JP2008300197A - イグニッションスイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの二度がけを防止できると共に、それを部品点数少なく実現でき、且つ、耐久性にも優れる構成で実現できるようにする。
【解決手段】スイッチロータ13のイグニッション位置「2」までの回転によるストッパピース42の移動により、ロックピース36の進行の阻止が解除されて、その後のスイッチロータ13の途中位置「1」までの復帰回転で、該ロックピース36がスイッチロータ13の係合凹部41に進入し、該スイッチロータ13の再度のイグニッション位置「2」方向への回転を阻止することで、エンジンの二度がけが防止される。そして、それに要する付勢手段は、ロックピース36を常時はストッパピース42に圧接するように付勢する圧縮コイルスプリング35一つだけであり、かくして、エンジンの二度がけを防止できるものを、部品点数少なく、且つ、耐久性にも優れる構成で実現することができる。
【選択図】図1
【解決手段】スイッチロータ13のイグニッション位置「2」までの回転によるストッパピース42の移動により、ロックピース36の進行の阻止が解除されて、その後のスイッチロータ13の途中位置「1」までの復帰回転で、該ロックピース36がスイッチロータ13の係合凹部41に進入し、該スイッチロータ13の再度のイグニッション位置「2」方向への回転を阻止することで、エンジンの二度がけが防止される。そして、それに要する付勢手段は、ロックピース36を常時はストッパピース42に圧接するように付勢する圧縮コイルスプリング35一つだけであり、かくして、エンジンの二度がけを防止できるものを、部品点数少なく、且つ、耐久性にも優れる構成で実現することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、いわゆる二度がけの防止をする構造を有するイグニッションスイッチ装置に関する。
従来より、車両のイグニッションスイッチ装置においては、キーロータにキーを差込んだ状態で回転操作することにより、スイッチ本体がスイッチロータをキーロータと共に回転されて、オフ位置からイグニッション位置まで状態を切換えられるようになっており、そのイグニッション位置でスタータを作動させ、車両のエンジンを始動させるようになっている。
又、スイッチロータに対しては、それをイグニッション位置からオフ位置に戻るまでの途中位置まで復帰回転させる復帰付勢手段が設けられており、従って、イグニッションスイッチ装置をイグニッション位置まで操作した後、すなわち、車両のエンジンを始動させた後、そのキー操作を解除すれば、スイッチロータがキーロータ及びキーを伴ってイグニッション位置から上記途中位置まで戻るようになっている。
しかして、その戻った途中位置からイグニッション位置までは、通常、再度キー操作をすることが可能となっており、すなわち、エンジンのいわゆる二度がけが可能となっていて、それにより、スタータに損傷を及ぼすおそれを有していた。
しかして、その戻った途中位置からイグニッション位置までは、通常、再度キー操作をすることが可能となっており、すなわち、エンジンのいわゆる二度がけが可能となっていて、それにより、スタータに損傷を及ぼすおそれを有していた。
これに対して、エンジンのいわゆる二度がけを防止する二度がけ防止機構を具える考えがある(例えば特許文献1参照)。
実公平3−46446号公報
上述の考えられた二度がけ防止機構の一つは、スイッチロータ相当の回転子に、これの径方向に出没する摺動子と、この摺動子を常時は突出方向に付勢する第1のスプリングとを設けると共に、摺動子と直交するように軸方向に移動するプレートと、これをやはり回転子から突出する方向に付勢する第2のスプリングとを設け、他方、スイッチロータを収容したケーシングの、上記摺動子と対応する位置に溝部を、プレートと対応する位置に突起部をそれぞれ設けた構造である。
その構造で、回転子がオフ位置からイグニッション位置に至る途中まで、摺動子がプレートにより没入位置に拘束されて回転子の回転を許容し、イグニッション位置に至ったところで、プレートがケーシングの突起部により第2のスプリングの付勢力に抗し後退されて摺動子の拘束を解く。
回転子がイグニッション位置から途中位置まで戻ったときには、拘束を解かれた摺動子がケーシングの溝部に対向することにより、該摺動子が第1のスプリングの付勢力により突出してケーシングの溝部に係合し、これにより、回転子のイグニッション位置方向への回転が阻止されてエンジンの二度がけが防止される。
そして、回転子が途中位置からオフ位置に戻されるときには、摺動子がケーシングの溝部に連なった傾斜面に摺動して没入位置に戻され、それに対し、ケーシングの突起部から離脱したプレートも第2のスプリングの付勢力により戻されて摺動子を没入位置に拘束し直す。
しかしながら、このものの場合、スプリングが、第1のスプリングと第2のスプリングの二つが必要であり、それだけ、コスト高になるという欠点を有していた。
しかしながら、このものの場合、スプリングが、第1のスプリングと第2のスプリングの二つが必要であり、それだけ、コスト高になるという欠点を有していた。
上述の考えられた二度がけ防止機構の他の一つは、スイッチロータ相当の回転子に、これの径方向に出没する摺動子を設けると共に、この摺動子が有するアーム部材を挿通させるL字形状の開口部を形成し、捩りスプリングと圧縮スプリングを兼ねるスプリングでアーム部材を開口部の屈曲部に位置させると共に、摺動子を突出方向に付勢し、他方、スイッチロータを収容したケーシングの、上記摺動子と対応する位置に溝部を、アーム部材と対応する位置に突起部をそれぞれ設けた構造である。
その構造で、回転子がオフ位置からイグニッション位置に至る途中まで、摺動子がアーム部材をスプリングの捩り付勢力により開口部の屈曲部に係止されることにより没入位置に拘束されて回転子の回転を許容し、イグニッション位置に至ったところで、アーム部材がケーシングの突起部によりスプリングの捩り付勢力に抗して開口部の屈曲部から離脱されることにより、摺動子の拘束が解かれる。
回転子がイグニッション位置から途中位置まで戻ったときには、拘束を解かれた摺動子がケーシングの溝部に対向することにより、該摺動子がスプリングの弾発付勢力により突出してケーシングの溝部に係合し、これにより、回転子のイグニッション位置方向への回転が阻止されてエンジンの二度がけが防止される。
そして、回転子が途中位置からオフ位置に戻されるときには、摺動子がケーシングの溝部に連なった傾斜面に摺動して没入位置に戻され、それに対し、ケーシングの突起部から離脱したアーム部材も戻されてスプリングの捩り付勢力により開口部の屈曲部に係止して摺動子を没入位置に拘束し直す。
このものの場合、スプリングは一つで良いため、コスト安に実現できる。しかしながら、スプリングが、その一つで捩りスプリングと圧縮スプリングとを兼ねるものであるため、特に、その部品としての小ささ並びに細さから、両方の機能を長期間果たす耐久性に乏しく、信頼性に劣るという欠点を有していた。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、エンジンの二度がけを防止できると共に、それを部品点数少なく実現でき、且つ、耐久性にも優れる構成で実現できるイグニッションスイッチ装置を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明のイグニッションスイッチ装置は、キーが差込まれて該キーと共に回転操作されるキーロータと、このキーロータと共に回転するスイッチロータを有し、このスイッチロータの回転により、オフ位置からイグニッション位置まで状態が切換えられるスイッチ本体と、前記スイッチロータをイグニッション位置からオフ位置に戻るまでの途中位置まで復帰回転させる復帰付勢手段と、前記スイッチロータに設けられた係合突起並びに係合凹部と、前記スイッチロータのオフ位置からイグニッション位置に至る途中までの回転により前記係合突起が転移する溝部を有し、その溝部の端部に係合突起が当接してからの前記スイッチロータのイグニッション位置までの回転によりその回転方向に移動されるストッパピースと、このストッパピースに設けられた傾斜部と、常時は前記ストッパピースにロック付勢手段による付勢力で圧接してそれ以上の進行が該ストッパピースに阻止されるように設けられたロックピースとを具備し、前記スイッチロータのイグニッション位置までの回転による前記ストッパピースの移動により、該ストッパピースによる前記ロックピースの進行の阻止が解除されて、その後のスイッチロータの前記途中位置までの復帰回転で、該ロックピースが前記スイッチロータの係合凹部に進入することにより、該スイッチロータの再度のイグニッション位置方向への回転を阻止し、前記キーロータの前記途中位置からオフ位置への復帰操作による前記スイッチロータの復帰回転により、前記ロックピースが前記ストッパピースの傾斜部により押戻されて前記スイッチロータの係合凹部から脱出することを特徴とする。
上記手段によれば、スイッチロータのイグニッション位置までの回転によるストッパピースの移動により、該ストッパピースによるロックピースの進行の阻止が解除されて、その後のスイッチロータの途中位置までの復帰回転で、該ロックピースがスイッチロータの係合凹部に進入することにより、該スイッチロータの再度のイグニッション位置方向への回転を阻止することで、エンジンの二度がけが防止される。
そして、それに要する付勢手段は、ロックピースを常時はストッパピースに圧接するように付勢するロック付勢手段一つだけであり、かくして、エンジンの二度がけを防止できるものを、部品点数少なく実現することができ、且つ、耐久性にも優れる構成で実現することができる。
以下、本発明の一実施例(一実施形態)につき、図面を参照して説明する。
まず、図6には、イグニッションスイッチ装置の全体的構成を示しており、このイグニッションスイッチ装置は車両用、特にはフォークリフト用であって、ケース1が図示しない車体に取付けられるようになっている。このケース1は、前部(図6で左側)が小径部1aで、後部(図6で右側)が大径部1bの、段付き円筒状のものであり、そのうちの小径部1aの内部にキーロータ2を装填している。
まず、図6には、イグニッションスイッチ装置の全体的構成を示しており、このイグニッションスイッチ装置は車両用、特にはフォークリフト用であって、ケース1が図示しない車体に取付けられるようになっている。このケース1は、前部(図6で左側)が小径部1aで、後部(図6で右側)が大径部1bの、段付き円筒状のものであり、そのうちの小径部1aの内部にキーロータ2を装填している。
キーロータ2は、円柱状のものであり、内部にキー3を差込むキー差込孔4を有している。又、キーロータ2には、複数個のタンブラ5をそれぞれキー差込孔4と直交するように配設していて、それら各タンブラ5をそれぞれ図示しないスプリングにより上記キー差込孔4と直交する方向のうちの一方向(図6で下方)に付勢している。更に、それらに対して、前記ケース1には、内周部のうちの各タンブラ5の付勢先側の一端部5aと対応する部分である下部に係合溝6を形成し、それとは反対側の他端部5bと対応する部分である上部に逃げ溝7を形成している。
図7は、前記キーロータ2(キー3)の回転操作位置を示しており、キーロータ2は「OFF」位置から「1」位置へ、そして「2」位置へと時計回りに、又、その各逆方向へと回転操作されるようになっている。なお、8はケース1の前端部に装着したキャップを示しており、これには前記キーロータ2のキー差込孔4を露出させる円形の開口部9を形成している。
前記各タンブラ5は、キーロータ2が「OFF」位置にあって、且つ、キーロータ2のキー差込孔4にキー3を差込む前、又はキーロータ2のキー差込孔4からキー3を抜き取った後には、付勢先側の一端部5aがキーロータ2の外周面から突出して係合溝6に係合することにより、キーロータ2の回転を阻止する。
それに対して、キーロータ2のキー差込孔4にキー3が差込まれれば、各タンブラ5は、図6に示すように、キー3によって、上記一端部5aが係合溝6から脱出し、又、このとき、他端部5bも一旦は逃げ溝7に進入するものの、その後に逃げ溝7から脱出するため、結局、キーロータ2の外周面から突出はせず、これら一端部5a及び他端部5bがキーロータ2の外周面とほゞ面一なって、キーロータ2の回転を許容する。かくして、キーロータ2を、キー差込孔4に差込まれたキー3と共に上記各位置へ回転操作することができるようになっている。
なお、ケース1の小径部1a中、大径部1bに最も近い部分の内周面と、キーロータ2の外周面との間には、シール用のOリング10を介在させている。
なお、ケース1の小径部1a中、大径部1bに最も近い部分の内周面と、キーロータ2の外周面との間には、シール用のOリング10を介在させている。
一方、前記ケース1の大径部1bの内部には、スイッチ本体11を配設している。このスイッチ本体11においては、ケース1の大径部1bの内周面に添う内ケース12の内部にスイッチロータ13を装填している。スイッチロータ13は、前側(キーロータ2側)の中央部に係合凹部14を有しており、この係合凹部14に、キーロータ2に形成した係合凸部15を挿入係合させ、それによって、キーロータ2の回転がそれら係合凸部15と係合凹部14の係合構造を介してスイッチロータ13に伝わり、以て、スイッチロータ13がキーロータ2と共に回転するようにしている。
又、スイッチロータ13の上記係合凹部14周りの部分と内ケース12との間には、捩りコイルスプリング16を設け、スイッチロータ13が前記「2」位置に回転操作された状態では、この捩りコイルスプリング16により、スイッチロータ13を前記「2」位置から「1」位置まで復帰回転させるようになっている。従って、捩りコイルスプリング16はスイッチロータ13を「2」位置から「1」位置まで復帰回転させる復帰付勢手段として機能する。
更に、スイッチロータ13と内ケース12の内周面部との間には、節度機構17を設けている。この節度機構17は、スイッチロータ13の外周面部寄りに形成した凹部18に収納した圧縮コイルスプリング19及び球状の節度ピース20と、内ケース12の内周面部に前記「OFF」位置及び「1」位置相当数である2箇所に形成した谷部21とから成っており、その各谷部21に節度ピース20がスイッチロータ13の回転に伴い係合することによって、スイッチロータ13、ひいては前記キーロータ2を「OFF」位置と「1」位置とに係止するようになっている(「2」位置では、上述のようにスイッチロータ13を捩りコイルスプリング16の復帰付勢力で復帰回転させることから、係止しない)。
スイッチロータ13の前記係合凹部14側とは反対側の面には、可動コンタクト22,23を取付けて、この可動コンタクト22,23を圧縮コイルスプリング24により更に前記係合凹部14側とは反対側に付勢している。これに対向して、内ケース12に結合したインシュレータ25には、可動コンタクト22,23側に固定コンタクト26,27を固定取付けしており、スイッチロータ13が回転することによって、可動コンタクト22,23が固定コンタクト26,27に接離し、スイッチ本体11として、前記「OFF」位置から、「1」位置、「2」位置で状態を切換えるようになっている。
なお、28はスイッチロータ13の前記係合凹部14側とは反対側の中心部に形成した軸部を示しており、これを収容して支承する凹部29をインシュレータ25に形成している。又、30,31は固定コンタクト26,27と一体のターミナルを示しており、これらを囲うコネクタケーシング部32をインシュレータ25に形成している。
さて、図8にも示すように、内ケース12のキーロータ2側の上部には、凹部33を形成しており、この凹部33の上部には更に切欠部34を形成している。凹部33にはロック付勢手段である圧縮コイルスプリング35と、ほゞ矩形プレート状のロックピース36とを収納して、ロックピース36が切欠部34を通って上方へ突出する付勢力を圧縮コイルスプリング35により与えている。
又、内ケース12の切欠部34より更に上部には、ガイド溝37を内ケース12と同心の円弧状に形成しており、このガイド溝37には、スイッチロータ13のキーロータ2側の上部に形成した凸部38を収納している。この凸部38は、スイッチロータ13と同心の円弧状に形成したものであり、上記ガイド溝37内をこれの円弧形状に沿って摺動するようになっている。
更に、内ケース12のガイド溝37の前部には、開口部39を形成している。この開口部39はガイド溝37の円弧形状に沿ってその図中右上側の半分ほどの領域で開口したものであり、この開口部39に、上記スイッチロータ13の凸部38の前端部に形成した係合突起40が位置している。又、スイッチロータ13の凸部38には、係合凹部41を形成しており、この係合凹部41は、スイッチロータ13の回転方向のうちの、この場合、時計回り側とは反対側がその回転方向と直交する直立面41aとなっており、時計回り側がその回転方向に傾斜する傾斜面41bとなっている。
そして又、内ケース12の開口部39には、ストッパピース42を位置させている。ストッパピース42は、開口部39の長さよりも短い円弧状のプレートであり、その下辺部で、前記内ケース12の切欠部34からのロックピース36の突出進行を阻止するようになっている。又、ストッパピース42の両端部には傾斜部42a,42bを形成しており、その間に円弧状の溝部42cを形成していて、この溝部42cに前記スイッチロータ13の係合突起40を位置させている。
なお、内ケース12の前端面には押え板43を装着して、上記ストッパピース42とロックピース36及び圧縮コイルスプリング35を前方より押え込んでいる。以上の凹部33から押え板43までの部分は、後述で明らかとなるように、エンジンのいわゆる二度がけを防止する機構であり、二度がけ防止機構44を構成している。
次に、上記構成のものの作用及び効果を述べる。
まず、キーロータ2が「OFF」位置にあるとき、キー差込孔4にキー3が差込まれていなければ、キーロータ2の回転が阻止され、又、このとき、スイッチ本体11も「OFF」位置の状態にあることは既述のごとくである。
まず、キーロータ2が「OFF」位置にあるとき、キー差込孔4にキー3が差込まれていなければ、キーロータ2の回転が阻止され、又、このとき、スイッチ本体11も「OFF」位置の状態にあることは既述のごとくである。
一方、二度がけ防止機構44は、このとき、図1に示す状態にあり、スイッチロータ13の係合突起40がストッパピース42の溝部42cの時計回り側とは反対側の端部に位置し、圧縮コイルスプリング35で付勢されたロックピース36はストッパピース42の下辺部に圧接して、それ以上に切欠部34から突出する進行を該ストッパピース42に阻止されている。
この状態から、次に、キーロータ2のキー差込孔4にキー3を差込むと、既述のようにキーロータ2の回転が許容される。そして、そのキー3と共にキーロータ2を「1」位置に回転操作すると、スイッチロータ13も「1」位置に回転されることによって、スイッチ本体11も「1」位置の状態に変わる。
そして、このとき、二度がけ防止機構44は、図2に示す状態に変わるものであり、スイッチロータ13の係合突起40が、スイッチロータ13の回転(凸部38の時計回り移動)に伴い、ストッパピース42の溝部42cの時計回り側の端部に移動する。又、それとともに、係合凹部41がロックピース36上の位置に至る。しかし、ストッパピース42は移動せず、ロックピース36はそのストッパピース42の下辺部に圧接したままで、それ以上に切欠部34から突出する進行を該ストッパピース42に阻止されたままである。
この後、キーロータ2を「2」位置に回転操作すると、スイッチロータ13も「2」位置に回転されることによって、スイッチ本体11も「2」位置の状態に変わる。この「2」位置は、イグニッション位置であり、車両のスタータを作動させてエンジンを始動させる。なお、この「2」位置に対して、「OFF」位置はオフ位置であり、「1」位置は「OFF」位置(オフ位置)から「2」位置(イグニッション位置)に至るまでの途中位置である。
そして、この「2」位置にキーロータ2を回転操作したとき、二度がけ防止機構44は、図3に示す状態に変わるものであり、スイッチロータ13の係合突起40が、スイッチロータ13の回転に伴い、ストッパピース42の溝部42cの時計回り側の端部に当接して該ストッパピース42を時計回りに押込み移動させる。従って、そのストッパピース42によるロックピース36の進行の阻止は解除されるものの、しかし、このときには、係合凹部41もロックピース36上の位置から時計回りに変位し、ロックピース36上には凸部38の係合凹部41以外の部分が位置するため、結局、ロックピース36はその凸部38の係合凹部41以外の部分の下面に圧接するに留まり、それ以上の進行を阻止され続ける。
この後、キーロータ2の回転操作を解除すれば、スイッチロータ13は捩りコイルスプリング16の復帰付勢力で「1」位置に戻り、それに伴って、スイッチ本体11も「1」位置の状態に戻る。
そして、このとき、二度がけ防止機構44は、図4に示す状態に変わるものであり、スイッチロータ13の係合突起40が、スイッチロータ13の復帰回転に伴い、ストッパピース42の溝部42cの時計回り側とは反対側の端部に戻る(ストッパピース42自体は残る)。又、それとともに、係合凹部41がロックピース36上の位置に戻る。よって、ロックピース36が、これまでの進行の阻止を解除されて、圧縮コイルスプリング35の付勢力で矢印Aで示すように係合凹部41に進入する。これにより、その後、キーロータ2を再度「2」位置へ回転操作しようとしても、ロックピース36が係合凹部41、特にこれの直立面41aに係合してキーロータ2の「2」位置への回転を阻止する。かくして、エンジンのいわゆる二度がけが防止される。
この後、キーロータ2をキー2と共に「1」位置に戻し操作すれば、スイッチ本体11も「1」位置の状態に戻る。
そして、このとき、二度がけ防止機構44では、図5に示すように、スイッチロータ13の戻り回転に伴い、係合突起40がストッパピース42の溝部42cの時計回り側とは反対側の端部に当接してストッパピース42を戻し移動させることにより、該ストッパピース42の傾斜部42aでロックピース36が矢印Bで示すように凹部33内に押し戻される。かくして、スイッチロータ13も、又、キーロータ2も、「1」位置に戻すことができる。戻った二度がけ防止機構44の状態は、先の図1に示したとおりである。
そして、このとき、二度がけ防止機構44では、図5に示すように、スイッチロータ13の戻り回転に伴い、係合突起40がストッパピース42の溝部42cの時計回り側とは反対側の端部に当接してストッパピース42を戻し移動させることにより、該ストッパピース42の傾斜部42aでロックピース36が矢印Bで示すように凹部33内に押し戻される。かくして、スイッチロータ13も、又、キーロータ2も、「1」位置に戻すことができる。戻った二度がけ防止機構44の状態は、先の図1に示したとおりである。
なお、このようにロックピース36を凹部33内に押すとき、凸部38の係合凹部41における傾斜面41bもストッパピース42の傾斜部42aと同様に機能するもので、すなわち、この係合凹部41の傾斜面41bによっても、ロックピース36が凹部33内に押し戻される。
このように本構成のものでは、エンジンの二度がけを防止することができる。そして、それに要する付勢手段は、ロックピース36を常時はストッパピース42に圧接するように付勢するロック付勢手段である圧縮コイルスプリング35一つだけであり、従来考えられたもののような二つを必要としない。かくして、エンジンの二度がけを防止できるものを、部品点数少なく実現することができるものであり、又、その圧縮コイルスプリング35はロックピース36を常時はストッパピース42に圧接するように付勢する単機能を奏するもので、従来考えられたもののような捩りスプリングと圧縮スプリングの両機能を奏するものではないので、耐久性にも優れるようにして実現することができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
図面中、2はキーロータ、3はキー、11はスイッチ本体、13はスイッチロータ、16は捩りコイルスプリング(復帰付勢手段)、35は圧縮コイルスフリング(ロック付勢手段)、36はロックピース、40は係合突起、41は係合凹部、42はストッパピース、42aは傾斜部、42cは溝部、44は二度がけ防止機構を示す。
Claims (1)
- キーが差込まれて該キーと共に回転操作されるキーロータと、
このキーロータと共に回転するスイッチロータを有し、このスイッチロータの回転により、オフ位置からイグニッション位置まで状態が切換えられるスイッチ本体と、
前記スイッチロータをイグニッション位置からオフ位置に戻るまでの途中位置まで復帰回転させる復帰付勢手段と、
前記スイッチロータに設けられた係合突起並びに係合凹部と、
前記スイッチロータのオフ位置からイグニッション位置に至る途中までの回転により前記係合突起が転移する溝部を有し、その溝部の端部に係合突起が当接してからの前記スイッチロータのイグニッション位置までの回転によりその回転方向に移動されるストッパピースと、
このストッパピースに設けられた傾斜部と、
常時は前記ストッパピースにロック付勢手段による付勢力で圧接してそれ以上の進行が該ストッパピースに阻止されるように設けられたロックピースとを具備し、
前記スイッチロータのイグニッション位置までの回転による前記ストッパピースの移動により、該ストッパピースによる前記ロックピースの進行の阻止が解除されて、その後のスイッチロータの前記途中位置までの復帰回転で、該ロックピースが前記スイッチロータの係合凹部に進入することにより、該スイッチロータの再度のイグニッション位置方向への回転を阻止し、
前記キーロータの前記途中位置からオフ位置への復帰操作による前記スイッチロータの復帰回転により、前記ロックピースが前記ストッパピースの傾斜部により押戻されて前記スイッチロータの係合凹部から脱出することを特徴とするイグニッションスイッチ装置。
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