JPH09188027A - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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Publication number
JPH09188027A
JPH09188027A JP2045596A JP2045596A JPH09188027A JP H09188027 A JPH09188027 A JP H09188027A JP 2045596 A JP2045596 A JP 2045596A JP 2045596 A JP2045596 A JP 2045596A JP H09188027 A JPH09188027 A JP H09188027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal head
platen roller
arm
cam
line thermal
Prior art date
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Pending
Application number
JP2045596A
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English (en)
Inventor
Naomi Osada
尚省 長田
Toshiro Kono
俊郎 河野
Satoshi Kanbe
聡 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインサーマルヘッドのプラテンローラへの
押圧力に影響を与えることなく、サーマルヘッド移動機
構を駆動する1つのモータで他の機構も駆動することが
できる熱転写プリンタを提供する。 【解決手段】 ヘッドアーム3,加圧カム5等よりなる
サーマルヘッド移動機構は、ラインサーマルヘッド1を
プラテンローラ29に対して、大きく離間した位置と、
近接して離間した位置と、圧着した位置との間で移動さ
せる。加圧カム5にはピン31が固定されており、ライ
ンサーマルヘッド1がプラテンローラ29に圧着した状
態で、ピン31がスライドレバー32に当接すると、給
排紙を切り換えるガイド板が変位する。この時、加圧ア
ーム18と加圧カム5とは接触していないので、ライン
サーマルヘッド1のプラテンローラ29への押圧力は変
化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラインサーマルヘ
ッドで記録する熱転写プリンタに係り、特に、ラインサ
ーマルヘッドをプラテンローラに対して圧着・離間する
ためのサーマルヘッド移動機構によって給排紙の切り換
え等の他の機構を駆動することができる熱転写プリンタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】ラインサーマルヘッドを使用して転写紙
上のカラーインクを記録紙に面順次で転写する熱転写プ
リンタにおいては、転写紙の交換時、あるいは、カラー
熱転写プリンタの場合ではカラー転写紙の各色位置出し
時等に、ラインサーマルヘッドをプラテンローラに対し
て圧着・離間する動作が必要なことは周知のことであ
る。このラインサーマルヘッドをプラテンローラに圧着
・離間するためのサーマルヘッド移動機構としては、種
々の機構が提案されており、一例として、本出願人によ
る先願、特願平5−202748号(特開平7−327
01号)がある。
【0003】この先願には、雌ねじ形状をなす中心穴を
中心にしてサーマルヘッド背面部に回転自在に固定され
た回転部材と、この回転部材の中心穴の雌ねじ形状に係
合して形成した雄ねじ形状を有し、その中心穴に挿入し
て設けられた加圧部材とを備え、上記の回転部材を回転
させて加圧部材をサーマルヘッドの圧接方向に可動さ
せ、この加圧部材によりサーマルヘッドの背面部を加圧
してサーマルヘッドをプラテンローラに圧接させるよう
にしたサーマルヘッド移動機構が記載されている。この
従来のサーマルヘッド移動機構によれば、ラインサーマ
ルヘッドの背面に移動機構を省スペースで設けることが
でき、圧着・離間位置だけでなく給紙時等で使われるプ
ラテンローラからラインサーマルヘッドをわずかに離間
させた位置制御もできる利点を持つ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の熱転写プリンタにおけるサーマルヘッド移動機構で
は、加圧軸の移動距離がラインサーマルヘッドのプラテ
ンローラへの押圧力に変換されるため、ラインサーマル
ヘッドがプラテンローラに押圧中に、サーマルヘッド移
動機構を駆動するモータの回転力により他の機構を動作
させようとすることはできない。
【0005】例えば熱転写記録中に、記録紙の搬送経路
を変えるガイド板を移動させようとしても、ラインサー
マルヘッドのプラテンローラへの押圧力が変わってしま
い、熱転写条件が変化してしまう。また、モータと加圧
軸の駆動系間にトルクリミッタのようなクラッチ機構を
設けて、一定の負荷で加圧軸が回転しないようにして他
の機構を駆動させる方法が考えられるが、トルクリミッ
タは周辺環境(温度や湿度等)に対して不安定なため、
1枚の熱転写記録毎に押圧力が変化し、記録条件が不安
定になってしまう。一方、電磁クラッチのようにライン
サーマルヘッドのプラテンローラへの押圧を外部制御で
行うものは周辺環境に対して安定しているが、他の機構
を専用モータで動作させるのとコスト的に変わらなくな
ってしまい、全く意味がない。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、ラインサーマルヘッドのプラテンローラへ
の押圧力に影響を与えることなく、サーマルヘッド移動
機構を駆動する1つのモータで他の機構も駆動すること
ができる熱転写プリンタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、インクリボンを、ライン
サーマルヘッドとプラテンローラとの間で記録紙に密着
させて押圧し、前記ラインサーマルヘッドによってイン
クを加熱して前記記録紙に印刷を行う熱転写プリンタに
おいて、前記ラインサーマルヘッドを、前記プラテンロ
ーラより大きく離間した第1の位置と、前記プラテンロ
ーラに近接して離間した第2の位置と、前記プラテンロ
ーラに圧着した第3の位置との間で移動させるサーマル
ヘッド移動機構と、前記記録紙をガイドするガイド板
と、前記サーマルヘッド移動機構によって前記ラインサ
ーマルヘッドを前記プラテンローラに圧着した第3の位
置とした状態で、前記サーマルヘッド移動機構を駆動す
る駆動力によって駆動され、前記ガイド板を、前記記録
紙を給紙経路に導く第1の位置と排紙経路に導く第2の
位置とに切り換えるよう制御する制御機構とを設けたこ
とを特徴とする熱転写プリンタを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱転写プリンタに
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の
熱転写プリンタの一実施例を示す斜視図、図2〜図5は
本発明の熱転写プリンタの動作を説明するための断面図
である。
【0009】図1において、ラインサーマルヘッド1の
背面には放熱フィン2が固着され、放熱フィン2の記録
幅方向両側にはヘッドアーム3,3の一端側が固定され
ている。ヘッドアーム3,3の他端側は軸4にて図示し
ていない熱転写プリンタのフレームに回動自在に支持さ
れている。加圧カム5,5は円盤の一部を2つの平面に
よってカットした形状とされており、図示していないフ
レームに軸受6で回転自在に支持されたカムシャフト7
の両端に固定されている。カムシャフト7上には2枚の
円盤8,9が固定されており、円盤8,9に設けられた
図示していない溝を透過型光センサ10,11で検出す
ることによって、加圧カム5の回転位置を検出すること
ができる。
【0010】加圧カム5はフレームに固定されたモータ
12によって回転される。即ち、モータ12の出力軸に
固定されたウォームギア13の回転をフレームに回転自
在に支持されたシャフト14に固定したホイールギア1
5で減速し、シャフト14に固定されたウォームギア1
6にてシャフト7に固定されたホイールギア17でさら
に減速して加圧カム5を回転させる。なお、モータ12
は正逆両方向に回転制御される。
【0011】加圧カム5に従動する加圧アーム18,1
8は、一端をフレームに軸19で回動自在に支持されて
おり、他端がバネ20にて加圧カム5側に付勢されてい
る。ラインサーマルヘッド1がプラテンローラ29から
離間した状態では、加圧アーム18は加圧カム5の円周
面に当接する。ヘッドアーム3のラインサーマルヘッド
1と軸4との間には、リンク21の一端が軸22で回動
自在に連結されており、加圧アーム18の軸19とバネ
20とのに間は、リンク23の一端が軸24で回動自在
に連結されている。
【0012】バネ28は一端をフレーム、他端をリンク
23に掛け渡されており、軸24を回動中心としてリン
ク23を図2〜図5中の時計方向に回動させる方向に付
勢させている。この付勢力はリンク23と連結したリン
ク21を下方向に押す力として作用するので、リンク2
1と軸22で連結したヘッドアーム3は図2〜図5中の
反時計方向に回動する作用となり、ラインサーマルヘッ
ド1をプラテンローラ29側に移動させようとする付勢
力となる。さらに、リンク21の他端とリンク23の他
端は軸25で回動自在に連結されており、軸25にはク
ランク26の一端が回動自在に連結されている。そし
て、クランク26の他端は加圧カム5に回転中心から偏
位した位置に軸27と長穴30で回動自在で、かつ若干
の摺動自在性を持たせて連結されている。
【0013】さらに、加圧カム5にはピン31が固定さ
れており、加圧カム5の所定の回転位置で、略L字状と
されたスライドレバー32の縦方向に延びた第1の腕部
32aに当接する。スライドレバー32の横方向に延び
た第2の腕部32bは、図1においてはその一部分しか
示していないが、図2〜図5に示すように、プラテンロ
ーラ29の下側でプラテンローラ29よりもさらに左方
向に延びている。この第2の腕部32bの先端には、上
側に突出した突出部32cが形成されている。フレーム
に固定されたガイド軸33は第1の腕部32aに形成さ
れた長穴34に摺動自在に支持され、フレームに固定さ
れたガイド軸35は突出部32cに形成された長穴36
に摺動自在に支持されている。このスライドレバー32
は、図2〜図5に示すように、バネ37によって常時図
2〜図5中の左方向に付勢されている。
【0014】スライドレバー32の突出部32cにはピ
ン38が固設させている。フレームに軸39にて回動自
在に支持されたガイド板40の先端に形成された略三角
形の曲げ部40aは、ピン38に当接しており、ピン3
8の移動に従動してガイド板40が回動するようになっ
ている。
【0015】さらに、図2〜図5において、インクリボ
ンカセット51は、内部に供給ロール52を収納する供
給ロール収納部54と、内部に巻取りロール53を収納
する巻取りロール収納部55と、これらの収納部54,
55を繋ぐステー56より概略構成され、供給ロール5
2と巻取りロール53との間に張架されたインクリボン
57は、ラインサーマルヘッド1とプラテンローラ29
との間に張架されている。インクリボン57は収納部5
4,55に設けた走行ガイド58,58に案内されてお
り、両ロール52,53の径の変化によってインクリボ
ン57の走行経路が変化しないようにしている。
【0016】また、プラテンローラ29の左側には、図
示していないモータと駆動系によって正逆回転制御可能
な記録紙搬送ローラ59と、記録紙搬送ローラ59側に
付勢されて、記録紙搬送ローラ59の回転に従動回転す
る従動ローラ60が設けられている。図2〜図5中の左
端には、給紙口41があり、ガイド板42,43によっ
て給紙経路が形成されている。給紙口41の上方には排
紙口44があり、ガイド板40,45と巻取りロール収
納部55とによって排紙経路が形成されている。
【0017】ガイド板40の先端部は、通常、ガイド板
42より上方に位置しており、給紙経路から搬送された
記録紙61を通過させると共に、記録紙搬送ローラ59
側より搬送された記録紙61も給紙経路に導く。スライ
ドレバー32が図2中の右方向に移動すると、第2の腕
部32bの突出部32cも右方向に移動し、ガイド板4
0は時計方向に回動する。すると、図5に示すように、
ガイド板40の先端部はガイド板42に設けた開口42
aより下側に落ち込む。この場合、記録紙搬送ローラ5
9側より搬送されてきた記録紙61の先端はガイド板4
0によって上方に曲げられ、ガイド板40,45と巻取
りロール収納部55との間の排紙経路に導かれる。
【0018】次に、図2〜図5を用いて本発明の熱転写
プリンタの動作についてさらに説明する。なお、ここで
は、インクリボン57が、イエロ,マゼンタ,シアンの
3色インクが塗布されたカラーインクリボンの場合につ
いて説明する。図2はラインサーマルヘッド1がプラテ
ンローラ29から最も離間した状態を示しており、イン
クリボンカセット51を図中手前側より着脱することを
可能にしている。この状態では加圧カム5は、山状にカ
ットされた平面部が図2中の左下側となる位置を透過型
光センサ10,11で予め検出して停止しており、この
時の軸27の位置はカムシャフト7を中心としておおよ
そ時計の3時の位置の位置である。加圧アーム18はバ
ネ20で付勢されて加圧カム5の円周面に当接してい
る。
【0019】この図2に示す状態から、加圧カム5が図
2中反時計方向に回転すると、軸27も反時計方向に回
転移動するので、バネ28の付勢力によってリンク23
は時計方向に回動を始める。この結果、リンク21が下
方向に移動し、ヘッドアーム3は軸4を回動中心に反時
計方向に回動を始める。加圧カム5がさらに反時計方向
に回転して、図3に示すように、軸27がカムシャフト
7を中心としておおよそ時計の10時の位置に達する
と、リンク23とリンク21は縦方向に略一直線状とな
り、リンク23の側面がリンク21のストッパ21aに
当接する。この時、ラインサーマルヘッド1はプラテン
ローラ29からわずかに離間した位置となる。
【0020】また、この時、ピン31はスライドレバー
32の第1の腕部32aに当接していないので、スライ
ドレバー32はバネ37の付勢力により図中左側に位置
しているので、ガイド板38の先端部はガイド板42か
ら離間している。このため、給紙口41より給紙経路へ
と図示していない手段によって図中右方向に搬送されて
きた記録紙61は、ガイド板40の先端部に接触するこ
となく記録紙搬送ローラ59と従動ローラ60との間に
導かれる。この時、記録紙搬送ローラ59が時計方向に
回転していれば、記録紙61をさらにラインサーマルヘ
ッド1とプラテンローラ29との間に搬送し、ラインサ
ーマルヘッド1に固定されたガイド1aで記録紙61を
図中下方向に曲げつつ、破線で示すように、インクリボ
ンカセット51の供給ロール収納部54と下フレーム6
2との間に導く。記録紙61が所定位置まで搬送される
と記録紙搬送ローラ59の回転を停止し、加圧カム5を
さらに図中反時計方向に回転させる。
【0021】加圧カム5がさらに反時計方向に回転し、
図4に示すように、カムシャフト7を中心としておおよ
そ時計の8時の位置に達すると、透過型光センサ10,
11がこの位置を検出してモータ12を停止させる。こ
の過程ではクランク26も軸27で連結させているので
追従するが、長穴30内を軸27が摺動するので、クラ
ンク26が軸25を図4中の左方向に押す力または右方
向に引っ張る力は発生しない。また、図3に示す状態か
ら加圧カム5が反時計方向に回転する過程では、バネ2
0に付勢された加圧アーム18が加圧カム5の円周面か
ら離れて平面部に落ち、加圧アーム18は図3中時計方
向に回動する。この時、軸24も下方向に移動するの
で、リンク23,21を介して軸22も下方向に移動
し、その結果、ヘッドアーム3は図3中反時計方向に回
動し、図4に示すように、ラインサーマルヘッド1はプ
ラテンローラ29に圧着する。
【0022】この状態では加圧アーム18は加圧カム5
の平面部に当接していないので、ラインサーマルヘッド
1のプラテンローラ29に対する圧着力はバネ20によ
って得られる。また、リンク21,23は略一直線状に
なっているので、バネ20の付勢力によってリンク2
1,23間を座屈させる方向の力(図4中左右方向の
力)はほとんど発生せず、また、わずかな力が発生した
としても、そのわずかな力はリンク21のストッパ21
aやクランク26で受け止められる。この時、ピン31
はまだスライドレバー32の第1の腕部32aに当接し
ていないので、スライドレバー32はバネ37の付勢力
により図中左側に位置している。従って、ガイド板40
の先端部はガイド板42から離間している。
【0023】図4に示す状態で、記録紙搬送ローラ59
を反時計方向に回転駆動させて記録紙61を左方向に搬
送させつつ、ラインサーマルヘッド1に通電を行って、
第1色目のイエロのインクの熱転写記録を行う。この
時、インクリボン57を巻取りロール53によって巻き
取りつつ熱転写記録を行う。インクの位置出しは、ライ
ンサーマルヘッド1の先端に取り付けられたインクマー
クセンサ46によって行う。なお、記録中の記録紙61
はガイド板40の先端部がガイド板42から離間してい
るので、ガイド板42,43との間の給紙経路に戻され
つつ熱転写記録が行われる。
【0024】第1色目の所定の記録が終了すると、記録
紙搬送ローラ59の回転を停止し、加圧カム5を時計方
向に回転させて図3に示す状態に戻す。そして、インク
マークセンサ46によってインクリボン57の第2色目
のマゼンタのインクの位置出しを行い、記録紙搬送ロー
ラ59を再び時計方向に回転駆動させて記録紙61を右
方向に移動させる。記録紙61が所定位置まで達する
と、再び図4に示す状態に加圧カム5を移動させ、第1
色目と同じ手順で第2色目のマゼンタのインクの熱転写
記録を行う。第2色目の所定の記録が終了すると、記録
紙搬送ローラ59の回転を停止し、加圧カム5を時計方
向に回転させて図3に示す状態に戻す。そして、同様に
インクリボン57の第3色目のシアンのインクの位置出
しを行い、記録紙搬送ローラ59を再び時計方向に回転
駆動させて記録紙61を右方向に移動させる。記録紙6
1が所定位置まで達すると、今度は加圧カム5を図4に
示す状態よりさらに反時計方向に回転させて図5に示す
状態にする。
【0025】この図5に示す状態でも、加圧アーム18
は加圧カム5の平面部に当接していないので、ラインサ
ーマルヘッド1のプラテンローラ29に対する圧着力は
バネ20によって得られ、その圧着力は図4に示す状態
と変わらない。この過程でもクランク26は軸27で連
結させているので追従するが、長穴30内を軸27が摺
動するので、クランク26が軸25を図4中左方向に押
す力または右方向に引っ張る力は発生しない。しかし、
ピン31がスライドレバー32の第1の腕部32aの先
端に当接して、スライドレバー32の第2の腕部32b
はバネ37の付勢力に抗して図中右側に移動するので、
ピン38が当接しているガイド板40は時計方向に回動
して、その先端部がガイド板42の開口42aに落ち込
む。
【0026】この図5に示す状態で、記録紙搬送ローラ
59を反時計方向に回転駆動させて記録紙61を左方向
に搬送させつつ、ラインサーマルヘッド1に通電を行
い、最終色であるシアンのインクの熱転写記録を行う。
この時、インクリボン57を巻取りロール53によって
巻き取りつつ行う。上記のようにガイド板40の先端部
がガイド板42より下に位置しているので、記録中の記
録紙61の先端はガイド板40に沿って上方に曲げら
れ、ガイド板40,45及び巻取りロール収納部55と
の間の排紙経路に導かれつつ熱転写記録が行われる。
【0027】そして、最終色の熱転写記録が終了する
と、加圧カム5は時計方向に回転し、ラインサーマルヘ
ッド1が図2に示す状態に戻る。図5に示す状態から図
2に示す状態に戻すには、加圧カム5を時計方向に回転
させればよい。即ち、加圧カム5が時計方向に回転を始
めると、ピン31が移動すると共にスライドレバー32
の第2の腕部32bもバネ37の付勢力にて図中左側に
移動するので、ピン38が当接しているガイド板40は
反時計方向に回動して、その先端部はガイド板42から
再び離間して図4に示す状態に戻る。さらに、加圧カム
5が時計方向に回転すると、加圧カム5の平面部に落ち
ていた加圧アーム18が再びバネ20の付勢力に抗して
加圧カム5の円周面に乗り上げる。この結果、ラインサ
ーマルヘッド1はプラテンローラ29からわずかに離間
し、図3に示す状態に戻る。光センサ10,11でこの
位置を検出できることは言うまでもない。
【0028】さらに、加圧カム5が時計方向に回転する
と、軸27がクランク26を図3中右方向に引っ張るの
で、軸25も右方向に移動し、リンク23はバネ28の
付勢力に抗して軸24を回動中心に反時計方向に回動す
る。さらに、リンク21が時計方向に回動しつつ、ヘッ
ドアーム3が時計方向に回動するので、ラインサーマル
ヘッド1はプラテンローラ29からさらに離間する。図
2に示す状態に戻れば、光センサ10,11で加圧カム
5の位置を検出し、モータ12を停止させる。そして、
記録紙61が記録紙搬送ローラ59と従動ローラ60と
の間から外れて1画面のカラー熱転写記録が終了する。
【0029】本実施例では、サーマルヘッド移動機構に
よって、熱転写記録中に記録紙61の搬送経路を変える
ようガイド板40を変位させているが、他の機構を動か
すことも可能である。また、モータと加圧軸の駆動系と
の間にトルクリミッタのようなクラッチ機構を設けてい
ないので、周辺環境(温度や湿度等)に対して安定であ
り、1枚の熱転写記録毎に押圧力が変化し、記録条件が
不安定になってしまうことがない。このため、コスト的
に安価な熱転写プリンタを提供することができる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の熱
転写プリンタは、ラインサーマルヘッドを、プラテンロ
ーラより大きく離間した第1の位置と、プラテンローラ
に近接して離間した第2の位置と、プラテンローラに圧
着した第3の位置との間で移動させるサーマルヘッド移
動機構と、記録紙をガイドするガイド板と、サーマルヘ
ッド移動機構によってラインサーマルヘッドをプラテン
ローラに圧着した第3の位置とした状態で、サーマルヘ
ッド移動機構を駆動する駆動力によって駆動され、ガイ
ド板を、記録紙を給紙経路に導く第1の位置と排紙経路
に導く第2の位置とに切り換えるよう制御する制御機構
とを設けたので、ラインサーマルヘッドのプラテンロー
ラへの押圧力に影響を与えることなく、サーマルヘッド
移動機構を駆動する1つのモータで他の機構(搬送経路
の切り換え)も駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の動作を説明するための断面図である。
【図3】本発明の動作を説明するための断面図である。
【図4】本発明の動作を説明するための断面図である。
【図5】本発明の動作を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 ラインサーマルヘッド 3 ヘッドアーム(第1のアーム) 4 軸(第1の支持軸) 5 加圧カム 12 モータ 18 加圧アーム(第2のアーム) 19 軸(第2の支持軸) 20 バネ(弾性部材) 21 リンク(第1のリンク) 23 リンク(第2のリンク) 25 軸(連結軸) 26 クランク 29 プラテンローラ 31 ピン 32 スライドレバー 38 ピン(係合機構) 40,42,43,45 ガイド板 51 インクリボンカセット 52 供給ロール 53 巻取りロール 54 供給ロール収納部 55 巻取りロール収納部 57 インクリボン 59 記録紙搬送ローラ 60 従動ローラ 61 記録紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクリボンを、ラインサーマルヘッドと
    プラテンローラとの間で記録紙に密着させて押圧し、前
    記ラインサーマルヘッドによってインクを加熱して前記
    記録紙に印刷を行う熱転写プリンタにおいて、 前記ラインサーマルヘッドを、前記プラテンローラより
    大きく離間した第1の位置と、前記プラテンローラに近
    接して離間した第2の位置と、前記プラテンローラに圧
    着した第3の位置との間で移動させるサーマルヘッド移
    動機構と、 前記記録紙をガイドするガイド板と、 前記サーマルヘッド移動機構によって前記ラインサーマ
    ルヘッドを前記プラテンローラに圧着した第3の位置と
    した状態で、前記サーマルヘッド移動機構を駆動する駆
    動力によって駆動され、前記ガイド板を、前記記録紙を
    給紙経路に導く第1の位置と排紙経路に導く第2の位置
    とに切り換えるよう制御する制御機構とを設けたことを
    特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 【請求項2】前記サーマルヘッド移動機構は、 前記ラインサーマルヘッドの両側部に一端が固定され、
    他端が第1の支持軸にて回動自在に支持された1対の第
    1のアームと、 前記ラインサーマルヘッドの両側に位置し、一端が第2
    の支持軸にて回動自在に支持され、他端が弾性部材によ
    り前記第1のアーム側に付勢された1対の第2のアーム
    と、 円盤の一部を第1及び第2の2つの平面でカットした形
    状とされ、モータからの駆動力によって回動する1対の
    カムと、 前記第1のアームの前記一端と前記他端との間の所定位
    置に一端が支持されて回動自在とされた第1のリンク
    と、 前記第2のアームの前記一端と前記他端との間の所定位
    置に一端が支持され、他端が前記第1のリンクの他端に
    連結軸にて連結されて回動自在とされた第2のリンク
    と、 前記カムの回転中心から偏位した位置と前記第1及び第
    2のリンクの連結軸とを連結する回動自在とされたクラ
    ンクとを備え、 前記カムの円周面に前記第2のアームを当接させ、前記
    カムの回転により前記クランクを回動させて前記第1及
    び第2のリンクを回動させ、この第1及び第2のリンク
    の位置関係に応じた前記第1のアームの回動により、前
    記ラインサーマルヘッドの前記プラテンローラへの近接
    ・離間を行い、前記カムの第1及び第2の平面で前記第
    2のアームの当接を解除することにより、前記ラインサ
    ーマルヘッドと前記プラテンローラとの圧接を行うもの
    であり、 前記制御機構は、 前記カムの回転中心から偏位した位置に固定されたピン
    と、 前記カムが前記第1の平面にて前記第2のアームの当接
    を解除している際には前記ピンには当接せず、前記カム
    が前記第2の平面にて前記第2のアームの当接を解除し
    ている際に前記ピンに当接するレバーと、 前記レバーの位置に応じて前記ガイド板の位置を変位せ
    しめる係合機構とを備えるものであることを特徴とする
    請求項1記載の熱転写プリンタ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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