JP2002211557A - 折り畳みコンテナー - Google Patents

折り畳みコンテナー

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JP2002211557A
JP2002211557A JP2001008443A JP2001008443A JP2002211557A JP 2002211557 A JP2002211557 A JP 2002211557A JP 2001008443 A JP2001008443 A JP 2001008443A JP 2001008443 A JP2001008443 A JP 2001008443A JP 2002211557 A JP2002211557 A JP 2002211557A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】折り畳まれた状態の長側壁51を底部10
に対して垂直に立て、次いで、折り畳まれた状態の短側
壁27を底部に対して垂直に立てることにより、箱型の
コンテナーに組み立てられる折り畳みコンテナーにおい
て、短側壁を、上部短側壁部27aと下部短側壁部27
bとにより構成するとともに、上部短側壁部に形成され
た水平ピンh3を、下部短側壁部に形成されたヒンジ雌
ブロックH3のスリット35に嵌入することにより、上
部短側壁部と下部短側壁部とをヒンジ連結したものであ
る。 【効果】短側壁を、ヒンジ部材を介して連結された上部
短側壁部と下部短側壁部とにより構成したので、折り畳
まれた状態の折り畳みコンテナーの高さが低くなり、従
って、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの収納効率
が向上し、収納スペースが少なくて済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、底部を囲むように
配設された側壁が、底部に重なるように折り畳むことが
できる折り畳みコンテナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,図23〜図25に示されているよ
うに、長方形の底部1の相対する長辺側1aに、適当な
ヒンジにより連結された長側壁2と、同じく上記底部1
の相対する短辺側1bに、適当なヒンジにより連結され
た短側壁3とからなる折り畳みコンテナーが知られてお
り、折り畳み状態においては、図25に示されているよ
うに、底部1の上に短側壁3が重なるように折り畳ま
れ、更にその上に、長側壁2が折り畳まれている。そし
て、折り畳まれた状態の長側壁2を、図24に示されて
いるように、底部1に対して垂直に立て、次いで、折り
畳まれた状態の短側壁3を、底部1に対して垂直に立て
ることにより、図23に示されているように、箱型のコ
ンテナーに組み立てるように構成されている。そして、
長側壁2の垂直端部に形成された係合凹部2aに、短側
壁3の垂直端部に形成された係合片3aを係合させるこ
とにより、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテ
ナーの短側壁3が、底部1方向に、簡単には倒れないよ
うに構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の折り畳
みコンテナーにおいては、図25に示されているよう
に、折り畳んだ状態の高さが高いために、折り畳んだ状
態の折り畳みコンテナーの収納効率が悪く、収納スペー
スが大きくなるという問題があった。
【0004】図23に示されているように、箱型に組み
立てられた状態における長側壁2の係合凹部2aと短側
壁3の係合片3aとによる係合状態が弱いと、簡単に係
合が外れて、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコン
テナーの短側壁3が、底部1方向に倒れるという問題が
ある。また、長側壁2の係合凹部2aと短側壁3の係合
片3aとによる係合状態が強いと、図24に示されてい
るように、短側壁3を底部10方向に倒して、底部1に
重ねる際に、長側壁2の係合凹部2aから短側壁3の係
合片3aが、なかなか外れず、折り畳みコンテナーの折
り畳み作業の作業性が悪くなるという問題があり、更
に、底部1に重ねられている短側壁3を立てて、図23
に示されているような箱型に組み立てる際に、長側壁2
の係合凹部2aと短側壁3の係合片3aとが、なかなか
係合せず、折り畳みコンテナーの箱型への組み立て作業
性の作業性が悪くなるという問題があった。
【0005】本発明の目的は、上述した従来の折り畳み
コンテナーが有する課題を解決することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、折り畳まれた状態の長側壁を底部に
対して垂直に立て、次いで、折り畳まれた状態の短側壁
を底部に対して垂直に立てることにより、箱型のコンテ
ナーに組み立てられる折り畳みコンテナーにおいて、第
1には、折り畳まれた状態の長側壁を底部に対して垂直
に立て、次いで、折り畳まれた状態の短側壁を底部に対
して垂直に立てることにより、箱型のコンテナーに組み
立てられる折り畳みコンテナーにおいて、短側壁を、上
部短側壁部と下部短側壁部とにより構成するとともに、
上部短側壁部に形成された水平ピンを、下部短側壁部に
形成されたヒンジ雌ブロックのスリットに嵌入すること
により、上部短側壁部と下部短側壁部とをヒンジ連結し
たものであり、第2には、下部短側壁部の上端に、内倒
れ防止突起を突設するとともに、上部短側壁部の下端
に、同様の内倒れ防止突起を垂設することにより、箱型
に組み立てられた折り畳みコンテナーの下部短側壁部と
上部短側壁部とが重ねられた状態から、上部短側壁部を
略180度回動させて、下部短側壁部と上部短側壁部と
が略面一になった状態において、上部短側壁部の下端に
垂設された内倒れ防止突起が、下部短側壁部の上端に突
設された内倒れ防止突起に衝合し、上部短側壁部が、垂
直状態から、折り畳みコンテナーの内側方向に回動する
のを防止するよう構成したものである。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定
されるものでない。
【0008】先ず最初に、図1〜図4を用いて、合成樹
脂で一体に成形された底部10について説明する。
【0009】底部10は、平面形状が略長方形に形成さ
れており、底部10の相対する長辺側には、長手方向に
対して垂直な断面形状が略逆U字状の長辺側土手部11
が形成されている。長辺側土手部11の外側上面には、
長辺側土手部11の外面11aと面一な、上方に延在す
る外壁(以下、長辺側外壁という。)12が形成されて
おり、また、長辺側土手部11の内側上面には、長辺側
ヒンジ雌部H1を構成する板状部h1が上方に延在する
とともに、板状部h1の上部には、その先端が長辺側外
壁12方向に湾曲したフックh2が形成されている。長
辺側土手部11には、長辺側ヒンジ雌部H1が、所定の
間隔で適当数、形成されている。なお、本実施例には、
6個の長辺側ヒンジ雌部H1が形成されている例が示さ
れている。そして、長辺側ヒンジ雌部H1は、長辺側外
壁12と略同じ高さに形成されている。
【0010】また、底部10の相対する短辺側には、長
辺側土手部11に形成された外壁12より、高さの低い
外壁(以下、短辺側外壁という。)13が形成されてい
る。また、短辺側外壁13に沿って、且つ、短辺側外壁
13に接近して、底部10には、板状部h1と、短辺側
外壁13方向に湾曲したフックh2とからなる、上述し
た長辺側ヒンジ雌部H1と同様の短辺側ヒンジ雌部H2
が形成されている。なお、本実施例には、短辺側ヒンジ
雌部H2が、4個、配設されている例が示されている。
そして、短辺側ヒンジ雌部H2は、短辺側外壁13の高
さと略同じ高さに形成されている。
【0011】底部10の4つの角部には、長辺側外壁1
2及び短辺側外壁13を越えて上方に延在する、平面形
状が略L字状の角部ブロック14が形成されている。角
部ブロック14の内側には、長辺側ヒンジ雌部H1及び
長辺側外壁12と略同じ高さを有する載置面14aが形
成された切り欠き凹部14bが形成されている。
【0012】15は、長辺側土手部11の上面と長辺側
外壁12の内壁面とにより形成される隅部に、所定の間
隔を置いて適当数形成された板状リブであり、長辺側外
壁12を補強する機能を有するものである。16は、底
部10の上面と短辺側外壁13の内壁面とにより形成さ
れる隅部に、所定の間隔を置いて適当数形成された、上
記の板状リブ15と同様の板状リブであり、短辺側外壁
13を補強する機能を有するものである。
【0013】17は、長辺側土手部11の中央部を所定
の幅だけ、長辺側外壁12の上端まで延長することによ
り形成された、長辺側土手部11と同様に、長手方向に
対して垂直な断面形状が略逆U字状の長辺側凸状部であ
り、長辺側凸状部17は、長辺側外壁12と、長辺側外
壁12の上端と略面一な天部17aと、長辺側土手部1
1の内壁11bと面一な内壁17bと、板状リブ15と
同様の相対する側壁17cとにより構成されており、下
方に開口を有するとともに、長辺側凸状部17の内部は
空洞に形成されている。18は、短辺側外壁13付近の
底部10の中央部を所定の幅だけ、短辺側外壁13の上
端まで膨出することにより形成された、長手方向に対し
て垂直な断面形状が略逆U字状の短辺側凸状部であり、
短辺側凸状部18は、短辺側外壁13の上端と略面一な
天部18aと、短辺側ヒンジ雌部H2を構成する板状部
h1に沿って形成されている内壁18bと、板状リブ1
6と同様の相対する側壁18cとにより構成されてお
り、下方に開口を有するとともに、短辺側凸状部18の
内部は空洞に形成されている。上記の長辺側凸状部17
及び短辺側凸状部18は、それぞれ、底部10の長辺側
及び短辺側の強度及び剛性を高め、ひいては、底部10
の強度及び剛性を高める機能を有するものである。
【0014】底部10は、長辺側土手部11を構成する
外壁11aの下端部11a1及び短辺側外壁13の下端
部13aを越えて下方に延在する、裏面形状が長方形
で、所定の高さを有する嵌合部19が形成されており、
嵌合部19は、長辺側土手部11の内壁11bを下方に
延長することにより形成された長辺側側壁19aと、短
辺側外壁13より内側に位置する短辺側側壁19bと、
長辺側側壁19aと短辺側側壁19bにより囲まれた領
域に形成された交差リブ19cとにより形成されてい
る。
【0015】20は、長辺側土手部11を構成する外壁
11aの略中央部を、その下端20aが、嵌合部19ま
で延長するようにして形成された逆台形状の突出壁であ
る。突出壁20と長辺側土手部11の外壁11a及び長
辺側土手部11の内壁11bと嵌合部19の長辺側側壁
19a間には間隙20bが形成されており、間隙20b
内には、間隙20bを架橋する一対の仕切り壁21が形
成されている。そして、突出壁20と長辺側土手部11
の外壁11a、長辺側土手部11の内壁11bと嵌合部
19の長辺側側壁19a及び一対の仕切り壁21によ
り、下方が開口された長辺側嵌合凹部22が形成されて
いる。
【0016】23は、短辺側外壁13の略中央部を、そ
の下端23aが、嵌合部19まで延長するようにして形
成された逆台形状の突出壁である。突出壁23と嵌合部
19の短辺側側壁19b間には間隙23aが形成されて
おり、間隙23a内には、間隙23aを架橋する一対の
仕切り壁24が形成されている。そして、突出壁23と
嵌合部19の短辺側側壁19bと一対の仕切り壁24と
により、下方が開口された短辺側嵌合凹部25が形成さ
れている。なお、26は、略逆U字状の長辺側土手部1
1内に形成された補強用仕切りリブである。
【0017】次に、図5及び図6を用いて、短側壁27
について説明する。
【0018】短側壁27は、上下方向に分割された上部
短側壁部27aと下部短側壁部27bとから構成されて
おり、上部短側壁部27a及び下部短側壁部27bは、
それぞれ、合成樹脂で一体に成形されている。上部短側
壁部27aの下端の両端部付近及び中央部には、凹部2
8が形成されており、凹部28内には、凹部28を構成
する相対する側面28aを架橋する水平ピンh3が取着
されている。29は、上部短側壁部27aの両端部付近
の領域に、上部短側壁部27aの上端から下方に所定深
さ延在する、それぞれ、一対の平行なスリット30を形
成することにより形成された舌片であり、舌片29に
は、係止突片31が突設されており、係止突片31は、
水平部31aと、それに形成された、若干、膨出した膨
出部31bとにより構成されている。32は、下部短側
壁部27bに形成されている手持ち用開口部33に対応
して形成された凹部であり、34は、上部短側壁部27
aの上端の中央部領域に形成された、上記の係止突片3
1と同じ方向に延在するフランジであり、フランジ34
は、中央に位置するU字状部34aと上部短側壁部27
aの上端に形成された水平部34bとから形成されてい
る。
【0019】下部短側壁部27bの上端の両端部付近及
び中央部には、上方に突出したヒンジ雌ブロックH3が
形成されており、ヒンジ雌ブロックH3には、上述した
上部短側壁部27aの凹部28内に取着された水平ピン
h3が挿入可能な、下部短側壁部27bの幅方向に沿っ
たスリット35が形成されている。スリット35の入り
口部35aの高さ(図5及び図6において、入り口部3
5aの上下方向の高さ)は、水平ピンh3の直径より、
若干、小さく形成されており、スリット35に挿入され
た水平ピンh3が、簡単には、スリット35から抜け出
ないように構成されている。36は、両端に位置するヒ
ンジ雌ブロックH3の下方に形成された一対の横長の嵌
合孔であり、上述した上部短側壁部27aに形成された
係止突片31が嵌合するように構成されている。
【0020】37は、下部短側壁部27bの両側の垂直
縁付近に、上下方向に所定の間隔をおいて、突設され
た、縦長状の嵌合突片である。38は、下部短側壁部2
7bの両側の下部角部に形成された切り欠き部であり、
後述するように、折り畳みコンテナーを箱型に組み立て
た際に、上述した底部10の4つの角部に形成された角
部ブロック14の短辺側外壁13側に位置する部分14
cが、切り欠き部38に、入り込むことができるように
構成されている。
【0021】下部短側壁部27bの下端から水平方向に
延在する下部フランジ39の下面には、上述した底部1
0の短辺側外壁13に沿って形成された短辺側ヒンジ雌
部H2に対応して、短側壁側ヒンジ雄部H4が形成され
ており、短側壁側ヒンジ雄部H4は、下部フランジ39
の下面に、所定の間隔を置いて垂設された一対の下端縁
が略半円形状に形成された支持片h4と、一対の支持片
h4に架橋された水平ピンh5とから構成されている。
40は、下部フランジ39の下面に、所定数、垂設され
た、上記の支持片h4と同様に突片であり、支持片h4
と突片40の間、及び、隣り合う突片40間には、支持
片h4と突片40及び隣り合う突片40を連結する連結
梁41が、適宜、形成されている。42は、中央部に位
置する突片40間に形成された凹部であり、折り畳みコ
ンテナーを組み立てた際に、底部10の短辺側凸状部1
8が入り込むことができるように構成されている。ま
た、43は、同じく、突片40間に形成された一対のス
リット状の凹部であり、折り畳みコンテナーを組み立て
た際に、底部10の上面と短辺側外壁13の内壁面とに
より形成される隅部に形成された板状リブ16が入り込
むことができるように構成されている。
【0022】下部短側壁部27bの上端の両端部付近及
び中央部に形成されたヒンジ雌ブロックH3の上面中央
部には、下部短側壁部27bの幅方向に沿った凸条44
が形成されている。45aは、下部フランジ39の上面
の中央部から上方に延在するカード押え板であり、本実
施例においては、所定の間隔をおいて2本のカード押え
板45aが形成されており、カード押え板45aと下部
短側壁部27bの板状部46との間には、カード押え板
45aを、その弾性に抗して、外側に移動させることに
より、カードが挿入可能な間隙が形成されるように構成
されている。45bは、一対のカード押え板45aの外
側に位置する下部短側壁部27bの板状部46に形成さ
れた一対のカード規制縦リブであり、一対のカード規制
縦リブ45bの上部は、互いに離れる方向に傾斜した傾
斜部45b1が形成されており、一対のカード押え板4
5aと一対のカード規制縦リブ45bとによりカード差
し部材45が構成されている。なお、47は、下部短側
壁部27bの板状部46に形成されたカード押え板45
aを射出成形した際に形成される金型挿入孔である。
【0023】48は、カード差し部材45を囲むように
形成された略逆U字状のリブであり、略逆U字状のリブ
48の両端は、下部フランジ39に連結されている。4
9は、下部短側壁部27bの板状部46の適当な箇所
に、適当数、形成された横リブであり、50は、同じ
く、下部短側壁部27bの板状部46の適当な箇所に、
適当数、形成された縦リブであり、下部短側壁部27b
を補強するために、必要に応じて、適宜、形成すること
ができる。
【0024】上述した構成を有する上部短側壁部27a
と下部短側壁部27bとは、下部短側壁部27bの上端
の両端部付近及び中央部に形成されたヒンジ雌ブロック
H3のスリット35に、上部短側壁部27aの下端の両
端部付近及び中央部に形成された凹部28を架橋する水
平ピンh3を、スリット35の入り口部35aを押し開
くようにして嵌入することにより、ヒンジ連結されるよ
うに構成されている。そして、ヒンジ雌ブロックH3と
水平ピンh3により構成されるヒンジ部により、下部短
側壁部27bに対して、上部短側壁部27aが回動可能
なように構成されている。そして、ヒンジ連結された上
部短側壁部27aと下部短側壁部27bとが、略面一状
態に配置された状態において、下部短側壁部27bの両
側の垂直縁付近に突設された嵌合突片37や横リブ49
や縦リブ50等及び上部短側壁部27aの舌片29に突
設された係止突片31等が、共に、同じ側に位置するよ
うに連結するとともに、後述するように、折り畳みコン
テナーを箱型に組み立てた際には、折り畳みコンテナー
の外側に位置するように組み立てる。なお、折り畳みコ
ンテナーを箱型に組み立てた際に、折り畳みコンテナー
の内側に位置する上部短側壁部27aと下部短側壁部2
7bの壁面は、凹凸のない平滑な面に形成することが好
ましく、このように平滑な面とすることにより、折り畳
みコンテナーに収容される物品の損傷を防止することが
できる。
【0025】次に、図7及び図8を用いて、合成樹脂で
一体に成形された長側壁51について説明する。
【0026】長側壁51は、横長の板状部52と、横長
の板状部52の下端から水平方向に延在する下部フラン
ジ53と、横長の板状部52の上端から水平方向に延在
する上部フランジ54と、横長の板状部52の両端に形
成されるとともに、下部フランジ53の両端と上部フラ
ンジ54の両端を連結する垂直フランジ55を有してお
り、下部フランジ53、上部フランジ54及び垂直フラ
ンジ55とにより囲まれた板状部52には、長側壁51
を補強するために、必要に応じて、適宜、適当数の横リ
ブ56及び縦リブ57が形成されている。
【0027】長側壁51の下部フランジ53の下面に
は、上述した底部10の長辺側土手部11の内側上面に
形成された長辺側ヒンジ雌部H1に対応して、長側壁側
ヒンジ雄部H5が形成されており、長側壁側ヒンジ雄部
H5は、上述した短側壁側ヒンジ雄部H4と同様に、下
部フランジ53の下面に、所定の間隔を置いて垂設され
た一対の下端縁が略半円形状に形成された支持片h4
と、一対の支持片h4に架橋された水平ピンh5とから
構成されている。58は、下部フランジ53の下面に、
所定数、垂設された、上記の支持片h4と同様の突片で
あり、隣り合う支持片h4と突片58は、連結梁59に
より、適宜、連結されている。60は、中央部に位置す
る突片58間に形成された凹部であり、凹部60には、
折り畳みコンテナーを組み立てた際に、底部10の長辺
側凸状部17が入り込むことができるように構成されて
いる。また、61は、同じく、突片58間に形成された
適当数のスリット状の凹部であり、凹部61には、折り
畳みコンテナーを組み立てた際に、長辺側土手部11の
上面と長辺側外壁12の内壁面とにより形成される隅部
に形成された板状リブ15が入り込むことができるよう
に構成されている。
【0028】長側壁51の上端部の内側には、載置面6
2aを有する切り欠き部62が形成されている。63
は、長側壁51の内壁面51aの両端部付近で、上下方
向に所定の間隔をおいて突設された嵌合片であり、嵌合
片63には、上述した下部短側壁部27bの両側の垂直
縁付近に突設された嵌合突片37が挿入可能な縦長の透
孔63aが穿設されている。長側壁51の上端部の中央
には、底面64aが、上記の載置面62aに一致する逆
台形状の凹部64が形成されており、凹部64の底面6
4aからは、長側壁51の幅方向に沿った凸条65が、
上部フランジ54を越えないように突設されている。な
お、66は、長側壁52の両側の下部角部に形成された
切り欠き部であり、後述するように、折り畳みコンテナ
ーを箱型に組み立てた際に、上述した底部10の4つの
角部に形成された角部ブロック14の長辺側外壁12側
に位置する部分14dが入り込むことができるように構
成されている。
【0029】次に、底部10、短側壁27及び長側壁5
1を、折り畳みコンテナーに組み立てる作業について説
明する。
【0030】底部10に、上述したヒンジ連結された上
部短側壁部27aと下部短側壁部27bとからなる短側
壁27を連結するには、底部10の短辺側外壁13に沿
って形成された短辺側ヒンジ雌部H2のフックh2と短
辺側外壁13との間隙に、下部短側壁部27bの下部フ
ランジ39の下面に形成された短側壁側ヒンジ雄部H4
の水平ピンh5を嵌入するとともに、水平ピンh5を、
上記底部10の短辺側ヒンジ雌部H2のフックh2に引
っ掛けることにより、底部10と短側壁27を構成する
下部短側壁部27bとをヒンジ連結する。
【0031】また、底部10に、長側壁51を連結する
には、底部10の長辺側土手部11の内側上面に形成さ
れた長辺側ヒンジ雌部H1のフックh2と長辺側外壁1
2との間隙に、長側壁51の下部フランジ53の下面に
形成された長側壁側ヒンジ雄部H5の水平ピンh5を嵌
入するとともに、水平ピンh5を、上記底部10の長辺
側ヒンジ雌部H1のフックh2に引っ掛けることによ
り、底部10と長側壁51とをヒンジ連結する。このよ
うにして、底部10と、上部短側壁部27aと下部短側
壁部27bとからなる短側壁27とがヒンジ連結され、
また、底部10と長側壁51とがヒンジ連結されて、折
り畳みコンテナーが組み立てられることになる。
【0032】次に、図9〜図16を用いて、折り畳まれ
た状態の折り畳みコンテナーを、箱型に組み立てる作業
について説明する。
【0033】図12に示されている折り畳みコンテナー
が折り畳まれた状態においては、短側壁27を構成する
上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとは、ヒンジ
連結された上部短側壁部27aと下部短側壁部27bと
が、略面一状態で、底部10に重ねられている。換言す
れば、上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとの両
方が、拡開された状態で、底部10に重ねられている。
そして、底部10に、拡開された状態で重ねられた上部
短側壁部27aと下部短側壁部27bの上に、長側壁5
1が重ねられて、図12に示されているように、折り畳
みコンテナーが折り畳まれている。
【0034】図12に示されている折り畳みコンテナー
が折り畳まれた状態から、先ず最初に、短側壁27を構
成する上部短側壁部27aと下部短側壁部27bの上に
重ねられていた長側壁51を、図11に示されているよ
うに、略垂直状態に回動させる。
【0035】次いで、図13に示されているように、拡
開状態のままの上部短側壁部27aと下部短側壁部27
bとを、垂直方向に回動させる。そして、略垂直に立て
られた長側壁51の内壁面51aの両端部付近で、上下
方向に所定の間隔をおいて突設された嵌合片63に穿設
された透孔63aに、下部短側壁部27bの両側の垂直
縁付近に形成された嵌合突片37を挿入するようにし
て、拡開状態のままの上部短側壁部27aと下部短側壁
部27bとを、図10及び図14に示されているよう
に、略垂直に立てる。その後、上部短側壁部27aを、
ヒンジ雌ブロックH3と水平ピンh3により構成される
ヒンジ部を中心に、外側に回動させて、上部短側壁部2
7aの両端部付近に形成された舌片29に突設された係
止突片31を、下部短側壁部27bのヒンジ雌ブロック
H3の下方に形成された横長の嵌合孔36に嵌入して、
図9及び図15に示されているように、下部短側壁部2
7bに対して、上部短側壁部27aを重ねるようにし
て、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てる。
【0036】上部短側壁部27aの両端部付近に形成さ
れた舌片29に突設された係止突片31を、下部短側壁
部27bのヒンジ雌ブロックH3の下方に形成された横
長の嵌合孔36に挿入する際には、係止突片31の水平
部31aの先端部に形成された膨出部31bが、下部短
側壁部27bの嵌合孔36の上縁36aに当接し、係止
突片31の水平部31aがその弾性により、下方に湾曲
し、その結果、係止突片31の膨出部31bが、下部短
側壁部27bの嵌合孔36を通過するとともに、嵌合孔
36を通過した後は、係止突片31の水平部31aの弾
性により、水平部31aが元の水平状態に戻ることによ
り、図16に示されているように、係止突片31の膨出
部31bが、嵌合孔36の上縁36aに引っ掛かり、簡
単には、係止突片31の膨出部31bが、下部短側壁部
27bの嵌合孔36から抜け出ないように構成されてい
る。また、係止突片31は、一対の平行なスリット30
により形成された舌片29に形成されており、従って、
舌片29自体も、係止突片31と同様に弾性を有するの
で、係止突片31の下部短側壁部27bの嵌合孔36へ
の挿入によりロック作業及び係止突片31の下部短側壁
部27bの嵌合孔36からの排出によるロック解除作業
が容易になる。
【0037】なお、舌片29の先端部には、上部短側壁
部27aと下部短側壁部27bとを重ねた際に、舌片2
9の先端部と下部短側壁部27bとの間に楔状の空隙が
形成されるような傾斜面29aが形成されている。下部
短側壁部27bに重ねられている上部短側壁部27a
を、ヒンジ雌ブロックH3と水平ピンh3により構成さ
れるヒンジ部を中心に回動させて、上部短側壁部27a
の係止突片31を、下部短側壁部27bの嵌合孔36か
ら排出させる際には、指を、上記の舌片29の先端部と
下部短側壁部27bとの間に形成された空隙に入れて、
舌片29を上方に持ち上げることにより、係止突片31
の膨出部31bが、嵌合孔36の上縁36aから外れ易
くなり、従って、係止突片31の下部短側壁部27bの
嵌合孔36からの排出によるロック解除作業がより容易
になる。
【0038】図9に示されている箱型に組み立てられた
状態の折り畳みコンテナーを、図12に示されているよ
うに折り畳むには、上述した箱型への組み立て作業とは
逆の作業を行うことにより、折り畳むことができる。こ
の折り畳み作業の際には、ヒンジ雌ブロックH3と水平
ピンh3により構成されるヒンジ部を中心に、下部短側
壁部27bに重ねられている上部短側壁部27aを回動
させて、上部短側壁部27aの係止突片31を、下部短
側壁部27bの嵌合孔36から排出させ、上部短側壁部
27aを回動させることになる。この上部短側壁部27
aの回動作業の際に、上部短側壁部27aが、垂直状態
から、折り畳みコンテナーの内側方向に、更に回動した
状態で、即ち、下部短側壁部27bと上部短側壁部27
aとが逆V字状に折り曲がった状態とか、上部短側壁部
27aが、折り畳みコンテナーの内部側で、下部短側壁
部27bに重なった状態で、下部短側壁部27bと上部
短側壁部27aとを、底部10方向に回動させた場合に
は、作業者が、下部短側壁部27bと上部短側壁部27
aとが、略面一に、拡開した状態となるような、余分の
作業を行わなければならず、従って、折り畳みコンテナ
ーの折り畳み作業の作業性が悪くなるという問題があ
る。
【0039】上述した問題を解決するために、下部短側
壁部27bの上端の両端部付近には、内倒れ防止突起6
7が突設されているとともに、上部短側壁部27aの下
端の両端部付近にも、同様の内倒れ防止突起68が垂設
されている。そして、図10及び図14に示されている
ように、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの下
部短側壁部27bと上部短側壁部27aとが重ねられた
状態から、上部短側壁部27aを略180度回動させ
て、下部短側壁部27bと上部短側壁部27aとが略面
一になった状態において、上部短側壁部27aの下端の
両端部付近に垂設された内倒れ防止突起68が、図17
に示されているように、下部短側壁部27bの上端の両
端部付近に突設された内倒れ防止突起67と衝合し、上
部短側壁部27aが、垂直状態から、折り畳みコンテナ
ーの内側方向に回動するようなことが防止できるように
構成されている。このように構成することにより、上述
した問題を解決することができ、従って、折り畳みコン
テナーの折り畳み作業の作業性が向上することになる。
【0040】また、本実施例においては、下部短側壁部
27bのヒンジ雌ブロックH3の下方に形成された横長
の嵌合孔36は、外側に膨出した箱状の凸部69の板状
部46と平行な前面壁69aに形成されており、上部短
側壁部27aの両端部付近に形成された舌片29に突設
された係止突片31が、下部短側壁部27bの上記箱状
の凸部69の前面壁69aに形成された嵌合孔36に挿
入されて、下部短側壁部27bと上部短側壁部27aが
重ねられて、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられ
た際には、係止突片31が、下部短側壁部27bの内壁
面27b1を越えて、折り畳みコンテナーの内部に突出
しないように構成されている。このように構成すること
により、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーに収
容される物品が、係止突片31に当接して、損傷するよ
うなことが防止できる。
【0041】更に、図11に示されているように、底部
10の上に、短側壁27を構成する下部短側壁部27b
と上部短側壁部27aとが、略面一に、拡開した状態で
重ねられた際には、相対する短側壁27の上部短側壁部
27aの間に形成される間隙が、少なくなるように構成
することが好ましい。相対する短側壁27の上部短側壁
部27aの間に大きな間隙が形成されると.この間隙の
上に重ねられる長側壁51に、上から外力が加わったり
すると、この間隙の上に位置する長側壁51には、外力
を支える上部短側壁部27aが存在しないので、長側壁
51が下方に湾曲し、損傷することになる。図11に示
されているように、相対する短側壁27の上部短側壁部
27aの間に、実質的に間隙が形成されないようにする
ことが好ましい。なお、図11においては、下部短側壁
部27bに形成されている手持ち用開口部33に対応し
て、上部短側壁部27aに形成された凹部32による間
隙のみが、相対する短側壁27の上部短側壁部27aの
間に形成されている。
【0042】次に、箱型に組み立てられた折り畳みコン
テナーを、段積み作業について、主として、図18〜図
22を用いて説明する。
【0043】図18に示されているように、上に位置す
る箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1と、下
に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC
2とを段積みすることが行われるが、この際には、上に
位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1
の底部10の長辺側土手部11を構成する外壁11aの
略中央部に形成された逆台形状の突出壁20が、下に位
置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の
長側壁51の上端部の中央に形成された逆台形状の凹部
64に挿入されるとともに、図20に示されているよう
に、凹部64の底面64aに突設された凸条65が、底
部10の長辺側土手部11の中央部付近に形成された長
辺側嵌合凹部22に挿入されるように構成されている。
そして、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコ
ンテナーC1の底部10の嵌合部19は、下に位置する
箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の長側壁
51に形成された切り欠き部62に入り込み、また、上
に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC
1の底部10の長辺側土手部11を構成する外壁11a
の下端部11a1が、下に位置する箱型に組み立てられ
た折り畳みコンテナーC2の長側壁51の上部フランジ
54に載置されるように構成されている。更に、上に位
置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC1の
底部10の長辺側嵌合凹部22を構成する仕切り壁21
は、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテ
ナーC2の長側壁51に形成された凸条65の両端部に
位置する間隙70に挿入されることになる。従って、上
に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC
1が、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコン
テナーC2の長側壁51に沿って移動するようなことが
防止できるとともに、下に位置する箱型に組み立てられ
た折り畳みコンテナーC2の長側壁51が、内容物によ
る内圧や、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳み
コンテナーC1の重量により、外方向に膨らむようなこ
とが防止できる。
【0044】また、図18に示されているように、下に
位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2
の上に、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコ
ンテナーC1が段積みされた際には、図22に示されて
いるように、上に位置する箱型に組み立てられた折り畳
みコンテナーC1の底部10の短辺側外壁13の略中央
部に形成された短辺側嵌合凹部25に、下に位置する箱
型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の下部短側
壁部27bの上端の中央部に形成されたヒンジ雌ブロッ
クH3の上面に突設された凸条44が挿入されるように
構成されている。また、上に位置する箱型に組み立てら
れた折り畳みコンテナーC1の底部10の嵌合部19
は、下に位置する箱型に組み立てられた折り畳みコンテ
ナーC2の下部短側壁部27bの上端の両端部付近及び
中央部に形成されたヒンジ雌ブロックH3の凸条44の
内側に入り込むとともに、上に位置する箱型に組み立て
られた折り畳みコンテナーC1の底部10の短辺側外壁
13の下端部13aが、凸条44の外側に位置するヒン
ジ雌ブロックH3の上面71に載置されるように構成さ
れている。従って、上に位置する箱型に組み立てられた
折り畳みコンテナーC1が、下に位置する箱型に組み立
てられた折り畳みコンテナーC2の短側壁27に沿って
移動するようなことが防止できるとともに、下に位置す
る箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーC2の短側
壁27が、内容物による内圧や、上に位置する箱型に組
み立てられた折り畳みコンテナーC1の重量により、外
方向に膨らむようなことが防止できる。
【0045】上述したように、本発明においては、短側
壁27を、ヒンジ部を介して上部短側壁部27aと下部
短側壁部27bとに分割するとともに、上部短側壁部2
7aと下部短側壁部27bとが重なった状態ではなく、
拡開された状態で、底部10の上に重ねられるように構
成されているので、底部10の上に重ねられた状態の短
側壁27を、従来の短側壁3に比べ薄くすることがで
き、従って、底部10の高さを低く抑えることができる
ので、全体として、折り畳まれた状態の折り畳みコンテ
ナーの高さが低くなり、折り畳んだ状態の折り畳みコン
テナーの収納効率が向上し、収納スペースが少なくな
る。
【0046】また、長側壁51と短側壁27との係合
は、長側壁51に形成された嵌合片63の透孔63a
に、下部短側壁部27bに形成された嵌合突片37を挿
入するとともに、上部短側壁部27aを、下部短側壁部
27bに重なるように、外側に回動させて、上部短側壁
部27aに形成された係止突片31を、下部短側壁部2
7bに形成された嵌合孔36に挿入し、係合するように
構成したので、組み立てられた状態の長側壁51と短側
壁27との係合状態が、長側壁51と短側壁27とに外
力が加わっても、解除されるようなことがない。しか
も、長側壁51に形成された嵌合片63の透孔63a
に、下部短側壁部27bに形成された嵌合突片37が挿
入されているだけであるので、上述したように、上部短
側壁部27aを、ヒンジ部を中心に、下部短側壁部27
bから離れる方向に、略180度、回動させるととも
に、上部短側壁部27aと下部短側壁部27bとを、底
部10方向に回動する過程において、下部短側壁部27
bに形成された嵌合突片37は、何ら他の操作をするこ
となく、長側壁51に形成された嵌合片63の透孔63
aから抜け出るように構成されているので、折り畳みコ
ンテナーの折り畳み作業の作業性が向上する。
【0047】また、本発明においては、短側壁27が、
ヒンジ連結された上部短側壁部27aと下部短側壁部2
7bとの2枚の板状部材により形成されているので、従
来の1枚の板状部材で形成された短側壁に比べて、箱型
に組み立てられた状態における短側壁27が強度的に強
い。
【0048】なお、図9及び図15に示されているよう
に、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態に
おいては、上述したように、下部短側壁部27bと上部
短側壁部27aとが重なっており、下部短側壁部27b
に形成された手持ち用開口部33と上部短側壁部27a
に形成された凹部32とが略一致するように構成されて
いる。また、下部短側壁部27bと上部短側壁部27a
とが重なった状態においては、上部短側壁部27aの上
端の中央部領域に形成されたフランジの34のU字状部
34aの中央部34a1が、下部短側壁部27bに形成
された手持ち用開口部33の上縁から水平方向に延在す
る横リブ49aの上に位置し、上記のU字状部34aの
略垂直部34a2が、上記の手持ち用開口部33の側縁
から垂直に延在する縦リブ50aの内側に位置するよう
に構成されている。更に、上記のU字状部34a側に位
置する水平部34b端部には、切り欠き72が形成され
ており、下部短側壁部27bと上部短側壁部27aとが
重なった状態においては、切り欠き72に、上記の手持
ち用開口部33の側縁から垂直に延在する縦リブ50a
が挿入されるように構成されている。
【0049】本発明においては、上述したように、長側
壁51の上端部の中央に形成された凹部64の底面64
aに突設された凸条65は、上部フランジ54を越えな
いように形成されてるとともに、折り畳みコンテナーが
箱型に組み立てられた状態において、短側壁27を構成
する下部短側壁部27bに形成されているヒンジ雌ブロ
ックH3の上面に突設されている凸条44も、長側壁5
1の上部フランジ54を越えないように構成されてい
る。従って、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコン
テナーの上に、板材を載置し、板材の上に、更に、折り
畳みコンテナーやボックスコンテナー等を載置する場合
にも、板材が、上記の凸条44、65に当接することな
く、長側壁51の上部フランジ54に載置できる。ま
た、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーの
上に、直に、他の折り畳みコンテナーやボックスコンテ
ナー等を段積みする際にも、上記の凸条44、65が、
長側壁51の上部フランジ54から突出していないの
で、他の折り畳みコンテナーやボックスコンテナー等を
水平に、安定した状態で、長側壁51の上部フランジ5
4上に段積みすることができる。
【0050】また、凸条65は、折り畳みコンテナーの
寸法精度にとって、一番影響の少ない長側壁51の上端
部の中央部に形成されているので、箱型に組み立てられ
た折り畳みコンテナーの段積み時の嵌合ガタツキを最小
限に抑えることができ、従って、箱型に組み立てられた
折り畳みコンテナーの段積み時の安定性が向上すること
になる。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成を有してい
るので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0052】短側壁を、上部短側壁部と下部短側壁部と
により構成したので、折り畳まれた状態の折り畳みコン
テナーの高さが低くなり、従って、折り畳んだ状態の折
り畳みコンテナーの収納効率が向上し、収納スペースが
少なくて済むとともに、上部短側壁部と下部短側壁部と
を、水平ピンとヒンジ雌ブロックとによりヒンジ連結す
るようにしたので、短側壁の組み立て作業の作業性が向
上する。
【0053】上部短側壁部が、垂直状態から、折り畳み
コンテナーの内側方向に回動するのを防止するように構
成したので、下部短側壁部と上部短側壁部とが逆V字状
に折り曲がった状態とか、上部短側壁部が、折り畳みコ
ンテナーの内部側で、下部短側壁部に重なった状態で、
下部短側壁部と上部短側壁部とを、底部方向に回動され
るようなことがなく、従って、折り畳みコンテナーの折
り畳み作業の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の折り畳みコンテナーの底部の斜
視図である。
【図2】図2は図1に示されている底部の裏面方向から
見た斜視図である。
【図3】図3は図1に示されている底部の部分拡大斜視
図である。
【図4】図4は図2に示されている底部の裏面方向から
見た部分拡大斜視図である。
【図5】図5は本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の
分解斜視図である。
【図6】図6は同じく本発明の折り畳みコンテナーの短
側壁の分解斜視図である。
【図7】図7は本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の
斜視図である。
【図8】図8は同じく本発明の折り畳みコンテナーの長
側壁の斜視図である。
【図9】図9は本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組
み立てられた状態の斜視図である。
【図10】図10は本発明の折り畳みコンテナーの折り
畳み或いは組み立て途中の斜視図である。
【図11】図11は同じく本発明の折り畳みコンテナー
の折り畳み或いは組み立て途中の斜視図である。
【図12】図12は本発明の折り畳みコンテナーが折り
畳まれた状態の斜視図である。
【図13】図13は本発明の折り畳みコンテナーの折り
畳み或いは組み立て途中の部分拡大斜視図である。
【図14】図14は同じく本発明の折り畳みコンテナー
の折り畳み或いは組み立て途中の部分拡大斜視図であ
る。
【図15】図15は本発明の折り畳みコンテナーが箱型
に組み立てられた状態の部分拡大斜視図である。
【図16】図16は本発明の折り畳みコンテナーが箱型
に組み立てられた状態の長側壁に沿った垂直断面図であ
る。
【図17】図17は本発明の折り畳みコンテナーが箱型
に組み立てられた状態から短側壁を構成する上部短側壁
部が略180度回転した状態の長側壁に沿った垂直断面
図である。
【図18】図18は本発明の2つの箱型に組み立てられ
た折り畳みコンテナーの段積み状態を示す斜視図であ
る。
【図19】図19は本発明の2つの箱型に組み立てられ
た折り畳みコンテナーが段積みされる直前の状態の部分
拡大斜視図である。
【図20】図20は本発明の2つの箱型に組み立てられ
た折り畳みコンテナーが段積みされた状態の長側壁に沿
った部分垂直断面図である。
【図21】図21は本発明の2つの箱型に組み立てられ
た折り畳みコンテナーが段積みされる直前の状態の部分
拡大斜視図である。
【図22】図22は本発明の2つの箱型に組み立てられ
た折り畳みコンテナーが段積みされた状態の長側壁に沿
った部分垂直断面図である。
【図23】図23は従来の折り畳みコンテナーが箱型に
組み立てられた状態の斜視図である。
【図24】図24は従来の折り畳みコンテナーの折り畳
み或いは組み立て途中の斜視図である。
【図25】図25は従来の折り畳みコンテナーが折り畳
まれた状態の斜視図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・・・・底部 27・・・・・・・・・・短側壁 27a・・・・・・・・・上部短側壁部 27b・・・・・・・・・下部短側壁部 51・・・・・・・・・・長側壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】折り畳まれた状態の長側壁を底部に対して
    垂直に立て、次いで、折り畳まれた状態の短側壁を底部
    に対して垂直に立てることにより、箱型のコンテナーに
    組み立てられる折り畳みコンテナーにおいて、短側壁
    を、上部短側壁部と下部短側壁部とにより構成するとと
    もに、上部短側壁部に形成された水平ピンを、下部短側
    壁部に形成されたヒンジ雌ブロックのスリットに嵌入す
    ることにより、上部短側壁部と下部短側壁部とをヒンジ
    連結したことを特徴とする折り畳みコンテナー。
  2. 【請求項2】下部短側壁部の上端に、内倒れ防止突起を
    突設するとともに、上部短側壁部の下端に、同様の内倒
    れ防止突起を垂設することにより、箱型に組み立てられ
    た折り畳みコンテナーの下部短側壁部と上部短側壁部と
    が重ねられた状態から、上部短側壁部を略180度回動
    させて、下部短側壁部と上部短側壁部とが略面一になっ
    た状態において、上部短側壁部の下端に垂設された内倒
    れ防止突起が、下部短側壁部の上端に突設された内倒れ
    防止突起に衝合し、上部短側壁部が、垂直状態から、折
    り畳みコンテナーの内側方向に回動するのを防止するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載の折り畳
    みコンテナー。
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