曲ブレ
ーキ機構51には図4(A)に示すように第1の実施の
形態の湾曲ブレーキレバー15と同じ構成の湾曲ブレー
キレバー52と、略リング状の制動部材(固定部材)5
3と、第1の可動部材54と、ストッパ部材(第2の可
動部材)55と、摩擦部材56とが設けられている。こ
こで、制動部材53と、第1の可動部材54と、ストッ
パ部材55と、摩擦部材56とは上下用湾曲操作ノブ1
1のブレーキ機構収容凹部11b内に収容されている。
【0069】また、制動部材53はブレーキ機構収容凹
部11bの内底部(図4(A)中で上端部)に配設さ
れ、第2の回転軸6の上端部に外嵌されている。この制
動部材53の外周部にはシリコンゴム、フッ素ゴム、熱
可塑性エラストマー等の弾性変形可能な軟質の弾性部材
からなるリング状の摩擦部材56が外嵌されている。こ
の摩擦部材56は上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機
構収容凹部11bの内周面に圧接されている。
【0070】また、第2の固定軸7には第1の可動部材
54およびストッパ部材55がそれぞれ装着されてい
る。ここで、図4(A)中で上側にストッパ部材55、
このストッパ部材55の下側に第1の可動部材54がそ
れぞれ対向配置されている。
【0071】また、第2の固定軸7の上端部外周面には
軸方向に延設されたキー溝57が形成されている。さら
に、ストッパ部材55には図4(B)に示すように第2
の固定軸7のキー溝57に係合するキー部58が突設さ
れている。そして、第2の固定軸7のキー溝57にスト
ッパ部材55のキー部58が係合されることにより、ス
トッパ部材55は第2の固定軸7に対して回転不能に、
かつ軸方向に移動可能に支持されている。
【0072】また、ストッパ部材55における制動部材
53との対向面(上面)には少なくとも一つ、本実施の
形態では図4(B)に示すように12本のストッパピン
59が制動部材53に向けて突設されている。さらに、
ストッパ部材55の上面外周部には少なくともーつ、本
実施の形態では8つの弾性変形可能な弾性変形部60が
設けられている。
【0073】また、図5に示すように制動部材53にお
けるストッパ部材55のストッパピン59と対応する位
置にはストッパピン59の数と同じか、ストッパピン5
9よりも多くのストッパ係止穴61が等間隔で設けられ
ている。さらに、隣合うストッパ係止穴61の間には図
6に示すようにピン誘導溝62が設けられている。この
ピン誘導溝62はストッパ係止穴61側に向かうにした
がって溝の深さが深くなる傾斜面状に形成されている。
【0074】また、ストッパ部材55における第1の可
動部材54との対向面には図4(C)に示すように少な
くとも一つのカム部63が突設されている。このカム部
63には第2の固定軸7の軸方向と直交する方向に対し
て傾斜する斜面部63aが形成されている。
【0075】さらに、第1の可動部材54におけるスト
ッパ部材55との対向面(上面)にはストッパ部材55
のカム部63と係合するカム部64が設けられている。
このカム部64にはカム部63の斜面部63aと対応す
る形状、すなわち第2の固定軸7の軸方向と直交する方
向に対して傾斜する形状の斜面部64aが形成されてい
る。
【0076】また、第1の可動部材54は第2の固定軸
7に回転自在に連結されている。この第1の可動部材5
4の下端部には円筒状の軸受け部65が突設されてい
る。この軸受け部65には湾曲ブレーキレバー52の内
端部が固定されている。この湾曲ブレーキレバー52の
外端部は外側に延出されている。そして、湾曲ブレーキ
レバー52と一緒に第1の可動部材54が第2の固定軸
7の軸回り方向に回動可能に支持されている。
【0077】また、第1の可動部材54とストッパ部材
55との間には第1の実施の形態の第1の固定部材16
と第1の可動部材18との間の回転範囲規制手段と同じ
構成の回転範囲規制手段が設けられている。すなわち、
第1の可動部材54の上面にはガイドピン66が上向き
に突設されている。さらに、ストッパ部材55にはガイ
ドピン66が挿入される規制溝67が形成されている。
この規制溝67の両端部にはガイドピン66の回転方向
の移動を規制するストッパ部28a,28b(図2
(A),(B)参照)がそれぞれ形成されている。ここ
で、規制溝67の一方のストッパ部28aは湾曲ブレー
キレバー52のロック解除位置、他方のストッパ部28
bは湾曲ブレーキレバー52のロック位置とそれぞれ対
応させて設定されている。
【0078】また、規制溝67の内部にはクリックばね
68が介挿されている。このクリックばね68の両端部
にはガイドピン66を規制溝67の両側のストッパ部2
8a,28bにそれぞれ当接させた状態で係止する為の
略山形の係止部29a,29b(図2(A),(B)参
照)が設けられている。
【0079】そして、湾曲ブレーキレバー52の回動操
作にともない第1の可動部材54が第2の固定軸7の軸
回り方向に回動するとともに、この第1の可動部材54
の回動動作にともないストッパ部材55が第2の固定軸
7の軸方向に移動し、図4(A)に示すようにロック解
除位置と図7に示すロック位置とに切換え可能になって
いる。
【0080】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態では上下用の湾曲ブレーキ機構51の湾曲
ブレーキレバー52を第2の固定軸7の軸回り方向に回
動させることにより、上下用湾曲操作ノブ11のロック
解除位置と上下用湾曲操作ノブ11のロック位置とに切
換える操作が行われる。
【0081】ここで、湾曲ブレーキレバー52がロック
解除位置で保持されている場合には第1の実施の形態と
同様に図2(A)に示すようにガイドピン66が一方の
ストッパ部28aに当接し、クリックばね68の一方の
係止部29aに係止される。このとき、第1の可動部材
54のカム部64とストッパ部材55のカム部63との
間は図4(C)に示すように両者の斜面部63a,64
a間が接合されて係合している状態で保持される。この
場合にはストッパ部材55は図4(A)に示すように制
動部材53から下方に離間した離間位置で保持される。
この状態では、上下用湾曲操作ノブ11が自由に回転操
作可能な状態で保持されるので、上下用湾曲操作ノブ1
1を任意に回転させて内視鏡の湾曲部の湾曲操作を行う
ことができる。
【0082】また、上下用湾曲操作ノブ11の回転をロ
ックさせる場合には湾曲ブレーキレバー52をロック解
除位置からロック位置側に第2の固定軸7の軸回り方向
に回動させる。このとき、湾曲ブレーキレバー52に加
えられた操作力は第1の可動部材54に伝達され、クリ
ックばね29の弾性力に抗して第1の可動部材54に回
転力が与えられる。そのため、湾曲ブレーキレバー52
と一緒に第1の可動部材54が第2の固定軸7の軸回り
方向に回動駆動される。
【0083】さらに、第1の可動部材54の回転時には
ガイドピン27が規制溝28に沿って移動する。このと
き、ガイドピン27からの押圧力によってクリックばね
29は弾性変形し、ガイドピン27はクリックばね29
の係止部29aを乗り越えて移動する。
【0084】また、この第1の可動部材54の回転時に
は第1の可動部材54のカム部64が図4(C)の位置
から同図中で左方向に移動する。このとき、第1の可動
部材54のカム部64の斜面部64aの移動によってス
トッパ部材55のカム部63が斜面部63aに沿って徐
々に押し上げられ、図7に示すようにストッパ部材55
が制動部材53側に向けて押し上げられる。
【0085】さらに、このストッパ部材55の移動動作
時にはストッパ部材55の弾性変形部60は制動部材5
3の下面に圧接され、弾性変形されると同時に、ストッ
パ部材55のストッパピン59は制動部材53に向けて
移動される。このとき、ストッパ部材55のストッパピ
ン59は制動部材53のピン誘導溝62に係合すること
によりストッパ係止穴61に誘導されて嵌入される。こ
れにより、制動部材53はストッパ部材55に係止され
て第2の固定軸7に対して回転不能となる。
【0086】このように制動部材53が回転不能となる
ことにより、制動部材53に固定された摩擦部材56は
上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11b
の内周面に対して摩擦力を与えて上下用湾曲操作ノブ1
1の回転を抑止させ、上下用湾曲操作ノブ11をロック
させることができる。
【0087】なお、上下用湾曲操作ノブ11のロック状
態においても摩擦部材56の摩擦力に抗して上下用湾曲
操作ノブ11に一定の力量以上で回転力を与えた場合に
は上下用湾曲操作ノブ11を回転させて内視鏡の湾曲部
の湾曲操作を行うことができる。
【0088】また、湾曲ブレーキレバー52を元のロッ
ク解除位置に戻す場合には、湾曲ブレーキレバー52を
ロック操作時とは逆方向に回動させる。このとき、湾曲
ブレーキレバー52の回動動作にともない第1の可動部
材54のカム部64が図4(C)に示す元の位置、すな
わち両者の斜面部63a,64a間が接合されて係合し
ている状態に移動する。
【0089】この場合には、ストッパ部材55は図7の
位置から下方に押し下げられ、図4(A)に示すように
制動部材53から下方に離れる方向に移動可能となる。
この際、ストッパ部材55の弾性変形部60の弾性力に
よってストッパ部材55は制動部材53より離間すると
ともに、ストッパ部材55のストッパピン59と制動部
材53のストッパ係止穴61との係合が外れて、制動部
材53は第2の固定軸7に対して回転可能となる。これ
により、制動部材53は摩擦部材56と上下用湾曲操作
ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面との間
の摩擦力によって上下用湾曲操作ノブ11と一体化し、
上下用湾曲操作ノブ11は自由に回転可能となる。
【0090】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では湾曲ブレーキ
レバー52の操作によって容易に上下用湾曲操作ノブ1
1の回転のロック状態とロック解除状態とを容易に切換
え操作することができる。
【0091】また、上下用湾曲操作ノブ11の回転のロ
ック時には摩擦部材56が上下用湾曲操作ノブ11のブ
レーキ機構収容凹部11bの内周面全周にわたり略均一
に圧接される。そのため、摩擦部材56の上下用湾曲操
作ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面への
押し付け力を比較的小さくできるので、摩擦部材56が
摩耗しにくい。さらに、摩擦部材56と上下用湾曲操作
ノブ11のブレーキ機構収容凹部11bの内周面との接
触面の摩耗が少ない為、耐久性を向上できる。
【0092】また、湾曲ブレーキレバー52の操作時に
は第1の可動部材54の操作によりストッパ部材55を
移動させ、このストッパ部材55で制動部材53を係止
する構成の為、湾曲ブレーキレバー52の操作の際には
第1の可動部材54を介してストッパ部材55を移動す
るだけの力しか必要ないため、湾曲ブレーキレバー52
の操作力量を軽くできる。さらに、上下用湾曲操作ノブ
11の回転のロック時の左右用湾曲操作ノブ10の操作
力量のばらつきが少ない為、操作性を向上できる。
【0093】また、上下用湾曲操作ノブ11と左右用湾
曲操作ノブ10のロック時に、上下用湾曲操作ノブ11
と左右用湾曲操作ノブ10とを回転させる際には、スト
ッパ部材55が回転不能なため、可動部材54には、回
転力が伝達されない。よって、可動部材54が共回りし
ないので操作性を向上できる。
【0094】また、摩擦部材56を制動部材53にて支
持して上下用湾曲操作ノブ11のブレーキ機構収容凹部
11bの内周面に常時圧接させる構成の為、摩擦部材5
6は移動せず、摩擦部材56と上下用湾曲操作ノブ11
との圧接量のばらつきが少ない。さらに、摩擦部材27
は上下用湾曲操作ノブ11の径方向へ圧接する構成の
為、上下用湾曲操作ノブ11への摩擦部材27の圧接量
は制動部材53と上下用湾曲操作ノブ11と摩擦部材5
6の寸法のみによって決定される。そのため、摩擦部材
56と上下用湾曲操作ノブ11との圧接量のばらつきが
一層少なくなる効果がある。また、以上により摩擦部材
56と上下用湾曲操作ノブ11との圧接量の調整機構が
不要であり、また、第1の実施の形態と同様に、上下用
湾曲操作ノブ11の位置を規制する部材が不要である。
よって、装置全体の構成を簡略化できる。また、構成部
品にネジ部が全くないため、各部品が樹脂によるモール
ド成型や、金属射出成型によって容易にできるため部品
が安価となる。よって、装置全体の小型化、軽量化、コ
ストダウンが図れる。
【0095】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば、上記実施の形態では第1の
可動部材54にガイドピン66を設け、ストッパ部材5
5に規制溝28及びクリックばね29をそれぞれ設けた
構成を示したが、逆に、ストッパ部材55にガイドピン
66を設けて、第1の可動部材54に規制溝28及びク
リックばね29をそれぞれ設けても良い。
【0096】また、ガイドピン66を弾性変形可能な弾
性部材にて形成し、規制溝に硬質の係止部を設けてガイ
ドピン66の弾性変形によりガイドピン66が係止部を
乗り越え可能にしてガイドピン66を選択的に係止可能
に構成しても良い。
【0097】さらに、摩擦部材56は制動部材53の内
周面側に設けて第1の回転軸5に圧接する構成としても
良い。また、第1の可動部材54のカム部64とストッ
パ部材55のカム部63とは何れか一方を斜面部63
a,64aを有さない単なるピンとしても良い。
【0098】また、ストッパ部材55の弾性変形部60
はストッパ部材55でなく、制動部材53に一体に設け
てストッパ部材55を付勢する構成としても良い。さら
に、弾性変形部60を設けずに制動部材53とストッパ
部材55との間にコイルばねや、板ばね等のばね部材を
配置してストッパ部材55を制動部材53から離れる方
向に付勢する構成としても良い。
【0099】また、第1の可動部材54のカム部64と
ストッパ部材55のカム部63とを設けずに第1の可動
部材54に雄ねじ部、又は雌ねじ部を設け、ストッパ部
材55に雌ねじ部又は雄ねじ部を設けることにより、第
1の可動部材54とストッパ部材55に設けられたねじ
部間を螺合させて、第1の可動部材54の回転によりス
トッパ部材55が軸方向に移動可能な構成としても良
い。
【0100】また、第1の固定軸4に第1の可動部材5
4、ストッパ部材55と同様の部材を支持させ、左右用
湾曲操作ノブ10のブレーキ機構収容凹部10b内に制
動部材53、摩擦部材56と同様の部材を設けて左右用
湾曲操作ノブ10のロック機構に適用しても良い。
【0101】さらに、その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形実施できることは勿論である。次に、
本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0102】記 (付記項1) 内視鏡の操作部に固定された固定軸と、
固定軸に回転可能に支持された湾曲操作ノブと、固定軸
に回転不能に支持された固定部材と、湾曲ブレーキレバ
ーと接続され固定軸に回転可能かつ固定軸の軸方向に移
動可能に支持された可動部材と、前記固定部材に固定さ
れ、前記可動部材の移動により前記固定部材と可動部材
により選択的に挟持され、挟持された際に弾性変形によ
り径方向に突出して前記湾曲操作ノブに圧接する弾性変
形可能な弾性部材からなる摩擦部材とを有することを特
徴とする内視鏡装置。
【0103】(付記項1の従来技術) 特開平7−26
1098号公報 (付記項1の解決しようとする課題) 従来の湾曲ノブ
のロック機構は複雑であり、高価であった。特開平7−
261098号公報の構成ではアングルノブをロックし
た際にアングルノブの内周面と接触する摩擦材がアング
ルノブ内周面の一部にしか接触しない構成の為、摩擦材
による摩擦力が弱く、摩擦材のアングルノブ内周面への
押し付け力を強くしないと、アングルノブを固定するこ
とが困難であった。押し付け力を強くする場合には押圧
部材の外側への押し出し力を強くする必要がある為、カ
ムと押圧部材を係合させる際にロックレバーを操作する
力量が非常に重くなり操作性が悪いという不具合があ
る。又、摩擦材の摩耗が早く、耐久性が悪くなる。又、
押圧部材の窪み部とカムの突起部を係合させる構成の
為、繰り返しの作動を行うと、窪み部及び突起部が摩耗
して、押圧部材の外側への押し出し量が少なくなり摩擦
材のアングルノブの内周面への押し付け力が弱くなって
しまうという不具合がある。又、摩擦材を複数の部材か
らなる機構によって移動させてアングルノブに圧接させ
る構成の為、固定軸、カム、押圧部材、摩擦材等の部材
の径方向の寸法のばらつきによってアングルノブをロッ
クする際の摩擦材とアングルノブとの圧接量にばらつき
が生じる。このことによりロックの際アングルノブの力
量にばらつきが生じて操作性が悪くなるという不具合が
ある。
【0104】(付記項1の目的) 小型、軽量、安価で
耐久性が良く、操作性が良い内視鏡装置の提供。 (付記項1の作用) 湾曲ブレーキレバーを操作して可
動部材を回転させると可動部材が固定部材に向けて移動
して固定部材に固定された摩擦部材に圧接する。摩擦部
材は固定部材と可動部材に挟持されることにより弾性変
形して軸方向に圧縮すると共に径方向に突出して湾曲操
作ノブに圧接し、湾曲操作ノブの回転が抑止される。湾
曲ブレーキレバーを戻すと可動部材が固定部材から離れ
る方向に移動して摩擦部材と離間し、摩擦部材が元の形
状に戻りアングル操作ノブと離間して湾曲操作ノブが開
放される。
【0105】(付記項1の効果) 構成を簡略化でき
る。摩擦部材が湾曲操作ノブの内周の全周にわたり圧接
する為、湾曲操作ノブへの押しつけ力を比較的小さくで
きる為、湾曲ブレーキレバーの操作力量を軽くできる。
又、摩擦部材の摩耗が少なく耐久性が良い。摩擦部材を
可動部材と固定部材とで挟持して圧縮する構成の為、摩
擦部材と固定部材の接触面が摩耗しにくい為、耐久性が
良い。したがって、小型、軽量、安価で耐久性が良く、
操作性が良い内視鏡装置を提供できる。
【0106】(付記項2) 可動部材及び固定部材に可
動部材の回転方向の移動を規制する回転規制手段を設け
たことを特徴とする付記項1の内視鏡装置。 (付記項3) 可動部材及び固定部材に可動部材の回転
方向の位置を選択的に固定する固定手段を設けたことを
特徴とする付記項1および2の内視鏡装置。
【0107】(付記項4) 前記回転規制手段は可動部
材又は固定部材の何れか一方に設けられた凸部と、他の
一方に設けられた凸部が当接する当接部からなることを
特徴とする付記項2の内視鏡装置。
【0108】(付記項5) 前記固定手段は可動部材又
は固定部材の何れか一方に設けられた凸部と、他の一方
に設けられた凸部を選択的に係止する係止部材からなる
ことを特徴とする付記項3の内視鏡装置。
【0109】(付記項6) 内視鏡の操作部に固定され
た固定軸と、固定軸に回転可能に支持された湾曲操作ノ
ブと、湾曲ブレーキレバーと接続され固定軸に回転可能
に支持された湾曲ブレーキレバー部材と、固定軸に回転
不能に支持され、湾曲ブレーキレバー部材の回転作動に
より選択的に軸方向に移動可能な可動部材と、湾曲操作
ノブに径方向に圧接した摩擦部材と、固定軸に回転可能
に支持され、前記可動部材と選択的に固定可能な前記摩
擦部材を支持する支持部材とを有する内視鏡装置。
【0110】(付記項6の目的) 小型、軽量、安価で
耐久性が良く、操作性が良い内視鏡装置の提供。 (付記項6の作用) 湾曲ブレーキレバー部材を回転さ
せると、可動部材が支持部材に向けて移動して支持部材
に固定される。このことにより支持部材は回転不能とな
り、支持部材に支持されて湾曲操作ノブに圧接した摩擦
部材は湾曲操作ノブに対して摩擦力を与えて湾曲操作ノ
ブの回転が抑止される。ブレーキレバー部材を戻すと、
可動部材が支持部材から離れる方向に移動して支持部材
の固定が解かれて支持部材は摩擦部材と湾曲操作ノブの
摩擦力により湾曲操作ノブと一体化して回転可能とな
る。
【0111】(付記項6の効果) 構成を簡略化でき
る。摩擦部材が湾曲操作ノブの全周にわたり圧接する
為、湾曲操作ノブへの押しつけ力を大きくしなくて良い
為、湾曲ブレーキレバー部材の操作力量を軽くできる。
又、摩擦部材の摩耗が少なく耐久性が良い。摩擦部材を
支持部材にて支持して常時湾曲操作ノブの径方向に圧接
させる構成の為、摩擦部材と湾曲操作ノブとの圧接量の
ばらつきが少なく、ロックした際の湾曲操作ノブの操作
力量のばらつきが少ない。したがって、小型、軽量、安
価で耐久性が良く、操作性が良い内視鏡装置を提供でき
る。
【0112】(付記項7) 前記摩擦部材は前記支持部
材の外周に設けられていることを特徴とする付記項6の
内視鏡装置。 (付記項8) 前記摩擦部材は前記支持部材の外周の全
周に設けられていることを特徴とする付記項7の内視鏡
装置。
【0113】(付記項9) 前記摩擦部材は前記支持部
材の内周に設けられていることを特徴とする付記項6の
内視鏡装置。 (付記項10) 前記摩擦部材は前記支持部材の内周の
全周に設けられていることを特徴とする付記項9の内視
鏡装置。
【0114】(付記項11) 前記可動部材又は支持部
材の何れか一方に少なくとも一つの突起部を設け、他の
一方に突起部を係止する係止孔部を設けたことを特徴と
する付記項6の内視鏡装置。
【0115】(付記項12) 前記突起部を複数設け、
前記係止孔部は突起部と同じかそれ以上設けたことを特
徴とする付記項11の内視鏡装置。 (付記項13) 隣合う係止孔部の間に突起部を係止孔
部に案内する係止孔部と連通した案内溝を設けたことを
特徴とする付記項12の内視鏡装置。
【0116】(付記項14) 前記可動部材と湾曲ブレ
ーキレバー部材の少なくとも一方に可動部材を軸方向に
移動可能なカム部を設けたことを特徴とする付記項6の
内視鏡装置。
【0117】(付記項15) 前記可動部材を前記支持
部材と離す方向に付勢する付勢部材を設けたことを特徴
とする付記項6、付記項14の内視鏡装置。 (付記項16) 前記付勢部材に弾性変形部を設け、前
記可動部材に一体に形成したことを特徴とする付記項1
5の内視鏡装置。
【0118】(付記項17) 前記付勢部材に弾性変形
部を設け、前記移動部材に一体に形成したことを特徴と
する付記項15の内視鏡装置。 (付記項18) 湾曲ブレーキレバー部材に第1のネジ
部を設け、可動部材に第1のネジ部と螺合する第2のネ
ジ部を設け螺合により可動部材を軸方向に移動可能に構
成したことを特徴とする付記項6の内視鏡装置。
【0119】(付記項19) 湾曲ブレーキレバー部材
及び可動部材に湾曲ブレーキレバー部材の回転方向の移
動を規制する回転規制手段を設けたことを特徴とする付
記項6の内視鏡装置。
【0120】(付記項20) 湾曲ブレーキレバー部材
及び可動部材に湾曲ブレーキレバー部材の回転方向の位
置を選択的に固定する固定手段を設けたことを特徴とす
る付記項6、付記項19の内視鏡装置。
【0121】(付記項21) 前記回転規制手段は湾曲
ブレーキレバー部材又は可動部材の何れか一方に設けら
れた凸部と、他の一方に設けられた凸部が当接する当接
部からなることを特徴とする付記項19の内視鏡装置。
【0122】(付記項22) 前記固定手段は湾曲ブレ
ーキレバー部材又は可動部材の何れか一方に設けられた
凸部と、他の一方に設けられた凸部を選択的に係止する
係止部材からなることを特徴とする付記項20の内視鏡
装置。
【0123】(付記項23) 前記摩擦部材は軟質弾性
部材であることを特徴とする付記項1、6の内視鏡装
置。 (付記項24) 前記軟質弾性部材はシリコンゴムであ
ることを特徴とする付記項23の内視鏡装置。
【0124】(付記項25) 前記軟質弾性部材はフッ
素ゴムであることを特徴とする付記項23の内視鏡装
置。 (付記項26) 前記軟質弾性部材は熱可塑性エラスト
マーであることを特徴とする付記項23の内視鏡装置。
【0125】(付記項27) 前記熱可塑性エラストマ
ーはオレフィン系エラストマーであることを特徴とする
付記項26の内視鏡装置。 (付記項28) 前記熱可塑性エラストマーはソフトセ
グメントが98%以上の架橋度で架橋されている完全架
橋型熱可塑性エラストマーであることを特徴とする付記
項26、付記項27の内視鏡装置。
【0126】(付記項29) 前記係止部材は前記凸部
を係止する係止部を有する弾性変形可能なバネ部材であ
ることを特徴とする付記項5、付記項22の内視鏡装
置。 (付記項30) 前記凸部を弾性変形可能な弾性部材に
て形成し係止部材に凸部を係止する係止部を設けたこと
を特徴とする付記項5、付記項22の内視鏡装置。
【0127】
【発明の効果】本発明によれば湾曲ブレーキ部材の操作
時に可動部材が固定軸の軸方向に移動する動作にともな
い固定部材と可動部材との間に摩擦部材を挟持させる状
態で、摩擦部材を弾性変形させて湾曲操作ノブに圧接さ
せ、湾曲操作ノブをロックするロック手段を設けたの
で、構成を簡略化でき、小型、軽量、安価で、耐久性が
良く、かつ操作性が良い内視鏡の湾曲操作装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の内視鏡の湾曲操
作装置の要部構成を示す縦断面図。
【図2】 (A)は図1の2A−2A線断面図、(B)
は湾曲ブレーキレバーがロック位置に切換え操作された
状態を示す湾曲操作装置の要部の横断面図。
【図3】 第1の実施の形態の湾曲操作装置の湾曲ブレ
ーキレバーがロック位置に切換え操作された状態を示す
縦断面図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示すもので、
(A)は湾曲操作装置の縦断面図、(B)は図4(A)
の4B−4B線断面図、(C)は同湾曲操作装置のカム
機構を示す要部の縦断面図。
【図5】 第2の実施の形態の湾曲操作装置の要部の横
断面図。
【図6】 第2の実施の形態の湾曲操作装置の制動部材
のストッパ係止部を示す要部の縦断面図。
【図7】 第2の実施の形態の湾曲操作装置の湾曲ブレ
ーキレバーがロック位置に切換え操作された状態を示す
縦断面図。
【符号の説明】
4 第1の固定軸 7 第2の固定軸 10 左右用湾曲操作ノブ 11 上下用湾曲操作ノブ 14、51 上下用湾曲ブレーキ機構(ロック手段) 15、52 湾曲ブレーキレバー(湾曲ブレーキ部材) 16 第1の固定部材 17 第1の摩擦部材 18、54 第1の可動部材 32 左右用湾曲ブレーキ機構(ロック手段) 33 湾曲ブレーキノブ(湾曲ブレーキ部材) 35 第2の摩擦部材 53 制動部材(固定部材) 55 ストッパ部材(第2の可動部材) 56 摩擦部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】さらに、第1の摩擦部材17の内周面には
図2(A)に示すように複数の凸部24が突設されてい
る。ここで、第1の固定部材16の外周面には第1の摩
擦部材17の各凸部24と係合する複数の係合凹部25
が形成されている。そして、第1の固定部材16の各係
合凹部25に第1の摩擦部材17の各凸部24が係合す
ることにより、第1の摩擦部材17が第1の固定部材1
6に回転不能に固定されている。尚、各凸部24と係合
凹部25を設けずに、単にリング状の摩擦部材17を固
定部材16に外嵌させた構成でもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】また、上下用湾曲操作ノブ11のロックの
際、摩擦部材35が径方向に向けて圧接するため、上下
用湾曲操作ノブ11は、左右用湾曲操作ノブ10に押し
つけられることがなく、左右用湾曲操作ノブ10の操作
力量が重くなることがない。また、上下用湾曲操作ノブ
11をロックした状態で回転させた場合に左右用湾曲操
作ノブ10が共回りすることがない。このため、抜け止
め部材13に位置を規制された左右用湾曲操作ノブ10
によって、上下用湾曲操作ノブ11の軸方向の位置規制
を行うことができるので、上下用湾曲操作ノブ11の位
置を規制するための別の部材が不要である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の操作部に固定された固定軸に湾
    曲操作ノブが回転可能に支持され、前記湾曲操作ノブを
    前記固定軸に対して回転させる動作にともない内視鏡の
    湾曲部を遠隔的に湾曲操作するとともに、 前記湾曲操作ノブの回転動作を抑制しないロック解除状
    態と、前記湾曲操作ノブの回転動作を抑制するロック状
    態とに切換え操作する湾曲ブレーキ部材を備えた内視鏡
    の湾曲操作装置において、 前記固定軸に回転不能に支持された固定部材と、 この固定部材に固定された弾性体からなる摩擦部材と、 前記湾曲ブレーキ部材と接続され、前記固定軸に回転可
    能にかつ、前記固定軸の軸方向に沿って前記摩擦部材に
    対して接離する方向に移動可能に支持された可動部材と
    を具備し、 前記湾曲ブレーキ部材の操作時に前記可動部材が前記固
    定軸の軸方向に移動する動作にともない前記固定部材と
    前記可動部材との間に前記摩擦部材を挟持させる状態
    で、前記摩擦部材を弾性変形させて径方向に膨出させて
    前記湾曲操作ノブに圧接させ、前記湾曲操作ノブをロッ
    クするロック手段を設けたことを特徴とする内視鏡の湾
    曲操作装置。
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