JP2004099085A - 折り畳みコンテナー - Google Patents
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Abstract
【効果】後から倒される側壁の内壁面に、先に倒される側壁の外壁面に形成された、後から倒される側壁の内壁面と干渉するリブが挿入可能な凹溝を形成したので、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの高さを、従来の折り畳みコンテナーに比べて低くすることができ、従って、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの収納効率が向上する。
【選択図】図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、平面形状が略方形状の底部と、底部の4つの辺部にヒンジ連結された4つの側壁とを有するとともに、側壁が略垂直に立てられて、箱型に組み立てられた状態から、一方の相対する側壁を底部に重なるように倒した後、もう一方の相対する側壁を、上記の先に倒された側壁に重なるように倒すことにより、高さの低いコンパクトな状態に折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上述した従来の折り畳みコンテナーを構成する側壁は、平板状部と、平板状部の周縁部に形成されているとともに、平板状部に略垂直な周縁リブと、周縁リブ内に形成された、同じく平板状部に略垂直で、周縁リブと略同じ高さの補強リブとから構成されており、折り畳みコンテナーを箱型に組みたてた際には、平板状部の周縁リブや補強リブが形成されていない平滑な面が、折り畳みコンテナーの内側に位置し、また、平板状部の周縁リブが外側に位置するように構成されている。そして、折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態の高さは、収容される物品が載置される底部の上面と底部の裏面との間の厚さと、先に倒される側壁の平板状部の内壁面(折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際に、内側に位置する面)と周縁リブや補強リブの先端までの厚さと、後から倒される側壁の平板状部の内壁面と周縁リブや補強リブの先端までの厚さとの合計が、略その最低高さとなる(例えば、特開2001−287738号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の折り畳みコンテナーは、折り畳み時の高さが高いために、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーの収納効率が悪いという問題があった。また、折り畳み時の高さを低くするために、側壁の厚さや底部の厚さを薄くすると、折り畳みコンテナーの強度や剛性が低下するという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上述した従来の折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、底部の一方の相対する辺部にヒンジ連結された一方の相対する側壁と、底部のもう一方の相対する辺部にヒンジ連結されたもう一方の相対する側壁とを有し、側壁が略垂直に立てられた箱型に組み立てられた状態から、一方の相対する側壁を、底部に重なるように倒した後、もう一方の相対する側壁を、前記先に倒された側壁に重なるように倒すことにより、高さの低いコンパクトな状態に折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、後から倒される側壁の内壁面には、先に倒される側壁の外壁面に形成された、前記後から倒される側壁の内壁面と干渉するリブが挿入可能な凹溝を形成したものである。
【0006】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0007】
1は、平面形状が略長方形状に底部であり、底部1の長辺部には、相対する土手部(以下、単に、長辺側土手部という。)1aが形成されており、また、底部1の短辺部にも、相対する土手部(以下、単に、短辺側土手部という。)1bが形成されている。1cは、長辺側土手部1aと短辺側土手部1bとにより形成される底部1の角部に形成された、平面形状が略L字状の角部ブロックであり、角部ブロック1cは、長辺側土手部1aに沿って延在する角柱状の長辺側部分1c1と、短辺側土手部1bに沿って延在する略四半円状の扇状の短辺側部分1c2とから構成されている。
【0008】
底部1の長辺側土手部1aには、長側壁2が、適当なヒンジ部材を介してヒンジ連結されており、また、短辺側土手部1bには、短側壁2が、適当なヒンジ部材を介してヒンジ連結されている。そして、本実施例においては、長辺側土手部1aは、短辺側土手部1bより高く形成されており、長辺側土手部1aと長辺側土手部1aにヒンジ連結されている長側壁2とのヒンジ連結部(長側壁2の回動中心)の高さは、短辺側土手部1bと短辺側土手部1bにヒンジ連結されている短側壁3とのヒンジ連結部(短側壁3の回動中心)の高さより高く構成されている。
【0009】
上述した構成を有する折り畳みコンテナーを、図1に示されているように、箱型に組み立てられた状態から、図3に示されているように、高さの低いコンパクトな状態に折り畳むには、先ず最初に、底部1の高さの低い短辺側土手部1bにヒンジ連結されている短側壁3を、底部1方向に倒して、図2に示されているように、底部1に重ねる。次いで、底部1の高さの高い長辺側土手部1aにヒンジ連結されている長側壁2を、底部1方向に倒して、底部1に重ねられている短側壁3の上に重ねることにより、図3に示されているように、高さの低いコンパクトな状態に折り畳むことになる。
【0010】
長側壁2の両端部には、長側壁2の横長の略長方形状の板状部2aに略直交するとともに、底部1の短辺側土手部1b方向に延在する枠部2bが形成されており、枠部2bには、縦長の嵌合スリット2b1が形成されている。
【0011】
短側壁3は、横長の略長方形状の板状部3aと、板状部3aの上端から、板状部3aに直交するとともに外側に延在する上端水平リブ3bと、板状部3aの下端の両側部分から、板状部3aに直交するとともに外側方向に延在する下端水平リブ3cと、下端水平リブ3cの内側縁から上方に延在するとともに板状部3aに対して垂直で、且つ、上端水平リブ3bに連結されている相対する側部垂直リブ3dと、相対する側部垂直リブ3dの中程を連結するとともに板状部3aに対して垂直な中間水平リブ3e等を有している。また、板状部3aの下部角部には、折り畳みコンテナーを箱型に組みたてた際に、底部1の角部ブロック1cを構成する扇状の短辺側部分1c2が挿入可能な切り欠き凹部3fが形成されている。更に、板状部3aの垂直端には、板状部3aに略垂直で、且つ、外側に延在する嵌合突片3gが形成されており、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てた際には、嵌合突片3gは、長側壁2の枠部2bに形成された嵌合スリット2b1に嵌合されるように構成されている。また、嵌合突片3gは、図2に示されているように、短側壁3が、底部1に重なるように倒された後、略垂直状態の長側壁2を底部1方向に倒した際に、嵌合突片3gが、長側壁2の下端部に当接しないような高さに形成されている。なお、本実施例には、所定の間隔を置いて、2個の嵌合突片3gが形成されている例が示されている。
【0012】
また、長側壁2の内壁面には、図2に示されているように、短側壁3が、底部1に重なるように倒された後、略垂直状態の長側壁2を底部1方向に倒した際に、短側壁3に形成された上端水平リブ3bのうち、長側壁2と干渉する部分が挿入可能な凹溝2cが、長側壁2の板状部2aを、内側から外側に膨出させることにより形成されている。同様に、長側壁2の内壁面には、略垂直状態の長側壁2を底部1方向に倒した際に、短側壁3に形成された下端水平リブ3cのうち、長側壁2と干渉する部分が挿入可能な凹溝2dが、長側壁2の板状部2aを、内側から外側に膨出させることにより形成されている。なお、長側壁2の板状部2aの下部角部には、折り畳みコンテナーを箱型に組みたてた際に、底部1の角部ブロック1cを構成する長辺側部分1c1が挿入可能な切り欠き凹部2eが形成されている。
【0013】
上述したように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを、折り畳むには、先ず最初に、略垂直な短側壁3を、底部1方向に倒して底部1に重ね、次いで、略垂直な長側壁2を、底部1方向に倒して、底部1に重ねられている短側壁3の上に重ねることになるが、この際、短側壁3に形成された上端水平リブ3bは、長側壁2の内壁面に形成された凹溝2cに挿入され、また、短側壁3に形成された下端水平リブ3cは、長側壁2の内壁面に形成された凹溝2dに挿入されるように構成されているので、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの高さを、従来の折り畳みコンテナーに比べて低くすることができ、従って、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの収納効率が向上する。しかも、長側壁2や短側壁3の厚さを薄くすることなく、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの高さを低くすることができるので、長側壁2や短側壁3の強度や剛性が低下するようなこともない。
【0014】
上述した実施例には、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの折り畳み作業の際に、後から倒される長側壁2の内壁面と干渉する、先に倒される短側壁3の外壁面に形成されている上端水平リブ3b及び下端水平リブ3cが、挿入可能な凹溝2c、2dを、長側壁2の内壁面に形成した例が示されているが、先に倒される短側壁3の外壁面に形成されている他のリブが、後から倒される長側壁2の内壁面と干渉する場合には、同様の凹溝を、長側壁2の内壁面に形成することになる。
【0015】
なお、上述した実施例には、箱型に組み立てられた状態から、先に短側壁3を倒し、次いで、長側壁2を倒すことにより、折り畳みコンテナーを折り畳むようにした例が示されているが、先に長側壁2を倒し、次いで、短側壁3を倒すことにより、折り畳みコンテナーを折り畳むように構成することもできる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0017】
後から倒される側壁の内壁面に、先に倒される側壁の外壁面に形成された、後から倒される側壁の内壁面と干渉するリブが挿入可能な凹溝を形成したので、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの高さを、従来の折り畳みコンテナーに比べて低くすることができ、従って、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの収納効率が向上する。しかも、側壁の厚さを薄くすることなく、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの高さを低くすることができるので、側壁の強度や剛性が低下するようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の斜視図である。
【図2】図2は本発明の折り畳みコンテナーの折り畳み或いは組み立て途中の斜視図である。
【図3】図3は本発明の折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態の斜視図である。
【図4】図4は本発明の折り畳みコンテナーの折り畳み或いは組み立て途中の部分拡大斜視図である。
【図5】図5は本発明の折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・底部
2・・・・・・・・・・・・長側壁
2a・・・・・・・・・・・板状部
2c、2d・・・・・・・・凹溝
3・・・・・・・・・・・・短側壁
3a・・・・・・・・・・・板状部
3b、3c・・・・・・・・リブ
Claims (1)
- 底部の一方の相対する辺部にヒンジ連結された一方の相対する側壁と、底部のもう一方の相対する辺部にヒンジ連結されたもう一方の相対する側壁とを有し、側壁が略垂直に立てられた箱型に組み立てられた状態から、一方の相対する側壁を、底部に重なるように倒した後、もう一方の相対する側壁を、前記先に倒された側壁に重なるように倒すことにより、高さの低いコンパクトな状態に折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、後から倒される側壁の内壁面には、先に倒される側壁の外壁面に形成された、前記後から倒される側壁の内壁面と干渉するリブが挿入可能な凹溝を形成したことを特徴とする折り畳みコンテナー。
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JP2002262229A JP4071074B2 (ja) | 2002-09-09 | 2002-09-09 | 折り畳みコンテナー |
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JP2011016533A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Mitsubishi Plastics Inc | 折り畳み式コンテナ |
JP2011031958A (ja) * | 2009-08-03 | 2011-02-17 | Sanko Co Ltd | 折り畳みコンテナ |
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2002
- 2002-09-09 JP JP2002262229A patent/JP4071074B2/ja not_active Expired - Fee Related
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