JP3181716B2 - 画像形成装置に於る記録紙保持・走査移動・排出構造 - Google Patents

画像形成装置に於る記録紙保持・走査移動・排出構造

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JP3181716B2
JP3181716B2 JP25413592A JP25413592A JP3181716B2 JP 3181716 B2 JP3181716 B2 JP 3181716B2 JP 25413592 A JP25413592 A JP 25413592A JP 25413592 A JP25413592 A JP 25413592A JP 3181716 B2 JP3181716 B2 JP 3181716B2
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敏春 田村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録紙上への画像形成
の為の一方向の走査を記録紙の移動によって行う画像形
成装置に於て、記録紙の先端を保持して該記録紙を走査
移動駆動する、画像形成装置に於る記録紙保持・走査移
動・排出構造に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画
像形成装置に於る記録(画像形成)方式の一つに、記録
紙の幅方向に移動可能な記録ヘッド又は記録紙の幅方向
全域に亙って記録素子を配列した記録ヘッドを備えると
共に、記録紙を記録ヘッドの移動方向又は素子配列方向
と直交する方向に移動させつつ画像形成するものがあ
る。つまり、記録ヘッド等によって主走査を行ない、記
録紙の移動で副走査を行なうものである。
【0003】このような記録紙の移動によって副走査を
行なう画像形成装置に於る記録紙の移動搬送構成とし
て、記録紙の先端を挟持可能な保持手段(クランパ)を
記録紙の走査方向に移動可能に設け、該クランパで記録
紙の先端を保持して移動することによって記録紙を移動
駆動するよう構成としたものがある。この構成によれ
ば、画像形成時に於る記録紙の移動管理を正確に行なう
ことができる為、特に、同一記録紙上に複数回の画像形
成を行なう必要のあるカラーの画像形成装置に適する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来構成では、クランパとは別に記録紙を排紙駆動
する排紙搬送手段を設け、画像形成終了後に排紙する際
には、クランパによる記録紙の挟持を解除して該記録紙
を排紙搬送手段によって排紙駆動するように構成しなけ
ればならず、構造の複雑化は免れないものであった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記の如き事情に鑑み、構造
を簡略化することのできる画像形成装置に於る記録紙支
持・走査移動・排出構造の提供、を目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】上記目的達成の為、本発明
に係る画像形成装置に於る記録紙保持・走査移動・排出
構造は、ローラ部材を上下に圧接配置したローラ対が記
録紙の走査移動方向に移動可能に設けられ、ローラ対間
に記録紙を噛み込んで保持し、その移動によって記録紙
を走査移動すると共に、ローラ対の走査移動ストローク
の両端部位夫々に、揺動可能なアーム部材で支持されて
ローラ対がその走査移動ストロークの端部位置にある時
アーム部材の揺動によって入力ギアと噛合する位置と噛
合解除する位置とに移動可能として配置された駆動ギア
と、アーム部材を揺動駆動する駆動ギア移動手段と、駆
動ギアを回転駆動する回転駆動手段と、を備えて構成さ
れている。
【0007】本構成によれば、記録紙の保持や画像形成
終了後の排紙駆動を、ローラ対がその走査移動ストロー
クの端部位置にある時、駆動ギア移動手段によってアー
ム部材を揺動駆動して駆動ギアを入力ギアに噛合させ、
該駆動ギアを回転駆動手段によって回転駆動することに
より、ローラ部材を回転させて記録紙の保持や画像形成
終了後の排紙駆動を行なうことができる。
【0008】又、上記駆動ギア移動手段と回転駆動手段
が、両駆動ギアが夫々アーム部材の揺動中心を回転中心
として設けられたサンギアに噛合し、両サンギアが連結
手段によって同期回転可能に連結されると共に、連結手
段を駆動する駆動手段を備え、駆動手段による連結手段
の駆動によってアーム部材が揺動して駆動ギアが移動
し、該駆動ギアが入力ギアと噛合してアーム部材の揺動
が規制ると駆動ギアが回転駆動され、入力ギアを介して
ローラ部材を回転駆動するよう構成されている。これに
より、アーム部材を揺動させることによる駆動ギアの移
動と駆動ギアの回転駆動の双方を、一の駆動手段による
連結手段の駆動によって行なうことができ、構成を簡略
化できるものである。
【0009】
【発明の実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基
いて説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一
実施例の縦断面に相当する概略構成図、図2は概略構成
を示す平面図、図3は図1に於て手前側のシャーシ側板
を示す図、図4は図1に於て背面側のシャーシ側板を示
す図である。図示画像形成装置1は、所謂カラーの画像
形成装置であって、赤・青・緑の三色に色分解された画
像情報に基いて同一記録紙上に複数回(マゼンタ,シア
ン,イエロー,ブラックの四回)の画像形成を行なうこ
とによってカラー画像を形成するものである。
【0010】画像形成装置1は、その一方端(図1中左
端)の下部に、記録紙4…を収容する記録紙カセット2
が着脱可能な給紙部10が設けられ、この給紙部10の
上側に排紙トレイ3が備えられている。そして、記録紙
カセット2に収容された記録紙4を給紙部10から導入
し、給紙部10とは逆の装置端部側に搬送して上側に反
転した後、後述する熱転写ヘッド50によってインクリ
ボン63の昇華染料を転写して画像形成を行ない、排紙
トレイ3上に排出する。給紙部10は、記録紙カセット
2が嵌挿可能な開口部が形成され、該開口部に記録紙カ
セット2が挿着された状態に於るその前端部の上側に記
録紙導入ローラ11が設けられている。又、記録紙カセ
ット2の前端と隣接する位置に、ローラを上下に圧接配
置した導入ローラ対12が設けられている。
【0011】記録紙導入ローラ11及び導入ローラ対1
2の各ローラは、図1には示さないが、当該画像形成装
置1のシャーシ側板1A(図1には示さず)にその両端
で回転自在に支持されている。又、記録紙導入ローラ1
1及び導入ローラ対12は、当該画像形成装置1の制御
ブロック図である図5に示す(図1には示さず)導入ロ
ーラ駆動モータ11Mと連繋されており、該導入ローラ
駆動モータ11Mよって回転駆動されるようになってい
る。導入ローラ駆動モータ11Mは、制御装置5によっ
て制御駆動される。
【0012】導入ローラ対12より記録紙の搬送方向前
方(図1中右側)には、ローラを上下に圧接配置した搬
送ローラ対31が設けられている。搬送ローラ対31の
上下ローラは、図1には示さないが、当該画像形成装置
1のシャーシ側板1Aにその両端で回転自在に支持され
ている。搬送ローラ対31は、制御ブロック図である図
5及び背面側のシャーシ側板を示す図4に示す(図1に
は示さず)プラテンローラ駆動モータ34Mと連繋され
ており、該プラテンローラ駆動モータ34Mよって回転
駆動されるようになっている。プラテンローラ駆動モー
タ34Mは、制御装置5によって制御駆動され、正逆両
方向に回転駆動可能となっている。
【0013】導入ローラ対12と搬送ローラ対31の
間、及び、搬送ローラ対31とガイドアーム20の間に
は、夫々搬送される記録紙を支持する記録紙ガイド板3
5…が配設されている。搬送ローラ対31より更に記録
紙搬送方向前方(図1中右側)には、ガイドアーム20
が揺動可能に設けられている。ガイドアーム20は、円
弧状のガイド部21の上端に、ピンチローラ22が回転
自在に設けられて構成され、ガイド部21の略中央で、
図1には示さない左右のシャーシ側板1Aに支持された
枢支軸13で枢支されている。
【0014】ガイドアーム20の略上側には、プラテン
ローラ34が設けられている。プラテンローラ34は、
その外周面がゴム等の所定の弾性を有する弾性部材によ
って形成され、図1には示さないシャーシ側板1Aにそ
の両端で回転自在に支持されている。又、前述の搬送ロ
ーラ対31を駆動すると同じプラテンローラ駆動モータ
34Mと、途中に所定以上のトルクでは空転する摩擦ク
ラッチが介設された回転駆動力伝達経路を介して連結さ
れ、プラテンローラ駆動モータ34Mによって正逆両方
向に回転駆動可能となっている。
【0015】ガイドアーム20の図1中右側には、操作
アーム33が、シャーシ側板1Aにシャフト14によっ
て揺動可能に枢支されて設けられている。操作アーム3
3は、当該画像形成装置1の幅方向に所定の幅を有し、
その幅方向両側端部の上端に、夫々ローラ状のカムフォ
ロア33Aが回転自在に設けられている。操作アーム3
3の略上側の、カムフォロア33Aと対応する位置に
は、カム軸43に固定されたローラ圧接カム42が夫々
設けられている。
【0016】カム軸43は、図1には示さないシャーシ
側板1Aにその両端で回転自在に支持されている。又、
制御ブロック図である図5及び背面側のシャーシ側板を
示す図4に示す(図1には示さず)カム軸駆動モータ4
3Mと連繋されており、該カム軸駆動モータ43Mよっ
て回転駆動されるようになっている。カム軸駆動モータ
43Mは、制御装置5によって制御駆動される。尚、カ
ム軸43には、後述するヘッド操作カム41も設けられ
ている。ガイドアーム20の下端と、操作アーム33の
下端とは、スプリング32で連結されている。これによ
り、スプリング32の弾性復帰力によって、ガイドアー
ム20は図1中反時計回りに、操作アーム33は時計回
りに、夫々揺動付勢されている。
【0017】操作アーム33の揺動は、そのカムフォロ
ア33Aがローラ圧接カム42の外周カム面に当接する
ことで規制されている。一方、ガイドアーム20の揺動
は、その上端のピンチローラ22がプラテンローラ34
の水平方向側方に当接することで規制されている。この
ピンチローラ22がプラテンローラ34に当接した状態
でガイドアーム20は略垂直状態となり、そのガイド部
21の下端が搬送ローラ対31によって搬送される記録
紙の搬送経路内に位置する。そして、カム軸43の回転
(ローラ圧接カム42の回転)によるカムフォロア33
Aの当接する外周カム面の変位に伴って、操作アーム3
3が揺動し、この揺動によってスプリング32の変形量
が変化し、これによってピンチローラ22のプラテンロ
ーラ34への圧接力が変化する。
【0018】記録紙ガイド板35…,記録紙導入ローラ
11及び搬送ローラ対31の上側に、記録紙支持板36
…が所定間隔離れて略平行に配設されている。記録紙支
持板36のガイドアーム20のガイド部21と対向する
端部には、弾性部材により形成された記録紙退路規制部
材37が装着されている。該記録紙退路規制部材37
は、ガイド部21に向けて斜め上向きに、その先端がガ
イド部21に当接して設けられている。
【0019】プラテンローラ34の上側には、記録紙の
幅方向に亙るサーマルヘッドアレイ51をヘッドフレー
ム52で支持して成る熱転写ヘッド50が設けられてい
る。熱転写ヘッド50は、ヘッドフレーム52の図1中
左右方向の略中央で枢支軸53によってシャーシ側板1
Aに揺動可能に枢支され、枢支軸53に巻回装着された
つる巻きバネで、図1中時計回りに揺動付勢されてい
る。ヘッドフレーム52の、枢支軸53を挟んでサーマ
ルヘッドアレイ51と反対側の端部には、幅方向両端夫
々にカムフォロア54が装着されている。熱転写ヘッド
50の揺動は、カムフォロア54が、前述のカム軸43
の対応する位置に固定されたヘッド操作カム41の外周
カム面に当接することで規制されている。これにより、
熱転写ヘッド50は、ヘッド操作カム41の回転(即ち
カム軸43の回転)によるその外周カム面の変位に追従
して揺動操作されるようになっている。
【0020】ヘッド操作カム41は、その外周カム面が
所定の角度範囲で半径が異なる三段階に形成されてお
り、カムフォロア54が夫々の外径のカム面に当接する
ことで、熱転写ヘッド50は三段階の異なる揺動角度と
なる。即ち、カムフォロア54が最も大径のカム面に当
接した状態では、サーマルヘッドアレイ51がプラテン
ローラ34の上側に対向して所定の押圧力で圧接される
転写作用位置となる。カムフォロア54が二段目の中径
のカム面に当接した状態では、サーマルヘッドアレイ5
1がプラテンローラ34の僅かに上方に位置してプラテ
ンローラ34の外周とサーマルヘッドアレイ51との間
に間隔を有する給紙位置となる。カムフォロア54が最
も小径のカム面に対応した状態では、熱転写ヘッド50
が大きく揺動してサーマルヘッドアレイ51がプラテン
ローラ34から大きく離間する退避位置となる。
【0021】熱転写ヘッド50の下側に、送出側インク
リボンリール65が配置され、プラテンローラ34を挟
んで送出側インクリボンリール65と略対称位置に巻取
側インクリボンリール66が配置されている。これら送
出側インクリボンリール65と巻取側インクリボンリー
ル66は、詳しくは後述するが、インクリボンカセット
として一体に形成され、図示しないが当該画像形成装置
1のシャーシに着脱可能となっているものである。
【0022】送出側インクリボンリール65には、転写
を行なう各色のリボンが記録紙一頁(一枚)分づつ順番
に繋がれたインクリボン68が巻かれている。巻取側イ
ンクリボンリール66は、制御ブロック図である図5及
び背面側のシャーシ側板を示す図4に示す(図1には示
さず)インクリボン巻取駆動モータ66Mと連繋されて
おり、該インクリボン巻取駆動モータ66Mによって回
転駆動されるようになっている。インクリボン巻取駆動
モータ66Mは、制御装置5によって制御駆動される。
このインクリボン巻取駆動モータ66Mによる巻取側イ
ンクリボンリール66の回転によって、当該巻取側イン
クリボンリール66が送出側インクリボンリール65に
巻かれたインクリボン68を巻き取るようになってい
る。
【0023】熱転写ヘッド50が転写作用位置にある画
像形成時に於ては、インクリボン68は記録紙と重なっ
てプラテンローラ34とサーマルヘッドアレイ51との
間に挟まれ(記録紙がプラテンローラ34側でインクリ
ボン68がサーマルヘッドアレイ51側で挟まれる)、
記録紙の移動と同期して送出側インクリボンリール65
から巻取側インクリボンリール66に巻き取られる。プ
ラテンローラ34及び熱転写ヘッド50の図1中左側に
は、ガイドシャフト90が、シャーシ側板1Aに支持さ
れて、前後方向(図1中左右方向)に水平に配設されて
いる。該ガイドシャフト90は、当該画像形成装置1の
幅方向左右に夫々設けられている。
【0024】ガイドシャフト90には、クランパ70が
当該ガイドシャフト90に沿って摺動移動可能に支持さ
れている。クランパ70は、詳しくは後述するが、表面
に所定の厚さのゴム層が形成された下ローラ81の上側
に、表面が平滑な金属製の上ローラ82が圧接配置され
て成る支持ローラ対80を備えている。クランパ70
は、図1には示さないプーリ間に掛け渡されてガイドシ
ャフト90と平行な軌道を有するように配設された詳し
くは後述する移動駆動ベルトの所定位置に結合されてい
る。移動駆動ベルトは、制御ブロック図である図5及び
背面側のシャーシ側板を示す図4に示す(図1には示さ
ず)クランパ移動駆動モータ70Mによって周回駆動さ
れ、この移動駆動ベルトの周回によって、クランパ70
はガイドシャフト90に沿って図1中左右に移動駆動さ
れる。これにより、クランパ70は、プラテンローラ3
4及び熱転写ヘッド50と隣接する図1中右側端部に位
置する給紙位置と、図1中左側端部に位置する図1中想
像線で示す排紙位置と、に位置し得るようになってい
る。クランパ移動駆動モータ70Mは、制御装置5によ
って制御駆動される。
【0025】下ローラ81は、連繋された図1には示さ
ないギアが、クランパ70が給紙位置及び排紙位置に位
置する時、当該画像形成装置1のシャーシ側に夫々設け
られた図1には示さない駆動ギアと噛合し、この駆動ギ
アを介して伝達される回転駆動力によって図1中反時計
回りに回転駆動されるようになっている。つまり、クラ
ンパ70が給紙位置及び排紙位置に位置する時、下ロー
ラ81が回転駆動可能となっているものである。駆動ギ
アは、制御ブロック図である図5及び背面側のシャーシ
側板を示す図4に示す(図1には示さず)クランパ駆動
モータ80Mによって回転駆動される。クランパ駆動モ
ータ80Mは制御装置5によって制御駆動される。
【0026】排紙位置にあるクランパ70の図1中左側
には、当該画像形成装置1の図1には示さないシャーシ
側板1Aにその両端で回転自在に支持されたローラを上
下に圧接配置した排紙ローラ対38が設けられている。
該排紙ローラ対38は、前述のクランパ駆動モータ80
Mによって回転駆動されるようになっている。
【0027】上記の如く構成された画像形成装置1は、
制御装置5によって制御駆動され、下記の如く作用して
画像形成を行なう。まず、図1に示す熱転写ヘッド50
のサーマルヘッドアレイ51がプラテンローラ34から
大きく離間した待機状態から、カム軸43の回転によっ
てヘッド操作カム41とローラ圧接カム42を回転させ
て、熱転写ヘッド50をサーマルヘッドアレイ51が転
写作用位置から僅かに上方に位置する給紙位置とする。
そして、記録紙導入ローラ11の駆動によって記録紙カ
セット2内に収容された記録紙4を当該画像形成装置1
内に導入し、導入ローラ対12及び搬送ローラ対31の
駆動によって搬送する。尚、この時、クランパ70は給
紙位置にある。(図6)
【0028】記録紙4は、その先端がガイドアーム20
の円弧状のガイド部21に案内されて記録紙退路規制部
材37を変形させつつ上側に屈曲して搬送され、プラテ
ンローラ34とピンチローラ22の間に噛み込まれて、
図中反時計回りに回転駆動されるプラテンローラ34の
回転によって搬送され、熱転写ヘッド50に案内されて
給紙位置にあるクランパ70の支持ローラ対80の上下
ローラ81,82の圧接部位に向かう。記録紙4の先端
が、クランパ70の支持ローラ対80の上下ローラ8
1,82の圧接部位に達すると、下ローラ81が図中反
時計回りに回転駆動されて支持ローラ対80間に記録紙
4を噛み込み、所定の噛み込み量となった状態で下ロー
ラ81の回転駆動が停止される。これにより、記録紙4
の先端がクランパ70の支持ローラ対80で保持された
状態となる。(図7)
【0029】その後、ヘッド操作カム41の回転によっ
て熱転写ヘッド50が転写作用位置とされ、クランパ7
0が図8に示す如く左側に移動駆動されて記録紙4が移
動駆動され、この記録紙4の移動と同期してインクリボ
ン68が巻き取られ、記録紙4上にサーマルヘッドアレ
イ51によって画像形成(転写)が行なわれる。本実施
例はカラーの画像形成装置である為、この転写行程が前
述の如くマゼンタ,シアン,イエロー,ブラックの四回
行なわれる。即ち、一回目の転写行程が終了した後、図
8に示す如くクランパ70が排紙位置にある状態からク
ランパ70が(記録紙4が)図9に示す如く給紙位置に
戻され、更に、クランパ70が図9中左側に移動駆動さ
れて(記録紙4が移動駆動されて)次の転写行程が行な
われるものであり、以後、この行程が所定回数繰返され
る。
【0030】記録紙4が給紙位置に戻される際には、プ
ラテンローラ34は前述のクランパ70が記録紙4を保
持する際(給紙時)とは逆(図中時計回り方向)に回転
駆動される。このクランパ70が給紙位置に戻る時、記
録紙4の後端は記録紙退路規制部材37によって退路を
変更され、給紙部10側には戻らずに図9に示す如く記
録紙支持板36上に至る。このようにして、所定回数の
転写行程が終了(全ての色の転写が終了)した状態で、
クランパ70は排紙位置にあり、ここで、クランパ70
の下ローラ81を図10に示す如く反時計回りに回転さ
せて、支持ローラ対80によって把持されていた記録紙
4を排紙側(図10中左側)に搬送する。クランパ70
から送り出された記録紙4は、排紙ローラ対38によっ
て搬送され、排紙トレイ3上に排出される。
【0031】次に、各部の構成をより詳細に説明する。
給紙部10は、その平面図を図11に示す如く、ベース
シャーシ1Cの上面に、一対の給紙部側板10Aが、記
録紙カセット2が嵌挿可能な間隔で平行に当該画像形成
装置1の前後方向に延設され、この給紙部側板10Aに
よって、記録紙導入ローラ11と、導入ローラ対12が
支持されている。記録紙導入ローラ11は、この側板間
の所定位置に記録紙カセット2が挿着された状態に於る
その前端部の上側に配置され、導入ローラ対12は記録
紙カセット2の前端と隣接する前方側に配置されてい
る。記録紙導入ローラ11と、導入ローラ対12の上ロ
ーラは、導入ローラ駆動モータ11Mとギア列を介して
連繋され、該導入ローラ駆動モータ11Mによって回転
駆動されるようになっている。
【0032】記録紙カセット2は、図12にその縦断面
図を、図13に部分平面図を示す如く、対応する記録紙
を収容可能な平面形状矩形で上方に開放する薄い立方体
状の容器部210の内部に、記録紙保持板220が備え
られて構成されている。記録紙保持板220は、当該記
録紙カセット2の内周に略沿う形状であって、図13に
は一方側のみしか示さないがその後端左右の屈折垂立部
221がピン222によって容器部210の側板211
に枢支され、その前端部を上下に揺動自在として設けら
れている。
【0033】又、容器部210の底板212の前端部中
央には、操作孔213が開口形成されている。更に、図
13には一方側のみしか示さないが、左右側板211の
前端部外側面に、夫々操作カム部230が突設されてい
る。操作カム部230は、その上面前端部が前方側が低
くなる傾斜のカム面231として形成され、このカム面
231が側板211の上面と交差する点より後端側は側
板211の上面より僅かに低い水平部232として形成
されている。
【0034】一方、給紙部10には、図14に平面図
を、図15に側面図を示す如き記録紙押圧機構200が
設けられている。記録紙押圧機構200は、当該給紙部
10に記録紙カセット2が挿置された状態に於るその先
端中央と対応する位置に保持板操作アーム201が設け
られ、左右の給紙部側板10Aの内面側に夫々(図14
は一方側のみ示す)操作レバー202が設けられて構成
されている。保持板操作アーム201は、給紙部側板1
0Aに回転自在に支持されて当該画像形成装置1の幅方
向に配設されたシャフト203に、その前方側の端部が
固定されており、シャフト203の回動によって揺動可
能となっている。その後方側の端部(揺動する側の端
部)には、押圧ローラ204が回転自在としてシャフト
203と平行に備えられている。
【0035】操作レバー202は、その後端が、給紙部
側板10Aのシャフト203より後方側(図15中左
側)部位で回転自在に支持された揺動軸205に固定さ
れ、該揺動軸205の回動によってその前端側を揺動可
能として設けられている。その内側の側面の長手方向略
中央に、カムフォロア206が回転自在に備えられてい
る。このカムフォロア206は、挿置される記録紙カセ
ット2の操作カム部230と干渉する位置となってい
る。操作レバー202の前端は、前端がシャフト203
に固定されたアーム207の後端とスプリング208を
介して連結されている。ここで、記録紙カセット2が挿
置されていない自由状態では、図15に示す如く操作レ
バー202の前端が下側に揺動してカムフォロア206
が挿置される記録紙カセット2の操作カム部230のカ
ム面231の水平方向前方に位置し、保持板操作アーム
201は略水平となるように設定されている。
【0036】上記の如く構成された記録紙押圧機構20
0は、図15に示す記録紙カセット2が挿置されていな
い状態から、記録紙カセット2が挿置されると、記録紙
カセット2の操作カム部230がカムフォロア206に
当接してカムフォロア206をカム面231に沿って押
し上げ操作する。これにより、操作レバー202がその
前端を上側として揺動し、これによってスプリング20
8,アーム207を介してシャフト203が回動して保
持板操作アーム201がその後端を上側として揺動し、
図16に示す如く、押圧ローラ25Aが記録紙カセット
2の容器部210の底板21Bの操作孔21Cを介して
記録紙保持板220の先端部下面を上方に押し上げる。
この保持板操作アーム201の揺動は、記録紙保持板2
1の上に積層状態で収容されている記録紙(図16には
示さず)の前端上面が記録紙導入ローラ11に当接する
ことで規制される。これにより、スプリング208の弾
性復帰力で記録紙の前端上面が記録紙導入ローラ11に
押圧付勢されることとなる。
【0037】記録紙カセット2が所定位置に挿置された
状態では、カムフォロア206は操作カム部230の水
平部232に至り、この状態(図16に示す状態)で安
定状態となる。尚、スプリング208は、当該記録紙カ
セット2内に記録紙が全く収容されていない空の状態
で、図16に示す如く記録紙保持板220の前端を記録
紙導入ローラ11に所定の押圧力で押圧付勢し得るよう
に設定されている。記録紙が収容されているとその記録
紙の量(厚さ)によって保持板操作アーム201の揺動
量は異るが、これはスプリング208の弾性変形によっ
て吸収される。
【0038】上記の如く、記録紙カセット2が給紙部1
0の所定位置に挿置されると、当該記録紙カセット2に
収容された記録紙の前端上面が記録紙導入ローラ11に
押圧付勢された状態となり、この状態で、記録紙導入ロ
ーラ11が図16中反時計回りに回転回転駆動されるこ
とにより、記録紙カセット2に収容された記録紙4が、
該記録紙カセット2内から画像形成装置内に搬送される
ものである。上記構成によれば、記録紙カセット2に収
容した記録紙を、画像形成装置側に設けた記録紙押圧機
構200によって、記録紙カセット2の当該給紙部10
への挿置に連動して記録紙導入ローラ11へ圧接するこ
とができる。従って、記録紙カセット2に収容記録紙を
記録紙導入ローラ11へ圧接する手段を備える必要がな
く、記録紙カセット2を簡単な構成とすることができ
る。
【0039】次に、ガイドアーム20の構成,プラテン
ローラ34へのピンチローラ22の圧接構造,熱転写ヘ
ッド50の揺動構造、及び、それらの画像形成時に於る
圧接乃至揺動制御を説明する。ガイドアーム20は、当
該部分の部分拡大図である図17、及び図17から熱転
写ヘッド50を除いた状態の平面図である図18に示す
如く、円弧状のガイド部21を備えて形成された所定厚
さの複数の単位ブロック20Aを、枢支軸13によって
当該画像形成装置1の幅方向に所定間隔で平行に連結し
て構成されている。任意の単位ブロック20Aのガイド
部21の先端部の間に、ピンチローラ22が、回転自在
に装着されている。つまり、所定幅のガイド部21が間
欠的に複数並設されると共に、それらガイド部21の間
に夫々ピンチローラ22が設けられて構成されている。
ガイドアーム20の下端は、その図17中右側にピン1
4によって揺動可能に設けられた操作アーム33の下端
にスプリング32を介して連結されている。
【0040】ガイドアーム20と操作アーム33は、ス
プリング32の弾性復帰力によって、夫々揺動付勢され
ている。ガイドアーム20は図17中反時計回りに揺動
付勢され、この揺動は、その上端に設けられたピンチロ
ーラ22が、プラテンローラ34の水平方向側方に当接
することで規制される。一方、操作アーム33は図中時
計回りに揺動付勢され、この揺動は、当該操作アーム3
3の上端に回転自在に設けられたカムフォロア33A
が、カム軸43に固定されたローラ圧接カム42の外周
カム面に当接し、これによって操作アーム33の揺動が
規制される。
【0041】つまり、スプリング32の弾性復帰力によ
って、ガイドアーム20の上端に備えられたピンチロー
ラ22がプラテンローラ34に押圧付勢されると共に操
作アーム33のカムフォロア33Aがローラ圧接カム4
2に押圧付勢されるものであり、ローラ圧接カム42の
回転によるそのカム面の変位にカムフォロア33Aが追
従することによる操作アーム33の揺動によって、スプ
リング32の変形量が変り、その結果、ピンチローラ2
2のプラテンローラ34への圧接力が変化する。
【0042】ローラ圧接カム42は、大径部と小径部が
所定角度範囲で形成されている。カムフォロア33Aが
大径部に当接すると操作アーム33が反時計回りに揺動
してスプリング32の変形量が大きくなってピンチロー
ラ22のプラテンローラ34への圧接力が強くなり、一
方、カムフォロア33Aが小径部と当接するとピンチロ
ーラ22のプラテンローラ34への圧接力が弱くなる。
即ち、ローラ圧接カム42の回転(カム軸43の回転)
によってピンチローラ22のプラテンローラ34への圧
接力を強弱二段階に変化させることができるものであ
る。又、ガイドアーム20のガイド部21には、前述の
如く、記録紙退路規制部材37の先端が当接配置されて
いる。
【0043】記録紙退路規制部材37は、容易に弾性変
形可能な薄い合成樹脂板によって、ベース部37Aか
ら、ガイドアーム20のガイド部21と対応する幅の平
坦な頂部を有する当接部37B…がガイド部21と対応
する位置に夫々山形に突出されて形成されている。図1
8に示す如く、記録紙支持板36のガイドアーム20と
対向する側の、上向に傾斜した端部上面に、ベース部3
7Aの端で接着され、当接部37Bがガイド部21に当
接して僅かに弾性変形した状態で設けられている。
【0044】熱転写ヘッド50は、当該画像形成装置1
の左右のシャーシ側板1Aによって支持されて当該画像
形成装置1の幅方向に配設された枢支軸53によって、
その略中央で枢支されたヘッドフレーム52の内側に、
同じ枢支軸53に枢支されてサーマルヘッドアレイ51
が設けられて構成されている。ヘッドフレーム52とサ
ーマルヘッドアレイ51は、所定の角度範囲で相対的に
揺動可能であって、サーマルヘッドアレイ51は、その
図17中左側端部の、ヘッドフレーム52の内面とサー
マルヘッドアレイ51の上面の間に介設されたコイルス
プリング58の付勢力でヘッドフレーム52に対して図
17中反時計回りに揺動付勢されている。図17に示す
如くサーマルヘッドアレイ51がプラテンローラ34か
ら離間している状態(熱転写ヘッド50が給紙位置及び
退避位置にある時)では、ヘッドフレーム52とサーマ
ルヘッドアレイ51は、その揺動可能範囲内で最も大き
く開いた(先端部が離間した)状態となる。
【0045】ヘッドフレーム52の、枢支軸53を挟む
サーマルヘッドアレイ51と反対側の端部には、ローラ
状のカムフォロア54が回転自在に装着されている。
又、ヘッドフレーム52の図17中左側端部外面には、
インクリボン押圧部材55が装着されている。ヘッドフ
レーム52は、枢支軸53の軸端に巻回されたつる巻き
バネ59(図2に示す)によって図17中時計回りに回
動付勢されており、このつる巻きバネ59による揺動
は、そのカムフォロア54が、カム軸43に固定された
ヘッド操作カム41の外周カム面に当接することで規制
される。これにより、熱転写ヘッド50は、ヘッド操作
カム41の回転(即ちカム軸43の回転)によるそのカ
ムフォロア54の当接するヘッド操作カム41の外周カ
ム面の変位に追従して揺動する。
【0046】ヘッド操作カム41は、所定の角度範囲で
半径が三段階に異なる外径(外周カム面)として形成さ
れている。図20に示す如くカムフォロア54が最も大
径のカム面に当接した状態では、ヘッドフレーム52は
サーマルヘッドアレイ51がプラテンローラ34の上側
に当接してから更に図中反時計回りに所定量揺動操作さ
れ、コイルスプリング58が弾性変形してサーマルヘッ
ドアレイ51がヘッドフレーム52に対して図20中時
計回りに相対的に揺動し、サーマルヘッドアレイ51は
コイルスプリング58の付勢力でプラテンローラ34に
圧接された転写作用位置となる。
【0047】図17に示す如く二段目の中径のカム面に
当接した状態では、サーマルヘッドアレイ51がプラテ
ンローラ34の僅かに上方に位置してプラテンローラ3
4の外周との間に間隔(1〜1.5mm)を有する給紙位
置となる。この給紙位置に於る熱転写ヘッド50の姿勢
は、プラテンローラ34とピンチローラ22の圧接部位
からその剛性によってプラテンローラ34の接線方向に
進む記録紙4の先端が、サーマルヘッドアレイ51の下
面に当接し、該サーマルヘッドアレイ51に案内されて
プラテンローラ34の水平の接線方向よりは上向きに進
み、その先端が、クランパ70(図17には示さず。後
述の図26に示す)の下ローラ81と上ローラ82の接
点(圧接部位)と、上ローラ82の回転中心の間に向か
うように設定されている。
【0048】図19に示す如く最も小径のカム面に対応
した状態(この状態ではカムフォロア54はカム面に当
接しない)では、図19の給紙位置から熱転写ヘッド5
0が時計回りに大きく揺動し、サーマルヘッドアレイ5
1がプラテンローラ34から大きく離間する退避位置と
なる。ここで、ヘッド操作カム41と、前述の操作アー
ム33のカムフォロア33Aが当接するローラ圧接カム
42のカム面変位の関係(即ち熱転写ヘッド50の位置
とピンチローラ22のプラテンローラ34への圧接力変
化の関係)は、略、熱転写ヘッド50が転写作用位置及
び退避位置にある時(図20及び図19に示す状態の
時)には、ピンチローラ22のプラテンローラ34への
圧接力が弱く、熱転写ヘッド50が給紙位置にある時
(図17に示す状態の時)には、ピンチローラ22のプ
ラテンローラ34への圧接力が強くなるように設定され
ている。
【0049】而して、上記の如く構成されたガイドアー
ム20及び熱転写ヘッド50は、画像形成時に於て下記
の如く揺動操作制御される。画像形成作用以前は、図1
9に示す待機状態とされる。即ち、待機状態は、熱転写
ヘッド50のカムフォロア54がヘッド操作カム41の
最も小径のカム面に対応して熱転写ヘッド50のサーマ
ルヘッドアレイ51がプラテンローラ34から大きく離
間した退避位置にあり、操作アーム33のカムフォロア
33Aはローラ圧接カム42の小径部に当接してピンチ
ローラ22はプラテンローラ34に弱い力で圧接されて
いる状態である。
【0050】画像形成作用に先立つ記録紙の搬送が開始
され、記録紙カセット2から記録紙導入ローラ11の駆
動によって画像形成装置1内に導入された記録紙4の先
端が、プラテンローラ34とピンチローラ22の圧接部
位に達する迄に、図17に示す給紙状態とされる。即
ち、給紙状態は、熱転写ヘッド50は、そのカムフォロ
ア54が二段目の中径のカム面に当接して熱転写ヘッド
50はサーマルヘッドアレイ51がプラテンローラ34
の僅かに上方に位置してプラテンローラ34の外周との
間に間隔(1〜1.5mm)を有する給紙位置にあり、操
作アーム33のカムフォロア33Aがローラ圧接カム4
2の大径部に当接してピンチローラ22はプラテンロー
ラ34へ大きな力で圧接されている状態である。
【0051】次いで、記録紙の先端が、クランパ70に
よって保持された後、画像形成作用が開始されるより前
に、図20に示す転写状態とされる。即ち、転写状態
は、熱転写ヘッド50のカムフォロア54が最も大径の
カム面に当接し、熱転写ヘッド50はサーマルヘッドア
レイ51がプラテンローラ34の上側に対向して所定の
押圧力で圧接される転写作用位置にあり、操作アーム3
3のカムフォロア33Aがローラ圧接カム42の小径部
に当接してピンチローラ22はプラテンローラ34に弱
い力で圧接されている状態である。
【0052】上記の如き揺動操作構成では、記録紙をプ
ラテンローラ34の回転によって搬送駆動する必要のあ
る、記録紙の先端がプラテンローラ34とピンチローラ
22の圧接部位に達した後クランパ70に保持される迄
の間は、ピンチローラ22はプラテンローラ34に大き
な力で圧接されており、記録紙を確実に搬送駆動するこ
とができる。一方、それ以外の、記録紙をプラテンロー
ラ34の回転によって搬送駆動する必要のない時には、
ピンチローラ22はプラテンローラ34に小さな力で圧
接され、特に図19に示す待機状態時に於てプラテンロ
ーラ34にピンチローラ22の押し跡が付くことがな
く、ピンチローラ22の押し跡に起因する画像形成不良
の発生が防がれる。つまり、待機状態時に於てピンチロ
ーラ22がプラテンローラ34の同一位置に強い力で圧
接され続けるとプラテンローラ34の弾性体表面に押し
後の凹みが生じ、この凹みによって記録紙のサーマルヘ
ッドアレイ51への圧接力が不均一となって画像形成不
良を生ずる虞があるが、このような事態は防がれるもの
である。
【0053】又、給紙状態時に於て、プラテンローラ3
4によって搬送駆動される記録紙の先端は、プラテンロ
ーラ34とピンチローラ22の圧接部位に於るプラテン
ローラ34の略接線方向に進むが、この時、プラテンロ
ーラ34の上側に近接して位置する(給紙位置にある)
サーマルヘッドアレイ51の下面に角度を持って当接
し、このサーマルヘッドアレイ51に移動方向を規制さ
れて水平方向に向きを変え、給紙位置にあるクランパ7
0に向かう。つまり、サーマルヘッドアレイ51(熱転
写ヘッド50)が記録紙4の搬送方向をピンチローラ2
2の水平方向接線に沿うよう規制するガイドとして機能
するものである。
【0054】このように、クランパ70が記録紙を保持
する給紙時には、熱転写ヘッド50をプラテンローラ3
4から僅かに離間する給紙位置として記録紙がプラテン
ローラ34と熱転写ヘッド50の間を介して搬送供給さ
れるよう構成したことにより、記録紙の搬送方向を熱転
写ヘッド50によって規制し、熱転写ヘッド50と干渉
するガイド手段を設けることなく記録紙をプラテンロー
ラ34に沿って案内することができ、記録紙を定められ
た搬送経路に沿って確実に搬送することが可能となって
いるものである。
【0055】次に、プラテンローラ34の駆動機構を説
明する。プラテンローラ34は、前述の如く、その外周
面がゴム等の所定の弾性を有する弾性部材によって形成
されており、その両端で当該画像形成装置1のフレーム
側板1Aに回転自在に支持されている。その一端は、当
該部位の平面図である図21,図21のA矢視図である
図22に示す如く、摩擦クラッチ16を介してプラテン
ローラ駆動モータ34Mと連繋されている。即ち、フレ
ーム側板1Aから突出する端部に、外周にギア16Gが
形成された摩擦クラッチ16が装着され、該摩擦クラッ
チ16の外周ギア16Gが、フレーム側板1Aにブラケ
ット17を介して固定されたプラテンローラ駆動モータ
34Mとギア列19を介して連結されている。
【0056】摩擦クラッチ16は、図示しないが、円筒
状の内輪にその軸方向には移動可能であって相対回転は
不能に設けられた複数枚の摩擦板と、内輪に余裕を有し
て外挿された円筒状の外輪に軸方向には移動可能であっ
て相対回転は不能に設けられた複数枚の摩擦板とが、交
互に積層配置されると共に、この積層状態の摩擦板が内
輪の外端部に螺合装着された固定リング16Aとの間に
介装されたスプリング16Sの付勢力で圧接され、摩擦
板相互の摩擦が内輪と外輪の相対回転に所定の抵抗を付
与するように構成されているものである。外輪から内輪
へ(又はその逆)の伝達トルクが所定値以上となると摩
擦板同士が滑って相対回転し、伝達トルクを所定値以下
に規制するよう作用する。そして、その内輪がプラテン
ローラ34の軸に相対回転不能に嵌合固定されて装着さ
れている。
【0057】上記構成によって、プラテンローラ34は
プラテンローラ駆動モータ34Mによって摩擦クラッチ
16を介して正逆両方向に(図中時計回り及び反時計回
りに)回転駆動可能であり、当該プラテンローラ34に
所定以上の回転抵抗が作用すると当該摩擦クラッチ16
の作用によって停止し、又、逆にプラテンローラ34に
所定以上の回転トルクが作用すればプラテンローラ駆動
モータ34Mが停止していても回転し得るようになって
いる。
【0058】次に、記録紙導入からクランパ70に至る
迄の記録紙搬送制御構造とプラテンローラ34の駆動制
御、及びこれらと同期するガイドアーム20と熱転写ヘ
ッド50の揺動操作制御を説明する。給紙部10からク
ランパ70に至る記録紙の搬送経路途中には、当該部位
の拡大図である図23に示す如く、搬送経路内の記録紙
を検知すべくリミットスイッチ9A,9Bが設けられて
いる。リミットスイッチ9Aは、搬送ローラ対31の記
録紙搬送方向上流側に、記録紙ガイド板35の上面より
上側にセンサアームを突出させて設けられている。リミ
ットスイッチ9Bは、ガイドアーム20に、そのガイド
部21の上面より上側にセンサアームを突出させて設け
られている。これらリミットスイッチ9A,9Bの検知
信号は、図5の制御ブロック図に示す如く、制御装置5
に入力されるようになっている。これにより、搬送供給
される記録紙がリミットスイッチ9A,9Bのセンサア
ームを操作することにより、制御装置5が記録紙の先端
位置を把握できるようになっている。
【0059】記録紙導入ローラ11と導入ローラ対12
は、制御ブロック図である図5に示す如く導入ローラ駆
動モータ11Mによって回転駆動され、該導入ローラ駆
動モータ11Mは制御装置5によって駆動制御される。
搬送ローラ対31とプラテンローラ34は、図5に示す
如くプラテンローラ駆動モータ34Mに連結されて該プ
ラテンローラ駆動モータ34Mによって正逆両方向に回
転駆動され、このプラテンローラ駆動モータ34Mは制
御装置5によって駆動制御される。
【0060】ヘッド操作カム41及びローラ圧接カム4
2が固定されたカム軸43は、図5に示す如くカム軸駆
動モータ43Mによって回転駆動され、このカム軸駆動
モータ43Mは制御装置5によって駆動制御される。こ
れにより、熱転写ヘッド50の位置(姿勢)と、ピンチ
ローラ22のプラテンローラ34への圧接力が制御され
る。又、詳しくは後述するクランパ70の下ローラ81
は図5に示す如くクランパ駆動モータ80Mによって回
転駆動され、クランパ70自体はクランパ移動駆動モー
タ70Mによってガイドシャフト90に沿って移動駆動
される。クランパ駆動モータ80M及びクランパ移動駆
動モータ70Mは共に制御装置5によって駆動制御され
る。
【0061】制御装置5は、リミットスイッチ9A,9
Bからの情報に基き、記録紙導入ローラ11及び導入ロ
ーラ対12,搬送ローラ対31及びプラテンローラ34
下記の如く制御駆動して記録紙を搬送する。又、これと
同期してカム軸43を下記の如く制御駆動して熱転写ヘ
ッド50の位置(姿勢)とピンチローラ22のプラテン
ローラ34への圧接力を制御する。更に、クランパ駆動
モータ80Mを駆動制御して記録紙をクランパ70で把
持させ、クランパ移動駆動モータ70Mを駆動制御して
クランパ70を移動させ、把持した記録紙を走査移動さ
せる。
【0062】まず、記録紙導入ローラ11の駆動によっ
て記録紙カセット2内に収容された記録紙4を画像形成
装置1内に導入する。この時、搬送ローラ対31及びプ
ラテンローラ34は回転駆動されず停止状態にある。
又、熱転写ヘッド50は、図23に示す如く退避位置に
あり、操作アーム33のカムフォロア33Aはローラ圧
接カム42の小径部に当接してピンチローラ22がプラ
テンローラ34に弱い力で圧接されている。記録紙4
は、導入ローラ対12の駆動によって記録紙ガイド板3
5上を搬送ローラ対31に向けて搬送され、搬送ローラ
対31の手前所定位置でリミットスイッチ9Aを操作す
る。
【0063】この記録紙4がリミットスイッチ9Aを操
作してから所定量搬送後、導入ローラ対12の駆動が停
止される。記録紙4がリミットスイッチ9Aを操作して
から導入ローラ対12の駆動が停止されるまでの時間
は、図24に示す如く、記録紙4の先端が搬送ローラ対
31のローラ圧接部に当接して弛んだ状態で停止するよ
うに設定されている。これにより、記録紙4の先端が搬
送ローラ対31と平行な状態となって、記録紙が給紙部
10から斜めに送り出されたような場合でも搬送姿勢が
矯正される。つまり、記録紙4を、その先端がリミット
スイッチ9Aを操作してから搬送ローラ対31に当接す
るより僅かに前方に至る量搬送して故意に弛ませること
により、当該記録紙4の姿勢矯正と先端の位置決めを行
なうものである。その後、搬送ローラ対31の回転駆動
により、その先端がローラ圧接部に当接している記録紙
4は該搬送ローラ対31に容易に噛み込まれ、搬送され
る。
【0064】記録紙4は、その先端がガイドアーム20
の円弧状のガイド部21に案内されて上方に向けて進路
を変え、途中リミットスイッチ9Bを操作し、図25に
示す如く記録紙退路規制部材37を弾性変形させて搬送
される。記録紙4がリミットスイッチ9Bを操作してか
ら所定時間後、プラテンローラ34が図中反時計回りに
回転駆動される。この記録紙4がリミットスイッチ9B
を操作してからプラテンローラ34の回転駆動が開始さ
れる迄の時間は、搬送される記録紙4の先端がプラテン
ローラ34とピンチローラ22の圧接部位に至るより以
前にプラテンローラ34の回転駆動が開始されるように
設定されている。このプラテンローラ34の回転駆動開
始と前後して、転写ヘッド50は、そのサーマルヘッド
アレイ51がプラテンローラ34の僅かに上方に位置し
てプラテンローラ34の外周との間に間隔(1〜1.5
mm)を有する給紙位置とされ、ピンチローラ22はプラ
テンローラ34へ大きな力で圧接される。尚、図25で
は熱転写ヘッド50は既に給紙位置にある。
【0065】記録紙4の先端が、プラテンローラ34と
ピンチローラ22の圧接部位に至ると、記録紙はプラテ
ンローラ34とピンチローラ22の間に噛み込まれ、該
プラテンローラ34によって搬送される。この時、ピン
チローラ22はプラテンローラ34に大きな力で圧接さ
れており、記録紙を確実に搬送駆動することができる。
そして、記録紙は、その先端が図26に示す如くプラテ
ンローラ34の外周との間に間隔を有する給紙位置とさ
れている熱転写ヘッド50の下面に当接し、該熱転写ヘ
ッド50に規制されて給紙位置にあるクランパ70に向
けて進む。
【0066】ここで、記録紙は前述の如くプラテンロー
ラ34の水平の接線方向よりは上向きに進み、その先端
が、クランパ70の下ローラ81と上ローラ82の接点
(圧接部位)と、上ローラ82の回転中心の間に向か
う。記録紙4の先端は、下ローラ81と上ローラ82の
接点(圧接部位)と、上ローラ82の回転中心の間の、
上ローラ82の外周面に当接し、上ローラ82の外周面
を滑って上ローラ82と下ローラ81の接点に向かう。
つまり、上ローラ82がその周面で記録紙4を案内し、
その先端を上下ローラ81,82の圧接部位に正しく導
くものである。
【0067】記録紙4の先端がクランパ70の支持ロー
ラ対80の上下ローラ81,82の圧接部位に達し、図
27に示す如くクランパ70とプラテンローラ34の間
で弛みを生ずる迄搬送した状態で、プラテンローラ34
による搬送が停止される。この停止迄のプラテンローラ
34による記録紙4の搬送量は、記録紙4がリミットス
イッチ9Bを操作することによって把握されたその位置
に基いて制御され、記録紙4が弛めば良いので高精度の
制御は不要である。又、プラテンローラ34が回転駆動
され続けてもその駆動系に介設された摩擦クラッチが作
用して搬送は行なわれなくなる。これにより、前述の搬
送ローラ対31で行なわれたと同様に、記録紙の先端が
支持ローラ対80と平行となり、記録紙の姿勢が矯正さ
れる。
【0068】次に、クランパ70の下ローラ81が図
中反時計回りに所定量(所定角度)回転駆動され、こ
れによって上下ローラ81,82間に記録紙4が噛み込
まれ、図28に示す如く記録紙4の先端から所定位置が
上下ローラ81,82の圧接部位に対応した状態で記録
紙4の先端が支持ローラ対80で保持された状態とな
る。この記録紙4を噛み込む際には記録紙4の先端は確
実に上下ローラ81,82の圧接部位に当接している
為、この状態からの下ローラ81を回転することによっ
て記録紙4は直ちに確実に噛み込まれることとなり、下
ローラ81の回転角度の制御によって噛み込み量を正確
に管理することができる。クランパ70の支持ローラ対
80で記録紙4を噛み込み保持する際には、プラテンロ
ーラ34は回転駆動されず、前述の摩擦クラッチ16の
作用によって記録紙の移動に追従して回転する。これに
よりプラテンローラ34とクランパ70の間の記録紙は
プラテンローラ34の回転抵抗で張った状態となる。
尚、図28は熱転写ヘッド50が転写位置に移動した状
態の図である。
【0069】上記の如き記録紙搬送機構及びその記録紙
搬送制御機構によれば、圧接部に記録紙が押圧された状
態で位置決め搬送ローラ対(搬送ローラ対31)を回転
して記録紙を搬送することにより、記録紙の先端が当該
搬送ローラ対と平行となるよう姿勢を矯正することがで
きる。又、保持ローラ対(支持ローラ対80)の一方の
ローラ部材を、表面が平滑として形成すると共に記録紙
供給経路を保持ローラ対の圧接部位より当該表面が平滑
なローラ部材(上ローラ82)側に向けた構成とするこ
とにより、表面が平滑なローラ部材が記録紙を保持ロー
ラ対に導入させる案内部材として機能して複雑な案内構
造を要することなく記録紙を確実に保持ローラ対間に導
くことができる。更に、記録紙の先端が保持ローラ対の
圧接部に押圧された状態で保持ローラ対を回転させて記
録紙を噛み込むことで記録紙の姿勢を矯正できる。これ
により、簡単な構成で、常に先端が保持ローラ対に対し
て平行な状態でローラ部材の圧接部位に向かって搬送さ
れると共に、保持ローラ対によって一定の位置を保持し
得るものである。
【0070】クランパ70が記録紙の先端を把持した
後、熱転写ヘッド50はサーマルヘッドアレイ51がプ
ラテンローラ34の上側に対向して所定の押圧力で圧接
された転写作用位置とされ、ピンチローラ22はプラテ
ンローラ34に弱い力で圧接された転写作用状態とされ
る。そして、クランパ70の移動によって記録紙4が走
査移動駆動されて画像形成が行なわれるが、この画像形
成作用時には、プラテンローラ34は回転駆動されず、
前述の摩擦クラッチ16の作用によって記録紙の移動に
追従して回転してその移動を妨げることなく記録紙に適
度の張力を付与する。
【0071】一回目の転写行程が終了した後、次の転写
工程を行なう為にクランパ70が給紙位置に戻される
(記録紙4が画像形成開始位置に戻される)が、この
時、熱転写ヘッド50はサーマルヘッドアレイ51がプ
ラテンローラ34の僅かに上方に位置する給紙位置とさ
れ、ピンチローラ22はプラテンローラ34へ大きな力
で圧接される。又、プラテンローラ34は前述のクラン
パ70へ記録紙を保持させる際とは逆(図中時計回り方
向)に回転駆動される。
【0072】ここで、この記録紙逆送時には、プラテン
ローラ34は自由状態ではクランパ70の移動速度(即
ち記録紙の移動速度)より速い周速で回転駆動されるよ
うに設定されている。しかし実際にはクランパ70によ
って支持されている記録紙4にその回転を阻害され、摩
擦クラッチ16の作用によって記録紙4の移動に追従し
て(クランパ70の移動速度と等しい周速で)回転する
こととなり、その移動を妨げることなく記録紙に適度の
張力を付与する。つまり、記録紙4はプラテンローラ3
4によって適度の張力が付与されて弛みが防止された状
態で、クランパ70の移動速度で画像形成開始位置に戻
されるものである。
【0073】上記の如きプラテンローラ回転駆動構造に
より、複数回の画像形成の転写工程の間に、記録紙が画
像形成開始位置に戻される際、記録紙には適度の張力が
作用した状態で記録紙保持手段の移動速度で移動するこ
ととなり、簡単な構成で記録紙の弛みや記録紙保持手段
による記録紙のクランプ位置ずれを防ぐことができる。
又、記録紙4が給紙位置に戻される時、記録紙4の後端
は記録紙退路規制部材37によって退路を変更されて、
図29に示す如く記録紙支持板36上に至り、給紙部1
0側に戻ることはない。
【0074】このように、記録紙供給部(給紙部10)
から記録紙搬送通路を(記録紙ガイド板35…に支持さ
れて)を搬送される記録紙は、分岐部材(記録紙退路規
制部材37)を弾性変形させて記録紙保持手段(クラン
パ70)に至り、記録紙保持手段側から戻る記録紙は分
岐部材によって記録紙搬送通路の上側に所定間隔離して
平行に設けられた記録紙退避部側(記録紙支持板36…
の上)に至るように構成されている為、記録紙搬送通路
を必要最少限の長さとすることができる。更に、記録紙
搬送通路と階層的に記録紙退避部を配置することができ
る。これにより、搬送駆動系を簡略化できると共に紙詰
まりの虞を解消し、装置全体を小型に構成できる。
【0075】次に、クランパ70の構成,移動構造,及
びその駆動制御を説明する。クランパ70は、その側面
図である図30,一方端部の平面図である図31,図3
0のB−B断面図である図32,図30のC−C断面図
である図33,図30のD−D断面図である図34,及
び図31のE−E断面図である図35に示す如く、幅方
向両端に側板72が屈折垂立されたフレーム71によっ
て回転自在に支持された下ローラ81と、側板72に軸
73によって揺動可能に枢支されたアーム74に支持さ
れた上ローラ82と、で構成される保持ローラ対80を
備えている。
【0076】フレーム71は、導電性を有する金属製の
薄板を屈曲して形成され、アーム74も同様に導電性を
有する金属製の薄板よって形成されている。下ローラ8
1は、その表面に所定の厚さのゴム層が形成されてい
る。上ローラ82は、導電性を有する金属製のローラで
あって、その表面が平滑に形成されている。アーム74
の、軸73を挟んで上ローラ82を保持する側と反対側
の端は、スプリング75を介してフレーム71と連結さ
れており、該スプリング75によってその保持する上ロ
ーラ82が下ローラ81に接近する側に揺動付勢されて
いる。これにより、上ローラ82は下ローラ81の上側
に、所定の押圧力で圧接されている。
【0077】下ローラ81の一方の軸端にはギア81A
が固定されており、該ギア81Aは水平方向隣接位置の
側板72に回転自在に支持されたアイドルギア76と噛
合し、該アイドルギア76はシャーシ71に回転自在に
支持されたアイドル軸77に固定されたアイドルギア7
7Aと噛合している。アイドル軸77の側板72より外
側に突出する端部には、外側のギアが小径の二段ギア7
7Bが固定され、該二段ギア77Bの小径ギアにその水
平側方に隣接して側板72に回転自在に支持されたギア
78が噛合している。これにより側方に露出する二段ギ
ア77B又はギア78の何れかを回転駆動することによ
り、下ローラ81がアイドル軸77,アイドルギア77
A,アイドルギア76,ギア81Aを介して回転駆動さ
れるようになっている。つまり、二段ギア77B又はギ
ア78が当該クランパ70の入力ギアとなっているもの
である。
【0078】前述のアーム74,軸73,フレーム7
1,二段ギア77B及び該二段ギア77Bの小径ギアに
噛合するギア78は、導電性の素材によって形成される
と共に、当接する部材は互いに導通可能に接触してお
り、従って、上ローラ82は、側板72に回転自在に支
持された二段ギア77B及び該二段ギア77Bの小径ギ
アに噛合するギア78と導通可能となっている。又、下
ローラ81のギア81A装着側とは逆側の端部には、ワ
ンウェイクラッチ81Bが設けられており、該ワンウェ
イクラッチ81Bの外周には、フレーム71から屈折形
成され係止爪71Aが係合している。これにより、下ロ
ーラ81は、ワンウェイクラッチ81Bの作用によって
図35中時計回りには回転可能であって反時計回りには
回転不能となっている。
【0079】上ローラ82の一方軸端には、下ローラ8
1と同様に、ワンウェイクラッチ82Aが設けられてお
り、該ワンウェイクラッチ82Aの外周にアーム74か
ら屈折形成された係止爪74Aが係合している。これに
より、上ローラ82は、ワンウェイクラッチ82Aの作
用によって図35中反時計回りには回転可能であって、
時計回りには回転不能となっている。つまり、上ローラ
82と下ローラ81は、共に、図35中右側から両ロー
ラ81,82の間に記録紙を噛み込む方向(両ローラ8
1,82の間に挟持された記録紙を図27中左側に搬送
する方向)には回転可能であって、逆方向には回転不能
となっているものである。
【0080】左右の側板72の外側面には、夫々保持ア
ーム110,120が固定されている。一方の(図32
に於て左側の)保持アーム110には、水平方向側方に
開放するガイド溝111が形成されている。又、他方の
保持アーム120には、下側に開放するガイド溝121
が形成されている。この両ガイド溝111,121に、
夫々ガイドシャフト90が摺動可能に嵌合し、クランパ
70はガイドシャフト90によって当該ガイドシャフト
90に沿って移動可能に支持されているものである。保
持アーム110,120には、夫々係合部130がクラ
ンパ70の走査移動方向と直交する側方に突設されてい
る。該係合部130には、ガイドシャフト90と平行な
軌道を有するように図示しないプーリ間に掛け渡された
無端の歯付ベルトである移動駆動ベルト100が、クリ
ップ500によって相対移動不能に固定されている。
【0081】係合部130は、図36にその一方(保持
アーム110側)の斜視図を示す如く、所定の板厚で平
面形状長方形として側方に移動駆動ベルト100の幅以
上に突出し、その上面に移動駆動ベルト100の内周に
形成された歯101…と噛合する歯131…がラック状
に形成されている。この係合部130より側板72(図
36には示さず)側の保持アーム110,120上面に
は、係合部130の幅(クランパ70移動方向の長さ)
より僅かに広い間隔でリブ132,132が立設されて
おり、該両リブ132,132間に、係止梁133がク
ランパ70移動方向と平行に架設されている。係止梁1
33の下面と保持アーム110,120の上面とは、所
定の間隔を有している。
【0082】クリップ500は、図36に示す如く、係
合部130と同一の幅であって、スリット511が形成
された断面形状コ字状の保持部510から、その側縁に
沿う二股の係止腕520が延設され、該夫々の係止腕5
20の先端上側に上面が下側に向かう先細り傾斜面とさ
れた返り爪521が突設されて形成されている。スリッ
ト511の上下方向の間隔は、係合部130の歯131
…に移動駆動ベルト100の歯101…が噛合した状態
で、所定の公差で嵌合し得る間隔として設定されてい
る。又、係止腕520の上面は、係合部130の外端側
から、該係合部130をスリット511に嵌合させた
時、係止梁133の下面より所定量低くなるように設定
されており、更に、その下面は、保持アーム110の上
面との間に、返り爪521の高さ以上の間隔を有するよ
うに設定されている。返り爪521の保持部510側の
端面は、係止腕520の上面と直角に形成されており、
その位置は、係合部130の外端側から、該係合部13
0をスリット511内に奥まで嵌合させた時、係止梁1
33の側板72(図36には示さず)側の側面より僅か
に側板72側となるように設定されている。
【0083】而して、上記の如きクリップ500は、係
合部130の歯131…に移動駆動ベルト100の歯1
01…が噛合した状態で、係合部130の外端側から、
該係合部130をスリット511内に嵌合させることに
より、返り爪521が係止梁133に係合して脱落不能
となる。つまり、クリップ500を係合部130の外端
側から押し込むことにより、返り爪521が係止梁13
3と干渉して係止腕520が下側に弾性変形し、これに
よって返り爪521が係止梁133より側板72側に至
って係止腕520が弾性力で復帰し、返り爪521の保
持部510側の端面と、係止梁133の側板72(図3
6には示さず)側の側面が対向して係合するものであ
る。これにより、保持部510のスリット511内に係
合部130と移動駆動ベルト100が噛合解除不能な状
態で保持され、クランパ70に移動駆動ベルト100が
相対移動不能に固定されるものである。上記の如く、ク
リップ500をクランパ70に係合することによって移
動駆動ベルト100をクランパ70に固定できる構成と
したことにより、クランパ70と移動駆動ベルト100
の結合を極めて容易に行なうことができ、組立作業性及
び整備作業性が向上するものである。
【0084】移動駆動ベルト100は、前述の如く歯付
の無端ベルトであって、駆動経路を示す図37に二点鎖
線で示す如く、ガイドシャフトと平行な軌道を有するよ
うにプーリ102,103,104,105,106,
107間に掛け渡されている。プーリ103は、制御ブ
ロック図である図5及び背面側のシャーシ側板を示す図
4に示す(図37には示さない)正逆回転可能なクラン
パ移動駆動モータ70Mによって回転駆動される。この
プーリ103の回転駆動による移動駆動ベルト100の
周回駆動によって、クランパ70はガイドシャフト90
に沿って所定のストローク移動駆動され、プラテンロー
ラ34及び熱転写ヘッド50と隣接する図37中実線で
示す右側端部に位置する給紙位置と、図37中想像線で
示す如く左側端部に位置する排紙位置とに、位置し得る
ようになっている。クランパ移動駆動モータ70Mは、
制御装置5によって制御駆動される。
【0085】クランパ70の、ガイドシャフト90に沿
うストロークの前・後端(給紙位置及び排紙位置)と対
応する夫々の位置に、図38に示す如く、クランパ駆動
ギア301K,301Hを備えた駆動ギアボックス30
0K,300Hが配設されている。両クランパ駆動ギア
301K,301Hには、夫々同軸に図37に示すプー
リ401K,401H(図38には示さず)が固定され
ている。プーリ401K,401Hは、図37に一点鎖
線で示す如くプーリ401K,401H,403,40
4,405,406,407間に掛け渡された歯付の無
端ベルトである回転駆動ベルト400によって同期回転
するようになっている。又、給紙側の駆動ギアボックス
300Kのクランパ駆動ギア301Kには、シャーシ側
板1Aに設けられたギア303が噛合しており、該ギア
303を介して伝達される回転力により、クランパ駆動
ギア301K(即ちプーリ401K)が回転駆動され
る。これによって回転駆動ベルト400が周回駆動さ
れ、クランパ駆動ギア301Kとクランパ駆動ギア30
1Hは同期して回転駆動されるようになっている。
【0086】ギア303は、制御ブロック図である図5
及び背面側のシャーシ側板を示す図4に示す正逆回転可
能なクランパ駆動モータ80M(図37,図38には示
さず)によって回転駆動される。クランパ駆動モータ8
0Mは、制御装置5によって制御駆動される。駆動ギア
ボックス300K,300Hに備えられたクランパ駆動
ギア301K,301Hには、夫々当該クランパ駆動ギ
ア301K,301Hの回転軸に枢支されたアーム31
0,310に回転自在に枢着されたギア304,304
が噛合配置されており、該ギア304,304はクラン
パ駆動ギア301K,301Hに対して所謂遊星ギアと
なっている。
【0087】駆動ギアボックス300K,300Hは、
給紙側と排紙側とで略対称に構成されており、以下、給
紙側駆動ギアボックス300Kの拡大図である図39及
びその断面図である図40によって説明する。クランパ
駆動ギア301Kは、シャーシ側板1Aの外面に固定さ
れた平面形状ハット形のブラケット320と、ベースシ
ャーシ1Cに立設された支持板330と、によって支持
された回転軸331に、回転自在に外挿支持されてい
る。回転軸331のブラケット320側には、プーリ4
01Kが回転自在に外挿され、該プーリ401Kとクラ
ンパ駆動ギア301Kは相対回転不能に連結されてい
る。
【0088】又、回転軸331には、一対の腕部が平行
として断面形状略U字状に一体形成されたアーム310
が、プーリ401Kを挟む位置関係で揺動可能に設けら
れている。アーム310には、その装置内部側に位置す
る腕部の先端にギア304が回転自在に枢支され、外側
に位置する腕部の先端はストッパー突起311が外側に
屈折されている。ストッパー突起311は、ブラケット
320に開口形成された揺動角度規制穴321を貫通し
て外側に突出しており、この揺動角度規制穴321によ
ってストッパー突起311の移動が許容される範囲で、
アーム310は揺動可能となっている。つまり、アーム
310の揺動可能範囲が、揺動角度規制穴321によっ
て規制されているものである。
【0089】ここで、ギア304の揺動範囲は、図38
中右側の給紙側は、クランパ70が右側端である給紙位
置に位置する時、アーム310が図38中右側に揺動し
てギア304がクランパ70の二段ギア77Bから所定
間隔離れて両者が噛合状態にない退避位置と、該退避位
置からアーム310が図38中反時計回りに揺動してギ
ア304がクランパ70の二段ギア77Bと噛合する位
置とに、位置し得るようになっている。又、図38中左
側の排紙側は、クランパ70が図38中左側端である排
紙位置に位置する時、アーム310が図38中左側に揺
動してギア304がクランパ70のギア78から所定間
隔離れて両者が噛合状態にない退避位置と、アーム31
0が図38中時計回りに揺動してクランパ70のギア7
8と噛合する位置とに、位置し得るようになっている。
【0090】更に、少なくとも排紙位置側のギア304
は導電性の素材によって形成されると共に、アーム31
0,回転軸331も同様に導電性の素材で形成され、ギ
ア304はアーム310,回転軸331を介してシャー
シと導通状態として設けられている。これにより、クラ
ンパ70が排紙位置で、上ローラ82と導通状態にある
ギア78がギア304と噛合すると、上ローラ82はシ
ャーシと導通状態となり、記録紙に生じた静電気をシャ
ーシに逃し得るようになっている。尚、給紙側及び排紙
側のアーム310,310は、共に図示しない付勢手段
によって退避側に揺動付勢されており、クランパ70が
給紙側及び排紙側に位置した状態で直ちに給紙側及び排
紙側のギア304がクランパ70の二段ギア77B又は
ギア78に噛合することはないようになっているもので
ある。
【0091】而して、上記の如く構成されたクランパ7
0は、画像形成時に於て、下記の如く作用する。図1に
示す待機状態から、記録紙カセット2内に収容された記
録紙4を装置1内に導入し、導入ローラ対12及び搬送
ローラ対31の駆動によって搬送する際には、クランパ
70は給紙位置にある。記録紙4の先端が、クランパ7
0の支持ローラ対80の上下ローラ81,82の圧接部
位に達すると、クランパ駆動モータ80Mによって給紙
側のクランパ駆動ギア301Kが図38中反時計回りに
回転駆動される。このクランパ駆動ギア301Kの回転
によってアーム310が図38中反時計回りに揺動し、
ギア304がクランパ70の二段ギア77Bに噛合して
該二段ギア77Bが回転駆動され、結果、下ローラ81
が図38中反時計回りに回転駆動されて保持ローラ対8
0の間に記録紙4を噛み込み、所定の噛み込み量となっ
た状態で駆動が停止される。これにより、記録紙4の先
端がクランパ70の保持ローラ対80で保持された状態
となる。
【0092】尚、この時、排紙側のクランパ駆動ギア3
01Hも回転駆動ベルト400によって同期回転する
が、該クランパ駆動ギア301Hと噛合するギア304
は他のギアと噛合してはおらず、空転するのみである。
又、当該駆動によってアーム310に作用する揺動力の
方向は、スプリングによる揺動付勢方向と同じ反時計回
りである為、揺動操作されることはない。その後、図3
8には示さない熱転写ヘッド50が転写作用位置とさ
れ、図示しないクランパ移動駆動モータ70Mの駆動に
よる移動駆動ベルト100の図37中反時計回りの周回
駆動によって、クランパ70が図37中左側に移動駆動
され、記録紙4が移動駆動されて記録紙4上にサーマル
ヘッドアレイ51によって画像形成(転写)が行なわれ
る。
【0093】一回目の転写行程が終了した後、移動駆動
ベルト100の逆方向の周回(時計回りの周回)によっ
てクランパ70が(記録紙4が)給紙位置に戻され、更
に、移動駆動ベルト100の図37中反時計回りの周回
駆動によってクランパ70が図中左側に移動駆動されて
(記録紙4が移動駆動されて)次の転写行程が行なわ
れ、以後、この行程が所定回数繰返される。所定回数の
転写行程が終了(全ての色の転写が終了)した状態で、
クランパ70は図38中左側の排紙位置にある。
【0094】ここで、クランパ駆動ギア301Kがクラ
ンパ駆動モータ80Mによって前述の給紙時とは逆方向
(図38中時計回り)に回転駆動され、これによって移
動駆動ベルト100が図37中時計回りに周回駆動さ
れ、クランパ駆動ギア301Hが図38中時計回りに回
転駆動される。このクランパ駆動ギア301Hの回転に
伴ってアーム310が図38中時計回りに揺動してギア
304がクランパ70のギア78に噛合し、下ローラ8
1を図38中反時計回りに回転させることとなって、保
持ローラ対80によって把持されていた記録紙4を排紙
側(図38中左側)に送り出す。
【0095】この時、上ローラ82は、ギア78及び排
紙位置側のギア304を介してシャーシと導通状態にあ
り、記録紙が静電気で帯電している場合でも、該静電気
はシャーシに逃げ、帯電は解消された状態で送り出され
る。上記の如きクランパ70の構成によれば、下ローラ
81と上ローラ82を上下に圧接配置した保持ローラ対
80により記録紙の先端を把持してその移動によって記
録紙を走査移動駆動すると共に、その走査移動ストロー
クの端部位置である給紙位置及び排紙位置にアーム部材
(アーム310)の揺動によって噛合乃至噛合解除可能
な駆動ギア(ギア304)を備えて構成したことによ
り、保持ローラ対80の下ローラ81の回転によって記
録紙の保持や画像形成終了後の排紙駆動を行なうことが
でき、クランプ部材と記録紙搬送駆動部材との両方を備
えたり、排紙の際に記録紙をクランプ部材から記録紙搬
送駆動部材に持ち換える必要がなく、構成を簡略化する
ことができる。
【0096】又、給紙位置及び排紙位置の駆動ギア(ギ
ア304)を夫々アーム部材(アーム310)の揺動中
心を回転中心として設けられたサンギア(クランパ駆動
ギア301K,301H)に噛合配置すると共に、両サ
ンギアを連結手段(回転駆動ベルト400)によって同
期回転可能に連結して構成することにより、駆動手段
(クランパ駆動モータ80Mに)よって連結手段を駆動
することでアーム部材の揺動による駆動ギアの移動と駆
動ギアの回転駆動の両方を一つの駆動系によって行なう
ことができ、更に構成を簡略化することができる。更
に、記録紙を保持する少なくとも一方のローラ部材(上
ローラ82)が導電性素材により構成され、且つ、アー
スに接続されて構成されている為、摩擦によって生じた
静電気をアースに逃すことができ、記録紙が画像形成終
了後の排出経路に静電吸着してしまって排紙が良好に行
なえなかったり、排紙後の記録紙を利用者が保持しよう
とした途端放電するといったことを防止できる。
【0097】次に、インクリボンカセット60の構造、
インクリボンの巻き取り構造、及び画像形成に伴なうイ
ンクリボンの巻き取り制御構成を説明する。インクリボ
ンカセット60は、図41に一部断面平面図、図42に
その右側面図、図43に左側面図を示す如く、二本の円
筒状のリールケース61,62を平行に所定間隔離して
その両端を連結側板63,63で連結し、中央に開口部
64を有する平面形状矩形として形成されている。中央
開口部64の幅は、熱転写ヘッド50の幅(長手方向)
より広く、当該インクリボンカセット60が当該画像形
成装置1の所定位置に装着された状態で、その内側に熱
転写ヘッド50が嵌入可能となっているものである。
又、一方の連結側板63には着脱時に保持する為の保持
部63Aが突設されている。
【0098】両リールケース61,62の開口部64に
臨む対向部位は開口形成されており、一方のリールケー
ス61内には送出側インクリボンリール65が回転自在
に設けられ、他方のリールケース62内には巻取側イン
クリボンリール66が回転自在に設けられている。送出
側インクリボンリール65及び巻取側インクリボンリー
ル66は、共に、一端に小径部65A,66Aが形成さ
れ、他端には筒状でその内周に複数条の係合溝が等間隔
で凹設された係合部65B,66Bが形成されている。
その小径部65A,66Aがリールケース61,62の
側端を閉塞する側板61A,62Aに軸方向に摺動移動
可能に嵌合し、夫々側板61A,62Aの内面と小径端
部65A,66Aの段部との間に介設されたスプリング
67で他端側に押圧付勢されて、リールケース61,6
2に装着されている。このスプリング67の押圧付勢に
よる移動は、当該インクリボンリール65,66の他端
側に突設された鍔状の大径部66C(送出側インクリボ
ンリール65側は図示せず)が他端側の側板61B,6
2Bの内面に当接することで規制され、この状態で係合
部65B,66Bは側板61B,62Bを貫通して外側
に所定量突出している。
【0099】送出側インクリボンリール65には、先端
が巻取側インクリボンリール66に固定されたインクリ
ボン68が巻かれており、当該インクリボンカセット6
0の開口部64内全域をインクリボン68で閉塞した状
態となっている。又、送出側インクリボンリール65側
のリールケース61の開口部64側に、送出側インクリ
ボンリール65にインクリボン68が最大に巻かれた状
態でその外周面と隣接する位置に、インクリボン68の
送り出し経路を規制するガイドローラ69が回転自在に
設けられている。更に、このガイドローラ69の巻取側
インクリボンリール66側に隣接してインクリボン68
の経路を一部平坦に規制する規制部61Cがリールケー
ス61と一体に形成されている。
【0100】インクリボン68は、図44にその部分平
面図を示す如く、転写を行なう各色のリボン68…(マ
ゼンタ68M,シアン68C,イエロー68Y,ブラッ
ク68B)が記録紙一頁(一枚)分づつ転写を行なう順
番で繋がれており、その最初に転写を行なう色のリボン
(マゼンタ68M)の先端の幅方向側端位置に、アルミ
箔によるマーキング68Aが施されている。
【0101】上記の如く構成されたインクリボンカセッ
ト60は、画像形成装置1のシャーシ側面図である図3
に示す如く、図1に於て手前側のシャーシ側板1Aに開
口形成された当該インクリボンカセット60の側面形状
と対応する形状の開口部1Bから、送出側インクリボン
リール65及び巻取側インクリボンリール66の係合部
65B,66B突出側を先にして嵌挿され、送出側イン
クリボンリール65が熱転写ヘッド50の下側に位置
し、この送出側インクリボンリール65とプラテンロー
ラ34を挟む略対称位置に巻取側インクリボンリール6
6が位置した状態で挿置されるようになっている。
【0102】一方、このインクリボンカセット60が装
着される当該画像形成装置1側には、図45にその平面
図相当の部分断面図を示す如く、インクリボンカセット
60の送出側インクリボンリール65及び巻取側インク
リボンリール66の係合部65B,66Bと対応する側
のシャーシ側板1Aに、インクリボン送り駆動機構60
0が設けられている。又、所定位置に装着されたインク
リボンカセット60の規制部61Cの側端部と対向する
下側の、画像形成装置1本体側には、図46に示す如く
反射型のフォトセンサ18が対向配置されており、この
フォトセンサ18で、インクリボン68の最初に転写を
行なう色のリボンの先端マーキング68Aを検知できる
ようになっている。
【0103】インクリボン送り駆動機構600は、所定
位置に装着されたインクリボンカセット60の、送出側
インクリボンリール65及び巻取側インクリボンリール
66の係合部65B,66Bと対応する位置に、夫々、
外周に係合部65B,66Bの係合溝と対応する縦条が
突設され係合部65B,66Bに嵌挿して相対回転不能
に係合する係合スプロケット610,620を、回転可
能乃至回転駆動可能に備えて構成されている。
【0104】送出側インクリボンリール65と対応する
係合スプロケット610は、シャーシ側板1Aに固定さ
れた摩擦抵抗部材640の軸641に、相対回転不能且
つ軸方向には所定量摺動移動可能として装着され、シャ
ーシ側板1Aの内面との間に介設されたスプリング63
0で装置内部側(即ちインクリボンカセット60側)に
押圧付勢されて設けられている。摩擦抵抗部材640
は、詳細は図示しないが、軸641と相対回転不能な摩
擦板と、本体側と相対回転不能な摩擦板とが、複数枚交
互に積層され、スプリング642によってその積層方向
に所定の力で圧接されて構成され、本構成では摩擦板同
士の摩擦で軸641(即ち係合スプロケット610)の
回転に所定の抵抗を付与するように作用するものであ
る。
【0105】巻取側インクリボンリール66と対応する
係合スプロケット620は、シャーシ側板1Aに固定さ
れた摩擦クラッチ650の軸651に、相対回転不能且
つ軸方向には所定量摺動移動可能に装着され、シャーシ
側板1Aの内面との間に介設されたスプリング660で
装置内部側(即ちインクリボンカセット60側)に押圧
付勢されて設けられている。摩擦クラッチ650は、所
定のトルク値までは軸651と外輪が共に回転して回転
力を伝達し、伝達トルクが所定値以上となると空転して
両者が空転(相対回転)して回転力を伝達しなくなるよ
うに作用するものである。その外輪は、ギア列670を
介してシャーシ側板1Aに回転自在に支持されたプーリ
680と連繋されている。
【0106】このプーリ680と、シャーシ側板1Aに
ブラケット金具1Dを介して固定されたインクリボンリ
ール巻取駆動モータ66Mのスピンドルに固定されたプ
ーリ690とが、ベルト681で連繋されている。これ
により、インクリボンリール巻取駆動モータ66Mの駆
動によって、ベルト681,プーリ680,ギア列67
0及び摩擦クラッチ650を介して、係合スプロケット
620が回転駆動されるようになっている。尚、インク
リボンリール巻取駆動モータ66Mの駆動による係合ス
プロケット620の回転は、巻取側インクリボンリール
66にインクリボン68が全く巻き取られていない状態
で、後述する記録紙の走査移動速度より僅かに速い速度
でインクリボン68を巻き取ることができる回転速度と
して設定されているものである。
【0107】上記の如き構成により、画像形成装置1の
所定位置に装着されたインクリボンカセット60は、イ
ンクリボンリール巻取駆動モータ66Mによって巻取側
インクリボンリール66が摩擦クラッチ650を介して
回転駆動され、送出側インクリボンリール65に巻かれ
たインクリボン68が巻取側インクリボンリール66に
巻き取られるようになっている。この時、インクリボン
68には摩擦抵抗部材640によって所定の張力が付与
される。又、インクリボン68の移動が何らかの原因に
よって規制されると、摩擦クラッチ650の作用によっ
て当該インクリボン68の移動駆動は行なわれなくなる
ようになっているものである。
【0108】図46中実線で示す如く、熱転写ヘッド5
0が転写作用位置にある画像形成時には、熱転写ヘッド
50のサーマルヘッドアレイ51側先端部がインクリボ
ンカセット60の開口部64内に入り込み、先端に設け
られたインクリボン押圧部材55でインクリボン68を
プラテンローラ34側に押圧してその経路を規制し、
又、インクリボン68はサーマルヘッドアレイ51とプ
ラテンローラ34の間に挟まれた状態となる。
【0109】而して、画像形成時には、下記の如く作用
する。まず、図46に想像線で示す待機状態で、駆動モ
ータによってインクリボンカセット60の巻取側インク
リボンリール66を回転駆動して送出側インクリボンリ
ール65に巻かれたインクリボン68を巻取側インクリ
ボンリール66に巻き取り、フォトセンサ18でインク
リボン68の最初に転写を行なう色のリボンの先端マー
キング68Aを検知してから更に所定量巻き取る。そし
て、熱転写ヘッド50が揺動してサーマルヘッドアレイ
51がプラテンローラ34に圧接された転写作用位置と
なった状態で、このサーマルヘッドアレイ51とプラテ
ンローラ34の圧接部にインクリボン68の最初に転写
を行なう色のリボンの先端が対応するようにして巻き取
りを停止する。
【0110】記録紙の先端が、クランパ70に支持され
た後、熱転写ヘッド50が図46に実線で示す如く転写
作用位置とされ、記録紙4とインクリボン68が重なっ
て(記録紙4がプラテンローラ34側でインクリボン6
8がサーマルヘッドアレイ51側)プラテンローラ34
とサーマルヘッドアレイ51の間に挟まれた状態とな
り、クランパ70に移動駆動されて記録紙4が移動駆動
され、この記録紙4の移動と同時にインクリボン駆動機
構90の駆動によってインクリボン68が巻き取られ、
記録紙4上にサーマルヘッドアレイ51によって画像形
成(転写)が行なわれる。
【0111】ここで、インクリボン68の巻き取り速度
は前述の如く記録紙4の走査移動速度より速く設定され
ているが、それより遅い速度で走査移動駆動される記録
紙4が抵抗となって当該速度で巻き取ることはできず、
インクリボンリール巻取駆動モータ66Mとの間の駆動
系に介設された摩擦クラッチ650の作用によってイン
クリボン68は記録紙4の移動に追従して巻き取られる
こととなる。この転写行程が前述の如くマゼンタ,シア
ン,イエロー,ブラックの四回行なわれるが、一回目の
転写行程が終了した後、クランパ70が(記録紙4が)
給紙位置に戻された後、次の画像形成の色のリボンが画
像形成位置に対応するようインクリボン68が所定量巻
き取られ、クランパ70が図中左側に移動駆動されて
(記録紙4が移動駆動されて)次の転写行程が行なわれ
るものであり、以後、この行程が所定回数繰返される。
【0112】上記の如く構成されたインクリボンカセッ
トによれば、中央開口部を介して記録ヘッド(サーマル
ヘッドアレイ51)がインクリボン(インクリボン6
8)をプラテンローラ(プラテンローラ34)に押圧さ
せることができ、画像形成可能な記録紙の幅と同様の幅
の広いインクリボンが、プラテンローラと記録ヘッドの
間に記録紙と共に挟まれて移動可能であると共に、新し
いものとの交換も容易なものである。又、上記インクリ
ボン巻き取り構造によれば、インクリボンを巻き取る巻
き取りリール(巻取側インクリボンリール66)を所定
トルク以上で空転する摩擦クラッチ(摩擦クラッチ65
0)を介して回転駆動するよう構成した為、インクリボ
ンは摩擦クラッチの作用によって記録紙の走査移動に伴
って巻き取られることとなり、記録紙の走査移動と完全
に同期させて巻き取ることができる。これにより、イン
クリボンの巻き取り速度を高精度に制御することなくイ
ンクリボンが弛んだり張力が加わり過ぎたりするといっ
た問題を防ぐことができる。
【0113】上記本実施例の構成によれば、ローラ部材
を上下に圧接配置したローラ対により記録紙の先端を挟
持し、その移動によって把持した記録紙を走査移動駆動
するよう構成したことにより、該ローラ対のローラ部材
を回転させることによって記録紙の保持や画像形成終了
後の排紙駆動を行なうことができ、構成を簡略化するこ
とができる。又、圧接部に記録紙が押圧された状態で位
置決め搬送ローラ対を回転して記録紙を搬送することに
より、記録紙の先端が当該搬送ローラ対と平行となるよ
う姿勢を矯正することができると共に、搬送ローラ対に
対する位置乃至搬送量の管理が可能となる。これによ
り、簡単な構成で、常に先端が保持ローラ対に対して平
行な状態でローラ部材の圧接部位に向かって搬送される
と共に、保持ローラ対によって一定の位置を保持し得る
ものである。
【0114】又、記録紙を保持するローラ対のローラ部
材が、走査移動方向と同方向に記録紙を噛み込む方向に
は回転可能であって逆方向には回転不能とする回転方向
規制手段を介して保持手段の支持部材に支持されている
ことにより、記録紙に作用する張力によってローラ部材
が回転することがなく、保持位置がずれることによる画
像形成不良の発生を防ぐことができる。又、ローラ対の
一方のローラ部材を、表面が平滑として形成すると共に
記録紙供給経路をローラ対のローラ部材圧接部より表面
が平滑なローラ部材側に向けた構成とすることにより、
表面が平滑なローラ部材が記録紙をローラ対に導入させ
る案内部材として機能し、複雑な案内構造を要すること
なく記録紙を確実にローラ対間に導くことができる。
【0115】又、記録紙を保持する少なくとも一方のロ
ーラ部材の表面が導電性部材により構成され、且つ、ア
ースに接続されて構成されている為、摩擦によって生じ
た静電気をアースに逃すことができ、画像形成終了後の
排出経路に静電吸着してしまって排紙が良好に行なえな
かったり、利用者が保持しようとした途端放電するとい
ったことを防止できる。又、記録紙の先端を把持して移
動する保持部材の移動ストロークの端部位置である給紙
位置及び排紙位置に、夫々保持部材の操作手段を操作駆
動する操作手段をを備えたことにより、クランプ部材と
記録紙搬送駆動部材との両方を備えたり、排紙の際に記
録紙をクランプ部材から記録紙搬送駆動部材に持ち換え
る必要がなく、構成を簡略化することができる。
【0116】又、係止部材を走査移動ユニットと係合さ
せることによって極めて容易に駆動ベルトを移動ユニッ
トへ連結することができ、組立作業性及び整備作業性が
向上する。又、記録紙供給部から記録紙搬送通路を搬送
される記録紙は分岐部材を弾性変形させて記録紙保持手
段に至り、記録紙保持手段側から戻る記録紙は分岐部材
によって記録紙退避部側に至るように構成されている
為、記録紙搬送通路を必要最少限の長さとすることがで
き、更にこれと階層的に記録紙退避部を配置することが
でき、搬送駆動系を簡略化できると共に紙詰まりの虞を
解消し、装置全体を小型に構成できる。
【0117】又、記録紙保持手段が記録紙を保持する給
紙時には、記録ヘッドをプラテンローラから僅かに離間
する給紙位置として記録紙がプラテンローラと記録ヘッ
ドの間を介して搬送供給されるよう構成したことによ
り、記録紙の搬送方向を記録ヘッドによって規制し、記
録ヘッドと干渉するガイド手段を設けることなく記録紙
をプラテンローラに沿って反転案内することができ、記
録紙を定められた搬送経路に沿って確実に搬送すること
が可能となる。 本発明に係る第十番目の発明によれ
ば、作用状態に応じて移動する記録ヘッドに連動して、
記録紙保持手段への搬送駆動時以外はピンチローラのプ
ラテンローラへの圧接力が軽減されることとなり、プラ
テンローラの表面にピンチローラの押し跡の凹みが生ず
ることを防ぐことができ、凹みに起因する画像形成不良
の発生を防止することができる。又、プラテンローラは
摩擦クラッチの作用によって記録紙の移動に倣った周速
で回転し、記録紙は適度の張力が作用した状態で記録紙
保持手段の移動速度で移動することとなり、簡単な構成
で記録紙の弛みや記録紙保持手段による記録紙のクラン
プ位置ずれを防ぐことができる。
【0118】又、インクリボンを巻き取る巻き取りリー
ルを所定トルク以上で空転する摩擦クラッチを介して回
転駆動するよう構成した為、インクリボンは摩擦クラッ
チの作用によって記録紙に規制された速度で巻き取られ
ることとなり、記録紙の走査移動と完全に同期移動させ
ることができる。 本願に係る第十三番目の発明によれ
ば、本発明に係る画像形成装置のインクリボンカセット
によれば、中央開口部を介して記録ヘッドがインクリボ
ンをプラテンローラに押圧させることができ、画像形成
可能な記録紙の幅と同様の幅の広いインクリボンが、プ
ラテンローラと記録ヘッドの間に記録紙と共に挟まれて
移動可能であると共に、新しいものとの交換も容易とな
る。又、画像形成装置側に設けられた送りローラへ記録
紙カセットに収容した記録紙を圧接する構成を画像形成
装置側に設けると共に、記録紙カセットの画像形成装置
への装着に連動してその収容した記録紙を送りローラへ
圧接することができ、記録紙カセットの構成を簡単にで
きる。
【0119】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る画像形
成装置に於る記録紙保持・走査移動・排出構造によれ
ば、ローラ部材を上下に圧接配置したローラ対により記
録紙の先端を把持してその移動によって記録紙を走査移
動駆動すると共に、その走査移動ストロークの端部位置
である給紙位置及び排紙位置にアーム部材の揺動によっ
て噛合乃至噛合解除可能な駆動ギアを備えて構成したこ
とにより、ローラ対のローラ部材の回転によって記録紙
の保持や画像形成終了後の排紙駆動を行なうことがで
き、クランプ部材と記録紙搬送駆動部材との両方を備え
たり、排紙の際に記録紙をクランプ部材から記録紙搬送
駆動部材に持ち換える必要がなく、構成を簡略化するこ
とができる。又、給紙位置及び排紙位置の駆動ギアを夫
々アーム部材の揺動中心を回転中心として設けられたサ
ンギアに噛合配置すると共に、両サンギアを連結手段に
よって同期回転可能に連結して構成することにより、駆
動手段によって連結手段を駆動することでアーム部材の
揺動による駆動ギアの移動と駆動ギアの回転駆動の両方
を一つの駆動系によって行なうことができ、更に構成を
簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置に於る記録紙保持・
走査移動・排出構造の一実施例を適用した画像形成装置
の縦断面に相当する概略構成図。
【図2】その概略構成を示す平面図。
【図3】図1に於て手前側のシャーシ側板を示す図。
【図4】図1に於て背面側のシャーシ側板を示す図。
【図5】画像形成装置の制御ブロック図。
【図6】記録紙導入時に於る画像形成装置の概略構成
図。
【図7】クランパ70により記録紙を保持した状態の画
像形成装置の概略構成図。
【図8】転写工程終了時に於る画像形成装置の概略構成
図。
【図9】転写工程を繰り返す為に記録紙が給紙位置に戻
された状態の画像形成装置の概略構成図。
【図10】所定回数の転写行程が終了後に於る排紙状態
の画像形成装置の概略構成図。
【図11】給紙部の平面図。
【図12】記録紙カセットの縦断面図。
【図13】記録紙カセットの部分平面図。
【図14】給紙部に備えられた記録紙押圧機構の平面
図。
【図15】記録紙押圧機構の側面図。
【図16】図15に記録紙カセットが装着された作用状
態を示す図。
【図17】ガイドアーム部分の側面図相当の部分拡大図
であり、熱転写ヘッドが給紙位置にある状態を示す図。
【図18】熱転写ヘッド及プラテンローラを除いた状態
の図17の平面図。
【図19】熱転写ヘッドが退避位置にある状態を示す
図。
【図20】熱転写ヘッドが転写位置にある状態を示す
図。
【図21】プラテンローラの駆動機構を示す当該部位の
平面図。
【図22】図21のA矢視図。
【図23】給紙部からクランパに至る記録紙の搬送経路
を示す当該部位の側面図相当の部分拡大図。
【図24】記録紙の先端が搬送ローラ対のローラ圧接部
に当接し、記録紙の姿勢矯正及び位置決めが行なわれて
いる状態を示す図。
【図25】記録紙が記録紙退路規制部材37を弾性変形
させて搬送されている状態を示す図。
【図26】記録紙の先端が給紙位置とされている熱転写
ヘッドの下面に案内されて給紙位置にあるクランパに向
かって搬送されている状態を示す図。
【図27】記録紙の先端がクランパの支持ローラ対の圧
接部位に達してプラテンローラによる搬送が停止された
状態を示す図。
【図28】記録紙の先端がクランパの支持ローラ対で保
持された状態を示す図。
【図29】記録紙の後端が記録紙退路規制部材によって
退路を変更されて記録紙支持板上に至る状態を示す図。
【図30】クランパの側面図。
【図31】クランパの一方端部の平面図
【図32】図30のB−B断面図。
【図33】図30のC−C断面図。
【図34】図30のD−D断面図。
【図35】図31のE−E断面図。
【図36】クランパと移動駆動ベルトの連結構造を示す
クランパの一方端側の分解斜視図。
【図37】移動駆動ベルト駆動経路を示す図。
【図38】クランパをその給紙位置及び排紙位置に於て
駆動する駆動ギアボックスの配置を示す図。
【図39】給紙側駆動ギアボックスの側面図相当の部分
拡大図。
【図40】図39の水平方向断面図。
【図41】インクリボンカセットの一部断面平面図。
【図42】インクリボンカセットの右側面図。
【図43】インクリボンカセットの左側面図。
【図44】インクリボンの部分平面図。
【図45】インクリボンカセット装着部の平面図相当の
部分断面図。
【図46】熱転写ヘッドとインクリボンの位置関係を示
す当該部分の側面図相当の部分拡大図。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙上への画像形成の為の一方向の走査
    を前記記録紙の移動によって行う画像形成装置であっ
    て、 ローラ部材を上下に圧接配置したローラ対が前記記録紙
    の走査移動方向に移動可能に設けられ、前記ローラ対間
    に前記記録紙を噛み込んで保持し、その移動によって前
    記記録紙を走査移動すると共に、 前記ローラ対の走査移動ストロークの両端部位夫々に、
    揺動可能なアーム部材で支持されて前記ローラ対がその
    走査移動ストロークの端部位置にある時前記アーム部材
    の揺動によって前記入力ギアと噛合する位置と噛合解除
    する位置とに移動可能として配置された駆動ギアと、 前記アーム部材を揺動駆動する駆動ギア移動手段と、 前記駆動ギアを回転駆動する回転駆動手段と、 を備えて構成されていること、を特徴とする画像形成装
    置に於る記録紙保持・走査移動・排出構造。
  2. 【請求項2】上記駆動ギア移動手段と回転駆動手段が、
    上記両駆動ギアが夫々上記アーム部材の揺動中心を回転
    中心として設けられたサンギアに噛合し、前記両サンギ
    アが連結手段によって同期回転可能に連結されると共
    に、前記連結手段を駆動する駆動手段を備え、前記駆動
    手段による前記連結手段の駆動によって前記アーム部材
    が揺動して前記駆動ギアが移動し、該駆動ギアが上記入
    力ギアと噛合して前記アーム部材の揺動が規制されると
    前記駆動ギアが回転駆動され、前記入力ギアを介して前
    記ローラ部材を回転駆動するよう構成されていること、
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置に於る記録紙
    保持・走査移動・排出構造。
  3. 【請求項3】上記ローラ対のローラ部材と連係された入
    力ギアが、第一入力ギアと、該第一入力ギアと噛合する
    第二入力ギアとが並設され、上記両駆動ギアが夫々上記
    ローラ対の走査移動ストロークの延長方向外側に配置さ
    れると共に、上記連結手段を駆動する駆動手段が正逆回
    転可能とされ、該駆動手段の回転方向によって上記アー
    ム部材の揺動方向が異なることで前記何れかの駆動ギア
    が前記第一入力ギア又は第二入力ギアに噛合し、前記ロ
    ーラ対のローラ部材を同一方向に回転駆動するように構
    成されていること、を特徴とする請求項2記載の画像形
    成装置に於る記録紙保持・走査移動・排出構造。
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