JP3290008B2 - 熱転写プリンタのインクシート移動速度制御機構 - Google Patents

熱転写プリンタのインクシート移動速度制御機構

Info

Publication number
JP3290008B2
JP3290008B2 JP27022693A JP27022693A JP3290008B2 JP 3290008 B2 JP3290008 B2 JP 3290008B2 JP 27022693 A JP27022693 A JP 27022693A JP 27022693 A JP27022693 A JP 27022693A JP 3290008 B2 JP3290008 B2 JP 3290008B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink sheet
motor
drive
ink
transmission system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27022693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07117300A (ja
Inventor
哲夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP27022693A priority Critical patent/JP3290008B2/ja
Publication of JPH07117300A publication Critical patent/JPH07117300A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3290008B2 publication Critical patent/JP3290008B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Common Mechanisms (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクシートを用いた
熱転写プリンタのインクシート移動速度制御機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱転写プリンタは、熱溶融性の
インクをベースフィルムに塗布したインクシートを用
い、サーマルヘッドをそのインクシートに圧接した状態
で画像信号に対応して選択的に加熱し、これにより溶融
したインクを記録紙に転写して画像記録を行っている。
この場合、インクシートは、1回の熱転写記録により完
全にインクが記録紙に転写されるものであるため、1文
字或いは1ラインの記録終了後、その記録された長さに
対応する分だけインクシートを搬送し、次に記録する位
置に確実にインクシートの未使用部分をもってくる必要
があった。このため、インクシートの使用量が増大し、
感熱紙に記録する通常の感熱プリンタに比べて、熱転写
プリンタのランニングコストが高くなる傾向があった。
【0003】このような問題点に対処するために、記録
紙とインクシートとの間に速度差を設けて搬送するよう
にした熱転写プリンタが提案されている。その一例とし
て、特開平2−86477号公報に「熱転写記録方法及
び装置」として開示されているものがある。これは、イ
ンクシートと記録紙との移動方向を互いに逆方向として
移動させ、かつ、両者間に速度差を与えることによっ
て、インクシートの使用効率が従来のn倍になるマルチ
プリント{記録長さLを連続して記録する時、各記録の
終了後或いは記録中に搬送されるインクシートの搬送長
Kをその記録長さLよりも短く(K<L/n,n>1)
して記録すること}における記録画像の品位を向上さ
せ、熱転写プリンタのランニングコストの低下を図って
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の熱転写
型プリンタ(特に、カラー転写型)においては、記録紙
の給排紙の動作、インクシートの給紙・巻取操作、サー
マルヘッドの圧接及び解除の動作に、駆動源となるモー
タを各々別個に配設し、駆動伝達機構を介して動力を与
えるようにしている。このため、モータの個数が増え消
費電力が増大し、それに伴う装置の大型化を招いてい
た。さらに、マルチプリントを実現させるための専用の
モータを付加すると、少なくとも4個のモータを必要と
することになり、問題はさらに深刻化する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、インクの塗布されたインクシートを用い、このイン
クシートにサーマルヘッドを圧接して画像信号に対応し
て選択的に加熱し、この加熱により溶融したインクを記
録紙に転写して画像記録を行う熱転写プリンタにおい
て、前記インクシートの供給量を制御するインクシート
供給量制御部と、その供給されるインクシートを巻取る
インクシート巻取部と、前記サーマルヘッドの圧接・解
除を行う状態セット部を有するカムディスク機構と、こ
のカムディスク機構を駆動させ前記サーマルヘッドの圧
接・解除を行うと共に前記インクシート供給量制御部及
び前記インクシート巻取部を駆動させ各種の状態設定を
行う第一の駆動伝達系と、この第一の駆動伝達系を駆動
制御する第一のモータと、前記記録紙の給排紙の動作を
行わせる第二の駆動伝達系と、この第二の駆動伝達系を
駆動制御する第二のモータと、前記カムディスクの変位
又はこれにより動作するサーマルヘッドの動きに連動し
て、前記第一の駆動伝達系途中のギヤ列の一部を結合又
は解除させる伝達切換え部と、前記第一のモータから送
られる動力をインクシート供給量制御部側に伝達するか
否かの切換え制御を行う駆動力伝達切換え手段と、を設
けた。
【0006】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、カムディスク機構の状態セット部は供給
モード・ヘッド圧接モード・ヘッド解除モードの各種モ
ード状態が変位の軌跡として形成されたカムディスクを
有し、このカムディスクの回転に伴って各種モード状態
に対応する位置を検出する位置検出手段を設け、この検
出された信号に基づいて前記状態セット部を駆動制御す
る駆動制御手段を設けた。
【0007】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、第一のモータの正転時にインクシート供
給量制御部とインクシート巻取部とを駆動させかつその
モータの逆転時にカムディスク機構を駆動して状態設定
を行うモータ正転・逆転制御手段を設け、その第一のモ
ータの正転・逆転の駆動力を伝達する第一の駆動伝達系
の一部に一方向への伝達動作のみを行わせる1ウェイク
ラッチを介在させた。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明においては、第一のモータ
により駆動される第一の駆動伝達系を介してサーマルヘ
ッドの圧接・解除を行ったりインクシートの供給・制動
及び巻取動作を行い、また、第二のモータにより駆動さ
れる第二の駆動伝達系を介して記録紙の給排紙動作を行
えるため、駆動源となるモータの個数を従来の半分以下
に減らすことが可能となり、装置の小型化を図れる。ま
た、単に伝達切換え部を用いてギヤ列の一部を結合又は
解除することによって、第一のモータ側からの動力をイ
ンクシート供給量制御部側に伝達する制御を簡単に行う
ことが可能となる
【0009】請求項2記載の発明においては、カムディ
スクの形態の変化を検出することによって、サーマルヘ
ッドの圧接・解除動作及びインクシート供給・制動・巻
取り動作を精密に制御することが可能となる。
【0010】請求項3記載の発明においては、第一のモ
ータの逆転によりカムディスク機構を移動させてサーマ
ルヘッドの圧接・解除動作を行わせ、第一のモータの正
転によりインクシートの供給・制動・巻取動作を行わせ
ることが可能となる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、本熱転写プリンタのインクシート移動速度制
御機構の全体構成について述べる。図1〜図3におい
て、中央部のサーマルヘッド1の上部にはプラテンロー
ラ2が配置されており、そのサーマルヘッド1の操作方
向Xたる前後の位置には、インクシート供給軸3と、イ
ンクシート巻取軸4とが配置されている。インクシート
供給軸3とインクシート巻取軸4との間には、インクシ
ート5が巻回されている。このインクシート5を含む各
軸はインクシートカセット6内に収められており、この
インクシートカセット6はその底面部でガイド部材7に
よりガイドされることにより本体にセットされる。プラ
テンローラ2に近接した位置には、記録紙8の往復移動
操作を行わせるためのグリップローラ9とピンチローラ
10とが対となって配置されている。グリップローラ9
の近傍には、記録紙8の移動を検知するセンサ11が配
置されている。記録紙8は用紙ガイド12に沿って挿入
される。
【0012】図2,図4において、サーマルヘッド1は
その下面で板バネ13にて回動自在に支持されている。
この板バネ13は支持板14に固定され、この支持板1
4はベース15に固定されている。また、サーマルヘッ
ド1の下面には係合部材16が取付けられ、この係合部
材16の一端はストッパー17により上方向の動作が規
制されている。係合部材16には突起片16aが設けら
れており、この突起片16aにはヘッド圧接用板バネ1
8が接している。このヘッド圧接用板バネ18はヘッド
圧接用伝達プレート19に固定され、このヘッド圧接用
伝達プレート19は支持板14の回転支点aにて回動自
在に支持されている。
【0013】図1,図2において、中央部には第一のモ
ータ20が配置され、この第一のモータ20のモータ軸
にはウォーム21が取付けられ、このウォーム21から
の回転力は、大小のギヤ22a,22b→ギヤ23a,
23b→ギヤ24a,24b→ギヤ25a,25b→ギ
ヤ26→アイドルギヤ27→ギヤ28→インクシート供
給軸3へと伝達される。ここで、アイドルギヤ27は、
ギヤ列の一部を結合又は解除させるような動作を行う伝
達切換え部の一部を構成している(詳細な説明は後述す
る)。また、ギヤ24a,24bと同一の軸29には、
1ウェイクラッチ30を介してカムディスク31が取付
けられている。図5において、1ウェイクラッチ30
は、逆転(図5中の実線矢印方向への回転を意味し、第
一のモータ20の逆回転に対応する)時のみカムディス
ク31を回転させ、正転(図5中の破線矢印方向への回
転を意味し、第一のモータ20の正回転に対応する)時
にはカムディスク31は回転しない。カムディスク31
の形状は、ヘッドプレス側(サーマルヘッド1を圧接し
た状態)に対応する半円形状の円形ディスク部Aと、ヘ
ッドオープン側(サーマルヘッド1を解放した状態)に
対応する変形ディスク部Bとに分けられる。そして、図
1において、そのカムディスク31のディスク軌跡の各
々の位置と対応して、タイミングディスク31aが同一
の軸29に取付けられている。タイミングディスク31
aの回転位置を検出するために位置検出手段としてのセ
ンサ31bが設けられている。カムディスク31に近接
した位置にはカムフォロワー32が配置され、このカム
フォロワー32には円形ディスク部A及び変形ディスク
部Bが押接できるようになっている。
【0014】また、ギヤ23a,23bと同一の軸33
には、1ウェイクラッチ34を介してプーリ35が勘合
されており、このプーリ35からの回転力は、タイミン
グベルト36→プーリ37→このプーリ37と同一の軸
38に連結されたトルクリミッタ39→巻取係合用のギ
ヤ40→インクシート巻取軸4へと伝達される。一方、
第二のモータ41のモータ軸にはウォーム42が取付け
られ、このウォーム42からの回転力は、大小のギヤ4
3a,43b→ギヤ44→ギヤ45→このギヤ45と同
一の軸46に固定されたグリップローラ9へと伝達され
る。
【0015】上述したようなインクシート移動速度制御
機構は、以下に述べるような各部の構成に大別される。
第一のモータ20からの回転力が伝達されるギヤ22
a,22bと、ギヤ23a,23bと、ギヤ24a,2
4bと、ギヤ25a,25bと、ギヤ26と、軸33と
同一とされた1ウェイクラッチ34と、プーリ35と、
タイミングベルト36と、プーリ37と、このプーリ3
7と同一の軸38に連結されたトルクリミッタ39と、
巻取係合用のギヤ40とは、第一の駆動伝達系47を構
成している。第二のモータ41からの回転力が伝達され
るギヤ43a,43bと、ギヤ44と、ギヤ45とは、
第二の駆動伝達系48を構成している。第一のモータ2
0からの回転力がアイドルギヤ27(結合又は解除可
能)を介して伝達されるギヤ28と、このギヤ28に連
結されたカム3aと、インクシート供給軸3とは、イン
クシート5の供給量を制御するインクシート供給量制御
部49を構成している。第一のモータ20からの回転力
がギヤ40に連結されたカム4aと、インクシート巻取
軸4とは、供給されるインクシート5を巻取るインクシ
ート巻取部50を構成している。
【0016】また、図1,図4において、1ウェイクラ
ッチ30と、タイミングディスク31aと、センサ31
bと、カムディスク31と、このカムディスク31に当
接するカムフォロワー32と、このカムフォロワー32
が取付けられたヘッド圧接用伝達プレート19と、この
ヘッド圧接用伝達プレート19の一端部に接続されたバ
ネ19aと、回転支点aにて支持されたヘッド圧接用板
バネ18と、突起片16aと、係合部材16と、ストッ
パー17と、ベース15と、支持板14と、板バネ13
と、カムディスク機構51を構成している。ここで、カ
ムディスク31からヘッド圧接用伝達プレート19を介
してヘッド圧接用板バネ18までの機構は状態セット
部52を構成している。また、ギヤ26とギヤ28との
間で接離自在とされたアイドルギヤ27はアーム53に
固定され、このアーム53の一端は回転支点bに回動自
在に支持され他端はバネ54に接続されている。このア
ーム53にはピン55が取付けられており、このピン5
5はヘッド圧接用伝達プレート19にリンクしている。
この場合、アイドルギヤ27と、アーム53と、バネ5
4と、ピン55とは、伝達切換え部としての伝達切換え
機構56を構成している。
【0017】次に、本装置の全体的な制御回路の構成の
概略を図6に基づいて説明する。統括的な制御を行うシ
ステムコントローラ57には、入出力インターフェイス
回路58と、画像処理回路59と、サーマルヘッド1の
熱制御・各部の補正処理を行う熱制御・補正回路60
と、メカコントローラ61とが接続されている。このメ
カコントローラ61には、第一及び第二のモータ20,
41と、センサ11,31bとが接続されている。本実
施例では、システムコントローラ57は、以下に述べる
ような各種手段を備えている。すなわち、システムコン
トローラ57は、カムディスク31の形態の変化を検出
してこの検出した信号に基づいてカムディスク機構51
の状態セット部52を駆動制御する駆動制御手段(図示
せず)と、第一のモータ20の正転時にインクシート供
給量制御部49とインクシート巻取部50とを駆動させ
かつそのモータ20の逆転時にカムディスク機構51を
駆動して状態設定を行うモータ正転・逆転制御手段(図
示せず)と、カムディスク31の変位又はこれにより動
作するサーマルヘッド1の動きに連動して、アイドルギ
ヤ27を用いて駆動伝達系途中のギヤ列の一部を結合又
は解除させ、第一のモータ20から送られる動力をイン
クシート供給量制御部49側に伝達するか否かの切換え
制御を行う駆動力伝達切換え手段(図示せず)とを備え
ている。
【0018】このような構成において、第一,第二のモ
ータ20,41の動作による作用、及び、駆動制御手
段、モータ正転・逆転制御手段、駆動力伝達切換え手段
の各手段の作用について述べる。以下、印字の動作の場
合について述べる。まず、第一のモータ20の回転によ
りその回転力は、ウォーム21→大小のギヤ22a,2
2b→ギヤ23a,23b→ギヤ24a,24b→軸2
9→1ウェイクラッチ30→カムディスク31へと伝達
される。この時、図5に示すように、1ウェイクラッチ
30の作用により、第一のモータ20の正転時には軸2
9は空転しカムディスク31は回転せず、逆転時にのみ
カムディスク31は回転する。今、第一のモータ20を
逆転させ、カムディスク31の変形ディスク部Bがカム
フォロワー32と当接する位置で停止させる。この位置
検出は、タイミングディスク31aの形態変化をセンサ
31bにて検出することにより行うことができる。そし
て、このようなヘッドオープン状態(B)においては、
ヘッド圧接用伝達プレート19に連結されたヘッド圧接
用板バネ18は突起片16aを押し上げるようなことが
ないため、サーマルヘッド1はプラテンローラ2に圧接
することはなく給紙が可能な解放状態の位置で停止す
る。また、このような逆転時には、アイドルギヤ27が
ギヤ26とギヤ28との間に結合するようなことはない
ため、インクシート供給軸3が回転することはなく、さ
らに、1ウェイクラッチ34の作用により逆転時には軸
33は空転し、プーリ35は回転しないため、インクシ
ート巻取軸4も回転しない。
【0019】次に、このようなヘッドオープン状態にお
いて、給紙駆動源となる第二のモータ41が動作し、そ
の回転力は、ウォーム42→大小のギヤ43a,43b
→ギヤ44→ギヤ45→軸46→グリップローラ9へと
伝達される。これによりグリップローラ9の回転に伴っ
て用紙ガイド12にセットされた記録紙8を移動させ印
字開始点の付近まで運び、センサ11にて記録紙8の紙
端を検出して第二のモータ41の回転を停止させる。次
に、その給紙が完了して印字開始点で停止した後、第一
のモータ20の逆転を引き続いて行い、カムディスク3
1の円形ディスク部Aをカムフォロワー32と当接する
位置で停止させる。これにより、図4に示すように、ヘ
ッド圧接用伝達プレート19に連結されたヘッド圧接用
板バネ18は突起片16aを押し上げるため、サーマル
ヘッド1はプラテンローラ2に圧接して印字状態に入
る。この時、カムディスク機構51の動きに連動して伝
達切換え機構56のアイドルギヤ27がギヤ列に噛み合
うため、これにより動力がギヤ26からギヤ28に伝達
されインクシート供給軸3が回転する。
【0020】次に、このようなヘッドプレス状態におい
て、第一のモータ20を正転に転じれば、アイドルギヤ
27を介してインクシート供給軸3が正転し、これによ
りインクシート供給軸3に回転・制動の動作を行わせる
ことができる。この正転時には、1ウェイクラッチ30
の作用により軸29は空転し、カムディスク31は回転
しないため、円形ディスク部Aをカムフォロワー32に
当接した状態すなわちヘッドプレス状態を維持すること
ができる。また、この第一のモータ20の正転時には、
その回転力は、1ウェイクラッチ34の作用によりプー
リ35→タイミングベルト36→プーリ37→トルクリ
ミッタ39→巻取係合用のギヤ40→インクシート巻取
軸4へと伝達される。これにより、インクシート5の供
給・制動の動作を行わせながら、サーマルヘッド1を画
像信号に応じて選択的に加熱することにより、記録紙8
にインクを転写して印字を行うことができる。
【0021】上述したように、第一のモータ20の正転
時には、インクシート供給軸3とインクシート巻取軸4
とを駆動制御することができるため、インクシート5の
供給量の制御と巻取り動作とを行うことができる。ま
た、第一のモータ20の逆転時には、インクシート5の
移動制御を行うことはなく、カムディスク31の回転制
御によって、サーマルヘッド1の圧接・解除動作の制御
を行うことができる。一方、第二のモータ41は、記録
紙8の給排紙の制御用として動作させる。従って、第一
のモータ20を用いてサーマルヘッド1の圧接・解除動
作やインクシート5の給紙・制動及び巻取動作を行うこ
とができ、第二のモータ41を用いて記録紙8の挿入動
作を行うことができるため、駆動源となるモータ個数を
従来に比べて半分以下に減らすことができる。これによ
り、構成を簡素化して小型化を図ることができると共
に、消費電力の低減を図ることができる。
【0022】次に、カラープリント時におけるインクシ
ート5の定量繰り出し制御(=インクシート供給軸3の
回転速度制御)の方法について説明する。今、一例とし
て、インクシート5に3色(Y,M,C)面順次塗布品
を用いた場合(マルチインクシート)の動作工程(〜
)について述べる。では、第一のモータ20を逆転
させ、カムディスク31を回転して変形ディスク部Bが
カムフォロワー32に当接するようにする。これによ
り、サーマルヘッド1は解放状態となる。では、第一
のモータ20を正転させ、インクシート供給軸3の回転
速度制御を行いながら、インクシート5のY色先頭への
進行とセットを行う。なお、センサを用いてシートマー
カーを検出することによりセット位置を調整することが
できる(図示せず)。また、この時、第二のモータ41
を正転して記録紙8の印字開始先頭ラインをセットす
る。では、第一のモータ20を逆転させ、カムディス
ク31を回転して円形ディスク部Aがカムフォロワー3
2に当接するようにする。これにより、サーマルヘッド
1は圧接状態となる。では、第二のモータ41を正転
させ記録紙8を挿入していくと同時に、サーマルヘッド
1を選択的に通電して印字を行う。では、第二のモー
タ41を逆転してY色が転写された記録紙8を初期位置
まで戻した後、M色、C色について〜までの工程を
繰り返し実行し、これにより重ね転写を行う。では、
その重ね転写終了後、記録紙8を排出する。では、駆
動制御系のイニシャライズを行うことによりカラープリ
ントの動作が完了する。
【0023】上述したように、インクシート供給軸3の
回転速度制御は、給紙時すなわちサーマルヘッド1の解
放時には行われず、新しいインクシート5の装着時や、
サーマルヘッド1が解放されて次色進行のためのシート
巻き上げが行われる時においてカムディスク機構51の
動作から解放された状態で巻取り側の速度に応じて制御
することができ、これにより高速で次色の頭だしセット
を行うことができる。従って、n倍マルチ転写(印字を
行うに際して、記録紙8の動き1に対して、インクシー
ト5の動きを1/nとするマルチプリントの方式)の動
作を画像品質を低下させることなく確実に行うことがで
きる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、インクの塗布さ
れたインクシートを用い、このインクシートにサーマル
ヘッドを圧接して画像信号に対応して選択的に加熱し、
この加熱により溶融したインクを記録紙に転写して画像
記録を行う熱転写プリンタにおいて、前記インクシート
の供給量を制御するインクシート供給量制御部と、その
供給されるインクシートを巻取るインクシート巻取部
と、前記サーマルヘッドの圧接・解除を行う状態セット
部を有するカムディスク機構と、このカムディスク機構
を駆動させ前記サーマルヘッドの圧接・解除を行うと共
に前記インクシート供給量制御部及び前記インクシート
巻取部を駆動させ各種の状態設定を行う第一の駆動伝達
系と、この第一の駆動伝達系を駆動制御する第一のモー
タと、前記記録紙の給排紙の動作を行わせる第二の駆動
伝達系と、この第二の駆動伝達系を駆動制御する第二の
モータとを設けたので、第一のモータにより駆動される
第一の駆動伝達系を介してサーマルヘッドの圧接・解除
を行ったりインクシートのマルチ制動及び巻取動作を行
うことができ、また、第二のモータにより駆動される第
二の駆動伝達系を介して記録紙の給排紙動作を行うこと
ができ、これにより駆動源となるモータの個数を従来の
半分以下に減らすことができるため構成を簡素化して小
型化を図ることができ、消費電力の低減化を図ることが
できるものである。また、これによりn倍マルチ転写の
高速動作を画質を低下させることなく確実に行うことが
できるものである。また、カムディスクの変位又はこれ
により動作するサーマルヘッドの動きに連動して、第一
の駆動伝達系途中に介在しているギヤ列の一部を結合又
は解除させ、第一のモータから送られる動力をインクシ
ート供給量制御部側に伝達するか否かの切換え制御を行
う駆動力伝達切換え手段を設けたので、このように単に
ギヤ列の一部を結合又は解除することによって第一のモ
ータ側からの動力をインクシート供給量制御部側に伝達
する制御を、機構を簡素化して容易に行うことができる
ものである
【0025】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、カムディスク機構の状態セット部は供給モ
ード・ヘッド圧接モード・ヘッド解除モードの各種モー
ド状態が変位の軌跡として形成されたカムディスクを有
し、このカムディスクの回転に伴って各種モード状態に
対応する位置を検出する位置検出手段を設け、この検出
された信号に基づいて前記状態セット部を駆動制御する
駆動制御手段を設けたので、カムディスクの形態の変化
を検出することにより、サーマルヘッドの圧接・解除動
作及びインクシート供給・制動・巻取動作を精密に制御
することができるものである。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第一のモータの正転時にインクシート供給
量制御部とインクシート巻取部とを駆動させかつそのモ
ータの逆転時にカムディスク機構の位置設定を行うモー
タ正転・逆転制御手段を設け、そのモータの正転・逆転
の駆動を伝達する第一の駆動伝達系の一部に一方向への
伝達動作のみを行わせる1ウェイクラッチを介在させた
ので、第一のモータの逆転によりカムディスク機構を移
動させてサーマルヘッドの圧接・解除動作を行わせ、第
一のモータの正転によりインクシートの供給・制動・巻
取動作を行わせることができ、このように単に1個のモ
ータを用い正転・逆転させることによって複数の動作の
制御を容易に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である熱転写プリンタのイン
クシート移動速度制御機構の構成を示す平面図である。
【図2】インクシート移動速度制御機構の側面図であ
る。
【図3】インクシートの密着状態を示す側面図である。
【図4】カムディスク機構の構成を示す側面図である。
【図5】カムディスク部のディスク形状を示す正面図で
ある。
【図6】全体の制御回路の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 5 インクシート 8 記録紙 20 第一のモータ 30 1ウェイクラッチ 31 カムディスク 31b 位置検出手段 34 1ウェイクラッチ 41 第二のモータ 47,48 第一,第二の駆動伝達系 49 インクシート供給量制御部 50 インクシート巻取部 51 カムディスク機構 52 状態セット部 56 伝達切換え部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクの塗布されたインクシートを用
    い、このインクシートにサーマルヘッドを圧接して画像
    信号に対応して選択的に加熱し、この加熱により溶融し
    たインクを記録紙に転写して画像記録を行う熱転写プリ
    ンタにおいて、前記インクシートの供給量を制御するイ
    ンクシート供給量制御部と、その供給されるインクシー
    トを巻取るインクシート巻取部と、前記サーマルヘッド
    の圧接・解除を行う状態セット部を有するカムディスク
    機構と、このカムディスク機構を駆動させ前記サーマル
    ヘッドの圧接・解除を行うと共に前記インクシート供給
    量制御部及び前記インクシート巻取部を駆動させ各種の
    状態設定を行う第一の駆動伝達系と、この第一の駆動伝
    達系を駆動制御する第一のモータと、前記記録紙の給排
    紙の動作を行わせる第二の駆動伝達系と、この第二の駆
    動伝達系を駆動制御する第二のモータと、前記カムディ
    スクの変位又はこれにより動作するサーマルヘッドの動
    きに連動して、前記第一の駆動伝達系途中のギヤ列の一
    部を結合又は解除させる伝達切換え部と、前記第一のモ
    ータから送られる動力をインクシート供給量制御部側に
    伝達するか否かの切換え制御を行う駆動力伝達切換え手
    段と、を設けたことを特徴とする熱転写プリンタのイン
    クシート移動速度制御機構。
  2. 【請求項2】 カムディスク機構の状態セット部は供給
    モード・ヘッド圧接モード・ヘッド解除モードの各種モ
    ード状態が変位の軌跡として形成されたカムディスクを
    有し、このカムディスクの回転に伴って各種モード状態
    に対応する位置を検出する位置検出手段を設け、この検
    出された信号に基づいて前記状態セット部を駆動制御す
    る駆動制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の熱転写プリンタのインクシート移動速度制御機構。
  3. 【請求項3】 第一のモータの正転時にインクシート供
    給量制御部とインクシート巻取部とを駆動させかつその
    モータの逆転時にカムディスク機構を駆動して状態設定
    を行うモータ正転・逆転制御手段を設け、その第一のモ
    ータの正転・逆転の駆動力を伝達する第一の駆動伝達系
    の一部に一方向への伝達動作のみを行わせる1ウェイク
    ラッチを介在させたことを特徴とする請求項1記載の熱
    転写プリンタのインクシート移動速度制御機構。
JP27022693A 1993-10-28 1993-10-28 熱転写プリンタのインクシート移動速度制御機構 Expired - Fee Related JP3290008B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27022693A JP3290008B2 (ja) 1993-10-28 1993-10-28 熱転写プリンタのインクシート移動速度制御機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27022693A JP3290008B2 (ja) 1993-10-28 1993-10-28 熱転写プリンタのインクシート移動速度制御機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07117300A JPH07117300A (ja) 1995-05-09
JP3290008B2 true JP3290008B2 (ja) 2002-06-10

Family

ID=17483309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27022693A Expired - Fee Related JP3290008B2 (ja) 1993-10-28 1993-10-28 熱転写プリンタのインクシート移動速度制御機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3290008B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07117300A (ja) 1995-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4456392A (en) Heat transfer printer
JP2000218892A (ja) 熱転写記録装置
JP3290008B2 (ja) 熱転写プリンタのインクシート移動速度制御機構
JP3331827B2 (ja) 熱転写プリンタ装置
JPH0324368Y2 (ja)
JP2674278B2 (ja) サーマルプリンタ
JP3360357B2 (ja) サーマルプリンタ
JP3259934B2 (ja) 熱転写式記録装置
JPS60245567A (ja) 熱転写プリンタ
JPH09188027A (ja) 熱転写プリンタ
JPH05155074A (ja) 転写記録装置
JPS6027578A (ja) カラ−サ−マルプリンタ
JP3747535B2 (ja) 記録装置
JP2851972B2 (ja) ビデオプリンタの記録紙ホルダプリンティング方法
JP4685272B2 (ja) 画像記録装置
JP2000108390A (ja) 熱転写プリンタ
JP2820836B2 (ja) プリンタ
JP3172068B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2566942Y2 (ja) プリンタ装置
JP2682877B2 (ja) 熱転写プリンタの駆動制御方法
JPH0813566B2 (ja) 記録装置
JP3398287B2 (ja) リボンカセット
KR970000086B1 (ko) 칼라 비디오 프린터의 프린터방법
JPH0712017Y2 (ja) プリンタにおけるインクリボン巻取機構
JP2564393B2 (ja) 自動給紙機構

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090322

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110322

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees