JP3761417B2 - プリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置およびプリンタ - Google Patents

プリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置およびプリンタ Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、プリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置およびプリンタに係り、特に、駆動モータの駆動力をサーマルヘッドの圧接機構および用紙押上レバーに伝達するためのプリンタ用動作制御カムの動作基準位置を設定するのに好適なプリンタ用カムギアの動作基準位置設定装置およびプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、シリアル式あるいはライン式を問わず、熱転写プリンタ等のプリンタにおいては、サーマルヘッド等の記録ヘッドによるプラテンへの圧接動作などの各種の動作を規制するために、いわゆるカム機構が採用されていた。
【0003】
このようなカム機構を有するプリンタにおいては、通常、動作開始時にカムの動作基準位置を設定するためのカムのイニシャライズを行い、この動作基準位置からのカムの回転量(カム位置)に基づいてプリンタの各種動作を制御するようになっていた。
【0004】
図10に示すように、前記プリンタ1は、本体の側板2のプラテン3に対向する位置に、図示しない複数の発熱素子が形成されたサーマルヘッド5を有しており、このサーマルヘッド5は、ヘッド取付台4に取り付けられている。
【0005】
前記ヘッド取付台4は、本体の側板2の所望の位置に設けたヘッドレバー7の先端部に固着されており、このヘッドレバー7の基端部には、ピン状の圧接用カムフォロワ8が下方に向かって突設されている。この圧接用カムフォロワ8は、本体の側板2に回転自在に配設されたカム機構としてのプリンタ用動作制御カム10のカム溝11(図11)に嵌合されている。
【0006】
前記プリンタ用動作制御カム10は、本体の側板2に配設されたステッピングモータ等の駆動モータ12により回転可能に形成されており、この駆動モータ12によってプリンタ用動作制御カム10を回転させることにより、プラテン3に対してサーマルヘッド5を接離させることができるようになっている。
【0007】
図11に示すように、前記プリンタ用動作カム10は、記録動作のためサーマルヘッド5をプラテン3に圧接させた状態に保持する記録位置、およびサーマルヘッド5をプラテン3から離間した状態に保持する待機位置の少なくとも2つのカム位置を選択的に取り得るようになっている。なお、このプリンタ用動作制御カム10においては、前記待機位置が動作基準位置となっている。
【0008】
また、前記プリンタ本体の側板2には、フォトセンサ等のカム検出手段18が配設されており、このカム検出手段18によってプリンタ用動作制御カム10のカム位置を検出しつつ動作基準位置の設定を行うようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のプリンタ1においては、カム位置の検出のためのカム検出手段18を要していたため、カムの動作基準位置を簡易に設定することが困難であった。
【0010】
また、図10および図11に示した構成以外で、例えば、駆動モータ12の駆動力を、ヘッドレバー7とインクリボンの巻き取りのための巻き取りボビン14に選択的に伝達する場合においては、前述したカム検出手段18以外にも、プリンタ用動作制御カム10の有するギア10aと巻き取りボビン14の有する巻取りギアとに選択的に噛合するための、例えば揺動板上に配設された揺動ギア等の種々の伝達機構を要するため、動作基準位置の設定はさらに複雑なものになる場合があった。
【0011】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、簡易な構成によって高精度にカムの動作基準位置を設定することができるプリンタ用動作制御カムの動作基準位置制御装置およびプリンタを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明に係るプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置の特徴は、前記被伝達ギア部の歯部の一部に、この被伝達ギア部と前記伝達ギアとの噛合を妨げることによってプリンタ用動作制御カムの回転を係止する係止部を形成し、この係止部による前記プリンタ用動作制御カムの係止位置を、サーマルヘッドがプラテンローラから離間した状態となり、かつ、用紙押上レバーが用紙の押上解除状態となるような前記プリンタ用動作制御カムの動作基準位置とする点にある。
【0013】
そして、このような構成を採用したことにより、プリンタ用動作制御カムのカム位置を検出するためのカム検出手段等の特別な機構を要しないため、プリンタ用動作制御カムの動作基準位置の設定を簡易に行うことができるとともに、簡易な機構により、カム機構の角度精度の安定化を図ることができる。
【0014】
また、本発明に係るプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置の特徴は、請求項1において、前記係止部は、前記被伝達ギア部の周方向に互いに隣位する歯部間の溝を埋没させることによって形成されている点にある。
【0015】
そして、このような構成を採用したことにより、係止部を簡易に形成することができるため、製造コストをさらに低減することができる。
【0016】
さらに、本発明に係るプリンタの特徴は、前記被伝達ギア部の歯部に、この被伝達ギア部と前記伝達ギア部との噛合を妨げることによってプリンタ用動作制御カムの回転を係止する係止部を形成し、この係止部による前記プリンタ用動作制御カムの係止位置を、サーマルヘッドがプラテンローラから離間した状態となり、かつ、用紙押上レバーが用紙の押上解除状態となるような前記プリンタ用動作制御カムの動作基準位置とするように構成されてなる点にある。
【0017】
そして、このような構成を採用したことにより、プリンタ用動作制御カムのカム位置を検出するためのカム検出手段等の特別な機構を要しないため、部品点数を削減して製造コストを低廉化することができるとともに、カムの動作基準位置の設定を簡易かつ高精度に行うことができる。
【0018】
さらにまた、本発明に係るプリンタの特徴は、前記被伝達ギア部の互いに隣位する歯部間の溝を埋没させることによって形成されてなる点にある。
【0019】
そして、このような構成を採用したことにより、前記係止部を簡易に形成することができるため、製造コストをさらに低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置およびプリンタの実施形態について、図1乃至図9を参照して説明する。
【0021】
図1および図2は、本発明に係るプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置を用いたプリンタの実施形態を示したものであり、本実施形態におけるプリンタ20は、フレーム21の図2における右端部に、ステッピングモータ等の駆動モータ22を有しており、この駆動モータ22のピニオンギア23には、この駆動モータ22の駆動力を伝達するための第1伝達ギア24が噛合されている。
【0022】
前記第1伝達ギア24の同軸上には、この第1伝達ギア24よりも小径とされた第2伝達ギア25が、前記第1伝達ギア24と一体的に回転可能に形成されている。
【0023】
前記第2伝達ギア25の近傍には、この第2伝達ギア25の駆動力が伝達されるための第3伝達ギア26が、前記第2伝達ギア25と噛合するように配設されており、この第3伝達ギア26の同軸上には、第4伝達ギア27が、前記第3伝達ギア26と一体的に回転可能に配設されている。
【0024】
前記第4伝達ギア27には、プリンタ20の種々の動作を制御するためのプリンタ用動作制御カム30が噛合されている。
【0025】
前記プリンタ用動作制御カム30は、前記駆動モータ22の駆動力が伝達されるための被伝達ギア部31を有しており、この被伝達ギア部31には、前記第4伝達ギア27が噛合されている。従って、前記第4伝達ギア27を介して駆動モータ22の駆動力を前記プリンタ用動作制御カム30に伝達することができるようになっている。
【0026】
そして、本実施形態において、前記被伝達ギア部31には、この被伝達ギア部31と前記第4伝達ギア27との噛合を妨げることによってプリンタ用動作制御カム30の回転を係止するための係止部32が形成されている。
【0027】
本実施形態におけるプリンタ20の制御部34は、前記係止部32によるプリンタ用動作制御カム30の係止位置をプリンタ用動作制御カム30の動作基準位置とするようになっている。
【0028】
従って、従来のように、プリンタ用動作制御カム30の動作基準位置の設定を行うために、例えばカム位置の検出手段等の特別な機構を要しないため、動作基準位置の設定を簡易に行うことができるようになっている。また、単純な機構にしたことによって、カム機構の角度精度の安定化を図ることができるようになっている。
【0029】
また、本実施形態において、前記係止部32は、図3に示すように、前記被伝達ギア部31の歯部31a間の溝を埋没させることによって形成されている。
【0030】
このため、さらに機構を簡易にすることができるため、製造コストを低廉化することができる。
【0031】
さらに、前記被伝達ギア部31の同軸上には、この被伝達ギア部31よりも小径とされたヘッド圧接用伝達ギア部35が形成されており、このヘッド圧接用伝達ギア部35によって駆動モータ22の駆動力をサーマルヘッド5の圧接機構へ伝達することができるようになっている。
【0032】
前記ヘッド圧接用伝達ギア部35の近傍には、サーマルヘッド5の圧接機構を構成する扇状のヘッド圧接カム36が配設されており、このヘッド圧接カム36は、図4における紙面垂直方向に長尺とされた支持軸37によって図2における時計方向および反時計方向に回転可能に支持されている。このヘッド圧接カム36の円弧状の外周面には、ギア部36aが形成されており、このギア部36aには、前記ヘッド圧接用伝達ギア部35が噛合されている。従って、前記ヘッド圧接用伝達ギア部35の回転にともなって、前記ヘッド圧接カム36を回転することができるようになっている。
【0033】
前記ヘッド圧接カム36の図4における下側近傍位置には、サーマルヘッド5のヘッド取付台4が配設されており、このヘッド取付台4には、複数の発熱素子が図4における紙面垂直方向に整列配置されたサーマルヘッド5が、下方のプラテンローラ39に対して接離自在に配設されている。
【0034】
なお、前記ヘッド取付台4は、例えばコイルばね等の図示しない付勢手段によって前記プラテンローラ39から離間する方向(図4における上方向)に付勢されているため、下方への力が作用しない限り、前記サーマルヘッド5はヘッドアップ状態を維持するようになっている。
【0035】
前記ヘッド取付台4には、サーマルヘッド5の圧接機構を構成するヘッドレバー40が取り付けられており、このヘッドレバー40は、その基端部を図4における上下方向に回動可能に支持されている。従って、前記ヘッドレバー40の回動にともなって前記サーマルヘッド5によるプラテンローラ39に対する接離動作を行うことができるようになっている。
【0036】
前記ヘッドレバー40の側面であって、前記ヘッド圧接カム36の図4における下端面36bに鉛直方向において対応する位置には、短い軸状のヘッド圧接用カムフォロワ41が前記ヘッド圧接用カム36の下端面36b側に向かって水平に延出するように形成されている。
【0037】
そして、前記ヘッド圧接カム36の回転の際に、前記ヘッド圧接用カムフォロワ41が前記ヘッド圧接カム36の下端面36bの押圧を受けることによって、サーマルヘッド5に対する下方向の押圧力が作用するようになっている。
【0038】
このため、前記ヘッド圧接用カム36の回転にともなって前記サーマルヘッド5をプラテンローラ39に圧接させることができるようになっている。なお、図8および図9に示すように、前記係止部32によるプリンタ用動作制御カム30の係止位置、すなわち動作基準位置において、前記サーマルヘッド5はヘッドアップ状態を保持するようになっている。
【0039】
一方、前記被伝達ギア部31の側面であって、前記ヘッド圧接用伝達ギア部35が形成された面の裏面側には、前記駆動モータ22の駆動力を用紙の押上機構に伝達するための押上用カム部43が形成されている。この押上用カム部43は、
外周にカムフォロワを摺接させる周面カムの構成を有しており、カムフォロワが最小半径のカム外周に位置する際のカム位置が、用紙の押上位置とされており、最大半径のカム外周に位置する際のカム位置が、押上解除位置とされている。
【0040】
前記押上用カム部43の外周面には、カムフォロワとしての押上用カムフォロワ44の先端部が、例えばコイルばね等の図示しない付勢部材の付勢力を介して圧接されており、この押上用カムフォロワ44は、その基端部を、前記プラテンローラ39の近傍に配設された用紙搬送用の搬送ローラ45の軸上に回動可能に支持されている。
【0041】
そして、前記搬送ローラ45の軸上には、図示しない給紙トレイ上の用紙を図4に示す給紙ローラ46側へ押し上げるための押上レバー47が、前記押上用カムフォロワ44の回動にともなって図4における上下方向に回動可能に配設されている。すなわち、前記押上用カムフォロワ44の先端部が、前記プリンタ用動作制御カム30の回転にともなって前記押上用カム部43の押上位置に相対的に移動した際に、この押上用カムフォロワ44は図4における時計方向へ回動するようになっている。そして、この押上用カムフォロワ44による時計方向への回動にともなって、前記押上レバー47が上方へ回動することができるようになっている。
【0042】
従って、駆動モータ22の駆動力を前記押上用カム部43を介して押上レバー47へ伝達することによって、用紙の押上げを行うことができるようになっている。なお、図8に示すように、プリンタ用動作制御カム30の動作基準位置において、前記押上レバー47は用紙の押上解除状態を保持するようになっている。
【0043】
次に、前記プリンタ20の作用について、本発明に係るプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置とともに説明する。
【0044】
まず、初期状態において、前記プリンタ用動作制御カム30は、図4および図5に示すように、サーマルヘッド5のヘッドダウン状態および押上レバー47の用紙押上解除状態におけるカム位置を保持しているものとする。
【0045】
すなわち、前記ヘッドレバー40に形成されたヘッド圧接用カムフォロワ41は前記ヘッド圧接カム36の下端面36bによって下方へ押圧されており、これにともなって、前記ヘッドレバー40およびこのヘッドレバー40に前記ヘッド取付台4を介して連結されたサーマルヘッド5は、下方への押圧力を受け、この押圧力によって前記プラテンローラ39の外周に圧接しているものとする。
【0046】
また、前記押上用カムカムフォロワ44は、押上用カム部43の用紙押上解除位置に位置しており、前記押圧レバー47は、前記押上用カムフォロワ44にともなって用紙の押上解除状態になっている。
【0047】
さらに、初期状態においては、前記被伝達ギア31に形成された係止部32は、前記第4伝達ギア27の左斜め下側に該第4伝達ギア27に接するように位置している。
【0048】
そして、初期状態から、前記プリンタ用動作制御カム30の動作基準位置の設定を行う場合は、前記駆動モータ22を図4における反時計方向に回転駆動し、この駆動モータ22の駆動力を前記第1伝達ギア24乃至前記第4伝達ギア27を介して前記プリンタ用動作制御カム30の被伝達ギア部31へ伝達する。
【0049】
前記被伝達ギア部31は、前記第4伝達ギア27による駆動力の伝達を受けると、図4における時計方向へ回転を行う。
【0050】
この被伝達ギア部31の時計方向への回転にともなって、この被伝達ギア部31の同軸上に形成された前記ヘッド圧接用伝達ギア部35も時計方向への回転を行う。
【0051】
このヘッド圧接用伝達ギア部35の回転を受けて、このヘッド圧接用伝達ギア部35に噛合されたヘッド圧接用カム36が図4における反時計方向へ回動を行う。
【0052】
このヘッド圧接カム36による反時計方向への回動にともなって、このヘッド圧接用カム36の下端面36bは、前記圧接用カムフォロワから離間する方向へ移動する。
【0053】
このため、前記ヘッド圧接カム36の回動にともなって前記ヘッド圧接用カムフォロワ41への圧接が解除され、これにともなってヘッドレバー40がサーマルヘッド5とともに図示しない付勢手段による付勢方向となるヘッドアップ方向へ回動する。
【0054】
一方、前記被伝達ギア部31の時計方向への回転にともなって、この被伝達ギア部31の同軸上に形成された前記押上用カム部43は、前記被伝達ギア部31と一体的に時計方向への回転を行う。
【0055】
この押上用カム部43の時計方向への回転の際に、この押上用カム部43の外周に押圧された前記押上用カムフォロワ44は、図7に示すように押上用カム部43の押上位置を経由して再び押上解除位置に移動する。
【0056】
これにともなって、前記押上用カムフォロワ44は、図4における反時計方向への回動を行い、この押上用カムフォロワ44の回動にともなって、前記押上レバー47が図6に示すように用紙の押上方向である上方へ移動した後、再び押上解除方向となる下方へ回動する。
【0057】
このとき、被伝達ギア部31の時計方向への回転にともなって前記被伝達ギア部31に形成された係止部32は、前記第4伝達ギア27の方向へ移動することになる。
【0058】
そして、前記係止部32が前記第4伝達ギア27の位置に移動した際に、この第4伝達ギア27と前記被伝達ギア部31との噛合が前記係止部32によって妨げられることになる。
【0059】
このため、前記被伝達ギア部31およびこれが形成されたプリンタ用動作制御カム30全体の回転が係止される。
【0060】
この係止部32によるプリンタ用動作制御カム30の係止位置において、前記サーマルヘッド5は、図8に示すようにヘッドアップ動作を完了しており、また、前記押上レバー47は用紙の押上解除動作を完了している。
【0061】
そして、前記制御部34によって前記プリンタ用動作制御カム30の係止状態を、例えば駆動モータ22の回転不能状態等によって確認することにより、プリンタ用動作制御カム30の動作基準位置の設定が完了する。
【0062】
したがって、本実施形態によれば、前記被伝達ギア部31に形成された係止部32によるプリンタ用動作制御カム30の係止位置を、このプリンタ用動作制御カム30の動作基準位置とすることができるため、プリンタ用動作制御カム30の動作基準位置の設定を簡易に行うことができるとともに、単純な機構により、カム機構の角度精度の安定化を図ることができる。
【0063】
また、前記係止部32を、前記被伝達ギア部31の周方向に互いに隣位する歯部31a間の溝を埋没させることによって形成することができるため、係止部32を簡易に形成することができ、製造コストをさらに低減することができる。
【0064】
なお、本発明は前記実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上述べたように本発明に係るプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置およびプリンタによれば、プリンタ用動作制御カムの動作基準位置を簡易に設定することができるとともに、簡易な構造により、製造コストの低廉化を図ることができるとともにカムの角度精度の安定化を図ることができる。
【0066】
さらに、本発明に係るプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置およびプリンタによれば、さらに簡易な構成により、コストの低廉化および動作基準位置の設定の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプリンタの実施形態を示す斜視図
【図2】 本発明に係るプリンタの実施形態において、駆動モータからプリンタ用動作制御カムに至るまでの駆動力の伝達経路を示した側面図
【図3】 本発明に係るプリンタの実施形態において、プリンタ用動作制御カムを示した拡大図
【図4】 本発明に係るプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置の実施形態において、初期状態となるサーマルヘッドのヘッドダウン状態および押上レバーの押上解除状態を示した側面概略透視図
【図5】 図4に示すヘッドダウン状態および押上状態におけるプリンタ用動作制御カムの周辺の構成を示した概略側面図
【図6】 本発明に係るプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置の実施形態において、押上レバーの押上状態を示した側面概略透視図
【図7】 図6に示す押上状態におけるプリンタ用動作制御カムの周辺の機構を示した概略側面図
【図8】 本発明に係るプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置の実施形態において、動作基準位置となるサーマルヘッドのヘッドアップ状態および押上レバーの押上解除状態を示した側面概略透視図
【図9】 図8に示すヘッドアップ状態および押上解除状態におけるプリンタ用動作制御カムの周辺の構成を示した概略側面図
【図10】 従来から採用されていたプリンタ用動作制御カムを搭載したプリンタの一例として、シリアル式熱転写プリンタのキャリッジ周辺の構成を示した図
【図11】 従来のプリンタ用動作制御カムの構成を示した図
【符号の説明】
20 プリンタ
22 駆動モータ
24 第1伝達ギア
25 第2伝達ギア
26 第3伝達ギア
27 第4伝達ギア
30 プリンタ用動作制御カム
31 被伝達ギア部
35 ヘッド圧接用伝達ギア部
36 ヘッド圧接カム
40 ヘッドレバー
43 押上用カム部43
44 押上用カムフォロワ
47 押上レバー

Claims (4)

  1. 駆動モータの駆動力を伝達する伝達ギアに噛合可能とされ、この伝達ギアを介して前記駆動モータの駆動力が伝達される被伝達ギア部を有し、この被伝達ギア部の同軸上に、少なくとも、前記駆動モータの駆動力をサーマルヘッドの圧接機構に伝達するための前記被伝達ギア部と一体回転する圧接用伝達ギア部と、前記駆動モータの駆動力を用紙押上レバーに伝達するための前記被伝達ギア部と一体回転する押上用カム部とを形成してなるプリンタ用動作制御カムの動作基準位置を設定する動作基準位置設定装置であって、
    前記被伝達ギア部の歯部の一部に、この被伝達ギア部と前記伝達ギアとの噛合を妨げることによってプリンタ用動作制御カムの回転を係止する係止部を形成し、この係止部による前記プリンタ用動作制御カムの係止位置を、前記サーマルヘッドがプラテンローラから離間した状態となり、かつ、前記用紙押上レバーが用紙の押上解除状態となるような前記プリンタ用動作制御カムの動作基準位置とすることを特徴とするプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置。
  2. 前記係止部は、前記被伝達ギア部の周方向に互いに隣位する歯部間の溝を埋没させることによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ用動作制御カムの動作基準位置設定装置。
  3. 駆動モータの駆動力を伝達する伝達ギアに噛合可能とされ、この伝達ギアを介して前記駆動モータの駆動力が伝達される被伝達ギア部を有し、この被伝達ギア部の同軸上に、少なくとも、前記駆動モータの駆動力をサーマルヘッドの圧接機構に伝達するための前記被伝達ギア部と一体回転する圧接用伝達ギア部と、前記駆動モータの駆動力を用紙押上レバーに伝達するための前記被伝達ギア部と一体回転する押上用カム部とを形成してなるプリンタ用動作制御カムを備えたプリンタであって、
    前記被伝達ギア部の歯部に、この被伝達ギア部と前記伝達ギア部との噛合を妨げることによってプリンタ用動作制御カムの回転を係止する係止部を形成し、この係止部による前記プリンタ用動作制御カムの係止位置を、前記サーマルヘッドがプラテンローラから離間した状態となり、かつ、前記用紙押上レバーが用紙の押上解除状態となるような前記プリンタ用動作制御カムの動作基準位置とするように構成されてなることを特徴とするプリンタ。
  4. 前記係止部は、前記被伝達ギア部の互いに隣位する歯部間の溝を埋没させることによって形成されてなることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
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