JP3761407B2 - 折り畳みコンテナー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、底部を囲むように配設された側壁が、底部に重なるように折り畳むことができる折り畳みコンテナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来,図23〜図25に示されているように、長方形の底部1の相対する長辺側1aに、適当なヒンジにより連結された長側壁2と、同じく上記底部1の相対する短辺側1bに、適当なヒンジにより連結された短側壁3とからなる折り畳みコンテナーが知られており、折り畳み状態においては、図25に示されているように、底部1の上に短側壁3が重なるように折り畳まれ、更にその上に、長側壁2が折り畳まれている。そして、折り畳まれた状態の長側壁2を、図24に示されているように、底部1に対して垂直に立て、次いで、折り畳まれた状態の短側壁3を、底部1に対して垂直に立てることにより、図23に示されているように、箱型のコンテナーに組み立てるように構成されている。そして、長側壁2の垂直端部に形成された係合凹部2aに、短側壁3の垂直端部に形成された係合片3aを係合させることにより、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーの短側壁3が、底部1方向に、簡単には倒れないように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の折り畳みコンテナーにおいては、図25に示されているように、折り畳んだ状態の高さが高いために、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの収納効率が悪く、収納スペースが大きくなるという問題があった。
【0004】
図23に示されているように、箱型に組み立てられた状態における長側壁2の係合凹部2aと短側壁3の係合片3aとによる係合状態が弱いと、簡単に係合が外れて、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーの短側壁3が、底部1方向に倒れるという問題がある。また、長側壁2の係合凹部2aと短側壁3の係合片3aとによる係合状態が強いと、図24に示されているように、短側壁3を底部10方向に倒して、底部1に重ねる際に、長側壁2の係合凹部2aから短側壁3の係合片3aが、なかなか外れず、折り畳みコンテナーの折り畳み作業の作業性が悪くなるという問題があり、更に、底部1に重ねられている短側壁3を立てて、図23に示されているような箱型に組み立てる際に、長側壁2の係合凹部2aと短側壁3の係合片3aとが、なかなか係合せず、折り畳みコンテナーの箱型への組み立て作業性の作業性が悪くなるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、上述した従来の折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、折り畳みコンテナーを、第1には、相対する長辺側土手部と該長辺側土手部より高さの低い相対する短辺側土手部とを有する底部と、前記相対する長辺側土手部にヒンジ連結された長側壁と、前記相対する短辺側土手部にヒンジ連結された下部短側壁部と該下部短側壁部にヒンジ連結された上部短側壁部とからなる短側壁とを有するとともに、前記下部短側壁部の上端には、内倒れ防止突起が突設され、前記上部短側壁部の下端には、内倒れ防止突起が垂設されており、前記長側壁が略垂直に立てられ、また、前記下部短側壁部に前記上部短側壁部が重ねられた状態の短側壁が略垂直に立てられることにより、箱型に組み立てられ、また、前記下部短側壁部と前記上部短側壁部とが重ねられた状態から、前記上部短側壁部を略180度回動させて、前記上部短側壁部の下端に垂設された内倒れ防止突起と前記下部短側壁部の上端に突設された内倒れ防止突起とを衝合させることにより、前記下部短側壁部と前記上部短側壁部とを略面一状態とし、前記下部短側壁部と前記上部短側壁部とが略面一状態を維持したまま、前記下部短側壁部と前記上部短側壁部とを、前記底部に重なるように倒し、その後、前記底部に重ねられている略面一状態の前記下部短側壁部と前記上部短側壁部の上に、前記長側壁を重ねることにより、折り畳まれるように構成したものであり、第2には、箱型に組み立てられた状態において、前記長側壁の内壁面に突設された嵌合片の透孔に、前記下部短側壁部に突設された嵌合突片が挿入されているとともに、前記上部短側壁部に突設されている係止突片が、前記下部短側壁部に形成された嵌合孔に挿入され係合されるように構成したものであり、第2には、箱型に組み立てられた状態において、前記長側壁の内壁面に突設された嵌合片の透孔に、前記下部短側壁部に突設された嵌合突片が挿入されているとともに、前記上部短側壁部に突設されている係止突片が、前記下部短側壁部に形成された嵌合孔に挿入され係合されるように構成したものである。
【0007】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものでない。
【0008】
先ず最初に、図1〜図4を用いて、合成樹脂で一体に成形された底部10について説明する。
【0009】
底部10は、平面形状が略長方形に形成されており、底部10の相対する長辺側には、長手方向に対して垂直な断面形状が略逆U字状の長辺側土手部11が形成されている。長辺側土手部11の外側上面には、長辺側土手部11の外面11aと面一な、上方に延在する外壁(以下、長辺側外壁という。)12が形成されており、また、長辺側土手部11の内側上面には、長辺側ヒンジ雌部H1を構成する板状部h1が上方に延在するとともに、板状部h1の上部には、その先端が長辺側外壁12方向に湾曲したフックh2が形成されている。長辺側土手部11には、長辺側ヒンジ雌部H1が、所定の間隔で適当数、形成されている。なお、本実施例には、6個の長辺側ヒンジ雌部H1が形成されている例が示されている。そして、長辺側ヒンジ雌部H1は、長辺側外壁12と略同じ高さに形成されている。
【0010】
また、底部10の相対する短辺側には、長辺側土手部11に形成された外壁12より、高さの低い外壁(以下、短辺側外壁という。)13が形成されている。また、短辺側外壁13に沿って、且つ、短辺側外壁13に接近して、底部10には、板状部h1と、短辺側外壁13方向に湾曲したフックh2とからなる、上述した長辺側ヒンジ雌部H1と同様の短辺側ヒンジ雌部H2が形成されている。なお、本実施例には、短辺側ヒンジ雌部H2が、4個、配設されている例が示されている。そして、短辺側ヒンジ雌部H2は、短辺側外壁13の高さと略同じ高さに形成されている。
【0011】
底部10の4つの角部には、長辺側外壁12及び短辺側外壁13を越えて上方に延在する、平面形状が略L字状の角部ブロック14が形成されている。角部ブロック14の内側には、長辺側ヒンジ雌部H1及び長辺側外壁12と略同じ高さを有する載置面14aが形成された切り欠き凹部14bが形成されている。
【0012】
15は、長辺側土手部11の上面と長辺側外壁12の内壁面とにより形成される隅部に、所定の間隔を置いて適当数形成された板状リブであり、長辺側外壁12を補強する機能を有するものである。16は、底部10の上面と短辺側外壁13の内壁面とにより形成される隅部に、所定の間隔を置いて適当数形成された、上記の板状リブ15と同様の板状リブであり、短辺側外壁13を補強する機能を有するものである。
【0013】
17は、長辺側土手部11の中央部を所定の幅だけ、長辺側外壁12の上端まで延長することにより形成された、長辺側土手部11と同様に、長手方向に対して垂直な断面形状が略逆U字状の長辺側凸状部であり、長辺側凸状部17は、長辺側外壁12と、長辺側外壁12の上端と略面一な天部17aと、長辺側土手部11の内壁11bと面一な内壁17bと、板状リブ15と同様の相対する側壁17cとにより構成されており、下方に開口を有するとともに、長辺側凸状部17の内部は空洞に形成されている。18は、短辺側外壁13付近の底部10の中央部を所定の幅だけ、短辺側外壁13の上端まで膨出することにより形成された、長手方向に対して垂直な断面形状が略逆U字状の短辺側凸状部であり、短辺側凸状部18は、短辺側外壁13の上端と略面一な天部18aと、短辺側ヒンジ雌部H2を構成する板状部h1に沿って形成されている内壁18bと、板状リブ16と同様の相対する側壁18cとにより構成されており、下方に開口を有するとともに、短辺側凸状部18の内部は空洞に形成されている。上記の長辺側凸状部17及び短辺側凸状部18は、それぞれ、底部10の長辺側及び短辺側の強度及び剛性を高め、ひいては、底部10の強度及び剛性を高める機能を有するものである。
【0014】
底部10は、長辺側土手部11を構成する外壁11aの下端部11a1及び短辺側外壁13の下端部13aを越えて下方に延在する、裏面形状が長方形で、所定の高さを有する嵌合部19が形成されており、嵌合部19は、長辺側土手部11の内壁11bを下方に延長することにより形成された長辺側側壁19aと、短辺側外壁13より内側に位置する短辺側側壁19bと、長辺側側壁19aと短辺側側壁19bにより囲まれた領域に形成された交差リブ19cとにより形成されている。
【0015】
20は、長辺側土手部11を構成する外壁11aの略中央部を、その下端20aが、嵌合部19まで延長するようにして形成された逆台形状の突出壁である。突出壁20と長辺側土手部11の外壁11a及び長辺側土手部11の内壁11bと嵌合部19の長辺側側壁19a間には間隙20bが形成されており、間隙20b内には、間隙20bを架橋する一対の仕切り壁21が形成されている。そして、突出壁20と長辺側土手部11の外壁11a、長辺側土手部11の内壁11bと嵌合部19の長辺側側壁19a及び一対の仕切り壁21により、下方が開口された長辺側嵌合凹部22が形成されている。
【0016】
23は、短辺側外壁13の略中央部を、その下端23aが、嵌合部19まで延長するようにして形成された逆台形状の突出壁である。突出壁23と嵌合部19の短辺側側壁19b間には間隙23aが形成されており、間隙23a内には、間隙23aを架橋する一対の仕切り壁24が形成されている。そして、突出壁23と嵌合部19の短辺側側壁19bと一対の仕切り壁24とにより、下方が開口された短辺側嵌合凹部25が形成されている。なお、26は、略逆U字状の長辺側土手部11内に形成された補強用仕切りリブである。
【0017】
次に、図5及び図6を用いて、短側壁27について説明する。
【0018】
短側壁27は、上下方向に分割された上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとから構成されており、上部短側壁部27a及び下部短側壁部27bは、それぞれ、合成樹脂で一体に成形されている。上部短側壁部27aの下端の両端部付近及び中央部には、凹部28が形成されており、凹部28内には、凹部28を構成する相対する側面28aを架橋する水平ピンh3が取着されている。29は、上部短側壁部27aの両端部付近の領域に、上部短側壁部27aの上端から下方に所定深さ延在する、それぞれ、一対の平行なスリット30を形成することにより形成された舌片であり、舌片29には、係止突片31が突設されており、係止突片31は、水平部31aと、それに形成された、若干、膨出した膨出部31bとにより構成されている。32は、下部短側壁部27bに形成されている手持ち用開口部33に対応して形成された凹部であり、34は、上部短側壁部27aの上端の中央部領域に形成された、上記の係止突片31と同じ方向に延在するフランジであり、フランジ34は、中央に位置するU字状部34aと上部短側壁部27aの上端に形成された水平部34bとから形成されている。
【0019】
下部短側壁部27bの上端の両端部付近及び中央部には、上方に突出したヒンジ雌ブロックH3が形成されており、ヒンジ雌ブロックH3には、上述した上部短側壁部27aの凹部28内に取着された水平ピンh3が挿入可能な、下部短側壁部27bの幅方向に沿ったスリット35が形成されている。スリット35の入り口部35aの高さ(図5及び図6において、入り口部35aの上下方向の高さ)は、水平ピンh3の直径より、若干、小さく形成されており、スリット35に挿入された水平ピンh3が、簡単には、スリット35から抜け出ないように構成されている。36は、両端に位置するヒンジ雌ブロックH3の下方に形成された一対の横長の嵌合孔であり、上述した上部短側壁部27aに形成された係止突片31が嵌合するように構成されている。
【0020】
37は、下部短側壁部27bの両側の垂直縁付近に、上下方向に所定の間隔をおいて、突設された、縦長状の嵌合突片である。38は、下部短側壁部27bの両側の下部角部に形成された切り欠き部であり、後述するように、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、上述した底部10の4つの角部に形成された角部ブロック14の短辺側外壁13側に位置する部分14cが、切り欠き部38に、入り込むことができるように構成されている。
【0021】
下部短側壁部27bの下端から水平方向に延在する下部フランジ39の下面には、上述した底部10の短辺側外壁13に沿って形成された短辺側ヒンジ雌部H2に対応して、短側壁側ヒンジ雄部H4が形成されており、短側壁側ヒンジ雄部H4は、下部フランジ39の下面に、所定の間隔を置いて垂設された一対の下端縁が略半円形状に形成された支持片h4と、一対の支持片h4に架橋された水平ピンh5とから構成されている。40は、下部フランジ39の下面に、所定数、垂設された、上記の支持片h4と同様に突片であり、支持片h4と突片40の間、及び、隣り合う突片40間には、支持片h4と突片40及び隣り合う突片40を連結する連結梁41が、適宜、形成されている。42は、中央部に位置する突片40間に形成された凹部であり、折り畳みコンテナーを組み立てた際に、底部10の短辺側凸状部18が入り込むことができるように構成されている。また、43は、同じく、突片40間に形成された一対のスリット状の凹部であり、折り畳みコンテナーを組み立てた際に、底部10の上面と短辺側外壁13の内壁面とにより形成される隅部に形成された板状リブ16が入り込むことができるように構成されている。
【0022】
下部短側壁部27bの上端の両端部付近及び中央部に形成されたヒンジ雌ブロックH3の上面中央部には、下部短側壁部27bの幅方向に沿った凸条44が形成されている。45aは、下部フランジ39の上面の中央部から上方に延在するカード押え板であり、本実施例においては、所定の間隔をおいて2本のカード押え板45aが形成されており、カード押え板45aと下部短側壁部27bの板状部46との間には、カード押え板45aを、その弾性に抗して、外側に移動させることにより、カードが挿入可能な間隙が形成されるように構成されている。45bは、一対のカード押え板45aの外側に位置する下部短側壁部27bの板状部46に形成された一対のカード規制縦リブであり、一対のカード規制縦リブ45bの上部は、互いに離れる方向に傾斜した傾斜部45b1が形成されており、一対のカード押え板45aと一対のカード規制縦リブ45bとによりカード差し部材45が構成されている。なお、47は、下部短側壁部27bの板状部46に形成されたカード押え板45aを射出成形した際に形成される金型挿入孔である。
【0023】
48は、カード差し部材45を囲むように形成された略逆U字状のリブであり、略逆U字状のリブ48の両端は、下部フランジ39に連結されている。49は、下部短側壁部27bの板状部46の適当な箇所に、適当数、形成された横リブであり、50は、同じく、下部短側壁部27bの板状部46の適当な箇所に、適当数、形成された縦リブであり、下部短側壁部27bを補強するために、必要に応じて、適宜、形成することができる。
【0024】
上述した構成を有する上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとは、下部短側壁部27bの上端の両端部付近及び中央部に形成されたヒンジ雌ブロックH3のスリット35に、上部短側壁部27aの下端の両端部付近及び中央部に形成された凹部28を架橋する水平ピンh3を、スリット35の入り口部35aを押し開くようにして嵌入することにより、ヒンジ連結されるように構成されている。そして、ヒンジ雌ブロックH3と水平ピンh3により構成されるヒンジ部により、下部短側壁部27bに対して、上部短側壁部27aが回動可能なように構成されている。そして、ヒンジ連結された上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとが、略面一状態に配置された状態において、下部短側壁部27bの両側の垂直縁付近に突設された嵌合突片37や横リブ49や縦リブ50等及び上部短側壁部27aの舌片29に突設された係止突片31等が、共に、同じ側に位置するように連結するとともに、後述するように、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際には、折り畳みコンテナーの外側に位置するように組み立てる。なお、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、折り畳みコンテナーの内側に位置する上部短側壁部27aと下部短側壁部27bの壁面は、凹凸のない平滑な面に形成することが好ましく、このように平滑な面とすることにより、折り畳みコンテナーに収容される物品の損傷を防止することができる。
【0025】
次に、図7及び図8を用いて、合成樹脂で一体に成形された長側壁51について説明する。
【0026】
長側壁51は、横長の板状部52と、横長の板状部52の下端から水平方向に延在する下部フランジ53と、横長の板状部52の上端から水平方向に延在する上部フランジ54と、横長の板状部52の両端に形成されるとともに、下部フランジ53の両端と上部フランジ54の両端を連結する垂直フランジ55を有しており、下部フランジ53、上部フランジ54及び垂直フランジ55とにより囲まれた板状部52には、長側壁51を補強するために、必要に応じて、適宜、適当数の横リブ56及び縦リブ57が形成されている。
【0027】
長側壁51の下部フランジ53の下面には、上述した底部10の長辺側土手部11の内側上面に形成された長辺側ヒンジ雌部H1に対応して、長側壁側ヒンジ雄部H5が形成されており、長側壁側ヒンジ雄部H5は、上述した短側壁側ヒンジ雄部H4と同様に、下部フランジ53の下面に、所定の間隔を置いて垂設された一対の下端縁が略半円形状に形成された支持片h4と、一対の支持片h4に架橋された水平ピンh5とから構成されている。58は、下部フランジ53の下面に、所定数、垂設された、上記の支持片h4と同様の突片であり、隣り合う支持片h4と突片58は、連結梁59により、適宜、連結されている。60は、中央部に位置する突片58間に形成された凹部であり、凹部60には、折り畳みコンテナーを組み立てた際に、底部10の長辺側凸状部17が入り込むことができるように構成されている。また、61は、同じく、突片58間に形成された適当数のスリット状の凹部であり、凹部61には、折り畳みコンテナーを組み立てた際に、長辺側土手部11の上面と長辺側外壁12の内壁面とにより形成される隅部に形成された板状リブ15が入り込むことができるように構成されている。
【0028】
長側壁51の上端部の内側には、載置面62aを有する切り欠き部62が形成されている。63は、長側壁51の内壁面51aの両端部付近で、上下方向に所定の間隔をおいて突設された嵌合片であり、嵌合片63には、上述した下部短側壁部27bの両側の垂直縁付近に突設された嵌合突片37が挿入可能な縦長の透孔63aが穿設されている。長側壁51の上端部の中央には、底面64aが、上記の載置面62aに一致する逆台形状の凹部64が形成されており、凹部64の底面64aからは、長側壁51の幅方向に沿った凸条65が、上部フランジ54を越えないように突設されている。なお、66は、長側壁52の両側の下部角部に形成された切り欠き部であり、後述するように、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際に、上述した底部10の4つの角部に形成された角部ブロック14の長辺側外壁12側に位置する部分14dが入り込むことができるように構成されている。
【0029】
次に、底部10、短側壁27及び長側壁51を、折り畳みコンテナーに組み立てる作業について説明する。
【0030】
底部10に、上述したヒンジ連結された上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとからなる短側壁27を連結するには、底部10の短辺側外壁13に沿って形成された短辺側ヒンジ雌部H2のフックh2と短辺側外壁13との間隙に、下部短側壁部27bの下部フランジ39の下面に形成された短側壁側ヒンジ雄部H4の水平ピンh5を嵌入するとともに、水平ピンh5を、上記底部10の短辺側ヒンジ雌部H2のフックh2に引っ掛けることにより、底部10と短側壁27を構成する下部短側壁部27bとをヒンジ連結する。
【0031】
また、底部10に、長側壁51を連結するには、底部10の長辺側土手部11の内側上面に形成された長辺側ヒンジ雌部H1のフックh2と長辺側外壁12との間隙に、長側壁51の下部フランジ53の下面に形成された長側壁側ヒンジ雄部H5の水平ピンh5を嵌入するとともに、水平ピンh5を、上記底部10の長辺側ヒンジ雌部H1のフックh2に引っ掛けることにより、底部10と長側壁51とをヒンジ連結する。このようにして、底部10と、上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとからなる短側壁27とがヒンジ連結され、また、底部10と長側壁51とがヒンジ連結されて、折り畳みコンテナーが組み立てられることになる。
【0032】
次に、図9〜図16を用いて、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを、箱型に組み立てる作業について説明する。
【0033】
図12に示されている折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態においては、短側壁27を構成する上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとは、ヒンジ連結された上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとが、略面一状態で、底部10に重ねられている。換言すれば、上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとの両方が、拡開された状態で、底部10に重ねられている。そして、底部10に、拡開された状態で重ねられた上部短側壁部27aと下部短側壁部27bの上に、長側壁51が重ねられて、図12に示されているように、折り畳みコンテナーが折り畳まれている。
【0034】
図12に示されている折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態から、先ず最初に、短側壁27を構成する上部短側壁部27aと下部短側壁部27bの上に重ねられていた長側壁51を、図11に示されているように、略垂直状態に回動させる。
【0035】
次いで、図13に示されているように、拡開状態のままの上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとを、垂直方向に回動させる。そして、略垂直に立てられた長側壁51の内壁面51aの両端部付近で、上下方向に所定の間隔をおいて突設された嵌合片63に穿設された透孔63aに、下部短側壁部27bの両側の垂直縁付近に形成された嵌合突片37を挿入するようにして、拡開状態のままの上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとを、図10及び図14に示されているように、略垂直に立てる。その後、上部短側壁部27aを、ヒンジ雌ブロックH3と水平ピンh3により構成されるヒンジ部を中心に、外側に回動させて、上部短側壁部27aの両端部付近に形成された舌片29に突設された係止突片31を、下部短側壁部27bのヒンジ雌ブロックH3の下方に形成された横長の嵌合孔36に嵌入して、図9及び図15に示されているように、下部短側壁部27bに対して、上部短側壁部27aを重ねるようにして、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てる。
【0036】
上部短側壁部27aの両端部付近に形成された舌片29に突設された係止突片31を、下部短側壁部27bのヒンジ雌ブロックH3の下方に形成された横長の嵌合孔36に挿入する際には、係止突片31の水平部31aの先端部に形成された膨出部31bが、下部短側壁部27bの嵌合孔36の上縁36aに当接し、係止突片31の水平部31aがその弾性により、下方に湾曲し、その結果、係止突片31の膨出部31bが、下部短側壁部27bの嵌合孔36を通過するとともに、嵌合孔36を通過した後は、係止突片31の水平部31aの弾性により、水平部31aが元の水平状態に戻ることにより、図16に示されているように、係止突片31の膨出部31bが、嵌合孔36の上縁36aに引っ掛かり、簡単には、係止突片31の膨出部31bが、下部短側壁部27bの嵌合孔36から抜け出ないように構成されている。また、係止突片31は、一対の平行なスリット30により形成された舌片29に形成されており、従って、舌片29自体も、係止突片31と同様に弾性を有するので、係止突片31の下部短側壁部27bの嵌合孔36への挿入によりロック作業及び係止突片31の下部短側壁部27bの嵌合孔36からの排出によるロック解除作業が容易になる。
【0037】
なお、舌片29の先端部には、上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとを重ねた際に、舌片29の先端部と下部短側壁部27bとの間に楔状の空隙が形成されるような傾斜面29aが形成されている。下部短側壁部27bに重ねられている上部短側壁部27aを、ヒンジ雌ブロックH3と水平ピンh3により構成されるヒンジ部を中心に回動させて、上部短側壁部27aの係止突片31を、下部短側壁部27bの嵌合孔36から排出させる際には、指を、上記の舌片29の先端部と下部短側壁部27bとの間に形成された空隙に入れて、舌片29を上方に持ち上げることにより、係止突片31の膨出部31bが、嵌合孔36の上縁36aから外れ易くなり、従って、係止突片31の下部短側壁部27bの嵌合孔36からの排出によるロック解除作業がより容易になる。
【0038】
図9に示されている箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーを、図12に示されているように折り畳むには、上述した箱型への組み立て作業とは逆の作業を行うことにより、折り畳むことができる。この折り畳み作業の際には、ヒンジ雌ブロックH3と水平ピンh3により構成されるヒンジ部を中心に、下部短側壁部27bに重ねられている上部短側壁部27aを回動させて、上部短側壁部27aの係止突片31を、下部短側壁部27bの嵌合孔36から排出させ、上部短側壁部27aを回動させることになる。この上部短側壁部27aの回動作業の際に、上部短側壁部27aが、垂直状態から、折り畳みコンテナーの内側方向に、更に回動した状態で、即ち、下部短側壁部27bと上部短側壁部27aとが逆V字状に折り曲がった状態とか、上部短側壁部27aが、折り畳みコンテナーの内部側で、下部短側壁部27bに重なった状態で、下部短側壁部27bと上部短側壁部27aとを、底部10方向に回動させた場合には、作業者が、下部短側壁部27bと上部短側壁部27aとが、略面一に、拡開した状態となるような、余分の作業を行わなければならず、従って、折り畳みコンテナーの折り畳み作業の作業性が悪くなるという問題がある。
【0039】
上述した問題を解決するために、下部短側壁部27bの上端の両端部付近には、内倒れ防止突起67が突設されているとともに、上部短側壁部27aの下端の両端部付近にも、同様の内倒れ防止突起68が垂設されている。そして、図10及び図14に示されているように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの下部短側壁部27bと上部短側壁部27aとが重ねられた状態から、上部短側壁部27aを略180度回動させて、下部短側壁部27bと上部短側壁部27aとが略面一になった状態において、上部短側壁部27aの下端の両端部付近に垂設された内倒れ防止突起68が、図17に示されているように、下部短側壁部27bの上端の両端部付近に突設された内倒れ防止突起67と衝合し、上部短側壁部27aが、垂直状態から、折り畳みコンテナーの内側方向に回動するようなことが防止できるように構成されている。このように構成することにより、上述した問題を解決することができ、従って、折り畳みコンテナーの折り畳み作業の作業性が向上することになる。
【0040】
また、本実施例においては、下部短側壁部27bのヒンジ雌ブロックH3の下方に形成された横長の嵌合孔36は、外側に膨出した箱状の凸部69の板状部46と平行な前面壁69aに形成されており、上部短側壁部27aの両端部付近に形成された舌片29に突設された係止突片31が、下部短側壁部27bの上記 箱状の凸部69の前面壁69aに形成された嵌合孔36に挿入されて、下部短側壁部27bと上部短側壁部27aが重ねられて、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際には、係止突片31が、下部短側壁部27bの内壁面27b1を越えて、折り畳みコンテナーの内部に突出しないように構成されている。このように構成することにより、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収容される物品が、係止突片31に当接して、損傷するようなことが防止できる。
【0041】
更に、図11に示されているように、底部10の上に、短側壁27を構成する下部短側壁部27bと上部短側壁部27aとが、略面一に、拡開した状態で重ねられた際には、相対する短側壁27の上部短側壁部27aの間に形成される間隙が、少なくなるように構成することが好ましい。相対する短側壁27の上部短側壁部27aの間に大きな間隙が形成されると.この間隙の上に重ねられる長側壁51に、上から外力が加わったりすると、この間隙の上に位置する長側壁51には、外力を支える上部短側壁部27aが存在しないので、長側壁51が下方に湾曲し、損傷することになる。図11に示されているように、相対する短側壁27の上部短側壁部27aの間に、実質的に間隙が形成されないようにすることが好ましい。なお、図11においては、下部短側壁部27bに形成されている手持ち用開口部33に対応して、上部短側壁部27aに形成された凹部32による間隙のみが、相対する短側壁27の上部短側壁部27aの間に形成されている。
【0042】
次に、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを、段積み作業について、主として、図18〜図22を用いて説明する。
【0043】
図18に示されているように、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1と、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2とを段積みすることが行われるが、この際には、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1の底部10の長辺側土手部11を構成する外壁11aの略中央部に形成された逆台形状の突出壁20が、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の長側壁51の上端部の中央に形成された逆台形状の凹部64に挿入されるとともに、図20に示されているように、凹部64の底面64aに突設された凸条65が、底部10の長辺側土手部11の中央部付近に形成された長辺側嵌合凹部22に挿入されるように構成されている。そして、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1の底部10の嵌合部19は、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の長側壁51に形成された切り欠き部62に入り込み、また、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1の底部10の長辺側土手部11を構成する外壁11aの下端部11a1が、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の長側壁51の上部フランジ54に載置されるように構成されている。更に、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1の底部10の長辺側嵌合凹部22を構成する仕切り壁21は、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の長側壁51に形成された凸条65の両端部に位置する間隙70に挿入されることになる。従って、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1が、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の長側壁51に沿って移動するようなことが防止できるとともに、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の長側壁51が、内容物による内圧や、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1の重量により、外方向に膨らむようなことが防止できる。
【0044】
また、図18に示されているように、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の上に、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1が段積みされた際には、図22に示されているように、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1の底部10の短辺側外壁13の略中央部に形成された短辺側嵌合凹部25に、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の下部短側壁部27bの上端の中央部に形成されたヒンジ雌ブロックH3の上面に突設された凸条44が挿入されるように構成されている。また、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1の底部10の嵌合部19は、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の下部短側壁部27bの上端の両端部付近及び中央部に形成されたヒンジ雌ブロックH3の凸条44の内側に入り込むとともに、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1の底部10の短辺側外壁13の下端部13aが、凸条44の外側に位置するヒンジ雌ブロックH3の上面71に載置されるように構成されている。従って、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1が、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の短側壁27に沿って移動するようなことが防止できるとともに、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の短側壁27が、内容物による内圧や、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1の重量により、外方向に膨らむようなことが防止できる。
【0045】
上述したように、本発明においては、短側壁27を、ヒンジ部を介して上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとに分割するとともに、上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとが重なった状態ではなく、拡開された状態で、底部10の上に重ねられるように構成されているので、底部10の上に重ねられた状態の短側壁27を、従来の短側壁3に比べ薄くすることができ、従って、底部10の高さを低く抑えることができるので、全体として、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーの高さが低くなり、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの収納効率が向上し、収納スペースが少なくなる。
【0046】
また、長側壁51と短側壁27との係合は、長側壁51に形成された嵌合片63の透孔63aに、下部短側壁部27bに形成された嵌合突片37を挿入するとともに、上部短側壁部27aを、下部短側壁部27bに重なるように、外側に回動させて、上部短側壁部27aに形成された係止突片31を、下部短側壁部27bに形成された嵌合孔36に挿入し、係合するように構成したので、組み立てられた状態の長側壁51と短側壁27との係合状態が、長側壁51と短側壁27とに外力が加わっても、解除されるようなことがない。しかも、長側壁51に形成された嵌合片63の透孔63aに、下部短側壁部27bに形成された嵌合突片37が挿入されているだけであるので、上述したように、上部短側壁部27aを、ヒンジ部を中心に、下部短側壁部27bから離れる方向に、略180度、回動させるとともに、上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとを、底部10方向に回動する過程において、下部短側壁部27bに形成された嵌合突片37は、何ら他の操作をすることなく、長側壁51に形成された嵌合片63の透孔63aから抜け出るように構成されているので、折り畳みコンテナーの折り畳み作業の作業性が向上する。
【0047】
また、本発明においては、短側壁27が、ヒンジ連結された上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとの2枚の板状部材により形成されているので、従来の1枚の板状部材で形成された短側壁に比べて、箱型に組み立てられた状態における短側壁27が強度的に強い。
【0048】
なお、図9及び図15に示されているように、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態においては、上述したように、下部短側壁部27bと上部短側壁部27aとが重なっており、下部短側壁部27bに形成された手持ち用開口部33と上部短側壁部27aに形成された凹部32とが略一致するように構成されている。また、下部短側壁部27bと上部短側壁部27aとが重なった状態においては、上部短側壁部27aの上端の中央部領域に形成されたフランジの34のU字状部34aの中央部34a1が、下部短側壁部27bに形成された手持ち用開口部33の上縁から水平方向に延在する横リブ49aの上に位置し、上記のU字状部34aの略垂直部34a2が、上記の手持ち用開口部33の側縁から垂直に延在する縦リブ50aの内側に位置するように構成されている。更に、上記のU字状部34a側に位置する水平部34b端部には、切り欠き72が形成されており、下部短側壁部27bと上部短側壁部27aとが重なった状態においては、切り欠き72に、上記の手持ち用開口部33の側縁から垂直に延在する縦リブ50aが挿入されるように構成されている。
【0049】
本発明においては、上述したように、長側壁51の上端部の中央に形成された凹部64の底面64aに突設された凸条65は、上部フランジ54を越えないように形成されてるとともに、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態において、短側壁27を構成する下部短側壁部27bに形成されているヒンジ雌ブロックH3の上面に突設されている凸条44も、長側壁51の上部フランジ54を越えないように構成されている。従って、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーの上に、板材を載置し、板材の上に、更に、折り畳みコンテナーやボックスコンテナー等を載置する場合にも、板材が、上記の凸条44、65に当接することなく、長側壁51の上部フランジ54に載置できる。また、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーの上に、直に、他の折り畳みコンテナーやボックスコンテナー等を段積みする際にも、上記の凸条44、65が、長側壁51の上部フランジ54から突出していないので、他の折り畳みコンテナーやボックスコンテナー等を水平に、安定した状態で、長側壁51の上部フランジ54上に段積みすることができる。
【0050】
また、凸条65は、折り畳みコンテナーの寸法精度にとって、一番影響の少ない長側壁51の上端部の中央部に形成されているので、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの段積み時の嵌合ガタツキを最小限に抑えることができ、従って、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの段積み時の安定性が向上することになる。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0052】
短側壁を、上部短側壁部と下部短側壁部とにより構成したので、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーの高さが低くなり、従って、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの収納効率が向上し、収納スペースが少なくて済むとともに、上部短側壁部と下部短側壁部とを、水平ピンとヒンジ雌ブロックとによりヒンジ連結するようにしたので、短側壁の組み立て作業の作業性が向上する。
【0053】
上部短側壁部が、垂直状態から、折り畳みコンテナーの内側方向に回動するのを防止するように構成したので、下部短側壁部と上部短側壁部とが逆V字状に折り曲がった状態とか、上部短側壁部が、折り畳みコンテナーの内部側で、下部短側壁部に重なった状態で、下部短側壁部と上部短側壁部とを、底部方向に回動されるようなことがなく、従って、折り畳みコンテナーの折り畳み作業の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の折り畳みコンテナーの底部の斜視図である。
【図2】図2は図1に示されている底部の裏面方向から見た斜視図である。
【図3】図3は図1に示されている底部の部分拡大斜視図である。
【図4】図4は図2に示されている底部の裏面方向から見た部分拡大斜視図である。
【図5】図5は本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の分解斜視図である。
【図6】図6は同じく本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の分解斜視図である。
【図7】図7は本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の斜視図である。
【図8】図8は同じく本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の斜視図である。
【図9】図9は本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の斜視図である。
【図10】図10は本発明の折り畳みコンテナーの折り畳み或いは組み立て途中の斜視図である。
【図11】図11は同じく本発明の折り畳みコンテナーの折り畳み或いは組み立て途中の斜視図である。
【図12】図12は本発明の折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態の斜視図である。
【図13】図13は本発明の折り畳みコンテナーの折り畳み或いは組み立て途中の部分拡大斜視図である。
【図14】図14は同じく本発明の折り畳みコンテナーの折り畳み或いは組み立て途中の部分拡大斜視図である。
【図15】図15は本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の部分拡大斜視図である。
【図16】図16は本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の長側壁に沿った垂直断面図である。
【図17】図17は本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態から短側壁を構成する上部短側壁部が略180度回転した状態の長側壁に沿った垂直断面図である。
【図18】図18は本発明の2つの箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの段積み状態を示す斜視図である。
【図19】図19は本発明の2つの箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーが段積みされる直前の状態の部分拡大斜視図である。
【図20】図20は本発明の2つの箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーが段積みされた状態の長側壁に沿った部分垂直断面図である。
【図21】図21は本発明の2つの箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーが段積みされる直前の状態の部分拡大斜視図である。
【図22】図22は本発明の2つの箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーが段積みされた状態の長側壁に沿った部分垂直断面図である。
【図23】図23は従来の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の斜視図である。
【図24】図24は従来の折り畳みコンテナーの折り畳み或いは組み立て途中の斜視図である。
【図25】図25は従来の折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態の斜視図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・・・・底部
27・・・・・・・・・・短側壁
27a・・・・・・・・・上部短側壁部
27b・・・・・・・・・下部短側壁部
51・・・・・・・・・・長側壁

Claims (2)

  1. 相対する長辺側土手部と該長辺側土手部より高さの低い相対する短辺側土手部とを有する底部と、前記相対する長辺側土手部にヒンジ連結された長側壁と、前記相対する短辺側土手部にヒンジ連結された下部短側壁部と該下部短側壁部にヒンジ連結された上部短側壁部とからなる短側壁とを有するとともに、前記下部短側壁部の上端には、内倒れ防止突起が突設され、前記上部短側壁部の下端には、内倒れ防止突起が垂設されており、前記長側壁が略垂直に立てられ、また、前記下部短側壁部に前記上部短側壁部が重ねられた状態の短側壁が略垂直に立てられることにより、箱型に組み立てられ、また、前記下部短側壁部と前記上部短側壁部とが重ねられた状態から、前記上部短側壁部を略180度回動させて、前記上部短側壁部の下端に垂設された内倒れ防止突起と前記下部短側壁部の上端に突設された内倒れ防止突起とを衝合させることにより、前記下部短側壁部と前記上部短側壁部とを略面一状態とし、前記下部短側壁部と前記上部短側壁部とが略面一状態を維持したまま、前記下部短側壁部と前記上部短側壁部とを、前記底部に重なるように倒し、その後、前記底部に重ねられている略面一状態の前記下部短側壁部と前記上部短側壁部の上に、前記長側壁を重ねることにより、折り畳まれるように構成されていることを特徴とする折り畳みコンテナー。
  2. 箱型に組み立てられた状態においては、前記長側壁の内壁面に突設された嵌合片の透孔に、前記下部短側壁部に突設された嵌合突片が挿入されているとともに、前記上部短側壁部に突設されている係止突片が、前記下部短側壁部に形成された嵌合孔に挿入され係合されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳みコンテナー。
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