JP2596602B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP2596602B2
JP2596602B2 JP31055988A JP31055988A JP2596602B2 JP 2596602 B2 JP2596602 B2 JP 2596602B2 JP 31055988 A JP31055988 A JP 31055988A JP 31055988 A JP31055988 A JP 31055988A JP 2596602 B2 JP2596602 B2 JP 2596602B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はサーマルプリンタに係り、特に、サーマルヘ
ッドをプラテンに対して接離させるヘッド駆動系および
キャリッジ駆動系を同一の駆動源によって適正に駆動す
るサーマルプリンタに関する。
〔従来の技術〕
一般的なサーマルヘッドの構成を第8図に示す。図に
おいて、符号1は本体フレームであり、この本体フレー
ム1には、左右方向に長い平板状のプラテン2が設けら
れている。また、本体フレーム1の一部である左右のフ
レーム1a,1b間には、プラテン2に沿ってほぼ平行にし
てガイドシャフト3が配設されている。このガイドシャ
フト3と前方フレーム1cには、キャリッジ4が掛け渡さ
れ、かつガイドシャフト3の軸方向に摺動自在にして支
持されている。キャリッジ4には、プラテン2への対向
面に複数の発熱素子を備えたサーマルヘッド5が装着さ
れている。また、前方フレーム1cの内方端縁には、前記
ガイドシャフト3と平行にラック6が形成されており、
ラック6はキャリッジ4内に設けられたキャリッジ駆動
用の駆動ギア13(第9図参照)と噛合うようになってい
る。さらに、前記プラテン2の奥部下方には、紙送りロ
ーラ7およびこれに圧接された小ローラ8が本体フレー
ム1に回転自在に支持されている。一方の紙送りローラ
7は減速歯車群9を介してモータ10に連結されており、
モータ10の回転により回転駆動され、小ローラ8との間
に用紙を挟持しつつ所望の紙送りがなされる。
このようなサーマルプリンタにおけるキャリッジ4の
駆動系およびサーマルヘッド5の駆動系の従来例を第9
図を用いて説明する。
前述したキャリッジ4内には、キャリッジ駆動用モー
タ11が設けられており、このキャリッジ駆動用モータ11
の出力ピニオン12は駆動ギア13を介して前記ラック6に
噛合されている。そして、モータ11の正逆回転によりキ
ャリッジ4が前記ガイドシャフト3に沿って往復駆動自
在とされている。
また、前記キャリッジ4のプラテン2側には、サーマ
ルヘッド5の固定部材15が支点14をもって枢着されてお
り、この固定部材15の先端部にサーマルヘッド5が装着
されて、プラテン2に対して接離自在とされている。こ
のサーマルヘッド5の固定部材15には、従動節であるベ
ルクランク状をしたカムフォロワ16の一端部16aが当接
されている。カムフォロワ16は支点17を中心に回動する
ようになっており、その他端部16bは原動節であるカム
部材18の無端状のカム溝19に摺動自在に係合されてい
る。このカム部材18の外周に一体的に形成されたギア20
は、ギア21を介して前記キャリッジ4に搭載されている
サーマルヘッドアップダウン用のモータ22の出力ピニオ
ン22aに連結されている。そして、モータ22の回転によ
りカム部材18が回転され、このカム部材18の回転に伴っ
てカムフォロワ16が回動され、このカムフォロワ16の回
動によりカムフォロワ16の一端部16aに押圧されて固定
部材15がプラテン2に対して進退操作され、サーマルヘ
ッド5によるインクリボンおよび記録紙のプラテン2へ
の圧接およびその解除操作がなされる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前述した従来のサーマルプリンタにあ
っては、サーマルヘッド5をプラテン2へ圧接、解除す
るヘッド駆動系の駆動源と、キャリッジ4をプラテン2
の長手方向に往復移動させるキャリッジ駆動用の駆動源
とがそれぞれ別のモータ11,22からなっていたため、キ
ャリッジ4の大型化および重量の増大化をまねくととも
に、2種類の駆動源用電気回路も必要となり、プリンタ
そのものが大型化するとともに、また、両モータを適正
に関連動作させるためには前述したサーマルヘッド5の
圧接、解除位置を検知するセンサを必要とし、回路的に
も複雑になり、コストアップが生じることとなるという
問題がある。
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであり、
1個の駆動源によりヘッド駆動系とキャリッジ駆動系と
を適正に駆動することができ、これによりサーマルヘッ
ドの圧接、解除位置を検知するセンサを含めた種々の部
品点数の削減を図り、小型、かつ、軽量でコストも極め
て低廉なサーマルプリンタを提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
前述した目的を達成するため、請求項1に記載の本発
明のサーマルプリンタは、1つの回転駆動源と、所定中
心角度以内の正逆回転によりサーマルヘッドをプラテン
に対して接離せしめるカム部材と、前記回転駆動源の一
定中心角度以内の正逆回転を前記カム部材に前記所定中
心角度以内の正逆回転として伝達可能であるとともに、
前記サーマルヘッドをプラテンから離間させる位置ある
いは前記サーマルヘッドをプラテンに圧接させる位置ま
では前記カム部材に対して前記回転駆動源の回転を伝達
して前記カム部材を回転させ、前記サーマルヘッドがプ
ラテンから離間した位置あるいは前記サーマルヘッドが
プラテンに圧接した位置では前記カム部材に対して前記
回転駆動源の同方向の回転を伝達しない伝達不能状態に
保持可能なヘッド駆動用正逆回転出力系と、前記回転駆
動源の前記一定中心角度を越える回転のみをキャリッジ
駆動系へ伝達するキャリッジ駆動用正逆回転出力系とを
もって形成されている。
また、請求項2に記載の本発明のサーマルプリンタに
おいては、前記ヘッド駆動用正逆回転出力系は、前記プ
ラテンに圧接している前記サーマルヘッドを前記プラテ
ンから離間した位置の途中の離間位置まで一旦離間させ
るように前記回転駆動源の回転を前記カム部材に伝達さ
せ、その後サーマルヘッドを再度プラテンへ圧接する方
向に移動させる回転駆動源の回転をカム部材に伝達させ
ない伝達不能状態に保持可能に形成されていることを特
徴としている。
〔作用〕
本発明によれば、1つの回転駆動源を所定範囲内で正
逆回転させると、ヘッド駆動用正逆回転出力系を介して
カム部材が所定中心角だけ正逆回転させられて、ヘッド
がプラテンに対して所望の接離動作を行なう。この間、
キャリッジ駆動用正逆回転出力系によりキャリッジ駆動
系への回転伝達が遮断されているので、キャリッジは不
動状態にある。
そして、ヘッドをプラテンに圧接させるまで、回転駆
動源を正回転させた後に、更に正回転させると、ヘッド
は圧接されたまま保持され、かつ、キャリッジ駆動用正
逆回転出力系を介してキャリッジ駆動系に正回転が伝達
され、キャリッジが桁上げ方向に移動させられる。
一方、ヘッドをプラテンから完全に離間させるまで、
回転駆動系を逆回転させた後に、更に逆回転させると、
ヘッドは離間されたまま保持され、かつ、キャリッジ駆
動用正逆回転出力系を介してキャリッジ駆動系に逆回転
が伝達され、キャリッジが桁下げ方向に移動させられ
る。
また、ヘッド駆動用正逆回転出力系を回転を伝達しな
い伝達不能状態に保持すると、カム部材によってヘッド
はプラテンから離間される。この状態で回転駆動源を正
回転させると、前記所定中心角を回転させる以上の正回
転がキャリッジ駆動用正逆回転出力系を介してキャリッ
ジ駆動系に伝達され、キャリッジが桁上げ方向に移動さ
せられ、テープセーブが行なわれる。
テーブセーブ動作の終了後に、前記ヘッド駆動用正逆
回転出力系を伝達不能状態から通常の伝達状態に戻すこ
とにより、前述した通常のヘッドのプラテンへの接離と
キャリッジ駆動とが適正に行なわれる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図から第7図について説
明する。
第1図から第7図は本発明の一実施例を示し、従来と
同一部分には同一符号を付してある。
本実施例はキャリッジ4に設けた1個の回転駆動源で
あるモータ30によりサーマルヘッド5とキャリッジ4と
を適正に駆動するものである。
一方のサーマルヘッド5は、モータ30の正逆回転をヘ
ッド駆動用正逆回転出力系31を介してカム部材32に伝達
し、このカム部材32の所定中心角度以内の正逆回転によ
りカムフォロワ34等を有するヘッド駆動系33を介してプ
ラテン2に対して接離させられる。本実施例において
は、モータ30が正回転する場合にサーマルヘッド5がプ
ラテン2へ当接させられるように設定されている。ま
た、前記ヘッド駆動用正逆回転出力系31はサーマルヘッ
ド5がプラテン2から若干離間した状態の時に、カム部
材32へ回転を伝達しない伝達不能状態に保持できるよう
にも形成されている。
他方のキャリッジ駆動系36を形成する駆動ギア13には
キャリッジ駆動用正逆回転出力系35を介してモータ30の
回転が伝達される。そして、このキャリッジ駆動用正逆
回転出力系35は、モータ30がカム部材32を前記所定中心
角度以内だけ正逆回転させる一定中心角だけ回転してい
る場合には駆動ギア13への回転伝達を遮断し、前記一定
中心角以上に正逆回転する場合にのみその正逆回転を伝
達して、駆動ギア13を正逆回転させて、キャリッジ4を
桁上げ方向または桁下げ方向に駆動させる。
なお、モータ30の正回転は第1図において時計方向お
よび反時計方向のいずれでもよく、モータ30が正回転し
ている場合にサーマルヘッド5がプラテン2に当接する
方向に揺動させられ、かつ、キャリッジ4が桁上げ方向
に移動させられればよく、本実施例においては第1図時
計方向を正回転としている。
更に説明すると、第1図、第4図、第5図に示すよう
にヘッド駆動用正逆回転出力系31はギア群によってカム
部材32に回転を適正に伝達するように形成されている。
すなわち、モータ30の出力ピニオン30aにはギア37が噛
合させられており、このギア37の上部には一体的に中心
ギア38が形成されており、両ギア37,38は中心軸39を中
心に回転自在にしてキャリッジ4上に装着されている。
この中心軸39には、中心ギア38の上方に略U字形をした
揺動板40が揺動自在に装着されている。この揺動板40の
下面に垂下された各支軸41,42にはそれぞれ中心ギア38
と噛合する正回転伝達ギア43および逆回転伝達ギア44が
上下方向に位置をずらして支承されている。更に、揺動
板40の下面にはカム部材32の上面に突設された後述する
円弧状の壁部46と係脱するピン45が突設されている。こ
の壁部46の外周部分には、後述するテープセーブ時にピ
ン45が係合する凹入部46bが形成されている。一方、短
円柱状のカム部材32は中心軸47を中心として回転自在に
支承されており、その上面にはカムフォロワ34を駆動す
る略渦巻状のカム溝48が刻設されており、その外周面に
は上部に正回転伝達ギア43と噛合するヘッド当接用ギア
49が、下部に逆回転伝達ギア44と噛合するヘッド離間用
ギア50がそれぞれ形成されている。そして、一方のヘッ
ド当接用ギア49には、サーマルヘッド5のプラテン2へ
の圧接が完了した時に正回転伝達ギア43との噛合を解か
れる欠歯部51が形成されており、他方のヘッド離間用ギ
ア50にはサーマルヘッド5のプラテン2からの離間が完
了した時に逆回転伝達ギア44との噛合を解かれる欠歯部
52が形成されている。
次に、カム部材32の正逆回転によってサーマルヘッド
5を平板状のプラテン2に接離せしめるヘッド駆動系33
を第1図および第4図により説明する。
本実施例においては、キャリッジ4は前述した従来の
ものと同様に、プラテン2と平行移動するようにガイド
シャフト3(第8図に示す)に軸方向摺動自在に支持さ
れている。キャリッジ4のプラテン2に向う部分には、
ヘッド圧接レバー53が支点54をもってカムフォロワ34の
上方位置に配して枢着されている。このヘッド圧接レバ
ー53の自由端部には、前記サーマルヘッド5が設けられ
ている。また、カム部材32とヘッド圧接レバー53とを連
結する略く字形状のカムフォロワ34は、中心軸34aをも
ってキャリッジ4に枢着されている。そして、カム部材
32の上端面に形成された回転中心から外周に向う渦巻き
状のカム溝48には、前記カムフォロワ34の一端部34bに
下方に突設された回転自在のコロ55が摺動および転動自
在に係合されている。カムフォロワ34の他端部34cとヘ
ッド圧接レバー53の先端部との間には引張りばね56が展
張されており、この引張りばね56の弾力を介してヘッド
圧接レバー53がカムフォロワ34の動きに追随するように
している。
次に、駆動ギア13へヘッド駆動用正逆回転出力系31が
カム部材32を所定中心角以上に正逆回転させようとした
時だけ当該正逆回転を伝達するキャリッジ駆動用正逆回
転出力系35を第1図、第6図および第7図について説明
する。
本実施例においては、駆動ギア13と同軸にしかも相対
回転自在にしてアイドルギア57を設け、モータ30の出力
ピニオン30aを、ギア37および中心ギア38からなる減速
歯車群を介してこのアイドルギア57に歯車連結してい
る。そして、駆動ギア13とアイドルギア57との対向面す
なわち駆動ギア13の下面とアイドルギア57の上面とに
は、それぞれ相対的に約1回転すると互いに係合してそ
れ以上の回転を伝達するための突起58a,59aおよび突起5
8b,59bが突設されている。本実施例においては、モータ
30がカム部材32を所定中心角度以内だけ正逆回転させる
大きさの一定中心角の範囲で正逆回転している場合に
は、前記駆動ギア13およびアイドルギア57の各組の突起
58a,59aと突起58b,59bとが互いに係合しない遊びの状態
になるように、出力ピニオン30aからアイドルギア57ま
での減速歯車群の減速比が設定されている。これによ
り、モータ30がカム部材32を所定中心角度以内だけ正逆
回転させる一定中心角より大きく正逆回転した時だけ、
その正逆回転を駆動ギア13に伝達して、キャリッジ4を
移動させることができる。本実施例において、2組の突
起58a,59aおよび58b,59bを設けたのは、1組でも回転力
の伝達は可能であるが、強度を高めるために半径方向に
位置をずらして2組設けてある。
次に、本実施例の作用を説明する。
先ず、第1図に示すようにサーマルヘッド5がプラテ
ン2から離間しているヘッドアップ状態から第2図に示
すようにサーマルヘッド5がプラテン2に当接している
ヘッドダウン状態に移動して、印字を行なう場合を説明
する。
この場合、印字指令に従って、第1図に示すようにモ
ータ30を出力ピニオン30aが時計方向に回転するように
正回転させる。この出力ピニオン30aの回転はギア37を
介して中心ギア38に伝達される。この中心ギア38は第1
図において反時計方向に回転し、この回転力が2つの回
転伝達ギア43,44に作用すると揺動板40が中心軸39回り
に反時計方向に回転し、これに伴って両回転伝達ギア4
3,44も揺動板40と一緒に反時計方向に揺動して、同図に
示すように一方の正回転伝達ギア43がカム部材32のヘッ
ド当接用ギア49と噛合する。この時、揺動板40の下面に
突設されたピン45は、切欠き部46aを通って壁部46の内
周面より径方向内側の円溝60内に入る。第1図はこの時
の状態を示している。これにより当該正回転伝達ギア43
およびヘッド当接用ギア49を介して、カム部材32が同図
反時計方向に正回転させられる。このカム部材32の正回
転に伴って、カム溝48の最小半径部分に係合しているカ
ムフォロワ34のコロ55が、カム溝48の最大半径部分方向
に徐々に移動して行き、これに伴ってカムフォロワ34は
中心軸34a回りに時計方向に回動し、引張りばね56を介
してヘッド圧接レバー53を支点54回りに時計方向に回動
させ、サーマルヘッド5をプラテン2へ近接させて行
く。この時揺動板40に突設されたピン45は、カム部材32
の円溝60内を移動する。そして、正回転伝達ギア43の回
転によりヘッド当接用ギア49が回転し、正回転伝達ギア
43がヘッド当接用ギア49の次歯部51部分に入るとカム部
材32のそれ以上の正回転が停止させられ、この時同時に
サーマルヘッド5がカムフォロワ34、ヘッド圧接レバー
53および引張りばね56等を介してインクリボンおよび用
紙(共に図示せず)を挟在させてプラテン2に適正な押
圧力をもって圧接され、その状態を保持する。このよう
にしてカム部材32が所定中心角だけ正回転してサーマル
ヘッド5がヘッドダウン状態とされるまでの間のモータ
30の回転はキャリッジ駆動用正逆回転出力系35にも伝達
されるが、アイドルギア57と駆動ギア13との各組の突起
58a,59aおよび58b,59bが遊び状態とされていて、駆動ギ
ア13は回転されず、キャリジ4の移動は行なわれない。
このヘッドダウン状態に移行した後に、更にモータ30
を同方向に回転させると、アイドルギア57と駆動ギア13
との前記各組の突起58a,59aおよび58b,59bが互いに係合
し、アイドルギア57の正回転が駆動ギア13に伝達され、
駆動ギア13とラック6との噛合によりキャリッジ4が同
図右方向(桁上げ方向)に移動される。
このキャリッジ4の桁上げ方向への移動と同時に、イ
ンクリボンの巻取りが開始されるとともにサーマルヘッ
ド5の各発熱素子に通電されて印字が行なわれる。
次に、サーマルヘッド5を第2図のヘッドダウン状態
から第1図のヘッドアップ状態に移動させる場合を説明
する。
この場合、モータ30を第2図に示すように逆回転させ
る。これによりヘッド駆動用正逆回転出力系31の中心ギ
ア38も第2図において時計方向に回転し、両伝達ギア4
3,44と一緒に揺動板40も中心軸39回りに第1図の状態か
ら時計方向に回転し、一方のギア43がヘッド当接用ギア
49の欠歯部51部分から離れ、他方のギア44がヘッド離間
用ギア50に噛合する。この時、揺動板40のピン45は、切
欠き部46aを通って壁部46の外周面より径方向外側へ出
される。このギア44とヘッド離間用ギア50との噛合と同
時にカム部材32が逆回転させられ、カムフォロワ34のコ
ロ55がカム溝48の最大半径部分から最小半径部分まで徐
々に移動して行き、引張ばね56およびヘッド圧接レバー
53を介してサーマルヘッド5を徐々にプラテン2から離
間させて行く。この時揺動板40のピン45は、壁部46の外
方を移動する。そして、逆回転伝達ギア44がヘッド離間
用ギア50の欠歯部52に入ると、カム部材32が所定中心角
だけ逆転した状態で停止され、プラテン2からサーマル
ヘッド5の離間が完了する。このようにしてカム部材32
が所定中心角だけ逆回転している場合には、キャリッジ
駆動用正逆回転出力系35において、アイドルギア50と駆
動ギア13との各組の突起58a,59a,58b,59bが遊び状態に
あるので、キャリッジ4は移動しない。
このヘッドアップ状態に移行した後に、更にモータ30
を同方向に回転させると、アイドルギア57と駆動ギア13
との前記各組の突起58a,59aおよび58b,59bが互いに係合
し、アイドルギア57の逆回転が駆動ギア13に伝達され、
キャリッジ4が同図左方向(桁下げ方向)に移動され
る。
次に、印字中において、1桁の途中桁部分に印字不要
部分がある場合に、サーマルヘッド5をプラテン2から
離間させてキャリッジ4を桁上げ方向に移動させるテー
プセーブ方法を説明する。
先ず、テープセーブを行なうために、第2図に示すよ
うに、ヘッドダウン状態からサーマルヘッド5を若干ヘ
ッドアップさせるためにモータ30を逆回転させる。これ
により前記した通常のヘッドアップ動作時と同様に、揺
動板40が時計方向に回転し、第2図に示すように一方の
逆回転伝達ギア44がヘッド離間用ギア50と噛合し、ピン
45も壁部46の切欠き部46aを通って壁部46より外方に出
る。その後、モータ30を更に逆回転させて第3図に示す
ように揺動板40のピン45が壁部46の外周面に凹設された
凹入部46bの外方に達するまで回転させて、サーマルヘ
ッド5をプラテン2より離間させる。次に、モータ30を
正回転させる。これにより揺動板40は第3図においてピ
ン45が壁部46の凹入部46bの外周面に当接するまで、若
干反時計方向に回転するが、それ以上は壁部46に回転を
阻止され、正回転伝達ギア43および逆回転伝達ギア44が
それぞれヘッド当接用ギア49およびヘッド離間用ギア50
と噛合不可能となり、カム部材32へはモータ30の正回転
が伝達不可能な状態に保持される。この状態で、モータ
30をカム部材32を所定中心角だけ正回転させる場合以上
に更に正回転させると、キャリッジ駆動用正逆回転出力
系35を介して駆動ギア13が正回転させられ、キャリッジ
4の桁上げ方向への移動が行なわれる。
所定桁数に亘るテープセーブが終了した後に、モータ
30を再び逆回転させてサーマルヘッド5のヘッドアップ
動作を完了させ、その後前述と同様にモータ30を再び正
回転させて印字を再開する。
このように本実施例によれば、1つの駆動源であるモ
ータ30を用いて、ヘッド駆動用正逆回転出力系31および
キャリッジ駆動用正逆回転出力系35を介して、サーマル
ヘッド5のプラテン2への接離動作、キャリッジ4の桁
上げ、桁下げ方向への移動およびサーマルヘッド5をプ
ラテン2から離間させた状態でキャリッジ4を桁上げ方
向に移動させるテープセーブとを適正に切換えつつ行な
うことができる。
なお、前記実施例において、モータ30からキャリッジ
駆動用正逆回転出力系35のアイドルギア57への回転伝達
にギア37および中心ギア38を用いたが、これらとは別個
の減速歯車群を用いてもよい。また、駆動ギア13とアイ
ドルギア57との遊び係合には、前記突起58a,59a,58b,59
b以外の機構を用いてもよい。また、テープセーブ時に
おける揺動板40のピン45が係合する壁部46の凹入部46b
は、前記ピン45が壁部46の外周面に当接するまでに両伝
達ギア43,43が各ギア49,50と噛合不能な状態となれば、
省略してもよい。
また、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、必要に応じて変更することができる。
〔発明の効果〕
このように本発明のサーマルプリンタは構成され作用
するものであるから、1つの駆動源であるモータを用い
て、ヘッド駆動用正逆回転出力系およびキャリッジ駆動
用正逆回転出力系を介して、サーマルヘッドのプラテン
への接離動作、キャリッジの桁上げ、桁下げ方向への移
動およびサーマルヘッドをプラテンから離間させた状態
でキャリッジを桁上げ方向に移動させるテープセーブと
を適正に切換えつつ行なうことができ、これによりサー
マルヘッドの圧接、解除位置を検知するセンサを含めた
種々の部品点数の削減を図ることができ、小型、かつ、
軽量でコストも極めて低廉とすることができる等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図から第7図は本発明のサーマルプリンタの一実施
例を示し、第1図はヘッドダウン状態へ移行する場合を
示すキャリッジ部の平面図、第2図はヘッドアップ状態
へ移行する場合を示すキャリッジ部の平面図、第3図は
テープセーブ状態を示すキャリッジ部の平面図、第4図
はカム部材の斜視図、第5図はヘッド駆動用正逆回転出
力系の揺動板部分の側面図、第6図はキャリッジ駆動用
正逆回転出力系の駆動ギア部分の平面図、第7図は反転
させた駆動ギアとアイドルギアとの分解斜視図、第8図
および第9図はそれぞれ従来のサーマルヘッドの全体斜
視図およびキャリッジ部の平面図である。 1……本体フレーム、2……プラテン、4……キャリッ
ジ、5……サーマルヘッド、23……インクリボン巻取り
ボビン、30……モータ、31……ヘッド駆動用正逆回転出
力系、32……カム部材、34……カムフォロワ、35……キ
ャリッジ駆動用正逆回転出力系、40……揺動板、43……
正回転伝達ギア、44……逆回転伝達ギア、45……ピン、
46……壁部、48……カム溝、49……ヘッド当接用ギア、
50……ヘッド離間用ギア、51,52……欠歯部、57……ア
イドルギア、58a,58b,59a,59b……突起。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの回転駆動源と、所定中心角度以内の
    正逆回転によりサーマルヘッドをプラテンに対して接離
    せしめるカム部材と、前記回転駆動源の一定中心角度以
    内の正逆回転を前記カム部材に前記所定中心角度以内の
    正逆回転として伝達可能であるとともに、前記サーマル
    ヘッドをプラテンから離間させる位置あるいは前記サー
    マルヘッドをプラテンに圧接させる位置までは前記カム
    部材に対して前記回転駆動源の回転を伝達して前記カム
    部材を回転させ、前記サーマルヘッドがプラテンから離
    間した位置あるいは前記サーマルヘッドがプラテンに圧
    接した位置では前記カム部材に対して前記回転駆動源の
    同方向の回転を伝達しない伝達不能状態に保持可能なヘ
    ッド駆動用正逆回転出力系と、前記回転駆動源の前記一
    定中心角度を越える回転のみをキャリッジ駆動系へ伝達
    するキャリッジ駆動用正逆回転出力系とを有するサーマ
    ルプリンタ。
  2. 【請求項2】前記ヘッド駆動用正逆回転出力系は、前記
    プラテンに圧接している前記サーマルヘッドを前記プラ
    テンから離間した位置の途中の離間位置まで一旦離間さ
    せるように前記回転駆動源の回転を前記カム部材に伝達
    させ、その後サーマルヘッドを再度プラテンへ圧接する
    方向に移動させる回転駆動源の回転をカム部材に伝達さ
    せない伝達不能状態に保持可能に形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
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