JP2834049B2 - リボンフィード・チェンジ機構 - Google Patents
リボンフィード・チェンジ機構Info
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- JP2834049B2 JP2834049B2 JP27295195A JP27295195A JP2834049B2 JP 2834049 B2 JP2834049 B2 JP 2834049B2 JP 27295195 A JP27295195 A JP 27295195A JP 27295195 A JP27295195 A JP 27295195A JP 2834049 B2 JP2834049 B2 JP 2834049B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、リボンフィード・
チェンジ機構に関し、特に印字装置に用いられる複数色
を備えたインクリボンを走行させるとともに印字色の切
換えを行うリボンフィード・チェンジ機構に関する。
チェンジ機構に関し、特に印字装置に用いられる複数色
を備えたインクリボンを走行させるとともに印字色の切
換えを行うリボンフィード・チェンジ機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】インパクトプリンタでは、印字用紙の幅
方向に走行するキャリッジに印字ヘッドと共にインクリ
ボンカセットを取り付け、インクリボンを幅方向に分割
して、この分割部分それぞれの色を異らせ、印字時にイ
ンクリボンを走行させるリボンフィードのほか、印字色
を変える際はインクリボンを幅方向に移動させるリボン
チェンジを行う。
方向に走行するキャリッジに印字ヘッドと共にインクリ
ボンカセットを取り付け、インクリボンを幅方向に分割
して、この分割部分それぞれの色を異らせ、印字時にイ
ンクリボンを走行させるリボンフィードのほか、印字色
を変える際はインクリボンを幅方向に移動させるリボン
チェンジを行う。
【０００３】従来のリボンフィード・チェンジ機構は、
リボンフィード及びリボンチェンジそれぞれに専用モー
タを設け、それぞれの別々に駆動していた。
リボンフィード及びリボンチェンジそれぞれに専用モー
タを設け、それぞれの別々に駆動していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この従来のリボンフィ
ード・チェンジ機構では、リボンフィード及びリボンチ
ェンジそれぞれが専用モータを使用して駆動するため、
機構を複雑化し及び原価を上昇させてしまうという問題
点があった。
ード・チェンジ機構では、リボンフィード及びリボンチ
ェンジそれぞれが専用モータを使用して駆動するため、
機構を複雑化し及び原価を上昇させてしまうという問題
点があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のリボンフィード
・チェンジ機構は、リボンカセット（８）を保持しこの
リボンカセットのインクリボンの印字部分における幅方
向に移動可能なポジティブカムフォロア（４）と、モー
タ（９）と、このモータ（９）の出力軸（１）の回転を
前期リボンカセット（８）のインクリボンを走行させる
ためのフィード歯車（１５）に伝える回転伝達系と、前
記モータ（９）の出力軸（１）の回転が伝えられる第１
の歯車（２）と、外周が前記ポジティブカムフォロア
（４）に設けられた面に摺動接触し前記第１の歯車
（２）の回転がワンウェイクラッチを介して伝えられ前
記モータ（９）の出力軸（１）が順方向に回転している
時の前記第１の歯車（２）の順方向の回転が伝達されな
いが前記モータ（９）の出力軸（１）が逆方向に回転し
ている時の前記第１の歯車（２）から伝達される逆方向
の回転により前記ポジティブカムフォロア（４）を移動
させしかも軸方向の小さな移動が許容されたポジティブ
カム（３）と、前記ポジティブカム（３）の逆方向の回
転は自由に許容するが順方向の回転時には前記ポジティ
ブカム（３）を所定の回転位置に停止させる前記ポジテ
ィブカムフォロア（４）に形成された係止部（６，７）
とを備えている。
・チェンジ機構は、リボンカセット（８）を保持しこの
リボンカセットのインクリボンの印字部分における幅方
向に移動可能なポジティブカムフォロア（４）と、モー
タ（９）と、このモータ（９）の出力軸（１）の回転を
前期リボンカセット（８）のインクリボンを走行させる
ためのフィード歯車（１５）に伝える回転伝達系と、前
記モータ（９）の出力軸（１）の回転が伝えられる第１
の歯車（２）と、外周が前記ポジティブカムフォロア
（４）に設けられた面に摺動接触し前記第１の歯車
（２）の回転がワンウェイクラッチを介して伝えられ前
記モータ（９）の出力軸（１）が順方向に回転している
時の前記第１の歯車（２）の順方向の回転が伝達されな
いが前記モータ（９）の出力軸（１）が逆方向に回転し
ている時の前記第１の歯車（２）から伝達される逆方向
の回転により前記ポジティブカムフォロア（４）を移動
させしかも軸方向の小さな移動が許容されたポジティブ
カム（３）と、前記ポジティブカム（３）の逆方向の回
転は自由に許容するが順方向の回転時には前記ポジティ
ブカム（３）を所定の回転位置に停止させる前記ポジテ
ィブカムフォロア（４）に形成された係止部（６，７）
とを備えている。
【０００６】係止部はポジティブカム（３）の回転軸と
垂直なピン面にこの回転軸より離れて植設されたディテ
ントピン（５）と、前記ポジティブカムフォロア（４）
の前記ピン面に対向する平面に前記ディテントピン
（５）が入り込めるように設けられたディテント凹部
（６）と、このディテント凹部（６）の前記ポジティブ
カム（３）が逆回転する向きの側部に設けられた斜面
（７）と、前記ディテントピン（５）を前記ポジティブ
カムフォロア（４）の平面に向けて押し付ける押圧手段
とを備えるようにできる。
垂直なピン面にこの回転軸より離れて植設されたディテ
ントピン（５）と、前記ポジティブカムフォロア（４）
の前記ピン面に対向する平面に前記ディテントピン
（５）が入り込めるように設けられたディテント凹部
（６）と、このディテント凹部（６）の前記ポジティブ
カム（３）が逆回転する向きの側部に設けられた斜面
（７）と、前記ディテントピン（５）を前記ポジティブ
カムフォロア（４）の平面に向けて押し付ける押圧手段
とを備えるようにできる。
【０００７】ポジティブカムフォロア（４）の平面にデ
ィテントピン（５）が摺動する軌跡に交わる複数のディ
テント凹部（６）が設けられたようにできる。
ィテントピン（５）が摺動する軌跡に交わる複数のディ
テント凹部（６）が設けられたようにできる。
【０００８】回転伝達系は、モータ（９）の出力軸
（１）の回転が伝えられる第２の歯車（１３）と、この
第２の歯車（１３）と同軸で回転し相互に摩擦力を作用
されるアーム（１６）と、このアーム（１６）に軸支さ
れ前記第２の歯車（１３）と噛み合い前記モータ（９）
の出力軸（１）が順方向に回転している時は前記アーム
（１６）の順方向の揺動によりフィード歯車（１５）に
噛み合って回転を伝え前記モータ（９）の出力軸が逆方
向に回転している時は前記アーム（１６）の逆方向の揺
動により前記フィード歯車（１５）から離れるようにで
きる。
（１）の回転が伝えられる第２の歯車（１３）と、この
第２の歯車（１３）と同軸で回転し相互に摩擦力を作用
されるアーム（１６）と、このアーム（１６）に軸支さ
れ前記第２の歯車（１３）と噛み合い前記モータ（９）
の出力軸（１）が順方向に回転している時は前記アーム
（１６）の順方向の揺動によりフィード歯車（１５）に
噛み合って回転を伝え前記モータ（９）の出力軸が逆方
向に回転している時は前記アーム（１６）の逆方向の揺
動により前記フィード歯車（１５）から離れるようにで
きる。
【０００９】本発明のリボンフィード・チェンジ機構
は、リボンカセット（８）のインクリボンを走行させる
ためのフィード歯車（１５）を駆動するモータ（９）
と、このモータ（９）の駆動により一方向の回転のみが
ワンウェイクラッチを介して伝えられる回転部（３）
と、この回転部（３）の回転を前記リボンカセット
（８）のそのインクリボンの印字部分における幅方向の
移動に変換する移動機構（４）と、前記回転部（３）の
前記ワンウェイクラッチにより伝えられる回転方向に対
する逆の回転を防止する誤動作防止機構（５，６，７）
とを備えている。
は、リボンカセット（８）のインクリボンを走行させる
ためのフィード歯車（１５）を駆動するモータ（９）
と、このモータ（９）の駆動により一方向の回転のみが
ワンウェイクラッチを介して伝えられる回転部（３）
と、この回転部（３）の回転を前記リボンカセット
（８）のそのインクリボンの印字部分における幅方向の
移動に変換する移動機構（４）と、前記回転部（３）の
前記ワンウェイクラッチにより伝えられる回転方向に対
する逆の回転を防止する誤動作防止機構（５，６，７）
とを備えている。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【００１１】図１は本発明の実施の形態の主要部の側面
図（印字装置のキャリッジの大部分を省略）であり、図
２は図１の形態のステッピングモータ９を除いて歯車例
及びポシティブカム３の動作の伝達を示すためのＡ矢視
図である。
図（印字装置のキャリッジの大部分を省略）であり、図
２は図１の形態のステッピングモータ９を除いて歯車例
及びポシティブカム３の動作の伝達を示すためのＡ矢視
図である。
【００１２】ブラケット１０はキャリッジに固定され、
ステッピングモータ９はブラケット１０に固定されてい
る。歯車１はステッピングモータ９の駆動軸に固定さ
れ、歯車２はブラケット１０に軸支され歯車１と噛み合
っている。ポジティブカム３は図３に示すように偏心し
た軸１１を有し、軸１１は歯車２と同心でＣ方向の回転
が伝達されるようにワンウェイクラッチ（図示略）を介
して歯車２に取り付けられている。このワンウェイクラ
ックは軸１１すなわちポジティブカム３の軸方向のガタ
程度の小さな移動を許容する構造であり、図示しないば
ねにより常にポジティブカム３はポジティブカムフォロ
ア４に向けて押されている。さらにポジティブカム３の
軸１１が設けられた面とは反対の面に軸１１の中心を通
る直径上に一対のディテントピン５が設けられている。
ステッピングモータ９はブラケット１０に固定されてい
る。歯車１はステッピングモータ９の駆動軸に固定さ
れ、歯車２はブラケット１０に軸支され歯車１と噛み合
っている。ポジティブカム３は図３に示すように偏心し
た軸１１を有し、軸１１は歯車２と同心でＣ方向の回転
が伝達されるようにワンウェイクラッチ（図示略）を介
して歯車２に取り付けられている。このワンウェイクラ
ックは軸１１すなわちポジティブカム３の軸方向のガタ
程度の小さな移動を許容する構造であり、図示しないば
ねにより常にポジティブカム３はポジティブカムフォロ
ア４に向けて押されている。さらにポジティブカム３の
軸１１が設けられた面とは反対の面に軸１１の中心を通
る直径上に一対のディテントピン５が設けられている。
【００１３】ポジティブカムフォロア４はキャリッジに
設けられた案内機構（図示略）により図１の左右方向に
のみ移動可能である。ポジティブカムフォロア４をＡ方
向から見た図４に示すようにポジティブカムフォロア４
の側面に設けたほぼ短形の凹部１２の対向する左右の辺
の内面がポジティブカム３の外周と接している。また凹
部１２の底面には歯車２の中心を通るポジティブカムフ
ォロア４の移動方向（図１の左右方向）の線に沿ってデ
ィテント溝６が設けられている。ディテント溝６の図４
における右半分の上側には斜面７（ＢＢ断面を図５に示
す）が設けられ、左半分の下側にも同様に斜面７が設け
られている。
設けられた案内機構（図示略）により図１の左右方向に
のみ移動可能である。ポジティブカムフォロア４をＡ方
向から見た図４に示すようにポジティブカムフォロア４
の側面に設けたほぼ短形の凹部１２の対向する左右の辺
の内面がポジティブカム３の外周と接している。また凹
部１２の底面には歯車２の中心を通るポジティブカムフ
ォロア４の移動方向（図１の左右方向）の線に沿ってデ
ィテント溝６が設けられている。ディテント溝６の図４
における右半分の上側には斜面７（ＢＢ断面を図５に示
す）が設けられ、左半分の下側にも同様に斜面７が設け
られている。
【００１４】リボンカセット８はポジティブカムフォロ
ア４に対し固定されポジティブカムフォロア４と一体と
なって図１の左右の方向に移動する。歯車１３はブラケ
ット１０に軸支され歯車１と噛み合っている。アーム１
６は歯車１３の中心軸上を回転自在（ただし図２に示す
状態から反時計方向には一定角度以上は回転しないよう
に図には示さないストッパが設けられている。）に摺動
する。従って、アーム１６は外力を受けない限り一定角
度以内では歯車１３と同一方向に回転する。歯車１４は
アーム１６に軸支され歯車１３に噛み合っている。フィ
ード歯車１５はリボンカセット８に軸支されリボンフィ
ード時には歯車１４と噛み合いリボンカセット８内のイ
ンクリボン（図示せず）を走行させる。
ア４に対し固定されポジティブカムフォロア４と一体と
なって図１の左右の方向に移動する。歯車１３はブラケ
ット１０に軸支され歯車１と噛み合っている。アーム１
６は歯車１３の中心軸上を回転自在（ただし図２に示す
状態から反時計方向には一定角度以上は回転しないよう
に図には示さないストッパが設けられている。）に摺動
する。従って、アーム１６は外力を受けない限り一定角
度以内では歯車１３と同一方向に回転する。歯車１４は
アーム１６に軸支され歯車１３に噛み合っている。フィ
ード歯車１５はリボンカセット８に軸支されリボンフィ
ード時には歯車１４と噛み合いリボンカセット８内のイ
ンクリボン（図示せず）を走行させる。
【００１５】インクリボンはリボンカセット８内のリー
ルから途中で捻って向きを変えてリボンガイド１７（一
部のみを示す）を通ってリボンカセット８の外部のキャ
リッジに固定された印字ヘッド（図示略）による印字部
を通って再びリボンカセット８内に引き込まれる。本実
施例に用いるインクリボンは幅方向に２分割された各部
分で色が異る２色印字用で印字部を走行する時は幅方向
が図１の左右方向となる。
ルから途中で捻って向きを変えてリボンガイド１７（一
部のみを示す）を通ってリボンカセット８の外部のキャ
リッジに固定された印字ヘッド（図示略）による印字部
を通って再びリボンカセット８内に引き込まれる。本実
施例に用いるインクリボンは幅方向に２分割された各部
分で色が異る２色印字用で印字部を走行する時は幅方向
が図１の左右方向となる。
【００１６】次に本発明の実施の形態の動作について説
明する。
明する。
【００１７】ステッピングモータ９により歯車１がａ方
向に回転駆動されると、歯車２を介してポジティブカム
３に回転が伝達される。このようにポジティブカム３が
ｃ方向に偏心回転することでポジティブカムフォロア４
を図１の左右方向に移動させる。この際、リボンカセッ
ト８もポジティブカムフォロア４と同一動作をするため
同様に移動し、インクリボンが印字部分において幅方向
に移動し、印字色の切換え、すなわちリボンチェンジが
行なわれる。ポジティブカム３は通常は、ディテントピ
ン５をディテント溝６に入れた状態で停止している。リ
ボンチェンジの動作で歯車２及びポジティブカム３がＣ
方向に回転するとディテントピン５は先端を斜面７上に
摺動させてディテント溝６からスムーズに抜け出る。ポ
ジティブカム３が１８０度回転すると、図示しないばね
によりポジティブカム３を押す力によりディテントピン
５が再びディテト溝６に入り込むと共にステッピングモ
ータ９の停止により、ポジティブカム３の回転も停止し
１回のリボンチェンジが終了する。
向に回転駆動されると、歯車２を介してポジティブカム
３に回転が伝達される。このようにポジティブカム３が
ｃ方向に偏心回転することでポジティブカムフォロア４
を図１の左右方向に移動させる。この際、リボンカセッ
ト８もポジティブカムフォロア４と同一動作をするため
同様に移動し、インクリボンが印字部分において幅方向
に移動し、印字色の切換え、すなわちリボンチェンジが
行なわれる。ポジティブカム３は通常は、ディテントピ
ン５をディテント溝６に入れた状態で停止している。リ
ボンチェンジの動作で歯車２及びポジティブカム３がＣ
方向に回転するとディテントピン５は先端を斜面７上に
摺動させてディテント溝６からスムーズに抜け出る。ポ
ジティブカム３が１８０度回転すると、図示しないばね
によりポジティブカム３を押す力によりディテントピン
５が再びディテト溝６に入り込むと共にステッピングモ
ータ９の停止により、ポジティブカム３の回転も停止し
１回のリボンチェンジが終了する。
【００１８】このリボンチェンジの時は、歯車１のａ方
向の回転により、歯車１が図２上で左方向に回転し、ア
ーム１６が図２に示す位置から左方向に一定角度回転し
た位置に固定され、歯車１４は歯車１５から離れ歯車１
５には回転が伝えられず、インクリボンは送られない。
向の回転により、歯車１が図２上で左方向に回転し、ア
ーム１６が図２に示す位置から左方向に一定角度回転し
た位置に固定され、歯車１４は歯車１５から離れ歯車１
５には回転が伝えられず、インクリボンは送られない。
【００１９】リボンフィードする時は、ステッピングモ
ータ９により歯車１がｂ方向に回転駆動され、歯車１３
が図２上で右方向に回転し、アーム１６が歯車１３から
受ける摩擦力により右方向のトルクを受け歯車１４が図
２に示すようにフィード歯車１５と噛み合い、フィード
歯車１５に回転が伝達され、インクリボンが走行させら
れる。また、歯車２はｄ方向に回転するが、ポジティブ
カム３は歯車２との間に設けられたワンウェイクラッチ
により回転が伝えられず、歯車２が空転するのみでリボ
ンチェンジは行われない。しかし、ワンウェイクラッチ
が介在しても歯車２からポジティブカム３への伝達トル
クは完全に０にはならず、摩擦によるｄ方向のトルクが
ポジティブカム３に加わるため、リボンチェンジ誤動作
が生じないようにポジティブカム３の停止を確保する必
要がある。これに対し、リボンフィード時には歯車２が
ｄ方向に回転しポジティブカム３はｄ方向の摩擦による
トルクを受けるが、ディテントピン５がディテント溝６
に引掛かり、ポジティブカム３はｄ方向には回転しな
い。
ータ９により歯車１がｂ方向に回転駆動され、歯車１３
が図２上で右方向に回転し、アーム１６が歯車１３から
受ける摩擦力により右方向のトルクを受け歯車１４が図
２に示すようにフィード歯車１５と噛み合い、フィード
歯車１５に回転が伝達され、インクリボンが走行させら
れる。また、歯車２はｄ方向に回転するが、ポジティブ
カム３は歯車２との間に設けられたワンウェイクラッチ
により回転が伝えられず、歯車２が空転するのみでリボ
ンチェンジは行われない。しかし、ワンウェイクラッチ
が介在しても歯車２からポジティブカム３への伝達トル
クは完全に０にはならず、摩擦によるｄ方向のトルクが
ポジティブカム３に加わるため、リボンチェンジ誤動作
が生じないようにポジティブカム３の停止を確保する必
要がある。これに対し、リボンフィード時には歯車２が
ｄ方向に回転しポジティブカム３はｄ方向の摩擦による
トルクを受けるが、ディテントピン５がディテント溝６
に引掛かり、ポジティブカム３はｄ方向には回転しな
い。
【００２０】なお、上述の本発明の実施の形態ではポジ
ティブカム３に一体のディテントピン５を設けたが、ポ
ジティブカムに一本のみのディテントピンを設けても本
発明は実施できる。
ティブカム３に一体のディテントピン５を設けたが、ポ
ジティブカムに一本のみのディテントピンを設けても本
発明は実施できる。
【００２１】また、図６に示すようにポジティブカムフ
ォロア４に直交するディテント溝６を設け、このディテ
ント溝６のｃ方向の回転側に斜面７を設け、リボンチェ
ンジ時にポジティブカム３を９０度ずつ回転するように
すればポジティブカムフォロア４及びリボンカセット８
を３箇所で停止保持させることができ、３色のインクリ
ボンを用いることにより３色の印字が可能となる。同じ
ようにディテント溝６を複数本設けることにより、４色
以上の複数色の印字も可能となる。
ォロア４に直交するディテント溝６を設け、このディテ
ント溝６のｃ方向の回転側に斜面７を設け、リボンチェ
ンジ時にポジティブカム３を９０度ずつ回転するように
すればポジティブカムフォロア４及びリボンカセット８
を３箇所で停止保持させることができ、３色のインクリ
ボンを用いることにより３色の印字が可能となる。同じ
ようにディテント溝６を複数本設けることにより、４色
以上の複数色の印字も可能となる。
【００２２】請求項１に係る発明で、係止部はポジティ
ブカム及びポジティブカムフォロアに設けた鋸歯状の歯
を噛み合わせるようにしても構成できる。
ブカム及びポジティブカムフォロアに設けた鋸歯状の歯
を噛み合わせるようにしても構成できる。
【００２３】請求項２に係る発明で、押圧手段は、ポジ
ティブカム３をポジティブカムフォロア４に押し付ける
ばねのほかポジティブカム３の自重を利用するようにし
てもよいし、ディテントピン５を板ばね等で構成してデ
ィテントピン５の先端のみが押し付けられてディテント
溝６に入り込むようにしてもよい。
ティブカム３をポジティブカムフォロア４に押し付ける
ばねのほかポジティブカム３の自重を利用するようにし
てもよいし、ディテントピン５を板ばね等で構成してデ
ィテントピン５の先端のみが押し付けられてディテント
溝６に入り込むようにしてもよい。
【００２４】請求項２に係る発明でディテント凹部は、
図４に示すような溝に限られず、ディテントピンが入り
込める凹部であればよく例えばディテントピンより少し
大き目の丸穴であってもよい。
図４に示すような溝に限られず、ディテントピンが入り
込める凹部であればよく例えばディテントピンより少し
大き目の丸穴であってもよい。
【００２５】また、リボンチェンジ時にポジティブカム
を停止すべき回転位置にポジティブカムが回転してきた
ことを検出するセンサをポジティブカムに取り付けるこ
ともできる。
を停止すべき回転位置にポジティブカムが回転してきた
ことを検出するセンサをポジティブカムに取り付けるこ
ともできる。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように本発明のリボンチェ
ンジ機構によれば、モータ１をリボンフィードとリボン
チェンジの駆動とに兼用でき、原価低減につながる。
ンジ機構によれば、モータ１をリボンフィードとリボン
チェンジの駆動とに兼用でき、原価低減につながる。
【００２７】また、ポジティブカムからワンウェイクラ
ッチにより伝達される回転以外の回転を係止部で阻止
し、また誤動作防止機構を設けることによってワンウェ
イクラッチの空転時のリボンチェンジ誤動作を防止でき
るという効果が得られる。
ッチにより伝達される回転以外の回転を係止部で阻止
し、また誤動作防止機構を設けることによってワンウェ
イクラッチの空転時のリボンチェンジ誤動作を防止でき
るという効果が得られる。
【図１】本発明の実施の形態の要部の側面図である。
【図２】ステッピングモータ９を除いて歯車列及びポジ
ティブカム３の動作の伝達を示すためのＡ矢視図であ
る。
ティブカム３の動作の伝達を示すためのＡ矢視図であ
る。
【図３】図１中のポジティブカム３の側面図である。
【図４】図１のポジティブカムフォロア４をＡ方向から
見た部分底面図である。
見た部分底面図である。
【図５】図４のＢＢ断面図である。
【図６】本発明の実施の他の形態でのポジティブカムフ
ォロアの部分底面図である。
ォロアの部分底面図である。
１，２，１３，１４，１５ 歯車 ３ ポジティブカム ４ ポジティブカムフォロア ５ ディテントピン ６ ディテント溝 ７ 斜面 ８ リボンカセット ９ ステッピングモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41J 35/10 - 35/14 B41J 35/20
Claims (5)
- 【請求項１】 リボンカセット（８）を保持しこのリボ
ンカセットのインクリボンの印字部分における幅方向に
移動可能なポジティブカムフォロア（４）と、モータ
（９）と、このモータ（９）の出力軸（１）の回転を前
期リボンカセット（８）のインクリボンを走行させるた
めのフィード歯車（１５）に伝える回転伝達系と、前記
モータ（９）の出力軸（１）の回転が伝えられる第１の
歯車（２）と、外周が前記ポジティブカムフォロア
（４）に設けられた面に摺動接触し前記第１の歯車
（２）の回転がワンウェイクラッチを介して伝えられ前
記モータ（９）の出力軸（１）が順方向に回転している
時の前記第１の歯車（２）の順方向の回転が伝達されな
いが前記モータ（９）の出力軸（１）が逆方向に回転し
ている時の前記第１の歯車（２）から伝達される逆方向
の回転により前記ポジティブカムフォロア（４）を移動
させしかも軸方向の小さな移動が許容されたポジティブ
カム（３）と、前記ポジティブカム（３）の逆方向の回
転は自由に許容するが順方向の回転時には前記ポジティ
ブカム（３）を所定の回転位置に停止させる前記ポジテ
ィブカムフォロア（４）に形成された係止部（６，７）
とを含むことを特徴とするリボンフィード・チェンジ機
構。 - 【請求項２】 係止部はポジティブカム（３）の回転軸
と垂直なピン面にこの回転軸より離れて植設されたディ
テントピン（５）と、前記ポジティブカムフォロア
（４）の前記ピン面に対向する平面に前記ディテントピ
ン（５）が入り込めるように設けられたディテント凹部
（６）と、このディテント凹部（６）の前記ポジティブ
カム（３）が逆回転する向きの側部に設けられた斜面
（７）と、前記ディテントピン（５）を前記ポジティブ
カムフォロア（４）の平面に向けて押し付ける押圧手段
とを備えることを特徴とする請求項１記載のリボンフィ
ード・チェンジ機構。 - 【請求項３】 ポジティブカムフォロア（４）の平面に
ディテントピン（５）が摺動する軌跡に交わる複数のデ
ィテント凹部（６）が設けられたことを特徴とする請求
項２記載のリボンフィード・チェンジ機構。 - 【請求項４】 回転伝達系は、モータ（９）の出力軸
（１）の回転が伝えられる第２の歯車（１３）と、この
第２の歯車（１３）と同軸で回転し相互に摩擦力を作用
されるアーム（１６）と、このアーム（１６）に軸支さ
れ前記第２の歯車（１３）と噛み合い前記モータ（９）
の出力軸（１）が順方向に回転している時は前記アーム
（１６）の順方向の揺動によりフィード歯車（１５）に
噛み合って回転を伝え前記モータ（９）の出力軸が逆方
向に回転している時は前記アーム（１６）の逆方向の揺
動により前記フィード歯車（１５）から離れることを特
徴とする請求項１ないし３記載のリボンフィード・チェ
ンジ機構。 - 【請求項５】 リボンカセット（８）のインクリボンを
走行させるためのフィード歯車（１５）を駆動するモー
タ（９）と、このモータ（９）の駆動により一方向の回
転のみがワンウェイクラッチを介して伝えられる回転部
（３）と、この回転部（３）の回転を前記リボンカセッ
ト（８）のそのインクリボンの印字部分における幅方向
の移動に変換する移動機構（４）と、前記回転部（３）
の前記ワンウェイクラッチにより伝えられる回転方向に
対する逆の回転を防止する誤動作防止機構（５，６，
７）とを含むことを特徴とするリボンフィード・チェン
ジ機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27295195A JP2834049B2 (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | リボンフィード・チェンジ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27295195A JP2834049B2 (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | リボンフィード・チェンジ機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09109525A JPH09109525A (ja) | 1997-04-28 |
| JP2834049B2 true JP2834049B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=17521059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27295195A Expired - Fee Related JP2834049B2 (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | リボンフィード・チェンジ機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2834049B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-20 JP JP27295195A patent/JP2834049B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09109525A (ja) | 1997-04-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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